JP6614615B2 - 眼内レンズの挿入器具 - Google Patents

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    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses

Description

本発明は、眼内レンズの挿入器具に関する。
白内障治療においてヒト混濁水晶体の置換や屈折の補正のために水晶体の代用として挿入される眼内レンズが実用に供されている。白内障治療における眼内レンズ挿入手術においては、例えば角膜の縁に数ミリの切開の創口(切開創)が設けられ、超音波水晶体乳化吸引術などにより水晶体が粉砕されて切開創から取り除かれた後、眼内レンズが挿入および固定される。一般に、眼内レンズは、屈折力等の光学特性を有するレンズ本体と、眼内レンズの位置を眼内で安定させる機能を有する支持部と有する。
近年においては、眼内レンズを切開創より眼球内に挿入する際に、あらかじめ眼内レンズが収納部に載置されている、いわゆるプリロード(あるいはプリセット)タイプの挿入器具が用いられる場合が多い。使用者は、器具本体の先端部に設けられた挿入筒部の先端開口を上述の切開創を通じて眼球内に挿し入れると共に、眼内レンズを器具本体内で小さく変形せしめた状態で挿入筒部の先端開口から棒状のプランジャーによって押し出すことにより、眼内レンズを眼球内に射出して挿入する。このような挿入器具を用いることにより、切開創の大きさを小さくすることができ、かつ眼内レンズを簡単に眼球内に挿入できるので、手術における負担を少なくすることができる。
ところで、眼内レンズを上記の挿入器具を用いて眼球内に挿入する際には、眼内レンズが挿入器具内を挿入筒部の先端開口に向けて円滑に移動可能となるように、眼内レンズの潤滑剤としてヒアルロン酸などの粘弾性物質を挿入器具内に注入し、眼内レンズと挿入器具の内壁の間に粘弾性物質を介在させる場合がある。これにより、眼内レンズと挿入器具の間の摩擦抵抗を低減し、眼内レンズが挿入器具内をより円滑に移動することを可能としている。また、粘弾性物質を挿入器具内に注入する際には、挿入器具に設けられた孔から注射器の針(ニードル)を挿入器具内に挿入し、注射器によって粘弾性物質を挿入器具内の特に眼内レンズが収納された場所に注入していた。
特開2011−255029号公報
しかしながら、従来の挿入器具では、挿入器具内において眼内レンズの支持部が潤滑剤に押されて変位する。このように支持部が変位した状態で、プランジャーによって眼内レンズを挿入器具の先端に押し出すと、挿入筒部内において支持部が予期せぬ位置に移動し、眼内レンズを好適に眼内に射出できない可能性がある。
本件開示の技術は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、挿入器具への潤滑剤の注入時に眼内レンズの支持部の位置を好適に維持し、眼内レンズが挿入器具から押し出される際に、眼内レンズの挙動を好適に安定させることが可能な眼内レンズの挿入器具を提供することである。
本件開示の眼内レンズの挿入器具は、眼内レンズを内部に収納する収納部と、眼内レンズを押し出すプランジャーと、挿入器具の本体の外側から着脱可能に取り付けられ眼内レンズが収納されている空間に所定長さ突出する眼内レンズの第1の位置規制部とを有する。さらに、収納部には、収納部内部に収納された眼内レンズに潤滑剤を挿入器具の外部から供給する注射器の針が挿通される孔が形成され、第1の位置規制部は、収納部内部に収納された眼内レンズの支持部と眼内レンズの光軸と垂直な方向において当接可能な位置に形成される。また、眼内レンズが収納部に収納された状態での眼内レンズの光軸方向からの投影視において、孔は、眼内レンズの支持部と重なる位置あるいは眼内レンズの支持部を挟んで第1の位置規制部の反対側の位置に設けられている。これにより、当該孔から挿入された注射器の針から潤滑剤を注入する際に、眼内レンズの支持部が潤滑剤に押されて移動しないように位置規制部によって支持部の位置が維持される。
また、挿入器具が、挿入器具の本体の外側から着脱可能に取り付けられ眼内レンズが収納されている空間に所定長さ突出する眼内レンズの第2の位置規制部をさらに備え、第1の位置規制部および第2の位置規制部は、眼内レンズの支持部の少なくとも一部を眼内レンズの光軸と垂直な方向において、第1の位置規制部と第2の位置規制部との間に配置可能に形成されている構成としてもよい。さらに、第1の位置規制部および第2の位置規制部は、眼内レンズの支持部の先端を眼内レンズの光軸と垂直な方向において、第1の位置規制部と第2の位置規制部との間に配置可能に形成されている構成としてもよい。これにより、潤滑剤注入時に、位置規制部によって眼内レンズの支持部の位置がより確実に維持される。
さらに、上記の眼内レンズの挿入器具は、挿入器具の流通前に、収納部に眼内レンズが収納されている構成としてもよい。
