JP2004040941A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Yasuhiro Murai
村井 康弘
Tomomi Yamada
山田 智巳
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Abstract

【課題】位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置において、無負荷状態となった場合の損失を低減することが可能なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】トランス50と、トランス50の1次側に設けられたフルブリッジ型のスイッチング回路40と、トランス50の2次側に設けられた出力回路60,70と、スイッチング回路40を位相シフト制御する制御回路80とを備えている。制御回路80は、当該スイッチング電源装置の出力電流が所定値未満であることに応答して、動作停止状態となる。このように、本発明にかかるスイッチング電源装置によれば、無負荷状態になると制御回路80が動作停止状態となることから、位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置が無負荷状態となった場合の損失を低減することが可能となる。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源装置に関し、さらに詳細には、フルブリッジ型位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スイッチング電源装置として、いわゆるDC/DCコンバータが知られている。代表的なDC/DCコンバータは、スイッチング回路を用いて直流入力を一旦交流に変換した後、トランスを用いてこれを変圧(昇圧または降圧)し、さらに、出力回路を用いてこれを直流に変換する装置であり、これによって入力電圧とは異なる電圧を持った直流出力を得ることができる。ここで、大容量が要求されるスイッチング電源装置のスイッチング回路としては、いわゆるフルブリッジ回路が用いられることが一般的であるが、この種のスイッチング回路において発生するスイッチング損失を低減可能な駆動方式として、いわゆる位相シフト制御方式が知られている。位相シフト制御を行う制御回路としては、例えば、USP5,291,384に記載された制御回路が知られている。
【0003】
USP5,291,384に記載されているように、位相シフト制御方式においては、スイッチング回路を構成する各スイッチ素子のスイッチング周期及びデューティを一定に保ちつつ、これらスイッチ素子間の位相を制御することによって、出力電圧が一定に保たれる。具体的には、出力電圧が低下した場合には、スイッチング回路を構成する一方のアームの高位側スイッチと他方のアームの低位側スイッチがともに導通状態となっている期間を長くすることにより、トランスの1次側から2次側に伝送される電力を増大させ、逆に、出力電圧が上昇した場合には、スイッチング回路を構成する一方のアームの高位側スイッチと他方のアームの低位側スイッチがともに導通状態となっている期間を短くすることにより、トランスの1次側から2次側に伝送される電力を減少させる。
【0004】
したがって、無負荷状態となった場合には、一方のアームの高位側スイッチと他方のアームの低位側スイッチがともに導通状態となっている期間はゼロとされ、これによりトランス2次側には電力が伝送されない状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のとおり、位相シフト制御方式を用いた場合、一般的なデューティ制御によるパルス幅制御方式を用いた場合と比べて、スイッチング損失が全体的に低減されるものの、デューティ制御方式とは異なり、無負荷状態となった場合であってもスイッチング動作が継続されることから、無負荷状態であってもスイッチ素子を駆動するための電力を消費し続ける。また、スイッチング回路において発生するスイッチング損失についても、無負荷もしくは無負荷に近い状態では0Wにならない。これらにより、例えば、位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置の入力電源にバッテリを用いた場合、バッテリの消費電力が大きくなり、バッテリ寿命を縮めてしまうことになる。
【0006】
したがって、本発明の目的は、位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置において、無負荷状態となった場合の損失を低減することが可能なスイッチング電源装置を提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、入力電源としてバッテリを用いた場合に、バッテリの電力消費を低減することが可能な位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるスイッチング電源装置は、トランスと、前記トランスの1次側に設けられたフルブリッジ型のスイッチング回路と、前記トランスの2次側に設けられた出力回路と、前記スイッチング回路を位相シフト制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、スイッチング電源装置の出力電流が第1の値未満であることに応答して動作停止状態となることを特徴とする。
