JP2004016664A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の価値を用いて遊技を行い、該遊技の結果に基づいて所定の遊技価値を付与する遊技機1であって、エレクトロルミネッセンス材料に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置100a〜100dと、該EL表示装置100a〜100dの表示制御を行う表示制御手段と、遊技機1の遊技履歴を記憶する記憶手段と、を備え、遊技領域7を透視可能な透視窓2aが形成されるとともに、遊技機前面における透視窓2aを除く領域の少なくとも一部にEL表示装置の表示領域100が形成され、表示制御手段は、記憶手段に記憶された遊技履歴に基づく遊技情報をEL表示装置の表示領域100に表示させる制御を行う遊技情報表示制御手段を含む。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、所定の価値を用いて遊技を行い、該遊技の結果に基づいて所定の遊技価値を付与するパチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機において、遊技履歴に基づく種々の遊技情報を遊技者に提供出来るようにしたものとして、例えば特開2002−808号公報等に示されるような遊技機がある。
【0003】
上記公報に記載の遊技機(スロットマシン)では、遊技の進行に応じて表示態様を変化させるゲーム用の可変表示装置とは別個に設けられた演出用表示装置に遊技情報を表示させることが出来るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載のスロットマシンにおいては、演出用表示装置として画像を表示可能な液晶表示装置を用いているが、液晶表示装置の厚みが表面に露出しないように配置するために遊技機の構造が複雑になって外観体裁が低下するといった問題を有していた。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技機の構造を複雑化して外観体裁を損ねることなく、遊技履歴に基づく遊技情報を表示することが出来る遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技機は、所定の価値を用いて遊技を行い、該遊技の結果に基づいて所定の遊技価値を付与する遊技機であって、
エレクトロルミネッセンス材料に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置と、
該EL表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、
前記遊技機の遊技履歴を記憶する記憶手段と、を備え、
遊技領域を透視可能な透視窓が形成されるとともに、前記遊技機前面における前記透視窓を除く領域の少なくとも一部に前記EL表示装置の表示領域が形成され、
前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された遊技履歴に基づく遊技情報を前記EL表示装置の表示領域に表示させる制御を行う遊技情報表示制御手段を含むことをことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機の遊技履歴に基づく遊技情報を表示する表示装置として、CRTやLCD等の表示装置よりも薄形・軽量であるEL表示装置を用いることで、遊技機の構造を複雑化して外観体裁を損ねることなくEL表示装置を配置することが出来るばかりか、自己発光型のEL表示装置を採用することにより、遊技情報の視認性を向上させることが出来る。
【0007】
本発明の遊技機は、前記遊技の進行に応じて表示態様を変化させる可変表示装置を前記EL表示装置とは別個に備え、
前記遊技情報表示制御手段は、前記EL表示装置の表示領域における前記可変表示装置の側方の表示領域に前記遊技情報を表示させる制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、可変表示装置の表示を視認している状態から、目線を大きく移動させることなく遊技情報を視認することが出来る。
【0008】
本発明の遊技機の前記表示制御手段は、遊技状態に応じて、前記遊技情報の表示を遊技に関連する演出の表示へ切り替える制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、遊技情報を表示する場合に比べて演出効果をより高めることが出来る。
【0009】
本発明の遊技機の前記表示制御手段は、前記遊技履歴の変化に応じて、前記遊技に関連する演出の内容を変化させる制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、遊技履歴に基づく遊技情報の変化状況を、遊技者に効果的に伝達することが出来る。
【0010】
本発明の遊技機は、前記遊技情報を表示させるか否かを遊技者が選択する際に操作される表示選択操作手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技情報を表示するか否かを遊技者の意志により選択することが出来る。
【0011】
本発明の遊技機の前記表示選択操作手段は、前記EL表示装置の表示領域の表面に設けられるタッチパネルにより構成されていることが好ましい。
このようにすれば、EL表示装置の表示領域以外の箇所に表示選択操作手段の配置スペースを別途設けなくて済むため、遊技機の構造の簡素化を図ることが出来る。
【0012】
本発明の遊技機は、前記EL表示装置の表面を被覆する保護層が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、外部からの衝撃等によりEL表示装置が損傷する等の不都合を防止できる。
【0013】
本発明の遊技機は、前記エレクトロルミネッセンス材料が、直流電圧を印加することで発光する有機エレクトロルミネッセンス材料であることが好ましい。
このようにすれば、直流低電圧の印加により発光できるため、省電力にて表示駆動できる。
【0014】
また、本発明の遊技機の前記EL表示装置の表示領域は、前記遊技機の前面における前記透視窓を除く領域のほぼ全域にわたって設けられており、前記遊技情報表示制御手段は、前記EL表示装置の表示領域の少なくとも一部に前記遊技情報を表示させる制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、透視窓を除く透視窓枠の全域にわたって遊技に関連する演出や装飾表示等を表示させることが出来るため、遊技機前面の装飾効果並びに演出効果を高めることができるばかりか、遊技情報を表示するために表示装置を別途設けることなく、装飾や演出の表示に用いるEL表示装置の一部に遊技情報を表示することが出来る。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
(実施例1)
まず、本発明の第1実施例を図1〜図12に基づいて説明する。図1には、本発明が適用された遊技機の一例であるパチンコ機1の全体正面図が示されている。パチンコ機1は、図1及び図2に示されるように、枠状に形成された基枠40と、基枠40に開閉自在に枢支されるとともに、前面にパチンコ球が打ち込まれる遊技領域7が形成された遊技盤6が着脱自在に取り付けられた前面枠41と、前面枠41の前面上半部を開閉自在に枢支されたガラス扉枠2と、から主に構成されている。
【0017】
前面枠41の前面におけるガラス扉枠2の下方には、打球供給皿3が設けられているとともに、打球供給皿3の左右側には、内部に設けられるスピーカ27(図4参照)から出力される音を放音する放音部29がそれぞれ設けられている。打球供給皿3の下方には、打球供給皿3から溢れたパチンコ球を貯留する余剰球受皿4と、打球を発射する打球操作ハンドル5と、が設けられている。
【0018】
図1並びに図2に示すように、ガラス扉枠2は、中央に透視窓としての円形のガラス板2aが設けられた非透明の合成樹脂板からなり、閉塞された状態において、ガラス板2aを通して後方の遊技領域7が視認出来るように構成されている。ガラス扉枠2の前面におけるガラス板2aの周囲には、後述するEL表示装置としての有機EL表示器100a〜dが設けられており、これら有機EL表示器100a〜dによりガラス板2aの周囲にわたって、EL表示装置の表示領域としての表示エリア100(図1中における斜線領域)が形成されている。
【0019】
この表示エリア100には、パチンコ機1の前面を装飾するための装飾の表示や、後述するような遊技に関連する種々の演出が表示されるようになっているとともに、各有機EL表示器100a、100c、100dに対応する各表示エリア内における一部の表示エリアE1〜E3には、後述する遊技履歴に基づく遊技情報が表示されるようになっている。
【0020】
また、有機EL表示器100bの表面に形成される後述する保護層の表面における表示エリアE4に対応する位置には、その表面に指先等が接触した際に、その接触位置を検出するタッチパネル120(図4、5参照)が設けられており、このタッチパネル120上に表示される表示選択ボタン122に接触することで、前記遊技情報を表示するか否かを遊技者が選択出来るようになっている。また、この表示選択ボタン122の右側には、表示エリアE1〜E3の表示内容を切り替えるための表示切替ボタン123が表示されるようになっている。
【0021】
ガラス扉枠2における表示エリア100の外周部、並びにガラス板2aの外周部には、遊技効果LED28が設けられている。遊技効果LED28には、光の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の発光素子を有するフルカラーLEDが適用されており、赤、緑、青、水、紫、黄、白の7色に発光が可能とされている。
【0022】
尚、本実施例では、有機EL表示器100a〜dはガラス扉枠2の前面におけるガラス板2aの周囲に設けられているが、ガラス扉枠2全体を透明なポリカーボネイト樹脂等により透明に構成して、ガラス扉枠2の裏面におけるガラス板2aの周囲に配置してもよいし、あるいは、有機EL表示器100a〜dからの配線の引き回しを簡素化するために前面枠41の前面に配置してもよい。
【0023】
