JP2004029093A - 沈胴式カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストラップ取付部26の金具部分に自重検出スイッチを設ける。撮影レンズ14がカメラボディ12から繰り出されている状態のときに、カメラ10がストラップ28に吊り下げられると、自重検出スイッチがONになり、この検出信号を受けてカメラ10内のマイコン(CPU)はレンズ鏡胴15を繰出位置から自動的に沈胴位置に退避させる処理を行い、レンズ鏡胴15をカメラボディ12内に収納する。更に、沈胴状態のまま一定時間が経過すると、マイコンによって自動パワーオフ処理が実行され、レンズバリア30が閉じられるとともに、カメラ10の電源がOFFされる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特にレンズ鏡胴をカメラボディ内に収納し得る沈胴式のカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
沈胴式のカメラは、不使用時にレンズ鏡胴をカメラボディ内に収納し、レンズ部の突出を小さくできるようになっている。また、使用時には、レンズ鏡胴が所定の撮影位置まで繰り出される。レンズ鏡胴の繰り出し及び収納の動作は、カメラ電源のON/OFFに連動して制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の沈胴式カメラにおいては、レンズ鏡胴が繰り出されている状態でレンズに対して不用意に衝撃が加わると、レンズ鏡胴の進退駆動機構が壊れやすいという欠点がある。例えば、レンズ鏡胴を繰り出した状態のまま、カメラをストラップに吊り下げて携行すると、レンズをぶつけてしまうこともある。特に、ズームレンズを搭載したカメラの場合、鏡胴の繰り出し量も多くなるため、破損の可能性も高くなる。
【0004】
なお、特開平10−173965号公報に開示されたVTR一体型ビデオカメラは、ショルダーストラップベルトが把手に一体的に取り付けられており、この把手がビデオカメラ本体から取り外されると、これを検知して自動的に電源がOFFされる。しかし、同文献の技術は省電力を目的とする技術であり、沈胴式カメラ特有のレンズ保護という観点は示されていない。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、不用意な衝撃によるレンズ鏡胴の破損を防止することができる沈胴式カメラを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、カメラボディの内部にレンズ鏡胴が収納される沈胴位置と前記カメラボディからレンズ鏡胴が突出した繰出位置の間で前記レンズ鏡胴を移動させる鏡胴駆動機構を有した沈胴式カメラにおいて、前記カメラボディに取り付けられた携行用のストラップを介して当該カメラが吊り下げられたときに、当該懸吊状態を検出する自重検出手段と、前記自重検出手段によって前記懸吊状態が検出されると、前記繰出位置にある前記レンズ鏡胴を前記沈胴位置に移動させるように前記鏡胴駆動機構を作動させる鏡胴制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
本発明の沈胴式カメラは、鏡胴駆動機構によってレンズ鏡胴が沈胴位置から前方に繰り出され、所定の繰出位置にセットされることによって撮影可能な状態になる。レンズ鏡胴をカメラボディから突出させた状態のまま、カメラをストラップに吊すと、自重検出手段がその懸吊(ぶら下がり、又は垂れ下がった状態に吊すこと)状態を検出する。この検出信号に基づき、鏡胴制御手段は鏡胴駆動機構を動作させてレンズ鏡胴を沈胴位置に退避させる。こうして、レンズ鏡胴がカメラボディの内部に収納され、レンズが保護される。なお、ストラップは、カメラボディに対して取り付け/取外しが可能な構成でもよいし、カメラボディに対して分離不能に取り付けられていてもよい。
【0008】
レンズ鏡胴を沈胴位置に退避させる態様には、例えば、カメラの電源をON状態に保ったまま、レンズ鏡胴を沈胴位置で待機させる態様、或いは、カメラの電源OFF処理における一動作としてレンズ鏡胴を沈胴位置に移動させる態様がある。前者のようにカメラ電源をON状態に維持していれば、再起動の時間を短縮できるため、急なシャッターチャンスにも対応できる。その一方、後者のようにカメラ電源をOFFすれば、省電力化を達成できる。
【0009】
