JP2004021871A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位相余裕を容易に得るための技術を提供する。
【解決手段】差動増幅回路(501)の第2の入力端子と低電位側電源との間に設けられた位相補償抵抗(Rc2)と位相補償用容量(Cc2)を含んで電源回路を構成すると、ポール・ゼロ補償のボード線図では、総合利得の最初の極周波数は分圧抵抗段の最初の極周波数で決定され、低周波側にシフトすることができる。また、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数が相殺されることにより、位相の遅れが低減されるため、位相余裕を確保できる。さらに、位相補償用抵抗(Rc2)を大きな値に設定できるため、位相補償容量(Cc2)が小さくても同様の特性を得ることができ、それにより内部発生電位(VDDI)でポール・ゼロ補償を行う場合よりも小さい面積の抵抗や容量で位相補償が可能となる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置、さらにはそれに含まれる増幅回路の位相補償技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置においては、MOSトランジスタの微細化が進むに従って耐圧が低下する。従って、外部から高電位側電源VDDが供給された場合に、その高電位側電源VDDに基づいてそれよりも低いレベルの内部電源VDDIを生成し、それを動作電源として内部回路へ供給するようにしている。そのような内部電源VDDIは、リミッタ回路(降圧回路とも称される)によって生成される。
【0003】
リミッタ回路は、ドライバPMOSなどと称されるpチャネル型MOSトランジスタと、内部電源VDDIの検出結果と基準電圧VREFとの比較結果に基づいて上記ドライバPMOSを駆動するための差動増幅回路とを含む。上記高電位側電源VDDが上記ドライバPMOSのソース・ドレイン間で電圧降下されることで内部電源VDDIが生成される。この内部電源VDDIのレベルが変動された場合には、その変動は、上記基準電圧VREFとの比較結果に反映され、内部電源VDDIの帰還制御が行われることによって内部電源VDDIの電圧レベルが安定化される。
【0004】
また、リミッタ回路には発振防止のための位相補償回路が設けられる。この位相補償回路としてポール・ゼロ補償方式を挙げることができる。ポール・ゼロ補償方式では、位相補償用抵抗と位相補償用容量との直列接続回路を内部電源VDDIと低電位側電源VSSとの間に接続して位相余裕を確保する。
【0005】
尚、外部から供給された電源電圧を降圧してから内部回路へ供給するようにした半導体集積回路装置について記載された文献の例としては、特許公開2002−25260号公報がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
消費電流増加に伴い電流供給能力を大きくするためにドライバPMOSのゲート長は微細化された寸法を適用する必要性がでてきている。
【0007】
しかしながら、ドライバPMOSにゲート長の短いものを適用することは、ドライバPMOSのドレインコンダクタンスが小さくなり、そうすると、以下の理由により、ポール・ゼロ補償方式での容量や抵抗のサイズが大きくなってしまう。
【0008】
ポールゼロ補償方式は、ドライバPMOSの出力段の最初の極周波数が差動増幅段の最初の極周波数よりも低周波側にある関係のときに有効とされ、位相補償用抵抗Rc1、位相補償用容量Cc1によりドライバPMOS出力段の最初の極周波数を更に低周波側にシフトさせ、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数を相殺することにより、位相の遅れを低減し位相余裕を確保する。しかし、ドライバPMOSのドレインコンダクタンスが小さくなると、ドライバPMOSの最初の極周波数は高周波側にシフトし、この場合、ポール・ゼロ補償方式のみで、ドライバPMOSの極周波数を差動増幅段の最初の極周波数よりも低周波側にシフトさせるには位相補償用容量としてかなり大きな容量が必要となる。大きな容量を得るために、多数の容量を並列接続しなければならないから、位相補償用容量のチップ占有面積が増大する。また、個々の位相補償用容量に直列接続されている位相補償用抵抗が互いに並列接続されることで合成抵抗値が低下されてしまい、適切な位相補償が行われなくなる。従って、より多くの容量を並列接続する場合には、個々の位相補償用容量に直列接続されている位相補償用抵抗としては、より大きな値を有するものを用いなければならない。抵抗値が大きくなると、その分、位相補償用抵抗のチップ占有面積が大きくなる。
【0009】
このように、ドライバPMOSのドレインコンダクタンスが小さい場合には、ポール・ゼロ補償方式での位相補償用容量や位相補償用抵抗のチップ占有面積が大きくならざるを得ない。しかしながら、実際にはチップサイズの制限により位相補償用容量や位相補償用抵抗の占有面積には限界があるため、十分な位相余裕を得ることが困難になる。
【0010】
