JPH0651415U - 自転車立体駐車装置の上部駐車テーブル - Google Patents

自転車立体駐車装置の上部駐車テーブル

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JPH0651415U
JPH0651415U JP9166792U JP9166792U JPH0651415U JP H0651415 U JPH0651415 U JP H0651415U JP 9166792 U JP9166792 U JP 9166792U JP 9166792 U JP9166792 U JP 9166792U JP H0651415 U JPH0651415 U JP H0651415U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部駐車収納部材と可動軌条部材との間に発
条機構を介在させ、該可動軌条部材を常に上方に付勢す
るように構成することにより、自転車の上段への押し上
げ及び駐車作業を小さな力で容易に行い得るようにす
る。 【構成】 支柱または該支柱で横設された支柱梁部材に
一端部が取り付けられた上部駐車収納部材と、当該上部
駐車収納部材に対して摺動かつ回動自在に枢支された可
動軌条部材とから成る自転車立体駐車装置の上部駐車テ
ーブルに於いて、上部駐車収納部材と可動軌条部材との
間に、可動軌条部材の回動時に該可動軌条部材を常に上
方に付勢する発条機構を介在させて、自転車立体駐車装
置の上部駐車テーブルと為す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、二輪車特に自転車の立体駐車装置に係り、更に詳しくは、自転車の 上段への押し上げを小さな力で容易に行い得るようにした、自転車立体駐車装置 の上部駐車テーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より自転車の駐車収納設備としては、上下2段式の構造物を利用して駐車 スペースを確保するものが提案されている。例えば図10にて図示したものは、 下部駐車スペース9を有し、上段が、支柱8に一端部が取り付けられた上部駐車 収納部材10と、当該部材10に対して回動及び摺動自在に枢支された可動軌条 部材2とから成る上部駐車テーブル1により構成されている。そして前記上部駐 車収納部材10より可動軌条部材2を引き出しつつ下方へ回動傾斜させて所定角 度に傾斜保持させ、スロープ状の可動軌条部材2上に自転車の前輪T1を持ち上 げて載せ置き(自転車Aの状態)、更に自転車の後輪T2を可動軌条部材2上に 押し上げた後、可動軌条部材2の端部取手22持ってこれを水平状態に起こし、 上部駐車収納部材10内に挿入することによって(自転車Bの状態)、上部駐車 テーブル1上に自転車を駐車させる駐車装置が実用化されている。
【0003】 更に詳しくは、上部駐車収納部材10は、断面が略コ字状であり、内側両側面 部に添設したチャンネル材(図8では符号4の部位)を有し、該チャンネル材4 の前端部分は上方に湾曲されて傾斜案内部40と成っており、上部駐車収納部材 10の前端内側両側面部に滑車13が突設され、後端部は支柱8に取り付けられ ている。可動軌条部材2は、断面が略コ字形状を呈し、外側両側面部に添設した チャンネル材(図8では符号24の部位)を有し、該チャンネル材24の前端部 には上方に向け切欠部25が形成され、可動軌条部材2の前端部に取手22が設 けられ、後端部に滑車(図8では符号23の部位)が取り付けられている。前記 滑車23は、前記上部駐車収納部材10のチャンネル材4に嵌入され、一方上部 駐車収納部材10の前端部の滑車13が可動軌条部材2のチャンネル材24に嵌 入され、この結果、可動軌条部材2は上部駐車収納部材10に回動及び摺動自在 に枢支されて、上部駐車収納部材10と可動軌条部材2とで上部駐車テーブル1 を構成している。
