JP7454301B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
遊技状態に応じた背景画像(当否抽選結果を報知するための装飾図柄の背景)が表示される遊技機が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2022-043820号公報
本発明が解決しようとする課題は、背景画像を用いて遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技球が進入可能な始動領域と、前記始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される抽選情報に基づき特別抽選を実行する抽選手段と、装飾図柄が変動を開始してから前記特別抽選の結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を実行する演出実行手段と、前記始動領域を狙って遊技球を発射すべき遊技状態として、遊技状態A、および、当該遊技状態Aよりも遊技者に有利な遊技状態Bを設定することが可能な遊技状態設定手段と、を備え、前記遊技状態Bに移行する条件として、遊技者が遊技することにより成立しうる遊技条件、および、遊技者が行うことができず遊技店側が行うことができるリセット操作を契機として成立するリセット条件があり、前記装飾図柄の背景として表示される背景画像として、前記遊技条件成立により移行した前記遊技状態Bにて表示される特別背景画像、および、前記リセット条件成立により移行した前記遊技状態Bにて表示される通常背景画像が設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、背景画像を用いて遊技の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 表示領域に表示された装飾図柄、保留図柄を示した図である。 (a)は特定領域が閉鎖された状態にある単位遊技(大当たり遊技を構成する単位遊技)における大入賞領域内の様子を示した模式図であり、(b)は特定領域が開放された状態にある単位遊技(小当たり遊技)における大入賞領域内の様子を示した模式図である。 本実施形態にかかる遊技機の遊技性(遊技状態の移行)を説明するための図である。 具体例1-1を説明するための図である。 具体例1-2(ループタイプの遊技性)を説明するための図である。 具体例1-2(STタイプの遊技性)を説明するための図である。 具体例1-3を説明するための図である。 背景画像を説明するための図である。 特別背景画像が表示されるケースと通常背景画像が表示されるケースを説明するための図である。 遊技条件成立後の有利第一遊技状態における変動中演出(一回転目)の概要を説明するための図である。 電源投入後の変動中演出(一回転目)の概要を説明するための図(有利第一遊技状態にあるか基準第一遊技状態にあるかが背景画像(通常背景画像)から判別できない状態での変動中演出を説明するための図)である。 具体例2-4(遊技条件成立後の有利第一遊技状態にて閉店を迎えた場合における制御例)を説明するための図である。 具体例2-4(遊技条件成立後の有利第一遊技状態にて閉店を迎えた場合における制御例(図13とは異なる例))を説明するための図である。 具体例2-5を説明するための図である。 具体例2-6を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかるぱちんこ遊技機1(以下、単に遊技機と称する)の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、特に明示した場合を除き、以下の説明における各種画像には、静止画だけでなく動画も含まれるものとする。また、「○○に遊技球が進入(入賞)」等というときは、厳密には当該○○に設けられたセンサが進入した遊技球を検出したことをいう。また、特に明示した場合を除き、以下で説明する各種値(確率等)は増減させることができるものとする。また、以下の説明における、各種領域が「閉鎖」された状態は遊技球が進入不可能な状態であれば、「開放」された状態は遊技球が進入可能な状態であればよく、進入不可能・可能な状態を実現する方法はどのようなものであってもよい。また、特に明示した場合を除き、以下の説明は、異常が発生せず、遊技者が指示通りの遊技を行うこと(遊技者が特殊な遊技を行わず、正常な遊技を行うこと)を前提としたものである。
まず、図1等を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。遊技領域902には、始動領域904、大入賞領域906、アウト口907などが設けられている。
表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認されるものである。なお、一部の図においては、遊技盤90に覆われずに露出する表示領域911の形状を簡略化して記載する(方形状に記載する)が、当該部分の大きさや形状は適宜変更可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
2)遊技性(ゲーム性)
2-1)特別抽選
始動領域904への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(以下、抽選情報と称することもある)が取得される。当該数値を用いて特別抽選(特図抽選)が実行される。本実施形態では、特別抽選の結果態様として、大当たり、小当たり、はずれ、突然時短(C時短)(以下、「突時」と称することもある)が設けられている。抽選情報としての数値が大当たり用数値と同じであれば大当たり、小当たり用数値と同じであれば小当たり、はずれ用数値と同じであればはずれ、突時用数値と同じであれば突時ということになる。なお、「突時」は厳密には当たり(大当たり・小当たり)ではないが、はずれではないため、以下の説明においては特別抽選の結果が突時となることを突時に「当選」ということもある。
本実施形態では、始動領域904として第一始動領域904aと、当該第一始動領域904aとは異なる位置にある第二始動領域904bと、が設けられている。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、それに基づき第一特別抽選(特図1抽選)が実行される。第二始動領域904bに遊技球が進入することを契機として第二抽選情報が取得され、それに基づき第二特別抽選(特図2抽選)が実行される。第一始動領域904aは、遊技領域902の左側(表示領域911の左側)を流下するように遊技球を発射する(いわゆる「左打ち」を行う)ことにより遊技球が進入する領域である。第二始動領域904bは、遊技領域902の右側(表示領域911の右側)を流下するように遊技球を発射する(いわゆる「右打ち」を行う)ことにより遊技球が進入する領域である。本実施形態では、「右打ち」を行った場合に第一始動領域904aに遊技球が進入することはなく、「左打ち」を行った場合に第二始動領域904bに遊技球が進入することはないように設定されている。
大当たりに当選した場合には大当たり遊技が実行される。なお、詳細を後述する小当たりを経た大当たり(遊技)と区別するため、大当たり当選を「直当たり」と称することもある。大当たり遊技は、所定条件成立まで大入賞領域906(常態において閉鎖されている)が開放される単位遊技(いわゆる1「ラウンド」分の遊技のことをいう。以下の説明において「ラウンド」と称することもある)が一または複数回繰り返される。本実施形態では、大入賞領域906に遊技球が10個入賞する入賞条件、および、所定時間が経過する時間条件のいずれか一方が成立することをもって単位遊技が終了(大入賞領域906が閉鎖)する。大当たり遊技が含む単位遊技の数(ラウンド数)が多くなるほど、当該大当たり遊技にて得られる遊技者の利益(利益の期待値)が大きくなる。本実施形態では、大入賞領域906は遊技領域902の右側に設けられており、遊技者は遊技領域902の右側に遊技球が進入するよう遊技する(いわゆる「右打ち」を行う)。
小当たりに当選した場合には小当たり遊技が実行される。小当たり遊技は、大入賞領域906が開放されるとともに、当該大入賞領域906内に設けられた特定領域906xが開放されるものである(図3(b)参照)。当該特定領域906xの付近には「V」の文字が付されており、当該特定領域906xを遊技者に示す文言として当該「V」が用いられる。特定領域906xは常態において閉鎖されているものである(図3(a)参照)ところ、小当たり当選時には開放される(図3(b)参照)。なお、大入賞領域906には二つの出口領域が設けられており、大入賞領域906に進入した遊技球は当該二つの出口領域のいずれかを通過することになる。当該二つの出口領域のうちの一方が特定領域906xとされている。当該出口領域のそれぞれにはセンサが設けられており、当該出口領域のいずれかを通過した遊技球が大入賞領域906に入賞したものと扱われる。つまり、特定領域906xに進入した遊技球は、大入賞領域906に進入したものでもある。