本発明の目的は、位相余裕を容易に得るための技術を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、位相補償用容量や位相補償用抵抗のチップ占有面積の低減を図るための技術を提供することにある。
【0012】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0014】
すなわち、第1の入力端子、第2の入力端子、及び出力端子を含み、高電位側電源と低電位側電源とが供給されることにより、上記第1の入力端子からの入力信号と上記第2の入力端子からの入力信号とを差動増幅して上記出力端子から出力可能な差動増幅回路と、上記差動増幅回路の出力端子から出力された信号に基づいて動作制御され、上記高電位側電源からそれとは異なる電圧を形成するためのトランジスタと、上記トランジスタの出力端子と上記差動増幅回路の第2の入力端子との間に接続された第1の抵抗と、上記差動増幅回路の第2の入力端子と上記低電位側電源との間に接続された第2の抵抗とを含んで半導体集積回路装置が構成されるとき、上記差動増幅回路の第2の入力端子と低電位側電源との間に設けられた位相補償用容量を含んで上記電源回路を構成する。
【0015】
上記の手段によれば、ポール・ゼロ補償のボード線図において、総合利得の最初の極周波数は分圧抵抗段の最初の極周波数で決定され、低周波側にシフトされる。また、ポール・ゼロ補償のボード線図において、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数が相殺されることにより、位相の遅れが低減されるため、位相余裕を確保することが可能となる。差動増幅回路の非反転入力端子での振幅は、上記第1の抵抗と第2の抵抗とによって分圧された電位であるから、その振幅も小さくなっており、内部発生電位(VDDI)でポール・ゼロ補償を行うための位相補償用抵抗や位相補償用容量よりも、小さい抵抗や容量で回路を構成できる。この結果、内部発生電位(VDDI)の金属配線の抵抗(配線抵抗)はリミッタ回路の位相余裕を考慮することなく低減でき、リミッタ回路の安定動作を確保することが可能となる。さらに、上記トランジスタとしては、ドレインコンダクタンスを懸念することなくゲート長の小さいサイズの素子を適用できるようになるため、消費電流の大きなチップに対応可能なリミッタ回路を構成できる。
【0016】
このとき、基準電圧を形成する基準電圧発生回路を含み、上記第1の入力端子には、上記基準電圧が与えられるように構成することができる。
【0017】
上記電源回路は、上記第2の入力端子と、上記位相補償用容量との間に設けられた第1の位相補償用抵抗を含んで構成することができる。
【0018】
必要に応じて、第2の位相補償用容量と、それに直列接続された第2の位相補償用抵抗とが、上記トランジスタの出力端子と低電位側電源との間に設けることができる。
【0019】
位相余裕を更に大きく確保するには、上記トランジスタの出力端子と、上記差動増幅回路の第2の入力端子との間に、高周波数側での位相遅れ低減用容量を設けることができ、上記第1の位相補償用抵抗及び第1の位相補償用容量と併用するとよい。
【0020】
第1の位相補償用抵抗としては、金属配線の抵抗を利用することもできるし、半導体基板に形成された拡散層を利用した抵抗、半導体基板上の導電層を利用した抵抗、さらにはポリシリコンで形成されたものを適用することができる。
【0021】
第1の位相補償用容量としては、半導体基板上に形成された酸化膜を誘電体として利用した容量とすることもできるし、半導体基板上に形成された絶縁膜を誘電体として利用した容量とすることができる。このとき、上記絶縁膜をゲート酸化膜とすることができる。
【0022】
上記電源回路は、SRAMやDRAMなどの各種半導体集積回路装置内に設けることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図10には、本発明にかかる半導体集積回路装置の一例であるSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)が示される。
【0024】
このSRAM2は、特に制限されないが、フリップチップ型とされ、半導体チップ20にBGA(ボール・グリッド・アレイ)基板が結合されて成る。半導体チップ20は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。BGA基板は、部品実装基板などへの電気的な結合を可能とするための外部端子であるBGAボールを有する。半導体チップ20とBGA基板とはバンプ電極を介して電気的に結合される。
【0025】
半導体チップ20には、その短手方向に2分割配置されたメモリセルアレイ101,102が形成され、このメモリセルアレイ101,102間に中央回路部125が配置される。メモリセルアレイ101,102は、複数のスタティック型メモリセルがアレイ状に配列されて成る。
【0026】
メモリセルアレイ101,102における長手方向の中央部には、対応するメモリセルアレイにおけるワード線を駆動するためのワードドライバ103,104が配置される。
【0027】
