JP2023081225A - 遊技機 - Google Patents

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Takuto Ichihara
和弘 山本
Kazuhiro Yamamoto
潤 伊藤
Jun Ito
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Abstract

【課題】遊技球が所定の入球領域に入球したことを遊技者に気付かせることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合には動きを伴う示唆画像が表示器に表示されるので、表示器に目線を集中している遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。しかも、所定の入球領域に割付けられた特典の付与を示唆する示唆画像が表示される上に表示領域内の中央部と所定の入球領域との間の偏心部に示唆画像が表示される。この偏心部は所定の入球領域側であるので、示唆画像の態様および表示位置から遊技者に所定の入球領域を特定させることが可能になる。【選択図】図22

Description

本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
上記遊技機には表示器の表示領域内にリーチ演出の画像を表示し、当否の判定結果をリーチ演出の画像を通して遊技者に示唆する構成のものがある。この構成の場合には「当り」と判定されることに応じて特別遊技を行い、特別遊技中に表示器に画像を表示することに応じて特別遊技の興趣を高めることが行われている。
特開2016-158689号公報
上記従来の遊技機の場合には遊技者が表示器の画像に目線を集中している状態では遊技球の入球領域への入球に気付き難い問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は遊技球が所定の入球領域に入球したことを遊技者に気付かせることが可能な遊技機を提供することにある。
請求項1に記載の遊技機は、遊技球が入球可能な複数の入球領域と、演出画像が表示される表示器と、遊技球が前記複数の入球領域のうち所定のものに有効に入球した場合に当該所定の入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を前記表示器の表示領域内に表示する画像表示手段を備え、前記画像表示手段は前記示唆画像として前記所定の入球領域から前記表示器の表示領域内の中央部への向きで動く画像を表示するところに特徴を有する。
上記手段によれば、遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に動きを伴う示唆画像が表示器に表示されるので、表示器に目線を集中している遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。しかも、所定の入球領域に割付けられた特典の付与を示唆する示唆画像が表示される上に所定の入球領域から表示器の表示領域内の中央部への向きで示唆画像が動かされるので、示唆画像の動きの向きから遊技球の入球先が所定の入球領域であると特定させることが可能になる。
本発明によれば、遊技球が所定の入球領域に入球したことを遊技者に気付かせることが可能になる。
本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図) 遊技盤の前面図 演出図柄表示器およびVゾーン間の位置関係を示す図 電気的構成を示すブロック図 (A)(B)は乱数を示す図、(C)は普図当り判定テーブルを示す図、(D)は普図変動時間テーブルを示す図、(E)は補助遊技テーブルを示す図、(F)は大当り判定テーブルを示す図 (a)は特図1用の大当り種別判定テーブルを示す図、(b)は特図1特図2用のリーチ判定テーブルを示す図、(c)は特図1用の変動パターンテーブルを示す図、(d)は特図1保留領域および特図1先読み領域を示す図 (a)は特図2用の大当り種別判定テーブルを示す図、(b)は特図2用の変動パターンテーブルを示す図、(c)は遊技状態判定テーブルを示す図、(d)は特図2保留領域および特図2先読み領域を示す図 大当り図柄および大当り遊技内容間の関係を示す図 大当り遊技パターンを説明するための図 主制御回路のメイン処理を示すフローチャート 主制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート 主制御回路の特図2処理を示すフローチャート 主制御回路の特図1処理を示すフローチャート 特図変動パターンおよび演出図柄遊技の演出内容間の関係を示す図 演出図柄遊技の演出内容を示す図 大当り遊技演出パターンの演出内容を説明するための図 大当り遊技演出パターンの選択テーブルを示す図 大当り遊技演出PFFを示す図 大当り遊技演出PFSを示す図 大当り遊技演出PSFを示す図 大当り遊技演出PSSを示す図 V入賞演出を示す図 (a)~(d)は保留連ラウンド昇格演出を示す図、(e)は保留連ラウンド昇格演出の選択確率を示す図 (a)~(d)は保留連確変昇格演出を示す図、(e)は保留連確変昇格演出の選択確率を示す図 サブ制御回路のメイン処理を示すフローチャート サブ制御回路の受信コマンド解析処理を示すフローチャート 本発明の実施例2を示す図(V入賞演出を示す図) 本発明の実施例3を示す図(V入賞演出を示す図) 本発明の実施例4を示す図(V入賞演出を示す図) 本発明の実施例5を示す図(始動入賞演出2を示す図) 本発明の実施例6を示す図(始動入賞演出1を示す図) 本発明の実施例7を示す図(ラウンド昇格演出および確変昇格演出を示す図) 本発明の実施例8を示す図8相当図