本発明の一態様によれば、前記自重検出手段は、ストラップ取付部に連結された可動部材の動きによってON/OFFするスイッチから成り、前記可動部材は、当該カメラが前記ストラップに吊り下げられたときに当該カメラの自重とほぼ釣り合って前記スイッチの状態を切り換えるような付勢力を有する付勢手段によって前記懸吊状態の重力方向に付勢されていることを特徴としている。
【0010】
カメラの自重とほぼバランスする付勢力によって付勢された可動部材の動作によってスイッチのON/OFFが切り換わる構造にしたので、通常の状態(カメラがストラップに吊り下げられていない状態)ではスイッチが作動し難く、スイッチの誤動作(誤検出)を防止できる。
【0011】
また、自重検出手段による自重検出状態が一定時間継続したら、レンズ鏡胴を沈胴位置に退避させる制御を行うことによって誤検出を防止する態様もある。
【0012】
本発明の更に他の態様として、前記自重検出手段の検出に基づいて前記レンズ鏡胴を前記沈胴位置に退避させてから一定時間経過後に、当該カメラの電源を自動的にOFFする電源制御手段を具備する態様も好ましい。沈胴状態のまま一定時間経過したら、カメラの電源を自動的にOFFすることにより、省電力化を図ることができる。なお、電源制御手段と鏡胴制御手段は、それぞれ別々の回路で構成してもよいし、両者の機能を併せ持つ単一の制御手段、例えば、中央演算処理装置(CPU)を含むマイクロコンピュータなどによって実現してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る沈胴式カメラの好ましい実施の形態について詳説する。ここでは、デジタルカメラを例に説明するが、ビデオカメラ、銀塩フイルムカメラやインスタントカメラなど、画像記録方式を問わず、様々なカメラについて本発明を適用できる。
【0014】
図1は本発明の一実施形態に係るカメラの斜視図である。このカメラ10は、カメラボディ12の前面部に沈胴式の撮影レンズ14が設けられている。撮影レンズ14は電動式のズームレンズで構成されており、撮影時には、図1のように、レンズ鏡胴15がカメラボディ12から繰り出される。撮影者によってズームスイッチ(図1中不図示、図4中符号58として記載)が操作さると、そのズーム指令に従ってレンズ鏡胴15の繰り出し量が制御され、撮影レンズ14の焦点距離(撮影倍率)が変更される。
【0015】
また、図1に示したように、カメラ10の前面部には、ファインダー窓17、ストロボ発光部18、ストロボ調光センサ19及びセルフタイマーランプ20が設けられ、カメラ10の天面(上面)にはレリーズスイッチ22が設けられている。カメラ10の側面部(グリップ部24側)には、ストラップ取付部26が設けられている。
【0016】
このストラップ取付部26にストラップ28先端の輪28Aの部分を通してから、その輪28Aにストラップ28を通して引っ張ることでストラップ28を取り付ける。こうして、取り付けたストラップ28に手首を通してからグリップ部24を握って撮影を行うことによって、不注意によるカメラ落下を防止できる。なお、図1ではリストストラップを例示したが、本発明の実施に際しては、リストストラップに限定されず、ネックストラップ、ショルダーストラップなど、カメラ10を携行するための様々な形態のストラップを適用できる。
【0017】
図1には明示されていないが、ストラップ取付部26の金具部分には、カメラ10の自重によってON/OFFする自重検出スイッチ(図4中符号54として記載)が設けられている。
【0018】
図2に示したように、カメラ10がストラップ28に吊り下げられると、自重検出スイッチ54がONになり、これを受けてカメラ10内のCPU(図4中符号50)はレンズ鏡胴15をカメラボディ12内に収納させる制御を行う。更に、図2に示した沈胴状態のまま一定時間が経過すると、CPU50によって自動パワーオフ処理が実行され、レンズバリア30が閉じられるとともに、カメラ10の電源がOFFされる。
【0019】
図2のレンズバリア30は、開状態においてカメラボディ12内側の所定の退避位置(開位置)に移動しており、閉動作時には、沈胴位置に収納されている撮影レンズ14の前方を覆う位置(閉位置)に移動する。
【0020】
図3は、カメラ10に内蔵された自重検出スイッチ54の構造例を示す模式図である。同図によれば、カメラボディ12の内側にレバー部材32とマイクロスイッチ34が設けられ、レバー部材32の一端はストラップ取付部26の金具と連結されている。レバー部材32の上面にはマイクロスイッチ34のピンプランジャ36を押す平坦部38が形成されている。軸39を回動中心とするレバー部材32の揺動動作によって平坦部38がピンプランジャ36を押し上げ、又は平坦部38がピンプランジャ36から離れることによってマイクロスイッチ34の接点がON/OFFする構造になっている。