上記中央回路部125には、特に制限されないが、内部電源VDDIを生成するためのリミッタ回路105〜112、データの出力を可能とする出力回路(DQ)113〜116、アドレス信号の取り込みを可能とする入力回路117〜120、出力データを一時的に保持して選択的に外部出するための出力レジスタ及びセレクタ(Req./SEL)121,122、アドレスを一時的に保持してそれをプレデコードするためのアドレスレジスタ及びプレデコーダ(ADR Reg./Pre Dec)123、及び基準電圧を生成するための基準電圧発生回路124などが含まれる。
【0028】
本例においては、回路素子や配線における電流集中を回避するため、8個のリミッタ回路105〜112が中央回路部125において分散されるように配置され、この8個のリミッタ回路105〜112によって、内部回路への電源供給を分担することで、リミッタ回路一つ当たりの負荷の軽減を図っている。個々のリミッタ回路105〜112は、それぞれ与えられた高電位側電源VDDを基準電圧発生回路124からの基準電圧VREFに基づいて降圧することで内部電源VDDIを生成する。特に制限されないが、高電位側電源VDDの電圧レベルを2.5Vとするとき、内部電源VDDIの電圧レベルは、1.2Vとされる。半導体チップ面積の縮小化を図るため、基準電圧発生回路124は、上記複数のリミッタ回路105〜112で共有される。
【0029】
ここで、上記リミッタ回路105〜112が、本発明における電源回路の一例とされる。
【0030】
図11には、上記リミッタ回路105〜112と、それに結合される回路との関係が示される。
【0031】
上記リミッタ回路105〜112は、互いに同一構成とされ、それぞれ基準電圧VREFに基づいて高電位側電源VDDを降圧することによって内部電圧VDDIを形成する。このリミッタ回路105〜112で形成された内部電源VDDIは、対応する内部回路へ伝達される。内部電源VDDIが供給されることで動作する内部回路として、例えば入力回路117〜120、メモリセルアレイ101,102、及び周辺回路505を挙げることができる。ここで、周辺回路505には、出力レジスタ及びセレクタ(Req./SEL)121,122や、アドレスレジスタ及びプレデコーダ(ADR Reg./Pre Dec)123が含まれる。上記内部回路への内部電源VDDIの供給は、電源供給経路での電圧降下を可能な限り抑えるため、上記内部回路に最も近いところに位置するリミッタ回路105〜112から行うのが望ましい。
【0032】
出力回路113〜116には、外部から供給された高電位側電源VDDQが供給される。特に制限されないが、この高電位側電源VDDQの電圧レベルは、1.5Vとされる。
【0033】
尚、内部電源VDDIと低電位側電源VSSとの間には、VDDI−VSS電源間容量11が形成され、高電位側電源VDDQと低電位側電源VSSとの間には、VDDQ−VSS電源間容量12が形成される。
【0034】
図1には上記リミッタ回路105〜112の構成例が示される。
【0035】
差動増幅回路501が設けられ、その後段には、差動増幅回路501の出力信号によって駆動制御されるpチャネル型MOSトランジスタ504が設けられる。pチャネル型MOSトランジスタ504は、差動増幅回路501の出力信号に基づいて高電位側電源VDDを降圧することによって内部電源VDDIを形成する。pチャネル型MOSトランジスタ504のドレイン電極と低電位側電源VSSとの間には、抵抗R1,R2の直列接続回路が設けられ、内部電源VDDIの電圧変動がこの抵抗R1,R2の直列接続回路によって検出されるようになっている。内部電源VDDIの電圧変動は、抵抗R1,R2の直列接続ノードから得られる。この抵抗R1,R2の直列接続ノードは差動増幅回路501の非反転入力端子に結合される。差動増幅回路501の反転入力端子には、基準電圧VREFが供給される。この差動増幅回路501の増幅率R0は、抵抗R1,R2の関係から次のように決定される。
R0=(R1+R2)/R2
【0036】
差動増幅回路501では、抵抗R1,R2の直列接続ノードの電圧(VDDI/R0)と、基準電圧VREFとが比較され、その比較結果に基づいてpチャネル型MOSトランジスタ504が動作制御される。pチャネル型MOSトランジスタ504によって得られる内部電源VDDIは、次式によって示される。
VDDI=R0×VREF
【0037】
負荷の変動により内部電源VDDIの電圧レベルが変動した場合、その変動は抵抗R1,R2によって検出され、差動増幅回路501に伝達される。抵抗R1,R2の分圧出力レベルが基準電圧VREFよりも低い場合には、差動増幅回路501の出力信号によってpチャネル型MOSトランジスタ504のオン抵抗値が下げられ、それによって内部電源VDDIの電圧レベルが上げられる。また、抵抗R1,R2の分圧出力レベルが基準電圧VREFよりも高い場合には、差動増幅回路501の出力信号によってpチャネル型MOSトランジスタ504のオン抵抗値が上げられ、それによって内部電源VDDIの電圧レベルが下げられる。このような帰還制御により内部電源VDDIの電圧レベルが安定化される。
【0038】
