JP2004036619A - リフト量調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カムシャフトによって駆動されるバルブにつき、簡単な構造にして、内燃式エンジンへの取り付け性に優れたリフト量調整装置を提供する。
【解決手段】カムシャフト20によって駆動されるバルブ2のリフト量を調整する装置であって、少なくとも二つの異なるリフト量のカム16を有するカムシャフト20と、固定部材側に支持されたバルブレバー6と、当該バルブレバー6に回転可能に配置された取付けピンと、当該取付けピンに配置され、取付けピンが所定の回転位置にある場合に、互いに異なるリフト量でバルブ2を作動させる複数のカム16のうちの少なくとも一つと協働する従動装置10と、取付けピンを回転駆動するための回転装置と、取付けピンを所定の回転位置においてロック可能とするロック装置とを有する装置を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】カムシャフト20によって駆動されるバルブ2のリフト量を調整する装置であって、少なくとも二つの異なるリフト量のカム16を有するカムシャフト20と、固定部材側に支持されたバルブレバー6と、当該バルブレバー6に回転可能に配置された取付けピンと、当該取付けピンに配置され、取付けピンが所定の回転位置にある場合に、互いに異なるリフト量でバルブ2を作動させる複数のカム16のうちの少なくとも一つと協働する従動装置10と、取付けピンを回転駆動するための回転装置と、取付けピンを所定の回転位置においてロック可能とするロック装置とを有する装置を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カムシャフトによって駆動されるバルブのリフト量を調整するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば内燃機関エンジンの吸気バルブといったように、カムシャフトによって駆動されるバルブについては、各種の有用性のためにそのリフト量調整(開度調整)が行われる。例えば非全開範囲における少な目のリフトにより、新鮮な流体の誘導速度が高まることで混合気の準備促進が図られる。かかるリフト量調整装置としては各種の形態が公知とされている。
例えばドイツ特許公開第3119133A1号公報では、各バルブに対応した異なるカム曲線形状を有する二つの制御カムが配されたリフト量調整装置が開示されている。カム制御リフトからバルブへの伝達に際しては、揺動レバーが二つの制御カムに対応する。当該揺動レバーは、一方の揺動レバーのための偏心ベアリング部とともにコントロールシャフト上に配置される。このコントロールシャフトの回転により、一方の、または他方の揺動レバーが、エンジン回転数に応じ、対応するカム制御曲線と選択的に係合するよう構成さえる。
【0003】
特開2001−207814号公報では、カムシャフトの軸方向に互いに並列状となるように配置された異なるリフト量を有する複数のカムが配設されたリフト量調整装置が開示されている。この装置では、カムと協働する従動メンバが、全体として軸方向に変位可能とされたシャフトに配され、このシャフトの軸方向変位により、異なるカムがカム従動メンバと協働して作動される。
【0004】
【特許文献1】
ドイツ特許公開第3119133A1号公報
【特許文献2】
特開2001−207814号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、カムシャフトによって駆動されるバルブにつき、簡単な構造にして、内燃式エンジンへの取り付け性に優れたリフト量調整装置を提供することをその課題とする。この種のエンジンでは、例えばシリンダヘッドといった固定側部材に支持されるとともに好ましくはカム曲線に従動するローラといった従動メンバが配されたバルブレバーを介し、カムシャフトによって駆動される負荷変更バルブが配されることが多い。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記課題を解決するべく、リフト量調整装置の基本的な構成をもって特徴づけられる。従属項に記載の発明は、本発明に係る装置の有用な態様および発展形態に関する。本発明は、リフト量調整が行なわれる限りにおいては、カムシャフトによって作動される全てのバルブに対して適用可能である。特に本発明は、内燃式エンジンの往復動するピストンのカムシャフトによって駆動されるバルブに対して好適に用いられ得る。本発明は、以下において、図面を参照しつつ例示的に詳説される。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1および図2に示すように、吸入バルブ2の幹部は、閉鎖用のスプリング4によって閉じ位置側に付勢されるとともに、エンジンに対して固定状とされた部材、好ましくは遊び補償要素8上にて、バルブの幹部から離間する側の端部で支持されたバルブレバー6を介して作動される。バルブレバー6には、カムシャフト20上に配されたカム16に対して協働状に従動する少なくとも一つのカムローラ10が支持される。
