JP2022019847A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
上記手段によれば、今回の特別遊技の終了後の遊技状態に関する情報および今回の特別遊技の態様に関する情報が互いに連係する一連の演出を通して特別遊技中に遊技者に伝えられるので、遊技者の知的な関心を一連の演出に向けさせることができる。しかも、演出部材が一連の演出に連係して動かされる。このため、遊技者の視覚的な関心を演出部材の動きに向けさせることができるので、総じて特別遊技の興趣を高めることが可能になる。
上記手段によれば、新たな特別遊技の保留に関する情報が今回の特別遊技中に一連の演出に連係して遊技者に示唆されるので、特別遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
上記手段によれば、遊技球を特定領域に入球させる遊技的な興趣および一連の演出を享受する演出的な興趣が遊技者に互いに異なる単位遊技で時間的に先後して与えられる。このため、遊技者に楽しみが長い期間に渡って与えられることになるので、特別遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
上記手段によれば、遊技者の視覚的な関心が表示器の画像に向けられている状態で演出部材が動かされることとなるので、遊技者の目線が演出部材の動きを捉え易くなる。
上記手段によれば、遊技者に一連の演出の開始を演出部材の動きによって知らせることができるので、遊技者の関心を確実に一連の演出に向けさせることが可能になる。
上記手段によれば、演出部材が一連の演出に連係する場合に視認容易な第2の位置に動かされるので、遊技者の目線が演出部材の動きを捉え易くなる。しかも、演出部材が一連の演出に連係する前に視認困難な第1の位置にあるので、演出部材が表示器の画像を遊技者の目線から遮ることを低い度合に抑えることが可能になる。
1.遊技機の構造
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には本体枠2が装着されている。この本体枠2は額縁状をなすものであり、図2に示すように、本体枠2には遊技盤3が支持されている。
図4の主制御基板50は主制御回路51が搭載されたものである。この主制御回路51はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUを有している。この主制御回路51は特図抽選と特図の可変表示と大当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図の可変表示と補助遊技等の遊技利益に関する制御を行うものであり、主制御回路51のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと大当り判定テーブルと大当り種別判定テーブルとリーチ判定テーブルと特図変動パターン判定テーブルと大当り遊技制御テーブルと当り判定テーブルと補助遊技制御テーブル等が格納され、主制御回路51のRAMには特図保留領域および先読み保留領域等が設定されている。この主制御回路51は特別遊技手段および遊技状態設定手段に相当する。
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口20を通過した場合には図5(B)の普通図柄当否判定用乱数の値が取得され、図5(C)の普図当否判定テーブルから普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が行われる。この普図変動表示はLED表示器31の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は図5(D)の普図変動パターンテーブルのデータに基づいて設定される。この普図変動パターンテーブルは「時短状態」および「非時短状態」のそれぞれに変動時間を割付けたものであり、「時短状態」では普図変動表示時間「1秒」が設定され、「非時短状態」では普図変動表示時間「30秒」が設定される。この「時短状態」は遊技者に有利な状態に相当する。
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には図5(E)の補助遊技テーブルから現在の遊技状態に応じた補助遊技パターンが選択され、補助遊技パターンの選択結果で補助遊技が開始される。この補助遊技は第2始動口21を開放状態とするものであり、「時短状態」では第2始動口21の1回の長時間(30秒)の開放が補助遊技として実行され、「非時短状態」では第2始動口21の1回の短時間(1秒)の開放が補助遊技として実行される。
3-2-1.特図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口15に有効に入球した場合には図5(A)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と変動パターン乱数の値とリーチ判定用乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~リーチ判定用乱数の値の取得結果が1組の特図1遊技データとして特図1保留領域に格納される。この特図1保留領域には、図6(d)に示すように、特図1保留領域1~4が設定されており、特図1遊技データは取得された順に「特図1保留領域4」「特図1保留領域3」「特図1保留領域2」「特図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特図1保留領域1~4の全てに特図1遊技データが格納されている場合には「特図1保留領域4」の特図1遊技データが最も古く、「特図1保留領域1」の特図1遊技データが最も新しい。これら特図1保留領域1~4の全てに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「4」であると称し、特図1保留領域2~4の3つに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「3」であると称し、特図1保留領域3~4の2つに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「2」であると称し、特図1保留領域4の1つに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「1」であると称し、特図1保留領域1~4のいずれにも特図1遊技データが格納されていない状態を特図1保留数が「0」であると称す。
「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特図1遊技と特図2遊技と大当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態で「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されている場合には「特図1保留領域4」から特別図柄当否判定用乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では図5(F)の高確率状態用の特図当否判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じた当否の判定結果が取得され、「通常確率状態」では図5(F)の通常確率状態用の特図当否判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じた当否の判定結果が取得される。この「高確率状態」は遊技者に有利な状態に相当する。
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図1変動表示が開始される。この特図1変動表示はLED表示器31の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
