JP3142517B2 - 保管袋及びその製造方法 - Google Patents

保管袋及びその製造方法

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JP3142517B2
JP3142517B2 JP10178056A JP17805698A JP3142517B2 JP 3142517 B2 JP3142517 B2 JP 3142517B2 JP 10178056 A JP10178056 A JP 10178056A JP 17805698 A JP17805698 A JP 17805698A JP 3142517 B2 JP3142517 B2 JP 3142517B2
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一紀 山形
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株式会社ヤマガタグラビヤ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保証書等の保管書
類を収納した状態で段ボール箱等の被着体に貼着される
保管袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、段ボール箱に収納された電気製
品等の梱包体には、保証書や取扱説明書等の保管書類が
同梱されている。保管書類は、袋体に収納されている
が、紛失しないように、該袋体を段ボール箱の所定個所
に貼着せしめられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】保管書類を収納した袋
体を段ボール箱に貼着する際、従来、セロハンテープ等
の接着テープが使用されているが、ロールから接着テー
プを所定長さだけ繰出し切断しながら貼着する必要があ
るため、袋体の貼着作業が煩雑であり、非能率的であ
る。
【0004】この際、接着力が弱いと袋体が脱落して保
管書類を紛失する虞れがあるため、一般的に強力な接着
力を有する接着テープが使用されているが、一旦、貼着
した袋体を、製品を購入したユーザが解梱時に段ボール
箱から引き剥がす際に、段ボールの薄皮が接着テープに
追従して剥がれ、接着テープに付着し、見苦しい。ま
た、頻繁に経験されるように、段ボール箱から引き剥が
した袋体を保管書類の保管袋としてそのまま使用すべく
該袋体から接着テープを引き剥がすと、袋体が損傷さ
れ、保管袋として適切に使用できなくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、保管書類を収納した袋体を梱包体における段ボー
ル箱等の被着体に貼着する作業が極めて簡単である一
方、解梱後は、袋体を引き剥がすことが容易であり、し
かも、袋体を損傷することなくそのまま保管書類の保管
袋として使用できるようにした保管袋とその製造方法を
提供するものである。
【0006】 そこで、本発明の保管袋が第一の手段と
して構成したところは、保証書等の保管書類を収納した
状態で段ボール箱等の被着体に貼着される保管袋におい
て、積層された袋体2と貼着シート3とから成り、貼着
シート3の両側縁に袋体2の両側縁を剥離自在に溶着
ることにより、該溶着された両側縁の間において袋体2
と貼着シート3の相互間に空隙を形成自在に構成し、貼
着シート3の裏面に接着剤層14を設けて成る点にあ
る。
【0007】 また、本発明の保管袋が第二の手段とし
て構成したところは、保証書等の保管書類を収納した状
態で段ボール箱等の被着体に貼着される保管袋におい
て、積層された袋体2と貼着シート3とから成り、前記
袋体2は、少なくとも両側縁を溶着7、7された合成樹
脂製の表裏フィルム部5、6により構成され、前記貼着
シート3は、裏面に接着剤層14を設けた合成樹脂製の
フィルムシート13により構成され、積層状に重合され
た袋体2の裏フィルム部6と貼着シート3のフィルムシ
ート13が、両側縁部に位置して相互間に弱溶着手段1
7を設けており、前記袋体2の両側縁を貼着シート3の
両側縁に弱溶着手段17を介して剥離自在に溶着16、
16せしめると共に、該溶着された両側縁の間において