【0021】
レバー部材32はバネ40によって図3の下方(カメラ10をストラップ28で吊り下げ保持したときの重力方向)に付勢されている。バネ40の付勢力は、カメラ10がストラップ28に吊り下げられたときに、カメラ10の自重とバランスしてレバー部材32がマイクロスイッチ34のピンプランジャ36を押すような強さに設定されている。すなわち、通常の状態においては、図示のようにマイクロスイッチ34はOFF状態となっており、図2のようにカメラ10がストラップ28に吊り下げられると、図3のバネ40の力とカメラ10の自重がほぼ釣り合って、レバー部材32の平坦部38がマイクロスイッチ34のピンプランジャ36を押す状態(ON状態)となる。かかる構造によって、スイッチの誤動作(誤検出)を抑制できる。なお、図3ではノーマルオープンのスイッチ構成を例示したが、本発明の実施に際してはこの例に限定されず、ノーマルクローズのスイッチ構成であってもよい。
【0022】
また、本発明の実施に際して、自重検出手段の構成は図3の例に限定されない。要するに、ストラップ28を介してカメラ10が吊り下げられた状態になったときに、カメラ10に自重を感知して信号を出力できる構成であればよい。
【0023】
図4は、本例のカメラ10の内部構成を示すブロック図である。このカメラ10は、被写体の光学像をデジタル画像データに変換してメモリカード42に記録するデジタルカメラであり、撮影光学系としての撮影レンズ14、メカシャッター兼用絞り機構44及びCCD固体撮像素子(以下、CCDという。)46を備えている。なお、CCD46に代えて、CMOS固体撮像素子など他の撮像素子を用いることも可能である。
【0024】
カメラ10は画像等の表示が可能なカラー液晶ディスプレイ(LCD)48を有しており、該LCD48によって撮像中の映像をモニタ表示したり、記録画像を再生表示することができる。LCD48は、ユーザが各種の設定操作等を行う際のユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じて設定項目などのメニュー情報が表示される。LCD48に代えて、有機ELなど各種方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0025】
カメラ10に内蔵されているCPU50は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。
【0026】
すなわち、CPU50は、操作部52や自重検出スイッチ54等からの信号(指令信号や検出信号)に基づいてカメラ10内の各回路を制御し、例えば、電源のON/OFF制御、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録制御、ファイル管理、ストロボの発光制御、メモリカード42の読み書き制御、LCD48の表示制御などを行う。
【0027】
操作部52は、カメラ10に対してユーザが各種の指示を入力するための手段である。操作部52には、撮影開始の指示を入力するレリーズスイッチ22、主電源のON/OFF操作を行うための電源スイッチ56、動作モードを選択するためモード選択スイッチ57、変倍操作を行うズームスイッチ58の他、メニュー画面の表示を指示するメニューボタン、メニュー項目の選択操作(カーソル移動操作)や再生画像のコマ送り/コマ戻し等の指示を入力する十字ボタン、選択項目の確定(登録)や動作の実行を指示するOKボタン、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の画面に戻るときに使用するBACKボタンなど各種の操作手段が含まれる。
【0028】
ROM60には、CPU50が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。メモリ(RAM)61は、CPU50の作業用領域として利用される。不揮発性記憶手段であるROM60は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROMのように書き換え可能なものでもよい。
【0029】
撮影者によって電源スイッチ56がON操作されると、CPU50はこれを検出し、電源回路62に対して起動指令の信号を与え、電源回路62を起動させる。
