JP2004035218A - エレベーター据付作業用型板装置 - Google Patents

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Mitsugi Adachi
足立 貢
Hisatoshi Fukui
福井 久歳
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Abstract

【課題】立設する一本のレールに対して水平投影面でのレールの両側にそれぞれ下げ振り線を容易に吊設できるエレベーター据付作業用型板装置を得る。
【解決手段】昇降路1上部の支持金具2に設けた支持梁3、かご用定規材8、連結定規板10、連結定規板10の溝状凹所11の両側の縁部先端に設けた下げ振り線連結具を主要部材としてエレベーター据付作業用型板装置を構成する。
これにより、狭い昇降路1内に型板を容易に組立てて仮設できる。また、連結定規板10の溝状凹所11に嵌合状態に配置されたかご案内レール9に対して、水平投影面における両側の所定位置に、かご用の下げ振り線19を簡易な作業によって吊下することができる。このため、かご用の下げ振り線19による芯出し作業の能率を向上できて据付作業費を節減することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、据付工事において昇降路の上端位置に仮設されて芯出し用下げ振り線を所定位置に吊下するエレベーター据付作業用型板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベーター据付作業用型板装置として、例えば特開平8−133623号公報に示された構成がある。すなわち、複数本の副定規材が組立てられて水平投影面においてロ字状をなすフレームが設けられ、またフレームにカゴレール用主定規材、カウンターレール用主定規材及び乗場敷居用主定規材が所定位置に締結される。そして、カゴレール用主定規材等の所定位置に締結されたボルトの貫通孔によって下げ振り線が所定位置に保持される。
【0003】
従来のエレベーター据付作業用型板装置は上記のように構成され、副定規材、カゴレール用主定規材等が長さ可変に構成されて昇降路の間口寸法等の平面寸法の差異に対し、副定規材等の長さを適宜に調整して設定して対応することができる構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーター据付作業用型板装置では、狭い昇降路内の作業によって副定規材、カゴレール用主定規材等からなるエレベーター据付作業用型板装置を所定寸法に組立てることになる。このため、困難で煩雑な作業が必要となり、また立設される一本のレールに対して水平投影面においてレールの両側にそれぞれ下げ振り線を吊設する場合に、容易に対応できないという問題点があった。
【0005】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、立設される一本のレールに対して水平投影面におけるレールの両側にそれぞれ下げ振り線を容易に吊設できるエレベーター据付作業用型板装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーター据付作業用型板装置においては、昇降路上部の互いに対向した壁面にそれぞれ装着された支持金具と、互いに離れて平行状態に配置されて両端がそれぞれ対向した支持金具に支持された支持梁と、これらの支持梁に長手中間が支持されて支持梁の一方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に下げ振り線が連結される乗場用定規材と、支持梁に長手中間が支持されて支持梁の他方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に下げ振り線が連結されるつり合おもり用定規材と、支持梁に長手中間が支持されて支持梁の長手中間に配置され、支持梁の長手方向に互いに離れて配置されたかご用定規材と、かご用定規材の相互に重合状態に配置されかご用定規材の長手両端寄りにそれぞれ設けられて、かご用定規材の相互間隔に対応した幅をなしかご用定規材の長手端側に開口した溝状凹所を有する連結定規板と、下げ振り線に対応した貫通孔が設けられて、連結定規板の溝状凹所の両縁部におけるかご用定規材の長手端側の所定位置に配置されてかご用定規材及び連結定規板の相互を締結する下げ振り線連結具とが設けられる。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図5は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベーター昇降路要部を概念的に示す横断平面図、図2は図1に対応した縦断面図、図3は図2の要部斜視図、図4は図3の連結定規板箇所の拡大斜視図、図5は図4のA−A線断面図である。図において、1はエレベーターの昇降路、2は昇降路1の互いに対向した壁面にそれぞれ装着されて昇降路1の上端部に配置された支持金具である。
【0008】
3は互いに離れて平行状態に配置されて両端がそれぞれ対向した支持金具2に支持された支持梁、4は支持梁3に長手中間が支持されて支持梁3の一方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に乗場用の下げ振り線5が連結された乗場用定規材、6は支持梁3に長手中間が支持されて支持梁3の他方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置につり合おもり用の下げ振り線7が連結されたつり合おもり用定規材である。
【0009】
8はかご用定規材で、支持梁3に長手中間が支持されて支持梁3の長手中間に配置され、昇降路1に立設されてエレベーターのかご(図示しない)の昇降を案内するかご案内レール9の両側に対応する位置にそれぞれ配置され、支持梁3の長手方向に互いに離れて配置されている。なお、かご案内レール9の上端は昇降路1の天井面から2cm〜5cmから下降した位置に配置される。
【0010】
10は連結定規板で水平投影面においてユ字状に形成され、かご用定規材8の相互に重合状態に配置されてかご用定規材8の長手両端寄りにそれぞれ設けられて、かご用定規材8の相互間隔に対応した幅をなしかご用定規材8の長手端側に開口した溝状凹所11が形成されている。そして、連結定規板10はかご案内レール9の上端から10cm程度下降した位置に配置されて、図3に示すようにかご案内レール9の上端部が溝状凹所11に嵌合した状態に配置される。
【0011】
