JP3126399U - ポーターカート兼歩行器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歩行器の機能を合わせ持つ、ポーターカートを得る。
【解決手段】 本考案のポーターカート兼歩行器は、下辺両端に車輪(2a・2b)を装備した一対のメインフレ−ム(1a・1b)を、ほぼその中央部で交差させて回動自在に軸着し、その上部を座板(3)、下部を補強アーム(4)で固定し、かつハンドルフレーム(5)をメインフレーム(1a)の下端に開閉自在に枢着してなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、着座して体重を歩行器に預けながら、着地した足を使って歩行できるポーターカート兼歩行器に関するものであり、さらに詳しくは、ハンドルフレームを前方開放可能とすることで、乗り降りを極めて楽にした、折りたたみ自在のポーターカート兼歩行器に関するものである。
必要な時には椅子としても使える、ポーターカート(手押し車式買い物篭)は、社会の高齢化が進む昨今、すでにさまざまなデザインのものが商品化されている。
考案が解決しようとしている課題
しかしながら、そうした従来のポーターカートは、収納部に荷物を入れて、押して歩き、疲れたら座って休むという機能しかなく、高齢者や足腰の不自由な人にとって、今一つ物足りないところがあった。
本考案は、そうした従来のポーターカートが持つ機能に加えて、座ったまま歩いて移動できる機能をも合わせ持つ、新規な形態のポーターカート兼歩行器に関するものである。
課題を解決するための手段
すなわち、本考案によるポーターカート兼歩行器は、下辺両端に車輪(2a・2b)を装備した一対のメインフレーム(1a・1b)を、ほぼその中央部で交差させて回動自在に軸着し、上部を座板(3)、下部を補強アーム(4)で固定し、かつハンドルフレーム(5)をメインフレーム(1a)の下端に開閉自在に枢着してなるものである。
考案の効果
よって、本考案によるポーターカート兼歩行器は、従来のポーターカートの持つ機能、つまり荷物を収納し、押して歩く、疲れたら腰掛けて休むといった機能に加えて、跨がって歩行器に着座し、体重を歩行器に預けながら、着地した足を使って歩行することもできるので、高齢者や足腰の不自由な人でも、足腰にさほど負担をかけずに、前後左右はもちろん、長距離をも楽に移動できる、極めて有用な歩行器である。
加えて、本考案のポーターカート兼歩行器は、跨がって座る方式のため、車椅子のような横幅も必要なく、極めてコンパクトで、かつ折りたたみも自在なので、収納にも運搬にも便利である。さらに、本考案のポーターカート兼歩行器の画期的な点は、ハンドルフレームを前方に開放できるようにして、乗り降りを極めて楽にしたことである。
本考案のポーターカート兼歩行器の骨組みは、アルミ等の軽金属が適しているが、さほど強度を要しない部分には、プラスチックや木材を用いてもよい。座板と背もたれは自転車のサドルの様に、クッション性のある素材をレザーやビニールで被覆して仕上げる。
四隅の車輪は、後輪は水平軸両端に車輪を軸着した普通の車輪でよいが、前輪には方向転換自在のいわゆるキャスターを用いる。
座板の地面からの高さの調節は、座板及び下部の補強アームに設けた、メインフレームの開閉度を調節する、段階的係止歯等により行う。なお、下部の補強アームは中折れ式にすると、折りたたむとき、より使い勝手がよい。
荷物の収納篭は、ネットや折りたたみ式の金網等により、全体を折りたたんだ際に邪魔にならない箇所に取付ける。
ハンドルフレームは、メインフレームの下端に開閉自在に枢着してあるので、前方に倒して開放すれば、乗り降りが極めて楽にできる。つまり、足腰の弱い人でも、あるいはスカートを着た女性でも、開放された前方側から容易に跨がって座ることができる。乗り込んだら、ハンドルフレームを元に戻して、歩行器上部に勘合固定し、歩行を開始する。もちろん、ハンドルフレームを歩行器上部に勘合固定したまま、後方から馬乗りに跨がって乗り降りしても一向にさしつかえない。
以下、一実施例を図面に沿って説明する。図1は本考案のポーターカート兼歩行器の斜視図である。すでに説明した通り本考案のポーターカート兼歩行器は、下辺両端に車輪(2a・2b)を装備した一対のメインフレーム(1a・1b)を、ほぼその中央部で交差させて回動自在に軸着し、上部を座板(3)、下部を補強アーム(4)で固定し、かつハンドルフレーム(5)をメインフレーム(1a)の下端に開閉自在に枢着してなるものである。
なお、後輪(2b)は、水平軸両端に車輪を軸着した普通の車輪で、前輪(2a)は方向転換自在のいわゆるキャスターである。また、(6)は背もたれであり、折りたたむことができる。
ハンドルフレーム(5)は、メインフレーム(1a)下端に開閉自在に枢着されているので、ハンドルフレーム(5)を図2のように前に倒して開放すると、開放された前方から、乗り降りが極めて楽にできる。乗り降りが済んだら、ハンドルフレーム(5)を元に戻して、歩行器上部に勘合固定する。もちろん、ハンドルフレーム(5)を歩行器上部に勘合固定したまま、後方から馬乗りに跨がって乗り降りしてもさしつかえない。
座板(3)の地面からの高さの調節は、座板(3)及び下部の補強アーム(4)に、メインフレーム(1a・1b)の開閉度を調節する、段階的係止歯等を設けて行うとよい。なお、下部の補強アーム(4)は中折れ式にすると、折りたたむとき、より使い勝手がよい。
最後に、図面では省略したが、荷物の収納篭は、ネットや折りたたみ式の金網等により、全体を折りたたんだ際に邪魔にならない箇所に取付けることができる。また、歩行器として使用せずに、ハンドルフレームに手をかけて押して歩くことにより、単なるポーターカートとしても使えることは言うまでもない。
本考案によるポーターカート兼歩行器の斜視図。 本考案によるポーターカート兼歩行器の側面図。
符号の説明
1a メインフレーム
1b メインフレーム
2a 前輪
2b 後輪
3 座板
4 補強アーム
5 ハンドルフレーム
6 背もたれ

Claims (1)

  1. 下辺両端に車輪(2a・2b)を装備した一対のメインフレーム(1a・1b)を、ほぼその中央部で交差させて回動自在に軸着し、その上部を座板(3)、下部を補強アーム(4)で固定し、かつハンドルフレーム(5)をメインフレーム(1a)の下端に開閉自在に枢着してなる、ポーターカート兼歩行器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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