LED表示器31の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には図8の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パーンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。この大当り遊技は第1大入賞口18または第2大入賞口21を開閉することに応じて遊技球が第1大入賞口18または第2大入賞口21に入球することを許容するものであり、大当り遊技パターン1~4のそれぞれには初回のラウンドの開始前にオープニング時間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング時間が設定されている。
3-2-5―1.時短状態および非時短状態
大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄2」である場合には、図7(c)に示すように、大当り遊技が終了するときに「非時短状態」が設定され、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」または「大当り図柄4」であるときに「時短状態」が設定される。この「時短状態」は特図1遊技の回数および特図2遊技の回数に影響されることなく、大当り種別「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が判定されるまで繰返して設定される。
大当り遊技で遊技球が第2大入賞口21内のVゾーン25に入球した場合には当該大当り遊技が終了するときに高確率状態が設定され、遊技球がVゾーン25に入球しなかった場合には当該大当り遊技が終了するときに通常確率状態が設定される。このVゾーン25の振分け部材26は第2大入賞口21の第2開閉部材22が閉鎖状態から開放状態に切換えられることに同期して外れ状態から当り状態に切換えられ、第2開閉部材22が開放状態から閉鎖状態に切換えられることに同期して当り状態から外れ状態に切換えられるものであり、「30秒」を限度時間とする第2大入賞口21の開放中には第2大入賞口21に入球した遊技球が全てVゾーン25に進入し、「0.1秒」を限度時間とする第2大入賞口21の開放中には遊技球がVゾーン25に進入しない。即ち、大当り遊技がパターン3またはパターン4で実行される場合には遊技球が右打ちされていることを条件に9回目のラウンドでVゾーン25に必ず進入し、大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は特図1遊技の回数および特図2遊技の回数に影響されることなく、大当り種別「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が判定されるまで繰返して設定される。
遊技球が第1始動口15に入球したことに応じて特図1遊技データの取得結果が特図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定とリーチ有無の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかである場合には「非時短状態」「通常確率状態」が事前判定され、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合には「時短状態」「高確率状態」が事前判定される。
3-3-1.特図2遊技データの取得
遊技球が第2始動口21に入球した場合には図5(A)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と変動パターン乱数の値とリーチ判定用乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~リーチ判定用乱数の値の取得結果が1組の特図2遊技データとして特図2保留領域に格納される。この特図2保留領域には、図7(d)に示すように、特図2保留領域1~4が設定されており、特図2遊技データは取得された順に「特図2保留領域4」「特図2保留領域3」「特図2保留領域2」「特図2保留領域1」の順序で格納される。これら特図2保留領域1~4の全てに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「4」であると称し、特図2保留領域2~4の3つに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「3」であると称し、特図2保留領域3~4の2つに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「2」であると称し、特図2保留領域4の1つに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「1」であると称し、特図2保留領域1~4のいずれにも特図2遊技データが格納されていない状態を特図2保留数が「0」であると称す。
「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特図2抽選が開始される。この特図2抽選は「特図2保留領域4」から特図2遊技データを検出し、特図2遊技データの検出結果に応じて行われるものであり、当否の判定には特図1抽選と同様の図5(F)の特図当否判定テーブルが使用され、リーチの有無の判定には特図1抽選と同様の図6(B)のリーチ判定テーブルが使用される。
特図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特図2変動表示が行われる。この特図2変動表示はLED表示器31の特図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特図2外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
LED表示器31の特図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には図8の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パーンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄2」である場合には、図7(c)に示すように、大当り遊技が終了するときに「非時短状態」が設定され、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」または「大当り図柄4」である場合に「時短状態」が設定される。大当り遊技で遊技球が第2大入賞口21内のVゾーン25に入球した場合には当該大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定され、遊技球がVゾーン25に入球しなかった場合には当該大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」が設定される。即ち、「時短状態」「高確率状態」は大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合に大当り遊技が終了した直後の特図2遊技から適用され、「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかが判定されるまで継続する。
遊技球が第2始動口21に入球したことに応じて特図2遊技データの取得結果が特図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定とリーチ有無の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特図2先読みデータとして特図2先読み領域に格納される。この特図2先読み領域には、図7(d)に示すように、特図2先読み領域1~4が設定されており、「特図2保留領域4」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域4」に格納され、「特図2保留領域3」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域3」に格納され、「特図2保留領域2」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域2」に格納され、「特図2保留領域1」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域1」に格納される。