袋体2と貼着シート3の相互間に空隙を形成自在に構成
した点にある。
【0008】更に、本発明の保管袋の製造方法が手段と
して構成したところは、保証書等の保管書類を収納した
状態で段ボール箱等の被着体に貼着される保管袋の製造
方法において、裏面に離型シートにより被覆された接着
剤層を設けた合成樹脂製のフィルムシートから成る連続
帯状の貼着シート素材を帯長手方向に移送する工程と、
相互に重合された表裏フィルム部を有する合成樹脂製フ
ィルムから成る連続帯状の袋素材を帯長手方向に移送す
る工程と、前記貼着シート素材の表面に袋素材の裏フィ
ルム部を重合せしめることにより積層帯状体を形成する
工程とから成り、重合された裏フィルム部とフィルムシ
ートの相互間に予め弱溶着手段を設けており、前記積層
帯状体の帯長手方向に直交する分断線に沿って、表裏フ
ィルム部を相互に溶着すると共に、裏フィルム部とフィ
ルムシートを前記弱溶着手段を介して溶着し、更に、該
分断線に沿って積層帯状体を分断する工程とから成る点
にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
【0010】〔保管袋の実施形態〕図1に示すように、
保管袋1は、袋体2と貼着シート3とから成り、貼着シ
ート3の表面に袋体2を積層状に重合せしめている。
【0011】袋体2は、合成樹脂製のフィルムを袋体2
の底部4において半折することにより重合された表裏フ
ィルム部5、6により構成されており、両側縁に袋溶着
部7を形成することにより表裏フィルム部の間に収納室
8を区成し、一端に収納室の開口部9を有する。尚、袋
体2は、二枚のフィルムにより表裏フィルム部5、6を
構成し、底部4において両フィルムを溶着すると共に、
両側縁に袋溶着部7を形成することにより構成しても良
い。
【0012】図例の場合、裏フィルム部6を開口部9か
ら延長せしめることにより封口片部10を一体に備え、
該封口片部10に離型テープ11により被覆された感圧
性の接着テープ12を設けているが、離型テープ11を
備えた接着テープ12は、表フィルム部5の対応位置に
設けても良い。更には、袋体2に封口片部10を設けな
くても良い。
【0013】貼着シート3は、前記袋体2の裏フィルム
部6に対して相互に溶着可能な同系の合成樹脂製のフィ
ルムシート13から成り、該フィルムシート13の裏面
に感圧性接着剤又は感熱性接着剤から成る接着剤層14
を有すると共に、該接着剤層14を被覆する離型シート
15を設けている。離型シート15は、シリコン皮膜等
により離型処理を施した合成樹脂製フィルムや、シリコ
ン皮膜等により離型処理を施した紙シートを用いること
ができる。
【0014】貼着シート3のフィルムシート13に袋体
2の裏フィルム部6を重合し積層した状態で、袋体2の
両側縁に位置してフィルムシート13と裏フィルム部6
を相互に溶着するシート溶着部16が形成されている
が、該シート溶着部16におけるフィルムシート13と
裏フィルム部6の相互間には弱溶着手段17が介在せし
められている。弱溶着手段17は、図例のように、フィ
ルムシート13の表面に形成することができるが、反対
に、裏フィルム部6の表面に形成しても良く、或いは、
フィルムシート13と裏フィルム部6の両面に形成して
も良く、要するに、フィルムシート13と裏フィルム部
6の相互間に設けておけば良い。
【0015】図例のようなフィルムシート13の表面に
おける弱溶着手段17は、フィルムシート13の表面
に、例えば、薄いシリコンを皮膜せしめたり、剥離性の
良い透明ニスを皮膜せしめることにより形成することが
できる。一方、図示していないが、裏フィルム部6の表
面に弱溶着手段17を設ける場合は、該裏フィルム部6
の表面に、例えば、透明インキやニスを皮膜せしめた
り、或いは、コロナ放電処理を施すことにより形成する
ことができる。このような弱溶着手段17は、フィルム
シート13及び/又は裏フィルム部6の全面に設けても
良いが、前記シート溶着部16に沿って帯状に設けても
良く、要するに、シート溶着部16においてフィルムシ
ート13と裏フィルム部6を相互に溶着するが、溶着
後、相互に引き剥がすことが可能なように弱溶着するも
のであれば良い。
