JP2020171345A - 遊技機 - Google Patents

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土屋 良孝
Yoshitaka Tsuchiya
良孝 土屋
智久 川添
Tomohisa Kawazoe
智久 川添
覚 中山
Satoru Nakayama
覚 中山
智宣 牧
Tomonobu Maki
智宣 牧
柏木 浩志
Hiroshi Kashiwagi
浩志 柏木
梶野 浩司
Koji Kajino
浩司 梶野
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Abstract

【課題】特定領域に遊技球が進入することで、遊技者に有利な事象が発生する遊技機の趣向性を向上させること。【解決手段】遊技球の進入が遊技者にとって有利な事象の発生の契機となる特定領域10と、前記特定領域10に遊技球が進入したことを契機に特定画像20を表示装置91に表示する特定演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記特定画像20の態様により、遊技者が享受する利益が示唆されることを特徴とする遊技機1とする。前記特定画像20を構成する要素として第一要素が設定されており、当該第一要素の態様により、遊技者が享受する第一利益が示唆されるようにするとよい。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関する。
大当たり遊技中に開放される特定領域に遊技球を進入させる(V入賞させる)ことにより、大当たり遊技終了後の遊技状態が遊技者に有利なものとなる遊技機(「V確変機」等と称される)が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2013−248385号公報
本発明は、特定領域に遊技球が進入することで、遊技者に有利な事象が発生する遊技機の趣向性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技球の進入が遊技者にとって有利な事象の発生の契機となる特定領域と、前記特定領域に遊技球が進入したことを契機に特定画像を表示装置に表示する特定演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記特定画像の態様により、遊技者が享受する利益が示唆されることを特徴とする。
本発明によれば、特定領域に遊技球が進入することで遊技者に有利な事象が発生する遊技機の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の全体図である。 表示領域に表示された識別図柄を示した図である。 大当たり遊技を構成する単位遊技の概要を説明するための図である。 特図1抽選と特図2抽選の大当たり振り分けを示した図である。 特定演出の発生契機を説明するための図である。 特定画像の概要(特定画像の種類)を説明するための図である。 第一具体例を説明するための図である。 第二具体例を説明するための図である。 第五具体例を説明するための図である。 第六具体例を説明するための図(その一)である。 第六具体例を説明するための図(その二)である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかるぱちんこ遊技機1(以下、単に遊技機と称する)の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。遊技領域902には、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。
表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認されるものである。なお、一部の図においては、遊技盤90に覆われずに露出する表示領域911の形状を簡略化して記載する(方形状に記載する)が、当該部分の大きさや形状は適宜変更可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する。具体的には、始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(以下、当否判定情報と称することもある)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。本実施形態では、公知の遊技機と同様に、大当たりとなる場合には、表示装置91の表示領域911に表示される識別図柄80(図2参照)が所定の組み合わせ(例えば同じ図柄の三つ揃い)となることによって報知され、それ以外の組み合わせが表示された場合にははずれとなる。
本実施形態では、上記当否判定のための数値が取得された順に当否判定結果の報知が開始される(識別図柄80(識別図柄80群)の変動が開始される)こととなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否判定結果が報知されている際には、当該ある数値に基づく当否判定結果の報知が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ当否判定結果の報知が開始されていない数値(当該数値のそれぞれに対応するものが「保留(情報)」である。保留(情報)は当否判定情報の下位概念であるといえる)の最大の記憶数(最大保留数)は適宜設定することができる。本実施形態における記憶手段が記憶できる最大保留数は、一種の始動入賞口904につき四つである。なお、本実施形態では、当否判定結果の報知が開始される時点で、取得された数値が大当たりとなる数値か否かが判断されることとなるが、数値が取得されたときに当否判定を行い、当否判定結果自体を記憶させておく構成としてもよい。また、取得された数値は、当否判定結果を報知する演出の具体的な内容を決定するための数値としても利用される。
