JP5969862B2 - 吸収性物品の折り畳み装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品を搬送しつつ吸収性物品の搬送方向に直交する交差方向に沿う折り目を基点に吸収性物品を折る吸収性物品の折り畳み装置に関する。
特許文献1には、吸収性物品の折り畳み装置が開示されている。この吸収性物品の折り畳み装置は、第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、第1ロールと対向して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、かつ第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後に第1ベルト部材と第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、搬送機構によって搬送する吸収性物品を、搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折る折り機構と、を備える。
この吸収性物品の折り畳み装置の折り機構は、回転ドラムと、回転ドラムと共に回転する折り羽根と、を備える。折り羽根は、回転ドラムと共に回転方向に移動しつつ回転し、回転ドラムの外周面よりも径方向外側に位置する状態と外周面よりも径方向内側に位置する状態になる。折り羽根は、回転ドラムの外周面よりも径方向外側に位置した状態で吸収性物品に当接し、この状態で更に径方向外側に移動することによって、吸収性物品を押し込みつつ吸収性物品を折り畳む。
特開平5−208034号公報(図5等)
しかしながら、上述した吸収性物品の折り畳み装置には、次のような問題があった。
折り羽根は、搬送装置によって搬送されている吸収性物品を折り畳む。このとき、折り羽根によって吸収性物品を押し込む箇所における折り羽根の移動方向と、吸収性物品の搬送方向と、は同じ方向である。よって、折り羽根によって吸収性物品を押し込む方向は、第1ベルト部材側から第2ベルト部材側に向かう方向である。よって、折り畳まれる吸収性物品は、搬送方向上流側に位置する第1ベルト部材よりも搬送方向下流側に位置する第2ベルト部材に当たりやすい。
搬送方向下流側に位置する第2ベルト部材は、第1ベルト部材と協働して吸収性物品を搬送する領域よりも搬送方向上流側では、吸収性物品を押し込む方向と逆行しており、折り羽根の移動方向と逆行している。したがって、吸収性物品と折り羽根が当接した状態で、吸収性物品の搬送方向と折り羽根の移動方向とが逆行し、吸収性物品の折り目が曲がったり、折り羽根の位置がずれて吸収性物品に皺が発生したりするおそれがある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、折り羽根の位置ずれを抑制し、適した位置で吸収性物品を折ることができる吸収性物品の折り畳み装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、前記第1ロールと離間して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送する前記吸収性物品を、前記搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り機構と、を備える吸収性物品の折り畳み装置であって、前記折り機構は、前記吸収性物品に当接し、前記折り目を基点に前記吸収性物品を折る折り羽根を備えており、前記第1ベルト部材は、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって前記吸収性物品を挟んで搬送するニップ領域側に向かって前記第1ロール側から前記吸収性物品を搬送しており、前記折り羽根は、前記第2ロール側から前記ニップ領域側に向かって移動し、前記第1ベルト部材によって前記第1ロール側から前記ニップ領域側に向かって搬送される前記吸収性物品と当接することを要旨とする。
本発明によれば、折り羽根の位置ずれを抑制し、適した位置で吸収性物品を折ることができる吸収性物品の折り畳み装置を提供できる。
吸収性物品の展開状態の平面図である。 吸収性物品の包装体の折り畳み工程を模式的に示した図である。 吸収性物品の折り畳み装置の一部を模式的に示した図である。 吸収性物品の折り畳み装置の折り羽根の軌跡を模式的に示した図である。 吸収性物品の折り畳み装置による吸収性物品の折り畳み態様を模式的に示した図である。 変形例に係る吸収性物品の折り畳み装置の一部を模式的に示した図である。
