JP2004024854A - 眼内挿入用レンズの挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼内挿入用レンズの挿入器具において、押出軸による眼内挿入用レンズの移動工程中における軸ぶれによる包持部材の内壁面と押出軸間に挟まれる等による眼内挿入用レンズの破損を防止する。
【課題を解決する手段】設置部に設置された変形可能な眼内挿入用レンズを設置部から挿入筒に移動させる手段を備え、設置部から挿入筒への移動過程において該眼内挿入用レンズを小さい形状に変形させる手段を備え、挿入筒を通して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、眼内挿入用レンズ1を眼内へ押し出す押出軸12と、該押出軸12の先端側に軸ぶれを防止する姿勢制御部材10とを連動可能に配設し、前記押出軸12による眼内挿入用レンズ1の移動工程中で互いの連動が所定位置で解除されるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、白内障で水晶体を摘出した後に水晶体の代わりに挿入される、屈折異常を矯正する等の目的で眼内に挿入される眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための挿入器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
眼内挿入用レンズは、白内障手術の際に除去した水晶体(無水晶体眼)の屈折力を補うために、水晶体の位置に挿入されるものが一般的であり、1949年にリドレイ(Ridley)により初めて移植されて以来、その素材、形状等についてさまざまな研究がなされてきた。
また、近年になってこのような白内障術後の屈折異常を矯正する目的以外に水晶体を持った眼(有水晶体眼)に対して近視、遠視の矯正のために眼内に挿入する屈折矯正用眼内挿入用レンズに関しても研究が進んでいる。
白内障手術に関しても、超音波乳化吸引術等の普及もあり小さい切開創で混濁した水晶体を除去する水晶体摘出手術が可能になっている。それらの進歩に伴い眼内挿入用レンズも例えば、特開昭58−146346 号公報に開示されている発明のように光学部が弾性体等の変形可能な素材で構成され、折畳んだ形状で小さな切開創から眼内に挿入し、眼内でもとの形状に復元させることによってレンズとして機能させる眼内挿入用レンズが実用化されている。
これらの技術に伴い、光学部の素材も硬いポリメチルメタクリレート(PMMA)から、折畳んで眼内へ挿入可能なシリコーンやソフトアクリル樹脂に次第に移行している。
【0003】
また、近年ではヒドロキシエチルメタクリレートとメチルメタクルレート等との共重合体やメタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)等の親水性材料も研究の対象となっている。
さらに、その形状も円形の光学部とは別素材で構成したループ状の支持部を持つもの、ループ状の支持部が光学部と同一素材で一体化したもの、支持部が板状のもの等さまざまなものが研究され実用化されている。
さらにまた、上記に示した変形可能な眼内挿入用レンズを圧縮したり、折り曲げたりして眼球内に挿入する挿入装置として、(1)特開平5−103803号公報に開示された発明がある。上記発明に記載されている実施例では、折畳まれた眼内挿入用レンズを保持する保持部材を本体に取り付け、先端にある挿入筒から眼内に挿入する装置が開示されている。
【0004】
また、(2)特開平7−23991号公報に開示された発明には、器具本体に折畳まれたレンズを保持する部分が本体部と一体化されたものが使用され、全体が樹脂でできていて一回使いきりのディスポーザブルな挿入器具が開示されている。
上述した従来の眼内挿入用レンズの挿入器具は代表的なものであるが、眼内挿入用レンズの挿入器具には、包持部材のテーパー部を利用してレンズを折りたたむものと、包持部材のヒンジ部を介してレンズを折りたたむもの等が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、上述した従来の眼内挿入用レンズの挿入器具において、包持部材のテーパー部で眼内挿入用レンズを折りたたむ方式の眼内挿入用レンズの挿入器具では、包持部材での眼内挿入用レンズの設置部の空間が大きく、その空間で押出軸の姿勢が制御しきれずに押出軸の移動工程中において、押出軸がぶれてしまうという問題点があった。
そして、特異な使用法に応じ、押出軸がぶれてしまうことにより、包持部材の内壁面と押出軸に眼内挿入用レンズがはさまれ、眼内挿入用レンズが破損してしまったり、挿入器具の挿入筒の先端部が破損してしまうという問題点もあった。