【0004】 前記滑車23と上部駐車収納部材10のチャンネル材4との係合、並びに前記 上部駐車収納部材10の前端部の滑車13と可動軌条部材2のチャンネル材24 との係合は、上部駐車収納部材10と可動軌条部材2の双方の両側面部分、及び 滑車23と滑車13の前後部分の計4箇所で堅固に為されているため、前記上部 駐車収納部材10から可動軌条部材2を引き出しつつ下方へ回動傾斜させるに際 して、ガタつきなどによる不安定な状態が生じないように成っており、この点が 特に重要である。
【0005】 尚、前記上部駐車収納部材10のチャンネル材4の傾斜案内部40の至端には ストッパ12が形成され(実は本例ではハット部11が代用されている)、可動 軌条部材2の傾倒角度をここで規制している。また可動軌条部材2の後端部両側 には前輪支持枠20が立設され、可動軌条部材2上に載置し終えた自転車の前輪 T1が傾倒しないようにこれを保持している。また図中符号3は後退防止機構で あり、自転車の後輪T2の自重で作動する合成樹脂製のリム当接部材30が後輪 T2のリムを両側から押え付けて、自転車の後退を防止するように作用する。
【0006】 尚、前記下部駐車スペース9は、垂直に立設した載置台92に断面が略コ字状 の軌上部材90を前端部が接地するように傾斜状に取り付け、該軌上部材90の 後端部両側に自転車の傾倒防止用の前輪支持枠91を固定し、前記軌上部材90 の内側底面部付近に、自転車前輪の滑動を容易にする複数個のコロ93を並設し て成る。当該複数個のコロ93の最後部のものは、他のコロ93の取り付け位置 に比して一段高く成って山越えを形成しており、下段に駐車する自転車前輪T1 が、この最後部のコロ93を乗り越えると、自然には後退しないように成ってい る(自転車Cの状態)。前記コロ93の取り付けには、コロ93の回転軸を軌上 部材90の両側面部に開口した軸孔より突出させ、この突出部分にEリング等を 嵌め合わせることにより行われている。
【0007】 しかし、前述した立体駐車装置では下部駐車スペース9への自転車の駐車は容 易であるが、上部駐車テーブル1上への自転車の駐車は、可動軌条部材2が自転 車Aの押し上げスロープを兼ねており、自転車を押し上げつつ可動軌条部材2を 水平状態まで持って行かねば成らない。この操作を行うには大きな力を持続的に 加えなければ成らず、特に女性や子供には大変な作業であり、このような自転車 Aの持ち上げと押し上げの作業が円滑に行われないと自転車Aの姿勢が不安定に 成るきらいがあると云う問題があった。このことはまた自転車Aを下ろす時にも 当てはまるのである。こうした問題は、自転車Aが載った可動軌条部材2が如何 に重いかを示すものに他ならない。
【0008】 このため、当考案者による実公昭57−11085号の「自転車駐車装置」で は、固定式の下部駐車スペース94と、支柱80に一端部が取り付けられた上部 駐車収納部材17と、該上部駐車収納部材17の端部に枢着され当該枢着点18 を中心に揺動する転動杆28A,28Bと、当該転動杆28Bに添って摺動する 摺動杆29とから成り、前記摺動杆29はワイヤー81を介して前記支柱80上 より下方に懸り下げられた重錘82で上部駐車収納部材17と同様の位置に引上 げられるように構成された可動式の上部駐車スペース16とで構成されたものが 提案されている(図11参照)。尚図中符号83はワイヤー81を支承する滑車 であり、符号20は摺動杆29上に立設された前輪支持枠である。また前記摺動 杆29は転動杆28B上を摺動可能であり、転動杆28Bは転動杆28Aに対し て摺動自在と成っている。
