JP6027535B2 - 眼内レンズの挿入器具 - Google Patents

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Description

本発明は、眼内レンズを内蔵して提供されて、内蔵された眼内レンズを眼内に挿入するために用いられる、眼内レンズの挿入器具に関するものである。
従来から、白内障等の手術においては、角膜(鞏膜)や水晶体前嚢部分などの眼組織に設けた切開創を通じて、嚢内の水晶体を摘出、除去した後、その水晶体に代替する眼内レンズを、前記切開創より眼内に挿入して嚢内に配する手法が採用されている。
特に近年においては、特許文献1に記載の如き眼内レンズの挿入器具を用いた手法が広く採用されている。一般的には、筒状の器具本体の先端部に設けられた挿入筒部の先端開口を切開創を通じて眼内に挿し入れると共に、器具本体の基端部から挿入する押出部材で、器具本体内の載置部に収容された眼内レンズを小さく変形させて挿入筒部の先端開口部から押し出すことによって、眼内レンズが眼内に挿入される。このような挿入器具を用いれば、水晶体の摘出除去のために形成した切開創を広げることなく眼内レンズを挿入出来ることから、施術に要する手間を軽減出来ると共に、術後乱視の発生や感染の危険を低減することも出来る。
ところで、このような眼内レンズの挿入器具としては、眼内レンズとは別に提供されて、施術時に別途にパッキングされた眼内レンズを挿入器具にセットして用いられるものと、予め眼内レンズを内蔵した状態で提供されるものがある。そして、眼内レンズを内蔵して提供される所謂プリセットタイプの眼内レンズの挿入器具においては、眼内レンズを収容した状態で滅菌梱包され、使用時まで保管されることとなる。
そこで、挿入器具内に長期間保存される眼内レンズに変形や傷を与えることがないよう、眼内レンズを安定して保持する様々な機構が提案されている。例えば、特開2006−181269号公報(特許文献1)には、未使用時に眼内レンズの周囲を包囲する保護壁部を載置部に突出させ、押出部材の誤作動等により眼内レンズに応力が加わることを未然に防止しつつ、使用時には保護壁部を離脱させて眼内レンズを押出部材により押し出すようにしたものが提案されている。
ところが、このように保管時の眼内レンズを安定して保持する機構を設けたとしても、眼内レンズを患者の嚢内に挿入する際の眼内レンズの挙動までも完全に安定させることが難しい場合があった。すなわち、眼内レンズは、光学部と光学部の両側に延出する一対の支持部から構成されており、この一対の支持部が器具本体の先端側と後端側に延び出すようにして載置部に内蔵されている。従って、押出部材により眼内レンズを挿入筒部へ押し出す際に、前方の支持部と後方の支持部がどのように湾曲乃至屈曲されるかによって、嚢内に挿入された眼内レンズの挙動が異なったり、場合によっては支持部に傷等が生じるおそれがあった。特に、眼内レンズの光学部と支持部が軟質の合成樹脂材料により一体的に形成された、所謂ワンピースタイプの眼内レンズにおいては、室温などの影響により支持部の硬さが変化し易く、一層支持部の姿勢を安定させることが難しくなる。
なお、特開2009−291399号公報(特許文献2)には、眼内レンズが押出部材により押し出される際に、前方の支持部を突起に当接させて光学部に向かってU字状に屈曲させる構造が提案されている。これにより、挿入筒部から放出される際に、前方支持部が遊動し難くなって、眼内レンズを安定して嚢内に挿入することができる。しかしながら、押出部材により押し出されながら変形する眼内レンズにあっては、支持部の硬さや輸送等により変位した内蔵状態により、前方の支持部が突起に係合されずに所望の形状に屈曲されない場合があった。また、仮に係合できたとしても、支持部の硬さによっては、所望のU字状に変形されないおそれもあり、眼内レンズの支持部の挙動をより安定して制御するためには、未だ改良の余地があった。
特開2006−181269号公報 特開2009−291399号公報
本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、眼内レンズの支持部の変形状態の制御を一層安定して実現することができる、新規な構造の眼内レンズの挿入器具を提供することにある。
すなわち、本発明の第一の態様は、光学部と該光学部の両側から延び出す一対の支持部を有する眼内レンズが載置される載置部を備えた筒形状の器具本体と、該器具本体の後端部から挿入されて該眼内レンズを該器具本体の先端部に設けられた挿入筒部へ押し出す押出部材とを備えている一方、該眼内レンズの該一対の支持部が該器具本体の先端側と後端側に延び出すように該眼内レンズを該載置部に内蔵した状態で提供される眼内レンズの挿入器具において、前記一対の支持部である前記器具本体の先端側に延び出す前方支持部と前記器具本体の後端側に延び出す後方支持部の少なくとも一方が、前記載置部内に配設された当接突起に当接されて前記光学部側に予め変形されていること、を特徴とする。
本態様に従う構造とされた眼内レンズの挿入器具においては、眼内レンズの前方支持部および後方支持部の少なくとも一方が、当接突起に当接されて湾曲乃至は屈曲されることにより、予め変形された状態で載置部に内蔵されている。これにより、施術時に押出部材によって眼内レンズを器具本体から押し出す際には、支持部が所望の形状に変形された状態とされていることから、支持部の挙動を巧く制御して、眼内レンズの破損を防止したり、眼内レンズの嚢内での挙動を安定させることが可能となる。