以下において、実施形態に係る吸収性物品の折り畳み装置について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)吸収性物品の構成、(2)吸収性物品の折り畳み態様、(3)吸収性物品の折り畳み装置の構成、及び(4)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)吸収性物品の構成
まず、本実施形態に係る吸収性物品100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る吸収性物品の展開状態の平面図である。本実施形態では、吸収性物品100は、生理用ナプキンである。
吸収性物品100は、ナプキン本体1と、このナプキン本体1を包装する包装シート70と、を有する。なお、吸収性物品100は、生理用ナプキンに限られず、パンティライナー、使い捨ておむつ等、他の吸収性物品であってもよい。
吸収性物品100は、包装シート70上にナプキン本体1が配置された状態で包装シート70とナプキン本体1とが折り畳まれることにより、ナプキン本体1が個別に包装される。
ナプキン本体1は、液体を透過する液透過性の表面シート10、液体を透過しない液不透過性の裏面シート(図示せず)、及び吸収体30を有する。
包装シート70は、ナプキン本体1を個別に包装する。包装シート70は、ナプキン本体1の裏面シート側においてナプキン本体1と対向する対向面71と、ナプキン本体1を収容した状態で外側に位置する非対向面(図2参照)と、を有する。
包装シート70の幅方向の端部は、第1長手折り目側に配置された第1幅端部70Aと、第2長手折り目側に配置された第2幅端部70Bと、であり、いずれも前後方向に沿って配置されている。また、包装シートの前後方向の端部は、前側に配置された前端部70Cと、後側に配置された後端部70Dと、であり、いずれも幅方向に沿って配置されている。
なお、包装シート70は、質感向上等の目的のために包装シート70の表面に丸点エンボスや梨地エンボスのような表面加工が施されていてもよい。包装シート70の材質としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムやナイロンフィルムなどの各種フィルム、不織布をラミネートさせたフィルム、ポリプロピレンやポリエステルなどの不織布等が挙げられる。
このように構成されたナプキン本体1及び包装シート70は、幅方向W及び前後方向Lに沿った所定の折り位置において、ナプキン本体1の表面シート10を内側にして折り畳まれる。ナプキン本体1が折り畳まれた状態で、包装シート70の前後方向Lにおける一方の端部が包装シート70に貼着される。包装シート70の端部は、粘着テープ75によって包装シート70の一部と貼着される。
(2)吸収性物品の折り畳み態様
次いで、図2に基づいて吸収性物品100の折り畳み方法を説明する。図2は、吸収性物品100の折り畳み工程を模式的に示した図である。吸収性物品100の折り畳み工程は、吸収性物品載置工程と、第1折り工程と、第2折り工程と、切断工程と、第3折り工程と、第4折り工程と、テープ貼付工程と、を有する。
吸収性物品載置工程S101では、包装シート70上に、ナプキン本体1が配置される。なお、1個のナプキン本体1を個別に包装する寸法の包装シート70上にナプキン本体1を配置してもよいし、例えば、搬送方向に沿って連続する包装シート上に、所定間隔を空けて複数のナプキン本体1を配置するように構成してもよい。
第1折り工程S102では、包装シート70とナプキン本体1とが、幅方向における吸収性物品100の一方の端部側を含む端部領域側から、前後方向Lに沿った第1長手折り目FL1(図1参照)を基点に内側に折り返される。
第2折り工程S103では、包装シート70とナプキン本体1とが、幅方向Wにおけるナプキン本体1の他方の端部側を含む端部領域側から、前後方向Lに沿った第2長手折り目FL2(図1参照)を基点に内側に折り返される。
次いで、切断工程S104では、第2長手折り目FL2を基点に折り返されたナプキン本体1及び包装シート70の連続体が、幅方向に沿った切断線に沿って切断される。包装シート70及びナプキン本体1は、切断されることによって、個々の製品長となる。
