JP6027536B2 - 眼内レンズの挿入器具 - Google Patents

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Description

本発明は、眼内レンズを内蔵して提供されて、内蔵された眼内レンズを眼内に挿入するために用いられる、眼内レンズの挿入器具に関するものである。
従来から、白内障等の手術においては、角膜(鞏膜)や水晶体前嚢部分などの眼組織に設けた切開創を通じて、嚢内の水晶体を摘出、除去した後、その水晶体に代替する眼内レンズを、前記切開創より眼内に挿入して嚢内に配する手法が採用されている。
特に近年においては、特許文献1に記載の如き眼内レンズの挿入器具を用いた手法が広く採用されている。一般的には、筒状の器具本体の先端部に設けられた挿入筒部の先端開口を切開創を通じて眼内に挿し入れると共に、器具本体の基端部から挿入する押出部材で、器具本体内に載置部に収容された眼内レンズを小さく変形させて挿入筒部の先端開口部から押し出すことによって、眼内レンズが眼内に挿入される。このような挿入器具を用いれば、水晶体の摘出除去のために形成した切開創を広げることなく眼内レンズを挿入出来ることから、施術に要する手間を軽減出来ると共に、術後乱視の発生や感染の危険を低減することも出来る。
ところで、このような眼内レンズの挿入器具としては、眼内レンズとは別に提供されて、施術時に別途にパッキングされた眼内レンズを挿入器具にセットして用いられるものと、予め眼内レンズを内蔵した状態で提供されるものがある。そして、眼内レンズを内蔵して提供される所謂プリセットタイプの眼内レンズの挿入器具においては、眼内レンズを収容した状態で滅菌梱包され、使用時まで保管されることとなる。
そこで、挿入器具内に長期間保存される眼内レンズに変形や傷を与えることがないよう、眼内レンズを安定して保持する様々な機構が提案されている。例えば、特開2006−181269号公報(特許文献1)には、未使用時に眼内レンズの周囲を包囲する保護壁部を載置部に突出させ、押出部材の誤作動等により眼内レンズに応力が加わることを未然に防止しつつ、使用時には保護壁部を離脱させて眼内レンズを押出部材により押し出すようにしたものが提案されている。
ところが、このように保管時の眼内レンズを安定して保持する機構を設けたとしても、眼内レンズの光学部の表面が粘着性を有していることから、経時に伴って眼内レンズの器具本体との接触部位が密着してしまうことが避けられなかった。このように眼内レンズの一部が器具本体の内部に密着した状態で眼内レンズを押出部材で押し出すと、密着した部位を支点に眼内レンズが回転乃至は変形してしまい、所望の状態で挿入筒部から押し出せないという問題が生じていた。そして、このような眼内レンズの器具本体への密着については、有効な対策が何ら提案されていないのが現状であった。
特開2006−181269号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、器具本体への眼内レンズの密着を解消して、眼内レンズを器具本体から押し出すことができる、新規な構造の眼内レンズの挿入器具を提供することにある。
すなわち、本発明の第一の態様は、眼内レンズが載置される載置部を備えた筒形状の器具本体と、該器具本体の基端部から挿入されて該眼内レンズを該器具本体の先端部に設けられた挿入筒部へ押し出す押出部材とを備えており、予め前記眼内レンズを内蔵して提供される眼内レンズの挿入器具において、前記載置部には、前記眼内レンズを保持した状態で前記器具本体に対して相対変位可能な可動保持手段が設けられており、前記可動保持手段が、前記器具本体の左右方向と傾斜方向と回転方向との少なくとも一つの方向で、前記器具本体に対して相対変位可能とされていることを特徴とする眼内レンズの挿入器具を提供するものである。
本態様によれば、載置部に可動保持手段が設けられていることから、眼内レンズを保持した状態で器具本体に対して可動保持手段を移動乃至は変位させることにより、仮に、眼内レンズが器具本体に部分的に密着していた場合でも、当該密着を解消することができる。それ故、眼内レンズを押出部材で押し出すに際して、眼内レンズが密着した部位を支点に回転乃至は変形して、所望の形状で眼内レンズが挿入筒部より押し出せない不具合を解消することができる。
可動保持手段は、載置部の載置面に貫通孔を設ける一方、保持突起を備えた保持部材を別体形成して、載置面の貫通孔から保持部材の保持突起を突出させて眼内レンズを下方から保持すると共に、貫通孔の形状を工夫することにより、保持部材の保持突起を貫通孔内で移動可能に組み付けて、保持部材を器具本体に対して相対変位可能とすることにより構成できる。
また、載置部自体を器具本体の軸方向で所定範囲内でスライド可能とすることにより、可動保持機構を構成してもよい。なお、可動保持手段は器具本体の前後方向や左右方向、傾斜方向や回転方向等、いずれかの方向に変位するものであればいずれでもよい。
本発明の第二の態様は、眼内レンズが載置される載置部を備えた筒形状の器具本体と、該器具本体の基端部から挿入されて該眼内レンズを該器具本体の先端部に設けられた挿入筒部へ押し出す押出部材とを備えており、予め前記眼内レンズを内蔵して提供される眼内レンズの挿入器具において、前記載置部には、前記眼内レンズを保持した状態で前記器具本体に対して相対変位可能な可動保持手段が設けられており、前記可動保持手段が、前記器具本体の軸方向で、前記器具本体に対して相対変位可能とされていることを特徴とする眼内レンズの挿入器具を提供するものである。
本態様によれば、押出部材や挿入筒部に対する位置決めを保持した状態で、器具本体に対して相対変位させて、密着解除が可能となる。また、施術者の操作の単純化および安定化を高度に担保しつつ、レンズの器具本体への密着解除を達成しうるのである。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記載置部には、前記眼内レンズが載置される載置面に開口する貫通孔が設けられていると共に、保持突起を備えた保持部材が離脱可能に組み付けられており、該保持部材の該保持突起を該載置面の該貫通孔から突出させて前記眼内レンズを下方から保持する一方、該保持部材の該保持突起を該貫通孔内で前記器具本体に対して相対変位可能に組み付けることにより、前記可動保持手段を構成したものである。
本態様によれば、載置部に対して離脱可能に組み付けられた保持部材によって眼内レンズを保持した状態で、輸送等が可能となり、輸送時の安定保持が可能となる。即ち、保持部材に対して、眼内レンズの安定した担持機能と密着解除機能を両立的に担わせることが可能となり、少ない部品点数で、レンズの安定した保持や安定した挿入状態の確保が可能となるのである。