【0009】 上記実公昭57−11085号は、まず摺動杆29を転動杆28B上を後端よ り前端まで重錘82の重さに抗して移動させ、更に重錘82を引き上げるように 動かせば転動杆28Bは転動杆28Aの長さを一方へ伸長するように前方に移動 し、この時点で重錘82の重さに比し枢着点18より前方側の重量が大きく成り 最も伸長した状態で転動杆28Bの前端面が接地し、この時重錘82は支柱80 の頂上部にある滑車83の位置まで上昇する。次いで自転車の前輪を前輪支持枠 20の間に入れた後、自転車を摺動杆29共々押し上げるようにする。この状態 で摺動杆29が転動杆28Bの後端部まで移動すると摺動杆29と転動杆28B とが一緒に成って転動杆28A上を後方に移動するので、次いで自転車の後輪を 転動杆28B上に載せ上げ転動杆28Bを持ち上げる。この一連の過程に於いて 重錘82が作用し続け、持ち上げ作業に必要な労力を低減させている。尚転動杆 28A,28Bが水平状態と成った後は、転動杆28Bの押し込みはただ自転車 に一寸手を添えておくだけでよく、転動杆28Bが転動杆28Aの摺動至端まで 移動すると、重錘82が地表位置まで下りて安定した状態と成る。即ち重錘82 が支柱80の頂上部から地表位置まで下りる間に、自重によって自転車の駐車を 助けるのである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記実公昭57−11085号には次のような種々問題がある。即ち 重錘82の重さに比して枢着点18より前方側の重量が大きく成るまで、摺動杆 29を転動杆28B上を後端より前端まで移動させ、更に転動杆28Bを転動杆 28Aの長さを一方へ伸長するように前方に移動させる間に、重錘82の重さに 抗して継続して力を加える必要があり、自転車の載せ上げが楽に成る反面、転動 杆28Bの引出しが従来以上に大変に成ると云う二律背反的な問題や、長期間の 使用によってワイヤー81が延びて弛んで終う、ワイヤー81が切断する場合が ある、ワイヤー81を中継する滑車83部分に於いてワイヤー81が外れ如何に 工夫しようともワイヤー81が滑車83部分に食い込んで動かなく成ることがあ る、等々のワイヤー81に纏わる諸問題、また転動杆28A,28Bが傾斜して いる状態では、上部駐車収納部材17とは枢着点18のみで結合されているため ガタつきなどによる不安定な状態が生じやすい問題、重錘82の移動スペースを 確保する必要上支柱80を高くしなくては成らないなど設置場所のスペース的な 問題等が発生する上、構造が複雑で組立作業が大変であり、このためコスト高に 成るなどの問題もある。
【0011】 出来得れば、前述した可動軌条部材2の引き出しが楽であって、而も自転車A が載った可動軌条部材2の押し上げが軽く容易に行い得るものでありたい。
【0012】 本考案は上記問題点を解決し、可動軌条部材2を自動的に上方へ付勢する手段 を設けることによって、可動軌条部材2の引出しに力が要らず、女性や子供でも 小さな力で円滑に且つ容易に自転車Aを可動軌条部材2のスロープ上に押し上げ て上部駐車テーブル1上へ駐車させることが出来るような、自転車立体駐車装置 の上部駐車テーブルの提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、下部駐車スペースを有し、支柱または当該支柱で横設された 支柱梁部材に一端部が取り付けられた上部駐車収納部材と、該上部駐車収納部材 に対して摺動かつ回動自在に枢支された可動軌条部材とから成る自転車立体駐車 装置の上部駐車テーブルに於いて、前記上部駐車収納部材と可動軌条部材との間 に、可動軌条部材の回動時に該可動軌条部材を常に上方に付勢する発条機構を介 在させて成ることを特徴とする、自転車立体駐車装置の上部駐車テーブルとして いる。
【0014】
【作用】
上部駐車テーブル上に自転車を駐車させるには、先ず上部駐車収納部材より可 動軌条部材を引き出しつつ傾斜保持させる。次いで自転車の前輪を可動軌条部材 上に載せてから、可動軌条部材のスロープ上を押し上げ、最後に可動軌条部材の 前端部分を持って可動軌条部材が水平状態と成るまで持ち上げ、上部駐車収納部 材内に挿入するように操作する。
【0015】 この傾斜保持状態から前記傾斜開始状態に戻す、即ち可動軌条部材が水平状態 と成るように持ち上げるに当たって、上部駐車収納部材と可動軌条部材との間に 可動軌条部材を常に上方に付勢する発条機構が介在していることにより、自転車 Aを載せた可動軌条部材2の重量を実質的に軽くすることが出来るのである。