第3折り工程S105では、包装シート70とナプキン本体1とが、幅方向Wに沿った第1幅折り目FW1を基点に折り返される。具体的には、包装シートの後端部70Dと吸収性物品の後端部1Dとが幅方向に沿う第1幅折り目FW1を基点に前方に向かって折り畳まれる。この状態で、包装シートの後端部70Dは、第2幅折り目FW2よりも前方に延出している。第3折り工程S105は、搬送されるナプキン本体1及び包装シート70が、折り羽根260によって上方から押圧されることによって折り畳まれる。
第4折り工程S106では、包装シート70とナプキン本体1とが、幅方向Wに沿った第2幅折り目FW2を基点に折り返される。具体的には、包装シートの前端部70Cと、吸収性物品の前端部1Cと、包装シートの後端部70Dと、が第2幅折り目FW2を基点に後方に向かって折り畳まれる。第4折り工程S106は、搬送されるナプキン本体1及び包装シート70が、折り羽根260によって側方から押圧されることによって折り畳まれる。
(3)吸収性物品の折り畳み装置
次いで、図3に基づいて、上述の第3折り工程及び第4折り工程において用いられる吸収性物品100の折り畳み装置200の構成を説明する。図3は、吸収性物品の折り畳み装置200の一部を模式的に示した正面図である。
吸収性物品の折り畳み装置200は、搬送機構210と、折り機構250と、を有する。図3に示す吸収性物品の折り畳み装置200は、第3折り工程S105及び第4折り工程S106のいずれかを行う装置であり、吸収性物品の製造装置の全体においては、第3折り工程S105を行う吸収性物品の折り畳み装置と、第4折り工程S106を行う吸収性物品の折り畳み装置と、が搬送方向に連続して配置されている。
本実施形態の折り畳み装置200は、吸収性物品100の前後方向Lに沿って吸収性物品100を搬送方向MDに搬送し、搬送方向MDと交差する交差方向CD(図2参照)に沿う第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を基点に吸収性物品100を折り畳む。
搬送機構210は、第1ロール211と、第1ロール211に架けられた第1ベルト部材221と、第1ロール211と離間して配置された第2ロール212と、第2ロール212に架けられた第2ベルト部材222と、を有する。搬送機構210は、第1ベルト部材221によって吸収性物品100を搬送した後、第1ベルト部材221と第2ベルト部材222とが対向して配置される合流点Pよりも搬送方向下流側において第1ベルト部材221と第2ベルト部材222とで協同して吸収性物品100を搬送する。
なお、合流点Pとは、第1ベルト部材221と第2ベルト部材222の両方による吸収性物品の搬送を開始する位置である。本実施の形態では、合流点Pよりも搬送方向上流側では、吸収性物品の一部が第1ベル部材221及び第2ベルト部材222と接触し搬送され、漸次、第1ベルト部材221吸収性物品対向面221aと第2ベルト部材222の吸収性物品対向面222a間の距離が狭くなる。このようにベルト部材間の距離が短くなることにより、吸収性物品の折りの見かけ寸法が、漸次、薄くされる。そして、合流点Pよりも搬送方向下流側では、吸収性物品は、略全面で、第1ベルト部材及び第2ベルト部材に接触し搬送される。すなわち、合流点Pは、第1ベルト部材221と第2ベルト部材222とによって吸収性物品の両面全体を挟み、第1ベルト部材221と第2ベルト部材222との両方によって吸収性物品を搬送するニップ領域の搬送方向上流の点をさす。ニップ領域Nは、第1ベルト部材221と第2ベルト部材222とによって吸収性物品を挟んで搬送する領域であり、図3に示す。
第1ロール211と第2ロール212は、対向して配置されており、反対方向に回転している。第1ベルト部材221は、第1方向D1に沿って移動した後、第1ロール211の外周面に沿って90度移動する。吸収性物品100は、第1ベルト部材221によって第2ベルト部材222に向かって第1方向D1に搬送され、かつ折り羽根260によって折られた後、第2方向D2に沿って搬送される。折り畳まれた吸収性物品100は、第2方向D2に沿って合流点Pに向かって搬送され、合流点Pよりも搬送方向下流側のニップ領域Nにおいて第1ベルト部材221と第2ベルト部材222との間に挟持された状態で搬送される。