【0009】
本発明にかかるスイッチング電源装置によれば、無負荷状態になると制御回路が動作停止状態となることから、位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置が無負荷状態となった場合の損失を低減することが可能となる。
【0010】
また、前記制御回路の出力信号を受けて前記スイッチング回路を駆動するドライバをさらに備え、前記動作停止状態においては、前記出力信号を固定して制御を行うことが好ましい。これによれば、ドライバの出力も固定されることから、無負荷状態においてドライバが消費する電力を削減することが可能となる。
【0011】
さらに、前記制御回路は、前記出力回路に接続されるバッテリから前記バッテリに対して並列接続される負荷に流れる電流が第2の所定値以上であることに応答して前記動作停止状態から動作状態に復帰することが好ましい。
【0012】
さらに、前記第1の値が前記第2の値よりも小さいことが好ましい。
【0013】
また、本発明にかかるスイッチング電源装置は、一対の出力電源端子間にバッテリ及び負荷が並列に接続され、これらバッテリ及び負荷に電力を供給する位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置であって、無負荷状態となったことに応答してスイッチング動作が停止するとともに、前記負荷に流れる電流が所定値以上となったことに応答してスイッチング動作が再開することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明によるスイッチング電源装置は、電気自動車やハイブリッド型自動車用のスイッチング電源装置のように、スイッチング電源装置の入力端にバッテリが設けられ、且つ、出力端と負荷との間にバッテリが設けられる場合に効果を発揮する。したがって、以下に説明する本発明の好ましい実施態様においては、本発明によるスイッチング電源装置をハイブリッド型自動車用のスイッチング電源装置として用いた場合を例に説明する。
【0015】
図1は、本実施態様にかかるスイッチング電源装置をハイブリッド型自動車用の電源装置として用いた場合のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施態様にかかるスイッチング電源装置10をハイブリッド型自動車用の電源装置として用いた場合、スイッチング電源装置10は主バッテリ11と副バッテリ12との間に接続され、主バッテリ11より入力電源端子1,2間に供給される入力電圧Vin(例えば150Vあるいは300V)を降圧して出力電源端子3,4間に出力電圧Vo(例えば約14V)を発生させ、これによって副バッテリ12を充電するとともに、エアコン、カーオーディオ、ヘッドライト等からなる負荷13を駆動する役割を果たす。
【0017】
主バッテリ11に対する充電は、エンジン14及び駆動系15より供給される動力に基づいて発電するモータ・発電機16によって行われる。すなわち、エンジン14が発生する動力が駆動系15によって消費される動力よりも上回っている場合には、残余の動力がモータ・発電機16に供給されて発電が行われるとともに、制動時のように駆動系15が動力を発生している場合には、かかる動力がモータ・発電機16に供給されて発電が行われる。一方、エンジン14が発生する動力を超える動力を駆動系15が必要としている場合には、主バッテリ11に充電された電力を用いてモータ・発電機16が動力を発生し、これが駆動系15に供給される。
【0018】
また、図1に示すように、スイッチング電源装置10と副バッテリ12との間には、これらの間に流れる電流Io1を検出しこれに応じた検出電圧V1を生成する電流検出回路21が設けられ、さらに、副バッテリ12と負荷13との間には、これらの間に流れる電流Io2を検出しこれに応じた検出電圧V2を生成する電流検出回路22が設けられている。これら検出電圧V1及びV2は、いずれもスイッチング電源装置10に供給されている。これら電流検出回路21、22としては、特に限定されないが、カレントトランスやホール素子等を用いることができる。
【0019】
図2は、本実施態様にかかるスイッチング電源装置10の回路図である。
【0020】
図2に示すように、本実施態様にかかるスイッチング電源装置10は、一対の入力電源端子1,2に供給される入力電圧Vinを降圧して出力電圧Voを生成し、これを一対の出力電源端子3,4に供給する装置であり、入力電源端子1,2に接続された入力コンデンサ30と、入力コンデンサ30に接続されたフルブリッジ型のスイッチング回路40と、1次巻線51及び2次巻線52,53を有するトランス50と、トランス50の2次巻線52,53に接続された整流回路60と、整流回路60と一対の出力電源端子3,4との間に接続された平滑回路70と、スイッチング回路40の動作を制御する制御回路80と、それぞれ検出電圧V1及びV2に基づいて制御信号S1及びS2を生成する判定回路81,82と、ドライバ91〜94とを備えている。
