JP2011195123A - 歩行補助車のフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高齢者でもワンタッチで歩行補助車を折り畳めるようにする。
【解決手段】歩行補助車のフレーム構造は、手押し用フレーム部材3と、前輪支持脚5と、後輪支持脚7と、シート用フレーム部材9と、操作リンク16と、第1の駆動リンク21と、第2の駆動リンク24と、前方リンク22と、後方リンク23とを備える。操作リンク16が後方かつ下方に枢動することにより、第1の駆動リンク21を介してシート用フレーム部材9の後方支持部分15が下方に枢動するとともに、第2の駆動リンク24を介して前方リンク22および後方リンク23が下方に且つ互いに近づくように枢動し、それによって、前輪支持脚5および後輪支持脚7が互いに近づくように枢動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの前輪と2つの後輪と使用者が座るためのシート部とを有する、前後に折り畳み可能な歩行補助車のフレーム構造に関する。
シート部の下に配置したバッグに収容した荷物を押して運べるようにするとともに、疲れたら椅子のようにシート部に腰掛けることのできる歩行補助車は知られている。不使用時に前後に折り畳むことのできる歩行補助車も知られている。
歩行補助車は高齢者に好んで利用される。高齢者にとって、簡単な操作で歩行補助車を折り畳めることが好ましい。また、一度に多くの荷物を運べることも好ましい。
従来の歩行補助車には、高齢者が面倒がらずに簡単に折り畳めるものがなかった。また、バッグを配置する空間は、座る部分の下方に限られていたので、高齢者が一度に多くの買い物をすることができなかった。
そこで本発明の課題は、高齢者でもワンタッチで折り畳みや展開ができ、しかもバッグ配置空間を今までより増やすことが可能な歩行補助車のフレーム構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、
歩行補助車のフレーム構造であって、
左右一対の直立棒と、該一対の直立棒のそれぞれの上端部間に延びるハンドル棒とを備えてなる、手押し用フレーム部材と、
前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から前方かつ下方に延び、自身の下端部にて前輪を支持する左右一対の前輪支持脚にして、前記直立棒と一体に連結されている前輪支持脚と、
前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から後方かつ下方に延び、自身の下端部にて後輪を支持する左右一対の後輪支持脚にして、第1の枢着点にて自身の上端部を前記直立棒の下端部に枢着されている後輪支持脚と、
シート用フレーム部材にして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の中間部を枢着され且つ該中間部から前後に延びる左右一対の水平棒を含み、該一対の水平棒の前方部分によって構成される前方シート部分と該一対の水平棒の後方部分によって構成される後方支持部分とを備える、シート用フレーム部材と、
操作リンクにして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の下端部を枢着され且つ上方に延びる左右一対の側部と、該一対の側部のそれぞれの上端部間に延び、使用者がつかんで操作するところの水平部とを備えてなる、操作リンクと、
左右一対の第1の駆動リンクにして、第2の枢着点にて前記左右一対の側部のそれぞれに自身の上端部を枢着され、且つ、第3の枢着点にて前記後方支持部分における前記左右一対の水平棒に自身の下端部を枢着される一対の第1の駆動リンクと、
左右一対の前方リンクにして、自身の前端部を前記前輪支持脚に枢着されて後方に延びている、一対の前方リンクと、
左右一対の後方リンクにして、自身の後端部を前記後輪支持脚に枢着されて前方に延び、且つ、自身の前端部を前記前方リンクの後端部に枢着されている、一対の後方リンクと、
左右一対の第2の駆動リンクにして、自身の上端部を前記後方支持部分における前記左右一対の水平棒に枢着され、且つ、自身の下端部を前記後方リンクに枢着されている、一対の第2の駆動リンクと、