一方、第2ベルト部材222は、第1方向D1の反対方向である第3方向D3に沿って移動した後、第2ロール212の外周面に沿って90度移動する。次いで、第1方向D1と直交しかつ第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2に直交する第2方向D2に沿って移動する。
折り機構250は、搬送機構210によって搬送される吸収性物品100を、搬送方向MDと直交する交差方向CDに沿う第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を基点に折り畳む。折り機構250は、吸収性物品100に当接し、かつ第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2折り目を基点に吸収性物品100を折る折り羽根260を備える。
図4は、折り機構250を模式的に示した正面図である。折り機構250は、回転体251と、回転体251の回転に伴って回転体251の外周に沿って移動する折り羽根260と、を有する。折り羽根260は、回転体251の外周に沿って移動しつつ回転体251に対して回転するように構成されている。図4は、折り羽根260の軌跡を模式的に示した図である。
折り羽根260の一端261は、回転体251の外周面に接合されている。折り羽根260は、図4に示す状態において折り羽根260の一端261を中心軸として回転する。折り機構250は、折り羽根260の一端261を中心軸として回転することにより、折り羽根260の他端262が回転体251の外周面よりも内側に位置する状態と、折り羽根260の他端262が回転体251の外周面よりも外側に突出した状態と、を実現する。折り羽根260の他端262が回転体251の外周面よりも外側かつ搬送機構210側に突出した状態で、折り羽根260の他端262が吸収性物品100と当接して、折り羽根260の他端262を折り基点として吸収性物品100を折り畳む。
図4(a)は、折り羽根260の他端262が回転体251の中心側に位置した状態である。この状態から回転体251が反時計回りに30度回転し、かつ折り羽根260の他端262が搬送機構側(図4に示す下側)に向かうように折り羽根260が回転することにより、図4(b)に示す状態となる。この状態では、折り羽根260の一端261及び他端262は、いずれも回転体251の外周面上に位置する。
次いで、図4(b)に示す状態から、回転体251が反時計回りに30度回転し、かつ折り羽根260の他端262が搬送機構側(図4に示す下側)に向かうように折り羽根260が回転することにより、図4(c)に示す状態となる。この状態では、折り羽根260の他端262は、回転体251の外周面よりも外側に突出して吸収性物品100に当接する。折り羽根260が当接した位置が、吸収性物品の第1幅折り目FW1又は第2幅折り目FW2となる。
次いで、回転体251が反時計回りに30度回転し、折り羽根の他端が搬送機構側に向かうように回転することにより、図4(d)に示す状態となる。この状態では、折り羽根260の他端262が更に回転体251の外周面よりも外側に突出して、折り羽根260が合流点Pに最も近づいた状態となる。吸収性物品100は、搬送機構側(図4に示す下側)の折り羽根260の他端262によって更に押圧されて、折り畳まれる。
次いで、回転体251が反時計回りに30度回転し、かつ折り羽根260の他端262が回転体251の中心側に向かうように回転することにより、図4(e)に示す状態となる。そして、回転体251が反時計回りに30度回転し、かつ折り羽根260の他端262が回転体251の中心側に向かうように更に回転することにより、図4(f)に示す状態となる。このように折り羽根260及び回転体251が回転することにより、回転体251の外周面よりも外側に折り羽根260が突出することで折り羽根260によって吸収性物品100を折り畳む状態と、折り羽根260が吸収性物品100から離れた状態と、を実現できる。
次いで、図5に基づいて、吸収性物品100の折り畳み装置200による吸収性物品100の折り畳み態様について説明する。まず、図5(a)に示すように、搬送機構210の第1ベルト部材221によって第1方向に沿って吸収性物品100を搬送する。吸収性物品100は、第1方向D1に沿って、第2ロール212Pに向かって移動する。
吸収性物品100は、図5(a)に示す状態から更に第1方向D1に搬送されて、図5(b)に示す状態となる。具体的には、吸収性物品100が第1ベルト部材221と第2ベルト部材222に跨がった状態となる。この状態で吸収性物品100は、折り機構250の直下に位置し、折り機構250の折り羽根260の他端262が当接する位置となる。