【0006】
さらに、押出軸の先端部は、眼内挿入用レンズを押し出す機能を有しているが、押出軸先端の大きさは挿入筒先端部の内径空間によりサイズが定められてしまうことにより、テーパー部で眼内挿入用レンズを折りたたむ眼内挿入器具においては、レンズ設置部では大きな空間を有しているものの、押出軸先端を大きくすることが出来ず、眼内挿入用レンズを押出す際は、眼内挿入レンズに対して負荷が大きくなってしまうという問題もあった。
【0007】
本発明は、前述した問題点を解決しようとするもので、テーパー部によって眼内挿入用レンズを折りたたむ挿入器具の大きな設置部に対して、大きな設置部では、押出軸がぶれないように、押出軸の先端側に軸ぶれを防止する姿勢制御部材とを連動可能に配設し、前記押出軸による眼内挿入用レンズの移動工程中で互いの連動が所定位置で解除されるようにし、挿入器具の広い空間を有する設置部においても、押出軸のぶれを減少させ、眼内挿入用レンズの挿入時の不具合を解消し、さらには、設置部では大きな空間を有しているものの、押出軸先端が小さく、設置部における眼内挿入レンズへの負荷が大きくなってしまうという問題点を広い空間を有する設置部で、押出部を大きく、若しくは複数箇所とすることが出来るため、レンズへの負荷を軽減することが出来るようにした眼内挿入用レンズの挿入器具の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、設置部に設置された変形可能な光学部を有する眼内挿入用レンズを設置部から挿入筒に移動させる押出軸と、押出軸のセンターリングを補助する姿勢制御部材と、眼内挿入用レンズを小さく変形する変形手段と、変形されたレンズを内腔へ通して眼内に挿入する挿入筒および前記レンズを眼内に押出す押出機構を有する眼内挿入用レンズの挿入器具である。前記変形手段には、代表的なものとして眼内挿入用レンズを挿入筒の内腔のテーパー部で小さく変形させるものであって、前記眼内挿入用レンズの押出機構の一部である押出軸に、それのぶれを減少させるために押出軸用姿勢制御部材を連動させ、押出軸による眼内挿入用レンズの移動工程中に連動していた姿勢制御部材が包持部材内壁面の所定位置、たとえばテーパーや突起形状で連動が停止され、挿入筒先端部では、押出軸のみが押出機構の一部となることを特徴とするもので、この挿入器具によりレンズを小さく変形させる際に、押出軸が姿勢制御部材により軸ぶれが減少し、眼内挿入用レンズ挿入時の不具合を防止することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の眼内挿入用レンズ挿入器具において、前記姿勢制御部材の形状を押出軸の中心軸方向に対して非対称形状にし、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において該姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させることを特徴としたものである。眼内挿入用レンズは非対称形状で有ることが一般的であるため、姿勢制御部材を前記眼内挿入用レンズに合せて非対称形状とすることにより、眼内挿入用レンズと姿勢制御部材の係合度合いが向上し、眼内挿入用レンズを押出軸以外の姿勢制御部材の先端部でも移動させることが可能となるため、安定した移動姿勢を確保することや変形を円滑に行うことができる。また、光学部に対して当接する箇所が増大するため、眼内挿入用レンズへの負荷を軽減することができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記姿勢制御部材の先端部が、眼内挿入用レンズの光学部に対して当接係合する形状にし、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において該姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させることを特徴としたものである。