また、保持部材を取り外すことによって、載置面に突出させた保持突起を載置面から後退させ、眼内レンズを載置面上に載置させることが出来る。これにより、保持部材を取り外すという簡易な操作で眼内レンズを載置面上に載置することが出来、施術に際する眼内レンズのセットを容易に行うことが出来る。それと共に、眼内レンズを所期の位置に安定してセット出来ることから、眼内レンズの位置ずれに起因して押し出しに際して予期せぬ形状に変形したり、かかる変形に起因する眼内レンズの損傷のおそれも軽減することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記貫通孔が前記器具本体の軸方向に所定長さで延びる長孔形状とされていると共に、長手方向一方の端部から中間部分に亘って一定幅で延びる狭幅部と、長手方向他方の端部に設けられて狭幅部よりも幅寸法が大きくされた広幅部を有している一方、前記保持部材の保持突起が前記狭幅部を挿通可能な突起本体部と該突起本体部の先端部に設けられた前記狭幅部を挿通不能且つ前記広幅部を挿通可能な係合部を有しており、前記保持部材が前記挿通孔の長手方向一方の端部に位置するスライド開始端において前記係合部の前記載置面への係合により前記保持部材が前記載置部から離脱不能に係合されている一方、前記保持部材が前記挿通孔の長手方向他方の端部に位置するスライド終了端において前記係合部が前記広幅部を挿通して前記保持部材が前記載置部から離脱されるようになっているものである。
本態様によれば、輸送時や保存時には、保持部材をスライド開始端に位置させることで、保持部材の載置部からの離脱を防止して、安定してレンズを保持できる。また、保持部材をスライド終了端に移動させて保持された眼内レンズの密着を解除した後は、保持部材を載置部からスムーズに離脱させ眼内レンズの挿入操作を安定して行うことができる。
本発明の第五の態様は、前記第三又は第四の態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記保持部材が複数の前記保持突起を有しており、前記眼内レンズが該眼内レンズの複数箇所において、該複数の保持突起により保持されているものである。
本態様によれば、保持部材を器具本体に対してスライドさせて、眼内レンズの器具本体の内面への密着を解消する際にレンズの回転などの不要な動きを低減して、眼内レンズを所定の保持位置に保持したままスライドさせることが可能となる。
本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れか1つの態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記スライド開始端から前記スライド終了端までの長さが、前記眼内レンズの光学部の径寸法の1/10以上の軸方向長さ寸法をもって形成されているものである。
本態様によれば、保持部材のスライド距離を確保して、眼内レンズの器具本体内面への密着を有利に解消できる。
本発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れか1つの態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記可動保持手段が前記器具本体の前記先端部側に移動可能とされている一方、該可動保持手段の移動に際して前記器具本体に移動不能とされると共に前記眼内レンズの前方支持部を位置決め保持する支持部保持突起を、更に備えているものである。
本態様によれば、可動保持手段の器具本体先端部側への移動に伴い、器具本体に対して移動不能とされた支持部保持突起に支持された前方支持部を、眼内レンズの光学部側に積極的に屈曲させることができる。これにより、挿入筒部から押し出される眼内レンズの光学部の間に前方支持部を畳み込む、所謂タッキングを確実に行うことができて、嚢内に挿入された眼内レンズの位置決め性や安定性の向上を図ることができる。
なお、支持部保持突起は、器具本体又は載置面に一体的に設けてもよいし、可動保持手段の器具本体先端部側への移動に伴い変形する部材で接続された支持部保持突起を可動保持手段に設けてもよい。
本発明の第八の態様は、前記第一乃至第六の何れか1つの態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記可動保持手段が前記器具本体の後端部側に移動可能とされている一方、該可動保持手段の移動に際して前記器具本体に移動不能とされると共に前記眼内レンズの後方支持部を位置決め保持する支持部保持突起を、更に備えているものである。
本態様によれば、可動保持手段の器具本体後端部側への移動に伴い、器具本体に対して移動不能とされた支持部保持突起に支持された後方支持部を、眼内レンズの光学部側に積極的に屈曲させることができる。これにより、挿入筒部から押し出される眼内レンズの光学部の間に後方支持部を畳み込む、所謂タッキングを確実に行うことができて、後方支持部の器具本体内の移動中の姿勢が安定し、後方支持部におけるクラック等の損傷発生を防止することができると共に、嚢内に押し出された際の眼内レンズの挙動を安定させることもできる。
なお、支持部保持突起は、器具本体又は載置面に一体的に設けてもよいし、可動保持手段の器具本体後端部側への移動に伴い変形する部材で接続された支持部保持突起を可動保持手段に設けてもよい。
本発明の眼内レンズの挿入器具によれば、眼内レンズを保持した状態で器具本体に対して可動保持手段を移動乃至は変位させることができるので、仮に、眼内レンズが器具本体に部分的に密着していた場合でも、当該密着を解消することができる。それ故、眼内レンズを押出部材で押し出すに際して、眼内レンズが密着した部位を支点に回転乃至は変形して、所望の形状で眼内レンズが挿入筒部より押し出せない不具合を解消することができる。
本発明の第一の実施形態としての眼内レンズの挿入器具の上面図。 図1に示す挿入器具の側面図。 図1に示す挿入器具を構成する載置部の要部拡大上面図。 図1に示す挿入器具を構成する保持部材の上面図。 図4に示す保持部材の側面図。 図1に示す挿入器具の要部を拡大して示す上面説明図。 本発明の第二の実施形態としての眼内レンズの挿入器具の載置部の要部拡大上面図。 本発明の第三の実施形態としての眼内レンズの挿入器具の載置部の要部拡大上面図。 図8に示す挿入器具を構成する保持部材の上面図。 本発明の第四の実施形態としての眼内レンズの挿入器具の載置部の要部拡大上面図。 図10に示す挿入器具を構成する保持部材の上面図。 本発明の第五の実施形態としての眼内レンズの挿入器具の載置部の要部拡大上面図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の一実施形態としての眼内レンズの挿入器具10を示す。眼内レンズの挿入器具10は合成樹脂製とされており、眼内レンズ12が載置される載置部14を備えた筒形状の器具本体16と、器具本体16の基端部18から挿入されて眼内レンズ12を器具本体16の先端部に設けられた挿入筒部20へ押し出す押出部材22とを備えており、予め眼内レンズ12を内蔵して提供される。なお、以下の説明において、前方とは、押出部材22の押出方向(図1中、左方向)を言うものとし、上方とは、図2中、上方向を言うものとする。また、左右方向とは、眼内レンズの挿入器具10の上面視における左右方向(図1中、上方が右、下方が左)を言うものとする。