図1に戻って、遊技領域7の中央付近には、可変表示部9と、可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。
【0024】
可変表示部9はLCD表示器(液晶表示器)にて形成されており、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報を可変表示可能とされている。具体的に、可変表示部9の表示エリアにおいては、横方向に並ぶ態様で3つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」の3つの特別図柄が個々に独立して可変表示可能である。可変表示器10は、7セグメントLEDよりなる1つの図柄表示エリアに、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示可能とされている。
【0025】
可変表示部9に表示される特別図柄は、後述するように打球が始動入賞口14へ始動入賞することに基づいて可変開始される。一方、可変表示器10に表示される普通図柄は、後述するように打球が通過ゲート11を通過することに基づいて可変開始される。
【0026】
可変表示部9の下部には、始動入賞口14に入賞した始動入賞球数を記憶して表示する4個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。本実施例では、4個を上限として、始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器18のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部9において特別図柄の可変表示が開始される毎に、LEDが1つ消灯する。
【0027】
可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ12(図4参照)がある。また、始動入賞口14に入賞した打球は、始動入賞口スイッチ17(図4参照)によって検出される。なお、可動片15はソレノイド16(図4参照)によって開状態とされる。
【0028】
可動片15の下方には、開閉板20が設けられた可変入賞球装置19が取付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド21(図4参照)によって開閉板20が開成し、可変入賞球装置19の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した球のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞球はVカウントスイッチ22(図4参照)で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞球はカウントスイッチ23(図4参照)で検出される。
【0029】
遊技領域7には、複数の入賞口24a〜dが設けられている。入賞口24a〜dに入賞した打球は、入賞球検出スイッチ99a〜d(図4参照)で検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を回収するアウト口26がある。
【0030】
打球操作ハンドル5の操作によって駆動モータ94(図4参照)により揺動されるハンマーによって発射された打球は、打球レール(図示略)を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域7に達しなかったパチンコ球は、環流経路(図示略)を通じて余剰球受皿4に環流されるようになっている。
【0031】
また、遊技領域7に打ち込まれた打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、可変表示器10に停止表示されている普通図柄が変動を開始する。尚、可変表示器10の可変表示中に打球が通過ゲート11を通過した場合にはその通過が記憶され、可変表示器10が停止して再度変動を開始可能な状態になってから通過記憶を「1」減算して可変表示器10が可変表示制御される。この通過記憶の上限は例えば「4」に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示される。
【0032】
また、打球が始動入賞口14に入賞し、始動入賞口スイッチ17で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9に表示される特別図柄がスクロールを始める。例えば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0033】
可変表示器10の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば7)となった場合に、始動入賞口14に設けられた可動片15が所定時間開成して、パチンコ球が始動入賞口14に入賞し易くなる遊技者にとって有利な状態となる。
【0034】
この始動入賞口14にパチンコ球が入賞して始動入賞口スイッチ17で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置8の可変表示部9において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左,中,右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このような大当り状態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め複数種類定められている。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置19の開閉板20が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過または打球の所定個数(例えば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置19の大入賞口内に進入した打球が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ22により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って再度開閉板20が開成されて第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、本実施例では最大15回まで実行可能とされている。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0035】
また、可変表示装置8の可変表示部9で可変表示された左,中,右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数種類の大当り図柄のうちの予め定められた種類の大当り図柄(特別の表示態様の図柄)である場合には、前記特定遊技状態の終了後に通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄と呼ばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りである通常大当りと区別している。
【0036】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、例えば、少なくとも予め定められた確変継続回数(例えば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0037】
可変表示装置8の可変表示部9においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示装置8の可変表示部9が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。すなわち、リーチとは、複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。
【0038】
図3は、本実施例に用いたEL表示装置としての有機EL表示器100a〜dの構成を示す断面図である。
【0039】
本実施例の有機EL表示器100a〜dは、陽極となる複数の酸化インジウム薄膜電極(以下ITO電極と称す)103が配列されたX側ガラス基板101と、陰極となる複数の金属電極106が配列されたY側ガラス基板107と、の両極間に、電界を印加することでR(赤)、G(緑)、B(青)の各発光色を発光する有機蛍光体薄膜105R、105G、105Bが介在するように、かつITO電極103上を被覆するように形成されたキャリア層104上に薄膜として配列形成されるとともに、その外周にシール材102を設けることにより、X側ガラス基板101とY側ガラス基板107との間を密封した構成とされている。X側ガラス基板101の外周端部並びにY側ガラス基板101の外周端部には、陽極であるITO電極103と陰極である金属電極106とを、後述するEL駆動回路117に接続されるフレキシブルプリント基板(FPC)108が導出されている。
【0040】
また、Y側ガラス基板101の外方側には、ポリカーボネート等の樹脂を着色した有色透明樹脂にて保護層109が形成されており、外部からの衝撃等による有機EL表示器100a〜dの損傷が防止されている。なお、この保護層109は有色透明に形成されていることで、有機EL表示器100a〜dの非表示状態時において、外部光の反射作用により表示エリア100が所定の色に見えるので、有機EL表示器100a〜dの非表示状態時における装飾効果の低減が防止されるようになっている。
【0041】
有機蛍光体薄膜105R、105G、105Bに使用される有機電界発光(以下有機ELと称す)材料としては、公知の低分子或いは高分子の有機EL材料であるアントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、ブタジエン誘導体、クマリン、アクリジンスチルベン誘導体、等の有機EL材料を使用することが好ましい。
【0042】