折り羽根260は、第2ロール121側から第3方向D3に沿って移動した後、第3方向D3に沿って移動しつつニップ領域Nに向かって第2方向D2に向かって移動する。折り羽根260の他端262は、第1ベルト部材221によって第1ロール側から第1方向D1に沿って移動した後、ニップ領域Nに向かって搬送される吸収性物品100と当接する。図5(c)は、折り羽根260の他端262と吸収性物品100が当接した状態である。
図5(c)に示す状態から、更に折り羽根260の他端262が搬送装置側(外周面よりも外側)に突出することにより、吸収性物品100が合流点Pに向かって折り込まれ、吸収性物品100が折り畳まれる。図5(d)は、折り羽根260の他端262が最も合流点P側に突出した状態である。
図5(d)に示す状態から更に回転体251が回転することにより、回転体251の回転に伴って折り羽根260の他端262が吸収性物品100から離間するように移動する。具体的には、折り羽根260の他端262は、最も合流部P側に突出した位置から、第3方向D3に移動しつつ、第2方向と反対の方向に向かって移動する。図5(e)は、図5(d)に示す状態から折り羽根の他端262が吸収性物品100から離間した状態を示している。
このように搬送機構210によって吸収性物品100を搬送しつつ折り機構によって吸収性物品を折ることにより、吸収性物品100を搬送方向と交差する交差方向に沿った折り目を起点に折り畳み、かつ折り畳んだ状態の吸収性物品を第1ベルト部材221と第2ベルト部材222とによって挟んで搬送することができる。
折り羽根260と吸収性物品100が当接する前において、折り羽根260は、第2ロール側からニップ領域Nに向かって第3方向D3に沿って移動する。一方、吸収性物品100は、第1ベルト部材によって第1ロール側かららニップ領域Nに向かって第1方向D1に沿って移動する。そして、折り羽根と吸収性物品が当接した後、折り羽根260は吸収性物品を第1ロール側に押し込む。折り羽根は、搬送方向上流側に位置する第1ベルト部材221側に吸収性物品を押圧するため、吸収性物品は、搬送方向下流側に位置する第2ベルト部材222よりも搬送方向上流側に位置する第1ベルト部材に当たり易くなる。
よって、従来の折り畳み装置の不具合(吸収性物品と折り羽根が当接した状態で、吸収性物品の搬送方向と折り羽根の移動方向とが逆行することによって、吸収性物品の折り目が曲がったり、折り羽根の位置がずれて吸収性物品に皺が発生したりすること)を抑制できる。
また、第4折り工程を行う折り畳み装置は、第1折り機構によって折り畳まれた吸収性物品100を、第1幅折り目FW1側を搬送方向上流側に位置する状態で搬送する。そして、吸収性物品の前端部1Cと第1幅折り目FW1を基点に折られた吸収性物品の後端部1Dを、第1幅折り目FW1よりも搬送方向下流側に位置する第2幅折り目FW2を基点に折る。
第2幅折り目FW2よりも搬送方向下流側に吸収性物品の前端部1Cと吸収性物品の後端部1Dが位置する状態で、第2幅折り目FW2を基点に折ることができる。よって、折り畳んだ際の吸収性物品100の皺やよれを吸収性物品の前端部1C及び吸収性物品の後端部1Dに逃がすことができる。
また、図5(d)に示す状態、すなわち折り羽根260の他端262が最もニップ領域N側に突出した状態において、折り羽根の他端262と第1ベルト部材221の吸収性物品対向面221aとの距離は、折り羽根の他端262と第2ベルト部材222の吸収性物品対向面222aとの距離よりも短い。このような構成によれば、吸収性物品100が第1ベルト部材側に当たりやすくなり、折り畳んだ吸収性物品100を円滑に搬送することができる。
また、第1ベルト部材の吸収性物品対向面221aと第2ベルト部材の吸収性物品対向面222aとの距離は、ニップ領域Nにおいて最も短くなるように構成されており、かつ折り羽根260が、ニップ領域Nよりも搬送方向上流側に位置していてもよい。
例えば、第1ベルト部材221の吸収性物品対向面と第2ベルト部材222の吸収性物品対向面との距離が最も短くなるニップ領域Nに折り羽根260の他端262が到達すると、第1ベルト部材221の吸収性物品対向面と第2ベルト部材222の吸収性物品対向面とによって折り羽根260及び折り畳まれた吸収性物品100がはさまれ、その摩擦により折り羽根が摩耗したり傷付いたりするおそれがある。しかし、折り羽根は、ニップ領域Nよりも搬送方向上流側に位置するように構成することにより、折り羽根の摩耗や損傷を抑制することができる。