【0008】
カムシャフト20の回転に伴ない、バルブレバー6に支持されたカムローラ10はカム16によって下方に付勢され、これによりバルブレバー6が図中反時計回りに回動動作し、吸気バルブ2がスプリング4の付勢力に抗して開放される。これらの構成は周知ゆえ、その詳細な説明については便宜上省略する。
【0009】
図1および図2に示す構成の詳細につき、図3を参照しつつ説明する。
図3に示すように、カムシャフト20は互いに並列状に配された三つのカム16,17,18を有する。これらのカム16,17,18は、共通のベース領域に配されるとともに、リフト量(バルブ動作量)の異なるカムリフト部を有する。カム16,18は互いに同形に形成されてフルリフト(最大リフト量)対応のカムを構成する。パートリフト用のカム17はフルリフト用のカム16,18の間に配置され、最大リフト量より小さなリフト量をなすように構成される。
【0010】
バルブレバー6には凹部22が形成される。当該凹部22には、図3に詳細が示された取付けピン24が支持される。取付けピン24は、5つの取付け部分241,242,243,244,245を有する。取付け部分241,245は同軸A上に形成される。取付け部分242,244は、取付け部分241,245の内側に隣接するとともに、軸Aに対して変位された同軸Av上に形成される。従って取付け部分242,244は取付け部分241,245に対して偏心状に配置される。中央の取付け部分243は、軸Aに関し、取付け部分242,244と反対側に変位した軸AT回りに形成される。軸Aに対する軸Avの変位量は、軸Aに対する軸ATの変位量と等しく構成するのが好ましい。
【0011】
カムローラ11は取付け部分243上に配置され、カムローラ10,12は各取付け部分242,244上にそれぞれ配置される。取付け部分241,245は凹部22に配置されるとともに、各取付け部分241,245それぞれの外側端部に摩擦ディスク26,27が配置される。摩擦ディスク26,27は取付けピン24と一体回転するように当該取付けピン24取付けられる。取付けピン24には、各カムローラおよび摩擦ディスク間にスペーサーディスクを適宜に配置することが可能である。
【0012】
組み付け状態においては、取付け部分241,245はバルブレバー6の側壁に形成された凹部22に係合し、カムローラ10,11,12は当該バルブレバー6の側壁間に配置され、摩擦ディスク26,27はバルブレバー6の側壁の外側に配置されることとなる。かかる配置により、カムローラ11はパートリフト用のカム17に対応することでパートリフト用のカムローラを構成する。また取付け部分243は、カムローラ11を支持するためのパートリフト用の取付け部構成することとなる。
【0013】
カムローラ10,12はフルリフト用のカム16,18に対応するよう配置され、これにより取付けピン24のフルリフト用取付け部242,244に取付けられたフルリフト用のカムディスクを構成する。
偏心径ないし偏心量は、取付けピン24の回転によってフルリフト用の取付け部242,244がB−B軸(図3参照)に向かう際に、バルブが閉鎖した状態において、フルリフト用のカムローラ10,12がカムの基円を受承するように適宜に設定される。取付けピン24が180度回転する際、カムローラ10,12は基円部から離間するように移動し、カムローラ11は、当該カムローラ11がパートリフト用のカムローラを構成するとともに、取付け部243がパートリフト用の取付け部を構成するべく、基円を受承する。
摩擦ディスク26,27は、カムシャフト20の周面を支承可能な適宜の径とされる。
【0014】
取付けピン24が180度変位した二つの回転位置にてロック可能とされ、フルリフト用のカム16,18およびパートリフト用のカム17と協働することが可能に構成される。摩擦ディスク26,27の各内側には凹部30(摩擦ディスク26の凹部は図3にのみ示される)が形成される。摩擦ディスク26の凹部30は、摩擦ディスク27の凹部30と180度変位した状態とされる。後述するロック装置はこの凹部30に係合可能とされる。
【0015】
バルブレバー6の互いに対向する開口部にはスリーブ32が取付けられる。スリーブ32は中空状とされ、ピストン34が摺動可能に配される。ピストン34は、スリーブ32に変位不能に取付けられたブッシュ38を通じ、シャンク36とともに可動とされる。シャンク36の自由端に取付けられた状態のカバー40がスリーブ32内をガイドされる。圧縮用のスプリング42がカバー40とブッシュ32の間に配される。ブッシュ32とピストン34の間には圧力室44が形成され、当該圧力室44は、開口46を通じた流体圧によって作動可能とされている。圧力室44の駆動圧は、特に図示しない圧力源を、導通路を介して開口46に通じることで供給され、制御装置によって適宜供給制御される。
【0016】
図4は、圧力室44に流体圧が作用した場合のピストン34とカバー40の位置を示す(図中右側に変位)。図5は、圧力室44が減圧された場合に、ピストン34とカバー40が、スプリング42の付勢力により図中左方向に変位した状態を示す。
【0017】