キャリア層104としては、正孔を有機蛍光体薄膜105R、105G、105Bに輸送するものや、電子を輸送する公知の有機導電材を使用することが好ましく、これらキャリア層104としては、正孔を輸送するフタロシアン系化合物や芳香族アミン系化合物が例示され、電子を輸送するものとしては、オキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体等が例示され、これらを所定の膜圧に形成して使用することができる。
【0043】
また、有機EL材料や有機導電材104の薄膜を形成する手法は、ピンホールの無い良質な薄膜を形成できるものであれば、使用する各材料の性質に合わせて、スパッタリング法や蒸着法や、高分子である場合にはスピンコート法等の適宜な方法使用することができる。
【0044】
本実施例の有機EL表示器100a〜dでは、陽極(ITO電極103)と陰極(金属電極106)とが交差して隣接する部位に、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色を発光する有機蛍光体薄膜105R、105G、105Bが並列配置されており、これら対向する両電極間に、比較的低圧の直流電圧を印加することで、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色が、X側ガラス基板101側に放射されるようになっている。
【0045】
また、本実施例では、これら隣接する赤(R)、緑(G)、青(B)を1単位として1画素が形成されるとともに、これらがドットマトリクス状に配置されているため、後述するEL駆動回路117により、電圧を印加する電極が適宜に選択されることで、文字や画像を表示させることが可能とされている。更に、本実施例では、EL駆動回路117により、各交差する電極間に印加する電圧のパルス幅を適宜に変化させることで、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の各色の発光強度を変化させて諧調表示を行うことにより、フルカラー表示が可能とされている。
【0046】
尚、本実施例では、金属電極106が配列される基板材としてガラスを適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら基板材として不透明なものを適用しても良い。また、本実施例では、陰極として不透明な金属電極106を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら陰極として透明な電極材料を適用して、有機EL表示器100a〜d自体を透明なものとしても良い。更には、基板材としてガラスに代えて、高分子フィルム等を使用して、有機EL表示器100a〜dを可撓性を有するフイルムディスプレイとしても良い。
【0047】
また、本実施例では、EL表示装置として、比較的低電圧の直流電圧を印加することにより発光する有機電界発光(EL)材料を使用した有機EL表示器100a〜dを用いているため、省電力にて表示駆動できる。
【0048】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、これらEL表示装置としては、マンガン(Mn)やテルビウム等の種々の元素が添加された硫化亜鉛(ZnS)薄膜や、セリウム(Ce)が添加された硫化ストロンチウム(SrS)薄膜をEL材料として用い、これらEL薄膜に高周波電圧を印加して発光させる無機EL表示器を用いるようにしても良い。
【0049】
図4は、パチンコ機に設けられた各種基板と各種電気部品との接続状況並びに遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。
【0050】
遊技制御基板31は、プログラムに従ってパチンコ機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動入賞口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、入賞球検出スイッチ99a〜d、満タンスイッチ13(余剰球受皿4の満タンを検出する満タンスイッチ13)からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可動片15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動入賞記憶表示器18の点灯および点滅を行うとともに、可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動するランプ・LED回路60と、を含む。
【0051】
また、遊技制御基板31は、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置8の可変表示に利用された始動入賞球の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報を外部の管理コンピュータ等に対して出力する第1情報出力回路64を含む。
【0052】
基本回路53は、ROM54、RAM55、CPU56、I/Oポート57、および、クロック発生部50を含む。ROM54は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM55は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU56は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート57は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部50は、基本回路53が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU56等の基本回路53内の各部に与えるものである。
【0053】
更に、遊技制御基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路66と、電源投入後に基本回路53を定期的にリセットするための定期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0054】
基本回路53は、電源投入時において、初期リセット回路66により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路53は、定期リセット回路65により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0055】
打球を発射する打球発射装置(図示略)は、発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、打球操作ハンドル5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、打球操作ハンドル5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0056】
また、遊技制御基板31から液晶表示制御基板81には、可変表示装置8の可変表示部9の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドが伝送される。液晶表示制御基板81側では、表示制御コマンドの指令内容にしたがって、可変表示部9の表示制御を行う。
【0057】
また、遊技制御基板31から遊技情報表示制御手段としてのEL表示制御基板80には、有機EL表示器100a〜dの表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドが伝送される。尚、本実施例ではEL表示制御基板80に伝送される表示制御コマンドは、液晶表示制御基板81に伝送される表示制御コマンドと同一のコマンドが伝送されるようになっており、これにより、可変表示部9の表示と連動して有機EL表示器100a〜dの表示制御を行うことが可能とされている。
【0058】
EL表示制御基板80側では、表示制御コマンドの指令内容にしたがって、有機EL表示器100a〜dの表示制御等を行う。また、EL表示制御基板80には、前述したタッチパネル120が接続されており、タッチパネル120の検出に応じて有機EL表示機器100a〜dの表示を変更する制御を行う。
【0059】
遊技制御基板31からLED制御基板35には、LED制御基板35により制御が行われる遊技効果LED28の発光制御に関する指令情報としての発光制御コマンドが伝送される。LED制御基板35側では、発光制御コマンドの指令内容にしたがって、遊技効果LED28の発光制御を行う。尚、本実施例では発光制御コマンドとして液晶表示制御基板81やEL表示制御基板80に伝送される表示制御コマンドと同一のコマンドが伝送されるようになっており、これにより、可変表示部9や有機EL表示器100a〜dの表示と連動して遊技効果LED28の発光制御が行われるようになっている。
【0060】
遊技制御基板31から音声制御基板70には、音声制御基板70によりスピーカ27から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドが伝送される。この音声制御用コマンドに応じて、音声制御基板70側では、スピーカ27からの効果音の発生等の音声制御を行う。
【0061】
また、基本回路53は、入賞球検出スイッチ99a〜dの検出信号と始動入賞口スイッチ17の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検出信号に基づいて、所定個数の賞球を球払出装置97により払出させるための指令情報としての払出制御コマンドを賞球制御基板37に伝送する。賞球制御基板37側では、その出力されてきた払出制御コマンドに応じて球払出装置97を制御して所定個数の賞球を払出すための制御を行う。
【0062】
また、満タンスイッチ13からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、払出禁止コマンドを賞球制御基板37へ伝送し、球払出装置97による賞球の払出しを停止させる。
【0063】
また、賞球制御基板37上には、第2情報出力回路部68が設けられており、これら賞球制御基板37において制御される賞球の払い出し数の情報等を外部出力できるようになっている。
【0064】
