JP2958768B1 - 保管袋及びその製造方法 - Google Patents

保管袋及びその製造方法

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JP2958768B1
JP2958768B1 JP25461198A JP25461198A JP2958768B1 JP 2958768 B1 JP2958768 B1 JP 2958768B1 JP 25461198 A JP25461198 A JP 25461198A JP 25461198 A JP25461198 A JP 25461198A JP 2958768 B1 JP2958768 B1 JP 2958768B1
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Abstract

【要約】 【目的】 保証書等の保管書類を収納した袋体を段ボー
ル箱等の被着体に貼着する作業が容易であり、しかも、
解梱時に袋体及び段ボール表面を損傷せず簡単に引き剥
がしてそのまま保管書類の保管及び保存のために使用で
きるようした保管袋を提供する。 【構成】 裏面に接着剤層を設けた貼着シートと、該貼
着シートの表面に積層した袋体とが、相互に両側縁に沿
って一体的に溶着した溶着部を備え、該溶着部におい
て、貼着シートと袋体の間に、溶着を軽度に妨げた状態
で溶着せしめる弱溶着層を設けると共に、貼着シートの
上端近傍部と下端近傍部の少なくとも一方の部位に位置
して前記弱溶着層と袋体の相互間に更に溶着を重度に妨
げた状態で溶着せしめる剥離層を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保証書等の保管書
類を収納した状態で段ボール箱等の被着体に貼着される
保管袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、段ボール箱に収納された電気製
品等の梱包体には、保証書や取扱説明書等の保管書類が
同梱されている。保管書類は、袋体に収納されている
が、紛失しないように、該袋体を段ボール箱の所定個所
に貼着せしめられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】保管書類を収納した袋
体を段ボール箱に貼着する際、従来、セロハンテープ等
の接着テープが使用されているが、ロールから接着テー
プを所定長さだけ繰出し切断しながら貼着する必要があ
るため、袋体の貼着作業が煩雑であり、非能率的であ
る。
【0004】この際、接着力が弱いと袋体が脱落して保
管書類を紛失する虞れがあるため、一般的に強力な接着
力を有する接着テープが使用されているが、一旦、貼着
した袋体を、製品を購入したユーザが解梱時に段ボール
箱から引き剥がす際に、段ボールの薄皮が接着テープに
追従して剥がれ、接着テープに付着し、見苦しい。ま
た、頻繁に経験されるように、段ボール箱から引き剥が
した袋体を保管書類の保管袋としてそのまま使用すべく
該袋体から接着テープを引き剥がすと、袋体が損傷さ
れ、保管袋として適切に使用できなくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、保管書類を収納した袋体を梱包体における段ボー
ル箱等の被着体に貼着する作業が極めて簡単である一
方、解梱後は、袋体を引き剥がすことが容易であり、し
かも、袋体を損傷することなくそのまま保管書類の保管
袋として使用できるようにした保管袋とその製造方法を
提供するものである。
【0006】そこで、本発明の保管袋が手段として構成
したところは、保証書等の保管書類を収納した状態で段
ボール箱等の被着体に貼着される保管袋において、積層
された袋体と貼着シートとから成り、前記袋体は、少な
くとも両側縁を溶着された合成樹脂製の表裏フィルム部
により構成され、前記貼着シートは、裏面に接着剤層を
設けた合成樹脂製のフィルムシートにより構成され、前
記袋体の裏フィルム部に重合されると共に、袋体の両側
縁と一体に溶着された溶着部を備え、前記貼着シートの
