JP6552409B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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本発明は吸収性物品の製造方法に関する。
吸収体又はサニタリー用品の製造において、製品の長手方向となる方向ではなく、製品の幅方向となる方向を搬送方向として、製品を構成する部材を搬送しながら製品を製造する技術が知られている。すなわち、特許文献1や特許文献2の製造方法では、吸収体又はサニタリー用品の幅方向を搬送方向とし、その長手方向を搬送方向と直交する横断方向として吸収体又はサニタリー用品が製造される。この製造方法では、製造ラインにおける横断方向の中心と、製品における長手方向の中心とが一致するようにして吸収体又はサニタリー用品が搬送される。これは、吸収体又はサニタリー用品のような吸収性物品及びその製造装置がラインセンタと製品センタとが一致するように設計されているためである。
特開2007−6923号公報 特開平9−215707号公報
吸収性物品には、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なるものが複数存在する。例えば、生理用ナプキンでいえば、昼用と夜用などで長手方向の長さが相違する。このような吸収性物品を、製品の幅方向となる方向を搬送方向として同一の製造装置で製造する場合、それまで製造していた吸収性物品とこれから製造する吸収性物品とで長手方向の長さが変わると、製造装置及び吸収性物品はラインセンタと製品センタとが一致するように設計されているので、それまで製造していた吸収性物品とこれから製造する吸収性物品とで長手方向の長さが変わると、製品ごとに製造装置内の各装置の調整や部品の交換などが必要となる。例えば、生理用ナプキンでいえば、製品における吸収中心域(又は排泄口当接域)の長手方向の位置は、昼用では製品の概ね中央部に存在するが、夜用では製品の中央部のやや前方側に存在する。すなわち、昼用の製品の中心に対する吸収中心域の位置と、夜用の製品の中心に対する吸収中心域の位置とが互いに異なる。ここで、製品センタ(製品の中心)とラインセンタとが一致しているので、昼用の製品のラインセンタに対する吸収中心域の位置と、夜用の製品のラインセンタに対する吸収中心域の位置とも互いに異なることになる。したがって、例えば吸収中心域に折り目が付かないように製品を折り畳もうとして吸収中心域の長手方向の両外側に折り目を設定すると、昼用の製品と夜用の製品とでそれら折り目の位置が互いに相違することになる。すなわち、製品の変更に伴い、折り畳み装置の設定の変更が必要となる。このように、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なるものを同一の製造装置で製造する場合、製品ごとに製造装置内の各装置の調整や部品の交換などが必要となり、時間や手間がかかる。特に、吸収性物品を折り畳むとき、ほぼすべての折り位置が変わることになる。そうなると、折り畳み位置の折り位置や折り具合などの調整が必要となり、時間と手間がかかる。
本発明の目的は、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品を製造する場合、長手方向の長さが異なっていても、装置の調整などの作業を省力化することが可能な吸収性物品の製造方法を提供することにある。
本発明の連結包装製品の製造方法は次のとおりである。
(1)同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品を製造可能な、吸収性物品の製造方法であって、前記複数の吸収性物品のうちの一つの吸収性物品について、前記吸収性物品の長手方向と搬送方向とが直交し、かつ、前記搬送方向に平行な仮想的な基準線から前記搬送方向に直交する横断方向に第1の距離だけ離れた第1の位置と第2の距離だけ離れた第2の位置との間に前記吸収性物品の排泄口当接域が入るように、前記吸収性物品を配置する配置工程と、前記吸収性物品を前記搬送方向に搬送しつつ、前記第1の位置及び前記第2の位置のそれぞれにおいて、前記搬送方向に沿って前記吸収性物品を折り畳む折り畳み工程と、を備え、前記複数の吸収性物品の各々の排泄口当接域における前記長手方向の長さ、及び、前記第1の位置と前記第2の位置は、前記複数の吸収性物品に共通に予め設定されており、前記横断方向において、前記第1の位置と前記第2の位置との距離は、前記排泄口当接域の長さより長く、前記複数の吸収性物品のうちの前記長手方向の長さが異なる他の一つの吸収性物品について、前記配置工程と前記折り畳み工程が更に実施される、吸収性物品の製造方法。
本請求項の吸収性物品の製造方法では、同一種類の製品であるが長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品のいずれの場合にも、製造ラインにおける同一の第1の位置及び第2の位置で搬送方向に沿って吸収性物品を折り畳むようにしている。そのため、吸収性物品の製造を、長手方向の長さが異なる他の吸収性物品の製造に切り替えても、それら第1の位置及び第2の位置での折り畳みに関して、折り畳み装置での折り畳み位置の調整が実質的に不要であり、折り畳み装置そのものの変更も不要となる。それにより、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。また、吸収性物品の排泄口当接域が第1の位置と第2の位置との間に存在するように設定され、吸収性物品の折り畳みの位置が第1の位置及び第2の位置なので、排泄口当接域が折れることがなく、排泄口当接域が折れて吸収性が悪化するなどの悪影響を防止できる。
(2)前記長手方向において、前記吸収性物品又はその吸収体における前記基準線側の端部と、前記排泄口当接域における前記基準線側の端部との距離は、前記複数の吸収性物品に共通な距離に設定されており、前記配置工程は、前記横断方向において、前記吸収性物品又はその吸収体における前記基準線側の端部と前記基準線との距離が、前記第1の位置と前記第2の位置との間に前記排泄口当接域が入るような距離となるように前記吸収性物品を配置する工程を含む、上記(1)に記載の吸収性物品の製造方法。
本請求項の吸収性物品の製造方法では、複数の吸収性物品のいずれの場合にも、吸収性物品又はその吸収体における端部と排泄口当接域の端部との距離が同じである。それにより、吸収性物品又はその吸収体における端部と基準線との距離が同じになる。そのため、吸収性物品の製造を、長手方向の長さが異なる他の吸収性物品の製造に切り替えるとき、配置工程としては、前回の配置を維持し、すなわち吸収性物品又はその吸収体における端部と基準線との距離を変更せずに、第1の位置と第2の位置との間に排泄口当接域が存在するようにできる。それにより、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。また、排泄口当接域が折れることがなく、吸収性が悪化するなどの悪影響を防止できる。
(3)前記吸収性物品の一方の面には包装シートが貼り付けられており、前記長手方向において、前記包装シートの前記基準線側の端部は、前記吸収性物品の前記基準線側の端部よりも前記排泄口当接域から離れ、かつ、前記包装シートの前記基準線側の端部と、前記排泄口当接域における前記基準線側の端部との距離は、前記複数の吸収性物品に共通な距離に設定されており、前記配置工程は、前記横断方向において、前記包装シートの前記基準線側の端部と前記基準線との距離が、前記第1の位置と前記第2の位置との間に前記排泄口当接域が入るような距離となるように前記吸収性物品を配置する工程を含み、前記折り畳み工程は、前記包装シートを貼り付けられた前記吸収性物品を、前記吸収性物品を内側にして折り畳む工程を含む、上記(1)に記載の吸収性物品の製造方法。
本請求項の吸収性物品の製造方法では、複数の吸収性物品のいずれの場合にも、包装シートの端部と排泄口当接域の端部との距離が同じである。それより、包装シートの端部と基準線との距離が同じになる。そのため、吸収性物品の製造を、長手方向の長さが異なる他の吸収性物品の製造に切り替えるとき、前回の配置を維持し、すなわち包装シートの端部と基準線との距離を変更せずに、第1の位置と第2の位置との間に排泄口当接域が存在するようにできる。それにより、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できると共に、包装シートに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。また、排泄口当接域が折れることがなく、吸収性が悪化するなどの悪影響を防止できる。また、包装シートの基準線側の端部は吸収性物品の端部よりも基準線側に張り出しているので、その後の折り畳む工程において基準線側で包装シートの外側に吸収性物品がはみ出す事態を回避できる。
(4)前記包装シートにおける前記長手方向に直交する幅方向の長さは、前記吸収性物品の前記幅方向の長さよりも大きく、前記複数の吸収性物品に共通な長さに設定されており、前記折り畳む工程の後、前記搬送方向を前記吸収性物品の前記長手方向に変更してから、前記排泄口当接域における前記幅方向の両端部よりも外側の位置、かつ、前記包装シートの前記幅方向の両端部から前記複数の吸収性物品に共通な距離の位置において、前記吸収性物品を前記搬送方向に搬送しつつ、前記搬送方向に沿って前記吸収性物品を折り畳む工程と、折り畳まれたことにより前記吸収性物品の最上部に載置された、前記包装シートの前記幅方向の端部に、開封用のリードテープを貼り付ける工程と、を更に備える、上記(3)に記載の吸収性物品の製造方法。
本請求項の吸収性物品の製造方法では、複数の吸収性物品のいずれの場合にも、吸収性物品における幅方向の折り畳みにより、吸収性物品の最上部のほぼ同じ位置に包装シートの端部が載置される。そのため、吸収性物品の製造を、長手方向の長さが異なる他の種類の吸収性物品の製造に切り替えても、その位置でのリードテープの貼り付けに関して、貼り付け装置での貼り付け位置の調整や、貼り付け装置そのものの変更が不要となり、製造切り替えの作業を省力化できる。
(5)前記配置工程の前に、前記複数の吸収性物品に共通な前記長手方向の長さに設定された包装シートを、前記吸収性物品の一方の面に貼り付ける工程を更に備える、上記(3)又は(4)に記載の吸収性物品の製造方法。
本請求項の吸収性物品の製造方法では、複数の吸収性物品のいずれの場合にも、包装シートの長手方向の長さが同じである。そのため、吸収性物品の製造を、長手方向の長さが異なる他の種類の吸収性物品の製造に切り替えるとき、包装シートの変更を省略できると共に、包装シートを変更するときに必要な折り畳み位置の調整を省略できる。それにより、包装シートや折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。
(6)前記折り畳み工程において、前記基準線に沿うように折り畳み装置を保持する壁面が存在し、前記搬送方向は、前記壁面に沿う方向であり、前記複数の吸収性物品のうちの一つの吸収性物品の製造から他の吸収性物品の製造に切り替わるとき、前記折り畳む箇所が追加、又は、削減されるときには、前記横断方向の前記壁面側と反対側において、追加された前記折り畳みを実行し、又は、削減された前記折り畳みを実行しない、上記(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
本請求項の吸収性物品の製造方法では、複数の吸収性物品のうちの一つの吸収性物品の製造から他の吸収性物品の製造に切り替わるとき、折り畳む箇所が増減する場合、壁面側ではなくその反対側、すなわち作業者にとって折り畳み装置の奥側ではなく手前側において、吸収性物品を折り畳む箇所を増減させることで、折り畳み装置の増減や折り畳み装置の調整を容易にすることができる。それにより、製造切り替えの作業を省力化できる。
本発明により、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品を製造する場合、長手方向の長さが異なっていても、装置の調整などの作業を省力化することが可能な吸収性物品の製造方法を提供することにある。