また、位相補償のために、位相補償用容量Cc1,Cc2、位相補償用抵抗Rc2が設けられている。位相補償用容量Cc1は、pチャネル型MOSトランジスタ504の出力端子と、低電位側電源VSSとの間に設けられ、配線抵抗RL1とともにポールゼロ補償方式による位相補償が行われる。位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2とは、差動増幅回路501の非反転入力端子と低電位側電源VSSとの間に直列接続され、この回路構成が本リミッタ回路105〜112の特徴点のひとつとされる。
【0039】
尚、RL1は負荷抵抗、CL1は負荷容量である。
【0040】
ここで、位相補償について詳述する。
【0041】
図2,図3には、図1に示されるリミッタ回路の比較対象とされる回路が示される。
【0042】
図2に示される回路構成では、位相補償用抵抗Rc1と、位相補償用容量Cc1との直列接続回路が、内部電源VDDIと低電位側電源VSSとの間に接続され、それによって位相補償が行われる。
【0043】
図3に示される回路構成では、内部電源VDDIの配線抵抗RL2を位相補償用に利用するものである。配線抵抗RL2は、図1における位相補償用抵抗Rc1と同様に機能する。この方法は、位相補償用容量Cc1に位相補償用抵抗Rc1を直列接続することができない場合に有効とされる。
【0044】
電流供給能力を高めるためには、pチャネル型MOSトランジスタ504として、ゲート長の短いMOSを適用することが望ましい。
【0045】
図5には、一般的なポール・ゼロ補償におけるボード線図が示される。尚、ボード線図において、分圧抵抗段とは抵抗R1,R2を指し、PMOS出力段とはpチャネル型MOSトランジスタ504を指し、差動増幅段とは差動増幅回路501を指す。また、G01,G02,G03は、それぞれ差動増幅段、PMOS出力段、分圧抵抗段での利得を示す。
【0046】
ポール・ゼロ補償方式は、差動増幅段の利得とpチャネル型MOSトランジスタ504の出力段の利得との関係が図5に示されるように、ドライバPMOS出力段の最初の極周波数の方が差動増幅段の最初の極周波数よりも低周波側にある関係のときに有効な方式で、図2に示される位相補償用抵抗Rc1、位相補償用容量Cc1によりpチャネル型MOSトランジスタ504の最初の極周波数を更に低周波側にシフトさせ、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数を相殺することにより、位相の遅れを低減し位相余裕を確保する。しかし、上記のように、pチャネル型MOSトランジスタ504のドレインコンダクタンスが小さくなると、このpチャネル型MOSトランジスタ504の最初の極周波数は高周波側にシフトし、図6に示されるような関係になる。この場合、ポール・ゼロ補償方式のみで、pチャネル型MOSトランジスタ504の極周波数を差動増幅段の最初の極周波数よりも低周波側にシフトさせるには位相補償用容量Cc1としてかなり大きな容量が必要となる。大きな容量を得るためには、図4に示されるように、より多くの容量Cc3を並列接続しなければならないから、位相補償用容量のチップ占有面積が増大する。また、このとき、個々の位相補償用容量Cc3に直列接続されている位相補償用抵抗が互いに並列接続されることで合成抵抗値が低下されてしまい、適切な位相補償が行われなくなる。従って、より多くの容量Cc3を並列接続する場合には、個々の位相補償用容量に直列接続されている位相補償用抵抗Rc3としては、より大きな値を有するものを用いなければならない。抵抗値が大きくなると、その分、位相補償用抵抗のチップ占有面積が大きくなる。
【0047】
このように、pチャネル型MOSトランジスタ504のドレインコンダクタンスが小さい場合には、ポール・ゼロ補償方式での位相補償用容量や位相補償用抵抗のチップ占有面積が大きくならざるを得ない。しかしながら、実際にはチップサイズの制限により位相補償用容量や位相補償用抵抗の占有面積には限界があるため、十分な位相余裕を得ることが困難になる。
【0048】
また、図3に示されるように、配線抵抗RL2を位相補償用抵抗として用いる場合には、電流供給能力を高めることを考慮すると、配線抵抗RL2を大きくすることができないため、十分な位相余裕を確保することが困難になる。
【0049】
これに対して、図1に示される回路構成では、差動増幅回路501の非反転入力端子と低電位側電源VSSとの間に位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2との直列接続回路が設けられ、配線抵抗RL1と位相補償用容量Cc1とによる位相補償に加えて、位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2とによる位相補償が行われる。
【0050】
図7には、図1に示される回路におけるボード線図が示される。
【0051】
差動増幅回路501の非反転入力端子と低電位側電源VSSとの間に位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2との直列接続回路が設けられたことにより、図7に示されるボード線図において、分圧抵抗段に、位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2で発生する極周波数P3とゼロ点が新たに挿入される。この結果、総合利得の最初の極周波数は分圧抵抗段の最初の極周波数P3で決定され、低周波側にシフトされる。そして、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数が相殺されることにより、位相の遅れが低減されるため、位相余裕を確保することが可能となる。