フィルムシートが、少なくとも両側縁の溶着部に沿って
前記裏フィルム部に対して溶着を軽度に妨げた状態で溶
着せしめる弱溶着層を設けており、更に、該フィルムシ
ートの上端近傍部と下端近傍部の少なくとも一方の部位
に位置して前記弱溶着層と裏フィルム部の相互間に更に
溶着を重度に妨げた状態で溶着せしめる剥離層を設けて
成る点にある。
【0007】また、本発明の保管袋の製造方法が手段と
して構成したところは、保証書等の保管書類を収納した
状態で段ボール箱等の被着体に貼着される保管袋の製造
方法において、裏面に離型シートにより被覆された接着
剤層を設けた合成樹脂製のフィルムシートから成る連続
帯状の貼着シート素材を帯長手方向に移送する工程と、
相互に重合された表裏フィルム部を有する合成樹脂製フ
ィルムから成る連続帯状の袋素材を帯長手方向に移送す
る工程と、前記貼着シート素材の表面に袋素材の裏フィ
ルム部を重合せしめることにより積層帯状体を形成する
工程とから成り、前記貼着シート素材を構成するフィル
ムシートの表面には、予め、裏フィルム部に臨む弱溶着
層が設けられていると共に、該フィルムシートの上端近
傍部と下端近傍部の少なくとも一方の部位に位置して前
記弱溶着層に重ねて剥離層が設けられており、前記積層
帯状体を帯長手方向に直交する分断線に沿って溶着溶断
することにより、裏側に貼着シートを備えた袋体を形成
し且つ袋体と貼着シートの両側縁に一体的に溶着された
溶着部を形成し、該溶着部に沿って貼着シートと裏フィ
ルム部を弱溶着層を介して溶着せしめると共に、該溶着
部の少なくとも一端部に位置して貼着シートと裏フィル
ム部を弱溶着層及び剥離層の2層を介して溶着せしめて
成る点にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
【0009】〔保管袋の実施形態〕図1に示すように、
保管袋1は、袋体2と貼着シート3とから成り、貼着シ
ート3の表面に袋体2を積層状に重合せしめている。
【0010】袋体2は、合成樹脂製のフィルムを袋体2
の底部4において半折することにより重合された表裏フ
ィルム部5、6により構成されており、両側縁に袋溶着
部7を形成することにより表裏フィルム部の間に収納室
8を区成し、一端に収納室の開口部9を有する。尚、袋
体2は、二枚のフィルムにより表裏フィルム部5、6を
構成し、底部4において両フィルムを溶着すると共に、
両側縁に袋溶着部7を形成することにより構成しても良
い。
【0011】図例の場合、裏フィルム部6を開口部9か
ら延長せしめることにより封口片部10を一体に備え、
該封口片部10に離型テープ11により被覆された感圧
性の接着テープ12を設けているが、離型テープ11を
備えた接着テープ12は、表フィルム部5の対応位置に
設けても良い。更には、袋体2に封口片部10を設けな
くても良い。
【0012】表裏フィルム部5、6は、好ましくは印刷
インク等の印刷面により形成された不透明部2aと、印
刷面を有しない透明又は半透明の窓部2bを備え、窓部
2bを介して収納室8の内部を視認可能とすることが好
ましい。この際、袋体2の袋溶着部7を構成する表裏フ
ィルム部5、6の両側縁には、印刷面を有しない帯状の
地肌部2cが形成されている。
【0013】貼着シート3は、前記袋体2の裏フィルム
部6に対して相互に溶着可能な同系の合成樹脂製のフィ
ルムシート13から成り、該フィルムシート13の裏面
に感圧性接着剤又は感熱性接着剤から成る接着剤層14
を有すると共に、該接着剤層14を被覆する離型シート
15を設けている。離型シート15は、シリコン皮膜等
により離型処理を施した合成樹脂製フィルムや、シリコ
ン皮膜等により離型処理を施した紙シートを用いること
ができる。尚、図例の場合は、フィルムシート13の裏
面のうち上部区域と下部区域に接着剤層14、14を相
互に間隔をあけて設けているが、フィルムシート13の
裏面の全面に接着剤層14を設けても良い。その際、接
着剤層14は、ベタ塗り状に形成しても良いが、縞模様
状や、格子模様状や、点模様状に形成しても良い。