特定領域906xに遊技球が進入したとき(図3(b)参照)には、大当たり遊技が実行される。つまり、抽選により大当たりに当選することだけでなく、小当たりを経由して大当たりを獲得することができる(大当たりを獲得するためには、1つの遊技球が特定領域906xに進入すればよい)。なお、大入賞領域906外に特定領域906xが設けられた構成としてもよい。
小当たり遊技は、それを経て獲得した大当たり遊技の1ラウンド分の単位遊技とみなされる。例えば、小当たりを経由した10ラウンド大当たり(単位遊技が10回実行される大当たり)とは、小当たり遊技(大入賞領域906が開放されるとともに特定領域906xが開放される遊技)が1ラウンド目の遊技として、その後の大当たり遊技として実行される大入賞領域906の開放が2~10ラウンド目の遊技として実行される(特定領域906xに遊技球が進入しなかった場合には当該2~10ラウンド目の遊技が実行されず、小当たり遊技のみで終了する)。なお、直当たりである10ラウンド大当たりは、小当たり遊技を含むことなく、10回のラウンドが実行される。小当たり遊技は、大当たり遊技を構成する単位遊技と同様、時間条件および入賞条件(本実施形態では10個入賞)の少なくともいずれか一方が成立することにより終了する。継続的に遊技球を発射していれば先に入賞条件が成立することになるから、小当たり遊技においては一回の単位遊技と同様の賞球を得ることができる。
本実施形態では、小当たりに当選した場合に大入賞領域906とともに特定領域906xが開放されることになる(図3(b)参照)が、その時間は、当該特定領域906xに遊技球を進入させるために十分な長さが確保される。特定領域906xは遊技領域902の右側に設けられており、特定領域906xに遊技球を進入させるためには遊技者は右打ちを行うところ、継続的に右打ちを行っていればほぼ確実に特定領域906xに遊技球が進入する。小当たり当選時には表示領域911に右打ちを実行する旨の指示が出されるため、遊技者はそれに従うだけでよい。指示が出されてから10数秒遅れて右打ちを開始しても、ほぼ確実に遊技球が特定領域906xに進入するように設定されている。このように、本実施形態では、実質的には「小当たり当選=大当たり当選」となる(小当たり当選が大当たり獲得に結びつく)設定である。なお、本実施形態では、大当たり遊技を構成する単位遊技においては、特定領域906xは閉鎖された状態(図3(a)参照)にある。
なお、本実施形態にかかる遊技機1のように、大当たり当選時だけでなく、小当たり当選時にも大当たりを獲得できる可能性がある遊技機は「一種二種混合機」等と称される(小当たり経由での大当たりの獲得は「二種」の遊技性である)。
大当たり(小当たり経由を含む)の種類としては、大きく、第一大当たりおよび第二大当たりに区分けされる。各遊技状態の詳細については後述するが、第一大当たりは大当たり遊技終了後に第一遊技状態に移行する大当たりであり、第二大当たりは大当たり遊技終了後に第二遊技状態(遊技状態H(以下単に状態Hと称することもある))に移行する大当たりである。また、第一大当たりは第一大当たりAおよび第一大当たりBに区分けされる。各遊技状態の詳細については後述するが、第一大当たりAは大当たり遊技終了後に有利第一遊技状態(遊技状態A(以下単に状態Aと称することもある))に移行する大当たりであり、第一大当たりBは大当たり遊技終了後に基準第一遊技状態(遊技状態B(以下単に状態Bと称することもある))に移行する大当たりである。遊技状態は、基準第一遊技状態、有利第一遊技状態、第二遊技状態の順で遊技者に有利である(第二遊技状態が最も有利である)ため、大当たり遊技終了後に移行する遊技状態でみれば、第一大当たりB、第一大当たりA、第二大当たりの順で遊技者に有利である(第二大当たりが最も有利である)といえる。なお、大当たりや状態に付す「A」や「B」の文字は、それぞれを区別するために付したものであって、その文字自体が何らかの意味を持つものではない。
大当たり遊技のラウンド数は適宜設定することができる。本実施形態では、全て10ラウンド大当たりとされている。
特別抽選結果は、表示領域911に表示される装飾図柄80(図2参照)により報知される。本実施形態では、それぞれが複数種の装飾図柄80を含む三つの装飾図柄群80gが設定される。具体的には、表示領域911の左側に表示される左装飾図柄群80gL、右側に表示される右装飾図柄群80gR、左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの間に表示される中装飾図柄群80gCの三つである。各装飾図柄群80gから選択されて表示された三つの装飾図柄80(左装飾図柄80L、右装飾図柄80R、中装飾図柄80C)の組み合わせにより抽選結果が報知される。当該三つの装飾図柄群80gが変動を開始してから、当該変動が停止して抽選結果を示す組み合わせが表示されるまでの演出が変動中演出(以下、特に明示することなく「変動」や「回転」というときは当該変動中演出を指すものとする)である。なお、一部の図面においては、装飾図柄80の図示を省略する。本実施形態では、大当たりおよび小当たり(大当たりを獲得できる小当たり)となった時には、同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いである「当たり組み合わせ」が表示される。突時となったときには「突時組み合わせ」が表示される。突時組み合わせは、当たり組み合わせと異なる態様であればよい。詳細は後述するが、本実施形態では突時Hと突時Bが設けられているため、突時Hとなったときには「突時H組み合わせ」が表示され、突時Bとなったときには「突時B組み合わせ」が表示される。本実施形態では、「突時H組み合わせ」は左から「1・3・5」の組み合わせとされ、「突時B組み合わせ」は左から「2・4・6」の組み合わせとされている。はずれとなった時には、「はずれ組み合わせ」が表示される。はずれ組み合わせは、当たり組み合わせおよび突時組み合わせ(突時H組み合わせ、突時B組み合わせ)のいずれとも異なるものである。ただし、突時組み合わせは、同じ種類で揃ったものではなく、はずれに見えるものでもあるから、突時当選を示す変動では変動終了時に突時組み合わせが表示領域911の外縁近傍に小さく表示される(当たり変動やはずれ変動の終了時における当たり組み合わせやはずれ組み合わせの表示態様よりも目立たない態様(組み合わせを構成する装飾図柄80が小さく表示される態様)とされる)。
なお、装飾図柄80以外の図柄(別図柄;図示せず)が表示されるようにしてもよい。例えば、本実施形態では、小当たり当選時および大当たり当選時にはいずれも同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示されるところ、大当たりに当選したときと小当たりに当選したときとでは、別図柄の態様が異なる(別図柄により大当たりに当選したのか小当たりに当選したのか区別できる)ようにしてもよい。また、突時当選時には、別図柄は、当たり(大当たり、小当たり)時およびはずれ時のいずれとも異なる態様(別図柄により突時に当選したのが把握できる態様)とされるようにしてもよい。別図柄は、表示領域911に表示されるものであってもよいし、表示領域911外に表示される(表示領域911外に表示されるランプ等の点灯パターン)であってもよい。
2-2)遊技状態
遊技者が大当たり獲得を目指して遊技する遊技状態は、大まかに第一遊技状態と第二遊技状態に区分けされる(図4参照)。第一遊技状態は第一始動領域904aを狙って遊技球を発射すべき(いわゆる「左打ち」を行うべき)遊技状態である。第一遊技状態にて遊技者が「右打ち」を行うと、遊技者は目論見通りの利益を享受することができなくなる(「左打ち」を行った場合に比して享受できる利益が著しく低下する)から、「右打ち」を行っていることが検出された場合には「左打ち」を行うよう注意が促される。一方、第二遊技状態は第二始動領域904bを狙って遊技球を発射すべき(いわゆる「右打ち」を行うべき)遊技状態である。第二遊技状態にて遊技者が「左打ち」を行うと、遊技者は目論見通りの利益を享受することができなくなる(「右打ち」を行った場合に比して享受できる利益が著しく低下する)から、「左打ち」を行っていることが検出された場合には「右打ち」を行うよう注意が促される。