すなわち、従来構造の眼内レンズの挿入器具においては、挿入器具の輸送時や保管時に、内蔵される眼内レンズにできるだけ負荷を与えず変形させないことにより、施術時の眼内レンズの挙動を安定させることが考えられていた。本発明は従来にない全く新規な発想に基づくものであって、挿入器具の輸送時や保管時に、内蔵される眼内レンズの前方支持部および/又は後方支持部を積極的に変形させて、予めそれらに変形癖をつけることによって、施術時に挿入器具から押し出される眼内レンズの支持部の所望の形状変形を促し、支持部の挙動や眼内レンズの挙動を巧く制御しようとする画期的な着想により完成されたものである。なお、眼内レンズの前方支持部および/又は後方支持部への変形とは、前方支持部および/又は後方支持部を当接突起に当接させることにより、光学部側に屈曲乃至は湾曲させる態様や、光学部の光軸方向両側における一方側に変形させる態様、およびそれらを組み合わせた態様の何れをも含むものである。
さらに、本態様では、眼内レンズの前方支持部および後方支持部の少なくとも一方が、当接突起に当接されて湾曲乃至は屈曲されることにより、予め光学部側に変形された状態で載置部に内蔵されている。このように、少なくとも一方の支持部が光学部側に予め変形された状態で、眼内レンズが載置部に内蔵されて眼内レンズの挿入器具が提供されることとなる。それ故、施術時に押出部材によって眼内レンズを器具本体から押し出す際には、支持部が所望の形状に変形された状態とされていることから、支持部の挙動を巧く制御して、眼内レンズの破損を防止したり、眼内レンズの嚢内での挙動を安定させることが可能となる。
例えば、前方支持部の先端部を当接突起に当接させて予め光学部側に変形させることにより、押出部材に眼内レンズが押し出される際に、凸状に屈曲変形される光学部の間に前方支持部の先端部を保持させる所謂タッキングの状態を有利に生ぜしめることができる。これにより、挿入筒部から眼内レンズが嚢内にリリースされる際に、前方支持部が先に挿入されてそれを軸として眼内レンズが嚢内で回転してしまう不具合等を防止して、眼内レンズを安定して嚢内に保持させることができる。
また、後方支持部の先端部を当接突起に当接させて予め光学部の後面側に畳み込むように変形させることにより、押出部材に眼内レンズが押し出される際に、凸状に屈曲変形される光学部の間に後方支持部の先端部を保持させるタッキングの状態を有利に生ぜしめることができる。或いは、後方支持部の先端部を当接突起に当接させて予め光学部の前面側に接近するように変形させることにより、押出部材に眼内レンズが押し出される際に、光学部内に後方支持部が畳み込まれることを回避して、光学部の後方に後方支持部が延び出す状態で眼内レンズを押し出すことができる。
なお、前方支持部と後方支持部の少なくとも一方が当接突起に当接して予め変形されていればよく、前方支持部と後方支持部の両方がそれぞれ当接突起に当接して予め変形されていてもよい。また、当接突起は載置部の任意の場所に配設されるものであり、器具本体に一体的に設けられている突起や器具本体から離脱可能に設けられているものの何れも含む。さらに、各支持部の変形は、各支持部が光学部側へ向かって接近するようにシフトされるものであり、光学部側へ向かう一定の当接圧力を当接突起との当接により各支持部に及ぼすものであって、各支持部の塑性変形を来さないものである。
本発明の第の態様は、前記第一の態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記載置部には、前記眼内レンズが載置される載置面に開口する複数の貫通孔が設けられていると共に、前記当接突起と保持突起を備えた保持部材が離脱可能に組み付けられており、該保持部材の該保持突起が該載置面の該貫通孔から突出されて前記眼内レンズを下方から保持している一方、該保持部材の該当接突起が該貫通孔から該載置面上に突出されており、該当接突起に当接された前記前方支持部と前記後方支持部の少なくとも一方が前記光学部側に予め変形されているものである。
本態様によれば、載置部に離脱可能に組み付けられる保持部材に対して、当接突起を設けると共に、載置面に開口する貫通孔を通じて載置部内に当接突起を配設するようにした。これにより、眼内レンズを内蔵した状態で挿入器具が輸送・保管等される際には、保持突起を組み付けて眼内レンズを安定保持すると共に、前方および/又は後方支持部の任意の箇所に当接突起を当接させて、それら支持部を光学部側に予め変形させることができる。また、施術時に押出部材を押し出す際には、保持部材を載置部から離脱させることで、保持突起と共に当接突起を載置部から排除することができ、当接突起等が押出部材と干渉することを回避することが可能となる。それ故、当接突起を押出部材との干渉を考慮することなく任意の場所に設定することができる。例えば、当接突起を押出部材の押出方向の経路上に突出させ、当接突起に未使用時の押出部材のロック機構としての機能を担わせることもできる。
本発明の第の態様は、前記第一又は第二の態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記眼内レンズが、軟質の合成樹脂材料から構成されたワンピースタイプのものである。
本態様によれば、眼内レンズが軟質の合成樹脂材料から一体形成されていることから、一対の支持部が可撓性を有している。従って、支持部が、輸送・保管時に当接突起により予め任意の方向に変形されると、当接突起を外した後も、変形後の形状を十分に保持することができ、押出部材による押出時に、支持部の所望の変形を実現できるのである。
本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れか一つの態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記眼内レンズが載置される前記載置部の載置面には、前記器具本体の前記先端側に位置する前方側において、該載置面の幅方向一方の端部に前記当接突起が前記光学部に近接して配設されており、該当接突起の該光学部への対向面に対して前記前方支持部の先端部が当接されているものである。
本態様によれば、前方支持部の先端部を前方の当接突起に当接させて光学部に接近させていることから、前方支持部への負荷を低減させつつ前方支持部を光学部側に変形させることができる。しかも、前方の当接突起が載置部の幅方向一方の端部に設けられていることから、前方の当接突起を載置部に一体形成する場合にも、押出部材との干渉を避けて配設することができる。