【0014】貼着シート3のフィルムシート13に袋体
2の裏フィルム部6を重合し積層した状態で、袋体2の
両側縁に位置してフィルムシート13と裏フィルム部6
を相互に溶着するシート溶着部16が形成されている
が、該シート溶着部16におけるフィルムシート13と
裏フィルム部6の相互間には弱溶着層17a及び剥離層
17bが介在せしめられている。
【0015】弱溶着層17aは、フィルムシート13の
表面に、例えば、コロナ放電処理を施したり、薄いシリ
コンを皮膜せしめることにより形成することができる。
このような弱溶着層17aは、フィルムシート13の全
面に設けても良いが、前記シート溶着部16に沿って帯
状に設けても良い。弱溶着層17aを有しない場合に
は、シート溶着部16においてフィルムシート13と裏
フィルム部6が剥離不能に溶着されるが、弱溶着層17
aを設けているため、フィルムシート13と裏フィルム
部6は、相互の溶着を「軽度」に妨げた状態で溶着せし
められる。溶着が「軽度」に妨げられた状態での溶着と
は、溶着後、フィルムシート13から裏フィルム部6を
「強い力」で引き剥がことが可能であり、シート又はフ
ィルムを破裂することなく、弱溶着層17aの部分で剥
離可能な状態を意味する。
【0016】剥離層17bは、フィルムシート13の表
面に、例えば、透明ニスや、ウレタン系等のインクをコ
ーティングすることにより形成することができ、該フィ
ルムシート13の上端近傍部と下端近傍部に設けること
が好ましいが、上端近傍部と下端近傍部の何れか一方の
部位にのみ位置して設けても良い。従って、剥離層17
bは前記弱溶着層17aに重ねて設けられている。これ
により、貼着シート3の両側縁に沿う溶着部16の両端
部又は一端部において、フィルムシート13と裏フィル
ム部6は、相互の溶着を「重度」に妨げた状態で溶着せ
しめられる。溶着が「重度」に妨げられた状態での溶着
とは、溶着後、フィルムシート13から裏フィルム部6
を「弱い力」で引き剥がすことが可能な状態を意味す
る。即ち、前述の弱溶着層17aを剥離するために必要
な力F1に対して、剥離層17bを剥離するために必要
な力F2は、F1>F2である。尚、図例の場合、フィ
ルムシート13に形成した弱溶着層17aの一部分に重
ねて剥離層17bを積層しているが、弱溶着層17a
は、裏フィルム部6の表面に形成しても良く、或いは、
フィルムシート13と裏フィルム部6の両面に形成して
も良く、要するに、フィルムシート13と裏フィルム部
6の相互間に設けておけば良い。
【0017】〔保管袋の使用方法〕上記実施形態に係る
保管袋1を使用して、電気製品その他の製品の梱包時
に、保証書や取扱説明書等の保管書類を同梱するに際し
ては、予め多数枚の保管袋1のそれぞれに保管書類を収
納する。即ち、袋体2の開口部9から収納室8に保管書
類を装填した後、離型テープ11を剥離すると共に、封
口片部10を折曲して接着テープ11を表フィルム部5
の対応位置に接着せしめれば、保管書類が袋体2に封緘
される。
【0018】袋体2に保管書類を収納せしめた保管袋1
を段ボール箱等の被着体18に対して貼着するに際して
は、貼着シート3から剥離シート15を剥離することに
より露出した接着剤層14を被着体18に接着ないし貼
着せしめれば良い。これにより、図2(A)に示すよう
に、袋体2と貼着シート3を一体化した保管袋1が被着
体18に貼着される。従って、貼着作業は、剥離シート
15の剥離作業と、接着剤層14による接着作業だけで
足り、極めて迅速かつ能率的に行うことができる。そし
て、この状態において、保管書類を収納した袋体2は、
被着体18に貼着された貼着シート3に対し、両側縁部
のシート溶着部16により一体化されているので脱落す
ることはない。
【0019】製品を購入したユーザが解梱時に保管書類
を手にするに際しては、袋体2を引張れば、シート溶着
部16が引き剥がされ、図2(B)に示すように保管書
類を収納した袋体2が貼着シート3から分離する。袋体
2と貼着シート3は、両側縁部のシート溶着部16、1
6の間において空隙を形成自在としているので、ユーザ
