JP2016087336A - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

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信司 長坂
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Abstract

【課題】簡易な構造のもと眼内レンズを保管できる眼内レンズ挿入器具を提供する。【解決手段】眼内レンズ挿入器具は、円盤形状の光学部を備える眼内レンズを患者眼に挿入するものであって、眼内レンズを保管する保管部を有し、保管部は、光学部の直径よりも短い距離離れた一対の光学部用保持部を備え、眼内レンズは、光学部が一対の光学部用保持部の配列方向に曲げられて一対の光学部用保持部の内側部分に保持される状態で、保管部にて保管される。【選択図】 図8

Description

本開示は、眼内レンズを患者眼に挿入する眼内レンズ挿入器具に関する。
従来、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりに折り曲げ可能な軟性の眼内レンズを眼内に挿入する手法が一般的に用いられている。また、眼の屈折力を矯正するために、水晶体よりも前側に眼内レンズが挿入される場合もある。眼内レンズの眼内への挿入には、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具が用いられる場合がある。
このような眼内レンズ挿入器具に関して、特許文献1のインジェクターは、応力をかけずに眼内レンズを保持する保持手段と、眼内レンズを押し込む押込手段を有している。保持手段は、押込手段により眼内レンズに押圧を加えないときに眼内レンズの移動規制を行う一方で、押込手段により眼内レンズに押圧を加えるときに眼内レンズの移動規制を解除する規制手段を備えている。
国際公開2012/147810号
ここで、眼内レンズ挿入器具の保管部にて未使用の眼内レンズを保管するにあたっては、眼内レンズを保管部内に載置する際の操作性や保管部内から眼内レンズを移動させて患者眼へ挿入する際の操作性などが良好であることが望まれる。そのため、眼内レンズを保管する保管部の構造は、出来るだけ簡易であることが望ましい。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構造のもと眼内レンズを保管できる眼内レンズ挿入器具を提供することを目的とする。
本開示の典型的な実施形態に係る眼内レンズ挿入器具は、円盤形状の光学部を備える眼内レンズを患者眼に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、前記眼内レンズを保管する保管部を有し、前記保管部は、前記光学部の直径よりも短い距離離れた一対の光学部用保持部を備え、前記眼内レンズは、前記光学部が前記一対の光学部用保持部の配列方向に曲げられて前記一対の光学部用保持部の内側部分に保持される状態で、前記保管部にて保管されること、を特徴とする。
本開示の眼内レンズ挿入器具によれば、簡易な構造のもと眼内レンズを保管できる。
眼内レンズ挿入器具の外観斜視図である。 眼内レンズ挿入器具の外観側面図である。 図2のA−A断面図である。 プランジャーの外観斜視図である。 眼内レンズの平面図である。 眼内レンズの右側面図である。 第1実施例の保管部周辺の図(図3における保管部周辺の拡大図)である。 図7のB−B断面図である。 眼内レンズを患者眼に挿入する際に眼内レンズが所望の形状に形成された状態を示す図である。 第2実施例の保管部周辺の図(図3における保管部周辺の拡大図)である。 図10のC−C断面図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づき説明する。
〔インジェクターの全体説明〕
まず、眼内レンズ挿入器具であるインジェクター1の構造について説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態のインジェクター1は、筒部本体(以下、「本体」という)10と、プランジャー12などから構成されている。本体10は、挿入部20と保管部22などを備えている。このようなインジェクター1は、例えば、樹脂材料等を用いた射出成形などによって形成される。なお、インジェクター1は、樹脂の削り出しによって形成されたものであってもよい。
