JP3039830U - ショッピングカート - Google Patents

ショッピングカート

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JP3039830U
JP3039830U JP1997000480U JP48097U JP3039830U JP 3039830 U JP3039830 U JP 3039830U JP 1997000480 U JP1997000480 U JP 1997000480U JP 48097 U JP48097 U JP 48097U JP 3039830 U JP3039830 U JP 3039830U
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JP1997000480U
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Inventor
幾三郎 楠木
Original Assignee
株式会社楠木製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】4輪式ながらシンプルな構成で、コンパクトに
折り畳めると共に、前後に開脚すれば安定感があり老人
等も杖代わりにして買い物に行け、半ば開脚した状態で
も倒れず手を離すことができる、ショッピングカートの
提供。 【解決手段】二本の縦枠部5をもつ主枠1と、それより
短い二本の縦枠部6をもつ副枠2と、それらの各下端部
に車輪8,9を備え、主枠と副枠を一方が他方の内側へ
入り得る如く横軸10で軸支し、主枠にバネ12にて付
勢した開閉脚掛止部材11を設けると共に、副枠に上記
横軸を中心として外周の一部が円盤状の開閉脚調節用板
13を固着し、該調節用板の外周部に、主枠と副枠を前
後へ開脚時に開閉脚掛止部材が係合可能な開脚時用の凹
欠部14と、半開脚時に同掛止部材が係合可能な半開脚
時用の凹欠部15と、閉脚時に同掛止部材が係合可能な
閉脚時用の凹欠部16とを各々形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ショッピングカート(shopping cart)、即ち買った 物を入れて運ぶ小型の買物車の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のショッピングカートは一般に、柄付の金属製枠の下部に2ないし4個の 車輪が設けられ、この金属製枠に設けた籠部または取り付けた例えばビニル製の 収納袋に荷物を収納して、主婦等が引っ張りまたは押して買い物をして帰るよう になっている。
【0003】 その構造には各種のものがあり、かつては二輪式のものが多かった。例えば、 上部に把持部を有する二本の縦枠部をもつ主枠と、その上下方向の中間部に軸支 して下方へ延びた副枠と、縦枠と副枠間に吊り下げた荷物収納袋とからなり、主 枠の二本の縦枠部の両側下端部に車輪を設けた二輪式のもの(例えば新版商品大 辞典・東洋経済新報社・昭和51年6月15日発行の1220頁参照)がそれで ある。
【0004】 また近時は四輪式のものが増えており、例えば、上部に把持部を有する二本の 縦枠部をもつ主枠と、その下部に軸支し後方(または前方)を突出した二本の副 枠と、副枠上部の支承部で支承した荷物収納袋とからなり、主枠の二本の縦枠部 の両側下端部と二本の副枠の端部とに各々車輪を設けた四輪式のもの(例えば実 用新案登録第3028914号公報,実公平6−30594号公報参照)がそれ である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のショッピングカートには、次のような問題点があった。 イ)2輪式のショッピングカートは、軽量で嵩張らないという利点はあるが、 立てかけて置くと倒れ易いので、常に把持部から手を離せず、例えば品選びやレ ジ等でもショッピングカートから手を離すことができなかった。また倒れやすく 不安定なものであるから、例えば老人や足腰の弱った人等(以下老人等という) が、それを杖代わりにして買い物に行くようなことはできなかった。