そのため、変形可能な眼内レンズを押出軸以外の姿勢制御部材の先端部でも移動させることが可能となるため、より安定的な移動姿勢が確保されると共に、光学部に対して当接する箇所が増大するため、眼内挿入用レンズへの負荷を低減することができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具において、押出軸と姿勢制御部材の先端部を眼内挿入用レンズの光学部に対して当接係合する形状に形成し、その係合箇所で眼内挿入用レンズを移動させることができる形状にしたものである。そのため、空間の広い設置部では、前記押出軸と姿勢制御部材の複数の先端部が光学部に係合した状態で眼内挿入用レンズを移動させることが出来るため、眼内挿入用レンズと接触する箇所が大きくなり、眼内挿入用レンズへの当接負荷が減少される。さらに、両部材の複数の先端部で眼内挿入用レンズを均等に押せるため、眼内挿入用レンズの押し出し時に生じる回転や位置ズレなどの姿勢を制御することが可能であり、眼内挿入用レンズの挿入の際の不具合を防止することができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2,3,4のいずれか1つに記載の設置部に設置された光学部の光軸に並行方向の設置部の内腔高さXと姿勢制御部材の先端部の高さYと変形可能な眼内挿入用レンズの光学部最小の光学面突出の高さZとが、X―Y<Zの関係にすることによって、姿勢制御部材の先端部は眼内挿入用レンズの光学部に確実に当接することが可能となるため、姿勢制御部材の先端部による眼内挿入用レンズの移動の確実性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の眼内挿入用レンズの挿入器具に係る第1実施形態について説明する。
図1は、本発明による眼内挿入用レンズの挿入器具本体の外観図である。ほぼ筒状の器具本体11と、この器具本体11に嵌めた押出軸12と、器具本体11の末端にネジ嵌合されるネジ筒13が設けられた押出機構14と、ヒンジ部がなく眼内挿入用レンズを小さく変形させるためのテーパー部15を有するレンズ設置部16の先端側に挿入筒17を突出させた包持部材18とを備えている。押出軸12の先端、すなわち、包持部材18側に押出軸12の軸ぶれを防止可能な姿勢制御部材10が軸方向に移動可能に前記押出軸12と所定位置まで連動できる形状に配設されており、器具本体11の先端側と包持部材18の末端側に凹凸形状を各々設け、前記包持部材18が装着される。前記押出軸12はネジ筒13と回動可能に連結されるが、器具本体11に対しては回動が拘束されるように構成されている。
【0014】
図2は、図1に示す眼内挿入用レンズ1とレンズ包持部材18と押出軸12とを連動可能な形状とした姿勢制御部材10等が組み込まれた挿入器具11の包持部材18側の状態を示す拡大図である。
図2の(a)は、包持部材18の設置部16に設置された眼内挿入用レンズ1に押出軸12と連動する姿勢制御部材10が接触する前、すなわち押出軸12を移動させる前の第1ステップの状態を示す図である。一般的には、押出軸12を移動させる直前のこの状態において、眼内挿入用レンズ1を設置部16、テーパー部15、および挿入筒17の内腔を通して眼内に移動させるための潤滑剤として使用される物質を、挿入筒先端部17aの開口部やその他適宜配設された注入口を利用して、必要十分量注入することが望ましい。
【0015】
図2の(b)は、押出軸12とそれと連動した姿勢制御部材10を設置部16からテーパー部15に向かって移動させると共に、眼内挿入用レンズ1の光学部2に姿勢制御部材10の先端部10a,10bを係合させて眼内挿入用レンズ1を移動させている第2ステップの状態を示す拡大図である。この状態において、眼内挿入用レンズ1の光学部2に押出軸12の先端部12aの両側に配設された姿勢制御部材10の先端部10a,10bの2点を係合させて押すことを可能としているため、挿入筒先端部の内径空間によって大きさが規定されてしまい光学部2に対して十分な接触面積を確保することが不可能な押出軸12の先端部12aのみで押す状態と比較して、眼内挿入用レンズ1の回転や位置ズレを防止し、安定的な移動姿勢を確保することが可能である。また、押出軸12の先端部12aの1点のみで押す状態と比較して、2点で押すことが可能となるため、眼内挿入用レンズ1の光学部2に対する負荷が軽減され、より安全に眼内挿入用レンズ1を移動させることが可能となる。
【0016】
この実施例では、光学部2に姿勢制御部材10の先端部10a,10bを係合させて押す例を示したが、10a,10bに加えて押出軸先端部12aを係合させることによって、3点で押すことが可能となるため、更に安定した移動姿勢が確保されると共に、光学部2に対する負荷が更に軽減されるため、眼内挿入用レンズ1の移動が更に安全に行うことが可能となる。この際、押出軸12は連動している姿勢制御部材10によって軸ぶれが防止されるため、更に安定的な移動姿勢を確保することが可能である。
【0017】