挿入部20は、挿入部本体30と蓋部材32などを備えている。そして、挿入部20は、中空の筒形状に形成されている。この挿入部20(挿入部本体30)は、図3の断面において、眼内レンズ100の押し出し方向の前方(図3の左方向)にて、先端20aに向かうにつれて内径が徐々に小さくなる通路20bを備えている。挿入部20の先端20aには、眼内レンズ100を外部に送出するための切欠き(ベベル)が形成されている。そして、挿入部20を通過した眼内レンズ100は、挿入部20の内壁面20cに沿って小さく折り曲げられて、先端20aの切欠きから外部に送出され、眼内に挿入される。
保管部22は、挿入部20よりもプランジャー12の押し出し方向の後方(図2や図3の右方向)の位置に形成されている。保管部22は、蓋部材32と保管部本体34などを備えている。そして、図3に示すように、プランジャー12により押し出される前の未使用の眼内レンズ100は、保管部22内の空間部22aにて保管される。なお、保管部22(保管部本体34)の構造の詳細については、後述する。
本実施形態の蓋部材32は、図1や図2に示すように、挿入部20の一部と保管部22の一部を構成しており、挿入部20と保管部22における天側の位置に配置される。蓋部材32は、平板状に形成されている。なお、蓋部材32は、樹脂材料(例えば、ポリプロピレン)を用いた射出成形などによって形成されている。
プランジャー12は、眼内レンズ100の光学部110の外周部分110a(図5や図6参照)を押して挿入部20内で眼内レンズ100を小さく折り曲げながら、眼内レンズ100を挿入部20の先端20aから挿入部20の外部へ押し出す押出部材である。なお、プランジャー12は、眼内レンズ100の後方支持部112B等を押してもよい。
図4に示すように、本実施形態のプランジャー12は、押圧部40と、軸基部42と、押出棒44と、先端部46などを備えている。押圧部40は、インジェクター1を使用する術者に押圧される部分である。軸基部42は、押圧部40の先端側に接続される部分である。押出棒44は、軸基部42の先端側に接続される部分である。先端部46は、押出棒44の先端部分に形成される部分である。このような構成のプランジャー12は、本体10の基端部10aから挿入部20の先端20aまで繋がる通路20bおよび空間部22aの内部を、プランジャー12の軸方向に進退可能な状態で、本体10の内部に挿入される。
〔眼内レンズの説明〕
次に、本実施形態で使用される眼内レンズ100について説明する。図5と図6に示すように、本実施形態で使用される眼内レンズ100は、光学部110と、一対の支持部である前方支持部112Aおよび後方支持部112Bと、が柔軟な素材で一体成形されたワンピース型の眼内レンズである。
光学部110は、円盤形状に形成されている。ただし、光学部110は完全な円盤形状でなくてもよい。つまり、外周部分110aの各部位の曲率が一定である必要は無い。従って、光学部110の形状は、楕円の円盤形状等であってもよい。また、前方支持部112Aと後方支持部112Bは、光学部110の外周部分110aから外側に延びるように形成されている。そして、前方支持部112Aと後方支持部112Bは、光学部110の外周部分110aにて光学部110の中心を基準として点対称の位置に形成されている。
前方支持部112Aの根元部分116Aは、接続部分114Aを介して光学部110の外周部分110aに接続されている。前方支持部112Aの先端部分118Aは開放されている。(つまり、先端部分118Aは自由端となっている)。また、後方支持部112Bの根元部分116Bは、接続部分114Bを介して光学部110の外周部分110aに接続されている。後方支持部112Bの先端部分118Bは開放されている。
本実施形態で使用される眼内レンズ100は、使用時に非常に軟らかく、折り曲げ可能であると共に、患者眼の嚢内で眼内レンズ100が固定されるために必要となる反発力を有する軟性眼内レンズ用の材料から形成されている。また、一例として、眼内レンズ100のガラス転移点は3.6℃である。このように、本実施例における眼内レンズ100は、例えば光学部110や支持部を折り曲げた状態で保持して長期間(例えば、5年間)保管しても、速やかにもとの形状に復元される特性を有する。
このような眼内レンズ100の材料としては、例えば、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルを主成分とした重合材料等が挙げられる。本実施形態で用いることのできるアクリル酸エステルの具体例としては、メチルアクリレート,エチルアクリレート,プロピルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,ブチルアクリレート,等のアクリル酸エステルが挙げられる。また、本実施形態で用いることのできるメタクリル酸エステルの具体例としては、メチルメタクリレート,エチルメタクリレート,プロピルメタクリレート,ブチルメタクリレート等のメタクリル酸エステルが挙げられる。
