JP2004314684A - ブレーキ付保護者用操向装置及びこの装置を備えた幼児用乗物 - Google Patents

ブレーキ付保護者用操向装置及びこの装置を備えた幼児用乗物 Download PDF

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Abstract

【課題】幼児用自転車や幼児用自動車等の幼児用乗物に取り付けて使用されるものであり、幼児用乗物に幼児を乗せた状態で保護者が自然な立ち姿勢のまま、歩きながらその後ろから片手で押しながら前に進めることができたり、また、保護者の手によって自由に向きを換えたり、ブレーキによる安全操作ができる、幼児用乗物のブレーキ付保護者用操向装置及びこれを備えてなる幼児用乗物を提供することにある。
【解決手段】保護者用ハンドルを上端に備えた長尺ハンドル軸と、この長尺ハンドル軸を幼児用乗物の後部から後上方に向けて取り付けるための保持部とを備えた保護者用操向装置に、幼児用乗物のブレーキ操作を行なう保護者用ブレーキ装置を備えていることを特徴とするブレーキ付保護者用操向装置及びこれを備えてなる幼児用乗物。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼児用2輪車(幼児用自転車)、幼児用三輪車、足踏みペダルを備えた幼児用自動車等の幼児用乗物を、保護者が立った姿勢で後ろから押しながらブレーキ操作ができるブレーキ付保護者用操向装置及びこの装置を備えた幼児用乗物に関する。
【0002】
【従来技術】
従来技術の幼児用自転車としては、例えば、宮田工業株式会社製のウルトラマン14/16/18等が公知である(例えば、非特許文献1参照。)。このタイプの幼児用自転車を含め、一般に市販されている幼児用自転車は、一般の自転車と同じように前輪をハンドルで操向させ、両足でペダルを踏んで後輪を回転させ、ハンドルに設けられているブレーキレバーの操作により車輪の回転にブレーキ力を与える構造を有し、特に、現在市販されている多くの幼児用自転車は、後輪の左右に補助輪を備えて、幼児が自転車を運転したときや停止してときに、自転車が転倒しないように構成されている。
【0003】
【非特許文献1】
宮田工業株式会社1999年発行カタログ (車種番号、FUM−140,FUM−160,FUM−180)。
【0004】
また、幼児用乗物の一種には幼児用三輪車があり、この幼児用三輪車としては、丸石自転車工業株式会社製の三輪車等が公知である(例えば、非特許文献2参照)。このタイプの三輪車を含め、一般に市販されている幼児用三輪車は、フレーム前端のハンドルボスに前輪のハンドル軸を支持し、この前輪の左右にクランクアームを介して足踏みペダルを備え、後輪は左右に2輪有し、フレームの上部にサドルを備えている。
【0005】
【非特許文献2】
丸石自転車工業株式会社1999年発行カタログ (カタログ番号No.X229)。
【0006】
更に、幼児用乗物の一種に幼児用自動車があり、この幼児用自動車としては、座席の前方にホイール形状を有する操向ハンドルを備え、この操向ハンドルの操作によりハンドル軸を回動させて、当該ハンドル軸の下端部に設けられているアームを操作することにより、前輪の操向クランクを操作する構造を有し、また、座席の前下方に設けられているペダルを両足で交互に踏み込むことで、クランク軸を回転させ、クランク軸に設けられているスプロケットと後輪の支軸に設けられているスプロケット間に懸架されているチェーン又はベルトを回転させることによって、後輪に駆動力を与える構造を有する。
【0007】
これらの幼児用乗物は、幼児が自力で運転するようになっており、保護者が後ろから手で押して走行力を与えるときには、保護者が姿勢を前方に傾けて、荷台を押したり、車体の後部を押していた。
【0008】
このため、保護者にとっては、不自然な姿勢を取らなくてはならないため、腰痛等の原因となるなどの問題があった。
【0009】
この問題に対し、本体フレームの後部に設けた保護者用ハンドルを設け、この保護者用ハンドルと前輪及びハンドルの支軸の間を連動機構を介して連動する構成を有している幼児用三輪車が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−247072号公報に記載の幼児用三輪車
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、保護者が幼児用自転車、幼児用三輪車、幼児用自動車等の幼児用の乗物に乗った幼児と一緒に、散歩したり公園で遊んでいる光景がよく見られる。また、幼児用自転車に乗った幼児と一緒に、買い物に出かけたりする光景もよく見受けられる。
【0012】
このとき幼児用乗物に乗った幼児の進む速度と保護者の歩く速さに違いがあると、保護者は時には走ったり、立ち戻ったり、後戻りして、いつも幼児の傍に居ないと幼児が事故に遭う危険性がある。保護者にしても、気苦労や体力を使うことになり、特に、坂道では尚更である。また、幼児が疲れた時には、保護者が後ろから押してあげることも必要となる。
【0013】
また、公園で遊ぶときに、幼児の乗った幼児用乗物を後ろから保護者が押して、子供を更に楽しくさせたり、運転の練習をさせて、幼児用乗物を通じて親子のふれあいの機会を多くすることも必要である。
【0014】
ここで、座席後下方から後上方に向けて保護者用ハンドルを備えている幼児用乗物においては、幼児を三輪車に乗せて、保護者が後ろから片手で押しながら、一緒に歩くことができたり、公園で幼児の乗った幼児用乗物を後ろから保護者が押して、子供を更に楽しくさせたり、親子のふれあいができるのであり、保護者も腰を屈める必要がないので、疲れないという利点がある。
【0015】
しかしながら、このタイプの保護者用ハンドルを備えた幼児用乗物においては、保護者が、幼児を乗せた三輪車を坂道の途中で止めて立ち話をしている途中にうっかり保護者用ハンドルから手を離したり、手に持っている荷物をもう片方の手に持ち替えるときに、三輪車が坂道を自然に下り、ときにはその勢いを増し、幼児を極めて危険な目に遭わすことにもなる。
【0016】
そこで、本発明者は、これらの課題を解決するためには、保護者が幼児用乗物の後ろから、自然な立ち姿勢のまま、保護者が幼児用乗物の後ろから操作できるブレーキが必要であると考えた。本発明のブレーキ付保護者用操向装置は、このような背景のもとに発明されたものである。また本発明者は、この装置を幼児用自転車や、幼児用三輪車、幼児用自動車などの幼児用乗物に備えるための、様々な工夫も試みた。