【0030】
電源回路62はDC/DCコンバータを含む。カメラ10に装填されている電池63から供給される電力は、電源回路62のDC/DCコンバータによって所要の電圧に変換された後、電源回路62よりカメラ10内の各回路ブロックに供給される。
【0031】
モード選択スイッチ57によって撮影モードが選択されていると、CPU50はレンズバリア30の開放と撮影レンズ14の繰り出しを行うべく、ズームモータ64を作動させる。すなわち、ズームモータ64は、レンズバリア30の開閉駆動並びに撮影レンズ14の鏡胴駆動用の動力源として兼用される。こうして、レンズバリア30が開位置に移動するとともに、撮影レンズ14が沈胴位置から撮影位置に移動し、撮影可能な状態になる。
【0032】
撮影レンズ14及びシャッター兼用絞り機構44を通過した光は、CCD46の受光面に結像される。CCD46の受光面は多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列され、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配置されている。
【0033】
CCD46の受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換され、CCDドライバ66から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。なお、CCD46は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。
【0034】
CCD46から出力された信号はアナログ処理部68に送られ、アナログ処理部68において相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ゲイン調整などの所要の処理が行われる。アナログ処理部68で生成された画像信号は、A/D変換器69によりデジタル信号に変換された後、メモリ(バッファ兼画像メモリ)70に格納される。
【0035】
タイミングジェネレータ(TG)72は、CPU50の指令に従ってCCDドライバ66、アナログ処理部68及びA/D変換器69に対して同期駆動用のタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0036】
メモリ70に記憶された画像データは、バス74を介して信号処理部76に送られる。信号処理部76は、ホワイトバランス補正回路、ガンマ変換回路、輝度・色差信号生成回路、輪郭強調回路等を含む画像処理手段であり、CPU50からのコマンドに従ってメモリ70を活用しながら画像信号を処理する。信号処理部76に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ70に格納される。
【0037】
撮像中のリアルタイム映像(スルー画)をLCD48に表示させる場合、メモリ70から画像データが読み出され、表示用信号生成部78に送られる。表示用信号生成部78に入力されたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、D/A変換器79を介してアナログ信号に変換され、LCD48に出力される。こうして、当該画像データの画像内容がLCD48の画面上に表示される。
【0038】
CCD46から出力される画像信号によってメモリ70内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号がLCD48に供給されることにより、撮像中の映像(スルー画)がLCD48に表示される。撮影者は、LCD48に表示される映像よって撮影画角を確認できる。もちろん、このようなスルー画表示機能に代えて、又はこれと併用して光学ファインダーを利用してもよい。
【0039】
レリーズスイッチ22は、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段式のスイッチで構成されている。CPU50は、レリーズスイッチ22の半押し(S1 =ON)を検知するとAE制御及びAF制御を行い、レリーズスイッチ22の全押し(S2 =ON)を検知すると、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。
【0040】
オート演算部80は、AE及びAF制御に必要な演算を行う手段であり、レリーズスイッチ22の半押し(S1 =ON)に応動して取り込まれた画像信号に基づいて焦点評価値演算やAE演算などを行い、その演算結果をCPU50に伝える。