【0052】
また、図2に示される構成では、図5に示されるPMOS出力段の最初の極周波数はpチャネル型MOSトランジスタ504の出力抵抗と(Cc1+CL1)との積の逆数に比例する式で表わされる。しかし、リミッタ回路では、大きな駆動電流を得るためにpチャネル型MOSトランジスタ504の出力抵抗を小さくする必要がある。従って、例えば数MHzの極周波数を得るためには、位相補償用容量Cc1の値を大きくする必要がある。これに対して図1に示される回路構成では、図7に示される極周波数P3は図1のRc2とCc2の積の逆数に比例する式で表わされるため、位相補償用抵抗Rc2をpチャネル型MOSトランジスタ504の出力抵抗とは別に設定できる。このため、位相補償用抵抗Rc2として大きな値を選択できる。位相補償用抵抗Rc2を大きく設定できるため、位相補償用容量Cc2としては小さい値で、同様の特性を得ることができる。従って、位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2は、ポール・ゼロ補償を行うための位相補償用抵抗Rc1や位相補償用容量Cc1よりも、小さいサイズとすることができる。そして、内部発生電位(VDDI)の配線抵抗はリミッタ回路105〜112の位相余裕を考慮することなく低減することができ、リミッタ回路105〜112の安定動作を確保することが可能となる。そして、pチャネル型MOSトランジスタ504としては、ドレインコンダクタンスを懸念することなくゲート長の短いMOSを適用できるようになるため、消費電流の大きなチップに対応可能なリミッタ回路が構成できる。
【0053】
図8には、上記差動増幅回路501の構成例が示される。
【0054】
図8に示されるように上記差動増幅回路501は、pチャネル型MOSトランジスタ1401,1402,1403,1404と、nチャネル型MOSトランジスタ1405,1406,1407が結合されて成る。nチャネル型MOSトランジスタ1405,1406は、そのソース電極がnチャネル型MOSトランジスタ1407を介して低電位側電源VSSに結合されることで差動結合される。nチャネル型MOSトランジスタ1407は、そのゲート電極に所定の制御電圧が供給されることで定電流源として機能する。nチャネル型MOSトランジスタ1405のドレイン電極は、pチャネル型MOSトランジスタ1401,1402を介して高電位側電源VDDに結合される。nチャネル型MOSトランジスタ1406のドレイン電極は、pチャネル型MOSトランジスタ1403,1404を介して高電位側電源VDDに結合される。pチャネル型MOSトランジスタ1404にpチャネル型MOSトランジスタ1402がカレントミラー結合されることで、nチャネル型MOSトランジスタ1405,1406(差動対)のカレントミラー型負荷が形成される。nチャネル型MOSトランジスタ1405のゲート電極には基準電圧発生回路124からの基準電圧VREFが伝達される。nチャネル型MOSトランジスタ1406のゲート電極には抵抗502,503の分圧出力が伝達される。pチャネル型MOSトランジスタ1401,1402の直列接続ノードから、この差動増幅回路501の出力信号が得られ、この出力がpチャネル型MOSトランジスタ504のゲート電極に伝達される。
【0055】
上記pチャネル型MOSトランジスタ1401,1403は、ゲート耐圧が高電位側電源VDDの電圧レベルよりも低いMOSトランジスタで差動増幅回路が構成される場合の耐圧緩和のために設けられる。このため、差動増幅回路を構成するMOSトランジスタのゲート耐圧が高電位側電源VDDの電圧レベル以上の場合には、pチャネル型MOSトランジスタ1401,1403を省略しても良い。図9にはその場合の構成例が示される。
【0056】
図24には、上記基準電圧VREFを生成するための基準電圧発生回路の構成例が示される。
【0057】
差動増幅回路242が設けられ、この差動増幅回路242の後段に配置されたpチャネル型MOSトランジスタ243が上記差動増幅回路242によって駆動制御されるようになっている。pチャネル型MOSトランジスタ243のソース電極は高電位側電源VDDに結合される。pチャネル型MOSトランジスタ243のドレイン電極と、低電位側電源VSSとの間には、抵抗244とバイポーラトランジスタ245との直列接続回路や、抵抗246,247とバイポーラトランジスタ248との直列接続回路、抵抗249,250の直列接続回路が設けられる。そして上記抵抗244とバイポーラトランジスタ245との直列接続ノードは、上記差動増幅回路242の反転入力端子に結合され、上記抵抗246と上記抵抗247との直列接続ノードは、上記差動増幅回路242の非反転入力端子に結合される。上記差動増幅回路242は、非反転入力端子を介して取り込まれた電圧と、反転入力端子を介して取り込まれた電圧とを比較し、その比較結果に応じてpチャネル型MOSトランジスタ243を駆動制御する。このとき、抵抗249,150によって分圧された電圧が基準電圧VREFとして出力される。
【0058】