なお、少なくとも1種類以上のアクリル材料を用いて得られる本実施形態の眼内レンズ100は、疎水性、及び親水性のどちらの特性を有するものであってよい。インジェクター1内に眼内レンズ100をセットする際、及びインジェクター1の使用時おいて、眼内レンズ100を好適に曲げることができ、インジェクター1の先端20aから送出可能な軟性を示す重合材料を用いることができる。
〔保管部の説明および眼内レンズの挿入方法の説明〕
次に、保管部22の構造・作用と眼内レンズ100の挿入方法について説明する。
<第1実施例>
まず、保管部22の構造・作用について説明する。前記のように、保管部22は、蓋部材32と保管部本体34を備えている。そして、図7と図8に示すように、本実施例の保管部22は、保管部本体34において、底面部50と、第1壁部52と、第2壁部54などを備えている。
底面部50は、案内部56を備えている。案内部56は、その軸線がプランジャー12の押し出し方向と一致するように形成されており、プランジャー12の押し出し方向を案内する。
第1壁部52と第2壁部54は、底面部50の両端部から立ち上がるようにして設けられる一対の壁部(光学部用保持部)である。そして、蓋部材32と底面部50と第1壁部52と第2壁部54により、空間部22aが区画されている。この空間部22aは、眼内レンズ100が載置されて保管される部分である。
第1壁部52と第2壁部54は、互いに距離δ離れて配置されている。ここで、距離δは、眼内レンズ100の光学部110の直径D(図5参照)よりも短い。例えば、距離δは、直径Dの40%〜95%の大きさである。一例として、直径Dは5.0mm〜7.0mm(より好ましくは、5.5mm〜6.5mm)であり、距離δは2.0mm〜6.5mm(より好ましくは、3.0mm〜5.0mm)である。なお、インジェクター1におけるプランジャー12の進行方向を前後方向、底面部50の壁面に垂直な方向を上下方向、前後方向および上下方向に共に垂直な方向を左右方向と規定すると、直径Dは、曲げられていない状態の光学部110における左右方向の幅と表現することもできる。
このような構造の保管部22において、未使用の眼内レンズ100は、光学部110が第1壁部52と第2壁部54の配列方向(図8の左右方向)に曲げられて、第1壁部52の内側部分と第2壁部54の内側部分に保持される状態で、保管されている。具体的には、図7や図8に示すように、光学部110における当該光学部110の径方向の両端にある端部110bと端部110cは、各々、第1壁部52の内壁面52aと第2壁部54と内壁面54aに保持されている。換言すると、配列方向(前述した方向の定義では左右方向)における光学部110の幅を狭くする方向に、眼内レンズ100が曲げられている。
このようにして、保管部22は、第1壁部52と第2壁部54により眼内レンズ100の光学部110に応力を加えている。そして、保管部22は、前記のように光学部110に加わる応力と、この応力に対抗して眼内レンズ100がもとの形状に復帰しようとする復元力とを利用して、眼内レンズ100を保持している。
なお、光学部110における端部110bよりも光学部110の径方向の内側の部分と、端部110cよりも光学部110の径方向の内側の部分とが、各々、第1壁部52の内壁面52aと第2壁部54の内壁面54aに保持されていてもよい。また、本実施形態においては光学部110と底面部50の粘着を抑制するために光学部110と底面部50との間に隙間を設けているが、光学部110と底面部50とが接した状態で保持してもよい。
次に、前記のように保管部22に保管されている眼内レンズ100を患者眼へ挿入する際の眼内レンズ100の挿入方法について説明する。まず、インジェクター1を操作する術者がプランジャー12により後方支持部112Bを押すことにより、後方支持部112Bの根元部分116Bが湾曲して、後方支持部112Bが光学部110の外周部分110aの内側に向かって折り畳まれる。そして、後方支持部112Bの先端部分118Bは、挿入部20の先端20a側に向いた状態で、光学部110の外周部分110aよりも内側の位置に配置される。これにより、後方支持部112Bのタッキングが完了する。
その後、さらに、術者がプランジャー12により眼内レンズ100の光学部110の外周部分110aを押すことにより、光学部110が、挿入部20の内壁面20cに接触しながら、図9の紙面奥側に谷折りされるようにして、小さく曲げられる。また、眼内レンズ100の前方支持部112Aは、挿入部20の内壁面20cに接触しながら、根元部分116Aが湾曲して、前方支持部112Aが光学部110の外周部分110aの内側に向かって折り畳まれる。そして、前方支持部112Aの先端部分118Aは、プランジャー12側(挿入部20の先端20aに対して反対側)に向いた状態で、光学部110の外周部分110aよりも内側の位置に配置される。これにより、前方支持部112Aのタッキングが完了する。このようにして、眼内レンズ100は、図9のように所望の形状に折り曲げられる。