より詳細には、器具本体16は、略筒形状とされた本体筒部24を有している。本体筒部24の内部には、略矩形断面形状をもって軸方向に貫通する貫通孔26が形成されている。また、本体筒部24の後端部からやや前方の部位には、本体筒部24の延出方向と直交する向きに広がる板状部28が一体的に形成されている。
さらに、器具本体16における本体筒部24の前方には、載置部14が形成されている。図3に、載置部14を示す。載置部14には、図1に示す眼内レンズ12の光学部30の径寸法より僅かに大きな幅寸法をもって軸方向に延びる凹状溝32が形成されている。凹状溝32は、眼内レンズ12の一対の支持部34,34を含む最大幅寸法(図1における左右方向寸法)よりもやや大きな軸方向長さ寸法をもって形成されている。
ここにおいて、凹状溝32は上方に開口せしめられた開口部36を有する一方、その底面には載置面38が形成されている。載置面38は、眼内レンズ12の最小幅寸法(図1における上下方向寸法)よりも僅かに大きな幅寸法を有すると共に、眼内レンズ12の最大幅寸法(図1における左右方向寸法)よりも大きな軸方向長さ寸法を有する平坦面とされている。なお、載置面38の高さ位置は、本体筒部24における貫通孔26の底面の高さ位置よりも上方に位置しており、本体筒部24における貫通孔26の前端縁部には、貫通孔26の底面から上方に延び出して載置面38の後端縁部に接続する壁部40(図2参照)が形成されている。このようにして、凹状溝32は貫通孔26と連通されており、凹状溝32の幅寸法が貫通孔26の幅寸法と略等しくされている。
そして、凹状溝32の側方(本実施形態においては、右側)には、蓋部材としてのカバー部材42が器具本体16と一体形成されている。カバー部材42は、凹状溝32の軸方向寸法と略等しい軸方向寸法を有すると共に、凹状溝32の幅寸法よりもやや大きな幅寸法をもって形成されている。更に、カバー部材42は、載置部14の上端縁部が側方(本実施形態においては、右側)に延び出して形成された略薄板形状の連結部44によって器具本体16と連結されている。連結部44は、幅方向略中央部分を器具本体16の軸方向に延びる屈曲部46において最も薄肉とされており、屈曲部46で折り曲げ可能とされている。これにより、カバー部材42は、連結部44を折り曲げて凹状溝32に重ね合わせ、開口部36を覆蓋することが出来るようにされている。
そして、カバー部材42における連結部44と反対側の縁部には、係合片48が突出形成されている一方、載置部14におけるカバー部材42と反対側の端部には、外側に突出する突出縁部50が形成されており、かかる突出縁部50における係合片48と対応する位置には、係合切欠52が形成されている。
このような構造とされた載置部14の載置面38の下側には、眼内レンズ12を保持した状態で器具本体16に対して相対変位可能とされた可動保持手段としての保持部材54が取外し可能に設けられている。図4および図5に示すように、保持部材54は器具本体16と別体として構成されており、一対の側壁部56,56が対向面間に一体形成された連結板部58で連結された構造とされている。ここにおいて、側壁部56における外側面の離隔距離は、眼内レンズ12の光学部30の径寸法と略等しくされている。また、それぞれの側壁部56の下端縁部には、外側に向けて屈曲された脚板部60が一体形成されている。なお、脚板部60は、上面視において軸方向の中央部分が僅かに凹んだ形状とされている。
そして、それぞれの側壁部56,56の上端部には、上面視において略円弧形状をもって上方に突出する第一保持突起62,62が一体形成されている。更に、第一保持突起62の上端面における外側部分で、保持部材54の内方側には、周壁64が一体的に突出形成されている。ここにおいて、周壁64の離隔距離は、眼内レンズ12の光学部30の径寸法よりも僅かに大きくされている。
また、連結板部58の軸方向両端部には、上面視において矩形状をもって上方に突出する一対の第二保持突起66,66が保持部材54の長手方向(図4中、左右方向)で相互に離隔して対向位置するように一体形成されている。ここにおいて、第二保持突起66の上端面の高さ位置は、第一保持突起62の上端面の高さ位置と等しくされている。各第二保持突起66は、連結板部58から突出する突起本体部68と、突起本体部68上端面において第二保持突起66の対向方向の外方端側で突出して設けられた係合部としての周壁70から構成されている。かかる周壁70,70の対向方向での離隔距離は、眼内レンズ12の光学部30の径寸法よりも僅かに大きくされている。さらに、各周壁70は、突起本体部68の幅寸法よりも大きな幅寸法を有しており、突起本体部68の上端部から幅方向一方の側に突出せしめられている。
このような構造とされた保持部材54が、器具本体16の載置面38の下側から組み付けられるようになっている。具体的には、器具本体16の載置面38には、眼内レンズ12が載置される載置面38に開口する貫通孔72,74が形成されている (図3参照)。そして、保持部材54の第一及び第二保持突起62,66を載置面38の貫通孔72,74を挿通して突出させることにより、保持部材54により眼内レンズ12を下方から保持している。
ここで、貫通孔74は、器具本体16の軸方向に所定長さで延びる長孔形状とされていると共に、長手方向一方の端部(後端部)から中間部分に亘って一定幅で延びる狭幅部76と、長手方向他方の端部(前端部)に設けられて狭幅部76よりも幅寸法が大きくされた広幅部78を有している。また、保持部材54の第二保持突起66における突起本体部68が狭幅部76を挿通可能とされ、突起本体部68の先端部に設けられた周壁70が狭幅部76を挿通不能且つ広幅部78を挿通可能とされている。これにより、保持部材54が貫通孔74の後端部に位置するスライド開始端において周壁70の載置面38への係合により保持部材54が載置部14から離脱不能に係合されている。さらに、保持部材54が貫通孔74の前端部に位置するスライド終了端において周壁70が広幅部78を挿通して保持部材54が載置部14から離脱されるようになっている。
