JP2004033428A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004033428A
JP2004033428A JP2002193640A JP2002193640A JP2004033428A JP 2004033428 A JP2004033428 A JP 2004033428A JP 2002193640 A JP2002193640 A JP 2002193640A JP 2002193640 A JP2002193640 A JP 2002193640A JP 2004033428 A JP2004033428 A JP 2004033428A
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Takaaki Ichihara
市原 高明
Koichi Kawaguchi
川口 宏一
Yuji Kato
加藤 雄司
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Abstract

【課題】特定の大入賞口にパチンコ球を入賞させるか否かで遊技条件を異ならせて、従来よりも遊技に面白味を持ち得るようにする。
【解決手段】パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機に関し、入賞装置1と特典実現手段9とを有する。入賞装置1は、複数の可変入賞口2(例えば二つの可変入賞口2a,2b)と、いずれの可変入賞口2から入った遊技球Bでも通行可能な通路7上またはその近傍に設けられて特定の可変入賞口2(図1の例では可変入賞口2b)から入った遊技球Bが特定領域8を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導する姿勢になる可動体3と、特定領域8を通過する遊技球Bを検出する第1検出器8bとを備える。特典実現手段9は、第1検出器8bが遊技球Bを検出したことを契機として、遊技者Pに有利な遊技状態を実現する。技術介入的要素を取り入れので、従来よりも遊技に面白味を持たせ得る。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の可変入賞口と特定領域とを備えた入賞装置を少なくとも有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一つであるパチンコ機では、例えばパチンコ球が始動口に入賞すると入賞装置の大入賞口を開閉する。当該入賞装置には、大当たり遊技を行えるVゾーン、賞球を払い出すのみの通常領域などを備える。大当たり遊技は例えば16ラウンドからなり、各ラウンドは開始から例えば大入賞口を18回開閉させるか、または例えば10個のパチンコ球が大入賞口に入賞すると終える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のパチンコ機では入賞装置に二つの大入賞口を備えているものの、いずれの大入賞口からパチンコ球を入賞させても遊技条件(例えば大入賞口への入賞確率や、Vゾーンに入りやすさ等)は同じであった。そのため、遊技者はいずれかの大入賞口に向けてパチンコ球を発射させる傾向が強く、遊技が単調でつまらないものになっていた。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、特定の大入賞口にパチンコ球を入賞させるか否かで遊技条件を異ならせることにより、従来よりも遊技に面白味を持たせた遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段1】
課題を解決するための手段1は、請求項1に記載した通りである。
ここで、請求項1に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。
(1)「通路の近傍」は、遊技球の動向を変化可能な位置や範囲を意味する。
(2)「遊技者に有利な遊技状態」はパチンコ機を例にすると、図柄変動期間の短縮(いわゆる「時短」)や時短回数,当たり確率の変更(いわゆる「確率変動」),入賞に伴う払い出し個数の変更,所要のラウンド数内で継続可能な大当たり遊技,次のラウンドへの移行,入賞装置やゲートなどに備えた開閉蓋,羽根,翼片等の作動等のうちでいずれか一形態、あるいはこれらの二以上の形態を任意に組み合わせた態様がある。
【0005】
当該手段1によれば図1,図2に模式的に示すように、本発明の遊技機は入賞装置1と特典実現手段9とを有する。入賞装置1は、複数の可変入賞口2(図1,図2の例では二つの可変入賞口2a,2b)と、いずれの可変入賞口2から入った遊技球Bでも通行可能な通路7上またはその近傍に設けられて特定の可変入賞口2(図1の例では可変入賞口2bであり、図2の例では可変入賞口2a)から入った遊技球Bに対しては特定領域8を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導する姿勢になる可動体3と、特定領域8を通過する遊技球Bを検出する第1検出器8bとを備える。特典実現手段9は、第1検出器8bが遊技球Bを検出したことを契機として、遊技者Pに有利な遊技状態を実現する。
【0006】
図1,図2の例では、可動体3を矢印Daに沿って姿勢を変更可能に構成する。図1の姿勢をした可動体3は、可変入賞口2bから入った遊技球Bが矢印Dbのような通行経路を経て特定領域8を通過する確率が高くなり、可変入賞口2aから入った遊技球Bは特定領域8以外の非特定領域8aを通過する確率が高くなるように誘導する。図2の姿勢をした可動体3は、可変入賞口2bから入った遊技球Bは矢印Dcのような通行経路を経て非特定領域8aを通過する確率が高くなり、可変入賞口2aから入った遊技球Bは特定領域8を通過する確率が高くなるように誘導する。有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、可動体3の姿勢に応じて特定領域8を通過する確率が高いほうの可変入賞口(すなわち特定の可変入賞口2)に遊技球Bを入れようと発射調整をする。こうして技術介入的要素を取り入れ、特定の可変入賞口2から遊技球Bを入れるか否かで遊技条件を異ならせたので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0007】
なお本例では二つの可変入賞口2a,2bで構成したが、三つ以上の可変入賞口2a,2b,…で構成した場合でも同様の効果を得ることができる。この場合、可動体3の姿勢によっては特定の可変入賞口2が一つになったり、二つ以上になったりする。二つ以上の特定の可変入賞口2になるときは、遊技球Bが入った可変入賞口2ごとに特定領域8を通過する確率を異ならせるとさらに面白い。
また、可動体3は特定の可変入賞口2から入った遊技球Bに対しては特定領域8を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導するものの、特定の可変入賞口2以外の可変入賞口2(以下「他の可変入賞口」と呼ぶ。)から入った遊技球Bに対してはどのような通行経路となるように誘導するかは任意である。そのため可動体3は、他の可変入賞口から入った遊技球Bに対しては特定領域8を通過する確率が低くなる通行経路となるように誘導する構成としてもよい。こうすれば遊技者Pは、特定の可変入賞口2に向けて発射調整するようになる。
【0008】
【課題を解決するための手段2】
課題を解決するための手段2は、請求項2に記載した通りである。
ここで請求項2に記載した用語の「開閉状態」は、可変入賞口についての開閉の回数や、開く時間と閉じる時間、開口度(開放確率)、開閉のパターン等が該当する。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。
【0009】
