JP3338170B2 - 包装フィルムと包装おにぎり及びその製法 - Google Patents

包装フィルムと包装おにぎり及びその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、にぎり飯を海苔と分離
状態に包装するための包装フィルム並びに包装された包
装おにぎり及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、にぎり飯と海苔とを分離状態で包
装し、衛生的で、かつ海苔が新鮮であると共に、食する
時には海苔をにぎり飯に合体させ、海苔巻きおにぎりが
得られる包装おにぎりが種々の構成で提案されている。
これらの中には、矩形体の外フィルムの内側にこれの外
形より小形の海苔を重ね、さらにその内側に、外フィル
ムの長手方向を二分割した幅より若干大きい幅を有する
内フィルム二枚を、外フィルムの中央部で一部分を互い
に重ねると共に、外周縁部を外フィルムの外周縁部に重
ね、外周縁部に沿って内外フィルムを接着した包装フィ
ルムを用い、この包装フィルムの内フィルム一半部上
に、にぎり飯を載置し、これに沿わせて他半部を折り重
ね、内外フィルムの三角状の突出部分を折り込んでその
上にラベルを張りつけた包装おにぎりがある。
【0003】この包装おにぎりは、食する時には、ラベ
ルを剥がして包装フィルムを開放し、内フィルム一半部
側ににぎり飯を載置しながら、他半部側の内フィルムを
剥がし、露出した海苔をにぎり飯の上に折り重ね、そし
て今度は内フィルム他半部側に海苔を下にしてにぎり飯
を載置し直し、一半部側の内フィルムを剥がして海苔を
にぎり飯の上に折り重ね、海苔巻きおにぎりが得られる
ものである。ところが、この包装おにぎりは、海苔を合
体する時、にぎり飯と海苔とが内フィルムから露出して
不衛生となるおそれがあり、しかも、内フィルム上でに
ぎり飯を載置し直して海苔を合体するので、にぎり飯が
包装フィルムから滑り落ちたりしやすく、海苔巻きおに
ぎりを得るのが煩わしいものであった。
【0004】こうした欠点を解決するものとして、三角
状にぎり飯の外形に略沿うように適宜円錐状に形成し、
先端部を分離して小孔を形成し得るミシン目を形成した
外フィルムと、これと略同形状の内フィルムとの間に海
苔を介在させた包装フィルムを使用し、この包装フィル
ムの内フィルムの内側ににぎり飯を挿入し、開口部を折
り込んでラベルを貼りつけた包装おにぎりがある。
【0005】この包装おにぎりは、ミシン目を切裂いて
先端部を除去すれば内フィルムの先端部が露出し、ラベ
ルを剥がすと折り込み部分が開放されるため、先端部を
引っ張り内フィルムを抜き取ると海苔巻きおにぎりを得
られ、食する時の操作が簡便でかつ衛生的なものであ
る。しかしながら、内フィルムがにぎり飯の周囲にくっ
つきやすく、しかも、これを外フィルムの小孔から抜き
取らねばならないため、スム−ズには抜き取ることがで
きず、無理に抜き取ろうとするとにぎり飯を強くにぎり
締めて型を崩しやすいといった欠点があった。
【0006】この欠点を解決するものとしては、矩形体
の中央部長手方向にカットテ−プ等の分断手段を形成し
た外フィルムの内側に、これより適宜小形の海苔を重
ね、さらに、内側に短手幅が外フィルムの二分割した幅
より若干幅広な二枚を内フィルムを、外フィルム外周縁
に合わせかつ中央部が互いに重合するようにして重ね、
外フィルム外周縁に沿って内外フィルムを熱融着した包
装フィルムで包装された包装おにぎりがある。
【0007】この包装おにぎりは、分断手段によって外
フィルムを左右に分断すれば、内フィルムは2枚のフィ
ルムを中央部で重合させた分断形であるため、包装フィ
ルム全体が二分割状態となり、片半部をそれぞれ左右に
引き抜けば、海苔をにぎり飯に合体させ、手軽に海苔巻
きおにぎりを得ることができるものである。しかしなが
ら、にぎり飯の一辺を中央部短手方向に沿わせて2つ折
り状に折り合わせ さらに三角状に突出した両隅部をに
ぎり飯上に順次折り重ね、この重なり部分にラベルを貼
着してあるため、分断手段による分断が上記重なり部分
で引掛かってしまい、簡便かつ正確な分断がしにくかっ
た。このことから、分断手段上への重なり部分を少なく
し、分断を阻害しないようにとの思想により、互いに重
ならないように両隅部を斜めに切欠くなどして、隅部に
切欠部を形成したものが既に提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の切欠部
を形成したものは、分断手段への重なりが少なくなる
