JP2004039098A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペアメモリセルの数を増加させずに不良チップの救済率を向上することが可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】メモリセルアレイ14にはスペアメモリセルが配置されるスペアコラムが設けられている。メモリセルアレイ14は、同一のロウアドレスに応じて一括して選択されるサブワード線をメモリセルアレイの右半分と左半分で割付を変更することができる。この割付の変更はSD発生回路4に内蔵されたヒューズ素子を切断することによって行なうことができる。同一メモリセル行に複数の不良メモリセルが集中してしまった場合であっても、不良メモリセルのロウアドレスに応じた選択単位における数をアドレス割付の変更により分散させることができるので、スペアメモリセルによって救済可能となるチップを増やすことができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置に関し、より特定的には、スペアメモリセルによる置換が可能なメモリセルアレイを含む半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体記憶装置は、高集積化がますます進んでいる。集積度の高い半導体記憶装置は、スペアメモリセルを備え、製造段階にて一部のメモリセルに欠陥が生じた場合でもその欠陥が生じた不良メモリセルをスペアメモリセルに置換えて救済するのが一般的である。このような冗長置換を行なうことで、歩留りを向上させる方法が一般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、半導体記憶装置の大規模化により、第1に、歩留りを上げるために必要となるスペアメモリセルを含むエレメント数が増大し、これに従って、スペアメモリセルを置換すべき不良メモリセルのアドレスを記憶させるためのプログラム素子数も増加する。これらの要素の増大によって、チップ面積が増大するという問題が発生する。
【0004】
置換を行なうためには、不良メモリセルのアドレスを不揮発的に記憶させておく必要がある。この手段としては、ヒューズ素子等のプログラム素子が用いられる場合が多い。このヒューズ素子は、レーザビームなどを使用して切断される。
確実に切断を行ない、かつ周囲の素子を傷つけないためには、ヒューズ素子にある程度の大きさが必要であり、またその周辺に他の素子が存在していてはならない。したがって、多くのプログラム素子を備えるほど、チップ面積が大きくなる。
【0005】
また、第2に、プログラム素子数の増加に従って、不良チップを救済するためのプログラム時間も無視できないものとなり、製造コストが増大するという問題も発生している。
【0006】
この発明の目的は、不良メモリセルに起因する不良チップの救済率が向上した半導体記憶装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の半導体記憶装置は、各々が複数の正規メモリセルを含む第1〜第4の正規メモリセル群と、複数の正規メモリセルのうちの欠陥メモリセルに置換するための第1、第2の予備メモリセルと、アドレス割り当て情報を不揮発的に保持し、アドレス割り当て情報に基づいて決定される第1〜第4の正規メモリセル群のうちのいずれか2つの正規メモリセル群を入力アドレスとして与えられる第1のアドレス値に応答して第1の予備メモリセルとともに選択し、アドレス割り当て情報に基づいて決定される第1〜第4の正規メモリセル群のうちの他の2つの正規メモリセル群を入力アドレスとして与えられる第2のアドレス値に応答して第2の予備メモリセルとともに選択する第1の選択回路と、置換情報を不揮発的に保持し、第1のアドレス値に応じて選択される正規メモリセルのうちの第1の欠陥メモリセルに代えて第1の予備メモリセルを置換情報に基づき選択し、第2のアドレス値に応じて選択される正規メモリセルのうちの第2の欠陥メモリセルに代えて第2の予備メモリセルを置換情報に基づき選択する第2の選択回路とを備える。
【0008】
請求項2に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の構成において、入力アドレスは、外部から与えられるロウアドレスであり、第2の選択回路は、置換情報と外部から与えられるコラムアドレスとを比較して選択動作を行なう。
【0009】
請求項3に記載の半導体記憶装置は、請求項2に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、メインワード線と、第1の正規メモリセル群に接続され、メインワード線の活性化に応じて活性化される第1のサブワード線と、第2の正規メモリセル群および第1の予備メモリセルに接続され、メインワード線の活性化に応じて活性化される第2のサブワード線と、第3の正規メモリセル群に接続され、メインワード線の活性化に応じて活性化される第3のサブワード線と、第4の正規メモリセル群および第2の予備メモリセルに接続され、メインワード線の活性化に応じて活性化される第4のサブワード線とをさらに備え、第1の選択回路は、第1のアドレス値に応じて第1、第2のサブワード線を一括して選択する第1の動作、第1のアドレス値に応じて第1、第4のサブワード線を一括して選択する第2の動作のいずれの動作を行なうかの設定を不揮発的に記憶する切換設定部と、メインワード線の活性化時に第1〜第4のサブワード線の駆動を切換設定部の出力に応じて選択的に行なう駆動部とを含む。
【0010】
請求項4に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第1〜第4の正規メモリセル群に対してそれぞれデータ授受を行なうための第1〜第4の正規データ線群と、第1、第2の予備メモリセルに対してそれぞれデータ授受を行なうための第1、第2の予備データ線とをさらに備え、第1の選択回路は、第1のアドレス値に応じて第1、第3の正規データ線群および第1の予備データ線を一括して選択する第1の動作、第1のアドレス値に応じて第2、第3の正規データ線群および第1の予備データ線を一括して選択する第2の動作のいずれか一方をアドレス割り当て情報に応じて行ない、第2の選択回路は、置換情報と入力アドレスとを比較し、第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線のいずれか1つに代えて第1の予備データ線を選択する。
【0011】
請求項5に記載の半導体記憶装置は、請求項4に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第1の選択回路は、第1のアドレス値に応じて第1、第3の正規データ線群を一括して選択し、かつ、第2のアドレス値に応じて第2、第4の正規データ線群を一括して選択する第1の動作、第1のアドレス値に応じて第2、第3の正規データ線群を一括して選択し、かつ、第2のアドレス値に応じて第1、第4の正規データ線群を一括して選択する第2の動作のいずれの動作を行なうかの設定を不揮発的に記憶する切換設定部と、切換設定部の出力に応じて、第1、第2の正規データ線群のうちいずれか一方を選択し、第3、第4の正規データ線群のうちいずれか一方を選択し、第1、第2の予備データ線のいずれか一方を選択するデータ線選択部とを含む。
【0012】
請求項6に記載の半導体記憶装置は、請求項4に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線にそれぞれ対応して設けられる複数の外部データ線をさらに備え、第2の選択回路は、置換情報を不揮発的に記憶するアドレスプログラム回路と、入力アドレスとアドレスプログラム回路の出力とを比較するアドレスコンパレータと、第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線のうちのアドレスコンパレータの出力によって指定されるいずれか1つに代えて、第1の選択回路によって選択された予備データ線を対応する外部データ線に接続するデータ線置換回路とを含む。
【0013】
請求項7に記載の半導体記憶装置は、請求項4に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線にそれぞれ対応して設けられる複数の外部データ線をさらに備え、第2の選択回路は、置換情報を不揮発的に記憶するアドレスプログラム回路と、入力アドレスとアドレスプログラム回路の出力とを比較するアドレスコンパレータと、第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線のうちからアドレスコンパレータの出力によって指定される正規データ線を除外するように、第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線および予備データ線と外部データ線との接続をシフトさせるデータ線シフト回路とを含む。
【0014】
請求項8に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、外部から与えられる入力データを受けて誤り訂正のための単位データを発生し、入力アドレスに応じて一括選択される、第1〜第4の正規メモリセル群および第1、第2の予備メモリセルのうちの一部分に対して単位データを出力し、一部分から読出された単位データを受けて誤り訂正を行ない、訂正されたデータを外部に出力する誤り訂正回路をさらに備える。
【0015】
請求項9に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、半導体記憶装置は、動作モードとして通常モードとテストモードとを有し、第1の選択回路は、アドレス割り当て情報を不揮発的に記憶し、通常モードでは記憶されたアドレス割り当て情報を出力し、テストモードでは、アドレス割り当て情報が記憶される前の初期情報を出力する記憶部を含む。
【0016】
請求項10に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の構成に加えて、半導体記憶装置は、動作モードとして通常モードとテストモードとを有し、テストモードにおいて、第1の選択回路からアドレス割り当て情報を受けて外部に出力する出力回路をさらに備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0018】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の半導体記憶装置1の構成を示す概略ブロック図である。
【0019】
図1を参照して、半導体記憶装置1は、ロウアドレス信号RA0〜RAkを受けてメモリセルの行の選択を行なうためのロウデコーダ2と、ロウデコーダ2の出力に応じてメインワード線を駆動するメインワードドライバMWDと、ロウアドレス信号RA0〜RAkを受けて信号SD10〜SD21を出力するSD発生回路4とを含む。
【0020】
