JP2004036125A - バスユニットの施工方法及びバスユニットの設置構造 - Google Patents

バスユニットの施工方法及びバスユニットの設置構造 Download PDF

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吉田 勉
Hiroshi Ishii
石井 博
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Abstract

【課題】工場で組み立てられたバスユニットを使用し、気密処理を容易に行うことができるバスユニットの施工方法及びバスユニットの設置構造を提供すること。
【解決手段】バスユニット2を設置区画11に設置する前に、気密材3をバスユニット2の壁パネル213A,213Bの下部に取り付けておく。次に、気密材3が壁123A,123Bに当接するように、バスユニット2を設置区画11に吊り込む。このような本発明では、バスユニット2を設置区画11に設置すると同時に気密処理できるので、気密処理に手間がかからない。また、バスユニット2に予め気密材3が取り付けられているので、バスユニット2を設置した後、作業者の手が届かないような部分であっても確実に気密処理できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスユニットの施工方法及び設置構造に関する。
【0002】
【背景技術】
建築現場での施工作業の軽減を図るため、浴室のユニット化が進んでいる。しかし、防水パン、壁パネル、天井パネル等の部材は、施工現場で取り付けられることが多かった。取り付けによる誤差をなくし、より完全な防水性を確保するためには、工場においてこれらのパネル等を取り付けておく必要がある。そこで、壁パネル、天井パネル等が取り付けられたボックス状のバスユニットが提案されている(特開2000−158910号公報参照)。
一方、近年の高断熱、高密度の住宅の普及に伴い、さらなる高断熱、高密度化が要求されている。さらなる高断熱、高密度化を図るためには、従来、気密処理を施していなかった浴室の周囲(バスユニットと、基礎との間、あるいはバスユニットと、基礎上に立設された壁との間)について、気密処理を施すことが必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ボックス状のバスユニットの周囲の気密処理を行う場合、バスユニットには予め壁パネルが取り付けられているので、バスユニットと基礎や壁との間の気密処理が行いにくいという問題がある。特に、基礎上に壁が立設されている場合には、壁とバスユニットの壁パネルとの間には、作業者の手が届かず、気密処理を行うことが困難である。
【0004】
本発明の目的は、工場で組み立てられたバスユニットを使用し、気密処理を容易に行うことができるバスユニットの施工方法及びバスユニットの設置構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は以下の構成を採用して前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明のバスユニットの施工方法は、予め工場において組み立てられたバスユニット2を建物1内に形成された設置区画11に設置するバスユニットの施工方法であって、前記設置区画を形成する基礎12の内面、前記基礎上に立設された壁123A〜123Dの内面及びバスユニットの下部外面のうちの少なくとも何れか一方の面に、気密材3,3’を取り付け、前記気密材が前記バスユニットの下部外面と、前記基礎の内面または壁の内面との間を塞ぐように前記バスユニットを設置区画に設置することで、前記バスユニットの下部外面と、前記基礎または壁の内面との間の気密処理が行われることを特徴とする。
【0006】
ここで、基礎及び壁の内面とは、設置区画に設置されたバスユニットに対向する面のことをいう。
また、バスユニットの下部外面は、バスユニットの側部の下部外面であってもよく、また、バスユニットの底部の外面であってもよい。すなわち、バスユニットの側部の下部外面と、基礎または壁の内面との間を気密材で塞いでもよく、また、バスユニットの底部の外面と、基礎または壁の内面との間を気密材で塞いでもよい。
【0007】
本発明では、設置区画にバスユニットを設置する前に、基礎または壁の内面及びバスユニットの下部外面のうち少なくとも何れか一方の面に、気密材を取り付けている。そのため、気密材がバスユニットの下部外面と、基礎または壁の内面との間を塞ぐようにバスユニットを設置すれば、バスユニットの設置と同時に、バスユニットの下部外面と、基礎または壁の内面との間の気密処理を行うことができ、気密処理に手間がかからない。
