JP2004041018A - 米飯加工食品用包装シート - Google Patents

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Katsumi Watanabe
渡辺 克巳
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【課題】外側シートおよび内側シートに対する異なる要求を1枚のシートで同時に満足させ得るようにし、部品点数やコストの削減が図られるとともに透明性があり、しかも米飯加工食品に対する滑り性を良好にする。
【解決手段】外側シート20と内側シート30との間に海苔Sが挟持され、内側シート30側におにぎりRに対する包装面が設定されてなる包装シート10であり、外側シート20は、1枚の原料シート10′の幅方向中央部の所定領域で形成され、内側シート30は前記原料シート10′における外側シート20より外側部分が各側縁部で互いに重なり合うように対向方向へ向けてそれぞれ折り返されることにより一対で形成され、重ね合わされた外側シート20および内側シート30の周縁部が溶着されることによって両者間に海苔Sを内装するための収納空間Vが形成されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おにぎりなどの米飯加工食品を包装するために用いられる米飯加工食品用包装シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8に示すような、外側シート101と、この外側シート101に重ねられた左右一対の内側シート102とからなるおにぎり(米飯加工食品)包装用の包装シート100が知られている。かかる包装シート100は、溶着処理で外側シート101および各内側シート102の周縁部に溶着部103が形成され、各内側シート102の対向縁部が外側シート101の幅方向の略中央位置で上下に互いに重なり合った状態になっている。外側シート101と一対の内側シート102との間には収納空間Vが形成され、当該収納空間Vに予め海苔(シート状食品)Sを装填し得るようになっている。
【0003】
外側シート101には、内面側の幅方向の中央部に長手方向(図8の紙面に直行する方向)に延びるカットテープ104が溶着され、おにぎりRが、二点鎖線で示すように内側シート102側の中央部に載置された状態で、図8の紙面に直交する方向に包装シート100を折り畳むことにより当該おにぎりRが包装シート100によって包装される。そして、おにぎりRが包装シート100で包装された状態で、カットテープ104の先端部を指で摘んで引くことにより外側シート101が二分割され、これによって二点鎖線で示す包装シート100から海苔Sに包まれたおにぎりRを取り出すことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のような包装シート100は、外側シート101と、2枚の内側シート102との合計3枚のシート(部品)で構成されており、部品点数が多いことによって部品コストが嵩むとともに、組み付けコストも嵩み、これらが製造コストの低減化を図る上でのネックになっていた。
【0005】
かかる不都合を解消するために、包装シート100を1枚のシート体で形成することが考えられるが、外側シート101は、海苔Sの状態を視認し得るように透明性が要求される一方、内側シート102は、その外面(おにぎりRが直接接触する載置面)がおにぎりRに付着して解包し難くなるのを防ぐために滑り性が要求されるため、滑り性の良好な材料、例えばOPPマットフィルからなるのものが採用されていた。
【0006】
このように包装シート100は、透明性が要求される外側シート101と、おにぎりRに対する滑り性が要求される内側シート102とからなり、これらは本来的に互いに性質を異にするものであるため、必然的に性質の異なる2枚のシートから構成せざるを得なかったと言うのが実情であった。
【0007】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたもので、外側シートおよび内側シートに対する前記異なる要求を1枚のシートで同時に満足させ得るようにしたものであり、部品点数やコストの削減が図られるとともに透明性があり、しかも米飯加工食品に対する滑り性を良好にすることができる米飯加工食品用包装シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、略中央部に米飯加工食品が載置された状態で包装に供される米飯加工食品用包装シートであって、1枚のシート体の両側部を対向方向に折り畳むことによって形成した一対の折畳み部の内面側にシート状食品を収納し得るシート状食品収納部を形成し、折畳み部の外面側を米飯加工食品の載置面としてなることを特徴とするものである。