【0016】 尚、前記発条機構を取り付けることにより、上部駐車収納部材から可動軌条部 材を引き出しつつ傾斜させる際に、可動軌条部材(又は自転車Aを載せた可動軌 条部材)がその重量で勢いよく下りてくる危険なども発条機構の働きにより解消 される。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明するが、本考案はこの実施例にのみ限定されるも のではない。
【0018】 本考案の第1実施例を、図1の全体側面図、図2乃至図5の可動軌条部材2の 動作状態説明図、図6の上部駐車収納部材10と可動軌条部材2の部分斜視図、 図7のリンク機構5の斜視図、図8の上部駐車収納部材10及び可動軌条部材2 の組付説明図を用いて説明する。
【0019】 上部駐車収納部材10は断面が略コ字状であり、内側両側面部に添設したチャ ンネル材4を有し、該チャンネル材4の前端部分は上方に湾曲されて傾斜案内部 40を構成しており、その至端は内側に向けて形成された上部駐車収納部材10 のハット部11によりストッパ12と成っている。上部駐車収納部材10の前端 内側両側面部には滑車13が突設されまた前端下部に滑車(図示せず)が並設さ れている。上部駐車収納部材10の後端部は支柱8に取り付けられている。可動 軌条部材2は、断面が略コ字状を呈して上縁部にハット部21を有し、また外側 両側面部に添設したチャンネル材24を有し、後方底面部に滑車23を回転自在 に設けている。尚、前記ハット部21の後方部には前輪支持枠20が立設され、 前方部には後述する後輪の後退防止機構3が組み込まれている。前記上部駐車収 納部材10と可動軌条部材2とを組み合せたものを図8で示すが、可動軌条部材 2の後方底面部の滑車23が、上部駐車収納部材10の内側両側面部に添設した チャンネル材4内に嵌入されており、また可動軌条部材2の外側両側面部に添設 したチャンネル材24に上部駐車収納部材10の前端内側両側面部に突設された 滑車13が嵌入されて、可動軌条部材2は上部駐車収納部材10に対し挿脱自在 であるが、前記滑車23の滑動範囲はチャンネル材4の両端部分で規制されてい る(その前端部がストッパ12である)。上部駐車収納部材10から可動軌条部 材2が引き出される時、滑車23がチャンネル材4の傾斜案内部40に差し掛か ると可動軌条部材2が前傾を開始しストッパ12に至って停止する。滑車23が 直線状部分に在る時に可動軌条部材2は摺動自在であり、且つ滑車23が傾斜案 内部40部分に在る時には可動軌条部材2は回動自在と成っている。可動軌条部 材2の両側のチャンネル材24は、図8で表されるようにその上辺部が前方部分 で切れ上がって切欠部25を形成しており、可動軌条部材2が上部駐車収納部材 10内に押し込まれた時点で前記滑車13が当該切欠部25に入り込み、不本意 には可動軌条部材2が前方に飛び出さないように、一種のストッパの役目を担っ ている。
【0020】 このように前記滑車23と上部駐車収納部材10のチャンネル材4との係合、 並びに前記上部駐車収納部材10の前端部の滑車13と可動軌条部材2のチャン ネル材24との係合は、上部駐車収納部材10と可動軌条部材2の双方の両側面 部分及び滑車23と滑車13の前後部分の計4箇所で堅固に為されているため、 図8のように前記上部駐車収納部材10から可動軌条部材2を引き出しつつ下方 へ回動傾斜させるに際して、ガタつきなどによる不安定な状態が生じないように 成っている。即ち本装置自体の動作が終始安定していて駐車操作が安心して行い 得る訳である。
