JP2004029382A - 移動用ケーブル - Google Patents

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JP2004029382A
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Seiro Oizumi
大泉 晴郎
Takahiro Kutsuna
沓名 孝博
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

【課題】シースの伸長変形を抑止する。
【解決手段】移動用ケーブル100は、複数の伝送用心線120からなる心線集合体200と、その心線集合体200を被覆するシース140と、を備える。シース140に、その長手方向の伸長変形を規制する繊維抗張体150を一体に設ける。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の伝送用心線からなる心線集合体とその心線集合体を被覆するシースとを備えた移動用ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ケーブル100’は、例えば図5に示すように、鋼線や鋼撚線からなるテンションメンバー110’がケーブル中心に配置され、そのテンションメンバー110’を囲むようにその周りに4本の光ファイバ心線120’と補強用繊維130’とが配設されていると共に長手方向にテンションメンバー110’を中心として撚られて光ファイバ心線集合体200’を構成し、その光ファイバ心線集合体200’の外側がシース140’で被覆保護された構成となっている。
【0003】
ところで、光ケーブルは、地中に埋設されたり、電柱間に架設されたりする他、リール等に巻かれてその都度必要に応じた長さだけが引き出されて使用される移動用光ケーブルとしての用途もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
移動用光ケーブルでは、それ自体が引き出されたり巻き取られたりして移動するため、シースにしごき等の長手方向への引張り力が作用してシースが伸長変形し、その結果、端部において内部の光ファイバ心線集合体がシース内に引き込まれたり、また、シースの伸長変形が長手方向に沿って不均一な場合にはケーブルうねりが生じることとなる。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シースの伸長変形が抑止される移動用ケーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シースの長手方向の伸長変形を規制する繊維抗張体をシースに一体に設けたものである。
【0007】
具体的には、本発明は、複数の伝送用心線からなる心線集合体と、該心線集合体を被覆するシースと、を備えた移動用ケーブルであって、
上記シースは、その長手方向の伸長変形を規制する繊維抗張体が一体に設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、シースに繊維抗張体が一体に設けられており、移動用光ケーブルが引き出されたり巻き取られたりして移動し、シースにしごき等の長手方向への引張り力が作用しても、その繊維抗張体がその引張り力に抵抗するので、シースの伸長変形を抑止することができる。
【0009】
本発明は、上記繊維抗張体が長手方向に沿うように上記シースに埋設されているものであってもよい。
【0010】
繊維抗張体はシースの内側及び/又は外側の表面に一体に設けられていてもよいが、上記の構成によれば、繊維抗張体がシースに埋設されており、シースとの一体性が高いものとなるので、確実にシースの伸長変形を抑止することができる。
【0011】
本発明は、上記繊維抗張体が長手方向にピッチを形成するように螺旋状に設けられているものであってもいよい。
【0012】
繊維抗張体はシースに縦添えするように設けられていてもよいが、それでは繊維抗張体が外側となるような移動用ケーブルの屈曲変形が繊維抗張体によって規制されることとなる。しかしながら、上記の構成によれば、繊維抗張体が長手方向にピッチを形成するように螺旋状に設けられているので、移動用ケーブルの屈曲変形を阻害することなく繊維抗張体によるシースの伸長変形規制を行うことができる。
【0013】
この場合、本発明は、上記繊維抗張体が右巻き螺旋と左巻き螺旋とが重畳して構成されているものであってもよい。
【0014】
繊維抗張体を一方向の螺旋で構成した場合、シースがその螺旋の進む方向への回転の方向性を有することとなってしまう。しかしながら、上記の構成によれば、繊維抗張体が右巻き螺旋と左巻き螺旋とが重畳して構成されているので、シースに生じる回転の方向性を相殺することができる。
【0015】
本発明は、上記伝送用心線が光ファイバ心線であるものであってもよい。もちろん伝送用心線が電線であってもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シースに繊維抗張体が一体に設けられており、その繊維抗張体がシースに作用する引張り力に抵抗するので、シースの伸長変形を抑止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る移動用光ケーブル100を示す。
【0019】
この移動用光ケーブル100は、ケーブル中心に配置されたテンションメンバー110と、そのテンションメンバー110を囲むようにその周りに配設された4本の光ファイバ心線120及び補強用繊維130と、それらの外側を被覆保護するシース140と、で構成されている。
【0020】
テンションメンバー110は、鋼線や鋼撚線からなる。
【0021】
光ファイバ心線120は、図2に示すように、コア121a及びそれを被覆するクラッド121bとからなる光ファイバ素線121と、光ファイバ素線121を被覆する内側樹脂層122と、内側樹脂層122を被覆する外側樹脂層123と、外側樹脂層123を被覆するように設けられた補強繊維層124と、補強繊維層124を被覆する最外樹脂層125と、からなる。光ファイバ素線121は、石英又はプラスチックで形成されており、通常そのファイバ径は125μmである。内側樹脂層122は、シリコン樹脂等により薄膜状に形成されている。外側樹脂層123は、内側樹脂層122に比べて厚肉であり、ナイロン樹脂等により形成されており、外径が約0.9mmとされている。補強繊維層124は、アラミド繊維等の高張力繊維のヤーンを外側樹脂層123の外側に沿わせると共に外側樹脂層123を包むようにして構成されている。最外樹脂層125は、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂等により形成されており、外径が約2.0mmとされている。
【0022】