本件開示の技術によれば、挿入器具への潤滑剤の注入時に眼内レンズの支持部の位置を維持し、眼内レンズが挿入器具から押し出される際に、眼内レンズの挙動を好適に安定させることが可能な眼内レンズの挿入器具を提供することができる。
一実施形態における眼内レンズの概略構成を示す図である。 一実施形態における眼内レンズの挿入器具の概略構成を示す図である。 一実施形態におけるノズル本体の概略構成を示す図である。 一実施形態における位置決め部材の概略構成を示す図である。 一実施形態におけるプランジャーの概略構成を示す図である。 一実施形態における眼内レンズの支持部の位置規制部の概略構成を示す図である。 一変形例における眼内レンズの概略構成を示す図である。 一変形例における眼内レンズの挿入器具の概略構成を示す図である。 一変形例における位置決め部材の概略構成を示す図である。 一変形例におけるプランジャーの概略構成を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
〔実施例〕
図1は、本実施形態における眼内レンズ2の概略構成を示した図である。図1(a)は平面図、図1(b)は側面図を示す。眼内レンズ2は、いわゆるワンピース型である。眼内レンズ2は、所定の屈折力を有するレンズ本体2aと、レンズ本体2aに連結された、レンズ本体2aを眼球内で保持するための長尺平板状の2本の支持部2bとを備える。レンズ本体2aおよび支持部2bは可撓性の樹脂材料で形成されている。本実施例における挿入器具1内では、2つの支持部2bのうちの一方の支持部2bが、レンズ本体2aの後側、他方の支持部2bがレンズ本体2aの前側に配置されるように、眼内レンズ2がステージ部12にセットされる。
図2に、本実施形態の挿入器具1の概略構成を示す。図2(a)はステージ蓋部13を開蓋した場合の挿入器具1の平面図、図2(b)はステージ蓋部13を閉蓋した場合の挿入器具1の側面図を示している。挿入器具1は、器具本体としてのノズル本体10と、眼内レンズの押出部材としてのプランジャー30と、眼内レンズの収納部としてのステージ部12およびステージ蓋部13を有する。ステージ部12は、ノズル本体10に一体または別体に設けられる。ノズル本体10にはプランジャー30が挿入されている。ステージ部12には、眼内レンズ2がセットされる。ステージ部12は、ステージ蓋部13と一体に形成されている。
挿入器具1のノズル本体10は、断面略矩形の筒状に形成されており片側の端部は大きく開口し(以下、大きく開口した側を後端部10bという。)、別の側の端部には細く絞られたノズル部15と先端部10aを備える。図2(b)に示すように、先端部10aは斜めに開口している。プランジャー30は、ノズル本体10に挿入され往復運動可能である。
以下の説明において、ノズル本体10の後端部10bから先端部10aへ向かう方向を前方向、その逆方向を後方向、図2(a)において紙面手前側を上方向、その逆方向を下方向、図2(b)において紙面手前方向を左方向、その逆方向を右方向とする。また、この場合、上側は後述するレンズ本体2aの光軸前側に、下側はレンズ本体2aの光軸後側に、前側はプランジャー30による押圧方向前側に、後側はプランジャー30による押圧方向後側に相当する。
ノズル本体10の後端部10b付近には、板状に迫り出し、使用者がプランジャー30をノズル本体10の先端側に押し込む際に指を掛けるホールド部11が一体的に設けられている。また、ノズル本体10におけるノズル部15の後側には、眼内レンズ2をセットするステージ部12が設けられている。このステージ部12は、ステージ蓋部13を開蓋することでノズル本体10の上側が開放されるようになっている。また、ステージ部12には、ノズル本体10の下側から位置決め部材50が取り付けられている。この位置決め部材50によって、使用前(輸送中)においてもステージ部12内で眼内レンズ2が安定して保持されている。
すなわち、挿入器具1においては、製造時に、ステージ蓋部13が開蓋し位置決め部材50がステージ部12に取り付けられた状態で、眼内レンズ2がステージ部12に、光軸前側が上になるようにセットされる。そして、ステージ蓋部13を閉蓋させた後、出荷される。
また、挿入器具1のステージ蓋部13には、ステージ蓋部13が閉蓋された状態で眼内レンズ2に粘弾性物質を供給するための挿入孔20が設けられている。粘弾性物質は、眼内レンズ2をノズル本体10の先端部10aに移動させる際の潤滑剤の一例である。挿入孔20には、粘弾性物質が充填された注射器の針が挿入される。さらに、位置決め部材50には、眼内レンズ2の支持部2bの位置規制部21〜24がそれぞれ設けられている。位置決め部材50がステージ部12に取り付けられている状態では、眼内レンズ2の支持部2bの位置規制部21〜24は、ステージ部12から突出する。このため、眼内レンズ2がステージ部12に保持されているときに、図2(a)に示すように、支持部2bの端部は、位置規制部21、22あるいは位置規制部23、24に挟まれる位置で保持される。