また、予め、気密材は、バスユニットの下部等に取り付けられているので、バスユニットを設置した後に作業者の手が届かないような部分も確実に気密処理できる。
さらに、バスユニットを設置する前に気密材を取り付けているので、気密材の取付が容易である。
【0008】
この際、ブロック状の弾性体である気密材3をバスユニットの側部213A〜213Dの下部外面に取付け、前記気密材が前記基礎上に立設された壁の内面に当接するように前記バスユニットを設置区画に設置することで、前記バスユニットの側部の下部外面と、前記壁の内面との間の気密処理が行われることが望ましい。
ここで、気密材としては、気密性能を有するブロック状の弾性体であれば、任意のものを使用することができる。例えば、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム等を使用することが可能である。
【0009】
基礎上には、少なくとも一枚の壁が立設されていればよいが、作業性を考慮すると、少なくとも直交する二枚の壁が立設された時点で、バスユニットを設置することが好ましい。
気密材は、弾性変形可能であるため、バスユニットの側部の下部外面と、壁との間を略完全に気密することができる。
【0010】
また、前記バスユニットの底部22外面及び前記基礎の内面に、シート状の気密材3’を取付け、前記気密材が重なり合うように前記バスユニットを設置区画内に設置することで、前記基礎の内面と、前記バスユニットの底部外面との間の気密処理が行われるものであってもよい。
ここで、気密性をより完全なものとしたい場合には、重なり合ったシート状の気密材同士を接着剤等で接合すればよい。
気密材をシート状のものとすれば、バスユニットを設置する際に、気密材同士が干渉しても、大きな摩擦が起こりにくく、バスユニットの設置を容易に行える。
【0011】
この際 前記基礎上に直交する少なくとも二枚の壁123A,123Bを立設し、前記バスユニット2の側部213A〜213Dの外面に、スペーサ4を取付けた後、前記バスユニットを前記設置区画に設置すると、前記スペーサが前記壁に当接し、前記バスユニットが位置決めされることが好ましい。
バスユニットの側部の外面にスペーサを取り付けることで、バスユニットの設置位置を決めることができる。従って、気密処理を施すと同時に、設置位置の位置決めも行うことができるので、バスユニットの施工をより容易化できる。
【0012】
本発明のバスユニットの設置構造は、建物1内の設置区画11に設置されたバスユニット2の設置構造であって、前記設置区画を形成する基礎12の内面、前記基礎上に立設された壁123A〜123Dの内面及びバスユニット2の下部外面のうちの少なくとも何れか一方には、気密材3,3’が取り付けられており、前記気密材により、前記バスユニットの下部外面と、前記基礎の内面または壁の内面との間が塞がれていることを特徴とする。
気密材は、バスユニットの下部外面等に取り付けられているので、バスユニットを設置区画に設置すると同時に気密処理できる。また、バスユニットの下部外面等に予め気密材が取り付けられているので、バスユニットを設置した後、作業者の手が届かないような部分であっても確実に気密処理できる。
【0013】
この際、前記気密材3は、前記バスユニットの側部の下部外面に取り付けられたブロック状の弾性体であり、この気密材により、前記バスユニットの側部213A〜213Dの下部外面と、前記基礎上に立設された壁の内面との間が塞がれていることが好ましい。
気密材は、弾性変形可能であるため、バスユニットの側部の下部外面と、壁との間の隙間を略完全に、密閉することができる。
【0014】
また、前記基礎の内面及び前記バスユニットの底部22外面には、シート状の気密材3’が取り付けられており、前記気密材は互い重なり合っているものであってもよい。
気密材をシート状のものとすれば、バスユニットを設置する際に、気密材同士が干渉しても、大きな摩擦が起こりにくく、バスユニットの設置を容易に行える。
【0015】
さらに、前記バスユニットの側部の外面には、前記基礎上に立設された直交する二枚の壁に当接するスペーサ4が取り付けられていることが好ましい。
バスユニットの側部の外面にスペーサを取り付けることで、バスユニットの設置位置を決めることができる。
【0016】
この際、前記スペーサは、前記壁に当接するばね部42を有することが望ましい。