分、分断自体を容易にするという点では好適であるもの
の、両隅部が切欠部の分だけ少なくなるため、にぎり飯
の被覆が不十分となって部分的に露出したり、或いは、
重なりが少なくなる分、折り込み部が少なくなって止着
可能部分が少なく限定され、ラベルによる止着が不十分
となるおそれがあった。
【0009】一方、切欠部を形成するか否かに関わら
ず、両折り込み部を止着するには、折り込み部のつけ根
側部分を熱融着して止着し、分断手段上に折り重ねた両
隅部にラベルを貼着して行っている。そのため、分断す
る際にはラベル自体も分断しなければならず、例えば、
分断手段がカットテープであれば、分断途中でカットテ
ープが切れたり、或いは、無理に分断しようとして、に
ぎり飯に無理な力を加えてにぎり飯の型崩れを起こした
りするなど、スム−ズな分断が出来にくいこともあっ
た。また、分断後であっても、折り込みつけ根側部分が
熱融着したままであるため、一半部を左右に挽き抜く時
にスムーズに挽き抜きにくく、しかも、折り込み部分に
挟まれていた海苔部分がちぎれやすいなどの問題点があ
った。
【0010】本発明は、上記の問題点が包装フィルムを
開封するための分断手段上にラベルを貼着しなければに
ぎり飯を包装できないような包装フィルム及び、この包
装フィルムを幾重にも折り込んで包装した包装おにぎり
に問題点があることを見いだし、その解決を図るべく、
包装フィルム及び包装おにぎりの構成を根本的に改善し
てなしたものであり、その目的とする所は、内外フィル
ム間に海苔を挟んだ包装フィルムで、にぎり飯を簡便か
つ確実に包装できるだけでなく、包装状態から簡便かつ
容易に開封して海苔巻き状態のおにぎりを得ることがで
きるようにする包装フィルム、並びに、包装おにぎり及
びその製法を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、外周縁部の一部を分離片とし得る分離手
段を設け、かつ分離片以外の外周縁部を接着代とした構
成を有する外フィルムの内面に、この外フィルムの外形
よりも小形の内フィルムを、その外周縁部の一部を上記
外フィルムの分離片に合わせると共に、他の外周縁部が
上記外フィルムの接着代より内方に重なるように重ね合
わせ、上記分離片部分において内外フィルムを接着し、
この内外フィルム間には海苔を介装した構成を有して包
装フィルムとしたものである。また、本発明は、上記包
装フィルムを使用し、その内フィルムににぎり飯を載置
して、包装フィルムを折り返し、重合した分離片部分同
士及び外フィルムの接着代部分同士を熱融着等により接
着した構成を有して包装おにぎりとしたことも特徴とす
るものである。
【0012】上記包装フィルムの重合した分離片部分同
士及び外フィルムの接着代部分同士を熱融着等により接
着する際には、包装フィルム内の空気を抜き取り、真空
状に包装して包装おにぎりとすることもできる。なお、
上記内外フィルムは、その外形を、矩形状の各角部を切
欠いた如き変形八角形状、さらには、それぞれの角部を
滑らかに曲線処理した楕円状の如き形状とすることもで
き、また、矩形体などとすることもできる。
【0013】さらに、本発明は、外周縁部の一部を分離
片とし得る分離手段を設け、かつ分離片以外の外周縁部
を接着代とした構成を有する外フィルムの内面に、外フ
ィルムの外形よりも小形の海苔を重ね、海苔が重なった
上記外フィルムの内面に、外フィルムの外形よりも小形
の内フィルムを、その外周縁部の一部を上記外フィルム
の分離片に合わせると共に、他の外周縁部が上記外フィ
ルムの接着代よりも内方に重なるように重ね合わせ、こ
の内フィルムににぎり飯を載置し、内外フィルム全体を
折り返して二つ折り状とし、重合した外フィルムの外周
縁部を接着し、内フィルムは分離片部分で外フィルムと
接着一体化するようにしてなる包装おにぎりの製造方法
をも特徴とするものである。外フィルムの外周縁部を接
着すると共に、包装フィルム内の空気を抜き取り、真空
状に包装するようにして包装おにぎりを製造すれば、一
層好適である。
【0014】
【作用】海苔を介在させて重合した内外フィルムの内フ
ィルム側に、にぎり飯を載せて二つ折り状に折り返し、
重合した外周縁部同士を熱融着などにより接着して包装
おにぎりとすれば、内フィルムは分離片部分以外は自由
状態となっているので、分離手段によって分離片を切り
分けると、この分離片に接着した内フィルムをそのまま
円滑に引き抜くことができると共に、内外フィルム間に
介在してあった海苔をにぎり飯に合体させることがで
き、分離片部分が開口した外フィルム内に海苔巻きおに