を備えており、
前記操作リンクを後方かつ下方に枢動させることにより、前記第1の駆動リンクを介して前記後方支持部分を下方に枢動させるとともに、前記第2の駆動リンクを介して前記前方リンクおよび前記後方リンクを下方に且つ互いに近づくように枢動させ、それによって、前記前輪支持脚および前記後輪支持脚を互いに近づくように枢動させるようになされている、
歩行補助車のフレーム構造が提供される。
また、本発明によれば、
歩行補助車のフレーム構造であって、
左右一対の直立棒と、該一対の直立棒のそれぞれの上端部間に延び、使用者がつかむハンドル部分を構成する水平棒とを備えてなる、手押し用フレーム部材と、
前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から前方かつ下方に延び、自身の下端部にて前輪を支持する左右一対の前輪支持脚にして、前記直立棒と一体に連結されている前輪支持脚と、
前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から後方かつ下方に延び、自身の下端部にて後輪を支持する左右一対の後輪支持脚にして、第1の枢着点にて自身の上端部を前記直立棒の下端部に枢着されている後輪支持脚と、
シート用フレーム部材にして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の中間部を枢着され且つ該中間部から前後に延びる左右一対の水平棒を含み、該一対の水平棒の前方部分によって構成される前方シート部分と該一対の水平棒の後方部分によって構成される後方支持部分とを備える、シート用フレーム部材と、
操作リンクにして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の下端部を枢着され且つ上方に延びる左右一対の側部と、該一対の側部のそれぞれの上端部間に延び、使用者がつかんで操作するところの水平部とを備えてなる、操作リンクと、
左右一対の第1の駆動リンクにして、第2の枢着点にて前記左右一対の側部のそれぞれに自身の上端部を枢着され、且つ、第3の枢着点にて前記後方支持部分における前記左右一対の水平棒に自身の下端部を枢着される一対の第1の駆動リンクと、
左右一対の前方リンクにして、自身の前端部を前記前輪支持脚に枢着されて後方に延びている、一対の前方リンクと、
左右一対の後方リンクにして、自身の後端部を前記後輪支持脚に枢着されて前方に延び、且つ、自身の前端部を前記前方リンクの後端部に枢着されている、一対の後方リンクと、
左右一対の第2の駆動リンクにして、自身の上端部を前記側部に枢着され、且つ、自身の下端部を前記後方リンクに枢着されている、一対の第2の駆動リンクと、
を備えており、
前記操作リンクを後方かつ下方に枢動させることにより、前記第1の駆動リンクを介して前記後方支持部分を下方に枢動させるとともに、前記第2の駆動リンクを介して前記前方リンクおよび前記後方リンクを下方に且つ互いに近づくように枢動させ、それによって、前記前輪支持脚および前記後輪支持脚を互いに近づくように枢動させるようになされている、
歩行補助車のフレーム構造も提供される。
前記シート用フレーム部材の前記水平棒を前後に分割し、前記前方シート部分および前記後方シート部分を、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記直立棒の下端部に個別に枢着し、前記前方シート部分が前記後方支持部分に相対的に枢動して前記直立棒に近づくことができるようにしてもよい。
本発明の歩行補助車のフレーム構造によれば、操作リンクを後方かつ下方に枢動させることにより、第1の駆動リンクおよび第2の駆動リンクの働きを介して、高齢者でもワンタッチで歩行補助車を折り畳むことができる。また、操作リンクを上方に持ち上げれば、ワンタッチで歩行補助車を展開することができる。
さらに、シート用フレーム部材の後方支持部分を利用して追加のバッグを取り付けることができるので、一度に大量の買い物をすることが可能である。
シート用フレーム部材の水平棒を前後に分割して、前方シート部分と後方支持部分とを相対的に枢動可能とした場合には、歩行時に前方シート部分を持ち上げておくこともできる。