スペーサをばね部を有するものとすることで、バスユニットの設置位置がずれてしまった場合でも、ばね部の付勢力により、バスユニットを所定位置に戻すことが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、建物1内に設置され、本発明の設置構造が適用されたバスユニット2が示されている。
このバスユニット2は、図2に示すように、建物1内に形成された設置区画11に設置されている。この設置区画11は、平面矩形形状であり、対向配置された基礎12により形成されている。
基礎12は、基礎本体120と、この基礎本体120上に設けられた土台121Aまたは半土台121Bを有する。
【0018】
この土台121Aまたは半土台121B上には、壁123A〜123Dが立設されている。ここで、図面左側の壁を壁123A、奥側の壁を壁123B、左側の壁を壁123Cとする。なお、図2には図示されていないが、図7手前側の壁が壁123Dである。
また、設置区画11に設置されたバスユニット2に対向する面を基礎12及び壁123A〜123Dの内面という。
基礎12には、設置区画11の一辺の長さ寸法と略等しい長さ寸法であり、断面L字形の架台受け124が取り付けられている。この架台受け124には、後述するバスユニット2の架台22の係合片223が設置される。
【0019】
図3にも示すように、バスユニット2は、バスユニット本体21と、このバスユニット本体21の下部に取り付けられ、バスユニット2の底部となる架台22とを備える。
バスユニット本体21は、洗い場を構成する平面形状矩形の防水パン(図示略)と、この防水パンに並設された浴槽212と、防水パンおよび浴槽212の周囲に立設された壁パネル213A〜213Dと、この壁パネル213A〜213Dの上部に架設された天井パネル214とを備えている。このバスユニット本体21は、以上のような部材が組み合わされてボックス状に形成されている。
【0020】
壁パネル213A〜213Dは、バスユニット2の側部を構成するものであり、ここでは、バスユニット2を設置区画11に設置した際に、壁123Aに対向する壁パネルを壁パネル213A、壁123Bに対向する壁パネルを壁パネル213B、壁123Cに対向する壁パネルを壁パネル213C、壁123Dに対向する壁パネルを壁パネル213Dとしている。
【0021】
架台22は、対向配置された基礎12間に跨るように配置される架材221と、この架材221に直交して設けられる複数本のリブ222とを備えて構成されている。
架材221の両端には、リブ222に平行に延びる断面逆L字形の係合片223が取り付けられている。
また、リブ222は、防水パン及び浴槽212の下面に一体成形されている。
【0022】
このようなバスユニット2の壁パネル213A〜213Dの下部外面には、ブロック状の気密材3が取り付けられている。
この気密材3は弾性力を有するものであり、例えば、EPDM発泡材である。気密材3は、基礎12上に立設された壁123A〜123Dに当接し、バスユニット2の壁パネル213A〜213Dの下部外面と、壁123A〜123Dの内面との間を塞いでいる。従って、この気密材3により、バスユニット2と、壁123A〜123Dとの間が気密処理されることとなる。
【0023】
また、バスユニット2の壁パネル213A,213Bの外面であって、気密材3の上方には、スペーサ4が取り付けられている。このスペーサ4は、設置区画11に対するバスユニット2の位置決めを行うものである。
スペーサ4は、図4に示すように、固定部41と、この固定部41と連続したばね部42とを有している。ばね部42は中央部分が屈曲して突出しており、くの字型になっている。このばね部42の突出寸法は、例えば、7.5cmである。このばね部42は、基礎12上に直交するように立設された壁123A,123Bに当接している。なお、このスペーサ4のばね部42には、壁123A,123Bを傷つけないようにEPDM発泡材43が接着されている。
【0024】
さらに、バスユニット2の天井パネル214には、このバスユニット2を壁123A,123Bに固定するための固定金具5が取り付けられている。この固定金具5は、図5に示すように、断面L字型形状であり、平板状のバスユニット固着部51と、このバスユニット固着部51に直交して設けられ、上方に延びる壁固着部52とを有している。
【0025】
バスユニット固着部51には、ねじ止め用の二本の長穴511が平行に形成されている。この長穴511には、目盛りが刻まれており、ねじ止め位置の調整が容易に行えるようになっている。ここで、目盛りは、バスユニット固着部51と壁固着部52との接合部分からの距離を示しており、例えば、7.5cm、11.0cm、17.5cm、24.0cm、27.5cmの目盛りが刻まれている。なお、本実施形態においては、スペーサ4のばね部42の突出寸法が7.5cmであるため、バスユニット2を壁123A,123Bに固定する際には、固定金具5の目盛り7.5cmの所に合わせてねじ止めを行えばよい。