【0017】
このような経緯を経て完成するに至った本発明は、幼児用自転車、幼児用三輪車、幼児用自動車等の幼児用乗物に取り付けて使用し、幼児用乗物に幼児を乗せたまま、保護者が自然な立ち姿勢のまま、歩きながらその後ろから片手で押しつつ前進することができるのであり、また、保護者の手によって、ブレーキ操作ができるのであり、幼児を幼児用乗物に乗せたまま、保護者は自分の歩く速さに合わせて幼児用乗物を移動させることができる上、保護者が自然な立ち姿勢のまま後ろから押して走行させたり、運転の練習させることができるブレーキ付保護者用操向装置を提供すること、及びこの装置を備えた幼児用自転車や幼児用自動車等の幼児用乗物を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、保護者用ハンドルを上端に備えた長尺ハンドル軸と、この長尺ハンドル軸を幼児用乗物の後部から後上方に向けて取り付けるための保持部とを備えた保護者用操向装置に、幼児用乗物のブレーキ操作を行なう保護者用ブレーキ装置を備えていることを特徴とするものである。
【0019】
即ち、本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、幼児用自転車、幼児用三輪車、幼児用自動車等の幼児用乗物の後上方に向けて取り付けて使用するものであり、保護者用のブレーキ装置を備えるものである。
【0020】
その取り付けにおいて、保護者用ハンドルは、幼児用乗物の後方に居る保護者が自然な立ち姿勢のまま手で握ることができるように、幼児用乗物の座席後方に長尺ハンドル軸及びその保持部を介して位置させ、ブレーキ装置は主としてこの保護者用ハンドルに取り付けられている。
【0021】
本発明のブレーキ付保護者用操向装置に用いられている保護者用ハンドルは、両手で操作できる形状のものでも良いが、片手で操作できるもの、例えば、楕円形状のもの、略三角形状のもの、円筒形のグリップ状のものなどが挙げられるのであり、これらの中でも、特に、手で持ち易く、手で持って前方に押し易い楕円形状のものが最適である。
【0022】
なお、本発明においては、この保護者用ハンドルを左右に回動させることによって前輪の操向方向を左右に回動させるように構成しても良いのである。この場合、その操向の動力伝達構造としては特に限定されるものではないが、具体的には、例えば操向ハンドルを左右いずれかの方向に回動させることによって操向ハンドルを支持している長尺ハンドル軸を連動させ、長尺ハンドル軸の下端部に取り付けられているワイヤー操作部を回動操作させることによって、2本のプッシュプルワイヤーを操作し、幼児用乗物のハンドル軸に設けられているワイヤー操作部とともにこのハンドル軸を回動させ、前輪の操向方向が決められる構造等を挙げることができる。
【0023】
本発明に係るブレーキ付保護者用操向装置における保護者用ブレーキ装置としては、当該操向装置自体に単独でブレーキ機能を備えているものや、当該操向装置を操作することにより、幼児用乗物に備え付けられているブレーキ装置を操作するものであっても良いが、後者の方が、構造上無駄がなく、コンパクトにでき、製造コストを押さえることができるため好ましい。
【0024】
そして、本発明において、保護者用ブレーキ装置としては、保護者の操作により、幼児用乗物のスピードを調整したり、停止させたりするものであれば、特に限定されるものではなく、ワイヤー等を用いてブレーキ装置を操作する有線機構や電波や赤外線等を用いてブレーキ装置に指令を送信する無線機構のいずれであっても良い。
【0025】
しかしながら、コストの面や誤作動を防止するためにはワイヤー等を用いてブレーキ装置を操作する有線機構の方が好ましく、この有線機構の好ましい例としては、保護者用ハンドルに設けたブレーキレバーと、このブレーキレバーの操作によって幼児用乗物のブレーキ装置を作動させるブレーキワイヤーと、このブレーキワイヤーの一端を幼児用乗物のブレーキ装置に接続する接続操作具とを備えたものを挙げることができる。このように構成すると、幼児用自動車のブレーキシューやブレーキ板などがそのまま利用できる。
【0026】
なお、前記接続操作具は、保護者用のブレーキ装置から延出しているブレーキワイヤーの一端を、幼児用乗物のブレーキ装置に接続して、幼児用乗物のブレーキを制動させることができる構造のものであれば良く、その構造は特定のものに限定されないが、その好ましい例としては、接続操作具は、幼児用乗物のブレーキワイヤーを覆っているアウターを前後に分断させ、その後側のアウターにおける前端部に装着する装着部を備える固定部材と、ブレーキワイヤーの中途部を露出させて当該中途部をブレーキ作動させる方向に操作する作動部を有する作動部材と、この作動部材の作動部を近接・離反方向に可動するバネとを備え、前記作動部材の作動部がブレーキレバーによって作動するようにブレーキワイヤーの先端部が支持されている構造のものを挙げることができる。
【0027】
この構造の接続操作具の原理は、例えば洗濯バサミに見い出すことができる。洗濯バサミを例に挙げて分かり易く説明すると、洗濯バサミの左右先端部の一方をアウターに固定し、他方でブレーキワイヤーを引くことができるようにし、洗濯バサミの手で操作する左右後端部の一方に保護者用のブレーキ装置のアウターを支持し、他方にそのブレーキワイヤー(インナー)を装着する。このようにすると、保護者用のブレーキ装置のブレーキレバーを操作すると、洗濯バサミの先端が開き、これによりブレーキワイヤーが引き付けられる方向に移動し、ブレーキが作動する。
【0028】
また、上述した構造の接続操作具に代わる他の手段として、チェーンステイに固定した固定部材に、保護者用ブレーキのブレーキワイヤーを覆っているアウターの後端部を装着し、この固定部材の後方にスライド部材をバネで後方に付勢させた状態でスライド自在に支持して、当該スライド部材に保護者用ブレーキのブレーキワイヤーの後端部と幼児用乗物のブレーキのブレーキワイヤーを覆っているアウターの後端部とを装着して、当該アウター内から延出させたブレーキワイヤーの引き操作と、保護者用ブレーキレバーの操作による前記スライド部材の引き操作によって幼児用乗物のブレーキワイヤーをアウターとともに引き操作できる接続操作具が挙げられる。
【0029】