【0016】貼着シート3の接着剤層14は、フィルム
シート13の裏面全面に設けても良いが、図2に示すよ
うに、フィルムシート13の裏面に部分的に設けても良
い。図2(A)は、接着剤層14を縞状に形成し、全体
を被覆する離型シート15を設けた例を示しているが、
格子状又は点状に形成しても良く、これにより接着剤の
消費量を節約することができる。図2(B)は、フィル
ムシート13の長手方向の両端部に対応して、接着剤層
14を第一接着剤層14aと第二接着剤層14bに分割
形成した例を示しており、これによれば、接着剤の消費
量の節約の他、第一接着剤層14aと第二接着剤層14
bに対応して、離型シート15を第一離型シート15a
と第二離型シート15bに分割できるので、離型シート
15の消費量を節約することができ、更に低コストとな
る。
【0017】〔保管袋の使用方法〕上記実施形態に係る
保管袋1を使用して、電気製品その他の製品の梱包時
に、保証書や取扱説明書等の保管書類を同梱するに際し
ては、予め多数枚の保管袋1のそれぞれに保管書類を収
納する。即ち、袋体2の開口部9から収納室8に保管書
類を装填した後、離型テープ11を剥離すると共に、封
口片部10を折曲して接着テープ11を表フィルム部5
の対応位置に接着せしめれば、保管書類が袋体2に封緘
される。
【0018】袋体2に保管書類を収納せしめた保管袋1
を段ボール箱等の被着体18に対して貼着するに際して
は、貼着シート3から剥離シート15を剥離することに
より露出した接着剤層14を被着体18に接着ないし貼
着せしめれば良い。これにより、図3(A)(B)に示
すように、袋体2と貼着シート3を一体化した保管袋1
が被着体18に貼着される。従って、貼着作業は、剥離
シート15の剥離作業と、接着剤層14による接着作業
だけで足り、極めて迅速かつ能率的に行うことができ
る。そして、この状態において、保管書類を収納した袋
体2は、被着体18に貼着された貼着シート3に対し、
両側縁部のシート溶着部16により一体化されているの
で脱落することはない。
【0019】製品を購入したユーザが解梱時に保管書類
を手にするに際しては、袋体2を引張れば、シート溶着
部16が引き剥がされ、図3(C)に示すように保管書
類を収納した袋体2が貼着シート3から分離する。袋体
2と貼着シート3は、両側縁部のシート溶着部16、1
6の間において空隙を形成自在としているので、ユーザ
の指先を袋体2と貼着シート3の間に挿入することが可
能であり、袋体2を容易に引張ることができる。そし
て、シート溶着部16は、弱溶着手段17により剥離容
易に溶着されているので、袋体2を強く引張ると袋体2
の裏フィルム部6をフィルムシート13から剥離するこ
とができ、しかも、剥離後の袋体2を損傷することはな
い。尚、被着体18に貼着されている貼着シート3は、
そのまま被着体18と共に廃棄すれば良い。
【0020】貼着シート3から剥離した袋体2は、保管
書類を収納した状態で保管ないし保存のためにそのまま
使用できる。図例の場合、袋体2は、感圧性の接着テー
プ12を介して封口片部10を開閉自在としており、袋
体2から保管書類を取出した後、再度、保管書類を袋体
2に収納することにより、保管ないし保存のための袋と
して供することができる。
【0021】〔保管袋の製造方法の実施形態〕上記実施
形態に係る保管袋は、図4に示すような工程により製造
される。
【0022】前述した貼着シート3を形成するための連
続帯状の貼着シート素材3aは、図示省略しているが、
巻回されたロールから繰出され、帯長手方向に移送され
る。即ち、貼着シート素材3aは、前述のように、フィ
ルムシート13の表面に弱溶着手段17を、裏面に接着
剤層14及び離型シート15を積層した積層構造を有
し、連続する帯状に構成されている。
【0023】また、袋体2を形成するための連続帯状の
袋素材2aは、図示省略しているが、巻回されたロール
から繰出され、帯長手方向に移送される。即ち、袋素材
2aは、前述のようにフィルムを半折重合することによ
り表裏フィルム部5、6を形成し、裏フィルム部6に封
口片部10及び離型テープ11付きの接着テープ12を
備えており、連続する帯状に構成されている。
【0024】そこで、連続移送の過程において、図4