当該手段2によれば、複数の可変入賞口2を個別に開閉可能な構成とし、複数の可変入賞口2のうちで特定の可変入賞口2から遊技球Bが入る確率が高くなるように開閉状態を制御する開閉制御手段4を備える。すなわち開閉制御手段4は、図1の例では可変入賞口2bに遊技球Bが入る確率が高くなるように、図2の例では可変入賞口2aに遊技球Bが入る確率が高くなるように開閉状態を制御する。有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、開閉状態が制御される可変入賞口に向けて発射調整すれば、特定領域8を通過する確率が高まる。そのため、遊技にさらに面白味を持たせることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段3】
課題を解決するための手段3は、請求項3に記載した通りである。
当該手段3によれば、複数の可変入賞口2のうちで特定の可変入賞口2となる可変入賞口2が変化すると、その変化に合わせて可動体3の姿勢を制御する姿勢制御手段6を備える。すなわち姿勢制御手段6は、特定の可変入賞口2が可変入賞口2bに変化すると図1の例に示すような可動体3の姿勢を制御し、同じく可変入賞口2aに変化すると図2の例に示すような可動体3の姿勢を制御する。この制御によれば、特定の可変入賞口2に入った特定領域8を通過する確率がより確実に高くなる通行経路となるように遊技球Bを誘導することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段4】
課題を解決するための手段4は、請求項4に記載した通りである。
当該手段4によれば、遊技球を検出する第2検出器5(図1,図2の例では第2検出器5a,5bのいずれか一つ)を入賞装置1以外の遊技領域に設ける。また、第2検出器5が遊技球Bを検出するか否かに応じて、特定領域8を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導可能な可動体3の姿勢を異ならせる姿勢制御手段6を備える。第2検出器5bを例にすれば、姿勢制御手段6は遊技球Bを検出すると図1の例に示すような可動体3の姿勢に制御し、同じく遊技球Bを検出しなければ図2の例に示すような可動体3の姿勢に制御する。本例の制御によれば、有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、第2検出器5aが遊技球Bを検出させる必要がある。このことは、第2検出器5aについても同様である。可動体3をどの姿勢にさせたいかによって遊技球Bを第2検出器5に検出させるべきか否かが変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0012】
【課題を解決するための手段5】
課題を解決するための手段5は、請求項5に記載した通りである。
当該手段5によれば図3に模式的に示すように、本発明の遊技機は入賞装置1と特典実現手段9とを有する。入賞装置1は、個別に開閉可能な複数の可変入賞口2(図3の例では二つの可変入賞口2a,2b)と、複数の可変入賞口2のうちで特定の可変入賞口2(一方の可変入賞口)から遊技球Bが入る確率が高くなるように開閉状態を制御する開閉制御手段4と、いずれかの可変入賞口2から入った遊技球Bが通過可能な特定領域8と、特定領域8を通過する遊技球Bを検出する第1検出器8bとを備える。特典実現手段9は、第1検出器8bが遊技球Bを検出したことを契機として、遊技者Pに有利な遊技状態を実現する。
【0013】
図3の例に示すように、可変入賞口2aを開けて可変入賞口2bを閉じると(実線で図示する状態)、可変入賞口2aから遊技球Bが入る確率が高くなる。こうして可変入賞口2aから入った遊技球Bは矢印Ddのような通行経路を経て特定領域8を通過する可能性がある。逆に可変入賞口2bを開けて可変入賞口2aを閉じると(二点鎖線で図示する状態)、可変入賞口2bから遊技球Bが入る確率が高くなる。開閉の回数や、開く時間と閉じる時間、開口度(開放確率)、開閉のパターン等を変えた場合でも、可変入賞口2ごとに遊技球Bが入る確率を異ならせる形態を同様に実現できる。一方、有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、入れやすい可変入賞口(すなわち特定の可変入賞口2)に遊技球Bを入れようと発射調整をする。こうして技術介入的要素を取り入れ、特定の可変入賞口2から遊技球Bを入れるか否かで遊技条件を異ならせたので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0014】
なお上述した手段1と同様に、三つ以上の可変入賞口2a,2b,…で構成した場合でも同様の効果を得ることができる。この場合、特定の可変入賞口2が一つになったり、二つ以上になったりする。二つ以上の特定の可変入賞口2になるときは、遊技球Bが入る確率を異ならせるとさらに面白い。
また、特定の可変入賞口2から遊技球Bが入る確率が高くなるように開閉状態を制御するものの、特定の可変入賞口2以外の可変入賞口2(以下「他の可変入賞口」と呼ぶ。)から遊技球Bが入る確率は任意である。そのため開閉制御手段4は、他の可変入賞口から遊技球Bが入る確率が低くなる構成としてもよい。こうすれば遊技者Pは、特定の可変入賞口2に向けて発射調整するようになる。
【0015】
【課題を解決するための手段6】
課題を解決するための手段6は、請求項6に記載した通りである。
当該手段6によれば、遊技球を検出する第3検出器A(図3の例では第3検出器Aa,Abのいずれか一つ)は、入賞装置1以外の遊技領域に設ける。また、第3検出器Aが遊技球Bを検出するか否かに応じて、開閉状態を制御する可変入賞口2を異ならせる開閉制御手段4を備える。第3検出器Aaを例にすれば、遊技球Bを検出すると開閉制御手段4は実線で図示するような可変入賞口2a,2bの開閉状態に制御し、同じく遊技球Bを検出しなければ開閉制御手段4は二点鎖線で図示するような可変入賞口2a,2bの開閉状態に制御する。このことは、第3検出器Abについても同様である。可変入賞口2a,2bをどの開閉状態にさせたいかによって遊技球Bを第3検出器Aに検出させるべきか否かが変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0016】
【課題を解決するための手段7】
課題を解決するための手段7は、請求項1から6のいずれか一項に記載した遊技機であって、いずれかの可変入賞口2から入った遊技球Bが通行可能であって特定領域8を通過する確率を高く構成した第1通路および特定領域8を通過する確率を低く構成した第2通路を備える。
当該手段7によれば、可変入賞口2から入った遊技球Bが第1通路を通行するか第2通路を通行するかによって特定領域8を通過する確率が変わってくる。有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、遊技球Bが第1通路を通行するような可変入賞口2に向けて発射調整するようになる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味を持たせることができる。
【0017】
【課題を解決するための手段8】
課題を解決するための手段8は、請求項1から3のいずれか一項に記載した遊技機であって、それぞれが遊技球Bを検出する複数の第2検出器5(図1,図2の例では二つの第2検出器5a,5b)を入賞装置1以外の遊技領域に設ける。また、複数の第2検出器5のうちで遊技球Bを検出した第2検出器5に応じて、特定領域8を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導する姿勢にする可動体3を異ならせる姿勢制御手段6を備える。
当該手段8によれば、姿勢制御手段6は例えば第2検出器5aが遊技球Bを検出すると図2の例に示すような可動体3の姿勢に制御し、同じく第2検出器5bが遊技球Bを検出すると図1の例に示すような可動体3の姿勢に制御する。本例の制御によれば、有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、第2検出器5aが遊技球Bを検出すると可変入賞口2aから遊技球Bを入れる必要があり、第2検出器5bが遊技球Bを検出すると可変入賞口2bから遊技球Bを入れる必要がある。どの第2検出器5が遊技球Bを検出したかによって入れるべき可変入賞口2が変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0018】