この固定部材は、後輪を支持している左右のチェーンステイの前部に固定されており、その固定構造の好ましい1形態として、固定部材の上部を略T形状に形成して、この部分を左右のチェーンステイの前部間に懸架させて上部を溶接で固定し、その下部をワイヤーなどが後輪やチェーンに接触しないように左側方に寄せたものが挙げられるのであり、このように構成すると固定部材を強固に固定できるので望ましい。
【0030】
この固定部材の下部は、保護者用ブレーキレバーから延出したブレーキワイヤーのアウター後端部を装着するための装着部分となる開孔又は切欠き孔を有し、固定部材の前面側からこの開孔又は切欠き孔内に前記アウター後端部を突入させて、このアウター後端部をナットで固定部材に固定するように構成しても良いのである。
【0031】
そして、このアウター内から後方に向けて延出させたブレーキワイヤー(インナー)の後端部を、固定部材後方に位置するスライド部材に装着させるようにしても良いのである。
【0032】
前記スライド部材は、固定部材に支持されてその後方に位置し、その好ましい支持形態として、例えば、固定部材から後方に向けて丸棒形状にガイド棒を突出させ、このガイド棒にスライド部材に設けた筒部を嵌入支持させたものが挙げられるのであり、このように構成すると、スライド部材の姿勢が安定し、常に安定したブレーキ力を確保できるので好ましい。
【0033】
そして、コイルバネをガイド棒に支持させた状態で固定部材とスライド部材との間に位置させて、保護者用ブレーキレバーの操作によって前方に引き付けられているスライド部材を、その操作を解除したときに、このコイルバネの付勢力で元の位置に戻るように構成されている。
【0034】
そして、このスライド部材に、幼児用乗物のブレーキのブレーキワイヤーを覆っているアウターの後端部を前方から装着し、このアウター内からブレーキワイヤーの後端部を後方に向けて延出させて、この後端部を幼児用ブレーキの作動アームに装着させている。
【0035】
又、幼児用乗物におけるブレーキのブレーキワイヤーの引き付けを解除したときに、この作動アームを元の位置に復帰させるバネを設けて、ブレーキ操作による制動力が確実に解除できるようにした。
【0036】
本発明において、接続操作具は、このような洗濯バサミのような開閉構造を持つものが、構造が簡単であり、故障も少なく、丈夫であり、安価に製造できるなどの様々な利点があることから最適とするが、例えば、回動開閉する構造のものではなく、直線方向に開閉する構造のものであってもよい。なお、いずれの構造のものにも、ブレーキワイヤーを操作する先端部がバネによって閉じる方向に付勢され、保護者用のブレーキレバーを解除方向に戻すと、接続操作具の先端部が閉じる方向に戻り、ブレーキワイヤーが元の位置に戻るようになっている。
【0037】
本発明のブレーキ付保護者用操向装置を以上のように構成すると、幼児用乗物に幼児を乗せたまま、保護者が自然な立ち姿勢のまま、歩きながらその後ろから片手で押しながら前に進めることができ、ブレーキ操作できるのである。また、上述の保護者用ハンドルを左右に回動させることによって前輪を操向させる構成を併せて合わせて採用した場合には、更に保護者の手によって自由に向きを換えることもできるのである。
【0038】
ところで、保護者が、幼児用乗物に幼児を乗せたまま、坂道で立ち止まって手を離すことがあると、幼児用乗物がその位置で停止することなく自然に坂道を下るという危険な状態を招く。
【0039】
このため、本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、ブレーキレバーのレバー作動状態においてブレーキが掛かり、ブレーキレバーのレバー解除状態においてブレーキが解除されるように構成しても良く、或いは逆に、ブレーキレバーのレバー作動状態においてブレーキが解除され、ブレーキレバーのレバー解除状態においてブレーキが作動するように構成しても良いのである。
【0040】
ところで、本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、ブレーキレバーを作動させた状態においてブレーキが作動する構成のものよりも、ブレーキレバーを作動させた状態においてブレーキが解除され、ブレーキレバーの解除状態においてブレーキが作動する構成のものを採用することが好ましく、このように構成することにより、保護者がブレーキレバーを作動している間、運転する幼児は幼児用乗物を自由に進めることができるが、一旦保護者がブレーキレバーから手を離せば、幼児用乗物にはブレーキがかかり、幼児用乗物をその位置で停止させることができるようになるのである。
【0041】
又、本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、更に、保護者用ブレーキレバーには、レバー作動状態を維持する係止機構を設けることが好ましく、このように構成することにより、ブレーキが作動している状態、ブレーキが解除されている状態、或いはその中間におけるいずれかの状態を維持することができ、保護者の手を放れて幼児が自由に運転させたり、スピードが出過ぎないように調節したり、幼児用乗物をその位置で停止させることができるようになるのである。
なお、本発明においては、当該係止を解除するリリース用操作部が併せて設けられているものも好ましい。
【0042】
ところで、前述した本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、幼児用乗物の後部から後上方に向けて取り付けて使用するものであり、本発明者は、好適な幼児用乗物として幼児用自転車を挙げる。特に、後輪の両側に補助輪を取り付けたものが望ましい。この場合、ブレーキ付保護者用操向装置の主要な部分である長尺ハンドル軸は、幼児用自転車のクランク軸の近接する後方から左右のサドルステイ間を通り、幼児用自転車の後上方に向くように取り付けられ、その取り付けは、長尺ハンドル軸の保持部を、左右のサドルステイ、左右のチェーンステイ、クランク軸を保持している筒部などの適当なフレームの個所に装着したり、或いは固定することにより可能となる。
【0043】
この他にも、本発明のブレーキ付保護者用操向装置は、幼児用三輪車や幼児用自動車にも取り付けて使用できる。
【0044】
一般に、幼児用三輪車はブレーキを設けていないので、後輪にブレーキ装置を設けて本発明のブレーキ付保護者用操向装置に対応させる。