上述したロック装置(一般に符号50で示す)がバルブレバー6に係合した場合、図5に示す位置に置かれたカバー40は摩擦ディスク26の凹部30に突出し、その回転を規制する。図4に示す位置では、ピストン34は摩擦ディスク27の凹部(図示しない)へと突出し、その回転を規制する。各摩擦ディスクにおける凹部により例えば下記の作用が奏される。すなわち、摩擦ディスク26の回転動作が規制された場合、取付けピン24はフルリフト状態に置かれ、この状態では、フルリフト用のカム16,18が作動される。摩擦ディスク27の回転動作が規制された場合、取付けピン24はパートリフト状態に置かれ、この状態では、パートリフト用のカム17が対応するローラによって協働状に従動され、作動状態に置かれる。
【0018】
このようなフルリフト状態とパートリフト状態との作動モード切替は下記のようになされる。ロック装置50が図5に示す状態とされた場合、摩擦ディスク26の回転動作が規制され、カムローラ10,12がフルリフト用のカム16,18と協働状に駆動可能とされ、これによりフルリフト駆動が行なわれる。
【0019】
特に図示しないエンジンの駆動条件により、パートリフト状態に切替える必要が生じた場合、圧力室44には流体圧が作用し、カバー40が摩擦ディスク26の外に移動する。これにより摩擦ディスク26は回転動作が許容されることとなる。各摩擦ディスクの周面は、摩擦力を伝達可能にカムシャフト20の外周面と接触しており、圧力室44の流体圧によって図中右方向に変位したピストン34が摩擦ディスク27の凹部(図示しない)に係合して、当該摩擦ディスク27の更なる回転動作を規制するに至るまで、カムシャフト20の回転動作によって回転駆動されることとなる。摩擦ディスク27のロック位置において、カムローラ11はパートリフトカム17と協働状に作動可能とされ、バルブはそのリフト量が減少した状態で駆動されることとなる。
【0020】
この形態の有用な点として、摩擦ディスク26,27の周面は、取付けピン24のロック位置においてカムシャフト20に向かう領域が平坦状とされるため、ロック状態において摩擦係合を最小限のものとすることが可能である。バルブが完全に閉鎖される前において、摩擦ディスクの回転動作、およびそれに伴う取付けピン24の回転動作が許容されている場合、取付けピン24は、各取付け軸の偏心作用を介し、未だカムの力を受けているカムローラによって回転駆動されることとなり、摩擦ディスクはそれに応じて回転駆動され、カムシャフトと摩擦接触するに至る。これにより各カムの基円部のみが作動される場合であっても、確実なモード切替動作が確保されることになる。
【0021】
回転する平坦状の摩擦ディスク26,27の他の制御方法として、各摩擦ディスク26,27のうちピストン34およびブッシュ38に向かう各内壁面側に、互いに180度変位した傾斜部をそれぞれ形成してもよい。これにより、一方の摩擦ディスクが開放された場合(回転動作が許容された場合)、ピストンとブッシュとが他方の摩擦ディスク側の傾斜部に向かうように構成する。傾斜部には傾斜面が形成されており、当該他方の摩擦ディスクの回転は、ピストンおよびブッシュの当接によって規制されるように構成される。この結果、一方の摩擦ディスクはカムシャフト20を支承しつつ回転することとなる。
【0022】
リフト量調整装置の変更形態が図6から図12までに示される。
上記した実施形態との相違として、この変更形態では、バルブレバー6が、従動突起62,64を有するよう構成される。これらの従動突起62,64は、カムローラ10,11,12、ないしカム16,17,18のいずれもが作動状態とされていない場合に、バルブ2が閉鎖された状態で、カムシャフト20の円筒形状の周面52,54に当接して支承状態とされる。図6から12では特に図示されない摩擦ディスク26,27(図3参照)ないし取付けピン24は、三つのロック位置、すなわちバルブのフルリフト状態、パートリフト状態、ゼロリフト状態に対応する位置間で切替え可能とされている。フルリフト用の取付け部242,244は、特に図9に示されるように、取付けピン23のパートリフト用の取付け部243に対して120度(240度)変位して配置される。これにより、取付けピン24のロック位置は、フルリフト用の取付け部242,244上に取付けられたフルリフト用のカムローラが作動可能とされた位置に対応する。120度変位した取付けピン24の他のロック位置では、パートリフト用の取付け部243上に取付けられたパートリフト用のカムローラ12が作動可能とされる。さらに120度変位した取付けピン24の他の位置では、カムローラは作動不能状態とされ、従動突起62,64がカムシャフト20の周面52,54を支承する。これにより、バルブ2が閉鎖された状態で、バルブレバー6は、遊び補償要素8によってカムシャフトに対し遊びが存しないように支持可能とされる。
【0023】