[実施例1]
1.遊技機の構造
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には本体枠2が装着されている。この本体枠2は額縁状をなすものであり、図2に示すように、本体枠2には遊技盤3が支持されている。
外枠1には、図1に示すように、前面枠4が装着されている。この前面枠4は外枠1の前面を前から覆う閉鎖状態および開放する開放状態間で回動可能にされたものであり、前面枠4には透明な窓板5が固定されている。この窓板5は前面枠4の閉鎖状態で遊技盤3に前から隙間を介して対向するものであり、遊技盤3は前面枠4の閉鎖状態で窓板5を通して視認可能にされている。この前面枠4には上皿6および下皿7が上下2段に固定されている。上皿6は遊技球を貯留するものであり、下皿7は上皿6が貯留不能な遊技球を貯留するものである。
前面枠4には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には上皿6から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には発射ハンドル8が連結されている。この発射ハンドル8は、図1に示すように、前面枠4の右下隅部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル8の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
遊技盤3の前面には、図2に示すように、外レール9および内レール10が固定されている。これら外レール9および内レール10間には円弧状の発射通路11が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路11内を下から上へ上昇する。これら外レール9および内レール10は遊技盤3の前面に遊技領域12を区画形成するものである。この遊技領域12は発射通路11の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路11内を上昇する遊技球は発射通路11の出口から遊技領域12内に放出される。この遊技領域12内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域12内に放出された遊技球は複数の遊技釘に衝突しながら遊技領域12内を落下する。
遊技領域12内には、図2に示すように、左打ち領域13および右打ち領域14が設定されている。左打ち領域13は遊技領域12のうち左右方向の中心線に比べて左側の領域であり、発射ハンドル8の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路11の出口から左打ち領域13内に放出される。この遊技球が左打ち領域13内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域14は遊技領域12のうち左右方向の中心線に比べて右側の領域であり、発射ハンドル8の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路11の出口から左打ち領域13を通過して右打ち領域14内に放出される。この遊技球が右打ち領域14内に放出される打ち方を右打ちと称する。
遊技領域12内には、図2に示すように、第1始動口15が固定されている。この第1始動口15は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口15は左打ち領域13および右打ち領域14間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口15内にその上面の入口から容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。この第1始動口15は入球領域に相当する。
遊技領域12内には、図2に示すように、第1始動口15の下に位置して第2始動口16が固定されている。この第2始動口16は右側面が開口するものであり、左打ち領域13内に配置されている。この第2始動口16には開閉部材17が設けられている。この開閉部材17は第2始動口16の右側面を遊技球が入球不能に閉鎖する閉鎖状態および入球可能に開放する開放状態間で移動可能にされたものであり、第2始動口16の開放状態であっても遊技球は左打ち状態で第2始動口16内に入球困難となり、右打ち状態では第2始動口16が開放状態にある場合にその右側面から入球可能になる。この第2始動口16は入球領域に相当する。