の指先を袋体2と貼着シート3の間に挿入することが可
能であり、袋体2を容易に引張ることができる。
【0020】袋体2を引き剥がすに際して、ユーザが指
先を上端部から袋体2と貼着シート3の間に挿入する場
合は、図3(A)に示すように、袋体2の上端部を引張
ると、シート溶着部16は、上端領域において、剥離層
17bにより簡単に剥離される。そこで、上端領域にお
いて袋体2が貼着シート3から剥離せしめられると、こ
れがその後の剥離のガイドとなり、引き続き袋体2を引
張れば、弱溶着層17aも比較的容易に剥離される。特
に、このような剥離層17bを有せず、上端領域が弱溶
着層17aのみを介してシート溶着部16を形成してい
る場合は、袋体2の上端部を引張り始めたとき、貼着シ
ート3を同時に引張って接着剤層14が被着体18から
剥離する傾向を示すのに対して、剥離層17bを設けて
おけば、接着剤層14を剥離する虞れがなく、袋体2だ
けを貼着シート3から弱い力で容易に剥離することが可
能になる。
【0021】反対に、袋体2を引き剥がすに際して、ユ
ーザが指先を下端部から袋体2と貼着シート3の間に挿
入する場合は、図3(B)に示すように、袋体2の下端
部を引張ると、シート溶着部16は、下端領域におい
て、剥離層17bにより簡単に剥離される。そこで、下
端領域において袋体2が貼着シート3から剥離せしめら
れると、これがその後の剥離のガイドとなり、引き続き
袋体2を引張れば、弱溶着層17aも比較的容易に剥離
される。この場合も前述と同様に、剥離開始時に接着剤
層14を剥離する虞れはなく、袋体2だけを貼着シート
3から弱い力で容易に剥離することができる。
【0022】このように、袋体2を引張ることにより、
袋体2の裏フィルム部6をフィルムシート13から剥離
するに際し、初期段階では剥離層17bを介して極めて
弱い力でシート溶着部16を剥離することができる。そ
して、引き続き袋体2を引張ることにより剥離を続行す
ると、剥離層17bの部分での剥離が以後のガイドとし
て展開され、弱溶着層7aの剥離を容易ならしめる。
尚、袋体2を引き剥がした後、被着体18に貼着されて
いる貼着シート3は、そのまま被着体18と共に廃棄す
れば良い。
【0023】貼着シート3から剥離した袋体2は、保管
書類を収納した状態で保管ないし保存のためにそのまま
使用できる。図例の場合、袋体2は、感圧性の接着テー
プ12を介して封口片部10を開閉自在としており、袋
体2から保管書類を取出した後、再度、保管書類を袋体
2に収納することにより、保管ないし保存のための袋と
して供することができる。
【0024】〔保管袋の製造方法の実施形態〕上記実施
形態に係る保管袋は、図4に示すような工程により製造
される。
【0025】前述した貼着シート3を形成するための連
続帯状の貼着シート素材3xは、図示省略しているが、
巻回されたロールから繰出され、帯長手方向に移送され
る。即ち、貼着シート素材3xは、前述のように、フィ
ルムシート13の表面に弱溶着層17a及び剥離層17
bを、裏面に接着剤層14及び離型シート15を積層し
た積層構造を有し、連続する帯状に構成されている。
【0026】また、袋体2を形成するための連続帯状の
袋素材2xは、図示省略しているが、巻回されたロール
から繰出され、帯長手方向に移送される。即ち、袋素材
2xは、前述のようにフィルムを半折重合することによ
り表裏フィルム部5、6を形成し、裏フィルム部6に封
口片部10及び離型テープ11付きの接着テープ12を
備えており、連続する帯状に構成されている。
【0027】そこで、連続移送の過程において、貼着シ
ート素材3xと袋素材2xを対面せしめると共に、貼着
シート素材3xの表面に袋素材2xを重合し積層するこ
とにより、積層帯状体19を形成した後、積層帯状体1
9を帯長手方向に間欠的に移送する。図示実施形態にお
いて、袋素材2xは、帯長手方向に等間隔をあけて地肌
部2cを形成し、一対の地肌部2c、2cの間に不透明
部2a及び窓部2bを設けており、従って、地肌部2c
の間隔ピッチに応じて間欠移送される。
【0028】間欠移送される積層帯状体19の停止時