4-1.メイン処理
主制御回路51は電源が投入されることに応じてROMから図10のメイン処理用のプログラムを検出し、S1の電源投入時処理でRAMへのアクセス許可とCPUとSIOとPIOとCTC等の設定を行う。そして、S2で割込み禁止を設定し、S3で割込み許可を設定し、S4で図5(A)(B)の各乱数の値を更新する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
主制御回路51はS3で割込み許可を設定すると、S5のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は4msecの周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS4の乱数更新処理が繰返される。
4-3.普図処理
図12はS21の特図2処理であり、主制御回路51はS21の特図2処理でS31の特図2抽選処理とS32の特図2変動停止処理とS33の特図2大当り遊技開始処理とS34の特図2大当り遊技中処理とS35の特図2大当り遊技停止処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は特図1遊技と特図2遊技と大当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路51はS31の特図2抽選処理で「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特図2抽選処理を終え、「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特図2保留領域4」の特図2遊技データに基づいて当否の判定とリーチ有無の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセッし、特図変動表示を開始する。
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にS32の特図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止する。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「3」に設定する。
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合にはS33の特図2大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路81に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「4」を設定する。
主制御回路51は第2ポインタP2の値に「4」がセットされている場合にはS34の特図2大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、ラウンドを終える毎にラウンド終了コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「5」が設定されている場合にはS35の特図2大当り遊技停止処理へ移行し、大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかである場合には遊技状態を「非時短状態」に設定し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合には遊技状態を「時短状態」に設定する。そして、Vフラグがオン状態に設定されている場合には遊技状態を「確変状態」「時短状態」に設定し、Vフラグがオフ状態に設定されている場合には遊技状態を「通常確率状態」「非時短状態」に設定し、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。
図13はS22の特図1処理であり、主制御回路51はS22の特図1処理でS41の特図1抽選処理とS42の特図1変動停止処理とS43の特図1大当り遊技開始処理とS44の特図1大当り遊技中処理とS45の特図1大当り遊技停止処理をRAMの第1ポインタP1の値お設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS41の特図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は特図1遊技と特図2遊技と大当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路51はS41の特図1抽選処理で「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特図1抽選処理を終え、「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にS42の特図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止する。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS43の特図1大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路81に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「4」を設定する。
主制御回路51は第1ポインタP1の値に「4」がセットされている場合にはS44の特図1大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、ラウンドを終える毎にラウンド終了コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「5」が設定されている場合にはS45の特図1大当り遊技停止処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかである場合には遊技状態を「非時短状態」に設定し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合には遊技状態を「時短状態」に設定する。そして、Vフラグがオン状態に設定されている場合には遊技状態を「確変状態」「時短状態」に設定し、Vフラグがオフ状態に設定されている場合には遊技状態を「通常確率状態」「非時短状態」に設定し、第1ポインタP1の値を「1」に初期設定する。
遊技演出は演出モードに応じた態様で行われるものであり、演出モードには「客待ち演出モード」と「低ベース演出モード」と「高ベース演出モード」と「大当り遊技演出モード」が設定されている。 「客待ち演出モード」は遊技停止状態で設定される演出モードであり、客待ち演出モード中には演出図柄表示器32にデモンストレーション用の画像が表示される。「低ベース演出モード」は「非時短状態」「通常確率状態」で設定されるものであり、「低ベース演出モード」では演出図柄表示器32に低ベース演出モード用の背景画像が表示され、低ベース演出モード用の背景画像の前に重ねて画像が表示される。「高ベース演出モード」は「時短状態」「高確率状態」で設定されるものであり、「高ベース演出モード」では演出図柄表示器32に高ベース演出モード用の背景画像が表示され、高ベース演出モード用の背景画像の前に重ねて画像が表示される。