実施の形態に係る吸収性物品を示す図である。 実施の形態に係る吸収性物品を示す図である。 実施の形態に係る吸収性物品を示す図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造装置の概略全体図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造装置の概略全体図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造装置の概略全体図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造方法を説明する図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造方法を説明する図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造方法を説明する図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造方法を説明する図である。 実施の形態に係る長さの異なる吸収性物品での折り畳みの様子を示す図である。
まず、本実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図1、図2及び図3は吸収性物品2を示す図であり、具体的には吸収性物品2の個包装体1を展開(開封)した状態での頂面図、底面図及び分解斜視図をそれぞれ示している。図1、図2及び図3を参照すると、個包装体1は、吸収性物品2と包装シート3とから構成され、吸収性物品2は略矩形状の包装シート3に取り外し可能に固定されている。吸収性物品2は長手方向L、幅方向W及び厚み方向Hを有しており、図1及び図2において向って上方が吸収性物品2の前方であり、向って下方が吸収性物品2の後方である。吸収性物品2の長手方向L及び幅方向Wと包装シート3の長手方向及び幅方向とは一致するので、以下では、吸収性物品2及び包装シート3に共通に長手方向L及び幅方向Wを用いることとする。
吸収性物品2は、本実施の形態では生理用ナプキンであり、長手方向Lに伸長性を有している。言い換えると、長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高くなっている。ここでは、伸長性とは、ある物に引っ張り力が印加されると、その物の形状がその方向に伸びる性質をいう。この場合、引っ張り力が消失したとき、その物の形状がほぼ元の形状に戻ってもよいし、元の状態に近づくが元の状態に戻りきらなくてもよい。また、吸収性物品2は、長手方向Lに伸縮性を有していてもよい。伸縮性とは、ある物に引っ張り力が印加されると、その物の形状がその方向に伸び、引っ張り力が消失したとき、その物の形状がほぼ元の形状に戻る性質をいう。弾性を有するともいうことができる。伸長性及び伸縮性は材料の特性として発現させてもよいし、材料の形状や他の材料との組み合わせで発現させてもよい。また伸長性や伸縮性における伸びの程度については、例えば引張伸度(破断伸度)が少なくとも3%以上であるものをいうものとする。
吸収性物品2は、長手方向Lに延びる本体部2aと、本体部2aの両側に延出する一対のフラップ部2b、2bとを有している。本体部2aには、長手方向Lの中央やや前方寄りで幅方向Wの中央において、吸収体材料の嵩が周囲の領域よりも高い領域、又は、吸収性物品2の厚みが周囲の領域よりも厚い領域が設けられており、そこに排泄口に当接する領域、すなわち排泄口当接域が設定されており、以下では吸収機能の中心となる領域として吸収中心域STAという。排泄口は、本実施の形態では膣口である。本体部2aには、吸収中心域STAを囲むように形成された圧搾部26が更に形成されている。本実施の形態では、吸収中心域STAに重なりつつ後方にやや拡がった領域に点在する複数の開口状に形成された中央圧搾部26aと、中央圧搾部26aを幅方向Wの両側で挟むように形成された側部圧搾部26bと、中央圧搾部26aのやや前方に形成された前部圧搾部26cと、中央圧搾部26aの後方に形成された後部圧搾部26dとが形成されている。一対のフラップ部2b、2bは、吸収中心域STAの長手方向Lについて、概ね同じ位置に形成されている。すなわち、一対のフラップ部2b、2bは、長手方向Lにおいて、一対のフラップ部2b、2bの両端部(付け根)及び中央部の位置が吸収中心域STAの両端部及び中央部の位置とほぼ重なるように形成されている。
本実施の形態では、吸収中心域STAは、長手方向Lについては、両端部の位置が一対のフラップ部2b、2bの両端部(付け根)の位置と概ね同じであり、幅方向Wについては、両端部の位置が中央線WCL上での両側部圧搾部26bの位置と同じである。あるいは例えば、吸収中心域STAは、長手方向Lについては、側部圧搾部26bの存在する範囲にあり、幅方向Wについては、前部圧搾部26cの概ね中央部分(例示:中央の前方へ凸の部分)の存在する範囲又は後部圧搾部26dの概ね中央部分(例示:中央の後方へ凸の部分)の存在する範囲であり、ということもできる。あるいは、中央圧搾部26aが形成される領域の長手方向L及び幅方向Wの領域ということもできる。
また、吸収性物品2は、液透過性の表面シート21と、液不透過性の裏面シート22と、表面シート21と裏面シート22との間に配設された吸収体20とを備えている。圧搾部26は、表面シート21及び吸収体20を圧搾して形成されている。本実施の形態では、表面シート21、裏面シート22及び吸収体20がほぼ一体で伸長可能に形成されている。
表面シート21は、吸収中心域STA(又はフラップ部2b、2b)の長手方向Lの中央部を通って幅方向Wに伸びる中心線WCLを境界として、前方側の部分21aと後方側の部分21bとを有している。前方側の部分21aは長手方向L及び幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。後方側の部分21bは長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高い部分であり、本実施の形態では長手方向Lの伸長性が高く、幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。したがって、前方側の部分21aは伸長性を有さず、後方側の部分21bは長手方向Lに伸長性を有し、幅方向Wに伸長性を有さない。なお、前方側の部分21aは後方側の部分21bと同様に長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高くてよい。また、後方側の部分21bは伸長性に加えて、伸縮性を有してもよい。伸長性を付与する方法としては例えばギア延伸処理が挙げられ、その場合には伸縮性も付与することができる。本実施の形態では、表面シート21は、後方側の部分21bにおいて伸長性を有するだけでなく伸縮性も有する。
また裏面シート22は、中心線WCLを境界として、前方側の部分22aと後方側の部分22bとを有している。前方側の部分22aは長手方向L及び幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。後方側の部分22bは長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高い部分であり、本実施の形態では長手方向Lの伸長性が比較的高く、幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。したがって、前方側の部分22aは伸長性を有さず、後方側の部分22bは長手方向Lに伸長性を有し、幅方向Wに伸長性を有さない。なお、前方側の部分22aは後方側の部分22bと同様に長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高い部分であってもよい。また、後方側の部分22bは伸長性に加えて、伸縮性又は弾性を有してもよい。伸長性を付与する方法としては例えばギア延伸処理が挙げられ、その場合には伸縮性も付与することができる。本実施の形態では、裏面シート22は、後方側の部分22bにおいて伸長性を有するだけでなく伸縮性も有する。
また、吸収体20は、吸収体本体部20mと、吸収体本体部20mにおける裏面シート22側の面に接合されたキャリアシート20nとを備えている。吸収体本体部20mは、中心線WCLを境界として、前方側の部分20maと後方側の部分20mbとを有しており、前方側の部分20maと後方側の部分20mbとに跨って吸収中心域STAと概ね重なる領域にその周囲部分と比較して嵩が高くなっている嵩高部20Kを有している。前方側の部分20ma及び嵩高部20Kは長手方向L及び幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。嵩高部20Kを除く後方側の部分20mbは長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高い部分であり、本実施の形態では長手方向Lの伸長性が比較的高く、幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。したがって、前方側の部分20ma及び嵩高部20Kは伸長性を有さず、嵩高部20Kを除く後方側の部分20mbは長手方向Lに伸長性を有し、幅方向Wに伸長性を有さない。伸長性を付与する方法としては、吸収体本体部20mに幅方向Wに延びる切れ目20Sを複数個長手方向Lに沿って並ぶように形成する方法が挙げられる。それにより、吸収体本体部20mが長手方向Lの後方に張力を印加されたとき、それら切れ目20Sが長手方向Lに拡がることにより伸長性が発現される。切れ目20Sの形状としては、直線状(本実施の形態)や、波線状などが挙げられる。切れ目20Sの配置としては、後方側の部分20mb内で個々の切れ目20Sを千鳥配置することや、仮想的な菱形状の小領域内に個々の切れ目20Sを千鳥配置し、かつ、その菱形状の小領域を後方側の部分20mb内に千鳥配置すること(本実施の形態)などが挙げられる。
またキャリアシート20nは、中心線WCLを境界として、前方側の部分20naと後方側の部分20nbとを有している。前方側の部分20naは長手方向L及び幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。後方側の部分20nbは長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高い部分であり、本実施の形態では長手方向Lの伸長性が比較的高く、幅方向Wの伸長性がほとんどない部分である。したがって、前方側の部分20naは伸長性を有さず、後方側の部分20nbは長手方向Lに伸長性を有し、幅方向Wに伸長性を有さない。なお、前方側の部分20naは後方側の部分20nbと同様に長手方向Lの伸長性が幅方向Wの伸長性よりも高い部分であってもよい。また、後方側の部分20nbは伸長性に加えて、伸縮性を有してもよい。伸長性を付与する方法としては例えば所定方向に伸長性を有し、その所定方向と直交する方向に伸長性を有さないシートを後方側の部分20nbとして用いる方法が挙げられ、特に、所定方向に伸縮性を有し、その所定方向と直交する方向に伸縮性を有さないシートを用いる場合には伸縮性も付与することができる。また、前方側の部分20naと後方側の部分20nbとは同一のシートの前方部分及び後方部分であってもよいし、伸長性(又は伸縮性)の異なる二種類のシートで形成してもよい。本実施の形態では、キャリアシート20nの前方側の部分20naとしてはいずれの方向にも伸長性及び伸縮性を有さないシートを用い、キャリアシート20nの後方側の部分20nbとして所定方向に伸縮性を有し、その所定方向と直交する方向に伸縮性を有さないシートを用いる。
したがって、吸収体20は、吸収体本体部20mとキャリアシート20nとが重なり合って、吸収性物品2の後方側の部分(平面視で嵩高部20Kのある領域を除く)において伸長性を発現できる。特に、本実施の形態では、吸収体20は、キャリアシート20nが伸縮性を有することにより、吸収性物品2の後方側の部分(平面視で嵩高部20Kのある領域を除く)において、伸縮性を発現できる。吸収体本体部20mは複数の切れ目20Sだけで伸長性を発現しているが、収縮性は必ずしも十分ではなく、よって伸縮性も十分ではない。そこで、伸縮性を有するキャリアシート20nを吸収体本体部20mに貼り付けることで、吸収体20に伸縮性を付与している。キャリアシート20nは、また、吸収体本体部20mに切れ目20Sを形成するとき、伸縮性により切断刃に切断され難いので、吸収体材料が型崩れしないように補強する機能も有している。
