JP2004026462A - マンコンベヤの駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立時の手間を低減したマンコンベヤの駆動装置を提供する。
【解決手段】入力軸4aから入力された回転力を減速して出力軸4bから出力する減速機4と、この減速機4上に一体的に形成された台座5と、駆動軸6aが入力軸4aに対して平行かつ軸方向に所定位置となるように台座5上面に位置決め固定されるモータ6と、入力軸4aの所定箇所に固着された第1のプーリ8と、駆動軸6aの所定箇所に固着された第2のプーリ13と、第1及び第2のプーリ8,13を伝動連結するVベルト14とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】入力軸4aから入力された回転力を減速して出力軸4bから出力する減速機4と、この減速機4上に一体的に形成された台座5と、駆動軸6aが入力軸4aに対して平行かつ軸方向に所定位置となるように台座5上面に位置決め固定されるモータ6と、入力軸4aの所定箇所に固着された第1のプーリ8と、駆動軸6aの所定箇所に固着された第2のプーリ13と、第1及び第2のプーリ8,13を伝動連結するVベルト14とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータや動く歩道等のマンコンベヤの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はエスカレータの上階側の端部の側面断面図、図9は従来の駆動装置の要部の平面図である。図8に示すように、エスカレータは、階床間に掛け渡されたトラス101の上階側の端部に形成された機械室102内に踏段列(図示せず)を駆動するための駆動装置103を有しており、この駆動装置103は、減速機104と、この減速機104上に位置決め固定された台座105と、この台座105上面に位置決め固定されたモータ106とを具備している。
【0003】
減速機104は、入力軸104aから入力された回転力を減速して出力軸104bから出力するもので、入力軸104aの所定箇所に第1のプーリ107が固着されている。また、減速機104の出力軸104bにはスプロケット108が固着されており、このスプロケット108はチェーン109を介して踏段列の駆動輪110に伝動連結されている。
【0004】
モータ106は、駆動軸106aが減速機104の入力軸104aと同じ方向に突出するように台座105上面に固定されている。駆動軸106aの所定箇所には第2のプーリ111が固着されており、この第2のプーリ111はVベルト112を介して第1のプーリ107に伝動連結されている。
【0005】
モータ106を駆動すると、その回転力が第2のプーリ111、Vベルト112、及び第1のプーリ107を介して減速機104の入力軸104aに伝達され、減速機104で減速される。減速された回転力は、出力軸104bに取り付けられたスプロケット108及びチェーン109を介して駆動輪110に伝達され、踏段列を移動させる。
【0006】
駆動装置103の組み立ては、モータ106の駆動軸106aが減速機104の入力軸104aに対して平行かつ軸方向に所定位置となるように行う必要がある。そのために、まず、水平な定盤上に減速機104を固定し、減速機104の上面に台座105を水平かつトラス101の幅方向(図9の上下方向)に対して所定位置となるように位置決め固定する。そして、モータ106を、駆動軸106aがトラス101の幅方向に対して平行かつ所定位置となるように台座105上面に位置決め固定する。
【0007】
なお、台座105には、減速機104の入力軸104aと直交する方向に延びる長孔105aが複数本形成されており、モータ106に形成された取付孔(図示せず)及び長孔105aに上方からネジ113の軸部を挿通させ、台座105の裏面側においてネジ113の先端部にナット(図示せず)を螺合してモータ106を台座105に固定する。
【0008】
また、従来は、駆動装置103据え付け後のVベルト112の初期張力の調整を行う場合、モータ106と台座105を固定しているネジ113を緩め、台座105の前後の端縁に軸芯まわりに回転自在に取り付けられた押しボルト114を回転させてモータ106を移動させることによりVベルト112の張力を調整していた。
【0009】
ところが、モータ106を固定するネジ113と長孔105aの幅方向との間に隙間が有るため、押しボルト114によりモータ106を移動させる際、図10に示すように、モータ106が第2のプーリ111を中心として回転するように位置ずれし、駆動軸106aの軸芯Cが入力軸104aの軸芯C’に対して傾いた状態となることがある。この芯ずれを修正するため、台座105の前後左右の端縁に軸芯まわりに回転自在に取り付けられた押しボルト114でモータ106の位置を微調整していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の駆動装置の場合、以下のような問題点が有った。