図柄遊技演出は特図変動表示の開始に時間的に同期して開始されるものであり、特図変動表示の終了に時間的に同期して終了する。この図柄遊技演出は演出図柄表示器32に背景画像の前に重ねて表示されるものであり、特図変動パターンの判定結果に応じて内容が設定される。この図柄遊技演出には、図14に示すように、「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「ノーマルリーチ演出」「スーパーリーチ演出」の4種類が設定されている。
保留演出は「低ベース演出モード」では図柄遊技演出中に特図1保留数を遊技者に報知し、「高ベース演出モード」では図柄遊技演出中に特図2保留数を報知する演出である。「低ベース演出モード」は「非時短状態」「通常確率状態」が設定された状態であり、「高ベース演出モード」は「時短状態」「高確率状態」が設定された状態であり、図15に示すように、保留演出は演出図柄表示器32に特図1保留数または特図2保留数に応じた数の保留絵柄Rを表示することで行われる。
大当り遊技中には、図16に示すように、大当り遊技演出が4種類の大当り遊技演出パターンのいずれかで実行される。これら4種類の大当り遊技演出パターンのそれぞれは演出図柄表示器32の画像に装飾部材35の動作を連係させることで行われるものであり、ラウンド昇格演出と確変昇格演出と実物演出を有している。これらラウンド昇格演出~実物演出は一連の演出として互いに視覚的に連係して行われるものであり、ラウンド昇格演出はラウンド数の追加が抽選される内容に設定され、確変昇格演出は高確率状態の設定が抽選される内容に設定され、実物演出はラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれの始まりを報知する内容に設定されている。このラウンド昇格演出は今回の大当り遊技が8回の実質的なラウンドを超えて継続することを8回目のラウンド中に遊技者に示唆するものであり、今回の特別遊技が所定の期間(8回のラウンド)を超えて継続することを所定の期間を超える前に示唆する演出に相当する。確変昇格演出は今回の大当り遊技の終了後に高確率状態が設定されると今回の大当り遊技が終了する前に遊技者に示唆するものであり、今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出に相当する。
大当り遊技演出パターンPFFは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン2で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン2は実質的なラウンド数が「8回」で「非時短状態」「通常確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、大当り遊技演出パターンPFFではラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれの結末が「失敗」に設定されている。
大当り遊技演出パターンPFSは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン4で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン4は実質的なラウンド数が「9回」で「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、大当り遊技演出パターンPFSでは「ラウンド昇格演出」の結末が「失敗」に設定され、「確変昇格演出」の結末が「成功」に設定されている。
大当り遊技演出パターンPSFは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン1で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン1は実質的なラウンド数が「15回」で「非時短状態」「非高確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、大当り遊技演出パターンPSFではラウンド昇格演出の結末が「成功」に設定され、確変昇格演出の結末が「失敗」に設定されている。
大当り遊技演出パターンPSSは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン3で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン3は実質的なラウンド数が「15回」で「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、ラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれの結末が「成功」に設定されている。
V入賞演出は遊技球が第2大入賞口21のVゾーン25に進入したと遊技者に報知するものであり、今回の大当り遊技の終了後に「時短状態」「高確率状態」が設定されると今回の大当り遊技の終了前に遊技者に報知するものである。このV入賞演出は今回の大当り遊技が「大当り遊技演出パターンPFS」で演出されている場合および「大当り遊技演出パターンPSS」で演出されている場合のそれぞれに確変昇格演出に連係して行われる。このV入賞演出は、図22に示すように、確変昇格演出の結末画像C6を「リボン」から「確変が記されたリボン」とする画像であり、確変昇格演出で雲画像C4が破裂した後に演出位置の装飾部材35上に「リボン」のみの結末画像C6が表示されているスタート画像で始められる。このスタート画像は「確変」の文字からなる演出画像C9を有するものであり、演出画像C9はV入賞演出の終了時に結末画像C6の一部となる。
保留連演出は次回の大当り遊技の発生に対する遊技者の期待感を高めるものであり、今回の大当り遊技中に行われる。この保留連演出は特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り」の先読み結果が格納されている場合に高確率で実行され、特図2先読み領域1~4のいずれにも「大当り」の先読み結果が格納されていない場合に低確率で実行されるものであり、特図1先読み領域1~4の先読み結果は保留連演出の対象外にされている。この保留連演出には保留連ラウンド昇格演出および保留連確変昇格演出が設定されている。
保留連ラウンド昇格演出は、図23に示すように、ラウンド昇格演出で表示された「final round」または「extra round」の結末画像C5を初期の通常色から別の色彩に変化させた後に消去されるまで別の色彩で表示するものであり、結末画像C5の別の色彩には「虹色」「金色」の2種類が設定されている。「保留連ラウンド昇格演出パターンRR」は結末画像C5の色彩を虹色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に20%の確率で実行される。「保留連ラウンド昇格演出パターンRG」は結末画像C5の色彩を金色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄2」または「大当り図柄4」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に80%の確率で実行される。
保留連確変昇格演出は、図24に示すように、確変昇格演出で表示された「残念」または「確変」の結末画像C6を初期の通常色から別の色彩に変化させた後に消去されるまで別の色彩で表示するものであり、結末画像C6の別の色彩には「虹色」「金色」の2種類が設定されている。「保留連確変昇格演出パターンKR」は結末画像C6の色彩を虹色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に20%の確率で実行される。「保留連確変昇格演出パターンKG」は結末画像C6の色彩を金色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に80%の確率で実行される。