【0045】
そして、前輪の左右に位置するペダルをクランクアームと共に、前輪の車軸に対して着脱できるように構成し、別途、足置部をこの位置に取り付けることができるようにする。このように構成すると、保護者の歩く速さでペダルが回転して幼児の足を危険な目に遭わせることがない。
【0046】
幼児用自動車は、座席の前方にホイール形状を有する操向ハンドルを備え、幼児が座席に座った姿勢のまま、この操向ハンドルの操作によりハンドル軸を回動させて、ハンドル軸の下端部に設けられているアームを操作することにより前輪の操向クランクを操作する構造を有する。
【0047】
また、座席の前下方に設けられているペダルを両足で交互に踏み込むことで、クランク軸を回転させ、クランク軸に設けられているスプロケットと後輪の支軸に設けられているスプロケット間に懸架されているチェーン又はベルトを回転させることによって、後輪に駆動力を与える構造を有するものが該当する。この他にも、モータの駆動力を得て走行する充電電動式の幼児用自動車であっても良い。
【0048】
なお、ペダルを両足で交互に踏んで走行する幼児用自動車の場合、保護者が後ろから押すと、ペダルもこれに連れて回転するために、ペダルに乗せた幼児の足に危険が及ぶ。
【0049】
このため、本発明では、幼児用乗物の車輪と車輪を回転させるペダルとを連動させている動力伝達部の一部個所を動力の遮断を可能とする構造にして、保護者がこの動力の遮断操作ができるようにした。
【0050】
その遮断構造としては、クランク軸のスプロケットと後輪車軸のスプロケット間に懸架してあるベルトのテンションを緩めたり、後輪車軸とその軸上のスプロケットがクラッチ板や、ピンなどを介して連動させ、またその解除ができる構造が挙げられる。
【0051】
本発明における保護者用操向装置においては、保護者用ブレーキ装置と共に幼児用乗物に対して着脱自在な構造を有し、保護者用操向装置を使用しないとき、或いは保護者用操向措置が不要になったときに、これを取り外すことができるように構成しても良いのである。
【0052】
そして、保護者用ブレーキ装置の取り外しが容易に行なえるように、保護者用ブレーキにおけるブレーキワイヤーの途中部分をジョイントで接続したものが望ましい。
【0053】
更に、本発明においては、保護者用のハンドル軸やその周囲の保持部が簡単に着脱できるように、保護者用ハンドル軸を、下部を残して上部が取り外しできる上下分割可能な構造のものが挙げられる。このように構成すると、必要に応じて、簡単にブレーキ付保護者用操向装置を幼児用乗物に装着できたり、或いは、取り外すことができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明のブレーキ付保護者用操向装置の具体的な実施の形態を幼児用自転車に適用したものについて詳述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0055】
図1の(a)図は本発明の第1実施形態によるブレーキ付保護者用走行装置(以下、第1実施形態の走行装置と略称する。)を装着した幼児用自転車を示した側面図であり、同(b)図は保護者用ハンドルを示す要部平面図であり、同(c)図は同じく保護者用ハンドルの要部後面図である。
【0056】
図1の(a)図では、第1実施形態の走行装置1が幼児用自転車50に装着されている。第1実施形態の走行装置1は、保護者用の操向装置2に保護者用のブレーキ装置3を装備しており、保護者用の操向装置2は、保護者用ハンドル4と、この保護者用ハンドル4を上端に装着した長尺ハンドル軸5と、この長尺ハンドル軸5全体を保持している長尺状を有する金属パイプ製の保持部6と、この保持部6の下部に装着されているワイヤー操作部ケース7とによって構成されており、前記保持部6を幼児用自転車50のサドルSの下方から幼児用自転車50の後上方に向けて突出するように装着されている。
【0057】
前記保護者用ハンドル4は、本実施形態では、図1の(b)及び(c)図に示すように、保護者が片手で持ち易い楕円形状を有する、例えば合成樹脂で形成されており、保護者が片手で押したり、回動させ易いように、略水平に向けてある。
【0058】
そして、図1の(a)図に示すように、前記保持部6の下部側に位置するワイヤー操作部ケース7内から幼児用自転車50のハンドル軸51を保持しているハンドルボス52の下部に装着したワイヤー操作部ケース53内に向けてプッシュプルワイヤー18,19をそのアウター20,21とともに接続させている。
【0059】
図2の(a)図は、保持部6の下部側に位置するワイヤー操作部ケース7内を拡大して示した側面断面図であり、同(b)図は同じく平面断面図である。
【0060】
これら各図に示すように、ワイヤー操作部ケース7は左右両端近傍から夫々ワイヤーガイド部7a,7bを突出させた平面視、略円形を有する上下分割構造の金属製又は樹脂製のものであり、ワイヤー操作部ケース7の上面中央には、長尺ハンドル軸5とともに保持部6の下部を突入させる開口7cが形成されており、この開口7c内に突入させた長尺ハンドル軸5の下部に、ワイヤーガイド板8がワイヤー操作部9とともにネジ13,14で止められている。
【0061】
又、前記長尺ハンドル軸5の下部支持は、ワイヤー操作部ケース7の内側下面中央から上方に向けて突出させたボス7dにネジ16を挿通させ、このネジ16の先端部を長尺ハンドル軸5の下端面から内部に向けて螺装して、ボス部7d上に支持させることにより行なわれており、保持部6とワイヤー操作部ケース7とは、保持部6の下部に形成されているフランジ部6aと該ワイヤー操作部ケース7の上面とを重ね合わせて、双方をボルト17,17で装着されている。
【0062】
そして、ワイヤーガイド部7a,7bからワイヤー操作部ケース7内に挿通させた2本のプッシュプルワイヤー18,19の一端近傍部を、一方を右側から、他方を左側からそれぞれワイヤーガイド板8の外周面に沿わせ、各先端部をワイヤー操作部9の後端にボルト10を用いて装着させている。そして、前記各プッシュプルワイヤー18,19のアウター20,21の一端をワイヤーガイド部7a,7bの先端にボルト22を用いて装着させている。
【0063】
次に、図1の(a)図に示す幼児用自転車50に装着されているワイヤー操作部ケース53の内部構造について説明する。
