JP2004026483A - ベルトコンベアー用シュート - Google Patents

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Tomohito Yokozuka
横塚 智人
Kenzo Saito
斉藤 堅三
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JFE Steel Corp
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JFE Steel Corp
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Abstract

【課題】搬送物が直接ベルト上に落下することを防止でき、異物混入時でもベルトの縦裂を防止できるベルトコンベアー用シュートを提供する。
【解決手段】搬送物3をベルトコンベアーに落下案内するベルトコンベアー用シュートであって、前記シュート2の下方端部に傾斜面211と傾斜面212が搬送方向に沿って折り曲げて形成されると共に、前記シュート2の排出口25にガイド部材213、221を設けたことを特徴としている。よって、搬送物3と異物4がベルト1a上に直接落下することを防止できると共に、搬送物3や異物4のベルトへの衝撃を低減できるため、異物の貫通によるベルトの破損を防止することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトコンベアー用シュートに係り、特にベルトの縦裂を回避することができるベルトコンベアー用シュートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、上流側のベルトコンベアーから鉱石や石炭等の搬送物を下流側のベルトコンベアーに載せ替える場合には、シュートが一般に使用されている。
図3は従来のベルトコンベアー用シュートの一例であり、このベルトコンベアー用シュートaは、開口断面を有する筒体と、前記の筒体の内側面を覆うように取り付けたライナ(図示せず)とを備えている。ベルトコンベアー用シュートaの上方には、図示しない上流側ベルトコンベアーのヘッド端が位置し、また、ベルトコンベアー用シュートaの下方には、下流側ベルトコンベアーcのテール端が位置している。
【0003】
上流側ベルトコンベアーのベルトで搬送される鉱石や石炭などの搬送物bは、ベルトがヘッド端でリターン側へ転向する際に落下し、ベルトコンベアー用シュートa内方を経て、下流側ベルトコンベアーcのテール端でリターン側からキャリア側へ転向するベルトc上に載置される。
ところで、搬送物bに金属製の異物dが含まれている場合がある。鉄等の異物は事前に磁選機によって取り除かれるが、ステンレス系の異物は事前除去することが困難であった。
【0004】
そして、こうした異物dが搬送物bと共に、ベルトコンベアー用シュートaのの内側面にガイドされつつ、下流側のベルトコンベアーcのベルト上に直接落下するため、落下時の衝撃力で異物dがベルトを貫通するか、或はベルトに刺さり、刺さった場合は、ベルトと共に異物dが搬送されて、図示しないキャリローラなどの障害物でせき止められる結果、ベルトに搬送方向(縦方向)に縦裂が生じるという問題があった。
【0005】
このような問題を解決する手段としては、特開昭59−26805号に記載されるようなベルトコンベヤの緩衝装置が開示されている。この従来技術では、図4に示すように、ベルトコンベヤの荷受部に設置するスカートa1の内側で且つシュートa2からの荷の落下位置に、ベルトa3に載せておく振動板a4を位置させる。前記振動板a4は、トラフ形状とし、前端部には脚a5でゴム車輪a7を偏心させて取り付けると共に、後端部には脚a6でゴム車輪a8を偏心させて取り付け、且つ前記ゴム車輪a7の偏心方向と前記ゴム車輪a8の偏心方向とが互に反対方向となるようにし、ベルトコンベヤのベルトa3上に載置して、該ベルトa3の移動に従い前記ゴム車輪a7、a8が回転させられることによって振動板a4の前後が交互に上下動できるようにし、更に振動板a4の後端に設けた引掛部a9をシュートa2に固定した引掛金具a10に引っ掛け、ベルトa3の移動中も振動板a4が荷落下位置に保持されるようにすることにより、ベルトコンベヤの荷受部で荷が落下するときの衝撃を吸収させる装置が開示されている。なお、a11はキャリローラである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記振動板4で搬送物の落下時の衝撃を吸収させる装置では、落下する搬送物がベルトに衝突する衝撃力は緩和されるが、搬送物、特に異物がベルトに直接落下するのを防止することができるわけではないという問題点があった。さらにベルト上に、偏心して車輪を取り付けた振動板を載せて、振動板の振動特性を調整する必要があるため、装置構成が複雑であると同時に、搬送物の種類と落下高さ、あるいはベルトの搬送速度等に応じて、所望の振動特性と衝撃の吸収性能を得ることが困難であるという難点があった。
【0007】
そこで、本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、構成が簡単で、しかも搬送物をベルト上に直接落下することを防止でき、異物混入時でもベルトの縦裂を防止できるベルトコンベアー用シュートを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のうち請求項1に係るベルトコンベアー用シュートは、搬送物をベルトコンベアーのベルト上に落下案内するベルトコンベアー用シュートであって、前記シュートの下方端部を前記ベルトコンベアーの搬送方向に沿って曲げたことを特徴としている。
【0009】