図2の(c)は、押出軸12に連動した姿勢制御部材10の先端部10a,10bに眼内挿入用レンズ1の光学部2を係合させた状態で押出軸12を移動させ、テーパー部15により眼内挿入用レンズ1を小さく変形させると共に、押出軸12とそれと連動していた姿勢制御部材10の連動が解除される第3ステップの状態を示す拡大図である。この第3ステップ以降は姿勢制御部材10の連動が解除されるため、押出軸12のみで眼内挿入用レンズ1を挿入筒17方向に押し進めていく構成となるが、眼内挿入用レンズ1を押し進めるために光学部2に接触している押出軸12の先端部12aは、連動が解除された姿勢制御部材10により、押出軸12の軸ぶれが防止されているため、安定的な押出し状態を確保することを可能としている。
【0018】
図2の(d)は、テーパー部15によって小さく変形された眼内挿入用レンズ1を押出軸12のみによって挿入筒17内を通過させた後、眼内挿入用レンズ1が挿入筒先端部17aのスリット17cから射出された第4ステップの状態を示す拡大図である。
【0019】
以上のように図2は、実施の一形態であるが、眼内挿入用レンズ1の移動過程の一部において姿勢制御部材10で眼内挿入用レンズ1を移動させている状態を示した。
尚、前述実施形態においては、眼内挿入用レンズ1の光学部2に姿勢制御部材10の先端部10a,10bを係合させてより安定的な移動姿勢を確保する例を示したが、図9に示すように、先端部を設けない姿勢制御部材10を配設することも可能である。このような実施形態においても、姿勢制御部材10が押出軸12の軸ぶれを防止するため、姿勢制御部材10を設けない従来のものと比較して、眼内挿入用レンズ1の安定した移動姿勢を確保することが可能である。
【0020】
図3は、押出軸12と共に連動する姿勢制御部材10の配設状態を示すもので、(a)は、押出軸12と姿勢制御部材10が連結固定された状態を示す平面図で、姿勢制御部材10に形成した凸部21に、押出軸12に形成した凹部22を嵌合させることで、両者を互いに固定している。(b)は、初動時にあっては押出軸12と姿勢制御部材10が連動しない状態を示し、(c)は押出軸12のノッチ23が姿勢制御部材10と当接した状態を示しており、両者の連動が開始する固定法を示した変形例である。
【0021】
図3の(a),(b)は共に、挿入工程中の連動は、姿勢制御部材10の先端部が包持部材18の内壁面17dに設けられたテーパー部15や突起状の形状に到達した位置で前記両者の連動が強制解除され、姿勢制御部材10は停止し、押出軸12のみがそのまま移動を継続する構成となっている。
尚、前記凸部21、凹部22、および、ノッチ23は、押出軸12と姿勢制御部材10が連動するために十分な固定強度が得られ、且つ、姿勢制御部材10の先端部10a,10bが包持部材18の内壁面17dに設けられたテーパー部15や突起状の形状に到達した位置で容易に両者の連動が解除される様な弾性体や柔軟性を有する素材で構成することが好ましい。
【0022】
図4の(a)は、レンズ設置部16内で、眼内挿入用レンズ1を押出軸12と姿勢制御部材10で協働して押出している状態を示す。
前記眼内挿入用レンズ1は光学部2と支持部3,4とで構成され、そして非対称な形状であることが一般的であり、また支持部3,4には光学部2の水平面に対し所定の傾斜角度がついていることが多いため、眼内挿入用レンズ1と合わせ、姿勢制御部材10の先端部10a,10bは押出軸12の中心軸に対して非対称形状であるほうが、眼内挿入用レンズ1と姿勢制御部材10の係合度が向上し、眼内挿入用レンズ1をより適切に押圧変形することができる。特に非対称形状とすることで、眼内挿入用レンズ1の光学部2に埋没された支持部4の付根4a付近に対して、適宜適切な係合状態を選択することが出来るため、支持部4の付根4a付近に対する負荷を軽減することが可能となる。また、この実施例では姿勢制御部材10の先端部10a,10bを押出軸12の中心軸に対して非対称形状とする例を説明したが、図4(b)に示すように姿勢制御部材10の先端部10a,10bを押出軸12の中心軸に対して、不等間隔に配置することも非対称形状に含まれることは言うまでもない。尚、両先端部が対称形状であっても機能上の問題はないことは勿論である。
【0023】
図5(a)は、レンズ設置部16での押出軸12と姿勢制御部材10の位置関係を示した断面図である。レンズ設置部16と姿勢制御部材10との位置関係では、レンズ設置部16の内壁面17dの上方にわずかな間隙dが設けてある。この間隙dの寸法を眼内挿入用レンズ1の支持部3,4の太さ寸法よりも大きくすることで、この間隙dに、眼内挿入用レンズ1の支持部3,4が収容可能とすることにより、支持部3,4がレンズ設置部16の内壁面17dと姿勢制御部材10の上面間に挟まれることが防止される。
【0024】
