JP2003225383A - 遊技機における遊技球通路部材 - Google Patents

遊技機における遊技球通路部材

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JP2003225383A
JP2003225383A JP2002317090A JP2002317090A JP2003225383A JP 2003225383 A JP2003225383 A JP 2003225383A JP 2002317090 A JP2002317090 A JP 2002317090A JP 2002317090 A JP2002317090 A JP 2002317090A JP 2003225383 A JP2003225383 A JP 2003225383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に表示装置のみならず、遊技球通路部
材にも強い印象を与えるとともに、遊技球の多様な流下
態様を味わうことができることにより、遊技の興趣性が
向上する遊技機における遊技球通路部材を提供する。 【解決手段】 遊技機における遊技球通路部材におい
て、上面中央が左右両端より低くなるように湾曲した遊
技球揺動通路2と遊技球揺動通路2に設けられ、かつ遊
技球揺動通路2に乗った遊技球を通過させる遊技球通過
口4a、4b、4cと、遊技球通過口4a、4b、4c
を通過した遊技球を前方へ誘導するとともに遊技盤の遊
技領域に落下させる遊技誘導通路5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機における遊技球通路部材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ機のような遊技機にお
いて、遊技盤の中央部に配置された複数列(例えば3列)
の図柄から構成される識別情報を変動表示可能な表示装
置を備えているものがある。そして、所定の確率に基づ
いて、表示装置に表示された各識別情報が、特賞図柄と
して、予め定められた表示態様(例えば「1、1、1」)
が成立した場合に、特賞状態を生起させ、遊技者に所定
の遊技価値を付与するようにしている。
【0003】このような遊技機においては、遊技盤面上
の表示装置を包囲するように、遊技球通路部材が設けら
れている。この遊技球通路部材は、表示装置の左右両側
に設けられた遊技球ワープ通路と、表示装置の下面に設
けられ、該ワープ通路を通過した遊技球を案内する案内
部とを有し、該案内部により、遊技球を遊技盤面上の入
賞口へ落下させるように構成されている(例えば、特許
文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平4―341289号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特許文献
1に記載された遊技球通路部材は、ワープ通路から案内
部に案内された遊技球が入賞口へ落下する際の遊技球の
移動態様が単純であるため、遊技者としては、遊技球が
案内部から遊技盤面上に落下するさまだけでなく、遊技
球通路部材の中を移動するさまをも、楽しみたいという
要求があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、遊技球通路部材によっ
て、遊技球の多様な移動態様を実現させることによっ
て、遊技の興趣性を向上させるようにした、遊技機にお
ける遊技球通路部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1)遊技機における遊技球通路部材において、上面の
左右方向中央部が左右両端より低くなるように湾曲した
遊技球揺動通路と、該遊技球揺動通路に設けられ、かつ
前記遊技球揺動通路に乗った遊技球を通過させる遊技球
通過口と、該遊技球通過口を通過した遊技球を前方へ誘
導するとともに、遊技盤の遊技領域に落下させる遊技球
誘導通路とを有する。
【0008】(2)上記(1)項において、遊技球揺動通
路の上面を、後方へ下り傾斜させるとともに、遊技球通
過口を前記遊技球揺動通路の後方中央部に設け、かつ遊
技球誘導通路を、前記遊技球揺動通路の下方に設ける。
【0009】(3)上記(1)項において、遊技球揺動通
路の上面を、前後方向中央部が前後両端より低くなるよ
うに湾曲させる。
【0010】(4)上記(3)項において、遊技球揺動通
路の上面の左右方向中央部を、後方へ下り傾斜させると
ともに、遊技球通過口を前記遊技球揺動通路の後方中央
部に設け、かつ遊技球誘導通路を、前記遊技球揺動通路
の下方に設ける。
【0011】(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、遊技球通過口を、複数形成するとともに、遊技球誘