図3の(a)図は、ワイヤー操作部ケース53内を拡大して示す側面断面図であり、同(b)図は同じく平面断面図である。
【0064】
これら各図に示すように、ワイヤー操作部ケース53は、前述したワイヤー操作部ケース7と略同様の形状を有しており、左右両端近傍の後部から夫々ワイヤーガイド部53a,53bを突出させた平面視略円形を有する金属製又は樹脂製のものであり、このワイヤー操作部ケース53の上面中央には、ハンドル軸51とともにハンドルボス52の下部を突入させる開口53cが形成されており、この開口53c内に突入させたハンドル軸51の下部に、ドーナツ板形状を有するワイヤー操作部54が装着されている。
【0065】
そして、前記ワイヤー操作部54の後端中央における左右に形成された円弧状の切欠溝54c,54cと、この切欠溝54c,54cに連通するピン孔54b、54bが上下方向に向けて形成されている。
【0066】
そして、前記ワイヤーガイド部53a,53bからワイヤー操作部ケース53に挿通させた2本のプッシュプルワイヤー18,19の他端近傍部分を、一方を右側から、他方を左側からそれぞれワイヤー操作部54の外周面に沿わせ、各先端部に装着してあるピンをピン孔54b内に上下に重ね合わせた向きで突入させることにより、2本のプッシュプルワイヤー18,19の他端側の先端部分をワイヤー操作部54に装着させている。そして、各プッシュプルワイヤー18,19のアウター20,21の他端をワイヤーガイド部53a,53bの先端に装着させている。
そして、ハンドル軸51とワイヤー操作部54とをピン56で連結して回動方向に連動するようにしてある。
【0067】
以上のように2本のプッシュプルワイヤー18,19の各一端をワイヤー操作部9に、各他端をワイヤー操作部54に装着することにより、図1の(a)に示す保護者用ハンドル4を左右いずれかの方向に回動操作すると、図2の(a)図及び(b)図に示す長尺ハンドル軸5を介してワイヤー操作部9が回動して一方のプッシュプルワイヤー18(19)が引かれる。その結果、図3の(a)図及び(b)図に示すワイヤー操作部54が回動し、更に、ハンドル軸51を通じて幼児用自転車50の操向ハンドル54及び前輪55を支持しているフォーク56を介して前輪55を左右方向に操向させることができる。
【0068】
更に、保護者用の操向装置2に装備されている保護者用のブレーキ装置3について説明する。
図1の(a)図に示す保護者用のブレーキ装置3は、保護者が幼児用自転車50の後ろからブレーキを制動する装置であり、幼児用自転車50のブレーキレバー57とブレーキ部58とを連動させているブレーキワイヤー70の後部近傍における中途部において、保護者用の操向ハンドル4に設けられた保護者用ブレーキレバー90から当該ブレーキワイヤー70を操作する機構を備えている。
【0069】
このため、保護者用ハンドル4における保護者用ブレーキレバー90にブレーキワイヤー69の一端を装着し、又、このブレーキワイヤー69の他端をブレーキ装置3の接続操作具60に装着している。
【0070】
図4の(a)及び(b)はブレーキ装置3を示す図である。
図4に示すように、ブレーキ装置3の接続操作具60は、この場合、固定部材61と作動部材62とを略V字状に組み付けてバネ68で付勢した洗濯バサミの如き構造を有する。
【0071】
図1の(a)図を参照しつつ図4に沿って、接続操作具60の構造とその取付構造及びその動きを詳しく説明すると、固定部材61と作動部材62とは中途部を係合させて、双方の下端部61a,62aがバネ68で近接又は接当する方向に付勢された組付構造を有する。
【0072】
図4に示すように、幼児用乗物のブレーキワイヤー70のアウターは、後部近傍個所が前後に分断されて前後2本のアウター72,73に形成されており、この2本のアウター72,73の間からブレーキワイヤー70の中途部を露出させてあり、ブレーキレバー側のアウター72の後端近傍に位置するブレーキワイヤー70の中途部には前記作動部材62の下端部62aに係止される係止部材79が固定されている。
【0073】
前記接続操作具60の固定部材61には、その下端部61aに、分断した後部側のアウター73の前端部を挿通する開孔61bが形成され、又、その上端部に、保護者用のブレーキレバー側から延出させたブレーキワイヤー69の先端部が挿通される開孔61cが形成されている。
【0074】
一方、接続操作具60の作動部材62には、その下端部62aに、前述したアウター72,73の間から露出しているブレーキワイヤー70を挿通させる開孔62bが形成され、又、その上端部に、保護者用のブレーキレバー90側から延出されたブレーキワイヤー69のワイヤー63を挿通させる開孔62cが形成され、このワイヤー63の先端部を開孔62cに挿通させてピン74を装着して前記作動部材62に固定されている。
【0075】
そして、この接続操作具60は、固定部材61の下端部61aに外側からアウター73の先端部を突入させて、この先端部近傍に螺装したナット74によって、アウター73を固定部材61に受け止めるようにし、一方、作動部材62の下端部62aにおける開孔62b内にブレーキワイヤー70の中途部を挿通させて、このブレーキワイヤー70の中途部に設けてある係止部材79を当該作動部材62の外側面に接当させた状態で、幼児用自転車のブレーキワイヤー70側に取り付けられている。
【0076】
そして、固定部材61の開孔61c内に保護者用のブレーキレバー側から延出させたブレーキワイヤー69の先端部を挿通させて、この先端部近傍に螺装したナット77によって固定部材61に受け止めるようにし、このブレーキワイヤー69におけるワイヤー63の先端部を開孔62cに挿通させて作動部材62の外側にピン74を装着、接当させている。
【0077】
このような取付構造に構成すると、保護者用のブレーキレバー90の操作により作動部材62の上端部を引きつけて、その下端部62aが固定部材61の下端部61aに対して開く方向に作動して、ブレーキワイヤー70の中途部に固定してある係止部材79を引き、ブレーキ操作できるようになる。そして、保護者用のブレーキレバー90の操作を解除させると、バネ63の付勢力によって、作動部材62の下端部62aを元の閉じる方向に戻し、ブレーキの制動を解除させる。
【0078】