本実施形態にかかる遊技機1では、記憶手段に記憶されている当否判定結果の報知が開始されていない取得された数値(当否判定情報)のそれぞれに対応するマークである保留図柄70が表示装置91の表示領域911に表示される。本実施形態では、保留図柄70として、対応する当否判定結果を報知する識別図柄80の変動が開始されているものの、報知が完了していない当否判定情報の存在を示す変動中保留図柄71と、対応する当否判定結果を報知する識別図柄80の変動が開始されていない当否判定情報の存在を示す変動前保留図柄72が表示される(図2参照)。保留図柄70を表示する専用の表示装置が設けられていてもよい。保留図柄70の態様は常に同じであってもよいし、対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(以下、(大当たり)信頼度と称することもある)が高まったことを示唆する通常の保留図柄70とは異なる態様の一または複数種の特殊図柄が設定されていてもよい。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
当否判定結果が大当たりとなった場合、大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、所定条件が成立するまで大入賞口906(本実施形態では、特定領域10が開放されることもある)が開放される単位遊技を一または複数回繰り返すものである。所定条件としては、大入賞口906に所定数の遊技球が入賞したこと(以下、入賞条件と称することもある)や、大入賞口906が開放されてから所定の開放時間が経過したこと(以下、時間条件と称することもある)が設定される。単位遊技は一般的に「ラウンド」と称されるものである。以下の説明においては、N回目の単位遊技を、Nラウンド(遊技)と称することもある。
大入賞口906は、遊技領域902の右側(いわゆる右打ちによって発射された遊技球が進入可能な領域)に設けられている(図1参照)。したがって、遊技者が右打ちを行えば開放した大入賞口906に遊技球が比較的容易に入賞することになる。
本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態と特別遊技状態が設定されている。特別遊技状態は、大当たりに当選する確率(当否判定(抽選)確率)が、通常遊技状態に比して高い状態である。つまり、少なくともかかる点において、特別遊技状態は通常遊技状態に比して有利な状態である。特別遊技状態は通常遊技状態に比して始動入賞口904に遊技球が入賞しやすい高ベース状態(いわゆる時短状態)であってもよい(本実施形態における特別遊技状態は高ベース状態である)。また、いわゆる「連チャン」を目指す遊技性はどのようなものであってもよい。例えば、大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たりに当選することにより「連チャン」が発生する確変ループ機であってもよいし、所定回数の当否判定が実行されるまでの間に大当たりに当選することにより「連チャン」が発生するST機であってもよい。また、確変ループ機とST機を組み合わせたようなゲーム性(所定回数の当否判定が実行されるまでの間に、大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たりに当選することにより「連チャン」が発生するゲーム性)であってもよい。なお、以下の説明においては、本実施形態にかかる遊技機1はいわゆるST機であるものとする。
通常遊技状態においては、遊技者は遊技領域902の左側に遊技球が進入するよう、いわゆる左打ち遊技を行う。具体的には、第一始動入賞口904a(いわゆる特図1の始動口)に遊技球が入賞することを契機とした当否抽選(以下、特図1抽選と称することもある)により大当たりに当選することを目指して遊技する。特別遊技状態においては、遊技者はいわゆる右打ち遊技を行う。具体的には、第二始動入賞口904b(いわゆる特図2の始動口)に遊技球が入賞することを契機とした当否抽選(以下、特図2抽選と称することもある)により大当たりに当選することを目指して遊技する。本実施形態における特別遊技状態は、いわゆる高ベース状態であり、普通始動領域905(いわゆるスルー)に遊技球が進入することを契機とした第二始動入賞口904bの開放抽選に高確率で当選する状態であるため、右打ちを行っていれば第二始動入賞口904bが頻繁に開放する。すなわち、第二始動入賞口904bに容易に遊技球が入賞する状態である。なお、本実施形態では、第一始動入賞口904aに遊技球が入賞することで取得された当否判定情報(特図1保留)と、第二始動入賞口904bに遊技球が入賞することで取得された当否判定情報(特図2保留)の両方が存在する場合、特図2抽選の方が優先的に実行される(特図2優先消化である)。