【0009】
この発明によれば、折畳み部の内面側にシート状食品を収納した状態で同外面側の収納部に米飯加工食品を載置した上で包装シートを上方に向けて折り返し、当該包装シートの重なり合った各縁に粘着テープ等を貼付することにより、米飯加工食品を、シート状食品の内装された包装シートで包装された状態にすることができる。
【0010】
このように、1枚のシート体を材料として当該シート体を折り曲げ処理するという簡単な操作で、従来のように複数枚のシート体を用いることなくシート状食品の内装され得る包装シートを得ることができるため、部品点数が削減されてその分部品コストおよび組み付けコストの低減化が実現し、包装シートの製造コストの低減化に貢献する。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、透明な合成樹脂製のフィルムによって構成され、前記一対の折畳み部の少なくとも一方側の前記載置面に米飯加工食品に対する滑り性を良好にするための滑り性処理部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、滑り性処理部が形成された折畳み部が上層になるように原料シートを折り畳むことにより、包装シートで包まれた当該米飯加工食品の外面を全体的に滑り性処理部に接触させるようにすることができ、これによって米飯加工食品の折畳み部への付着が有効に防止される。したがって、米飯加工食品を包んだ包装シートの開包時に、米飯加工食品が折畳み部に付着し、これによって米飯加工食品の包装シートからの取り出しが困難になるような不具合の発生が有効に防止される。
【0013】
したがって、他の物品と付着し易い性質を備えた透明な合成樹脂材料からなる原料シート体を用いて包装シートを製造した場合であっても、米飯加工食品の包装シートからの開包時に、米飯加工食品が包装シートの折畳み部に付着するような不具合は起らない。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記滑り性処理部は、前記一対の折畳み部の双方の載置面に形成されてなることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、原料シート体が折り返されて形成した一対の折畳み部の双方に滑り性処理部が形成されているため、折畳み部の折り畳み順序に拘らず米飯加工食品を滑り性処理部に接触させることができ、米飯加工食品包装の作業性が向上する。
【0016】
そして、請求項2または3記載の発明において、滑り性処理部として、凹凸形成処理、低摩擦化剤の塗布処理および低摩擦化剤の含浸処理のいずれかにより処理されてなるもの(請求項4)を採用することができる。滑り性処理加工として凹凸形成処理を採用した場合には、折畳み部の米飯加工食品に対する接触面積が小さくなるため、その分米飯加工食品が折畳み処理部に付着し難くなる。また、滑り性処理加工として低粘着剤の塗布処理や、低粘着剤の含浸処理を採用した場合には、これら低粘着剤の作用によって米飯加工食品が折畳み処理部に粘着し難くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る原料シートの一実施形態を示す図であり、(イ)は平面図、(ロ)は断面図である。また、図2は、図1に示す原料シートを折り畳むことによって形成された本発明に係る包装シートの一実施形態を示す平面図である。さらに、図3は、本発明に係る包装シートの一実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図4は、図3のA−A線断面図、図5は、同B−B線断面図である。また、図6は、おにぎりが包装シートによって包装された状態を示す斜視図である。
【0018】
本発明に係る包装シート10は、図1に示すような1枚の横長の原料シート10′の両側部(内側シート30となる部分)にエンボス処理(滑り性処理)が施され、当該エンボス処理の施された部分を幅方向に折り返し処理することによって形成される。図1の(イ)には、一点鎖線で谷折り線を示しているとともに、二点鎖線で山折り線を示している。そして、かかる原料シート10′の中央部(外側シート20となる部分)に海苔(シート状食品)Sを載置した状態で、図1の(ロ)に矢印で示すように、原料シート10′を谷折り線および山折り線に沿って折り畳むことにより、図2〜図4に示すような包装シート10が形成される。
【0019】
以下、図2〜図4を基に本実施形態に係る包装シート10について説明する。包装シート10は、原料シート10′の幅方向の中央部によって形成される外側シート20と、該外側シート20の両側部が互いに対向する方向に折り返されることによって形成される幅方向一対の内側シート(折畳み部)30とを備えた基本構成を有している。
【0020】