上記位相補償用容量Cc2は、図12、図13,図14に示されるように、絶縁膜の一例とされるゲート酸化膜を誘電体に利用して形成することができる。すなわち、ゲート酸化膜にゲート電極が積層されるとき、スルーホールによってこのゲート電極に導通されるメタル配線電極と、スルーホールを介してP拡散層、N拡散層に導通するメタル配線(VSS)との間に容量が形成され、この容量を上記位相補償用容量Cc2に利用することができる。図12に示される構成では、Nウェル(NWELL)にN拡散層が形成され、Pウェル(PWELL)にP拡散層が形成される。図13に示される構成では、NWELLにN拡散層、P拡散層が形成される。図14に示される構成では、PWELLにN拡散層、P拡散層が形成される。
【0059】
上記位相補償用抵抗Rc2は、図15、図16、図17に示されるように形成することができる。図15にはポリシリコンを利用した抵抗の断面構造が示される。ポリシリコン層の両端部からスルーホールを介してメタル配線に導通させることにより、抵抗の両端を引き出すことができる。図16には拡散層を利用した抵抗の断面構造が示される。NWELL上のN拡散層からスルーホールを介してメタル配線に導通させることにより、抵抗の両端を引き出すことができる。図17にはPWELL上のN拡散層を利用した抵抗の断面構造が示される。PWELL上のN拡散層からスルーホールを介してメタル配線に導通させることにより、抵抗の両端を引き出すことができる。この他に、メタル配線(金属配線)に存在する抵抗を利用して上記位相補償用抵抗Rc2を得ることができる。
【0060】
図18には、位相補償用抵抗Rc2、及び位相補償用容量Cc2についてのレイアウト例が示される。183で示される領域には、ポリシリコンを利用して位相補償用抵抗Rc2が形成されている。185で示される領域には、ゲート酸化膜を利用して位相補償用容量Cc2が形成されている。領域182と領域185とを結ぶようにメタル配線184が形成される。このメタル配線184によって位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2とが結合される。また、186で示される領域には、差動増幅回路501が形成される。187で示される領域には差動増幅回路501におけるpチャネル型MOSトランジスタの一部が形成され、188で示される領域には差動増幅回路501におけるnチャネル型MOSトランジスタの一部が形成される。181で示されるのは、抵抗R1,R2の直列接続ノードと結合するためのメタル配線、182で示されるのは、差動増幅回路501の非反転入力端子と位相補償用抵抗Rc2とを結合させるためのメタル配線である。
【0061】
図19は、図18においてポリシリコンを利用して位相補償用抵抗Rc2が形成されている領域183が拡大して示される。抵抗を形成するための複数のポリシリコン層191が互いに並行に形成され、それらが直列接続されることで位相補償用抵抗Rc2が形成される。メタル配線182,184と、ポリシリコン層191とはスルーホールを介して結合される。
【0062】
図20には、図18において位相補償用容量Cc2が形成される領域185の一部が拡大して示される。また、図21には、図20におけるA−B線切断断面が示される。
【0063】
ゲート酸化膜203上にポリシリコンゲート電極202が形成され、このポリシリコンゲート電極202がスルーホール213を介してメタル配線184に導通される。
【0064】
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
【0065】
(1)位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2とが設けられたことにより、図7に示されるボード線図において、分圧抵抗段に、位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2で発生する極周波数P3とゼロ点が新たに挿入される。この結果、総合利得の最初の極周波数は分圧抵抗段の最初の極周波数P3で決定されて低周波側にシフトされ、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数が相殺されることにより、位相の遅れが低減されるため、十分な位相余裕を確保することが可能となる。
【0066】
(2)図1に示される回路構成では、図7に示される極周波数P3は図1のRc2とCc2の積の逆数に比例する式で表わされるため、位相補償用抵抗Rc2をpチャネル型MOSトランジスタ504の出力抵抗とは別に設定できる。このため、位相補償用抵抗Rc2として大きな値を選択できる。位相補償用抵抗Rc2を大きく設定できるため、位相補償用容量Cc2としては小さい値で、同様の特性を得ることができる。従って、位相補償用抵抗Rc2と位相補償用容量Cc2は、ポール・ゼロ補償を行うための位相補償用抵抗Rc1や位相補償用容量Cc1よりも、小さいサイズとすることができる。この結果、リミッタ回路105〜112の位相余裕を考慮することなく、内部電源VDDIの配線抵抗を低減でき、それによってリミッタ回路105〜112の安定動作を確保することが可能となる。そして、pチャネル型MOSトランジスタ504としては、ドレインコンダクタンスを懸念することなくゲート長の小さいサイズのMOSを適用できるようになるから、消費電流の大きなチップに対応可能なリミッタ回路105〜112を得ることができる。