6-1.メイン処理
サブ制御回路81は電源投入されると、図25のS51の電源投入処理でCPUとSIOとPIOとCTC等を設定する。そして、S52で割込みを禁止し、S53の乱数更新処理で複数の演出判定用乱数値を更新する。次にS54のコマンド送信処理でRAMの出力バッファに格納されているコマンドを画像制御回路91に送信し、S55で割込みを許可した後にS53~S55をループする。この割込み許可中にはS56の受信割り込み処理およびS57の10msタイマ割込み処理を実行する。
サブ制御回路81は主制御回路51からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS56の受信割込み処理を起動し、主制御回路51がS11の出力処理で送信したコマンド等をRAMの受信バッファに格納する。この受信割込み処理はS57の10msタイマ割込み処理に優先して実行されるものである。
サブ制御回路81は10msecの周期で割込み信号が入力される毎にS57の10msタイマ割込み処理を起動する。この10msタイマ割込み処理はタイマ更新処理および受信コマンド解析処理を有するものであり、サブ制御回路81はタイマ更新処理で時間を計測するためのタイマを更新し、受信コマンド解析処理で図26のS71~S87を実行する。
6-3―1―1.先読みデータ処理
サブ制御回路81は図26のS71で主制御回路51からの特図1先読みデータがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S72でRAMの特図1先読み領域1~4のそれぞれに受信バッファの特図1先読みデータをシフトする。このサブ制御回路81はS71で主制御回路51からの特図2先読みデータがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S72でRAMの特図2先読み領域1~4のそれぞれに受信バッファの特図2先読みデータをシフトする。即ち、サブ制御回路81のRAMには主制御回路51と同一の特図1先読みデータおよび特図2先読みデータが常に格納される。
サブ制御回路81はS73で主制御回路51からの特図1保留コマンドまたは特図2保留コマンドがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S74の保留演出処理で演出図柄表示器32に保留画像Rを表示する。この保留画像Rは特図1保留または特図2保留の数を遊技者に報知するものであり、保留画像Rの数は「低ベース演出モード」ではRAMの特図1先読みデータの数に一致する数に設定され、「高ベース演出モード」ではRAMの特図2先読みデータの数に一致する数に設定される。
サブ制御回路81はS75で主制御回路51からの特図1遊技データまたは特図2遊技データがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S76の図柄遊技演出開始処理へ移行する。ここで受信バッファから当否の判定結果とリーチ有無の判定結果と特図変動パターンの判定結果を検出する。
サブ制御回路81はS77で主制御回路51からの大当り遊技開始コマンドを検出すると、S78で大当り種別の判定結果を検出する。そして、大当り種別の検出結果に応じて大当り遊技演出用のビデオデータ指定コマンドを設定し、ビデオデータ指定コマンドの設定結果を画像制御回路91に送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91はサブ制御回路81からのビデオデータ指定コマンドを受信した場合にはビデオデータ指定コマンドの受信結果に応じたビデオデータをVROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生することに応じて演出図柄表示器32に大当り遊技演出の画像を表示開始する。
サブ制御回路81はS79で主制御回路51からのラウンド開始コマンドを検出すると、S80でラウンド開始コマンドの検出回数に応じて今回のラウンドが何回目であるかを識別する。このサブ制御回路81は今回のラウンドが8回目であると検出した場合には出力バッファにシーケンスデータをセットし、ランプ制御基板100にシーケンスデータを送信する。このランプ制御基板100はシーケンスデータを受信した場合には装飾部材ソレノイド103をシーケンスデータの受信結果に応じて駆動制御することに応じて装飾部材35の一連の動作を開始する。
サブ制御回路81は「大当り遊技演出パターンPFF」または「大当り遊技パターンPSF」で大当り遊技を演出している場合にはS81で今回のラウンドが8回目であるか否かを判断する。ここで今回のラウンドが8回目であると判断した場合にはRAMの特図2先読み領域1~4のいずれかに大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されているか否かを判断する。これら「大当り遊技演出パターンPFF」「大当り遊技パターンPSF」のそれぞれは8回目のラウンドの確変昇格演出で「残念」の結末画像C6を表示するものであり、サブ制御回路81は「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連確変昇格演出コマンドKR」を送信すべく出力バッファにセットし、「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連確変昇格演出コマンドKG」を送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91は「保留連確変昇格演出コマンドKR」を受信した場合には8回目のラウンドで「残念」の結末画像C6を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
サブ制御回路81は大当り遊技が「大当り遊技演出パターンPFS」または「大当り遊技演出パターンPSS」で演出されている場合にはS82で主制御回路51からのV入賞コマンドを検出し、S83で確変昇格演出コマンドを画像制御回路91に送信すべく出力バッファにセットし、画像制御回路91に確変昇格コマンドを送信する。このV入賞コマンドはVゾーン25に遊技球が入球することを許容する9回目のラウンドで出力されるものであり、画像制御回路91は確変昇格演出コマンドを受信することに応じて確変昇格演出の画像を表示開始し、確変昇格演出の画像に連係してV入賞演出の画像を表示開始する。
今回の大当り遊技の終了後の遊技状態に関する情報および今回の大当り遊技のラウンド数に関する情報を互いに連係する一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出を通して大当り遊技中に遊技者に示唆したので、遊技者の知的な関心を大当り遊技演出に向けさせることができる。しかも、装飾部材35をラウンド昇格演出に連係して動かした。このため、遊技者の視覚的な関心を装飾部材35の動きに向けさせることができるので、総じて大当り遊技の興趣を高めることが可能になる。これらラウンド昇格演出および確変昇格演出は一連の演出に相当する。
装飾部材35を確変昇格演出より前のラウンド昇格演出の開始に連係して動かした。このため、遊技者に一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出の開始を装飾部材35の動きによって知らせることができるので、遊技者の関心を確実に一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出に向かせることが可能になる。
一回の大当り遊技中に互いに連係する複数の演出を通して遊技に係る複数の情報を遊技者に示唆したので、遊技者の知的な関心を一連の複数の演出に向けさせることができる。しかも、装飾部材35を一連の演出に連係して動かした。このため、遊技者の視覚的な関心を装飾部材35の動きに向けさせることができるので、総じて大当り遊技演出の興趣を高めることができる。