外側シート20と一対の内側シート30とは、それらの周縁部に溶着処理による溶着縁部11が形成されることによって袋状とされ、当該袋の内部に収納空間(シート状食品収納部)Vが形成され、この収納空間Vに海苔Sが収納されている。また、原料シート10′の両側部が折り返された状態における一対の内側シート30の外面側に、包装されるべきおにぎりRを載置するための載置面が形成されている。
【0021】
本実施形態においては、原料シート10′として長手方向に向けて一軸延伸処理の施されたマット処理の施されていないポリエチレンやポリプロピレン等からなる透明な合成樹脂フィルムが採用され、かかるフィルムの内側シート30になる部分にマット処理の一種であるエンボス処理が施され、これによっておにぎり(米飯加工食品)Rが包装シート10によって包装された状態で収納空間Vに収納された海苔Sを外部から視認し得る一方、内側シート30によって被包されたおにぎりRが当該内側シート30に付着し難くなっている。
【0022】
以下、図2〜図5を基に、原料シート10′が折り畳まれることによって形成した包装シート10について説明する。包装シート10は、本実施形態においては、幅寸法が略140mmに寸法設定されているとともに、長さ寸法が略220mmに寸法設定され、通常の大きさに形状設定されたおにぎりRを、図3に示すように包装シート10の中央部に載置した後、包装シート10の長手方向の各側部を上方に向けて折り返した上で包み込み、包装シート10の重なり合っている部分に粘着テープを貼付することによって、図6に示すように、おにぎりRが海苔S入りの包装シート10によって包装された状態になるようにしている。
【0023】
前記外側シート20には、幅方向の中央部における内側シート30に対する対向面に、長手方向の全長に亘って切断手段としてのカットテープ40が溶着されているとともに、カットテープ40の左右位置には端縁から切り込まれて形成した一対の切り込み21が設けられ、おにぎりRが包装された状態(図6)において、当該切り込み21間のカットテープ40を指で摘んで引き剥がすことにより、外側シート20は長手方向の全長に亘って分断されるようになっている。
【0024】
前記各内側シート30は、幅寸法が外側シート20の幅寸法より若干長めに寸法設定され、これによって外側シート20に積層されて溶着縁部11が形成された状態で基端側(包装シート10の幅方向の中心側)が互いに重なり合うように寸法設定されている。かかる一対の内側シート30の内の一方側(図3および図2の左側)には、幅方向の基端縁部から延設された長手方向の全長に亘って延びる折返しシート片31が設けられ、かかる折返しシート片31が一方の内側シート30に折り重ねられた状態で溶着縁部11が形成されている。
【0025】
そして、本実施形態においては、特に内側シート30にエンボス処理(本発明に係る滑り性を良好にする処理の内の凹凸形成処理。微細な凹凸を形成させて艶消しするいわゆるマット処理であってもよい。)が施されている。エンボス処理により内側シート30に凹凸が形成されるため、おにぎりRに対する内側シート30の合計接触面積が小さくなり、その分内側シート30はおにぎりRに付着し難くなっておにぎりRを包んだ包装シート10の開包が容易に行われるようになる。各内側シート30は、かかるエンボス処理によって本発明に係る滑り性処理部になっている。
【0026】
また、包装シート10の四隅には、各角が円弧状に切り込まれることによって形成した切込み縁部12が設けられている。かかる切込み縁部12を設けることにより、おにぎりRが包装シート10で包装された状態で、図6に示すように、包装シート10の縁部の交差位置を可能な限り端の方に寄せることが可能になり、これによってカットテープ40による外側シート20の切断を容易に行うことができるようにしている。特に、切込み縁部12が円弧状に形成されていることにより、おにぎりRを包装した包装シート10(図6)の解包時にカットテープ40が切込み縁部12に引っ掛からなくなり、当該カットテープ40がちぎれるような不都合を防止することができる。
【0027】
以下、図7を基に包装シート10の製造について説明する。図7は、包装シート10の製造を説明するための包装シート製造装置50の模式化された斜視概念図である。この図においては、包装シート10の製造を理解し易いように概念的に包装シート製造装置50を示している。
【0028】
包装シート製造装置50は、図7に示すように、原料ロール60を支持する原料ロール支持装置51と、テープロール70を支持するテープロール支持装置52と、原料ロール60から引き出された帯状の原料シート体61(当該原料シート体61が所定ピッチで切断されたものが上記の原料シート10′である)にカットテープ40を溶着するテープ溶着装置53と、原料シート体61の両側縁部に滑り性処理加工を施す滑り性処理装置54と、原料シート体61を折り畳みつつシート状食品である海苔Sを装填するシート体折畳み装置55と、海苔Sの装填された原料シート体61を裁断して包装シート10とする裁断装置56と、得られた包装シート10を次工程に向けて搬出する中継コンベヤ57とを備えて構成されている。
