JP2003319219A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2003319219A
JP2003319219A JP2002117836A JP2002117836A JP2003319219A JP 2003319219 A JP2003319219 A JP 2003319219A JP 2002117836 A JP2002117836 A JP 2002117836A JP 2002117836 A JP2002117836 A JP 2002117836A JP 2003319219 A JP2003319219 A JP 2003319219A
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Japan
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gas
lens
camera
image pickup
dust
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JP2002117836A
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English (en)
Inventor
Yoichi Sawachi
洋一 沢地
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影レンズを取り外すことなく撮像素子面上の
塵埃を自動的に除去し、除去した塵埃の再付着を防止で
きる電子カメラを提供する。 【解決手段】CCD22の上辺及び下辺に給送ダクト2
4と排出ダクト26が対向して配置され、給送ダクト2
4はカメラCPUによって制御可能なバルブ29を介し
て圧縮エアーボンベ23と連通し、排出ダクト26は排
出口38と連通している。CCD搭載基板40とシャッ
ターユニット20との間には、シャッター閉状態におい
てCCD周辺空間42を略密閉状態に包囲するように密
閉部材44が配設されている。電源投入時や撮影動作終
了ごとにバルブ29を開けてCCD22面にエアーを吹
き付け、CCD22面上の塵埃を除去して排出口38か
ら排出する。また、交換レンズ16の着脱作業が実施さ
れたか否かを自動判別し、レンズ着脱作業が行われてい
ればCCD22面のクリーニングを実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子カメラに係り、
特に撮像素子の表面に付着する塵埃を除去するための構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ、主にレンズ交換式一眼
レフタイプのデジタルカメラにおいては、レンズ交換時
等に、しばしばカメラ内部の撮像素子面にゴミやホコリ
が付着する。その際には、レンズを外し、ブロアやスプ
レー噴射式のガスボンベ等を使用して撮像素子面にエア
ー等のガスを吹き付け、塵埃を除去する方法が一般的で
ある。その場合、レンズを外してミラーアップし、シャ
ッター開放の状態で塵埃除去を行うため、撮像素子面に
付着している塵埃以外の新たな塵埃が混入する可能性が
高い。また、エアー等によって撮像素子面から除去され
た塵埃は、カメラ内部に留まる場合がほとんどであるた
め、内在している塵埃がカメラ使用中に再度撮像素子面
に付着するという問題がある。
【0003】この点、特開2001−298640号公
報では、撮像素子面に付着した塵埃をモータ駆動のワイ
パーで自動的に清掃するように構成されたデジタルカメ
ラが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
技術によれば、レンズを外さずに撮像素子面上の塵埃を
除去することができるが、除去した塵埃はカメラ内部に
留まるため、再度撮像素子面に付着する可能性がある。
また、ワイパーブレードで撮像素子面を擦るため、金属
粉のような硬いゴミの場合、撮像素子面上にキズをつけ
る可能性がある。金属粉のような硬いゴミは、シャッタ
ー等の可動機構が動作した際に発生する場合が多い。こ
の種のゴミが撮像素子面に付着した状態で長時間放置さ
れると、付着強度が増加し、除去し難い状態となる。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、レンズを外すことなく撮像素子面上の塵埃を自
動的に除去し、除去した塵埃の再付着を防止できるとと
もに、撮像素子面にキズをつけることのない塵埃除去機
構を搭載した電子カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、光学像を電気信号に変換す
る撮像素子が搭載された電子カメラにおいて、前記撮像
素子の撮像面上にガスを吹き出す開口が形成されたガス
吹出部と、前記ガス吹出部にガスを供給するガスボンベ
と、前記ガスボンベから前記ガス吹出部に送られるガス
の流れを制御する制御弁と、前記ガス吹出部から前記撮
像面上に噴出されたガスが流入するガス流入部と、前記
撮像面上に噴出されたガスを前記ガス流入部に流入させ
るように前記撮像素子の周辺空間を略密閉状態に包囲す
る密閉手段と、前記ガス流入部に流入したガスをカメラ
外部に排出する排出口と、当該電子カメラの電源投入時
に前記ガスボンベから前記ガス吹出部にガスの供給を行
うように前記制御弁を動作させ、所定時間後にガスの供
給を停止するように前記制御弁を動作させる制御信号を
出力する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】本発明の電子カメラによれば、電源が投入
されると、制御手段から制御弁に対して「開」動作を指
令する制御信号が出力される。この制御信号を受けて制