上記変更形態では、ロック装置50(図4参照)は、摩擦ディスク26,27が三つの回転位置においてロック状に支持可能に構成されるべきである。例えば120度ずつ変位した凹部を摩擦ディスクの内壁側に形成し、当該凹部にプッシュ式のロッド部材が係合可能とされるよう構成してもよい。この場合、ロッド部材は流体圧や磁力を利用してスリーブ32から突出可能に構成することが好ましい。とりわけ三つのロック位置が順次に現れるように構成するのが好ましい。さらに摩擦ディスクをロックする他の手法として、流体圧や磁力で駆動される三つのピンを構成し、更にこれらのピンに係合する三つの凹部を構成してもよい。この場合、例えば、三つの凹部のうちの二つにつき、一方の摩擦ディスクの異なる径方向位置に配置し、残りの凹部につき他方の摩擦ディスクに配置するといった構成が可能である。
【0024】
上記種々の変更例においては、既存のシリンダヘッドを用いつつ、カムシャフトとバルブレバーのみを変更すれば足りるという利点がある。
【0025】
上記した各種の形態は、様々に構成を変更することができる。例えば、取付けピンに偏心状のコンタクト面に直接形成することで、カムローラを省略する構成が可能である。追加的なカムローラを取付けレバーの従動突起に取付ける構成も可能である。4つ以上のロック位置を、対応する従動装置とともに設定する構成も可能である。これによりリフトを更にきめ細かく調整可能とすることができる。上記の実施形態のように、取付けピン24をカム16,18および周面52,54で左右対称に2重に支承することで、当該取付けピン24に不用意な回転モーメントが生じないように構成してもよいが、この左右対称の支承を省略してもよい。この場合には、取付けピン24の傾動防止支持をなすことが好ましい。
【0026】
本リフト量調整装置では、各種のロック位置間で回転する取付けピン24が設けられるとともに、ロック装置につき、例えば流体圧、あるいは取付けピン24を直接駆動するステップモータ等のように、幅広い駆動構成態様を適宜に採用することが可能である。この場合、摩擦ディスクを省略することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、カムシャフトによって駆動されるバルブにつき、簡単な構造にして、内燃式エンジンへの取付け性に優れたリフト量調整装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリフト量調整装置の斜視図を示す。
【図2】本発明に係るリフト量調整装置について、図1とは異なる方向での斜視図を示す。
【図3】本発明に係るリフト量調整装置につき、分解斜視図として示す。
【図4】ロック装置の断面図を示す。
【図5】ロック装置につき、図4とは異なる作動位置に置かれた状態の断面図を示す。
【図6】本発明に係る更なる実施形態につき斜視図として示す。
【図7】図6に示す装置の側面を示す。
【図8】図6の装置における取付けピンの斜視図を示す。
【図9】図8に示される取付けピンの側面図を示す。
【図10】カムローラに係合された取付けピンの斜視図を示す。
【図11】図6に示す実施形態におけるバルブレバーの斜視図を示す。
【図12】取付けピンおよびカムローラに係合されたバルブレバーの斜視図を示す。
【符号の説明】
2 吸入バルブ
4 スプリング
6 バルブレバー
62,64 従動突起
8 遊び補償要素
10,11,12 カムローラ
16,17,18 カム
20 カムシャフト
22 凹部
24 取付けピン
26,27 摩擦ディスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、カムシャフトによって駆動されるバルブのリフト量を調整するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば内燃機関エンジンの吸気バルブといったように、カムシャフトによって駆動されるバルブについては、各種の有用性のためにそのリフト量調整(開度調整)が行われる。例えば非全開範囲における少な目のリフトにより、新鮮な流体の誘導速度が高まることで混合気の準備促進が図られる。かかるリフト量調整装置としては各種の形態が公知とされている。
例えばドイツ特許公開第3119133A1号公報では、各バルブに対応した異なるカム曲線形状を有する二つの制御カムが配されたリフト量調整装置が開示されている。カム制御リフトからバルブへの伝達に際しては、揺動レバーが二つの制御カムに対応する。当該揺動レバーは、一方の揺動レバーのための偏心ベアリング部とともにコントロールシャフト上に配置される。このコントロールシャフトの回転により、一方の、または他方の揺動レバーが、エンジン回転数に応じ、対応するカム制御曲線と選択的に係合するよう構成さえる。
【0003】
特開2001−207814号公報では、カムシャフトの軸方向に互いに並列状となるように配置された異なるリフト量を有する複数のカムが配設されたリフト量調整装置が開示されている。この装置では、カムと協働する従動メンバが、全体として軸方向に変位可能とされたシャフトに配され、このシャフトの軸方向変位により、異なるカムがカム従動メンバと協働して作動される。
【0004】
【特許文献1】
ドイツ特許公開第3119133A1号公報
【特許文献2】