半導体記憶装置1は、さらに、不良メモリセルに対応する置換すべきアドレスを不揮発的に記憶するアドレスプログラム回路6と、アドレスプログラム回路6の出力とコラムアドレス信号CA0〜CAnとを比較するアドレスコンパレータ8と、アドレスコンパレータ8の出力に応じて活性状態が決定されコラムアドレス信号CA0〜CAnに応じてメモリセルの列選択を行なうためのコラムデコーダ10と、アドレスコンパレータ8の出力に応じてスペアメモリセルの列を選択するためのスペアコラムデコーダ12と、メモリセルアレイ14とを含む。
【0021】
メモリセルアレイ14は、ロウデコーダ2およびコラムデコーダ10およびスペアコラムデコーダ12の出力に応じて行と列とが選択され、外部とデータの授受を行なう。メモリセルアレイ14は、サブワードドライバSWDとセンスアンプ帯SABとを含み、サブワードドライバSWDとセンスアンプ帯SABにより格子状に区切られた複数のメモリブロックに分割されている。
【0022】
半導体記憶装置1は、ロウデコーダ2、サブワードドライバSWD、およびSD発生回路4によって第1段階としてメモリセルの行の選択を行ない、アドレスプログラム回路6、アドレスコンパレータ8、コラムデコーダ10、およびスペアコラムデコーダ12によって第2段階としてメモリセルの列の選択を行なう。
この第2段階の列選択時に、スペアメモリセルの正規メモリセルへの置換が行なわれる。
【0023】
図2は、メモリセルアレイ14の構成を概略的に示す回路図である。なお、説明のためにロウデコーダ2およびメインワードドライバMWDも図中に示されている。
【0024】
図2を参照して、メモリセルアレイ14は、サブワードドライバ帯SWDと、センスアンプ帯SABと、メモリブロックBLK11,BLK12、BLK21,BLK22とを含む。
【0025】
サブワードドライバ帯SWDは、メインワードドライバMWDの出力に応じてサブワード線SWL10を駆動するサブワードドライバSWD10と、メインワードドライバMWDの出力に応じてサブワード線SWL11を駆動するサブワードドライバSWD11とを含む。サブワードドライバSWD10,SWD11は、メモリブロックBLK11に対応して設けられる。サブワードドライバSWD10,SWD11は、それぞれ、信号SD10,信号SD11に応じて活性化される。
【0026】
メモリセルアレイ14は、さらに、メインワードドライバMWDの出力に応じてサブワード線SWL20を駆動するサブワードドライバSWD20と、メインワードドライバMWDの出力に応じてサブワード線SWL21を駆動するサブワードドライバSWD21とを含む。サブワードドライバSWD20,SWD21は、メモリブロックBLK12に対応して設けられる。サブワードドライバSWD20,SWD21は、それぞれ、信号SD20,信号SD21に応じて活性化される。
【0027】
このように、メインワード線MWLに対してメモリブロックごとに複数のサブワード線が設けられる構成を階層ワード線構成という。
【0028】
一般に、メモリセルMCは、セルプレートとストレージノードとの間に接続される電荷蓄積用のキャパシタMQと、ストレージノードとビット線との間に接続されゲートがサブワード線に接続されるアクセストランジスタMTとを含んでいる。サブワード線は、多数の一行に並んだアクセストランジスタのゲートに接続される。このため、サブワード線は通常はゲートと同じ材質であるポリシリコン等で形成されるので、抵抗が高い配線である。
【0029】
このような抵抗の高いサブワード線を長くするとメモリセルの行の全体が活性化するのに時間がかかってしまう。サブワード線を分割し、抵抗の低いメインワード線によって高速に駆動可能とするのが階層ワード線の特徴である。
【0030】
メモリセルアレイ14は、さらに、メモリブロックBLK12に隣接して配置されサブワード線SWL20,SWL21を共有するスペアメモリブロックSBLK1と、メモリブロックBLK22に隣接して配置されメモリブロックBLK22とサブワード線を共有するスペアメモリブロックSBLK2とを含む。
【0031】
メモリブロックBLK11,BLK12には各々に複数のビット線対が配置されているが、代表としてビット線BLj1,/BLj1,BLj2,/BLj2が図示されている。スペアメモリブロックSBLK1にはスペアメモリセルが接続されるビット線SBLj,/SBLjが配置されている。
【0032】
センスアンプ帯SABは、信号BLI1の活性化に応じて、ビット線BLj1とビット線BL1とを接続するNチャネルMOSトランジスタ22と、ビット線/BLj1とビット線/BL1とを接続するNチャネルMOSトランジスタ24とを含む。
【0033】
センスアンプ帯SABは、さらに、信号BLI2に応じてビット線BL1をメモリブロックBLK21の対応するビット線に接続するNチャネルMOSトランジスタ26と、ビット線/BL1をメモリブロックBLK21の対応するビット線に接続するNチャネルMOSトランジスタ28とを含む。
【0034】
センスアンプ帯SABは、さらに、ビット線BL1,/BL1の間に生じた電位差を増幅するセンスアンプ30と、コラム選択線CSLj1の活性化に応じて導通してビット線BL1とデータ線DB2とを接続するNチャネルMOSトランジスタ32と、コラム選択線CSLj1の活性化に応じてビット線/BL1とデータ線/DB2とを接続するNチャネルMOSトランジスタ34とを含む。
【0035】
センスアンプ帯SABは、さらに、信号BLI1の活性化に応じて、ビット線BLj2とビット線BL2とを接続するNチャネルMOSトランジスタ42と、ビット線/BLj2とビット線/BL2とを接続するNチャネルMOSトランジスタ44とを含む。
【0036】
センスアンプ帯SABは、さらに、信号BLI2に応じてビット線BL2をメモリブロックBLK22の対応するビット線に接続するNチャネルMOSトランジスタ46と、ビット線/BL2をメモリブロックBLK22の対応するビット線に接続するNチャネルMOSトランジスタ48とを含む。
【0037】
センスアンプ帯SABは、さらに、ビット線BL2,/BL2の間に生じた電位差を増幅するセンスアンプ50と、コラム選択線CSLj2の活性化に応じて導通してビット線BL2とデータ線DB1とを接続するNチャネルMOSトランジスタ52と、コラム選択線CSLj2の活性化に応じてビット線/BL2とデータ線/DB1とを接続するNチャネルMOSトランジスタ54とを含む。
【0038】
センスアンプ帯SABは、さらに、信号BLI1の活性化に応じて、ビット線SBLjとビット線SBLとを接続するNチャネルMOSトランジスタ62と、ビット線/SBLjとビット線/SBLとを接続するNチャネルMOSトランジスタ64とを含む。
【0039】
センスアンプ帯SABは、さらに、信号BLI2に応じてビット線SBLをメモリブロックSBLK2の対応するビット線に接続するNチャネルMOSトランジスタ66と、ビット線/SBLをメモリブロックSBLK2の対応するビット線に接続するNチャネルMOSトランジスタ68とを含む。
【0040】
センスアンプ帯SABは、さらに、ビット線SBL,/SBLの間に生じた電位差を増幅するセンスアンプ70と、コラム選択線SCSL2の活性化に応じて導通してビット線SBLとデータ線DB1とを接続するNチャネルMOSトランジスタ76と、コラム選択線SCSL2の活性化に応じてビット線/SBLとデータ線/DB1とを接続するNチャネルMOSトランジスタ78と、コラム選択線SCSL1の活性化に応じて導通してビット線SBLとデータ線DB2とを接続するNチャネルMOSトランジスタ72と、コラム選択線SCSL1の活性化に応じてビット線/SBLとデータ線/DB2とを接続するNチャネルMOSトランジスタ74とを含む。
【0041】
図3は、図1におけるSD発生回路4の構成を示した回路図である。
図3を参照して、SD発生回路4は、ロウアドレス信号RA0とその反転信号である信号/RA0のいずれか一方を選択するスイッチ回路92と、スイッチ回路92の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号SD10を出力するAND回路94と、スイッチ回路96とスイッチ回路96の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号SD11を出力するAND回路98とを含む。
【0042】
SD発生回路4は、さらに、スイッチ回路100と、スイッチ回路100の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号SD20を出力するAND回路102と、スイッチ回路104と、スイッチ回路104の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号SD21を出力するAND回路106とを含む。
【0043】
なお、ブロック選択信号BLK1は、図1に示したメモリセルアレイ14においてセンスアンプ帯SABで区切られた分割単位を活性化する信号である。このブロック選択信号BLK1はロウアドレス信号をデコードしてロウデコーダ2から供給される。図示しないが、SD発生回路4は、センスアンプ帯SABによる分割単位の数だけ同様な回路を含んでいる。そして、SD発生回路4には、対応するブロック選択信号が入力されている。
【0044】
SD発生回路4は、ロウアドレス信号のアドレスビットRA0=1の場合において、図2のサブワード線SWL10,SWL20を一括して選択する第1の動作、図2のサブワード線SWL11,SWL20を一括して選択する第2の動作のいずれの動作を行なうかを切換えることができる。いずれの動作を行なうかは、各スイッチ回路92,96,100,104に含まれているヒューズ素子によってプログラムすることができる。
【0045】
さらに、各スイッチ回路92,96,100,104に含まれているヒューズ素子のプログラム内容を変更することで、ロウアドレス信号のアドレスビットRA0=0の場合において、上記第1、第2の動作のいずれかの動作が行われるように変更することもできる。スイッチ回路各スイッチ回路92,96,100,104に含まれているヒューズ素子のプログラム内容の変更によって、入力されるロウアドレスをメモリセルにどのように割り当てるかを示すアドレス割り当て情報を変更することができる。
【0046】
そして、図2のメインワード線MWLの活性化時にサブワードドライバSWD10,SWD11,SWD20,SWD21は、サブワード線の駆動をSD発生回路4が出力する信号SD10,SD11,SD20,SD21に応じて選択的に行なう。
【0047】
図4は、図3におけるスイッチ回路92の構成を示した回路図である。
図4を参照して、スイッチ回路92は、電源ノードとノードN1との間に接続されるヒューズ素子112と、ノードN1と接地ノードとの間に接続される抵抗114と、ノードN1に入力が接続されるインバータ116と、入力ノードIN1と出力ノードOUTとの間に接続されゲートがノードN1に接続されるNチャネルMOSトランジスタ118と、入力ノードIN2と出力ノードOUTとの間に接続されゲートにインバータ116の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ120とを含む。
【0048】
なお、図3のスイッチ回路96,100,104は、スイッチ回路92と同様な構成を有するので、説明は繰返さない。