また、壁固着部52には、ねじ止め用の丸穴521が4個形成されている。
【0026】
次に、バスユニット2の施工方法について図2及び図3に加え、図6及び図7をも参照して説明する。
まず、施工現場において、地盤上に基礎12を対向配置して設け、設置区画11を形成する。この基礎12上に土台121Aをアンカーボルト(図示略)で固定し、この土台121A上に直交する二枚の壁123A,123Bを立設する。
【0027】
一方、予め、工場内でバスユニット本体21を組み立てておく。そして、このバスユニット本体21の下部に架台22を取り付けてバスユニット2とする。さらに、バスユニット本体21に気密材3、スペーサ4、固定金具5を取り付ける。
なお、輸送等の際のロープ等との干渉を考慮して、固定金具5はバスユニット2の天井パネル214から水平方向に突出しないように固定しておく。
【0028】
このバスユニット2を施工現場までトラックにて輸送し、クレーンを使って設置区画11に吊り込み、架台22の係合片223を架台受け124に係止させる。この際、吊り込むと同時に、気密材3が壁123A,123Bに当接するため、気密処理が施されることとなる。
その後、壁123A,123B以外の壁123C,123Dを立設し、バスユニット2を固定金具5により、壁123A,123Bに固定する。さらに、壁123D及び壁123A〜123D上に設置される天井125を取り付けてバスユニット2の施工を終了する。
【0029】
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
バスユニット2を設置区画11に設置する前に、バスユニット2の壁パネル213A〜213Dに、気密材3を取り付けており、設置区画11にバスユニット2を設置すると同時に、バスユニット2の壁パネル213A〜213Dの下部外面と、壁123A〜123Dの内面との間の気密処理を行うことができる。従って、気密処理に手間がかからない。
また、気密材3は、予めバスユニット2に取り付けられているので、バスユニット2を設置した後で作業者の手が届かないような部分も確実に気密処理できる。
さらに、バスユニット2を設置する前に気密材3を取り付けているので、気密材3の取付が容易である。
気密材3は、EPDM発泡材により構成されており、弾性変形可能であるため、バスユニット2の壁パネル213A〜213Dと、壁123A〜123Dとの間を略完全に気密することができる。
【0030】
また、壁123A〜123Dを立設した後、壁123A〜123Dの上部からバスユニット2を吊り込むこともできるが、この場合、設置区画11の四辺が壁123A〜123Dで囲まれることとなるので、壁がじゃまになり、設置作業をスムーズに行うことが困難となる。本実施形態では、壁123A,123Bの二枚を立設させた時点で、バスユニット2を設置区画11に設置しており、スムーズにバスユニット2の設置を行うことができる。
【0031】
さらに、壁123A,123Bを立設した後、バスユニット2を設置しているため、バスユニット2に取り付けられたスペーサ4を利用して、バスユニット2の設置位置を的確に決めることができる。
また、スペーサ4は、壁123A,123Bに当接するばね部42を有しているので、バスユニット2の設置位置がずれてしまった場合でも、ばね部42の付勢力により、バスユニット2を所定位置に戻すことが可能である。
【0032】
固定金具5の長穴511には、目盛りが刻まれているので、スペーサ4のばね部42の突出寸法に合わせて、容易にねじ止めを行うことができる。
【0033】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ブロック状の気密材3により、気密処理を施していたが、本発明では、図8に示すように、シート状の気密材3’を用いてもよい。この場合、予め、バスユニット2の底部外面、例えば、リブ222の外面と、基礎12の内面との双方に気密材3’を取り付けておく。なお、気密材3’は、取付部材126を介して基礎12に取り付けられることが好ましい。バスユニット2を設置区画11に設置すると、気密材3’が重なり合って、気密処理が施される。さらに、より完璧に気密処理を施したい場合には、気密材3’同士を接着剤等で接続する。このように、シート状の気密材3’を使用した場合には、バスユニット2を設置する際に、気密材3’同士が摩擦を起こしにくいので、バスユニット2の設置作業を容易に行える。なお、この場合、前記実施形態のように、バスユニット2を基礎12により支持する構造とはせず、直接、設置区画11の基盤により支持する構造とすることが好ましい。具体的には、架台22の係合片223や架材221を設けず、バスユニット本体21から設置区画11の基盤にまで達する長いリブ(図示略)によりバスユニット本体21を支持する構造とする。