本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆるV確変機である。大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たり(以下、特別大当たりと称することもある)に当選したとき、当該大当たり遊技中に特定領域10(V領域)が開放される。当該特定領域10に遊技球を進入させる(厳密には、特定領域10内に設けられたセンサにより遊技球が検出される)ことにより、大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる。なお、特定領域10に遊技球が進入しなかった場合には、大当たり遊技終了後の遊技状態は通常遊技状態となる。ただし、特別大当たりに当選したときの大当たり遊技中に発生する特定領域10が開放される時間は比較的長く(いわゆる「ロング開放」であり)、当該特定領域10を狙って遊技球を発射させていれば(本実施形態ではいわゆる右打ちを行っていれば)、ほぼ100%の確率で遊技球が特定領域10に進入する(図3参照)。このように、ほぼ100%の確率で遊技球が特定領域10に進入することになるという点で、特別大当たりは大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態となる大当たりとして設定されているということである。
一方、大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる大当たり(以下、通常大当たりと称することもある)に当選したときには、大当たり遊技中に特定領域10が開放される時間が極めて短く(いわゆる「ショート開放」)となり、特定領域10に遊技球を進入させることが実質的に不可能となるように設定されている(図3参照)。つまり、遊技球が特定領域10に進入することは実質的に不可能であるという点で、通常大当たりは大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる大当たりとして設定されているということである。
上記の通り、特別大当たりおよび通常大当たりのいずれに当選した場合であっても、大当たり遊技中に特定領域10が開放される(上記の通り、特別大当たりであるか通常大当たりであるかに応じて、特定領域10の開放時間が異なるということである)。当該特定領域10が開放されることも1ラウンド分の単位遊技として設定されている。例えば、10ラウンド大当たりであれば、9ラウンド分は大入賞口906が開放される単位遊技(以下、通常単位遊技と称することもある)であり、1ラウンド分は特定領域10が開放される単位遊技(以下、特定単位遊技と称することもある)となる。
本実施形態では、通常遊技状態における当否抽選、すなわち特図1抽選により当選しうる大当たりの種類として、5ラウンド通常大当たりと5ラウンド特別大当たりが設定されている。5ラウンド特別大当たりの割合は50%である。したがって、いわゆる初当たり時の確変突入割合は50%である(図4(a)参照)。
一方、特別遊技状態における当否抽選、すなわち特図2抽選により当選する大当たりの種類として、5ラウンド特別大当たり、10ラウンド特別大当たり、15ラウンド特別大当たりが設定されている(図4(b)参照)。つまり、いわゆる連チャン時の確変割合は100%である。本実施形態にかかる遊技機1はST機であるため、特別遊技状態に移行してから所定回数の当否抽選が連続してはずれとなるまで特別遊技状態が継続するものであり、所定回数の当否抽選が連続してはずれとなるまでに特図2抽選で大当たりに当選すれば、大当たり遊技終了後も特別遊技状態となることになる。特別遊技状態にて大当たりに当選したときには、よりラウンド数の多い特別大当たりになることを遊技者が願う遊技性となる。
本実施形態では、大当たり遊技における4ラウンド目の単位遊技が特定単位遊技として設定されている(図3(b)参照)。5ラウンド特別大当たり、10ラウンド特別大当たり、15ラウンド特別大当たりのいずれに当選したときには、4ラウンド目の単位遊技において特定領域10が「ロング開放」される。一方、5ラウンド通常大当たりに当選したときには、4ラウンド目の単位遊技において特定領域10が「ショート開放」される。4ラウンド目の単位遊技以外の単位遊技においては、大入賞口906が開放される(図3(a)(b)参照)。
なお、特定領域10は、大入賞口906の内部に設けられた構成としてもよい。各単位遊技は大入賞口906が開放されるものとし、通常単位遊技は大入賞口906内の特定領域10が極めて短い時間のみ開放され、特定単位遊技は大入賞口906内部の特定領域10が長い時間開放されるものとする。
2)特定演出
以下、本実施形態にかかる遊技機1が実行可能な特定演出について説明する。特定演出は、大当たり遊技中に特定領域10に遊技球が進入したことを契機として、表示装置91の表示領域911に特定画像20を表示することを基本的な形態とする(図5参照)。なお、ここでいう契機とは、特定領域10に遊技球が進入することが、特定画像20が表示される条件となっているという意味であって、特定領域10への遊技球の進入が検出されて直ぐに特定画像20が表示されることに限られるものではない。特定領域10に遊技球が進入することと、特定画像20が表示されることにタイムラグが存在してもよい。また、以下で説明する通り、特定画像20の態様は遊技者の利益を示唆するものであるが、途中でその態様が変化することがあってもよいものとする(最終的な特定画像20の態様により利益が示唆されるものとする)。
本実施形態では、特図2抽選にて大当たりに当選したとき(したがって、基本的には特別遊技状態にて大当たりに当選したとき)における大当たり遊技で特定演出が発生する。特図2抽選にて当選した大当たりは特別大当たりであり、特定領域10が「ロング開放」されるものであるから、遊技者が指示通り遊技を行っていれば(特定領域10を狙って継続的に遊技球を発射させていれば)、特定領域10に遊技球が進入して特定演出が発生する。