導通路に、前記複数の遊技球通過口に対応するように、
前記遊技球誘導通路を区分けする仕切部を設ける。
【0012】(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおい
て、遊技球揺動通路は、遊技球通過口の両脇において前
方へ下り傾斜している急傾斜通路部を有する。
【0013】(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおい
て、遊技球揺動通路を、遊技盤の遊技領域に設けられ、
かつ識別情報を変動表示可能な表示装置の前面下方に設
ける。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態
を、図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技
盤(10)の正面図、図2は、遊技球通路部材(1)の正面図
である。
【0015】遊技盤(10)は、外側ガイドレール(11)と内
側ガイドレール(12)とによって包囲された円形状の遊技
領域(13)を備え、遊技者の操作により、図外の発射装置
から発射された遊技球が、遊技領域(13)を流下しつつ転
動することにより、遊技が行われる。
【0016】遊技領域(13)には、遊技釘が多数配置さ
れ、遊技球は、遊技釘に当接することにより、転動する
ことになるが、該遊技釘は、図面簡素化のため省略して
ある。
【0017】遊技領域(13)の中央部には、液晶からなる
特別図柄表示装置(14)が配置されている。特別図柄表示
装置(14)は、図示略のキャラクタに対して、「0」〜
「9」の数字で構成される10種類の左、中、右3列の
特別図柄(識別情報)等を表示可能に構成されている。
【0018】特別図柄表示装置(14)に確定表示された各
特別図柄が、所定の確率に基づいて、予め定められた表
示態様、例えば「4、4、4」のように同一の数字が表
示された場合に、特賞状態を生起させて、後述の変動入
賞装置(18)を、遊技者にとって有利な状態に変動させ、
遊技者に所定の遊技価値を付与することになる。
【0019】また、特別図柄表示装置(14)に確定表示さ
れた各特別図柄が、「5、5、5」のように奇数で表示
された場合には、さらに特賞状態が生起される確率を、
特賞状態が所定回数(例えば1回)生起するまで向上させ
るようにしてある。
【0020】この確率向上期間中に、特別図柄表示装置
(14)に確定表示された各特別図柄が、再び「7、7、
7」のように奇数で表示された場合には、さらに確率向
上期間は延長される。
【0021】特別図柄表示装置(14)の下方には、特別図
柄始動口(15)が配置され、また特別図柄始動口(15)の両
側方には、普通図柄作動ゲート(16)(16)が配置されてい
る。
【0022】遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞する
と、所定の確率に基づいて、図示略の判定制御手段をも
って、特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定
の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の特別図柄を変
動させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
【0023】特別図柄表示装置(14)の前面側には、遊技
球が通過可能な遊技球通路部材(1)が、特別図柄表示装
置(14)を包囲するようにして設けられている。
【0024】遊技球が普通図柄作動ゲート(16)を通過す
ると、所定の確率に基づいて、図示略の他の判定制御手
段をもって、準特賞状態を生起するか否かが判定され、
その判定の結果に基づいて、特別図柄表示装置(14)の上
方に配置された普通図柄表示装置(17)を変動させ、その
後に所定の図柄を確定表示させる。
【0025】普通図柄表示装置(17)は、それぞれLED
で構成される普通図柄表示領域(17a)(17b)が交互に点滅
表示を行い、所定の確率に基づいて、普通図柄表示領域
(17a)が点灯表示された場合に、準特賞状態を生起さ
せ、特別図柄始動口(15)の左右の可動片(15a)(15b)を所
定時間開放し、遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞しや
すくする。図1では、可動片(15a)(15b)が開放した状態
を示してある。
【0026】遊技領域(13)の下方には、変動入賞装置(1
8)が配置されている。変動入賞装置(18)は、特賞状態期
間中に広幅の扉が前面側に開いて、遊技球を入賞可能な
状態とする大入賞口(19)を備えている。