【0041】
レリーズスイッチ22の全押し(S2 =ON)が検知されると、CPU50は焦点評価値演算の結果に基づいてAFモータ81を制御し、撮影レンズ14を焦位置に移動させるとともに、メカシャッター兼用絞り機構44及び電子シャッター(電荷蓄積時間)を制御して露出制御を行う。また、CPU50は必要に応じてストロボ制御回路82にコマンドを送り、ストロボ発光部18の発光を制御する。
【0042】
こうして、レリーズスイッチ22の全押しに応動して取り込まれた画像データは、メモリ70を介して信号処理部76に送られ、信号処理部76において輝度色差信号変換(YC変換)処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張部84に送られる。
【0043】
圧縮伸張部84に入力された画像データは、所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮されたデータは、カードインターフェース部86を介してメモリカード42に記録される。記録形式はJPEG方式に限定されず、MPEGその他の記録方式を採用してもよい。画像データを保存するための手段(記録媒体)は、メモリカード42で代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0044】
操作部52のモード選択スイッチ57によって再生モードが選択されると、メモリカード42に記録されている画像ファイルが読み出される。当該画像ファイルのデータは、圧縮伸張部84によって伸張処理され、表示用信号生成部78及びD/A変換器79を介してLCD48に出力される。この一コマ再生時に十字ボタンの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。
【0045】
電源スイッチ56をOFF操作すると、CPU50はこれを検知して、電源回路62に対して停止指令の信号を与え、電源回路62からの電力供給を停止させる。なお、主電源のON/OFFについては、電源スイッチ56の操作に限らず、オートパワーON機能(設定された時刻にパワーONする機能)やオートパワーOFF機能(一定時間の無操作状態が継続した場合や設定された時刻に自動的にパワーOFFする機能)によって切り換わる態様もある。
【0046】
本例のカメラ10は、撮影レンズ14が繰り出されている状態のときに自重検出スイッチ54がONすると、CPU50がレンズ鏡胴15を沈胴位置に移動させる処理を行い、撮影レンズ14の保護を図る。また、沈胴状態の継続時間をタイマー88によって監視し、沈胴状態が一定時間経過すると、CPU50が自動的にカメラ電源をOFFする機能を有している。
【0047】
次に、上記の如く構成されたカメラ10の動作について説明する。
【0048】
図5は、本例のカメラ10における撮影モードの制御手順を示すフローチャートである。モード選択スイッチ57によって撮影モードが選択され、撮影モード下でカメラ電源がONされた場合、或いは、電源ON後にモード選択スイッチ57によって撮影モードが選択されることによって、図5に示す撮影モードに入る。
【0049】
撮影モードで電源がONすると(ステップS110)、CPU50はズームモータ64を作動させて、レンズバリア30を開け(ステップS112)、撮影レンズ14を沈胴位置から所定の繰出位置(撮影可能位置)に移動させる(ステップS114)。撮影レンズ14が繰り出されると、CPU50は自重検出スイッチ54からの入力を定期的に監視し(例えば、クロック周波数の整数倍のタイミングで監視し)、自重検出スイッチ54がONしたか否かの判定を行う(ステップS116)。
【0050】
自重検出スイッチ54から検出信号がOFF信号の場合は、ステップS118に進み、レリーズスイッチ22の状態を判定する。ステップS118において、S1 スイッチがOFFの場合には、ステップS120に進み、更に他の操作スイッチ等からの信号入力を判定する。
【0051】
ステップS120において、他の操作スイッチ等からの信号入力がない場合は、ステップS116に戻る。その一方、ステップS120において、何らかの操作スイッチ等からの信号が入力された場合には、当該入力に係る信号の指令に対応した動作を実施して(ステップS122)、ステップS116に戻る。
【0052】