本発明の一実施形態による歩行補助車のフレーム構造を展開した状態を示す側面見取り図。 本発明の別実施形態において、シート用フレーム部材の後方シート部分から分割された前方シート部分を上方に枢動した状態を示す、図1と同様の図。 図1のフレーム構造を折り畳む中途過程の状態を示す側面見取り図。 図1のフレーム構造を完全に折り畳んだ状態を示す側面見取り図。 本発明のさらに別の実施形態による歩行補助車のフレーム構造を展開した状態を示す側面見取り図。 図1のフレーム構造に各種パーツを取り付けた状態を示す側面見取り図。
図1は、本発明の一実施形態による歩行補助車のフレーム構造を展開した状態を示す側面見取り図である。フレーム構造は、左右一対の直立棒1と、これらの上端部間に延びるハンドル棒2とを備えてなる手押し用フレーム部材3を含む。ここで「直立」とは、厳密に「垂直にまっすぐ延びている」ことを意味しない。使用者が押しやすいように、やや後方に傾斜していてもよいし、途中で多少湾曲していてもよい。直立棒1は、パイプで形成することができ、使用者の身長に合わせて高さを調節自在なものとすることができる。
フレーム構造はさらに、一対の直立棒1のそれぞれの下端部から前方かつ下方に延び、自身の下端部にて前輪4を支持する左右一対の前輪支持脚と、一対の直立棒1のそれぞれの下端部から後方かつ下方に延び、自身の下端部にて後輪6を支持する左右一対の後輪支持脚7を含む。
前輪支持脚5は、その上端部にて直立棒1の下端部と一体に連結されている。前輪支持脚5と直立棒1とは、一本の連続したパイプで構成することもできる。一方、後輪支持脚7は、第1の枢着点8にて自身の上端部を直立棒1の下端部に枢着されている。図示例では、前輪支持脚5と直立棒1とが一本の連続したパイプで構成されているので、「直立棒1の下端部」というのは、この一本のパイプの屈曲部付近に相当する。後輪支持脚7もまた、パイプで構成することができる。
フレーム構造はさらに、シート用フレーム部材9を含む。図示例では、シート用フレーム部材9は、パイプを矩形にしたもので構成されている。しかしながら、シート用フレーム部材9は基本的には、左右一対の直立棒1のそれぞれの下端部に対して自身の中間部を枢着され且つ該中間部から前後に延びる左右一対の水平棒10によって構成することもできる。左右一対の水平棒10にシート用の布を装着することにより、一対の水平棒10は一体となるように安定させることができる。しかしながら、より安定性および強度を高めるためには、一対の水平棒10間に横棒11を設けたり、図示例のように一体の矩形パイプでシート用フレーム部材9を構成してもよい。
水平棒10の中間部を直立棒1の下端部に対して枢着するときの枢着点は、上記第1の枢着点8でもよいが、図示例のように、直立棒1の下端部に取り付けたブラケット12における枢着点13、すなわち第1の枢着点8の近傍の枢着点でもよい。
枢着点13を間にして、水平棒10の前方部分は前方シート部分14を構成し、後方部分は後方支持部分15を構成する。前方シート部分14は、使用者に座る部分を提供する。一方、後方支持部分15は、枢着点13に近い部分は使用者に座る部分を提供するかも知れないが、大部分は、後述するように、駆動リンクの取り付けに利用されるとともに、追加バッグの支持に用いられる。
図1に示した例では、前方シート部分14および後方支持部分15は一体に形成されているので、枢着点13を中心として一体に枢動することができる。
しかしながら、水平棒10を前後に分割し、前方シート部分14と後方支持部分15とが第1の枢着点8または枢着点13にて直立棒1の下端部に個別に枢着されるようにしてもよい。かかる変形例の一つを図2に示す。かかる構成にすることにより、前方シート部分14を後方支持部分15に相対的に上方に枢動させ、直立棒1に近づかせることができる。何らかの適当な手段によって、前方シート部分14を図2に示すような直立状態に保持するようにすれば、シート部の無い仕様のごとき外観にて使うこともできる。