遊技領域12内には、図2に示すように、第1大入賞口18が固定されている。この大入賞口18は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、第1開閉部材19を備えている。この第1開閉部材19は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸を中心に回動可能にされたものであり、第1大入賞口18の前面の入口は第1開閉部材19の閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖され、第1開閉部材19の開放状態では遊技球が入球可能に開放される。この第1大入賞口18は右打ち領域14内の右下部に配置されたものであり、遊技球は遊技球の右打ち状態で第1大入賞口18内に入球することが許容される。この第1大入賞口18は入球領域に相当する。
右打ち領域14内には、図2に示すように、第1大入賞口18の上に位置して普図始動口20が固定されている。この普図始動口20は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球がその上面から下面へ通過可能にされている。この普図始動口20は入球領域に相当するものであり、普図始動口20の右斜め上には第2大入賞口21が配置されている。この第2大入賞口21は左側面が開口するものであり、第2開閉部材22を備えている。この第2開閉部材22は起立した閉鎖状態および右から左に向けて上昇傾斜した開放状態間で移動可能にされたものであり、遊技球は第2開閉部材22の閉鎖状態で第2大入賞口21内に入球不能になり、遊技球の右打ち状態でのみ第2開閉部材22に乗って第2大入賞口21内にその左側面から入球可能になる。この第2大入賞口21は入球領域に相当する。
第2大入賞口21には、図3に示すように、球振分け通路23の上端の入口が接続されている。この球振分け通路23は透明な前板および透明な後板間に設けられたものであり、球振分け通路23内は遊技者から前面枠4の窓板5および球振分け通路23の前板を通して視認可能にされている。この球振分け通路23は1個の遊技球が転動可能な横幅寸法を有するものであり、第2大入賞口21に入球した遊技球は球振分け通路23内にその入口から進入した後に球振分け通路23内を一列に上から下へ転動する。
球振分け通路23の下端の出口には、図3に示すように、外れゾーン24の上端の入口およびVゾーン25の上端の入口が接続されている。これら外れゾーン24およびVゾーン25のそれぞれは球振分け通路23の透明な前板および後板間に設けられた縦長な通路状をなすものであり、外れゾーン24内およびVゾーン25内のそれぞれは遊技者から前面枠4の窓板5および球振分け通路23の前板を通して視認可能にされている。これら外れゾーン24およびVゾーン25のそれぞれは入球領域に相当する。
球振分け通路23の出口には、図3に示すように、有色不透明な板状の振分け部材26が設けられている。この振分け部材26は球振分け通路23の透明な前板および後板間に介在されたものであり、遊技者から前面枠4の窓板5および球振分け通路23の前板を通して視認可能にされている。この振分け部材26は外れゾーン24の入口を閉鎖する当り状態およびVゾーン25の入口を閉鎖する外れ状態間で移動可能にされたものであり、振分け部材26の当り状態では球振分け通路23内の遊技球がVゾーン25内にその入口から進入し、振分け部材26の外れ状態では外れゾーン24内にその入口から進入する。この遊技球が外れゾーン24またはVゾーン25に振分けられる挙動は遊技者から視認可能にされている。これら外れゾーン24内およびVゾーン25内には、図3に示すように、外れセンサ27およびVセンサ28がそれぞれに設けられており、外れセンサ27は外れゾーン24内に遊技球が進入した場合に外れ信号を出力し、Vセンサ28はVゾーン25内に遊技球が進入した場合に当り信号を出力する。
前面枠4には、図1に示すように、半球形ボタン29および剣形ボタン30が設けられている。半球形ボタン29は上皿6の前に配置されたものであり、遊技者が手指で下方へ押込み操作可能にされている。剣形ボタン30は上皿6の右に配置されたものであり、遊技者が手指で下方へ押込み操作可能にされている。
遊技盤3には、図2に示すように、左下隅部に位置してLED表示器31が設けられており、LED表示器31には普図当否判定結果および特図当否判定結果に加えて大当り種別の判定結果が表示される。遊技盤3には演出図柄表示器32が設けられている。この演出図柄表示器32はカラー液晶表示器からなるものであり、演出図柄表示器32の横長な長方形状の液晶画面には演出図柄遊技の映像および大当り遊技演出の画像が表示される。この演出図柄表示器32は表示器に相当し、演出図柄表示器32の液晶画面は表示領域に相当する。
遊技盤3には、図2に示すように、有色不透明な装飾枠33が設けられている。この装飾枠33は前から見て演出図柄表示器32を取り囲む枠状をなすものであり、演出図柄表示器32の液晶画面は遊技者から前面枠4の窓板5および装飾枠33の開口部34を通して視認可能にされている。この装飾枠33には装飾部材35が設けられている。この装飾部材35は退避位置(破線参照)および演出位置(二点鎖線参照)間で上下方向へ直線的に移動可能にされたものであり、退避位置では装飾枠33の後方に収納されることに応じて遊技者から視認不能となり、演出位置では演出図柄表示器32の液晶画面に前から重なることに応じて遊技者から視認可能になる。この装飾部材35は演出部材に相当し、退避位置は第1の位置に相当し、演出位置は第2の位置に相当する。
2.遊技機の電気的構成
