JP2004016729A - 弾球遊技機 - Google Patents

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鵜川 詔八
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Abstract

【課題】遊技盤の設計における自由度を低下させることなく、より高い演出効果を得ること。
【解決手段】遊技球が流下可能な遊技領域207が盤面上に形成された遊技盤206と、前記遊技領域207を流下する遊技球の通過或いは入賞を検出するための遊技球検出手段212、217、222、223、216、299a〜c、240と、エレクトロルミネッセンス材料55R,55G,55Bに電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置269と、該EL表示装置269の表示制御を行う表示制御手段280と、を具備し、前記EL表示装置269は、前記遊技領域207の少なくとも一部に該EL表示装置269の表示領域が設けられ、該表示領域の前面を遊技球が通過可能とされ、前記表示制御手段280は、前記遊技球検出手段212、217、222、223、216、299a〜c、240による遊技球の検出に基づき、該遊技球の検出に対応する所定の画像を前記EL表示装置269に表示する。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技球が流下可能な遊技領域が盤面上に形成された遊技盤と、該遊技領域の少なくとも一部に複数の表示画像を表示可能なEL表示装置を備える弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾球遊技機においては、各台に合致する各種のイラストや絵が描かれた化粧板を遊技盤の表面に貼着するとともに、該化粧板が貼着された遊技盤表面に遊技釘を所定配列となるように打ち込んで遊技領域が形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら従来の弾球遊技機では、遊技球の入賞や通過に応じた演出を前記遊技盤上で行うことは不可能であり、これら遊技球の入賞や通過に応じた演出を行うことによる、より高い演出効果を得られなかった。
【0004】
また、これらの演出を行うために、従来用いられている液晶ディスプレイ(LCD)や、ブラウン管ディスプレイ(CRT)等の表示装置を用いることは、遊技盤上における遊技球の流下可能範囲や遊技部品の配置、更には遊技盤裏面側における裏機構や制御装置の配置等に制約が伴い、自由度の高い遊技盤を設計できないという問題があった。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技盤の設計における自由度を低下させることなく、遊技球の入賞や通過に応じた画像演出を行うことで、より高い演出効果を得ることのできる弾球遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の弾球遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域が盤面上に形成された遊技盤と、前記遊技領域を流下する遊技球の通過或いは入賞を検出するための遊技球検出手段と、エレクトロルミネッセンス材料に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置と、該EL表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、を具備し、前記EL表示装置は、前記遊技領域の少なくとも一部に該EL表示装置の表示領域が設けられ、該表示領域の前面を遊技球が通過可能とされ、前記表示制御手段は、前記遊技球検出手段による遊技球の検出に基づき、該遊技球の検出に対応する所定の画像を前記EL表示装置に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、複数の表示画像を表示可能なEL表示装置を、該EL表示装置の前面を遊技球が通過可能として遊技領域の少なくとも一部に設けることで、遊技盤の設計における自由度を低下させることなく、遊技球の入賞や通過に応じた画像演出を行うことができ、より高い演出効果を得ることができる。
【0007】
本発明の弾球遊技機は、前記遊技領域には複数の入賞口が設けられているとともに、前記遊技球検出手段が各入賞口毎に設けられており、前記表示制御手段は、各入賞口への入賞に対応する所定の画像を前記EL表示装置に表示することが好ましい。
このようにすれば、遊技者は、遊技球がいずれの入賞口に入賞したかを的確に知覚できるようになるばかりか、各入賞口毎に対応した演出が実施されるようになるため、演出効果をより一層高めることができる。
【0008】
本発明の弾球遊技機は、前記表示制御手段は、前記遊技球検出手段による遊技球の通過検出に基づいて、該遊技球が通過検出された前記遊技球検出手段に対応する位置から流下する疑似遊技球の画像を、前記EL表示装置に表示させることが好ましい。
このようにすれば、前記遊技球検出手段に対応する位置から流下する実際の遊技球と画像による疑似遊技球とが共演するようになり、著しく演出効果を高めることができる。
【0009】
本発明の弾球遊技機は、前記エレクトロルミネッセンス材料が、直流電圧を印加することで発光する有機エレクトロルミネッセンス材料であることが好ましい。
このようにすれば、直流低電圧の印加により発光できるため、省電力にて表示駆動できる。
【0010】
本発明の弾球遊技機は、前記EL表示装置に表示する表示画像を記憶するための表示画像記憶手段を備え、前記表示制御手段は、該表示画像記憶手段に記憶されている前記表示画像を前記EL表示装置に継続表示することが好ましい。
このようにすれば、前記表示画像記憶手段に記憶されている盤面画像を、新たな遊技盤の盤面画像のデータとすることで、前記EL表示装置に新たな遊技盤の盤面画像が表示されるようになるため、遊技盤自体を交換する必要を大幅に低減できるとともに、これら機種変更の労力や時間も大幅に削減できるようになるため、従来に比較して機種変更に要するコストを著しく削減することができる。
【0011】
本発明の弾球遊技機は、前記EL表示装置の前面を被覆する保護層を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技球の流下に伴うEL表示装置の損傷や汚れを大幅に低減でき、EL表示装置の使用可能期間を延ばすことができる。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
(実施例)
本実施例の弾球遊技機であるパチンコ機2は、該パチンコ機2の側部位置に1対1にて配置されるカードユニット(図示略)とともに、図示しない遊技島の前後面に複数並設されて使用される。
【0013】
本実施例の遊技機であるパチンコ機2を図に基づいて説明すると、該パチンコ機2は、図1に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)205とが設けられている。
【0014】
前記操作部14には、図4に示すように、遊技者により前記カードユニットに挿入された遊技用記録媒体であるプリペイドカードより読み出された遊技用価値である度数を表示する度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧操作されて、前記度数表示部17に残度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施するための貸出ボタン16と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、前記カードユニットに挿入されているプリペイドカード37に新たな残度数が記録されて返却がなされる返却ボタン15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0015】
次いで、前記ガラス扉枠202の後方には、遊技盤206が着脱可能に取付けられており、該遊技盤206の前面には、遊技領域207が形成されており、該遊技領域207の全体が、後述するように遊技盤206内に配置されているEL表示装置269の表示部とされている。この遊技領域207の中央付近には、図3に示すように、前記EL表示装置269上の「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報を可変表示するための可変表示領域209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示域210とが露出するように開口が形成された装飾枠208が設けられており、前記可変表示領域209においては、横方向に並ぶ態様で3つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」の3つの特別図柄が個々に独立して可変表示可能とされているとともに、前記可変表示域210には1つの図柄表示エリアが形成されていて、1桁の数字並びに所定数のアルファベット記号から成る「普通図柄」が可変表示される。