【0021】 前記滑車23は、可動軌条部材2の後方底面部の軸27で回転自在であるが、 滑車23の内側は押圧ローラ26と成っており、ここに上部駐車収納部材10の 前方底面部に取り付けた軸14で回動自在のアームカム52が掛合されている。 また該アームカム52とは軸14を介して連結されたリンク板50と、該リンク 板50の他端部にピン55で回動自在に結合された別のリンク板51とが上部駐 車収納部材10の片外側面に設けられてリンク機構5を形成しており、リンク板 51の他端部にはガススプリング6の伸縮杆の端部がピン56で取り付けられ、 ガススプリング6の端部は前記リンク板50と交差するようにして上部駐車収納 部材10の前端部にピン57で取り付けられている。上述した押圧ローラ26と アームカム52とリンク機構5との関係は図7で図示される通りであり、リンク 機構5とガススプリング6との関係は図2及び図4で表される通りである。また 前記リンク板51は、上部駐車収納部材10の片外側面に固定されたガイド53 でリンク板51の上下方向の移動が規制されている。
【0022】 尚図中符号3は後退防止機構であり、自転車Bの自重で作動する合成樹脂製の リム当接部材30が後輪T2のリムを両側から押え付けて、自転車の後退を防止 するように構成されているが、既に各種方式の後退防止機構が存在し、その何れ を用いても構わないため、その詳細説明を省略する。
【0023】 下部駐車スペース9は、図1で図示した通りであって、載置台92上に自転車 前後輪の接地間隔よりも多少長い寸法の断面略コ字状の軌上部材90を前端部が 接地するように傾斜状に取り付け、該軌上部材90の後端部両側に自転車の傾倒 防止用の前輪支持枠91を固定し、前記軌上部材90の内側底面部付近に、自転 車前輪の滑動を容易にする複数個のコロ93を並設して成る。当該複数個のコロ 93の最後部のものは、下段に駐車する自転車の前輪T1が最後部のコロ93を 乗り越えると自然には後退しないように、他のコロ93の取り付け位置と比較し て一段高く形成されている。
【0024】 さて、本実施例の動作を図2乃至図5を用いて説明すると、可動軌条部材2が 上部駐車収納部材10内に収納された状態の上部駐車テーブル1から、可動軌条 部材2の前端部の取手22を持ち、可動軌条部材2を滑らせるようにして上部駐 車収納部材10より引き出し回動傾斜させる場合、可動軌条部材2が引かれると 滑車23が上部駐車収納部材10の内側側面部に添設されたチャンネル材4前端 部の傾斜案内部40に沿って移動し、上部駐車収納部材10の前端内側面部分に 突設した滑車13を大凡の回転中心として可動軌条部材2が徐々に回動傾斜し、 滑車23が前記ストッパ12に当接し、可動軌条部材2が最大限傾斜して、取手 50の先端部が地面に近付いて固定される。
【0025】 この間、滑車23が傾斜案内部40に差し掛かる頃から、滑車23に隣り合う 押圧ローラ26がアームカム52に引っ掛かり始め、滑車23が傾斜案内部40 を登りつつアームカム52を引き起こすのであるが、アームカム52は軸14を 介して連結されたリンク板50を前方に移動させ、これに伴ってリンク板51が 前方に引かれ、ガススプリング6の伸長状態にある伸縮杆60をガススプリング 6内に押し込むように動作するため、ガススプリング6が付勢されてリンク機構 5の動作は緩慢と成り、この結果滑車23がチャンネル材4前端部の傾斜案内部 40に沿ってゆっくりと移動上昇し、前記滑車13を大凡の回転中心として可動 軌条部材2が徐々に自重で傾斜することに成るため、可動軌条部材2がいきなり 下降する危険性が無くなっている(このことは、既に可動軌条部材2上に自転車 が載置されている場合に特に有効である)。
【0026】 この状態で、図1のように、自転車Aの前輪T1を可動軌条部材2のレールに 通してスロープに押し上げ、後輪T2を可動軌条部材2のレールに載せて自転車 Bの自重で後退防止機構3を作動させ、取手22部分を持って可動軌条部材2が 水平状態に成るまで持ち上げつつ、上部駐車収納部材10内に最大限度まで挿入 するように操作して駐車完了と成る。尚、可動軌条部材2がほぼ水平状態に成っ た時点で、可動軌条部材2は上部駐車収納部材10内に挿入し得る状態と成るの であるが、この時前記押圧ローラ26はアームカム52から離れチャンネル材4 に沿って後方にスライドし、アームカム52は後方に傾倒して上部駐車収納部材 10とこれに挿入された可動軌条部材2部材との間に納まることに成る。