【0027】大入賞口(19)の扉が開放されている状態
や、開閉を繰り返している状態で、遊技球が入賞可能な
状態を、遊技者にとって有利な第1状態という。この第
1状態以外の状態、すなわち、大入賞口(19)の扉が閉鎖
されて、遊技球が入賞不可能な状態を、遊技者にとって
不利な第2状態という。
【0028】その他、遊技領域(13)には、遊技釘ととも
に遊技球の転動方向を変化させるランプ付き風車(20)、
遊技球を遊技盤(10)の裏面に送るアウト口(21)、及びラ
ンプ表示装置(22)等が配置されている。なお、図外の遊
技機本体、すなわち発射装置や賞球排出装置について
は、図面の簡素化のため、ここでは省略する。
【0029】図2は、遊技球通路部材(1)の正面図であ
る。遊技球通路部材(1)は、特別図柄表示装置(14)の前
面側に設けられ、遊技球を後述のように誘導する機能の
他に、裏面に設けられた特別図柄表示装置(14)を装飾
し、保護する機能をも有している。
【0030】遊技球通路部材(1)は、主に、上面の左右
方向中央部が左右両端より低くなるように湾曲した遊技
球揺動通路(2)と、遊技球揺動通路(2)の後方中央部に
設けられる3個の遊技球通過口(4a)(4b)(4c)と、遊技球
揺動通路(2)の下方に設けられ、遊技球通過口(4a)(4b)
(4c)を通過した遊技球を前方へ誘導する遊技球誘導通路
(5)等から形成されている。
【0031】遊技球揺動通路(2)は、特別図柄表示装置
(14)の前面下方に設けられ、かつその上面に乗った遊技
球を左右方向に揺動させる。遊技球は、遊技球揺動通路
(2)から、遊技球通過口(4a)(4b)(4c)のいずれかに入球
する。
【0032】遊技球誘導通路(5)は、遊技球通過口(4a)
(4b)(4c)を通過した遊技球を前方の遊技盤(10)面に誘導
可能なように、前方に向かって下り傾斜状に形成される
とともに、前後方向を向く2本の仕切部(3)をもって、
遊技球通過口(4a)(4b)(4c)に対応するように、3本の通
路に区分されている。
【0033】図3〜図5は、前述の遊技球揺動通路(2)
及び遊技球通過口(4a)(4b)(4c)を詳細に説明するための
図である。図示するように、遊技球揺動通路(2)及び遊
技球通過口(4a)(4b)(4c)は、遊技球通路部材(1)を構成
する他の部材から独立した1つの通路部材(2A)として形
成され、図示しないネジにより遊技球通路部材(1)に組
み付けられる。
【0034】図3は、通路部材(2A)の上面図、図4は、
同じく正面図、図5は、図4におけるV−V線に沿う縦
断面図である。遊技球揺動通路(2)は、遊技球を奥行方
向(後方)に誘導するために、奥行方向に向かって下り傾
斜し、その左側寄りには、上方に突出する第1規制壁
(7)が、奥行方向(後方)に向かって立設されている。ま
た、遊技球揺動通路(2)の前端には、遊技球が遊技盤(1
0)の遊技領域(13)内に落下しないように、第2規制壁
(8)が左右方向に立設されている。
【0035】遊技球揺動通路(2)の奥行のほぼ中央位置
には、左右に並ぶ遊技球通過口(4a)(4b)(4c)が設けられ
ている。遊技球揺動通路(2)における遊技球通過口(4a)
(4b)(4c)の両脇には、前方へ急激に下り傾斜する急傾斜
通路部(6)が形成されている。急傾斜通路部(6)は、遊
技球揺動通路(2)の奥行方向の下り傾斜角度よりも、大
きな傾斜角度を有している。これにより、最奥に向かっ
た遊技球を、前方に押し戻すことが可能となっている。
【0036】図6は、遊技球通路部材(1)の斜視図であ
る。ここでは、遊技球の各種流下態様について説明す
る。なお、図示した遊技球(A1〜A5)は、矢印に従って移
動するものとする。
【0037】まず、発射装置から発射された遊技球(A1)
は、遊技領域(13)に配置された図示しない遊技釘によっ
て転動し、遊技球通路部材(1)付近の図示しない遊技釘
によって跳ね上がって、遊技球揺動通路(2)に飛入す
る。遊技球揺動通路(2)に飛入した遊技球(A2)は、第1
規制壁(7)に当接することにより、奥行方向(後方)に誘
導された後に、遊技球揺動通路(2)の中央に誘導され
る。なお、第1規制壁(7)は、遊技球を奥行方向へ誘導
する機能と、遊技球が中央方向へ移動するときの速度を
減速させる機能と、遊技球が中央部側に移動した後の遊
技球の左右方向の揺動範囲を規制する機能とを有してい
る。
【0038】このとき、遊技球揺動通路(2)の奥部に急
傾斜通路部(6)があるため、遊技球は、遊技球通過口(4
a)(4b)(4c)の方向に向かっても、遊技球揺動通路(2)の
前方に移動させられ、遊技球通過口(4a)(4b)(4c)への入
球が阻害される。
【0039】また、遊技球揺動通路(2)の中央に移動し
た遊技球(A3)の動きに勢いがある場合には、遊技球(A4)