に、該積層帯状体19の帯長手方向に直交する分断線C
に沿って、袋素材2xの表裏フィルム部5、6を相互に
溶着することにより袋溶着部7を形成すると共に、裏フ
ィルム部6とフィルムシート13を弱溶着層17a及び
剥離層17bを介して溶断溶着する。図示実施形態の場
合、分断線Cは、袋素材2xの地肌部2cに沿わしめら
れており、地肌部2cの中心線に沿って溶断溶着され
る。これにより地肌部2aを含むシート溶着部16が形
成され、間欠移送ピッチに対応した幅寸法の保管袋1が
得られる。
【0029】このように、前記袋溶着部7の形成工程
と、シート溶着部16の形成工程と、積層帯状体19の
分断工程が、分断線Cに沿う一回の溶断工程により行わ
れる。即ち、溶断刃により積層帯状体19を分断線Cに
沿って溶断すれば、それだけで、表裏フィルム部5、6
を相互に溶断溶着した袋溶着部7の形成と同時に、フィ
ルムシート13と裏フィルム部6を弱溶着層17a及び
剥離層17bを介して溶断溶着したシート溶着部16が
形成され、しかも、離型シート15を含む積層帯状体1
9を分断線Cに沿って同時に溶断することができる。こ
の際、離型シート15にはシリコン皮膜等による離型処
理膜が設けられているので、該離型シート15とフィル
ムシート13が溶断線に沿って溶着されることはなく、
仮に、溶着されたとしても弱溶着状態であり、後の使用
時における離型シート15の剥離を可能にする。
【0030】或いは、一回の溶断工程に代えて、分断線
Cに沿う溶着工程と溶断工程の二回の工程により実施し
ても良い。即ち、先ず、分断線Cに沿って熱板等の加熱
手段を押圧することにより、積層帯状体19上で、表裏
フィルム部5、6を相互に溶着した袋溶着部7と、フィ
ルムシート13と裏フィルム部6を弱溶着層17a及び
剥離層17bを介して溶着したシート溶着部16とを同
時に形成する。従って、袋溶着部7とシート溶着部16
を含む帯状の溶着線が前記地肌部2cに沿って積層帯状
体19の幅方向に形成される。その後、帯状の溶着線上
で分断線Cに沿って溶断刃により積層帯状体19を溶断
すれば、保管袋1が得られる。
【0031】
【発明の効果】従来、保管書類を収納した袋体を段ボー
ル箱等の被着体に貼着する際、セロハンテープ等の接着
テープをロールから所定長さだけ繰出し切断しながら貼
着していたため、袋体の貼着作業が煩雑であり、非能率
的であったのに対して、本発明によれば、保管書類を収
納した保管袋1の貼着シート3から離型シート15を剥
離し、露出した接着剤層14を被着体18に接着するだ
けで、袋体2と貼着シート3を一体化した保管袋1を簡
単に被着体18に貼着せしめることができる。従って、
貼着作業は、剥離シート15の剥離作業と、接着剤層1
4による接着作業だけで足り、極めて迅速かつ能率的で
ある。しかも、保管書類を収納した袋体2は、被着体1
8に貼着された貼着シート3に対して両側縁部のシート
溶着部16により一体化されているので、脱落する虞は
なく、紛失することがない。
【0032】そして、製品を購入したユーザが解梱時に
保管書類を手にするに際しても、従来では、袋体から接
着テープを引き剥がす必要があり、そのとき袋体を損傷
する虞れがあるのに対して、本発明によれば、単に袋体
2を強く引張るだけで、貼着シート3から袋体2を容易
に分離することができる。即ち、シート溶着部16は剥
離層17b及び弱溶着層17aを介して剥離可能に溶着
されている。そこで、袋体2を引き剥がすに際して、ユ
ーザが指先を上端部又は下端部から袋体2と貼着シート
3の間に挿入し、袋体2を引張ると、シート溶着部16
は、先ず、剥離層17bにより簡単に剥離される。この
ように、上端部又は下端部において袋体2が貼着シート
3から剥離せしめられると、これが後の剥離のガイドと
なり、引き続き袋体2を引張れば、弱溶着層17aが比
較的容易に剥離される。このため、シート溶着部16の
剥離により袋体2を貼着シート3から容易に引き離すこ
とができ、この際、接着剤層14が被着体18から引き
剥がされたり、袋体2を損傷することはない。その結
果、貼着シート3から分離された独立の袋体2を保管書