図5(b)は、姿勢制御部材10を配設していないレンズ設置部16における押出軸12の従来の位置関係を示した断面図である。本従来例では、前記実施例と比較して、レンズ設置部16と押出軸12の間には広い空間eが存在するため、押出軸12の位置を補正することが出来ずに軸ぶれが発生しやすい構成となっている。また、広い空間eが存在することにより、眼内挿入用レンズ1を眼内挿入用レンズ1の挿入器具で眼内へ挿入する際に潤滑剤として使用する物質を注入・塗布した際に、押出軸12が細く、広い空間eが存在するため、該広い空間eに前記潤滑剤として使用する物質が大量に残余し、無駄が多くなってしまうという問題点があった。
【0025】
一方、本発明においては、レンズ設置部16に姿勢制御部材10を配設したため、姿勢制御部材10は押出軸12の位置を補正し、軸ぶれを防止することが可能となる。さらに本発明においては、レンズ設置部16に姿勢制御部材10を配設したため、前述の広い空間eが存在せず、前記潤滑剤として使用する物質が節約できるという経済的な効果ももたらすものである。
【0026】
図6は、眼内挿入用レンズ1の光学部2に姿勢制御部材10の先端部10a,10bを係合させた状態を示す要部拡大図である。
(a)は上方視図であり、(b)は側方視図である。姿勢制御部材10の先端部10a,10bには、眼内挿入用レンズ1の光学部2に係合しやすいような切込み(V字)形状が備わっている。この様に姿勢制御部材10の先端部10a,10bに切込み形状を備えることによって、切込みを設けない例と比較して、眼内挿入用レンズ1の光学部2に対して適切な形状状態が確保されるため、より安定的な眼内挿入用レンズ1の移動姿勢が得られるという効果がある。
また、姿勢制御部材10の先端部10a,10bの2点で光学部2に係合しているため、押出軸12の先端部12aのみで係合する例と比較して、光学部2に対する負荷が軽減される効果がある。尚、姿勢制御部材10の先端部10a,10bは切込み(V字)形状ではなく、適宜、眼内挿入用レンズ1と係合可能な形状を選択することによって、眼内挿入用レンズ1の安定した移動姿勢を得ることが可能である。
【0027】
図7は、眼内挿入用レンズ1の光学部2に姿勢制御部材10の先端部10a,10bと押出軸12の先端部12aを係合させた状態を表す要部拡大図である。(a)は上方視図であり、(b)は側方視図である。姿勢制御部材10の先端部10a,10bと押出軸12の先端部12aが眼内挿入用レンズ1の光学部2と3点で係合していることにより、眼内挿入用レンズ1を移動させた際の回転や位置ズレの抑制が行なわれやすい。また、光学部2に複数点で係合しているため、光学部2に対する負荷が軽減される効果がある。尚、姿勢制御部材10の先端部10aに切込み(V字)形状が形成してあれば、さらに眼内挿入用レンズ1の安定した移動姿勢を得ることが可能である。
なお、図6および図7においては姿勢制御部材10の先端部10a,10bを光学部2に係合させて、より安定した移動姿勢を確保する例を示したが、図9に示すように、先端部を設けない姿勢制御部材10を配設することも可能である。この例においては姿勢制御部材10が押出軸12の軸ぶれを防止するため、姿勢制御部材を設けない例と比較して、眼内挿入用レンズ1の安定した移動姿勢を確保することが可能である。
【0028】
図10は姿勢制御部材10の先端部10a,10bを眼内挿入用レンズ1の光学部2に係合させるために必要な寸法を説明した図である。設置部16に設置された光学部2の光軸に並行方向の設置部16の内腔高さXと姿勢制御部材10の先端部10a,10bの高さYと変形可能な眼内挿入用レンズ1の光学部2の最小の光学面突出高さZが、X―Y<Zの関係とすることによって、姿勢制御部材10の先端部10a,10bは確実に眼内挿入用レンズ1の光学部2に当接することが可能となるため、姿勢制御部材10の先端部10a,10bによる眼内挿入用レンズ1の移動の確実性を向上させることができる。
なお、前述の変形可能な眼内挿入用レンズ1の光学部2の最小の光学面突出高さZとは、光学部2の厚さ,即ち光軸に直交する水平軸に対して表,裏光学面の突出高さが均等ではなく夫々異なる場合の光学部2があり、この実施形態では裏光学面側が最小の光学面突出高さZとなった例を示している。
【0029】
図8は、本発明における挿入器具の挿入筒部分の変形例を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図中、18は筒状の包持部材で、先端側には挿入筒32が形成され、挿入筒32の先端部には先端開口32aを有している。16はレンズ設置部で内腔は湾曲面39aが形成され、後側のレンズ挿入部40より眼内挿入用レンズを設置した後、前記包持部材18の末端側の凹凸と、器具本体11の先端側の凹凸と係止装着するようにしたものである。なお、前記以外の構成は前述の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