特開2001−207814号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、カムシャフトによって駆動されるバルブにつき、簡単な構造にして、内燃式エンジンへの取り付け性に優れたリフト量調整装置を提供することをその課題とする。この種のエンジンでは、例えばシリンダヘッドといった固定側部材に支持されるとともに好ましくはカム曲線に従動するローラといった従動メンバが配されたバルブレバーを介し、カムシャフトによって駆動される負荷変更バルブが配されることが多い。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記課題を解決するべく、リフト量調整装置の基本的な構成をもって特徴づけられる。従属項に記載の発明は、本発明に係る装置の有用な態様および発展形態に関する。本発明は、リフト量調整が行なわれる限りにおいては、カムシャフトによって作動される全てのバルブに対して適用可能である。特に本発明は、内燃式エンジンの往復動するピストンのカムシャフトによって駆動されるバルブに対して好適に用いられ得る。本発明は、以下において、図面を参照しつつ例示的に詳説される。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1および図2に示すように、吸入バルブ2の幹部は、閉鎖用のスプリング4によって閉じ位置側に付勢されるとともに、エンジンに対して固定状とされた部材、好ましくは遊び補償要素8上にて、バルブの幹部から離間する側の端部で支持されたバルブレバー6を介して作動される。バルブレバー6には、カムシャフト20上に配されたカム16に対して協働状に従動する少なくとも一つのカムローラ10が支持される。
【0008】
カムシャフト20の回転に伴ない、バルブレバー6に支持されたカムローラ10はカム16によって下方に付勢され、これによりバルブレバー6が図中反時計回りに回動動作し、吸気バルブ2がスプリング4の付勢力に抗して開放される。これらの構成は周知ゆえ、その詳細な説明については便宜上省略する。
【0009】
図1および図2に示す構成の詳細につき、図3を参照しつつ説明する。
図3に示すように、カムシャフト20は互いに並列状に配された三つのカム16,17,18を有する。これらのカム16,17,18は、共通のベース領域に配されるとともに、リフト量(バルブ動作量)の異なるカムリフト部を有する。カム16,18は互いに同形に形成されてフルリフト(最大リフト量)対応のカムを構成する。パートリフト用のカム17はフルリフト用のカム16,18の間に配置され、最大リフト量より小さなリフト量をなすように構成される。
【0010】
バルブレバー6には凹部22が形成される。当該凹部22には、図3に詳細が示された取付けピン24が支持される。取付けピン24は、5つの取付け部分241,242,243,244,245を有する。取付け部分241,245は同軸A上に形成される。取付け部分242,244は、取付け部分241,245の内側に隣接するとともに、軸Aに対して変位された同軸Av上に形成される。従って取付け部分242,244は取付け部分241,245に対して偏心状に配置される。中央の取付け部分243は、軸Aに関し、取付け部分242,244と反対側に変位した軸AT回りに形成される。軸Aに対する軸Avの変位量は、軸Aに対する軸ATの変位量と等しく構成するのが好ましい。
【0011】
カムローラ11は取付け部分243上に配置され、カムローラ10,12は各取付け部分242,244上にそれぞれ配置される。取付け部分241,245は凹部22に配置されるとともに、各取付け部分241,245それぞれの外側端部に摩擦ディスク26,27が配置される。摩擦ディスク26,27は取付けピン24と一体回転するように当該取付けピン24取付けられる。取付けピン24には、各カムローラおよび摩擦ディスク間にスペーサーディスクを適宜に配置することが可能である。
【0012】
組み付け状態においては、取付け部分241,245はバルブレバー6の側壁に形成された凹部22に係合し、カムローラ10,11,12は当該バルブレバー6の側壁間に配置され、摩擦ディスク26,27はバルブレバー6の側壁の外側に配置されることとなる。かかる配置により、カムローラ11はパートリフト用のカム17に対応することでパートリフト用のカムローラを構成する。また取付け部分243は、カムローラ11を支持するためのパートリフト用の取付け部構成することとなる。
【0013】
カムローラ10,12はフルリフト用のカム16,18に対応するよう配置され、これにより取付けピン24のフルリフト用取付け部242,244に取付けられたフルリフト用のカムディスクを構成する。
偏心径ないし偏心量は、取付けピン24の回転によってフルリフト用の取付け部242,244がB−B軸(図3参照)に向かう際に、バルブが閉鎖した状態において、フルリフト用のカムローラ10,12がカムの基円を受承するように適宜に設定される。取付けピン24が180度回転する際、カムローラ10,12は基円部から離間するように移動し、カムローラ11は、当該カムローラ11がパートリフト用のカムローラを構成するとともに、取付け部243がパートリフト用の取付け部を構成するべく、基円を受承する。
摩擦ディスク26,27は、カムシャフト20の周面を支承可能な適宜の径とされる。