また、賞球制御基板37は、各パチンコ機1に対応して設置されるカードユニット(図示略)と接続され、各種信号の送受が実施可能とされており、対応するカードユニットからの球貸要求に応じて球払出装置97を制御して所定個数の貸出球を払出すための制御を行う。
【0065】
また、本実施例のパチンコ機1に搭載される各種基板のうち、遊技制御基板31、液晶表示制御基板81、EL表示制御基板80、を交換することにより、ゲーム性や演出内容を変更できる構成とされている。すなわち、これら各基板を交換することにより機種変更ができる構成とされている。尚、発射制御基板91や賞球制御基板37等は、異なる機種間においても共通に使用される。
【0066】
図5は、EL表示制御基板80の構成を示すブロック図である。EL表示制御基板80に設けられた制御部110は、CPU111と、必要なデータの書き込み、及び読み出しができるRAM112と、CPU111の制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM113と、I/Oポート114と、を含む。すなわち、制御部110は、これらCPU111、RAM112、ROM113、I/Oポート114、が全て内蔵された1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0067】
また、EL表示制御基板80には、遊技制御基板31からの表示制御コマンドが入力される入力回路115と、時間情報を出力するリアルタイムクロック(以下RTCと称す)124と、有機EL表示器100a〜dを表示駆動するためのEL駆動回路117と、有機EL表示器100a〜dに表示する表示データの元となるベースデータが格納された画像ROM119と、タッチパネル120にて検出された接触位置を特定し、これに基づく位置情報を制御部110に出力するタッチパネルコントローラ121と、が搭載されている。
【0068】
RAM112には、本日の総始動回数データ、各大当り間始動回数データ、本日の大当り回数データがそれぞれ記憶されているとともに、過去数日間(例えば過去5日間)の各回数データが1日ごとに記憶されており、これら本日並びに過去数日間の各回数データは、電断時においてバックアップされ、電源投入後の処理において電断前のデータに復帰できるようになっている。
【0069】
本日の各回数データは、表示制御コマンドの受信に基づいて更新される。本実施例では、遊技制御基板31から送信される前記表示制御コマンドに、可変表示部9の可変表示の開始を指示する始動情報コマンドと、可変表示部9の可変表示の表示結果として導出表示する特別図柄を指示する最終図柄確定コマンドと、が含まれており、始動情報コマンドの受信に応じて本日の総始動回数データ並びに各大当り間始動回数データが加算更新され、最終図柄確定コマンドにより特定される図柄態様が大当りを示す態様であれば、本日の大当り回数データが加算更新され、大当り間始動回数データが0回に更新される。
【0070】
また、過去数日間の各回数データは、電源投入時において、RTC124からの出力される時間情報に基づき、日付が変わったと判定された場合に更新される。
【0071】
制御部110は、遊技制御基板31から送信される表示制御コマンドの受信に基づいて、有機EL表示器100a〜dの表示制御を行う。具体的には、表示制御コマンドの指令内容に応じて表示すべき表示データの元となるベースデータを画像ROM119より抽出するとともに、必要に応じて表示エリアE1〜4の画面、すなわちRAM112に記憶されている各回数データに基づく遊技情報の表示画面、表示切替用の画面等を生成し、これら生成した画面と画像ROM119より抽出したベースデータとを組み合わせることにより表示データを生成し、この生成した表示データに基づき有機EL表示器100a〜dの表示制御を行う。
【0072】
また、受信した表示制御コマンドが始動情報コマンドや最終図柄確定コマンドの場合には、前述したように、RAM112に記憶された本日の各回数データの更新処理も行う。
【0073】
また、ROM113にはタッチパネル120の検出位置に応じた操作内容が、タッチパネル120に対応して表示される表示画面、すなわち表示エリアE4に表示される表示画面別に登録されており、制御部110は、タッチパネルコントローラ121から出力される位置情報に基づいて、現在表示エリアE4内に表示されている表示画面において操作された(接触が検出された)操作内容を特定し、この特定した操作内容に該当する処理を実施するようになっている。これにより遊技者が表示エリアE4、すなわちタッチパネル120に対応して表示される画面のボタン122、123に接触することで表示切替等の各種入力が可能とされている。
【0074】
本実施例において制御部110が、タッチパネルコントローラ121からの位置情報の出力に基づく表示選択ボタン122の操作を検出した場合に、現在の表示エリアE1〜E3の表示状態を判別し、各表示エリアE1〜E3に遊技情報が表示されている場合には、これら遊技情報が表示されない非表示状態に変更する制御を行う。また、各表示エリアE1〜E3に遊技情報が表示されていない場合には、各表示エリアE1〜E3に遊技情報が表示された表示状態に変更する制御を行う。
【0075】
また、制御部110が、タッチパネルコントローラからの位置情報の出力に基づく表示切替ボタン123の操作を検出した場合に、各表示エリアE1〜E3の表示状態を判別し、各表示エリアE1〜E3に表示されている遊技情報を1日前の遊技情報に切り替える制御を行う。尚、それ以前の遊技情報が記憶されていない場合には、本日の遊技情報に切り替える制御を行う。
【0076】
このように本実施例では、タッチパネル120の操作検出に応じて各表示エリアE1〜4の表示状態や表示エリアE1〜3の遊技情報が切り替わるようになっている。すなわちタッチパネル120が遊技情報の表示切り替えを行うための表示切替手段として機能する。尚、本実施例ではタッチパネル120にてこれら各表示エリアE1〜4の表示状態の切り替え操作を行う構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示切替用のスイッチやボタンを設け、これらスイッチやボタンの検出に応じて各表示エリアE1〜4の表示態様の切り替え操作を行う構成としても良い。
【0077】
次いで、本実施例におけるパチンコ機1のEL表示制御基板80並びにLED制御基板35の制御に基づく表示エリア100の表示状況並びに遊技効果ランプ28の発光状況の一例について説明する。
【0078】
まず、通常時、すなわち、遊技者により遊技が実行されていないか、遊技は実施されているが可変表示装置8の可変表示が開始されていないパチンコ機1の非稼働状態時において、表示エリア100には、図6(a)に示されるように、各表示エリアE1〜E4に各種内容が表示される以外は、何も表示されない状態とされており、表示エリア100における表示エリアE1〜E4を除く領域は、外部光の反射作用により保護層109に着色された所定の色に見えるようになっている。また、遊技効果ランプ28も消灯された状態とされている。
【0079】
ここで、各表示エリアE1〜E4における表示内容を、図6(a)中右側に拡大表示されている各表示エリアE1〜E4を参照して詳しく説明すると、表示エリアE1には、パチンコ機1における本日の大当り回数(ここでは5回)が表示されており、表示エリアE2には、前回の大当りから現在までの始動回数(ここでは275回)が表示されている。
【0080】
表示エリアE3には、本日のパチンコ機1の現在までの総始動回数に基づく、各大当り時における大当り確率状況を示す大当り確率グラフが表示されている。具体的には、制御部110は、RAM122に記憶された始動回数及び大当り回数に基づいて、各大当り発生時における大当り回数を、その時点までの総始動回数にて除算した数値を大当り確率として算出する。なお、グラフにおける横軸は大当り回数、縦軸は大当り確率の分母数が示されており、例えば5回目の大当り時における大当り確率は、約380分の1となっている。
【0081】
表示エリアE4には、表示選択ボタン122及び表示切替ボタン123が横並びに表示されている。このように各表示エリアE1〜E3が表示状態とされている場合には、表示選択ボタン122には「非表示」という文字が表示され、この状態で表示切替ボタン123を操作(接触)すると、各表示エリアE1〜E3の表示画面が図6(b)に示されるように切り替わる。
【0082】
詳しくは、表示エリアE1には、パチンコ機1における前日の大当り回数(ここでは15回)が表示され、表示エリアE2には、前日の始動回数(ここでは3351回)が表示され、表示エリアE3には、前日のパチンコ機1の大当り確率状況を示す大当り確率グラフが表示される。また、前述したように、本実施例においては、過去5日間のデータが記憶されるため、この状態から表示切替ボタン123を操作すると、各表示エリアE1〜E3の表示内容は順次2日前、3日前……といったように過去のデータに切り替わり、5日前のデータまで切り替えられた後、再び本日のデータ表示(図6(a)参照)に戻ることになる。
【0083】
なお、本実施例においては、表示の切り替え操作により前日の各種遊技データが順次切り替わって表示されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示切替ボタン123の操作により、本日の他の遊技情報(例えば本日の総始動回数情報や確変大当り回数情報等)に切り替わるようにしてもよく、切り替えにより表示する表示内容は種々に変更可能である。
【0084】
また、本実施例においては、表示切替ボタン123操作により全ての表示エリアE1〜E3の表示内容が切り替わるようになっていたが、各表示エリアE1〜E3に対応する個別の切替ボタンを形成し、個別に切り替え表示出来るようにしてもよい。
【0085】
また、図6(a)または図6(b)の状態において、表示エリアE4の表示選択ボタン122が操作されると、図7に示されるように、各表示エリアE1〜E3は遊技情報が表示されない表示態様に切り替わる。このように、遊技情報が表示される表示エリアE1〜E3における表示画面の表示態様を、表示エリアE4に表示される表示選択ボタン122を操作することにより、遊技情報が表示される表示態様と、遊技情報が表示されない非表示態様とに、遊技者の意志により選択することが出来る。なお、図7の状態においては、表示選択ボタン122には「表示」という文字が表示され、この状態で表示選択ボタン122を操作(接触)すると、各表示エリアE1〜E4の表示画面が図6に示されるように切り替わる。すなわち、表示エリアE1〜E3は、遊技情報が表示される表示態様となる。