【0006】 ロ)また4輪式のショッピングカートは、単独で立てかけても倒れず必要なら 手を離しても大丈夫であるし、安定感があって老人等が杖代わりにして買い物に 行くことも可能であった。しかしこのショッピングカートは、買い物に行く際に は折り畳めてコンパクト化できるとしても、特に荷物収納袋に買い物が入った買 い物の帰りには、前後にかなりの幅があって嵩張るため、狭い場所例えばバスや 電車内に持ち込み難いし、通路等に置くと他人の迷惑になる。また、仮に前後の 幅を狭くできるとしても不安定となって、バスや電車内では常に把持部から手を 離せない、等の不便な面があった。
【0007】 本考案は、上記従来のショッピングカートがもつ問題点の解決を課題として考 案されたものである。即ち本考案の目的は、シンプルな構成ながら、車輪が前後 ・両側に付いた4輪式のもので、立てかけても倒れず必要なら手を離すことがで き、また安定感があって老人等の杖代わりに歩行することもでき、かつ狭い場所 へ持ち込む際には他人の邪魔にならぬようコンパクト化できる、ショッピングカ ートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るショッピングカートは、 上部に把持部4を有し二本の縦枠部5をもつ主枠1と、それより短い二本の縦 枠部6をもつ副枠2と、それら1、2のいずれかの下部寄りに荷物収納部3を設 けると共に、各縦枠部5,6の下端部に車輪8,9を備え、かつ主枠1と副枠2 を、一方が他方の内側へ入り得る如くに各々横軸10で軸支したものであり、 上記主枠1にバネ12にて付勢した開閉脚掛止部材11を設けると共に、副枠2 に上記横軸10を中心として少なくとも一部が円盤状の開閉脚調節用板13を固 着し、 該調節用板13の外周部に、主枠1と副枠2を前後へ開脚時に開閉脚掛止部材 11が係合可能な開脚時用の凹欠部14と、半開脚時に同掛止部材11が係合可 能な半開脚時用の凹欠部15と、閉脚時に同掛止部材11が係合可能な閉脚時用 の凹欠部16とを各々形成したものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
上記構成のショッピングカートにおいて、主枠1および副枠2の材質は、軽量 で強度的にも有利なアルミ合金その他の軽金属製とすることが望ましいが、それ に限らず例えば鉄製としてもよい。
【0010】 主枠1の二本の縦枠部5の各下部と、副枠2の二本の縦枠部6とはいずれも脚 部であり、その各下端部に横軸で車輪8,9を軸支してあるが、この車輪8,9 は全輪を同じ外径としてもよいが、前後輪で異なる外径としてもよい。
【0011】 該主枠1と副枠2は、折り畳んだ際に一方が他方の内側へ入り得るように、主 枠1の両縦枠部5間の間隔と副枠2の両縦枠部6間の間隔を大・小にしてある。 これには、主枠1の両縦枠部5が副枠2の両縦枠部6内側へ入り得るようにして 横軸10で軸支するのがよいが(図1・図2参照)、逆に副枠2の両縦枠部6が 主枠1の両縦枠部5の内側へ入り得るようにしてもよい。
【0012】 上記主枠1と副枠2は、両者を前後方向へ開脚時に主枠1下部の車輪8が前輪 となり、副枠2下部の車輪9が後輪となるようにするのが望ましいが(図1・図 3参照)、逆に副枠2下部の車輪9が前輪となり、主枠1下部の車輪8が後輪と なるようにしてもよい。
【0013】 主枠1の各縦枠部5の長手方向への中間部に、副枠2の各縦枠部6の上部寄り 部分を上記の如く各々横軸10で軸支するが、該横軸10で軸支された主枠1の 縦枠部5で横軸10の位置より少し上方または下方に、上下方向へ移動可能な開 閉脚掛止部材11をバネ12で下方または上方へ付勢して設けてある。バネ12 は押しバネでも引きバネでもよい。