第一遊技状態は、有利第一遊技状態(状態A)と基準第一遊技状態(状態B)に区分けされる。有利第一遊技状態は、低開閉モード(詳細は後述)が設定された状態である。基準第一遊技状態は、高開閉モード(詳細は後述)が設定された状態である。詳細は後述するが、この開閉モードの違いにより、基準第一遊技状態よりも有利第一遊技状態の方が遊技者にとって有利な状態とされている。また、第二遊技状態(状態H)も、高開閉モードが設定された状態である。第二遊技状態は、遊技者にとって最も有利な状態(最高状態)である。本実施形態では、第二遊技状態は「○○ラッシュ」と名付けられている。
2-3)開閉モード
開閉モードとして低開閉モードと高開閉モードが設けられている。低開閉モードはいわゆる時短が無い状態(時短無の状態)であり、高開閉モードはいわゆる時短が有る状態(時短有の状態)である。低開閉モードと高開閉モードは、第二始動領域904bの開放されやすさが異なる。第二始動領域904bは、常態において閉鎖されている領域(閉鎖されているときには遊技球は進入不可能)であり、普通抽選に当選することで開放される領域である(いわゆる「電チュー(領域)」である)。普通抽選は、普通領域905に遊技球が進入することを契機として実行される。普通領域905は、遊技領域902の右側に設けられている(図1参照)。つまり、「右打ち」を行った場合に遊技球が進入可能な位置に設けられている。第二始動領域904bが開放状態にある際には、「右打ち」を行うことで比較的容易に当該第二始動領域904bに遊技球が進入することになる。
低開閉モードが設定されているときにおける普通抽選に当選する確率よりも、高開閉モードが設定されているときにおける普通抽選に当選する確率の方が高い。低開閉モードが設定されているときにおける普通抽選に当選する確率が0%であってもよい。また、高開閉モードが設定されているときにおける普通抽選に当選する確率が100%であってもよい。そのため、基本的には、低開閉モードが設定されているときよりも、高開閉モードが設定されているときの方が、第二始動領域904b(始動領域904)に遊技球が進入しやすく、遊技者にとって有利であるといえる。ただし、詳細を後述する通り、有利第一遊技状態と基準第一遊技状態とはこのような関係に無い。
低開閉モードが設定されている状態においては、特別抽選を契機として高開閉モードに移行する可能性がある。具体的には、特別抽選の結果が「突時」となった場合には、その変動が終了した後、高開閉モード(時短有の状態)への移行が実行される(次変動から「高開閉モード」となる)。すなわち「突時」は、大当たり遊技を経ることなく遊技状態の移行が生じるものであり、いわば「遊技状態移行(高開閉モードへの移行)の権利」を取得することになる抽選結果であるといえる。一方、既に高開閉モードにある場合には、このような大当たり遊技を経ないモード移行は生じない(「突時」には当選しない)。すなわち、既に「時短有」の状態にあるのであるから、大当たりを経ずにいきなり「時短有」の状態には移行しない(あくまで、「時短無」の状態において、大当たりを経ることなく「時短有」の状態への移行が生じ得るということである)。
2-4)保留
本実施形態にかかる遊技機1は、始動領域904に遊技球が進入し、新たな抽選情報が取得されたとき、それよりも先に取得された抽選情報に対応する変動中演出が実行されている場合(装飾図柄80の変動中である場合)には、当該新たな抽選情報を保留情報(保留)として記憶する記憶手段(図示せず)を備える。記憶手段に記憶されている保留情報は保留図柄70として表示されることがある(図2参照)。保留図柄70は、変動中保留図柄71と変動前保留図柄72に区分けされる。変動中保留図柄71は、対応する特別抽選の結果についての変動中演出は開始されているものの、当該変動中演出が終了していない抽選情報(以下、変動中保留情報と称することもある)の存在を示すものである。変動前保留図柄72は、対応する特別抽選の結果についての変動中演出が開始されていない抽選情報(以下、変動前保留情報と称することもある)の存在を示すものである。なお、変動中保留図柄71は、厳密には「保留」(保留情報)ではないが、一般的に「当該変動保留」等と称される(保留の一種と認識されている)ため「保留」の概念に含まれるものとする。また、変動前保留図柄72に対応する特別抽選結果の報知が完了する順番(いわゆる保留「消化順」)は、変動中保留図柄71に近いものほど早い。
変動前保留情報の最大の記憶数は上限が決められている。本実施形態では、第一始動領域904aに入賞することによって得られる変動前保留情報は最大で四つ記憶される(特図1保留の最大記憶数=4である)。一方、第二始動領域904bに入賞することによって得られる変動前保留情報を記憶する領域は設けられていない(特図2保留の最大記憶数=0である)。したがって、本実施形態では、第二始動領域904bに向かって遊技球を発射すべき(右打ちすべき)状態である第二遊技状態では保留図柄70は表示されない。また、第一始動領域904aに向かって遊技球を発射すべき(左打ちすべき)第一遊技状態のうち、有利第一遊技状態は一回転で終了する状態であるため保留図柄70は表示されず、基準第一遊技状態にて保留図柄70が表示される。なお、一部の図面においては、保留図柄70の図示を省略する。
2-5)遊技状態の移行等(図4参照)
所定のリセット操作(遊技機内部にアクセスできる遊技店側(遊技店員)が行うことができる操作であり、遊技者が行うことができる操作ではない)がなされたリセット状態では、有利第一遊技状態(状態A)とされる。なお、当該リセット操作は、電源投入(電源のOFF→ON)ではない。リセット操作がなされず、電源を投入しただけのときには、その前の遊技状態を引き継ぐ。本実施形態では、遊技機1が備えるRAMをリセットする(RAMクリアを行う)ことが、リセット操作とされている。なお、このようなリセット操作(RAMクリアの操作)自体は周知であるため、それを実現するための構成等の説明については省略する。当該リセット操作時に操作される対象のボタン等は、遊技店員が所有する鍵を用いて遊技機内部にアクセスできなければ操作できない箇所に設けられている。
有利第一遊技状態(状態A)においては、遊技者は左打ち遊技を行う。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、当該第一抽選情報に基づく第一特別抽選(特図1抽選)が実行される。有利第一遊技状態での第一特別抽選は、その結果が、1/349で「大当たり」、348/349で「突時」となるように設定されている。つまり、有利第一遊技状態での第一特別抽選は、抽選結果として「はずれ」が生じないものである。「突時」は、突時Hと突時Bに区分けされる。抽選結果が突時Hとなったときには、次変動から第二遊技状態(状態H)に移行する。突時Bとなったときには、次変動から基準第一遊技状態(状態B)に移行する。本実施形態では、突時Hとなる確率が68/349、突時Bとなる確率が280/349とされている。
基準第一遊技状態(状態B)においては、遊技者は左打ち遊技を行う(右打ちを行うべき状態ではない理由は後述する)。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、当該第一抽選情報に基づく第一特別抽選(特図1抽選)が実行される。基準第一遊技状態での第一特別抽選は、その結果が、1/349で「大当たり」、348/349で「はずれ」である。つまり、大当たり確率は有利第一遊技状態と同じであるが、「突時」に当選することはなく、大当たりでなければはずれとなる状態である。換言すれば、基準第一遊技状態は、既に高開閉モード(時短有の状態)であるから、第一特別抽選の結果として「突時」(高開閉モードに移行する権利(後述する特別移行権利)の取得)は生じないということである。大当たりとなった場合の振分け(大当たり振り分け)は、50%が第二大当たり、18%が第一大当たりA、32%が第一大当たりBである。
本実施形態では、基準第一遊技状態において所定回数連続して特別抽選がはずれとなった場合には救済機能が発動する。所定回数の値は適宜設定することができるが、大当たり確率の分母(本実施形態では349)の三倍以上の値とすることが好ましい。本実施形態では所定回数=1324回とされている。救済機能が発動した場合には(1324回連続してはずれとなった変動後は)、大当たり遊技が実行されることなく有利第一遊技状態に移行する。なお、このような救済機能が設けられていない構成としてもよい。