本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れか一つの態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記眼内レンズが載置される前記載置部の載置面には、前記器具本体の前記後端側に位置する後方側において、該載置面の幅方向他方の端部に前記当接突起が前記光学部に近接して該載置面上に突出配置されており、該当接突起に当接して前記後方支持部の先端部が該眼内レンズの前面側に変形されているものである。
本態様によれば、後方支持部の先端部を後方の当接突起に当接させて光学部に接近させていることから、後方支持部への負荷を低減させつつ後方支持部を光学部側に変形させることができる。しかも、後方の当接突起が載置面上に突出していることから、後方支持部の先端部を眼内レンズの前面側(載置面上で上方側に位置する面側)に変形するよう容易に制御することができる。さらに、後方の当接突起が載置部の幅方向他方の端部に設けられていることから、後方の当接突起を載置部に一体形成する場合にも、押出部材との干渉を避けて配設することができる。
本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れか一つの態様に記載の眼内レンズの挿入器具において、前記器具本体に対して前記載置部の開口部を覆蓋する蓋部材が設けられている一方、該蓋部材の底面の前記器具本体の前記後端側に位置する後方側において、該底面から前記後方支持部に向かって突出する前記当接突起が設けられており、該当接突起により該後方支持部の先端部が該眼内レンズの後面側に変形されているものである。
本態様によれば、後方支持部の先端部を後方の当接突起に当接させて光学部の後面側に接近させていることから、後方支持部への負荷を低減させつつ後方支持部を光学部の後面側に変形させることができる。しかも、後方の当接突起が蓋部材の裏面側に突設されていることから、載置部を蓋部材で覆蓋した状態で、確実に後方支持部を光学部の後面側に変形させることができる。
本発明の眼内レンズの挿入器具によれば、眼内レンズの前方支持部および後方支持部の少なくとも一方を当接突起に当接させて予め変形させた状態で、眼内レンズを内蔵して提供されることから、施術時に押出部材から押し出される眼内レンズの支持部を所望の形状に変形させて、支持部さらには眼内レンズの挙動を有効に制御することができる。
本発明の第一の実施形態としての眼内レンズの挿入器具の上面図。 図1に示す挿入器具の側面図。 図1に示す挿入器具を構成する載置部の要部拡大上面図。 図1に示す挿入器具を構成する保持部材の上面図。 図4に示す保持部材の側面図。 図1に示す挿入器具の要部を拡大して示す上面説明図。 図6のVII−VII縦断面要部拡大図 本発明の挿入器具を構成する載置部の他の態様を示す要部拡大上面図。 本発明の挿入器具を構成する後方の当接突起の他の態様を示す要部拡大図であって、図7に対応する図。 本発明の挿入器具の他の態様を示す要部拡大図であって、図6に対応する図。 図10のXI−XI断面における要部拡大図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の一実施形態としての眼内レンズの挿入器具10を示す。眼内レンズの挿入器具10は合成樹脂製とされており、眼内レンズ12が載置される載置部14を備えた筒形状の器具本体16と、器具本体16の後端部18から挿入されて眼内レンズ12を器具本体16の先端部に設けられた挿入筒部20へ押し出す押出部材22とを備えており、予め眼内レンズ12を内蔵して提供される。なお、以下の説明において、前方とは、押出部材22の押出方向(図1中、左方向)を言うものとし、上方とは、図2中、上方向を言うものとする。また、左右方向とは、眼内レンズの挿入器具10の上面視における左右方向(図1中、上方が右、下方が左)を言うものとする。
より詳細には、器具本体16は、略筒形状とされた本体筒部24を有している。本体筒部24の内部には、略矩形断面形状をもって軸方向に貫通する貫通孔26が形成されている。また、本体筒部24の後端部からやや前方の部位には、本体筒部24の延出方向と直交する向きに広がる板状部28が一体的に形成されている。
さらに、器具本体16における本体筒部24の前方には、載置部14が形成されている。図3に、載置部14を示す。載置部14には、図1に示す眼内レンズ12の光学部30の径寸法より僅かに大きな幅寸法をもって軸方向に延びる凹状溝32が形成されている。凹状溝32は、眼内レンズ12の光学部30の両側から一体的に延び出す一対の支持部34a,34bを含む最大幅寸法(図1における左右方向寸法)よりもやや大きな軸方向長さ寸法をもって形成されている。なお、以下の説明において、一対の支持部34a,34bのうち、器具本体16の先端側に延び出すものを前方支持部34aといい、器具本体16の後端側に延び出すものを後方支持部34bという。
ここにおいて、凹状溝32は上方に開口せしめられた開口部36を有する一方、その底面には載置面38が形成されている。載置面38は、眼内レンズ12の最小幅寸法(図1における上下方向寸法)よりも僅かに大きな幅寸法を有すると共に、眼内レンズ12の最大幅寸法(図1における左右方向寸法)よりも大きな軸方向長さ寸法を有する平坦面とされている。なお、載置面38の高さ位置は、本体筒部24における貫通孔26の底面の高さ位置よりも上方に位置しており、本体筒部24における貫通孔26の前端縁部には、貫通孔26の底面から上方に延び出して載置面38の後端縁部に接続する壁部40(図2参照)が形成されている。このようにして、凹状溝32は貫通孔26と連通されており、凹状溝32の幅寸法が貫通孔26の幅寸法と略等しくされている。