そして、使用者はステージ蓋部13を閉蓋したままで、粘弾性物質が充填された注射器の針を挿入孔20から挿入し、針の先端を眼内レンズ2が保持されている空間に移動させる。次に、使用者は、注射器を操作して、充填された粘弾性物質を眼内レンズ2に供給する。本実施形態において、眼内レンズ2がステージ部12にセットされたときに、眼内レンズ2の支持部2bは位置規制部21〜24に保持されている。このため、供給された粘弾性物質によってレンズ本体2aおよび支持部2bに押圧力が加えられても、支持部2bの位置は、位置規制部21〜24によって移動しない。すなわち、眼内レンズ2がプランジャー30によってノズル本体10の先端部10a側に押し込まれる際のレンズ本体2aと支持部2bとの相対位置を、位置規制部21〜24によって好適に維持することができる。
使用者は、眼内レンズ2への粘弾性物質の注入が完了すると、注射器の針を挿入孔20から抜き去る。次に、使用者は、挿入器具1から位置決め部材50を取り外す。このとき、位置決め部材50と一体的に形成されている位置規制部21〜24を含む部材も、位置決め部材50とともに取り外される。その後、使用者は、プランジャー30をノズル本体10の先端部10a側に押し込む。これにより、眼内レンズ2は、プランジャー30によって押圧され、ノズル部15まで移動された上で、先端部10aから眼球内に射出される。なお、挿入器具1におけるノズル本体10、プランジャー30、位置決め部材50はポリプロピレンなどの樹脂の素材で形成される。ポリプロピレンは医療用機器において実績があり、耐薬品性などの信頼性も高い素材である。
図3にはノズル本体10の平面図を示す。図2に示した通り、ノズル本体10においては、眼内レンズ2はステージ部12にセットされ、眼内レンズ2の支持部2bの端部の一部が、位置規制部21と位置規制部22並びに位置規制部23と位置規制部24にそれぞれ挟まれる位置でセットされる。このようにセットされた眼内レンズ2は、プランジャー30によって押圧されて先端部10aから射出される。そして、図3に示すように、ノズル本体10の内部にはノズル本体10の外形の変化に応じて断面形状が変化する貫通孔10cが設けられている。そして、眼内レンズ2が射出される際は、眼内レンズ2は、ノズル本体10内の貫通孔10cの断面形状の変化に応じて変形して折り畳まれた状態となり、患者の眼球に形成された切開創に入り易い形に変形した上で射出される。
また、先端部10aは、ノズル部15の上側の領域が下側の領域より前側になるように斜めにカットされた形状となっている。なお、この先端部10aの斜めにカットされた形状については、左右方向から見て直線的に斜めにカットされていてもよいし、外側に膨らみを持つように、すなわち曲面形状となるように斜めにカットされていてもよい。
ステージ部12には、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径より僅かに大きな幅を有するステージ溝12aが形成されている。ステージ溝12aの前後方向の寸法は、眼内レンズ2の両側に延びる支持部2b、2bを含む最大幅寸法よりも大きく設定されている。また、ステージ溝12aの底面によってセット面12bが形成されている。セット面12bの上下方向位置は、ノズル本体10の貫通孔10cの底面の高さ位置よりも上方に設定されており、セット面12bと貫通孔10cの底面とは底部斜面10dによって連結されている。
ステージ蓋部13はステージ部12と同等の前後方向の寸法を有している。ステージ蓋部13は、ステージ部12の側面がステージ蓋部13側に延出して形成された薄板状の連結部14によって連結されている。連結部14は中央部で屈曲可能に形成されており、ステージ蓋部13は、連結部14を屈曲させることでステージ部12に上側から重なり閉蓋することができる。
ステージ蓋部13において、閉蓋時にセット面12bと対向する面には、ステージ蓋部13を補強し、眼内レンズ2の位置を安定させるためにリブ13aおよび13bが設けられている。また、プランジャー30の上側のガイドとして案内突起13cが設けられている。
ステージ部12のセット面12bの下側には、位置決め部材50が取外し可能に設けられる。図4に、位置決め部材50の概略構成を示す。図4(a)は位置決め部材50の平面図を示し、図4(b)は位置決め部材50の左側面図を示している。位置決め部材50はノズル本体10と別体として構成されており、一対の側壁部51が連結部52で連結された構造とされている。それぞれの側壁部51の下端には、外側に向けて延出して広がる位置規制部53が形成されている。