【課題を解決するための手段9】
課題を解決するための手段9は、請求項1から5のいずれか一項に記載した遊技機であって、それぞれが遊技球Bを検出する複数の第3検出器A(図3の例では二つの第3検出器Aa,Ab)は、入賞装置1以外の遊技領域に設ける。また、複数の第3検出器Aのうちで遊技球Bを検出した第3検出器Aに応じて、開閉状態を制御する可変入賞口2を異ならせる開閉制御手段4を備える。
当該手段9によれば、開閉制御手段4は例えば第3検出器Aaが遊技球Bを検出すると実線で図示するような可変入賞口2a,2bの開閉状態に制御し、同じく第3検出器Abが遊技球Bを検出すると二点鎖線で図示するような可変入賞口2a,2bの開閉状態に制御する。本例の制御によれば、有利な遊技状態を実現させたい遊技者Pは、第3検出器Aaが遊技球Bを検出すると可変入賞口2aから遊技球Bを入れる必要があり、第3検出器Abが遊技球Bを検出すると可変入賞口2bから遊技球Bを入れる必要がある。どの第3検出器Aが遊技球Bを検出したかによって遊技球Bが入る確率が高い可変入賞口2も変わるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用し、パチンコ球(遊技球B,遊技媒体に相当)が入賞した始動口に応じて開閉する大入賞口を異ならせた例である。当該実施の形態1は、図4〜図11を参照しながら説明する。なお、パチンコ機を構成する他の部材や装置(例えば発射用のハンドル,上皿,下皿,枠,スピーカ,装飾用のランプ類,カード用の情報表示器や返却スイッチ等)については周知であるので、図示と説明を省略する。また特に断らない限り、遊技者Pが居る方向を「前方」と呼び、島設備がある方向を「後方」と呼び、上下左右の方向は図面に向かったときの方向を意味する。
【0020】
まず図4には、パチンコ機に備える遊技盤10の外観を正面図で示す。当該遊技盤10は、後述するように可動部材14や可動翼片20,48等を有する役物装置12、パチンコ球がそれぞれ入賞可能な始動口38,40,30、その他にゲートや一般の入賞口,風車,障害釘等を適宜に配置する。始動口38は役物装置12の下方に配置し、パチンコ球の入賞を検出するために始動口センサ36を備える。同様に始動口40,30もまた役物装置12の下方に配置し、パチンコ球の入賞を検出するために始動口センサ34,32をそれぞれ備える。なお、入賞口や障害釘等の一部は図示を省略している。なお図1との関係では、始動口センサ32,34,36はそれぞれ第2検出器5,第3検出器Aに相当する。
【0021】
図5は、図4の役物装置12を拡大して示す。当該役物装置12は、提灯を模して形成した部位に設けられ点灯/点滅可能な複数個(本例では左右に3個ずつ)の装飾ランプ54、大入賞口18,50に入賞したパチンコ球B2の個数を表示する入賞数ランプ16,52、所定方向(本例では上下方向)に沿って姿勢を変更可能に構成するとともに提灯を模して形成した可動部材14、大入賞口50を開閉する可動翼片48、大入賞口18を開閉する可動翼片20、中央付近を頂上として波状に形成しており大入賞口18,50から入ったパチンコ球B2が通行可能なスロープ22、当該スロープ22の左側端部付近から落下するようにパチンコ球B2を誘導する通路58、同様にスロープ22の右側端部付近からほぼ「つ」字状に迂回してパチンコ球B2を誘導する通路60、これらの通路58,60を誘導されたパチンコ球B2が通行可能な底板64、当該底板64を通行したパチンコ球B2が停留可能であり所定方向(本例では上下方向)に沿って移動可能な停留部材66、停留部材66が移動して停留していたパチンコ球B2を放出する棚板62、図柄群を用いて行う図柄変動や遊技者Pに伝達する情報等を表示するLED表示器28などを備える。通路58の前方側には回転可能または揺動可能に構成するとともに団扇を模して形成した平板部材56を設け、底板64や停留部材66等の前方側には太鼓を模して形成した装飾部材68を設ける。
図1との関係では、役物装置12は入賞装置1に相当し、可動部材14は可動体3に相当し、大入賞口18,50はそれぞれ可変入賞口2に相当し、スロープ22は通路7に相当する。
【0022】
このうち可動翼片20,48にはそれぞれ大入賞口18,50の開閉時期等を報知する報知ランプ26,46を備える。可動翼片48の近傍には、大入賞口18,50の開放時を予告する予告ランプ47を備える。当該予告ランプ47は、複数の発光体(本例では5個のLED)を有する。通路58,60には、大入賞口18,50に入賞したパチンコ球B2を検出する入賞センサ24,44をそれぞれ備える。LED表示器28は、複数のLEDを格子状に配置して各LEDの点灯制御を行うことにより図柄変動や情報等の表示を実現する。装飾部材68の下方には、後述するように棚板62や底板64の通過孔を通過したパチンコ球B2を検出するVセンサ42を備える。図1との関係では、Vセンサ42は第1検出器8bに相当する。
【0023】
可動部材14の姿勢を変更する機構を図6に示す。当該可動部材14の姿勢は、駆動源としてのソレノイド74によって変更する。可動部材14に備えた連結片14aとソレノイド74のロッド74aとの間には、リンク部材72を介在させて連結する。このリンク部材72は、支点70を中心として回転(回動)可能になっている。ソレノイド74を非励磁してロッド74aを引っ込ませた状態を図6(A)に示し、ソレノイド74を励磁してロッド74aを突出させた状態を図6(B)に示す。図6(A)の状態ではパチンコ球B2は可動部材14に当たらずスロープ22上を自由に通行できるので、可動部材14の姿勢は通行位置となる。一方、図6(B)の状態ではパチンコ球B2が可動部材14に当たって通行できないので、可動部材14の姿勢は遮蔽位置となる。
【0024】
また、棚板62,停留部材66,底板64の構成を図7にそれぞれ斜視図で示す。図7(A)に示す棚板62は前方側に緩やかに下るように傾斜させ(図8を参照)、上面に備えた二つの突起62bと、中央部で前方側に突出させた凸部62cとを備える。当該凸部62cは、パチンコ球が通過可能な通過孔62aを有する。図7(B)に示す停留部材66は、それぞれがパチンコ球を停留可能な三つの停留部66a,66b,66cと、前方側に突出させたレバー66dと、左右両端を貫通する小孔66fを有する台座部66eとを備える。二点鎖線で示す棒状部材を小孔66fに貫通させてフリーの状態にすると、停留部材66はやや後方に傾く姿勢(以下、単に「後傾姿勢」と呼ぶ。)になる重心位置で形成する。なお、棒状部材は当然に剛性のあるものを用いる。図7(C)に示す底板64は後方側に緩やかに下るように傾斜させ、ほぼ中央の前側で上方側に突出させた凸部64aと、前方側からの落下を防止する壁部64cとを備える。凸部64aには、パチンコ球が通過可能な通過孔64bを備える。底板64の左側端部は通路58に連絡し、同じく右側端部は通路60に連絡する。また停留部材66がパチンコ球B2を停留可能な姿勢となる状態を二点鎖線で示す。
【0025】
棚板62と底板64との間で停留部材66が移動する例を図8に示す。図8(A)に示すように、停留部材66がパチンコ球B2を保留する位置(以下、単に「底板位置」と呼ぶ。)は底板64の上面よりやや低くする。停留部材66が矢印D10に沿って上方に移動する途中の状態は図8(B)に示すようになり、レバー66dは階段状に形成した底板64には当たらない。このとき停留部材66は後傾姿勢になっているので、例えば停留部66bに停留されたパチンコ球B2を安定して搬送することができる。停留部材66が棚板62に達すると、レバー66dが棚板62の下面に当たる。そして停留部材66をさらに上方に移動させると、台座部66eの小孔66fを貫通する棒状部材を中心として停留部材66が次第に前傾姿勢になり、図8(C)に示すように停留部66bからパチンコ球B2を棚板62に放出する。このときの停留部材66の位置を単に「棚板位置」と呼ぶ。放出されたパチンコ球B2は二つの突起62bに挟まれて誘導されるので、通過孔62aを通過しやすくなる。通過孔62aを通過したパチンコ球B2は、さらに矢印D12のように落下して底板64の通過孔64bを通過し、Vセンサ42で検出される。よって、これらの通過孔62a,64bはVゾーンに相当し、これ以外の領域は非特定領域8aに相当する。これに対して停留部材66が下方に移動するときは、上方に移動するときとは逆順に図8(C)→図8(B)→図8(A)のように変化する。