また、吸収性物品2は、伸長性シートである表面シート21及び裏面シート22と伸長性の吸収体20とが重なり合って、吸収性物品2の後方側の部分(平面視で嵩高部20Kのある領域を除く)において伸長性を発現できる。それにより、後述されるように、吸収性物品2の装着感を向上させることができる。特に、本実施の形態では、吸収性物品2は、表面シート21、裏面シート22及び吸収体20が伸縮性を有することにより、吸収性物品2の後方側の部分(平面視で嵩高部20Kのある領域を除く)において、伸縮性を発現できる。それにより、吸収性物品2の装着感をより向上させることができる。ただし、本発明はその例に限定されるものでは無く、吸収体20(後方側の部分20mb+20nb)と、表面シート21(後方側の部分21b)及び裏面シート22(後方側の部分22b)の少なくとも一方とが、少なくとも伸長性(好ましくは伸縮性)を有し、互いに重なり合って、全体として吸収性物品2の所定の領域に伸長性(好ましくは伸縮性)を発現していてもよい。
吸収性物品2の本体部2aは、その着衣当接面、具体的には裏面シート22の着衣当接面に固定された複数の固定部6を備えている。複数の固定部6はそれぞれ吸収性物品2の幅方向Wに延び、吸収性物品2の長手方向Lに所定の間隔で配置されている。また、吸収性物品2の各フラップ部2bは、その着衣当接面、具体的には裏面シート22の着衣当接面に固定された固定部4を備えている。固定部4における幅方向W外側の外縁端部4eは、各フラップ部2bの幅方向Wの外縁端部22eの一部と重なっている。
吸収性物品2は、複数の固定部6及び一対の固定部4、4を介して包装シート3に固定されている。ただし、包装シート3は、複数の固定部6及び一対の固定部4と接する部分には、それぞれ剥離シート7及び一対の剥離シート5、5を有しており、吸収性物品2は包装シート3に剥離可能に固定されている。それにより吸収性物品2は、使用時に包装シート3から剥離され、複数の固定部6及び一対の固定部4により着用者の着衣に再固定される。剥離シート5における幅方向W外側の外縁端部5eは、各フラップ部2bの幅方向Wの外縁端部22eの一部と重なり、よって固定部4における幅方向W外側の外縁端部4eとも重なっている。
吸収性物品2と包装シート3とは、吸収性物品2が包装シート3に固定された状態で、幅方向Wに平行に延びる複数の折り線FLVの位置で、吸収性物品2を内側にして折り畳まれる。複数の折り線FLVは長手方向Lに所定の間隔で配置されている。本実施の形態では、複数の折り線FLVは吸収性物品2の後方側から順に三本の折り線FLV1、FLV2、FLV3であり、折り線FLV1の位置、折り線FLV2の位置、折り線FLV3の位置の順に折り畳まれる。
吸収性物品2と包装シート3とは、吸収性物品2が包装シート3に固定された状態で、例えば幅方向Wに平行な複数の折り線FLVの位置で折り畳まれた後に、長手方向Lに平行に延びる複数の折り線FLTの位置で、更に折り畳まれている。複数の折り線FLTは幅方向Wに所定の間隔で配置されている。本実施の形態では、複数折り線FLTは二本の折り線FLT1、FLT2であり、折り線FLT1の位置、折り線FLT2の位置の順に折り畳まれる。
ここで、複数の折り線FLVや複数の折り線FLTが吸収中心域STAの内部を通過しないように、例えば複数の折り線FLV及び複数の折り線FLTや吸収性物品2の位置が設定されている。本実施の形態では、折り線FLV2、FLV3及び折り線FLT1、FLT2で囲まれる領域内に吸収中心域STAが配置されるように設定されている。それにより、吸収中心域STAの吸収体等が折られることによる液体の吸収力の低下や、液体の外部への漏洩を防止できる。
吸収性物品2と包装シート3とが折り線FLV1、FLV2、FLV3の位置で折り畳まれた後、包装シート3における折り線FLV2、FLV3の幅方向Wの両端部付近が熱シールされて接合部が形成される。それにより吸収性物品2と包装シート3とが折り畳まれた状態が固定される。図1や図2に示すように折り畳まれた状態を展開すると、包装シート3における折り線FLV2の幅方向Wの両端部であって、折り線FLV2を挟んで長手方向Lの両側の部分が一対の接合部31、31である。包装シート3における折り線FLV3の幅方向Wの両端部であり、折り線FLV3を挟んで長手方向Lの両側の部分が一対の接合部32、32である。包装シート3における長手方向Lの一方の外縁端部3T1の幅方向Wの両端の部分が一対の接合部33、33である。一対の接合部33、33は一対の接合部31、31と重なる。
更に、包装シート3における長手方向Lの一方の外縁端部3T1には、吸収性物品2の側に粘着部30が配設されている。吸収性物品2と包装シート3とが、折り線FLV1、FLV2、FLV3の位置で、吸収性物品2を内側にして折り畳まれたとき、粘着部30が、対面する包装シート3に貼り付けられて、折り畳んだ形態が更に固定される。
長手方向Lの前方側において、吸収性物品2の一方の端部2T1は、包装シート3の一方の外縁端部3T1よりも、所定の長さだけ小さく形成されている。吸収性物品2と包装シート3とを折り畳むとき、吸収性物品2の端部2T1を包装シート3の外縁端部3T1よりも外側にはみ出さないようにできる。一方、長手方向Lの後方側において、吸収性物品2の他方の端部2T2は、包装シート3の他方の外縁端部3T2よりも、所定の長さだけ大きく形成されている。吸収性物品2と包装シート3とを折り畳むとき、包装シート3の使用量を削減できる。このとき、吸収性物品2の端部2T2は、内側に包み込まれるため、包装シート3の外側にはみ出すことはない。
表面シート21と吸収体20との間に液体の拡散を補助する補助シート(図示されず)を更に備えていてもよい。その場合、補助シートには、吸収体本体部20mと同様の外形及び切れ目20Sを有しており、その切れ目20Sにより長手方向Lに伸長が可能である。
表面シート21、吸収体本体部20m、キャリアシート20n、裏面シート22、固定部4、6及び剥離シート5、7の材料としては、吸収性物品2で一般的に使用される公知の材料を用いることができる。例えば、表面シート21の材料としては、不織布、織布、液透過孔が形成された合成樹脂フィルム、これらの複合シートが挙げられる。不織布としては、例えば天然繊維、再生繊維、無機繊維、合成樹脂繊維等が挙げられる。吸収体本体部20mの材料としては、パルプ繊維、合成繊維、吸収性ポリマが挙げられる。補助シートの材料としては、不織布、パルプ繊維、合成繊維が挙げられる。キャリアシート20nとしては、一軸方向に伸縮性を備えた合成樹脂フィルムが挙げられる。裏面シート22の材料としては、防水処理を施した不織布、合成樹脂フィルム、不織布と合成樹脂フィルムとの複合シート、SMS不織布等が挙げられる。固定部4、6の材料としては、スチレン−ブタジエン共重合体のような粘着剤を用いることができる。剥離シート5、7の材料としては、紙や樹脂シートの基材にシリコーン樹脂系の剥離材を塗工したものが挙げられる。また、表面シート21、(補助シート、)吸収体本体部20m、キャリアシート20n及び裏面シート22の間の接合に用いられる接着剤は、吸収性物品2で一般的に使用される公知の材料を用いることができ、例えば熱可塑性接着剤を用いることができる。また、包装シート3の材料としては、吸収性物品2を包装するために一般的に使用される公知の材料を用いることができる。例えば、樹脂フィルムや紙、不織布が挙げられる。
特許文献1に記載の吸収性物品は、長手方向の前方側から後方側までの全体に亘って進展性ゾーンが分散的に配置されており、下着装着者の身体の動きと共に進展する、とされている。しかし、このような吸収性物品では下着装着者が歩行すると、両足の動きを受けて、吸収性物品の前方側や後方側がそれぞれに変形して、吸収性物品がよじれるなどして、吸収性物品の吸収中心域が排泄口から離間するおそれがあり、すなわち吸収性に悪影響を及ぼすおそれがあると考えられる。
一方、本実施の形態の吸収性物品2は、(中心線WCLよりも)前方側の領域及び平面視で嵩高部の領域、すなわち吸収中心域STAにおいて伸長性を有さず、吸収中心域STAを除く(中心線WCLよりも)後方側の領域において伸長性を有するようにしている。すなわち、一つの吸収性物品2の中で、概ね前方側の領域と後方側の領域とで伸長性を変えている。そのため、吸収性物品2をフラップ部2b、2bの固定部4、4により下着に固定したとき、吸収性物品2における前方側の領域及び吸収中心域STAを下着装着者の身体に接触させた状態を維持させつつ、吸収中心域STAを除く後方側の領域を身体の動きと共に伸長させることができる。具体的には、下着装着者が歩行したとき、両足の動きに伴い吸収性物品2にかかる荷重を、吸収中心域STAを除く後方側の領域が伸長して変形することにより逃がしたり、吸収したりすることができる。そのとき、吸収中心域STA及び前方側の領域は伸長しないので、下着装着者の身体に安定して密着することができ、吸収中心域STAは排泄口(膣口)に安定して密着することができる。その理由は、前方側の領域や吸収中心域STAが伸長性を有さないことにより、後方側の領域のよじれなどの変形が前方側の領域にはほとんど伝達されないからである。加えて、前方側の領域は元々両足の動きの影響が少ないため身体に安定的に密着し易く、それゆえそのような前方側の領域に伸長性を有さない領域広く確保していることにより、後方側の領域からの変形の伝達を阻止する能力を高くできるためである。特に、吸収中心域STAの幅方向Wの両外側であって中心線WCLまで、伸長可能な後方側の領域が延在しているので、その部分がより後方側のよじれの支点のように機能して、吸収中心域STAへ変形が伝達し難くなっている。このように、吸収性物品2では前方側の領域と後方側の領域とで下着装着者の動きに合せて、互いに異なる挙動をとることができ、それにより吸収性と装着性とを両立させることができる。なお、上記議論は、各部材が伸長性ではなく伸縮性を有している場合にも同様に適用可能である。
なお、本発明は上記吸収性物品2に限定されるものでは無く、包装シート3の内側に折り畳むことが可能であれば、他の構造を有する吸収性物品であってもよい。
次に、本実施の形態に係る吸収性物品の製造装置について説明する。図4、図5及び図6は、吸収性物品2を含む個包装体1の製造装置400の構成の一例を示している。製造装置400は、包装シート3で包装された吸収性物品2の製造装置と見ることもできる。図4〜図6を参照すると、製造装置400は、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品を製造可能な、吸収性物品の製造装置であって、吸収体形成ユニット400Aと、第1の半製品形成ユニット400Bと、第2の半製品形成ユニット400Cと、吸収性物品形成ユニット400Dと、包装ユニット400Eとを具備する。
製造装置400は、吸収性物品2やそれを構成する資材などの搬送に関し、搬送方向(MD方向)、搬送方向に直交し搬送面に沿う横断方向(CD方向)及び搬送方向と横断方向とに直交する上下方向(TD方向)を有する。「搬送方向の上流側」、「搬送方向の下流側」を単に「上流側」、「下流側」とも称し、「上下方向の上側」、「上下方向の下側」を単に「上側」、「下側」とも称する。
製造装置400は、吸収性物品2やそれを構成する部材(例示:吸収体、表面シート、裏面シート)の搬送を以下のように行う。吸収性物品2については、吸収性物品2の幅方向Wが搬送方向(MD方向)に沿い、長手方向Lが横断方向(CD方向)に沿うように搬送する。吸収性物品2を構成する部材については、吸収性物品2の幅方向Wに対応する幅対応方向(吸収性物品2が完成したとき幅方向Wになる方向)が搬送方向(MD方向)に沿い、吸収性物品2の長手方向Lに対応する長手対応方向(吸収性物品2が完成したとき長手方向Lになる方向)が横断方向(CD方向)に沿うように搬送する。
以下では、吸収性物品2の搬送中では、搬送方向、横断方向、及び上下方向はそれぞれ幅方向W・幅対応方向、長手方向L・長手対応方向、及び厚さ方向H・厚み対応方向と重なるので、幅方向W・幅対応方向、長手方向L・長手対応方向、及び厚さ方向H・厚み対応方向としてそれぞれ搬送方向、横断方向及び上下方向も用いることとする。