このベルトコンベアー用シュートによれば、シュートの下方端部を搬送方向に曲げるようにしたので、簡単な構成で、搬送物と異物がベルト上に直接落下することを防止できると共に、異物によるベルトの貫通と縦裂を防止できる。
また、本発明のうち請求項2に係るベルトコンベアー用シュートは、請求項1に記載の発明において、前記シュートに形成される排出口に前記搬送物の排出を案内するガイド部材を設けたことを特徴としている。
【0010】
このベルトコンベアー用シュートによれば、ガイド部材をシュートの排出口に取り付けるようしたので、搬送物と異物の落下速度を低下させると共に、搬送物と異物のベルトへの衝撃を低減させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のベルトコンベアー用シュートの一実施形態の概略模式図、図2はベルトコンベアー用シュートの概略斜視図である。
図1において、1はベルトコンベアーであり、このベルトコンベアー1の一端上方には、シュート2が設置されている。
【0012】
ベルトコンベアー1は、無端状に形成したベルト1a(搬送側)、1b(リターン側)と、回転可能に設けたられた駆動プーリ1cと、駆動プーリ1cを駆動する駆動モータ(図示せず)とによって、主要部が構成される。
シュート2は、図2に示すように、主に前後左右4枚の板材21、22、23、24で構成される開口断面を有する筒体20と、前記の筒体20の内側面を覆うように取り付けたライナ(図示せず)とを備えている。ここで、このシュート2の一枚の板材21の下方端部がベルトコンベアー1の搬送方向に沿って折り曲げられることで、二つの傾斜面211と傾斜面212が形成されている。この際、傾斜面211の傾斜角は搬送物3の落下高さや衝撃力等によって決めればよい。傾斜面212の傾斜角は、搬送物3をベルトにスムーズに載せるために、水平方向に対して傾斜面211の傾斜角より小さい角度で設定すればよい。そして、シュート2の傾斜面211、212は、落下する搬送物3と異物4を直接受けることができる。
【0013】
また、板材21に対面する板材22下端と傾斜面212先端との間には、搬送物を排出するための排出口25が設けられている。さらにこの排出口25より前方、(外側)にそれぞれのガイド部材221、213が取り付けられている。このようして、落下した搬送物3と異物4が排出口25を経て、更にガイド部材213、221によって案内された後に、ベルト1a上に載置されるので、搬送物3や異物4のベルト1aへの衝撃はより小さくなる。
【0014】
また、従来のシュートと同様に、シュート2の内側面には、摩耗や衝撃防止のために、Hi−Crライナーやストンボックスによる被覆手段を設けて構成すればよい。
搬送物3と異物4は、図1において、上流側のベルトコンベアーから投入され、シュート2の内部を通過して落下する。この際、シュート2内を落下する搬送物3と異物4は傾斜面211と傾斜面212によって、下流側のベルトコンベアー1のベルト1a上への直接落下が阻止されることになる。そのため、異物4がベルトに刺さるようなことはなくなり、ベルトの縦裂を防止できる。さらにガイド部材213、221が設けられているから、搬送物3と異物4の落下速度を低下させると共に、搬送物3や異物4のベルトコンベアー1のベルト1aへの衝撃をより小さくすることができる。
【0015】
なお、上記実施形態では、シュート2の下方端部に二つの傾斜面211と傾斜面212とを折り曲げて形成したが、連続した曲面で形成してもよい。また、傾斜面の折り曲げ箇所の曲率は特に限定されない。搬送物の種類によっては折り曲げ箇所に適当な曲率を与えても良い。また、上記実施形態では、シュート形状を角形のものとしたが、円筒状のシュート形状でもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、シュートの下方端部を搬送方向に曲げるという簡単な構成のみで、搬送物や異物がベルト上に直接落下することを防止できる。さらにガイド部材をシュートの排出口の外側に取り付けることで、搬送物と異物の落下速度を低下させると共に、搬送物や異物のベルトへの衝撃を低減させることができる。従って、本発明のベルトコンベアー用シュートは、ベルトの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルトコンベアー用シュートの概略模式図である。
【図2】本発明に係るベルトコンベアー用シュートの概略斜視図である。
【図3】従来のベルトコンベアー用シュートの一例の説明図である。
【図4】従来のベルトコンベアー用シュートの他の例の説明図である。
【符号の説明】
1   ベルトコンベアー
2   シュート
211 傾斜面
212 傾斜面
213 ガイド部材
221 ガイド部材
3   搬送物
4   異物

Claims (2)

  1. 搬送物をベルトコンベアーのベルト上に落下案内するベルトコンベアー用シュートであって、
    前記シュートの下方端部を前記ベルトコンベアーの搬送方向に沿って曲げたことを特徴とするベルトコンベアー用シュート。
  2. 前記シュートに形成される排出口に前記搬送物の排出を案内するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベアー用シュート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011219274A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Pratt & Whitney Rocketdyne Inc 粒状物質押出しポンプ並びに微粉炭素ベース燃料及び圧縮粒子の脱固結化プロセス
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