【0021】
スイッチング回路40は、入力コンデンサ30の両端間に直列接続された第1のスイッチ素子41及び第2のスイッチ素子42と、同じく入力コンデンサ30の両端間に直列接続された第3のスイッチ素子43及び第4のスイッチ素子44とを備え、第1及び第2のスイッチ素子41,42からなる直列体はフルブリッジ回路の第1のアームを構成し、第3及び第4のスイッチ素子43,44からなる直列体はフルブリッジ回路の第2のアームを構成している。これら第1乃至第4のスイッチ素子41〜44としては、公知である種々のスイッチ素子を用いることができるが、FET(電界効果型トランジスタ)を用いることが好ましい。
【0022】
整流回路60は、トランス50の2次巻線52の一端と整流出力点60aとの間に接続されたダイオード61と、トランス50の2次巻線53の一端と整流出力点60aとの間に接続されたダイオード62とを備えている。
【0023】
平滑回路70は、整流出力点60aと出力電源端子3との間に接続された出力チョークコイル71と、一対の出力電源端子3,4間に接続された出力コンデンサ72とを備えている。また、出力電源端子4は、トランス50の2次側センタータップ50aに直接接続されている。このような構成により、整流回路60と平滑回路70は出力回路を構成している。
【0024】
制御回路80は出力コンデンサ72の両端間に現れる出力電圧Voを監視し、これに基づいて出力電圧Voが予め定められた値となるようスイッチング回路40の動作を制御する回路であり、位相シフト制御方式によってその出力信号OUT−a〜OUT−dを生成する。生成された出力信号OUT−a〜OUT−dはそれぞれドライバ91〜94に供給され、ドライバ91〜94はこれらに基づいてそれぞれ駆動信号OUT−A〜OUT−Dを生成し、対応するスイッチ素子41〜44を駆動する。
【0025】
図3は、制御回路80によって生成される出力信号OUT−a〜OUT−dの波形図である。尚、ドライバ91〜94により生成される駆動信号OUT−A〜OUT−Dの波形は、それぞれ出力信号OUT−a〜OUT−dの波形と略一致している。
【0026】
本実施態様にかかるスイッチング電源装置10は位相シフト制御方式が採用されることから、図3に示すように、OUT−aとOUT−bは、所定のデッドタイムをはさんで交互にハイレベルとなり、OUT−cは、OUT−bに対して位相シフトされ、OUT−dは、OUT−aに対して位相シフトされる。ここで、トランス50の1次側の電圧Vmtの波形は、OUT−aに対するOUT−dの位相シフト量、並びに、OUT−bに対するOUT−cの位相シフト量によって決まる。具体的には、図3に示すように、OUT−aとOUT−dがいずれもハイレベルとなっている期間においては、第1のスイッチ素子41及び第4のスイッチ素子44の両方がオン状態となるため、トランス50の1次側の電圧VmtはVinに一致する一方、OUT−bとOUT−cがいずれもハイレベルとなっている期間においては、第2のスイッチ素子42及び第3のスイッチ素子43の両方がオン状態となるため、トランス50の1次側の電圧Vmtは−Vinとなる。その他の期間においては、トランス50の1次側の電圧Vmtはゼロである。
【0027】
したがって、トランス50の2次側へ伝送される電力は、OUT−aに対するOUT−dの位相シフト量及びOUT−bに対するOUT−cの位相シフト量によって決まり、出力電圧Voが目標値(例えば14V)よりも低くなると、制御回路80は、OUT−aに対するOUT−dの位相シフト量及びOUT−bに対するOUT−cの位相シフト量を減少させ、これによって、OUT−a及びOUT−dがいずれもハイレベルとなる期間、並びに、OUT−b及びOUT−cがいずれもハイレベルとなる期間を長くする。一方、出力電圧Voが目標値(例えば14V)よりも低くなると、制御回路80は、OUT−aに対するOUT−dの位相シフト量及びOUT−bに対するOUT−cの位相シフト量を増大させ、これによって、OUT−a及びOUT−dがいずれもハイレベルとなる期間、並びに、OUT−b及びOUT−cがいずれもハイレベルとなる期間を短くする。このため、無負荷状態になると、OUT−a及びOUT−dがいずれもハイレベルとなる期間、並びに、OUT−b及びOUT−cがいずれもハイレベルとなる期間はゼロとなり、トランス50の2次側には電力が伝送されない状態とされる。
【0028】
図4は、無負荷状態における出力信号OUT−a〜OUT−dの波形図である。
【0029】
図4に示すように、無負荷状態になると、OUT−cの位相がOUT−bに対して約180°(約半周期)シフトし、OUT−dの位相がOUT−aに対して約180°シフトするため、OUT−a及びOUT−dがいずれもハイレベルとなる期間、並びに、OUT−b及びOUT−cがいずれもハイレベルとなる期間はなくなる。これにより、トランス50の1次側の電圧Vmtはゼロに固定される。
【0030】