【0029】
前記原料ロール支持装置51は、包装シート10の原料となる原料シート体61が巻き取られて形成した原料ロール60を支持するためのものであり、原料ロール60は、当該原料ロール支持装置51の原料シート用支持軸51aに回転可能に装着されている。かかる原料ロール60から原料シート体61が順次引き出されてテープ溶着装置53に送り込まれるようになっている。
【0030】
前記テープロール支持装置52は、原料シート体61に重ね合わされて溶着されるカットテープ40が巻き取られて形成したテープロール70を支持するためのものであり、テープロール70は、当該テープロール支持装置52のテープ用支持軸52aに回転可能に装着されている。カットテープ40は、かかるテープロール70から原料シート体61に同期して順次引き出され、テープ溶着装置53において原料シート体61の幅方向の略中央部に供給されるようになっている。
【0031】
前記テープ溶着装置53は、原料シート体61の略中央部に供給されたカットテープ40を、当該原料シート体61に溶着処理するためのものであり、ローラ軸53b回りに回転可能に軸支された熱ローラ53aを有しており、テープロール70から引き出されたカットテープ40は、熱ローラ53aに掛け回された状態で当該熱ローラ53aによって原料シート体61へ押圧されるようになっている。熱ローラ53aは、所定の熱源からの熱を得て溶着可能温度になるように温度制御されている。
【0032】
したがって、原料シート体61が原料ロール60から順次引き出されることにより(因みに原料シート体61は、包装シート製造装置50の適所に設けられた図略の原料シート体引出し装置によって順次引き出されるようになっている)、テープ溶着装置53において当該原料シート体61の幅方向の略中央位置にカットテープ40が溶着されていくことになる。
【0033】
前記滑り性処理装置54は、カットテープ40の溶着処理が完了した原料シート体61の両側部であって、内側シート30となる部分にエンボス処理を施すためのものであり、幅方向の各側部にそれぞれ上下方向に一対で合計二対のエンボスローラ54aが設けられている。そして、引き出されつつある原料シート体61は、各上下一対のエンボスローラ54a間に被押圧状態で挟持されるようになっている。因みに、原料シート体61におけるエンボス処理が施されていない部分が外側シート20となる。
【0034】
かかるエンボスローラ54aの周面には微細な点状の凹凸が形成されている。したがって、上下のエンボスローラ54a間を通過した原料シート体61は、エンボスローラ54aの凹凸が転写されていわゆるエンボス処理が施された状態になる。
【0035】
このような各上下一対のエンボスローラ54aは、互いに対向する方向(原料シート体61と平行で且つ原料シート体61の進行方向に直交する方向)に対して正逆移動し得るように構成され、これによって原料シート体61に形成される被エンボス処理部分の幅寸法を調節し得るようになっている。
【0036】
前記シート体折畳み装置55は、原料シート体61のエンボス処理が施された両側部を互いに対向方向に折り畳むとともに、折り畳み途中で海苔Sを原料シート体61に装填するためのものであり、海苔装填機構55a、折畳み機構55bおよび縁部溶着機構55cを有している。
【0037】
前記海苔装填機構55aは、貯留されている海苔Sを1枚ずつ折り畳み途中の原料シート体61に供給するものであり、原料シート体61の移動と同期して海苔Sが原料シート体61の外側シート20となる部分に1枚ずつ供給されるようになっている。
【0038】
折畳み機構55bは、折り畳み用に形成された所定の折り畳みガイドを有し、原料シート体61が当該ガイドを通過することによって原料シート体61の両側部が互いに対向方向に向けて折り返されるようになっている。
【0039】
縁部溶着機構55cは、海苔Sが付与された原料シート体61において、製品としての包装シート10となる部分の周縁部に溶着処理を施すためのものであり、かかる溶着処理によって海苔Sが折り畳み処理済みの原料シート体61内に封入された状態になる。
【0040】
前記裁断装置56は、シート体折畳み装置55で海苔Sの装填された折り畳み処理済みの原料シート体61に対して裁断処理を施すものであり、所定のカッター56aを有し、該カッター56aが原料シート体61の移動と同期して操作されることにより、包装シート10が順次得られるようになっている。
【0041】