上記のスライド開始端からスライド終了端までの長さは、器具本体16に対する保持部材54の十分な相対変位が可能であり、後述するように、眼内レンズ12が開口部36の側壁に付着していた場合に、保持部材54の器具本体16に対する移動により付着を解消できるのに十分な長さであれば良く、例えば、眼内レンズ12の光学部30の径寸法の1/10以上,好ましくは1/5以上,さらに好ましくは1/3以上の軸方向長さ寸法をもって形成されていることが望ましい。これにより、保持部材54は、器具本体16の軸方向で器具本体16に対して相対変位可能とされるのである。
さらに、載置部14の前方には、器具本体16の軸方向前方に向かって延び出す挿入筒部20が一体形成されている。挿入筒部20は、全体として載置部14側から延出方向の先端部に行くに連れて次第に先細となるテーパ形状を有しており、延出方向の全長に亘って貫通するテーパ形状の通孔80が形成されている。
通孔80は、載置部14側に開口した基端開口部82が載置面38と接続されることによって載置部14と連通されている。基端開口部82は、全体として、底面84が平坦面とされて、上面が略円弧形状とされた扁平な略楕円形状断面とされている。通孔80の先端部に設けられた先端開口部86は、上面が底面よりも前方に延び出された側方視において斜めの開口形状とされている。
また、底面84には、底面84の幅方向中央部分を挟んで器具本体16の軸方向に延びる導入突部88が形成されている。導入突部88は、底面84から僅かに上方に突出して互いに平行に延びる線形状とされている。導入突部88の突出高さは、器具本体16の軸方向前方に行くに連れて次第に高くされており、基端開口部82の後端部では底面84と面一となるようにされている。
更にまた、導入突部88は、底面84の幅方向の中央を挟んで器具本体16の軸直角方向で互いに所定距離を隔てて略平行に配設されており、かかる導入突部88の離隔距離は、押出部材22の先端部の幅寸法よりも僅かに大きい寸法とされることが好ましく、特に本態様においては、押出部材22の棒状部90の幅寸法よりも僅かに大きくされている。
以上のように、本実施形態における器具本体16は、本体筒部24、載置部14、カバー部材42、および挿入筒部20が一体成形された単一の部材として構成されており、かかる器具本体16とは別体として構成された保持部材54が載置面38の下方から組み付けられるようになっている。
そして、このような構造とされた器具本体16の後方から、押出部材22が貫通孔26に挿し入れられている。押出部材22は、器具本体16の軸方向長さ寸法よりもやや大きな軸方向長さ寸法を有する略ロッド形状とされており、略円柱形状とされた作用部92と、略矩形ロッド形状とされた挿通部94が一体形成されている。
このような構造とされた眼内レンズの挿入器具10においては、先ず、押出部材22の先端部分が器具本体16の本体筒部24に後方から挿入されて、爪部96が係止部98の係止孔100に係止された初期位置にセットされる。それと共に、保持部材54が、前述のように、載置面38の下方から器具本体16に取り付けられて、スライド開始端にセットされる。これにより、保持部材54が器具本体16に離脱不能に組み付けられて、保持部材54の第一保持突起62および第二保持突起66が載置面38上に突出した状態に保持される。
そして、図6に示すように、眼内レンズ12の光学部30が第一保持突起62および第二保持突起66の上端面に載置される。なお、図6においては、理解を容易とするために、器具本体16の必要部分と眼内レンズ12、保持部材54および載置部14内に臨む押出部材22の先端部分のみを示す。かかる載置状態において、眼内レンズ12は、光学部30の外周部分が第一及び第二保持突起62,66に接触状態とされており、中央部分はこれら第一及び第二保持突起62,66に対して非接触状態で保持されている。また、押出部材22の初期位置において、押出部材22先端の棒状部90の軸方向前方(図6中、左方向)には、載置面38から突出した第二保持突起66が対向配置されている。すなわち、本実施形態においては、第二保持突起66によって押出部材22の前進を阻止するストッパが構成されており、押出部材22は、後述するように第二保持突起66が載置面38上から後退しない限り、前進できないようにされている。
さらに、第一保持突起62および第二保持突起66に形成された周壁64、70が、眼内レンズ12における光学部30の外側にあり、特に本実施形態においては、第一保持突起62に形成された周壁64が眼内レンズ12を器具本体16の軸方向に対する斜め方向の両側を挟んでいると共に、第二保持突起66に形成された周壁70が、眼内レンズ12を器具本体16の軸方向の両側を挟むように設けられている。これにより、眼内レンズ12の器具本体16に対する軸方向および軸直方向の変位量を制限して、眼内レンズ12を安定して保持出来るようになっている。
なお、眼内レンズ12の一対の支持部34,34は、保持部材54の第一及び第二保持突起62,66から器具本体16の前方側及び後方側に延び出すように、載置面38上に置かれている。
そして、屈曲部46が屈曲されて、カバー部材42によって載置部14の開口部36が覆蓋されることによって、眼内レンズ12が器具本体16内に収容状態でセットされる。なお、カバー部材42は、係合片48が係合切欠52に係合されることによって、閉状態に維持される。
以上のようにして、眼内レンズ12が挿入器具10内に収容される。そして、本実施形態における挿入器具10は、眼内レンズ12を収容した状態で殺菌処理等がなされた後に、梱包されて配送される。
このように、眼内レンズ12を内蔵して提供された、本実施形態における挿入器具10は、白内障等の手術に際して、以下のように用いられる。
梱包から取り出した後、始めに、ヒアルロン酸ナトリウム等の粘弾性物質を主成分とする潤滑剤を載置部14や挿入筒部20の内部に注入することが望ましい。特に本実施形態においては、カバー部材42に厚さ方向に貫通する注入孔102が形成されており、かかる注入孔102を通じて、カバー部材42を閉じた状態で潤滑剤が注入出来るようになっているが、潤滑剤の注入は、例えば、挿入筒部20の先端開口部86から注入したり、一旦カバー部材42を開いて、載置部14の開口部36から注入したり、或いは、一旦押出部材22を器具本体16から引き抜いて、貫通孔26の後端の基端部18から注入するなどしても良い。