【0026】
次に、パチンコ機による遊技を実現するために接続構成をした各種基板の一例について図9を参照しながら説明する。なお単に「接続する」という場合には、特に断らない限り電気的に接続することを意味する。
【0027】
CPU(プロセッサ)122を中心に構成したメイン制御基板120は、遊技制御プログラムや所要のデータ等を格納したROM124、乱数や検出信号等のような一時的データを格納するRAM126等を備える。CPU122は、遊技制御プログラムを実行してパチンコ遊技を実現する。当該遊技制御プログラムには、後述するような作動制御処理等の手続きを実現するためのプログラムを含む。例えばROM124にはEPROMを用い、RAM126にはDRAMを用いるが、他種のメモリ(例えばEEPROM,SRAM,フラッシュメモリ等)を任意に用いてもよい。メイン制御基板120を構成する他の構成要素、例えばデータの入力/出力を制御する入出力処理回路等については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。
【0028】
まず駆動センサ102は、モータ100やパチンコ球を払い出す払出装置等の駆動状態を監視する。計数センサ104は、実際に払い出したパチンコ球の個数をカウントする。メイン制御基板120には、駆動センサ102や計数センサ104等からの信号を受けて払い出し用のモータ100を駆動制御する払出制御基板110や、タッチセンサや払出制御基板110からの信号を受けて発射用のモータを駆動制御する発射制御基板106、カードユニットや払出制御基板110と接続してデータの送受信や情報表示器の表示等を制御するインタフェース基板112(図9には「I/F基板」と記載する)、スピーカ108から出す音(音声,音楽,効果音等)を制御する音声制御基板114、LED表示器28に表示する図柄変動や情報等を制御する図柄制御基板116、入賞数ランプ16,52や報知ランプ26,46等の表示を制御するランプ制御基板118などを接続する。各基板は、メイン制御基板120と同様にCPUを中心に構成する。
【0029】
またメイン制御基板120には、上述した始動口30,38,40のほかに、外部装置に信号(例えば大当たり,図柄確定,確変中等の遊技情報を含む)を伝達可能な外部端子板130などを直接に接続する。当該外部装置は、島設備内に備えた島コンピュータやホール内に備えたホールコンピュータ等が該当する。
さらにメイン制御基板120は、役物装置12に備えた各種装置と信号中継用の中継端子板132を介して接続する。当該各種装置には、停留部材66を所定方向(矢印D12方向)に沿って移動させるモータ134や、入賞センサ24,44、Vセンサ42、可動部材14を所定方向(矢印D14方向)に動かして姿勢を変えるソレノイド74、大入賞口18,50を開閉するために可動翼片20,48をそれぞれ動かすソレノイド138,136等が該当する。
なお、上述した駆動センサ102、計数センサ104、入賞センサ24,44、始動口センサ32,34,36、Vセンサ42等には、接触型センサ(例えばリードスイッチ,マイクロスイッチ,圧力センサ等)、あるいは非接触型センサ(例えば近接センサ,光センサ,赤外線センサ等)を用いる。
【0030】
図9に示す例では、音声制御基板114,図柄制御基板116,ランプ制御基板118はそれぞれメイン制御基板120から直接に制御する構成としたが、メイン制御基板120から図柄制御基板116を通じて音声制御基板114,ランプ制御基板118を制御する構成としてもよく、音声制御基板114,図柄制御基板116,ランプ制御基板118の各機能をまとめたサブ制御基板として構成してもよい。こうすれば一のサブ制御基板でLED表示器28,スピーカ108,入賞数ランプ16,52等を制御できるようになるので、基板数の減少に対応してパチンコ機の製造コストを低減することができる。
【0031】
上述のように構成したパチンコ機において、本発明を実現するべくメイン制御基板120で実行する手続きについて図10を参照しながら説明する。ここで図10には、始動口30,38,40のうちでいずれの始動口にパチンコ球が入賞するかによって大入賞口18,50の開閉状態や可動部材14の姿勢を異ならせる作動制御処理の手続きをフローチャートで示す。この手続きのうちで、ステップS10,S11,S30,S31は開閉制御手段4に相当し、ステップS10,S16,S30,S36は姿勢制御手段6に相当し、ステップS20,S28は特典実現手段9に相当し、ステップS21は報知手段に相当する。なお図中、左始動口は始動口38を意味し、中始動口は始動口40を意味し、右始動口は始動口30を意味する(図4を参照)。同様に左大入賞口は大入賞口50を意味し、右大入賞口は大入賞口18を意味する(図5を参照)。
【0032】
図10の作動制御処理において、パチンコ球が始動口38(左始動口)に入賞したときは(ステップS10のYES)、左右の大入賞口18,50をほぼ同時に(あるいは非同時にそれぞれ)1回開閉する〔ステップS11〕。大入賞口18,50を開ける期間は任意に設定可能であるが、例えば1秒間である。そしてソレノイド74の作動制御により可動部材14を動かして遮蔽位置に姿勢させ〔ステップS14〕、モータ134の駆動制御により停留部材66を第1パターンに従って底板位置と棚板位置との間で往復運動させる〔ステップS16〕。可動部材14と停留部材66とで各々の作動を始めるタイミングは任意である。なお、第1パターンの作動例については後述する(図12を参照)。
【0033】
大入賞口18,50を開けたときの状態は図5のようになり、大入賞口18から入ったパチンコ球B2は矢印D4に沿って移動する。しかし可動部材14が遮蔽位置に姿勢しているので、パチンコ球B2は逆方向の矢印D6に沿って移動し、通路60を通行して入賞センサ24で検出され、下り坂であるので運動エネルギーを増して底板64に転がってゆく。そのため図7(C)に示すパチンコ球B2は底板64上を勢いよく転がり、面積が広い右側の底板64から落下する確率が低い。したがって停留部材66(特に停留部66b)に停留される確率が高くなり、特に壁部64cに沿って転がれば入賞確率がさらに高まる。
【0034】
これに対して大入賞口50から入ったパチンコ球B2は可動部材14に通行を阻害されるので、通路58を通行(通常は落下)する。通路58の通行途中でパチンコ球は入賞センサ44によって検出され、当該通路58の底面に当たって運動エネルギーを大幅に減らした上で底板64を転がってゆく。そのため図7(C)に示すパチンコ球B4は底板64上をゆっくり転がるので、矢印で図示するように底板64から落下する確率が高くなり、停留部材66(特に停留部66b)に停留される確率が低くなる。
【0035】
図10に戻って、パチンコ球が始動口30(右始動口)に入賞したときは(ステップS30のYES)、左右の大入賞口18,50をほぼ同時に(あるいは非同期でそれぞれ)1回開閉する〔ステップS31〕。そしてソレノイド74の作動制御により可動部材14を動かして通行位置に姿勢させ〔ステップS34〕、モータ134の駆動制御により停留部材66を第1パターンに従って底板位置と棚板位置との間で往復運動させる〔ステップS36〕。
【0036】