【0086】
次に、図6に示されるように、表示エリアE1〜E3に遊技情報が表示されている状態において、例えば打球が始動入賞口24a〜dに入賞した場合や、通過ゲート11を通過した場合には、特に図示はしないが、一時的に表示エリア100における各表示エリアE1〜E4を除くエリアが白色に発光するとともに、遊技効果ランプ28も白色に発光する。また、打球が始動入賞口14に入賞した場合には、一時的に表示エリア100が前回発生した大当り遊技状態からの始動入賞回数(図柄変動回数)に応じた発光色(例えば100回未満;赤、100回〜200回未満;紫、200回以上;青、等)にて発光するとともに、遊技効果ランプ28も同様の発光色に発光する。
【0087】
そして図8に示すように、始動入賞に基づき可変表示部9の可変表示が開始すると、それに合わせて表示エリア100における各表示エリアE1〜E4を除くエリアには、前述の始動入賞回数に応じた色のスパイラル状の模様が反時計回り方向に回転する画像が表示されるとともに、遊技効果ランプ28は、同様の発光色で時計回り方向に順次発光する。尚、例えば可変表示の開始時において、表示エリア100の一部にキャラクタ等を表示して、その後可変表示部9の表示がリーチパターンに発展する可能性が高い旨を報知するようにしても良い。
【0088】
図9に示すように、可変表示部9の表示態様がリーチ状態となった場合には、スパイラル状の模様の回転に合わせて、リーチの対象図柄が回転する画像が表示エリア100に表示されるとともに、遊技効果ランプ28の発光態様が点滅に変化する。この時、各表示エリアE1〜E3は、遊技情報が表示されない非表示態様となり、表示エリア100の全エリアがリーチの対象図柄が回転する画像となる。このように、遊技情報を表示する表示エリアE1〜E4が、遊技情報を表示する表示態様とされている状態とされている場合でも、遊技状態(ここではリーチ状態)に応じて、各表示エリアE1〜E3は遊技に関連する演出(ここではリーチの対象図柄が回転する画像が表示される演出)の表示態様に自動的に切り替わるようになっているため、各表示エリアE1〜E4に遊技情報を表示している場合に比べて、演出効果をより高めることが出来る。
【0089】
また、図10に示すように、大当り状態が発生した場合には、可変表示部9に表示されている大当り図柄(例えば「7」)と「大当り」の文字が表示エリア100に表示され、その後、前述した遊技者にとって有利な第1の状態へ移行する毎に、それに合わせた移行回数が表示されたり、可変表示部9に表示されたキャラクタCに関係するアニメーションが表示される等、可変表示部9の表示態様に合わせて表示エリア100の表示態様も変化する。また、遊技効果ランプ28の発光態様も、可変表示部9の表示態様に合わせて変化する。このような遊技状態(大当り発生状態)においても、各表示エリアE1〜E3は、遊技情報が表示されない非表示態様であり、表示エリア100の全エリアが大当りが発生した旨を示す演出画像となる。
【0090】
また、可変表示部9に確変図柄が揃うことにより大当り状態が発生し、その後確率変動状態に移行した場合には、図11に示すように、横方向にスクロールする態様にて「確変中」の文字が表示エリア100に表示されるとともに、表示エリア100の表示態様が、確変大当りが発生した旨を示す演出画像となる。このように、確率変動状態に移行し、または大当りが終了して通常の遊技状態に戻った場合、各表示エリアE1〜E4は自動的に遊技状態が表示される表示態様となる。なお、大当り発生時等において表示エリアE1〜E4が遊技状態が表示されない表示態様が選択されていた場合には、表示エリアE4のみが遊技状態が表示される表示態様となり、すなわち、図7に示されるように表示選択ボタン122のみが表示されることになる。
【0091】
また、上記のように確率変動大当りが発生して確率変動状態に移行した場合、図12(a)、(b)に示されるように、表示エリア100の表示態様が、大当りの連荘回数、すなわち連続した確変大当り回数(連続確変回数)に応じて変化する(例えば継続1回;緑、2回;青、3回;紫、4回;赤、5回以上;赤点滅等)とともに、これに合わせて遊技効果ランプ28の発光態様も変化する。本実施例では、図10、図11における表示エリア100に表示されるキャラクタCの態様が大当りの連荘回数に応じて変化するようになっている。
【0092】
このように、大当りの連荘回数といったような遊技履歴の変化に応じて、遊技に関連する演出の内容を変化させることにより、大当り回数の変化状況を遊技者に効果的に伝達することが出来る。なお、本実施例においては、確率変動大当りの継続回数に応じて演出内容が変化するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば通常の大当り発生回数の変化に応じて演出態様を変化させてもよいし、通常遊技状態時における始動回数の変化に応じてキャラクタCの態様を変化させてもよい(例えば始動回数が増加するにつれてキャラクタCが疲れてゆく等)。
【0093】
以上説明したように、本実施例のパチンコ機1には、有機EL表示器100a〜dによる表示内容が表示される表示エリア100が遊技領域7に臨むガラス板2aの周囲に視認可能に形成され、この表示エリア100の表示態様を遊技状態に応じて変化させることができるようになっており、例えば、始動入賞や大当り遊技状態の発生等、遊技状態に応じて発光色や発光態様を変化させたり、文字情報の表示やキャラクタCによるアニメーション等の動画表示を行うことが可能とされるため、外観を損ねることなく、遊技領域7以外の領域を活用して演出効果並びに装飾効果を飛躍的に高めることができる。
【0094】
そして、遊技情報表示制御手段としてのEL表示制御基板80により、このような表示エリア100の一部のエリア(表示エリアE1〜E4)に、パチンコ機1の遊技履歴に基づく遊技情報(本日または過去の総始動回数データ、各大当り間始動回数データ、大当り回数データ等)を表示することが出来るようになっているため、遊技者は表示エリアE1〜E3に表示されたパチンコ機1に関する遊技履歴を確認しながら遊技を行うことが出来るため、遊技の興趣が向上する。
【0095】
また、このような遊技履歴に基づく遊技情報を、遊技領域7における遊技の興趣を盛り上げるためにパチンコ機1の前面における透視窓としてのガラス窓2aの周囲全域にわたって配置した有機EL表示器100a〜dにより形成される表示エリア100の一部に表示するため、遊技履歴に基づく遊技情報を表示するための表示装置を別途設けたりしなくて済む。
【0096】
すなわち、前述したような遊技に関連する演出を表示するための有機EL表示器100a〜dの表示エリアの一部を利用して表示することで、例えば遊技者からの視認性が高い箇所に配置される可変表示部9の側方等に遊技情報を表示させることが可能となる。よって、遊技者は可変表示部9から目線を大きく移動させることなく遊技情報を視認出来るので、表示エリアE1〜E3に表示された遊技情報の表示内容と可変表示部9の可変表示態様とを常に確認しながら遊技を行うことが出来る。
【0097】
また、遊技情報を表示エリアE1〜E3に表示させるか否かを遊技者が選択することが出来る表示選択操作手段として、表示選択ボタン122を表示エリア100内に表示可能なタッチパネル120により構成されていることで、遊技者が遊技情報を表示するか否かを選択出来るため、遊技者が所望する状態を提供できるばかりか、このような表示選択操作手段をタッチパネル120にて表示エリア100内に設けることで、ボタン等を表示エリア100外に別途設けなくて済むため、表示エリアE1〜E3から離れた箇所にボタン等を設けるなどして操作性が低減すること等がない。
【0098】
なお、本実施例においては、表示エリア100内に表示選択操作手段を設けられることから、表示選択操作手段がタッチパネル120にて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパチンコ機1に予め設けられている操作部(例えば打球操作ハンドル5)等を利用して表示するか否かの選択が出来るようにしたり、あるいは表示選択操作用の操作ボタン等を別途設けてもよい。
【0099】
そして、遊技情報を表示する表示装置として、CRTやLCD等の表示装置よりも薄形・軽量である有機EL表示器100a〜dを用いることで、パチンコ機1の構造を複雑化して外観体裁を損ねることなく有機EL表示器100a〜dを配置することが出来るばかりか、自己発光型の有機EL表示器100a〜dを採用することにより、遊技情報の視認性を向上することが出来る。
【0100】
また、本実施例のパチンコ機1では、可変表示部9の表示態様、例えば、図柄変動やリーチ状態の発生に応じて、表示エリア100の発光色や発光態様を変化させたり、文字情報の表示やアニメーション等の動画表示を行う等、遊技領域7以外の領域を活用して表現性の高い演出を行うことが可能となるため、可変表示部9の表示態様に応じてより効果的な演出を行うことができる。
【0101】
また、本実施例のパチンコ機1では、遊技領域7の外周並びに表示エリア100の外周に遊技効果LED28が設けられ、これら遊技効果LED28の発光態様が表示エリア100の表示態様と連動して変化するようになっており、表示エリア100の表示態様の変化と遊技効果LED28の発光態様の変化との組み合わせにより効果的な演出を行うことができる。
【0102】
また、本実施例のパチンコ機1では、表示装置として自己発光型のEL表示装置(有機EL表示器100a〜d)を採用しており、これにより、LCD等の表示装置を適用する場合に比較して視認性に優れた表示を行うことができる。また、同じ自己発光型の表示装置であるプラズマディスプレイやドットマトリクスLED等の表示装置を適用する場合に比較して省電力にて表示駆動できるうえに、遊技機自体の軽量化を図ることもできる。尚、本実施例では、EL材料として有機EL材料を用いた有機EL表示器100a〜dを採用しているが、前述した無機EL材料を用いた無機EL表示器を表示装置として採用した場合でもほぼ同様の効果を得られる。