御弁が作動し、ガスボンベからガス吹出部にガスが供給
され、ガス吹出部の開口から撮像素子の撮像面上にガス
が噴射される。撮像面に付着している塵埃は、このガス
流によって除去される。除去された塵埃はガスとともに
ガス流入部に流入し、排出口からカメラ外部へと排出さ
れる。所定時間のガス噴射が実施されると、制御手段か
ら制御弁に対して「閉」動作を指令する制御信号が出力
され、制御弁が閉じられる。こうして、撮像素子面への
ガス噴射が停止する。
【0008】このように、本発明では電源投入時に自動
的に撮像素子面のクリーニング動作を実施するため、ユ
ーザは意図してクリーニング操作を行う必要がなく、常
に塵埃付着のない状態で撮影を行うことができる。ま
た、除去した塵埃はカメラ外部に排出されるため、除去
したゴミが再度付着することもない。
【0009】本発明においてガスの種類は特に限定され
ず、エアー(空気)、窒素、代替フロンなど適宜のガス
を用いることができる。ガス吹出部の開口は、撮像素子
の撮像エリアの1辺よりも長い開口とすることが好まし
い。これにより、撮像素子面上に略均一にガスを噴射で
きる。
【0010】「密閉手段」は、撮像素子の周辺空間を完
全に密閉することを要求するものではなく、ガス吹出部
から噴出されたガスが概ねガス流入部に流入するように
ガス流空間(流路)を形成できればよい。シャッターユ
ニット及びCCD搭載基板を利用して密閉状態を構成す
る態様が好ましい。
【0011】ガス供給を実施する「所定時間」は、予め
設定された固定値であってもよいし、ユーザの指定或い
は様々な条件によって可変設定されてもよい。
【0012】本発明はレンズ交換式の電子カメラにおい
て特に有用であり、撮影レンズを装着したまま撮像面の
ゴミ除去が可能であるため、ユーザが誤ってミラーやシ
ャッターユニット等の内部部材を破損する事態を防止で
きるとともに、新たなゴミの混入を防止できる。もちろ
ん、本発明はレンズ交換不能な電子カメラについても適
用できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、光学像を電気信
号に変換する撮像素子が搭載された電子カメラにおい
て、交換レンズが装着されるレンズマウント部と、前記
撮像素子の撮像面上にガスを吹き出す開口が形成された
ガス吹出部と、前記ガス吹出部にガスを供給するガスボ
ンベと、前記ガスボンベから前記ガス吹出部に送られる
ガスの流れを制御する制御弁と、前記ガス吹出部から前
記撮像面上に噴出されたガスが流入するガス流入部と、
前記撮像面上に噴出されたガスを前記ガス流入部に流入
させるように前記撮像素子の周辺空間を略密閉状態に包
囲する密閉手段と、前記ガス流入部に流入したガスをカ
メラ外部に排出する排出口と、前記レンズマウント部か
ら交換レンズを取り外し、その後同一又は異なる交換レ
ンズを前記レンズマウント部に装着するレンズ着脱作業
が実施されたことを検出する検出手段と、前記検出手段
により前記レンズ着脱作業の実施が検出されることを条
件に、前記ガスボンベから前記ガス吹出部にガスの供給
を行うように前記制御弁を動作させ、所定時間後にガス
の供給を停止するように前記制御弁を動作させる制御信
号を出力する制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0014】レンズ交換式の電子カメラの場合、レンズ
が取り外されるとカメラ内部に塵埃が混入する可能性が
高くなる。本発明によれば、レンズの取り外しを伴うレ
ンズ着脱作業が実施されたか否かを自動的に判別し、レ
ンズ着脱作業が行われた場合に、撮像素子面のクリーニ
ング動作を実施するように制御している。クリーニング
動作については、上述した請求項1に係る電子カメラと
同様である。
【0015】これにより、ユーザは意図してクリーニン
グ操作を行う必要がなく、常に塵埃付着のない状態で撮
影を行うことができる。また、除去した塵埃はカメラ外
部に排出されるため、除去したゴミが再度付着すること
もない。更に、撮影レンズを装着したまま撮像面のゴミ
除去が可能であるため、ユーザが誤ってミラーやシャッ
ターユニット等の内部部材を破損する事態を防止できる
とともに、新たなゴミの混入を防止できる。
【0016】また、レンズ着脱作業の有無に応じてクリ
ーニング動作の実行の可否を制御する態様に限らず、レ
ンズ着脱作業の有無に応じてクリーニング時間の設定を
制御する態様も可能である。
【0017】請求項3に記載の発明は、光学像を電気信
号に変換する撮像素子が搭載された電子カメラにおい
て、前記撮像素子の撮像面上にガスを吹き出す開口が形
成されたガス吹出部と、前記ガス吹出部にガスを供給す
るガスボンベと、前記ガスボンベから前記ガス吹出部に
送られるガスの流れを制御する制御弁と、前記ガス吹出
部から前記撮像面上に噴出されたガスが流入するガス流
入部と、前記撮像面上に噴出されたガスを前記ガス流入
部に流入させるように前記撮像素子の周辺空間を略密閉
状態に包囲する密閉手段と、前記ガス流入部に流入した
ガスをカメラ外部に排出する排出口と、撮影を実施する
たびごとに、その撮影動作終了時に前記ガスボンベから
前記ガス吹出部にガスの供給を行うように前記制御弁を
動作させ、所定時間後にガスの供給を停止するように前
記制御弁を動作させる制御信号を出力する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0018】シャッターの開閉、クイックリターンミラ
ーの回動、レンズ移動など、可動機構が動作する際には
塵埃が発生し得る。本発明によれば、可動機構の動作を
伴う撮影動作後に、自動的に撮像素子面のクリーニング
動作を実施するように制御している。クリーニング動作
については、上述した請求項1に係る電子カメラと同様