【0014】 副枠2の縦枠部6の上部に、横軸10を中心にして外周の一部が円盤状の開閉 脚調節用板13を固着してあり、該調節用板13の外周部には、主枠1と副枠2 を前後へ開脚時に開閉脚掛止部材11が係合可能な開脚時用の凹欠部14と、両 者1,2が半開脚時に同掛止部材11が係合可能な半開脚時用の凹欠部15と、 閉脚時に同掛止部材11が係合可能な閉脚時用の凹欠部16とを各々形成してあ る。この凹欠部14,15,16は、上記3箇所が望ましいがさらに数を増やし てもよい。
【0015】 各開閉脚調節用板13の外周部から内部へ向けて形成した各凹欠部14,15 ,16の深さは、開閉脚掛止部材11を介して作用する力aと同じ方向のものほ ど浅くなるように段階的に形成しておくのがよい(図5・図6・図7参照)。こ れは、各凹欠部14,15,16の深さが同一であると、調節用板13の内部で 各凹欠部14,15,16の奥部分が隣接のものとの間で接近し、強度的に弱く なるためである。
【0016】 荷物収納部3は、収納袋であってもよいが(図1参照)、主枠1または副枠2 と一体的に形成した籠状のものでもよい。なお図において、17はブレーキを示 し、主枠1に設けたレバー18の操作で、車輪8を押圧して回転を抑止可能とし てある。
【0017】 上記本考案に係るショッピングカートの使用状態は、次の如くである。 このショッピングカートで買い物に行き、また帰る際の一般的な使用状態は、 開閉脚掛止部材11をバネ12に抗して一旦引き上げまたは押し下げ、開閉脚調 節用の調節用板13のいずれの凹欠部14,15,16からも離脱させる(図5 での2点鎖線で示した状態を参照)。主枠1と副枠2(正確には主枠1の縦枠部 5と副枠2の縦枠部6)は、横軸10を中心に回動可能となるから、両者1,2 が側方から見て重なった閉脚状態にしておき(図2参照)、その状態で上記開閉 脚掛止部材11から手を離す。
【0018】 これで、バネ12にて付勢された開閉脚掛止部材11が、開閉脚調節用板13 外周部に形成の閉脚時用の凹欠部16に係合するから(図5参照)、主枠1と副 枠2とが側方から見て重なり合った折り畳んだ状態が維持されることになる(上 記図2参照)。したがって、把持部4を持ち殆ど完全に横一列状になった車輪8 ,9を転動させながら、ショッピングカートを引っ張って行けばよい。折り畳ん だ状態のこのショッピングカートは嵩張らないから、混み合った道路の移動やバ スや電車内への持ち込みも、他人に迷惑をかけることがなく、支障なく行える。
【0019】 次に、買い物の途中で品選びをする際やレジでの支払い等で、両手を使うため にショッピングカートから手離す必要がある場合も、開閉脚掛止部材11をバネ 12に抗して一旦引き上げまたは押し下げて、開閉脚調節用板13のいずれの凹 欠部14,15,16からも離脱させる。これで、主枠1と副枠2とが横軸10 を中心に可回動となるから、両者1,2が側方から見て半ば開いた半開脚状態に しておき(図4参照)、その状態で上記開閉脚掛止部材11から手を離す。
【0020】 これで、開閉脚掛止部材11がバネ力で上記調節用板13の半開脚時用の凹欠 部15に係合するから(図7参照)、主枠1と副枠2とが半ば開いた半開脚状態 が維持される(上記図4参照)。したがってこのショッピングカートは、主枠1 と副枠2の前後左右の4つの車輪8,9で起立状態となっており、把持部4から 手を離しても倒れてしまうことがなく、両手を自由に使うことが可能となる。
【0021】 上記の半開脚状態では比較的嵩張らないので、荷物を収納袋用部3へ収納した 状態で把持部4を持って引っ張りまたは押して道路を移動することも可能である し、またこのショッピングカートをバス・電車内へ持ち込む際にも、比較的容易 に行える。また走行中のバス・電車内の通路でも、この半開脚状態でブレーキ1 7をかけておけば(図4参照)、ショッピングカートは起立した状態で移動しな いから、走行中に両手を離していても大丈夫である。