12は溝穴で、連結定規板10の溝状凹所11の両縁部にそれぞれ設けられて、かご用定規材8の長手端側の所定位置に配置され長手がかご用定規材8の長手に沿う方向に配置されている。13は締結具で、連結定規板10のユ字における支持梁3側の縁部及びかご用定規材8に挿通されたボルト並びにこのボルトの挿通端にねじ込まれたナットによって構成されている。
【0012】
14は下げ振り線連結具で、連結定規板10の溝穴12及びかご用定規材8に挿通されたボルト15、ボルト15の挿通端にねじ込まれたナット16並びにボルト15に嵌合されて連結定規板10の上面に配置された座金17によって構成されている。また、下げ振り線連結具14のボルト15には中心軸線に沿う貫通孔18が設けられている。
【0013】
19はピアノ線からなるかご用の下げ振り線で、下げ振り線連結具14のボルト15に設けられた貫通孔18に挿通され、図2に示すようにかご案内レール9の水平投影面における両側にそれぞれ吊設され、相互間隔が30cmに設定されて所定位置に配置されている。なお、かご用の下げ振り線19のピアノ線の直径が例えば0.8mmの場合に、ボルト15には直径0.9mmの貫通孔18が設けられる。
【0014】
上記のように構成されたエレベーター据付作業用型板装置において、昇降路1上部に装着された支持金具2に互いに平行状態に配置された支持梁3の両端がそれぞれ支持される。そして、支持梁3の長手中間に配置されて支持梁3に長手中間が支持されて、互いに平行に配置されたかご用定規材8が設けられる。また、連結定規板10がかご用定規材8の相互に重合状態に設けられて、かご用定規材8の長手両端寄りにそれぞれ配置される。
【0015】
そして、連結定規板10に、かご用定規材8の相互間隔に対応した幅をなしかご用定規材8の長手端側に開口した溝状凹所11が形成されて、かご案内レール9の上端部が溝状凹所11内に嵌合状態に配置される。また、かご用定規材8と連結定規板10が水平投影面においてかご案内レール9の両側における所定位置に配置された下げ振り線連結具14によって締結される。さらに、下げ振り線連結具14の貫通孔18にかご用の下げ振り線19が挿通されてかご案内レール9の両側の所定位置に吊設される。
【0016】
このような構成によって、支持梁3、かご用定規材8、連結定規板10、下げ振り線連結具14を主要部材とするエレベーター据付作業用型板装置を、狭い昇降路1内において容易に組立てて仮設することができる。そして、水平投影面においてかご案内レール9の両側における所定位置にかご用の下げ振り線19を簡易な作業によって吊下することができる。これにより、かご用の下げ振り線19による芯出し作業の能率を向上することができ、エレベーターの据付作業費を節減することができる。
【0017】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、昇降路上部の互いに対向した壁面にそれぞれ装着された支持金具と、互いに離れて平行状態に配置されて両端がそれぞれ対向した支持金具に支持された支持梁と、これらの支持梁に長手中間が支持されて支持梁の一方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に下げ振り線が連結される乗場用定規材と、支持梁に長手中間が支持されて支持梁の他方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に下げ振り線が連結されるつり合おもり用定規材と、支持梁に長手中間が支持されて支持梁の長手中間に配置され、支持梁の長手方向に互いに離れて配置されたかご用定規材と、かご用定規材の相互に重合状態に配置されかご用定規材の長手両端寄りにそれぞれ設けられて、かご用定規材の相互間隔に対応した幅をなしかご用定規材の長手端側に開口した溝状凹所を有する連結定規板と、下げ振り線に対応した貫通孔が設けられて、連結定規板の溝状凹所の両縁部におけるかご用定規材の長手端側の所定位置に配置されてかご用定規材及び連結定規板の相互を締結する下げ振り線連結具とを設けたものである。
【0018】
これによって、支持梁、かご用定規材、連結定規板、下げ振り線連結具を主要部材とするエレベーター据付作業用型板装置を、狭い昇降路内において容易に組立てて仮設することができる。そして、水平投影面においてかご案内レールの両側における所定位置にかご用の下げ振り線を簡易な作業によって吊下することができる。このため、かご用の下げ振り線による芯出し作業の能率を向上することができ、エレベーターの据付作業費を節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す図で、エレベーター昇降路要部を概念的に示す横断平面図。
【図2】図1に対応した縦断面図。
【図3】図2の要部斜視図。
【図4】図3の連結定規板箇所の拡大斜視図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 支持金具、3 支持梁、4 乗場用定規材、5 下げ振り線、6 つり合おもり用定規材、7 下げ振り線、8 かご用定規材、10 連結定規板、11 溝状凹所、14 下げ振り線連結具、18 貫通孔、19 下げ振り線。

Claims (1)

  1. 昇降路上部の互いに対向した壁面にそれぞれ装着された支持金具と、互いに離れて平行状態に配置されて両端がそれぞれ対向した上記支持金具に支持された支持梁と、これらの支持梁に長手中間が支持されて上記支持梁の一方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に下げ振り線が連結される乗場用定規材と、上記支持梁に長手中間が支持されて上記支持梁の他方の長手端寄りに配置され、長手端の所定位置に下げ振り線が連結されるつり合おもり用定規材と、上記支持梁に長手中間が支持されて上記支持梁の長手中間に配置され、上記支持梁の長手方向に互いに離れて配置されたかご用定規材と、上記かご用定規材の相互に重合状態に配置され上記かご用定規材の長手両端寄りにそれぞれ設けられて、上記かご用定規材の相互間隔に対応した幅をなし上記かご用定規材の長手端側に開口した溝状凹所を有する連結定規板と、下げ振り線に対応した貫通孔が設けられて、上記連結定規板の上記溝状凹所の両縁部における上記かご用定規材の長手端側の所定位置に配置されて上記かご用定規材及び連結定規板の相互を締結した下げ振り線連結具とを備えたエレベーター据付作業用型板装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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