このような状態となっても、デューティ制御を用いたパルス幅制御方式によるスイッチング電源装置とは異なり、スイッチング回路40が所定の周期でスイッチング動作を継続するため、ドライバ91〜94においてスイッチング回路40を駆動するための電力を消費し続ける。また、無負荷もしくは無負荷に近い状態では、スイッチング回路40においてもスイッチング損失が発生する。このような電力消費を低減すべく、本実施態様にかかるスイッチング電源装置10においては判定回路81,82が設けられ、これらにより生成される制御信号S1,S2を用いて無負荷状態においてドライバ91〜94が消費する電力及びスイッチング回路40において発生するスイッチング損失の低減が図られている。
【0031】
図5は、判定回路81,82の回路図である。
【0032】
図5に示すように、判定回路81,82は、いずれもコンパレータ83及び抵抗84〜86によって構成される。コンパレータ83は反転入力端子(−)及び非反転入力端子(+)を有しており、反転入力端子(−)は基準電圧Vrefとグランド間に接続された抵抗84と抵抗85の接点Aに接続され、非反転入力端子(+)には検出電圧V1またはV2が供給される。
【0033】
ここで、抵抗84の抵抗値は、抵抗85の抵抗値よりも十分に大きくなるように設定され、さらに、抵抗84と抵抗85の抵抗比は判定回路82よりも判定回路81の方が大きくなるように設定されている。これにより、判定回路81においては、電流検出回路21により検出された電流Io1がゼロに近い所定値Imin1未満となり(Io1<Imin1)、検出電圧V1が接点Aの電圧以下に低下すると、コンパレータ83の出力である制御信号S1はローレベル(L)となり、それ以外の状態(Io1≧Imin1)においてはコンパレータ83の出力である制御信号S1はハイレベル(H)となる。一方、判定回路82においては、電流検出回路22により検出された電流Io2が所定値Imin2(>Imin1)未満となり(Io2<Imin2)、検出電圧V2が接点Aの電圧以下に低下すると、コンパレータ83の出力である制御信号S2はローレベル(L)となり、それ以外の状態(Io2≧Imin2)においてはコンパレータ83の出力である制御信号S2はハイレベル(H)となる。
【0034】
ここで、制御信号S1がローレベル(L)となるのは、副バッテリ12が実質的に満充電状態であり、且つ、負荷13がほとんど電力を消費していないか或いは消費電力の全てが副バッテリ12から与えられるような軽負荷状態である。このような状態においては、スイッチング電源装置10は無負荷状態となる。一方、制御信号S2がローレベル(L)となるのは、負荷13がほとんど電力を消費していない状態であり、副バッテリ12の充電状態とは無関係である。
【0035】
尚、コンパレータ83の出力ラインと基準電圧Vrefとの間には抵抗86が設けられていることから、電源投入時においては制御信号S1及びS2はいずれもハイレベル(H)となる。
【0036】
次に、制御信号S1及びS2に基づいた制御回路80の動作について説明する。
【0037】
図6は、制御信号S1及びS2に基づく制御回路80の動作を示すフローチャートである。
【0038】
まず、制御回路80に対して電源が投入されると、制御回路80は「動作状態」となり、位相シフト制御方式により上述した波形を有する出力信号OUT−a〜OUT−dが生成される(ステップ1)。生成された出力信号OUT−a〜OUT−dはそれぞれドライバ91〜94に供給され、ドライバ91〜94はこれらに基づいてそれぞれ駆動信号OUT−A〜OUT−Dを生成し、対応するスイッチ素子41〜44を駆動する。これにより出力電源端子3,4間には出力電圧Voが発生するとともに、副バッテリ12の充電レベル及び負荷13の状態に応じた電流Io1が、副バッテリ12及び/又は負荷13に供給される。
【0039】
この間、制御回路80は制御信号S1の論理レベルを監視し(ステップ2)、これがハイレベル(H)である間は上述した「動作状態」を保持するが、これがローレベル(L)となると、「動作停止状態」に変化する(ステップ3)。ここで「動作停止状態」とは、出力信号OUT−a〜OUT−dが一方の論理レベル若しくはハイインピーダンス状態に固定され、これによって、ドライバ91〜94の出力である駆動信号OUT−A〜OUT−Dが変化しなくなる状態を指す。このような状態とする方法としては特に限定されず、種々の方法を用いることができる。すなわち、制御信号S1がローレベル(L)に変化したことに応答して、制御回路80に含まれる内部回路の一部又は全部(制御信号S1及びS2のレベルを監視し、これに基づいて状態の切り替えを行う部分を除く)の動作を停止させてもよいし(第1の方法)、制御回路80の動作クロックの供給を遮断乃至は動作クロック自体を停止させてもよいし(第2の方法)、さらには、出力信号OUT−a〜OUT−dとグランドとの間にスイッチを付加し、これをONさせることにより出力信号OUT−a〜OUT−dを強制的に接地させてもよい(第3の方法)。また、制御回路80(制御信号S1及びS2のレベルを監視し、これに基づいて状態の切り替えを行う部分を除く)に対する動作電圧の供給を遮断してもよい(第4の方法)。
【0040】
これにより、制御信号S1がローレベル(L)であることによって、副バッテリ12が実質的に満充電状態であり、且つ、負荷13が軽負荷状態または無負荷状態であることが検知されると、スイッチング回路40の動作自体が停止され、ドライバ91〜94がスイッチング回路40を駆動するための電力を消費しなくなる。特に、上記第1、第2及び第4の方法によれば、制御回路80において消費する電力も低減される。