そして、それぞれの側壁部51の上端部には、上方から見た形状が円弧形状であり上側に突出した一対の第1載置部54が形成されている。さらに、第1載置部54の上端面における外周側には、第1位置決め部55が突出して形成されている。第1位置決め部55の内径どうしの距離は、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、連結部52の前後方向において、上方から見た形状が矩形状であり上側に突出した一対の第2載置部56が形成されている。第2載置部56の上面の高さは、第1載置部54の上面の高さと同等になっている。さらに、第2載置部56の上面において外側の部分には、第2載置部56の左右方向の全体にわたって上側にさらに突出する第2位置決め部57が形成されている。第2位置決め部57の内側どうしの離隔は、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。加えて、第2載置部56の上端部には左右方向の全体にわたり、前後方向に僅かに突出した係止爪58が形成されている。
上記に加え、本実施形態においては、連結部52には、眼内レンズ2の位置規制部21〜24がそれぞれ形成されている。位置規制部21〜24の上面の高さは、第1載置部54および第2載置部56の上面の高さよりも高くなるように設定されている。位置規制部21、22の、互いに向き合う内側どうしの離隔は、眼内レンズ2の支持部2bの端部の一部が位置規制部21、22に挟まれる間隔となるよう設定されている。
上記の位置決め部材50は、ノズル本体10のセット面12bの下側から組み付けられる。ノズル本体10のセット面12bには、厚さ方向にセット面12bを貫通する貫通孔12cが形成されている。貫通孔12cの外形は、位置決め部材50の第1載置部54および第2載置部56を上側から見た形状に対し僅かに大きな略相似形状とされている。さらに、セット面12bには、貫通孔12と同様に厚さ方向にセット面12bを貫通する貫通孔21a、22a、23a、24aがそれぞれ形成されている。貫通孔21a、22a、23a、24aの外形は、位置決め部材50に設けられた眼内レンズ2の支持部2bの位置規制部21〜24を上側から見た形状に対し僅かに大きな略相似形状とされている。
位置決め部材50がノズル本体10に取り付けられる際には、第1載置部54および第2載置部56が、セット面12bの下側から貫通孔12cに挿入され、セット面12bの上側に突出する。同様に、位置規制部21、22、23、24が、セット面12bの下側から貫通孔21a、22a、23a、24aにそれぞれ挿入され、セット面12bの上側に突出する。
その際、第2位置決め部57に設けられた係止爪58が貫通孔12cを介してセット面12bに突出し、セット面12bの上面に係止される。これにより、位置決め部材50がノズル本体10の下側から組み付けられ、第1載置部54、第2載置部56、位置規制部21〜24が、それぞれセット面12bから突出した状態で固定される。第1載置部54および第2載置部56の上面には、眼内レンズ2のレンズ本体2aの外周部底面が載置される。
上記の通り、位置規制部21〜24の上面の高さは、第1載置部54および第2載置部56の上面の高さよりも高く設定されている。このため、眼内レンズ2のレンズ本体2aが第1載置部54および第2載置部56の上面に載置されたときに、支持部2bの一部は、位置規制部21と位置規制部22並びに位置規制部23と位置規制部24の間にそれぞれ挟まれるように配される。これにより、レンズ本体2aは第1位置決め部55および第2位置決め部57によって、また、支持部2bは位置規制部21〜24によって、水平方向、すなわちセット面12bに水平な方向に対してそれぞれ位置規制される。
眼内レンズ2を眼球内に挿入する際は、位置決め部材50をノズル本体10から取り外す。これにより、眼内レンズ2のレンズ本体2aを支持していた第1載置部54および第2載置部56、また支持部2bを位置規制していた位置規制部21〜24が、それぞれセット面12bから後退し、眼内レンズ2がセット面12b上に移動可能に載置される。そしてプランジャー30によって、眼内レンズ2を所定の位置まで押し進める。
続いて、使用者は、患者の眼組織に設けた切開創に、ノズル本体10のノズル部15における先端部10aを挿入する。先端部10aは斜めの開口形状を有しているので、切開創への挿入を容易に行なうことができる。そして、使用者は、切開創にノズル部15を挿入した後に、再度プランジャー30の押圧板部33をノズル本体10の先端側に押し込む。これにより、セット面12bに載置された眼内レンズ2のレンズ本体2aの外周にプランジャー30の作用部31の先端が当接し、プランジャー30によって眼内レンズ2が先端部10aに向けて案内される。
次に、図5に、プランジャー30の概略構成を示す。プランジャー30は、ノズル本体10よりもやや大きな前後方向長さを有している。そして、円柱形状を基本とした先端側の作用部31と、矩形ロッド形状を基本とした後端側の挿通部32とから形成されている。そして、作用部31は、円柱形状とされた円柱部31aと、円柱部31aの左右方向に広がる薄板状の扁平部31bとを含んで構成されている。