そして、凹状溝32の側方(本実施形態においては、右側)には、蓋部材としてのカバー部材42が器具本体16と一体形成されている。カバー部材42は、凹状溝32の軸方向寸法と略等しい軸方向寸法を有すると共に、凹状溝32の幅寸法よりもやや大きな幅寸法をもって形成されている。更に、カバー部材42は、載置部14の上端縁部が側方(本実施形態においては、右側)に延び出して形成された略薄板形状の連結部44によって器具本体16と連結されている。連結部44は、幅方向略中央部分を器具本体16の軸方向に延びる屈曲部46において最も薄肉とされており、屈曲部46で折り曲げ可能とされている。これにより、カバー部材42は、連結部44を折り曲げて凹状溝32に重ね合わせ、開口部36を覆蓋することが出来るようにされている。
そして、カバー部材42における連結部44と反対側の縁部には、係合片48が突出形成されている一方、載置部14におけるカバー部材42と反対側の端部には、外側に突出する突出縁部50が形成されており、かかる突出縁部50における係合片48と対応する位置には、係合切欠52が形成されている。
このような構造とされた載置部14の載置面38の下側には、眼内レンズ12を支持した状態で保持部材54が取外し可能に設けられている。図4および図5に示すように、保持部材54は器具本体16と別体として構成されており、一対の側壁部56,56が対向面間に一体形成された連結板部58で連結された構造とされている。ここにおいて、側壁部56における外側面の離隔距離は、眼内レンズ12の光学部30の径寸法と略等しくされている。また、それぞれの側壁部56の下端縁部には、外側に向けて屈曲された脚板部60が一体形成されている。なお、脚板部60は、上面視において軸方向の中央部分が僅かに凹んだ形状とされている。
そして、それぞれの側壁部56,56の上端部には、上面視において略円弧形状をもって上方に突出する第一保持突起62,62が一体形成されている。更に、第一保持突起62の上端面における外側部分で、保持部材54の内方側には、周壁64が一体的に突出形成されている。ここにおいて、周壁64の離隔距離は、眼内レンズ12の光学部30の径寸法よりも僅かに大きくされている。
また、連結板部58の軸方向両端部には、上面視において矩形状をもって上方に突出する一対の第二保持突起66,66が保持部材54の長手方向(図4中、左右方向)で相互に離隔して対向位置するように一体形成されている。ここにおいて、第二保持突起66の上端面の高さ位置は、第一保持突起62の上端面の高さ位置と等しくされている。各第二保持突起66は、連結板部58から突出する突起本体部68と、突起本体部68上端面から突出する周壁70と、突起本体部68上部側面において第二保持突起66の対向方向の外方端側で突出して設けられた係合部71から構成されている。かかる周壁70,70の対向方向での離隔距離は、眼内レンズ12の光学部30の径寸法よりも僅かに大きくされている。さらに、各周壁70と各係合部71は、突起本体部68の幅寸法と略等しい幅寸法を有している。
さらに、保持部材54には、第二保持突起66よりも器具本体16の先端側に位置する前方側において、幅方向一方の端部(図4中下側)となる側壁部56に近接して、前方支持部34aが当接される略円柱状の前方当接突起72が一体的に突設されている。また保持部材54には、第二保持突起66よりも器具本体16の後端側に位置する後方側において、幅方向他方の端部(図4中上側)となる側壁部56に近接して、後方支持部34bが当接される略円柱状の後方当接突起74が、一体的に突設されている。
このような構造とされた保持部材54が、器具本体16の載置面38の下側から組み付けられるようになっている。具体的には、器具本体16の載置面38には、眼内レンズ12が載置される載置面38に開口する貫通孔76,78,80が形成されている (図3参照)。そして、保持部材54の第一及び第二保持突起62,66を載置面38の貫通孔76,78を挿通して突出させることにより、保持部材54により眼内レンズ12の光学部30の外周縁部を下方から支持している。また、前方当接突起72と後方当接突起74が貫通孔80を挿通して載置面38上に突出配置されるようになっている。
より詳細には、貫通孔76,78は第一および第二保持突起62,66の断面形状と略同一の形状で、且つ僅かに大きな外形寸法で載置面38を貫通して形成されている。また、貫通孔80は、前方および後方当接突起72,74に対応する円形断面で、且つ僅かに大きな外径寸法で載置面38を貫通して形成されている。そして、第一および第二保持突起62,66が、載置面38の下側から貫通孔76,78に挿通され、載置面38上に突出される。これにより、第二保持突起66に設けられた係合部71が載置面38上に突出されて、載置面38の上面に係止されることによって、保持部材54が器具本体16の外側から組み付けられ、第一保持突起62および第二保持突起66が載置面38から突出された状態が保持されることとなる。加えて、前方および後方当接突起72,74も、第一および第二保持突起62,66と同時に、載置面38の下側から貫通孔80に挿通されて、載置面38上に突出される。なお、上記係合部71による係合は、保持部材54を載置面38の下側に引っ張ることにより、引き抜くことができるように形成されている。
さらに、載置部14の前方には、器具本体16の軸方向前方に向かって延び出す挿入筒部20が一体形成されている。挿入筒部20は、全体として載置部14側から延出方向の先端部に行くに連れて次第に先細となるテーパ形状を有しており、延出方向の全長に亘って貫通するテーパ形状の通孔84が形成されている。
通孔84は、載置部14側に開口した基端開口部86が載置面38と接続されることによって載置部14と連通されている。基端開口部86は、全体として、底面88が平坦面とされて、上面が略円弧形状とされた扁平な略楕円形状断面とされている。通孔84の先端部に設けられた先端開口部90は、上面が底面よりも前方に延び出された側方視において斜めの開口形状とされている。