【0016】
また、可変表示領域209に表示される特別図柄は、後述するように打玉が始動入賞口214へ始動入賞するか、或いは、前記可変表示域210に予め定められた特定の「普通図柄」の表示中に後述する通過ゲート211をパチンコ球が通過することで可変表示が開始される。一方、可変表示域210に表示される普通図柄は、該可変表示域210の上部に設けられた上部入賞口216に打玉が入賞することで可変開始される。
【0017】
可変表示領域209の下部には、始動入賞口214に入賞した始動入賞球数、並びに前記特定の「普通図柄」の表示中における通過ゲート211のパチンコ球の通過により付与される始動回数とを合算記憶して表示する4個の始動回数表示部218が設けられている。本実施例では、始動回数の合算記憶の上限を4回として、始動入賞が記憶される毎に、始動回数表示部218の点灯数が1つ追加して点灯する。そして、可変表示領域209において特別図柄の可変表示が開始される毎に、始動回数が1つ減算されて点灯数が1つ減少する。
【0018】
装飾枠208の側部には、打玉を導く通過ゲート211が設けられており、該通過ゲートの下部領域は、画像による始動入賞口241a,241bが表示形成されたコラボレーション遊技領域207aとされていて、図10に示すように、前記可変表示域210に予め定められた特定の「普通図柄」(本実施例では3と7)の表示中に、該通過ゲート211をパチンコ球が通過することで、通過ゲート211を通過した実球から分離するように、画像球が表示され、前記可変表示域210の「普通図柄」が「3」の場合には、「1」が表示された始動入賞口241aに、前記可変表示域210の「普通図柄」が「7」の場合には、「2」が表示された始動入賞口241bに、それぞれ画像球が流入するように表示され、前記始動回数に、それぞれ「1回」と「2回」の始動回数が加算されるようになっている。
【0019】
この通過ゲート211には、通過ゲート211を通過した打玉を検出するゲートスイッチ212が設けられている。また、前記始動入賞口214に入賞した始動入賞球は、遊技盤206の背面に導かれ、始動ロスイッチ217によって検出される。
【0020】
また、始動入賞口214の下方には、開閉板220が設けられた可変入賞球装置219が取付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド221によって開閉板220が開成し、可変入賞球装置219の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞球はVカウントスイッチ222で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞球はカウントスイッチ223で検出される。
【0021】
遊技盤206には、前記始動入賞口214並びに上部入賞口216に加えて、複数の入賞口224a〜cが設けられている。遊技領域207の向かって左側側部領域は前記コラボレーション遊技領域207aとされ、一方の右側領域は、その背面に流入口225aから流入したパチンコ球を保持してその流下経路を流出口225b或いは流出口225cのいずれかとする流路切替ユニット281が設けられているワープ遊技領域207bが設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口226がある。
【0022】
この遊技盤206の構成を図6を用いて説明すると、本実施例の遊技盤206は3層構造とされていて、基材となるベニア板272の表面に、前記遊技領域207の全領域が表示エリアとなるように、大型のドットマトリックス構成とされたEL表示装置269が貼着されるとともに、該EL表示装置269の前面を覆うように、透明な保護部材としての比較的肉厚なアクリル板271が着脱可能に設けられており、前記EL表示装置269がベニア板272とアクリル板271との間に狭持された構成となっている。
【0023】
この透明なアクリル板271には、遊技領域の略中央部に配置される装飾枠208や可変入賞球装置219、風車、並びに各入賞口を構成する各種球受部材が装着されているとともに、遊技領域207内を流下するパチンコ球の流下方向を変更させる遊技釘が所定の配列をなすように配設されている。尚、本実施例では、これら遊技釘が打鋲されるアクリル板271が樹脂であるため、遊技釘の間隔を釘頭の位置を適宜に変形にて移動させる釘調節にて、遊技釘の固定が緩まないように、アクリル板271中に前記遊技釘を打ち込むための金属製で管状の防緩ポストを設けて、該防緩ポストに遊技釘を打鋲するようになっている。
【0024】
また、前記装飾枠208は、アクリル板271に対して図示しない係止ピンを抜き取ることで、遊技盤206の前面側から容易に着脱できるようになっていて、機種変更に際して、これら装飾枠208も容易に交換できるように工夫されている。
【0025】
このように、EL表示装置269の前面に透明な保護部材であるアクリル板271を配置することは、遊技球の流下に伴うEL表示装置269の損傷や汚れを防止でき、EL表示装置269の使用可能期間や、汚れの除去等のメンテナンス性を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら透明な保護部材を有しない構成としても良い。
【0026】
また、本実施例では、前述のように、透明な保護部材であるアクリル板271に遊技釘を打鋲して配置形成しているが、このようにすることは、遊技釘をEL表示装置269を貫通させる必要がなく、よって、EL表示装置269に遊技釘を打ち込むための孔部を設けずとも良くなることから、これら多数の孔部が設けられた非常に特殊で製造が難しいEL表示装置を使用せずに、通常において画像表示等に使用されるEL表示装置に近いパネルを使用できるようになり、これらEL表示装置269の価格を低減できるばかりか、EL表示装置269は、空気中の水分や酸素の侵入によって劣化が加速して、発光強度が低下する等の特性があることから、前記した多数の孔部を設けずとも良いことで、EL表示装置269の気密性を長期間に渡って保つことが可能となり、EL表示装置269の耐久性も向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら孔部を有して、遊技釘を貫通させる構成としても良い。
【0027】
尚、本実施例では、基材にベニア板272を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらベニア板272に代えて、EL表示装置269の上面に使用したアクリル板271と同様にアクリル板を使用したり、或いはその他の樹脂板としたり、更には、金属板としても良いし、更には、前記アクリル板271単体にて良好な強度が得られる場合は、前記ベニア板272を省いた構成としても良い。
【0028】
このEL表示装置269として本実施例では有機ELパネルを使用しており、この有機ELパネルは、図7に示すような構成とされており、陽極となる複数の酸化インジウム薄膜(ITO)電極53が配列形成されたX側ガラス基板51と、陰極となる複数の金属電極56が配列形成されたY側ガラス基板57との両極間に、電界を印加することでRGBの各発光色を発光する低分子或いは高分子の有機蛍光体薄膜55R,55G,55Bが介在するように、前記酸化インジウム薄膜(ITO)電極53上を被覆するように形成されたキャリア層54上に薄膜として配置形成され、その外周をシール材52により前記X側ガラス基板51とY側ガラス基板57との間が密封された構成とされていて、前記X側ガラス基板51の外周端部並びにY側ガラス基板51の外周端部には、前記陽極である酸化インジウム薄膜(ITO)電極53と陰極である金属電極56とを、表示制御を行うドライバIC276が実装された表示中継基板280’に接続するためのフレキシブルプリント基板(FPC)247が導出されている。
【0029】
前記有機蛍光体薄膜55R,55G,55Bに使用される有機電界発光(EL)材料としては、公知の低分子或いは高分子の有機電界発光(EL)材料であるアントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、ブタジエン誘導体、クマリン、アクリジンスチルベン誘導体等の有機電界発光(EL)材料を好適に使用することができる。
【0030】