第二遊技状態においては、遊技者は右打ち遊技を行う。第二遊技状態は普通抽選に当選しやすい状態であるため、比較的容易に第二始動領域904bが開放され、当該第二始動領域904bに遊技球が進入することを契機として第二抽選情報が取得される。すなわち、第二遊技状態は、容易に第二始動領域904bに遊技球を進入させることができるいわば「高ベース状態」である。当該第二抽選情報が取得されることを契機として第二特別抽選(特図2抽選)が実行される。第二特別抽選は、その結果が、1/349で「大当たり」、348/349で「小当たり」となるように設定されている(結局のところ、大当たり確率は、どの遊技状態においても同じ(1/349)である)。つまり、抽選結果として「はずれ」はなく、1/1(100%)で当たり(大当たりまたは小当たり)となるようにされている(第二遊技状態は既に高開閉モードであるから、第二遊技状態にて「突時」に当選することはない)。また、第二特別抽選を経て獲得した小当たりは、特定領域906xの開放時間は極めて長く、遊技者が継続的に特定領域906xを狙って遊技球を発射していれば、ほぼ100%の確率で特定領域906xに遊技球が進入する(図3(b)参照)ものである。つまり、第二特別抽選を経て小当たりに当選することは、ほぼ100%の確率で大当たりの獲得に繋がるものであり、実質的には大当たり当選とほぼ同価値である。よって、第二遊技状態は、実質的には1/1(100%)で大当たりを獲得できる状態であるといえ、遊技者にとってもっとも有利な遊技状態(遊技者が目標とすべき状態)である。なお、第二遊技状態は、高開閉モード(時短有の状態)であるから、第二特別抽選の結果として「突時」は生じない。また、第二遊技状態は、第二特別抽選が1回実行されることで終了する状態(特図2抽選が1回実行されることで終了する時短状態)であり、第一特別抽選が実行されても終了しない。上述した通り、第二特別抽選での大当たり確率が実質的には1/1であるから、第二特別抽選が1回実行されることが確保された構成であればよい(実質的な大当たり確率が1/1である以上意味はないが、時短が終了する条件とされた第二特別抽選の実行回数が2回以上である設定としてもよい)。
第二遊技状態にて獲得した大当たり(小当たり経由を含む)の振分け(大当たり振り分け)は、81%が第二大当たりであり、19%が第一大当たりAである。すなわち81%の確率で大当たり遊技終了後再び第二遊技状態に移行する。換言すれば、連荘確率(第二遊技状態の継続確率)が81%であるということである。
基準第一遊技状態は、高開閉モードであるものの、普通抽選に当選した場合における第二始動領域904bの開放時間(遊技球が進入可能となる時間)が極めて短く(不正行為等を行わなければ進入させることができない程度に短く)、第二始動領域904bに遊技球を進入させることが事実上不可能(極めて困難または不可能)とされたものである。したがって、基準第一遊技状態は、同じ高開閉モードである第二遊技状態(高ベース状態)とは異なり、当該高開閉モードの恩恵を受けることができない状態(低ベース状態)であるといえる。したがって、基準第一遊技状態にて右打ちを行うことは、左打ちを行うことよりも遊技者に不利益となる(このような設定であるから、基準第一遊技状態は左打ちを行うべき遊技状態ということになる)。そのため、遊技者は、基準第一遊技状態においては、左打ちを行い、第一始動領域904aに遊技球を進入させること(第一特別抽選)による大当たり獲得を目指して遊技することになる。
2-6)各遊技状態の特性等(図4参照)
同じ第一遊技状態(左打ちすべき状態)である有利第一遊技状態と基準第一遊技状態の違い(遊技者の利益に関する違い)は次のようなものである。有利第一遊技状態における第一特別抽選にて大当たりに当選し、それが第二大当たりであった場合には最高状態である第二遊技状態に移行する(図4の「R11」)。また、有利第一遊技状態は、低開閉モードであるため、第一特別抽選にて「突時」に当選しうる。当該突時が「突時H」(68/349)であった場合には、大当たり(第二大当たり)を経ずとも最高状態である第二遊技状態に移行する(図4の「R12」)。一方、基準第一遊技状態は第一特別抽選にて「突時」に当選することはない。よって、最高状態である第二遊技状態に移行するためには大当たり(第二大当たり)に当選するしかない(図4の「R2」で第二遊技状態に移行するしかない)。このように、有利第一遊技状態と基準第一遊技状態は、最高状態である第二遊技状態に移行するためのルートとして、第二大当たりに当選するルート(大当たりルート)を有している点では共通する(第二大当たりに当選する確率(0.5/349)も同じである)。有利第一遊技状態では、大当たりルートに加え、「突時H」に当選することで大当たりを獲得せずとも第二遊技状態に移行するルート(以下、「突時H」に当選することで得られる大当たり非経由の第二遊技状態への移行権利を「特別移行権利」と、「突時H」に当選することによる第二遊技状態への移行を「大当たり非経由移行」と、称することもある)がある分、基準第一遊技状態よりも有利である(一回の第一特別抽選の価値が高い)ということである。すなわち、有利第一遊技状態は低開閉モードであるがゆえに「突時」に当選しうる状態であり、その分、高開閉モードである基準第一遊技状態(高開閉モードであるがその恩恵を受けることができない状態である)よりも有利であるということである。
上記の通りであるため、有利第一遊技状態における第一特別抽選は、「1/349の大当たり」、「68/349の突時H」が遊技者にとって有利な結果(実質的な「当たり」)であるといえ、「280/349の突時B」が遊技者にとって不利な結果(実質的な「はずれ」)であるといえる。突時Bに当選した場合にはすぐに基準第一遊技状態に移行する(以下、「突時B」に当選することで得られる大当たり非経由の基準第一遊技状態への移行権利を「通常移行権利」と称することもある)ことになるため、有利第一遊技状態は一回の第一特別抽選にて「69/349」(「1/349の大当たり」+「68/349の突時H」)の確率を引くことが遊技者に有利な結果となるという状態である。このことからすれば、有利第一遊技状態は、「1/349の大当たり」に当選することのみが有利な結果である(それ以外は不利な結果(はずれ)である)基準第一遊技状態よりも大きな優位性がある状態であるということがいえる。
なお、有利第一遊技状態での第一特別抽選の結果は、「大当たり」または「突時」であり、はずれはないのであるから、有利第一遊技状態は移行後「一回の特別抽選」しか実行されない(一回の特別抽選の実行後、大当たり当選または遊技状態の移行が必ず生じる)状態であるといえる。そして、有利第一遊技状態の第一特別抽選の結果として最も確率が高い「突時B」となった場合には基準第一遊技状態に移行し、当該基準第一遊技状態では「大当たり」または「はずれ」の第一特別抽選が実行されるのであるから、基準第一遊技状態での遊技は従来の通常遊技状態での遊技(大当たり獲得およびそれを経た有利な遊技状態への移行を目指した遊技)と同じであるといえる。遊技状態のうち、基準第一遊技状態にて特別抽選を受ける頻度が最も多く(滞在時間が最も長く)なり、有利第一遊技状態にて特別抽選を受ける頻度が最も少なく(滞在時間が最も短く)なる。
また、本実施形態では、リセット操作がなされた後は有利第一遊技状態とされる。リセット操作は遊技店側が行うことができるものであるから、遊技店側が任意に有利第一遊技状態とするか否かを選択できる(開店時に有利第一遊技状態をセットしておくかどうかを選択できる)ということである。よって、遊技店側にとって営業形態の幅が広がるという利点がある。
また、本実施形態では、最高状態である第二遊技状態は、連荘確率(継続確率)が81%(第二大当たりの割合)とされるものであるが、それに漏れた場合(19%)には第一大当たりAとなって大当たり遊技後には有利第一遊技状態に移行する。つまり、残念ながら連荘とならなかった(再度第二遊技状態に移行しなかった)場合であっても、有利第一遊技状態に移行して当該有利第一遊技状態の恩恵(「69/349」で遊技者に有利な結果となる抽選)を受けることができる。有利第一遊技状態において0.5/349の「第二大当たり」に当選した場合だけでなく、68/349の「突時H」に当選すれば、大当たり非経由移行が発生してすぐに第二遊技状態に復帰することができる。一回の抽選にて68/349に当選することは現実的な確率であるため、第二遊技状態に復帰すること(いわゆる「引き戻し」)に十分に期待がもてる。
また、本実施形態では、第一遊技状態(有利第一遊技状態、基準第一遊技状態)にて大当たりに当選しても、それが第二大当たりでなければ第二遊技状態には移行しない。ただ、第二大当たりでない場合でも、第一大当たりAである場合には大当たり遊技後有利第一遊技状態に移行することになるから、当該有利第一遊技状態で突時Hに当選することに期待がもてるという遊技性である。