のように、右方向に移動した後、左右方向に揺れ動く動
作を繰り返す。
【0040】最終的に、左右方向に揺動した遊技球(A3)
は、遊技球通過口(4a)(4b)(4c)のいずれかに入球する。
入球した遊技球は、遊技球誘導通路(5)によって、前方
に誘導されるとともに、遊技球(A5)のように、遊技盤(1
0)面の遊技領域(13)に落下させられる。また、遊技球通
路部材(1)に遊技球が複数存在する場合には、遊技球同
士が接触することで、さまざまな態様の移動を行う。
【0041】なお、図1に示すように、遊技球誘導通路
(5)の下方、より具体的には、遊技球通過口(4b)に対応
する遊技球誘導通路(5)の直下には、特別図柄始動口(1
5)が配置されている。これにより、特別図柄始動口(15)
に入賞する可能性は、遊技球通過口(4b)に対応する遊技
球誘導通路(5)を通過する場合がもっとも高い。
【0042】このように、特別図柄始動口(15)への入賞
率が、遊技球通過口(4a)(4b)(4c)によって異なることに
なるので、遊技者は、いずれの遊技球通過口(4a)(4b)(4
c)に入球するのかを注目することにより、興趣感を増す
ことができる。また、仕切部(3)の高さは、少なくとも
遊技球の直径よりも低く設定されているため、遊技球が
仕切部(3)を乗り越える可能性が残されている。
【0043】以上のように第1の実施形態によれば、遊
技球通路部材(1)により、遊技球が遊技球揺動通路(2)
を揺動する楽しみと、遊技球が遊技球誘導通路(5)に誘
導される楽しみとを、連続して味わうことができ、遊技
の面白味が向上する。
【0044】加えて、遊技球揺動通路(2)の下方に遊技
球誘導通路(5)を設けたことにより、両通路をコンパク
トに配置することができ、遊技盤(10)面における部材配
置の自由度が広がる。さらに、遊技球揺動通路(2)の奥
行中央位置に設けた遊技球通過口(4a)(4b)(4c)から遊技
球を前方に誘導するとともに、誘導した遊技球を遊技盤
(10)面上に落下させることにより、遊技球通路部材(1)
での遊技球の滞留時間を長くして、遊技者に興趣感を持
続させることができる。
【0045】さらに、遊技球通路部材(1)が、特別図柄
表示装置(14)の前面に設けられているため、遊技者は、
遊技球通路部材(1)から視線を大きくそらさずに、識別
情報の変動表示を注目することができる。
【0046】図7〜図12は、本発明における第2の実
施形態を示す。図7は、第2の実施形態における遊技球
通路部材(31)の正面図、図8は、遊技球通路部材(31)の
一部を構成する通路部材(32A)の上面図、図9は、図7
におけるIX−IX線に沿う要部の拡大縦断面図、図10
は、図7におけるX−X線に沿う要部の拡大縦断面図、
図11は、図7におけるXI−XI線に沿う要部の拡大縦
断面図、図12は、遊技球通路部材(31)の斜視図であ
る。
【0047】第2の実施形態における遊技球通路部材(3
1)は、第1の実施形態における遊技球通路部材(1)と外
観形状が異なるものの、前記遊技球通路部材(1)と同様
に、遊技球を誘導する機能と、特別図柄表示装置(14)を
装飾し、保護する機能とを有している。
【0048】遊技球通路部材(31)は、主に、上面の左右
方向中央部が左右両端より低くなるように左右方向に湾
曲するとともに、前後方向中央部が前後両端により低く
なるように前後方向にも湾曲した遊技球揺動通路(32)
と、遊技球揺動通路(32)の後方中央部に設けられる3個
の遊技球通過口(33a)(33b)(33c)と、遊技球揺動通路(3
2)の下方に設けられ、遊技球通過口(33a)(33b)(33c)を
通過した遊技球を前方へ誘導する3本の遊技球誘導通路
(34a)(34b)(34c)と、遊技領域(13)を転動している遊技
球を遊技球揺動通路(32)の上面へ案内し得るように遊技
球揺動通路(32)に連絡された進入口(35)とから形成され
ている。
【0049】遊技球揺動通路(32)の左右方向中央部(遊
技球通過口(33a)(33b)(33c)が設けられた部分)には、
遊技球を奥行方向(後方)に誘導するために、奥行方向
に向かって下り傾斜する下り傾斜部(32a)が設けられて
いる。また、遊技球揺動通路(32)における遊技球通過口
(33a)(33c)の両脇には、前方へ向けて急激に下り傾斜す
る急傾斜通路部(36)が形成されている。
【0050】遊技球誘導通路(34a)(34b)(34c)は、遊技
球通過口(33a)(33b)(33c)を通過した遊技球を前方の遊
技盤(10)面に誘導可能なように、前方に向かって下り傾
斜状に形成されるとともに、前後方向を向く2本の仕切
部(38)(38)をもって、遊技球通過口(33a)(33b)(33c)に
それぞれ対応するように区分されている。