ぎりを得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面によって説明
する。本発明に用いる包装フィルム1は、図1及び図2
に示す如く、外フィルム2、内フィルム3と、その間に
介装した小形の海苔4とを有してなっている。この外フ
ィルム2は、長手方向に延伸状、好ましくは、2軸延伸
状の任意合成樹脂製フィルムであって、長手方向を二つ
折りした状態で、にぎり飯を包装できるように、長方形
の四隅を斜めに切除し、その外周縁の内、長手一側の中
間辺5と、これの両側の斜め切除辺6、7の部分が適宜
幅の分離片8となるように、切除辺6、7の短手辺側端
部付近に切込み9を設けると共に、この切込み9を含ん
でミシン目10を各辺5、6、7沿いに形成し、その他
の外周縁部を若干幅の接着代11として形成してある。
【0016】内フィルム3は、任意合成樹脂フィルム、
好ましくは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルムにシリコン処理加工したシリコンフィル
ム、或いは、マット加工を施したマットフィルム等、表
面が高い滑り性を有するように(摩擦抵抗が小さくなる
ように)、表面を処理加工した合成樹脂フィルムであっ
て、外フィルム2と略同形より、接着代11の分乃至そ
れよりも若干幅広分だけ小形とし、その外周縁部の一部
12を上記分離片8に略合わせると共に、その他の外周
縁部13を上記接着代11よりも内方に合わせるように
して外フィルム2に重ね、内外フィルム2、3を分離片
8部分において、熱融着等の任意手段により接着してあ
る。内外フィルム2、3の間には、両フィルム間に収ま
る大きさの海苔4を挟着させてある。
【0017】上記包装フィルム1を用いて、本発明の包
装おにぎり14を形成することができ、これは次のよう
にすれば良い。
【0018】先ず、上記包装フィルム1の内フィルム3
の片半分内に、にぎり飯15を載せ(内フィルム3の中
央短手方向ににぎり飯15の一側面を載せても良い)、
包装フィルムの他半分を二つ折り状に折り返すと、内外
フィルムが重なった状態で分離片8部分が二つ折り状に
重合し、接着代11同士も、その内方に内フィルム3が
収まって二つ折り状態に重合するので、これら外周縁を
熱融着等の任意手段により接着する。にぎり飯15は、
内フィルム3にくるまれ、海苔4は内フィルム3により
隔離状態で重合し、これら全体は外フィルム2によって
包装され、その外周縁部が接着により略密封状態にさ
れ、内フィルム3は、分離片8部分において外フィルム
2に接着されているが、その他の周縁は外フィルム2に
対して自由になった構成の包装おにぎり14になる。
【0019】上記包装おにぎり14の製造工程の一例を
図3に示す。加工台16は、包装フィルム1を載せるの
に十分な大きさの上面の中間部に、にぎり飯15の厚み
に略等しい段差17を形成して上段面18と下段面19
とを形成してなっており、この上下段面18、19に跨
がるように包装フィルム1を載せた後、下段面19の包
装フィルム1部分上ににぎり飯15を載せると共に(図
3(A))、上段面18上の包装フィルム1部分を、図
示しない案内腕によってにぎり飯15上に反転させ(同
図(B))、その上で図示しないヒートシールプレス機
により、二つ折り状の包装フィルム1の外周縁部を熱融
着させれば良い(同図(C))。出来上がった包装おに
ぎりの三角状平面部20には、ミシン目9に掛からない
よう、製造年月日、品名等所望の表示を施したラベル2
1を貼着しておくことができる。
【0020】上記構成の包装おにぎり14を食する時に
は、先ず図4(A)に示した如く、分離片8部分を摘み
ながら、切り込みからミシン目10を矢印の如く左右に
切り裂いて分離片8を分離しつつ、そのまま同図(B)
の如く外方向へ引っ張れば、内フィルム3は分離片8の
内側に熱融着されているので、分離片8と共に、内フィ
ルム3を二つ折り状態のままで引き出すことができる。
このとき、ミシン目10にはラベル等を貼着していない
ので、切り裂きは妨害されることなく極めてスムーズに
行われる。
【0021】内フィルム3を引き出し終わると、にぎり
飯15は二つ折りの海苔4がそのまま重合し、しかも、
外フィルム2の分離片8の部分がそっくり開口部分とな
るから、この開口部分からにぎり飯15を海苔巻き状態
で取り出すことができる。このように、海苔4は、包装
フィルム1の二つ折り状態のままにぎり飯15を包むこ
とになるので、その一部がちぎれたりせず完全な海苔巻
きおにぎりを極めて容易に得ることができる。