【0011】
▲1▼ 減速機104、台座105、及びモータ106を個々に位置決め固定しているため、それぞれに位置を調整する作業が必要であり、手間がかかる。
【0012】
▲2▼ Vベルト112の張力を調整する際、Vベルト112やプーリ107,108がトラス101の端部に配置されているため、調整作業が困難であるのに加えて、ネジ113と長孔105aの幅方向との間の隙間により駆動軸106aの芯ずれが生じ易く、Vベルト109の早期摩耗、異音、定格出力不良等が生じる恐れが有る。また、調整作業は個人差によるばらつきが大きく、管理が難しい。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、組立時の手間を低減したマンコンベヤの駆動装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、ベルトの張力の調整作業の個人差を無くすと共に調整作業を容易かつ精度良く行うことができるようにしたマンコンベヤの駆動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、入力軸から入力された回転力を減速して出力軸から出力する減速機と、この減速機上に一体的に形成された台座と、駆動軸が前記入力軸に対して平行かつ軸方向に所定位置となるように前記台座上面に位置決め固定されるモータと、前記入力軸の所定箇所に固着された第1のプーリと、前記駆動軸の所定箇所に固着された第2のプーリと、前記第1及び第2のプーリを伝動連結するベルトとを具備することを特徴としている。
【0016】
このような構成によれば、台座を減速機に取り付ける作業や台座の減速機に対する取り付け位置の調整作業が不要となり、組立時の手間が低減する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。図1は本発明の一実施形態であるエスカレータの駆動装置の側面図、図2は図1のA方向矢視図、図3は図1の駆動装置の要部の平面図、図4は図3の側面図、図5はモータ固定用のネジの正面図、図6は図3のB−B線断面図、図7は図6のC方向矢視図である。
【0018】
図1に示すように、駆動装置1は、階床間に架け渡されたトラス2の上階側の端部に形成された機械室3内に設置されており、減速機4と、この減速機4上に一体的に形成された台座5と、この台座5上面に位置決め固定されたモータ6とを具備している。
【0019】
減速機4は、トラス1上に支持されたマシンベッド7上に設置されており、入力軸4a(図2参照)から入力された回転力を減速して出力軸4bから出力する。入力軸4aの所定箇所には第1のプーリ8(図2参照)が固着されている。また、出力軸4bにはスプロケット9が固着されており、このスプロケット9はチェーン10を介して踏段列の駆動輪11に伝動連結されている。
【0020】
台座5は、鋳造等により減速機4のケーシングと一体的に形成されている。このようにすることで、台座5を減速機4に取り付ける作業が不要となり、かつ台座5の減速機4に対する取り付け位置の調整作業も不要となるため、組立時の手間が低減する。図3に示すように、台座5の上面には、入力軸4aと直交する方向に延びる複数個の長孔5a,5a・・・が前後左右に等間隔をおいて形成されている。
【0021】
モータ6は、駆動軸6aが減速機4の入力軸4aと同じ方向に突出するようにネジ12,12・・・を介して台座5上に固定されている。駆動軸6aの所定箇所には第2のプーリ13が固着されており、この第2のプーリ13はVベルト14を介して第1のプーリ8に伝動連結されている。また、駆動軸6aの先端部にはフライホイール15が固着されている。
【0022】
モータ6を駆動すると、その回転力が第2のプーリ13、Vベルト14、及び第1のプーリ8を介して減速機4の入力軸4aに伝達され、減速機4で減速される。減速された回転力は、出力軸4bに取り付けられたスプロケット9及びチェーン10を介して駆動輪11に伝達され、踏段列を移動させる。
【0023】
図3、図4に示すように、台座5の後端縁にはVベルト14の張力を調整するための押しボルト16が取り付けられている。この押しボルト16は、台座5に形成された軸受け5bにより軸芯まわりに回転自在に支持されており、回転させることにより台座5の上面と平行かつ図3の左右方向に移動する。
【0024】