【0049】
次に、実施の形態1の半導体記憶装置の動作について説明する。
図5は、従来は置換できなかったが、本発明によって置換可能となる不良メモリセルの配置を説明するための図である。
【0050】
図5を参照して、通常のメモリ領域に対してスペアメモリセルが配置されるスペアコラムS−COLが設けられている。ここで、この図は、メモリセルアレイの論理アドレス空間を示している。
【0051】
ここで、ロウアドレスROW−iで指定される領域上においてコラムアドレスCOLa,COLbの2箇所に不良メモリセルが存在した場合を考える。この場合においてロウアドレスROW−jで指定される領域には、不良メモリセルが存在していないとする。そして、スペアコラムS−COLにスペアメモリセルが1つしか配置されていないとする。
【0052】
従来は、図5に示すように1行のメモリセル行に2つの不良メモリセルが存在する場合には、置換による救済を行なうことができなかった。ロウアドレスROW−iで指定される領域は、メモリセル行の活性化により一括して選択される。この選択単位1つあたりに1つのスペアメモリセルしか割り当てられていなかったからである。
【0053】
図6は、本発明の実施の形態1において行なわれるメモリセルの置換を説明するための図である。
【0054】
図6を参照して、ロウアドレスROW−iによって同時選択されるメモリセルの配置をメモリセルアレイの右半分と左半分で割付の変更を行なえば、図5に示したような不良をも救済することができる。すなわち、図3に示したSD発生回路のスイッチ回路92,96,100,104の設定を変更することによりアドレスの割り当てを変更することが可能である。
【0055】
具体的には、通常の場合は、あるロウアドレスROW−iに対応してメモリ領域ROW−i(L),ROW−i(R)およびスペアメモリセルSMCiが一括して活性化される。また、他の別のロウアドレスROW−jに対してメモリ領域ROW−j(L),ROW−j(R)およびスペアメモリセルSMCjが一括して活性化される。
【0056】
これに対して、メモリセルアレイの同一行の右半分と左半分とにおいて1つずつ合計2つの不良メモリセルが存在する場合には、アドレスの割り当てを変更することによってこのような不良を救済可能とすることができる。
【0057】
具体的には、あるロウアドレスROW−iに対してメモリ領域ROW−i(L),ROW−j(R)およびスペアメモリセルSMCjを一括して活性化するよう図1のSD発生回路の内部設定を変更する。そして、メモリ領域ROW−i(L)のコラムアドレスCOLaに存在する不良メモリセルをスペアメモリセルSMCjに置換するように図1のアドレスプログラム回路6に置換アドレスを設定すればよい。
【0058】
また、別のロウアドレスROW−jに対して領域ROW−j(L),ROW−i(R)およびスペアメモリセルSMCiを一括して活性化するように図1のSD発生回路の内部設定を変更する。この場合には、領域ROW−i(R)におけるコラムCOLbに存在する不良メモリセルをスペアメモリセルSMCiに置換するように図1のアドレスプログラム回路6に置換アドレスを設定すればよい。
【0059】
そして、このようなアドレスの置換は、図3に示したSD発生回路におけるスイッチ回路92,96,100,104の設定を変更することによって実現することができる。たとえば、スイッチ回路100をロウアドレス信号/RA0を出力するように設定変更し、スイッチ回路104をロウアドレス信号RA0を出力するように設定変更することによって置換が実現できる。
【0060】
以上説明したように、実施の形態1に示した半導体記憶装置では、複数の正規メモリセルに対する外部から入力されるアドレスの割り付けを変更することができる。その後、不良メモリセルをスペアメモリセルに置換することで、従来は不良メモリセルの存在位置が特定部分に集中し救済することができなかったチップを救済することができる。これにより従来よりも歩留りの向上を図ることができる。
【0061】
[実施の形態1の変形例]
図7は、実施の形態1の変形例の説明をするための回路図である。
【0062】
図7を参照して、実施の形態1の変形例では、図4に示したスイッチ回路92に代えてスイッチ回路92Aを用いる。スイッチ回路92Aは、図4に示したスイッチ回路92からヒューズ素子112および抵抗114を取除いた構成である。そして、スイッチ回路92AのノードN1には、アドレス切換制御回路122から制御信号が与えられる。
【0063】
アドレス切換制御回路122は、ロウアドレスROW−i,ROW−jがプログラムされるアドレスプログラム回路126と、アドレスプログラム回路126の出力とロウアドレス信号RA0〜RAkとを比較するアドレスコンパレータ124とを含む。
【0064】
ロウアドレスROW−iは、図6における複数の不良が存在し、そのままでは置換不可能な行に対応するアドレスである。ロウアドレスROW−jは、その行と右半分の入換えを行なう行に対応するアドレスである。
【0065】
アドレスコンパレータ124は、アドレスプログラム回路126にプログラムされているアドレスが外部から入力されるロウアドレス信号と一致した場合にのみアドレス置換を行なう。
【0066】
なお、ロウアドレスROW−iに対応する領域の右半分をアドレス置換しようとする場合には、入換え可能な領域が限定される場合が多い。このような場合には、アドレスプログラム回路には、ロウアドレスROW−jはプログラムする必要はない。具体的には、たとえばロウアドレスROW−iの最下位1ビットを無視してアドレスコンパレータ124が置換の有無を検出するようにすればよい。
【0067】
[実施の形態2]
実施の形態1は、メモリセルアレイにスペアコラムが設けられている場合にさらに不良救済率にを向上させる発明に関するものであった。実施の形態2は、メモリセルアレイにスペアI/Oが設けられている場合に不良救済率を向上することができる。
【0068】
図8は、実施の形態2の半導体記憶装置201の構成を示したブロック図である。
【0069】
図8を参照して、半導体記憶装置201は、スペアメモリセルによる置換を行なう不良メモリセルのアドレスを記憶させるアドレスプログラム回路206と、外部から入力されるロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAをアドレスプログラム回路206の出力と比較するアドレスコンパレータ208と、ロウアドレス信号RA,コラムアドレスCAから信号SD10〜SD21を発生させるSD発生回路204と、ロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAを受けてデコードするロウデコーダ+コラムデコーダ202とを含む。
【0070】
SD発生回路204は、図3で説明したSD発生回路4と同様な構成を有するので、説明は繰り返さない。
【0071】
半導体記憶装置201は、さらに、ロウデコーダ+コラムデコーダ202の出力に応じてメインワード線を駆動するメインワードドライバMWDと、信号SD10〜SD21およびロウデコーダ+コラムデコーダ202の出力に応じて選択動作が行なわれるメモリセルアレイ214とを含む。
【0072】
メモリセルアレイ214は、複数のセンスアンプ帯SABおよびサブワードドライバ帯SWDを含んでおり、これらによって複数のメモリブロックに分割されている。
【0073】
半導体記憶装置201は、さらに、メモリセルアレイ214に含まれる正規のメモリセル群とデータ授受を行なうためのローカルIO線LIO,/LIOと、メモリセルアレイ214に含まれるスペアメモリセルとデータ授受を行なうためのスペアローカルIO線SLIO,/SLIOとを含む。
【0074】
半導体記憶装置201は、さらに、ローカルIO線LIO,/LIOおよびスペアローカルIO線SLIO,/SLIOと外部端子との間でデータ授受を行なうIO置換回路210を含む。
【0075】
IO置換回路210は、ローカルIO線LIO,/LIOの電位差を検出してIO線IO−1〜IO−nに出力し、スペアローカルIO線SLIO,/SLIOの電位差を増幅してスペアIO線SIOに出力するリードアンプ212と、アドレスコンパレータ208の出力に応じてIO線IO−1〜IO−nのうちのいずれか1つをスペアIO線SIOと置換するスイッチSW1〜SWnとを含む。
【0076】
半導体記憶装置201は、ロウデコーダ+コラムデコーダ202、サブワードドライバSWD、およびSD発生回路204によって第1段階としてメモリセルの行および列の選択を行なう。また、半導体記憶装置201は、アドレスプログラム回路206、アドレスコンパレータ208、およびIO置換回路210によって第2段階としてIO線の選択を行なう。この第2段階のIO線選択時に、スペアメモリセルの正規メモリセルへの置換が行なわれる。
【0077】
図9は、図8におけるロウデコーダ+コラムデコーダ202の構成およびメモリセルアレイ214の構成を説明するための図である。
【0078】
図9を参照して、ロウデコーダ+コラムデコーダ202にはセンスアンプ帯ごとに設けられるコラムデコーダ202.2と、センスアンプ帯で区切られた領域ごとに設けられるロウデコーダ202.1とを含む。
【0079】
メモリセルアレイ214は、図2で説明したメモリセルアレイ14の構成においてセンスアンプ帯SABにはデータ線DB1,/DB1,DB2,/DB2に代えてコラム選択線CSL1〜CSL4が設けられている。コラム選択線CSL1〜CSL4は、センスアンプ帯SABごとに設けられているコラムデコーダ202.2によって選択が行なわれる。
【0080】
また、図2では、コラム選択線がビット線と平行に設けられていたが、メモリセルアレイ214では、ビット線に平行してローカルIO線LIOj1,/LIOj1,LIOj2,/LIOj2が設けられ、スペアローカルIO線SLIO1,/SLIO1がスペアビット線SBLj,/SBLjに平行に設けられている。
【0081】
また、これらの違いに対応して、センスアンプ帯SABにはNチャネルMOSトランジスタ32,34,52,24,76,78,72,74に代えてNチャネルMOSトランジスタ232,234,252,254,272,274が設けられる。
【0082】
NチャネルMOSトランジスタ232は、ビット線BL1とローカルIO線LIOj1との間に接続されゲートにコラム選択線CSL1が接続される。NチャネルMOSトランジスタ234は、ビット線/BL1とローカルIO線/LIOj1との間に接続されゲートにコラム選択線CSL1が接続される。
【0083】
NチャネルMOSトランジスタ252は、ビット線BL2とローカルIO線LIOj2との間に接続されゲートにコラム選択線CSL1が接続される。NチャネルMOSトランジスタ254は、ビット線/BL2とローカルIO線/LIOj2との間に接続されゲートにコラム選択線CSL1が接続される。
【0084】
NチャネルMOSトランジスタ272は、ビット線SBLとローカルIO線SLIO1との間に接続されゲートにコラム選択線CSL1が接続される。NチャネルMOSトランジスタ274は、ビット線/SBLとローカルIO線/SLIO1との間に接続されゲートにコラム選択線CSL1が接続される。