その後、さらに、術者がプランジャー12により眼内レンズ100の光学部110の外周部分110aを押すことにより、眼内レンズ100は挿入部20の先端20aから患者眼に挿入される。なお、変形例として、光学部110は、図9の紙面手前側に山折りされるようにして小さく折り曲げられてもよい。
以上のように本実施例によれば、保管部22は、光学部110の直径D(つまり、光学部110の左右方向の幅)よりも短い距離δ離れた第1壁部52と第2壁部54を備えている。そして、眼内レンズ100は、光学部110が第1壁部52と第2壁部54の配列方向に曲げられて第1壁部52の内壁面52aと第2壁部54の内壁面54aに保持される状態で、保管部22にて保管されている。このように、本実施例の保管部22は、第1壁部52と第2壁部54により眼内レンズ100の光学部110に応力を加えている。そして、保管部22は、前記のように光学部110に加わる応力と、この応力に対抗して眼内レンズ100がもとの形状に復帰しようとする復元力とを利用して、眼内レンズ100を保持している。そのため、簡易な構造のもと眼内レンズ100を保管できる。そして、保管部22の構造が簡易であるので、眼内レンズ100を保管部22内に載置する際の操作性や、プランジャー12により眼内レンズ100を保管部22内から押し出して患者眼へ挿入する際の操作性が良好である。
ここで、眼内レンズがあまり軟らかくない場合には、折り曲げた状態で保持して長期間保管すると復元できず、眼内レンズを変形させてしまうおそれがある。しかしながら、本実施例の眼内レンズ100は、前記のように非常に軟らかいので、光学部110を折り曲げた状態で保持して長期間保管しても速やかにもとの形状に復元できる。そのため、本実施例において、保管部22は、眼内レンズ100の光学部110に応力を加えた状態で眼内レンズ100を保管することが可能である。
また、本実施例の保管部22は、保管部22内における眼内レンズ100が載置される空間部22aを区画する構成部品の一部である第1壁部52と第2壁部54を利用して、眼内レンズ100を保持している。そのため、眼内レンズ100を保持するための専用の機構を別途備える必要がない。したがって、より簡易な構造のもと眼内レンズ100を保管できる。そして、部品点数を削減できるので、コストの低減を図ることができる。
また、第1壁部52の内壁面52aと第2壁部54の内壁面54aは、眼内レンズ100の保管時に光学部110が保持される部位の面粗さが、他の部位(例えば挿入部20の内壁面20c)の面粗さよりも粗く形成されていてもよい。これにより、保管部22は、より確実に眼内レンズ100を保持して保管することができる。また、例えば、挿入部20の通路20bのみ滑動物質をコーティングしてもよい。これにより、眼内レンズ100は挿入部20を好適な通過でき、保管の際の応力でコーティングした滑動物質が剥がれて、眼内レンズ100に滑動物質が付着してしまう現象を抑制できる。
<第2実施例>
次に、第2実施例について説明するが、第1実施例と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
まず、保管部22の構造・作用について説明する。図10と図11に示すように、本実施例の保管部22は、保管部本体34において第1保持部60(第1の支持部用保持部)を備え、蓋部材32において第2保持部62(第2の支持部用保持部)を備えている。
第1保持部60は、矩形の平板状に形成されており、第2壁部54の内壁面54aから第1壁部52側に向かって空間部22a内に突出して形成されている。
第2保持部62は、延伸部62aと載置部62bを備えている。延伸部62aは、矩形の平板状に形成されており、蓋部材32の内面32aから保管部本体34の底面部50側に向かって空間部22a内に突出するように形成されている。載置部62bは、矩形の平板状に形成されており、延伸部62aの先端から第2壁部54側に向かって突出するように形成されている。