(C)に示すように、貼着シート素材3aと袋素材2a
を対面せしめると共に、貼着シート素材3aの表面に袋
素材2aを重合し積層することにより、図4(A)に示
すように、積層帯状体19を形成した後、積層帯状体1
9を帯長手方向に間欠的に移送する。図示実施形態で
は、貼着シート素材3aに弱溶着手段17を設けた例を
説明したが、弱溶着手段17は、袋素材2aの裏フィル
ム部6に設けても良く、要するに、重合される裏フィル
ム部6とフィルムシート13の相互間に予め設けておけ
ば良いことは、上述の通りである。
【0025】その後、間欠移送される積層帯状体19の
停止時に、該積層帯状体19の帯長手方向に直交する分
断線Cに沿って、袋素材2aの表裏フィルム部5、6を
相互に溶着することにより袋溶着部7を形成すると共
に、裏フィルム部6とフィルムシート13を弱溶着手段
17を介して溶着することによりシート溶着部16を形
成し、更に、該分断線Cに沿って積層帯状体19を分断
すれば、図4(B)に示すように、間欠移送ピッチに対
応した幅寸法の保管袋1が得られる。
【0026】貼着シート3の離型シート15を合成樹脂
製フィルムにより形成した実施形態の場合、前記袋溶着
部7の形成工程と、シート溶着部16の形成工程と、積
層帯状体19の分断工程は、分断線Cに沿う一回の溶断
工程により実施することができる。即ち、溶断刃により
積層帯状体19を分断線Cに沿って溶断すれば、それだ
けで、表裏フィルム部5、6を相互に溶断溶着した袋溶
着部7が形成されると同時に、フィルムシート13と裏
フィルム部6を弱溶着手段17を介して溶断溶着したシ
ート溶着部16が形成され、しかも、離型シート15を
含む積層帯状体19を分断線Cに沿って同時に溶断する
ことができる。この際、離型シート15にはシリコン皮
膜等による離型処理膜が設けられているので、該離型シ
ート15とフィルムシート13が溶断線に沿って溶着さ
れることはなく、仮に、溶着されたとしても弱溶着状態
であり、後の使用時における離型シート15の剥離を可
能にする。
【0027】或いは、一回の溶断工程に代えて、分断線
Cに沿う溶着工程と溶断工程の二回の工程により実施し
ても良い。即ち、先ず、分断線Cに沿って熱板等の加熱
手段を押圧することにより、積層帯状体19上で、表裏
フィルム部5、6を相互に溶着した袋溶着部7と、フィ
ルムシート13と裏フィルム部6を弱溶着手段17を介
して溶着したシート溶着部16とを同時に形成する。従
って、袋溶着部7とシート溶着部16を含む帯状の溶着
線が帯長手方向に直交する積層帯状体19の幅方向に形
成される。その後、帯状の溶着線上で分断線Cに沿って
溶断刃により積層帯状体19を溶断すれば、保管袋1が
得られる。
【0028】一方、貼着シート3の離型シート15を紙
シートにより形成した実施形態の場合、紙シートを溶断
することは困難なため、分断線Cに沿う溶着工程と切断
工程の二回の工程を実施すれば良い。即ち、先ず、分断
線Cに沿って熱板等の加熱手段を押圧することにより、
積層帯状体19上で、表裏フィルム部5、6を相互に溶
着した袋溶着部7と、フィルムシート13と裏フィルム
部6を弱溶着手段17を介して溶着したシート溶着部1
6とを同時に形成する。従って、袋溶着部7とシート溶
着部16を含む帯状の溶着線が帯長手方向に直交する積
層帯状体19の幅方向に形成される。その後、帯状の溶
着線の中心線に合致する分断線Cに沿って切断刃により
積層帯状体19を切断ないし裁断することにより、保管
袋1が得られる。
【0029】〔その他の実施形態〕図5は、袋体2の表
フィルム部5の表面に保護フィルム20を重合した実施
形態を示している。図5(A)(B)に示すように、保
護フィルム20は、袋体2に溶着可能な同系の合成樹脂
製フィルムから成り、表フィルム部5の表面全面を被覆
すると共に、袋体2の両側縁部における袋溶着部7の部
分において表フィルム部5に溶着されている。
【0030】この保護フィルム20を備えた保管袋1の
製造方法は、図4に基づいて説明した上述の実施形態と
ほぼ同様であるが、貼着シート3を形成するための連続
帯状の貼着シート素材3aの移送と、袋体2を形成する
ための連続帯状の袋素材2aの移送に加えて、保護フィ
