JP4256130B2 - 米飯加工食品用の包装シートおよび包装食品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おにぎり等の米飯加工食品を包装するために用いられる米飯加工食品用の包装シートおよび包装食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図16の(イ)に示すような、外フィルム101と、この外フィルム101に重ねられた左右一対の内フィルム102とからなるおにぎり(米飯加工食品)包装用の包装シート100が知られている。この包装シート100は、溶着処理で外フィルム101および各内フィルム102の周縁部に溶着部103が形成されているとともに、各内フィルム102の対向縁部が外フィルム101の幅方向の略中央位置で上下に互いに重なり合った状態になっている。外フィルム101と一対の内フィルム102との間には収納空間Vが形成され、当該収納空間Vに予め海苔(シート状食品)Sを装填し得るようになっている。
【0003】
外フィルム101には、内面側の幅方向の中央部に長手方向に延びるカットテープ104が溶着されている。かかる包装シート100の内フィルム102側の中央部に二点鎖線で示すような三角形状のおにぎりRを載置した状態で各端縁を重ね合わせることにより当該おにぎりRが包装シート100によって挟まれた状態になる。さらに包装シート100の重なり合った各端縁をおにぎりRの上部側に巻き付け、粘着ラベルLを巻き付けた部分に貼着することにより当該おにぎりRが、図16の(ロ)に示すように、包装シート100によって包装された状態になる。
【0004】
そして、おにぎりRが包装シート100で包装された状態で、カットテープ104の先端部を指で摘んで引っ張ることにより外フィルム101が二分割され、これによって包装シート100から海苔Sに包まれたおにぎりRを取り出すことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のように構成された包装シート100は、本来的に三角形状にしっかりと握られたおにぎりRを対象として包装するものであり、内フィルム102がおにぎりRの表面に密着した状態でしっかりと包み込むようになされているため、ふんわりと軟らかく握られた風合いのあるおにぎりRを包装した場合にはおにぎりRが変形して固くなり易く、適正に包装することが困難であるばかりか、たとえ包装し得ても解包したときにフィルムとの摩擦でおにぎりRが割れしまうことがあり、おにぎりRとしての保形性を維持することが困難で汎用性に欠けるという問題点が存在した。
【0006】
また、おにぎりRは、密着状態で包装シート100に包装されるため、包装シート100を介しておにぎりRの形状がそのまま視認され、高級感に欠けるという不都合が存在した。
【0007】
さらに、従来の包装シート100にあっては、おにぎりRを包装した状態でその解包時にカットテープ104によって外側シート101を分断した後、二つ割れになった包装シート100の一方側をおにぎりRから外し、引き続き同他方側をおにぎりRから外さなければならず、包装シート100の解包に3ステップもようすることから、解包操作の操作性が劣るという不都合も存在した。
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、密着させることなく米飯加工食品を包装し得ることで軟らかく握られた米飯加工食品への適用をも可能とするなど汎用性を向上させ、さらに解包操作の操作性を改善した上で、包装食品に高級感を付与し得る米飯加工食品用の包装シートおよび包装食品を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、米飯加工食品の包装に供される包装シートであって、1枚の外フィルムと、該外フィルムの各側部にそれぞれ重ね合わされて周縁部の適所が外フィルムに溶着される一対のサイドフィルムとが備えられ、前記外フィルムには、略中央部で該外フィルムを横断する2本の切断手段が間隔をあけて設けられ、前記一対のサイドフィルムは、各先端部が前記2本の切断手段間で互いに重ね合わされ得るように寸法設定され、前記サイドフィルムは、外フィルムの側部に重ね合わされて周縁部同士が溶着されるサイドフィルム本体と、該サイドフィルム本体から外フィルムの中央部側に向けて延設されてなる外フィルムに溶着されない狭幅延設フィルムとから構成され、前記狭幅延設フィルムは、少なくとも前記2本の切断手段間の中央部に対応した位置からサイドフィルム本体へ向けて折り返されることにより形成した折返しフィルムを有し、米飯加工食品を包装する際に、米飯加工食品を挟むように切断手段の延びる方向と交差する方向で二つ折りに折り返し、該二つ折りによって対向した縁部同士を貼着するように構成されていることを特徴とする米飯加工食品用の包装シートである。なお、ここで「外フィルムの側部」とは、当該外フィルムにおける端縁部から切断手段が設けられている部位までの領域をいう。
【0010】
この発明によれば、2本の切断手段の設けられた位置に米飯加工食品が位置するように当該米飯加工食品を一対のサイドフィルムの対向位置上に載置した状態で米飯加工食品を境にして包装シートを互いに対向する方向へ向けて折り返し、当該包装シートの互いに重なり合った縁部に粘着ラベルを貼着したり、重なり合った縁部に溶着処理を施すことにより、米飯加工食品は包装シートによって包装された状態になる。すなわち、サイドフィルム側が上面になるように包装シートを広げた上で一対に折返しフィルムの対向位置上に米飯加工食品を載置し、引き続き包装シートの二つ折りで当該米飯加工食品を包み込み、包装シートの互いに重なり合った部分に溶着処理等を施すことによって米飯加工食品は包装シートによって包装された状態になる。
【0011】
このように、米飯加工食品を挟んで包装シートを二つ折りに折り返すことによって当該米飯加工食品を包装し得るようになっているため、従来の包装シートの場合、米飯加工食品が包装シートにより強く巻かれて固くなるいわゆる巻き締り現象が生じるが、本発明の包装シートによればそのような不都合の生じることはなく、米飯加工食品の形状に拘らず常に柔らかく良好に包装することが可能で包装処理の自由度が向上する他、米飯加工食品が固く包まれた場合には解包時に当該米飯加工食品と包装シートとの摩擦で当該米飯加工食品が割れて崩れるような不都合の生じることがあるが、かかる不都合をも確実に回避することができる。
【0012】
そして、米飯加工食品が包装された状態で、2本の切断手段をそれぞれ外方に向かって引っ張ることにより外フィルムが所定の幅で切断され、米飯加工食品を包装した包装シートの底が抜けた状態になるため、包装シートから米飯加工食品を引き抜くことにより、米飯加工食品を変形させない状態で解包することができる。すなわち、包装された米飯加工食品を解包するに際しては、2本の切断手段の1本ずつあるいは双方を摘んで外方に向けて引っ張ればよい。これによって外フィルムは2本の切断手段間が帯状に切断されて底が抜けた状態になるとともに、サイドフィルムの折返しフィルムは元々外フィルムの被切断位置に対応した部分が当接あるいは重ね合わされているだけであるため、米飯加工食品を包装シートから引き抜くことにより、米飯加工食品を包装シートから容易に取り出すことができる。
【0013】
これに対し従来の包装シートは、米飯加工食品を強く包み込むいわゆる巻き締り状態で包装するように構成され、たとえ柔らかく握られた米飯加工食品であっても、当該米飯加工食品が従来の包装シートによって包装されると固くなってしまうため、本来的に柔らかく握られた米飯加工食品用として使用することができないばかりか、前記巻き締りでフィルムが米飯加工食品に強く密着していることにより、包装食品の解包時にフィルムと米飯加工食品との間に大きな摩擦力が作用し、これによって米飯加工食品が割れてしまうような不具合が発生するが、本発明の包装シートではそのような不具合の発生を確実に防止することができる。