本発明においては、挿入器具の挿入筒部分を筒状の包持部材18とすることででも同様な作用が可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、設置部に設置された変形可能な眼内挿入用レンズを設置部から挿入筒に移動させる手段を備え、設置部から挿入筒への移動過程において該眼内挿入用レンズを小さい形状に変形させる手段を備え、挿入筒を通して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、眼内挿入用レンズを眼内へ押し出す押出軸と、該押出軸の先端側に軸ぶれを防止する姿勢制御部材とを連動可能に配設し、前記押出軸による眼内挿入用レンズの移動工程中で互いの連動が所定位置で解除されるようにした構成としたので、この挿入器具により押出軸による眼内挿入レンズの移動過程において、前記押出軸が姿勢制御部材により軸ぶれが防止されるため、安定した移動姿勢を確保することが可能であり、不安定な移動姿勢に起因する不適切な変形によるレンズの破損や挿入筒先端から射出時の挙動異常等を防止することができる。
【0031】
請求項2の発明は、軸ぶれを防止する姿勢制御部材の形状を押出軸の中心軸方向に対して非対称形状とし、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させる構成としたものであるため、一般的な眼内挿入用レンズの非対称形状に対して当接係合性が向上し、姿勢制御部材による眼内挿入用レンズの移動過程において、眼内挿入用レンズの安定した移動姿勢を確保することが可能であり、円滑に小さい形状へ変形をさせやすくなると共に、不安定な移動姿勢に起因する不適切な変形によるレンズの破損や挿入筒先端から射出時の挙動異常等を防止することができる。
また、押出軸のみによる移動と比較して当接箇所が増大するため、眼内挿入用レンズの光学部に対する負荷が軽減し、レンズの破損・挿入筒先端部付近の破損等を防止することができる。
【0032】
請求項3の発明は、軸ぶれを防止する姿勢制御部材の先端部が、眼内挿入用レンズに当接係合する形状にし、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させる構成としたものであるため、姿勢制御部材による眼内挿入レンズの移動過程において、眼内挿入用レンズの安定した移動姿勢を確保することが可能であり、円滑に小さな形状へ変形をさせやすくなると共に不安定な移動姿勢に起因する不適切な変形によるレンズの破損や挿入筒先端から射出時の挙動異常等を防止することができる。また、押出軸のみによる移動と比較して当接箇所が増大するため、眼内挿入用レンズの光学部に対する負荷が軽減し、レンズの破損・挿入筒先端部付近の破損等を防止することができる。
【0033】
請求項4の発明は、押出軸と姿勢制御部材を眼内挿入用レンズの光学部に対して当接係合するように形成し、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において押出軸および姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させる構成としたものであるため、押出軸および姿勢制御部材による眼内挿入レンズの移動過程において、眼内挿入用レンズの安定した移動姿勢を確保することが可能であり、円滑に小さな形状へ変形をさせやすくなると共に不安定な移動姿勢に起因する不適切な変形によるレンズの破損や挿入筒先端から射出時の挙動異常等を防止することができる。また、押出軸のみによる移動と比較して当接箇所が増大するため、眼内挿入用レンズの光学部に対する負荷が軽減し、レンズの破損・挿入筒先端部付近の破損等を防止することができる。
【0034】
請求項5の発明は、設置部に設置された光学部の光軸に並行方向の設置部の内腔高さXと姿勢制御部材の先端部の高さYと変形可能な眼内挿入用レンズの光学部の最小の光学面突出高さZを、X―Y<Zの関係としたものであるため、姿勢制御部材の先端部が確実に眼内挿入用レンズの光学部に当接することが可能となるため、姿勢制御部材の先端部による眼内挿入用レンズの移動の確実性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼内挿入用レンズの挿入器具の一実施の形態を示す全体平面図である。
【図2】(a)は、図1の眼内挿入用レンズと包持部材と押出軸と姿勢制御部材の拡大図であり、眼内挿入用レンズの移動工程の初期状態を示す要部平面図である。
(b)は、(a)の押出軸と姿勢制御部材が連動して移動した状態であり、眼内挿入用レンズを押している状態を示す要部平面図である。