また、前記キャリア層54としては、正孔を前記有機蛍光体薄膜55R,55G,55Bに輸送するものや、電子を輸送する公知の有機導電材を好適に使用することができ、これらキャリア層54としては、例えば、前記正孔を輸送するフタロシアン系化合物や芳香族アミン系化合物が例示され、前記電子を輸送するものとしては、オキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体等が例示され、これらを所定の膜圧に形成して使用することができる。
【0031】
また、これら有機電界発光(EL)材料や有機導電材54の薄膜を形成する手法は、ピンホールの無い良質な薄膜を形成できるものであれば、使用する各材料の性質に合わせて、スパッタリング法や蒸着法や、高分子である場合にはスピンコート法等の適宜な方法使用することができる。
【0032】
本実施例に用いた有機ELパネルは、前記陽極である酸化インジウム薄膜(ITO)電極53と陰極である金属電極56との交差する隣接する部位に、RGBの赤(R)、緑(G)、青(B)の各3原色を発光する有機蛍光体薄膜55R,55G,55Bが並列配置形成され、これら対向する両電極間に、比較的低圧の直流電圧を印加することで、赤(R)、緑(G)、青(B)の各3原色が、遊技盤206の前面側となる前記X側ガラス基板51側に放射されるようになっている。尚、本実施例の有機ELパネルは、これら前記隣接する赤(R)、緑(G)、青(B)の1単位が1画素を形成するとともに、前記フレキシブルプリント基板(FPC)247を介して接続されるドライバIC276により、各交差する電極間に印加される電流値を印加パルスの幅を適宜に制御することで変化させることで、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の各色の発光強度を変化させて諧調表示を行うことにより、フルカラー表示が可能とされている。
【0033】
尚、本実施例では、前記金属電極56が配列形成される基板材としてガラスを使用しているが、本発明はこれに限定されるものでははく、これら基板材として不透明なものを使用しても良い。
【0034】
また、本実施例では、陰極として不透明な金属電極56を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら陰極として透明な電極材料を使用して、有機ELパネルから成るEL表示装置269自体を透明なものとしても良い。更には、前記基板材としてガラスに代えて、高分子フィルム等を使用して、有機ELパネルを可撓性を有するフイルムディスプレイとしても良い。
【0035】
これらEL表示装置269を構成する有機ELパネルから導出された前記フレキシブルプリント基板(FPC)247は、図3に示すように、遊技盤206の側部端辺部に形成された切欠き部並びに遊技盤206の下方部に形成された挿通孔261を通じて、遊技盤206の裏面側に配置されている図8に示す表示中継基板280’に接続される。
【0036】
該表示中継基板280’には、図8に示すように、フレキシブルプリント基板(FPC)247の端部電極が着脱可能に装着されるZIFコネクタ277と、前記ドライバIC276と、後述する表示制御基板280に接続される接続ケーブル247’の一方端が接続されるカードエッジコネクタ275とが実装されていて、該表示中継基板280’を介して前記EL表示装置269を構成する有機ELパネルと表示制御基板280とが接続されることで、EL表示装置269の表示内容の制御を表示制御基板280が実施できるようになっているとともに、前記ZIFコネクタ277並びにカードエッジコネクタ275を備えることで、これらコネクタを取り外すことで、表示制御手段である前記表示制御基板280とEL表示装置269とを容易に分離することができるように構成されている。
【0037】
このように、前記表示制御基板280とEL表示装置269とを容易に分離できるようにすることは、機種変更やメンテナンス等に際して、これらの交換作業やメンテナンス、特に前記アクリル板の清掃作業等を容易に実施できるようになり、これら交換作業やメンテナンス作業に伴う労力を著しく軽減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示制御基板280とEL表示装置269とが分離不能な構成としても良い。
【0038】
また、遊技盤206の内方側面となる前記ベニア板272の表面には、図6に示すように、流入口225aから流入したパチンコ球を検出するための流入球検出スイッチ240や、各入賞口からのパチンコ球の流入を検知するための入賞球検出スイッチが設けられているとともに、前記ワープ遊技領域207bに該当する位置には、流入口225aから流入したパチンコ球を外周に形成された凹部内に保持するとともに、回動ソレノイド278によって回動されることにより保持中のパチンコ球を流出口225b或いは流出口225cのいずれかに排出する流路切替コマ279を有する流路切替ユニット281が設けられており、前記始動回数表示部218による始動回数残数が上限値である4回である場合において、入口225aから流入したパチンコ球の保留並びに当たり/ハズレの抽選が実施されるようになっており、これらの抽選は、遊技制御基板231が実施し、該抽選結果に応じて前記回動ソレノイド278を遊技制御基板231が動作させて、当たりの場合には流出口225bに、ハズレ場合には流出口225cにパチンコ球を排出する。
【0039】
また、図1に示すように、遊技領域207の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ227が設けられている。遊技領域207の外周には、遊技効果LED228aおよび遊技効果ランプ228b、228cが設けられている。そして、本実施例では、一方のスピーカ227の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ251が設けられ、他方のスピーカ227の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ252が設けられている。
【0040】
前記打球操作ノブ205の操作によって駆動モータ294(図5参照)により揺動されるハンマーによって発射された打玉は、打球レール230を通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、打球レール230の下端に形成されたファール口288から前記ガラス扉枠202の内方に設けられている誘導ボックス樋289(図1参照)に流入するとともに、連通口298を通じて余剰球通路(図示略)を介して前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0041】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打玉が上部入賞口216に入賞すると、可変表示域210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。この可変表示された普通図柄が予め定められた特定の「普通図柄」(本実施例では3と7)が停止表示されている間に、前記コラボレーション遊技領域207aの上部に設けられている通過ゲート211をパチンコ球が通過してゲートスイッチ212で検出されると、図10(a)に示すように、可変表示域210の停止表示図柄が「3」の場合には、画像にて表示形成された仮想の始動入賞口241aに、前記通過ゲート211を通過した実球から分離するように画像のパチンコ球が表示されて、画像のパチンコ球が「1」が表示された始動入賞口241aに流下する画像がコラボレーション遊技領域207aに表示されて、前記始動回数に「1回」の始動回数が加算されるようになっている。
【0042】
また、図10(b)に示すように、可変表示域210の停止表示図柄が「7」の場合には、画像にて表示形成された仮想の始動入賞口241bに、前記通過ゲート211を通過した実球から分離するように画像のパチンコ球が表示されて、画像のパチンコ球が「2」が表示された始動入賞口241bに流下する画像がコラボレーション遊技領域207aに表示されて、前記始動回数に「2回」の始動回数が加算されるようになっている。
【0043】
このように本実施例では、遊技球検出手段であるゲートスイッチ212による遊技球の通過検出に基づいて、該遊技球が通過検出されたゲートスイッチ212に対応したゲートスイッチ212の直近位置から流下する画像のパチンコ球を、前記EL表示装置269に表示することで、実球から画像のパチンコ球が分離するような演出を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら画像のパチンコ球の表示内容等は、演出内容により適宜に変更すれば良い。
【0044】
尚、本実施例では、前記上部入賞口216にパチンコ球が入賞して入賞球検出スイッチ215にて検出された場合には、図13に示すように、該入賞により可変表示域210に停止表示される「普通図柄」が「3」或いは「7」であると抽選されている場合に、該「3」或いは「7」が停止表示される以前に上部入賞口216の上部遊技領域に、上部入賞口216から宝箱が飛び出して該宝箱の蓋が開く画像が短時間(本実施例では約1.5秒間)表示されることで、前記通過ゲート211への通過を狙うように、遊技者への報知が実施されるようになっている。