【0014】
また、包装シートで余裕をもって米飯加工食品を包装することにより、従来の密着状態で米飯加工食品を包装していた場合に比較して包装食品に高級感を付与することが可能になり、包装食品の商品価値を高める上で有効である。
【0015】
さらに、米飯加工食品を包装した包装シートの解包操作は、切断手段の引っ張り操作と、この操作で底が抜けた状態となった包装シートから米飯加工食品を抜き出す操作との2ステップですませることができるため、従来の3ステップが必要な包装シートに比べて米飯加工食品の取り出し操作の操作性が改善される。
【0019】
また、切断手段により切断されて底部が分離された包装シートから米飯加工食品を引き抜くに際し、米飯加工食品に当接しているサイドフィルムの折返しフィルムが下端縁部から順次捲り取られるようになるため、サイドフィルムが米飯加工食品と摺接状態で引き剥がされる場合に比較し、米飯加工食品を包装シートから容易に引き抜くことができる。したがって、米飯加工食品の包装シートからの引き抜き操作時に、米飯加工食品の一部が剥されてサイドフィルムに粘着し、これによる型崩れで解包された米飯加工食品が見苦しくなるような不都合の発生が回避される。
【0020】
さらに、米飯加工食品が包装された状態で、包装シートは正面視で矩形状になるため、当該包装シートの正面にラベルを貼付する場合、この広い矩形状の正面の全てをラベル貼着用の領域として利用することができ、従来に比べてラベルに記載する情報量を多くすることができる。
【0021】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記外フィルムと前記一対のサイドフィルムとの間に形成された収納空間にセンターフィルムが収納されていることを特徴とするものである。
【0022】
この発明によれば、包装シートで米飯加工食品を包装することにより、米飯加工食品は、サイドフィルムの折返しフィルムを介してセンターフィルムに包まれた状態になるため、包装シートの解包時に切断手段の引っ張り操作で当該包装シートの低部が取り除かれることによって、センターフィルムが外部に露出した状態になる。したがって、センターフィルムの外部に露出した部分を介して米飯加工食品を把持し、引き続き包装シートを上方に引き上げれば、米飯加工食品の側面に接触していた折返しフィルムが捲れるようにして米飯加工食品の側面から離れていき、これによって米飯加工食品が露出した状態になるが、この露出した米飯加工食品は、センターフィルムを介して把持されることになるため、手が直接米飯加工食品に接触することはなく、手が汚れるような不都合が確実に防止される。
【0023】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記センターフィルムは、スポット溶着処理によって外フィルムに溶着されていることを特徴とするものである。
【0024】
この発明によれば、センターフィルムが外フィルムにスポット溶着されているため、包装シートの製造工程で外フィルムに重ねられたセンターフィルムが位置ずれすることはなく、位置ずれによってセンターフィルムがサイドフィルムと溶着されてしまうような不都合の生じることはなく、不良品の発生を抑えた上で製造操作が容易になる。また、米飯加工食品を包装した包装シートの解包に際し、センターフィルムは外フィルムに対して単にスポット溶着されているだけであるため、外フィルムをセンターフィルムから容易に剥すことができる。
【0025】
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、前記外フィルムと前記一対のサイドフィルムとの間に形成された収納空間にシート状食品が収納されていることを特徴とするものである。
【0026】
この発明によれば、米飯加工食品を包装した包装シートを解包することにより、米飯加工食品は、収納空間に収納されていたシート状食品によって包まれた状態で包装シートから取り出される。特に、シート状食品をサイドフィルムとセンターフィルムとの間に挟持させた場合には、包装シートから米飯加工食品を取り出した際にシート状食品がセンターフィルムによって覆われた状態になるため、たとえシート状食品が味付け海苔のように粘りのあるものであっても、当該シート状食品を直接把持しなくてもよく、手が汚れるような不都合が回避される。
【0027】
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の包装シートに米飯加工食品が包装されてなることを特徴とする包装食品である。
【0028】
この発明によれば、包装シートの内部の米飯加工食品は、包装シートを二つ折りに折り返すことによって包装された状態とされ得るため、米飯加工食品の形状に拘らず包装シートで米飯加工食品を包装することが可能になり、包装処理の自由度を向上させることができる。
【0029】
また、柔らかく握られた米飯加工食品が包装されるような場合であっても、当該米飯加工食品を包装シートと密着しないように包装することが可能となるため、従来の包装食品のように米飯加工食品を包装シートにより緊縛状態で固く包装したものにあっては、米飯加工食品が包装シートによって四方から強い力で押圧されるいわゆる巻き締り現象が起り、これによって米飯加工食品が固くなって風合いが損なわれるような不具合が生じるが、請求項の包装食品ではそのような不具合の発生が確実に防止され、柔らかい風合いに富んだ米飯加工食品を得ることができる他、外部から米飯加工食品の形状を隠すことが可能になり、米飯加工食品の形状を視認し得る従来の即物的な包装食品に比べて奥ゆかしく、高級感を醸し出すことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る包装シートの第1実施形態を示す分解斜視図であり、図2は、その一部切欠き組み立て斜視図である。また図3は、図2のA−A線断面図であり、図4は、包装シートの平面図である。なお、図1〜図3においては厚み寸法を誇張して示している。これらの図に示すように、包装シート10は、平面視で矩形状を呈した外フィルム20と、該外フィルム20に積層される2種類のフィルム(後述するサイドフィルム31およびセンターフィルム36)からなる内フィルム30とを備えた基本構成を有している。
【0031】
そして、内フィルム30が外フィルム20に積層された状態で後述するカットテープ40の周辺部を除く周縁部に溶着処理による溶着縁部11(図2および図4に点描で表示)が形成されることにより本実施形態に係る袋状の包装シート10が形成されている。
【0032】
本実施形態においては、溶着縁部11は、カットテープ40の周辺には形成されていないが、本発明は、カットテープ40の周辺に溶着縁部11を形成させないことに限定されるものではなく、カットテープ40も含めて全体的に溶着縁部11を設けてもよい。ただしこの場合、カットテープ40およびその周辺部については、剥し易いように他の部分より弱い接合力で溶着縁部11を設けるようにすることが好ましい。そして、本実施形態においては、外フィルム20と内フィルム30とによって二層構造の本発明に係るフィルム体が構成されている。
【0033】
そして、当該袋状を呈した包装シート10の内部に収納空間(シート状食品収納部)Vが形成され、この収納空間Vに海苔(シート状食品)Sを収納し得るようになされている。かかる内フィルム30の中央部に包装されるべきおにぎりRを載置するための載置面12が形成されている。
【0034】
本実施形態においては、外フィルム20として方形を呈した当該外フィルム20の短手方向に向けて一軸延伸処理の施されたポリエチレンやポリプロピレン等からなる透明な合成樹脂フィルムが採用され、これによっておにぎり(米飯加工食品)Rが包装シート10によって包装された状態で収納空間Vに収納された海苔Sを外部から視認し得るとともに、外フィルム20をその短手方向に向けて容易に切断し得るようになっている。