ルム20を形成するための連続帯状のフィルム素材20
aが巻回されたロールから繰出され、帯長手方向に移送
される。
【0031】そこで、連続移送の過程において、図5
(C)に示すように、貼着シート素材3aの表面に袋素
材2aを重合し積層すると共に、袋素材2aの表面にフ
ィルム素材20aを重合し積層することにより、積層帯
状体19aを形成した後、積層帯状体19を帯長手方向
に間欠的に移送する。重合される裏フィルム部6とフィ
ルムシート13の相互間に予め弱溶着手段17が設けら
れていることは、上記実施形態と同様である。
【0032】その後、間欠移送される積層帯状体19a
の停止時に、該積層帯状体19aの帯長手方向に直交す
る分断線Cに沿って、袋溶着部7を形成することによ
り、袋素材2aの表裏フィルム部5、6を相互に溶着す
ると共に、表フィルム部5とフィルム素材20aを相互
に溶着し、シート溶着部16を形成することにより、裏
フィルム部6とフィルムシート13を弱溶着手段17を
介して溶着し、更に、該分断線Cに沿って積層帯状体1
9aを分断することにより、間欠移送ピッチに対応した
幅寸法の保管袋1が得る。
【0033】分断線Cに沿う溶着及び分断は、上述の実
施形態と同様に、分断線Cに沿う一回の溶断工程により
実施しても良く、或いは、一回の溶断工程に代えて、分
断線Cに沿う溶着工程と、溶断又は切断による分断工程
の二回の工程により実施しても良い。
【0034】この実施形態によれば、段ボール箱等の被
着体に貼着シート3の接着剤層15を介して保管袋1を
貼着した状態で、保管書類を収納した袋体1の表フィル
ム部5が外面から保護フィルム20により保護されるの
で、異物の衝当等による損傷が防止される。
【0035】貼着シート3から袋体2を引き剥がしたと
き、該袋体2には保護フィルム20が一体化されている
ので、袋体2に保管書類を収納したまま保管ないし保存
するに際しても、保護フィルム20により袋体2が補強
され、長期間にわたる袋体2の耐用性を満足する。尚、
保護フィルム20には、適宜、保管書類の題名や、製品
の商標その他の表示を印刷することができる。
【0036】
【発明の効果】従来、保管書類を収納した袋体を段ボー
ル箱等の被着体に貼着する際、セロハンテープ等の接着
テープをロールから所定長さだけ繰出し切断しながら貼
着していたため、袋体の貼着作業が煩雑であり、非能率
的であったのに対して、本発明によれば、保管書類を収
納した保管袋1の貼着シート3から離型シート15を剥
離し、露出した接着剤層14を被着体18に接着するだ
けで、袋体2と貼着シート3を一体化した保管袋1を簡
単に被着体18に貼着せしめることができる。従って、
貼着作業は、剥離シート15の剥離作業と、接着剤層1
4による接着作業だけで足り、極めて迅速かつ能率的で
ある。しかも、保管書類を収納した袋体2は、被着体1
8に貼着された貼着シート3に対して両側縁部のシート
溶着部16により一体化されているので、脱落する虞は
なく、紛失することがない。
【0037】そして、製品を購入したユーザが解梱時に
保管書類を手にするに際しても、従来では、袋体から接
着テープを引き剥がす必要があり、そのとき袋体を損傷
する虞れがあるのに対して、本発明によれば、単に袋体
2を強く引張るだけで、貼着シート3から袋体2を容易
に分離することができる。即ち、シート溶着部16は弱
溶着手段17により弱着状態にあるので、該シート溶着
部16の剥離により袋体2を貼着シート3から容易に引
き離すことができ、しかも、剥離時に袋体2を損傷する
こともない。このため、貼着シート3から分離された独
立の袋体2を保管書類を保管ないし保存するための包装
袋としてそのまま使用できるという便利がある。特に
両側縁部に位置するシート溶着部16、16の間隔領域
において、袋体2と貼着シート3の間に空隙を形成する
ように構成しているので、ユーザの指先を該空隙に挿入
可能とし、袋体2の引き剥がし作業が一層容易である
【0038】更に、本発明の製造方法によれば、前述の
ような保管袋の製造を自動化することができ、簡単な工
程で量産を可能にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における保管袋の実施形態を一部断面に