大入賞口18,50を開けたときの状態は図11のようになり、大入賞口50から入ったパチンコ球B4は矢印D16に沿って移動する。通常は落下による運動エネルギーがある。このように勢いのあるパチンコ球B4は、スロープ22の頂上を超えて矢印D22に沿って移動する。結果的には図5に示すように通路60を通行し、パチンコ球B4は勢いよく底板64に転がってゆく。したがって、停留部材66(特に停留部66b)に停留される確率が高くなる。
これに対して勢いのないパチンコ球B4は、スロープ22の頂上を超えられずに逆方向の矢印D20に沿って移動する。するとパチンコ球B4は通路58を通行し、その通行途中に入賞センサ44で検出された後、通路58の底面に当たって運動エネルギーを大幅に減らした上で底板64を転がってゆく。したがって、停留部材66(特に停留部66b)に停留される確率が低くなる。
勢いがあるか否かでパチンコ球B4が停留部材66に停留される確率が異なる点は、大入賞口18から入ったパチンコ球についても同様である。よって大入賞口18に入れるときは勢いをなくし、大入賞口50から入れるときは勢いを付けると停留部材66に停留される確率が高まるので、遊技に面白味が増す。
【0037】
再び図10に戻って、パチンコ球が始動口40(中始動口)に入賞したときは(ステップS20のYES)、複数の作動形態のうちでどの作動形態を行うか抽選で決定するとともに、当該決定した作動形態を報知装置を通じて報知する〔ステップS21〕。複数の作動形態は、例えば大入賞口18,50を開閉するか、可動部材14をどの姿勢を変化させるか、停留部材66をどのパターンで運動させるか等で分類した上で、回数(1回,2回等)や期間(2秒間,3秒間等)等について設定したものを予めROM124等に記憶しておく。
演出装置は、例えば点灯や点滅による演出を行う報知ランプ26,46や、『大入賞口が開く!』や『提灯が動く!』等のメッセージやキャラクタ図柄等の表示による演出を行うLED表示器28、音(特に音声)による演出を行うスピーカ108、ハンドルや遊技者Pが座る椅子等を振動させる演出を行う振動装置等が該当する。なお、作動形態に応じて報知ランプ26,46の発光色や点滅パターン等を異ならせると遊技者Pに分かりやすい。
【0038】
そしてステップS21で決定した作動形態に従って作動させ〔ステップS24〕、モータ134の駆動制御により停留部材66を第2パターン(あるいはステップS21で決定したパターン)に従って底板位置と棚板位置との間で往復運動させる〔ステップS26〕。なおステップS24では、パチンコ球が始動口40に入賞するか否かに応じて、底板位置および棚板位置のうちでいずれか一方に姿勢させるように構成してもよい。また、第2パターンの作動例については後述する(図13を参照)。大入賞口18,50が開くのか、可動部材14がとる姿勢によっては、パチンコ球の振る舞いが大きく変化する。よって大入賞口18,50から入ったパチンコ球が通路60を通行するように発射調整する必要がある。
【0039】
ステップS16,S26,S36を実行した後、あるいはいずれの始動口にも入賞しなかったときは(ステップS30のNO)、大入賞口を入賞したパチンコ球がVゾーンに入ったか否かを判別する〔ステップS19〕。具体的にはVセンサ42からの検出信号があれば入った(YES)と判別し、当該検出信号がなければ入っていない(NO)と判別する。
もしパチンコ球がVゾーンに入ったときは(ステップS19のYES)、多くの賞球を得る機会を遊技者Pに与えるべく大当たり遊技を実現し〔ステップS29〕、作動制御処理を終える。大当たり遊技は、例えば、16ラウンドからなり、各ラウンドは開始から大入賞口を18回開閉するか、Vゾーンにパチンコ球が入るか、10個のパチンコ球が大入賞口に入賞するか等のうち、最も早くいずれかの条件を満たした時点で終了すると共に、各ラウンド終了時までにVゾーンにパチンコ球を入れられなかった場合は、その時点で大当たり遊技を終了する等のような遊技である。その一方、パチンコ球がVゾーンに入らなかったときは(ステップS19のNO)、そのまま作動制御処理を終える。
【0040】
次に、図10に示す作動制御処理を実行して始動口入賞に伴う作動例について、図12(A),図13に示すタイムチャート(図面左側から右側へ進行する)を参照しながら説明する。図12(A)では上から順番に、始動口センサ36、予告ランプ47、大入賞口18、可動部材14、停留部材66にかかる時系列的な変化を示す。図13では上から順番に、始動口センサ34、報知ランプ26,46、大入賞口18,50、可動部材14、停留部材66にかかる時系列的な変化を示す。図12(B)には、予告ランプ47による演出例を示す。
【0041】
図12(A)に示す例のタイムチャートでは、始動口38(左始動口)に入賞したパチンコ球を検出した始動口センサ36が時刻t10にパルス状の検出信号を出力している。この検出信号を受けて、大入賞口18,50を開放する時刻t12まで予告ランプ47による演出を行う。演出は例えば図12(B)に示す例のように、5個のLEDを下から上に順番に切り換えながら点灯させる。演出を行う予告期間Taは任意に設定可能であるが、例えば3秒間が該当する。予告ランプ47に備えた最上位のLEDが点灯すると、大入賞口18,50を時刻t14まで開放するとともに{図10のステップS11}、可動部材14を遮蔽位置に姿勢させ{図10のステップS14}、実線で示す第1パターンに従って停留部材66を動かす{図10のステップS16}。大入賞口18,50を開放する開放期間Tbは任意に設定可能であるが、例えば上述したように1秒間が該当する。同様に可動部材14を遮蔽位置に姿勢させる遮蔽期間Tcや、底板位置と棚板位置との間で停留部材66を動かす作動期間Tdもまた任意に設定可能であり、例えば2秒間と3秒間である。
【0042】
なお、始動口30(右始動口)に入賞したパチンコ球を始動口センサ32が検出した場合において、可動部材14および停留部材66の動きを二点鎖線で示す。すなわち、可動部材14は通行姿勢のまま維持する。停留部材66は始動口センサ32の検出信号を受けて棚板位置に動かした後、大入賞口18,50の開放後に二点鎖線で示す第2パターンに従って動かす。このように停留部材66の動きを異ならせると、パチンコ球がVゾーンに入賞する確率も異なる。本例ではパチンコ球が始動口38に入賞するほうが、始動口30に入賞するよりも停留部材66が底板位置にいる時間が長い分だけVゾーンに入賞する確率が高い。
【0043】
図13に示す例のタイムチャートでは、始動口40(中始動口)に入賞したパチンコ球を検出した始動口センサ34が時刻t20にパルス状の検出信号を出力している。この検出信号を受けて、大入賞口18,50を開放する時刻t22まで報知ランプ26を点灯/点滅させる演出を行なって報知する{図10のステップS22}。当該報知を行う報知期間Teは任意に設定可能であるが、例えば4秒間が該当する。報知ランプ26による報知を終えるか(あるいは当該報知と並行して)、大入賞口18,50を時刻t24まで2回開閉するとともに{図10のステップS24}、可動部材14と停留部材66を断続的に動かす{図10のステップS26}。大入賞口18,50を開放する開放期間Tfは任意に設定可能であるが、例えば上述したように0.5秒間が該当する。同様に可動部材14を動かす作動期間Tgや、停留部材66を動かす作動期間Thもまた任意に設定可能であり、例えば4秒間と5秒間である。本例では第1パターンに従って停留部材66を動かしているが、第2パターンや他のパターンに従って停留部材66を動かしてもよい。よって大入賞口18,50の開閉や、可動部材14および停留部材66の動きに合わせてパチンコ球の入賞させなければならないので、熟練した遊技者Pにとっては遊技が面白くなる。
【0044】