確変画像C9を演出図柄表示器32の表示領域内の右下隅部から中央部に向けて遠ざけることに応じて大きく表示した。このため、確変画像C9の存在を演出図柄表示器32の表示領域内の中央部で目立たせることができるので、遊技者に確変画像C9の存在を高い確度で気付かせることが可能になる。
5-4.V入賞演出
大当り遊技が「大当り遊技パターン3」で行われている場合および「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図27(b)に示すように、9回目のラウンドで第2大入賞口21のVゾーン25に遊技球が最初に入球することに応じて演出図柄表示器32に雷画像C11が表示される。この雷画像C11は演出図柄表示器32の表示画面の中央部とVゾーン25との間である右下隅部(所定の部分および偏心部に相当する)を初期表示領域Esとして小さなサイズで表示開始された後に中央部に向けて進むように表示されるものであり、Vゾーン25は雷画像C11が伸びるように移動する移動軌跡の延長上に位置することとなるように配置されている。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器32の表示領域内の右下隅部から中央部に向けての動きの軌跡を有する雷画像C11を表示した。このため、遊技者が雷画像11の動きの軌跡を目で逆方向へ追うことに応じてVゾーン25付近に遊技者の目線が辿り着くので、遊技者に遊技球の入球先がVゾーン25であると簡単に認識させることが可能になる。
5-4.V入賞演出
大当り遊技が「大当り遊技パターン1」で行われている場合~「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図28(a)に示すように、演出図柄表示器32に複数のハート画像C12が表示される。これらハート画像C12は1回目のラウンドの開始時から継続的に演出図柄表示器32の表示画面の右下隅部に表示されるものであり、大当り遊技が「大当り遊技パターン3」で行われている場合および「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図28(b)に示すように、9回目のラウンドでVゾーン25に遊技球が最初に入球することに応じて表示領域内の中央部に向けて飛ぶように移動表示される。Vゾーン25は複数のハート画像C12の移動軌跡の延長上に位置することとなるように配置されている。
[実施例4]
大当り遊技が「大当り遊技パターン3」で行われている場合および「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図29(b)に示すように、9回目のラウンドで第2大入賞口21のVゾーン25に遊技球が最初に入球することに応じて演出図柄表示器32に「+15」画像C13が表示される。この「+15」画像C13は、図29(a)に示すように、演出図柄表示器32の表示領域内の右下隅部に一部が欠落した状態で表示開始されるものであり、表示領域内の右下隅部から中央部に向けて移動することに応じて「+15」の完成態様に向けて修復されるように表示される。即ち、「+15」画像C13は物陰から出現する態様の演出で表示されるものであり、Vゾーン25は「+15」画像C13の移動軌跡の延長上に位置することとなるように配置されている。
[実施例5]
遊技球が「時短状態」で第2始動口21に有効に入球した場合には始動入賞演出2が行われる。この始動入賞演出2は遊技球が第2始動口21に入球したと遊技者に報知するものであり、演出図柄表示器32の表示領域内の中央部と第2始動口21との間である右側部(所定の部分および偏心部に相当する)に画像を表示することで開始される。図30は始動入賞演出2を示すものであり、遊技球が「時短状態」で第2始動口21に有効に入球した場合には稲妻画像C14が表示される(a参照)。この稲妻画像C14は表示領域内の右側部を基点に左斜め上に向けて伸びるように表示されるものであり、稲妻画像C14は所定時間が経過した場合に消去され(b参照)、稲妻画像C14の消去後には女性のシルエット画像C15が表示される(c参照)。このシルエット画像C15はスーパーリーチ演出の画像で主人公として表示されるものであり、スーパーリーチ演出の発生に対する遊技者の期待感を高める。
[実施例6]
遊技球が第1始動口15に有効に入球した場合には始動入賞演出1が行われる。この始動入賞演出1は遊技球が第1始動口15に入球したことに応じてスーパーリーチ演出用の外れの「特図変動パターンPH01~PH04」が選択された場合および大当りの「特図変動パターンPO01~PO04」が選択された場合に行われるものであり、スーパーリーチ演出の発生を遊技者に予告する。
遊技盤3の装飾枠33には、図32に示すように、駆動機構(図示せず)を介して可動表示器120が連結されており、可動表示器120は演出図柄表示器32の左下隅部で横向きとなる通常演出位置および演出図柄表示器32の中央部で縦向きとなる昇格演出位置間で移動可能にされている。この可動表示器120の駆動機構はパルスモータ(図示せず)を駆動源とするものであり、パルスモータは可動表示器120を通常演出位置および昇格演出位置間で移動操作する。
大当り遊技中には一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出が行われる。ラウンド昇格演出は8回目のラウンド中に開始されるものであり、可動表示器120はラウンド昇格演出が開始されることに応じて通常演出位置から昇格演出位置に移動操作される。このラウンド昇格演出は可動表示器120の昇格演出位置で可動表示器120に「成功」の画像(b参照)または「失敗」の画像(c参照)を表示するものであり、大当り遊技が「大当り遊技パターン1」「大当り遊技パターン3」で行われている場合には「成功」の画像が表示され、大当り遊技が「大当り遊技パターン2」「大当り遊技パターン4」で行われている場合には「失敗」の画像が表示される。
図33は「大当り遊技パターン1~4」である。「大当り遊技パターン1」は第1大入賞口18を「限度時間(30秒)が経過するまで開放」または「限度個数(10個)の遊技球が入球するまで開放」するロング開放パターンで1回目から15回目までのラウンドを行うものであり、「大当り遊技演出パターンPSF」によって演出される。この「大当り遊技パターン1」での大当り遊技中には8回目のラウンド中のラウンド昇格演出で「extra round」の結末画像C5が表示され、8回目のラウンド中の確変昇格演出で「残念」の結末画像C6が表示され、大当り遊技の終了後に「非時短状態」「通常確率状態」が設定される。
上記実施例8によれば次の効果を奏する。
上記実施例1ないし8においては、一連の演出を確変昇格演出およびラウンド昇格演出の順に連係して行っても良い。この場合には装飾部材35を確変昇格演出の開始に連係して動かすと良い。即ち、「今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出と、今回の特別遊技の態様が遊技者に判明する前に当該態様を示唆する演出とが、所定の順序で互いに連係された一連の演出」は「遊技状態を示唆する演出が先で遊技態様を示唆する演出が後の演出」および「遊技態様を示唆する演出が先で遊技状態を示唆する演出が後の演出」の双方を含む。
上記実施例1ないし8においては、装飾部材35を確変昇格演出の開始に連係して退避位置から演出位置に動かしても良い。
上記実施例1ないし8においては、装飾部材35をラウンド昇格演出中にラウンド昇格演出の画像の変化または確変昇格演出中に確変昇格演出の画像の変化に連係して動かしても良い。
上記実施例1ないし8においては、「確変」の演出画像C9(実施例1)と雷画像C11(実施例2)とハート画像C12(実施例3)と「+15」画像C13(実施例4)と稲妻画像C14(実施例5)と保留画像R(実施例6)のそれぞれを演出図柄表示器32の表示領域内の縁側に初期表示したが、これに限定されるものではなく、例えば縁側から離れた位置に初期表示しても良い。即ち、「遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当該入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を表示する偏心部(所定の部分)は表示領域内の縁側でも良く、縁側から離れた位置でも良い。