【0085】
なお、メモリセルアレイ214の他の部分の構成は、図2に示したメモリセルアレイ14と同様であるので説明は繰返さない。
【0086】
次に実施の形態2において従来よりも救済率が向上する場合について説明する。
【0087】
図10は、不良箇所を説明するための論理アドレスマップである。
図10を参照して、ロウアドレスROW−iに対応する行の2箇所に不良メモリセルが存在している。1箇所目はIO線IO−a上であり、2箇所目はIO線IO−b上である。このような場合、従来のIO置換構成では、スペアIO線SIOが1本しかない場合には、IO置換による不良チップの救済は不可能であった。
【0088】
しかし、実施の形態2では、図9に示すように、メモリセルアレイの右半分と左半分を異なるサブワード線で駆動しており、このサブワード線を一括駆動する単位を図8のSD発生回路204によって変更することができる。なお、SD発生回路204の構成については、図3、図4で説明したSD発生回路4と同様な構成を有しており、説明は繰返さない。
【0089】
図11は、実施の形態2におけるメモリセルの置換を説明するための図である。
【0090】
図11を参照して、ロウアドレスROW−iによって同時選択されるメモリセルの配置をメモリセルアレイの右半分と左半分で割付の変更を行なえば、図10に示したような不良をも救済することができる。すなわち、図3に示したSD発生回路のスイッチ回路92,96,100,104の設定を変更することによりアドレスの割り当てを変更することが可能である。
【0091】
具体的には、通常の場合は、あるロウアドレスROW−iに対応してメモリ領域ROW−i(L),ROW−i(R)およびスペアメモリセルSMCiが一括して活性化される。また、他の別のロウアドレスROW−jに対してメモリ領域ROW−j(L),ROW−j(R)およびスペアメモリセルSMCjが一括して活性化される。
【0092】
これに対して、メモリセルアレイの同一行の右半分と左半分とにおいて1つずつ合計2つの不良メモリセルが存在する場合には、アドレスの割り当てを変更することによってこのような不良を救済可能とすることができる。
【0093】
具体的には、あるロウアドレスROW−iに対してメモリ領域ROW−i(L),ROW−j(R)およびスペアメモリセルSMCjを一括して活性化するよう図8のSD発生回路204の内部設定を変更する。そして、メモリ領域ROW−i(L)のIO線IO−aに相当する位置に存在する不良メモリセルをスペアメモリセルSMCjに置換するように図8のアドレスプログラム回路206に置換アドレスを設定すればよい。
【0094】
また、別のロウアドレスROW−jに対して領域ROW−j(L),ROW−i(R)およびスペアメモリセルSMCiを一括して活性化するように図8のSD発生回路204の内部設定を変更する。この場合には、領域ROW−i(R)におけるIO線IO−bに相当する位置に存在する不良メモリセルをスペアメモリセルSMCiに置換するように図8のアドレスプログラム回路206に置換アドレスを設定すればよい。
【0095】
そして、このようなアドレスの置換は、図3に示したSD発生回路におけるスイッチ回路92,96,100,104の設定を変更することによって実現することができる。たとえば、スイッチ回路100をロウアドレス信号/RA0を出力するように設定変更し、スイッチ回路104をロウアドレス信号RA0を出力するように設定変更することによって置換が実現できる。
【0096】
以上説明したように、実施の形態2においても、従来置換による救済が不可能であった1つのメモリセル行の複数箇所に不良メモリセルが存在する不良チップを救済可能とすることができる。
【0097】
すなわち正規のメモリセルのアドレス割り当てを変更することによって正規メモリセル上に発生した不良メモリセルの活性化単位を変更し、不良を分散させることによりスペアメモリセルによる置換が可能となる。これによって歩留りを向上させることができる。
【0098】
[実施の形態3]
実施の形態3においては、実施の形態2と同様スペアIO線を置換する構成に関するが、メモリセルアレイからデータ入出力端子までの経路の回路構成が異なる場合について説明する。
【0099】
図12は、実施の形態3の半導体記憶装置301の構成を示したブロック図である。
【0100】
図12を参照して、半導体記憶装置301は、スペアメモリセルによる置換を行なう不良メモリセルのアドレスを記憶させるアドレスプログラム回路306と、外部から入力されるロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAをアドレスプログラム回路306の出力と比較するアドレスコンパレータ308と、アドレスコンパレータ308の出力を受けて信号IOS1〜IOS4を発生させるIOS発生回路304と、ロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAを受けてデコードするロウデコーダ+コラムデコーダ302とを含む。
【0101】
半導体記憶装置301は、さらに、ロウデコーダ+コラムデコーダ302の出力に応じてメインワード線を駆動するメインワードドライバMWDと、ロウデコーダ+コラムデコーダ302の出力に応じて選択動作が行なわれるメモリセルアレイ314とを含む。
【0102】
メモリセルアレイ314は、複数のセンスアンプ帯SABおよびサブワードドライバ帯SWDを含んでおり、これらによって複数のメモリブロックに分割されている。
【0103】
半導体記憶装置301は、さらに、メモリセルアレイからデータが出力されるローカルIO線LIO,/LIOおよびスペアローカルIO線SLIO,/SLIOのうちから半分を選択して、データ線IDQ1〜IDQnおよびIDQsと接続する2対1デコーダと、データ線IDQ1〜IDQnうちのいずれかに代えてデータ線IDQsを選択して端子に接続するデータ線置換回路310とを含む。
【0104】
データ線置換回路310は、データ線IDQ1〜IDQnをスペアデータ線IDQsに置換するためのスイッチSW1〜SWnを含む。
【0105】
メモリセルアレイ314およびロウデコーダ+コラムデコーダ302の構成については、図9で説明したメモリセルアレイ214およびロウデコーダ+コラムデコーダ202と同様であるので、説明は繰返さない。
【0106】
半導体記憶装置301は、ロウデコーダ+コラムデコーダ302、サブワードドライバSWD、IOS発生回路304および2対1デコーダ309によって第1段階としてメモリセルの行、列およびローカルIO線の選択を行なう。また、半導体記憶装置301は、アドレスプログラム回路306、アドレスコンパレータ308、およびデータ線置換回路310によって第2段階としてデータ線の選択を行なう。この第2段階のデータ線選択時に、スペアメモリセルの正規メモリセルへの置換が行なわれる。
【0107】
図13は、図12における2対1デコーダ309の構成を示す回路図である。図13を参照して、2対1デコーダ309は、メモリセルアレイ314とデータを授受するローカルIO線LIO1,/LIO1の間に生ずる電位差を増幅してIO線IO−1に出力するリードアンプ331と、ローカルIO線LIO2,/LIO2の間に生ずる電位差を増幅してIO線IO−2に出力するリードアンプ332と、ローカルIO線LIO3,/LIO3の間に生ずる電位差を増幅してIO線IO−3に出力するリードアンプ333と、ローカルIO線LIO4,/LIO4の間に生ずる電位差を増幅してIO線IO−4に出力するリードアンプ334とを含む。
【0108】
2対1デコーダ309は、さらに、ローカルIO線LIO2n−1,/LIO2n−1の間に生ずる電位差を増幅してIO線IO−(2n−1)に出力するリードアンプ335と、ローカルIO線LIO2n,/LIO2nの間に生ずる電位差を増幅してIO線IO−2nに出力するリードアンプ336と、スペアローカルIO線SLIO1,/SLIO1の間に生ずる電位差を増幅してIO線SIO1に出力するリードアンプ337と、スペアローカルIO線SLIO2,/SLIO2の間に生ずる電位差を増幅してIO線SIO2に出力するリードアンプ338とを含む。
【0109】
2対1デコーダ309は、さらに、信号IOS1,IOS2,IOS3,IOS4をそれぞれ受けるバッファ回路320,322,340,342とを含む。
【0110】
2対1デコーダ309は、さらに、IO線IO−1とデータ線IDQ1との間に接続されゲートにバッファ回路320の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ324と、IO線IO−2とデータ線IDQ1との間に接続されゲートにバッファ回路322の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ326と、IO線IO−3とデータ線IDQ2との間に接続されゲートにバッファ回路320の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ328と、IO線IO−4とデータ線IDQ2との間に接続されゲートにバッファ回路322の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ330とを含む。
【0111】
2対1デコーダ309は、さらに、IO線IO−(2n−1)とデータ線IDQnとの間に接続されゲートにバッファ回路340の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ344と、IO線IO−2nとデータ線IDQnとの間に接続されゲートにバッファ回路342の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ346と、スペアIO線SIO1とデータ線IDQsとの間に接続されゲートにバッファ回路340の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ348と、スペアIO線SIO2とデータ線IDQsとの間に接続されゲートにバッファ回路342の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ350とを含む。
【0112】
図14は、図12におけるIOS発生回路304の構成を示した回路図である。
【0113】
図14を参照して、IOS発生回路304は、ロウアドレス信号RAxとその反転信号である信号/RAxのいずれか一方を選択するスイッチ回路352と、スイッチ回路352の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号IOS1を出力するAND回路354と、スイッチ回路356とスイッチ回路356の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号IOS2を出力するAND回路358とを含む。
【0114】
IOS発生回路304は、さらに、スイッチ回路360と、スイッチ回路360の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号IOS3を出力するAND回路362と、スイッチ回路364と、スイッチ回路364の出力とブロック選択信号BLK1とを受けて信号IOS4を出力するAND回路366とを含む。