【0103】
また、本実施例のパチンコ機1では、ガラス扉枠2のガラス枠2bのほぼ全域、すなわちガラス扉枠2の遊技領域7を被覆するガラス板2aを除く領域のほぼ全域にわたり表示エリア100が形成されており、遊技領域7を除くガラス扉枠2のほぼ全域にわたって表示態様を変化させることができるため、より演出効果並びに装飾効果を高めることができる。
【0104】
そして、本実施例においては、遊技履歴に基づく遊技情報を表示する有機EL表示装置器100a〜dの表示エリアE1〜E3は、このような遊技に関連する演出内容を表示するための表示装置の表示エリア100の一部に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、このような遊技に関連する演出内容を表示するための表示装置(有機EL表示装置100a〜d)とは別個に設けた表示装置にて形成するようにしてもよい。
【0105】
また、遊技情報の表示位置(表示エリアE1〜E3の位置)は、本実施例のようにガラス扉枠2におけるガラス板2aを除く領域に限定されるものではなく、ガラス扉枠2以外の箇所に設けられていてもよく、例えば、打球供給皿3の側面やその周辺、余剰球貯留皿4の側面やその周辺、打球操作ハンドルの周辺等の領域に表示エリアを形成してもよい。
【0106】
また、パチンコ機2の前面における遊技領域7に臨む領域(本実施例ではガラス板2aの領域)を除く領域(表示エリア100)の全域に表示してもよいし、可変表示部9の側方以外の箇所(表示エリア100における遊技領域7の上方や下方に対応するエリア等)に部分的に形成するようにしてもよい。
【0107】
また、本実施例のパチンコ機1では、ガラス扉枠2の前面に、外方側に保護層109が形成された有機EL表示器100a〜dを設けることで、外部からの衝撃等により有機EL表示器100a〜dが損傷する等の不都合を防止するようになっていたが、例えばガラス扉枠2におけるガラス板2aの周囲も透明に構成し、有機EL表示器100a〜dを前面枠41の前面における遊技領域7の周囲に設け、ガラス扉枠2を通して後方の有機EL表示器100a〜dの表示態様を視認出来るようにしてもよい。この場合、ガラス扉枠2が保護層として機能することになるので、有機EL表示器100a〜dの表面に保護層109を設けなくても、前述と同様の作用、効果が得られる。
【0108】
また、本実施例のパチンコ機1では、有機EL表示器100a〜dの表示制御を行うEL表示制御基板80が交換可能とされているとともに、有機EL表示器100a〜dと着脱可能に接続されており、機種変更時には、EL表示制御基板80のみを交換することで、機種に応じた表示制御に変更することが可能となり、有機EL表示器100a〜dは再利用できるため、機種変更に係るコストを軽減できる。
【0109】
更に本実施例では、有機EL表示器100a〜dの表示制御の機能が機種変更時に交換されるEL表示制御基板80に搭載されており、交換の必要性の低いLED制御基板35や音声制御基板70に搭載した場合に比較して経済的である。
【0110】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、これらLED制御基板35や音声制御基板70に有機EL表示器100a〜dの表示制御の機能を搭載するようにしても良い。
【0111】
また、本実施例においては、有機EL表示器100a〜dの表示制御を行う制御手段と、可変表示部9の表示制御を行う制御手段と、を別個の制御手段により構成されているので、1つの制御手段に処理負荷が集中してしまうことを回避できる。また、高性能な制御手段を用いる場合には、有機EL表示器100a〜dの表示制御、可変表示部9の表示制御、スピーカ27の音声出力制御、遊技効果LED28の発光制御、を1つの制御手段にて行う構成としても良い。
【0112】
また、本実施例のパチンコ機1では、始動入賞時における表示エリア100の表示態様を、前回発生した大当り遊技状態からの始動入賞回数に応じて変化させたり、確率変動状態中における表示エリア100の表示態様を、連続確変回数に応じて変化させる等、既に行われた遊技に関連する遊技履歴に応じて表示エリア100の表示態様を変化させるようになっているため、より演出効果を高めることができる。
【0113】
尚、本実施例では、遊技履歴として、本日または過去における1日の大当り回数、前回発生した大当り遊技状態からの始動入賞回数、1日の総始動回数を例示しているが、遊技機の遊技履歴はこれらに限定されるものではなく、例えば、確変大当り回数や、前回の大当り発生後からの払出賞球数や、開店時からの大当り回数や確率変動回数、払出賞球数等も含まれる。
【0114】
また、遊技履歴に基づく遊技情報とは、上記遊技履歴としての各回数のみならず、上記実施例において説明したE3に表示する各大当り時における大当り確率等、遊技履歴に基づいて集計すること等により形成される履歴情報を含み、例えば前記各大当り時における大当り確率以外にも、過去数日間の大当り確率や始動回数の変移を示す情報等の種々の情報を含む。
【0115】
また、本実施例のパチンコ機1では、待機中、入賞時、ゲート通過時、始動入賞時、図柄変動中、大当り遊技状態発生中、確率変動状態発生中等、遊技状態に応じて表示エリア100の表示態様を変化させるようになっており、より演出効果を高めることができる。
【0116】
尚、本実施例では、遊技状態として、待機中、入賞時、ゲート通過時、始動入賞時、図柄変動中、大当り遊技状態発生中、確率変動状態発生中を例示しているが、例えば、賞球の払出や、打球の発射に応じて表示エリアE1〜E3や表示エリア100の表示態様を変化させるようにしても良い。更には、打球操作ハンドル5の操作状況に応じて表示エリア100の表示態様を変化させるようにしても良い。
【0117】
以上、本発明が適用された遊技機の一例であるパチンコ機1を図面により説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0118】
例えば、前記実施例においては、遊技機の一例としてパチンコ球を用いて遊技を行う通常のパチンコ機を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばメダルやパチンコ玉を用いて遊技を行うスロットマシンやパチンコ玉が内部で循環する循環式パチンコ機や、メダルやパチンコ玉を用いることなくクレジットを用いて遊技を行う完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機を適用しても良い。
【0119】
(実施例2)
図13は、本発明が適用された遊技機の一例であるスロットマシン201の正面図である。
【0120】
スロットマシン201の前面は、主に、上部パネル204、遊技パネル206、下部パネル207とから構成されている。上部パネル204、下部パネル207の前面には、前述したパチンコ機1に適用した有機EL表示器と同様の有機EL表示器290、292が、それぞれ設けられており、これら有機EL表示器290、292に対応してEL表示装置の表示領域としての表示エリアが各々形成されている。
【0121】
また、遊技パネル206の略中央部には、内蔵される可変表示装置としてのリール251L、251C、251Rにより構成される遊技領域を透視可能な透視窓214が形成されているとともに、その周囲における前面には、前述したパチンコ機1に適用した有機EL表示器と同様の有機EL表示器291a〜dが設けられており、これら有機EL表示器291a〜dに対応して表示エリアが形成されている。なお、スロットマシン201において、可変表示装置としてのリール251L、251C、251Rにより構成される遊技領域は、リール251L、251C、251Rの回動により可変表示される図柄を透視窓214を通して視認出来る可変表示領域である。
【0122】
各有機EL表示器291a〜dに対応する表示エリアの一部には、前述の実施例と同様に、スロットマシン201の遊技履歴に基づく遊技情報を表示可能な表示エリアE5〜E7、及びこれら表示エリアE5〜E7の表示内容の切り替えを行うための表示切替ボタン227や、遊技情報が表示される表示態様とするか否かを選択操作可能とする表示選択ボタン226が表示される表示エリアE8が設けられており、表示エリアE8表面には、タッチパネル225が設けられている。
【0123】
なお、表示エリアE5には、本日のビッグボーナス回数及びレギュラーボーナス回数が表示され、表示エリアE6には、ボーナス間ゲーム数が表示され、表示エリアE7には、メダルのIn、Out数に基づくメダルの出玉率(スランプグラフ)が表示されるようになっている。すなわち、これら本日のビッグボーナス回数及びレギュラーボーナス回数、ボーナス間ゲーム数、メダルのIn、Out数に基づくメダルの出玉率が遊技履歴に基づく遊技情報とされている。
【0124】
このように有機EL表示器290、291a〜d、292がそれぞれ、上部パネル204、遊技パネル206、下部パネル207の前面に設けられている。これら有機EL表示器290、291a〜d、292の表面は、前述したように保護層が形成されているため、外部からの衝撃等により有機ELパネル290、291a〜d、292が破損する等の不都合を防止できる。
【0125】
また、スロットマシン201では、その前面を構成する上部パネル204、遊技パネル206(透視窓214除く)、下部パネル207のほぼ全域にわたって有機EL表示器290、291a〜d、292による表示エリアが形成されており、スロットマシン201の前面のほぼ全域の表示態様を変化させることができるため、より演出効果並びに装飾効果を高めることができる。
【0126】
また、遊技パネル206と下部パネル207の間にはゲームを開始するためのスタートレバー238や各リール251L、251C、251Rに対応するストップボタン240L、240C、240Rが設けられている。
【0127】