【0045】
尚、本実施例では、前記上部入賞口216への入賞に際して、停止表示される「普通図柄」に基づく表示画像として宝箱の蓋が開く画像を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示画像としては、停止表示される「普通図柄」の種別に基づき図14(a)に示すようなモグラのキャラクターが上部入賞口216から出現する画像を表示したり、図14(b)に示すように、カメのキャラクターが上部入賞口216から出現する画像を表示するようにしても良い。
【0046】
また、本実施例では、これら入賞による演出表示を上部入賞口216にて実施しているが、これらの演出を他の入賞口や、入賞に関与しない前記流入口225aにおいて、図14(c)に示すようなサッカーボールが流入口225aから飛び出す画像を表示したり、図14(d)に示すような蝶が流入口225aから飛び出す画像を表示するようにしても良く、これら流入口225aから飛び出す画像の種別により、遊技者がワープ遊技領域207bにおける抽選結果を推測できるようにしても良い。
【0047】
また、本実施例の遊技盤206の向かって右領域には、前記のようにワープ遊技領域207bが設けられている。このワープ遊技領域207bの上部位置に設けられている流入口225aにパチンコ球が進入すると、該進入が流入球検出スイッチ240にて検出された後、進入してきたパチンコ球が流路切替コマ279の凹部に保持されるとともに、ワープ遊技領域207bには、図11に示すように、前記流入球検出スイッチ240によるパチンコ球の検出に伴って、遊技制御基板231が実施する抽選結果により異なる演出表示がされる。
【0048】
遊技制御基板231による抽選結果が当たりである場合には、図11(a)に示すように、ワープ遊技領域207bの下部位置に表示されているVゾーンに映像球が流下して進入する映像が表示され、該Vゾーンへの進入映像の表示に伴って、前記回動ソレノイド278が動作されて、前記流路切替コマ279の凹部に保持されている実球が回動にて流路を流下して流出口225bから流出して、入賞口224aに入賞するようになっており、該入賞後に前記ワープ遊技領域207bには、図11(c)に示すような当たり映像が所定時間、表示される。
【0049】
一方、遊技制御基板231による抽選結果がハズレである場合には、図11(b)に示すように、ワープ遊技領域207bの下部位置に表示されているXゾーンに映像球が流下して進入する映像が表示され、該Xゾーンへの進入映像の表示に伴って、前記回動ソレノイド278が動作されて、前記流路切替コマ279の凹部に保持されている実球が回動にて流路を流下して流出口225cから流出して、アウト口226に流入するようになっており、流出口225cからの流出後に前記ワープ遊技領域207bには、図11(d)に示すようなはずれ映像が所定時間、表示される。
【0050】
また、図9(a)に示すように、前記打玉が始動入賞口214へ入賞して該入賞球が始動入賞口スイッチ217にて検出されると、図9(b)に示すように、始動入賞口214から始動回数表示部218に向けて花火が打ち上げられる画像が表示され、その時点で消灯状態に表示されている始動回数表示部218の表示が、花火のように点灯状態に変化する画像が表示され、始動回数表示部218に始動回数に1回が加算記憶されるようになっている。
【0051】
これら、前記打玉が始動入賞口214へ入賞した入賞球が始動入賞口スイッチ217にて検出されるか、或いは、前記通過ゲート211における特定状態における通過に基づき、始動回数表示部218に始動回数が加算記憶されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示領域209に表示される全特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できない状態でなければ、始動回数記憶を1つ或いは2つ増やす。
【0052】
そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このような大当り状態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め複数種類定められている。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置219の開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置219の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ222により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って再度開閉板220が開成されて第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、本実施例では最大15回まで実行可能とされている。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0053】
また、前記第1の状態において大入賞口内に打玉が進入してカウントスイッチ223或いはVカウントスイッチ222にて検出された場合には、図12に示すように、大入賞口の上部領域に、カウントスイッチ223或いはVカウントスイッチ222にて検出されたパチンコ球数と同一の花火が打ち上げられる画像が、カウントスイッチ223或いはVカウントスイッチ222によりパチンコ球の検出に伴って順次表示されるようになっている。
【0054】
また、装飾枠208の可変表示領域209で可変表示された左,中,右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数種類の大当り図柄のうちの予め定められた種類の大当り図柄(特別の表示態様の図柄)である場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄とよばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りである通常大当りと区別している。
【0055】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0056】
装飾枠208の可変表示領域209においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、装飾枠208の可変表示領域209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。言い換えれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0057】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0058】
次に、パチンコ機2の背面の構造について図2に基づき説明する。パチンコ機2の遊技盤206の裏面側には、機構板236が設けられており、該機構板236には、可変表示領域209の表示制御を行う表示制御基板280等が搭載された可変表示制御ユニット229、遊技制御基板ボックス232に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板231、パチンコ玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板237が設置されている。さらに、機構板236には、駆動モータ294の回転力を利用して遊技球を遊技領域207に発射する打球発射装置234と、打球発射装置の制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された発射制御基板291と、スピーカ227および遊技効果LED228aや遊技効果ランプ228b,228cに信号を送るためのランプ制御基板235と、スピーカ227から出力する音声制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板270と、が設けられている。
【0059】
また、図2中の290は、前記余剰玉受皿204への流下経路に設けられて、前記余剰玉受皿204の満タンを検出するための満タンスイッチ213や、前記玉払出装置297の上流部に設けられて球切れを検出するための球切れスイッチ233や、カウントスイッチ223、Vカウントスイッチ222、玉払出装置297内に配置されている賞球用カウントスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248b等各種スイッチからの信号を前記遊技制御基板231に中継するための枠用スイッチ中継基板である。