【0051】次に、第2の実施形態における遊技球通路
部材(31)に進入した遊技球の動きについて説明する。発
射装置から発射された遊技球(A6)は、図12に示すよう
に、遊技球通路部材(31)付近の遊技釘によって誘導され
て進入口(35)に進入し、遊技通路部材(31)の裏面側に設
けられたトンネル部(37)を通って遊技球揺動通路(32)に
案内される。
【0052】遊技球揺動通路(32)に案内された遊技球(A
7)は、(A8)に示すように、奥行方向に誘導された後、急
傾斜通路部(36)に乗り上げ、(A9)に示すように遊技球揺
動通路(32)の前方へ戻される。
【0053】これにより、遊技球揺動通路(32)の上面が
前後及び左右方向に湾曲しているため、遊技球揺動通路
(32)に乗った遊技球は、前後に揺動しながら左右方向の
中央部に誘導されて、最終的に上面が後方へ下り傾斜し
ている下り傾斜部(32a)に誘導されて、遊技球通過口(33
a)(33b)(33c)のいずれかに入球する。入球した遊技球(A
10)は、遊技球誘導通路(34a)(34b)(34c)のいずれかによ
り前方へ誘導されて遊技領域(13)に落下させられる。
【0054】上述の第2の実施形態においては、遊技球
揺動通路(32)に乗った遊技球が、左右及び前後方向に揺
動するので、遊技球揺動通路(32)での滞留時間がより長
くなるとともに、変化に富んだ遊技球の動作を楽しむこ
とができ、遊技の快味がさらに向上する。
【0055】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態
に種々の変形や変更を施すことが可能である。例えば、
特別図柄表示装置(14)の左右に遊技球通過口を設けて、
該通過口を通過した遊技球を遊技球揺動通路(2)に誘導
させるようにすること、遊技球通過口(4a)(4b)(4c)また
は(33a)(33b)(33c)の数を3個以外にすること、遊技球
誘導通路(5)または(34a)(34b)(34c)に仕切部(7)また
は(38)を設けないこと、仕切部(7)または(38)を遊技球
が乗り越え不能な高さに設定すること、等が挙げられ
る。
【0056】また、複数列の図柄が予め定められた表示
態様となった場合に、大入賞口(19)が開放する遊技機と
して説明したが、本発明は、図柄が予め定められた特定
表示結果となることにより、所定の入賞口が開放して
(遊技者にとって有利な遊技状態)、開放期間中の所定
の入賞口に遊技球が入賞した場合に、特定の入賞装置が
開放する契機となる遊技機に対しても、適用可能であ
る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 (a)請求項1記載の発明によると、遊技球が遊技球揺
動通路を左右方向に揺動する楽しみと、遊技球が遊技球
誘導通路を誘導する楽しみを、連続して味わうことがで
き、遊技の面白味が向上し、遊技者に満喫感を与えるこ
とができる。
【0058】(b)請求項2記載の発明によると、請求
項1に係わる発明の効果に加えて、遊技球揺動通路の下
方に遊技球誘導通路を設けたことにより、両通路をコン
パクトに配置可能であり、遊技盤面の部材配置自由度が
広がる。さらに、遊技球揺動通路の後方中央部に設けた
遊技球通過口から、遊技球を遊技盤面上に落下させるこ
とにより、遊技球通路部材での遊技球の滞留時間を長く
して、遊技者に興趣感を持続させることができる。
【0059】(c)請求項3記載の発明によると、請求
項1に係わる発明の効果に加えて、遊技球揺動通路に乗
った遊技球が、左右方向に加えて前後方向にも揺動する
ので、遊技球揺動通路での滞留時間が長くなるととも
に、変化に富んだ遊技球の動作を楽しむことができ、遊
技の快味がさらに向上する。
【0060】(d)請求項4記載の発明によると、請求
項3に係わる発明の効果に加えて、遊技球揺動通路の下
方に遊技球誘導通路を設けたことにより、両通路をコン
パクトに配置可能であり、遊技盤面の部材配置自由度が
広がる。さらに、左右及び前後方向に揺動している遊技
球を、遊技球揺動通路の後方中央部に設けた遊技球通過
口に誘導して、遊技盤面上に落下させることにより、遊
技球通路部材での遊技球の滞留時間を長くして、遊技者
に興趣感を持続させることができる。
【0061】(e)請求項5記載の発明によると、請求
項1〜4のいずれかに係わる発明の効果に加えて、仕切
部によって遊技球誘導通路が複数に区分けされることに
より、遊技球の遊技領域への落下位置を多様化させるこ
とが可能となる。
【0062】(f)請求項6記載の発明によると、請求
項1〜5のいずれかに係わる発明の効果に加えて、遊技
球揺動通路に乗った遊技球が、すぐに遊技球通過口方向
に誘導されることがないので、遊技球の揺動する楽しみ
を比較的長く味わうことができ、遊技の快味がさらに向
上する。