【0014】
取付けピン24が180度変位した二つの回転位置にてロック可能とされ、フルリフト用のカム16,18およびパートリフト用のカム17と協働することが可能に構成される。摩擦ディスク26,27の各内側には凹部30(摩擦ディスク26の凹部は図3にのみ示される)が形成される。摩擦ディスク26の凹部30は、摩擦ディスク27の凹部30と180度変位した状態とされる。後述するロック装置はこの凹部30に係合可能とされる。
【0015】
バルブレバー6の互いに対向する開口部にはスリーブ32が取付けられる。スリーブ32は中空状とされ、ピストン34が摺動可能に配される。ピストン34は、スリーブ32に変位不能に取付けられたブッシュ38を通じ、シャンク36とともに可動とされる。シャンク36の自由端に取付けられた状態のカバー40がスリーブ32内をガイドされる。圧縮用のスプリング42がカバー40とブッシュ32の間に配される。ブッシュ32とピストン34の間には圧力室44が形成され、当該圧力室44は、開口46を通じた流体圧によって作動可能とされている。圧力室44の駆動圧は、特に図示しない圧力源を、導通路を介して開口46に通じることで供給され、制御装置によって適宜供給制御される。
【0016】
図4は、圧力室44に流体圧が作用した場合のピストン34とカバー40の位置を示す(図中右側に変位)。図5は、圧力室44が減圧された場合に、ピストン34とカバー40が、スプリング42の付勢力により図中左方向に変位した状態を示す。
【0017】
上述したロック装置(一般に符号50で示す)がバルブレバー6に係合した場合、図5に示す位置に置かれたカバー40は摩擦ディスク26の凹部30に突出し、その回転を規制する。図4に示す位置では、ピストン34は摩擦ディスク27の凹部(図示しない)へと突出し、その回転を規制する。各摩擦ディスクにおける凹部により例えば下記の作用が奏される。すなわち、摩擦ディスク26の回転動作が規制された場合、取付けピン24はフルリフト状態に置かれ、この状態では、フルリフト用のカム16,18が作動される。摩擦ディスク27の回転動作が規制された場合、取付けピン24はパートリフト状態に置かれ、この状態では、パートリフト用のカム17が対応するローラによって協働状に従動され、作動状態に置かれる。
【0018】
このようなフルリフト状態とパートリフト状態との作動モード切替は下記のようになされる。ロック装置50が図5に示す状態とされた場合、摩擦ディスク26の回転動作が規制され、カムローラ10,12がフルリフト用のカム16,18と協働状に駆動可能とされ、これによりフルリフト駆動が行なわれる。
【0019】
特に図示しないエンジンの駆動条件により、パートリフト状態に切替える必要が生じた場合、圧力室44には流体圧が作用し、カバー40が摩擦ディスク26の外に移動する。これにより摩擦ディスク26は回転動作が許容されることとなる。各摩擦ディスクの周面は、摩擦力を伝達可能にカムシャフト20の外周面と接触しており、圧力室44の流体圧によって図中右方向に変位したピストン34が摩擦ディスク27の凹部(図示しない)に係合して、当該摩擦ディスク27の更なる回転動作を規制するに至るまで、カムシャフト20の回転動作によって回転駆動されることとなる。摩擦ディスク27のロック位置において、カムローラ11はパートリフトカム17と協働状に作動可能とされ、バルブはそのリフト量が減少した状態で駆動されることとなる。
【0020】
この形態の有用な点として、摩擦ディスク26,27の周面は、取付けピン24のロック位置においてカムシャフト20に向かう領域が平坦状とされるため、ロック状態において摩擦係合を最小限のものとすることが可能である。バルブが完全に閉鎖される前において、摩擦ディスクの回転動作、およびそれに伴う取付けピン24の回転動作が許容されている場合、取付けピン24は、各取付け軸の偏心作用を介し、未だカムの力を受けているカムローラによって回転駆動されることとなり、摩擦ディスクはそれに応じて回転駆動され、カムシャフトと摩擦接触するに至る。これにより各カムの基円部のみが作動される場合であっても、確実なモード切替動作が確保されることになる。
【0021】
回転する平坦状の摩擦ディスク26,27の他の制御方法として、各摩擦ディスク26,27のうちピストン34およびブッシュ38に向かう各内壁面側に、互いに180度変位した傾斜部をそれぞれ形成してもよい。これにより、一方の摩擦ディスクが開放された場合(回転動作が許容された場合)、ピストンとブッシュとが他方の摩擦ディスク側の傾斜部に向かうように構成する。傾斜部には傾斜面が形成されており、当該他方の摩擦ディスクの回転は、ピストンおよびブッシュの当接によって規制されるように構成される。この結果、一方の摩擦ディスクはカムシャフト20を支承しつつ回転することとなる。
【0022】
リフト量調整装置の変更形態が図6から図12までに示される。