【0022】 さらに、老人等の足腰の弱い人がこのショッピングカートで買い物に行く場合 にも、上記と同様に開閉脚掛止部材11を一旦引き上げまたは押し下げ、開閉脚 調節用板13のいずれの凹欠部14,15,16からも離脱させる。これで、主 枠1と副枠2とが上記の如く可回動となるから、主枠1と副枠2とを側方から見 て開脚した状態にしておき(図3参照)、その状態で上記掛止部材11から手を 離す。
【0023】 これで、開閉脚掛止部材11がバネ力で調節用板13の開脚時用の凹欠部14 に係合するから(図6参照)、主枠1と副枠2とが側方から見て大きく開脚した 状態が維持されることになり、前後左右の4つの車輪8,9で安定的に起立した 状態になる(上記図3参照)。したがって、老人等は把持部4を掴んでこのショ ッピングカートを杖代わりにして、押しながら買い物に行けばよい。
【0024】 この状態でのショッピングカートは、上記の如く大きく開いた前後左右の4つ の車輪8,9で起立しているので、足腰の弱った老人等はこれを杖代わりにして 安心して歩行できるし、十分な買い物をして帰ってくることが可能となる。なお このショッピングカートを、四輪式の歩行補助車として用いてもよいことは勿論 である。
【0025】 上記いずれの場合も、使用後のショッピングカートの収納は、開閉脚掛止部材 11をバネ12に抗して一旦引き上げまたは押し下げ、主枠1・副枠2を回動し 側方から見て重なった閉脚状態にし(上記図2参照)、その後上記掛止部材11 を離しバネ力で開閉脚調節用板13の閉脚時用の凹欠部16に係合させておけば よい(上記図5参照)。これで、側方からみて主枠1と副枠2とが重なり合い、 車輪もほぼ完全に横一列状となっており、前後に薄くて嵩張らないから、狭い空 間への収納がきわめて容易である。
【0026】 このショッピングカートでは、上記の如く主枠1と副枠2を軸支した横軸10 を中心として設けた開閉脚調節用板13の外周の一部に、開脚時用と半開脚時用 と閉脚時用の各凹欠部14,15,16を設け、それにバネ12で付勢した開閉 脚掛止部材11を選択的に係合させるというシンプルな構成であるから、比較的 低コストでの製造ができるし、故障等のトラブル発生も防止され、かつ操作も容 易に行える。
【0027】 また、主枠1と副枠2を前後に開脚しまたは半ば開脚した状態(図2・図3参 照)で、荷物を収納用袋部3に収納し、把持部4で引っ張って移動するような場 合に、道路の段差等を通過した際には、収納用袋部3内の荷物による荷重が、主 枠1や副枠2を前後へさらに開脚させる方向への衝撃力として加わる。即ち、道 路の段差等を通過する際には、収納用袋部3内の荷物による荷重が、開閉掛止部 材11を介して、それが係合した凹欠部14,15の奥部分に、ほぼ周方向への 大きな力a(図6・図7では、横軸10を中心として左回り方向への力)として 作用する。
【0028】 上記の場合に、本ショッピングカートで開閉脚調節用板13の各凹欠部14, 15,16の深さを、上記の如く開閉脚掛止部材11を介して作用する力aと同 じ方向のものほど浅くなるように段階的にしてあれば、同掛止部材11が係合す る凹欠部14,15の奥部分には、周方向への隣には凹欠部15,16がないか ら、周方向へ向けて十分な厚みがある。つまり、開閉脚掛止部材11が係合した 凹欠部14,15の奥部分で、上記の衝撃力を受けるのは、周方向へ十分な厚み のある部分であって、隣の凹欠部15,16との間の薄い肉部ではない。そのた め、上記の衝撃力を受けても、本ショッピングカートの開閉脚調節用板13は、 十分な強度を有することになる。
【0029】
【実施例】