【0022】なお、上記製造工程とは異なり、加工台1
6上に外フィルム2、海苔4、内フィルム3を順次重
ね、次いで内フィルム3の片半分内ににぎり飯15を載
せ、その上で内外フィルム全体を二つ折りしてにぎり飯
に折り重ね、その後、外フィルム2の外周縁部を接着
し、同時に内フィルム3の一部を外フィルム2の分離片
と一体に接着させるようにして製造することもできる。
【0023】図5は、上記実施例とは異なる実施例を示
してある。包装フィルム22は、長手方向への延伸状、
好ましくは二軸延伸状の合成樹脂フィルム製の長方形状
のフィルムとし、その長手一側片に沿って、その長手一
側辺部を分離片23として分離し得る分離手段としてカ
ットテープ(切断用細幅テープ)24を設けると共に、
他の外周縁部を接着代25とし、カットテープ24の両
端部に切り裂き案内用のスリット26を形成した外フィ
ルム27と、
【0024】この外フィルム27よりも小形の同材質或
いは異材質の任意合成樹脂フィルムからなる内フィルム
28とを、内フィルム28の長手一側辺部を分離片23
に合わせ、かつ、他の外周縁部を接着代25より内方に
重ねるようにして重ね合わせ、分離片部分同士を熱融着
するなどして接着し、内外フィルム間に海苔29を介在
させたものとすることもできる。
【0025】この包装フィルム22で包装おにぎり30
を製造するには、スリット26の間を除き、二つ折り状
態の他の外周縁部同士を接着する他、上記の包装フィル
ム1を使用したのと同様にして製造することができる
が、この包装フィルム22の場合は、包装完了時に隅部
がにぎり飯31から三角状に突出した状態となって、フ
ィルム内に空隙が生じるので、外周縁部同士を接着する
際に、外フィルム27内の空気を抜き取りながら真空パ
ック状に製造すれば、にぎり飯31と内外フィルム2
7、28及び海苔29が密封状態で安定してずれること
がないので、劣化防止と合わせ一層好適である。
【0026】この包装おにぎり30であれば、食する時
に、カットテープ24を切り裂き、分離片23を外方へ
引っ張れば、後は、上記の包装フィルム1の場合と同様
に海苔巻きおにぎりを得ることができる。すなわち、こ
の場合も、引き裂きはラベル等に妨害されることなく極
めてスムーズに行われ、分離片23と共に内フィルム2
8を引き出し終われば、二つ折りの海苔29による海苔
巻きおにぎりを容易に得ることができる。
【0027】この他にも、包装フィルムの形状として
は、図6に示した如く、内外フィルムを形状を、矩形体
の隅部を切欠いて短手辺が円弧状となるようにした包装
フィルム32としても良く、この場合についても、上記
包装フィルム1或いは22と同様にして包装おにぎりを
製造し、また、海苔巻きおにぎりを得ることができる。
【0028】なお、外フィルムの形状は、上記実施例に
限定されることなく、にぎり飯を包装し得れば、任意形
状とすることもでき、内フィルムと海苔は、この外フィ
ルムに対応して任意形状とすることができる。また、分
離手段は、上記ミシン目、或いは、カットテープを設け
るか、或いは両方を兼用し、或いはまたフィルムを切り
裂き方向に方向性のあるフィルムを用いて切り裂き開始
案内用の切り込みを設けるか、或いはこれらの兼用構成
とすることもでき、分離手段の形成線も曲線その他任意
に設定することができる。
【0029】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、包装フィル
ムににぎり飯を載置してこのフィルムをにぎり飯の上に
折り重ね、その上下に重なった外周縁部同士を熱融着等
により接着して包装おにぎりを製造することができるの
で、包装フィルムの両隅部を折り込んだり、また、折り
込み部分にラベルを貼りつけなくても簡便かつ確実に包
装おにぎりを製造することができる。しかも、分離手段
を外フィルムの外周縁に沿って設けたので、所望の表示
用のラベルは、分離手段以外の部分上に貼着することが
でき、したがって、分離手段による分離はラベルによっ
ては妨害されず、極めてスムーズに行うことができる。
【0030】さらに、包装フィルムは幾重にも折り込ま
ずに単に二つ折り状態でにぎり飯を包装してあり、しか
も、海苔巻き状態のおにぎりを得るには、分離手段によ
って分離しつつ分離片を切り離せば、内フィルムが同時
に引き抜かれるので、内外フィルに挟まれていた海苔が
千切れることなく、簡便な操作で手軽に完全な海苔巻き
おにぎりを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装フィルムの一例を示す分解斜視図
である。