上記した実施形態との相違として、この変更形態では、バルブレバー6が、従動突起62,64を有するよう構成される。これらの従動突起62,64は、カムローラ10,11,12、ないしカム16,17,18のいずれもが作動状態とされていない場合に、バルブ2が閉鎖された状態で、カムシャフト20の円筒形状の周面52,54に当接して支承状態とされる。図6から12では特に図示されない摩擦ディスク26,27(図3参照)ないし取付けピン24は、三つのロック位置、すなわちバルブのフルリフト状態、パートリフト状態、ゼロリフト状態に対応する位置間で切替え可能とされている。フルリフト用の取付け部242,244は、特に図9に示されるように、取付けピン23のパートリフト用の取付け部243に対して120度(240度)変位して配置される。これにより、取付けピン24のロック位置は、フルリフト用の取付け部242,244上に取付けられたフルリフト用のカムローラが作動可能とされた位置に対応する。120度変位した取付けピン24の他のロック位置では、パートリフト用の取付け部243上に取付けられたパートリフト用のカムローラ12が作動可能とされる。さらに120度変位した取付けピン24の他の位置では、カムローラは作動不能状態とされ、従動突起62,64がカムシャフト20の周面52,54を支承する。これにより、バルブ2が閉鎖された状態で、バルブレバー6は、遊び補償要素8によってカムシャフトに対し遊びが存しないように支持可能とされる。
【0023】
上記変更形態では、ロック装置50(図4参照)は、摩擦ディスク26,27が三つの回転位置においてロック状に支持可能に構成されるべきである。例えば120度ずつ変位した凹部を摩擦ディスクの内壁側に形成し、当該凹部にプッシュ式のロッド部材が係合可能とされるよう構成してもよい。この場合、ロッド部材は流体圧や磁力を利用してスリーブ32から突出可能に構成することが好ましい。とりわけ三つのロック位置が順次に現れるように構成するのが好ましい。さらに摩擦ディスクをロックする他の手法として、流体圧や磁力で駆動される三つのピンを構成し、更にこれらのピンに係合する三つの凹部を構成してもよい。この場合、例えば、三つの凹部のうちの二つにつき、一方の摩擦ディスクの異なる径方向位置に配置し、残りの凹部につき他方の摩擦ディスクに配置するといった構成が可能である。
【0024】
上記種々の変更例においては、既存のシリンダヘッドを用いつつ、カムシャフトとバルブレバーのみを変更すれば足りるという利点がある。
【0025】
上記した各種の形態は、様々に構成を変更することができる。例えば、取付けピンに偏心状のコンタクト面に直接形成することで、カムローラを省略する構成が可能である。追加的なカムローラを取付けレバーの従動突起に取付ける構成も可能である。4つ以上のロック位置を、対応する従動装置とともに設定する構成も可能である。これによりリフトを更にきめ細かく調整可能とすることができる。上記の実施形態のように、取付けピン24をカム16,18および周面52,54で左右対称に2重に支承することで、当該取付けピン24に不用意な回転モーメントが生じないように構成してもよいが、この左右対称の支承を省略してもよい。この場合には、取付けピン24の傾動防止支持をなすことが好ましい。
【0026】
本リフト量調整装置では、各種のロック位置間で回転する取付けピン24が設けられるとともに、ロック装置につき、例えば流体圧、あるいは取付けピン24を直接駆動するステップモータ等のように、幅広い駆動構成態様を適宜に採用することが可能である。この場合、摩擦ディスクを省略することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、カムシャフトによって駆動されるバルブにつき、簡単な構造にして、内燃式エンジンへの取付け性に優れたリフト量調整装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリフト量調整装置の斜視図を示す。
【図2】本発明に係るリフト量調整装置について、図1とは異なる方向での斜視図を示す。
【図3】本発明に係るリフト量調整装置につき、分解斜視図として示す。
【図4】ロック装置の断面図を示す。
【図5】ロック装置につき、図4とは異なる作動位置に置かれた状態の断面図を示す。
【図6】本発明に係る更なる実施形態につき斜視図として示す。
【図7】図6に示す装置の側面を示す。
【図8】図6の装置における取付けピンの斜視図を示す。
【図9】図8に示される取付けピンの側面図を示す。
【図10】カムローラに係合された取付けピンの斜視図を示す。
【図11】図6に示す実施形態におけるバルブレバーの斜視図を示す。
【図12】取付けピンおよびカムローラに係合されたバルブレバーの斜視図を示す。
【符号の説明】
2 吸入バルブ
4 スプリング
6 バルブレバー
62,64 従動突起
8 遊び補償要素
10,11,12 カムローラ
16,17,18 カム
20 カムシャフト
22 凹部
24 取付けピン
26,27 摩擦ディスク
Claims (11)
- カムシャフトによって駆動されるバルブのリフト量を調整する装置であって、
少なくとも二つの異なるリフト量のカムを有するカムシャフトと、
固定部材側に支持されたバルブレバーと、
当該バルブレバーに回転可能に配置された取付けピンと、