【0060】
この機構板236の上部には球タンク238が設けられ、前記遊技島の供給樋より導出された供給管(図示略)よりパチンコ玉が球タンク238に供給される。球タンク238内のパチンコ玉は、誘導樋239を通って玉払出装置297に供給される。
【0061】
この誘導樋239の下流側終端部には、カーブ樋243、球供給樋244を介して2条の球供給通路245が連設されているとともに、この球供給通路245の下端部が、入賞の発生等により付与された賞球の払出や玉貸球の払出を行う払出装置297に連設されており、誘導樋239を流下するパチンコ球は、取付ボスを支点として揺動自在に垂下されて取り付けられている玉ならし部材249により、上下2段となって流下する球が玉ならし部材249により埋設される重錘の作用によって1段とされるとともに誘導樋239にて2条に分流された後、カーブ樋243により左右方向から下方へ流下方向が変換され、球供給樋244並びに球供給通路245を介して、払出装置297に供給されるようになっている。
【0062】
また、球供給通路245の経路中には球切れスイッチ233が各条に対応して設けられており、この球切れスイッチ233により払出装置297での1回の玉貸球数である25球のパチンコ球が球供給通路245内に準備されているか否かが検出されるようになっている。
【0063】
また、前記カーブ樋243の屈曲部には球抜き弁(図示略)が設けられており、該球抜き弁(図示略)を作動する作動レバー(図示略)をパチンコ機2の前面側から操作することにより、その屈曲部より上流側の誘導樋239並びに球タンク238に待機する玉を、前記球供給通路245とほぼ平行に設けられている球抜通路246を介して前述した遊技島のアウト球タンクに排出される。
【0064】
この払出装置297には、球供給通路245の各条に対応して球切り用のスプロケット(図示略)が設けられており、これらスプロケットが駆動回転されることでパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケットが同期回転することで交互にパチンコ球が排出される。
【0065】
これらスプロケット(図示略)の下方には、前記払出装置297から払い出されたパチンコ球の通過を検出するための賞球用カウントスイッチ248a並びに貸出球カウントスイッチ248bが、賞球用に払い出されるパチンコ球と貸出用に払い出されるパチンコ球を独立して検出するようになっており、該賞球用カウントスイッチ248a並びに貸出球カウントスイッチ248bの上流位置には、ソレノイドの励磁または解除により揺動することで、排出されたパチンコ球の流下経路を、賞球用カウントスイッチ248aの検出経路、または貸出球カウントスイッチ248b側の検出経路のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁(図示略)が設けられていて、払い出されたパチンコ球は、前記賞球用カウントスイッチ248a或いは貸出球カウントスイッチ248bにて検出された後、賞球通路273に排出されるようになっている。
【0066】
また、賞球通路273の下流位置にはガラス扉枠202の打球供給皿203に連通する上皿連通口274が設けられており、払出装置297から払い出されたパチンコ球は、賞球通路273並びに上皿連通口274を通って打球供給皿203に払い出され、貯留されるようになっている。また、この上皿連通口274の側方には、最下端部が前記ガラス扉枠202の下方に設けられている余剰玉受皿204に連通する余剰球通路(図示略)に連設されており、打球供給皿203に貯留されたパチンコ球が満タンの状態であるために上皿連通口274から溢れたパチンコ球が、この余剰球通路(図示略)を流下して余剰玉受皿204に払い出されるようになっている。
【0067】
この余剰球通路(図示略)の経路中には、前記余剰玉受皿204に流下したパチンコ球が余剰玉受皿204に満杯になったことを検知するための満タンスイッチ213が設けられており、これら満タンスイッチ213がONされた場合には、玉払出装置297の駆動が停止されて賞球及び貸球の払出動作を不能動化する。
【0068】
また、この余剰球通路(図示略)の経路中には、図1に示すように、打球レール230上の所定位置に設けられたファール口288から流入するファール球や、打球供給皿203に貯留されている待機球が流入するように、前記ガラス扉枠202の内方側に設けられた誘導ボックス樋289にて収集されたファール球並びに待機球が流入するための連通口298が設けられており、前記打球発射装置234により発射されたが前記遊技領域207に達せずに前記ファール口288から流入したファール球が、誘導ボックス樋289並びに連通口298を通じて余剰球通路(図示略)に排出され、該余剰球通路(図示略)を流下して余剰玉受皿204に戻るようになっている。
【0069】
また、前記打球供給皿203に貯留されている待機球を余剰玉受皿204に排出させる場合には、打球供給皿203の上部位置に設けられているスライドレバー293を操作することで、図示しない開閉シャッタが開放されて流下樋295並びに流入口296を通じて前記誘導ボックス樋289内に待機球が流入することで、前記ファール球と同様に連通口298を通じて余剰球通路(図示略)に排出され、該余剰球通路(図示略)を流下して余剰玉受皿204に待機球が排出される。
【0070】
尚、前記誘導ボックス樋289は、その上部開口が前記上皿連通口274の下方に位置するように設けられており、前記ガラス扉枠202が開放され際に、上皿連通口274から流下した球が、該上部開口から誘導ボックス樋289に流入して、前記余剰玉受皿204に返却されるようになっている。尚、前記上部開口には、上皿連通口274から落下した球を誘導ボックス樋289に案内するための案内板(図示略)が、ガラス扉枠202の開放に伴って立設するように、可倒自在に取り付けられている。
【0071】
また、前記機構板236の内方面側には、入賞球を誘導する入賞球誘導通路とアウト球を誘導するアウト球通路とが形成されており、前記遊技盤206の背面を覆うように形成された入賞球誘導カバー体(図示略)にて収集されて放出される入賞球を受け入れるようになっており、その受け入れた入賞球を入賞球誘導通路が一側側方に向かって誘導し、機構板236に形成された連通口から機構板236の背面側に導き、さらにその連通口と前記球抜き通路246の下流部とを連通する合流通路(図示略)に導くようになっている。球抜き通路246は、合流通路との合流部の上流位置にて、機構板236の外周縁に沿って逆L字状に屈曲され、該機構板236のほぼ中央背面側に形成される前記余剰球通路(図示略)の右側方に形成される合流排出通路(図示略)に最終的に合流するようになっていて、該合流排出通路を介してパチンコ機2の外部に排出されるようになっている。
【0072】
ここで、本実施例のパチンコ機2の遊技制御基板231における回路構成の一例を図5に示すと、該遊技制御基板231は、プログラムに従ってパチンコ機2を制御する基本回路253と、ゲートスイッチ212、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ216、入賞球検出スイッチ299a〜c、流入球検出スイッチ240、賞球用カウントスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248b、球切れスイッチ233、並びに余剰玉受皿204の満タンを検出する満タンスイッチ213からの信号を基本回路253に与えるスイッチ回路258と、前記流路切替ユニット281に設けられている回動ソレノイド278および開閉板220を開閉するソレノイド221を基本回路253からの指令に従って駆動するソレノイド回路259とを含む。
【0073】
また、遊技制御基板231は、基本回路253から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、前記可変表示領域209の可変表示に使用される始動回数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ等に対して出力する第1情報出力回路264を含む。
【0074】
基本回路253は、ROM254、RAM255、CPU256、I/Oポート257、および、クロック発生部250を含む。ROM254は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM255は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU256は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート257は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部250は、基本回路253が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU256等の基本回路253内の各部に与えるものである。