図1ないし図7は、本考案に係るショッピングカートの実施例を示すもので、 上部に把持部4を有し二本の縦枠部5をもつ主枠1と、それより短い二本の縦枠 部6をもつ副枠2と、主枠1の縦枠部5の下部寄りに設けた荷物収納部3とを有 するものであって、主枠1および副枠2の材質はいずれもアルミ合金製としてあ る。
【0030】 上記主枠1左右二本の縦枠部5はパイプ状のもので、その各上部間に把持部4 としての逆U状のパイプを、その縦パイプ部で出入可能に挿入し、挿入寸法を調 節して調節つまみ19にて締付け、把持部4の高さを固定可能としてある。その 外周部には蛇腹状パイプ24を套合させてある。
【0031】 また二本の縦枠部5の下方は脚部であり、各下端の内側に横軸にて車輪8を軸 支してある。なお該主枠1の縦枠部5の長さはここでは約750mm、両縦枠部 5間の間隔を約300mm、把持部4の縦パイプ部の長さを約250mm、また 車輪8は外径を約130mmとしてある。
【0032】 副枠2は、両側の二本の縦枠部6を更に各々二本のパイプで構成してあり、主 枠1の縦枠部5より短く3分の2程度の長さで、その上部を主枠1の縦枠部5に 可回動に横軸10で軸支し、下端の外側に横軸にて車輪9を軸支してある。該副 枠2の縦枠部6の長さはここでは約500mm、縦枠部5間の間隔を約350m m、また車輪9は外径を約130mmとしてある。
【0033】 上記の如く主枠1の両縦枠部5の間隔を、副枠2の両縦枠部6間の間隔より小 さくして、主枠1を下端部の車輪8を含めて副枠2の内側へ入り得るようにし、 横軸10で各々軸支してある。ここでの両者1,2の軸支は、主枠1の各縦枠部 5に横軸10を中心に円盤状の軸支用板20を各々固着し、他方副枠2の各縦枠 部6上部に同横軸10を中心にして上半部が円盤状の開閉脚調節用板13を各々 固着し、軸支用板20と調節用板13が接触して回動可能としてある。
【0034】 そして、主枠1の各縦枠部5に設けた各軸支用板20の少し上方に、両縦枠部 5間に掛け渡す如く逆U字状の開閉脚掛止部材11を横設してある。該掛止部材 11は、その縦杆部21を上記各軸支用板20に形成したガイド孔22に通挿し て、同掛止部材11を主枠1の両縦枠部5に沿って上下方向へ移動可能とすると 共に、各縦枠部5で軸部11よりも下方に設けた引っ張りバネ12にて、同掛止 部材11を下方へ付勢してある。また該開閉脚掛止部材11の縦杆部21の上部 寄り両側には、後記開閉脚調節用板13の各凹欠部14,15,16へ選択的に 係合可能な掛止用横片23を突設してある。
【0035】 上記副枠2の各縦枠部6上部に設けた開閉脚調節用板13は、その下部で縦枠 部6を構成する各二本のパイプ上部を支承するものでもあるが、該調節用板13 の上半外周部には、主枠1と副枠2を前後へ開いた際に上記開閉脚掛止部材11 の掛止用横片23が係合可能な開脚時用の凹欠部14と、両者1,2を半ば閉じ た際に同掛止用横片23が係合可能な半開脚時用の凹欠部15と、両者1,2を 閉じた際に同掛止用横片23が係合可能な閉脚時用の凹欠部16とを各々形成し てある。
【0036】 上記の各凹欠部14,15,16の深さは、開閉脚掛止部材11を介して作用 する力aと同一方向のものほど浅くなるように段階的に、ここでは上段の閉脚時 用の凹欠部16を浅く、下段の開脚時用の凹欠部14を最も深く、中断の半開脚 時用の凹欠部15をその中間の深さにしてある。これにより、主枠1と副枠2を 開脚しまたは半ば開脚した状態(図2・図3参照)で、荷物を収納用袋部3に収 納し把持部4で引っ張って移動する場合に、道路の段差等を通過した際に加わる 衝撃力が、上記掛止部材11を介して開閉脚調節用板13の凹欠部14,15の 奥部分に作用しても、その衝撃力を受けるのは該調節用板13で周方向へ十分な 厚みのある部分であり、隣の凹欠部15,16との間の薄い肉部ではない。その ため、上記の衝撃力を受けても本ショッピングカートの開閉脚調節用板13は、 十分な強度を有している。