【図2】本発明の包装おにぎりを示しており、(A)
は、包装フィルムににぎり飯を載置した状態の包装過程
を示す内側面図、(B)は、包装完了状態の包装おにぎ
りを示す正面図である。
【図3】包装おにぎりの製造工程の一例を示す説明図で
あり、(A)は、包装フィルムににぎり飯を載せる直前
状態を表し、(B)は、にぎり飯に包装フィルムを反転
被覆した状態を表し、(C)は、包装完了状態をそれぞ
れ表している。
【図4】包装おにぎりの開封方法の一例を示す正面図で
あり、(A)は、ミシン目を一部切り裂いた状態を表
し、(B)は、分離片と共に内フィルムを一部引き出し
た状態を表し、(C)は、海苔巻きおにぎりを外フィル
ムから一部取り出した状態をそれぞれ表している。
【図5】包装フィルムと包装おにぎりの他実施例を示し
ており、(A)は、包装フィルムににぎり飯を載置した
状態の包装過程を示す内側面図、(B)は、包装完了状
態の包装おにぎりを示す正面図である。
【図6】包装フィルムと包装おにぎりのさらに別の実施
例を示しており、(A)は、包装フィルムににぎり飯を
載置した状態の包装過程を示す内側面図、(B)は、包
装完了状態の包装おにぎりを示す正面図である。
【符号の説明】
1 包装フィルム 2 外フィルム 3 内フィルム 4 海苔 8 分離片 10 ミシン目 11 接着代 14 包装おにぎり 15 にぎり飯 21 ラベル 22 包装フィルム 23 分離片 24 カットテープ 25 接着代 27 外フィルム 28 内フィルム 29 接着 29 海苔 30 包装おにぎり 31 にぎり飯 32 包装フィルム

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周縁部の一部を分離片とし得る分離手
    段を設け、かつ分離片以外の外周縁部を接着代とした構
    成を有する外フィルムの内面に、この外フィルムの外形
    よりも小形の内フィルムを、その外周縁部の一部を上記
    外フィルムの分離片に合わせると共に、他の外周縁部が
    上記外フィルムの接着代より内方に重なるように重ね合
    わせ、上記分離片部分において内外フィルムを接着し、
    この内外フィルム間には海苔が介装された構成を有する
    包装フィルム。
  2. 【請求項2】 外周縁部の一部を分離片とし得る分離手
    段を設け、かつ分離片以外の外周縁部を接着代とした構
    成を有する外フィルムの内面に、この外フィルムの外形
    よりも小形の内フィルムを、その外周縁部の一部を上記
    外フィルムの分離片に合わせると共に、他の外周縁部が
    上記外フィルムの接着代より内方に重なるように重ね合
    わせ、上記分離片部分において内外フィルムを接着し、
    この内外フィルム間には海苔が介装された構成を有する
    包装フィルムを使用し、 上記包装フィルムの内フィルムににぎり飯を載置して、
    包装フィルムを折り返し、重合した分離片部分同士及び
    外フィルムの接着代部分同士を熱融着等により接着した
    構成を有する包装おにぎり。
  3. 【請求項3】 上記包装フィルムの内フィルムににぎり
    飯を載置して、包装フィルムを折り返し、重合した分離
    片部分同士及び外フィルムの接着代部分同士を熱融着等
    により接着すると共に、包装フィルム内の空気を抜き取
    り、真空状にして包装した構成を有する請求項2記載の
    包装おにぎり。
  4. 【請求項4】外周縁部の一部を分離片とし得る分離手段
    を設け、かつ分離片以外の外周縁部を接着代とした構成
    を有する外フィルムの内面に、外フィルムの外形よりも
    小形の海苔を重ね、海苔が重なった上記外フィルムの内
    面に、外フィルムの外形よりも小形の内フィルムを、そ
    の外周縁部の一部を上記外フィルムの分離片に合わせる
    と共に、他の外周縁部が上記外フィルムの接着代よりも
    内方に重なるように重ね合わせ、この内フィルムににぎ
    り飯を載置し、内外フィルム全体を折り返して二つ折り
    状とし、重合した外フィルムの外周縁部を接着し、内フ
    ィルムは分離片部分で外フィルムと接着一体化するよう
    にしてなる包装おにぎりの製造方法。
  5. 【請求項5】 外フィルムの外周縁部を接着すると共
    に、包装フィルム内の空気を抜き取って包装するように
    してなる請求項4記載の包装おにぎりの製造方法。
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