JP2004026081A - 子供用三輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着座シート(44)下方に軸支されその回動端に設けた左右一対の足のせステップ(80)を使用位置と収納位置との間で可変としたステップアーム(82)、着座シートの着座部後方から斜上後方へのび両端が開いたパイプからなる手押し棒ロア(56)、手押し棒ロア(56)に使用位置と収納位置との間でスライド可能に保持された手押し棒アッパ(58)、手押し棒アッパ(58)を少なくとも使用位置に固定するロック手段(68)、を備え、手押し棒ロア(56)の下端をステップアーム(82)の収納位置よりも上方に位置させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体中央付近に着座して前輪に取付けた足踏みペダルを踏むことにより走行する子供用三輪車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
子供用三輪車において、保護者が後方から押すための手押し棒を設けたものがある。この手押し棒は三輪車の着座シートの後方から斜め後上方へ伸びるように取付けられる。この手押し棒は、子供が乗った状態で後方から三輪車を押すだけでなく、三輪車を停止させたり、進行方向を制御するためにも用いられるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の乗り物では、保護者が目を離したすきに、子供がこの手押し棒にぶら下がったりすることがあり得る。この場合に従来の手押し棒は後輪の上後方にのびているために、ここに子供がぶら下がると後輪を支点にして車体前部が浮き上がり、車体が不安定になるという問題があった。
【0004】
また手押し棒は着座シートの後方から斜め後上方へ長く突出しているため、三輪車の重心が高くなる。子供が一人で乗る場合には、車体振動によってこの長い手押し棒が大きく振れる。このため車体の安定性が悪くなり、子供が一人で乗る場合に乗りにくくなるという問題もあった。
【0005】
また従来の手押し棒は保護者が起立した状態で楽に握れる長さに設定されている。このため手押し棒が車体から上方へ大きく突出することになり、この三輪車を家内の収納場所などに収納する場合に、この長い手押し棒が障害になって収納しにくくなるという問題があった。
【0006】
そこで本願の出願人は手押し棒を上下に伸縮可能にすることを提案した(特願2002−130572号)。すなわち手押し棒を使用する時にはこの手押し棒を上方へ伸ばした使用位置にロックし、使用しない時には手押し棒を下方へ押し込んだ収納位置にするものである。この場合手押し棒の長さとその伸縮量を考慮すると、その下端は着座シートの下方に大きく突出することになる。
【0007】
しかしこのように手押し棒の下端が着座シートの下方に大きく突出すると、子供が乗った時に靴や衣服などが接触し易くなり、靴や衣服などを傷めることがあり得るという問題が生じる。
【0008】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、万一子供がこの手押し棒にぶら下がっても車体が不安定になるおそれがなく、子供が一人で乗る場合に車体の安定性を向上させることができ、三輪車を収納する時に手押し棒が障害にならず収納し易くなり、着座シートの下方に突出した手押し棒の下部に子供の靴や衣服などが接触せず靴や衣服などを傷めるおそれを無くした子供用三輪車を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の構成】
この発明によればこの目的は、1個の操向前輪と2個の後輪とを備え、前輪に左右一対の足踏みペダルが固定された子供用三輪車において、着座シート下方に軸支されその回動端に設けた左右一対の足のせステップを前記着座シートの前下方へ進出させた使用位置と前記着座シートの下後方へ収納した収納位置との間で可変としたステップアームと、前記着座シートの着座部後方から斜上後方へのび両端が開いたパイプからなる手押し棒ロアと、前記手押し棒ロアに引出した使用位置と押下げた収納位置との間でスライド可能となるように挿入され上部にグリップを有する手押し棒アッパと、前記手押し棒アッパを少なくとも前記使用位置に固定するロック手段と、を備え、前記手押し棒ロアの下端を前記ステップアームの収納位置よりも上方に位置させ、前記手押し棒アッパの収納位置でその下部を前記手押し棒ロアの下端より下方へ突出させ、手押し棒アッパの使用位置でその下部を前記手押し棒ロアの中に位置させることを特徴とする子供用三輪車、により達成される。
【0010】