上記実施の形態1によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(a1)可動部材14を遮蔽姿勢にすると、大入賞口18から入ったパチンコ球B2が矢印D4,D6,D8のような通行経路を経てVゾーン(通過孔62a,64b)を通過する確率が高くなる{図5を参照}。この状態で大入賞口50から入ったパチンコ球B2はVゾーンを通過する確率が低くなる。大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、特に大入賞口18にパチンコ球B2を入れようと発射調整をする。こうして技術介入的要素を取り入れ、大入賞口18,50(特定の可変入賞口2)からパチンコ球B2を入れるか否かで遊技条件を異ならせたので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0045】
(a2)大入賞口18を特定の可変入賞口2とするときは可動部材14を遮蔽姿勢に制御し、大入賞口50を特定の可変入賞口2とするときは可動部材14を通行姿勢に制御した{図5,図11、図10のステップS14,S16,S34,S36を参照}。この制御によれば、特定の可変入賞口2に入ったVゾーンを通過する確率がより確実に高くなる通行経路となるようにパチンコ球B2を誘導することができる。
【0046】
(a3)役物装置12以外の遊技領域に設けた始動口センサ34がパチンコ球を検出するか否かに応じて、Vゾーンを通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導可能な可動部材14の姿勢を異ならせた{姿勢制御手段6;図10のステップS20,S24}。この制御によれば、大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、始動口40の始動口センサ34にパチンコ球を検出させる必要がある。可動部材14をどの姿勢にさせたいかによってパチンコ球を始動口センサ34に検出させるべきか否かが変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0047】
(a4)パチンコ球を検出可能な三つの始動口センサ32,34,36を役物装置12以外の遊技領域に設けた{図4を参照}。また、始動口センサ32,34,36のうちでパチンコ球を検出した始動口センサに応じて可動部材14の姿勢を異ならせ、Vゾーンを通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導した{姿勢制御手段6;図10のステップS10,S16,S30,S36}。この制御によれば、大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、始動口38の始動口センサ36がパチンコ球を検出すると大入賞口18からパチンコ球を入れる必要があり、始動口30の始動口センサ32がパチンコ球を検出すると大入賞口50からパチンコ球を入れる必要がある。どの始動口センサがパチンコ球を検出したかによって入れるべき大入賞口が変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0048】
(a5)大入賞口18,50から入ったパチンコ球が通路60を通行するか通路58を通行するかによってVゾーンを通過する確率が変わってくる{図5,図7,図11を参照}。大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、パチンコ球が通路60を通行するような大入賞口に向けて発射調整するようになる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味を持たせることができる。
【0049】
〔実施の形態2〕
実施の形態2は実施の形態1と同様にパチンコ機に本発明を適用し、大入賞口の開閉状態を異ならせた例である。当該実施の形態2は、図14〜図19を参照しながら説明する。なおパチンコ機の構成等は実施の形態1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】
実施の形態1と異なるのは、棚板62に備える突起を可動に構成した点である。すなわち図14に示すように、実施の形態1における突起62bに代えて(図7(A)を参照)、突起部材62d,62eを棚板62に備える。当該突起部材62d,62eは、可動体3に相当する。図示しないが、メイン制御基板120から駆動制御が可能なソレノイドやモータ等の駆動源と、動力を伝達するリンク機構とをさらに備える。そして、駆動源からリンク機構を通じて伝達する動力に基づいて突起部材62d,62eをそれぞれ矢印D30,D32に動かせるように構成する。実線で示す突起部材62d,62eは並行姿勢であり、二点鎖線で示す突起部材62d,62eは交差姿勢である(図示の例では逆ハ字状になっている)。交差姿勢における交差角を制御可能に構成すると、Vゾーンへの入賞確率も変えられる。
【0051】
図15は図10に代えて実行する作動制御処理の手続きを示す。において、パチンコ球が始動口38に入賞したときは(ステップS10のYES)、これから開閉する大入賞口18を演出装置による演出を通じて報知する〔ステップS12〕。演出装置による演出例は図10のステップS11と同様である。例えば報知ランプ26で点灯や点滅を行なったり、LED表示器28で『右大入賞口を狙って打て!』等のメッセージやキャラクタ図柄等を表示したり、同メッセージの内容をスピーカ108から音声で出す等を行う。
【0052】
続いて大入賞口18のみを1回開閉するとともに〔ステップS15〕、棚板62に備えた突起部材62d,62eを交差姿勢にする〔ステップS17〕。ステップS15で大入賞口18を開ける期間は任意に設定可能であるが、例えば1秒間である。突起部材62d,62eを交差姿勢にすることによって、停留部材66における停留部66a,66b,66cのいずれの部位にパチンコ球が停留された場合でもVゾーンに入りやすくなるので入賞確率を高めることができる。
【0053】
大入賞口18を開けたときの状態は図16のようになり、大入賞口18から矢印D4に沿って入ったパチンコ球B6は、勢いがなければ矢印D6に沿って移動して通路60を通行する。この場合は停留部材66に停留される確率が高くなる。一方、勢いがあるパチンコ球B6はスロープ22の頂上を超えて、結果的に通路58を通行する。この場合は停留部材66に停留される確率が低くなる。
【0054】
図15に戻って、パチンコ球が始動口30(右始動口)に入賞したときは(ステップS30のYES)、これから開閉する大入賞口50を演出装置による演出を通じて報知する〔ステップS32〕。演出装置は、点灯や点滅を行うのが報知ランプ46になる他はステップS12と同様である。続いて大入賞口50のみを1回開閉するとともに〔ステップS35〕、棚板62に備えた突起部材62d,62eを並行姿勢にする〔ステップS17〕。
【0055】
大入賞口50を開けたときの状態は図17のようになり、大入賞口18から矢印D16に沿って入ったパチンコ球B8は、勢いがあればスロープ22の頂上を超えて、結果的に通路60を通行する。この場合は停留部材66に停留される確率が高くなる。一方、勢いがなければ矢印D20に沿って移動して通路58を通行する。この場合は停留部材66に停留される確率が低くなる。
【0056】
再び図15に戻って、パチンコ球が始動口40に入賞したときは(ステップS20のYES)、これから開閉する大入賞口(大入賞口18,50の一方または双方)を乱数等を用いた抽選によって決定するとともに、当該決定した大入賞口を報知装置を通じて報知する〔ステップS22〕。そして、ステップS22で決定した大入賞口を断続して2回開閉するとともに〔ステップS25〕、所要の作動パターンに従って突起部材62d,62eの姿勢を変化させる〔ステップS27〕。なおステップS25では、パチンコ球が始動口40に入賞するか否かに応じて、大入賞口18,50の一方または双方について開閉状態を異ならせるように構成してもよい。大入賞口18,50の双方を開閉する場合は、2回とも双方をほぼ同時に開閉する形態と、一方を1回開閉した後に他方を1回開閉する形態とがある。突起部材62d,62eについては、並行姿勢および交差姿勢にする期間はそれぞれ任意に設定可能であるが、例えば0.5秒間ずつである。いずれの大入賞口が開くのか、あるいは突起部材62d,62eとる姿勢によっては、パチンコ球の振る舞いが大きく変化する。そのためパチンコ球をVゾーンに入賞させる確率を高めるには、遊技者Pは大入賞口の開閉状態や突起部材62d,62eの姿勢に応じて発射調整をする必要がある。