本実施の形態では、製造装置400の吸収体形成ユニット400A〜包装ユニット400Eは、それらユニットの一方の側(例示:図4〜図6の紙面に垂直に向かう方向の側(紙面の奥側))において、床面に垂直に延びる壁面に保持されている。搬送方向は壁面に沿う方向であり、搬送面は壁面に垂直である。そして、壁面又はそれと平行な線を基準線として、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品の構成や、上記の各ユニット上の吸収性物品の配置などが設定され、それにより吸収性物品の製造を長手方向の長さが異なる他の吸収性物品に変更するときにも、製造装置400の調整が省力化されている。その詳細は後述される。
図4を参照すると、吸収体形成ユニット400Aは、吸収体を連続的に形成する装置等であり、積繊装置110と、キャリアシート供給装置120と、押圧装置130と、切れ目形成装置140と、切断装置150と、搬送ベルト133、143とを備えている。
積繊装置110は、繊維材料を積層させた積繊体を形成する装置であり、回転ドラム111と、回転ドラム111の外周面に着脱可能に保持されたパターンプレート112と、パターンプレート112に積繊材料を供給する材料供給器113と、形成された積繊体を搬送する搬送ベルト115とを備えている。
回転ドラム111の内部空間には負圧が印加される負圧室111N及び正圧が印加される正圧室111Pが形成されている。また、回転ドラム111の外周面には負圧室111N及び正圧室111Pに連通する複数の貫通孔(図示されず)が形成されている。パターンプレート112は、外周面に沿って連続的に形成された複数の溝(図示されず)を有している。その溝は、吸収体20と略同一形状を有しており、その溝の長手方向及び幅方向はそれぞれ回転ドラム111の外周面の幅方向(横断方向)及び周方向(搬送方向)に平行である。その溝は、通気性を有しており、パターンプレート112の回転により負圧室111N又は正圧室111Pと連通可能である。その溝は、積繊材料を受容可能であり、それにより吸収体の外形を有する積繊体を形成可能である。その溝における吸収体20の吸収中心域STAに対応する領域は、その溝の他の領域と比較してより深くなっており、それにより吸収体20の吸収中心域STAの部分の嵩が高くなるようになっている。材料供給器113は、パルプ繊維、合成繊維、吸収性樹脂のような積繊材料を飛散状態で回転ドラム111のパターンプレート112上に供給し、パターンプレート112上の溝内に積繊材料を堆積させて、それにより溝内に積繊体を形成する。
また、ロールWR1は、連続シート状の連続補助シートSSを有しており、下流側の搬送ロール117などで連続補助シートSSが巻き戻されることで、連続補助シートSSを搬送ベルト115に供給している。接着装置114は、搬送ベルト115に供給される前の連続補助シートSSの一方の面に接着剤(例示:熱可塑性樹脂)を塗布する。搬送ベルト115は、連続補助シートSSと積繊体とが積層された積層体(吸収体部材P1)をサクション装置116で一体に吸引しながら一体に搬送する。
キャリアシート供給装置120では、ロールWR2aは、キャリアシート20nの後方側の部分20nbになる、伸長性且つ伸縮性の連続シート状の連続キャリアシートCS1を有しており、下流側の搬送ロール122などで連続キャリアシートCS1が巻き戻されることで、連続キャリアシートCS1を搬送ベルト115に供給する。ただし、連続キャリアシートCS1はギア延伸処理で伸縮性を付与してもよい。ロールWR2bは、キャリアシート20nの前方側の部分20naになる、連続シート状の連続キャリアシートCS2を有しており、下流側の搬送ロール122などで連続キャリアシートCS2が巻き戻されることで、連続キャリアシートCS2を搬送ベルト115に供給する。接着装置121は、搬送ベルト115に供給される前の連続キャリアシートCS1、CS2の一方の面に接着剤(例示:熱可塑性樹脂)を塗布する。搬送ロール122は、搬送ベルト115で搬送中の吸収体部材P1に連続キャリアシートCS1、CS2の一方の面を押し付けて貼り付ける。搬送ベルト115は、吸収体部材P1に連続キャリアシートCS1、CS2を積層された積層体(吸収体部材P2)を搬送する。
押圧装置130は、互いに対面配置された押圧ロール131及びアンビルロール132を備えている。押圧ロール131の外周面には、吸収体20の吸収中心域STAに対応する領域を除いて、その外周面を覆うように多数の凸部が周期的に形成されている。押圧ロール131及びアンビルロール132は、吸収体部材P2を挟んで多数の凸部で押圧して、吸収体部材P2を所望の厚みに成形する。ただし、吸収体の20吸収中心域STAに対応する部分については相対的に嵩高(肉厚)に成形する。搬送ベルト133は、成形された吸収体部材P2を切れ目形成装置140に搬送する。
切れ目形成装置140は、互いに対面配置されたアンビルロール141及びカットロール142を備えている。カットロール142の外周面における、吸収体本体部20mの吸収中心域STAを除く後方側の部分20mbに対応する所定領域に、吸収体の切れ目20Sを形成するための複数の刃が形成されている。その一つの刃は、カットロール142の周方向に沿う線状の形状を有している。その複数の刃は、上記の所定領域に、カットロール142の周方向及び幅方向に分散されて配置されている。本実施の形態では、周方向に伸びる直線状の複数の刃が仮想的な菱形状の小領域に千鳥配置され、その菱形状の領域が、上記所定領域内で周方向及び幅方向に千鳥配置されている。アンビルロール141及びカットロール142は、吸収体部材P2を挟むことにより、複数の刃で、吸収体部材P2の連続補助シートSS側から、吸収体部材P2の所定領域に所望の複数の切れ目20Sを形成して、吸収体部材P3を形成する。このとき、切れ目形成装置140は、連続キャリアシートCS1、CS2には切れ目Sは形成しない。搬送ベルト143は、吸収体部材P3を切断装置150に搬送する。
切断装置150は、互いに対面配置されたカッターロール151及びアンビルロール152を備えている。カッターロール151及びアンビルロール152は、吸収体部材P3が供給されると、吸収体部材P3を、アンビルロール152の外周面に吸引しつつ搬送しながら、カッターロール151の切断刃により横断方向に切断して、吸収体20の形状に個々に分離された吸収体部材P3を形成する。吸収体部材P3は実質的には吸収体ということができる。切断装置150は、個々に分離された吸収体部材P3をアンビルロール152から搬送ロール164に受け渡す。
第1の半製品形成ユニット400Bは、第1の半製品を形成する装置等であり、搬送ロール164と、搬送ベルト165と、ギア延伸装置160と、圧搾装置170と、とを備えている。
ロールWR3は表面シート21になる連続シート状の連続表面シートTSを有しており、下流側のギア延伸装置160などで連続表面シートTSが巻き戻されることで、連続表面シートTSをギア延伸装置160に供給する。ギア延伸装置160は、互いに対面配置された一対のギアロール161、162を備えている。一対のギアロール161、162の外周面には周方向に沿って所定のピッチで波状の歯が形成されている。ただし、本実施の形態では、一対のギアロール161、162の外周面のうち、表面シート21の後方側の部分21bに対応する領域のみに歯が形成され、表面シート21の前方側の部分21aに対応する領域には歯が形成されていない。ギアロール161とギアロール162とが同一の周速度で回転しつつ互いの歯を噛み合わせて、これら噛み合った歯の間に連続表面シートTSを通すことにより、連続表面シートTSを延伸して(ギア延伸処理)、伸長性且つ伸縮性の連続シートに成形する。それにより、延伸後の連続表面シートTSにおける、表面シート21の後方側の部分21bに対応する部分TS1に伸縮性が発現する。なお、前方側の部分21aに対応する部分TS2には伸縮性は発現しない。接着装置163は、延伸後の伸長性且つ伸縮性の連続シートである連続表面シートTSの一方の面に接着剤(例示:熱可塑性樹脂)を塗布する。
搬送ベルト165は、ギア延伸装置160から供給され、一方の面に接着剤を塗布された延伸後の連続表面シートTSを搬送方向に搬送する。搬送ロール164は、個々に分離された吸収体部材P3を、アンビルロール152から受け渡され、搬送ベルト165上の連続表面シートTSの一方の面に押し付けて貼り付けて、連続表面シートTS付き吸収体部材P3、すなわち第1の半製品P4を形成する。搬送ベルト165は、第1の半製品P4を圧搾装置170に搬送する。
圧搾装置170は、互いに対面配置された圧搾ロール171及びアンビルロール172を備えている。圧搾ロール171の外周面には、吸収体20の圧搾部26に対応した形状を有する凸部が形成されている。圧搾ロール171及びアンビルロール172は、第1の半製品P4を挟んで圧搾部の形状を有する凸部で押圧することにより、第1の半製品P4に圧搾部26を成形する。圧搾装置170は、圧搾された第1の半製品P4を第2の半製品形成ユニット400Cに搬送する。
第2の半製品形成ユニット400Cは、第2の半製品を形成する装置等であり、ギア延伸装置180と、一対の搬送ロール185、186と、搬送ベルト184、187と、を備えている。
ロールWR4は裏面シート22になる連続シート状の連続裏面シートBSを有しており、下流側のギア延伸装置180などで連続裏面シートBSが巻き戻されることで、連続裏面シートBSをギア延伸装置180に供給している。ギア延伸装置180は、互いに対面配置された一対のギアロール181、182を備えている。一対のギアロール181、182の外周面には周方向に沿って所定のピッチで波状の歯が形成されている。ただし、本実施の形態では、一対のギアロール181、182の外周面のうち、裏面シート22の後方側の部分22bに対応する領域のみに歯が形成され、裏面シート22の前方側の部分22aに対応する領域には歯が形成されていない。ギアロール181とギアロール182とが同一の周速度で回転しつつ互いの歯を噛み合わせて、これら噛み合った歯の間に連続裏面シートBSを通すことにより、連続裏面シートBSを延伸して(ギア延伸処理)、伸長性且つ伸縮性の連続シートに成形する。それにより、延伸後の連続裏面シートBSにおける、裏面シート22の後方側の部分22bに対応する部分BS1に伸縮性が発現する。なお、前方側の部分22aに対応する部分BS2には伸縮性は発現しない。
搬送ベルト184は、圧搾装置170から供給された第1の半製品P4を一対の搬送ロール185、186の間に搬送する。接着装置183は、搬送ベルト184で搬送される第1の半製品P4の上側の面に接着剤を塗布する。一対の搬送ロール185、186は、互いに対面配置されており、一方の面に接着剤を塗布された第1の半製品P4上側の面に、ギア延伸装置180から供給された連続裏面シートBSを押し付けて貼り付け、連続表面シートTS及び連続裏面シートBS付き吸収体部材、すなわち第2の半製品P5を形成する。搬送ベルト187は第2の半製品P5を吸収性物品形成ユニット400Dへ搬送する。
吸収性物品形成ユニット400Dは、吸収性物品2を形成する装置等であり、裏面固定部形成装置190と、周囲封止装置200と、拡幅装置210と、フラップ固定部形成装置220と、周囲切断装置230と、搬送ベルト194、213、224を備えている。
ロールWR5は、剥離シート7になる連続シート状の連続剥離シートCTを有しており、下流側の裏面固定部形成装置190などで連続剥離シートCTが巻き戻されることで、連続剥離シートCTを裏面固定部形成装置190に供給する。接着装置195は、裏面固定部形成装置190に供給される前の連続剥離シートCTの一方の面に、複数の固定部6を形成するように接着剤を塗布する。裏面固定部形成装置190は、互いに対面配置されたカッターロール191及びアンビルロール192と、アンビルロール192に更に対面配置された押圧ロール193とを備えている。裏面固定部形成装置190は、カッターロール191及びアンビルロール192との間に接着剤を塗布された連続剥離シートCTを供給されると、連続剥離シートCTを、アンビルロール192の外周面に吸引しつつ搬送しながら、カッターロール191の切断刃によって切断して、それにより複数の固定部6を有する剥離シート7を形成する。裏面固定部形成装置190は、アンビルロール192と押圧ロール193との間に第2の半製品P5を挟んで搬送方向に搬送しつつ、第2の半製品P5の上側に剥離シート7を押し付けて貼り付けて、剥離シート7付き第2の半製品P5、すなわち第2の半製品P6を形成する。搬送ベルト194は、第2の半製品P6を周囲封止装置200へ搬送する。