類を保管ないし保存するための包装袋としてそのまま使
用できるという便利がある。
【0033】更に、本発明の製造方法によれば、前述の
ような保管袋の製造を自動化することができ、簡単な工
程で量産を可能にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における保管袋の実施形態を一部断面に
て示す斜視図である。
【図2】本発明における保管袋の使用方法を示してお
り、(A)は被着体に貼着した状態の縦断面図、(B)
は被着体に貼着した貼着シートから袋体を分離した状態
の縦断面図である。
【図3】本発明における保管袋において被着体に貼着し
た貼着シートから袋体を剥離する際の初期段階を示して
おり、(A)は袋体を上端部から引張り剥離する場合の
作用を示す縦断面図、(B)は袋体を下端部から引張り
剥離する場合の作用を示す縦断面図、(C)は剥離層の
剥離状態を示す横断面図である。
【図4】本発明における保管袋の製造方法を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 保管袋 2 袋体 2x 袋素材 3 貼着シート 3x 貼着シート素材 5 表フィルム部 6 裏フィルム部 7 袋溶着部 13 フィルムシート 14 接着剤層 15 離型シート 16 シート溶着部 17a 弱溶着層 17b 剥離層 18 被着体 19 積層帯状体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保証書等の保管書類を収納した状態で段
    ボール箱等の被着体に貼着される保管袋において、積層
    された袋体と貼着シートとから成り、 前記袋体は、少なくとも両側縁を溶着された合成樹脂製
    の表裏フィルム部により構成され、 前記貼着シートは、裏面に接着剤層を設けた合成樹脂製
    のフィルムシートにより構成され、前記袋体の裏フィル
    ム部に重合されると共に、袋体の両側縁と一体に溶着さ
    れた溶着部を備え、 前記貼着シートのフィルムシートが、少なくとも両側縁
    の溶着部に沿って前記裏フィルム部に対して溶着を軽度
    に妨げた状態で溶着せしめる弱溶着層を設けており、更
    に、該フィルムシートの上端近傍部と下端近傍部の少な
    くとも一方の部位に位置して前記弱溶着層と裏フィルム
    部の相互間に更に溶着を重度に妨げた状態で溶着せしめ
    る剥離層を設けて成ることを特徴とする保管袋。
  2. 【請求項2】 保証書等の保管書類を収納した状態で段
    ボール箱等の被着体に貼着される保管袋の製造方法にお
    いて、 裏面に離型シートにより被覆された接着剤層を設けた合
    成樹脂製のフィルムシートから成る連続帯状の貼着シー
    ト素材を帯長手方向に移送する工程と、相互に重合され
    た表裏フィルム部を有する合成樹脂製フィルムから成る
    連続帯状の袋素材を帯長手方向に移送する工程と、前記
    貼着シート素材の表面に袋素材の裏フィルム部を重合せ
    しめることにより積層帯状体を形成する工程とから成
    り、前記貼着シート素材を構成するフィルムシートの表
    面には、予め、裏フィルム部に臨む弱溶着層が設けられ
    ていると共に、該フィルムシートの上端近傍部と下端近
    傍部の少なくとも一方の部位に位置して前記弱溶着層に
    重ねて剥離層が設けられており、 前記積層帯状体を帯長手方向に直交する分断線に沿って
    溶着溶断することにより、裏側に貼着シートを備えた袋
    体を形成し且つ袋体と貼着シートの両側縁に一体的に溶
    着された溶着部を形成し、該溶着部に沿って貼着シート
    と裏フィルム部を弱溶着層を介して溶着せしめると共
    に、該溶着部の少なくとも一端部に位置して貼着シート
    と裏フィルム部を弱溶着層及び剥離層の2層を介して溶
    着せしめて成ることを特徴とする保管袋の製造方法。
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