【0115】
なお、ブロック選択信号BLK1は、図12に示したメモリセルアレイ314においてセンスアンプ帯SABで区切られた分割単位を活性化する信号である。このブロック選択信号BLK1はロウアドレス信号をデコードしてロウデコーダ+コラムデコーダ302から供給される。図示しないが、IOS発生回路304は、センスアンプ帯SABによる分割単位の数だけ同様な回路を含んでいる。そして、IOS発生回路304には、対応するブロック選択信号が入力されている。
【0116】
また、スイッチ回路352,356,360,364の構成は、図4で説明したスイッチ回路92と同様であるので説明は繰返さない。なお、図7で説明したように、スイッチ回路92Aと同様な構成を用い、対応するアドレスが入力された場合にのみアドレス置換を行なってもよい。
【0117】
IOS発生回路304は、以下の第1、第2の動作のいずれか一方を行う。
第1の動作では、IOS発生回路304は、ある入力アドレスビットRAxに応じて図13のIO線IO−1,IO−3とIO線IO−(2n−1)とスペアIO線SIO1とを一括して選択し、かつ、入力アドレスビットRAxが反転した場合に図13のIO線IO−2,IO−4とIO線IO−2nとスペアIO線SIO2とを一括して選択する。
【0118】
第2の動作では、IOS発生回路304は、ある入力アドレスビットRAxに応じて図13のIO線IO−1,IO−3とIO線IO−2nとスペアIO線SIO2とを一括して選択し、かつ、入力アドレスビットRAxが反転した場合に図13のIO線IO−2,IO−4とIO線IO−(2n−1)とスペアIO線SIO1とを一括して選択する。
【0119】
第1、第2の動作のいずれを行うかは、スイッチ回路352,356,360,364に含まれているヒューズの設定によって定まる。
【0120】
図13の2対1デコーダ309は、IOS発生回路304が出力する信号IOS1〜IOS4に応じて、データ線の選択動作を行なう。
【0121】
図15は、メモリセルアレイの1つのメモリセル行に複数の不良メモリセルが存在する場合を説明するための図である。
【0122】
図15には、ロウアドレスROW−iに対応するメモリセル行上の2箇所に不良メモリセルが存在する場合が示されている。図13で説明した2対1デコーダ309によって偶数番目のIO線と奇数番目のIO線とのいずれか一方がデータ線と接続され外部にデータが読出される。このような構成の場合に、不良メモリセルが存在するIO線IO−aとIO線IO−bとがともに偶数あるいは奇数の場合には、対応するスペアIO線がSIO1,SIO2の2本あっても救済をすることは従来は不可能であった。
【0123】
しかしながら、図13で説明したように、2対1デコーダ309をメモリアレイの右半分と左半分に分けて選択の切換えが可能なように構成しておけばこのような不良チップの救済が可能となる。救済を行なう際に、メモリアレイの右半分については、通常どおり不良メモリセルとスペアメモリセルの置換を行なう。一方、メモリアレイの左半分については、図14に示すスイッチ回路352,356の接続を切換えることによってスペア置換を行なうことができる。
【0124】
図16は、ロウアドレスの信号ビットRAxが0のときの不良メモリセルの置換を説明するための図である。
【0125】
図16を参照して、IO線IO−a,IO−bがともに偶数番目のIO線であった場合について説明する。IO線IO−aを含むアレイの右半分については、ロウアドレスの信号ビットRAxが0のときに奇数番目のIO線を選択するようにスイッチが設定される。
【0126】
一方、IO線IO−bおよびスペアIO線を含むアレイの右半分については、ロウアドレスの信号ビットRAxが0のときには偶数番目のIO線を選択するようにスイッチを設定する。このようにすることにより同時に2つの不良メモリセルの指定がなされることはない。
【0127】
したがって、アドレスビットRAxが0のときには、IO線IO−b上の不良メモリセルに代えてスペアメモリセルSMCRを置換して用いることができる。
【0128】
図17は、ロウアドレスの信号ビットRAxが1のときの不良メモリセルの置換を説明するための図である。
【0129】
図17を参照して、ロウアドレスの信号ビットRAxが1のときにはアレイの左半分は偶数番目のIO線を選択するようにスイッチが選択される。一方アレイの右半分についてはアドレスビットRAxが1のときには奇数番目のIO線を選択するようにスイッチが設定される。このように設定することによりIO線IO−a上の不良メモリセルをスペアメモリセルSMCLに置換して用いることができる。
【0130】
図16、図17に説明したような置換を行なうことで、従来救済することができなかった不良チップを良品チップにすることができる。したがって、実施の形態3の半導体記憶装置においても従来よりも歩留りの向上が期待できる。
【0131】
[実施の形態4]
実施の形態1〜実施の形態3においては、メモリセルアレイの右半分と左半分とのアドレス割り当てを変更することによってスペアメモリセルによる救済率を向上させる場合について説明した。
【0132】
しかし、1つのメモリセルアレイを分割する場合に限らず、離れた位置にあるメモリセルが1つのロウアドレスの入力に対応して一括して活性化される場合もある。このような場合にも本発明は適用が可能である。
【0133】
図18は、実施の形態4の半導体記憶装置401の構成を示した概略ブロック図である。
【0134】
図18を参照して、半導体記憶装置401は、複数のメモリバンクBANK♯1〜BANK♯uと、ロウアドレス信号RA,コラムアドレス信号CAのアドレスの各バンクへの対応の入換えを行なうアドレス入替回路404と、不良メモリセルのアドレスを記憶するアドレスプログラム回路406と、入力されるロウアドレスRA,コラムアドレスCAとアドレスプログラム回路406の出力とを比較して制御信号SELAを出力するアドレスコンパレータ408とアドレス入替回路404から出力される制御信号SELBおよびアドレスコンパレータ408から出力される制御信号SELAに応じてバンクBANK♯1〜BANK♯uの出力を選択してデータ端子に出力するIOセレクタ410とを含む。
【0135】
メモリバンクBANK♯1は、アドレス入替回路404によってアドレス入換え処理をされた後のロウアドレスおよびコラムアドレスを受けるロウデコーダ+コラムデコーダ402♯1と、メインワードドライバMWD♯1と、メモリセルアレイ414♯1と、メモリセルアレイ414♯1とデータ線IDQ1♯1〜IDQn♯1およびIDQsとの間のデータ授受を行なう2対1デコーダ409♯1とを含む。
【0136】
メモリバンクBANK♯2は、アドレス入替回路404によってアドレス入換え処理をされた後のロウアドレスおよびコラムアドレスを受けるロウデコーダ+コラムデコーダ402♯2と、メインワードドライバMWD♯2と、メモリセルアレイ414♯2と、メモリセルアレイ414♯2とデータ線IDQ1♯2〜IDQn♯2との間のデータ授受を行なう2対1デコーダ409♯2とを含む。
【0137】
メモリバンクBANK♯uは、アドレス入替回路404によってアドレス入換え処理をされた後のロウアドレスおよびコラムアドレスを受けるロウデコーダ+コラムデコーダ402♯uと、メインワードドライバMWD♯uと、メモリセルアレイ414♯uと、メモリセルアレイ414♯uとデータ線IDQ1♯u〜IDQn♯uとの間のデータ授受を行なう2対1デコーダ409♯uとを含む。
【0138】
ここで、メモリバンクBANK♯1には図9で説明したようにスペアIO線およびスペアメモリセルが設けられている。一方メモリバンクBANK♯2〜BANK♯uにはスペアメモリセルが設けられていない。このような場合においても、半導体記憶装置401は、メモリバンクBANK♯2〜BANK♯uのいずれかに不良メモリセルが存在した場合にメモリバンクBANK♯1に含まれているスペアメモリセルを用いて置換を行なうことができる。
【0139】
図19は、図18におけるIOセレクタ410の構成を示した回路図である。図19を参照して、IOセレクタ410は、IO置換回路412と、2nDQ選択回路414と、パラレル・シリアル変換回路416とを含む。
【0140】
IO置換回路412は、複数のスイッチ418を含む。不良アドレスと入力アドレスとが一致した場合には、アドレスコンパレータ408から出力される信号SELAに応じてメモリセルの置換が行なわれる。スイッチ418は、信号SELAに応じて、スペアデータ線IDQsと他のデータ線IDQ1♯1〜IDQn♯1,IDQ1♯2〜IDQn♯2,…,IDQ1♯u〜IDQn♯uのいずれか1本とを置換する。
【0141】
2nDQ選択回路414は、アドレス入替回路404から出力される制御信号SELBに応じて、IO置換回路412の出力であるu×nビットのデータ線のうち2×nビットを選択して出力する。
【0142】
パラレル・シリアル変換回路416は、2×nビットのデータをパラレル/シリアル変換してnビットにして信号DQ1〜DQnを出力する。
【0143】
図19では、複数バンクのうちの2つのバンクが1つのアドレスによって同時に選択され2ビットプリフェッチが行なわれメモリバンクからの読出周波数の2倍の周波数でデータを出力する場合について説明した。
【0144】
このような場合において不良メモリセルが含まれているメモリバンクをスペアメモリセルを含んでいるバンクと同時に活性化するように図18のアドレス入替回路404によってアドレスの割り当てを変更する。アドレス入替回路404は、図3や図14に示した構成と同様な構成を用いて実現することができる。
【0145】
なお、2つのバンクが同時に活性化される場合に限らずより多くのバンクが同時に活性化される場合においても同様にアドレス入換えによってスペアメモリセルによる救済率を向上させることは可能である。
【0146】
以上説明したように、実施の形態4においても、正規のメモリセルのアドレスの割り当てを変更することによってスペアメモリセルによる置換救済率を向上させ、歩留りを向上させることができる。
【0147】
[実施の形態5]
図20は、実施の形態5の半導体記憶装置501の構成を示したブロック図である。
【0148】
図20を参照して、半導体記憶装置501は、スペアメモリセルによる置換を行なう不良メモリセルのアドレスを記憶させるアドレスプログラム回路506と、外部から入力されるロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAをアドレスプログラム回路506の出力と比較するアドレスコンパレータ508と、アドレスコンパレータ508の出力を受けて信号IOS1〜IOS4を発生させるIOS発生回路504と、ロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAを受けてデコードするロウデコーダ+コラムデコーダ502とを含む。
【0149】
半導体記憶装置501は、さらに、ロウデコーダ+コラムデコーダ502の出力に応じてメインワード線を駆動するメインワードドライバMWDと、ロウデコーダ+コラムデコーダ502の出力に応じて選択動作が行なわれるメモリセルアレイ514とを含む。