撮影者によってレリーズスイッチ22が押され、ステップS118において、CPU50がS1 =ONの入力信号を検出すると、CPU50はAE及びAF処理などの撮影準備処理を行う(ステップS124)。その後、CPU50はレリーズスイッチ22のS2 スイッチがONしたか否かの判定を行う(ステップS116)。S2 スイッチがOFFの場合は、更に、ステップS218へ進み、レリーズスイッチ22のS1 が解除されたか否かを判定する。
【0053】
レリーズスイッチ22が全押し操作される前に、レリーズスイッチ22の押下が解除(S1 解除)された場合は、ステップS128でYES判定となり、ステップS116に戻る。その一方、ステップS128において、レリーズスイッチ22の半押し状態が維持されている場合にはステップS126に戻り、指示の入力を待つ。
【0054】
ステップS126において、CPU50がS2 =ONの入力信号を検出すると、撮影動作を実行し(ステップS130)、得られた画像をメモリカード42に記録する処理を行う(ステップS132)。画像記録が終了すると、ステップS116に戻り、次の指示を受け付ける。
【0055】
レンズ鏡胴15が繰り出されている状態でカメラ10がストラップ28に吊り下げられると、図3で説明した自重検出スイッチ54が作動し、自重検出スイッチ54からCPU50にON信号が入力される。ステップS116においてCPU50が自重検出スイッチ54からのON信号を検出すると、タイマー88のカウントをスタートさせ(ステップS140)、自重検出スイッチ54の状態を監視する(ステップS142)。
【0056】
ステップS142において、自重検出スイッチ54のON信号が維持されている場合には、ステップS144に進み、自重検出スイッチ54がON状態のまま一定時間(例えば、1秒)経過したか否かの判定を行う。この判定は、図3で説明したバネ40の作用と相まって、自重検出スイッチ54による過敏な検出を防止するために、自重検出スイッチ54が所定時間継続して同じ状態を維持していることを要求するものであり、判定基準となる「一定時間」の設定は、スイッチの構造、検出の安定化並びに応答の迅速性などを考慮して適切な値に設定される。
【0057】
タイマー88の設定時間が経過していない場合には、ステップS142に戻り、自重検出スイッチ54の状態監視を継続する。一定時間の満了前に自重検出スイッチ54がOFF状態に切り換わった場合には、一時的なスイッチ動作であるとみなしてタイマー88をリセットし(ステップS146)、ステップS118に戻る。
【0058】
その一方、自重検出スイッチ54がON状態のまま、一定時間が経過すると、CPU50はレンズ鏡胴15の沈胴処理を実施する(ステップS148)。すなわち、ズームモータ64を駆動してレンズ鏡胴15をカメラボディ12内に引き込み、撮影レンズ14をカメラボディ12内に収納する。
【0059】
この沈胴処理によって、撮影レンズ14はカメラボディ12の中に完全に没入するため、撮影レンズ14を保護することができ、不用意な衝撃等による鏡胴の破損を未然に防止できる。
【0060】
撮影レンズ14を沈胴位置に退避させたら、タイマー88のカウントをリセットし、新たにパワーOFF用の設定時間を設定してタイマー88のカウントをスタートさせる(ステップS152)。その後、CPU50は、レリーズスイッチ22とズームスイッチ58の状態を監視する(ステップS154)。沈胴状態のカメラ10に対して、撮影者がレリーズスイッチ22を押してS1 =ONとなった場合、或いは、撮影者がズームスイッチ58を操作した場合には、沈胴位置から撮影レンズ14を繰り出して、撮影可能な状態に復帰させる(ステップS156)。なお、ステップS148の沈胴処理において、沈胴位置に退避する前の撮影レンズ14の状態(レンズ鏡胴の繰り出し位置)をカメラ10内の記憶手段(例えば、メモリ61)に記憶しておき、ステップS156のレンズ繰り出し時には、その記憶しておいた情報に基づいて、元のレンズ状態に戻すように制御する態様が好ましい。
【0061】
ステップS156で撮影レンズ14を繰り出す処理を実施したら、タイマー88をリセットし(ステップS158)、ステップS118に戻る。
【0062】
その一方、ステップS154において、レリーズスイッチ22及びズームスイッチ58の操作が行われていない場合には、ステップS160に進み、レリーズスイッチ22及びズームスイッチ58の無操作状態が一定時間(例えば、1分)経過したか否かの判定を行う。この判定は、主として省電力化及びレンズ面保護等の観点から、主電源を自動的にOFFするタイミングを判断するものであり、判定基準となる「一定時間」の設定は、再撮影時の応答性と省電力性などを考慮して適切な値に設定される。