て示す斜視図である。
【図2】貼着シートにおける接着剤層と離型シートの実
施形態を示しており、(A)は1例を示す斜視図、
(B)は他例を示す斜視図である。
【図3】本発明における保管袋の使用方法を示してお
り、(A)は被着体に貼着した状態の縦断面図、(B)
は被着体に貼着した状態の横断面図、(C)は被着体に
貼着した貼着シートから袋体を分離した状態の縦断面図
である。
【図4】本発明における保管袋の製造方法を示してお
り、(A)は積層帯状体を示す斜視図、(B)は積層帯
状体を分断することにより得られた保管袋を示す斜視
図、(C)は袋素材と貼着シート素材を対面させた状態
を示す横断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示しており、(A)は
保管袋の縦断面図、(B)は保管袋の横断面図、(C)
は保管袋を形成するための積層帯状体を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 保管袋 2 袋体 2a 袋素材 3 貼着シート 3a 貼着シート素材 5 表フィルム部 6 裏フィルム部 7 袋溶着部 13 フィルムシート 14 接着剤層 15 離型シート 16 シート溶着部 17 弱溶着手段 18 被着体 19、19a 積層帯状体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保証書等の保管書類を収納した状態で段
    ボール箱等の被着体に貼着される保管袋において、積層
    された袋体2と貼着シート3とから成り、貼着シート3
    両側縁に袋体2の両側縁を剥離自在に溶着することに
    より、該溶着された両側縁の間において袋体2と貼着シ
    ート3の相互間に空隙を形成自在に構成し、貼着シート
    3の裏面に接着剤層14を設けて成ることを特徴とする
    保管袋。
  2. 【請求項2】 保証書等の保管書類を収納した状態で段
    ボール箱等の被着体に貼着される保管袋において、積層
    された袋体2と貼着シート3とから成り、 前記袋体2は、少なくとも両側縁を溶着7、7された合
    成樹脂製の表裏フィルム部5、6により構成され、 前記貼着シート3は、裏面に接着剤層14を設けた合成
    樹脂製のフィルムシート13により構成され、 積層状に重合された袋体2の裏フィルム部6と貼着シー
    ト3のフィルムシート13が、両側縁部に位置して相互
    間に弱溶着手段17を設けており、前記袋体2の両側縁
    を貼着シート3の両側縁に弱溶着手段17を介して剥離
    自在に溶着16、16せしめると共に、該溶着された両側縁
    の間において袋体2と貼着シート3の相互間に空隙を形
    成自在に構成して成ることを特徴とする保管袋。
  3. 【請求項3】 保証書等の保管書類を収納した状態で段
    ボール箱等の被着体に貼着される保管袋の製造方法にお
    いて、 裏面に離型シート15により被覆された接着剤層14を
    設けた合成樹脂製のフィルムシート13から成る連続帯
    状の貼着シート素材3aを帯長手方向に移送する工程
    と、相互に重合された表裏フィルム部5、6を有する合
    成樹脂製フィルムから成る連続帯状の袋素材2aを帯長
    手方向に移送する工程と、前記貼着シート素材3aの表
    面に袋素材2aの裏フィルム部6を重合せしめることに
    より積層帯状体19(19a)を形成する工程とから成り、
    重合された裏フィルム部6とフィルムシート13の相互
    間に予め弱溶着手段17を設けており、 前記積層帯状体19の帯長手方向に直交する分断線Cに
    沿って、表裏フィルム部5、6を相互に溶着7すると共
    に、裏フィルム部6とフィルムシート13を前記弱溶着
    手段17を介して溶着16し、更に、該分断線Cに沿っ
    て積層帯状体19を分断する工程とから成ることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の保管袋の製造方法。
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