作用部31の先端部分には、切欠部31cが形成されている。この切欠部31cは、図5(a)に示すように、作用部31の上方向に開口し左右方向に貫通する溝状に形成されている。また、図5(b)に示すように、切欠部31cの先端側の溝壁は作用部31の先端側に行くに連れて上方に向かう傾斜面で形成されている。一方、挿通部32は、全体的に概略H字状の断面を有しており、その左右方向及び上下方向の寸法は、ノズル本体10の貫通孔10cよりも僅かに小さく設定されている。また、挿通部32の後端には、上下左右方向に広がる円板状の押圧板部33が形成されている。
挿通部32の前後方向の中央より先側の部分には、挿通部32の上側に向けて突出し、プランジャー30の素材の弾性により上下に移動可能な爪部32aが形成されている。そして、プランジャー30がノズル本体10に挿入された際には、ノズル本体10の上面において厚さ方向に設けられた図3に示す係止孔10eと爪部32aが係合し、このことにより初期状態におけるノズル本体10とプランジャー30との相対位置が決定される。なお、爪部32aと係止孔10eの形成位置は、係合状態において、作用部31の先端が、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2aの後側に位置し、レンズ本体2aの後側の支持部2bを切欠部31cが下方から支持可能な場所に位置するよう設定されている。
上記のように構成された挿入器具1の眼内レンズ2の収納前においては、プランジャー30がノズル本体10に挿入されて初期位置に配置される。また、上記の通り、位置決め部材50が、セット面12bの下方からノズル本体10に取り付けられる。これにより、位置決め部材50の第1載置部54及び第2載置部56がセット面12bに突出した状態に保持される。
次に、眼内レンズ2のレンズ本体2aが支持部2bをノズル本体10の前後方向に向けた状態で第1載置部54および第2載置部56の上面に載置され位置決めされる。この状態において、眼内レンズ2の後側の支持部2bの一部が位置規制部23、24に挟まれ、当該支持部2bの別の一部がプランジャー30の切欠部31cの底面によって支持された状態となる。
図6は、位置決め部材50をノズル本体10に取り付けた状態で眼内レンズ2をステージ部12にセットしたときの、眼内レンズ2の支持部2bとその位置規制部21、22との位置関係をノズル本体10の上方から見た拡大模式図である。なお、眼内レンズ2の支持部2bとその位置規制部23、24との位置関係も同様である。図6に示すように、位置規制部21、22は、それぞれ貫通孔21a、22aを挿通され、セット面12bから上方に所定の長さだけ突出した状態で、眼内レンズ2の支持部2bを受け入れる。眼内レンズ2の支持部2bがステージ部12にセットされると、支持部2bのうち、レンズ本体2aと接続する端部と反対側の端部2cが、位置規制部21と位置規制部22の間に配される。
図6に示すように、支持部2bの端部2cは、その一部が位置規制部21の位置規制部22に対向する側面21cに当接可能となっており、また、別の一部が位置規制部22の位置規制部21に対向する側面22bに当接可能となっている。これにより支持部2bの端部2cが位置規制部21と位置規制部22との間に挟まれる場所に位置する。なお、本実施形態においては、図6に示すように、支持部2bの端部2cは、略円盤形状であり、支持部2bの長尺平板状の本体部2dと一体に接続されている。
また、位置規制部21には、爪部21bが形成されている。位置規制部21におけるステージ部12の側部12d寄りの一部が、位置規制部22側に突出するように形成されることで、爪部21bが設けられる。また、支持部2bの端部2cは、ステージ部12のセット面12bと略水平に配されており、端部2cの最大幅よりも位置規制部21の爪部21aにおける側面21cと位置規制部22の側面22aとの間隔が狭くなるように設けられている。すなわち、位置規制部21の側面21cと位置規制部22の側面22bとの間隔は、爪部21bが設けられている位置における間隔が狭まるように設けられている。これにより、支持部2bの端部2cが、位置規制部21と位置規制部22の間からステージ部12の側部12d側に突出せず、より確実に支持部2bの位置が位置規制部21と位置規制部22の間で維持される。
本実施形態においては、上記の通り、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2は、支持部2bが位置規制部21〜24に挟まれるように配される。このため、ステージ蓋部13が閉蓋された状態で、粘弾性物質が充填された注射器の針が挿入孔20からステージ部12の内部に挿入され、粘弾性物質が眼内レンズ2に供給される際に、支持部2bは、粘弾性物質に押されても移動せずに位置規制部21と位置規制部22の間で位置が維持される。