次に、保持部材54を、貫通孔74の後端部に位置するスライド開始端から貫通孔74の前端部に位置するスライド終了端に向かって、載置面38に沿って軸方向前方にスライドさせる。これにより、眼内レンズ12が開口部36の側壁やその他の器具本体16の内面に付着していたとしても、保持部材54を器具本体16に対して相対変位させることにより、眼内レンズ12の器具本体16の内面への密着を解消することができる。なお、眼内レンズ12は相互に離隔する4箇所で、それぞれ第一および第二保持突起62,66によって保持されていることから、器具本体16の内面への密着がはがれる場合にでも回転などの不要な動きは低減されるようになっている。また、本実施形態では、可動保持手段たる保持部材54を器具本体16の前方方向にスライドさせた場合について説明を行ったが、器具本体16の前後方向や左右方向、傾斜方向や回転方向等、いずれかの方向に変位するものであればよい。
そして、保持部材54を器具本体16の下方に引き抜いて、器具本体16から取り外すことにより、眼内レンズ12を上述の潤滑剤に包まれた状態で載置面38上に載置することが可能となる。この状態において、眼内レンズ12は潤滑剤で包まれており、載置部14も潤滑剤で満たされているため、再び眼内レンズ12が器具本体16の内面に密着することはない。なお、本実施形態における載置面38は平坦面とされていることから、眼内レンズ12を安定して載置することが出来ると共に、凹状溝32の幅寸法が眼内レンズ12の光学部30の径寸法より僅かに大きい程度とされていることから、載置面38上での眼内レンズ12の周方向の回転も阻止されるようになっている。
続いて、眼組織に設けた切開創に挿入筒部20の先端部分を挿入せしめた状態で、押出部材22の押圧板部104を器具本体16側に押し込む。これにより、載置面38に載置された眼内レンズ12の光学部30の外周縁部に押出部材22先端の棒状部90が当接され、押出部材22によって眼内レンズ12が挿入筒部20に向けて案内され、挿入筒部20の先端部分から嚢内に眼内レンズ12が送り出される。なお、押出部材22の器具本体16への最大押し込み量は、挿通部94の先端面が貫通孔26の壁部40で係止されることで制限されるようになっており、かかる最大押し込み位置で、押出部材22の先端部が先端開口部86から適当な長さ、例えば7〜8mm外方に突出せしめられるようになっている。
このような本実施形態に従う構造とされた眼内レンズの挿入器具10においては、載置部14に可動保持手段としての保持部材54が設けられていることから、眼内レンズ12を患者の嚢内に挿入する際に、眼内レンズ12を保持する保持部材54を器具本体16に対して相対移動させることができる。これにより、眼内レンズ12を器具本体16に内蔵した状態で提供される挿入器具10にあって、問題となっていた経時に伴う眼内レンズ12の器具本体16への密着を、保持部材54の移動により眼内レンズ12の挿入前に解消することができる。それ故、眼内レンズ12を押出部材22により押し出す際に、眼内レンズ12が密着した部位を支点に、回転乃至は変形して所望の形状で眼内レンズ12を挿入筒部20から押し出せない不具合を解決することができる。
しかも、本実施形態では、眼内レンズ12を保持部材54の第一及び第二保持突起62,66において位置決め保持した状態で、保持部材54をスライド開始端からスライド終了端まで、器具本体16の軸方向にスライドさせることにより、保持部材54を器具本体16に対して相対変位させている。これにより、眼内レンズ12の押出部材22や挿入筒部20に対する位置決め状態を保持したまま、器具本体16に対する保持部材54の相対変位を行うことができ、眼内レンズ12の位置決め精度と眼内レンズ12の器具本体16への密着の問題を少ない部品点数で両立して達成することができる。
さらに、本実施形態では、眼内レンズ12が保持部材54の第一及び第二保持突起62,66上に位置決め載置された状態で器具本体16に内蔵されていることから、輸送時や保管時の安定保持が可能となる。また、保持部材54を可動させて載置部14から引き抜くことにより、眼内レンズ12の密着を解除して載置面38に眼内レンズ12を安定して載置することができる。このように保持部材54によって、眼内レンズ12の輸送時や保管時の安定した担持機能と密着解除機能の両立を図ることができる。
また、保持部材54のスライド開始端では、第二保持突起66の周壁70(係合部)が貫通孔74の周縁部で載置面38に係合することにより保持部材54が載置部14から離脱不能にされていることから、保持部材54の予期せぬ載置部14からの離脱を未然に防止することができる。また、保持部材54をスライド終了端に移動するだけで、スライド終了端に設けられた貫通孔74の広幅部78から第二保持突起66を容易に離脱させることができ、眼内レンズ12の密着を解除したあとは、保持部材54を速やかに載置部14から離脱させ、眼内レンズ12の押出部材22による挿入操作を保持部材54との干渉を回避して安定して行うことができる。
なお、カバー部材42によって載置部14の開口部36を覆蓋せしめた状態を維持して眼内レンズ12の載置を行えることから、眼内レンズの挿入器具10からの脱落を抑えることが出来ると共に、眼内レンズ12の外界との接触の機会も軽減されて、衛生面上も優れた効果を得ることが出来るのである。
次に、図7を用いて、本発明の第二の実施形態としての眼内レンズの挿入器具106の要部を説明する。第二の実施形態では、可動保持手段の構造が第一の実施形態と異なっていることから、図7に載置部14およびその周辺の構造を拡大して示す。なお、以下の説明において、前述の実施形態と実質的に同様の部材および部位については、前述の実施形態と同様の符号を付することによって、詳細な説明を省略する。また、図7では眼内レンズ108として、光学部110と支持部112,114が同一部材で一体成形されたものを採用しているが、第一実施形態と同様に、光学部30と支持部34が別体として形成されている眼内レンズ12に適用することも勿論可能である。
本実施形態による眼内レンズの挿入器具106では、載置部14に設けられた凹状溝32の深さ寸法や幅寸法が第一の実施形態よりもやや大きくされており、凹状溝32の開口部36がカバー部材42で覆蓋されるようになっている。そして、凹状溝32の底面上に、器具本体16とは別体形成された平面視において凹状溝32よりも一回り小さな矩形平板状の載置板部116が、器具本体16の軸方向で、器具本体16に対して相対変位可能に組み付けられている。載置板部116は、眼内レンズ108の最小幅寸法(図7における上下方向寸法)よりも僅かに大きな幅寸法を有すると共に、眼内レンズ108の最大幅寸法(図7における左右方向寸法)よりも大きな軸方向長さ寸法を有する平坦面を呈しており、眼内レンズ108が載置されるようになっている。このように、本実施形態においては、載置板部116によって可動保持手段が構成されている。