【0035】
かかる包装シート10は、本実施形態においては、幅寸法が略140mmに設定されているとともに、長さ寸法が略250mmに設定され、通常の大きさに形状設定された例えば三角形状のおにぎりRを、内フィルム30の中央部の載置面12に載置した後、包装シート10の長手方向の各側部を上方に向けて折り返しすことにより、包装シート10の各縁部が互いに重なり合うように寸法設定されている。
【0036】
前記外フィルム20には、長手方向の中央部における内フィルム30に対する対向面に幅方向に横断した一対のカットテープ40が溶着されている。本実施形態では、一対のカットテープ40間の距離は略60mmに設定されている。かかる外フィルム20のカットテープ40が設けられている部分の外方側の縁部には、カットテープ40に隣接して切込み21がそれぞれ設けられ、おにぎりRが包装された状態で当該切込み21間の一対のカットテープ40を指で摘んで引き剥がすことにより、外フィルム20は幅方向の全長に亘って分断されるようになっている。
【0037】
前記内フィルム30は、外フィルム20の長手方向の各側部に積層される一対のサイドフィルム31と、これら一対のサイドフィルム31と外フィルム20との間に海苔Sを介して挟持されるセンターフィルム36とからなっている。
【0038】
前記各サイドフィルム31は、幅寸法が外フィルム20の幅寸法と同一に寸法設定されているとともに、長さ寸法が外フィルム20における端縁とカットテープ40との間の距離より若干短めに寸法設定されたサイドフィルム本体32と、と、このサイドフィルム本体32の幅方向に延びる端縁の中央部から外方に向けて延設されたサイドフィルム本体32より幅寸法が狭い狭幅延設フィルム33とからなっている。
【0039】
前記狭幅延設フィルム33は、幅寸法が少なくとも溶着縁部11に掛らないように設定されているとともに、長さ寸法が、サイドフィルム本体32を各端縁を揃えて外フィルム20に積層した状態で外フィルム20の他方の端縁に到達しない寸法(本実施形態では略150mm)に設定されている。
【0040】
このような狭幅延設フィルム33は、図1に示すように、幅方向に延びる所定の曲折位置Kで上方に向かうように折り返され、これによって形成した基端側の狭幅基端フィルム34と、先端側の折返しフィルム35とを備えて構成されている。前記曲折位置Kは、一対のサイドフィルム本体32をそれぞれ外フィルム20の所定位置に積層した状態で、対向した各狭幅基端フィルム34の先端部が外フィルム20のカットテープ40間において互いに重なり合うように位置設定されている。前記一対の折返しフィルム35は、おにぎりRを包んだ包装シート10の解包時にサイドフィルム31がおにぎりRと摺接しておにぎりRが型崩れするのを防止するためのものである。
【0041】
そして、本実施形態においては、サイドフィルム31としてエンボス処理(凹凸形成処理)やマット処理(艶消し処理)、さらにはシリコン等を含有する低摩擦化剤の塗布処理等の施された合成樹脂製のフィルムが採用されている。かかる処理の施されたフィルムをサイドフィルム31として用いることにより、おにぎりRはサイドフィルム31に付着し難くなり、これによっておにぎりRを包んだ包装シート10の開包が容易に行われるようにしている。
【0042】
前記センターフィルム36は、図1に示すように、海苔Sより若干平面寸法が小さく設定された矩形状の合成樹脂製のフィルムによって形成されている。かかるセンターフィルム36は、包装シート10が解包されたときにおにぎりRの海苔S面を覆うものであり、海苔Sが醤油などの味付け剤によって味付けされたものである場合、当該味付け剤の粘り気が手に付着しないようにするためのものである。
【0043】
そして、このようなセンターフィルム36は、図3に示すように、スポット溶着処理によって形成されたスポット溶着部13を介して外フィルム20に接合され、これによって包装シート10の製造時に外フィルム20に対する位置ずれが生じないようになされるとともに、おにぎりRを包装した包装シート10の解包時に外フィルム20から容易に分離され得るようになされている。本実施形態においてはスポット溶着部13は、図4に示すように、一対のカットテープ40の直内側位置であって、外フィルム20の短手方向の中央部にそれぞれ設けられているが、スポット溶着部13の形成個数および形成位置については特に限定はなく、1つでもよいし3つ以上であってもよく、これらのスポット溶着部13が状況に応じて適宜の位置に設けられる。
【0044】
以下、かかる包装シート10によるおにぎりRの包装処理について説明する。図5および図6は、包装シート10によるおにぎりRの包装処理を説明するための説明図であり、図5の(イ)は、包装シート10の載置面12におにぎりRを載置した状態を示す斜視図、図5の(ロ)は、包装シート10の両側部をおにぎりRに向けて折り起した状態を示す斜視図、図5の(ハ)は、図5の(ロ)のB−B線断面図であり、図6の(イ)は、両側部がおにぎりRに向けて折り起された包装シート10の対向縁部に溶着処理が施されつつある状態を示す斜視図、図6の(ロ)は、包装シート10によるおにぎりRの包装が完了した状態を示す斜視図である。
【0045】
おにぎりRを包装するに際しては、まず、図5の(イ)に示すように、外フィルム20を下側にして平置きされた包装シート10の折返しフィルム35からなる載置面12におにぎりRを載置する。引き続き、図5の(ロ)および(ハ)に示すように、包装シート10の両端部をおにぎりRに向けてそれぞれ折り起す。こうすることによっておにぎりRは、載置面12に載置された状態で両側面が一対のサイドフィルム31の各折返しフィルム35に当接した状態になる。
【0046】
ついで、図6の(イ)に示すように、包装シート10の互いに対向した縁部を重ね合わせた状態で、当該縁部に所定の装置を用いて矢印で示すように溶着処理を施す。こうすることによっておにぎりRは包装シート10によって順次包装されていく。図6において、溶着処理を施した部分は点描で示している。
【0047】
なお、本実施形態ではこの溶着処理において、カットテープ40の近傍については、切込み21を外して若干内側に入る込んだ位置にカットテープ40を跨いだ状態の溶着部11aが設けられている。この溶着部11aは、上下の端部がカットテープ40を境にした上下の溶着縁部11と連結され、これによっておにぎりRを包んだ包装シート10内が密封状態になっている。また、切込み21が設けられた部分の対向した外フィルム20間には溶着処理が施されていないため、カットテープ40を摘持して行う包装シート10の解包操作に支障が生じることはない。
【0048】
そして、重ね合わされた包装シート10の縁部の溶着処理が完了すると、図6の(ロ)に示すように、おにぎりRの包装シート10による包装が完了して形成された包装食品R1が得られる。
【0049】
そして、おにぎりRが包装シート10により包装されて包装食品R1が形成した状態では、図6の(ロ)に示すように、おにぎりRはその全面が包装シート10の内面に密着するようなことはなく、特に包装シート10内の上部に余裕の空間が形成されているため、従来の密着状態でおにぎりRを包装する包装シートに比べて被包装状態がゆったりし、たとえおにぎりRが柔らかくにぎられたものであってもその柔らかさを維持し得ることができるばかりか、おにぎりRを包装した包装食品R1に高級感が付与される。
【0050】