図5に示すように、ネジ12の軸部の先端部側にはネジ山12aが形成され、軸部の基端部側には外周面が平坦な円柱状の嵌合部12bが形成されている。図6に示すように、モータ6の端部に形成された取付孔6a及び台座5の長孔5aを上方から貫通したネジ12の先端部にナット17を螺合することによりモータ6が台座5に固定される。
【0025】
図6、図7に示すように、本実施形態では、台座5の裏面側にナット17を挟み込むように段差状の回り止め部5c,5cが形成されている。長孔5aを貫通したネジ12を手で数回回転させて回り止め部5c,5c間に位置したナット17に螺合させ、ナット17を手で支えなくても回り止め部5c,5c間から落ちないようにしてドライバやスパナ等でネジ12を回転させると、回り止め部5c,5cによりナット17の回転が阻止されてモータ6が台座5に締め付け固定される。このようにすることで、一方の手でナット17を支えなくてもネジ12を締め付けたり緩めたりすることができるので、台座5の上面側からの作業のみとなり、Vベルト14の張力の調整を作業性良く行うことができる。
【0026】
また、本実施形態では、ネジ12でモータ6を台座5に固定するとき、ネジ12の嵌合部12bが長孔5a内に入り込むようになっている。嵌合部12bの直径D(図5参照)及び長孔5aの幅寸法W(図3参照)は、機械加工により、嵌合部12bが長孔5aに対して軸芯まわりに回転自在かつ長孔5aの長手方向に摺動自在に嵌合する嵌め合い寸法に設定されている。
【0027】
モータ6を台座5に固定している各ネジ12を緩めて押しボルト16をモータ6に向かって突出する方向に回転させると、モータ6が押しボルト16に押されて長孔5aの長手方向に移動する。このとき、各ネジ12の嵌合部12bが長孔5aに隙間無く嵌合しているため、モータ6は長孔5aの幅方向に移動することがない。したがって、駆動軸6aの芯ずれに起因するVベルト14の早期摩耗、異音、定格出力不良等の問題が生じるのを防ぐことができる。また、個人差による調整のばらつきも無くなる。さらに、モータ6を移動させる押しボルト16を従来のように複数箇所に設ける必要が無いため、構造が簡素化し、製造コストを低減することができる。
【0028】
なお、上記実施形態では、本発明をエスカレータの駆動装置に適用した場合について説明したが、本発明は動く歩道の駆動装置に適用することもできる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、台座が減速機上に一体的に形成されたことにより、台座を減速機に取り付ける作業や台座の減速機に対する取り付け位置の調整作業が不要となり、組立時の手間が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるエスカレータの駆動装置の側面図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】図1の駆動装置の要部の平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】モータ固定用のネジの正面図である。
【図6】図3のB−B線断面図である。
【図7】図6のC方向矢視図である。
【図8】従来の駆動装置を備えたエスカレータの上階側の端部の側面断面図である。
【図9】図8の駆動装置の要部の平面図である。
【図10】従来技術の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 駆動装置
4 減速機
4a 入力軸
4b 出力軸
5 台座
6 モータ
8 第1のプーリ
13 第2のプーリ
14 Vベルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータや動く歩道等のマンコンベヤの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はエスカレータの上階側の端部の側面断面図、図9は従来の駆動装置の要部の平面図である。図8に示すように、エスカレータは、階床間に掛け渡されたトラス101の上階側の端部に形成された機械室102内に踏段列(図示せず)を駆動するための駆動装置103を有しており、この駆動装置103は、減速機104と、この減速機104上に位置決め固定された台座105と、この台座105上面に位置決め固定されたモータ106とを具備している。
【0003】
減速機104は、入力軸104aから入力された回転力を減速して出力軸104bから出力するもので、入力軸104aの所定箇所に第1のプーリ107が固着されている。また、減速機104の出力軸104bにはスプロケット108が固着されており、このスプロケット108はチェーン109を介して踏段列の駆動輪110に伝動連結されている。
【0004】