より詳細には、載置板部116には、幅方向両側の側縁部から突出する係合突起118が、その長さ方向中央部分で所定長さに亘って形成されている。一方、凹状溝32を画成する両側壁部120,120には、係合突起118が嵌め合わされる係合切欠122,122が開口形成されている。また、各係合切欠122に連通して、両側壁部120,120を器具本体16の軸方向で前方に向かって延びると共に凹状溝32に開口する長溝124,124がそれぞれ形成されている。そして、係合突起118が長溝124内に収容されることにより、載置板部116が軸方向前方にスライドして移動できるようになっている。長溝124は、載置板部116が滑らかにスライドでき且つぐらつかないように、軸垂直方向(図7における上下方向)の係合突起118の外形寸法よりも僅かに大きな内法寸法で形成されている一方、軸方向には所定のスライド長を確保できる長さ寸法で形成されている。
図7(a)には、載置板部116が、スライド開始端に位置された状態が示されている。ここでは、凹状溝32の上方から載置板部116が嵌め入れられると共に、載置板部116の係合突起118が凹状溝32の両側壁部120,120の係合切欠122,122に嵌め入れられている。そして、載置板部116の係合突起118が係合切欠122,122に連通された長溝124に嵌め入れられて軸方向前方に移動されると、載置板部116が、図7(b)に示すスライド終了端にまで移動されることとなる。
本実施形態においても、載置部14に可動保持手段としての載置板部116が、器具本体16に対して軸方向に相対変位可能に組み付けられていることから、載置板部116に載置された眼内レンズ108を軸方向前方にスライドさせることができる。これにより、眼内レンズ108が器具本体16の内面に密着していたとしても、載置板部116のスライド変位により当該密着を剥がすことができ、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、第一実施形態のように保持部材54を引き抜くというような作業が不要となることから、眼内レンズの挿入作業の簡略化を図ることができる。
なお、載置板部116の下部には、器具本体16の外部に突出する操作突起126が設けられており、器具本体16の外部から操作突起126を把持することにより、載置板部116のスライド作業を容易に行えるようになっている。また、本実施形態では、一対の係合突起118と係合切欠122および長溝124を載置板部116の両側縁部に設ける具体例を示したが、それらは、一方の側縁部のみに設けてもよく、また、各側縁部の複数箇所に設けてもよい。
次に、図8および図9を用いて、本発明の第三の実施形態としての眼内レンズの挿入器具128の要部を説明する。第三の実施形態は、第一の実施形態の眼内レンズの挿入器具10に対して、眼内レンズ108が押出部材22により押し出される際に、前方支持部112に当接する支持部保持突起130を設けて、前方支持部112の変形形状を制御可能とするものである。なお、以下の説明において、前述の実施形態と実質的に同様の部材および部位については、前述の実施形態と同様の符号を付することによって、詳細な説明を省略する。
より詳細には、図9に示すように、本実施形態の眼内レンズの挿入器具128においては、保持部材54に対して支持部保持突起130が容易に湾曲変形可能な薄肉短冊状の連結部132を介して側壁部56に一体的に連結されている。図9(a)に示すように、保持部材54と支持部保持突起130の離隔距離が最大となる初期状態では、連結部132が保持部材54の長手方向にストレートに延びており、支持部保持突起130が保持部材54の前方側端縁部と略同じ位置に配設されている。また、図9(b)に示すように、連結部132が湾曲変形された後には、保持部材54と支持部保持突起130の離隔距離が最小となり、支持部保持突起130が保持部材54の前方側端縁部よりも後方側に入り込んで位置される。
一方、図8に示すように、器具本体16の凹状溝32の底面を貫通して、支持部保持突起130の収容孔134が設けられており、かかる収容孔134を通じて支持部保持突起130が器具本体16の先端部側となる眼内レンズ108の前方の載置面38上に突出されるようになっている。また、図示は省略するが、凹状溝32の底面の裏面側に開口する収容凹溝を設けて、連結部132を屈曲変形可能な状態で収容するようにしてもよい。
このような本実施形態の眼内レンズの挿入器具128においては、先ず、図8(a)に示す初期状態から、保持部材54を器具本体16に対して軸方向前方(器具本体16の先端部側)に相対変位させることにより、眼内レンズ108の器具本体16の内面との密着を解除することができる。そして、保持部材54が図8(b)に示すスライド終了端に移動された際には、収容孔134を通じて載置面38上突出された支持部保持突起130が器具本体16に対して移動不能とされていることから、連結部132が湾曲させることで眼内レンズ108を支持部保持突起130に接近させることができる。要するに、保持部材54を器具本体16に対して軸方向前方にスライドさせることにより、眼内レンズ108の前方支持部112の移動を支持部保持突起130により制限することができるのである。このように、前方支持部112が光学部110側に変形するように、前方支持部112の変形を制御して位置決め保持した後、器具本体16から支持部保持突起130を含む保持部材54を一括して下方に引き抜いて、器具本体16から取り外すことができるのである。なお、ここでは、連結部132として薄肉厚かつ短冊状の構造で説明を行ったが、鎖状の構造やテレスコピック構造でもよいし、仮に連結部132がなく別体として形成しても構わない。
このように、前方支持部112を光学部110側に変形するように、前方支持部112の変形を制御した後、押出部材22により眼内レンズ108の器具本体16からの押し出しを行うと、挿入筒部20において上方に凸となるように変形される眼内レンズ108の光学部110の間に前方支持部112を挟まれる、所謂タッキングの状態を有利に生ぜしめることができ、眼内レンズ108が嚢内に放出される際の前方支持部112の遊動を抑えて、眼内レンズ108の嚢内での挙動安定性の向上を図ることができる。上述の如く、保持部材54を、軸方向前方にスライドすることによって光学部110と前方支持部112の位置関係が調整できる構造とすることにより、新たな部材を追加することなく、押し出し前に眼内レンズ108の前方支持部112の姿勢を望ましい状態に制御できるのである。
そして、眼内レンズ108は、かかるタッキング状態を維持しつつ、挿入筒部20の先端開口部86まで送り込まれる。そこにおいて、先端開口部86が斜め形状とされていることから、眼内レンズ108の変形状態、即ち、本実施形態によればタッキング状態をより長く維持しつつ、少しずつ先端開口部86から露出させることが出来る。これにより、眼内レンズ108をタッキング状態で器具本体16から押し出して嚢内に挿入することが可能とされており、光学部110に先行する前方支持部112の嚢内への接触を抑えることによって、これに伴う眼内レンズ108の反転のおそれを低減することが出来るのである。