本実施形態における特定画像20は、基本的には「V」を表す画像(特に明示した場合を除き、単に画像というときは動画および静止画の両方を含む)である(図5(b)参照)。特定領域10の近傍には、特定領域10が設けられた位置を示す「V」のマークMが付されており(よって、特定領域10は「V領域」等と称される)(図1参照)、当該「V」のマークMが付された領域に遊技球が進入したことを示すために、「V」を表す特定画像20を表示する。ただし、当該特定画像20の態様は一定ではない(特定演出の度に異なりうる)。本実施形態では、図6(a)に示す四種類の特定画像20のうちのいずれかが表示されるものであって、当該特定画像20の態様により遊技者が享受する利益(演出上の利益ではなく、出玉に繋がる直接的な利益をいう。以下、利益というときは同じ)を示唆する。具体的には以下に示す通りである。
特定画像20を構成する要素として、第一要素および第二要素が設定されている。これらの要素は、画像を構成するものであって遊技者の視覚により把握することが可能なものであればよい。本実施形態では、第一要素は特定画像20を構成する「色」であり、「白」(図6(a−1)、(a−3))と「赤」(図6(a−2)、(a−4))の二種類が設定されている(各図においては、ハッチングが施されている特定画像20を「赤」とし、ハッチングが施されていない特定画像20を「白」とする)。なお、「色」が無い(無色である)ことが第一要素の一種として設定されていてもよい。上述したように、本実施形態の特定画像20は基本的には「V」を表す画像であり、「V」自体および「V」の周囲の少なくともいずれか一方を彩るように付された「色」が第一要素である。
第一要素は第一利益を示唆する。第一利益は、遊技者が享受する利益であって、後述する第二利益と異なる種類の利益であればよい。本実施形態における第一利益は、大当たり遊技を構成する単位遊技の数(ラウンド数)である。大当たり遊技を構成する単位遊技の数は、当該大当たり遊技によって得られる出玉の期待値に比例するものであるともいえるため、第一利益は対象の大当たり遊技によって得られる出玉の期待値とみることもできる。
本実施形態では、特図2抽選にて大当たりに当選したとき、大当たり遊技が開始されてから少なくとも特定単位遊技(本実施形態では4ラウンド目の単位遊技)が実行されるまでは、当該大当たりが5ラウンド、10ラウンド、15ラウンドのいずれであるのか明確に示されないように設定されている。具体的には、いわゆるラウンドランプ(遊技領域外に設けられるラウンド数を示す公知のランプ)等を見ることでラウンド数を判別することはできるが、表示領域911に表示される演出用の画像を見るだけでは、5ラウンド、10ラウンド、15ラウンドのいずれであるのかを明確に区別することができないように設定されている。このように、ラウンドランプ等を見て判別しない遊技者は、4ラウンド目の特定単位遊技にて特定領域10が「ロング開放」されているときには、当該大当たりが5ラウンド大当たり、10ラウンド大当たり、15ラウンド大当たりのいずれであるのかを明確に区別することができないところ、当該遊技者に対し、「ラウンド数」の大小を示唆するのが特定画像20の第一要素(色)である。なお、大当たり遊技が開始されてから特定単位遊技が開始されるまでの間に、特定演出とは異なる「ラウンド数示唆演出」や「ラウンド数確定演出」が発生する場合がある構成とすることを否定するわけではない。
本実施形態では、特定演出として(すなわち、4ラウンド目の単位遊技において)、第一要素が「白」である特定画像20が表示されたときよりも、第一要素が「赤」である特定画像20が表示されたときの方が、大当たり遊技を構成する単位遊技の数が大きくなりやすくなるように設定されている。本実施形態では、第一要素「白」である特定画像20が表示されたときよりも、第一要素が「赤」である特定画像20が表示されたときの方が、10ラウンド大当たりや15ラウンド大当たりとなる蓋然性が高くなるということである。したがって、遊技者は、4ラウンド目の単位遊技において表示される特定画像20の「色」に注目することになる。
本実施形態では、10ラウンド大当たりや15ラウンド大当たりに当選した場合、5ラウンド目の単位遊技中または5ラウンド目の単位遊技が終了した直後に、大当たり遊技が継続することを示すような演出(継続演出)が実行される。一方、5ラウンド大当たりに当選した場合には、当該継続演出は実行されず、5ラウンド目の単位遊技が終了した時点で大当たりが終了する。すなわち、5ラウンド目の単位遊技が、大当たり遊技が継続するかどうかの「分岐」となっている。このような「分岐」が10ラウンド目の単位遊技に設けられていてもよい。上述した第一要素による示唆は、当該「分岐」にて大当たり遊技が継続する蓋然性を示唆するものであるといえる。つまり、第一要素「白」である特定画像20が表示されたときよりも、第一要素が「赤」である特定画像20が表示されたときの方が、「分岐」にて大当たり遊技が継続する蓋然性が高いといえる。
本実施形態における第二要素は、特定画像20を構成する「形」である。上述したように、本実施形態の特定画像20は基本的には「V」を表した画像であるところ、当該「V」の文字を表す形が異なるものである。本実施形態では、通常形状(図6(a−1)、(a−2))と特別形状(図6(a−3)、(a−4))の二種類が設定されている。
第二要素は第一利益および当該第一利益とは異なる第二利益を示唆する。つまり、第二要素は、第一利益と第二利益という二種類の利益を示唆する。第一利益という一種類の利益のみを示唆する第一要素とは当該点において異なる。上述した通り、第一利益は、大当たり遊技を構成する単位遊技の数(ラウンド数)である。すなわち、対象の大当たり遊技にて得られる利益(出玉)の期待値である。一方、第二利益は、大当たり遊技終了後に得られる利益である。本実施形態では、いわゆる保留内連チャンが発生する蓋然性を示唆するものである。保留内連チャン自体は公知であるため詳細な説明を省略するが、既に取得された当否判定情報のうちに、対応する当否判定結果が大当たりとなるものが存在するということである。本実施形態に則していえば、既に取得された特図2保留のうちに、対応する当否判定結果が大当たりとなるものが存在するということである。仮に、ある大当たり遊技が開始される時点において四つの特図2保留が存在し、そのうちに対応する当否判定結果が大当たりとなるものが存在する場合には、当該ある大当たり遊技が終了した後はまず当該四つの特図2保留が順に消化されていくことになるから、四つの当否判定結果の報知が完了するまでに(四変動以内)に大当たりに当選することが確定する。これが「保留内連チャン」である。