前方シート部分14および後方支持部分15の枢着の仕方として、複数の態様が考えられる。例えば、前方シート部分14と後方支持部分15とが互いに独立して枢動できるようにすることができる。この場合、前方シート部分14および後方支持部分15のうち一方を枢動させても、他方の枢動には影響を及ぼさない。
前方シート部分14および後方支持部分15の別の枢着の仕方として、前方シート部分14と後方支持部分15とが同一平面上に位置している状態から前方シート部分14が後方支持部分15に相対的に一方向(図2で反時計方向)のみに枢動可能なようにしてもよい。この場合、図2に示すように、後方支持部分15が水平位置を保ったままでも前方シート部分14は単独で後方へと枢動することができるが、図3に示すように、後方支持部分15を下方に枢動したとき、前方シート部分14はそれに伴って上方に枢動する。このような枢着の仕方は、前方シート部分14と後方支持部分15との間に一方向に対する回り止めを設けることにより可能である。
フレーム構造はさらに、操作リンク16を含む。操作リンク16は、左右一対の側部17と、該一対の側部17のそれぞれの上端部間に延びる水平部18とを備えてなる。側部17は、第1の枢着点8またはその近傍にて一対の直立棒1のそれぞれの下端部に対して自身の下端部を枢着され且つ上方に延びている。使用者は水平部18をつかんで操作リンク16を下方に枢動させたり、また、下方位置から上方に枢動させたりすることができる。操作リンク16は、図示実施形態におけるように、逆U字形のパイプで形成してもよい。
フレーム構造はさらに、左右一対の第1の駆動リンク19を含む。第1の駆動リンク19のそれぞれは、第2の枢着点20にて操作リンク16の一対の側部17のそれぞれに自身の上端部を枢着され、且つ、第3の枢着点21にてシート用フレーム部材9の後方支持部分15における一対の水平棒10に自身の下端部を枢着されている。
フレーム構造はさらに、左右一対の前方リンク22と左右一対の後方リンク23とを含む。前方リンク2は、自身の前端部を前輪支持脚5に枢着されて後方に延びている。一方、後方リンク23は、自身の後端部を後輪支持脚7に枢着されて前方に延び、且つ、自身の前端部を前方リンク22の後端部に枢着されている。
フレーム構造はさらに、左右一対の第2の駆動リンク24を含む。第2の駆動リンク24のそれぞれは、自身の上端部をシート用フレーム部材9の後方支持部分15における水平棒18に枢着され、且つ、自身の下端部を後方リンク23に枢着されている。
図5における変形実施形態においては、上端部の枢着位置が異なる第2の駆動リンク24’が示されている。この第2の駆動リンク24’の上端部は、操作リンク16の側部17に枢着されている。この枢着点は、第2の枢着点20と同じであってもよい。
上述した各構成要素に加えて、背もたれ用フレーム部材25を取り付けてもよい。また、シート用フレーム部材9の前方シート部分14を水平状態に支持するため、互いに当接可能な補助支持部材26、27を水平棒10と前輪支持脚5とにそれぞれ設けることが好ましい。
かかるフレーム構造を、実際に使用可能な歩行補助車に仕上げるためには、前輪4および後輪6を取り付けるほか、図6に示すように布等でできた各種パーツを取り付ける。シート用フレーム部材9の前方シート部分14には布シート28を取り付け、前方シート部分14の下方には買い物などを収納するためのバッグ29を配置する。背もたれ用フレーム部材25にも必要に応じて背当て布30を取り付ける。
本発明のフレーム構造の場合、シート用フレーム部材9が後方支持部分15を備えているので、この後方支持部分15に補助バッグ31を取り付けることができる。これにより、買い物などの荷物の収容力は飛躍的に増大する。
本発明のフレーム構造を有する歩行補助車の折り畳みの過程を図1、図3および図4を用いて説明する。歩行補助車は、図1の使用状態で安定している。折り畳みたい場合、使用者は、図1の状態における操作リンク16の水平部18をつかみ、操作リンク16を後方かつ下方に枢動させる。
すると、図3に示すように、第1の駆動リンク19の下端部がシート用フレーム部材9の後方支持部分15における水平棒10を下方に押し、後方支持部分15を下方に枢動させる。それと同時に、第2の駆動リンク24の下端部が後方リンク23を下方に押す。すると、前方リンク22および後方リンク23は、下方に且つ互いに近づくように枢動する。前方リンク22および後方リンク23のこの枢動により、前輪支持脚5および後輪支持脚7は、互いに近づくように枢動する。