すなわちこの発明は、手押し棒ロアの下端の位置を高くして、手押し棒アッパを使用位置に引き上げた時には手押し棒の下方の突出量を少なくするものである。また手押し棒アッパを収納位置に押し下げた時にはこの手押し棒アッパの下部が手押し棒ロアの下端よりも下方へ突出することになるが、この時には子供が自分でペダルをこいで(踏んで)自走するからステップアームは後方に倒して収納することになり、この状態ではステップアームにより子供の靴が手押し棒の下端に接触するのを防ぐものである。
【0011】
手押し棒アウタは、互いにブラケットで平行に結合された左右一対のストレートパイプからなるアウタパイプで形成し、手押し棒インナはこれらアウタパイプに挿入可能な左右一対のストレートパイプからなるインナパイプで形成し、両インナパイプの上端を緩衝材で被覆したグリップで結合しておくのがよい。
【0012】
左右一対の手押し棒アウタの下端には、これら両下端を結合する樹脂製の連結部材を装着すれば、手押し棒アウタの下端の開口を障害物から保護することができる。すなわち障害物がこれら下端に当たって下端の開口を傷め、手押し棒インナのスライドが円滑でなくなるのを防ぐことができる。
【0013】
手押し棒アウタの下端にはキャップを設け、手押し棒インナを引き上げた時にこのキャップで手押し棒アウタの下端開口を塞ぐようにしてもよい。この場合には後輪の車軸筒に子供が足をのせて立つ時などに、子供の靴や衣服などが直接手押し棒アウタの下端に接触するのを防ぐことができる。キャップには閉方向への復帰習性を付与しておけば、手押し棒インナを引き出すことにより自動的にこのキャップが閉じ、また押し下げれば自動的にこのキャップが開くので、便利である。
【0014】
【実施態様】
図1は本発明の一実施態様を一部断面した側面図、図2はその手押し棒を引出した使用状態を示す斜視図、図3は同じく押下げた収納状態を示す斜視図、図4はロックカバーを外しかつ一部を断面してロック手段を示す背面図、図5は図4におけるV−V線断面図、図6は同じくVI−VI線断面図、図7は手押し棒ロアの正面図(A)と側面図(B)である。図8は手押し棒の収納状態を示す三輪車の背面図、図9は手押し棒アウタの下端を結合する連結部材付近を示す背面図(A)と側面図(B)である。図10は連結部材の斜視図、図11は図10におけるXI−XI線端面図、図12,13は同じくXII−XII線端面図とXIII−XIII線端面図である。
【0015】
図1〜3において、符号10は車体フレームである。この車体フレーム10は、前端の操向軸筒(ステアリング・ヘッドパイプ)12と、後端の車軸筒14と、これら操向軸筒12と車軸筒14とを結合する1本のメインパイプ16とを持つ。メインパイプ16は操向軸筒12から少し下降した後、ほぼ水平な水平部16aを経て後方へのびる。車軸筒14はメインパイプ16の後端に直交し、車体幅方向に水平である。
【0016】
操向軸筒12には、ハンドル回転軸18によって前輪20および操向ハンドル22が左右に操舵可能に取付けられている。すなわちハンドル回転軸18に保持されたブラケット24に、左右一対(図2,3参照)の前輪支持パイプ26,26がハンドル回転軸18とほぼ平行に保持されている。ここに前輪支持パイプ26,26の上部はブラケット24より上方へのび、操向ハンドル22となっている。
【0017】
前輪20に固定された車軸は、前輪支持パイプ26,26の下端を貫通してクランク状に折曲され、ここに足踏みペダル(クランクペダル)28,28が取付けられている。すなわち前輪20は、足踏みペダル28,28により回転駆動される駆動輪となる。30は前輪支持パイプ26,26に保持された前フェンダ、32は左右の操向ハンドル22,22間に取付けられたハンドルカバーである。
【0018】
メインパイプ16の後端に固着された水平な車軸筒14には、後車軸34(図1,8)が保持されている。この後車軸34には左右一対の後輪36,36が保持されている。両後輪36,36は独立に空転可能である。
【0019】
38はバスケット(荷箱)である。このバスケット38はその底部を車軸筒14に係合させる一方、その中央前下部をメインパイプ16を貫通するボルト40(図1)によってメインパイプ16に固定している。従ってこのボルト40に螺合したノブナット42を取外すことによりバスケット38は簡単に着脱可能である。
【0020】
44はバケット型の着座シートである。この着座シート44はポリエチレンなどの樹脂をブロー成形することにより側面視略L字状に形成されている。ここに着座シート44は、着座側のインナ部44aと、外側を包むアウタ部44bとを略モナカ状に重ね合わせた構造であり、特にアウタ部44bには適宜の凹凸を設けることによってその強度および剛性の増大が図られている。
【0021】