このような構造の保管部22において、未使用の眼内レンズ100の前方支持部112Aは、根元部分116Aが湾曲して、光学部110の外周部分110aの内側へ向かって折り畳まれている。そして、前方支持部112Aの先端部分118Aは、第1保持部60に載置されるようにして保持されている。これにより、前方支持部112Aの先端部分118Aは、プランジャー12側(挿入部20の先端20aに対して反対側)に向いた状態で、光学部110の外周部分110aよりも光学部110の径方向の内側の位置に配置されている。このように、図10や図11に示す例においては、前方支持部112Aのタッキングが既に完了している。また、このとき、前方支持部112Aは、光学部110における中心軸方向の端面110dから離れた状態で、第1保持部60に保持されている。換言するなら、前方支持部112Aは、光学部110から離れた状態で第1保持部60に保持されている。
また、後方支持部112Bは、根元部分116Bが湾曲して、光学部110の外周部分110aの内側へ向かって折り畳まれている。そして、後方支持部112Bの先端部分118Bは、第2保持部62の載置部62bに載置されるようにして保持されている。これにより、後方支持部112Bの先端部分118Bは、挿入部20の先端20a側に向いた状態で、光学部110の外周部分110aよりも光学部110の径方向の内側の位置に配置されている。このように、図10や図11に示す例においては、後方支持部112Bのタッキングが既に完了している。また、このとき、後方支持部112Bは、光学部110の端面110dから離れた状態で、第2保持部62に保持されている。換言するなら、後方支持部112Bは、光学部110から離れた状態で第2保持部62に保持されている。
なお、支持部用保持部を用いずに、支持部(前方支持部112Aと後方支持部112Bの少なくともいずれか)をタッキングさせた状態で保管してもよい。例えば、眼内レンズ100の粘着性を利用して支持部を光学部110に貼り付かせ、支持部と光学部110とが接したタッキング状態で保管してもよい。このようにすれば、タッキングさせた状態で保管しつつも、インジェクター1をより簡素な構成とできる。
次に、前記のように保管部22に保管されている眼内レンズ100を患者眼へ挿入する際の眼内レンズ100の挿入方法について説明する。図10や図11に示す例においては、前記のように、眼内レンズ100が保管部22にて保管されている状態で、前方支持部112Aと後方支持部112Bのタッキングが既に完了している。
そのため、術者は、プランジャー12により後方支持部112Bを押す必要はない。そこで、術者がプランジャー12により眼内レンズ100の光学部110の外周部分110aを押すことにより、光学部110は、挿入部20の内壁面20cに接触しながら、前記の図9の紙面奥側に谷折りされるようにして、小さく折り曲げられる。このようにして、眼内レンズ100は、容易に前記の図9のように所望の形状に折り曲げられる。
なお、図10や図11に示す例に対する変形例として、眼内レンズ100が保管部22にて保管されている状態で、前方支持部112Aと後方支持部112Bのタッキングは、ほぼ完了しているとしてもよい。この場合には、術者は、プランジャー12により後方支持部112Bを押すことにより、後方支持部112Bのタッキングを完了させる。また、術者は、プランジャー12により眼内レンズ100の光学部110の外周部分110aを押すことにより、前方支持部112Aのタッキングを完了させる。
以上のように本実施例によれば、保管部22は、前方支持部112Aと後方支持部112Bが光学部110の外周部分110aの内側に折り畳まれた状態で前方支持部112Aと後方支持部112Bを保持する第1保持部60と第2保持部62を有する。これにより、眼内レンズ100が保管部22にて保管されている状態で、前方支持部112Aと後方支持部112Bのタッキングを完了させておくことができるか、あるいは、ほぼ完了させておくことができる。そのため、保管部22に保管されている眼内レンズ100を、より正確かつ容易に、所望の形状に形成して患者眼に挿入することができる。
また、第1保持部60と第2保持部62は、前方支持部112Aと後方支持部112Bを、光学部110から離した状態で保持する。これにより、例えば、眼内レンズ100が保管部22にて保管されているときに、光学部110の端面110dと前方支持部112A、および、光学部110の端面110dと後方支持部112Bが互いに貼り付いてしまう事象を抑制できる。また、前方支持部112Aと後方支持部112Bとを離した状態で保持している。これにより、例えば、眼内レンズ100が保管部22にて保管されているときに、前方支持部112Aと後方支持部112Bとが互いに貼り付いてしまう事象を抑制できる。そのため、より確実に、保管部22に保管されている眼内レンズ100を所望の形状に形成して患者眼に挿入することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