また、本実施形態では、基準第一遊技状態において所定回数(本実施形態では1324回)連続してはずれとなった場合には救済機能が発動して有利第一遊技状態に移行する。つまり、所定回数連続してはずれとなることを契機として、「突時H」に当選する可能性がある(大当たり非経由移行が発生する可能性がある)特別抽選のチャンスが付与されることになる。このようにすることで、基準第一遊技状態(最も不利な状態)での遊技の促進を図ることができる。
以下、上記遊技性に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○具体例1-1
有利第一遊技状態での第一特別抽選で「はずれ」が生じるようにしてもよい。例えば、有利第一遊技状態での第一特別抽選の結果として生じる各事象の確率が、大当たりが1/349、突時Hが40/349、突時Bが40/349、はずれが268/349である設定とする(図5参照)。はずれとなった場合には、遊技状態の移行も発生せず、有利第一遊技状態が継続する。つまり、有利第一遊技状態での第一特別抽選が再び実行される。
このようにすることで、第一特別抽選の結果がはずれとなる限りにおいて有利第一遊技状態が継続するという遊技性となる。別の見方をすれば、突時Bに当選して基準第一遊技状態に移行する(有利第一遊技状態が終了する)よりも前に、大当たりや突時Hに当選するということを目指しつつ、はずれとなった場合には継続する(持ち越される)という遊技性が実現できる。
○具体例1-2
第二遊技状態での第二特別抽選で「はずれ」が生じるようにしてもよい。例えば、第二遊技状態での第二特別抽選の結果として生じる各事象の確率が、大当たりが1/349、小当たりが100/349、はずれが248/349である設定とする。すなわち、直当たりと小当たり経由を含めた大当たりの合算確率が101/349である設定とする(図6、図7参照)。
本例のようにする場合、第二遊技状態の時短回数X(高開閉モードの継続回数)を何回にするかに応じて遊技性が異なる。例えば、時短回数Xを極めて多く(例えば、X=10000回)すれば(図6参照)、次の大当たりまたは小当たりに当選するまで第二遊技状態が継続することが事実上約束された構成、いわゆる「ループタイプ」の遊技性となる(次の大当たりまたは小当たりに当選するまで第二遊技状態が継続する確率が99.9%以上である場合は「ループタイプ」タイプであるとする)。なお、上記実施形態の第二遊技状態のように、時短回数は1回であっても実質大当たり確率が1/1である構成は、次回の大当たり獲得が約束された「ループタイプ」の遊技性であるといえる。
一方、次の大当たりまたは小当たりに当選するまで第二遊技状態が継続するかどうか分からない程度に時短回数Xを少なく(例えば、X=10回)すれば(図7参照)、いわゆる「STタイプ」の遊技性となる。STタイプの遊技性とする場合、第二遊技状態の終了後(X回連続してはずれとなった後)移行する遊技状態は有利第一遊技状態であってもよいし、基準第一遊技状態であってもよい。図7に示した例のように、第二遊技状態の終了後に有利第一遊技状態に移行する構成とすれば、いわゆるST抜け後に再度第二遊技状態に移行するチャンス(突時Hに当選するチャンス)がある遊技性となる。
ループタイプの遊技性とする場合には、第二遊技状態にて獲得しうる大当たりの一部が第二大当たりではない設定とする必要がある(当選しうる大当たりの一部として第一大当たりが設けられている必要がある)(図6参照)。つまり、第二遊技状態から転落する大当たりの振分けが必要である。一方、STタイプの遊技性とする場合には、第二遊技状態にて獲得しうる大当たりの全部が第二大当たりである振分としてもよい(大当たり獲得=連荘となる構成とすることができる)(図7参照)。これとは異なり、一部が第一大当たりである設定としてもよい。
第二遊技状態として、図6のような「ループタイプ」のものと、図7のような「STタイプ」のものの両方が設けられた構成としてもよい。例えば、第二大当たりとして、大当たり遊技終了後に図6のような「ループタイプ」の第二遊技状態に移行する第二大当たりAと、大当たり遊技終了後に図7のような「STタイプ」の第二遊技状態に移行する第二大当たりBが設けられた構成とする。
○具体例1-3
大当たり遊技終了後に基準第一遊技状態に移行する大当たりが設けられていない構成とする。上記実施形態に即して言えば、第一大当たりBが設けられていない構成とする(図8参照)。
このような構成とすることで、第一遊技状態(有利第一遊技状態、基準第一遊技状態)にて大当たりに当選し、それが第二大当たりではない場合(第二遊技状態への移行が実現できなかった場合)であっても、有利第一遊技状態に移行することになる。つまり、大当たりに当選した場合には、最高状態である第二遊技状態へ移行しなかったとしても、有利第一遊技状態には移行することになるという遊技性(大当たり当選時には、最低でも突時H当選のチャンスを得ることができるという遊技性)が実現できる。
3)背景画像の制御
表示領域には、装飾図柄の背景として背景画像10(図9参照)が表示される。本実施形態では、複数種の背景画像10が用意されている。表示される背景画像10の種類によっては、現在の遊技状態を示唆する機能を発現する。なお、背景画像10が同種であるか否かは遊技者が判別できるようにされる。すなわち、遊技者から同一視されるものは同種の背景画像10であるとする。背景画像10が静止画ではなく経時的に変化する動画であるとすれば、ある種の背景画像10が表示されてから同じ時間経過した時点における一コマを切り取った静止画は、同種の背景画像10であれば同じ態様になり、異種の背景画像10であれば異なる態様となる。
背景画像10は、大きく、第一遊技状態にて表示されることがある第一背景画像11(図9(a)参照)と、第二遊技状態にて表示されることがある第二背景画像12(図9(b)参照)に区分けされる。第一背景画像11は第二遊技状態にて表示されることはなく、第二背景画像12は第一遊技状態にて表示されることはない。第二背景画像12は第一背景画像11と異なる態様の画像であればどのようなものであってもよいから具体的な説明を省略する。第二背景画像12に属する背景画像として複数種の画像が設けられた構成としてもよい。本実施形態では、第二遊技状態は「〇〇ラッシュ」と称される状態であるから、当該「〇〇ラッシュ」を含む画像が第二背景画像12として表示領域に表示される。
第一背景画像11に属する背景画像は、通常背景画像111(図9(a-1)参照)と特別背景画像112(図9(a-2)参照)に区分けされる。通常背景画像111は、基本的には、基準第一遊技状態(状態B)で表示される画像である。ただし、後述する通り、所定の条件を満たした場合には有利第一遊技状態(状態A)でも表示されうる。一方、特別背景画像112は、有利第一遊技状態(状態A)にて表示される画像であり、基準第一遊技状態(状態B)にて表示されることがない画像である。換言すれば、特別背景画像112は有利第一遊技状態に対応して設けられた「専用の背景画像」であり、現在の遊技状態が有利第一遊技状態であることを遊技者に対して明確に示すものである。なお、特別背景画像112は、基準第一遊技状態にて表示されることはない(基準第一遊技状態では通常背景画像111が表示される)。
有利第一遊技状態(状態A)において、背景画像10として通常背景画像111が表示されるか特別背景画像112が表示されるかは、有利第一遊技状態に移行することになった条件に応じて変化する。有利第一遊技状態に移行する条件は、遊技条件とリセット条件に区分けされる。遊技条件は、遊技者が遊技しなければ(変動中演出が実行されなければ)成立することがない条件である。上述した通り、本実施形態では第一大当たりAに当選した場合にはその大当たり遊技終了後に有利第一遊技状態に移行することになる(図4参照)ところ、当該第一大当たりAの当選(第一大当たりAの大当たり遊技の終了)は遊技条件の成立であるといえる。一方、リセット条件は、上述したリセット操作(遊技店側(遊技店員)が行うことができる操作であり、遊技者が行うことができる操作ではない)が行われることで成立するものである。一般的にこのようなリセット操作は遊技店の閉店後に行われるものである(遊技店の営業中に行われるものではない)ところ、当該リセット操作を行った場合には遊技店の開店直後はリセット条件成立による有利第一遊技状態が設定されているということになる(図4参照)。なお、上述した通り、電源投入(電源のOFF→ON)はリセット操作には当たらない。つまり、遊技店の閉店後にリセット操作を行わず、電源のOFF→ONのみが行われた場合には、閉店時の遊技状態を引き継ぐ。