図4に示すように、操作リンク16を完全に下方に枢動させると、シート用フレーム部材9の後方支持部分15も完全に下方に枢動され、前輪支持脚5および後輪支持脚7は互いに最も接近した状態になり、歩行補助車は折り畳まれた状態になる。歩行補助車はこの折り畳まれた状態でも安定している。
シート用フレーム部材9の前方シート部分14と後方支持部分15とが一体に形成されている場合、後方支持部分15が下方へと枢動するのに伴い、前方シート部分14は図3および図4に示すように上方へ枢動する。前述したように、前方シート部分14と後方支持部分15とが同一平面上に位置している状態から前方シート部分14が後方支持部分15に相対的に一方向(図1で反時計方向)のみに枢動可能とされている場合も同様である。
使用時に歩行補助車を展開するには、逆の操作がなされる。すなわち、使用者は一方の手でハンドル棒2をつかみ、他方の手で操作リンク16を上方へ枢動させる。すると、第1の駆動リンク19および第2の駆動リンク24の働きにより、シート用フレーム部材9の後方支持部分15は上方へ枢動され、前輪支持脚5、後輪支持脚7、前方リンク22および後方リンク23は展開するように枢動する。
1 直立棒、2 ハンドル棒、3 手押し用フレーム部材、4 前輪、5 前輪支持脚、6 後輪、7 後輪支持脚、8 第1の枢着点、9 シート用フレーム部材、10 水平棒、11 横棒、12 ブラケット、13 枢着点、14 前方シート部分、15 後方支持部分、16 操作リンク、17 側部、18 水平部、19 第1の駆動リンク、20 第2の枢着点、21 第3の枢着点、22 前方リンク、23 後方リンク、24 第2の駆動リンク、25 背もたれ用フレーム部材、26 補助支持部材、27 補助支持部材、28 布シート、29 バッグ、30 背当て布、31 補助バッグ。

Claims (3)

  1. 歩行補助車のフレーム構造であって、
    左右一対の直立棒(1)と、該一対の直立棒のそれぞれの上端部間に延びるハンドル棒(2)とを備えてなる、手押し用フレーム部材(3)と、
    前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から前方かつ下方に延び、自身の下端部にて前輪(4)を支持する左右一対の前輪支持脚(5)にして、前記直立棒と一体に連結されている前輪支持脚と、
    前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から後方かつ下方に延び、自身の下端部にて後輪(6)を支持する左右一対の後輪支持脚(7)にして、第1の枢着点(8)にて自身の上端部を前記直立棒の下端部に枢着されている後輪支持脚と、
    シート用フレーム部材(9)にして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の中間部を枢着され且つ該中間部から前後に延びる左右一対の水平棒(10)を含み、該一対の水平棒の前方部分によって構成される前方シート部分(14)と該一対の水平棒の後方部分によって構成される後方支持部分(15)とを備える、シート用フレーム部材と、
    操作リンク(16)にして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の下端部を枢着され且つ上方に延びる左右一対の側部(17)と、該一対の側部のそれぞれの上端部間に延び、使用者がつかんで操作するところの水平部(18)とを備えてなる、操作リンクと、
    左右一対の第1の駆動リンク(21)にして、第2の枢着点(20)にて前記左右一対の側部のそれぞれに自身の上端部を枢着され、且つ、第3の枢着点(21)にて前記後方支持部分における前記左右一対の水平棒に自身の下端部を枢着される一対の第1の駆動リンクと、
    左右一対の前方リンク(22)にして、自身の前端部を前記前輪支持脚に枢着されて後方に延びている、一対の前方リンクと、
    左右一対の後方リンク(23)にして、自身の後端部を前記後輪支持脚に枢着されて前方に延び、且つ、自身の前端部を前記前方リンクの後端部に枢着されている、一対の後方リンクと、