【0075】
さらに、遊技制御基板231には、電源投入時に基本回路253をリセットするための初期リセット回路266と、電源投入後に基本回路253を定期的にリセットするための定期リセット回路265と、基本回路253から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート257のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路267とが設けられている。
【0076】
基本回路253は、電源投入時において、初期リセット回路266により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路253は、定期リセット回路265により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0077】
打玉を発射する打球発射装置234は、発射制御基板291上の回路によって制御される駆動モータ294で駆動される。そして、駆動モータ294の駆動力は、操作ノブ205の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板291上の回路によって、操作ノブ205の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0078】
また、遊技制御基板231には、前記接続ケーブル247’を介して前記EL表示装置269の表示制御を行う表示制御基板280が接続されていて、該表示制御基板280には、前記可変表示領域209の表示制御や可変表示域210の表示制御、コラボレーション遊技領域207a並びにワープ遊技領域207bの表示制御等に関する指令情報として、表示制御コマンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御基板280側では、表示制御コマンドデータCDの指令内容にしたがって、可変表示領域209や可変表示域210を始めとするEL表示装置269の表示画面の表示制御を行う。
【0079】
この表示制御基板280には、前記EL表示装置269の表示画面全体に動画を表示可能とするための比較的高速で大容量のビデオメモリと、これら表示画像を前記遊技制御基板231からの表示制御コマンドデータCDに基づいて生成するためのグラフィックLSIが設けられているとともに、前記EL表示装置269の表示画面となる遊技領域207に常時表示する背面画像や、前記可変表示領域209や可変表示域210に表示する各種表示キャラクターやフォントデータ等の表示画像データファイルが、図15に示すように、各機種の前記遊技制御基板231に固有に付与、記憶されている遊技制御基板IDに含まれる遊技機の種別情報に対応付けて複数登録された表示画像記憶手段としての表示画像記憶部283が設けられていて、パチンコ機2の起動時において前記遊技制御基板231から出力されてくる遊技制御基板IDに基づき、接続されている遊技制御基板231の種別を表示制御基板280が自動的に判別し、該判別した種別に該当する表示画像データファイルを前記表示画像記憶部283から読み出して表示画像として使用することにより、接続されている遊技制御基板231が該当する機種の盤面背景画像や表示キャラクターやフォントが、前記EL表示装置269に表示されるようになっている。
【0080】
このように、前記表示画像記憶部283に、予め複数種の機種の表示画像データファイルを、機種を特定可能な遊技制御基板IDの情報に対応付けて記憶しておき、該複数機種の表示画像データファイルから接続された遊技制御基板231が該当する機種の表示画像データファイルを読み出して使用するようにすることは、機種変更に伴って接続される遊技制御基板231が変更されても、該変更された新たな遊技制御基板231が該当する機種の表示画像データが、新たに記憶させることなく前記EL表示装置269に表示されるようになるため、簡便かつ迅速な機種変更を実現できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら機種変更後の新たな表示画像データを、機種変更の都度毎に表示画像記憶部283に更新記憶するようにしても良い。
【0081】
また、本実施例では遊技制御基板231に対して、機種を特定可能な遊技制御基板IDを予め付与、記憶しておき、起動時に表示制御基板280が該遊技制御基板IDを入手して接続されている遊技制御基板231の種別を自動的に特定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの設定を表示制御基板280にディップスイッチ等を設けて設定するようにしたり、更には、起動時に選択画面を前記遊技領域207の所定領域に表示して、打球操作ハンドル205を操作して機種を選択できるようにしても良い。
【0082】
尚、遊技制御基板231からランプ制御基板235には、ランプ制御基板235により制御が行われる遊技効果LED228a、賞球ランプ251、玉切れランプ252、および、遊技効果ランプ228b、228cの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の情報が伝送される。
【0083】
また、遊技制御基板231から音声制御基板270には、音声制御基板270によりスピーカ227から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板270内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュータは、スピーカ227からの効果音の発生等の音声制御を行う。
【0084】
また、基本回路253は、入賞球検出スイッチ216、入賞球検出スイッチ299a〜c、検出信号と始動入賞口スイッチ217の検出信号、Vカウントスイッチ222の検出信号、カウントスイッチ223の検出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置297を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行う。
【0085】
具体的には、可変入賞球装置219の大入賞口に入賞した入賞球並びに入賞口224aについては1個の入賞球がカウントSWに検出されることで例えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口214に入賞した入賞球については1個の入賞球が始動入賞口SWに検出されることでたとえば5個の景品玉が払出され、その他の入賞口224b、224cのいずれかに入賞した入賞球については入賞球1個が各入賞口に対応して設けられた入賞球検出SW299b,299cのいずれかに検出されることでたとえば5個の景品玉が払出されるように制御される。
【0086】
このような2種類の個数の景品玉を払出制御するべく、遊技制御基板231は次のように制御動作を行う。始動入賞口スイッチ217、入賞球検出SW299a、Vカウントスイッチ222またはカウントスイッチ223からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ299b、入賞球検出スイッチ299cのいずれかの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動入賞口スイッチ217からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板231は賞球制御基板237に対し「5」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。また、入賞球検出SW299a、カウントスイッチ223或いはVカウントスイッチ222のいずれからの検出信号があった場合には、「15」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ299b、299cのいずれかからの検出信号があった場合において、それ以前に始動入賞口スイッチ217、入賞球検出SW299a、カウントスイッチ223またはVカウントスイッチ222からのいずれかからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板231は「5」の賞球個数の賞球指令信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237においては、賞球指令信号に基づいて、玉払出装置297から賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。