なお、本実施例においては、保護者用のブレーキレバー90を作動させた状態においてブレーキが作動する構成のものとなっているが、ブレーキレバー90の操作によるワイヤーの引きつけを逆に構成することにより、ブレーキレバーを作動させた状態においてブレーキが解除され、ブレーキレバーの解除状態においてブレーキが作動する構成のものとすることもできる。
【0079】
勿論、このブレーキワイヤー70を、図1の(a)図に示す幼児用自転車50の操向ハンドル54に装着されているブレーキレバー57の操作によっても引きつける方向に操作してブレーキ作動ができるように構成されている。
【0080】
ところで、本実施例においては、保護者用のブレーキレバー90に設けてあるレバー91の操作で、ブレーキを作動させたままにしたり、或いは解除させたままにしたりすることができるように構成されている。
【0081】
図5は保護者用の操向装置2を幼児用自転車50に取り付ける構造を示す要部側面図であり、図6は幼児用自転車における左右のサドルステイ81,81に支持部材82を装着した状態を示す平面図であり、図7は幼児用自転車のハンガーラグ(ボトムブラケットラグ)84と左右のチェーンステイ85,85の前端間に保護者用操向装置2の保持部の下部を装着した状態を示す平面図であり、図8は同じくその側面図である。
【0082】
これら各図に示すように、保護者用操向装置2の長尺ハンドル軸5とその保持部6はその下部において着脱可能な分割構造を有する。
【0083】
図5〜図8に示すように、幼児用自転車50における左右のサドルステイ81,81の間に、保持部6を挿通させる大きさの筒状の支持部材82が固定されている。そして、幼児用自転車50のクランク軸を支持している金属製筒体よりなるハンガーラグ(ボトムブラケットラグ)84と、左右のチェーンステイ85,85の間に、保持部6の下部側6Bを溶接によって装着している。
【0084】
そして、図7及び図8に示すように、下部側の保持部6Bの上端外周面に、上部側の保持部6Aの下端部を挿通支持させる筒部材87を上方に向けて突出させた状態で固定してある。
【0085】
一方、長尺ハンドル軸5は下部側の分割部5Bと上部側の本体部5Aとが回転方向に連動する接続になるように、下部側の分割部5Bには、上部側の本体部5Aの下端部が嵌まるピン94が横方向に係止されている。図示していないが、上部側の本体部5Aの下端部には、このピン94に嵌まるU形状に切欠部が形成されている。そして、上下の保持部6A,6Bが回転しないように、摘み付きネジ89で固定できるようにしてある。
【0086】
なお、上下のハンドル軸の連結を、他の方法、例えば、双方の端部を合わせることにより、角形溝と角型の突起による組み付け、又はスプラインを利用した接続ができるようにしてもよい。
【0087】
また、本発明のブレーキ付保護者用操向装置は、幼児用の自動車に取り付けることもできる。
図9は半発明のブレーキ付保護者用操向装置1を幼児用自動車100に取り付けた状態を透視して示した平面図である。
図9に示す幼児用自動車100は、車台(図示せず)の上にボディ101を搭載し、このボディ101の中央に設けられている大きな開口102内に座席103が取り付けられており、この座席103の前方には操向ハンドル104を備えられている。
【0088】
そして、この操向ハンドル104を支持しているハンドル軸105の下端部に、前輪106,106の操向を行なうリンク107を操作する操作アーム108を突出させている。
【0089】
そして、更に、座席103の前下方に、ペダル110.110がクランク軸111で支持されており、このクランク軸111には、ベルトスプロケット112が装着されており、このベルトスプロケット112の後方には、後輪113、113の車軸114が位置し、この車軸114上にベルトスプロケット115が装着されている。
【0090】
そして、双方のベルトスプロケット112,115間にはベルト116が掛けられ、このベルト116をテンションプーリー117で緊張させて、ペダル110,110によるクランク回転を後輪113,113に伝達し、テンションプーリー117によるベルト116の緊張を弱めることで、ベルト116による動力伝達を遮断するクラッチ機能を有する構造になっている。
【0091】
本発明のブレーキ付保護者用操向装置1の操向装置2は、この幼児用自動車100の後方から保護者が保護者用ハンドル4を操作してハンドル軸105を回動させ、また、ブレーキレバー90の操作により、後輪113,113の車軸114上に設けられているブレーキディスク118を制動し、更に、レバー119の操作によりテンションプーリー117を操作して、ブレーキ付保護者用操向装置1の使用時にはペダル110,110やクランク軸111が連動しないようにして、幼児の足を守っている。
【0092】
図10は、本発明の第2実施形態によるブレーキ付保護者用操向装置を備えた幼児用自転車の要部側面図であり、図11は同じく接続操作具周辺部を拡大して示す側面図であり、図12は同じくその接続操作具を示す分解斜視図である。
【0093】
これら各図に示すように、本発明の第2実施形態によるブレーキ付保護者用操向装置2Aでは、幼児用自転車50の左右のチェーンステイ85,85に固定部材61が固定されている。
【0094】
この固定部材61は、上部61aが略T形状を有し、この上部61a部を左右のチェーンステイ85,85の前部間に懸架させた状態で当該チェーンステイ85,85の上部に溶接されて固定されている。
【0095】
この固定部材61の下部61bは略逆三角形状の板状に形成されており、ワイヤーなどが後輪やチェーンに接触しないように左側方に寄せた形状になっており、この下部61bには、保護者用ブレーキレバー90に一端を装着したブレーキワイヤー68のアウター69の後端部を装着するための装着部分となる開孔61cが形成され、更に、下部61bの後面から後方に向けて丸棒形状のガイド棒65を突出させてある。
【0096】
又、前記開孔61c内に、前方から前記アウター69の後端部を突入させて、この後端部を、ナットを用いて固定部材61に装着してある。
【0097】
この固定部材61の後方には、小判形状を有するスライド部材64が、その後面から後方に向けて突出している筒部64a内に前記ガイド棒65を突入させて、前後にスライド自在に支持されており、固定部材61とスライド部材64との間に、コイルバネ66を前記ガイド棒65に支持させた状態で備えられ、保護者用ブレーキレバー90の操作によって前方に引き付けられたスライド部材64を、その操作を解除したときに、このコイルバネ66の付勢力で元の位置に戻るようにしてある。