本実施形態では、特定演出として第二要素が「通常形状」である特定画像20が表示されたときよりも、第二要素が「特別形状」である特定画像20が表示されたときの方が、保留内連チャンが発生する蓋然性が高くなるように設定されている。また、第二要素が「通常形状」である特定画像20が表示されたときよりも、第二要素が「特別形状」である特定画像20が表示されたときの方が、大当たり遊技を構成する単位遊技の数が大きくなりやすくなるように設定されている。
これらの点をまとめると次のようなことが言える。本実施形態における特定画像20は、二種類の第一要素のうちのいずれか、および二種類の第二要素のうちのいずれかを含むものであるから、特定演出においてはこれらの組み合わせが異なる四種類の画像(以下に列挙する)のうちのいずれかが表示されることになる。
(1)第一特定画像21:第一要素「白」・第二要素「通常形状」(図6(a−1))
(2)第二特定画像22:第一要素「赤」・第二要素「通常形状」(図6(a−2))
(3)第三特定画像23:第一要素「白」・第二要素「特別形状」(図6(a−3))
(4)第四特定画像24:第一要素「赤」・第二要素「特別形状」(図6(a−4))
第一利益(ラウンド数が大きくなること)に対する期待度の観点でいえば、第四特定画像24(最も期待値が大きい)、第二特定画像22および第三特定画像23、第一特定画像21の順で当該期待値が小さくなるといえる。(図6(b)参照)。つまり、第一要素および第二要素の両方が遊技者にとって「高価値」なものである第四特定画像24が最も期待でき、次いで第一要素および第二要素の一方が遊技者にとって「高価値」なものである第二特定画像22および第三特定画像23が期待でき、第一要素および第二要素の両方が遊技者にとって「低価値」なものである第一特定画像21が最も期待できないことになる。
なお、第二要素は、第一利益だけでなく、第二利益を示唆するものであるから、第一利益の示唆に関しては、第二要素よりも第一要素の方が遊技者にとって「高価値」であるような設定(示唆の内容の信頼性が高い設定)としてもよい。つまり、第一利益(ラウンド数が大きくなること)に対する期待度の観点からいえば、第四特定画像24(最も期待値が大きい)、第二特定画像22、第三特定画像23、第一特定画像21の順で当該期待値が小さくなるような設定としてもよい。
一方、第二利益(保留内連チャンが発生すること)に対する期待度の観点からいえば、第三特定画像23および第四特定画像24のうちのいずれかが表示されたときは、第一特定画像21および第二特定画像22のうちのいずれかが表示された場合に比して期待度が高いといえる(図6(c)参照)。第三特定画像23と第四特定画像24、第一特定画像21と第二特定画像22は期待度が同じである。このように、第二利益に関しては、特定画像20の第一要素は関係が無い。
なお、本実施形態における特定演出は、上述した(1)〜(4)のうちのいずれかの組み合わせとなる特定画像20が表示されるものであるが、いずれかの組み合わせが表示されることがない構成としてもよい。例えば(3)の組み合わせ(第三特定画像23)が表示されることがない構成としてもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる遊技機1は、特定領域10に遊技球が進入したことを契機に表示される特定画像20の態様により、遊技者が享受する利益が示唆されるものである。そのため、遊技者は特定画像20の態様にも注目することになり、遊技の趣向性を向上させることが可能である。特定領域10に遊技球が進入したことを示す機能だけでなく、遊技者が享受する利益を示唆する機能を発現するものとして特定画像20を利用したとみることもできる。
また、特定画像20を構成する要素である第一要素により、遊技者が享受する第一利益が示唆される。また、同じく特定画像20を構成する要素である第二要素により、第一利益および第二利益が示唆される。このように、特定画像20を構成する一部の要素により利益示唆がなされるため、遊技者は特定画像20の具体的な態様に注目することになる。
また、特定画像20を構成する第二要素は、第一利益のみならず、第二利益も示唆する。すなわち、複数の利益を示唆する(一方、第一要素は、一つの利益を示唆する)。このようにすることで、特定画像20の利益示唆が単純なものではなくなるため、遊技性の深みが増す。
3)以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
上記実施形態では、第二要素は第一利益および第二利益を示唆するものであることを説明した。これをさらに発展させた構成とすることが考えられる。具体的には、第二要素が「特別形状」(本願発明における特別態様に相当する)である特定画像20(第三特定画像23または第四特定画像24)が表示されたときには、第一利益に関し所定の利益が得られる第一事象、および、第二利益に関し所定の利益が得られる第二事象のうちの少なくともいずれか一方の発生が確定するように設定されている。端的にいえば、第一利益に関し大当たり遊技を構成する単位遊技の数(ラウンド数)が所定数以上(Xラウンド以上)となること、および、大当たり遊技終了後に保留内連チャンが発生すること(大当たり遊技終了後に大当たりに当選すること)、のどちらか一方は必ず発生するということである(図7参照)。このように、第一利益と第二利益の少なくとも一方についてはある基準以上の利益が確保できることが確定し、遊技者が一定程度の安心を得ることができる演出形態(結果)を用意しておくことで、遊技の幅が広がることになる。