【0027】 この際、前記伸縮杆60はガススプリング6内に最大押し込まれ、ガススプリ ング6は強く付勢された状態にあるため、この力を解消しようとする力が働くの は当然のことであり、この力は自転車Aが載置された可動軌条部材2の押し上げ に補助力として強く作用し、自転車Aを載せた可動軌条部材2の重量を実質的に 軽くすることが出来、このためこの作業にそれ程大きな力を要せず、円滑に容易 に押し上げられるように成っている。
【0028】 而も、上部駐車収納部材10と可動軌条部材2との係合は、上部駐車収納部材 10と可動軌条部材2の双方の両側面部分及び滑車23と滑車13の前後部分の 計4箇所で堅固に為されているため、本実施例のようにガススプリング6が上部 駐車収納部材10の一側面部にしか取り付けられていない場合でも、出し入れ時 にガタつきなどによる不安定且つ危険な状態が全く発生しないのである。
【0029】 次に、本考案の第2実施例を図9の部分側面図を用いて説明すると、上部駐車 収納部材10と可動軌条部材2とは第1実施例同様にして係合されており、滑車 23は、可動軌条部材2の後方底面部の軸27で回転自在であるが、滑車23の 内側は押圧ローラ26と成っており、ここに上部駐車収納部材10の前方底面部 に取り付けた軸14で回動自在のアームカム52が掛合されており、当該アーム カム52に軸14を介して連結されたリンク板54の他端部には、掛止ピン58 に掛止されてコイルスプリング7が取り付けられ、該コイルスプリング7の他端 部分は後方に向けて上部駐車収納部材10の側面部に掛止ピン15で固定されて いる。
【0030】 本実施例では、可動軌条部材2が上部駐車収納部材10内に収納された状態の 上部駐車テーブル1から、可動軌条部材2の前端部の取手22を持ち、可動軌条 部材2を滑らせるようにして上部駐車収納部材10より引き出し回動傾斜させる 場合、滑車23が傾斜案内部40に差し掛かる頃から、滑車23に隣り合う押圧 ローラ26がアームカム52に引っ掛かり始め、滑車23が傾斜案内部40を登 りつつアームカム52を引き起こすのであるが、アームカム52は軸14を介し て連結されたアーム54を前方に移動させ、これに伴ってコイルスプリング7を 伸長するように動作するため、コイルスプリング7が付勢されて可動軌条部材2 が徐々に傾斜することに成る。この状態で可動軌条部材2上に自転車Aを載置し て、取手22部分を持って可動軌条部材2が水平状態に成るまで持ち上げつつ、 上部駐車収納部材10内に最大限度まで挿入するように操作して駐車させるが、 この際、前記コイルスプリング7が最大限伸長させられて強く付勢された状態に あるため、自転車Aが載置された可動軌条部材2の押し上げに補助力として強く 働き、自転車Aを載せた可動軌条部材2の重量を実質的に軽くして、駐車作業に それ程大きな力を要せず、円滑に容易に押し上げられるように成るのである。
【0031】 以上で本考案の実施例の説明を終えるが、本考案はこれ等の実施例に限定され ず、例えば実施例では上部駐車収納部材10と可動軌条部材2との係合が、上部 駐車収納部材10と可動軌条部材2の双方の両側面部分及び滑車23と滑車13 の前後部分の計4箇所で強固に為されているため、実施例ではガススプリング6 やコイルスプリング7が上部駐車収納部材10の一側面部だけに取り付けるだけ でも十分であるが、これを上部駐車収納部材10の両側面部に取り付けるように してもいいのは勿論である。また可動軌条部材を常に上方に付勢する発条機構の 種類は特に問わないものであり、従来よりある各種発条機構を取り付けることが 可能である。上述したガススプリング6は、伸縮杆60が押し込まれて付勢され た状態に成るが、逆に伸縮杆60が引き出された時に付勢された状態と成るよう に配置することも出来、またコイルスプリング7に関しても同様に構成し得る。 また上述実施例のアームカム52は、左右1対のものが夫々軸27両端部の押圧 ローラ26に接するように構成されているが、1個のアームカム52を軸14の 中央部に配置して、これも軸27の中央に取り付けた押圧ローラ26に接するよ うに構成することも可能である。