そして、裁断装置56で裁断されることによって形成した包装シート10は、中継コンベヤ57によって次工程である包装工程58に送り込まれ、この包装工程58でおにぎりRが包装シート10によって包装され、図6に示すような包装済みのおにぎりRとなる。
【0042】
以上詳述したように、本発明の包装シート10は、外側シート20と内側シート30との間に海苔Sが挟持され、内側シート30側におにぎりRに対する包装面が設定されてなるものであり、外側シート20は、1枚の原料シート体61の幅方向中央部の所定領域で形成され、内側シート30は前記原料シート体61における外側シート20より外側部分が各側縁部で互いに重なり合うように対向方向へ向けてそれぞれ折り返されることにより一対で形成され、外側シート20と内側シート30との間に海苔Sが内装された状態で外側シート20および内側シート30の周縁部が溶着されているため、おにぎりRを内側シート30側の中央部の載置面に載置した上で包装シートを上方に向けて折り返し、当該包装シート10の重なり合った各縁に亘って粘着テープ等を貼付することにより、おにぎりRを包装シート10で包装された状態にすることができる。
【0043】
そして、2枚の内側シート30を1枚の外側シート20に重ね合わせることによって形成される従来の包装シート10の場合には、それぞれに対して専用の原料ロールを用意しなければならないばかりか、全体的に製造装置の構造が複雑になり、設備コストが嵩んだり、包装シート10の運転操作が煩雑になる等の不都合が存在するが、本発明の包装シート10は、1枚の原料シート体61の両側部を対向方向に向けてそれぞれ折り返すという簡単な操作によって形成されるため、前記のような従来の不都合は解消され、設備コストおよび運転コストの低減化に貢献することができる。
【0044】
また、おにぎりRは、包装シート10で包まれることにより外面が全体的に内側シート30に接触した状態になるが、内側シート30にはエンボス処理が施されているため、おにぎりRの内側シート30への接触面積が小さくなり、その分おにぎりRの内側シート30への付着を有効に低下させることができる。従って、おにぎりRを包んだ包装シート10の開包時に、おにぎりRが内側シート30に付着し、これによっておにぎりRの内側シート30からの取り出しが困難になるような不具合の発生を有効に防止することができる。
【0045】
また、通常他の物品と付着し易い性質を備えた透明な合成樹脂材料からなる原料シート体61を用いて包装シート10を製造した場合であっても、内側シート30となる部分の包装面に滑り性処理加工が施されているため、包装シート10の開包時に、海苔Sが内側シート30に付着するような不具合の発生を有効に防止することができる。
【0046】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0047】
(1)上記の実施形態においては、米飯加工食品として三角形状のおにぎりRが用いられているが、本発明は、米飯加工食品が三角形状のおにぎりRであることに限定されるものではなく、俵形状のおにぎりなどその他の形状のものであってもよい。また、上記の実施形態においては、シート状食品として海苔Sが採用されているが、海苔Sに代えて薄焼き玉子のようなその他のシート状食品を採用してもよい。
【0048】
(2)上記の実施形態においては、一方の内側シート30に折返しシート片31が設けられているが、本発明は折返しシート片31が必須ではなく、特に設けなくてもよい。
【0049】
(3)上記の実施形態においては、内側シート30に施される滑り性を良好にする処理(滑り性処理加工)としてエンボス処理が採用されているが、本発明は、滑り性処理加工がエンボス処理であることに限定されるものではなく、内側シート30の包装面に低摩擦化剤を塗布したり、所定の低摩擦化剤を含浸させるような処理を施してもよい。
【0050】
(4)上記の実施形態においては、一対の内側シート30の双方に滑り性処理加工が施されているが、本発明は、内側シート30の双方に滑り性処理加工を施すことに限定されるものではなく、原料シート体61が折り畳まれた状態で上層となる方の内側シート30にのみ滑り性処理加工を施すようにしてもよい。ただしこの場合、上層となる方の内側シート30は、幅寸法が下層となる内側シート30の全面を覆い得る幅寸法となるように寸法設定されることが好ましい。
【0051】
(5)上記の実施形態においては、包装シート10の原料である原料シート体61として透明な合成樹脂製のフィルムが採用されているが、かかるフィルムに代えて当初から全体的にエンボス処理の施されたものを原料シート体として用いてもよい。かかる原料シート体を採用した場合には、特に内側シート30のみを対象としたエンボス処理を行う必要がなくなり、これによって製造設備の設備コストの低減化に貢献することができる。
【0052】