例えば、第一事象として大当たり遊技が15ラウンド特別大当たりであることが設定され、第二利益に関する第二事象として保留内連チャンが発生することが設定されているとする。すなわち、第一利益として設定されている最大の利益が第一事象として、第二利益として設定されている最大の利益が第二事象として設定されているものとする。このようにすれば、第二要素が「特別形状」である特定画像20が表示されたときには、第一利益と第二利益の一方に関しては最大の利益が得られることになるため、当該特定画像20が表示されたときの遊技者の安心の度合が高いものとなる。
なお、本例の場合、第三特定画像23および第四特定画像24の一方が表示されない構成としてもよい。すなわち、第二要素が「特別形状」である特定画像20が一種類のみである設定としてもよい。このようにすることで、「特別形状」による利益示唆が分かりやすいものとなる。
○第二具体例(第一具体例の変形例)
上記第一具体例と同様に、第二要素が「特別形状」である特定画像20が表示されたときには、第一利益に関し所定の利益が得られる第一事象、および、第二利益に関し所定の利益が得られる第二事象のうちの少なくともいずれか一方の発生が確定するように設定されているものとする。ここで、「特別形状」として「第一特別形状」(本願発明における第一特別態様に相当する)(図8(a)参照)と、それとは異なる「第二特別形状」(本願発明における第二特別態様に相当する)(図8(b)参照)とが設定されているとする。「第一特別形状」と「第二特別形状」の違いはどのようなものであってもよい。「第一特別形状」と「第二特別形状」は、いずれも「通常形状」とは相違する。
第二要素が「第一特別形状」である特定画像20が表示されたときには、第一事象および第二事象の一方の発生が確定するものとする(図8(a)参照)。第二要素が「第二特別形状」である特定画像20が表示されたときには、第一事象および第二事象の両方の発生が確定するものとする(図8(b)参照)。このように、二種類の利益に関し、一方についてはある基準以上の利益獲得が確定する「第一特別形状」と、両方ともある基準以上の利益獲得が確定する「第二特別形状」を用意しておくことで、演出の幅が広がり、遊技の趣向性をさらに高めることが可能である。
第一具体例においても説明したように、第一事象として大当たり遊技が15ラウンド特別大当たりであることが設定され、第二利益に関する第二事象として保留内連チャンが発生することが設定された構成とした場合には、第二要素が「第二特別形状」の特別画像が表示されたときには、第一利益と第二利益の両方において最大の利益が得られることが確定するものとする。
なお、第二要素が「第一特別形状」である特定画像20が表示されたときには、第一事象および第二事象の両方が発生することがない設定とすることが好ましい。このようにすることで、第二要素が「第一特別形状」である特定画像20が表示されたときと、第二要素が「第二特別形状」である特定画像が表示されたときとの差を明確にすることが可能である。第二要素が「第一特別形状」である特定画像20が表示されたときには、遊技者は、第一事象と第二事象のいずれが発生するかということに注目することになる。ただし、第二要素が「第一特別形状」である特定画像20が表示されたときにも、第一事象および第二事象の両方が発生しうる設定とすることを否定するわけではない。
○第三具体例
上記実施形態では、第二利益の保留内連チャンに関し、保留内連チャンの発生の有無の蓋然性という点が特定画像20の第二要素により示唆されるものであることを説明したが、保留内連チャンの内容を踏まえた示唆としてもよい。例えば、第二利益に関し、「保留内連チャン無」、「保留内で5ラウンド特別大当たり」、「保留内で10ラウンド特別大当たり」、「保留内で15ラウンド特別大当たり」というように区分けし、いずれの事象が発生するかが第二要素により示唆されるものとする。つまり、保留内連チャンの有無だけでなく、保留内連チャン有りの場合におけるそのラウンド数まで考慮して第二要素による示唆がなされるようにしてもよい。
また、例えば、「保留内で15ラウンド特別大当たり」が発生する蓋然性が第二要素により示唆されるものであって、それ以外の保留内での特別大当たりの発生の有無は関係が無い設定としてもよい。すなわち、保留内連チャンとして発生しうる事象のうち、遊技者が最大の利益を得ることができる事象のみが、第二要素の示唆態様となる設定としてもよい。
○第四具体例
上記実施形態における遊技機1はいわゆるV確変機であり、当該V確変機であるがゆえに特定領域10(V領域)が設けられるものである。特定演出は、当該特定領域10に遊技球が進入することを契機に発生するものであるから、V確変機であることを利用した演出であるともいえる。ただし、特定領域10は、当該領域への遊技球の進入が遊技者にとって有利な事象の発生の契機となるものであればよい。具体的には、いわゆる「2種」の機能を有するぱちんこ遊技機、例えばいわゆる「1種2種混合機」におけるV領域を特定領域10としてもよい。
1種2種混合機自体は周知であるため詳細な説明を省略する。1種2種混合機は、小当たり時にV領域が開放し、当該V領域に遊技球を進入させることで大当たりとなる機能(2種(いわゆる羽根物)の機能)を有するものである。1種2種混合機におけるV領域を特定領域10とし、当該特定領域10に遊技球が進入することを契機に表示領域911に特定画像20が表示されるものとする。かかる特定画像20を利用して、上記実施形態や他の具体例にて説明したような特定演出が発生するものとする。