当該取付けピンに配置され、前記取付けピンが所定の回転位置にある場合に、互いに異なるリフト量で前記バルブを作動させる複数のカムのうちの少なくとも一つと協働する従動装置と、
前記取付けピンを回転駆動するための回転装置と、
前記取付けピンを所定の回転位置においてロック可能とするロック装置とを有することを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項1に記載のリフト量調整装置であって、
前記カムのうちの少なくとも一つは、前記バルブのリフト量が最大となるように設定されたフルリフト用のカムであり、他は前記バルブが前記最大リフト量よりも少ないリフト量となるように設定されたパートリフト用のカムであり、
前記取付けピンは、当該取付けピンの長軸に対して偏心状に配置されるとともに、互いに所定角度だけ変位した関係とされた少なくとも一つのフルリフト用の取付け部および少なくとも一つのパートリフト用の取付け部を有し、
フルリフト用のカムローラが、前記フルリフト用の取付け部の少なくとも一つに取付けられ、パートリフト用のカムローラが前記パートリフト用の取付け部の少なくとも一つに取付けられることを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項2に記載のリフト量調整装置であって、
前記カムシャフトは、二つのパートリフト用のカムと当該パートリフト用カムの間に配置された一つのフルリフト用のカムを有し、あるいは、二つのフルリフト用のカムと当該フルリフト用カムの間に配置された一つのパートリフト用のカムを有することを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項3に記載のリフト量調整装置であって、
前記回転装置は、前記取付けピンに対して一体状に回転可能に取付けられるとともに、当該取付けピンの回転のために、外周面が前記カムシャフトの周面と係合して摩擦力を伝達可能とされた少なくとも一つの摩擦ディスクによって構成されることを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項4に記載のリフト量調整装置であって、
前記摩擦ディスクの少なくとも一つは、前記取付けピンの所定の回転位置において、前記カムシャフトに向かう周面領域が平坦状に形成されるとともに、当該所定の回転位置以外の位置に置かれた前記摩擦ディスクが回転可能となるように駆動する手段を更に有することを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項4または5に記載のリフト量調整装置であって、
前記ロック装置は少なくとも一つの摩擦ディスクと協働することを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項4から6までのいずれかに記載のリフト量調整装置であって、
前記取付けピンは前記バルブレバーと係合するとともに、両端部それぞれにおいて前記摩擦ディクスを受承することを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項7に記載のリフト量調整装置であって、
前記ロック装置は、前記取付けピンと平行に延在するバルブレバーの開口に沿って往復動可能に構成され、一方の端部位置において第1の摩擦ディスクに当接して当該第1の摩擦ディスクの回転を規制する一方、他方の端部位置において第2の摩擦ディスクに当接して当該第2の摩擦ディスクの回転を規制するロックピンを有するとともに、前記二つの摩擦ディスクに対する各当接動作は、回転角度に関して互いに180度変位した位置においてなされることを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項8に記載のリフト量調整装置であって、
前記ロックピンは、開口部を通じてガイドされるピストンによって形成されるとともに、開口部に固定状に配置されたスリーブを通じてシャンクとともに突出可能とされ、前記シャンクとスリーブの間には圧縮用のスプリングが配され、流体圧によって作動する圧力室が前記スリーブとピストンの間に形成されることを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項2から4までのいずれか、または9に記載のリフト量調整装置であって、
前記少なくとも一つのフルリフト用の取付け部は、前記少なくとも一つのパートリフト用の取付け部に対し、前記取付けピンの軸回りに、互いに180度変位して偏心状に配置されることを特徴とするリフト量調整装置。 - 請求項1から9までのいずれかに記載のリフト量調整装置であって、
前記バルブレバーは少なくとも一つの従動突起を有し、当該従動突起は、複数のカムのいずれとも協働しない更なる回転位置において、当該カムの円筒周面に支承可能とされ、前記カムシャフトが回転する際にバルブの閉鎖状態を維持することを特徴とするリフト量調整装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060821 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070202 |