また、ニップ領域Nよりも搬送方向上流側の第1ベルト部材の吸収性物品対向面と第2ベルト部材の吸収性物品対向面の距離は、ニップ領域Nにおける第1ベルト部材の吸収性物品対向面と第2ベルト部材の吸収性物品対向面の距離よりも長く、かつ吸収性物品の厚みに折り回数を乗じた長さよりも長くなるように構成されている。また、より好適には、ニップ領域Nよりも搬送方向上流側の第1ベルト部材の吸収性物品対向面と第2ベルト部材の吸収性物品対向面の距離は、吸収性物品の厚みに折り回数を乗じた長さと、折り羽根の厚みと、を合算した長さよりも長くなるように構成されている。このような構成によれば、吸収性物品を折り羽根によって折り畳んだ際に、第1ベルト部材の吸収性物品対向面と第2ベルト部材の吸収性物品対向面との間に吸収性物品が引っ掛かり難くなり、折り羽根をスムーズに抜くことができる。
(4)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
図6は、変形例に係る吸収性物品の折り畳み装置一部を模式的に示した図である。変形例に係る吸収性物品の折り畳み装置は、第2ベルト部材222と折り羽根260との間に、第2ベルト部材222の表面を覆うカバー部材270が設けられている。カバー部材270を設けることにより、吸収性物品100の第2ベルト部材270による巻き込みを抑制することができ、吸収性物品100を第1ベルト部材221によって円滑に搬送することができる。カバー部材は、少なくとも第3方向に移動する第2ベルト部材と吸収性物品とが当接しないように設けられていればよく、その形状や配置は、図6に示す形態に限定されない。
また、他の実施形態として、例えば、実施形態の折り羽根の厚みは、略均一に構成されているが、折り羽根の交差方向中心の厚みが折り羽根の交差方向端部の厚みよりも薄く構成されていてもよいし、折り羽根の交差方向中心に切り欠きが形成されていてもよい。
吸収コアを有する吸収性物品は、交差方向中央の厚みが交差方向端部の厚みよりも厚くなる。折り羽根の厚みが変化する構成によれば、吸収性物品の凹凸に沿って折り羽根を配置することができ、折り羽根と吸収性物品のずれを抑制し、折り畳み時の皺やよれの発生を抑制できる。
また、実施の形態では、第1折り機構と第2折り機構とを備え、第3折り工程と第4折り工程とを実行するように構成しているが、必ずしも複数回折り畳まずに、折り工程が一回であってもよい。更に、第4折り工程において、吸収性物品の前端部と後端部とを折り畳まずに、吸収性物品の後端部のみを折り畳むように構成してもよい。
1 :ナプキン本体
1C :前端部
1D :後端部
10 :表面シート
30 :吸収体
70 :包装シート
70A :第1幅端部
70B :第2幅端部
70C :前端部
70D :後端部
71 :対向面
75 :粘着テープ
100 :吸収性物品
200 :吸収性物品の折り畳み装置
210 :搬送機構
211 :第1ロール
212 :第2ロール
221 :第1ベルト部材
222 :第2ベルト部材
250 :折り機構
251 :回転体
260 :折り羽根
261 :一端
262 :他端
CD :交差方向
D1 :第1方向
D2 :第2方向
D3 :第3方向
FL1 :第1長手折り目
FL2 :第2長手折り目
FW1 :第1幅折り目
FW2 :第2幅折り目
L :前後方向
MD :搬送方向
N :ニップ領域
P :合流点
S101 :吸収性物品載置工程
S102 :第1折り工程
S103 :第2折り工程
S104 :切断工程
S105 :第3折り工程
S106 :第4折り工程
W :幅方向

Claims (11)

  1. 第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、前記第1ロールと離間して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、前記第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送する前記吸収性物品を、前記吸収性物品の搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り機構と、を備える吸収性物品の折り畳み装置であって、