【0067】
(3)上記のようにリミッタ回路105〜112の位相余裕を考慮することなく内部電源配線の抵抗値を低減できるので、電源配線の電位ドロップによる内部電源電圧の低下を小さくすることができ、それによって動作周波数の向上を図ることができる。また、リミッタ回路の位相余裕を大きく確保することで、製品(半導体集積回路装置)の信頼性の向上を図ることができる。
【0068】
次に、別の構成例について説明する。
【0069】
図22や図23にはリミッタ回路の別の構成例が示される。
【0070】
図22に示される回路が図1に示されるのと大きく相違するのは、位相補償用容量Cc3が追加されている点である。この位相補償用容量Cc3は、高周波側の位相遅れを低減する効果を有し、位相補償用抵抗Rc2、及び位相補償用容量Cc2と併用することにより、位相余裕を更に大きく確保することが可能となる。
【0071】
図23に示される回路が図1に示されるのと大きく相違するのは、位相補償用抵抗RL1、位相補償用容量Cc1が省略されている。位相補償用抵抗Rc2、及び位相補償用容量Cc2によって十分に位相補償がなされる場合には、図23に示されるように、位相補償用抵抗RL1及び位相補償用容量Cc1(図22参照)を省略することができ、それによって、レイアウト面積の低減を図ることができる。
【0072】
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0073】
例えば、図10に示されるメモリブロック101,102は、複数のスタティック型メモリセルがマトリクス配置されて成るものについて説明したが、複数のダイナミック型メモリセルをマトリクス配置して上記メモリブロック101,102が構成される場合、すなわち、半導体チップ20がダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)として構成される場合においても、内部回路への電源供給を行うためのリミッタ105〜112が設けられる場合には、当該リミッタ105〜112として、図1や図22,図23に示される回路構成を適用することができ、その場合においても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0074】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるSRAMやDRAMに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、各種半導体集積回路装置に広く適用することができる。
【0075】
本発明は、少なくとも電源回路を具備することを条件に適用することができる。
【0076】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0077】
すなわち、差動増幅回路の第2の入力端子と低電位側電源との間に設けられた位相補償用容量を含んで電源回路を構成することにより、ポール・ゼロ補償のボード線図においては、総合利得の最初の極周波数は分圧抵抗段の最初の極周波数で決定され、低周波側にシフトされる。また、ポール・ゼロ補償のボード線図において、ゼロ点により差動増幅段の最初の極周波数が相殺されることにより、位相の遅れが低減されるため、位相余裕を確保することが可能となる。さらに、位相補償用抵抗をドライバPMOSの出力抵抗とは別に設定できるため、大きな値を選択できる。位相補償用抵抗を大きく設定できるため、位相補償容量が小さくても同様の特性を得ることができる。このため、内部発生電位(VDDI)でポール・ゼロ補償を行うための位相補償用抵抗や位相補償用容量よりも、小さい面積の抵抗や容量で位相補償を行うことができる。それにより内部発生電位(VDDI)の金属配線の抵抗はリミッタ回路の位相余裕を考慮することなく低減でき、リミッタ回路の安定動作を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路装置の一例であるSRAMに含まれるリミッタ回路の構成例回路図である。
【図2】図1に示されるリミッタ回路の比較対象とされる回路の構成例回路図である。
【図3】図1に示されるリミッタ回路の比較対象とされる回路の構成例回路図である。
【図4】位相補償用抵抗と位相補償用容量との関係を説明するための回路図である。
【図5】一般的な位相補償のボード線図である。
【図6】図3に示される回路における位相補償のボード線図である。
【図7】図1に示される回路における位相補償のボード線図である。
【図8】図1に示されるリミッタ回路に適用可能な差動増幅回路の構成例回路図である。
【図9】図1に示されるリミッタ回路に適用可能な差動増幅回路の別の構成例回路図である。
【図10】図1に示されるリミッタ回路の構成例説明図である。
【図11】上記リミッタ回路とそれに結合される回路との関係説明図である。
【図12】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用容量の構成例断面図である。