上記実施例1ないし8においては、今回の大当り遊技の態様を遊技者に示唆する演出はラウンド昇格演出(特別遊技が所定の期間を超えて継続することを示唆する演出)に限定されるものでなく、下記[1]~[4]に例示するように、第2大入賞口21のVゾーン25を開閉する振分け部材26の動作パターンを遊技者に示唆する演出([1]参照)、第2大入賞口21の開閉パターンを遊技者に示唆する演出([2]参照)、第1大入賞口18の開閉パターンを遊技者に示唆する演出([3]参照)、賞球獲得予定数を遊技者に示唆する演出([4]参照)等を含む。
[1]大当り図柄3が選択された場合の特別遊技の9ラウンド目に第2大入賞口21の30秒の開放が行われ、遊技球がVゾーン25内に進入することを許容する動作パターンで振分け部材26が操作される。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せ「444」等とし、特別遊技の8ラウンド目に「V」や「チャンス」等の画像を表示することで振分け部材26の動作パターン(特別遊技の態様)を遊技者に事前に示唆する。
[2]大当り図柄3が選択された場合の特別遊技の1~8ラウンド目および10~15ラウンド目に第1大入賞口18の30秒の開放が行われ、9ラウンド目に第2大入賞口21の30秒の開放が行われる。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せとし、特別遊技の9ラウンド目に「開放継続」や「V」等の画像を表示することで第1大入賞口18の開閉パターン(特別遊技の態様)を遊技者に事前に示唆する。
[3]大当り図柄4が選択された場合の特別遊技の1~8ラウンド目に第1大入賞口18の30秒の開放が行われ、9ラウンド目に第2大入賞口21の30秒の開放が行われる。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せとし、特別遊技の8ラウンド目に「右を狙え」や「V」等の画像を表示することで第2大入賞口21の開閉パターン(特別遊技の態様)を遊技者に事前に示唆する。
[4]大当り図柄1が選択された場合の特別遊技の1~15ラウンドの全てで第1大入賞口18の30秒の開放が行われることに応じて賞球の獲得予定数が多数個(N個)となる。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せとし、特別遊技の8ラウンド目で「大量出玉」や「獲得予定N個」等を表示することで賞球獲得数や賞球獲得予定数を事前に示唆する。
上記実施例1ないし8においては、本発明を1種または2種または3種のパチンコ遊技機に適用しても良い。また大入賞口は1つの場合や複数の場合も適用してもよい。
遊技機には「当り」と判定された場合に遊技球が所定の入球領域に入球することを許容する特別遊技を行い、遊技球が所定の入球領域に入球した場合に遊技者に利益として賞球を払出す構成のものがある。この構成の場合には表示器の画像を特別遊技の進行の度合に応じて変化させることに応じて特別遊技を画像的に演出することが行われている(特開2016-158689号公報参照)。この従来の遊技機の場合には特別遊技の雰囲気を盛上げることに応じて遊技者の「当り」の獲得に対する喜びを高めるためだけに画像的な演出が行われており、特別遊技の興趣に欠ける問題があった。参考発明[1-1]~[1-6]および[2-1]は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は特別遊技の興趣を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
遊技者に利益を与えることが可能な特別遊技を行う特別遊技手段と、今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出と、今回の特別遊技の態様が遊技者に判明する前に当該態様を遊技者に示唆する演出とが、所定の順序で互いに連係された一連の演出を今回の特別遊技中に行う演出手段と、遊技者から視認可能なものであって前記一連の演出に連係するように動かされる演出部材を備えたことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、今回の特別遊技の終了後の遊技状態に関する情報および今回の特別遊技の態様に関する情報が互いに連係する一連の演出を通して特別遊技中に遊技者に伝えられるので、遊技者の知的な関心を一連の演出に向けさせることができる。しかも、演出部材が一連の演出に連係して動かされる。このため、遊技者の視覚的な関心を演出部材の動きに向けさせることができるので、総じて特別遊技の興趣を高めることが可能になる。
前記演出手段は、新たな特別遊技の実行が保留されていることを示唆する演出を前記一連の演出に連係して今回の特別遊技中に行うことが可能なものであることを特徴とする参考発明[1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、新たな特別遊技の保留に関する情報が今回の特別遊技中に一連の演出に連係して遊技者に示唆されるので、特別遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
遊技球が特定領域に入球することに応じて遊技者に有利な遊技状態を設定する遊技状態設定手段を備え、前記特別遊技手段は前記特別遊技として複数の単位遊技を行うことが可能なものであり、前記演出手段は前記複数の単位遊技のうち遊技球が前記特定領域に入球することを許容する特定の単位遊技よりも後の単位遊技で前記一連の演出を行うことが可能なものであることを特徴とする参考発明[1-1]または[1-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技球を特定領域に入球させる遊技的な興趣および一連の演出を享受する演出的な興趣が遊技者に互いに異なる単位遊技で時間的に先後して与えられる。このため、遊技者に楽しみが長い期間に渡って与えられることになるので、特別遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
前記演出手段は前記一連の演出として所定の表示器に画像を表示するものであり、前記演出部材は前記所定の表示器の前で動かされるものであることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-3]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者の視覚的な関心が表示器の画像に向けられている状態で演出部材が動かされることとなるので、遊技者の目線が演出部材の動きを捉え易くなる。
前記演出部材は前記一連の演出の開始に連係して動かされることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-4]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者に一連の演出の開始を演出部材の動きによって知らせることができるので、遊技者の関心を確実に一連の演出に向けさせることが可能になる。
前記演出部材は前記一連の演出に連係される前には第2の位置に比べて視認困難な第1の位置にあるものであって、前記一連の演出に連係される場合に当該第1の位置から当該第1の位置よりも視認容易な当該第2の位置に動かされることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-5]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、演出部材が一連の演出に連係する場合に視認容易な第2の位置に動かされるので、遊技者の目線が演出部材の動きを捉え易くなる。しかも、演出部材が一連の演出に連係する前に視認困難な第1の位置にあるので、演出部材が表示器の画像を遊技者の目線から遮ることを低い度合に抑えることが可能になる。