である。撮影動作の直後にクリーニング動作を実施する
ため、撮像面に付着した塵埃を簡単に除去できるととも
に、常に塵埃付着のない状態を維持できる。
【0019】なお、上述した請求項1乃至3に記載の発
明を適宜組み合わせる態様も可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る電子カメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0021】図1は本発明の第1の実施形態に係る電子
カメラの断面図である。このカメラ10は、レンズ交換
が可能な一眼レフタイプのデジタルカメラであり、カメ
ラ本体12の前面(正面)部にレンズマウント部14が
形成され、該レンズマウント部14を介して交換レンズ
16が装着される。カメラ本体12の内部には、クイッ
クリターンミラー18、シャッターユニット20、CC
D固体撮像素子(以下、CCDという。)22、圧縮エ
アーボンベ23が設けられるとともに、CCD22の上
辺及び下辺に沿って給送ダクト24と排出ダクト26が
対向して配置されている(図2参照)。なお、CCD2
2に代えてCMOSイメージセンサその他の撮像素子を
用いてもよい。
【0022】圧縮エアーボンベ23は必要に応じてユー
ザが交換できるように、カメラ本体12に対して着脱自
在な構成とすることが好ましい。例えば、カメラ本体1
2にボンベ収納室を形成し、該ボンベ収納室の挿入用開
口を開閉する蓋部を設ける構成とする。クリーニング用
のガスとして、帯電防止エアー(イオン化エアー)を利
用する態様も好ましい。
【0023】給送ダクト24は、給送側チューブ28及
びバルブ29を介して圧縮エアーボンベ23と連通し、
排出ダクト26は、排出側チューブ34を介してカメラ
背面部の排出口38と連通している。また、CCD22
が取り付けられている基板(以下、CCD搭載基板とい
う。)40とシャッターユニット20との間には、CC
D22並びに給送ダクト24及び排出ダクト26の周辺
空間(以下、CCD周辺空間42という。)を包囲する
ように密閉部材44が配設されている。シャッターユニ
ット20が「閉状態」になると、シャッターユニット2
0、CCD搭載基板40及び密閉部材44によってCC
D周辺空間42は概略密閉される。
【0024】図2は、CCD22と給送ダクト24及び
排出ダクト26の配置関係を示す正面図、図3は斜視図
である。これらの図面に示したように、給送ダクト24
はCCD22面上全体にエアーを流すことができるよう
に、吹出口となる開口部24AがCCD22の上辺と略
同等の長さを有している。同様に、排出ダクト26もC
CD22の下辺と略同等の長さを有している。
【0025】図2及び図3では、CCD22のパッケー
ジ46の長辺よりも長い給送ダクト24及び排出ダクト
26を示したが、給送ダクト24及び排出ダクト26は
少なくともCCD22のガラス面(光学ローパスフィル
ターの場合も含む)48の長辺よりも長い構造が好まし
い。
【0026】図3に示したように、給送ダクト24は支
持部50を介してCCD搭載基板40に取り付けられて
おり、ダクト背面に形成された開口24Bには給送側チ
ューブ28が接続されている。一方、排出ダクト26は
CCD搭載基板40に取り付けるための爪52を有して
おり、爪52をCCD搭載基板40側の穴に嵌め込むこ
とによって排出ダクト26がCCD搭載基板40に固定
される構造になっている。また、排出ダクト26の背面
に形成された開口26Bには排出側チューブ34が接続
されている。
【0027】なお、図1乃至図3に示した例では、密閉
部材44によってCCD22の周辺を覆う構造とした
が、給送ダクト24と排出ダクト26の両端を縦方向に
連結して一体化することにより、このダクト部が密閉部
材としての役目を担い、図1に示した密閉部材44を省
略する態様も可能である。また、シャッターユニット2
0へのエアーの加圧を避けるために、シャッターユニッ
ト20とCCD搭載基板40との間(シャッターユニッ
ト20の後ろ)に開閉自在な遮閉部材(不図示)を設置
し、CCD周辺空間42の密閉状態を確保する態様も可
能である。この場合、撮影等の通常使用状態では遮閉部
材を「開状態」とし、クリーニング時に「閉状態」とし
て使用することにより、クリーニング時の密閉強度を高
める。
【0028】図4はカメラ10の背面図である。同図に
示したように、カメラ10の背面外装部には、排出口3
8が形成されている。また、カメラ背面にはファインダ
ー60、表示パネル62、液晶モニタ64、十字ボタン
66、メニュー/実行ボタン67、キャンセルボタン6
8が設けられている。表示パネル62は、モード情報や
日時情報など様々な情報を文字や簡単な図形或いはこれ
らの組み合わせにより表示する表示部であり、例えば、
ドットマトリックス液晶によって構成される。表示パネ
ル62には、バッテリー残量、記録可能枚数、ストロボ
発光のモード、記録画質(クオリティー)や画素数の設
定値、再生画像のコマ番号等の情報が表示される。
【0029】液晶モニタ64には、記録済み画像の再生
画像を表示させることができるとともに、現在設定され
ているモードの情報、画像の圧縮率の情報、日時情報、
コマ番号なども表示される。また、液晶モニタ64は、
利用者が各種の設定操作等を行う際のユーザインターフ
ェース用表示画面としても利用され、必要に応じて設定
項目などのメニュー情報も表示される。なお、表示手段
は液晶モニタ64に限定されず、有機ELその他の画像
表示装置を適用することが可能である。
【0030】十字ボタン66は、上下左右の指示入力が
可能な多機能操作ボタンであり、メニュー項目の選択操
作(カーソル移動操作)や再生画像のコマ送り(順方向
送り)/コマ戻し(逆方向送り)の指示等を入力する手
段である。メニュー/実行ボタン67は、メニュー画面