また、底面88には、底面88の幅方向中央部分を挟んで器具本体16の軸方向に延びる導入突部92が形成されている。導入突部92は、底面88から僅かに上方に突出して互いに平行に延びる線形状とされている。導入突部92の突出高さは、器具本体16の軸方向前方に行くに連れて次第に高くされており、基端開口部86の後端部では底面88と面一となるようにされている。
更にまた、導入突部92は、底面88の幅方向の中央を挟んで器具本体16の軸直角方向で互いに所定距離を隔てて略平行に配設されており、かかる導入突部92の離隔距離は、押出部材22の先端部の幅寸法よりも僅かに大きい寸法とされることが好ましく、特に本態様においては、押出部材22の棒状部94の幅寸法よりも僅かに大きくされている。
以上のように、本実施形態における器具本体16は、本体筒部24、載置部14、カバー部材42、および挿入筒部20が一体成形された単一の部材として構成されており、かかる器具本体16とは別体として構成された保持部材54が載置面38の下方から組み付けられるようになっている。
そして、器具本体16の後方から、押出部材22が貫通孔26に挿し入れられている。押出部材22は、器具本体16の軸方向長さ寸法よりもやや大きな軸方向長さ寸法を有する略ロッド形状とされており、略円柱形状とされた作用部96と、略矩形ロッド形状とされた挿通部98が一体形成されている。
このような構造とされた眼内レンズの挿入器具10においては、先ず、押出部材22の先端部分が器具本体16の本体筒部24に後方から挿入されて、爪部100が係止部102の係止孔104に係止された初期位置にセットされる。それと共に、保持部材54が、前述のように、載置面38の下方から器具本体16に取り付けられて、仮保持される。これにより、保持部材54が器具本体16に組み付けられて、保持部材54の第一保持突起62、第二保持突起66、前方当接突起72および後方当接突起74が載置面38上に突出した状態に仮保持される。
そして、図6に示すように、眼内レンズ12の光学部30が第一保持突起62および第二保持突起66の上端面に載置される。なお、図6においては、理解を容易とするために、器具本体16の必要部分と眼内レンズ12、保持部材54および載置部14内に臨む押出部材22の先端部分のみを示す。かかる載置状態において、眼内レンズ12は、光学部30の外周部分が第一及び第二保持突起62,66に接触状態とされており、中央部分はこれら第一及び第二保持突起62,66に対して非接触状態で保持されている。また、押出部材22の初期位置において、押出部材22先端の棒状部94の軸方向前方(図6中、左方向)には、載置面38から突出した第二保持突起66が対向配置されている。即ち、本実施形態においては、第二保持突起66によって押出部材22の前進を阻止するストッパが構成されており、押出部材22は、後述するように第二保持突起66が載置面38上から後退しない限り、前進できないようにされている。
さらに、第一保持突起62および第二保持突起66に形成された周壁64、70が、眼内レンズ12における光学部30の外側にあり、特に本実施形態においては、第一保持突起62に形成された周壁64が眼内レンズ12を器具本体16の軸方向に対する斜め方向の両側を挟んでいると共に、第二保持突起66に形成された周壁70が、眼内レンズ12を器具本体16の軸方向の両側を挟むように設けられている。これにより、眼内レンズ12の器具本体16に対する軸方向および軸直方向の変位量を制限して、眼内レンズ12を安定して保持出来るようになっている。
加えて、第一及び第二保持突起62,66への載置状態において、眼内レンズ12の光学部30は、載置面38から所定距離を隔てて置かれており、載置面38に対して非接触状態で保持されるようになっている。
ここで、第二保持突起66,66に近接して設けられた前方当接突起72および後方当接突起74が、第一および第二保持突起62,66で保持された眼内レンズ12の光学部30に近接して配置されている。図6に明示されているように、前方当接突起72と後方当接突起74の光学部30への対向面に対して、前方支持部34aおよび後方支持部34bがそれぞれ当接するように配設されている。その結果、前方支持部34aおよび後方支持部34bが光学部30側に接近するように屈曲乃至は湾曲変形されるようになっている。このように、本実施形態の眼内レンズの挿入器具10においては、眼内レンズ12の前方支持部34aおよび後方支持部34bが前方当接突起72と後方当接突起74にそれぞれ当接されることにより、予め光学部30側に接近するように変形されて載置部14に内蔵されるのである。なお、前方当接突起72と後方当接突起74が略円柱形状とされており、それらの外周面に突起部がないことから、前方当接突起72や後方当接突起74への当接圧力により、前方支持部34aおよび後方支持部34bに傷等が生じることが有利に防止されている。
また、前方当接突起72及び後方当接突起74へ、前方支持部34a及び後方支持部34bを当接させる方法は任意であり、例えば、図6中に破線で示す変形前で応力のかからない初期形状の前方支持部34a、後方支持部34bの先端部を図示しない棒状部材に引っ掛けて、移動させ、それぞれ前方当接突起72、後方当接突起74に当接させるようにしてもよい。なお、各支持部34a,34bの先端部における変形前と変形後の器具本体16の軸方向での変位量L(図6参照)は好ましくは0.05〜3mm、より好ましくは0.5〜2mmとされている。要するに、各支持部34a,34bの変形は、光学部30に向かって接近するようにシフトされるものであって、各当接突起72,74への当接反力により、各支持部34a,34bが光学部30側に押されて撓み変形するものであり、塑性変形を来さないものである。
さらに、後方当接突起74は、図7に示すように、突出方向の中間部分から上方に向かって切欠部106が設けられた段付き形状とされており、段差部108に後方支持部34bの長さ方向中間部分が載置されて光学部30の前面側となる図7の上方に支持されると共に、切欠部106の周壁109によって後方支持部34bの先端部が光学部30側にガイドされて、光学部30の前面側に接近するように変形されるようになっている。