【0034】
さらに、バスユニット本体21の壁パネル213A,213Bにブロック状の気密材3と、シート状の気密材3’の両方を取り付けて、気密処理を行ってもよい。このようにすれば、より一層の高断熱・高密度化を図ることができる。
さらに、前記実施形態では、気密材3を工場において、バスユニット2に取り付けていたが、これに限らず、施工現場で、取り付けてもよい。
また、気密材3をバスユニット2ではなく、基礎12上の壁123A〜123Dに取り付けてもよい。このようにすれば、バスユニット2を吊り上げる際に、気密材3がロープ等と干渉することがない。
【0035】
また、基礎12上に二枚の壁123A,123Bを立設してから、バスユニット2を吊り込んだが、壁123C、さらには、壁123Dを立設した後に、バスユニット2を吊り込んでもよい。ただし、この場合、設置区画11の三辺あるいは四辺に壁123A〜123Dが立設されていることとなるので、吊り込みにくいという問題が生じる。これに対し、前記実施形態では、壁123A,123Bが立設されて時点で、バスユニット2を吊り込んでいるので、吊り込みにくいという問題を解消できる。
【0036】
前記実施形態では、スペーサ4をばね部42を有するものとしたが、これに限らず、例えば、ばね性のない金属や、強化プラスチックや硬質ゴムなどの材料により構成してもよい。さらに、スペーサ4を設けなくてもよい。ただし、スペーサがない場合には、バスユニット2の位置決めに手間を要する可能性もある。
【0037】
【発明の効果】
このような請求項1記載の発明によれば、気密材がバスユニットの下部外面と、基礎または壁の内面との間を塞ぐようにバスユニットを設置区画に設置することで、同時に、バスユニットの下部外面と、基礎または壁の内面との間の気密処理を行うことができ、気密処理に手間がかからない。
また、予め、気密材は、バスユニットの下部等に取り付けられているので、バスユニットを設置した後に作業者の手が届かないような部分も確実に気密処理できる。
さらに、バスユニットを設置する前に気密材を取り付けているので、気密材の取付が容易である。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、気密材は、弾性変形可能であるため、バスユニットの側部の下部外面と、壁との間を略完全に気密することができる。
請求項3に記載の発明によれば、気密材をシート状のものとすれば、バスユニットを設置する際に、気密材同士が干渉しても、大きな摩擦が起こりにくく、バスユニットの設置を容易に行える。
【0039】
請求項4に記載の発明によれば、バスユニットの側部の外面にスペーサを取り付けることで、バスユニットの設置位置を決めることができる。従って、気密処理を施すと同時に、設置位置の位置決めも行うことができるので、バスユニットの施工をより容易化できる。
【0040】
請求項5に記載の発明によれば、気密材は、バスユニットの下部外面等に取り付けられているので、バスユニットを設置区画に設置すると同時に気密処理できる。また、バスユニットの下部外面等に予め気密材が取り付けられているので、バスユニットを設置した後、作業者の手が届かないような部分であっても確実に気密処理できる。
【0041】
請求項6に記載の発明によれば、気密材は、弾性変形可能であるため、バスユニットの側部の下部外面と、壁との間の隙間を略完全に、密閉することができる。
請求項7に記載の発明によれば、気密材をシート状のものとすれば、バスユニットを設置する際に、気密材同士が干渉しても、大きな摩擦が起こりにくく、バスユニットの設置を容易に行える。
【0042】
請求項8に記載の発明によれば、バスユニットの側部の外面にスペーサを取り付けることで、バスユニットの設置位置を決めることができる。
請求項9に記載の発明によれば、スペーサをばね部を有するものとすることで、バスユニットの設置位置がずれてしまった場合でも、ばね部の付勢力により、バスユニットを所定位置に戻すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のバスユニットの設置構造が適用された建物を示す斜視図である。
【図2】前記バスユニットの設置構造を示す断面図である。
【図3】前記バスユニットの斜視図である。