【0063】(g)請求項7記載の発明によると、請求
項1〜6のいずれかに係わる発明の効果に加えて、遊技
者は、遊技球通路部材から視線を大きくそらさずに、識
別情報の変動表示を注目することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態を適用した遊技
機の一部分を構成する遊技盤の正面図である。
【図2】遊技球通路部材の正面図である。
【図3】通路部材の上面図である。
【図4】通路部材の正面図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿う縦断面図である。
【図6】遊技球通路部材の斜視図である。
【図7】本発明に係わる第2の実施形態における遊技球
通路部材の正面図である。
【図8】第2の実施形態における通路部材の上面図であ
る。
【図9】図7におけるIX−IX線に沿う要部の拡大縦断
面図である。
【図10】図7におけるX−X線に沿う要部の拡大縦断
面図である。
【図11】図7におけるXI−XI線に沿う要部の拡大縦
断面図である。
【図12】第2の実施形態における遊技球通路部材の斜
視図である。
【符号の説明】
(1)遊技球通路部材 (2)遊技球揺動通路 (2A)通路部材 (3)仕切部 (4a)(4b)(4c)遊技球通過口 (5)遊技球誘導通路 (6)急傾斜通路部 (7)第1規制壁 (8)第2規制壁 (10)遊技盤 (11)外側ガイドレール (12)内側ガイドレール (13)遊技領域 (14)特別図柄表示装置(表示装置) (15)特別図柄始動口 (15a)(15b)可動片 (16)普通図柄作動ゲート (17)普通図柄表示装置 (17a)(17b)普通図柄表示領域 (18)変動入賞装置 (19)大入賞口 (20)ランプ付き風車 (21)アウト口 (22)ランプ表示装置 (31)遊技球通路部材 (32)遊技球揺動通路 (32A)通路部材 (32a)下り傾斜部 (33a)(33b)(33c)遊技球通過口 (34a)(34b)(34c)遊技球誘導通路 (35)進入口 (36)急傾斜通路部 (37)トンネル部 (38)仕切部 (A1)〜(A10)遊技球

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機における遊技球通路部材におい
    て、 上面の左右方向中央部が左右両端より低くなるように湾
    曲した遊技球揺動通路と、該遊技球揺動通路に設けら
    れ、かつ前記遊技球揺動通路に乗った遊技球を通過させ
    る遊技球通過口と、該遊技球通過口を通過した遊技球を
    前方へ誘導するとともに、遊技盤の遊技領域に落下させ
    る遊技球誘導通路とを有することを特徴とする遊技機に
    おける遊技球通路部材。
  2. 【請求項2】 遊技球揺動通路の上面を、後方へ下り傾
    斜させるとともに、遊技球通過口を前記遊技球揺動通路
    の後方中央部に設け、かつ遊技球誘導通路を、前記遊技
    球揺動通路の下方に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の遊技機における遊技通路部材。
  3. 【請求項3】 遊技球揺動通路の上面を、前後方向中央
    部が前後両端より低くなるように湾曲させたことを特徴
    とする請求項1記載の遊技機における遊技球通路部材。
  4. 【請求項4】 遊技球揺動通路の上面の左右方向中央部
    を、後方へ下り傾斜させるとともに、遊技球通過口を前
    記遊技球揺動通路の後方中央部に設け、かつ遊技球誘導
    通路を、前記遊技球揺動通路の下方に設けたことを特徴
    とする請求項3記載の遊技機における遊技球通路部材。
  5. 【請求項5】 遊技球通過口を、複数形成するととも
    に、遊技球誘導通路に、前記複数の遊技球通過口に対応
    するように、前記遊技球誘導通路を区分けする仕切部を
    設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の遊技機における遊技球通路部材。
  6. 【請求項6】 遊技球揺動通路は、遊技球通過口の両脇
    において前方へ下り傾斜している急傾斜通路部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技
    機における遊技球通路部材。
  7. 【請求項7】 遊技球揺動通路を、遊技盤の遊技領域に
    設けられ、かつ識別情報を変動表示可能な表示装置の前
    面下方に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の遊技機における遊技球通路部材。
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