の表示を指示するためのメニューボタンとしての機能
と、選択項目の確定(登録)や動作の実行を指示する実
行ボタンとしての機能とを兼ね備えた操作手段である。
キャンセルボタン68は、選択項目など所望の対象の消
去や指示内容の取消し(キャンセル)、或いは1つ前の
操作画面に戻る指示を行うための操作手段である。
【0031】図5には、排出口38の部分に逆流防止用
の弁を設けた例が示されている。図5に示したように、
排出口部については、ストッパ70よりも外側(排出口
38の開口から見て手前)に回動可能な弁71が設けら
れている。弁71は図示せぬ付勢手段によってストッパ
70に当接する方向(流路を閉じる方向)に付勢されて
おり、排出側チューブ34を介してエアーが送られてく
ると、その圧力によって弁71が開く。エアーは図5の
右から左へと流れ、塵埃とともに排出口38から外部へ
排出される。エアー供給を停止すると、同図の点線で示
したように、弁71が閉じられる。このような弁機構を
設けることにより、仮に、ユーザが誤って排出口38か
らガスを送り込んだとしても塵埃をカメラ10内に逆流
させる事態を防ぐことができる。
【0032】図6はバルブ29の構成を示す模式図であ
る。図6(a)はバルブ「閉」の状態を示し、図6
(b)はバルブ「開」の状態を示す。バルブ29にはア
クチュエータ73が内蔵されており、アクチュエータ軸
74の先端にはパッキング75が装備されている。アク
チュエータ73はドライバIC76から駆動電流が供給
されることによってアクチュエータ軸74が伸縮する。
ドライバIC76の入力端子はマイコン(図7で後述す
るカメラCPU90)のポートに接続されており、アク
チュエータ73の動作(バルブ29の開閉動作)はカメ
ラCPU90により制御される。
【0033】カメラCPU90からドライバIC76の
入力端子に「L」(Low レベルの信号) が加えられると
ドライバIC76の出力が「L」となる。この場合に
は、アクチュエータ73に電流が供給されず、図6
(a)に示したように、アクチュエータ軸74は縮退
し、パッキング75によって流路開口77が閉ざされる
ため、エアーは流れない。その一方、図6(b)に示し
たように、ドライバIC76の入力端子に「H」(High
レベルの信号) が加えられるとドライバIC76の出力
が「H」となる。この場合、アクチュエータ73に電流
が供給され、アクチュエータ軸74が伸長してエアーが
流れる。
【0034】本発明の実施に際して制御弁の構造は図6
に示した例に限定されず、制御信号によって弁の動作を
制御できるものであればよい。動作方式についても電動
式(電動弁)のみならず電磁式(電磁弁)でもよい。ま
た、弁の種類についても、特に限定されず、玉形弁、仕
切弁、コック、ボール弁、バタフライ弁など何れの形態
であってもよい。
【0035】上記の如く構成されたカメラ10におい
て、塵埃除去作業時(クリーニング時)には、バルブ2
9を開ける制御を行い、圧縮エアーボンベ23からエア
ーを送り込む。これにより、給送ダクト24の開口部2
4Aからエアーが吹き出し、CCD22表面を流れて塵
埃を除去する。除去された塵埃はエアーとともに排出ダ
クト26に流入し、排出側チューブ34を介して排出口
38からカメラ10の外へ排出される。
【0036】図7は、カメラ10及び交換レンズ16の
内部構成を示すブロック図である。交換レンズ16は、
絞り機構80とフォーカシングレンズ82を備えるとと
もに、絞り機構80を駆動する手段としてのアイリスモ
ータ83及びその駆動回路(モータドライバ)84、フ
ォーカシングレンズ82を駆動する手段としてのAFモ
ータ86及びその駆動回路(モータドライバ)87、並
びに制御用の中央処理装置(以下、レンズCPUとい
う。)88、各種データが格納されているROM89等
が内蔵されている。
【0037】不揮発性記憶手段であるROM89は書き
換え不能なものであってもよいし、EEPROMのよう
に書き換え可能なものでもよい。ROM89には当該交
換レンズ16の型名、焦点距離、Fナンバーその他のレ
ンズ性能に関する各種情報(以下、「レンズ情報」とい
う。)が格納されている。
【0038】交換レンズ16をカメラ本体12のレンズ
マウント部14に装着すると、レンズマウント部14に
設けられている電気接点部14Aと交換レンズ16の電
気接点部16Aとを介して交換レンズ16とカメラ本体
12が電気的に接続され、カメラ10内のCPU(以
下、カメラCPUという。)90とレンズCPU88の
間で信号の受渡しが可能となる。
【0039】カメラCPU90は、所定のプログラムに
従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として
機能するとともに、AE/AF演算など各種の演算を実
施する演算手段として機能する。カメラCPU90に接
続されているROM91には、カメラCPU90が実行
するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納さ
れており、RAM92はカメラCPU90の作業用領域
として利用される。不揮発性記憶手段であるROM91
は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROM
のように書き換え可能なものでもよい。
【0040】カメラCPU90は、カメラ本体12に設
けられている電源スイッチ93、モード選択スイッチ9
4、及びレリーズ検出スイッチ95その他の操作部96
からの指示信号に基づいてカメラ10内の各回路の動作
を制御する。なお、操作部96は図4で説明した十字ボ
タン66、メニュー/実行ボタン67、キャンセルボタ
ン68等の各種の操作手段を含むブロックである。
【0041】電源スイッチ93は、カメラ10の主電源