【図13】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用容量の構成例断面図である。
【図14】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用容量の構成例断面図である。
【図15】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用抵抗の構成例断面図である。
【図16】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用抵抗の構成例断面図である。
【図17】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用抵抗の構成例断面図である。
【図18】上記リミッタ回路に含まれる位相補償用抵抗及び位相補償用容量についてのレイアウト例説明図である。
【図19】図18における主要部の拡大図である。
【図20】図18における主要部の拡大図である。
【図21】図20におけるA−B線切断断面図である。
【図22】上記リミッタ回路の別の構成例回路図である。
【図23】上記リミッタ回路の別の構成例回路図である。
【図24】上記リミッタ回路で使用される基準電圧を形成する基準電圧発生回路の構成例回路図である。
【符号の説明】
2 SRAM
20 半導体チップ
101,102 メモリセルアレイ
117,118,119,120 入力回路
113,114,115,116 出力回路
124 基準電圧発生回路
501 差動増幅回路
504 pチャネル型MOSトランジスタ
Rc2 位相補償用抵抗
Cc2 位相補償用容量
R1,R2 抵抗
VDD 高電位側電源
VSS 低電位側電源
VDDI 内部電源

Claims (15)

  1. 第1の入力端子、第2の入力端子、及び出力端子を含み、高電位側電源と低電位側電源とが供給されることにより、上記第1の入力端子からの入力信号と上記第2の入力端子からの入力信号とを差動増幅して上記出力端子から出力可能な差動増幅回路と、
    上記差動増幅回路の出力端子から出力された信号に基づいて動作制御され、上記高電位側電源からそれとは異なる電圧を形成するためのトランジスタと、
    上記トランジスタの出力端子と上記差動増幅回路の第2の入力端子との間に接続された第1の抵抗と、
    上記差動増幅回路の第2の入力端子と上記低電位側電源との間に接続された第2の抵抗と、を含み、上記トランジスタの出力端子から出力された電圧が、上記第1の抵抗と上記第2の抵抗とで分圧されて上記差動増幅回路の第2の入力端子に伝達されることで出力電圧の帰還制御が行われる電源回路を備えた半導体集積回路装置であって、
    上記電源回路は、上記差動増幅回路の第2の入力端子と低電位側電源との間に設けられた位相補償用容量を含んで成ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 基準電圧を形成する基準電圧発生回路を含み、
    上記第1の入力端子には、上記基準電圧が与えられる請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 上記電源回路は、上記第2の入力端子と、上記位相補償用容量との間に設けられた第1の位相補償用抵抗を含む請求項1記載の半導体集積回路装置。
  4. 第2の位相補償用容量と、それに直列接続された第2の位相補償用抵抗とが、上記トランジスタの出力端子と低電位側電源との間に設けられて成る請求項1記載の半導体集積回路装置。
  5. 高周波数側での位相遅れ低減用容量が、上記トランジスタの出力端子と、上記差動増幅回路の第2の入力端子との間に設けられて成る請求項1記載の半導体集積回路装置。
  6. 上記第1の位相補償用抵抗として、金属配線の抵抗を利用した請求項3記載の半導体集積回路装置。
  7. 上記第1の位相補償用抵抗は、半導体基板に形成された拡散層を利用した抵抗とされた請求項3記載の半導体集積回路装置。
  8. 上記第1の位相補償用抵抗は、半導体基板上に形成された導電層を利用した抵抗とされた請求項3記載の半導体集積回路装置。
  9. 上記導電層をポリシリコン層とした請求項8記載の半導体集積回路装置。
  10. 上記第1の位相補償用容量は、半導体基板上に形成された酸化膜を誘電体として利用した容量である請求項1記載の半導体集積回路装置。
  11. 上記第1の位相補償用容量は、半導体基板上に形成された絶縁膜を誘電体として利用した容量である請求項1記載の半導体集積回路装置。
  12. 上記絶縁膜をゲート酸化膜とした請求項11記載の半導体集積回路装置。
  13. 複数のメモリセルが配列されて成るメモリブロックと、上記メモリブロックの近傍に配置され、上記電源回路から電源供給が供給される内部回路とを含む請求項1乃至12の何れか1項記載の半導体集積回路装置。
  14. 上記メモリセルはスタティック型メモリセルである請求項13記載の半導体集積回路装置。
  15. 上記メモリセルはダイナミック型メモリセルである請求項13記載の半導体集積回路装置。
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