補強用繊維130は、アラミド繊維等の高張力繊維のヤーンからなり、光ファイバ心線120に沿って、また、テンションメンバー110と光ファイバ心線120との間隙、及び、光ファイバ心線120相互の間隙を埋めるように設けられている。
【0023】
光ファイバ心線120及び補強用繊維130は、テンションメンバー110を中心として一方向に撚られており、それらによって光ファイバ心線集合体200が構成されている。
【0024】
シース140は、熱可塑性ウレタン樹脂で形成されており、内側部分141及び外側部分142が一体化してなり、それらの境界となる中間部に繊維抗張体150が埋設されている。繊維抗張体150は、太さ420〜3150dtexのアラミド繊維等の高張力繊維のヤーンからなり、図3に示すように、長手方向にピッチを形成する右巻きの2重螺旋と左巻きの2重螺旋状とが重畳した網目状に構成されている。このように設けられた繊維抗張体150は、移動用光ケーブル100が引き出されたり巻き取られたりして移動し、シース140にしごき等の長手方向への引張り力が作用したときに、その引張り力に抵抗してシース140の伸長変形を規制する。ここで、アラミド繊維のヤーンにより繊維抗張体150を構成する場合、シース140との密着性及びシース140の伸長変形を抑止するためにはその太さを420〜3150dtexとするのがよい。また、移動用光ケーブル100の曲げ特性を損なうことなくシース140の伸長変形を抑止するためには螺旋のピッチを5〜100mmとするのがよい。なお、かかる構造は、光ファイバ心線集合体200を熱可塑性ウレタン樹脂で被覆してシース140の内側部分141を形成し、その上に繊維抗張体150を設け、それをさらに熱可塑性ウレタン樹脂で被覆してシース140の外側部分142を形成することによって構成することができる。
【0025】
上記構成の移動用光ケーブル100によれば、シース140に繊維抗張体150が一体に設けられており、移動用光ケーブル100が引き出されたり巻き取られたりして移動し、シース140にしごき等の長手方向への引張り力が作用しても、その繊維抗張体150がその引張り力に抵抗し、しかも、繊維抗張体150がシース140に埋設されており、シース140との一体性が高いものとなるので、確実にシース140の伸長変形を抑止することができる。
【0026】
また、繊維抗張体150が長手方向にピッチを形成するように螺旋状に設けられているので、移動用光ケーブル100の屈曲変形を阻害することなく繊維抗張体150によるシース140の伸長変形規制を行うことができる。しかも、繊維抗張体150が右巻き螺旋と左巻き螺旋とが重畳して構成されているので、シース140に生じる回転の方向性を相殺することができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、光ファイバ心線120を用いた移動用光ケーブル100としたが、特にこれに限定されるものではなく、電線を用いた移動用ケーブルであってもよい。
【0028】
また、上記実施形態では、繊維抗張体150が長手方向にピッチを形成するように螺旋状に設けられているものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、シース140の伸長変形を規制するものであれば繊維抗張体150が網目状のテープや編組等を用いたその他の形態で設けられているものであってもよい。
【0029】
また、上記実施形態では、繊維抗張体150がシース140の中間部に埋設されたものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、シース140の内側及び/又は外側に設けられたものであってもよい。
【0030】
(実験)
上記実施形態と同一構成の発明例の移動用光ケーブルと、繊維抗張体が設けられていないことを除いて発明例と同一構成である比較例の移動用光ケーブルとを準備した。そして、図4に示すように、各移動用光ケーブルCを一対のピンチローラー300によって196Nの力で狭持すると共に49.0Nのバックテンションをかけ、ピンチローラー300を送り出し方向及び巻き取り方向に交互に回転させることによって移動用光ファイバCの引き出し及び巻き取りを所定回数行い、その後にシースの伸長変形率を求めた。その結果、発明例では伸長変形率が0.01%であったのに対して比較例では0.1%であり、比較例よりも発明例の方が10倍も寸法安定性に優れるということが分かった。これは明らかに繊維抗張体によってシースの伸長変形が阻止されたためであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る移動用光ケーブルの横断面図である。
【図2】光ファイバ心線の断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動用光ケーブルの横断面図である。
【図4】シースの伸長変形度を評価するための試験方法を示す説明図である。
【図5】従来の移動用光ケーブルの横断面図である。
【符号の説明】
100,C 移動用光ケーブル
100’ 光ケーブル
110,110’ テンションメンバー
120,120’ 光ファイバ心線
121 光ファイバ素線
121a コア
121b クラッド
122 内側樹脂層
123 外側樹脂層
124 補強繊維層
125 最外樹脂層
130,130’ 補強用繊維
140,140’ シース
141 内側部分
142 外側部分
150 繊維抗張体
200,200’ 光ファイバ心線集合体
300 ピンチローラー

Claims (5)

  1. 複数の伝送用心線からなる心線集合体と、該心線集合体を被覆するシースと、を備えた移動用ケーブルであって、
    上記シースは、その長手方向の伸長変形を規制する繊維抗張体が一体に設けられていることを特徴とする移動用ケーブル。
  2. 請求項1に記載された移動用ケーブルにおいて、
    上記繊維抗張体は、長手方向に沿うように上記シースに埋設されていることを特徴とする移動用ケーブル。
  3. 請求項1に記載された移動用ケーブルにおいて、
    上記繊維抗張体は、長手方向にピッチを形成するように螺旋状に設けられていることを特徴とする移動用ケーブル。
  4. 請求項3に記載された移動用ケーブルにおいて、
    上記繊維抗張体は、右巻き螺旋と左巻き螺旋とが重畳して構成されていることを特徴とする移動用ケーブル。
  5. 請求項1に記載された移動用ケーブルにおいて、
    上記伝送用心線は、光ファイバ心線であることを特徴とする移動用ケーブル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022270028A1 (ja) * 2021-06-23 2022-12-29 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル、および光ファイバケーブルの製造方法

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