    前記折り機構は、前記吸収性物品に当接し、前記折り目を基点に前記吸収性物品を折る折り羽根を備えており、
    前記第1ベルト部材は、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって前記吸収性物品を挟んで搬送するニップ領域側に向かって前記第1ロール側から前記吸収性物品を搬送しており、
    前記折り羽根は、前記第2ロール側から前記ニップ領域側に向かって移動し、前記第1ベルト部材によって前記第1ロール側から前記ニップ領域側に向かって搬送される前記吸収性物品と当接
    前記折り羽根は、前記吸収性物品と当接した後、前記ニップ領域側から前記第1ロール側に向かって移動する吸収性物品の折り畳み装置。
  2. 第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、前記第1ロールと離間して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、前記第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送する前記吸収性物品を、前記吸収性物品の搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り機構と、を備える吸収性物品の折り畳み装置であって、
    前記折り機構は、前記吸収性物品に当接し、前記折り目を基点に前記吸収性物品を折る折り羽根を備えており、
    前記第1ベルト部材は、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって前記吸収性物品を挟んで搬送するニップ領域側に向かって前記第1ロール側から前記吸収性物品を搬送しており、
    前記折り羽根は、前記第2ロール側から前記ニップ領域側に向かって移動し、前記第1ベルト部材によって前記第1ロール側から前記ニップ領域側に向かって搬送される前記吸収性物品と当接し、
    前記折り羽根の前記交差方向の中心の厚みは、前記折り羽根の前記交差方向の端部の厚みよりも薄く構成されている、吸収性物品の折り畳み装置。
  3. 第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、前記第1ロールと離間して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、前記第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送する前記吸収性物品を、前記吸収性物品の搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り機構と、を備える吸収性物品の折り畳み装置であって、
    前記折り機構は、前記吸収性物品に当接し、前記折り目を基点に前記吸収性物品を折る折り羽根を備えており、
    前記第1ベルト部材は、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって前記吸収性物品を挟んで搬送するニップ領域側に向かって前記第1ロール側から前記吸収性物品を搬送しており、
    前記折り羽根は、前記第2ロール側から前記ニップ領域側に向かって移動し、前記第1ベルト部材によって前記第1ロール側から前記ニップ領域側に向かって搬送される前記吸収性物品と当接し、
    前記折り羽根の前記交差方向の中心には、切り欠きが形成されている、吸収性物品の折り畳み装置。
  4. 第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、前記第1ロールと離間して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、前記第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送する前記吸収性物品を、前記吸収性物品の搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り機構と、を備える吸収性物品の折り畳み装置であって、
    前記折り機構は、前記吸収性物品に当接し、前記折り目を基点に前記吸収性物品を折る折り羽根を備えており、