【0087】
また、満タンスイッチ213からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、賞球禁止指令信号を賞球制御基板237へ送り、玉払出装置297による賞球の払出しを停止させる。
【0088】
また、賞球制御基板237上には、第2情報出力回路部268が設けられており、これら賞球制御基板237において制御される景品玉の払い出し数の情報等を外部出力できるようになっている。
【0089】
また、賞球制御基板237は、前記カードユニットのカードユニット制御基板(図示略)に設けられたI/Oポートに接続ケーブル262を介して接続されており、前記玉払出装置297からの所定数のパチンコ球の貸出を実施した際の貸出完了信号(EXS)や、玉払出装置297へのパチンコ球の供給があって、パチンコ球の貸出が可能な状況である際のパチンコ機レディー信号(PRDY)をカードユニットに出力するようになっていて、該弾球遊技機2からパチンコ球の貸出を実施するようになっている。
【0090】
また、前記操作基板18は、前記カードユニットのI/Oポートに接続ケーブル262を介して接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン15が操作されて遊技者によるプリペイドカードの返却操作がなされた場合に出力される返却入力信号が前記カードユニットに出力されるようになっているとともに、該カードユニットからは、前記度数表示部17の表示制御を行う度数信号が入力されるようになっており、これら度数表示部17の表示制御が前記カードユニットからの出力信号によって実施されるようになっている。
【0091】
以上説明したように、本実施例の弾球遊技機であるパチンコ機2によれば、前記表示画像記憶手段である表示画像記憶部283に記憶されている表示画像が、機種変更された新たな遊技制御基板231の接続によって、変更された新たな機種の表示画像データが表示されるようになるため、遊技盤206自体を交換する必要が大幅に低減するとともに、これら機種変更の労力や時間も大幅に削減できるようになるため、従来に比較して機種変更に要するコストを著しく削減することができる。
【0092】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技球が流下可能な遊技領域207が盤面上に形成された遊技盤206と、前記遊技領域207を流下する遊技球の通過或いは入賞を検出するための遊技球検出手段(ゲートスイッチ212、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ216、入賞球検出スイッチ299a〜c、流入球検出スイッチ240)と、エレクトロルミネッセンス材料(有機蛍光体薄膜55R,55G,55B)に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置269と、該EL表示装置269の表示制御を行う表示制御手段(表示制御基板280)と、を具備し、前記EL表示装置269は、前記遊技領域207の少なくとも一部に該EL表示装置269の表示領域が設けられ、該表示領域の前面を遊技球が通過可能とされ、前記表示制御手段(表示制御基板280)は、前記遊技球検出手段(ゲートスイッチ212、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ216、入賞球検出スイッチ299a〜c、流入球検出スイッチ240)による遊技球の検出に基づき、該遊技球の検出に対応する所定の画像を前記EL表示装置269に表示する。
【0093】
本発明の請求項2は、前記遊技領域207には複数の入賞口が設けられているとともに、前記遊技球検出手段(ゲートスイッチ212、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ216、入賞球検出スイッチ299a〜c、流入球検出スイッチ240)が各入賞口毎に設けられており、前記表示制御手段(表示制御基板280)は、各入賞口への入賞に対応する所定の画像を前記EL表示装置269に表示する。
【0094】
本発明の請求項3は、前記表示制御手段(表示制御基板280)は、前記遊技球検出手段(ゲートスイッチ212)による遊技球の通過検出に基づいて、該遊技球が通過検出された前記遊技球検出手段(ゲートスイッチ212)に対応する位置から流下する疑似遊技球の画像を、前記EL表示装置269に表示させる。
【0095】
本発明の請求項4は、前記エレクトロルミネッセンス材料が、直流電圧を印加することで発光する有機エレクトロルミネッセンス材料(有機蛍光体薄膜55R,55G,55B)である。
【0096】
本発明の請求項5は、前記EL表示装置269に表示する表示画像を記憶するための表示画像記憶手段(表示画像記憶部283)を備え、前記表示制御手段(表示制御基板280)は、該表示画像記憶手段(表示画像記憶部283)に記憶されている前記表示画像を、前記EL表示装置269に継続表示する。
【0097】
本発明の請求項6は、前記EL表示装置269の前面を被覆する保護層(アクリル板271)を備える。
【0098】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0099】
例えば、前記実施例においては、前記遊技領域207の全面に種々の画像を表示できるようなEL表示装置269としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらEL表示装置を小型のものとして、前記遊技領域207の一部、例えばコラボレーション遊技領域207aやワープ遊技領域207bのみにEL表示装置を配置し、前記可変表示領域209には、液晶パネル等から成る可変表示装置を配置するようにしても良い。
【0100】
また、前記実施例では、EL表示装置269が可変表示領域209の可変表示を担うことから、該EL表示装置269の表示制御を行う表示制御手段を表示制御基板280が実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前述のように、前記可変表示領域209には液晶パネル等から成る可変表示装置を配置して、該可変表示装置の外周領域の遊技領域にEL表示装置を配置する等の場合においては、これら表示制御手段をEL表示制御基板として表示制御基板280とは個別に設けるようにしても良い。
【0101】
また、前記実施例では、EL表示装置269として、有機電界発光(EL)材料を使用した有機ELパネルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらELパネルとしては、マンガン(Mn)やテルビウム等の種々の元素が添加された硫化亜鉛(ZnS)薄膜や、セリウム(Ce)が添加された硫化ストロンチウム(SrS)薄膜を有機電界発光(EL)材料として用い、該有機電界発光(EL)薄膜に高周波の交流電圧を印加して発光させる無機ELパネルを用いるようにしても良い。
【0102】
また、前記実施例では、表示中継基板280’を使用して、該表示中継基板280’上のコネクタを外すことで、表示制御手段である表示制御基板280とEL表示装置269とを分離できるように構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示中継基板280’を用いずに、前記ドライバIC276をフレキシブルプリント基板(FPC)247上に実装するテープオートボンディング(TAB)を使用して、表示制御基板280とEL表示装置269とを直接接続するとともに、表示制御基板280側のテープオートボンディング(TAB)の接続端となる部位に前記ZIFコネクタ277を設けた形態として、表示制御基板280とEL表示装置269とを分離できるように構成しても良い。
【0103】
また、前記実施例では、透明な保護部材としてアクリル板271を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら保護部材としては、前記EL表示装置269からの光を良好に透過できる透明性を有するとともに、適宜な機械的な強度を有するものであれば使用することができ、例えばポリカーボネート等のその他の透明な樹脂板や、ガラス材であっても良い。
【0104】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、複数の表示画像を表示可能なEL表示装置を、該EL表示装置の前面を遊技球が通過可能として遊技領域の少なくとも一部に設けることで、遊技盤の設計における自由度を低下させることなく、遊技球の入賞や通過に応じた画像演出を行うことができ、より高い演出効果を得ることができる。
【0105】
(b)請求項2の発明によれば、遊技者は、遊技球がいずれの入賞口に入賞したかを的確に知覚できるようになるばかりか、各入賞口毎に対応した演出が実施されるようになるため、演出効果をより一層高めることができる。