遊技条件成立により移行した有利第一遊技状態では、変動開始に備えて待機している装飾図柄の背景画像10として特別背景画像112が表示される(図10(a)参照)。特別背景画像112は、通常背景画像111が含まない要素である示唆要素112sを含む。示唆要素112sは、有利第一遊技状態の特性(基準第一遊技状態には無い点や、基準第一遊技状態よりも優れた点)を表すものとされる。本実施形態における特別背景画像112は、「この一球に勝負をかけろ」の文字および第一始動領域を指し示す画像(矢印)を含むものとされる。これが、有利第一遊技状態の特性を表す示唆要素112sとして機能する。上述した通り、有利第一遊技状態は、「69/349」(「1/349の大当たり」+「68/349の突時H」)が遊技者に有利な結果となる一回の第一特別抽選を受けることができる状態である。端的に言えば、基準第一遊技状態に比して極めて有利な「一回の抽選」を受けることができる状態であるといえる。当該極めて有利な「一回の抽選」を示唆するものとして、上記示唆要素112sが表示されるようにする。すなわち、第一始動領域を指し示す矢印と、「一球に勝負をかけろ」の文字により、第一始動領域に遊技球を進入させることにより行われる一回の抽選が有利なものとなるのではないかということを感じ取ることができる。また、上述した矢印は、第一始動領域を狙って遊技球を発射すべき状況であること(遊技方法)を示す画像でもある。
このように、遊技条件成立により有利第一遊技状態に移行した場合には、有利第一遊技状態に移行したことを遊技者は把握しているであろう(それまでの経緯を遊技者は知っている)から、有利第一遊技状態「専用の背景画像」である特別背景画像112が表示される(図10(a)参照)ようにして、有利第一遊技状態にあることが明確に示されるようにすればよい。
リセット条件成立により移行した有利第一遊技状態では、変動開始に備えて待機している装飾図柄の背景として通常背景画像111が表示される(図10(b)参照)。通常背景画像111は、基本的には基準第一遊技状態で表示される画像であり、特別背景画像112と異なる種類の画像であることが遊技者が認識でき、上記示唆要素112sを含まないものであればその具体的態様はどのようなものであってもよい。
このように構成されていることの理由は以下のとおりである。一般的に遊技者は最も不利な状態である基準第一遊技状態で遊技をやめる(一回転で終了する有利第一遊技状態や最も有利な第二遊技状態で終了することは稀である)。よって、営業時間終了時には基準第一遊技状態にあることが通常である。次営業日の開店までにリセット操作を行い有利第一遊技状態とするか、リセット操作を行わずに基準第一遊技状態のままとする(前営業日の遊技状態を引き継ぐ)かは遊技店側が決めることになる。リセット操作を行った場合には有利第一遊技状態に移行することになるが、当該有利第一遊技状態はリセット条件成立により移行した状態であるため、背景画像10として通常背景画像111が表示された状態となる(図10(b)参照)。
一方、リセット操作が行われなかった場合(電源OFF→ONのみ)でも前営業日が基準第一遊技状態で終了していれば、通常背景画像111が表示された状態となる(図10(b)参照)。なお、営業終了後、次営業日まで電源ONを維持し続けることは通常ではないため、このような状況は想定しないものとする(営業終了後、次営業日までの間にはリセット操作の有無にかかわらず一旦電源がOFFとされるものとする。ただし、リセット操作が行われた場合には、仮に電源がOFFとされなくても有利第一遊技状態に移行し、通常背景画像111が表示された状態となる。)。したがって、次営業日の開店時(全く遊技がなされていないいわゆる朝一状態)に表示される背景画像10の種類(遊技していない状況での表示領域に表示される画像の態様)にて、現在の遊技状態が基準第一遊技状態であるか有利第一遊技状態を見分けることはできないことになる。換言すれば、遊技する前から有利第一遊技状態であるもののみ選択して遊技されてしまうような状況となってしまうことが防止される。
なお、本実施形態では、リセット操作の有無にかかわらず、電源投入後の装飾図柄の組み合わせも予め定められた所定の組み合わせ(本実施形態では左から「1・2・3」の組み合わせ)とされる。つまり、リセット操作の有無にかかわらず、電源投入後は、当該所定の組み合わせの装飾図柄が通常背景画像111の手前に表示された状態にある。よって、装飾図柄の組み合わせからも基準第一遊技状態および有利第一遊技状態のいずれにあるかを見分けることはできない(図10(b)参照)。
本実施形態では、遊技条件成立後の有利第一遊技状態での変動中演出と、リセット条件成立後の有利第一遊技状態での変動中演出とは明確に相違する。つまり、有利第一遊技状態であることの恩恵を受ける可能性がある「一回の第一特別抽選」に対応する変動中演出が明確に相違する。上述した通り、遊技条件成立後の有利第一遊技状態とリセット条件成立後の有利第一遊技状態とでは変動開始前に表示される背景画像10の種類が相違するから、それに合わせた変動中演出が実行される。
遊技条件成立後の有利第一遊技状態では、第一始動領域に遊技球が進入して変動中演出の開始(装飾図柄の変動開始)とともに特別背景画像112が消去される(図11(a)→(b)参照)。特別背景画像112は、第一始動領域に遊技球を進入させるべき状況であること(次の一回転がチャンスであること)を示唆する画像であるから、第一始動領域に遊技球が進入することをもって消去されるようにする。第一特別抽選の結果を報知する具体的な演出はどのようなものであってもよい。本実施形態では、遊技者に対して操作手段60(例えば押ボタン61)の操作を促し(図11(b)参照)、それを契機として第一特別抽選の結果に応じた態様の演出が実行される。上述した通り、大当たりまたは突時Hに当選することが遊技者にとって有利な結果であるから、大当たりまたは突時Hに当選したときには遊技者にとって喜ばしい状況となったことを示す演出(有利演出)(図11(c-1)、(c-2)参照)が実行され、突時Bに当選したときには遊技者にとって残念な状況となったことを示す演出(不利演出)(図11(c-3)参照)が実行される。本実施形態では、大当たり当選時の有利演出(第一有利演出;図11(c-1)参照)と突時H当選時の有利演出(第二有利演出;図11(c-2)参照)を異なる態様としている(装飾図柄の組み合わせではない演出用の画像が異なるという意味である)が、同じ態様のものとしてもよい。また、図示しないが、第一大当たり(第一大当たりA)に当選したときの有利演出と第二大当たりに当選したときの有利演出を異なる態様のものとしてもよい。不利演出は、基準第一遊技状態(××ステージ)に移行することを示す演出とすることが考えられる(図11(c-3)参照)。大当たり当選時には第一有利演出の結末時(変動中演出終了時)に大当たり組み合わせが表示され(図11(c-1)参照)、突時H当選時には第二有利演出の結末時(変動中演出終了時)に突時H組み合わせが表示され(図11(c-2)参照)、突時B当選時には不利演出の結末時(変動中演出終了時)に突時B組み合わせが表示される(図11(c-3)参照)。
なお、遊技条件成立後の有利第一遊技状態での変動中演出を構成するものとして実行される上記演出(図11(b)以降の演出)は、遊技条件成立後の有利第一遊技状態においてしか実行されることがない演出(基準第一遊技状態や第二遊技状態のみならず、リセット条件成立後の有利第一遊技状態でも実行されることがない演出)である。つまり、遊技条件成立後の有利第一遊技状態は、それまで遊技してきた遊技者は有利第一遊技状態にあることを把握しているであろうから、変動中演出を構成する演出としても特別な演出(専用の演出)が実行されるようにして、遊技者にとってチャンスであること(突時Hに当選するチャンスであること)が強調されるようにする。
リセット条件成立後の有利第一遊技状態では、基本的には、基準第一遊技状態における変動と基本的態様に違いがない(遊技者には区別がつかない)変動が実行される。つまり、電源投入後の一変動目は、リセットの有無の区別がつかない演出とされる。第一始動領域に遊技球が進入して装飾図柄の変動が開始されても通常背景画像111は表示されたままである(図12(a)→(b)参照)。上述した通り、リセット操作が行われており有利第一遊技状態にある場合、リセット操作が行われずに基準第一遊技状態にある場合のいずれでも変動開始前の段階にて通常背景画像111が表示されて見分けがつかないようにしているのであるから、変動中もその見分けがつかないようにすることが好ましい。すなわち、有利第一遊技状態および基準第一遊技状態のいずれであるのか変動開始直後すぐに見分けがつくようにするのではなく、有利第一遊技状態および基準第一遊技状態のいずれであっても変動開始後少なくとも所定時間が経過するまでは通常背景画像111が表示されたままとすることで、少なくとも当該所定時間が経過するまではいずれの遊技状態であるか見分けがつかないようにされている。