【0063】
撮影レンズ14を沈胴位置に退避させた後、一定時間内にレリーズスイッチ22又はズームスイッチ58の何れのスイッチも操作されなかった場合(ステップS160においてYES判定時)には、レンズバリア30を閉じてから(ステップS164)、カメラ10の電源をOFFする(ステップS166)。こうして、本シーケンスを終了する。
【0064】
本実施形態に係るカメラ10によれば、レンズ鏡胴15をカメラボディ12から突出させた状態のまま、ストラップ28を持ってカメラ10を吊すと、自重検出スイッチ54によってその懸吊状態が検出され、レンズ鏡胴15が自動的に沈胴位置に退避してカメラボディ12の内部に収納されるので、レンズ鏡胴15に対して衝撃等が加わることを未然に防止できる。
【0065】
上記実施の形態では、レンズ鏡胴15を沈胴位置に移動させた後、カメラ10の電源をON状態に保ったまま、レリーズスイッチ22やズームスイッチ58の操作を受け付ける態様を述べたが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、自重検出時に電源OFF処理を実施し、電源OFF処理の中の一動作としてレンズ鏡胴15を沈胴位置に移動させる態様もある。
【0066】
上記実施形態では、沈胴式のズームレンズを例示したが、本発明は沈胴式の単焦点レンズについても適用できる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カメラがストラップに吊り下げられた状態にあることを検出する自重検出手段を設け、懸吊状態の検出に基づいてレンズ鏡胴を繰出位置から自動的に沈胴位置に退避させるようにしたので、レンズ鏡胴に対して不用意に衝撃が加わること防止でき、レンズの保護を図ることができる。
【0068】
本発明の一態様によれば、カメラの自重とほぼバランスする付勢力によって付勢された可動部の動作によってスイッチのON/OFFが切り換わる構造から成る自重検出手段を用いることにより、スイッチの誤動作(誤検出)を防止できる。
【0069】
また、本発明の更に他の態様によれば、レンズ鏡胴を沈胴位置に退避させた状態で一定時間経過したら、当該カメラの電源を自動的にOFFするようにしたので、レンズの保護及び省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカメラの斜視図
【図2】カメラの吊り下げ状態を示す斜視図
【図3】カメラに内蔵された自重検出スイッチの構造例を示す模式図
【図4】本実施形態に係るカメラの内部構成を示すブロック図
【図5】本例のカメラにおける撮影モードの制御手順を示すフローチャート
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、15…レンズ鏡胴、レンズ、26…ストラップ取付部、28…ストラップ、30…レンズバリア、32…レバー部材、34…マイクロスイッチ、40…バネ、50…CPU、54…自重検出スイッチ、64…ズームモータ、88…タイマー
Claims (3)
- カメラボディの内部にレンズ鏡胴が収納される沈胴位置と前記カメラボディからレンズ鏡胴が突出した繰出位置の間で前記レンズ鏡胴を移動させる鏡胴駆動機構を有した沈胴式カメラにおいて、
前記カメラボディに取り付けられた携行用のストラップを介して当該カメラが吊り下げられたときに、当該懸吊状態を検出する自重検出手段と、
前記自重検出手段によって前記懸吊状態が検出されると、前記繰出位置にある前記レンズ鏡胴を前記沈胴位置に移動させるように前記鏡胴駆動機構を作動させる鏡胴制御手段と、
を備えたことを特徴とする沈胴式カメラ。 - 前記自重検出手段は、ストラップ取付部に連結された可動部材の動きによってON/OFFするスイッチから成り、前記可動部材は、当該カメラが前記ストラップに吊り下げられたときに当該カメラの自重とほぼ釣り合って前記スイッチの状態を切り換えるような付勢力を有する付勢手段によって前記懸吊状態の重力方向に付勢されていることを特徴とする請求項1記載の沈胴式カメラ。
- 前記自重検出手段の検出に基づいて前記レンズ鏡胴を前記沈胴位置に退避させてから一定時間経過後に、当該カメラの電源を自動的にOFFする電源制御手段を具備したことを特徴とする請求項1又2記載の沈胴式カメラ。
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