つぎに、上記のようにして包装されたおにぎりRの解包について説明する。図7および図8は、おにぎりRの包装シート10からの解包を説明するための説明図であり、図7の(イ)は、包装シート10が解包される前の状態、図7の(ロ)は、カットテープ40を引き剥がすことにより外フィルム20が切断されつつある状態、図7の(ハ)は、外フィルム20が切断されることによりその下部が取り除かれた状態をそれぞれ示す正面視の断面図であり、図8の(イ)は、上下に分離した包装シート10の上方部分を摘み上げている状態を示す説明図、図8の(ロ)は、包装シート10の上方部分が取り外されることによって海苔Sに包まれたおにぎりRが外部に露出した状態を示す斜視図である。なお、図7および図8において、沿え字の▲1▼は側面視の断面図であり、沿え字の▲2▼は、沿え字▲1▼の図のC−C線断面図である。
【0051】
おにぎりRを包装することによって形成された包装食品R1を解包するに際しては、まず、一方の手で包装シート10の上部切断シート10bとなる部分(カットテープ40より上方位置)を介して内部のおにぎりRを把持しながら、図7の(イ)に示す一方の切断用始点角部14を他方の手の指で摘持し、当該切断用始点角部14を下方に向けて引っ張る。こうすることによって外フィルム20は、まず切込み21に誘導され、その後、図7の(ロ)に示すように、一対のカットテープ40に案内されつつ切断され、これによって包装シート10は、下部切断シート10aと上部切断シート10bとに分離していく。このとき、スポット溶着部13(図7の(イ)−▲2▼)が外フィルム20側とセンターフィルム36側とに分断される。
【0052】
そして、全長に亘ってカットテープ40が包装シート10から引き剥がされることにより、包装シート10は、図7の(ハ)に示すように、下部切断シート10aが取り除かれて上部切断シート10bのみとなる。この状態では、図7の(ハ)−▲2▼に示すように、おにぎりRの下部は、一番内側の内フィルム30、中間の海苔Sおよび一番外側のセンターフィルム36のみによって覆われ、この部分にはすでに外フィルム20は存在しない状態になっている。したがって、外部に露出しているセンターフィルム36を介しておにぎりRを把持することが可能であり、たとえ海苔Sが醤油等の調味料で粘っていても、この粘りが手に付着するような不都合が回避される。
【0053】
ついで、図8の(イ)に示すように、一方の手で上部切断シート10bの頂部を摘持する一方、他方の手でおにぎりRの下部をセンターフィルム36を介して把持した状態で、おにぎりRを下方に向けて引き抜くことにより、おにぎりRが上部切断シート10bから取り出されることになる。このおにぎりRの引き抜き操作において、サイドフィルム31の折返しフィルム35がおにぎりRに接触した状態になっているため、図8の(イ)−▲2▼に示すように、折返しフィルム35はめくれるようにしておにぎりRから剥がれていき、これによっておにぎりRが割れたりして型崩れするような不都合は生じない。
【0054】
すなわち、折返しフィルム35が存在しない場合には、サイドフィルム31がおにぎりRと摺接しながら剥がれていくため、この摺接でおにぎりRが型崩れするような不都合の生じることがあるが、折返しフィルム35の存在でかかる不都合は生じないのである。
【0055】
したがって、たとえ折返しフィルム35がおにぎりRに粘着しているような場合であっても、折返しフィルム35が擦れ合いながらおにぎりRから剥がれるようなことは起らず、これによっておにぎりRが割れるような不都合を回避した上で狭幅延設フィルム33を海苔SとおにぎりRとの間からスムーズに引き抜くことができる。
【0056】
おにぎりRから上部切断シート10bが取り除かれると、図8の(ロ)に示すように、おにぎりRは、二つ折れになった海苔Sによって挟持された状態になるとともに、当該海苔Sの外面にセンターフィルム36が積層された状態になっているため、おにぎりRを把持しても手が汚れるようなことはない。そして、一方の手でセンターフィルム36を介しておにぎりRを把持しつつ、他方の手で海苔SをおにぎりRに巻き付けることにより、海苔Sで巻かれたおにぎりRが仕上ることになる。
【0057】
図9は、本発明に係る包装シートの第2実施形態を示す斜視図であり、図10はそのD−D線断面図である。これらの図に示すように、第2実施形態の包装シート10′は、一方のカットテープ40と当該カットテープ40側の端縁との間の距離(第1長さ寸法L1)が、他方のカットテープ40と当該カットテープ40側の端縁との間の距離(第2長さ寸法L2)より小さく(L1<L2)寸法設定されているとともに、これに応じて左右のサイドフィルム31の寸法も異ならせている。因みに、本実施形態においては、第1長さ寸法L1は略90mmに寸法設定されている一方、第2長さ寸法L2は略96mmに寸法設定されている。
【0058】
また、第2実施形態の包装シート10′は、外フィルム20の縁部が切り込まれて形成される切込み21が各カットテープ40の端部を挟んでそれぞれ一対で設けられている点が第1実施形態の包装シート10と相違している。第2実施形態の包装シート10′のその他の構成については先の実施形態のものと同様である。
【0059】
第2実施形態の包装シート10′によれば、おにぎりRが当該包装シート10′によって包装されて包装食品R1が形成されることにより、図11に示すように、一対のカットテープ40は上下で互いに位置ずれし、これによって各カットテープ40はそれぞれ摘み易くなっているとともに、切込み21がカットテープ40を挟んでそれぞれ一対で設けられているため、まず一方のカットテープ40を摘んでこの部分の外フィルム20を切断し、引き続き他方のカットテープ40を摘んでこの部分の外フィルム20を切断することにより、包装シート10′を下部切断シート10aと上部切断シート10bとに容易に分離することができる。
【0060】
以下、おにぎりRが第2実施形態の包装シート10′により包装されて得られた包装食品R1の解包について図12および図13を基にさらに詳細に説明する。図12は、おにぎりRの包装シート10′からの解包を説明するための説明図(図11のE−E線断面図)であり、(イ)は、一方(右側)のカットテープ40が外されつつある状態、(ロ)は、他方(左側)のカットテープ40が外されつつある状態をそれぞれ示している。また、図13もおにぎりRの包装シート10′からの解包を説明するための説明図であり、(イ)は、上下に分離した包装シート10′の上方部分を摘み上げている状態を示す説明図、(ロ)は、包装シート10′の上方部分が取り外されることによって海苔Sに包まれたおにぎりRが外部に露出した状態を示す斜視図である。なお、図13の(イ)において、沿え字の▲1▼は側面視の断面図であり、沿え字の▲2▼は、沿え字▲1▼の図のF−F線断面図である。
【0061】
包装食品R1を解包するに際しては、当該包装食品R1のカットテープ40より下方側を一方の手で把持した状態で、まず、図12の(イ)に示すように、他方の手で一方(図示の例では右方)のカットテープ40を摘持し、外方に向けて引っ張る。こうすることによって外フィルム20の一方の側面側(図示の例では右側)が切断される。
【0062】
引き続き、図12の(ロ)に示すように、他方のカットテープ40を摘持し当該カットテープ40を外方に向けて引っ張って外フィルム20の他方の側面側を切断する。こうすることで外フィルム20の他方の側面側が切断され、これによって包装シート10′は、下部切断シート10aと上部切断シート10bとに分断される。
【0063】
ついで、図13の(イ)に示すように、一方の手で上部切断シート10bの頂部を摘持し、他方の手でおにぎりRの下部を把持した状態で、おにぎりRを下方に向けて引き抜くことにより、おにぎりRが上部切断シート10bから取り出されることになる。この場合の折返しフィルム35の作用は先の実施形態と同様であり、たとえ折返しフィルム35がおにぎりRに粘着しているような場合であっても、当該折返しフィルム35はめくれるようにしておにぎりRから離れていくため、おにぎりRが割れるような不都合を回避した上でサイドフィルム31を海苔SとおにぎりRとの間からスムーズに引き抜くことができる。
【0064】