【0037】 17はゴム製のブレーキを示し、平面図でU字状のブレーキ用部材26の両側 部を、主枠1の両側の縦枠部5下方の脚部に横軸で軸支してあり、主枠1の上部 寄りに設けたブレーキレバー18の操作により、ワイヤー25を介して車輪8を 上方から押圧可能としてある。
【0038】 荷物収納部3は、ここでは主枠1の縦枠部5に後方へ向けて支承部7を横設し て、その上に載置可能な収納用袋としてある。なお、上記実施例は本考案の一例 を示すもので、材質・寸法は勿論のこといずれも上記のものに限定されないこと は言うまでもない。
【0039】
【考案の効果】
以上で明らかな如く、本考案に係るショッピングカートは、シンプルな構成な がら次のような有用な効果を奏する。 イ)必要に応じて主枠と副枠を閉脚状態にして、薄くコンパクトに折り畳める から、買い物に行く際に横一列状の四つの車輪を転動させながら移動しても、他 人に迷惑をかけないし、また使用後は狭い空間に邪魔にならぬように収納するこ とができる。
【0040】 ロ)主枠と副枠が半ば開脚した状態で四輪にて安定的に立てかけることができ るから、ショッピング途中の品選びやレジでの支払い等でショッピングカートか ら手を離さざるを得ない場合にも、倒れることがなく安心して品選び等を行うこ とができる。
【0041】 ハ)同じく、半ば開脚した状態にコンパクト化できると共に、四輪にて安定的 に立てかけることができるため、買い物を収納部に入れた状態で道路を移動する ことや、電車・バス等への持ち込みを容易かつ他人に迷惑をかけることなく行う ことができる。また走行する電車・バス内で通路に立てかけておいても、あまり 他人の迷惑にならないし、手を離しても倒れたりせず安心である。
【0042】 ニ)さらに、主枠と副枠を開脚した状態にすれば、一層安定的に四輪で立った 状態にできるので、広い道路等では買い物を入れた状態でそのまま移行すること ができる。また特に老人等なら、この状態でショッピングカートを杖代わりにし て歩行することができるので、安心して買い物に行くことができるようになる。
【0043】 ホ)しかも、開脚・半開脚・閉脚の切替え手段は、主枠と副枠を軸支する横軸 を中心に設けた開閉脚調節用板に、開脚時用と半開脚時用と閉脚時用の各凹欠部 を形成し、そこへバネで付勢した開閉掛止部材を選択的に係合させるようにした シンプルな構成である。したがって、このショッピングカートは、低コストで製 造できると共に、故障等のトラブル発生も少なく、かつ操作も簡単に行うことが できる。
【0044】 ヘ)上記に加えて、開閉脚調節用板の各凹欠部の深さを、上段の閉脚時用の凹 欠部を浅く、下段の開脚時用の凹欠部を最も深く、中断の半開脚時用の凹欠部を その中間の深さにしたものでは、主枠や副枠をさらに前後へ開脚させようとする 方向への力は、開閉脚掛止部材が係合したいずれかの凹欠部の奥部分で、調節用 板にほぼ周方向への力として加わる。そのため、凹欠部の奥部分で該調節用板が 力を受けるのは、隣の凹欠部との間の薄い肉部ではなく、周方向への厚い肉部で あるから、この開閉脚調節用板は十分な強度を有することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るショッピングカートの実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1で示したショッピングカートを閉脚した状
態を示す側面図である。
【図3】図1で示したショッピングカートを開脚した状
態を示す側面図である。
【図4】図1で示したショッピングカートを半ば開脚し
た状態を示す側面図である。
【図5】図2で示した閉脚した状態時の開脚調節用板近
傍の拡大側面図である。
【図6】図3で示した開脚した状態時の開脚調節用板近
傍の拡大側面図である。
【図7】図4で示した半ば開脚した状態時の開脚調節用