【図4】スペーサを示す斜視図である。
【図5】固定金具を示す斜視図である。
【図6】バスユニットの施工方法を示す斜視図である。
【図7】バスユニットの施工方法を示す斜視図である。
【図8】本発明の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1   建物
2   バスユニット
3   気密材
3’  気密材
4   スペーサ
11   設置区画
12   基礎
123A〜123D   壁
213A〜213D   壁パネル

Claims (9)

  1. 予め工場において組み立てられたバスユニットを建物内に形成された設置区画に設置するバスユニットの施工方法であって、
    前記設置区画を形成する基礎の内面、前記基礎上に立設された壁の内面及びバスユニットの下部外面のうちの少なくとも何れか一方の面に、気密材を取り付け、
    前記気密材が前記バスユニットの下部外面と、前記基礎の内面または壁の内面との間を塞ぐように前記バスユニットを設置区画に設置することで、前記バスユニットの下部外面と、前記基礎または壁の内面との間の気密処理が行われることを特徴とするバスユニットの施工方法。
  2. 請求項1に記載のバスユニットの施工方法において、
    ブロック状の弾性体である気密材をバスユニットの側部の下部外面に取付け、
    前記気密材が前記基礎上に立設された壁の内面に当接するように前記バスユニットを設置区画に設置することで、前記バスユニットの側部の下部外面と、前記壁の内面との間の気密処理が行われることを特徴とするバスユニットの施工方法。
  3. 請求項1に記載のバスユニットの施工方法において、
    前記バスユニットの底部外面及び前記基礎の内面に、シート状の気密材を取付け、
    前記気密材が重なり合うように前記バスユニットを設置区画内に設置することで、前記基礎の内面と、前記バスユニットの底部外面との間の気密処理が行われることを特徴とするバスユニットの施工方法。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のバスユニットの施工方法において、
    前記基礎上に直交する少なくとも二枚の壁を立設し、
    前記バスユニットの側部の外面に、スペーサを取付けた後、
    前記バスユニットを前記設置区画に設置すると、前記スペーサが前記壁に当接し、前記バスユニットが位置決めされることを特徴とするバスユニットの施工方法。
  5. 建物内の設置区画に設置されたバスユニットの設置構造であって、
    前記設置区画を形成する基礎の内面、前記基礎上に立設された壁の内面及びバスユニットの下部外面のうちの少なくとも何れか一方には、気密材が取り付けられており、
    前記気密材により、前記バスユニットの下部外面と、前記基礎の内面または壁の内面との間が塞がれていることを特徴とするバスユニットの設置構造。
  6. 請求項5に記載のバスユニットの設置構造において、
    前記気密材は、前記バスユニットの側部の下部外面に取り付けられたブロック状の弾性体であり、
    この気密材により、前記バスユニットの側部の下部外面と、前記基礎上に立設された壁の内面との間が塞がれていることを特徴とするバスユニットの設置構造。
  7. 請求項5に記載のバスユニットの設置構造において、
    前記基礎の内面及び前記バスユニットの底部外面には、シート状の気密材が取り付けられており、
    前記気密材は互い重なり合っていることを特徴とするバスユニットの設置構造。
  8. 請求項5から7の何れかに記載のバスユニットの設置構造において、
    前記バスユニットの側部の外面には、前記基礎上に立設された直交する二枚の壁に当接するスペーサが取り付けられていることを特徴とするバスユニットの設置構造。
  9. 請求項8に記載のバスユニットの設置構造において、
    前記スペーサは、前記壁に当接するばね部を有することを特徴とするバスユニットの設置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014034824A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Toyota Home Kk 浴室構造及びユニットバス本体の固定方法
JP2016191260A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社Lixil 衛生設備ユニット

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