プランジャー30によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aに移動されるときに、眼内レンズ2のレンズ本体2aがノズル部15の内壁形状に合わせて折り畳まれるとともに、眼内レンズ2の支持部2bがレンズ本体2a側に畳み込まれる。このことをタッキングという。本実施形態によれば、粘弾性物質の注入時には支持部2bが位置決め部材50によって位置が規制されているので、注入されてくる粘弾性物質によって支持部の位置が変わることがない。その後、粘弾性物質の注入が終了して支持部2bの周りにある粘弾性物質の流動が安定してから、位置決め部材50がノズル本体10から取り外されるので、眼内レンズ2のレンズ本体2aと支持部2bとの相対位置は、当初の位置、いわゆるタッキングが好適になされる位置関係を保っている。よって、その状態から眼内レンズ2の押し込みを行うので、眼内レンズ2の支持部2bが好適にタッキングされ、眼内レンズ2が、プランジャー30の押し込みによってノズル部15を移動する際に、ノズル部15内におけるレンズ本体2aの姿勢を安定させることができる。
以上が本実施形態に関する説明であるが、上記の眼内レンズの支持部の位置規制部等の構成は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想と同一性を失わない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記の説明では、眼内レンズ2の支持部2bが、位置規制部21、22又は位置規制部23、24により挟まれる構成とした。しかし、位置規制部21、22の一方のみを設ける構成としてもよい。この場合、位置規制部21、22のどちらの位置規制部を採用するかは、ステージ部12のステージ蓋部13が閉蓋されたときの注射器の針の挿入孔20と位置規制部21、22との相対的な位置関係に基づいて決定することができる。
すなわち、位置決め部材50がノズル本体10に取り付けられてステージ蓋部13が閉蓋されたときに、ノズル本体10を上方から見た投影視、すなわちステージ部12にセットされた眼内レンズ2の光軸方向からの投影視において、挿入孔20が、少なくとも支持部2bと重なる位置あるいは支持部2bを挟んで位置規制部の反対側の位置に、位置規制部21、22のいずれか一方を設ける構成とすればよい。なお、ノズル本体10の長手方向は、眼内レンズ2が眼球内に挿入される際にノズル本体10内において、眼内レンズ2がプランジャー30に押し出されて移動する方向である。
例えば、図2(a)、図3に示す挿入器具1の場合、ステージ部12のステージ蓋部13が閉蓋されたときに、挿入孔20は、支持部2bを挟んで位置規制部21の反対側の位置に設けられる。この場合は、位置規制部21、22のうち位置規制部21のみを設ける構成としてもよい。このため、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2の支持部2bは、位置規制部21の側面21cに当接するように配される。
そして、位置規制部21と挿入孔20との上記の位置関係を踏まえると、挿入孔20から挿入された注射器の針は、眼内レンズ2のレンズ本体2aと支持部2bの間に配される可能性が高い。したがって、注射器に充填された粘弾性物質が眼内レンズ2に供給されると、粘弾性物質によって位置規制部21に当接する支持部2bにはノズル本体10の先端側に向かう押圧力が働く。当該押圧力は、支持部2bから位置規制部21に伝わる。しかし、支持部2bは位置規制部21に当接しているため、支持部2bは粘弾性物質から受ける押圧力と等しい力を位置規制部21から受ける。
この結果、支持部2bの位置は、位置規制部21に当接した状態で維持される。眼内レンズ2がステージ部12にセットされたときの、レンズ本体2aと支持部2bとの位置関係、支持部2bと位置規制部21の位置関係、挿入孔20から挿入された注射器の針と支持部2bと位置規制部21との相互の位置関係等によって、粘弾性物質から支持部2bおよび位置規制部21に加わる押圧力には違いはあるものの、いずれの場合も、上記の通り、粘弾性物質の注入時に、位置規制部21によって支持部2bのノズル本体10の先端側への移動が防止される。
同様に、ステージ部12のステージ蓋部13に設けられた挿入孔20が、支持部2bを挟んで位置規制部22の反対側の位置に設けられる場合は、位置規制部21、22のうち位置規制部22のみを設ける構成としてもよい。このため、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2の支持部2bは、位置規制部22の側面22bに当接するように配される。この場合は、挿入孔20から挿入された注射器の針は、支持部2bよりもノズル本体10の先端から近い位置に配される可能性が高い。したがって、粘弾性物質によって位置規制部22に当接する支持部2bにはノズル本体10の後端側に向かう押圧力が働く。しかし、上記と同様、支持部2bは位置規制部22に当接した状態でその位置が保持される。