周囲封止装置200は、互いに対面配置された加熱ロール201とアンビルロール202とを備えている。加熱ロール201は、外周面を加熱可能であり、その外周面には吸収性物品2の外形よりもやや小さいは相似形を有する凹部が形成されている。そのため、外周面に第2の半製品P6が接したとき、第2の半製品P6における凹部に対面する部分は外周面に接しないので加熱されず、第2の半製品P6における凹部の外側に対面する部分は外周面に接するので加熱される。それにより、周囲封止装置200は、加熱ロール201とアンビルロール202との間に第2の半製品P6が供給されると、凹部以外の外周面で第2の半製品P6を加熱し、それにより第2の半製品P6の外縁端部を吸収性物品2の形状で縁取るように熱シール、熱シールされた第2の半製品P6を形成する。
拡幅装置210は、互いに対面配置された複数組の一対の拡幅ロール211、212とを備えている。本実施の形態では、3組の一対の拡幅ロール211、212を備え、そられが搬送方向に並んでいる。一対の拡幅ロール211、212は、主に第2の半製品P6における切れ目20Sを有する部分を横断方向に拡幅する。すなわち、一対の拡幅ロール211、212は、第2の半製品P6における、表面シート21の後方側の部分21b、吸収体本体部20mの後方側の部分20mb、及びキャリアシート20nの後方側の部分20nbに対応する部分を主に横断方向に拡幅する。拡幅の程度は、切れ目20Sが僅かに開く程度である。拡幅を行うのは、切れ目20Sを刃で形成した直後では、切れ目20Sはきちんと切れているものと、部分的に切れていないものとがある可能性があり、切れ目20Sをきちんと切れた状態にするためである。複数の一対の拡幅ロール211、212を用いるのは、少しずつ拡幅を行い、切れ目が広がり過ぎたり裂けたりしないように、かつ、複数の切れ目20Sを全体的にバランスよく拡幅するためである。
ロールWR6は、剥離シート5になる連続シート状の連続剥離シートFTを有しており、下流側のフラップ固定部形成装置220などで連続剥離シートFTが巻き戻されることで、連続剥離シートFTをフラップ固定部形成装置220に供給する。接着装置225は、フラップ固定部形成装置220に供給される前の連続剥離シートFTの一方の面に、二つ分の固定部4を形成するように接着剤を塗布する。フラップ固定部形成装置220は、互いに対面配置されたカッターロール221及びアンビルロール222と、アンビルロール222に更に対面配置された押圧ロール223とを備えている。フラップ固定部形成装置220は、カッターロール221及びアンビルロール222との間に接着剤を塗布された連続剥離シートFTを供給されると、連続剥離シートFTを、アンビルロール222の外周面に吸引しつつ搬送しながら、カッターロール221の切断刃によって切断して、それにより二つ分の固定部4を有する剥離シート5を形成する。具体的には一枚の剥離シート5に形成された一つの固定部が、隣接する二つの吸収性物品の隣接する二つのフラップ部として略半分ずつ利用される。フラップ固定部形成装置220は、アンビルロール222と押圧ロール223との間に第2の半製品P6を挟んで搬送方向に搬送しつつ、第2の半製品P6の上側に剥離シート5を押し付けて貼り付けて、剥離シート5付きの第2の半製品P6、すなわち第2の半製品P7を形成する。搬送ベルト224は、第2の半製品P7を周囲切断装置230へ搬送する。
周囲切断装置230は、互いに対面配置されたカッターロール231及びアンビルロール232を備えている。周囲切断装置230は、カッターロール231及びアンビルロール232との間に第2の半製品P7が供給されると、第2の半製品P7を、アンビルロール232の外周面に吸引しつつ搬送しながら、カッターロール231の切断刃によって切断して、それにより個々に分離された吸収性物品を形成する。周囲切断装置230は、個々に分離された吸吸収物品をアンビルロール232から転写装置240に受け渡す。
包装ユニット400Eは、個包装体1を形成する装置等であり、転写装置240と、折り畳み装置250、260、270と、横シール装置280と、横切断装置290と、方向転換装置300と、折り畳み装置310と、封止装置320と、を備えている。
また、ロールWR7は、包装シート3になる連続シート状の連続包装シート3Aを有しており、下流側の搬送ロール245などで連続包装シート3Aが巻き戻されることで、連続包装シート3Aを転写ロール242に供給している。接着装置244は、転写ロール242に供給される前の連続包装シート3Aの一方の面に接着剤(例示:熱可塑性樹脂)を塗布する。転写装置240は、互いに対面配置された一対の転写ロール241、242を備えている。転写ロール241は、周囲切断装置230から吸収性物品を外周面に吸引しつつ搬送して、転写ロール242に受け渡す。このとき、転写ロール241は吸収性物品の形状以外の周囲の部分を吸引せずに、取り除いて(黒矢印)廃棄処理する。転写ロール242は、吸収体物品を外周面に吸引しつつ搬送し、かつ、吸収体物品の外側が連続包装シート3Aの一方の面に接するように、吸収体物品の外側から連続包装シート3Aを巻き込んで連続包装シート3A付き吸収体物品、すなわち個包装体部材P8を形成する。転写ロール242は、その個包装体部材P8を搬送ベルト243へ受け渡す。搬送ベルト243は、個包装体部材P8を折り畳み装置250へ搬送する。
折り畳み装置250は、個包装体部材P8を搬送ベルト251で搬送しながら、個包装体部材P8を個包装体1における折り線FLV1に沿うように折り畳んで個包装体部材P8を形成する。具体的には、個包装体部材P8における横断方向の中央部及び奥側(図6の紙面に垂直に向かう方向の側)の部分を保持ロール253で押さえつつ、個包装体部材P8における横断方向の手前側(図6の紙面から垂直に離れる方向の側)の部分を折り曲げ部材252(セーラー)により、折り線FLV1に沿うように折り畳む。
折り畳み装置260は、個包装体部材P9を搬送ベルト261で搬送しながら、個包装体部材P9を個包装体1における折り線FLV2に沿うように折り畳んで個包装体部材P10を形成する。具体的には、個包装体部材P9における横断方向の中央寄りの奥側の部分を保持ロール263で押さえつつ、個包装体部材P9における横断方向の中央寄りの手前側の部分を折り曲げ部材262(セーラー)により、折り線FLV2に沿うように折り畳む。
折り畳み装置270は、個包装体部材P10を搬送ベルト271で搬送しながら、個包装体部材P10を個包装体1における折り線FLV3に沿うように折り畳んで個包装体部材P11を形成する。具体的には、個包装体部材P10における横断方向の中央寄りの手前側の部分を保持ロール273で押さえつつ、個包装体部材P10における横断方向の中央寄りの奥側の部分を折り曲げ部材272(セーラー)により、折り線FLV3に沿うように折り畳む。
横シール装置280は、互いに対面配置された一対の押圧ロール281、282を含んでいる。折り畳み装置270から連続的に搬送されてくる複数の個包装体部材P11は、搬送方向に並んだ複数の吸収性物品が内包された筒状の連続包装シート3Aと見ることができる。一対の押圧ロール281、282は、筒状の連続包装シート3Aにおける隣り合う二つの吸収性物品間の部分を横断方向にシールして、接合部31〜33(図1)を形成する。このとき、搬送方向に隣接する二つの個包装体部材P11に関して、前方にある個包装体部材P11用の後ろ接合部31〜33と、後方にある個包装体部材用の前の接合部31〜33とを同時に形成する。すなわち、2回のシールにより、吸収性物品の前後に接合部31〜33(図1)を形成する。シール方法は加熱による熱融着が挙げられる。
横切断装置290は、互いに対面配置されたカッターロール291及びアンビルロール292を含み、カッターロール291及びアンビルロール292は個包装体部材P11を挟んで、複数の吸収性物品が内包された筒状の連続包装シート3Aを接合部31〜33で切断して、個包装体部材P11が個別に独立した個包装体部材P12を形成する。
方向転換装置300は一対の搬送ベルト301、302と、下押し装置304と、搬送ベルト305とを備えている。一対の搬送ベルト301、302は互いに対面配置されており、上側の搬送ベルト302の方は搬送方向により長く延びている。一対の搬送ベルト301、302は、個包装体部材P12を一対の搬送ベルト301、302の間に把持しつつ搬送方向に搬送し、途中から上側の搬送ベルト302のみが個包装体部材P12をサクション装置303で吸引しながら下押し装置304まで搬送する。下押し装置304は、上側の搬送ベルト302の端部に到達した個包装体部材P12を、その下方に配置された搬送ベルト305上に押して落とす。搬送ベルト305以降は搬送方向が90度転向している。
折り畳み装置310は、搬送ベルト311と、折り曲げ部材312(セーラー)と、折り曲げ部材313(セーラー)と、を備えている。搬送ベルト311は個包装体部材P12を搬送する。折り曲げ部材312は、搬送中の個包装体部材P12における横断方向の奥側(図6の紙面に垂直に向かう方向の側)の部分を、個包装体1における折り線FLT1に沿うように折り畳んで、個包装体部材P13を形成する。折り曲げ部材313は、折り曲げ部材312で折り畳まれた(又は折り畳まれつつある)搬送中の個包装体部材P13における横断方向の手前側(図6の紙面から垂直に離れる方向の側)の部分を、個包装体1における折り線FLT2に沿うように折り畳んで、個包装体部材P14を形成する。
封止装置320は、一対の搬送ベルト323、324と、カッターロール321及びアンビルロール322と、を備えている。
ロールWR8は、リードテープ9用の連続シート状の連続テープTPを有しており、下流側のカッターロール321及びアンビルロール322などで連続テープTPが巻き戻されることで、連続テープTPをカッターロール321及びアンビルロール322に供給している。一対の搬送ベルト323、324は互いに対面配置されており、下側の搬送ベルト324の方は搬送方向により長く延びている。一対の搬送ベルト323、324は、個包装体部材P14を一対の搬送ベルト323、324の間に把持しつつ搬送方向に搬送し、途中から下側の搬送ベルト324のみがその端部まで搬送する。カッターロール321及びアンビルロール322は、連続テープTPを、アンビルロール322の外周面に吸引しつつ搬送しながら、カッターロール321の切断刃によって切断して、アンビルロール322の外周面上にリードテープ9を形成する。そして、アンビルロール322の外周面のリードテープ9を搬送ベルト324上の個包装体部材P14の上面の所定の位置に押し付けて個包装体P15を形成する。
次に、本実施の形態に係る個包装体1の製造方法について図4〜図6、図7〜図10を参照して説明する。ここで、個包装体1は包装シート3で包装された吸収性物品2であるから、本製造方法は包装された吸収性物品2の製造方法ということもできる。
図4〜図6を参照すると、本製造方法は、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品を製造可能な、吸収性物品の製造方法であって、吸収体形成工程と、第1の半製品形成工程と、第2の半製品形成工程と、吸収性物品形成工程と、包装工程と、を備えている。
まず、図4及び図7(A)〜図7(C)を参照し、吸収体形成工程について説明する。積繊装置110において、回転ドラム111が駆動機構(図示されず)によって矢印の方向に回転されつつ材料供給器113から積繊材料が供給されると、パターンプレート112における負圧室111Nに連通した溝内に積繊材料が堆積し、溝内に積繊体50が形成される。積繊体50は単一の吸収体が周方向に連続的に連なった形状を有しており、吸収体連続体と見ることができる。吸収体20の吸収中心域STAに対応する部分50aはその周囲部分よりも嵩が高く、肉厚に形成される。次いで、パターンプレート112が積繊体50と共に正圧室111Pに到達すると、積繊体50がパターンプレート112から離脱される。