このように、眼内レンズ12の前方支持部34aおよび後方支持部34bが前方当接突起72と後方当接突起74にそれぞれ当接されて、予め光学部30側に接近するように変形された状態で、眼内レンズ12が載置部14に内蔵される。その後、屈曲部46が屈曲されて、カバー部材42によって載置部14の開口部36が覆蓋されることによって、眼内レンズ12が器具本体16内に収容状態でセットされる。なお、カバー部材42は、係合片48が係合切欠52に係合されることによって、閉状態に維持される。
以上のようにして、眼内レンズ12が挿入器具10内に収容される。そして、本実施形態における挿入器具10は、眼内レンズ12を収容した状態で殺菌処理等がなされた後に、梱包されて配送される。このように、眼内レンズ12を内蔵して提供された、本実施形態における挿入器具10は、白内障等の手術に際して、以下のように用いられる。
梱包から取り出した後、始めに、ヒアルロン酸ナトリウム等の粘弾性物質を主成分とする潤滑剤を載置部14や挿入筒部20の内部に注入することが望ましい。特に本実施形態においては、カバー部材42に厚さ方向に貫通する注入孔110が形成されており、かかる注入孔110を通じて、カバー部材42を閉じた状態で潤滑剤が注入出来るようになっているが、潤滑剤の注入は、例えば、挿入筒部20の先端開口部90から注入したり、一旦カバー部材42を開いて、載置部14の開口部36から注入したり、或いは、一旦押出部材22を器具本体16から引き抜いて、貫通孔26の後端の後端部18から注入するなどしても良い。
次に、保持部材54を器具本体16の下方に引き抜くことにより、凹凸係合による仮保持を解除して、保持部材54を器具本体16から取り外す。これにより、眼内レンズ12を上述の潤滑剤に包まれた状態で載置面38上に載置することが可能となる。ここで、眼内レンズ12は、光学部30と一対の支持部34a,34bが特許第3641110号に示すような軟質の合成樹脂材料から一体的に構成されたワンピースタイプのものである。それ故、前方支持部34aおよび後方支持部34bは可撓性を有しており、前方当接突起72と後方当接突起74にそれぞれ当接されて、予め光学部30側に接近するように変形された状態で梱包や輸送等の一定期間保持されても、塑性変形はされないが、粘性のある潤滑剤に包まれた状態で支持部材54が取り外されても、直ちに変形が解消されることなく、押出部材22で押し込むまでの間、ほぼ変形状態が保たれることとなる。なお、本実施形態における載置面38は平坦面とされていることから、眼内レンズ12を安定して載置することが出来ると共に、凹状溝32の幅寸法が眼内レンズ12の光学部30の径寸法より僅かに大きい程度とされていることから、載置面38上での眼内レンズ12の周方向の回転も阻止されるようになっている。
続いて、眼組織に設けた切開創に挿入筒部20の先端部分を挿入せしめた状態で、押出部材22の押圧板部112を器具本体16側に押し込む。これにより、載置面38に載置された眼内レンズ12の光学部30の外周縁部に押出部材22先端の棒状部94が当接され、押出部材22によって眼内レンズ12が挿入筒部20に向けて案内され、挿入筒部20の先端部分から嚢内に眼内レンズ12が送り出される。なお、押出部材22の器具本体16への最大押し込み量は、挿通部98の先端面が貫通孔26の壁部40で係止されることで制限されるようになっており、かかる最大押し込み位置で、押出部材22の先端部が先端開口部90から僅かに外方に突出せしめられるようになっている。
このような本実施形態に従う構造とされた眼内レンズの挿入器具10においては、保持部材54に当接突起72,74が設けられている。従って、前方支持部34aの先端部を前方当接突起72に当接させて予め光学部30側に変形させることにより、押出部材22に眼内レンズ12が押し出される際に、導入突部92を通過することにより凸状に屈曲変形される光学部30の間に前方支持部34aの先端部を保持させる所謂タッキングの状態を有利に生ぜしめることができる。これにより、挿入筒部20から眼内レンズ12が嚢内にリリースされる際に、前方支持部34aが先に挿入されてそれを軸として眼内レンズ12が嚢内で回転してしまう不具合等を防止して、眼内レンズ12を安定して嚢内に保持させることができる。
また、後方支持部34bの先端部も後方当接突起74に当接させて予め光学部30側に変位されている。特に本実施形態では、後方当接突起74の段差部108に後方支持部34bの長さ方向中間部分が載置されると共に周壁109にガイドされることにより、光学部30の前面側に接近するように変形されている。それ故、押出部材22に眼内レンズ12が押し出される際に、光学部30内に後方支持部34bが畳み込まれることを回避して、光学部30の後方に後方支持部34bが延び出す状態で眼内レンズ12を押し出すことができる。これにより、挿入筒部20において小さく折り畳まれる眼内レンズ12の断面積を小さくすることができ、挿入筒部20からの眼内レンズ12のリリースをスムーズに行うことができる。
本実施形態では、器具本体16と別体形成されて組み付けられる保持部材54の保持突起62,66上に眼内レンズ12が位置決め載置される。また眼内レンズ12の前方支持部34a及び後方支持部34bの先端部が当接される前方当接突起72及び後方当接突起74が保持部材54に設けられている。従って、保持部材54により、輸送時や保管時の眼内レンズ12の安定保持が可能となると共に、施術時には、保持部材54を載置部14から引き抜くことにより、載置面38から各当接突起72,74を排除することができる。それ故、各当接突起72,74と押出部材22の干渉を回避して、各当接突起72,74の設計自由度を向上させることができる。