    前記第1ベルト部材は、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって前記吸収性物品を挟んで搬送するニップ領域側に向かって前記第1ロール側から前記吸収性物品を搬送しており、
    前記折り羽根は、前記第2ロール側から前記ニップ領域側に向かって移動し、前記第1ベルト部材によって前記第1ロール側から前記ニップ領域側に向かって搬送される前記吸収性物品と当接し、
    前記第2ベルト部材と前記折り羽根との間には、前記第2ベルト部材の表面を覆うカバー部材が設けられている、吸収性物品の折り畳み装置。
  5. 第1ロールに架けられた第1ベルト部材と、前記第1ロールと離間して配置された第2ロールに架けられた第2ベルト部材と、を有し、前記第1ベルト部材によって吸収性物品を搬送した後、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって吸収性物品を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送する前記吸収性物品を、前記吸収性物品の搬送方向と直交する交差方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り機構と、を備える吸収性物品の折り畳み装置であって、
    前記折り機構は、前記吸収性物品に当接し、前記折り目を基点に前記吸収性物品を折る折り羽根を備えており、
    前記第1ベルト部材は、前記第1ベルト部材と前記第2ベルト部材とによって前記吸収性物品を挟んで搬送するニップ領域側に向かって前記第1ロール側から前記吸収性物品を搬送しており、
    前記折り羽根は、前記第2ロール側から前記ニップ領域側に向かって移動し、前記第1ベルト部材によって前記第1ロール側から前記ニップ領域側に向かって搬送される前記吸収性物品と当接し、
    前記折り羽根が前記ニップ領域に最も近づいた状態において、前記折り羽根の先端と前記第1ベルト部材の吸収性物品対向面との距離は、前記折り羽根の先端と前記第2ベルト部材の吸収性物品対向面との距離よりも短い、吸収性物品の折り畳み装置。
  6. 前記第1ベルト部材は、第1方向に沿って前記吸収性物品を搬送した後、前記第1ロールの外周面に沿って前記吸収性物品を搬送して方向を転換し、前記第1方向と直交しかつ前記折り目と直交する第2方向に沿って前記吸収性物品を前記ニップ領域に向かって搬送し、
    前記第2ベルト部材は、前記第1方向と反対の第3方向に沿って移動した後、前記第2方向に沿って移動する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品の折り畳み装置。
  7. 前記折り羽根は、前記第3方向に沿って移動した後に前記吸収性物品と当接する、請求項に記載の吸収性物品の折り畳み装置。
  8. 前記搬送機構は、前記吸収性物品の前後方向に沿って前記吸収性物品を搬送し、
    前記折り機構は、前記吸収性物品の前後方向に直交する交差方向に沿う折り目を基点に、前記吸収性物品の前側端部と後側端部のうち、いずれか一方である第1端部を、前記吸収性物品の前後方向内側に向けて折り返す、請求項1から請求項のいずれかに記載の吸収性物品の折り畳み装置。
  9. 前記折り機構は、前記吸収性物品の前記第1端部を前記交差方向に沿う第1折り目を基点に折る第1折り機構と、前記第1折り機構よりも搬送方向下流側に配置され、前記吸収性物品の前側端部と後側端部のうち、他方である第2端部を前記交差方向に沿う第2折り目を基点に折る第2折り機構と、を備える、請求項に記載の吸収性物品の折り畳み装置。
  10. 前記搬送機構は、前記第1折り機構によって折り畳まれた前記吸収性物品を、前記第1折り目側を搬送方向上流側に位置する状態で搬送し、
    前記第2折り機構は、前記第2端部と前記第1折り目を基点に折られた第1端部とを、前記第1折り目よりも搬送方向下流側に位置する前記第2折り目を基点に折る、請求項に記載の吸収性物品の折り畳み装置。
  11. 前記第1ベルト部材の吸収性物品対向面と前記第2ベルト部材の吸収性物品対向面との距離は、前記ニップ領域において最も狭くなるように構成されており、
    前記折り羽根は、前記ニップ領域よりも搬送方向上流側に位置する、請求項1から請求項10のいずれかに記載の吸収性物品の折り畳み装置。
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