【0041】
このようにして制御回路80が「動作停止状態」となっている間、制御回路80は制御信号S2の論理レベルを監視し(ステップ4)、これがローレベル(L)である間は「動作停止状態」を保持するが、これがハイレベル(H)となると、再び「動作状態」に復帰する(ステップ1)。
【0042】
したがって、副バッテリ12が実質的に満充電状態であり、且つ、負荷13が軽負荷または無負荷である状態から、負荷13が所定値以上の電力を消費し始めると、スイッチング回路40の動作が再開され、スイッチング電源装置10による電力供給が再開される。
【0043】
以上説明したように、本実施態様においては、制御信号S1及びS2に基づいて制御回路80が動作状態或いは動作停止状態とされることから、電力供給が不要である期間においてドライバ91〜94及びスイッチング回路40にて消費されていた電力を削減することが可能となる。
【0044】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0045】
例えば、上記実施態様においては、検出電圧V1及びV2に基づいて制御回路80を「動作状態」及び「動作停止状態」のいずれかに切り替えているが、動作状態をさらに「通常動作状態」と「軽負荷動作状態」に分け、検出電圧V1及びV2に基づき副バッテリ12が実質的に満充電状態であることが検出された場合、軽負荷動作状態とすることによって、スイッチング電源装置10の出力電圧Voが通常のレベルよりも低くなるように構成しても構わない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置の無負荷時もしくは無負荷に近い状態における消費電力を低減することが可能となる。したがって、入力電源としてバッテリを用いた場合、バッテリの消費電力を低減することが可能となるとともに、その寿命を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかるスイッチング電源装置をハイブリッド型自動車用の電源装置として用いた場合のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の好ましい実施態様にかかるスイッチング電源装置10の回路図である。
【図3】通常負荷状態における出力信号OUT−a〜OUT−dの波形図である。
【図4】無負荷状態における出力信号OUT−a〜OUT−dの波形図である。
【図5】判定回路81,82の回路図である。
【図6】制御信号S1及びS2に基づく制御回路80の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スイッチング電源装置
11 主バッテリ
12 副バッテリ
13 負荷
14 エンジン
15 駆動系
16 モータ・発電機
21,22 電流検出回路
30 入力コンデンサ
40 スイッチング回路
41〜44 スイッチ素子
50 トランス
50a 2次側センタータップ
51 1次巻線
52,53 2次巻線
60 整流回路
60a 整流出力点
61,62 ダイオード
70 平滑回路
71 出力チョークコイル
72 出力コンデンサ
80 制御回路
81,82 判定回路
83 コンパレータ
84〜86 抵抗
91〜94 ドライバ

Claims (5)

  1. トランスと、前記トランスの1次側に設けられたフルブリッジ型のスイッチング回路と、前記トランスの2次側に設けられた出力回路と、前記スイッチング回路を位相シフト制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、スイッチング電源装置の出力電流が第1の値未満であることに応答して動作停止状態となることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路の出力信号を受けて前記スイッチング回路を駆動するドライバをさらに備え、前記動作停止状態においては、前記出力信号を固定して制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記制御回路は、前記出力回路に接続されるバッテリから前記バッテリに対して並列接続される負荷に流れる電流が第2の所定値以上であることに応答して前記動作停止状態から動作状態に復帰することを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1の値が前記第2の値よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 一対の出力電源端子間にバッテリ及び負荷が並列に接続され、これらバッテリ及び負荷に電力を供給する位相シフト制御方式によるスイッチング電源装置であって、無負荷状態となったことに応答してスイッチング動作が停止するとともに、前記負荷に流れる電流が所定値以上となったことに応答してスイッチング動作が再開することを特徴とするスイッチング電源装置。
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