インナ部44aとアウタ部44bは車体への取付部と、後記手押し棒ロア56の取付部で互いに密着し、これらの密着部46(46a〜46c)を締着部材となるボルト48(48a〜48c)が貫通している。すなわち着座シート44の着座部50は、その前部の密着部46aとメインパイプ16とを貫通する1本のボルト48aにより固定される。
【0022】
着座部50の後部の下方には、メインパイプ16を車体幅方向に跨いでブラケット52がメインパイプ16に固着されている。このブラケット52には、着座部50の後部の密着部46bがこれらを貫通する左右一対のボルト48b(一方のみ図示)によって固定されるが、この際に密着部46bとブラケット52との間に後記する手押し棒ロア56の下ブラケット62が共締めされる。
【0023】
54は手押し棒である。この手押し棒54は、着座シート44に固定される手押し棒ロア56と、この手押し棒ロア56に対して上方からスライド可能に挿入される手押し棒アッパ58とを持つ。手押し棒ロア56は、図7に示すように、上ブラケット60および下ブラケット62で互いに平行に結合した左右一対のストレートパイプからなるアウタパイプで形成される。手押し棒アッパ58はこれらのアウタパイプに挿入される左右一対のストレートパイプからなるインナパイプで形成される。
【0024】
左右一対のインナパイプの上端はグリップ64で結合されている。すなわち図4に示すように、インナパイプの上端は、横向きにしたほぼU字状のパイプ64aで互いに結合されている。このパイプ64aは横長の環状のポリプロピレンなどの緩衝材66で覆われている。
【0025】
手押し棒ロア56の上部は、その上ブラケット60と前記着座シート44の背当て部に設けた密着部46cとを貫通する2本のボルト48c(図4)によって着座シート44に固定される。手押し棒ロア56の下部に固着した下ブラケット62は、図7に示すように側面視略L字状に折曲され、この折曲部分は前記着座部50の後部の密着部46bとブラケット52との間に挟まれてボルト48bで共締めされている。
【0026】
上ブラケット60には、手押し棒アッパ58を所定位置に固定するためのロック手段68が組付られている。すなわちこのロック手段68は、図6に示すように、左右のアウタパイプ間でブラケット60に被される樹脂製(例えばポリプロピレン製)のロックカバー70と、このカバー70の内側に保持されたガイドブロック72と、このガイドブロック72にガイドされて車体幅方向にスライド可能な左右一対のロックレバー74,74と、両ロックレバー74,74に外側への復帰習性を付与する圧縮コイルばね76とを備える。
【0027】
ロックレバー74,74は、図6に示すように、ロックカバー70に設けた長孔70a,70aから突出すると共に、各ロックレバー74,74には車体幅方向外側へ突出する係合ピン74a,74aがインサートされている。これら係合ピン74aは手押し棒アッパ58を上方へ引き出した使用位置で、アウタパイプとインナパイプにそれぞれ設けた係合孔に進入し、手押し棒アッパ58をこの使用位置にロックする。同様に係合ピン74aは、手押し棒アッパ58を押し下げた収納位置でも手押し棒アッパ58をロックする。図4はこの状態を示す。
【0028】
このロック手段68は、保護者が両ロックレバー74,74を同時に指で挟んで互いに引き寄せれば、ロックレバー74,74はばね76を圧縮しつつ車体中央側へスライドし、係合ピン74aがアウタパイプとインナパイプとのロックを解放する。この状態で手押し棒アッパ58は手押し棒ロア56に対して上下にスライド可能である。
【0029】
手押し棒アッパ58を引き上げて図2に示す使用状態でロックレバー74を解放すれば、係合ピン74aがアウタパイプとインナパイプの係合孔に係合し、手押し棒アッパ58をロックすることができる。またロックレバー74,74を引き寄せて手押し棒アッパ58を押し下げ、図3に示す収納位置でロックレバー74,74を解放すれば、係合ピン74aは手押し棒アッパをこの収納位置にロックすることができる。
【0030】
メインパイプ16の水平部16aには、下方へのびる左右一対の足のせステップ80が取付けられている。この足のせステップ80は、メインパイプ16の前部に軸支されたステップアーム82の回動端から車体幅方向両側に突出している。足のせステップ80は着座シート44に着座した子供が、足踏みペダル28を踏まない時に両足を載せるものであり、主として手押し棒54を用いて保護者がこの三輪車を手押しで使用する際に利用するものである(図2)。
【0031】
このステップアーム82は下方へ進出した使用位置(図2)と、その上端を中心にして後方へほぼ水平に回動させた収納位置(図1,3)との間で回動可能であり、両位置ではそれぞれロック可能である。足のせステップ80は、利用しない時にはステップアーム82をその上部を支点として下部を後方へ回動させることにより着座シート44の下方に収納することができる(図1,3)。このように収納すれば、着座シート44に着座した子供が、ペダル28を踏む時にこの足のせステップ80に靴や衣服などが触れるのを防止することができる。