をON/OFFする操作手段である。カメラCPU90
は電源スイッチ93の状態を監視し、その状態に応じて
電源回路97を制御する。すなわち、電源スイッチ93
の閉(ON)状態を検出すると、カメラCPU90は電
源回路97に対して起動指令の信号を与え、電源回路9
7を起動させる。
【0042】電源回路97はDC/DCコンバータを含
む。カメラ10に装填されている電池98から供給され
る電力は、電源回路97のDC/DCコンバータによっ
て所要の電圧に変換された後、電源回路97よりカメラ
10内の各回路ブロックに供給される。電源スイッチ9
3の開(OFF)状態を検出すると、カメラCPU90
は電源回路97に対して停止指令の信号を与え、電源回
路97からの電力供給を停止させる。なお、主電源のO
N/OFFについては、電源スイッチ93の操作に限ら
ず、オートパワーON機能(設定された時刻にパワーO
Nする機能)やオートパワーOFF機能(一定時間の無
操作状態が継続した場合や設定された時刻に自動的にパ
ワーOFFする機能)によって切り換わる態様もある。
【0043】また、カメラCPU90は、電気接点部1
4Aを介して伝達される電気信号に基づいて交換レンズ
16の着脱を検出することができるとともに、装着され
た交換レンズ16からレンズ情報を取得することができ
る。取得したレンズ情報はカメラ10のEEPROM
(不揮発性記憶手段)99に記憶され、その情報内容は
電源OFFの状態においても保持される。カメラCPU
90はEEPROM99内に保持しているデータと、電
源ON時に新たに交換レンズ16から取得したレンズ情
報を比較することによって、レンズ交換が行われたか否
かを判断する。
【0044】モード選択スイッチ94は、カメラ10の
動作モードを設定する手段であり、このモード切換スイ
ッチを操作することによって「撮影モード」(撮影を行
うモード)や「再生モード」(記録画像を再生するモー
ド)などの各モードに設定できる。レリーズ検出スイッ
チ95は、シャッターボタン(不図示)の内部に配設さ
れる検出スイッチであり、シャッターボタンの半押し時
にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2ス
イッチから構成される。
【0045】モード選択スイッチ94によって「撮影モ
ード」が選択されると、カメラ10は撮影可能な状態に
なる。カメラCPU90がシャッターボタンの半押し
(S1=ON)を検出すると、AE及びAF処理を実施
し、その後、シャッターボタンの全押し(S2=ON)
を検知すると、記録用の画像を取り込むためのCCD露
光及び読み出し制御を開始する。
【0046】本例のカメラ10に搭載されたAE機能は
TTL方式のAEであり、カメラ10内部には、検出系
としてのAEセンサ(受光素子)100と、撮影レンズ
の透過光を分岐してAEセンサ100まで導く検出光路
を形成する光学系(不図示)とが設けられている。ま
た、カメラ10のAF機能はTTL位相差式AFであ
り、カメラ10内部には位相差式AFの検出系であるA
Fモジュール101と、検出光路の形成に必要な光学系
(不図示)とが配設されている。AEサンサ100やA
Fモジュール101の配置構造や光学系の構成などにつ
いては、本発明の実施において特に限定されるものでは
く、一眼レフカメラの分野において知られる様々な態様
を適用できる。また、AE/AF機能を実現する手段は
上述の例に限定されず、他のAE/AF方式を用いても
よい。
【0047】シャッターボタンが「半押し」されると
(S1=ON)、カメラCPU90は、AFモジュール
101からの検出信号に基づいてピント状態を判定し、
フォーカシングレンズ82の移動制御信号を生成する。
この移動制御信号はレンズCPU88に送られる。レン
ズCPU88はカメラCPU90からの信号に基づいて
モータドライバ87を制御してAFモータ86を作動さ
せ、フォーカシングレンズ82を合焦位置に移動させ
る。
【0048】また、カメラCPU90は、AEセンサ1
00からの検出信号に基づいてAE演算を行い、絞り値
やシャッタースピードを算出する。カメラCPU90で
生成された絞り制御信号はレンズCPU88に送られ
る。レンズCPU88はカメラCPU90からの信号に
基づいてモータドライバ84を制御してアイリスモータ
83を作動させ、絞り機構80を所要の開口にする。
【0049】シャッターボタンが「全押し」されると
(S2=ON)、カメラCPU90は、AE演算の結果
に基づいてシャッターユニット20の駆動部102を制
御し、シャッターユニット20を開閉動作させるととも
に、CCD22の電荷蓄積時間を制御する。
【0050】交換レンズ16を介してCCD22の受光
面に結像された被写体の光学像は、CCD22によって
光電変換される。CCD22の受光面は多数のフォトダ
イオードが平面的に配列され、ハニカム配列、ベイヤー
配列その他の所定のカラーフィルター配列構造を備えて
いる。
【0051】CCD22の各フォトダイオードに蓄積さ
れた信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)10
3から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電
圧信号(撮像信号)として順次読み出される。CCD2
2から出力された信号はアナログ処理部104に送ら
れ、相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ゲ
イン調整などの所要の処理が行われる。アナログ処理部
104で生成された画像信号はA/D変換器106によ
ってデジタル信号に変換された後、画像入力コントロー
ラ108を介してメモリ110に格納される。なお、タ