モータ106は、駆動軸106aが減速機104の入力軸104aと同じ方向に突出するように台座105上面に固定されている。駆動軸106aの所定箇所には第2のプーリ111が固着されており、この第2のプーリ111はVベルト112を介して第1のプーリ107に伝動連結されている。
【0005】
モータ106を駆動すると、その回転力が第2のプーリ111、Vベルト112、及び第1のプーリ107を介して減速機104の入力軸104aに伝達され、減速機104で減速される。減速された回転力は、出力軸104bに取り付けられたスプロケット108及びチェーン109を介して駆動輪110に伝達され、踏段列を移動させる。
【0006】
駆動装置103の組み立ては、モータ106の駆動軸106aが減速機104の入力軸104aに対して平行かつ軸方向に所定位置となるように行う必要がある。そのために、まず、水平な定盤上に減速機104を固定し、減速機104の上面に台座105を水平かつトラス101の幅方向(図9の上下方向)に対して所定位置となるように位置決め固定する。そして、モータ106を、駆動軸106aがトラス101の幅方向に対して平行かつ所定位置となるように台座105上面に位置決め固定する。
【0007】
なお、台座105には、減速機104の入力軸104aと直交する方向に延びる長孔105aが複数本形成されており、モータ106に形成された取付孔(図示せず)及び長孔105aに上方からネジ113の軸部を挿通させ、台座105の裏面側においてネジ113の先端部にナット(図示せず)を螺合してモータ106を台座105に固定する。
【0008】
また、従来は、駆動装置103据え付け後のVベルト112の初期張力の調整を行う場合、モータ106と台座105を固定しているネジ113を緩め、台座105の前後の端縁に軸芯まわりに回転自在に取り付けられた押しボルト114を回転させてモータ106を移動させることによりVベルト112の張力を調整していた。
【0009】
ところが、モータ106を固定するネジ113と長孔105aの幅方向との間に隙間が有るため、押しボルト114によりモータ106を移動させる際、図10に示すように、モータ106が第2のプーリ111を中心として回転するように位置ずれし、駆動軸106aの軸芯Cが入力軸104aの軸芯C’に対して傾いた状態となることがある。この芯ずれを修正するため、台座105の前後左右の端縁に軸芯まわりに回転自在に取り付けられた押しボルト114でモータ106の位置を微調整していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の駆動装置の場合、以下のような問題点が有った。
【0011】
▲1▼ 減速機104、台座105、及びモータ106を個々に位置決め固定しているため、それぞれに位置を調整する作業が必要であり、手間がかかる。
【0012】
▲2▼ Vベルト112の張力を調整する際、Vベルト112やプーリ107,108がトラス101の端部に配置されているため、調整作業が困難であるのに加えて、ネジ113と長孔105aの幅方向との間の隙間により駆動軸106aの芯ずれが生じ易く、Vベルト109の早期摩耗、異音、定格出力不良等が生じる恐れが有る。また、調整作業は個人差によるばらつきが大きく、管理が難しい。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、組立時の手間を低減したマンコンベヤの駆動装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、ベルトの張力の調整作業の個人差を無くすと共に調整作業を容易かつ精度良く行うことができるようにしたマンコンベヤの駆動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、入力軸から入力された回転力を減速して出力軸から出力する減速機と、この減速機上に一体的に形成された台座と、駆動軸が前記入力軸に対して平行かつ軸方向に所定位置となるように前記台座上面に位置決め固定されるモータと、前記入力軸の所定箇所に固着された第1のプーリと、前記駆動軸の所定箇所に固着された第2のプーリと、前記第1及び第2のプーリを伝動連結するベルトとを具備することを特徴としている。
【0016】
このような構成によれば、台座を減速機に取り付ける作業や台座の減速機に対する取り付け位置の調整作業が不要となり、組立時の手間が低減する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。図1は本発明の一実施形態であるエスカレータの駆動装置の側面図、図2は図1のA方向矢視図、図3は図1の駆動装置の要部の平面図、図4は図3の側面図、図5はモータ固定用のネジの正面図、図6は図3のB−B線断面図、図7は図6のC方向矢視図である。