(6)上記の実施形態においては、包装シート10を解包するための切断手段としてカットテープ40が採用されているが、カットテープ40に代えて平行に延びる一対のミシン目を採用してもよい。また、外側シート20が長手方向に向けて一軸延伸処理の施された合成樹脂フィルムからなる場合には、外側シート20の縁部に一対の切り込み21を設けるだけで特にカットテープ40を採用することなく外側シート20を容易に縦裂きすることができ、この場合、外側シート20自体が切断手段としての機能を備えていることになる。
【0053】
(7)上記の実施形態においては、一方の内側シート30の先端縁部を折り返して折返しシート片31を形成しているが、本発明は、内側シート30に折返しシート片31を設けることに限定されるものではなく、一対の内側シート30の先端縁部同士が互いに重なり合うようにさえすれば特に折返しシート片31を設けなくてもよい。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、1枚のシート体の両側部を対向方向に折り畳むことによって形成した一対の折畳み部の内面側にシート状食品を収納し得る収納部を形成し、折畳み部の外面側を米飯加工食品の載置面としているため、1枚のシート体を原料として当該シート体を折り曲げ処理するという簡単な操作で、従来のように複数枚のシート体を用いることなくシート状食品の内装され得る包装シートを得ることができ、従来に比べて部品点数の減少による部品コストおよび組み付けコストの低減化が実現し、包装シートの製造コストの低減化に貢献することができる。
【0055】
請求項2および3記載の発明によれば、他の物品と付着し易い性質を備えた透明な合成樹脂材料からなる原料シート体を用いて包装シートを製造した場合であっても、折畳み部に滑り性処理部が形成されているため、米飯加工食品の包装シートからの開包時に、米飯加工食品が包装シートの折畳み部に付着するような不具合を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原料シートの一実施形態を示す図であり、(イ)は平面図、(ロ)は断面図である。
【図2】図1に示す原料シートを折り畳むことによって形成された本発明に係る包装シートの一実施形態を示す平面図である。
【図3】図2に示す包装シートの一部切欠き斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】おにぎりが包装シートによって包装された状態を示す斜視図である。
【図7】包装シートの製造を説明するための包装シート製造装置の模式化された説明図である。
【図8】従来の包装シートを例示する断面図である。
【符号の説明】
10 包装シート
10′ 原料シート      11 溶着縁部
20 外側シート       21 切り込み
30 内側シート(折畳み部) 31 シート片
40 カットテープ      50 包装シート製造装置
51 原料ロール支持装置   51a 原料シート用支持軸
52 テープロール支持装置  52a テープ用支持軸
53 テープ溶着装置     53a 熱ローラ
53b ローラ軸       54 滑り性処理装置
54a エンボスローラ    55c 縁部溶着機構
55a 海苔装填機構     55b 折畳み機構
55 シート体折畳み装置   56 裁断装置
56a カッター       57 中継コンベヤ
58 包装工程        60 原料ロール
61 原料シート体      70 テープロール
R おにぎり(米飯加工食品) S 海苔(シート状食品)
V 収納空間(シート状食品収納部)

Claims (4)

  1. 略中央部に米飯加工食品が載置された状態で包装に供される米飯加工食品用包装シートであって、1枚のシート体の両側部を対向方向に折り畳むことによって形成した一対の折畳み部の内面側にシート状食品を収納し得るシート状食品収納部を形成し、折畳み部の外面側を米飯加工食品の載置面としてなることを特徴とする米飯加工食品用包装シート。
  2. 透明な合成樹脂製のフィルムによって構成され、前記一対の折畳み部の少なくとも一方側の前記載置面に米飯加工食品に対する滑り性を良好にするための滑り性処理部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の米飯加工食品用包装シート。
  3. 前記滑り性処理部は、前記一対の折畳み部の双方の載置面に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の米飯加工食品用包装シート。
  4. 前記滑り性処理部は、凹凸形成処理、低摩擦化剤の塗布処理および低摩擦化剤の含浸処理のいずれかにより処理されてなることを特徴とする請求項2または3記載の米飯加工食品用包装シート。
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