ここでスロットマシン201のゲーム要領を間単に説明すると、まず、メダルやクレジットを用いて賭数を設定する。これによりゲームを開始可能な状態となる。この状態でスタートレバー238が操作されることで、ゲームが開始され、各リール251L、251C、251Rの回転が開始される。これに基づき各リール251L、251C、251Rに描かれた図柄が透視窓214内を下方向に向かって可変表示する。この状態でストップボタン240L、240C、240Rを操作することで各々対応するリールが停止制御され、図柄が導出表示されることとなる。これらストップボタンの操作により全てのリールが停止され、その際透視窓214に表示された各リールの図柄が所定の表示態様、例えば、「777」の揃目となった場合には、入賞が発生し、所定の遊技価値(メダルやクレジット、その他、多くの価値を獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)等の遊技状態)が付与されるようになっている。
【0128】
図14は、スロットマシン201の各部を制御する制御基板の構成を示す図である。スロットマシン201には、主に、ゲーム(遊技状態)の制御を行うメイン制御基板400と、メイン制御基板400からの制御コマンドに応じて各種の演出を制御するサブ制御基板401と、が設けられている。
【0129】
また、サブ制御基板401には、前述した有機EL表示器290、291a〜d、292及びタッチパネル225が接続されており、これら有機EL表示器290、291a〜d、292の表示制御が、タッチパネル225から出力される位置情報に基づいてサブ制御基板401により行われるようになっている。なお、サブ制御基板401では、前述した遊技履歴に基づく遊技情報(本日のビッグボーナス回数及びレギュラーボーナス回数、ボーナス間ゲーム数、メダルの出玉率(スランプグラフ))を表示するために必要となる情報を図示しないRAMに記憶するとともに、メイン制御基板400からの制御コマンドに応じて更新処理を行うようになっている。
【0130】
また、有機EL表示器290、291a〜d、292と、サブ制御基板401とは着脱可能に接続されており、機種変更等によりサブ制御基板401を交換する場合でも、有機EL表示器290、291a〜d、292は再利用できるようになっている。
【0131】
なお、本実施例における各表示エリアE5〜E8の表示制御や表示内容は、基本的には前述の実施例にて説明した表示エリアE1〜E4と同様であるものとして、ここでの詳細な説明は省略することとする。
【0132】
このスロットマシン201では、ゲームが行われていない状態、すなわち待機中においては、有機EL表示器290、291a〜d、292により各パネルに形成された表示エリアに待機中の表示パターンが表示される。例えば、図15(a)に示すように、上部パネル204並びに下部パネル207に対応する表示エリアにスロットマシンの機種名等を示すタイトル画像が表示されるとともに、遊技パネル206に対応する表示エリアには、賭数の設定を促す旨の画像が表示されるようになっている。
【0133】
なお、この状態における各表示エリアE5〜E8の表示態様は図15(b)に示されており、前述した遊技情報が表示されている。この状態において、表示選択ボタン226を操作すると、各表示エリアE5〜E8の表示態様は、図16(a)(b)に示されるように、遊技情報が表示されない非表示態様に切り替わり、遊技情報が表示されていたエリアは演出用の表示エリアとして利用される。
【0134】
また、図15のような遊技情報を表示している状態で、例えば賭数が設定された場合やゲームが開始された場合には、それに合わせて各パネルに対応する表示エリアに必要な情報が表示される。例えば、図16に示すように、遊技パネル206に対応する表示エリアの所定領域に設定された賭数やそれに基づき有効となった入賞ライン等が表示される。また、ゲーム開始時に入賞が許容された場合には、その旨を示す画像が遊技パネル206に対応する表示エリアに表示される。この時、各表示エリアE5〜E7の表示態様は、遊技情報が表示されない非表示態様に自動的に切り替わり、上記のような演出用(遊技に必要な情報)の表示エリアとして利用される。
【0135】
また、回転中、すなわち可変表示中の各リールが停止された場合には、特に図示しないが、その停止状況に合わせて各パネルに対応する表示エリアの表示態様を変化させるようになっているとともに、図17、図18に示すように、BBやRB等の遊技者にとって有利な遊技状態が発生した場合には、その旨を示す表示態様を各パネルに対応する表示エリアに表示させるようになっている。例えば、ビッグボーナスが発生した場合には、各パネルに対応する表示エリアにその旨の画像が表示されるようになっている。
【0136】
このように、スロットマシン201では、例えば、賭数の設定やゲームのスタート、リールの停止等、ゲームの進行状況(遊技状態)に応じて、その前面に設けられた各パネルに対応する表示エリアのその前面に設けられた各パネルに対応する表示エリアの表示態様を変化させることができるようになっており、外観を損ねることなく、各リールの表示態様を視認可能な透視窓214が形成される領域以外の領域を活用して演出効果並びに装飾効果を飛躍的に高めることができる。
【0137】
特に、ゲームの進行状況(遊技状態)に応じて、その前面に設けられた各パネルに対応する各表示エリアE5〜E7の表示態様が、遊技情報が表示される表示態様から非表示態様に自動的に切り替わるため、例えば可変表示が開始されてゲームが開始された場合において、遊技情報を表示しているよりも、ゲームが開始された旨を示す演出の効果を高めることが出来るばかりか、ゲームの開始に必要な情報を明確に遊技者に提供することが出来る。
【0138】
また、このスロットマシン201では、図17、図18に示されるように、例えばビッグボーナスの発生時点で、キャラクタCが表示されるようになっているとともに、このキャラクタCの態様が、5回目、10回目のように、ビッグボーナスの回数が変化するにつれて、すなわち、遊技履歴の変化に応じてに変化するようになっているため、遊技履歴の変化状況を、表示エリアE5〜E7のように数値にて遊技者に提供する場合よりも効果的に伝達することが出来る。
【0139】
なお、本実施例における表示エリアE5〜E7は、透視窓214の周囲全域に設けられた有機EL表示器291a〜dに対応する表示エリアの一部を利用して形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、有機EL表示器291a〜d以外の有機EL表示器290、292等に形成してもよいし、これら有機EL表示器290、291a〜d、292とは別個に設けたEL表示器にて表示するようにしてもよい。また、透視窓214に透明ELパネルを設け、透視窓214上に画像や文字情報を表示できるようにしても良い。
【0140】
また、スロットマシン201における遊技履歴に基づく遊技情報としては、前述した本日のビッグボーナス回数及びレギュラーボーナス回数、ボーナス間ゲーム数、メダルのIn、Out数に基づくメダルの出玉率等に限定されるものではなく、例えば他の種々の遊技状態の発生回数(例えばいわゆるシングルボーナス回数、アシストタイム回数、スーパービッグボーナス回数とノーマルビッグボーナス回数等)や、これらメダルのIn、Out数やボーナスの発生回数に基づいて生成されるメダルの増加率データやボーナス確率データ等、種々の情報が遊技情報として含まれる。
【0141】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0142】
本発明の請求項1は、所定の価値(パチンコ球(メダル、クレジット))を用いて遊技を行い、該遊技の結果に基づいて所定の遊技価値(パチンコ球(メダル、クレジット))を付与する遊技機(パチンコ機1(スロットマシン201))であって、エレクトロルミネッセンス材料(EL材料)に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置(有機EL表示器100a〜d(有機EL表示器290、291a〜d、292))と、該EL表示装置の表示制御を行う表示制御手段(EL表示制御基板80、サブ制御基板401)と、
前記遊技機の遊技履歴を記憶する記憶手段(RAM112(サブ制御基板401))に設けられた記憶手段)と、を備え、
遊技領域(7)を透視可能な透視窓(ガラス板2a(透視窓214))が形成されるとともに、前記遊技機前面(ガラス扉枠2の前面(上部パネル204、遊技パネル206、下部パネル207の前面))における前記透視窓を除く領域(ガラス扉枠2の前面におけるガラス板2aを除くエリア(遊技パネル206における透視窓214を除くエリア))の少なくとも一部に前記EL表示装置の表示領域(表示エリア100(遊技パネル206に対応する表示エリア))が形成され、前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された遊技履歴(本日及び過去の大当り回数、各大当り間始動回数、総始動回数、本日及び過去のビッグボーナス及びレギュラー回数、ボーナス間ゲーム数)に基づく遊技情報(本日及び過去の大当り回数、各大当り間始動回数、総始動回数、大当り確率、本日及び過去のビッグボーナス及びレギュラー回数、ボーナス間ゲーム数、メダルの出玉率)を前記EL表示装置の表示領域(表示エリアE1〜E3(表示エリアE5〜E7))に表示させる制御を行う遊技情報表示制御手段(EL表示制御基板80(サブ制御基板401))を含む。
【0143】
本発明の請求項2は、前記遊技の進行に応じて表示態様を変化させる可変表示装置(8(リール251L、251C、251R))を前記EL表示装置(有機EL表示器100a〜d(有機EL表示器290、291a〜d、292))とは別個に備え、
前記遊技情報表示制御手段(EL表示制御基板80(サブ制御基板401))は、前記EL表示装置の表示領域(表示エリア100(遊技パネル206に対応する表示エリア))における前記可変表示装置の側方の表示領域(表示エリアE1〜E3(表示エリアE5〜E7))に前記遊技情報(本日及び過去の大当り回数、各大当り間始動回数、総始動回数、大当り確率、本日及び過去のビッグボーナス及びレギュラー回数、ボーナス間ゲーム数、メダルの出玉率)を表示させる制御を行う。
【0144】
本発明の請求項3は、前記表示制御手段(EL表示制御基板80(サブ制御基板401))は、遊技状態(リーチ時、大当り発生時、ビッグボーナス発生時)に応じて、前記遊技情報(本日及び過去の大当り回数、各大当り間始動回数、総始動回数、大当り確率、本日及び過去のビッグボーナス及びレギュラー回数、ボーナス間ゲーム数、メダルの出玉率)の表示を遊技に関連する演出の表示へ切り替える制御を行う。