通常、ステージ部12のステージ蓋部13の挿入孔20は、ステージ蓋部13が閉蓋されたときに、ノズル本体10の長手方向において、眼内レンズ2のレンズ本体2aから見てノズル本体10の先端側に設けられる。また、粘弾性物質は、眼内レンズ2がノズル部15内を通過する際の眼内レンズ2の潤滑剤として用いられる点を踏まえると、ステージ部12内全体が粘弾性物質で満たされる必要はなく、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2よりも前方の領域、すなわち眼内レンズ2のレンズ本体2aから見てノズル本体10の先端側の領域に注入されればよい。この場合、位置規制部23、24に挟まれる位置に配される支持部2bが粘弾性物質と接触する可能性は低いと考えられる。したがって、位置規制部23、24を設けず、位置規制部21、22の一方あるいは両方を設ける構成としても、上記と同様、眼内レンズ2の支持部2bが好適な位置で保持される。
さらに、上記の説明では、位置規制部21〜24が位置決め部材50と一体に設けられている構成としたが、位置規制部21〜24を、ステージ部12に着脱自在に取り付け可能な、位置決め部材50とは別の部材として構成してもよい。
以下に上記の実施形態の変形例を示す。なお、以下の説明において各構成要素は、上記の実施形態における構成要素に対応するものについては、同一の符号を付し、特に言及しない限りその説明を省略する。
図7に、上記の実施形態における眼内レンズ2の変形例を示す。本変形例の眼内レンズ200は、支持部200bにシボ加工が施されている。これにより、プランジャー30による眼内レンズ200の押圧移動の際に、眼内レンズ200の姿勢を安定させることができる。具体的には、例えばプランジャー30によって眼内レンズ200が押圧移動されるときに、支持部200bとノズル本体10の内壁との間に適度な摩擦力が生じることで眼内レンズ200がノズル本体10内で回転しないように防止することができる。また、支持部200bにシボ加工が施されていることで、眼内レンズ200がノズル本体10内で折り畳まれるときに、支持部200bがレンズ本体200aに張り付かないように防止することもできる。また、本実施形態では、図7(b)に示すように、眼内レンズ200のレンズ本体200aの周辺部、すなわちレンズ本体200aと支持部200bとの連結部分に平坦部200cを設け、前面光学部の有効光学部径を小さくする構成を採用することにより、レンズの中心厚を減少させて、レンズの断面積も小さくし、薄型のレンズ形状を実現している。
次に、図8に、上記の実施形態における眼内レンズ挿入器具1の変形例を示す。本変形例の眼内レンズ挿入器具100においては、ステージ蓋部13に薄肉部状の確認窓部17が設けられている。これにより、使用者は、眼内レンズ挿入器具100の使用直前にステージ蓋部13を開蓋しなくても、眼内レンズ2の支持部2bとプランジャー30の作用部31との位置関係を確認することができる。
次に、図9に、上記の実施形態における位置決め部材50の変形例を示す。本変形例の位置決め部材500は、ノズル本体10と別体として構成されており、一対の側壁部510、510が連結部520で連結された構造とされている。それぞれの側壁部510の下端には、外側に向けて延出して広がる保持部530、530が形成されている。
そして、側壁部510、510の内側には、上側に突出した一対の第1載置部540、540が形成されている。さらに、第1載置部540、540の上端面における外周側には、第1位置決め部550、550が突出して形成されている。第1位置決め部550、550の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、側壁部510、510の内側には、上側に突出した一対の第2載置部560、560が形成されている。第2載置部560、560の上面の高さは、第1載置部540、540の上面の高さと同等になっている。さらに、第2載置部560、560の上面において外側の部分には、第2載置部560、560の左右方向の全体にわたって上側にさらに突出する第2位置決め部570、570が形成されている。第2位置決め部570、570の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
さらに、側壁部510、510の内側には、眼内レンズ2の支持部2bのうち前方支持部の一部が載置される第3載置部580が形成されている。さらに、第3載置部580から上側にさらに突出する第3位置決め部590が形成されている。第3位置決め部590には前方支持部の一部が当接する。そして、側壁部510、510の内側には、眼内レンズ2の支持部2bのうち後方支持部の一部が載置される第4載置部600が形成されている。さらに、第4載置部600から上側にさらに突出する第4位置決め部610が形成されている。第4位置決め部610には後方支持部の一部が当接する。なお、図9(b)に示すように、第4載置部600および第4位置決め部610の上面の高さは、第1〜3載置部および第1〜3位置決め部の上面の高さよりも低くなるように設けられている。一方、側壁部510、510の外側には、位置決め部材500を取り外す際に不必要な回転を防止するための回転防止壁部620が設けられている。