○第五具体例
上記実施形態では、特定領域10に遊技球が進入したときに「V」を表した画像である特定画像20が表示され、当該特定画像20を利用した特定演出が発生することを説明したが、特定演出が発生しない(特定画像20が表示されない)ケースが発生してもよい。例えば、特定領域10に遊技球が進入したとき、それを契機として特定画像20を含まない映像が出力される特殊演出が発生しうるものとする(図9参照)。
特殊演出の発生条件は様々な観点から設定することができる。ただし、特定領域10近傍に付されたマークMを示す特定画像20が表示されないことは、通常の演出とは異なる特殊な演出(レアな演出)であるといえるため、発生する確率が低く設定されていることが好ましい。例えば、いわゆる保留内連チャンが2回連続で発生することが確定した場合(既に取得された特図2保留のうちの二つが大当たりとなる場合)に特殊演出が発生しうるものとすることが考えられる。
○第六具体例
特定演出において、特定画像20の態様が変化しうるものとしてもよい。つまり、特定領域10に遊技球が進入したことを契機に特定画像20の初期態様が表示され、その後当該初期態様が変化する可能性があるものとし、変化後の態様である最終態様により上記実施形態にて説明したような利益の示唆がなされるものとする。なお、当該変化は、第一利益や第二利益が得られる蓋然性が高まる方向に発生するものとする。すなわち、上記実施形態に則していえば、第一要素であれば「白」から「赤」への変化が、第二要素であれば「通常形状」から「特別形状」への変化が発生するものとする。
また、このように特定画像20の態様は遊技者の有利な方向に変化しうるのであるから、初期態様を固定にして演出を分かりやすくすることも考えられる。初期態様は、あくまで基準として表示されるものであって、利益を示唆するものではないから、遊技者にとって最も好ましくない(各利益が得られる蓋然性が最も低い)態様とするとよい。すなわち、上記実施形態に則していえば、第一要素「白」、第二要素「通常形状」が常時初期態様として設定される構成とする。このようにすれば、特定演出は、「遊技者にとって最も好ましくない」態様の特定画像20が、各利益が得られる蓋然性が高まる方向に変化するかもしれないことを遊技者に示すという分かりやすい形態となる。
初期態様から最終態様への変化は、複数段階に亘るもの(段階的に変化するもの)としてもよいし、一段階で変化するものとしてもよい(なお、複数段階に亘る構成とするのであれば、第一要素や第二要素の種類の数を上記実施形態よりも多くすることが好ましい)。初期態様が最終態様となる(変化が生じない)ことがあってもよい。また、所定条件を満たさなければ最終態様が表示されない設定としてもよいし、所定条件を満たさなくても強制的に最終態様が表示される設定としてもよい。
特定画像20の態様が変化する様を示す演出の形態としては種々考えられる。例えば、遊技者が操作可能な操作手段60(押しボタン等)(図1参照)を設け、当該操作手段60を操作させることで、特定画像20の態様が変化しうる構成とすることが考えられる。遊技者に対し、操作手段60を一回のみ操作する(単操作)を促し、当該操作を契機として特定画像20の態様が変化する可能性がある構成とすることや、操作手段60の複数回操作(いわゆる連打)や、操作手段60の維持操作(いわゆる長押し)を促し、それにより特定画像20の態様が変化する可能性がある構成とすることが考えられる。図10に示した例は、初期態様の特定画像20が示された(図10(a)参照)後、遊技者に対して操作手段60の連打操作が要求され(図10(b)参照)、それを契機として特定画像20の態様が変化し、操作要求が終了した後最終態様の特定画像20が示される(図10(c)参照)というものである。
また、特定演出は、特定領域10に遊技球が進入したことを契機に特定画像20が表示されるものであるところ、特定画像20が表示された後の特定領域10への遊技球の進入を契機として特定画像20の態様が変化しうる構成とすることが考えられる。上記実施形態に則していえば、4ラウンド目の単位遊技における一個目の遊技球の特定領域10への進入を契機として特定画像20が表示される(図11(a)参照)。そして、4ラウンド目の単位遊技における二個目以降の遊技球の特定領域10への進入を契機として特定画像20の態様が変化しうる構成とする(図11(b)(c)参照)。4ラウンド目の単位遊技の終了間際や次ラウンド(5ラウンド)目の単位遊技において、最終態様の特定画像20が示される(図11(c)参照)ようにする。このようにすることで、特定領域10へ遊技球を進入させつつ、特定画像20が変化することを願う演出形態とすることが可能である。
○第七具体例
上記実施形態では、第一要素が「色」であり、第二要素がVの「形」であることを説明したが、特定画像20を構成する要素であれば適宜変更可能である。画像の大きさ、画像に付されている模様、画像(動画)の動き等、態様の差として視覚的に表れる要素であればどのようなものであってもよい。
○第八具体例
上記実施形態では、第一利益が「単位遊技の数」であり、第二利益が「保留内連チャンの有無」であることを説明したが、遊技者が得る直接的な利益に関するものであれば特定演出により示唆される対象としての利益はどのようなものであってもよい(第一利益と第二利益が異なるものであればよい)。上記実施形態とは逆の設定、すなわち第一利益が「保留内連チャンの有無」であり、第二利益が「単位遊技の数」である設定としてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