【0150】
メモリセルアレイ514は、複数のセンスアンプ帯SABおよびサブワードドライバ帯SWDを含んでおり、これらによって複数のメモリブロックに分割されている。
【0151】
半導体記憶装置501は、さらに、メモリセルアレイからデータが出力されるローカルIO線LIO,/LIOおよびスペアローカルIO線SLIO,/SLIOのうちから半分を選択して、データ線IDQ1〜IDQnおよびIDQsと接続する2対1デコーダ509とを含む。
【0152】
メモリセルアレイ514およびロウデコーダ+コラムデコーダ502の構成については、図9で説明したメモリセルアレイ214およびロウデコーダ+コラムデコーダ202と同様であるので、説明は繰返さない。IOS発生回路504の構成は、図14で説明したIOS発生回路304と同様であるので説明は繰返さない。また、2対1デコーダ509も、図13で説明した2対1デコーダ309と同様な構成を有するため、説明は繰り返さない。
【0153】
半導体記憶装置501は、さらに、アドレスコンパレータ508の出力に応じてデータ線IDQ1〜IDQnおよびスペアデータ線IDQsと端子との接続をシフトするIOシフト回路510を含む。
【0154】
IOシフト回路510は、アドレスコンパレータ508の出力がプログラムされている不良メモリセルのアドレスと入力アドレスとが一致したことを示す場合に、スペアデータ線IDQsを使用する。
【0155】
図21は、図20におけるIOシフト回路510の構成を示した回路図である。
【0156】
図21を参照して、IOシフト回路510は、データ信号DQ1〜DQnにそれぞれ対応して設けられるスイッチ回路510.1〜510.nを含む。スイッチ回路510.1〜510.nの接続は、アドレスコンパレータ508の出力に応じて接続切換が行なわれる。
【0157】
スイッチ回路510.1は、データ線IDQ1,IDQ2のいずれか一方とデータ信号DQ1を出力する端子とを接続する。スイッチ回路510.1は、「シフトなし」の場合には、データ線IDQ1とデータ信号DQ1を出力する端子とを接続し、「シフトあり」の場合にはデータ線IDQ2とデータ信号DQ1を出力する端子とを接続する。
【0158】
同様に他のスイッチ回路は、「シフトなし」の場合には、対応する番号のデータ線と対応する番号の端子とを接続し、「シフトあり」の場合には対応する番号よりも1つ大きい番号のデータ線と対応する番号の端子とを接続する。ただし、スイッチ回路510.nは、シフトありの場合にはスペアデータ線IDQsとデータ信号DQnを出力する端子とを接続する。
【0159】
今ここで、データ線IDQ5に欠陥が生じた場合について説明する。このような場合には、データ信号DQ1〜DQ4を出力する端子と対応するスイッチ回路510.1〜510.4は「シフトなし」の状態とし、データ信号DQ5〜DQnに対応するスイッチ回路510.5〜510.nについては「シフトあり」の状態とする。するとデータ線IDQ5はどの端子とも接続されなくなり使用しなくてもよい。
【0160】
このようなシフト方式による置換の利点は、高速アクセスが可能であることである。つまり、図8のIO置換回路210のような複雑なスペアIO線の置換回路を介すると、離れたIO線と置換する際には、スペアIO線からデータを読出す経路が長くなる。また、スペアIO線に付加される寄生容量が他のIO線よりも大きくなってしまう。シフト方式による置換は、これらの弱点を克服することができ、置換によるデータアクセスの遅延が少なくてすむ。
【0161】
図22は、実施の形態5において救済が可能となる不良メモリセルの発生位置を説明するための図である。
【0162】
図22を参照して、ロウアドレスROW−iによって指定される同一のメモリセル行に2つの不良メモリセルが存在する場合について説明する。この不良メモリセルが存在するIO線IO−a,IO−bがともに偶数あるいは奇数番目のIO線である場合には、従来は不良救済が不可能であった。
【0163】
しかし、2対1デコーダ509が選択するIO線のアドレスとの対応関係を図20のIOS発生回路504によって変更することにより、図16、図17で説明した場合と同様な置換を行なうことが可能となる。
【0164】
したがって、実施の形態5においても、正規のメモリセルのアドレスの割り当てを変更することによって、スペアメモリセルを用いた不良救済率を向上させることができ、歩留りの向上を図ることができる。
【0165】
[実施の形態6]
実施の形態6では、正規のメモリセル相互のアドレス置換とスペアメモリセルによる不良メモリセルの置換との組合せに対して、さらに誤り訂正処理を組合せる。
【0166】
たとえば、オンチップの誤り訂正機能を有する半導体記憶装置については、特開昭63−302497号公報およびそれに対応する米国特許4918692号公報に開示されている。オンチップ誤り訂正機能を有する半導体記憶装置では、データ群および冗長ビットがメモリセルアレイに対して一括して入出力される。このデータ群および冗長ビット群の中に発生する1ビットあるいは複数ビットの誤りデータについて自動で救済ができるというものである。この誤りデータは、メモリセルの不良に起因するものでも良いし、α線の入射によるソフトエラーに起因するものでもよい。
【0167】
このようなオンチップ誤り訂正機能を有する半導体記憶装置は、冗長ビット分だけメモリセルを余分に設けなくてはならないので、一括して記憶するデータのビット数が少ない場合にはあまり経済的ではない。
【0168】
しかし、近年のシステムLSIのように、DRAMを内蔵する場合には、内部データバス幅を128ビット以上にする場合も多い。このように、一括して記憶するデータのビット数が多い場合には、情報ビットに対する冗長ビットの比率が少なくて済む。したがって、このようなオンチップ誤り訂正機能を有する半導体記憶装置が好適に用いられる。
【0169】
図23は、実施の形態6の半導体記憶装置601の構成を示したブロック図である。
【0170】
図23を参照して、半導体記憶装置601は、スペアメモリセルによる置換を行なう不良メモリセルのアドレスを記憶させるアドレスプログラム回路606と、外部から入力されるロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAをアドレスプログラム回路606の出力と比較するアドレスコンパレータ608と、アドレスコンパレータ608の出力を受けて信号IOS1〜IOS4を発生させるIOS発生回路604と、ロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAを受けてデコードするロウデコーダ+コラムデコーダ602とを含む。
【0171】
半導体記憶装置601は、さらに、ロウデコーダ+コラムデコーダ602の出力に応じてメインワード線を駆動するメインワードドライバMWDと、ロウデコーダ+コラムデコーダ602の出力に応じて選択動作が行なわれるメモリセルアレイ614とを含む。
【0172】
メモリセルアレイ614は、複数のセンスアンプ帯SABおよびサブワードドライバ帯SWDを含んでおり、これらによって複数のメモリブロックに分割されている。
【0173】
半導体記憶装置601は、さらに、メモリセルアレイからデータが出力されるローカルIO線LIO,/LIOおよびスペアローカルIO線SLIO,/SLIOのうちから半分を選択して、データ線IDQ1〜IDQnおよびIDQsと接続する2対1デコーダ609と、データ線置換回路610とを含む。
【0174】
データ線置換回路610は、データ線PDQ1〜PDQn+mのいずれかをスペアデータ線IDQsに置換するための複数のスイッチを含む。
【0175】
データ線置換回路610は、アドレスコンパレータ608の出力がプログラムされている不良メモリセルのアドレスと入力アドレスとが一致したことを示す場合に、スペアデータ線IDQsを使用する。
【0176】
メモリセルアレイ614およびロウデコーダ+コラムデコーダ602の構成については、図9で説明したメモリセルアレイ214およびロウデコーダ+コラムデコーダ202と同様であるので、説明は繰返さない。また、2対1デコーダ609も、図13で説明した2対1デコーダ309と同様な構成を有するため、説明は繰り返さない。
【0177】
半導体記憶装置601は、さらに、ECC回路612を含む。ECC回路612は、データ線置換回路610からデータ群IDQ1〜IDQnと冗長ビット群CDQ1〜CDQmとが出力された場合には、これらに基づいて誤り訂正を行なってデータ信号DQ1〜DQnを出力する。一方、データ信号DQ1〜DQnが外部から与えられた場合には、データ群IDQ1〜IDQnと冗長ビット群CDQ1〜CDQmとを生成し、メモリセルアレイ614に書きこむために出力する。データ群IDQ1〜IDQnと冗長ビット群CDQ1〜CDQmの合計ビット数は誤り訂正のための単位ビット数である。
【0178】
図24は、アドレス置換前の不良の位置を説明するための図である。
図24を参照して、アドレスAD1で選択されるアドレスマップにおいては、データビットIDQ3およびIDQ7に不良が存在する。このような場合において図23のECC回路612が1ビットの誤り訂正しかできない場合には不良チップの救済が不可能である。またECC回路612が2ビットの誤り訂正が可能な場合であれば、誤り訂正機能により不良チップを良品とすることは可能であるが、たとえばα線によるソフトエラーが生じた場合にECC回路612により誤り訂正は期待できない。
【0179】
このような場合において、1つのアドレスによって選択される部分に複数の不良が存在しないように分散させることができれば、不良チップの救済をした上でかつソフトエラーをECC回路612によって誤り訂正することが可能となる。
【0180】
図25は、アドレス割り当て変更後の誤り訂正が可能となる不良の存在箇所を示した図である。
【0181】
図25を参照して、アドレスAD1のデータビットIDQ1〜IDQ6をアドレスAD2のデータビットIDQ1〜IDQ6と入換えるようなアドレス割り当てを図23のIOS発生回路604で行なう。このようにすることによりECC回路612が1ビット誤り訂正が可能な場合であれば不良チップを救済可能にするとができる。またECC回路612が2ビット誤り訂正可能な場合であれば、1ビットまでのソフトエラーを誤り訂正することが可能となる。さらに不良が多いときは、メモリセルアレイ中のスペアメモリセルを置換するようにアドレスプログラム回路606のプログラムを行なっておけばよい。
【0182】
以上のように、従来救済することができなかった不良チップを良品チップにすることができる。また、不良アドレスのプログラムに要する時間も少なくて済む。したがって、実施の形態3の半導体記憶装置においても従来よりも歩留りの向上が期待できるとともに、アドレスプログラムに要する時間短縮による製造コストの低下を期待できる。
【0183】
[実施の形態7]
図26は、実施の形態7の半導体記憶装置701の構成を示した回路図である。
【0184】