【0145】
本発明の請求項4は、前記表示制御手段(EL表示制御基板80(サブ制御基板401))は、前記遊技履歴(本日及び過去の大当り回数、各大当り間始動回数、総始動回数、本日及び過去のビッグボーナス及びレギュラー回数、ボーナス間ゲーム数)の変化に応じて、前記遊技に関連する演出の内容を変化させる制御を行う。
【0146】
本発明の請求項5は、前記遊技情報(本日及び過去の大当り回数、各大当り間始動回数、総始動回数、大当り確率、本日及び過去のビッグボーナス及びレギュラー回数、ボーナス間ゲーム数、メダルの出玉率)を表示させるか否かを遊技者が選択する際に操作される表示選択操作手段(タッチパネル120(125))を備える。
【0147】
本発明の請求項6は、前記表示選択操作手段は、前記EL表示装置(有機EL表示器100b(有機EL表示器291b))の表示領域の表面に設けられるタッチパネル(タッチパネル120(125))により構成されている。
【0148】
本発明の請求項7は、前記EL表示装置(有機EL表示器100a〜d(有機EL表示器290、291a〜d、292))の表面を被覆する保護層(109)が設けられている。
【0149】
本発明の請求項8は、前記エレクトロルミネッセンス材料(EL材料)が、直流電圧を印加することで発光する有機エレクトロルミネッセンス材料(有機EL材料)である。
【0150】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0151】
(a)請求項1の発明によれば、遊技機の遊技履歴に基づく遊技情報を表示する表示装置として、CRTやLCD等の表示装置よりも薄形・軽量であるEL表示装置を用いることで、遊技機の構造を複雑化して外観体裁を損ねることなくEL表示装置を配置することが出来るばかりか、自己発光型のEL表示装置を採用することにより、遊技情報の視認性を向上することが出来る。
【0152】
(b)請求項2の発明によれば、可変表示装置の表示を視認している状態から、目線を大きく移動させることなく遊技情報を視認することが出来る。
【0153】
(c)請求項3の発明によれば、遊技情報を表示する場合に比べて演出効果をより高めることが出来る。
【0154】
(d)請求項4の発明によれば、遊技履歴に基づく遊技情報の変化状況を、遊技者に効果的に伝達することが出来る。
【0155】
(e)請求項5の発明によれば、遊技情報を表示するか否かを遊技者の意志により選択することが出来る。
【0156】
(f)請求項6の発明によれば、EL表示装置の表示領域以外の箇所に表示選択操作手段の配置スペースを別途設けなくて済むため、遊技機の構造の簡素化を図ることが出来る。
【0157】
(g)請求項7の発明によれば、外部からの衝撃等によりEL表示装置が損傷する等の不都合を防止できる。
【0158】
(h)請求項8の発明によれば、直流低電圧の印加により発光できるため、省電力にて表示駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された遊技機の一例であるパチンコ機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ機の構造を示す斜視図である。
【図3】図1のパチンコ機に設けられた有機EL表示器の構造を示す断面図である。
【図4】図1のパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図5】図1のパチンコ機に設けられる表示制御基板の構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は表示エリアに本日の遊技情報が表示されている状態を示す図であり、(b)は表示エリアに前日の遊技情報が表示されている状態を示す図である。
【図7】表示エリアに遊技情報が表示されていない状態を示す図である。
【図8】始動時におけるパチンコ機の表示エリアと遊技効果LEDの発光態様の一例を示す図である。
【図9】リーチ時におけるパチンコ機の表示エリアと遊技効果LEDの発光態様の一例を示す図である。
【図10】大当り時におけるパチンコ機の表示エリアと遊技効果LEDの発光態様の一例を示す図である。
【図11】確率変動状態発生時におけるパチンコ機の表示エリアと遊技効果LEDの発光態様の一例を示す図である。
【図12】(a)及び(b)は確率変動状態時におけるパチンコ機の表示エリアと遊技効果LEDの発光態様の一例を示す図である。
【図13】本発明が適用された遊技機の一例であるスロットマシンの正面図である。
【図14】図13のスロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図15】(a)は表示エリアに遊技情報が表示されている状態を示す図であり、(b)は表示エリアの拡大図である。
【図16】(a)は表示エリアに遊技情報が表示されていない状態を示す図であり、(b)は表示エリアの拡大図である。
【図17】大当り発生時におけるスロットマシンの表示エリアの表示態様の一例を示す図である。
【図18】同じく大当り発生時におけるスロットマシンの表示エリアの表示態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 ガラス扉枠
2a ガラス板
3 打球供給皿
4 余剰球受皿
5 打球操作ハンドル
6 遊技盤
7 遊技領域
8 可変表示装置
9 可変表示部
10 可変表示器
11 通過ゲート
12 ゲートスイッチ
13 満タンスイッチ
14 始動入賞口
15 可動片
16 ソレノイド
17 始動入賞口スイッチ
18 始動入賞記憶表示器
19 可変入賞球装置
20 開閉板
21 ソレノイド
22 Vカウントスイッチ
23 カウントスイッチ
24a〜d 入賞口
25 装飾ランプ
26 アウト口
27 スピーカ
29 放音部
28 遊技効果LED
31 遊技制御基板
35 LED制御基板
37 賞球制御基板
40 基枠
41 前面枠
50 クロック発生部
53 基本回路
54 ROM
55 RAM
56 CPU
57 I/Oポート
58 スイッチ回路
59 ソレノイド回路
60 ランプ・LED回路
64 第1情報出力回路
65 定期リセット回路
66 初期リセット回路
67 アドレスデコード回路
68 第2情報出力回路
70 音声制御基板
80 EL表示制御基板
81 液晶表示制御基板
91 発射制御基板
94 駆動モータ
97 球払出装置
99a〜d 入賞球検出スイッチ
100a〜d 有機有機EL表示器
101 X側ガラス基板
102 シール材
103 酸化インジウム薄膜電極(ITO電極)
104 キャリア層
105R、105G、105B 有機蛍光体薄膜
106 金属電極
107 Y側ガラス基板
108 フレキシブルプリント基板(FPC)
109 保護層
110 表示制御マイクロコンピュータ
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 I/Oポート
115 入力回路
117 EL駆動回路
119 画像ROM
120 タッチパネル
121 タッチパネルコントローラ
122 表示選択ボタン
123 表示切替ボタン
124 RTC(リアルタイムクロック)
201 スロットマシン
204 上部パネル
206 遊技パネル
207 下部パネル
214 透視窓
225 タッチパネル
226 表示選択ボタン
227 表示切替ボタン
240L、240C、240R ストップボタン
251L、251C、251R リール
290、291a〜d、292 有機EL表示器
400 メイン制御基板
401 サブ制御基板
E1〜E3 遊技情報表示エリア
E4 表示エリア
E5〜E7 遊技情報表示エリア
E8 表示エリア
Claims (8)
- 所定の価値を用いて遊技を行い、該遊技の結果に基づいて所定の遊技価値を付与する遊技機であって、
エレクトロルミネッセンス材料に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置と、
該EL表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、
前記遊技機の遊技履歴を記憶する記憶手段と、を備え、
遊技領域を透視可能な透視窓が形成されるとともに、前記遊技機前面における前記透視窓を除く領域の少なくとも一部に前記EL表示装置の表示領域が形成され、
前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された遊技履歴に基づく遊技情報を前記EL表示装置の表示領域に表示させる制御を行う遊技情報表示制御手段を含むことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技の進行に応じて表示態様を変化させる可変表示装置を前記EL表示装置とは別個に備え、
前記遊技情報表示制御手段は、前記EL表示装置の表示領域における前記可変表示装置の側方の表示領域に前記遊技情報を表示させる制御を行う請求項1に記載の遊技機。 - 前記表示制御手段は、遊技状態に応じて、前記遊技情報の表示を遊技に関連する演出の表示へ切り替える制御を行う請求項1または2に記載の遊技機。
- 前記表示制御手段は、前記遊技履歴の変化に応じて、前記遊技に関連する演出の内容を変化させる制御を行う請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記遊技情報を表示させるか否かを遊技者が選択する際に操作される表示選択操作手段を備える請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
- 前記表示選択操作手段は、前記EL表示装置の表示領域の表面に設けられるタッチパネルにより構成されている請求項5に記載の遊技機。
- 前記EL表示装置の表面を被覆する保護層が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
- 前記エレクトロルミネッセンス材料が、直流電圧を印加することで発光する有機エレクトロルミネッセンス材料である請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機。
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