○手段1
遊技球の進入が遊技者にとって有利な事象の発生の契機となる特定領域と、前記特定領域に遊技球が進入したことを契機に特定画像を表示装置に表示する特定演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記特定画像の態様により、遊技者が享受する利益が示唆されることを特徴とする遊技機。
上記遊技機は、特定領域に遊技球が進入したことを契機に表示される特定画像の態様により、遊技者が享受する利益が示唆されるものである。そのため、遊技者は特定画像の態様にも注目することになり、遊技の趣向性を向上させることが可能である。
○手段2
前記特定画像を構成する要素として第一要素が設定されており、当該第一要素の態様により、遊技者が享受する第一利益が示唆されることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このように特定画像を構成する一部の要素により利益示唆がなされるようにすれば、遊技者は特定画像の具体的な態様に注目することになる。
○手段3
前記特定画像を構成する要素として第二要素が設定されており、当該第二要素の態様により、遊技者が享受する第一利益および当該第一利益とは異なる第二利益が示唆されることを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
このように、第二要素が、第一利益のみならず、第二利益も示唆するようにすることで、特定画像の利益示唆が単純なものではなくなるため、遊技性の深みが増す。
○手段4
前記第二要素が特別態様である前記特定画像が表示されたときには、前記第一利益に関し所定の利益が得られる第一事象、および、前記第二利益に関し所定の利益が得られる第二事象のうちの少なくともいずれか一方の発生が確定することを特徴とする手段3に記載の遊技機。
このようにすることで、第二要素が特別態様であると特定画像が表示されたときには、第一利益および第二利益の少なくとも一方についてはある基準以上の利益が確保できることが確定することになるため、遊技者が一定程度の安心を得ることができる。
○手段5
前記特別態様として、前記第一事象および前記第二事象の一方の発生が確定する第一特別態様と、前記第一事象および前記第二事象の両方の発生が確定する第二特別態様と、が設定されていることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
このように、二種類の利益に関し、一方についてはある基準以上の利益獲得が確定する第一特別態様と、両方ともある基準以上の利益獲得が確定する第二特別態様とを用意しておくことで、演出の幅が広がり、遊技の趣向性をさらに高めることが可能である。
○手段6
当否判定結果が当たりとなったときに、複数の単位遊技を含む当たり遊技が実行される可能性がある遊技機であって、前記第一事象および前記第二事象の一方として、前記単位遊技の数が所定数以上となることが設定され、他方として、前記当たり遊技終了後に前記当否判定結果が当たりとなることが設定されていることを特徴とする手段4または手段5に記載の遊技機。
第一事象(第一利益)および第二事象(第二利益)としては、上記のような事象を例示することができる。
1 遊技機
10 特定領域
20 特定画像(21〜24 第一特定画像〜第四特定画像)
91 表示装置
911 表示領域

Claims (6)

  1. 遊技球の進入が遊技者にとって有利な事象の発生の契機となる特定領域と、
    前記特定領域に遊技球が進入したことを契機に特定画像を表示装置に表示する特定演出を実行する演出実行手段と、
    を備え、
    前記特定画像の態様により、遊技者が享受する利益が示唆されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定画像を構成する要素として第一要素が設定されており、当該第一要素の態様により、遊技者が享受する第一利益が示唆されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特定画像を構成する要素として第二要素が設定されており、当該第二要素の態様により、遊技者が享受する第一利益および当該第一利益とは異なる第二利益が示唆されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第二要素が特別態様である前記特定画像が表示されたときには、前記第一利益に関し所定の利益が得られる第一事象、および、前記第二利益に関し所定の利益が得られる第二事象のうちの少なくともいずれか一方の発生が確定することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特別態様として、
    前記第一事象および前記第二事象の一方の発生が確定する第一特別態様と、
    前記第一事象および前記第二事象の両方の発生が確定する第二特別態様と、
    が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 当否判定結果が当たりとなったときに、複数の単位遊技を含む当たり遊技が実行される可能性がある遊技機であって、
    前記第一事象および前記第二事象の一方として、前記単位遊技の数が所定数以上となることが設定され、他方として、前記当たり遊技終了後に前記当否判定結果が当たりとなることが設定されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の遊技機。

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