押圧ローラ26は必須部品ではなくリンク機構 の構成も任意であり、リンク機構が不要であれば特に設ける必要はない。実施例 のようにリンク機構にカムを用いると、発条機構の構成や配置の自由度が高まる と共に、発条機構の伸縮距離を大きく取ることが出来るなどの利点がある。また 発条機構に埃や雨雪を避けるためのカバーを取り付けることも好ましい。実施例 のチャンネル材4のストッパ12近傍(傾斜案内部40の終端部分)の幅を狭く したり、形成角度を変えることで、滑車23のストッパの役目を担わせることが 可能であり、図4及び図5の可動軌条部材2の傾斜保持状態が発条機構の作用で 自動的に解除され、可動軌条部材2が不本意に上昇し始めないように構成するこ とが出来る。またこの他の部位の構成も全く任意である。
【0032】
【考案の効果】
以上、本考案は、支柱または当該支柱で横設された支柱梁部材に一端部が取り 付けられた上部駐車収納部材と、該上部駐車収納部材に対して摺動かつ回動自在 に枢支された可動軌条部材とから成る自転車立体駐車装置の上部駐車テーブルに 於いて、上部駐車収納部材と可動軌条部材との間に、可動軌条部材の回動時に該 可動軌条部材を常に上方に付勢する発条機構を介在させて成ることを特徴とする 自転車立体駐車装置の上部駐車テーブルとしたので、発条機構の補助力によって 自転車の上部駐車テーブルへの押し上げに際して、従来のように大きな力を掛け る必要がなく成っており、場合によっては殆ど力が要らないように構成すること も可能と成っている。よって本考案は所期の目的を達成することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例の全体側面図である。
【図2】同実施例の可動軌条部材2の動作状態説明図で
ある。
【図3】同実施例の可動軌条部材2の動作状態説明図で
ある。
【図4】同実施例の可動軌条部材2の動作状態説明図で
ある。
【図5】同実施例の可動軌条部材2の動作状態説明図で
ある。
【図6】同実施例の上部駐車収納部材10と可動軌条部
材2の部分斜視図である。
【図7】同実施例のリンク機構5部分の斜視図である。
【図8】同実施例の上部駐車収納部材10及び可動軌条
部材2の組付説明図である。
【図9】本考案の第2実施例の部分側面図である。
【図10】従来例の側面図である。
【図11】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 上部駐車テーブル 10 上部駐車収納部材 11 ハット部 12 ストッパ 13 滑車 14 軸 15 掛止ピン 2 可動軌条部材 20 前輪支持枠 21 ハット部 22 取手 23 滑車 24 チャンネル材 25 切欠部 26 押圧ローラ 27 軸 3 後退防止機構 30 リム当接部材 4 チャンネル材 40 傾斜案内部 41 ストッパ 5 リンク機構 50 リンク板 51 リンク板 52 アームカム 53 ガイド 54 アーム 55 ピン 56 ピン 57 ピン 58 掛止ピン 6 ガススプリング 60 伸縮杆 7 コイルスプリング 8 支柱 9 下部駐車スペース 90 軌条部材 91 前輪支持枠 92 載置台 93 コロ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱または該支柱で横設された支柱梁部
    材に一端部が取り付けられた上部駐車収納部材と、当該
    上部駐車収納部材に対して摺動かつ回動自在に枢支され
    た可動軌条部材とから成る自転車立体駐車装置の上部駐
    車テーブルに於いて、上部駐車収納部材と可動軌条部材
    との間に、可動軌条部材の回動時に該可動軌条部材を常
    に上方に付勢する発条機構を介在させて成ることを特徴
    とする自転車立体駐車装置の上部駐車テーブル。
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