【0032】
前記手押し棒54のアウタ56は、その下端がこのステップアーム80の収納位置よりも下方へ突出しないようにその長さが設定されている。このためインナ58を引き上げた手押し棒54の使用位置では、インナ58の下端はアウタ56から下方へ突出しない。またインナ58を押し下げた手押し棒54の収納位置では、インナ58の下端はアウタ56から下方へ突出する。
【0033】
手押し棒54を使用位置に引き上げるのは、子供が足のせステップ80に足をのせて保護者が手押し棒54で押す場合である。この時はステップアーム82は使用位置に進出しているが、インナ58は引き上げられているから、インナ58の下端はアウタ56の下端から下方へ突出していない。このため着座シート44に着座した子供の足や衣服などは手押し棒54の下部に接触せず、子供の靴や衣服などを傷めるおそれがない。
【0034】
また子供が自力でペダル28を踏んで自走する時には、手押し棒54のインナ58は押し下げられている。この時にはステップアーム82も後方へ回動されて収納位置にある。このため足のせステップ80がインナ58の下端前方に位置することになり、この足のせステップ80は子供の靴や衣服などがインナ58の下端に接触するのを防ぐことになる。
【0035】
ここに左右のアウタ56の下端は、樹脂製の連結部材84によって結合されている。この連結部材84は、左右のアウタ56の下端に下方から嵌合固定される筒状部分86,86をブリッジ部88で結合したものであり、アウタ56の下端の開口縁を保護する(図9〜12参照)。
【0036】
筒状部分86,86の下面には円形のキャップ90,90が開閉可能に取付けられている。キャップ90,90は連結部材84と一体成形し、これらの結合部となる樹脂ヒンジで開閉可能とするのがよい。キャップ90,90には、トーションばね92,92により閉方向への復帰習性が付与されている。なおキャップ90の周縁は、筒状部分86の下端面の開口縁に沿って形成した環状の凹部86a(図9,11,12)に密着して係入可能である。
【0037】
従ってインナ58を引き上げてインナ58の下端がアウタ56内に入る状態では、キャップ90はばね92によって自動的に閉じ、筒状部分86の凹部86a内に入って筒状部分86を下方から閉じる。またインナ58を押し下げれば、インナ58の下端はこのキャップ90をばね92に抗して押し開く。
【0038】
このように連結部材84をアウタ56の下端に取付けたから、アウタ56の下端が障害物から保護され、アウタ58の下端が歪むことにより、インナ58の動きがスムースでなくなるのを防ぐことができる。またキャップ90は筒状部分86の凹部86aに密着して嵌合するように係入するから、キャップ90がアウタ56下端の変形を防ぐことにもなり、アウタ56の下端の変形は一層確実に保護できる。
【0039】
この実施態様では後輪36を保持する車軸筒14に荷物箱38が保持されているが、この荷物箱38を取り外すこともあり得る。この時には子供はこの車軸筒14に足をのせて、手押し棒54やグリップ64につかまることがあり得る。このような時に子供の靴や衣服などがアウタ56の下端に接触することが考えられるが、連結部材84やキャップがあるため、アウタ56の下端や子供の靴や衣服などが保護され得る。
【0040】
この実施態様では、手押し棒54を着座シート44の背当て部の後面にほぼ沿わせて斜上後方へ傾斜させ、手押し棒アッパ58の上端に環状のグリップ64を設けた。このグリップ64は図1に示すように手押し棒ロア56の上方の延長線より後傾させた。また手押し棒ロア56の上端は着座シート44の背当て部より上方へ突出させないから、手押し棒アッパ58の収納状態では、グリップ64は図1,3に示すように着座シート44の背当て部上後方に位置することになる。このため着座した子供の頭部にこのグリップ64が干渉することがない。
【0041】
この実施態様では、手押し棒54を簡単に着脱することが可能である。そのためにはまず着座シート44を固定するボルト48aおよび左右一対のボルト48bを緩めて着座シート44を車体フレーム10のメインパイプ16から取外す。そして手押し棒ロア56の上ブラケット60を着座シート44の背当て部に固定する2本のボルト48cを緩めればよい。
【0042】