本発明の包装シート10,10′は、以上詳述したように、1枚の外フィルム20と、該外フィルム20の各側部にそれぞれ重ね合わされて周縁部の適所が外フィルム20に溶着される一対のサイドフィルム31とを備えて構成されるものであり、外フィルム20には、略中央部で該外フィルム20を横断する2本のカットテープ40が設けられ、一対のサイドフィルム31は、各先端部が前記一対のカットテープ40間で互いに重ね合わされ得るように寸法設定されてなるものであるため、2本のカットテープ40の設けられた位置におにぎりRが位置するように当該おにぎりRを一対のサイドフィルム31の対向位置(具体的には一対の折返しフィルム35の重なり合っている部分)上に載置した状態でおにぎりRを境にして包装シート10,10′を互いに対向する方向へ向けて折り返し、当該包装シート10,10′の互いに重なり合った縁部に溶着処理を施すことにより、おにぎりRを包装シート10,10′によって包装された状態にすることができる。
【0065】
このように、おにぎりRを挟んで包装シート10,10′を二つ折りに折り返すことによって当該おにぎりRを包装し得るようになっているため、おにぎりRの形状に拘らず包装シート10,10′でおにぎりRを包装することが可能になり、包装処理の自由度が向上する他、柔らかく握られたおにぎりRが包装されるような場合であっても、密着しないように包装シート10,10′でおにぎりRを包むことができるため、柔らかいおにぎりRの風合いを確実に確保することができる。
【0066】
そして、おにぎりRが包装された状態で、2本のカットテープ40をそれぞれ外方に向かって引っ張ることにより外フィルム20が所定の幅で切断され、おにぎりRを包装した包装シート10,10′の底が抜けた状態になるため、上部切断シート10bから露出したおにぎりRの下部を把持して当該おにぎりRを上部切断シート10bから引き抜くことにより、おにぎりRを変形させない状態で取り出すことができる。
【0067】
したがって、おにぎりを巻き締り状態で包装するものであって、外フィルム20を縦方向に2分割して左右に引き剥がすことによっておにぎりRを取り出す従来の包装シートの場合は、フィルムがおにぎりに強く密着していることにより、包装食品の解包時にフィルムとおにぎりとの間に大きな摩擦力が作用し、これによっておにぎりが割れるような不具合の生じることがあるが、本発明の包装シート10,10′ではそのような不具合は生じない。
【0068】
また、包装シート10,10′で余裕をもっておにぎりRを包装することにより、従来の密着状態でおにぎりRを包装していた場合に比較して包装食品に高級感を付与することが可能になり、包装食品の商品価値を高める上で有効である。
【0069】
また、サイドフィルム31を、外フィルム20の側部に重ね合わされて周縁部同士が溶着されるサイドフィルム本体32と、該サイドフィルム本体32から外フィルム20の中央部側に向けて延設されてなる外フィルム20に溶着されない狭幅延設フィルム33とから構成し、狭幅延設フィルム33を一対のカットテープ40間の中央部に対応した位置からサイドフィルム本体32へ向けて折り返すことにより折返しフィルム35を形成させるようにしているため、サイドフィルム31側が上面になるように包装シート10,10′を広げた上で一対に折返しフィルム35の対向位置上におにぎりRを載置し、引き続き包装シート10,10′の二つ折りで当該おにぎりRを包み込み、包装シート10,10′の互いに重なり合った部分に溶着処理を施すことによっておにぎりRを包装シート10,10′によって包装された状態にすることができる。
【0070】
そして、包装されたおにぎりRを解包するに際しては、各カットテープ40を外方に向けて引っ張ればよい。これによって外フィルム20は2本のカットテープ40間が帯状に切断されて底が抜けた状態になるとともに、サイドフィルム31の折返しフィルム35は元々外フィルム20の被切断位置に対応した部分が重ね合わされているだけであるため、外フィルム20の切断後に上部切断シート10bからおにぎりRを引き抜くことにより、おにぎりRを包装シート10,10′から取り出すことができる。
【0071】
また、上部切断シート10bからおにぎりRを引き抜くに際し、おにぎりRに当接しているサイドフィルム31の折返しフィルム35が下端縁部から順次捲り取られるようになるため、サイドフィルム31がおにぎりRと摺接状態で引き剥がされる場合に比べておにぎりRは包装シート10,10′から抵抗なく容易に引き剥がされる。したがって、おにぎりRの包装シート10,10′からの引き抜き操作時に、おにぎりRの一部が剥されてサイドフィルム31に粘着し、これによる型崩れで解包されたおにぎりRが見苦しくなるような不都合の発生を確実に防止することができる。
【0072】
さらに、おにぎりRが包装された状態で、包装シート10,10′は正面視で大きな矩形状になるため、当該包装シート10,10′の正面に大きなラベルを貼付することができ、これによってラベルに記載される情報量を従来に比べて多くすることができる。
【0073】
また、外フィルム20と一対のサイドフィルム31との間に形成された収納空間Vにセンターフィルム36が収納されているため、包装シート10,10′でおにぎりRを包装することにより、おにぎりRは、サイドフィルム31の折返しフィルム35を介してセンターフィルム36に包まれた状態になる。そして、包装シート10,10′の解包時にカットテープ40の引っ張り操作で当該包装シート10,10′の低部が取り除かれることによって、センターフィルム36が外部に露出した状態になるため、センターフィルム36の外部に露出した部分を介しておにぎりRを把持して上部切断シート10bから引き抜くことにより、おにぎりRの側面に接触していた折返しフィルム35が捲れるようにしておにぎりRの側面から離れていき、これによっておにぎりRが露出した状態になるが、この露出したおにぎりRは、センターフィルム36を介して把持されるため、手が直接おにぎりRに接触することはなく、手が汚れたり、逆におにぎりRが手で汚染されるような不都合を確実に防止することができる。
【0074】
そして、センターフィルム36は、スポット溶着処理が施されることによりスポット溶着部13を介してフィルム20に接合されているため、包装シート10,10′の製造工程で外フィルム20に重ねられたセンターフィルム36が位置ずれすることはなく、位置ずれによって例えばセンターフィルム36がサイドフィルム31と溶着されてしまうような不都合の生じることはなく、不良品の発生を抑えた上で製造操作が容易になる。また、おにぎりRを包装した包装シート10,10′の解包に際しては、センターフィルム36は外フィルム20に対して単にスポット溶着されているだけであるため、外フィルム20をセンターフィルム36から容易に剥すことができる。
【0075】
さらに、前記収納空間Vに予め海苔Sを収納しておくことにより、おにぎりRを包装した包装シート10,10′を解包することによって、おにぎりRは収納空間Vに収納されていた海苔Sによって包まれた状態で包装シート10,10′から取り出すことができ、別途用意された海苔Sを一々おにぎりRに巻き付ける場合に比較し便利である。
【0076】
特に、海苔Sをサイドフィルム31とセンターフィルム36との間に挟持させた場合には、包装シート10,10′からおにぎりRを取り出した際に海苔Sがセンターフィルム36によって覆われた状態になるため、たとえ海苔Sが味付け海苔のように粘りのあるものであっても、当該海苔Sを直接把持しなくてもよく、手が汚れるような不都合を防止することができる。
【0077】
かかる包装シート10,10′によっておにぎりRが包装されてなる包装食品R1は、おにぎりRの形状に拘らず当該おにぎりRを包装することが可能になり、包装処理の自由度を向上させることができる。
【0078】