遊技者に利益を与えることが可能な特別遊技を行う特別遊技手段と、遊技に係る情報を遊技者に示唆する複数の演出を互いに連係して一回の特別遊技中に行う演出手段と、遊技者から視認可能なものであって前記複数の演出に連係するように動かされる演出部材を備えたことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、一回の特別遊技中に互いに連係する複数の演出を通して遊技に係る複数の情報が遊技者に示唆されるので、遊技者の知的な関心を一連の複数の演出に向けさせることができる。しかも、演出部材が一連の複数の演出に連係して動かされる。このため、遊技者の視覚的な関心を演出部材の動きに向けさせることができるので、総じて特別遊技の興趣を高めることができる。
遊技機には表示器の表示領域内にリーチ演出の画像を表示し、当否の判定結果をリーチ演出の画像を通して遊技者に示唆する構成のものがある。この構成の場合には「当り」と判定されることに応じて特別遊技を行い、特別遊技中に表示器に画像を表示することに応じて特別遊技の興趣を高めることが行われている(特開2016-158689号公報参照)。この従来の遊技機の場合には遊技者が表示器の画像に目線を集中している状態では遊技球の入球領域への入球に気付き難い問題がある。参考発明[3-1]~[3-4]および[4-1]は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は遊技球が所定の入球領域に入球したことを遊技者に気付かせることが可能な遊技機を提供することにある。
遊技球が入球可能な複数の入球領域と、演出画像が表示される表示器と、遊技球が前記複数の入球領域のうち所定のものに有効に入球した場合に当該所定の入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を前記表示器の表示領域内に表示する画像表示手段を備え、前記表示器の表示領域には当該表示領域の中央部に対して偏心した偏心部を有し、前記画像表示手段は前記偏心部を起点に動く画像を前記示唆画像として表示し、前記偏心部は前記所定の入球領域側であることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に動きを伴う示唆画像が表示されるので、表示器に目線を集中している遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。しかも、所定の入球領域に割付けられた特典の付与を示唆する示唆画像が表示される上に表示領域内の中央部と所定の入球領域との間の偏心部を起点に示唆画像の動きが始められるので、示唆画像の態様および動き始めの位置から遊技者に遊技球の入球先が所定の入球領域であると認識させることが可能になる。
前記画像表示手段は前記表示器の表示領域内の前記偏心部を起点に前記中央部に向けて動く画像を前記示唆画像として表示することを特徴とする参考発明[3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、表示器の表示領域の中央部に目線を集中している多数派の遊技者に対して示唆画像が目線の端から飛込む印象を与えることができるので、多数の遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。
前記画像表示手段は前記表示器の表示領域内の前記偏心部から前記中央部に向けての動きの軌跡を有する画像を前記示唆画像として表示することを特徴とする参考発明[3-1]または[3-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者が動きの軌跡を目で逆方向に追うことに応じて所定の入球領域付近に遊技者の目線が辿り着くので、遊技球の入球先が所定の入球領域であると遊技者に簡単に認識させることが可能になる。
前記画像表示手段は前記示唆画像を前記表示領域内の前記偏心部から遠ざけることに応じて大きく表示することを特徴とする参考発明[3-1]ないし[3-3]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、示唆画像の存在を表示器の表示領域内で目立たせることができるので、遊技者に示唆画像の存在を高い確度で気付かせることが可能になる。
遊技球が入球可能な複数の入球領域と、演出画像が表示される表示器と、遊技球が前記複数の入球領域のうち所定のものに有効に入球した場合に当該所定の入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を前記表示器の表示領域内に表示する画像表示手段を備え、前記画像表示手段は前記示唆画像として前記所定の入球領域から前記表示器の表示領域内の中央部への向きで動く画像を表示することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に動きを伴う示唆画像が表示器に表示されるので、表示器に目線を集中している遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。しかも、所定の入球領域に割付けられた特典の付与を示唆する示唆画像が表示される上に所定の入球領域から表示器の表示領域内の中央部への向きで示唆画像が動かされるので、示唆画像の動きの向きから遊技球の入球先が所定の入球領域であると特定させることが可能になる。
Claims (6)
- 遊技者に利益を与えることが可能な特別遊技を行うことが可能な特別遊技手段と、
今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出と、今回の特別遊技の態様が遊技者に判明する前に当該態様を示唆する演出とが、所定の順序で互いに連係された一連の演出を今回の特別遊技中に行う演出手段と、
遊技者から視認可能なものであって、今回の特別遊技中に前記一連の演出に連係するように動かされる演出部材を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記演出手段は、新たな特別遊技の実行が保留されていることを示唆する演出を前記一連の演出に連係して今回の特別遊技中に行うことが可能なものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 遊技球が特定領域に入球することに応じて遊技者に有利な遊技状態を設定する遊技状態設定手段を備え、
前記特別遊技手段は、前記特別遊技として複数の単位遊技を行うことが可能なものであり、
前記演出手段は、前記複数の単位遊技のうち遊技球が前記特定領域に入球することを許容する特定の単位遊技よりも後の単位遊技で前記一連の演出を行うことが可能なものであることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 - 前記演出手段は、前記一連の演出として所定の表示器に画像を表示するものであり、
前記演出部材は、前記所定の表示器の前で動かされるものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機。 - 前記演出部材は、前記一連の演出の開始に連係して動かされることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機。
- 前記演出部材は、前記一連の演出に連係される前には第2の位置に比べて視認困難な第1の位置にあるものであって、前記一連の演出に連係される場合に当該第1の位置から当該第1の位置よりも視認容易な当該第2の位置に動かされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機。
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