イミングジェネレータ103は、カメラCPU90の指
令に従ってCCD22、アナログ処理部104及びA/
D変換器106に対してタイミング信号を与えており、
このタイミング信号によって各回路の同期がとられてい
る。
【0052】メモリ110に格納されたデータは、バス
112を介して画像信号処理回路114に送られる。画
像信号処理回路114は、輝度・色差信号生成回路、ガ
ンマ補正回路、シャープネス補正回路、ホワイトバラン
ス補正回路等を含む画像処理手段であり、カメラCPU
90からのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0053】画像信号処理回路114に入力された画像
データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb
信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処
理が施される。画像信号処理回路114で生成された画
像データは圧縮伸長回路116に送られ、JPEGその
他の所定の形式に従って圧縮される。圧縮された画像デ
ータは、メディアコントローラ118を介して記録メデ
ィア120に記録される。
【0054】圧縮形式はJPEGに限定されず、MPE
Gその他の方式を採用してもよい。また、画像データを
保存する手段は、メモリカードで代表される半導体メモ
リに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、
リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵され
た記録媒体(内部メモリなど)であってもよい。
【0055】モード選択スイッチ94によって「再生モ
ード」が選択されると、記録メディア120から画像フ
ァイルが読み出される。読み出された画像データは、圧
縮伸長回路116によって伸長処理され、VRAM12
2に送られる。VRAM122に格納されたデータは、
ビデオエンコーダ124によって表示用の所定方式の信
号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変
換された後、液晶モニタ64に供給される。こうして記
録メディア120に格納されている画像が液晶モニタ6
4に表示される。
【0056】また、このカメラ10は、カメラCPU9
0からドライバIC76に制御信号を送ってバルブ29
の開閉を制御し、CCD22面のクリーニングを自動的
に実施する。バルブ29が開状態になると、圧縮エアー
ボンベ23からエアーが供給され、CCD22面にエア
ーが噴射される。バルブ29の「開」時間はタイマー1
28によって管理され、タイマー128がタイムアップ
するとカメラCPU90はバルブ29を閉じる制御を行
う。
【0057】次に、上記の如く構成されたカメラ10の
動作について説明する。
【0058】図8はカメラの制御手順を示すフローチャ
ートである。カメラ電源ON後(ステップS200)、
カメラCPU90は、バルブ29を開けるようにドライ
バIC76に対して制御信号(H)を出力するとともに
(ステップS220)、タイマー128を作動させる
(ステップS230)。
【0059】設定されているタイマー時間の間、バルブ
29の「開」状態が維持され、CCD22面上にエアー
が噴射される。エアーによってCCD22面上の塵埃が
除去され、排出口38よりカメラ外部に排出される。
【0060】タイマー時間が終了すると、カメラCPU
90はこれを検知して、バルブ29を閉じる処理を行う
(ステップS240)。すなわち、カメラCPU90
は、ドライバIC76に対して制御信号(L)を出力す
る。
【0061】その後、カメラ10は撮影スタンバイ状態
となり(ステップS250)、ユーザからの撮影開始指
示の入力(シャッターボタンの押下)を待機する。シャ
ッターボタンが押されると(ステップS260)、カメ
ラCPU90は撮影シーケンスを実行し(ステップS2
70)、撮影動作及び画像の記録処理を行う(ステップ
S270)。撮影シーケンスが終了したら(ステップS
280)、ステップS220に戻り、CCD22面をク
リーニングして(ステップS220〜ステップS24
0)、撮影スタンバイ状態に至る(ステップS26
0)。
【0062】本実施形態によれば、電源ON時並びに撮
影実行後に自動的にクリーニング動作を実施するように
したので、ユーザが意図してクリーニング操作を行う必
要がなく、常に塵埃付着のない状態を維持できる。ま
た、撮影シーケンスにおいては、CCD露光時にシャッ
ターユニット20が開閉動作するが、撮影を実施した直
後に必ずCCD22面を自動的にクリーニングするよう
にしたので、付着強度が増す前に早期に塵埃を除去する
ことができる。
【0063】更に、本例のカメラ10によれば、給送ダ
クト24から送風することによってCCD22を冷却す
ることが可能である。送風によってCCD22自体の温
度を下げるとにより、暗電流ノイズの低減に効果があ
る。
【0064】上記実施形態では、給送ダクト24と排出
ダクト26をCCD22の周辺部近傍においてCCD2
2の上下に対向配置したが、本発明の実施に際してダク
トの配置構造はこれに限定されない。給送ダクトと排出
ダクトを複数対設けてもよいし、1つの給送ダクトに対
して複数の排出ダクトを設けても良く、逆に、複数の給
送ダクトに対して1つの排出ダクトを設けてもよい。撮
像素子面上にエアーの流れを形成し、撮像素子面上から
除去した塵埃をエアーとともにカメラ外部に排出できる
ように、ダクト配置は設計される。
【0065】図9はカメラ10の他の制御手順を示すフ
ローチャートである。図9中図8と共通する工程には同
一のステップ番号を付し、その説明は省略する。図9に
よれば、カメラ電源ON後(ステップS200)、カメ