また、柔らかく握られたおにぎりRが包装されるような場合であっても、当該おにぎりRを包装シート10,10′と密着しないように包装することが可能であるため、従来の包装食品のようにおにぎりRを包装シート10,10′により緊縛状態で固く包装したものにあっては、おにぎりRが包装シート10,10′によって四方から強い力で押圧されるいわゆる巻き締り現象が起り、これによっておにぎりRが固くなって風合いが損なわれるような不具合が生じるが、本発明に係る包装食品R1ではそのような不具合の発生が確実に防止され、柔らかい風合いに富んだおにぎりRを得ることができる他、外部からおにぎりRの形状を隠すことが可能になり、おにぎりRの形状を視認し得る従来の即物的な包装食品に比べて奥ゆかしく、高級感を醸し出すことができる。
【0079】
以下、図14を基に包装シート10の製造について説明する。図14は、包装シート10の製造を説明するための包装シート製造装置50の模式化された斜視概念図である。なお、この図においては、包装シート10,10′の製造を理解し易いように概念的に包装シート製造装置50を示しているため、実際の装置とは細部で相違している場合もある。
【0080】
包装シート製造装置50は、図14に示すように、外フィルム20が巻成されてなる外フィルムロール91を軸支するための第1支持軸51と、センターフィルム36が巻成されてなるセンターフィルムロール92を軸支するための第2支持軸52と、一方のサイドフィルム31が巻成されてなる第1サイドフィルムロール93を軸支するための第3支持軸53と、他方のサイドフィルム31が巻成されてなる第2サイドフィルムロール94を軸支するための第4支持軸54と、カットテープ40が巻成されてなる一対のカットテープロール95を軸支するための第5支持軸55とを備えて構成されている。
【0081】
第5支持軸55は、第1支持軸51の若干下流側(図9の右方)の上方位置に第1支持軸51と平行に設けられ、外フィルムロール91から水平に引き出された外フィルム20に、当該第5支持軸55から下方に向かって引き出された一対のカットテープ40が熱ローラ55aを介して押圧されるようになっている。したがって、外フィルム20が外フィルムロール91から順次引き出されることにより、一対のカットテープ40が熱ローラ55aからの熱を得て外フィルム20の内面(図14における上面)に順次溶着されていくことになる。
【0082】
かかる一対のカットテープロール95は、上記第1実施形態の包装シート10を製造する場合、外フィルムロール91から引き出された外フィルム20の幅方向の中央部における対称位置に所定距離だけ離間して第5支持軸55にそれぞれ軸支されている一方、上記第2実施形態の包装シート10′を製造する場合には、外フィルム20の幅方向の中心位置からそれぞれ同一方向に若干偏心した位置で第5支持軸55に軸支されている。
【0083】
センターフィルムロール92を軸支する第2支持軸52は、第5支持軸55の下流側であって外フィルム20の上方位置に設けられている。センターフィルムロール92は、該センターフィルムロール92から引き出されたセンターフィルム36が外フィルムロール91から引き出された外フィルム20の中央部に対応するように第2支持軸52への軸支位置が設定されている。かかるセンターフィルム36は、第1変位ローラ52aを介して外フィルム20の表面に供給されるようになっている。
【0084】
一方のサイドフィルム31を軸支する第3支持軸53は、センターフィルムロール92用の第2支持軸52より下流側であって、引き出されつつある外フィルム20の上方位置に第1支持軸51と平行に設けられているとともに、他方のサイドフィルム31を軸支する第4支持軸54は、第3支持軸53のさらに下流側の略同一高さ位置に第1支持軸51と平行に設けられている。
【0085】
これら第3および第4支持軸54,54に軸支された第1および第2サイドフィルムロール93,94は、外フィルム20が引き出される方向から見た正面視で略95%ずつが互いに重なり合うように装着位置が設定されている。
【0086】
そして、第3支持軸53の下方位置であって、引き出された外フィルム20より若干上方位置には、第2変位ローラ53aが設けられているとともに、第4支持軸54の下方位置には同様の第3変位ローラ54aが設けられ、第1および第2サイドフィルムロール93,94は、これら第2および第3変位ローラ53a,54aによって外フィルム20と平行に変位(方向変換)されるようになされている。
【0087】
そして、第1変位ローラ52aの直下流位置には、センターフィルムロール92から引き出されたセンターフィルム36を所定ピッチで切断し、切断されて矩形状になったセンターフィルム36を、所定の時間ピッチで外フィルム20上に供給するとともに、スポット溶着処理で当該センターフィルム36を外フィルム20に接合するセンターフィルム加工装置61が設けられている。
【0088】
したがって、外フィルム20およびセンターフィルム36がセンターフィルム加工装置61を通過することにより、未だ切断されていない外フィルム20の上面には、幅方向の中央位置で一対のカットテープ40を覆った矩形状のセンターフィルム36が所定ピッチで順次積層されるとともに、センターフィルム36が外フィルム20にスポット溶着部13を介して外フィルム20に接合されることになる。
【0089】
センターフィルム加工装置61と第2変位ローラ53aとの間には、海苔装填機構60が設けられている。この海苔装填機構60は、貯留されている海苔Sを1枚ずつセンターフィルム36に被せていくものであり、外フィルム20の引出し速度に同期して海苔Sが当該外フィルム20に1枚ずつ供給されるようになっている。
【0090】
そして、第2変位ローラ53aの直下流側には第1折畳み装置62が設けられているとともに、第3変位ローラ54aの直下流側には第2折畳み装置63が設けられ、これら第1および第2折畳み装置62,63での切断処理によって各サイドフィルム31にサイドフィルム本体32および狭幅延設フィルム33(図1)が形成されるとともに、各狭幅延設フィルム33は曲折位置K(図1)でサイドフィルム本体32側へ折り返され、これによってサイドフィルム31に折返しフィルム35が形成されることになる。
【0091】
また、第2折畳み装置63の下流側には、溶着裁断装置64が設けられている。この溶着裁断装置64は、海苔Sを挟持した外フィルム20およびサイドフィルム本体32に対して溶着縁部11(図2)を形成させるべく溶着処理を施すとともに、溶着済みの外フィルム20およびサイドフィルム31に対して所定のカッター64aで幅方向に裁断し、これによって包装シート10,10′を順次形成させるためのものである。
【0092】
前記カッター64aは、帯状の外フィルム20を横断する長さ寸法を有し、順次送られてくる外フィルム20および内フィルム30に対して所定の時間ピッチで昇降して外フィルム20および内フィルム30に対して裁断処理を施すことにより、収納空間V(図2)に海苔Sの収納された包装シート10,10′が順次製造されるようになっている。なお、カットテープ40に隣接して包装シート10,10′に設けられる切込み21もカッター64aによるカッティング処理時に形成される。
【0093】
そして、溶着裁断装置64で裁断されることによって形成した包装シート10,10′は、中継コンベヤ65によって次工程である包装工程70に送り込まれ、この包装工程70でおにぎりRが包装シート10,10′によって包装され、これによって図6の(ロ)に示すような包装食品R1を順次製造することができる。なお、包装工程70は、包装シート製造装置50に隣設されるものに限らず、地理的に離間した場所に設定されていてもよい。この場合、包装シート製造装置50で製造された包装シート10は、運送車両等の移送手段を用いて包装工程70へ移送されることになる。
【0094】