【0098】
そして、このスライド部材64の後面に設けられている装着部64bに、前記アウター69内から後方に向けて延出させたブレーキワイヤー68の後端部を接続してある。
【0099】
又、スライド部材64の前面側から、スライド部材64に形成されている開孔64c内に向けて幼児用自転車50のブレーキワイヤー70のアウター72後端部を突入させて、この後端部を、ナットを用いてスライド部材64に装着している。
【0100】
更に、このアウター72内から後方に向けて延出させたブレーキワイヤー70の後端部を、後方に位置する幼児用自転車のブレーキを作動させる作動アーム59に装着してあり、幼児用自転車のブレーキ制動操作を解除したときに当該作動アーム59が元の位置に復帰するように、スライド部材64と作動アーム59との間に、チェーンステイ85に支持されているバネ受け部材67の先端近傍部分を位置させ、このバネ受け部材67と作動アーム59との間にコイルバネ75を位置させている。
【0101】
このように構成すると、幼児用自転車のブレーキ操作をしたときに、そのブレーキワイヤー70の引き付けによって、作動アーム59を手前方向に回動操作してブレーキ制動が行なわれ、ブレーキ操作を解除すると、作動アーム59はコイルバネ75の付勢力によって元の位置に復帰してブレーキ制動が解除される。
【0102】
また、保護者用ブレーキレバー90を操作して、そのブレーキワイヤー68を引くと、スライド部材64が手前方向にスライドし、このスライドによってブレーキワイヤー70がそのアウター72とともに手前方向に引かれて、作動アーム59を手前方向に回動操作してブレーキ制動が行なわれる。
【0103】
ところで、図10に示す保護者用操向装置2のハンドル軸5はその途中部において着脱可能な他の実施形態による分割構造を有している。
【0104】
図13は上部側のハンドル軸5の本体部5Aを取り外した状態を示す自転車の要部側面図であり、図14はハンドル軸5を構成している下部側の分割部5Bと上部側の本体部5Aとの連結部分を示す正面断面図である。
【0105】
図10及び図13に示すように、ハンドル軸5の下部側の分割部5Bの上端近傍部分が左右のサドルステイ81,81の前部間に届く長さよりも短い長さを有し、その上部の外周面に、上部側の本体部5Aを接続するための接続用パイプ57の下部が装着されている。
【0106】
この分割部5Bは、その下部が、ハンガーラグ(ボトムブラケットラグ)84と、左右のチェーンステイ85,85の間に位置させて、ハンガーラグ84に溶接によって装着されて支持されており、接続用パイプ57は左右のサドルステイ81,81の前部間から斜め後方に多少突出した状態になっている。
【0107】
そして、この接続用パイプ57の上端近傍部には、上部側の本体部5Aを取り外したときに、接続用パイプ57上端の開口から雨水や埃等が入らないようにするためのキャップ58が取り付けられており、図10に示すように、上部側の本体部5Aを接続用パイプ57内に嵌入して双方を連結した状態にあるときには、前記開口から取り外したキャップ58は、接続用パイプ57に嵌め付けたリング部分で支持された状態になっている。
【0108】
図14に示すように、ハンドル軸5を構成している下部側の分割部5Bと上部側の本体部5Aとの連結は、上部側の本体部5Aの下部を前記接続用パイプ57内に突入させ、上部側の本体部5A内の対向する2側方から、U形状を有するバネ89によって付勢させた2個のピン87,87を、接続用パイプ57に形成されている2箇所の開孔57a,57a内から更に外側に突出させることにより行なわれており、このように構成すると、上部側の本体部5Aを左右何れかの方向に回転操作したとき、下部側の分割部5Bのワイヤー操作部ケースの上方部分が共に連動する。
【0109】
なお、接続用パイプ57内から上部側の本体部5Aを取り外すときには、2個のピン87,87の先端部を指先或いはドライバーの先端などで押さえて後退させた状態で、本体部5Aを上方に引くと、本体部5Aは接続用パイプ57内から抜き取り可能になる。
【0110】
そして、図10及び図13に示すように、保護者用ブレーキのブレーキワイヤー68の途中部を分断させて、この分断させた部分をジョイント99で接続させるようにすると、上部側の本体部5Aの着脱が容易にできる。
【0111】
【発明の効果】
本発明に係るブレーキ付保護者用操向装置においては、幼児用乗物に装着することができる結果、この幼児用乗物に幼児を乗せたまま、保護者が自然な立ち姿勢のまま、歩きながらその後ろから片手で押しながら前に進めることができたり、また、保護者の手によって自由に向きを換えたり、ブレーキ操作ができるようになる。
【0112】
この結果、本発明に係るブレーキ付保護者用操向装置においては、幼児を幼児用乗物に乗せたまま、保護者は自分の歩く速度に合わせて、幼児用乗物を移動させることができたり、或いは公園で遊ぶときにも、幼児用乗物に乗った幼児の後ろから、保護者が自然な立ち姿勢のまま押して、幼児用乗物を走行させたり、運転の練習させることができるようになり、このような親子のふれあいによって、子供を更に楽しくさせたり、豊かな心を育んだりすることができるなどの効果を奏するのである。
【0113】
そして、特に、本発明のブレーキ付保護者用操向装置においては、保護者用のブレーキレバーに、レバー作動状態を維持する係止機構を設けると、ブレーキが作動している状態、ブレーキが解除されている状態、或いはその中間におけるいずれかの状態を維持することができる結果、保護者の手を放れて幼児が自由に運転、操行させたり、逆に、保護者の手を放れた状態での幼児の自由な運転を制御させたり、スピードが出過ぎないように調節したり、幼児用乗物をその位置で停止させることができるなどの効果を奏するのである。
【0114】
更に、本発明に係るブレーキ付保護者用操向装置においては、幼児用車両に着脱できる構造に形成されている結果、必要に応じて利用できるのであり、不要な場合には取り外して、一般の幼児用乗物のようにシンプルな形状に構成できるなどの効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1において(a)図は、本発明の1実施形態によるブレーキ付保護者用走行装置を装着した幼児用自転車を示す側面図である。
図1において(b)図は、保護者用ハンドルを示す平面図である。