一方、ロールWR1から連続シート状の連続補助シートSSが巻き戻され、搬送ベルト115によって搬送方向に張力がかかった状態で搬送される。連続補助シートSSの一方の面には接着剤が塗布されている。パターンプレート112から離脱された積繊体50は、搬送ベルト115上の連続補助シートSSの一方の面の上に貼り付けられる。それにより、図7(A)に示すように、積繊体50が連続補助シートSSに積層された、吸収体部材P1が形成される。積繊体50は吸収体部材P1を形成するための吸収体原料部材ということができる。吸収体部材P1は、搬送ベルト115で吸引されつつ、搬送方向に、特に連続補助シートSSに張力がかかった状態で搬送される。
続いて、キャリアシート供給装置120において、ロールWR2a、WR2bから連続シート状の連続キャリアシートCS1(伸縮性あり)、CS2(伸縮性なし)が巻き戻され、搬送ベルト115に搬送方向に張力がかかった状態で供給される。このとき、搬送方向は伸縮可能な方向とは直交しているので搬送中に連続キャリアシートCS1が伸長することはない。連続キャリアシートCS1、CS2の一方の面には接着剤が塗布されている。その連続キャリアシートCS1、CS2の一方の面が、搬送ベルト115により搬送中の吸収体部材P1の上側の面に押し付けられることにより、連続キャリアシートCS1、CS2が吸収体部材P1に貼り付けられる。このとき、連続キャリアシートCS1は非伸長状態でそのまま貼り付けられる。それにより、図7(B)に示すように、連続キャリアシートCS1、CS2が吸収体部材P1に積層された、吸収体部材P2が形成される。吸収体部材P2は、搬送ベルト115で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、押圧装置130に供給される。
次に、押圧装置130において、搬送ベルト115で搬送された吸収体部材P2は押圧ロール131及びアンビルロール132に挟まれて押圧される。それにより、吸収体部材P2は、所望の厚みに成形されて、所望の繊維密度(所望の嵩)に調整される。ただし、吸収体の吸収中心域に対応する部分は吸収力が低くなり過ぎないように嵩高(肉厚)に成形される。押圧された吸収体部材P2は、実質的には吸収体であり、搬送ベルト133で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、切れ目形成装置140に供給される。
続いて、切れ目形成装置140において、搬送ベルト133で搬送された吸収体部材P2はアンビルロール141及びカットロール142により挟まれて、複数の切れ目20Sを形成される。それにより、図7(C)示すように、複数の切れ目20Sを有する吸収体部材P3となる。このとき、複数の切れ目20Sは、吸収体部材P1(積繊体50+連続補助シートSS)における、吸収体本体部20mの吸収中心域STAを除く後方側の部分20mbに対応する領域に形成され、連続キャリアシートCS1、CS2には形成されない。吸収体部材P3は、搬送ベルト143で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、切断装置150に供給される。このとき、連続キャリアシートCS1、積繊体50及び連続補助シートSSの伸長可能な方向と搬送方向とは直交しているので搬送中に連続キャリアシートCS1、積繊体50及び連続補助シートSSが伸長することはない。
次に、切断装置150において、搬送ベルト143で搬送された吸収体部材P3は、アンビルロール152の外周面に吸引されつつ搬送されながら、カッターロール151の切断刃によって個々に切断されて、吸収体20の形状に分離した吸収体部材P3となる。吸収体部材P3は吸収体である。その吸収体部材P3は、搬送ロール164へ受け渡される。
次に、図4〜図5及び図7(D)を参照して、第1の半製品形成工程について説明する。ギア延伸装置160において、ロールWR3から連続シート状の連続表面シートTSが巻き戻され、ギア延伸装置160によりギア延伸処理が施されて、伸長性且つ伸縮性の連続シートに成形される。ロールWR3から巻き戻された直後の連続表面シートTSは、伸長性等の連続表面シートTSを形成するための原料連続シートということができる。連続表面シートTSでは、表面シート21の後方側の部分21bに対応する部分TS1に伸縮性が発現し、前方側の部分21aに対応する部分TS2には伸縮性が発現しない。延伸後の連続表面シートTSは、一方の面に接着剤を塗布されて搬送ベルト165に搬送方向に張力がかかった状態で供給される。このとき、搬送方向は伸縮可能な方向とは直交しているので搬送中に連続表面シートTSが伸長することはない。搬送ベルト165上では、非伸長状態の連続表面シートTSの一方の面に、搬送ロール164から供給される個々の吸収体部材P3の連続補助シートSS側の面が押し付けられて、非伸長状態の連続表面シートTSに個々の吸収体部材P3が貼り付けられる。それにより、図7(D)に示すように、連続表面シートTS付き吸収体部材P3、すなわち第1の半製品PA4が形成される。第1の半製品P4は、搬送ベルト165で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、圧搾装置170に供給される。ただし、「第1の半製品」とは、吸収体部材P3(吸収体)に連続表面シートTSが接合されたものをいい、圧搾のような他の加工を施された物を含む。
ここで、例えば吸収体部材P3に搬送ベルト143で搬送方向に張力をかけながら搬送する工程は、吸収体部材に搬送方向に張力をかけながら搬送する第1の搬送工程ということができる。また、連続表面シートTSに搬送ベルト165で搬送方向に張力をかけながら搬送する工程は、伸長性連続シートに搬送方向に張力をかけながら搬送する第2の搬送工程ということができる。更に、連続表面シートTSに吸収体部材P3が貼り付けられる工程は、伸長性連続シートと吸収体部材とが少なくとも一部で重なるように積層する積層工程ということができる。
次に、圧搾装置170において、搬送ベルト165で搬送された第1の半製品P4は、圧搾ロール171及びアンビルロール172により挟まれて、圧搾部26を成形される。それにより、圧搾部26を有する第1の半製品P4が形成される。第1の半製品は、搬送ベルト184で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、第2の半製品形成ユニット400Cに供給される。
次に、図5及び図8(A)を参照して、第2の半製品形成工程について説明する。ギア延伸装置180において、ロールWR4から巻き戻された連続裏面シートBSが、一対のギアロール181、182によりギア延伸処理が施されて、伸長性且つ伸縮性の連続シートに成形される。ロールWR4から巻き戻された直後の連続裏面シートBSは、伸長性等の連続裏面シートBSを形成するための原料連続シートということができる。連続裏面シートBSでは、裏面シート22の後方側の部分22bに対応する部分BS1に伸縮性が発現し、前方側の部分22aに対応する部分BS2には伸縮性が発現しない。延伸後の連続裏面シートBSは一対の搬送ロール185、186の間に搬送方向に張力がかかった状態で供給される。このとき、搬送方向は伸縮可能な方向とは直交しているので搬送中に連続裏面シートBSが伸長することはない。一対の搬送ロール185、186の間には、搬送ベルト184から、上側の面に接着剤を塗布された第1の半製品P4が供給される。そして、一対の搬送ロール185、186の間で、第1の半製品P4の上側の面に、連続裏面シートBSが非伸長状態で押し付けられて、第1の半製品P4に連続裏面シートBSが非伸長状態で貼り付けられる。それにより、図8(A)に示すように、連続裏面シートBS付きの第2の半製品P5が形成される。ただし図8(A)以降の図において圧搾部26の記載は省略される。第2の半製品P5は、搬送ベルト187で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、吸収性物品形成ユニット400Dに供給される。ただし、「第2の半製品」とは、第1の半製品に連続裏面シートBSが接合されたものをいい、剥離シートを貼付されたり熱シールのような他の加工を施されたりしたものを含む。
ここで、例えば第1の半製品P4(吸収体部材P3を含む)に搬送ベルト184で搬送方向に張力をかけながら搬送する工程は、吸収体部材に搬送方向に張力をかけながら搬送する第1の搬送工程ということができる。また、連続裏面シートBSに一対の搬送ロール185、186で搬送方向に張力をかけながら搬送する工程は、伸長性連続シートに搬送方向に張力をかけながら搬送する第2の搬送工程ということができる。更に、連続裏面シートBSが第1の半製品P4貼り付けられる工程は、伸長性連続シートと吸収体部材とが少なくとも一部で重なるように積層する積層工程ということができる。
次に、図5及び図8(B)〜図8(C)を参照して、吸収性物品形成工程について説明する。裏面固定部形成装置190において、ロールWR5から巻き戻された連続剥離シートCTが、一方の面に所定形状に接着剤を塗布されて、カッターロール191とアンビルロール192により所定の大きさに切断されて剥離シート7になる。剥離シート7はアンビルロール192と押圧ロール193との間に供給される。アンビルロール192と押圧ロール193との間には、搬送ベルト187から第2の半製品P5が供給される。そして、アンビルロール192と押圧ロール193との間で、第2の半製品P5の上側の面に、剥離シート7が押し付けられて、第2の半製品P5に、剥離シート7が貼り付けられる。それにより、図8(B)に示すように、剥離シート7付きの第2の半製品P5、すなわち第2の半製品P6が形成される。ただし図8(B)以降の図において剥離シート7の記載は省略し、剥離シート7に塗布された接着剤の固定部6のみ記載する。第2の半製品P6は、搬送ベルト194で搬送方向に張力がかかった状態で搬送され、周囲封止装置200に供給される。
周囲封止装置200において、搬送ベルト194で搬送された第2の半製品P6は、加熱ロール201とアンビルロール202との間に供給され、加熱ロール201により加熱されて、吸収性物品2の形状で縁取るように熱シールされる。それにより熱シールされた第2の半製品P6が形成される。この熱シールの内部には、吸収体が収まっている。熱シールされた第2の半製品P6は拡幅装置210に搬送方向に張力がかかった状態で搬送される。
拡幅装置210において、周囲封止装置200から搬送された第2の半製品P6は、複数組の一対の拡幅ロール211、212の間に供給され、複数組の一対の拡幅ロール211、212のそれぞれに少しずつ横断方向に拡幅されて、切れ目20Sをきちんと切れた状態にされる。それにより、第2の半製品P6の滑らかな伸縮が確実に可能になる。第2の半製品P6は、搬送ベルト213によりフラップ固定部形成装置220へ搬送方向に張力がかかった状態で搬送される。
フラップ固定部形成装置220において、ロールWR6から巻き戻された連続シート状の連続剥離シートFTが、一方の面に接着剤を塗布されて、カッターロール221及びアンビルロール222により所定の大きさに切断されて剥離シート5になる。剥離シート5は、アンビルロール222と押圧ロール223との間に供給される。アンビルロール222と押圧ロール223との間には、搬送ベルト213から第2の半製品P6が搬送される。そして、アンビルロール222と押圧ロール223との間で、第2の半製品P6の上側の面に、剥離シート5が押し付けられて、第2の半製品P6に、剥離シート5が貼り付けられる。それにより、図8(C)に示すように、剥離シート5付きの第2の半製品P7が形成される。第2の半製品P7は、搬送ベルト224で周囲切断装置230に搬送方向に張力がかかった状態で搬送される。
周囲切断装置230において、搬送ベルト224で搬送された第2の半製品P7は、アンビルロール232の外周面に吸引されつつ搬送されながら、カッターロール231の切断刃によって個々に切断されて、吸収性物品2の形状に分離された第2の半製品P7、すなわち吸収性物品となる。その吸収性物品は、アンビルロール232から転写装置240へ受け渡される。この工程は、積層された吸収体部材及び伸長性連続シートを切り出して、吸収体及び伸長性シートを形成する切り出し工程ということができる。