このように構成された包装シート製造装置50によれば、第1支持軸51に支持された外フィルムロール91から外フィルム20を所定の速度で引き出すとともに、カットテープロール95、センターフィルムロール92、第1サイドフィルムロール93および第2サイドフィルムロール94から外フィルム20と同一速度でカットテープ40、センターフィルム36、各サイドフィルム31をそれぞれ引き出すとともに、海苔装填機構60によって海苔Sを外フィルム20に供給することにより、センターフィルム加工装置61、第1折畳み装置62、第2折畳み装置63および第2折畳み装置63の所定の動作で自動的且つ連続的に海苔Sの内装された包装シート10,10′が製造され、製造コストの低減化に寄与することができる。
【0095】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0096】
(1)上記の実施形態においては、外フィルム20とサイドフィルム31との間に手掴みシートとしてのセンターフィルム36が介設されているが、海苔Sがそれほど粘らない場合など、状況に応じて当該センターフィルム36の介設を省略してもよい。
【0097】
(2)上記の実施形態においては、切断手段としてカットテープ40が採用されているが、本発明は、切断手段がカットテープ40であることに限定されるものではなく、外フィルム20を縦断するように設けられたミシン目であってもよいし、外フィルム20がその短手方向に向けて一軸延伸処理の施された合成樹脂製のフィルムによって形成されている場合には、外フィルム20そのものに切断手段が内在しているということができる。
【0099】
)上記の実施形態においては、図14に示すような包装シート製造装置50を用いて予め外フィルム20上のセンターフィルム36とサイドフィルム31との間に海苔Sを挟持させ、その後の溶着裁断装置64を用いた溶着・裁断処理で海苔Sの内装された包装シート10,10′を製造しているが、これに代えて海苔Sを予め内装することなく包装シート10,10′を製造し、得られた包装シート10,10′の収納空間Vに後から海苔Sを装填するようにしてもよい。
【0100】
)上記の実施形態においては、外フィルムロール91から引き出された長尺の外フィルム20に一対のサイドフィルム31が積層された状態で溶着・裁断処理が施されることにより包装シート10,10′を製造するようにしているが、こうする代わりに予め裁断された外フィルム20に予め裁断されたサイドフィルム31およびセンターフィルム36を積層し、その後外フィルム20およびサイドフィルム31に溶着処理を施して包装シート10,10′を製造するようにしてもよい。
【0101】
)上記の実施形態においては、おにぎりRを包装シート10,10′で包んだ後に当該包装シート10,10′の重なった縁部に溶着処理を施すことによっておにぎりRを包装するようにしているが、これに代えてこの包装シート10,10′の重なった縁部に粘着シールを貼設することによっておにぎりRを包装してもよい。
【0102】
)上記の実施形態においては、おにぎりRを包んだ包装シート10,10の縁部に溶着縁部11および溶着部11aが形成されているが、本発明は、溶着部11aの形成は必須ではなく、特に設けなくてもよい。
【0103】
)上記の第1実施形態の包装シート10においては、外フィルム20には、各カットテープ40の外側位置に各1つずつの切込み21が設けられているが、こうする代わりに第2実施形態の包装シート10′と同様に、各カットテープ40の両サイドにそれぞれ一対の切込み21を設けるようにしてもよい。このようにした場合には、包装シート10の解包に当り、図6に示すような切断用始点角部14を摘持して下部切断シート10aを下方に引く解包方法に代えて、図12に示すようなカットテープ40を摘持して引っ張る解包方法を採用することができる。そしてこの場合、一対のカットテープ40の他方の各端部は溶着部11a(図6)によって一体化されているため、一方側のカットテープ40の端部のみを摘持して引っ張りながら包装食品R1の周りを水平方向に向けて1周させるという1アクションで包装シート10を下部切断シート10aと上部切断シート10bとに分断することができる。
【0104】
)図15は、外フィルム20′の他の実施形態を示す図であり、(イ)は平面図、(ロ)は部分拡大斜視図である。この実施形態の外フィルム20′は、長尺側の一方の縁部におけるカットテープ40が設けられる位置に、図15の(イ)に示すような一対の摘持用突片22を有している。切込み21は、カットテープ40を挟むようにして摘持用突片22に設けられている。
【0105】
長尺側の他方の縁部には、これら一対の摘持用突片22に対応した凹部23が設けられているが、これらは、上記包装シート製造装置50(図14)で包装シート10,10′を製造するに際し、外フィルムロール91から引き出された長尺のフィルムが溶着裁断装置64で切断処理されることによって必然的に形成されるものである。
【0106】
この実施形態の外フィルム20′によれば、おにぎりRが包装シート10′によって包装された状態で、摘持用突片22が外フィルム20′から外方に向けて突出しているため、解包操作時に当該摘持用突片22を摘み易く、これによって解包操作が容易になる。特に第2実施形態の包装シート10′に摘持用突片22が適用されると、一対の摘持用突片22のそれぞれが互いに段違いで外フィルム20′から突出されるため、各摘持用突片22はさらに摘み易くなり、解包操作の容易性が向上する。
【0107】
【発明の効果】
本発明に係る米飯加工食品用の包装シートによれば、1枚の外フィルムと、該外フィルムの各側部にそれぞれ重ね合わされて周縁部の適所が外フィルムに溶着される一対のサイドフィルムとからなり、外フィルムには、略中央部で該外フィルムを横断する2本の切断手段が間隔をあけて設けられ、一対のサイドフィルムは、各先端部が前記2本の切断手段間で互いに重ね合わされ得るように寸法設定され、前記サイドフィルムは、外フィルムの側部に重ね合わされて周縁部同士が溶着されるサイドフィルム本体と、該サイドフィルム本体から外フィルムの中央部側に向けて延設されてなる外フィルムに溶着されない狭幅延設フィルムとから構成され、前記狭幅延設フィルムは、少なくとも前記2本の切断手段間の中央部に対応した位置からサイドフィルム本体へ向けて折り返されることにより形成した折返しフィルムを有し、米飯加工食品を包装する際に、米飯加工食品を挟むように切断手段の延びる方向と交差する方向で二つ折りに折り返し、該二つ折りによって対向した縁部同士を貼着するように構成されているため、2本の切断手段の設けられた位置に米飯加工食品が位置するように当該米飯加工食品を一対のサイドフィルムの対向位置上に載置した状態で米飯加工食品を境にして包装シートを互いに対向する方向へ向けて折り返し、当該包装シートの互いに重なり合った縁部に粘着ラベルを貼着したり、重なり合った縁部に溶着処理を施すことにより、米飯加工食品を容易に包装シートによって包装された状態にすることができる。
【0108】
このように、米飯加工食品を挟んで包装シートを二つ折りに折り返すことによって当該米飯加工食品を包装し得るようになっているため、米飯加工食品の形状に拘らず包装シートで米飯加工食品を包装することが可能になり、包装処理の自由度が向上する他、柔らかく握られた米飯加工食品が包装されるような場合であっても、米飯加工食品が変形するような不都合を確実に回避することができる。
【0109】
そして、米飯加工食品が包装された状態で、2本の切断手段をそれぞれ外方に向かって引っ張ることにより外フィルムが所定の幅で切断され、米飯加工食品を包装した包装シートの底が抜けた状態になるため、包装シートから米飯加工食品を引き抜くことにより、米飯加工食品を変形させない状態で解包することができる。
【0110】
また、包装シートで余裕をもって米飯加工食品を包装することにより、従来の密着状態で米飯加工食品を包装していた場合に比較して包装食品に高級感を付与することが可能になり、包装食品の商品価値を高める上で極めて有効である。