このようにして手押し棒54を着座シート44から分離した後、着座シート44だけをボルト48a,48bで車体フレーム10のメインパイプ16に固定すればよい。従って子供の成長に合わせて、手押し棒54が不用になればこれを取外して使用できるので、三輪車の使用可能期間を長くすることができる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は以上のように、足のせステップをステップアームの回動端に設け、ステップアームを収納した時に手押し棒アウタの下端がこの足のせステップより下方へ突出しないようにしたから、手押し棒を使用する時にはインナは下方へ突出しない。また手押し棒を使用しない時には、インナの下端がアウタより下方へ突出することになるが、この時はステップアームがインナ下端の前方に位置することになる。このため子供の靴や衣服などがこのアウタの下端やインナの下端に接触することがなくなり、これらを保護することができる。
【0044】
また手押し棒は、車体側に固定した手押し棒ロアと、この手押し棒ロアに対して上方からスライド可能に挿入されその上部にグリップを有する手押し棒アッパとを備え、手押し棒アッパをロック手段によって少なくとも引出した使用位置でロックできるようにしたから、使用しない時には手押し棒アッパを押し下げて収納することができる。
【0045】
このため、この手押し棒を収納位置にしておけば、保護者が目を離したすきに子供がこの手押し棒に万一ぶら下がることがあっても、この手押し棒は後輪より大きく後方へのびていないので車体前部が後輪を支点にして浮き上がるおそれがない。このため車体が不安定になるおそれがない。
【0046】
また子供が自分で足踏みペダルを踏んで走行する時には、手押し棒を収納しておくことができ、この時には手押し棒が上方に高く伸びていないので車体重心が下がる。また長い手押し棒が車体から上方へ長く突出している場合に比べて、収納した手押し棒は走行中に振れることがなくなり、走行安定性が悪くなることがない。さらにこの三輪車を収納する時に手押し棒が邪魔にならず、収納し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を一部断面した側面図
【図2】その手押し棒の使用状態を示す斜視図
【図3】その手押し棒の収納状態を示す斜視図
【図4】ロック手段を示す背面図
【図5】図4におけるV−V線断面図
【図6】図4におけるVI−VI線断面図
【図7】手押し棒ロアの正面図(A)と側面図(B)
【図8】手押し棒の収納状態を示す三輪車の後面図
【図9】連結部材付近を示す後面図(A)と側面図(B)
【図10】連結部材の斜視図
【図11】図10におけるXI−XI線端面図
【図12】図10におけるXII−XII線端面図
【図13】図10におけるXIII−XIII線端面図
【符号の説明】
10 車体フレーム
16 メインパイプ
18 ハンドル回転軸
20 前輪
28 足踏みペダル
36 後輪
44 着座シート
44a インナ部
44b アウタ部
54 手押し棒
56 手押し棒ロア
58 手押し棒アッパ
60 上ブラケット
62 下ブラケット
64 グリップ
68 ロック手段
84 連結部材
86 筒状部分
86a 凹部
88 ブリッジ部分
90 キャップ
Claims (5)
- 1個の操向前輪と2個の後輪とを備え、前輪に左右一対の足踏みペダルが固定された子供用三輪車において、
着座シート下方に軸支されその回動端に設けた左右一対の足のせステップを前記着座シートの前下方へ進出させた使用位置と前記着座シートの下後方へ収納した収納位置との間で可変としたステップアームと、
前記着座シートの着座部後方から斜上後方へのび両端が開いたパイプからなる手押し棒ロアと、
前記手押し棒ロアに引出した使用位置と押下げた収納位置との間でスライド可能となるように挿入され上部にグリップを有する手押し棒アッパと、
前記手押し棒アッパを少なくとも前記使用位置に固定するロック手段と、
を備え、
前記手押し棒ロアの下端を前記ステップアームの収納位置よりも上方に位置させ、前記手押し棒アッパの収納位置でその下部を前記手押し棒ロアの下端より下方へ突出させ、手押し棒アッパの使用位置でその下部を前記手押し棒ロアの中に位置させることを特徴とする子供用三輪車。 - 手押し棒ロアはブラケットにより互いに平行に結合された左右一対のストレートパイプからなるアウタパイプで形成され、手押し棒アッパは前記アウタパイプに挿入される左右一対のストレートパイプからなるインナパイプで形成される請求項1の子供用三輪車。
- 左右一対のアウタパイプの下端には、これら一対のアウタパイプの下端を結合する樹脂製の連結部材が装着されている請求項2の子供用三輪車。
- 手押し棒ロアの下端には、手押し棒アッパを引き上げた使用位置で手押し棒ロアの下端を閉じるキャップが取付けられている請求項1〜3のいずれかの子供用三輪車。
- キャップには、手押し棒ロアの下端を閉じる方向への復帰習性が付与されている請求項4の子供用三輪車。
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