次に、図5〜図6及び図8(D)〜図10を参照して、包装工程について説明する。転写装置240において、ロールWR7から巻き戻された連続シート状の連続包装シート3Aが、一方の面に接着剤を塗布されて転写ロール242に巻き込まれる。一方、周囲切断装置230から搬送される吸収性物品が転写ロール241の外周面に吸引されつつ搬送されて転写ロール242に受け渡される。そして、転写ロール242上では、吸収性物品の上面に連続包装シート3Aの一方の面が押し付けられて、吸収性物品53(=吸収性物品2)に連続包装シート3Aが貼り付けられる。それにより、図8(D)に示すように、連続包装シート3A付き吸収性物品、すなわち個包装体部材P8が形成される。個包装体部材P8は、搬送ベルト243で搬送方向に折り畳み装置250へ搬送される。
折り畳み装置250において、搬送ベルト243で搬送方向に搬送された図9(A)に示す個包装体部材P8は、搬送ベルト251で搬送されつつ、個包装体1における折り線FLV1に沿うように折り畳まれて、図9(B)に示すように、個包装体部材P9を形成する。ただし、図9(A)以降の図において、吸収性物品53の細部は省略している。
次に、折り畳み装置260において、搬送ベルト251で搬送方向に搬送された個包装体部材P9は、搬送ベルト261で搬送されつつ、個包装体1における折り線FLV2に沿うように折り畳まれて、図9(C)に示すように個包装体部材P10を形成する。
続いて、折り畳み装置270において、搬送ベルト261で搬送方向に搬送された個包装体部材P10は、搬送ベルト271で搬送されつつ、個包装体1における折り線FLV3に沿うように折り畳まれて、図9(D)に示すように個包装体部材P11を形成する。
上記の折り畳み装置250、260は、吸収性物品2の吸収体20、表面シート21及び裏面シート22における伸長性が高い部分で折り畳みを行っている。伸長性が高い部分は剛性が低く曲げやすいため、吸収体20、表面シート21及び裏面シート22を折り畳むときに、折り畳み装置250、260は容易に確実に折り曲げることができる。その結果、折り曲げ位置がずれる等の不具合を抑制することができ、最終的に吸収性物品が完成したとき製品が歪んだり、寸法ばらつきが生じたりするなどの事態を防止できる。
横シール装置280において、筒状の連続包装シート3Aにおける互いに隣り合う吸収性物品同士の間の部分が、横シール装置280の一対の押圧ロール281、282により横断方向にシールされて、個包装体部材P11の接合部31〜33(図1)が形成される。ただし、吸収性物品の搬送方向の前方及び後方のそれぞれのために2回のシールを行う。
横切断装置290において、横シール装置280から搬送された個包装体部材P11は、接合部31〜33を横断方向に切断される。それにより、図10(A)に示すように、個包装体部材P12が形成される。
方向転換装置300において、横切断装置290で切断された個包装体部材P12は、一対の搬送ベルト301、302の間に把持されつつ搬送方向に搬送され、途中から上側の搬送ベルト302のみでその端部まで搬送される。上側の搬送ベルト302の端部に到達した個包装体部材P12は、下押し装置304によりその下方に配置された搬送ベルト305上に押されて落とされる。搬送ベルト305は、個包装体部材P12を折り畳み装置310へ搬送する。このとき、搬送方向が90度転向して、吸収性物品2の長手方向に搬送される。この場合、吸収性物品2は包装シート3に包装されているので、伸長性の部材が搬送中に引き伸ばされるおそれはない。
折り畳み装置310において、搬送ベルト311で搬送方向に搬送された個包装体部材P12は、搬送ベルト311で搬送されつつ、個包装体1における折り線FLT1に沿うように折り畳まれて、個包装体部材P13となる。すなわち、図10(B)に示すように、個包装体部材P12において、折り線FLT1、FLT2により区画された、横断方向に並んだ3つの部分3a、3b、3cに関して、部分3aが部分3bに重なり、個包装体部材P12横断方向の一方の端部3e1が部分3b上に位置するようになる。更に、個包装体部材P13は、個包装体1における折り線FLT2に沿うように折り畳まれて、個包装体部材P14となる。すなわち、図10(C)に示すように、個包装体部材P13において、部分3cが部分3b上の部分3aに重なり、個包装体部材P13横断方向の他の端部3e2が部分3a上に位置するようになる。
封止装置320において、個包装体部材P14は搬送ベルト323、324で把持されつつ搬送される。ロールWR8から巻き戻された連続テープTPが、カッターロール321及びアンビルロール322により所定の大きさに切断されてリードテープ9になる。リードテープ9は搬送ベルト324上の個包装体部材P14に供給される。個包装体部材P14は、その上面の所定の位置にアンビルロール322からリードテープ9を貼り付けられて、図10(D)に示すように個包装体P15となる。
以上のようにして、包装された吸収性物品が製造される。
本実施の形態に係る吸収性物品の製造方法では、吸収性物品2が完成したときに吸収性物品2の幅方向Wになる方向(伸長性を相対的に低くする方向)を、積繊体50や連続キャリアシートCSのような吸収体部材及び連続表面シートTSや連続裏面シートBSのような伸長性連続シートにおける伸長性が低い方向とし、その方向を搬送方向として、吸収体部材及び伸長性連続シートを搬送することとしている。それにより、吸収体部材及び伸長性連続シートは搬送方向に相対的に低い伸長性を有するので、各吸収体部材及び伸長性連続シートが搬送中に搬送方向に引っ張られたときに伸長することを抑制できる。その結果、吸収体部材及び伸長性連続シートの加工工程において、搬送方向の加工位置を安定させることができ、最終的に吸収性物品が完成したとき製品が歪んだり、寸法ばらつきが生じたりするなどの事態を防止できる。
本実施の形態では、同一種類の製品で長手方向Lの長さが互いに異なる複数の吸収性物品2を同一の製造装置400で製造する場合について、製造する吸収性物品2の変更に伴う製造切り替えの作業を省力化している。すなわち、それまで製造していた吸収性物品とは長手方向Lの長さが異なる他の吸収性物品を新たに製造する場合について、装置の調整や装置の交換など製造切り替えに必要な作業を省力化している。その具体的な形態について、上記の包装工程の折り畳み装置250〜270の動作に基づいて説明する。
図11は、同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品について、折り畳み位置をそれぞれ例示している。この例では、(A)長手方向Lの長さが長い吸収性物品2、(B)長手方向Lの長さが中位の吸収性物品2、及び、(C)長手方向Lの長さが短い吸収性物品2について、折り畳み位置がそれぞれ示され、その折り畳み位置が共通化されている。本実施の形態では、図11(A)〜(C)に示すような同一種類の製品で長手方向Lの長さが互いに異なる複数の吸収性物品2を同一の製造装置400で製造する場合、折り畳み装置250〜270の折り畳みに際して、詳細には予め以下の設定がなされる。
まず、吸収性物品2に関して、吸収中心域STA(排泄口当接域)の長手方向Lの長さが複数の吸収性物品2に共通に(同一に)設定され、吸収中心域STAの長手方向Lの位置が複数の吸収性物品2に個別に(好ましくは共通に(同一に))設定される。そして、それに対応して、吸収中心域STAに対する長手方向Lの両外側の折り線FLV3、FLV2の位置が、複数の吸収性物品2に共通に(同一に)設定される。このとき、折り線FLV3と吸収中心域STA(における一方の端部STAT1)とが離間し、折り線FLV2と吸収中心域STA(における他方の端部STAT2)とが離間するように設定される。これらの長手方向Lの折り線FLV3、FLV2は、吸収性物品2の基準ということができる。ただし、いずれか一方折り線と、折り線間の距離とを基準とてもよい。
次に、製造装置400の基準、すなわち折り畳み装置270〜260の基準として、搬送方向(MD)に沿う仮想的な基準線60が設定される。本実施の形態では、基準線60は折り畳み装置270〜260が配設される壁面に対応する。折り畳み装置270〜260に関して、折り畳み装置270、260における折り線FLV3、FLV2に対応する位置として、基準線60から横断方向(CD)に第1の距離DF1だけ離れた第1の位置及び第2の距離DF2だけ離れた第2の位置が、複数の吸収性物品2に共通に(同一に)設定される。このとき、折り畳み装置270、260における横断方向の第1の位置と第2の位置との距離は、吸収性物品2における長手方向Lの折り線FLV3、FLV2間の距離と同じになる。言い換えると、横断方向における第1の位置及び第2の位置は、吸収中心域STAの長さより長くなるように設定される。すなわち、上記の第1の位置と第2の位置は、複数の吸収性物品2に共通に予め設定されており、よって、横断方向において、第1の位置と第2の位置との距離は、吸収中心域STAの長さより長くなるように設定される。
この設定状態において、以下の工程が実行される。基準線60から横断方向に第1の距離DF1だけ離れた第1の位置(折り線FLV3に対応)と第2の距離DF2だけ離れた第2の位置(FLV2に対応)との間に吸収性物品2の吸収中心域STAが入るように吸収性物品2を配置する(配置工程)。すなわち、第1の位置と折り線FLV3とが重なり、第2の位置と折り線FLV2とが重なるように吸収性物品2を配置する。したがって、基準線60から、複数の吸収性物品2に共通の第1の距離DF1だけ離れた第1の位置及び第2の距離DF2だけ離れた第2の位置(装置側の基準)に、吸収性物品2の基準である長手方向Lの折り線FLV3、FLV2の位置(製品側の基準)を合わせる、ということができる。続いて、吸収性物品2を搬送方向に搬送しつつ、第1の位置及び第2の位置のそれぞれにおいて、搬送方向に沿って吸収性物品2を折り畳む(折り畳み工程)。この場合、第2の位置での折り畳みが図9(C)に対応し、第1の位置での折り畳みが図9(D)に対応する。この吸収性物品2の製造が長手方向Lの長さが異なる他の吸収性物品2の製造に切り替えられても、上記配置工程及び上記折り畳み工程が上記の各設定のままで実施される。
ただし、本実施の形態では、吸収性物品2における吸収中心域STAの長手方向Lの外側の折り線FLV2よりも外側に更に別の折り線FLV1が、複数の吸収性物品2に共通に設定される。加えて、折り畳み装置250における折り線FLV1に対応する位置として、基準線60から横断方向に第3の距離DF3だけ離れた第3の位置が、複数の吸収性物品2に共通に更に設定される。したがって、上記の配置工程の後、吸収性物品2を搬送方向に搬送しつつ、第3の位置において搬送方向に沿って吸収性物品2を折り畳み(図9(B)に対応)、その後、第2の位置及び第1の位置のそれぞれにおいて搬送方向に沿って吸収性物品2を折り畳む(折り畳み工程)。
したがって、本実施の形態によれば、吸収性物品2の製造を、長手方向Lの長さが異なる他の吸収性物品2の製造に切り替えても、同一の第1の位置及び第2の位置(及び第3の位置)にて折り畳みを行うことになるので、それら第1の位置及び第2の位置(及び第3の位置)での折り畳みに関して、折り畳み装置270、260(、250)での折り畳み位置の調整が実質的に不要であり、折り畳み装置270、260(、250)の変更も不要となる。それにより、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。また、本実施の形態では、吸収性物品2の吸収中心域STAが第1の位置と第2の位置との間に存在するように設定され、吸収性物品2の折り畳みの位置が第1の位置及び第2の位置なので、吸収中心域STAが折れることがなく、吸収性が悪化するなどの悪影響を防止できる。言い換えると、折り畳み装置270〜260の基準線60を基準として、複数の吸収性物品2に共通の吸収性物品2の基準を合わせることで、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる、ということができる。
また、本実施の形態では好ましい態様として、吸収性物品2又はその吸収体20における基準線60側の端部2T1又は端部20T1と、吸収中心域STAにおける基準線60側の端部STAT1との距離は、複数の吸収性物品2に共通な(同一の)距離に設定されている。その場合、上記の配置工程は、横断方向において、吸収性物品2又はその吸収体20における端部2T1又は端部20T1と基準線60との距離DS1又は距離DS2が、第1の位置と第2の位置との間に吸収中心域STAが入るような距離となるように吸収性物品2を配置する。