【0111】
さらに、米飯加工食品を包装した包装シートの解包操作は、切断手段の引っ張り操作と、この操作で底が抜けた状態となった包装シートから米飯加工食品を抜き出す操作との2ステップですませることができるため、従来の3ステップが必要な包装シートに比べて米飯加工食品の取り出し操作の操作性を大幅に向上させることができる。
【0112】
本発明の包装食品によれば、前記包装シートに米飯加工食品が包装されて形成されているため、米飯加工食品の形状に拘らず包装シートで米飯加工食品を包装することが可能になり、包装処理の自由度を向上させることができる。
【0113】
また、柔らかく握られた米飯加工食品が包装されるような場合であっても、当該米飯加工食品を包装シートと密着しないように包装することが可能となるため、従来の包装食品のように米飯加工食品を包装シートにより緊縛状態で固く包装したものにあっては、米飯加工食品が包装シートによって四方から強い力で押圧されるいわゆる巻き締り現象が起り、これによって米飯加工食品が固くなって風合いが損なわれるような不具合が生じるが、本発明の包装食品ではそのような不具合の発生が確実に防止され、柔らかい風合いに富んだ米飯加工食品を得ることができる。
【0114】
さらに、米飯加工食品の形状を外部から視認し得ないようにすることができ、米飯加工食品の形状を視認し得る従来の即物的な包装食品に比べて奥ゆかしくなり、高級感が醸し出されることて商品価値をアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装シートの第1実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。
【図2】図1に示す包装シートの一部切欠き組み立て斜視図である。
【図3】図2に示す包装シートのA−A線断面図である。
【図4】図2に示す包装シートの平面図である。
【図5】包装シートによるおにぎりの包装処理を説明するための説明図であり、(イ)は、包装シートの載置面におにぎりを載置した状態を示す斜視図、(ロ)は、包装シートの両端部をおにぎりに向けて折り起した状態を示す斜視図、(ハ)は、(ロ)のB−B線断面図である。
【図6】包装シートによるおにぎりの包装処理を説明するための説明図であり、(イ)は、両端部がおにぎりに向けて折り起された包装シートの対向縁部に溶着処理が施されつつある状態を示す斜視図、(ロ)は、包装シートによるおにぎりの包装が完了した状態を示す斜視図である。
【図7】おにぎりの包装シートからの解包を説明するための説明図であり、(イ)は、包装シートが解包される前の状態、(ロ)は、カットテープを引き剥がすことにより外フィルムが切断されつつある状態、(ハ)は、外フィルムが切断されることによりその下部が取り除かれた状態をそれぞれ示す正面視の断面図である。なお、沿え字の▲1▼は側面視の断面図であり、沿え字の▲2▼は、沿え字▲1▼の図のC−C線断面図である。
【図8】おにぎりの包装シートからの解包を説明するための説明図であり、(イ)は、上下に分離した包装シートの上方部分を摘み上げている状態を示す説明図、(ロ)は、包装シートの上方部分が取り外されることによって海苔に包まれたおにぎりが外部に露出した状態を示す斜視図である。なお、沿え字の▲1▼は側面視の断面図であり、沿え字の▲2▼は、沿え字▲1▼の図のC−C線断面図である。
【図9】本発明に係る包装シートの第2実施形態を示す斜視図である。
【図10】図9に示す包装シートのD−D線断面図である。
【図11】第2実施形態の包装シートによっておにぎりが包装されることにより形成した包装食品を示す斜視図である。
【図12】第2実施形態の包装シートからのおにぎりの解包を説明するための説明図(図11のE−E線断面図)であり、(イ)は、一方(右側)のカットテープが外されつつある状態、(ロ)は、他方(左側)のカットテープが外されつつある状態をそれぞれ示している。
【図13】第2実施形態の包装シートからのおにぎりの解包を説明するための説明図であり、(イ)は、上下に分離した包装シートの上方部分を摘み上げている状態を示す説明図、(ロ)は、包装シートの上方部分が取り外されることによって海苔に包まれたおにぎりが外部に露出した状態を示す斜視図である。なお、沿え字の▲1▼は側面視の断面図であり、沿え字の▲2▼は、沿え字▲1▼の図のF−F線断面図である。
【図14】包装シートの製造を説明するための包装シート製造装置の模式化された斜視概念図である。
【図15】外フィルムの他の実施形態を示す図であり、(イ)は平面図、(ロ)は部分拡大斜視図である。
【図16】(イ)および(ロ)は、従来の包装シートを例示する斜視図である。
【符号の説明】
10,10′ 包装シート 10a 下部切断シート
10b 上部切断シート 11 溶着縁部
11a 溶着部 12 載置面
13 スポット溶着部 14 切断用始点角部
20 外フィルム 21 切込み
30 内フィルム 31 サイドフィルム
32 サイドフィルム本体 33 狭幅延設フィルム
34 狭幅基端フィルム 35 折返しフィルム
36 センターフィルム 40 カットテープ
50 包装シート製造装置 51 第1支持軸
52 第2支持軸 52a 第1変位ローラ
53 第3支持軸 53a 第2変位ローラ
54 第4支持軸 54a 第3変位ローラ
55 第5支持軸 55a 熱ローラ
60 海苔装填機構 61 センターフィルム加工装置
62 第1折畳み装置 63 第1折畳み装置
64a カッター 64 溶着裁断装置
65 中継コンベヤ 70 包装工程
91 外フィルムロール
92 センターフィルムロール
93 第1サイドフィルムロール
94 第2サイドフィルムロール
95 カットテープロール
K 曲折位置 R1 包装食品
S 海苔 V 収納空間

Claims (5)

  1. 米飯加工食品の包装に供される包装シートであって、1枚の外フィルムと、該外フィルムの各側部にそれぞれ重ね合わされて周縁部の適所が外フィルムに溶着される一対のサイドフィルムとが備えられ、前記外フィルムには、略中央部で該外フィルムを横断する2本の切断手段が間隔をあけて設けられ、前記一対のサイドフィルムは、各先端部が前記2本の切断手段間で互いに重ね合わされ得るように寸法設定され、前記サイドフィルムは、外フィルムの側部に重ね合わされて周縁部同士が溶着されるサイドフィルム本体と、該サイドフィルム本体から外フィルムの中央部側に向けて延設されてなる外フィルムに溶着されない狭幅延設フィルムとから構成され、前記狭幅延設フィルムは、少なくとも前記2本の切断手段間の中央部に対応した位置からサイドフィルム本体へ向けて折り返されることにより形成した折返しフィルムを有し、米飯加工食品を包装する際に、米飯加工食品を挟むように切断手段の延びる方向と交差する方向で二つ折りに折り返し、該二つ折りによって対向した縁部同士を貼着するように構成されていることを特徴とする米飯加工食品用の包装シート。
  2. 前記外フィルムと前記一対のサイドフィルムとの間に形成された収納空間にセンターフィルムが収納されていることを特徴とする請求項記載の米飯加工食品用の包装シート。
  3. 前記センターフィルムは、スポット溶着処理によって外フィルムに溶着されていることを特徴とする請求項記載の米飯加工食品用の包装シート。
  4. 前記外フィルムと前記一対のサイドフィルムとの間に形成された収納空間にシート状食品が収納されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の米飯加工食品用の包装シート。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の包装シートに米飯加工食品が包装されてなることを特徴とする包装食品。
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