【0057】
次に、図15に示す作動制御処理を実行して始動口入賞に伴う作動例について、図18,図19に示すタイムチャート(図面左側から右側へ進行する)を参照しながら説明する。図18では上から順番に、始動口センサ36、報知ランプ26、大入賞口18、可動部材14、停留部材66にかかる時系列的な変化を示す。図19では上から順番に、始動口センサ34、報知ランプ26,46、大入賞口18,50、可動部材14、停留部材66にかかる時系列的な変化を示す。
【0058】
図18に示す例のタイムチャートでは、始動口38(左始動口)に入賞したパチンコ球を検出した始動口センサ36が時刻t30にパルス状の検出信号を出力している。この検出信号を受けて、大入賞口18を開放する時刻t32まで報知ランプ26を点灯/点滅させる演出を行なって報知する{図15のステップS12}。当該報知を行う報知期間Tiは任意に設定可能であるが、例えば2秒間が該当する。報知ランプ26による報知を終えるか(あるいは当該報知と並行して)、大入賞口18を時刻t34まで開放するとともに{図15のステップS15}、突起部材62d,62eを交差姿勢にする{図15のステップS14}、実線で示す第1パターンに従って停留部材66を動かす{図15のステップS17}。突起部材62d,62eを交差姿勢にする交差姿勢期間Tjは任意に設定可能であるが、例えば10秒間が該当する。
【0059】
なお、始動口30(右始動口)に入賞したパチンコ球を始動口センサ32が検出した場合において、突起部材62d,62eの姿勢を二点鎖線で示す。すなわち、突起部材62d,62eは並行姿勢のまま維持する。このように入賞する始動口に応じて突起部材62d,62eの姿勢を異ならせると、パチンコ球がVゾーンに入賞する確率を異ならせることができる。本例ではパチンコ球が始動口38に入賞するほうが、始動口30に入賞するよりも停留部材66が底板位置にいる時間が長い分だけVゾーンに入賞する確率が高い。
【0060】
図19に示す例のタイムチャートでは、始動口40(中始動口)に入賞したパチンコ球を検出した始動口センサ34が時刻t40にパルス状の検出信号を出力している。この検出信号を受けて、大入賞口を開放する時刻t42まで報知ランプ26,46のいずれかを点灯/点滅させる演出を行なって報知する{図15のステップS22}。当該報知を行う報知期間Tkは任意に設定可能であるが、例えば5秒間が該当する。報知ランプ26,46による報知を終えるか(あるいは当該報知と並行して)、大入賞口18,50を時刻t44まで2回開閉するとともに{図15のステップS25}、所要の作動パターンに従って突起部材62d,62eを断続的に動かす{図15のステップS27}。突起部材62d,62eを動かす作動期間Tmもまた任意に設定可能であり、例えば12秒間である。本例では、大入賞口18,50の開閉や、突起部材62d,62eの動きや姿勢に合わせてパチンコ球の入賞させなければならないので、熟練した遊技者Pにとっては遊技が面白くなる。
【0061】
上記実施の形態2によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(b1)大入賞口18,50を個別に開閉可能な構成とした。また、特定の可変入賞口2を大入賞口18とした場合には可動翼片20の開閉を制御し、同じく大入賞口50とした場合には可動翼片48の開閉を制御した{開閉制御手段4;図15のステップS15,S25,S35}。大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、開閉される可変入賞口に向けて発射調整すれば、Vゾーンを通過する確率が高まる。こうして技術介入的要素を取り入れ、特定の可変入賞口2からパチンコ球を入れるか否かで遊技条件を異ならせたので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0062】
本例では図16,図17に示すように、大入賞口18,50のうちで一方のみを開放する制御を行った。この形態に代えて、一方の大入賞口からパチンコ球が入賞する確率を高めるような開閉制御を行うように構成してもよい。例えば、▲1▼一方の大入賞口の開放時間を他方より長くする、▲2▼一方の大入賞口の開放回数を他方より多くする、▲3▼一方の大入賞口の開放角度(開口度)を他方より大きくする、▲4▼可動翼片を伸縮可能に構成した場合には一方の大入賞口を開閉する可動翼片の長さを他方より長くする、▲5▼大入賞口18,50をそれぞれ複数の可動翼片で開閉する構成とした場合には一方の大入賞口で開放する可動翼片の数を他方より多くする等が該当する。これらの場合でも上述した(b1)の効果を得る。
【0063】
(b2)始動口40に備えた始動口センサ34がパチンコ球を検出する否かに応じて、大入賞口18,50の一方または双方の開閉状態を異ならせた{開閉制御手段4;図15のステップS20,S25を参照}。本例の制御によれば、大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、始動口センサ34にパチンコ球を検出させる必要がある。大入賞口18,50の一方または双方についてどの開閉状態にさせたいかによってパチンコ球を始動口センサ34に検出させるべきか否かが変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0064】
(b3)パチンコ球が始動口38に入賞し、始動口センサ36がパチンコ球を検出すると大入賞口18を開放した{開閉制御手段4;図15のステップS10,S15を参照}。同様にパチンコ球が始動口30に入賞し、始動口センサ32がパチンコ球を検出すると大入賞口50を開放した{開閉制御手段4;図15のステップS30,S35を参照}。本例の制御によれば、大当たり遊技を実現させたい遊技者Pは、始動口センサ36がパチンコ球を検出すると大入賞口18からパチンコ球B2を入れる必要があり、始動口センサ32がパチンコ球を検出すると大入賞口50からパチンコ球B2を入れる必要がある。どの始動口センサがパチンコ球を検出したかによって入れるべき大入賞口(あるいは入賞確率が高い大入賞口)も変わってくるので、発射調整がより複雑になる。したがって、従来よりもさらに遊技に面白味が増す。
【0065】
(b4)その他の要件,構成,作用,作動結果等については実施の形態1と同様であるので、当該実施の形態1と同様の効果を得ることができる{上述した(a2)〜(a4)を参照}。
【0066】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機(遊技機)であって、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(c1)実施の形態1,2では、パチンコ機に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって複数の大入賞口とVゾーンとを備えた役物装置を有するものにも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても、特定の大入賞口にパチンコ球を入賞させるか否かで遊技条件を異ならせたので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0067】
(c2)実施の形態1,2では、第2検出器5および第3検出器Aとして始動口センサ32,34,36を適用した{図4を参照}。この形態に代えて、第2検出器5として適用するセンサと、第3検出器Aとして適用するセンサとを別個にしてもよい。こうすれば可動部材14の姿勢を異ならせるセンサと、大入賞口18,50の開閉を行うセンサとが別個になるので、目的に合わせて発射調整を行う必要がある。よって、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0068】