ラCPU90は交換レンズ16のレンズ情報を取得し
(ステップS202)、カメラ10内のEEPROM9
9に記憶されているレンズ情報との照合を行う(ステッ
プS204)。
【0066】照合の結果に基づいてカメラCPU90は
レンズ交換が行われたか否かの判定を行う(ステップS
206)。レンズ情報が合致していれば、レンズ交換は
行われていないと判断し、レンズ情報が異なっている場
合にはレンズ交換が行われたものと判断する。
【0067】レンズ交換が行われたと判断した場合に
は、EEPROM99の内容を新たなレンズ情報に書き
換える処理を行ってから(ステップS208)、CCD
22面のクリーニング動作を実行する(ステップS22
0〜ステップS240)。
【0068】その一方、ステップS206においてレン
ズ交換が行われていないと判断した場合には、クリーニ
ング動作を省略してステップS250に進む。
【0069】かかる制御態様によれば、レンズ交換時に
混入し得る塵埃を容易に除去することができるととも
に、圧縮エアーボンベ23の消費を抑制することができ
る。
【0070】図10はカメラ10の他の制御手段を示す
フローチャートである。図10中図9及び図8と共通す
る工程には同一の符号を付し、その説明は省略する。図
10によれば、ステップS206においてレンズ交換が
行われたと判断したときは、レンズ情報を更新した後
(ステップS208)、タイマー時間を「長時間モー
ド」(例えば、T1=5秒)に設定する(ステップS2
10)。
【0071】その一方、ステップS206においてレン
ズ交換が行われていない場合には、タイマー時間を「短
時間モード」(例えば、T2=2秒)に設定する(ステ
ップS212)。なお、長時間モード時の設定時間T
1、短時間モード時の設定時間T2の設定値はT1>T
2の関係が成立すればよく、具体的な数値は上記の例に
限定されない。
【0072】ステップS210又はステップS212で
タイマーの設定処理を行った後は、ステップS220に
進み、CCD22面のクリーニング動作を実施する(ス
テップS220〜ステップS240)。
【0073】撮影シーケンス終了後(ステップS28
0)には、タイマー時間を「短時間モード」に設定して
から(ステップS290)、クリーニング動作を実施す
る(ステップS220〜ステップS240)。
【0074】かかる態様によれば、レンズ交換時に混入
し得る塵埃を確実に除去することができるとともに、常
に塵埃付着のない状態を維持できる。
【0075】図10では、レンズ交換しない場合にも電
源ON時に「短時間モード」でクリーニング動作を行う
例を示したが、図9で述べたように、レンズ交換してい
ない場合には、クリーニング動作を省略して撮影スタン
バイ状態(ステップS250)に移行してもよい。
【0076】また、図10ではレンズ交換の有無に応じ
て、電源ON時のクリーニング動作におけるタイマー時
間を可変したが、1回のバルブ29の「開」時間は一定
のまま、クリーニング回数を可変してもよい。すなわ
ち、レンズ交換が行われた場合には、クリーニング回数
をn1 回(ただしn1 は、1以上の整数)とし、レンズ
交換が行われていない場合にはクリーニング回数をn2
回(ただし、n2 は0以上かつn1 未満の整数)とす
る。もちろん、タイマー時間とクリーニング回数の設定
を組み合わせることによって、実質的にバルブ29の
「開」時間を変更してもよい。
【0077】他の制御例として、電源ON時の動作モー
ドを判別し、「撮影モード」で起動したときには図9乃
至図10で説明したようにクリーニング動作を実施する
一方、「撮影モード」以外のモード(例えば、再生モー
ドなど)で起動した場合には、クリーニング動作の実行
を留保する制御を行う。そして、その後、最初に「撮影
モード」に切り換えられた時点でクリーニング動作を実
施するという制御態様もある。
【0078】上述の実施形態では、交換レンズ16のレ
ンズ情報を利用して、レンズ交換が行われたか否かを検
出したが、交換レンズ16の着脱を検出する手段はこの
例に限定されない。交換レンズの着脱作業によって接点
が切り換わるスイッチを用いる態様、着脱回数を機械的
又は電気的にカウントするカウンタを用いる態様など、
多様な手段を適用し得る。
【0079】本発明の実施に際しては、レンズマウント
部14からレンズが取り外され、塵埃が混入する可能性
があったか否かの判別を行えばよいため、必ずしも実際
にレンズが交換されたか否か(異なるレンズが装着され
たか否か)を判別することは必要とされない。同一のレ
ンズであるか異なるレンズであるかを問わず、レンズの
取り外しと取り付けの作業が行われたか否かを判別でき
ればよい。
【0080】上述の説明では、レンズ交換可能な一眼レ
フタイプのデジタルカメラを例示したが、本発明の適用
範囲はこれに限定されず、ビデオカメラやDVDカメラ
など、各種の電子撮像装置に適用できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電子カ
メラによれば、撮像素子の周辺にガスを噴出するガス吹
出部と、そのガスが流入するガス流入部を設け、カメラ
内に搭載されたガスボンベから制御弁を介してガス吹出
部にガスを供給して撮像素子面上にガスを吹き付け、撮
像面に付着しているゴミを除去するとともに、該除去し
た塵埃をガス流入部に流入させて排出口からカメラ外部
へと排出する構成とし、カメラの電源投入時に自動的に
制御弁を作動させて所定時間のクリーニング動作を実施
する制御を行うようにしたので、ユーザは意図してクリ
ーニング操作を行う必要がなく、常に塵埃付着のない状
態で撮影を行うことができる。また、除去した塵埃はカ
メラ外部に排出されるため、除去したゴミが再度付着す
ることもない。
【0082】本発明の他の態様によれば、レンズ交換式