次に、図10および図11を用いて、本発明の第四の実施形態としての眼内レンズの挿入器具136の要部を説明する。第四の実施形態は、第一の実施形態の眼内レンズの挿入器具10に対して、眼内レンズ108が押出部材22により押し出される際に、後方支持部114に当接する支持部保持突起138を設けて、後方支持部114の変形形状を制御可能とするものである。なお、以下の説明において、前述の実施形態と実質的に同様の部材および部位については、前述の実施形態と同様の符号を付することによって、詳細な説明を省略する。
より詳細には、図10に示すように、本実施形態の眼内レンズの挿入器具136においては、保持部材54に対して支持部保持突起138が容易に湾曲変形可能な薄肉短冊状の連結部132を介して側壁部56に一体的に連結されている。図11(a)に示すように、保持部材54と支持部保持突起138の離隔距離が最大となる初期状態では、連結部132が保持部材54の長手方向にストレートに延びており、支持部保持突起138が保持部材54の後方側端縁部と略同じ位置に配設されている。また、図11(b)に示すように、連結部132が湾曲変形された後には、保持部材54と支持部保持突起138の離隔距離が最小となり、支持部保持突起138が保持部材54の後方側端縁部よりも前方側に入り込んで位置される。
一方、図10に示すように、器具本体16の凹状溝32の底面を貫通して、支持部保持突起138の収容孔140が設けられており、かかる収容孔140を通じて支持部保持突起138が器具本体16における眼内レンズ108の後方の載置面38上に突出されるようになっている。また、図示は省略するが、凹状溝32の底面の裏面側に開口する収容凹溝を設けて、連結部132を屈曲変形可能な状態で収容するようにしてもよい。
このような本実施形態の眼内レンズの挿入器具136においては、先ず、図10(a)に示す初期状態から、保持部材54を器具本体16に対して軸方向後方(器具本体16の後端部側)に相対変位させることにより、眼内レンズ108の器具本体16の内面との密着を解除することができる。そして、保持部材54が図10(b)に示すスライド終了端に移動された際には、収容孔140を通じて載置面38上突出された支持部保持突起138が器具本体16に対して移動不能とされていることから、連結部132が湾曲されることで眼内レンズ108を支持部保持突起138に接近させることができる。要するに、保持部材54を器具本体16に対して軸方向後方にスライドさせることにより、眼内レンズ108の後方支持部114の移動を支持部保持突起138により制限することができるのである。このように、後方支持部114を光学部110側に変形するように、後方支持部114の変形を制御して位置決め保持した後、器具本体16から支持部保持突起138を含む保持部材54を一括して下方に引き抜いて、器具本体16から取り外すことができるのである。
このように、後方支持部114を光学部110側に変形するように、後方支持部114の変形を制御した後、押出部材22により眼内レンズ108の器具本体16からの押し出しを行うと、挿入筒部20において上方に凸となるように変形される眼内レンズ108の光学部110の間に後方支持部114を挟まれる、所謂タッキングの状態を有利に生ぜしめることができ、眼内レンズ108が嚢内に放出される際の後方支持部112の遊動を抑えて、眼内レンズ108の嚢内での挙動安定性の向上を図ることができる。上述の如く、保持部材54を、軸方向後方にスライドすることによって光学部110と後方支持部114の位置関係が調整できる構造とすることにより、新たな部材を追加することなく、押し出し前に眼内レンズ108の後方支持部114の姿勢を望ましい状態に制御できるのである。
そして、眼内レンズ108は、かかるタッキング状態を維持しつつ、挿入筒部20の先端開口部86まで送り込まれる。そこにおいて、先端開口部86が斜め形状とされていることから、眼内レンズ108の変形状態、即ち、本実施形態によればタッキング状態をより長く維持しつつ、少しずつ先端開口部86から露出させることが出来る。これにより、眼内レンズ108の後方支持部114の器具本体16内の移動中の姿勢が安定し、押出部材22による押し出しの際に、後方支持部114の先端部が器具本体16の内部や他の部位に引っかかる等して後方支持部114にクラック等が発生する不具合を有利に防止することができる。また、タッキング状態で器具本体16から眼内レンズ108を押し出して嚢内に挿入することができることから、嚢内における眼内レンズ108の挙動を安定させることもできる。
次に、図12を用いて、本発明の第五の実施形態としての眼内レンズの挿入器具142の要部を説明する。第五の実施形態は、第一の実施形態の眼内レンズの挿入器具10に対して、眼内レンズ108の前方及び後方支持部112,114を、保持部材54上に突出された第一保持突起62上に、より精度よく保持可能とするものである。なお、以下の説明において、前述の実施形態と実質的に同様の部材および部位については、前述の実施形態と同様の符号を付することによって、詳細な説明を省略する。
より詳細には、図12に示すように、本実施形態の眼内レンズの挿入器具142においては、器具本体16の凹状溝32の底面を貫通して載置面38上に突出された第一保持突起62上の周壁64が2分割され、周壁64a,64bの間で、眼内レンズ108の前方及び後方支持部112,114の光学部110近傍が保持され、さらに保持部材54には、器具本体16の軸方向に対して、周壁64bから前方(図12中左側)離隔位置して突起144が設けられている。そして、突起144と第一保持突起62の間に前方支持部112の基端部が収容配置されて、一層安定して前方支持部112が保持されるようになっている。なお、器具本体16の凹状溝32の底面には突起144の前方への移動を許容する長孔状の収容孔146が貫設されている。かかる収容孔146を通じて突起144が器具本体16の先端部側となる眼内レンズ108の前方の載置面38上に突出されるようになっている。
このような本実施形態の眼内レンズの挿入器具142においては、先ず、図12(a)に示す初期状態から、保持部材54を器具本体16に対して軸方向前方に相対変位させることにより、眼内レンズ108の器具本体16の内面との密着を解除することができる。前述のように、眼内レンズ108は、第一保持突起62上の周壁64a,64b及び突起144により精度よく保持されているため、器具本体16の内面との密着を解除する際にも、回転等の不具合は生じない。すなわち、前方及び後方支持部112,114を含む眼内レンズ108の姿勢を維持したままで、保持部材54を器具本体16に対して軸方向前方にスライドさせることにより、眼内レンズ108の器具本体16の内面との密着を解除することができ、さらに器具本体16から突起144を含む保持部材54を一括して下方に引き抜くことで、上記姿勢を維持したままで眼内レンズ108を載置面38上の導入突部88上に載置できる。