このような本実施の形態によれば、複数の吸収性物品2のいずれの場合にも、端部2T1又は端部20T1と端部STAT1との距離が同じなので、端部2T1又は端部20T1と基準線60との距離が同じになる。そのため、吸収性物品2の製造を、長手方向Lの長さが異なる他の吸収性物品2の製造に切り替えるとき、前回の配置を維持し、すなわち端部2T1又は端部20T1と基準線60との距離を変更せずに、第1の位置と第2の位置との間に吸収中心域STAが存在するようにできる。それにより、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。
また、本実施の形態では好ましい態様として、長手方向Lにおいて、包装シート3の基準線60側の外縁端部3T1は、吸収性物品2の端部2T1よりも吸収中心域STAから離れ、かつ、包装シート3の外縁端部3T1と吸収中心域STAの端部STAT1との距離は、複数の吸収性物品2に共通な(同一の)距離に設定されている。その場合、上記の配置工程は、横断方向において、包装シート3の外縁端部3T1と基準線60との距離DS3が、第1の位置と第2の位置との間に吸収中心域STAが入るような距離となるように吸収性物品2を配置する。また、折り畳み工程は、包装シート3を貼り付けられた吸収性物品2を、吸収性物品2を内側にして折り畳む。
このような本実施の形態によれば、複数の吸収性物品のいずれの場合にも、包装シート3の外縁端部3T1と吸収中心域STAの端部STAT1との距離が同じなので、包装シート3の外縁端部3T1と基準線60との距離が同じになる。そのため、吸収性物品2の製造を、長手方向Lの長さが異なる他の吸収性物品2の製造に切り替えるとき、前回の配置を維持し、すなわち包装シート3の外縁端部3T1と基準線60との距離を変更せずに、第1の位置と第2の位置との間に吸収中心域STAが存在するようにできる。それにより、折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できると共に、同一の包装シート3を用いることができ(図11(A)と(B)など)、包装シート3に関し、連続包装シート3の変更や転写装置240の調整など製造切り替えの作業を省力化できる。また、包装シート3の外縁端部3T1は吸収性物品2の端部2T1よりも基準線60側に張り出しているので、その後の折り畳む工程において基準線60側で包装シート3の外側に吸収性物品2がはみ出す事態を回避できる。
また、本実施の形態では好ましい態様として、吸収性物品2の幅方向Wの長さは複数の吸収性物品2に共通な長さに設定されている。そのため、包装シート3における幅方向Wの長さも、(吸収性物品2の幅方向Wの長さよりも大きく)、複数の吸収性物品2に共通な長さに設定されている。そして、上記の折り畳む工程の後、搬送方向を吸収性物品の長手方向Lに変更し、吸収中心域STAにおける幅方向Wの両端部よりも外側の位置、かつ、包装シート3の幅方向Wの両端部から複数の吸収性物品2に共通な距離の位置において、吸収性物品2を搬送方向に搬送しつつ、搬送方向に沿って吸収性物品2を折り線FLT1、FLT2で折り畳む(図10(B)〜(C))。加えて、折り畳まれたことにより吸収性物品2の最上部に載置(露出)された、包装シートの幅方向Wの端部3e2に、開封用のリードテープ9を貼り付ける。
このような本実施の形態によれば、複数の吸収性物品2のいずれの場合にも、吸収性物品2における幅方向Wの折り畳みにより、吸収性物品2の最上部のほぼ同じ位置に包装シートの端部が載置され、露出される。そのため、吸収性物品2の製造を、長手方向の長さが異なる他の種類の吸収性物品の製造に切り替えても、その位置でのリードテープ9の貼り付けに関して、貼り付けを行う封止装置320での貼り付け位置の調整や、封止装置320そのものの変更が不要となり、製造切り替えの作業を省力化できる。
また、本実施の形態では好ましい態様として、配置工程の前に、複数の吸収性物品2に共通な長手方向Lの長さに設定された包装シート3(例えば、図11(A)と(B))を、吸収性物品2の一方の面に貼り付ける。
このような本実施の形態によれば、複数の吸収性物品2のいずれの場合にも、包装シート3の長手方向Lの長さが同じである。そのため、吸収性物品2の製造を、長手方向Lの長さが異なる他の種類の吸収性物品の製造に切り替えるとき、転写装置240での包装シート3の変更を省略できると共に、折り畳み装置270〜250での包装シート3を変更するときに必要な折り畳み位置の調整を省略できる。それにより、包装シート3や折り畳みに関し、製造切り替えの作業を省力化できる。
また、本実施の形態では好ましい態様として、少なくとも折り畳み装置250〜270は、基準線60に沿うように床面に垂直に延びる壁面に保持されている。搬送方向は壁面に沿う方向であり、搬送面は壁面に垂直である。したがって、折り畳み装置における横断方向の一方の側は壁面であり、他方の側は開放空間であり作業者が作業する空間である。そして、複数の吸収性物品2のうちの一つの吸収性物品2の製造から他の吸収性物品2の製造に切り替わるとき、折り畳む箇所が追加、又は、削減されるときには、横断方向の壁面側とは反対側、すなわち作業者が作業する空間側において、追加された折り畳みを実行し、又は、削減された折り畳みを実行しない。
このような本実施の形態によれば、複数の吸収性物品2のうちの一つの吸収性物品2の製造から他の吸収性物品2の製造に切り替わるとき、折り畳む箇所が増減する場合、壁面側ではなくその反対側の作業者が作業する空間側において、吸収性物品2を折り畳む箇所を増減させる。言い換えると作業者の手が届き難い折り畳み装置の奥側ではなく手前側で、折り畳み装置の増減や折り畳み装置の調整する。それにより、製造切り替えの作業を省力化できる。
なお、本発明は、上記配置工程及び折り畳み工程を実行するのであれば、それ以外の装置や工程については、上述された製造装置400やそれに基づく製造方法に限定されるものではない。また、吸収性物品2の具体的な構成については、例えば上述された吸収中心域STA及び折り線FLV2、FLV3の関係の共通化などが満たされていれば、特に限定されるものでは無い。
また、上述された実施の形態では、上記の包装工程に関して省力化しているが、本発明はその例に限定されるものでは無い。すなわち、長手方向Lの長さの異なる吸収性物品2間で、上述されたように吸収中心域STA及び折り線FLV2、FLV3の関係を共通化させた場合、他の工程も省略化が可能である。例えば、吸収中心域STAの共通化によりフラップ部2b、2bの共通化(すなわち折り線FLV2よりも前方側の部分の吸収性物品の形状の共通化)も可能であるので、剥離シート5の形成や貼り付けの工程(周囲封止装置200)を共通化して省力化が可能である。また、吸収中心域STAの共通化により圧搾部26が共通化可能できるので、圧搾部の形成の工程(圧搾装置170))を共通化して省力化が可能である。
400 製造装置
400A 吸収体形成ユニット
400B 第1の半製品形成ユニット
400C 第2の半製品形成ユニット
400D 吸収性物品形成ユニット
400E 包装ユニット
SS 連続補助シート
CS1 連続キャリアシート
CS2 連続キャリアシート
TS 連続表面シート
BS 連続裏面シート
CT 連続剥離シート
FT 連続剥離シート
TP 連続テープ
P1〜P3 吸収体部材
P4 第1の半製品
P5〜P7 第2の半製品
P8〜P14 個包装体部材
P15 個包装体

Claims (6)

  1. 同一種類の製品で長手方向の長さが互いに異なる複数の吸収性物品を製造可能な、吸収性物品の製造方法であって、
    前記複数の吸収性物品のうちの一つの吸収性物品について、前記吸収性物品の長手方向と搬送方向とが直交し、かつ、前記搬送方向に平行な仮想的な基準線から前記搬送方向に直交する横断方向に第1の距離だけ離れた第1の位置と第2の距離だけ離れた第2の位置との間に前記吸収性物品の排泄口当接域が入るように、前記吸収性物品を配置する配置工程と、
    前記吸収性物品を前記搬送方向に搬送しつつ、前記第1の位置及び前記第2の位置のそれぞれにおいて、前記搬送方向に沿って前記吸収性物品を折り畳む折り畳み工程と、
    を備え、
    前記複数の吸収性物品の各々の排泄口当接域における前記長手方向の長さ、及び、前記第1の位置と前記第2の位置は、前記複数の吸収性物品に共通に予め設定されており、
    前記横断方向において、前記第1の位置と前記第2の位置との距離は、前記排泄口当接域の長さより長く、
    前記複数の吸収性物品のうちの前記長手方向の長さが異なる他の一つの吸収性物品について、前記配置工程と前記折り畳み工程が更に実施される、
    吸収性物品の製造方法。
  2. 前記長手方向において、前記吸収性物品又はその吸収体における前記基準線側の端部と、前記排泄口当接域における前記基準線側の端部との距離は、前記複数の吸収性物品に共通な距離に設定されており、
    前記配置工程は、前記横断方向において、前記吸収性物品又はその吸収体における前記基準線側の端部と前記基準線との距離が、前記第1の位置と前記第2の位置との間に前記排泄口当接域が入るような距離となるように前記吸収性物品を配置する工程を含む、
    請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記吸収性物品の一方の面には包装シートが貼り付けられており、
    前記長手方向において、前記包装シートの前記基準線側の端部は、前記吸収性物品の前記基準線側の端部よりも前記排泄口当接域から離れ、かつ、前記包装シートの前記基準線側の端部と、前記排泄口当接域における前記基準線側の端部との距離は、前記複数の吸収性物品に共通な距離に設定されており、
    前記配置工程は、前記横断方向において、前記包装シートの前記基準線側の端部と前記基準線との距離が、前記第1の位置と前記第2の位置との間に前記排泄口当接域が入るような距離となるように前記吸収性物品を配置する工程を含み、
    前記折り畳み工程は、前記包装シートを貼り付けられた前記吸収性物品を、前記吸収性物品を内側にして折り畳む工程を含む、
    請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記包装シートにおける前記長手方向に直交する幅方向の長さは、前記吸収性物品の前記幅方向の長さよりも大きく、前記複数の吸収性物品に共通な長さに設定されており、
    前記折り畳む工程の後、前記搬送方向を前記吸収性物品の前記長手方向に変更してから、前記排泄口当接域における前記幅方向の両端部よりも外側の位置、かつ、前記包装シートの前記幅方向の両端部から前記複数の吸収性物品に共通な距離の位置において、前記吸収性物品を前記搬送方向に搬送しつつ、前記搬送方向に沿って前記吸収性物品を折り畳む工程と、
    折り畳まれたことにより前記吸収性物品の最上部に載置された、前記包装シートの前記幅方向の端部に、開封用のリードテープを貼り付ける工程と、
    を更に備える、
    請求項3に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記配置工程の前に、前記複数の吸収性物品に共通な前記長手方向の長さに設定された包装シートを、前記吸収性物品の一方の面に貼り付ける工程を更に備える、
    請求項3又は4に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記折り畳み工程において、
    前記基準線に沿うように折り畳み装置を保持する壁面が存在し、
    前記搬送方向は、前記壁面に沿う方向であり、
    前記複数の吸収性物品のうちの一つの吸収性物品の製造から他の吸収性物品の製造に切り替わるとき、前記折り畳む箇所が追加、又は、削減されるときには、前記横断方向の前記壁面側と反対側において、追加された前記折り畳みを実行し、又は、削減された前記折り畳みを実行しない、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
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