(c)は、(b)の押出軸と姿勢制御部材が連動してさらに移動した状態であり、押出軸と姿勢制御部材の連動が解除され、押出軸単体で眼内挿入用レンズを押している状態を示す要部平面図である。
(d)は、(c)の押出軸ががさらに移動した状態であり、眼内挿入用レンズが挿入筒先端から、押出軸単体で押し出された状態を示す要部平面図である。
【図3】(a)は、押出軸と姿勢制御部材の連動状態時の連結形態を示す要部平面図である。
(b)は、押出軸と姿勢制御部材の連結形態の変形例を示すもので、連動状態前の初期状態を示す要部平面図を示す。
(c)は、(b)の押出軸が移動した状態であり、押出軸と姿勢制御部材が連動する状態を示す要部平面図である。
【図4】(a)は、図2(b)の部分拡大図であり、姿勢制御部材が押出軸の中心軸方向に対して非対称形状であることを示した要部拡大平面図である。
(b)は、姿勢制御部材が押出軸の中心軸方向に対して、不等間隔に配置されていることを示した要部拡大平面図である。
【図5】(a)は、本発明における包持部材と押出軸、姿勢制御部材の位置関係を示した断面図である。
(b)は、従来の眼内挿入用レンズの挿入器具における、包持部材と押出軸の位置関係を示した断面図である。
【図6】本発明の軸ぶれを防止する姿勢制御部材で眼内挿入レンズを押している状態を示した図であり、(a)は上方視図、(b)は側方視図である。
【図7】本発明の押出軸と姿勢制御部材との複数の先端で協働で眼内挿入レンズを押している状態を示した図であり、(a)は上方視図、(b)は側方視図である。
【図8】本発明における挿入器具の挿入筒部分の変形例を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図9】眼内挿入用レンズと当接係合可能な先端部を備えていない姿勢制御部材を示す平面図、および側面図である。
【図10】設置部内腔と姿勢制御部材と眼内挿入用レンズの寸法を説明した断面図である。
【符号の説明】
1     変形可能な眼内レンズ
2     光学部
3,4   支持部
4a    支持部付根
10    姿勢制御部材
10a,10b   姿勢制御部材の先端部
11    器具本体
12    押出軸
12a   押出軸先端部
13    ねじ筒
14    押出機構
15    テーパー部
16    レンズ設置部
17    挿入筒
17a   挿入筒先端部
17b   末端側
17c   スリット
17d   内壁面
18    包持部材

Claims (5)

  1. 設置部に設置された変形可能な眼内挿入用レンズを設置部から挿入筒に移動させる手段を備え、設置部から挿入筒への移動過程において該眼内挿入用レンズを小さい形状に変形させる手段を備え、挿入筒を通して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、眼内挿入用レンズを眼内へ押し出す押出軸と、該押出軸の先端側に軸ぶれを防止する姿勢制御部材とを連動可能に配設し、前記押出軸による眼内挿入用レンズの移動工程中で互いの連動が所定位置で解除されるようにしたことを特徴とする眼内挿入レンズの挿入器具。
  2. 前記姿勢制御部材は押出軸の中心軸方向に対し非対称形状に形成され、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において該姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具。
  3. 前記姿勢制御部材は眼内挿入用レンズの光学部に対して当接係合する形状に形成されると共に、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において該姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具。
  4. 前記押出軸と姿勢制御部材は眼内挿入用レンズの光学部に対して当接係合する形状に形成され、設置部から挿入筒への移動過程の少なくとも一部において該押出軸および該姿勢制御部材により眼内挿入用レンズを移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具。
  5. 設置部に設置された光学部の光軸に並行方向の設置部の内腔高さXと姿勢制御部材の先端部の高さYと変形可能な眼内挿入用レンズの光学部の最小の光学面突出高さZが、X―Y<Zの関係にある請求項2,3,4のいずれか1つに記載した眼内挿入用レンズの挿入器具。
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