図26を参照して、半導体記憶装置701は、スペアメモリセルによる置換を行なう不良メモリセルのアドレスを記憶させるアドレスプログラム回路706と、外部から入力されるロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAをアドレスプログラム回路706の出力と比較するアドレスコンパレータ708と、アドレスコンパレータ708の出力を受けて信号IOS1〜IOS4を発生させるIOS発生回路704と、ロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAを受けてデコードするロウデコーダ+コラムデコーダ702とを含む。
【0185】
半導体記憶装置701は、さらに、ロウデコーダ+コラムデコーダ702の出力に応じてメインワード線を駆動するメインワードドライバMWDと、ロウデコーダ+コラムデコーダ702の出力に応じて選択動作が行なわれるメモリセルアレイ714とを含む。
【0186】
メモリセルアレイ714は、複数のセンスアンプ帯SABおよびサブワードドライバ帯SWDを含んでおり、これらによって複数のメモリブロックに分割されている。
【0187】
半導体記憶装置701は、さらに、メモリセルアレイからデータが出力されるローカルIO線LIO,/LIOおよびスペアローカルIO線SLIO,/SLIOのうちから半分を選択して、データ線IDQ1〜IDQnおよびIDQsと接続する2対1デコーダ709とを含む。
【0188】
メモリセルアレイ714およびロウデコーダ+コラムデコーダ702の構成については、図9で説明したメモリセルアレイ214およびロウデコーダ+コラムデコーダ202と同様であるので、説明は繰返さない。IOS発生回路704の構成は、図14で説明したIOS発生回路304と同様であるので説明は繰返さない。また、2対1デコーダ709も、図13で説明した2対1デコーダ309と同様な構成を有するため、説明は繰り返さない。
【0189】
半導体記憶装置701は、さらに、アドレスコンパレータ708の出力に応じてデータ線IDQ1〜IDQnおよびスペアデータ線IDQsと端子との接続をシフトするIOシフト回路710を含む。
【0190】
IOシフト回路710は、アドレスコンパレータ708の出力がプログラムされている不良メモリセルのアドレスと入力アドレスとが一致したことを示す場合に、スペアデータ線IDQsを使用する。
【0191】
半導体記憶装置701は、さらに、ECC回路712を含む。ECC回路712は、IOシフト回路710からデータ群IDQ1〜IDQnと冗長ビット群CDQ1〜CDQmとが出力された場合には、これらに基づいて誤り訂正を行なってデータ信号DQ1〜DQnを出力する。一方、データ信号DQ1〜DQnが外部から与えられた場合には、データ群IDQ1〜IDQnと冗長ビット群CDQ1〜CDQmとを生成し、メモリセルアレイ614に書きこむために出力する。
【0192】
図26に示すように、IOシフト回路710とECC回路712とを組合せることによって、実施の形態6の場合よりも、さらにアクセススピードの改善が図られる。
【0193】
[実施の形態8]
実施の形態1〜実施の形態7では、メモリセルアレイ中の不良メモリセルの存在状況によって、外部から与えられるアドレスと内部のメモリセルアレイの物理的な位置との関係が変更される。このようにアドレス変更が行なわれる場合、テスト時などにアドレスとメモリセルとの対応関係を把握していないと正確なテストができないという問題点がある。実施の形態8の発明はこのような問題点を解決するものである。
【0194】
図27は、実施の形態8の半導体記憶装置において、図4で示したスイッチ回路92に代えて用いられるスイッチ回路802の構成を示した回路図である。
【0195】
図27を参照して、スイッチ回路802は、電源ノードとノードN1との間に接続されるヒューズ素子812と、ノードN1と接地ノードとの間に接続される抵抗814と、ノードN1に入力が接続されるインバータ816と、入力ノードIN1と出力ノードOUTとの間に接続されゲートがノードN1に接続されるNチャネルMOSトランジスタ818と、入力ノードIN2と出力ノードOUTとの間に接続されゲートにインバータ816の出力を受けるNチャネルMOSトランジスタ820とを含む。
【0196】
スイッチ回路802は、さらに、電源ノードとノードN1との間に接続されゲートにテスト信号/TEST1を受けるPチャネルMOSトランジスタ822を含む。
【0197】
次に、スイッチ回路802の動作を説明する。
通常時においては、ヒューズ素子812を切断することによって正規メモリセル相互のアドレス置換が行なわれる。このときテスト信号/TEST1はHレベルに設定されており、ヒューズ素子812が切断されるとノードN1はLレベルに設定されアドレスの置換が行なわれる。
【0198】
一方、テストモードでは、テスト信号/TEST1がLレベルに設定され、PチャネルMOSトランジスタ822が導通し、ノードN1はヒューズ素子812が切断されている場合においてもデフォルト状態のHレベルに設定される。
【0199】
以上説明したように、スイッチ回路802を設けることにより、アドレス置換を行なった後においてもテストモードにおいて初期のデフォルト状態に戻すことができるので、テスト時において正確なテストを行なうことができ、不良チップの解析を行なう場合に不良メモリセルの正確な位置を特定することも可能となる。
【0200】
図28は、第2のテストモードについて説明するための図である。
図28を参照して、図4で説明したスイッチ回路92のノードN1の電位を外部に出力するためにトライステートインバータ832および端子842を設ける。トライステートインバータ832は、電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されるPチャネルMOSトランジスタ834,836およびNチャネルMOSトランジスタ838,840を含む。
【0201】
PチャネルMOSトランジスタ834は、ゲートにテスト信号/TEST2を受ける。PチャネルMOSトランジスタ836,NチャネルMOSトランジスタ383のゲートは、ともにノードN1に接続される。NチャネルMOSトランジスタ840は、ゲートにテスト信号TEST2を受ける。PチャネルMOSトランジスタ836のドレインは、端子842に接続される。
【0202】
テストモードにおいてテスト信号TEST2がHレベルに設定され、テスト信号/TEST2がLレベルに設定されると、ノードN1の電位の反転信号が端子842から信号EXOUTとして出力される。信号EXOUTを観測することによってスイッチ回路92においてアドレス置換が設定されているか否かを観測することができる。これによってアドレスプログラム状態を後から外部において把握することが可能となる。
【0203】
図29は、図27、図28を組合せた変形例を説明するための図である。
図29を参照して、テストモードにおいてデフォルト状態に設定を戻すことができるスイッチ回路802と、スイッチ回路802の選択情報をテストモードにおいて外部に出力できるトライステートインバータ832とが組合された状態が示されている。このようにすれば、テスト信号/TEST1をLレベルに設定する第1のテストモードにおいてはアドレスプログラム部分を初期状態に戻すことができ、かつ、第2のテストモードにおいてスイッチ回路802の選択状態を外部端子842においてモニタすることができる。
【0204】
以上のようなテストモードを設けることにより、正規メモリセル相互のアドレス置換を行なったプログラム状態を外部よりもとに戻すことが可能となる。あるいは、アドレス置換の設定状態を外部からモニタすることができる。したがって、外部入力アドレスと内部メモリセルアレイの物理位置を対応付けたテストが可能となる。
【0205】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0206】
【発明の効果】
請求項1〜3に記載の半導体記憶装置は、予備メモリセル数の増加を抑えつつ、予備メモリセルによる不良チップの救済率を向上させることができる。
【0207】
請求項4〜6に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の奏する効果に加えて、特に記憶データのビット数が大きい場合に、予備メモリセルによる不良チップの救済率を向上させることができる。
【0208】
請求項7に記載の半導体記憶装置は、請求項4に記載の半導体記憶装置の奏する効果に加えて、予備メモリセルによる置換によって生ずるデータ読出速度の低下を少なくすることができる。
【0209】
請求項8に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の奏する効果に加えて、誤り訂正機能を内蔵する場合に、予備メモリセルによる不良チップの救済率を向上させるとともに、ソフトエラー訂正率を向上させることができる。
【0210】
請求項9,10に記載の半導体記憶装置は、請求項1に記載の半導体記憶装置の奏する効果に加えて、アドレス割り当て変更後においてテストや解析を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の半導体記憶装置1の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】メモリセルアレイ14の構成を概略的に示す回路図である。
【図3】図1におけるSD発生回路4の構成を示した回路図である。
【図4】図3におけるスイッチ回路92の構成を示した回路図である。
【図5】従来は置換できなかったが、本発明によって置換可能となる不良メモリセルの配置を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態1において行なわれるメモリセルの置換を説明するための図である。
【図7】実施の形態1の変形例の説明をするための回路図である。
【図8】実施の形態2の半導体記憶装置201の構成を示したブロック図である。
【図9】図8におけるロウデコーダ+コラムデコーダ202の構成およびメモリセルアレイ214の構成を説明するための図である。
【図10】不良箇所を説明するための論理アドレスマップである。
【図11】実施の形態2におけるメモリセルの置換を説明するための図である。
【図12】実施の形態3の半導体記憶装置301の構成を示したブロック図である。
【図13】図12における2対1デコーダ309の構成を示す回路図である。
【図14】図12におけるIOS発生回路304の構成を示した回路図である。
【図15】メモリセルアレイの1つのメモリセル行に複数の不良メモリセルが存在する場合を説明するための図である。
【図16】ロウアドレスの信号ビットRAxが0のときの不良メモリセルの置換を説明するための図である。
【図17】ロウアドレスの信号ビットRAxが1のときの不良メモリセルの置換を説明するための図である。
【図18】実施の形態4の半導体記憶装置401の構成を示した概略ブロック図である。
【図19】図18におけるIOセレクタ410の構成を示した回路図である。
【図20】実施の形態5の半導体記憶装置501の構成を示したブロック図である。
【図21】図20におけるIOシフト回路510の構成を示した回路図である。