板近傍の拡大側面図である。
【符号の説明】
1−主枠 11−開閉脚掛止部材 21
−縦杆部 2−副枠 12−バネ 22
−ガイド孔 3−荷物収納部 13−開閉脚調節用板 23
−掛止用横片 4−把持部 14−凹欠部 24
−蛇腹状パイプ 5−縦枠部 15−凹欠部 25
−ワイヤー 6−縦枠部 16−凹欠部 26
−ブレーキ用部材 7−支承部 17−ブレーキ a
−力 8−車輪 18−レバー 9−車輪 19−調節つまみ 10−横軸 20−軸支用板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に把持部4を有し二本の縦枠部5をも
    つ主枠1と、それより短い二本の縦枠部6をもつ副枠2
    と、それら1,2のいずれかに荷物収納部3を設けると
    共に、各縦枠部5,6の下端部に車輪8,9を備え、か
    つ主枠1と副枠2を、一方が他方の内側へ入り得る如く
    に各々横軸10で軸支したものであり、 上記主枠1にバネ12にて付勢した開閉脚掛止部材11
    を設けると共に、副枠2に上記横軸10を中心として少
    なくとも一部が円盤状の開閉脚調節用板13を固着し、 該調節用板13の外周部に、主枠1と副枠2を前後へ開
    脚時に開閉脚掛止部材11が係合可能な開脚時用の凹欠
    部14と、半開脚時に同掛止部材11が係合可能な半開
    脚時用の凹欠部15と、閉脚時に同掛止部材11が係合
    可能な閉脚時用の凹欠部16とを各々形成したことを特
    徴とする、ショッピングカート。
  2. 【請求項2】上部に把持部4を有し二本の縦枠部5をも
    つ主枠1と、それより短い二本の縦枠部6をもつ副枠2
    と、そのいずれか1,2に荷物収納部3を設けると共
    に、各縦枠部5,6の下端部に各々車輪8,9を軸支
    し、かつ主枠1の両縦枠部5の間隔と副枠2の両縦枠部
    6の間隔を、一方が他方の内側へ入り得る如く大・小に
    して、主枠1の各縦枠部5の上下方向の中間位置に、副
    枠2の各縦枠部6の上部寄りを各々横軸10で軸支した
    ものであり、 上記主枠1の各縦枠部5で横軸10より少し上方または
    下方位置に、上下方向へ移動可能で下方また上方へバネ
    12にて付勢した開閉脚掛止部材11を設けると共に、
    副枠2の各縦枠部6上部に上記横軸10を中心として外
    周の一部が円盤状の開閉脚調節用板13を固着し、 かつ、該調節用板13の外周部に、主枠1と副枠2を前
    後へ開脚時に開閉脚掛止部材11が係合可能な開脚時用
    の凹欠部14と、半開脚時に同掛止部材11が係合可能
    な半開脚時用の凹欠部15と、閉脚時に同掛止部材11
    が係合可能な閉脚時用の凹欠部16とを各々形成したこ
    とを特徴とする、ショッピングカート。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のショッピングカ
    ートにおいて、 両側の各開閉脚調節用板13の外周部から内部に向けて
    形成した各凹欠部14,15,16の深さを、開閉脚掛
    止部材11を介して作用する力aと同じ方向のものほど
    浅くなるように段階的に形成してなる、ショッピングカ
    ート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065775A (ja) * 2000-08-31 2002-03-05 Pigeon Corp 歩行補助具
JP2014034364A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Shima Seisakusho:Kk 手押し車

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