【0018】
図1に示すように、駆動装置1は、階床間に架け渡されたトラス2の上階側の端部に形成された機械室3内に設置されており、減速機4と、この減速機4上に一体的に形成された台座5と、この台座5上面に位置決め固定されたモータ6とを具備している。
【0019】
減速機4は、トラス1上に支持されたマシンベッド7上に設置されており、入力軸4a(図2参照)から入力された回転力を減速して出力軸4bから出力する。入力軸4aの所定箇所には第1のプーリ8(図2参照)が固着されている。また、出力軸4bにはスプロケット9が固着されており、このスプロケット9はチェーン10を介して踏段列の駆動輪11に伝動連結されている。
【0020】
台座5は、鋳造等により減速機4のケーシングと一体的に形成されている。このようにすることで、台座5を減速機4に取り付ける作業が不要となり、かつ台座5の減速機4に対する取り付け位置の調整作業も不要となるため、組立時の手間が低減する。図3に示すように、台座5の上面には、入力軸4aと直交する方向に延びる複数個の長孔5a,5a・・・が前後左右に等間隔をおいて形成されている。
【0021】
モータ6は、駆動軸6aが減速機4の入力軸4aと同じ方向に突出するようにネジ12,12・・・を介して台座5上に固定されている。駆動軸6aの所定箇所には第2のプーリ13が固着されており、この第2のプーリ13はVベルト14を介して第1のプーリ8に伝動連結されている。また、駆動軸6aの先端部にはフライホイール15が固着されている。
【0022】
モータ6を駆動すると、その回転力が第2のプーリ13、Vベルト14、及び第1のプーリ8を介して減速機4の入力軸4aに伝達され、減速機4で減速される。減速された回転力は、出力軸4bに取り付けられたスプロケット9及びチェーン10を介して駆動輪11に伝達され、踏段列を移動させる。
【0023】
図3、図4に示すように、台座5の後端縁にはVベルト14の張力を調整するための押しボルト16が取り付けられている。この押しボルト16は、台座5に形成された軸受け5bにより軸芯まわりに回転自在に支持されており、回転させることにより台座5の上面と平行かつ図3の左右方向に移動する。
【0024】
図5に示すように、ネジ12の軸部の先端部側にはネジ山12aが形成され、軸部の基端部側には外周面が平坦な円柱状の嵌合部12bが形成されている。図6に示すように、モータ6の端部に形成された取付孔6a及び台座5の長孔5aを上方から貫通したネジ12の先端部にナット17を螺合することによりモータ6が台座5に固定される。
【0025】
図6、図7に示すように、本実施形態では、台座5の裏面側にナット17を挟み込むように段差状の回り止め部5c,5cが形成されている。長孔5aを貫通したネジ12を手で数回回転させて回り止め部5c,5c間に位置したナット17に螺合させ、ナット17を手で支えなくても回り止め部5c,5c間から落ちないようにしてドライバやスパナ等でネジ12を回転させると、回り止め部5c,5cによりナット17の回転が阻止されてモータ6が台座5に締め付け固定される。このようにすることで、一方の手でナット17を支えなくてもネジ12を締め付けたり緩めたりすることができるので、台座5の上面側からの作業のみとなり、Vベルト14の張力の調整を作業性良く行うことができる。
【0026】
また、本実施形態では、ネジ12でモータ6を台座5に固定するとき、ネジ12の嵌合部12bが長孔5a内に入り込むようになっている。嵌合部12bの直径D(図5参照)及び長孔5aの幅寸法W(図3参照)は、機械加工により、嵌合部12bが長孔5aに対して軸芯まわりに回転自在かつ長孔5aの長手方向に摺動自在に嵌合する嵌め合い寸法に設定されている。
【0027】
モータ6を台座5に固定している各ネジ12を緩めて押しボルト16をモータ6に向かって突出する方向に回転させると、モータ6が押しボルト16に押されて長孔5aの長手方向に移動する。このとき、各ネジ12の嵌合部12bが長孔5aに隙間無く嵌合しているため、モータ6は長孔5aの幅方向に移動することがない。したがって、駆動軸6aの芯ずれに起因するVベルト14の早期摩耗、異音、定格出力不良等の問題が生じるのを防ぐことができる。また、個人差による調整のばらつきも無くなる。さらに、モータ6を移動させる押しボルト16を従来のように複数箇所に設ける必要が無いため、構造が簡素化し、製造コストを低減することができる。
【0028】