有利第一遊技状態にて突時Bに当選した場合の変動中演出(図12(a)→(b)→(c-3)というように進行する変動)は、基準第一遊技状態でのはずれである場合の変動中演出と見分けがつかないような態様とされる。また、有利第一遊技状態にて大当たりに当選した場合の変動中演出(図12(a)→(b)→(c-1)というように進行する変動)は、基準第一遊技状態にて大当たりに当選した場合の変動中演出と見分けがつかないような態様とされる。このようにすることで、結果として突時Hに当選して第二遊技状態に移行した場合(図12(a)→(b)→(c-2)というように進行する変動が実行された場合)には有利第一遊技状態であったことが判明することになるが、それ以外の結果である場合にはどちらの遊技状態であったが遊技者には判別できない(断定できない)構成となる。遊技店によっては、リセット操作が行われなかったこと(いわゆる朝一状態にて有利第一遊技状態をセットしていなかったこと)を遊技者に知られたくないと考える可能性もあるであろうから、突時Hに当選した場合を除いては、遊技状態が有利第一遊技状態および基準第一遊技状態のいずれであったのかが判別できないようにしている。
以下、上記背景画像の制御に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○具体例2-1
上記実施形態では、基準第一遊技状態およびそれよりも有利な有利第一遊技状態(リセット条件成立後の有利第一遊技状態)のいずれであるのか(リセット操作が行われたか否か)を容易に判別できないようにするためにいずれの遊技状態でも通常背景画像111が表示されるようにしたものであるが、上記のような遊技状態以外にも適用することができる。すなわち、一方が他方よりも有利な二つの遊技状態のいずれであるのかを遊技者が容易に判別できないようにしたいのであれば、これらの遊技状態について上記実施形態と同様の技術思想を適用することが可能である。
○具体例2-2
特別背景画像112が含む示唆要素112sは、有利第一遊技状態の特性(基準第一遊技状態には無い点や、基準第一遊技状態よりも優れた点)を表すものであればよく、上記実施形態にて説明した示唆要素112s以外のものとすることも考えられる。
例えば、「〇〇チャンス」(「〇〇」は第二遊技状態の名称の少なくとも一部である)といったようにして、第二遊技状態に移行する確率が(基準第一遊技状態よりも)高い状態であることを示唆するような態様とすることが考えられる。また、「突時チャンス」、「C時短チャンス」といったように、突時Hに相当する結果に当選する確率が(基準第一遊技状態よりも)高い状態であることを示唆するような態様とすることが考えられる。また、上記実施形態のように第二遊技状態の終了後に有利第一遊技状態に移行するような設定である場合であれば、「復活チャンス」、「引き戻しチャンス」といったように終了した第二遊技状態に再度移行する確率が高い状態であることを示唆するような態様とすることが考えられる。
○具体例2-3
上記実施形態では、特別背景画像112が有利第一遊技状態であるときしか表示されない画像である(「専用の背景画像」である)こと、換言すれば特別背景画像112が表示された状態は有利第一遊技状態であることが確定する構成であることを説明したが、特別背景画像112が表示されていれば有利第一遊技状態にある蓋然性が高いものの、有利第一遊技状態以外の遊技状態にある可能性もある設定としてもよい。例えば、有利第一遊技状態以外の遊技状態にて、あたかも有利第一遊技状態にあるかのように見せる(有利第一遊技状態であるかもと遊技者に思わせる)ために特別背景画像112が表示されることがある設定としてもよい。
○具体例2-4
極めて稀ではあるが、遊技条件成立による有利第一遊技状態、すなわち特別背景画像112が表示された状態にて閉店を迎える可能性がある。この場合であっても、リセット操作が行われれば(リセット条件が成立すれば)、リセット条件成立による有利第一遊技状態となるのであるから、図10(b)に示したように通常背景画像111が表示された状態となる(次営業日は通常背景画像111の表示でスタートとなる)。
一方、リセット操作が行われなかった場合(電源OFF→ONのみが行われた場合)であっても、電源OFF時(前営業日)の有利第一遊技状態が維持されることになるところ、電源投入後の背景画像10についての制御を以下の(イ)のようにするか、または、(ロ)のようにするかに応じて奏される作用が異なることになる。
(イ)電源OFF時の特別背景画像112が表示された状態が維持されるようにする(図13(特に図13(b))参照)
(ロ)通常背景画像111が表示された状態とする(図14(特に図14(b))参照)
(イ)とした場合には、特別背景画像112が表示されている(図13(b)参照)のであるから、有利第一遊技状態にあることを遊技者が当然に認識可能となる。次営業日のいわゆる朝一状態にて前営業日の有利第一遊技状態が残っていたこと(リセット操作がなされなかったこと)を遊技者は容易に把握することができる。
(ロ)とした場合には、通常背景画像111が表示されている(図14(b)参照)のであるから、それを見ただけでは有利第一遊技状態にあることを断定することはできない。つまり、リセット操作がなされた結果として通常背景画像111が表示されているのか、背景画像からは、前営業日の有利第一遊技状態が残っていることを遊技者が明確に知ることはできない構成となる。
このように、(イ)および(ロ)のいずれとするかに応じ、「前営業日の有利第一遊技状態が残っている」ことを遊技者に明確に知らせるかどうかという点に関し、異なる作用が奏されることになる。
○具体例2-5
基準第一遊技状態にて表示されうる背景画像10として複数種の画像が設けられているものとする。例えば、背景画像X(図15(a-1)参照)、背景画像Y(図15(a-2)参照)、背景画像Z(図15(a-3)参照)の三種類があるものとする。基準第一遊技状態では、所定条件を満たすたびに、背景画像の種類が変化する。各種背景画像10がいわゆる「ステージ」を表すものであるとすれば、当該背景画像10の種類の変化はいわゆる「ステージチェンジ」に相当することになる。このように、基準第一遊技状態にて複数種の背景画像10が表示される場合には、当該複数種の背景画像10のうちのいずれかが通常背景画像111として設定されるようにする。例えば、背景画像Xが通常背景画像111とされているとする。
リセット条件成立により移行した有利第一遊技状態では通常背景画像111、すなわち背景画像Xが表示されるようにする。一方、リセット操作がなされず電源投入(電源OFF→ON)のみがなされた場合にも通常背景画像111、すなわち背景画像Xが表示されるようにする。つまり、仮に、前営業日の終了時点(電源OFF時点)にて表示されていたのが背景画像Yや背景画像Zである(図15(b-1)参照)としても、リセット操作の有無にかかわらず、電源投入後は背景画像Xが表示される(図15(b-2)参照)ようにする。このようにすることで、前営業日が終了した時点にて表示されているのが複数種の背景画像10のいずれであったとしても、リセット操作がなされた場合と同じ通常背景画像111(背景画像X)が表示されるという構成となる。つまり、リセット操作の有無にかかわらず、次営業日の開店時(いわゆる朝一状態)においては背景画像X(基準第一遊技状態にて表示されうる複数種の背景画像10のうちの一種)が表示されることになるから、背景画像10から基準第一遊技状態であるのか有利第一遊技状態であるのかを見抜くことはできない構成となる。
○具体例2-6
上記具体例2-5とは、以下の点で異なるようにする。リセット条件成立により移行した有利第一遊技状態では通常背景画像111、すなわち背景画像Xが表示されるのは同様である(図16(a)参照)。一方、リセット操作がなされず電源投入(電源OFF→ON)のみがなされた場合には前営業日の終了時点(電源OFF時点)にて表示されていた背景画像10の種類が引き継がれるようにする(図16(b)(c)参照)。このようにすると、リセット操作がなされた場合(図16(a)の場合)、または、リセット操作がなされなかったが前営業日の終了時点にて背景画像Xが表示されていた場合(図16(c)の場合)には、次営業日の開店時(いわゆる朝一状態)において背景画像Xが表示された状態となる(図16(a-2)、(c-2)参照)。一方、リセット操作がなされず前営業日の終了時点にて背景画像Yや背景画像Zが表示されていた場合(図16(b)の場合)には、次営業日の開店時(いわゆる朝一状態)において背景画像Yや背景画像Zが表示された状態となる(背景画像Xが表示された状態とはならない)(図16(b-2)参照)。