【0106】
(c)請求項3の発明によれば、前記遊技球検出手段に対応する位置から流下する実際の遊技球と画像による疑似遊技球とが共演するようになり、著しく演出効果を高めることができる。
【0107】
(d)請求項4の発明によれば、直流低電圧の印加により発光できるため、省電力にて表示駆動できる。
【0108】
(e)請求項5の発明によれば、前記表示画像記憶手段に記憶されている盤面画像を、新たな遊技盤の盤面画像のデータとすることで、前記EL表示装置に新たな遊技盤の盤面画像が表示されるようになるため、遊技盤自体を交換する必要を大幅に低減できるとともに、これら機種変更の労力や時間も大幅に削減できるようになるため、従来に比較して機種変更に要するコストを著しく削減することができる。
【0109】
(f)請求項6の発明によれば、遊技球の流下に伴うEL表示装置の損傷や汚れを大幅に低減でき、EL表示装置の使用可能期間を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例のパチンコ機を示す正面図である。
【図2】本発明における実施例のパチンコ機並びにカードユニットを示す背面図である。
【図3】本発明における実施例のパチンコ機における遊技盤を示す拡大図である。
【図4】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を有する打球供給皿周囲構成を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の実施例におけるパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例における遊技盤の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例に用いた遊技ELパネルの構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例に用いた表示中継基板を示す図である。
【図9】(a)、(b)は、本発明の実施例における始動入賞口への入賞における始動入賞口近傍の演出表示を示す図である。
【図10】(a)、(b)は、本発明の実施例に用いた遊技盤におけるコラボレーション遊技領域における演出表示を示す図である。
【図11】(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の実施例に用いた遊技盤におけるワープ遊技領域における演出表示を示す図である。
【図12】本発明の実施例における可変入賞球装置近傍の演出表示を示す図である。
【図13】本発明の実施例における上部入賞口近傍の演出表示を示す図である。
【図14】(a)、(b)、(c)、(d)は、その他の演出表示例を示す図である。
【図15】本発明の実施例における表示画像記憶部283に記憶されている記憶内容を示す図である。
【符号の説明】
2    パチンコ機(弾球遊技機)
14   操作部
15   返却ボタン
16   貸出ボタン
17   度数表示部
18   操作基板
50a  表示エリア
50b  表示エリア
50c  表示エリア
51   X側ガラス基板
52   シール材
53   酸化インジウム薄膜(ITO)電極
54   有機導電材
55R  有機蛍光体薄膜(赤)
55G  有機蛍光体薄膜(緑)
55B  有機蛍光体薄膜(青)
56   金属電極
57   Y側ガラス基板
202  ガラス扉枠
203  打球供給皿(上皿)
204  余剰玉受皿(下皿)
205  打球操作ハンドル(操作ノブ)
206  遊技盤
207  遊技領域
208  装飾枠
209  可変表示部
210  可変表示域
211  通過ゲート
212  ゲートスイッチ
213  満タンスイッチ
214  始動入賞口
215  入賞球検出スイッチ
216  上部入賞口
217  始動ロスイッチ
218  始動回数表示部
219  可変入賞球装置
220  開閉板
221  ソレノイド
222  Vカウントスイッチ
223  カウントスイッチ
224a 入賞口
224b 入賞口
224c 入賞口
225a 流入口
225b 流出口
225c 流出口
226  アウト口
227  スピーカ
228a 遊技効果LED
228b 遊技効果ランプ
228c 遊技効果ランプ
229  可変表示制御ユニット
230  打球レール
231  遊技制御基板
232  遊技制御基板ボックス
233  球切れスイッチ
234  打球発射装置
235  ランプ制御基板
236  機構板
237  賞球制御基板
238  球タンク
239  誘導樋
240  流入球検出スイッチ
241a 始動入賞口(画像)
241b 始動入賞口(画像)
243  カーブ樋
244  球供給樋
245  球供給通路
246  球抜き通路
247  フレキシブルプリント基板(FPC)
247’ 接続ケーブル
248a 賞球用カウントスイッチ
248b 貸出球カウントスイッチ
249  玉ならし部材
250  クロック発生部
251  賞球ランプ
252  玉切れランプ
253  基本回路
254  ROM(リードオンメモリー)
255  RAM(ランダムアクセスメモリー)
256  CPU(セントラルプロセッシングユニット)
257  I/Oポート
258  スイッチ回路
259  ソレノイド回路
261  挿通孔
262  接続ケーブル
263  接続コネクタ
264  第1情報出力回路
265  定期リセット回路
266  初期リセット回路
267  アドレスデコード回路
268  第2情報出力部
269  EL表示装置
270  音声制御基板
271  アクリル板(保護部材)
272  ベニア板
273  賞球通路
274  上皿連通口
275  カードエッジコネクタ
276  ドライバIC
277  ZIFコネクタ
278  回動ソレノイド
279  流路切替コマ
280  表示制御基板
280’ 表示中継基板
281  流路切替ユニット
282  連通口
283  表示画像記憶部
288  ファール口
289  誘導ボックス樋
290  枠用スイッチ中継基板
291  発射制御基板
293  スライドレバー
294  駆動モータ
295  流下樋
296  流入口
297  玉払出装置
298  連通口
299a 入賞球検出スイッチ
299b 入賞球検出スイッチ
299c 入賞球検出スイッチ

Claims (6)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が盤面上に形成された遊技盤と、前記遊技領域を流下する遊技球の通過或いは入賞を検出するための遊技球検出手段と、エレクトロルミネッセンス材料に電圧を印加させて発光させることにより表示態様を変化させるEL表示装置と、該EL表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、を具備し、前記EL表示装置は、前記遊技領域の少なくとも一部に該EL表示装置の表示領域が設けられ、該表示領域の前面を遊技球が通過可能とされ、前記表示制御手段は、前記遊技球検出手段による遊技球の検出に基づき、該遊技球の検出に対応する所定の画像を前記EL表示装置に表示することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記遊技領域には複数の入賞口が設けられているとともに、前記遊技球検出手段が各入賞口毎に設けられており、前記表示制御手段は、各入賞口への入賞に対応する所定の画像を前記EL表示装置に表示する請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記表示制御手段は、前記遊技球検出手段による遊技球の通過検出に基づいて、該遊技球が通過検出された前記遊技球検出手段に対応する位置から流下する疑似遊技球の画像を、前記EL表示装置に表示させる請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記エレクトロルミネッセンス材料が、直流電圧を印加することで発光する有機エレクトロルミネッセンス材料である請求項1〜3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記EL表示装置に表示する表示画像を記憶するための表示画像記憶手段を備え、前記表示制御手段は、該表示画像記憶手段に記憶されている前記表示画像を前記EL表示装置に継続表示する請求項1〜4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記EL表示装置の前面を被覆する保護層を備える請求項1〜5のいずれかに記載の弾球遊技機。
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