なお、上記実施形態では、本発明をエスカレータの駆動装置に適用した場合について説明したが、本発明は動く歩道の駆動装置に適用することもできる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、台座が減速機上に一体的に形成されたことにより、台座を減速機に取り付ける作業や台座の減速機に対する取り付け位置の調整作業が不要となり、組立時の手間が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるエスカレータの駆動装置の側面図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】図1の駆動装置の要部の平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】モータ固定用のネジの正面図である。
【図6】図3のB−B線断面図である。
【図7】図6のC方向矢視図である。
【図8】従来の駆動装置を備えたエスカレータの上階側の端部の側面断面図である。
【図9】図8の駆動装置の要部の平面図である。
【図10】従来技術の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 駆動装置
4 減速機
4a 入力軸
4b 出力軸
5 台座
6 モータ
8 第1のプーリ
13 第2のプーリ
14 Vベルト
Claims (3)
- 入力軸から入力された回転力を減速して出力軸から出力する減速機と、この減速機上に一体的に形成された台座と、駆動軸が前記入力軸に対して平行かつ軸方向に所定位置となるように前記台座上面に位置決め固定されるモータと、前記入力軸の所定箇所に固着された第1のプーリと、前記駆動軸の所定箇所に固着された第2のプーリと、前記第1及び第2のプーリを伝動連結するベルトとを具備することを特徴とするマンコンベヤの駆動装置。
- 前記台座に形成され前記入力軸と直交する方向に延びる複数本の長孔と、この長孔に挿通され前記モータを前記台座に固定するための複数本のネジとを具備し、前記各ネジは、その軸部が前記長孔に対して軸芯まわりに回転自在かつ前記長孔の長手方向に摺動自在に嵌合するように形成されたことを特徴とする請求項1記載のマンコンベヤの駆動装置。
- 前記長孔を上方から貫通した前記ネジに螺合したナットが回転するのを阻止する回り止め部が前記台座の裏面側に設けられたことを特徴とする請求項2記載のマンコンベヤの駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188259A JP2004026462A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | マンコンベヤの駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188259A JP2004026462A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | マンコンベヤの駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004026462A true JP2004026462A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31183066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002188259A Pending JP2004026462A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | マンコンベヤの駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004026462A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347636A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Mitsubishi Electric Corp | 乗客コンベア駆動機の芯出し管理装置及びその方法 |
WO2019072609A1 (de) * | 2017-10-12 | 2019-04-18 | Thyssenkrupp Elevator Ag | Tragelement einer personenfördervorrichtung mit antriebsträger |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002188259A patent/JP2004026462A/ja active Pending
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