また、眼内レンズ12が軟質の合成樹脂材料から構成されていることから、各支持部34a,34bが比較的低弾性で撓みやすい。それ故、輸送・保管時に当接突起72,74に前方及び後方支持部34a,34bを当接させ、予め変形させておくことで、前方及び後方当接突起72,74を外した後も、変形後の形状を十分に保持することができる。従って、押出部材22による押出時に、前方支持部34a、後方支持部34bの所望の変形を実現できるのである。
さらに、前方支持部34aの先端部を前方当接突起72に当接させて光学部30に接近させていることから、前方支持部34aへ負荷を低減させつつ前方支持部34aを光学部30側に変形させることができる。
以上、本発明の複数の実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、第一の実施形態では、前方当接突起72および後方当接突起74が、器具本体16と別体形成された保持部材54に設けられていたが、例えば、図8に示すように前方当接突起72および後方当接突起74を、器具本体16の載置部14の側壁部に一体的に突設された凸部によって構成してもよい。このような構成においては、保持部材54を取り外してもなお、前方支持部34aおよび後方支持部34bが前方当接突起72および後方当接突起74に当接されて光学部30側に変形した状態を確実に保持できる。従って、光学部30と一対の支持部34a,34bが別部材で構成されて比較的支持部34a,34bの弾性が強い、ツーピースタイプの眼内レンズ12を内蔵する場合等にも、本発明を有利に適用することができる。なお、後方当接突起74には、第一の実施形態と同様、突出方向の中間部分から上方に向かって切欠部106が設けられた段付き形状とされており、段差部108に後方支持部34bの先端部が載置されて光学部30の前面側に向かって変形されて支持されている。また、第一の実施形態や図8の態様では、前方支持部34aおよび後方支持部34bの両方が当接突起72,74に当接されて予め変形されていたが、変形の制御が必要な、何れか一方の支持部のみを予め変形されるようにしてもよい。
また、第一の実施形態や図8の態様では、後方支持部34bの先端部が光学部30の前面側に接近するように変形されていたが、後方支持部34bの先端部が光学部30の後面側に畳み込まれるようにしてもよい。具体的には、図9に示すように、後方当接突起116を、カバー部材42の後方 (図9中、右方向) の底面114から後方支持部34bに向かって突出させ、その突出方向の中間部分から下方に向かって切欠部が設けられた段付き形状となし、段差部118に後方支持部34bの長さ方向中間部分を上方から押さえつけると共に、切欠部の周壁120によって後方支持部34bの先端部を光学部30の後面側に入り込むように変形させることもできる。これにより、押出部材22に眼内レンズ12が押し出される際に、凸状に屈曲変形される光学部30の間に後方支持部34bの先端部を保持させるタッキングの状態を有利に生ぜしめることができる。また、押出部材22による押し出しの際に、後方支持部34bの先端部が器具本体16の内部や他の部位に引っかかる等して後方支持部34bにクラック等が発生する不具合を有利に防止することができる。なお、後方支持部34bの後方当接突起116への当接状態は、載置部14内に収容された眼内レンズ12の後方支持部34bの先端部を予め光学部30の後面側に入り込むように撓ませた状態で、カバー部材42を閉じることにより容易に実現できる。すなわち、カバー部材42を閉じた後に徐々に初期状態に弾性復帰する後方支持部34bが後方当接突起116に当接して、当該変形状態が維持されるのである。
さらに、第一の実施形態や図8および図9の変形例では、前方支持部34aおよび後方支持部34bがそれぞれ単一の当接突起72,74,116に当接されて光学部30側に変形されていたが、複数個の当接突起が各支持部34a,34bの複数箇所に当接されて、予め屈曲乃至は湾曲変形されるようにしてもよい。
加えて、第一の実施形態や図8および図9の変形例では、眼内レンズ12の前方支持部34aおよび後方支持部34bが前方当接突起72および後方当接突起74,116に当接されて光学部30側に変形した状態で挿入器具10に内蔵されていたが、前方支持部34aおよび後方支持部34bは、必ずしも光学部30側に向かって変形する必要はなく、光学部30の光軸方向両側の一方(図7中、上下方向の一方)に向かって変形するようにしてもよい。具体的には、図示は省略するが、図9に示す後方当接突起116と同様の構造の前方当接突起を、カバー部材42の前方の底面114から前方支持部34aに向かって突出させ、前方支持部34aを光学部30に接近させることなく、光学部30の光軸方向の下方側(図7中、下側)に変形してもよい。これにより、眼内レンズ12が挿入器具10から押出部材22により押し出される際に、前方支持部34aを眼内レンズ12の光学部30の後面側に畳み込ませるように制御して、タッキングの状態を実現してもよい。また、図8に示す後方当接突起74を光学部から後方に離れた位置に配設し、後方支持部34bを、光学部30に接近させることなく、光学部30の光軸方向の上方側(図7中、上側)にのみ変形させるようにしてもよい。これにより、眼内レンズ12が挿入器具10から押出部材22により押し出される際に、後方支持部34bを眼内レンズ12の光学部30の前面側に変形させるように制御して、光学部30内に後方支持部34bが畳み込まれることを回避してもよい。さらに、図9に示す後方当接突起116を光学部から後方に離れた位置に配設し、後方支持部34bを、光学部30に接近させることなく、光学部30の光軸方向の下方側(図7中、下側)に変形させるようにしてもよい。これにより、眼内レンズ12が挿入器具10から押出部材22により押し出される際に、後方支持部34bが眼内レンズ12の光学部30の後面側に畳み込まれるように変形するよう制御して、後方支持部34bの保護を図ってもよい。