    左右一対の第2の駆動リンク(24)にして、自身の上端部を前記後方支持部分における前記左右一対の水平棒に枢着され、且つ、自身の下端部を前記後方リンクに枢着されている、一対の第2の駆動リンクと、
    を備えており、
    前記操作リンクを後方かつ下方に枢動させることにより、前記第1の駆動リンクを介して前記後方支持部分を下方に枢動させるとともに、前記第2の駆動リンクを介して前記前方リンクおよび前記後方リンクを下方に且つ互いに近づくように枢動させ、それによって、前記前輪支持脚および前記後輪支持脚を互いに近づくように枢動させるようになされている、
    歩行補助車のフレーム構造。
  2. 歩行補助車のフレーム構造であって、
    左右一対の直立棒(1)と、該一対の直立棒のそれぞれの上端部間に延びるハンドル棒(2)とを備えてなる、手押し用フレーム部材(3)と、
    前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から前方かつ下方に延び、自身の下端部にて前輪(4)を支持する左右一対の前輪支持脚(5)にして、前記直立棒と一体に連結されている前輪支持脚と、
    前記一対の直立棒のそれぞれの下端部から後方かつ下方に延び、自身の下端部にて後輪(6)を支持する左右一対の後輪支持脚(7)にして、第1の枢着点(8)にて自身の上端部を前記直立棒の下端部に枢着されている後輪支持脚と、
    シート用フレーム部材(9)にして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の中間部を枢着され且つ該中間部から前後に延びる左右一対の水平棒(10)を含み、該一対の水平棒の前方部分によって構成される前方シート部分(14)と該一対の水平棒の後方部分によって構成される後方支持部分(15)とを備える、シート用フレーム部材と、
    操作リンク(16)にして、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記左右一対の直立棒のそれぞれの下端部に対して自身の下端部を枢着され且つ上方に延びる左右一対の側部(17)と、該一対の側部のそれぞれの上端部間に延び、使用者がつかんで操作するところの水平部(18)とを備えてなる、操作リンクと、
    左右一対の第1の駆動リンク(21)にして、第2の枢着点(20)にて前記左右一対の側部のそれぞれに自身の上端部を枢着され、且つ、第3の枢着点(21)にて前記後方支持部分における前記左右一対の水平棒に自身の下端部を枢着される一対の第1の駆動リンクと、
    左右一対の前方リンク(22)にして、自身の前端部を前記前輪支持脚に枢着されて後方に延びている、一対の前方リンクと、
    左右一対の後方リンク(23)にして、自身の後端部を前記後輪支持脚に枢着されて前方に延び、且つ、自身の前端部を前記前方リンクの後端部に枢着されている、一対の後方リンクと、
    左右一対の第2の駆動リンク(24)にして、自身の上端部を前記側部に枢着され、且つ、自身の下端部を前記後方リンクに枢着されている、一対の第2の駆動リンクと、
    を備えており、
    前記操作リンクを後方かつ下方に枢動させることにより、前記第1の駆動リンクを介して前記後方支持部分を下方に枢動させるとともに、前記第2の駆動リンクを介して前記前方リンクおよび前記後方リンクを下方に且つ互いに近づくように枢動させ、それによって、前記前輪支持脚および前記後輪支持脚を互いに近づくように枢動させるようになされている、
    歩行補助車のフレーム構造。
  3. 前記シート用フレーム部材の前記水平棒が前後に分割されており、前記前方シート部分および前記後方シート部分が、前記第1の枢着点またはその近傍にて前記直立棒の下端部に個別に枢着されており、前記前方シート部分が前記後方支持部分に相対的に枢動して前記直立棒に近づくことができるようになされている、
    請求項1または2に記載の歩行補助車のフレーム構造。



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