(c3)実施の形態1,2では、可動体3に相当する可動部材14をスロープ22の近傍に備えてパチンコ球の通行を阻止可能とした{図5,図11等を参照}。この形態に代えて、スロープ22に備える構成としてもよい。例えば、メイン制御基板120から作動制御を可能に構成した可動片や開閉蓋等をスロープ22の一部に備える。可動片は通常はスロープ22の通行路と同様の平面になっているが、パチンコ球の通行を阻止するときに突起させる。開閉蓋もまた通常はスロープ22の通行路と同様の平面になっているが、パチンコ球の通行を阻止するときは落下孔を形成する。落下孔から落下するパチンコ球は、通路58,60を通行する経路とは異なる第3の通行経路で移動する。このように可動片や開閉蓋等をスロープ22に備える構成とした場合でも、通行が阻止されるか否かで発射調整を行う必要があるので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0069】
(c4)図10や図15に代えて図20に示す作動制御処理を実行してもよい。図15に示す手続きと異なる点は、次の通りである。すなわちパチンコ球が始動口38に入賞したときは、大入賞口18を1回開閉するとともに〔ステップS15〕、可動部材14を遮蔽姿勢にする動作と停留部材66の動作とをほぼ同時にまたは非同時に行う〔ステップS18〕。同様にパチンコ球が始動口30に入賞したときは、大入賞口50を1回開閉するとともに〔ステップS35〕、可動部材14を通行姿勢にする動作と停留部材66の動作とをほぼ同時にまたは非同時に行う〔ステップS38〕。ステップS18,S38において、可動部材14と停留部材66とで作動を始めるタイミングはそれぞれ任意である。
【0070】
また、パチンコ球が始動口40に入賞したときは、ステップS22で決定した大入賞口を2回開閉するとともに〔ステップS25〕、可動部材14の姿勢を変化させる動作と停留部材66の動作とをほぼ同時にまたは非同時に行う〔ステップS28〕。大当たり遊技を実現したい遊技者Pは可動部材14および停留部材66の動きを把握しながら、大入賞口から入ったパチンコ球が通路60を通行するように発射調整をしなければならない。したがって、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、特定の可変入賞口に遊技球を入賞させるか否かで遊技条件を異ならせたので、従来よりも遊技に面白味を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1概要を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第2概要を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第3概要を模式的に示す図である。
【図4】遊技盤の外観を示す正面図である。
【図5】可動部材を遮蔽位置に姿勢させた役物装置の外観を示す正面図である。
【図6】可動部材の姿勢を変更する機構の例を示す図である。
【図7】(A)棚板,(B)停留部材,(C)底板の各構成例を示す図である。
【図8】棚板と底板との間で停留部材が移動する機構の例を示す図である。
【図9】基板と装置とを構成した接続例を示すブロック図である。
【図10】作動制御処理の手続きを示すフローチャートである。
【図11】可動部材を通行位置に姿勢させた役物装置の外観を示す正面図である。
【図12】左右の始動口への入賞に伴う作動の一例を示すタイムチャートと、予告ランプによる演出例とを示す図である。
【図13】中始動口の入賞に伴う作動の一例を示すタイムチャートである。
【図14】棚板の構成例を示す平面図である。
【図15】作動制御処理の手続きを示すフローチャートである。
【図16】右大入賞口を開放した役物装置の外観を示す正面図である。
【図17】左大入賞口を開放した役物装置の外観を示す正面図である。
【図18】左右の始動口への入賞に伴う作動の一例を示すタイムチャートである。
【図19】中始動口の入賞に伴う作動の一例を示すタイムチャートである。
【図20】作動制御処理の手続きを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 入賞装置
2(2a,2b,…) 可変入賞口
3 可動体
4 開閉制御手段
5(5a,5b,…) 第2検出器
6 姿勢制御手段
7 通路
8 特定領域
8a 非特定領域
8b 第1検出器
9 特典実現手段
A(Aa,Ab,…) 第3検出器
B 遊技球
P 遊技者
12 役物装置(入賞装置)
14 可動部材(可動体)
18,50 大入賞口(可変入賞口)
20,48 可動翼片
22 スロープ(通路)
26,46 報知ランプ(報知装置)
28 LED表示器(報知装置)
30,38,40 始動口
32,34,36 始動口センサ(第2検出器,第3検出器)
42 Vセンサ(第1検出器)
47 予告ランプ(予告装置)
62 棚板
62a,64b 通過孔(Vゾーン,特定領域)
62d,62e 突起部材(可動体)
66 停留部材
66a,66b,66c 停留部
120 メイン制御基板(開閉制御手段,姿勢制御手段,特典実現手段)
122 CPU
124 ROM
126 RAM
134 モータ(駆動源)
136,138 ソレノイド(駆動源)
B2,B4 パチンコ球(遊技球)

Claims (6)

  1. 遊技球がそれぞれ入賞可能な複数の可変入賞口と、
    いずれの可変入賞口から入った遊技球でも通行可能な通路上またはその近傍に設けられ、特定の可変入賞口から入った遊技球に対しては特定領域を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導する姿勢になる可動体と、
    前記特定領域を通過する遊技球を検出する第1検出器とを備えた入賞装置と、前記第1検出器が遊技球を検出したことを契機として、遊技者に有利な遊技状態を実現する特典実現手段とを有する遊技機。
  2. 請求項1に記載した遊技機であって、
    複数の可変入賞口を個別に開閉可能な構成とし、
    前記複数の可変入賞口のうちで特定の可変入賞口から遊技球が入る確率が高くなるように開閉状態を制御する開閉制御手段を有する遊技機。
  3. 請求項1または2に記載した遊技機であって、
    複数の可変入賞口のうちで特定の可変入賞口となる可変入賞口が変化すると、その変化に合わせて可動体の姿勢を制御する姿勢制御手段を有する遊技機。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載した遊技機であって、
    入賞装置以外の遊技領域に設けられ、遊技球を検出する第2検出器と、
    前記第2検出器が遊技球を検出するか否かに応じて、特定領域を通過する確率が高くなる通行経路となるように誘導可能な可動体の姿勢を異ならせる姿勢制御手段とを有する遊技機。
  5. 遊技球がそれぞれ入賞可能であって、かつ個別に開閉可能な複数の可変入賞口と、
    前記複数の可変入賞口のうちで特定の可変入賞口から遊技球が入る確率が高くなるように開閉状態を制御する開閉制御手段と、
    いずれかの可変入賞口から入った遊技球が通過可能な特定領域と、
    前記特定領域を通過する遊技球を検出する第1検出器とを備えた入賞装置と、
    前記第1検出器が遊技球を検出したことを契機として、遊技者に有利な遊技状態を実現する特典実現手段とを有する遊技機。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載した遊技機であって、
    入賞装置以外の遊技領域に設けられ、遊技球を検出する第3検出器と、
    前記第3検出器が遊技球を検出するか否かに応じて、開閉状態を制御する可変入賞口を異ならせる開閉制御手段とを有する遊技機。
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