上記実施形態で例示した一対の光学部用保持部は第1壁部52と第2壁部54を例として挙げたが、これに限定されず、一対の光学部用保持部の例として、例えば、一対の筒状または板状の突起部であってもよい。
上記実施形態で例示した眼内レンズ100の挿入方法は、保管部22にて保管されている眼内レンズ100をそのままプランジャー12により押し出している。しかし、保管部22にて保管されている眼内レンズ100を保管部22の底面部50側に向かって一旦押し込んで保管部22での眼内レンズ100の保持状態を解除した後に、眼内レンズ100をプランジャー12により押し出してもよい。また、眼内レンズ100を挿入する際に、本体10の内部へ液状の滑動剤を注入してもよい。例えば、先端20aから液状の粘弾性物質を注入し、プランジャー12で眼内レンズ100を押し出す前に、空間部22aへ粘弾性物質を充填しておいてもよい。液状の粘弾性物質は、タッキング状態で保管した支持部が本体10の内部で復元してしまう事象を抑制する効果があると考えられる。
上記実施形態で例示した技術は、眼内レンズ100が予め内部に充填されたプリセット型の眼内レンズ挿入器具にも適用できるし、眼内レンズ100が予め充填されずに出荷される眼内レンズ挿入器具にも適用できる。
上記実施形態で例示した眼内レンズ100は、光学部110と前方支持部112Aと後方支持部112Bとが一体形成されたワンピース型の眼内レンズである。しかし、上記実施形態で例示した技術は、ワンピース型以外の眼内レンズ(例えば、3ピース眼内レンズ等)を眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具にも適用することができる。
眼内レンズ100の根元部分116A,116Bは、接続部分114A,114Bを介さずに、光学部110の外周部分に直接接続されていてもよい。また、眼内レンズ100は、前方支持部112Aまたは後方支持部112Bのいずれか一方のみ備えていてもよい。
1 インジェクター
10 筒部本体(本体)
12 プランジャー(押出部材)
20 挿入部
20a 先端
22 保管部
22a 空間部
30 挿入部本体
32 蓋部材
34 保管部本体
50 底面部
52 第1壁部
52a 内壁面
54 第2壁部
54a 内壁面
60 第1保持部
62 第2保持部
62a 延伸部
62b 載置部
100 眼内レンズ
110 光学部
110a 外周部分
110b 端部
110c 端部
110d 端面
112A 前方支持部
112B 後方支持部
116A 根元部分
116B 根元部分
118A 先端部分
118B 先端部分
δ 距離
D 直径

Claims (5)

  1. 円盤形状の光学部を備える眼内レンズを患者眼に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、
    前記眼内レンズを保管する保管部を有し、
    前記保管部は、前記光学部の直径よりも短い距離離れた一対の光学部用保持部を備え、
    前記眼内レンズは、前記光学部が前記一対の光学部用保持部の配列方向に曲げられて前記一対の光学部用保持部の内側部分に保持される状態で、前記保管部にて保管されること、
    を特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 請求項1の眼内レンズ挿入器具において、
    前記眼内レンズは、前記光学部の外周部分から延びる少なくとも1つの支持部を備え、
    前記保管部は、前記支持部が前記光学部の外周部分の内側に折り畳まれた状態で前記支持部を保持すること、
    を特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  3. 請求項2の眼内レンズ挿入器具において、
    前記保管部は、前記支持部が前記光学部の外周部分の内側に折り畳まれた状態で前記支持部を保持する支持部用保持部を有し、
    前記支持部用保持部は、前記支持部を前記光学部から離した状態で保持すること、
    を特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つの眼内レンズ挿入器具において、
    前記光学部用保持部は、前記保管部内における前記眼内レンズが載置される空間部を区画する壁部であること、
    を特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つの眼内レンズ挿入器具において、
    前記光学部用保持部は、前記光学部が保持される部位の面粗さが他の部位の面粗さよりも粗く形成されていること、
    を特徴とする眼内レンズ挿入器具。
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