また、本実施形態の眼内レンズの挿入器具142においては、底面84の幅方向中央部分を挟んで器具本体16の軸方向に延びる導入突部88が、載置面38の略全長に亘って延びている。これより押出部材22の棒状部90すなわち上記載置面38に載置された眼内レンズ108を、軸方向の押出方向に精度よく誘導することができるのである。
以上、本発明の複数の実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、保持部材54を器具本体16に固定する機構としては、必ずしも前述の第二保持突起66に形成された係合部としての周壁70のように、第二保持突起66に形成されている必要は無い。例えば、周壁70に代えて、第一保持突起62および第二保持突起66を、脚板部60側へ行くに連れて上面視寸法が次第に小さくなるテーパ形状としても良いし、或いは、保持部材54の側壁部56と器具本体16の間に、離脱可能な係合部(図示しない)を設けることによって固定するなどしても良い。
また、図12に示す突起144を、図9に示す支持部保持突起130のように保持部材54の軸方向前方にスライドさせる際に、器具本体16に対して移動不能としても良い。これにより、保持部材54をスライドさせた際に前方支持部112の基端部が突起144に当接して前方支持部112が基端部から眼内レンズ108に向かって屈曲させることが出来、光学部110の間に前方支持部112が挟まれる状態を有利に実現することが出来る。
また、基端開口部82の底面84に設けられた導入突部88は、載置面38における眼内レンズ12の光学部30が載置される部分まで延長して設けるようにしてもよい。そして、光学部30が、第一及び第二保持突起62,66への載置状態において導入突部88の突出先端部へも載置されて支持されるようにしてもよい。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10,106,128,136,142:挿入器具、12,108:眼内レンズ、14:載置部、16:器具本体、18:基端部、20:挿入筒部、22:押出部材、38:載置面、54:保持部材(可動保持手段)、62:第一保持突起、66:第二保持突起、68:突起本体部、70:周壁(係合部)、72,74:貫通孔、76:狭幅部、78:広幅部、116:載置板部(可動保持手段)、130,138:支持部保持突起

Claims (8)

  1. 眼内レンズが載置される載置部を備えた筒形状の器具本体と、該器具本体の基端部から挿入されて該眼内レンズを該器具本体の先端部に設けられた挿入筒部へ押し出す押出部材とを備えており、予め前記眼内レンズを内蔵して提供される眼内レンズの挿入器具において、
    前記載置部には、前記眼内レンズを保持した状態で前記器具本体に対して相対変位可能な可動保持手段が設けられており、
    前記可動保持手段が、前記器具本体の左右方向と傾斜方向と回転方向との少なくとも一つの方向で、前記器具本体に対して相対変位可能とされていることを特徴とする眼内レンズの挿入器具。
  2. 眼内レンズが載置される載置部を備えた筒形状の器具本体と、該器具本体の基端部から挿入されて該眼内レンズを該器具本体の先端部に設けられた挿入筒部へ押し出す押出部材とを備えており、予め前記眼内レンズを内蔵して提供される眼内レンズの挿入器具において、
    前記載置部には、前記眼内レンズを保持した状態で前記器具本体に対して相対変位可能な可動保持手段が設けられており、
    前記可動保持手段が、前記器具本体の軸方向で、前記器具本体に対して相対変位可能とされていることを特徴とする眼内レンズの挿入器具。
  3. 前記載置部には、前記眼内レンズが載置される載置面に開口する貫通孔が設けられていると共に、保持突起を備えた保持部材が離脱可能に組み付けられており、該保持部材の該保持突起を該載置面の該貫通孔から突出させて前記眼内レンズを下方から保持する一方、該保持部材の該保持突起を該貫通孔内で前記器具本体に対して相対変位可能に組み付けることにより、前記可動保持手段を構成した請求項1又は2に記載の眼内レンズの挿入器具。
  4. 前記貫通孔が前記器具本体の軸方向に所定長さで延びる長孔形状とされていると共に、長手方向一方の端部から中間部分に亘って一定幅で延びる狭幅部と、長手方向他方の端部に設けられて狭幅部よりも幅寸法が大きくされた広幅部を有している一方、
    前記保持部材の保持突起が前記狭幅部を挿通可能な突起本体部と該突起本体部の先端部に設けられた前記狭幅部を挿通不能且つ前記広幅部を挿通可能な係合部を有しており、
    前記保持部材が前記挿通孔の長手方向一方の端部に位置するスライド開始端において前記係合部の前記載置面への係合により前記保持部材が前記載置部から離脱不能に係合されている一方、
    前記保持部材が前記挿通孔の長手方向他方の端部に位置するスライド終了端において前記係合部が前記広幅部を挿通して前記保持部材が前記載置部から離脱されるようになっている請求項3に記載の眼内レンズの挿入器具。
  5. 前記保持部材が複数の前記保持突起を有しており、前記眼内レンズが該眼内レンズの複数箇所において、該複数の保持突起により保持されている請求項3又は4に記載の眼内レンズの挿入器具。
  6. 前記スライド開始端から前記スライド終了端までの長さが、前記眼内レンズの光学部の径寸法の1/10以上の軸方向長さ寸法をもって形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
  7. 前記可動保持手段が前記器具本体の前記先端部側に移動可能とされている一方、該可動保持手段の移動に際して前記器具本体に移動不能とされると共に前記眼内レンズの前方支持部を位置決め保持する支持部保持突起を、更に備えている請求項1〜6の何れか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
  8. 前記可動保持手段が前記器具本体の後端部側に移動可能とされている一方、該可動保持手段の移動に際して前記器具本体に移動不能とされると共に前記眼内レンズの後方支持部を位置決め保持する支持部保持突起を、更に備えている請求項1〜6の何れか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
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