次に、図10及び図11を用いて、本発明の更に別の実施形態としての眼内レンズの挿入器具122の要部を説明する。本実施形態は、第一の実施形態の眼内レンズの挿入器具10に対して、眼内レンズ12の後方支持部34bを、保持部材54に一体的に設けた後方当接突起74に代えて、載置面38上に突設された後方当接突起124により、精度よく保持可能とするものである。なお、以下の説明において、前述の実施形態と実質的に同様の部材および部位については、前述の実施形態と同様の符号を付することによって、詳細な説明を省略する。
より詳細には、図10に示すように、本実施形態の眼内レンズの挿入器具122においては、器具本体16の凹状溝32の底面を貫通して載置面38上に突出された第一保持突起62上の周壁64が2分割され、周壁64a,64bの間で、眼内レンズ12の前方及び後方支持部34a,34bの光学部30近傍が保持されている。また、前方当接突起72の光学部30への対向面に対して、前方支持部34aが当接するように配設されている。その結果、前方支持部34aが光学部30側に接近するように屈曲乃至は湾曲変形されるようになっている。さらに、後方当接突起124は略円柱形状とされており、その上部に中心軸が同じで半径の小さな略円柱形状の突起部126を有する。そして、後方当接突起124上の突起部126の光学部30への対向面に対して、後方支持部34bが当接するように配設されている。図11に要部を拡大して示すように、突起部126が設けられた後方当接突起124の上端面は、光学部30上面と略同じ高さを有している。なお、説明を分かり易くするために、図中には、凹状溝32、光学部30、後方支持部34b、載置面38、導入突部92、後方当接突起124と突起部126のみを示している。本実施形態では、第一実施形態の後方当接突起74の場合と異なり、眼内レンズ12を押出部材22の棒状部94で押し出す際にも、後方当接突起124は載置面38上にそのまま配置されていることから、後方支持部34bを光学部30上部側に一層確実に変形させ、載置させることができる。
また、本実施形態の眼内レンズの挿入器具122においては、底面88の幅方向中央部分を挟んで器具本体16の軸方向に延びる導入突部92が、載置面38の略全長に亘って延びている。これより押出部材22の棒状部94すなわち上記載置面38に載置された眼内レンズ12を、軸方向の押出方向に精度よく誘導することができるのである。なお、第一および第二保持突起62,66上に眼内レンズ12が保持された状態で、光学部30底面が導入突部92上部と当接されている。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:挿入器具、12:眼内レンズ、14:載置部、16:器具本体、18:後端部、20:挿入筒部、22:押出部材、30:光学部、32:凹状溝、34a:前方支持部、34b:後方支持部、36:開口部、38:載置面、42:カバー部材、44:連結部、54:保持部材、56:側壁部、62:第一保持突起、66:第二保持突起、72:前方当接突起、74:後方当接突起、76:貫通孔、78:貫通孔、80:貫通孔、106:切欠部、108:段差部、109:周壁、114:底面、116:後方当接突起、118:段差部、120:周壁

Claims (6)

  1. 光学部と該光学部の両側から延び出す一対の支持部を有する眼内レンズが載置される載置部を備えた筒形状の器具本体と、該器具本体の後端部から挿入されて該眼内レンズを該器具本体の先端部に設けられた挿入筒部へ押し出す押出部材とを備えている一方、該眼内レンズの該一対の支持部が該器具本体の先端側と後端側に延び出すように該眼内レンズを該載置部に内蔵した状態で提供される眼内レンズの挿入器具において、
    前記一対の支持部である前記器具本体の先端側に延び出す前方支持部と前記器具本体の後端側に延び出す後方支持部の少なくとも一方が、前記載置部内に配設された当接突起に当接されて前記光学部側に予め変形されていること、
    を特徴とする眼内レンズの挿入器具。
  2. 前記載置部には、前記眼内レンズが載置される載置面に開口する複数の貫通孔が設けられていると共に、前記当接突起と保持突起を備えた保持部材が離脱可能に組み付けられており、該保持部材の該保持突起が該載置面の該貫通孔から突出されて前記眼内レンズを下方から保持している一方、該保持部材の該当接突起が該貫通孔から該載置面上に突出されており、該当接突起に当接された前記前方支持部と前記後方支持部の少なくとも一方が前記光学部側に予め変形されている請求項1に記載の眼内レンズの挿入器具。
  3. 前記眼内レンズが、軟質の合成樹脂材料から構成されたワンピースタイプのものである請求項1又は2に記載の眼内レンズの挿入器具。
  4. 前記眼内レンズが載置される前記載置部の載置面には、前記器具本体の前記先端側に位置する前方側において、該載置面の幅方向一方の端部に前記当接突起が前記光学部に近接して配設されており、該当接突起の該光学部への対向面に対して前記前方支持部の先端部が当接されている請求項1〜の何れか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
  5. 前記眼内レンズが載置される前記載置部の載置面には、前記器具本体の前記後端側に位置する後方側において、該載置面の幅方向他方の端部に前記当接突起が前記光学部に近接して該載置面上に突出配置されており、該当接突起に当接して前記後方支持部の先端部が該眼内レンズの前面側に変形されている請求項1〜の何れか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
  6. 前記器具本体に対して前記載置部の開口部を覆蓋する蓋部材が設けられている一方、該蓋部材の底面の前記器具本体の前記後端側に位置する後方側において、該底面から前記後方支持部に向かって突出する前記当接突起が設けられており、該当接突起により該後方支持部の先端部が該眼内レンズの後面側に変形されている請求項1〜の何れか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
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