なお、位置決め部材50の代わりに位置決め部材500を使用する場合は、眼内レンズ挿入器具1、100のセット面12bに設けられる各貫通孔の位置および形状を位置決め部材500の各位置決め部および各載置部の位置および形状に合わせて変更すればよい。
次に、図10に上記の実施形態におけるプランジャー30の変形例を示す。本変形例のプランジャー300は、上記の実施形態におけるプランジャー30と同様に、円柱部31aの左右方向に広がる薄板状の扁平部310bとを含んで構成されている。作用部31の先端部分には、切欠部310cが形成されている。この切欠部31cは、図10(b)から分かるように、作用部31の下方向に開口し左右方向に貫通する溝状に形成されている。また、図10(b)から分かるように、切欠部310cの先端側の溝壁は作用部31の先端側に行くに連れて下方に向かう傾斜面で形成されている。
また、左右の扁平部310bの前後方向の中途および基端付近には、スリット310d、310dが形成されている。スリット310d、310dは、扁平部310bを左右方向に延伸する切り込みと前後方向に延伸する切り込みとからなる略L字形状となるように形成されている。また、扁平部310bには、スリット310d、310dが形成されることにより可動片310e、310gが形成される。可動片310e、310gは、プランジャー300がノズル本体10内を移動する際に、円柱部31aがノズル本体10の左右方向における中央に位置するよう、いわゆる軸ずれ防止の機能を果たす。本実施例では、二対の可動片310e、310gが形成されているが、一対のみまたは三対以上形成されていてもよい。
なお、プランジャー300の挿通部32においても、スリット310d、310dと同様に、左右方向に延伸する切り込みと前後方向に延伸する切り込みとからなる略L字形状のスリットが形成されてもよい。このように挿通部32に形成されたスリットも、プランジャー300の軸ずれ防止の機能を果たす。
1 挿入器具
2 眼内レンズ
2a レンズ本体
2b 支持部
2c 支持部の端部
2d 支持部の本体部
10 ノズル本体
10a ノズル本体の先端部
10b ノズル本体の後端部
12 ステージ部
12b セット面
13 ステージ蓋部
15 ノズル部
20 挿入孔
21〜24 位置規制部
21a〜24a 貫通孔
21b 爪部
21c、22b 位置規制部の側面
30 プランジャー
50 位置決め部材

Claims (4)

  1. 光学部と支持部を有する眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズの挿入器具において、
    前記挿入器具は、前記眼内レンズを内部に収納する収納部と、前記眼内レンズを押し出すプランジャーと、前記挿入器具の本体の外側から着脱可能に取り付けられ前記眼内レンズが収納されている空間に所定長さ突出する前記眼内レンズの第1の位置規制部とを有し、
    前記収納部には、該収納部内部に収納された前記眼内レンズに潤滑剤を前記挿入器具の外部から供給する注射器の針が挿通される孔が形成され、
    前記第1の位置規制部は、前記収納部内部に収納された前記眼内レンズの支持部と該眼内レンズの光軸と垂直な方向において当接可能な位置に形成され、
    前記眼内レンズが前記収納部に収納された状態での前記挿入器具の本体の該眼内レンズの光軸方向からの投影視において、前記孔は、前記眼内レンズの前記支持部と重なる位置あるいは前記眼内レンズの前記支持部を挟んで前記第1の位置規制部の反対側の位置に設けられ
    前記眼内レンズの前記光学部と前記支持部との相対位置は、前記第1の位置規制部を前記挿入器具の本体から取り外す前後において維持される
    ことを特徴とする眼内レンズの挿入器具。
  2. 前記挿入器具の本体の外側から着脱可能に取り付けられ前記眼内レンズが収納されている空間に所定長さ突出する前記眼内レンズの第2の位置規制部をさらに備え、
    前記第1の位置規制部および前記第2の位置規制部は、前記眼内レンズの前記支持部の少なくとも一部を該眼内レンズの光軸と垂直な方向において、前記第1の位置規制部と前記第2の位置規制部との間に配置可能に形成されている請求項1に記載の眼内レンズの挿入器具。
  3. 前記第1の位置規制部および前記第2の位置規制部は、前記眼内レンズの前記支持部の先端を該眼内レンズの光軸と垂直な方向において、前記第1の位置規制部と前記第2の位置規制部との間に配置可能に形成されている請求項2に記載の眼内レンズの挿入器具。
  4. 前記挿入器具の流通前に、前記収納部に前記眼内レンズが収納されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の眼内レンズの挿入器具。
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