図1において(c)図は、同じくその保護者用ハンドルの後面図である。
【図2】図2において(a)図は、保持部の下部側に位置するワイヤー操作部ケース内を拡大して示す側面断面図である。
図2において(b)図は、同じくその平面断面図である。
【図3】図3において(a)図は、ワイヤー操作部ケースを拡大して示す側面断面図である。
図3において(b)図は、同じくその平面断面図である。
【図4】図4において(a)図は、保護者用のブレーキレバーの部分を示す側面図である。
図4において(b)図は、同じくその保護者用のブレーキレバーの接続操作具を示す側面断面図である。
【図5】図5は、保護者用の操向装置を幼児用自転車に取り付けた構造を示す要部側面図である。
【図6】図6は、幼児用自転車における左右のサドルステイに支持部材を装着した状態を示す平面図である。
【図7】図7は、幼児用自転車のハンガーラグと左右のチェーンステイとの前端間に保護者用操向装置の保持部の下部を装着した状態を示す平面図である。
【図8】図8は、同じくその要部拡大側面図である。
【図9】図9は、本発明のブレーキ付保護者用操向装置を幼児用自動車に取り付けた状態を透視して示す平面図である。
【図10】図10は本発明の第2実施形態によるブレーキ付保護者用操向装置を備えた幼児用自転車の要部側面図である。
【図11】図11は同じく接続操作具周辺部を拡大して示す側面図である。
【図12】図12は同じく接続操作具を分解して示す分解斜視図である。
【図13】図13は上部側のハンドル軸の本体部を取り外した状態を示す自転車の要部側面図である。
【図14】図14はハンドル軸を構成している下部側の分割部と上部側の本体部との連結部分を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ付保護者用操向装置
2 保護者用の操向装置
3 保護者用のブレーキ装置
4 保護者用ハンドル
5 長尺ハンドル軸
6 保持部
7 ワイヤー操作部ケース
18,19 プッシュプルワイヤー
50 幼児用自転車
51 長尺ハンドル軸
52 ハンドルボス
60 接続操作具
69 ブレーキワイヤー
70 ブレーキワイヤー
90 保護者用ブレーキレバー
91 レバー

Claims (12)

  1. 保護者用ハンドルを上端に備えた長尺ハンドル軸と、この長尺ハンドル軸を幼児用乗物の後部から後上方に向けて取り付けるための保持部とを備えた保護者用操向装置に、幼児用乗物のブレーキ操作を行なう保護者用ブレーキ装置を備えていることを特徴とするブレーキ付保護者用操向装置。
  2. 保護者用ブレーキ装置は、保護者用ハンドルに設けたブレーキレバーと、このブレーキレバーの操作によって幼児用乗物のブレーキ装置を作動させるブレーキワイヤーと、このブレーキワイヤーの一端を幼児用乗物のブレーキ装置に接続する接続操作具を備えたもので構成されている請求項1に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
  3. 接続操作具は、幼児用乗物のブレーキワイヤーを覆っているアウターを前後に分断させ、その後側のアウターにおける前端部に装着する装着部を備える固定部材と、ブレーキワイヤーの中途部を露出させて当該中途部をブレーキ作動させる方向に操作する作動部を有する作動部材と、この作動部材の作動部を近接・離反方向に可動するバネとを備え、前記作動部材の作動部がブレーキレバーによって作動するようにブレーキワイヤーの先端部が支持されている請求項1又は2に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
  4. 接続操作具は、チェーンステイに固定した固定部材に、保護者用ブレーキのブレーキワイヤーを覆っているアウターの後端部を装着し、この固定部材の後方にスライド部材をバネで後方に付勢させた状態でスライド自在に支持して、当該スライド部材に保護者用ブレーキのブレーキワイヤーの後端部と幼児用乗物のブレーキのブレーキワイヤーを覆っているアウターの後端部とを装着して、当該アウター内から延出させたブレーキワイヤーの引き操作と、保護者用ブレーキレバーの操作による前記スライド部材の引き操作によって幼児用乗物のブレーキワイヤーをアウターとともに引き操作できるように構成されている請求項1又は2に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
  5. ブレーキレバーのレバー作動状態においてブレーキが掛かり、ブレーキレバーのレバー解除状態においてブレーキが解除される請求項2又は3に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
  6. ブレーキレバーのレバー作動状態においてブレーキが解除され、ブレーキレバーのレバー解除状態においてブレーキが作動する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
  7. ブレーキレバーには、レバーの作動位置を維持する係止機構が設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
  8. 幼児用乗物が幼児用自転車である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置を備えた幼児用乗物。
  9. 幼児用乗物が幼児用三輪車である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置を備えた幼児用乗物。
  10. 幼児用乗物が幼児用自動車である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置を備えた幼児用乗物。
  11. 幼児用乗物の車輪と、この車輪を回転させるペダルとを連動させている動力伝達部の一部個所が、動力伝達の遮断を可能とする構造を有する請求項8ないし10のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置を備えた幼児用乗物。
  12. 保護者用操向装置が保護者用ブレーキ装置と共に幼児用乗物に対して着脱自在に構成されている請求項8ないし11のいずれか1項に記載のブレーキ付保護者用操向装置。
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