このようにすることで、いわゆる朝一状態にて、背景画像Yや背景画像Zが表示されていれば(図16(b-2)参照)基準第一遊技状態にあること(リセット操作がなされていないこと)が確定するが、背景画像Xが表示されていれば(図16(a-2)、(c-2)参照)有利第一遊技状態および基準第一遊技状態のいずれの可能性もある(リセット操作がなされている可能性およびリセット操作がなされていない可能性のいずれもある)という構成なる。
4)以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
○手段1
遊技球が進入可能な始動領域と、前記始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される抽選情報に基づき特別抽選を実行する抽選手段と、装飾図柄が変動を開始してから前記特別抽選の結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を実行する演出実行手段と、前記始動領域を狙って遊技球を発射すべき遊技状態として、遊技状態B、および、当該遊技状態Bよりも遊技者に有利な遊技状態Aを設定することが可能な遊技状態設定手段と、を備え、前記遊技状態Aに移行する条件として、遊技者が遊技することにより成立しうる遊技条件、および、遊技者が行うことができず遊技店側が行うことができるリセット操作を契機として成立するリセット条件があり、前記装飾図柄の背景として表示される背景画像として、前記遊技条件成立により移行した前記遊技状態Aにて表示される特別背景画像、および、前記リセット条件成立により移行した前記遊技状態Aにて表示される通常背景画像が設けられていることを特徴とする遊技機。
上記遊技機は、同じ遊技状態Aであっても、遊技条件成立時とリセット条件成立時とでは、表示される背景画像が異なるという面白みのあるものである。
○手段2
前記リセット操作が行われずに電源が投入された後の前記遊技状態Bでは前記通常背景画像が表示されることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすることで、リセット操作の有無にかかわらず電源投入後は通常背景画像が表示されるから、遊技状態Aおよび遊技状態Bのいずれにあるのか(リセット操作の有無)が背景画像から見抜くことができなくなる。
○手段3
前記特別背景画像は、前記遊技状態Aにあるときにしか表示されることがない画像であることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
遊技条件成立を契機として遊技状態Aに移行する場合は、遊技状態Aにあることを遊技者が認識しているであろうから、特別背景画像(遊技状態A「専用の背景画像」)を表示して遊技状態Aにあることを分かりやすく示せばよい。
○手段4
前記特別背景画像は、前記通常背景画像には含まれない要素であって、前記遊技状態Aの特性を表す示唆要素を含むことを特徴とする手段3に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技条件成立を契機として遊技状態Aに移行した場合には、遊技状態Aにあることがより明確に示されることとなる。
○手段5
前記始動領域として、第一遊技状態にあるときに遊技者が狙うべき第一始動領域、および、第二遊技状態にあるときに遊技者が狙うべき第二始動領域が設けられており、前記遊技状態Aおよび前記遊技状態Bは前記第一遊技状態に含まれ、前記遊技状態Aは前記特別抽選を経て大当たりを獲得しなくても前記特別抽選を経て前記第二遊技状態に移行する大当たり非経由移行が発生しうる状態である一方、前記遊技状態Bは前記大当たり非経由移行が発生しない状態であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機。
このように、大当たり非経由移行が発生しうるかどうかが遊技状態Aと遊技状態Bの違いとすることが考えられる。
○手段6
遊技球が進入可能な領域として普通領域が設けられ、前記第二始動領域は、前記普通領域に遊技球が進入することを契機として実行される普通抽選に当選することで開放される領域であり、低開閉モードおよび当該低開閉モードよりも前記普通抽選に当選する確率が高い高開閉モードが設けられ、前記遊技状態Aは、前記低開閉モードが設定された状態であり、前記遊技状態Bは、前記高開閉モードが設定された状態であるものの、前記普通抽選に当選しても前記第二始動領域に遊技球を進入させることが困難または不可能であるため前記第二始動領域を狙って遊技球を発射することが遊技者にとって不利となる状態であり、前記第二遊技状態は、前記高開閉モードが設定された状態であることを特徴とする手段5に記載の遊技機。
上記のように、開閉モード(低開閉モード/高開閉モード)を利用することで、遊技状態Bでは大当たり非経由移行が発生せず、遊技状態Aでは大当たり非経由移行が発生しうる遊技性を作り出すことができる。
1 遊技機
10 背景画像
11 第一背景画像(111 通常背景画像 112 特別背景画像(112s 示唆要素))
12 第二背景画像
60 操作手段(61 押ボタン)
70 保留図柄
80 装飾図柄
904 始動領域(904a 第一始動領域 904b 第二始動領域)
906 大入賞領域
906x 特定領域
91 表示装置
911 表示領域

Claims (2)

  1. 遊技球が進入可能な始動領域と、
    前記始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される抽選情報に基づき特別抽選を実行する抽選手段と、
    装飾図柄が変動を開始してから前記特別抽選の結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を実行する演出実行手段と、
    前記始動領域を狙って遊技球を発射すべき遊技状態として、遊技状態B、および、当該遊技状態Bよりも遊技者に有利な遊技状態Aを設定することが可能な遊技状態設定手段と、
    を備え、
    前記遊技状態Aに移行する条件として、遊技者が遊技することにより成立しうる遊技条件、および、遊技者が行うことができず遊技店側が行うことができるリセット操作を契機として成立するリセット条件があり、
    前記装飾図柄の背景として表示される背景画像として、前記遊技条件成立により移行した前記遊技状態Aにて表示される特別背景画像、および、前記リセット条件成立により移行した前記遊技状態Aにて表示される通常背景画像が設けられており、
    前記リセット操作が行われずに電源が投入された後の前記遊技状態Bでは前記通常背景画像が表示されることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が進入可能な始動領域と、
    前記始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される抽選情報に基づき特別抽選を実行する抽選手段と、
    装飾図柄が変動を開始してから前記特別抽選の結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を実行する演出実行手段と、
    前記始動領域を狙って遊技球を発射すべき遊技状態として、遊技状態B、および、当該遊技状態Bよりも遊技者に有利な遊技状態Aを設定することが可能な遊技状態設定手段と、
    を備え、
    前記遊技状態Aに移行する条件として、遊技者が遊技することにより成立しうる遊技条件、および、遊技者が行うことができず遊技店側が行うことができるリセット操作を契機として成立するリセット条件があり、
    前記装飾図柄の背景として表示される背景画像として、前記遊技条件成立により移行した前記遊技状態Aにて表示される特別背景画像、および、前記リセット条件成立により移行した前記遊技状態Aにて表示される通常背景画像が設けられており、
    前記特別背景画像は、前記遊技状態Aにあるときにしか表示されることがない画像であることを特徴とする遊技機。
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