の電子カメラにおいて、レンズの取り外しを伴うレンズ
着脱作業が実施されたか否かを自動的に判別し、レンズ
着脱作業が行われた場合には、自動的に撮像素子面のク
リーニング動作を実施するようにしたので、ユーザは意
図してクリーニング操作を行う必要がなく、常に塵埃付
着のない状態で撮影を行うことができる。また、除去し
た塵埃はカメラ外部に排出されるため、除去したゴミが
再度付着することもない。更に、撮影レンズを装着した
まま撮像面のゴミ除去が可能であるため、ユーザが誤っ
てミラーやシャッターユニット等の内部部材を破損する
事態を防止できるとともに、新たなゴミの混入を防止で
きる。
【0083】本発明の更に他の態様によれば、シャッタ
ー等の可動機構の動作を伴う撮影動作終了後に、自動的
に撮像素子面のクリーニング動作を実施するようにした
ので、撮像面に付着した塵埃を簡単に除去できるととも
に、常に塵埃付着のない状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子カメラの断面図
【図2】CCDと給送ダクト及び排出ダクトの配置関係
を示す正面図
【図3】給送ダクトと排出ダクトの配置構造を示す斜視
【図4】本例のカメラの背面図
【図5】排出口部の内部構造を示す模式図
【図6】バルブの構成を示す模式図
【図7】本例のカメラ及び交換レンズの内部構成を示す
ブロック図
【図8】本例におけるカメラの制御手順を示すフローチ
ャート
【図9】カメラの他の制御手順を示すフローチャート
【図10】カメラの更に他の制御手順を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラ本体、14…レンズマウン
ト部、16…交換レンズ、20…シャッターユニット、
22…CCD、23…圧縮エアーボンベ、24…給送ダ
クト、24A…開口部、26…排出ダクト、28…給送
側チューブ、29…バルブ、34…排出側チューブ、3
8…排出口、40…CCD搭載基板、44…密閉部材、
62…表示パネル、64…液晶モニタ、89…ROM、
90…カメラCPU、99…EEPROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学像を電気信号に変換する撮像素子が
    搭載された電子カメラにおいて、 前記撮像素子の撮像面上にガスを吹き出す開口が形成さ
    れたガス吹出部と、 前記ガス吹出部にガスを供給するガスボンベと、 前記ガスボンベから前記ガス吹出部に送られるガスの流
    れを制御する制御弁と、 前記ガス吹出部から前記撮像面上に噴出されたガスが流
    入するガス流入部と、 前記撮像面上に噴出されたガスを前記ガス流入部に流入
    させるように前記撮像素子の周辺空間を略密閉状態に包
    囲する密閉手段と、 前記ガス流入部に流入したガスをカメラ外部に排出する
    排出口と、 当該電子カメラの電源投入時に前記ガスボンベから前記
    ガス吹出部にガスの供給を行うように前記制御弁を動作
    させ、所定時間後にガスの供給を停止するように前記制
    御弁を動作させる制御信号を出力する制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 光学像を電気信号に変換する撮像素子が
    搭載された電子カメラにおいて、 交換レンズが装着されるレンズマウント部と、 前記撮像素子の撮像面上にガスを吹き出す開口が形成さ
    れたガス吹出部と、 前記ガス吹出部にガスを供給するガスボンベと、 前記ガスボンベから前記ガス吹出部に送られるガスの流
    れを制御する制御弁と、 前記ガス吹出部から前記撮像面上に噴出されたガスが流
    入するガス流入部と、 前記撮像面上に噴出されたガスを前記ガス流入部に流入
    させるように前記撮像素子の周辺空間を略密閉状態に包
    囲する密閉手段と、 前記ガス流入部に流入したガスをカメラ外部に排出する
    排出口と、 前記レンズマウント部から交換レンズを取り外し、その
    後同一又は異なる交換レンズを前記レンズマウント部に
    装着するレンズ着脱作業が実施されたことを検出する検
    出手段と、 前記検出手段により前記レンズ着脱作業の実施が検出さ
    れることを条件に、前記ガスボンベから前記ガス吹出部
    にガスの供給を行うように前記制御弁を動作させ、所定
    時間後にガスの供給を停止するように前記制御弁を動作
    させる制御信号を出力する制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】 光学像を電気信号に変換する撮像素子が
    搭載された電子カメラにおいて、 前記撮像素子の撮像面上にガスを吹き出す開口が形成さ
    れたガス吹出部と、 前記ガス吹出部にガスを供給するガスボンベと、 前記ガスボンベから前記ガス吹出部に送られるガスの流
    れを制御する制御弁と、 前記ガス吹出部から前記撮像面上に噴出されたガスが流
    入するガス流入部と、前記撮像面上に噴出されたガスを
    前記ガス流入部に流入させるように前記撮像素子の周辺
    空間を略密閉状態に包囲する密閉手段と、 前記ガス流入部に流入したガスをカメラ外部に排出する
    排出口と、 撮影を実施するたびごとに、その撮影動作終了時に前記
    ガスボンベから前記ガス吹出部にガスの供給を行うよう
    に前記制御弁を動作させ、所定時間後にガスの供給を停
    止するように前記制御弁を動作させる制御信号を出力す
    る制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラ。
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