【図22】実施の形態5において救済が可能となる不良メモリセルの発生位置を説明するための図である。
【図23】実施の形態6の半導体記憶装置601の構成を示したブロック図である。
【図24】アドレス置換前の不良の位置を説明するための図である。
【図25】アドレス割り当て変更後の誤り訂正が可能となる不良の存在箇所を示した図である。
【図26】実施の形態7の半導体記憶装置701の構成を示した回路図である。
【図27】実施の形態8の半導体記憶装置において、図4で示したスイッチ回路92に代えて用いられるスイッチ回路802の構成を示した回路図である。
【図28】第2のテストモードについて説明するための図である。
【図29】図27、図28を組合せた変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1,201,301,401,501,601,701 半導体記憶装置、2ロウデコーダ、4,204 SD発生回路、6,126,206,306,406,506,606,706 アドレスプログラム回路、8,124,208,308,408,508,608,708 アドレスコンパレータ、10 コラムデコーダ、12 スペアコラムデコーダ、14,214,314,414,514,614,714 メモリセルアレイ、30,50,70 センスアンプ、92,92A,96,100,104,352,356,360,364,510.1〜510.n,802 スイッチ回路、94,98,102,106,354,358,362,366 AND回路、112,812 ヒューズ素子、114,814 抵抗、122 アドレス切換制御回路、202,302,402,502,602,702 ロウデコーダ+コラムデコーダ、210,412 IO置換回路、212,331〜338 リードアンプ、304,504,604,704 IOS発生回路、309,409,509,609,709 2対1デコーダ、310 データ線置換回路、320,322,340,342バッファ回路、404 アドレス入替回路、410 IOセレクタ、414 2nDQ選択回路、416 パラレル・シリアル変換回路、418,SW1〜SWn スイッチ、510,710 IOシフト回路、610 データ線置換回路、612,712 ECC回路、832 トライステートインバータ、842 端子、BL1,/BL1,BL2,/BL2,BLj1,/BLj1,BLj2,/BLj2,SBL,/SBL,SBLj,/SBLj ビット線、DB1,/DB1,DB2,/DB2,IDQ1〜IDQn,IDQs,PDQ1 データ線、BANK♯1〜BANK♯u メモリバンク、BLK11,BLK12,BLK21,BLK22 メモリブロック、CSL1,CSLj1,CSLj2コラム選択線、LIO,/LIO,LIO1〜LIO2n,/LIO1〜/LIO2n,LIOj1,/LIOj1,LIOj2,/LIOj2,SLIO,/SLIO,SLIO1,/SLIO1,SLIO2,/SLIO2 ローカルIO線、MC メモリセル、MQ キャパシタ、MT アクセストランジスタ、MWD メインワードドライバ、MWL メインワード線、SAB センスアンプ帯、SBLK1,SBLK2 スペアメモリブロック、SCSL1,SCSL2 コラム選択線、SDW サブワードドライバ帯、SIO,SIO1,SIO2 スペアIO線、SMCL,SMCR,SMCi,SMCj スペアメモリセル、SWD サブワードドライバ帯、SWD10,SWD11,SWD20,SWD21 サブワードドライバ、SWL10,SWL11,SWL20,SWL21 サブワード線。

Claims (10)

  1. 各々が複数の正規メモリセルを含む第1〜第4の正規メモリセル群と、
    前記複数の正規メモリセルのうちの欠陥メモリセルに置換するための第1、第2の予備メモリセルと、
    アドレス割り当て情報を不揮発的に保持し、前記アドレス割り当て情報に基づいて決定される前記第1〜第4の正規メモリセル群のうちのいずれか2つの正規メモリセル群を入力アドレスとして与えられる第1のアドレス値に応答して前記第1の予備メモリセルとともに選択し、前記アドレス割り当て情報に基づいて決定される前記第1〜第4の正規メモリセル群のうちの他の2つの正規メモリセル群を前記入力アドレスとして与えられる第2のアドレス値に応答して前記第2の予備メモリセルとともに選択する第1の選択回路と、
    置換情報を不揮発的に保持し、前記第1のアドレス値に応じて選択される正規メモリセルのうちの第1の欠陥メモリセルに代えて前記第1の予備メモリセルを前記置換情報に基づき選択し、前記第2のアドレス値に応じて選択される正規メモリセルのうちの第2の欠陥メモリセルに代えて前記第2の予備メモリセルを前記置換情報に基づき選択する第2の選択回路とを備える、半導体記憶装置。
  2. 前記入力アドレスは、外部から与えられるロウアドレスであり、
    前記第2の選択回路は、前記置換情報と外部から与えられるコラムアドレスとを比較して選択動作を行なう、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. メインワード線と、
    前記第1の正規メモリセル群に接続され、前記メインワード線の活性化に応じて活性化される第1のサブワード線と、
    前記第2の正規メモリセル群および前記第1の予備メモリセルに接続され、前記メインワード線の活性化に応じて活性化される第2のサブワード線と、
    前記第3の正規メモリセル群に接続され、前記メインワード線の活性化に応じて活性化される第3のサブワード線と、
    前記第4の正規メモリセル群および前記第2の予備メモリセルに接続され、前記メインワード線の活性化に応じて活性化される第4のサブワード線とをさらに備え、
    前記第1の選択回路は、
    前記第1のアドレス値に応じて前記第1、第2のサブワード線を一括して選択する第1の動作、前記第1のアドレス値に応じて前記第1、第4のサブワード線を一括して選択する第2の動作のいずれの動作を行なうかの設定を不揮発的に記憶する切換設定部と、
    前記メインワード線の活性化時に前記第1〜第4のサブワード線の駆動を前記切換設定部の出力に応じて選択的に行なう駆動部とを含む、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1〜第4の正規メモリセル群に対してそれぞれデータ授受を行なうための第1〜第4の正規データ線群と、
    前記第1、第2の予備メモリセルに対してそれぞれデータ授受を行なうための第1、第2の予備データ線とをさらに備え、
    前記第1の選択回路は、前記第1のアドレス値に応じて前記第1、第3の正規データ線群および前記第1の予備データ線を一括して選択する第1の動作、前記第1のアドレス値に応じて前記第2、第3の正規データ線群および前記第1の予備データ線を一括して選択する第2の動作のいずれか一方を前記アドレス割り当て情報に応じて行ない、
    前記第2の選択回路は、前記置換情報と前記入力アドレスとを比較し、前記第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線のいずれか1つに代えて前記第1の予備データ線を選択する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1の選択回路は、
    前記第1のアドレス値に応じて前記第1、第3の正規データ線群を一括して選択し、かつ、前記第2のアドレス値に応じて前記第2、第4の正規データ線群を一括して選択する第1の動作、前記第1のアドレス値に応じて前記第2、第3の正規データ線群を一括して選択し、かつ、前記第2のアドレス値に応じて前記第1、第4の正規データ線群を一括して選択する第2の動作のいずれの動作を行なうかの設定を不揮発的に記憶する切換設定部と、
    前記切換設定部の出力に応じて、前記第1、第2の正規データ線群のうちいずれか一方を選択し、前記第3、第4の正規データ線群のうちいずれか一方を選択し、前記第1、第2の予備データ線のいずれか一方を選択するデータ線選択部とを含む、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線にそれぞれ対応して設けられる複数の外部データ線をさらに備え、
    前記第2の選択回路は、
    前記置換情報を不揮発的に記憶するアドレスプログラム回路と、
    前記入力アドレスと前記アドレスプログラム回路の出力とを比較するアドレスコンパレータと、
    前記第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線のうちの前記アドレスコンパレータの出力によって指定されるいずれか1つに代えて、前記第1の選択回路によって選択された予備データ線を対応する外部データ線に接続するデータ線置換回路とを含む、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線にそれぞれ対応して設けられる複数の外部データ線をさらに備え、
    前記第2の選択回路は、
    前記置換情報を不揮発的に記憶するアドレスプログラム回路と、
    前記入力アドレスと前記アドレスプログラム回路の出力とを比較するアドレスコンパレータと、
    前記第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線のうちから前記アドレスコンパレータの出力によって指定される正規データ線を除外するように、前記第1の選択回路によって一括して選択された複数の正規データ線および予備データ線と前記外部データ線との接続をシフトさせるデータ線シフト回路とを含む、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  8. 外部から与えられる入力データを受けて誤り訂正のための単位データを発生し、前記入力アドレスに応じて一括選択される、前記第1〜第4の正規メモリセル群および前記第1、第2の予備メモリセルのうちの一部分に対して前記単位データを出力し、前記一部分から読出された前記単位データを受けて誤り訂正を行ない、訂正されたデータを外部に出力する誤り訂正回路をさらに備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記半導体記憶装置は、動作モードとして通常モードとテストモードとを有し、
    前記第1の選択回路は、
    前記アドレス割り当て情報を不揮発的に記憶し、前記通常モードでは前記記憶された前記アドレス割り当て情報を出力し、前記テストモードでは、前記アドレス割り当て情報が記憶される前の初期情報を出力する記憶部を含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記半導体記憶装置は、動作モードとして通常モードとテストモードとを有し、
    前記テストモードにおいて、前記第1の選択回路から前記アドレス割り当て情報を受けて外部に出力する出力回路をさらに備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
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