図4の主制御基板50は主制御回路51が搭載されたものである。この主制御回路51はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUを有している。この主制御回路51は特図抽選と特図の可変表示と大当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図の可変表示と補助遊技等の遊技利益に関する制御を行うものであり、主制御回路51のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと大当り判定テーブルと大当り種別判定テーブルとリーチ判定テーブルと特図変動パターン判定テーブルと大当り遊技制御テーブルと当り判定テーブルと補助遊技制御テーブル等が格納され、主制御回路51のRAMには特図保留領域および先読み保留領域等が設定されている。この主制御回路51は特別遊技手段および遊技状態設定手段に相当する。
主制御回路51には第1始動口センサ52と第2始動口センサ53と普図センサ54と第1大入賞口センサ55と第2大入賞口センサ56と外れセンサ27とVセンサ28が接続されている。第1始動口センサ52は第1始動口15に入球した遊技球を検知し、第2始動口センサ53は第2始動口16に入球した遊技球を検知し、普図センサ54は普図始動口20を通過した遊技球を検知する。第1大入賞口センサ55は第1大入賞口18に入球した遊技球を検知し、第2大入賞口センサ56は第2大入賞口21に入球した遊技球を検知し、外れセンサ27は外れゾーン24に進入した遊技球を検知し、Vセンサ28はVゾーン25に進入した遊技球を検知する。これら各センサは遊技球を検知した場合にその検知内容に応じた信号を主制御回路51に出力する。
主制御回路51には第2始動口ソレノイド57と第1大入賞口ソレノイド58と第2大入賞口ソレノイド59と振分けソレノイド60が接続されている。第2始動口ソレノイド61は第2始動口16の開閉部材17を操作するものであり、第1大入賞口ソレノイド62は第1大入賞口18の第1開閉部材19を操作するものであり、第2大入賞口ソレノイド63は第2大入賞口21の第2開閉部材22を操作するものであり、振分けソレノイド60は振分け部材26を操作するものである。この主制御回路51にはLED表示器31が接続されており、主制御回路51はLED表示器31の表示内容を制御することに応じて可変表示を行う。
図4の払出制御基板70はマイクロコンピュータを主体とする払出制御回路71が搭載されたものであり、主制御回路51は第1始動口センサ52と第2始動口センサ53と第1大入賞口センサ55と第2大入賞口センサ56からのそれぞれの信号を検出した場合に払出制御回路71に払出コマンドを送信する。この払出制御回路71には賞球払出装置72が接続されており、払出制御回路71は主制御回路51からの払出コマンドを検出した場合に賞球払出装置72を駆動することに応じて上皿6に単位個数の遊技球を賞球として払出す。
図4のサブ制御基板80はマイクロコンピュータを主体とするサブ制御回路81が搭載されたものであり、主制御回路51はサブ制御回路81に遊技の進行状況に応じたコマンドを送信する。このサブ制御回路81はROMとRAMとCPUとリアルタイムクロック(RTC)を有するものであり、ROMにはメイン処理用と受信割り込み処理用と1msタイマ割り込み処理用と10msタイマ割り込み処理用のプログラムが格納されている。RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMの複数のプログラムを主制御回路51からのコマンドに応じて実行するものである。このサブ制御回路81にはボタンスイッチ82およびボタンスイッチ83が接続されており、サブ制御回路81はボタンスイッチ82の電気的な状態に応じて半球形ボタン29の操作状態を検出し、ボタンスイッチ83の電気的な状態に応じて剣形ボタン30の操作状態を検出する。
図4の画像制御基板90はマイクロコンピュータを主体とする画像制御回路91が搭載されたものであり、サブ制御回路81は主制御回路51からのコマンドに基づいて演出図柄表示器32の表示内容を設定し、画像制御回路91に表示内容の設定結果を送信する。この画像制御回路91は演出手段および画像表示手段に相当するものであり、ROMとRAMとCPUとCGROMとVRAMとVDPを備えている。ROMは画像データを指定するための画像制御用のプログラムが格納されたものであり、RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのプログラムを実行するものである。CGROMは演出図柄表示器32に画像を表示するための静止画データおよび動画データが格納されたものであり、VDPはCPUからの指令に応じてCGROMから画像データを読出すものである。このVDPは画像データの読出し結果をVRAMに展開し、画像データの展開結果を合成してVRAMのフレームバッファに描画し、画像の描画結果をRGB信号として演出図柄表示器32に出力するものであり、演出図柄表示器32にはVDPからのRGB信号に応じて画像がカラーで表示される。この画像制御回路91は演出手段と画像表示手段に相当する。
図4のランプ制御基板100には複数の枠ランプ101と複数の盤面ランプ102と装飾部材ソレノイド103が接続されている。複数の枠ランプ101は前面枠4を電飾するものであり、複数の盤面ランプ102は装飾枠33を電飾するものであり、装飾部材ソレノイド103は装飾部材35を移動操作するものであり、ランプ制御基板100はサブ制御回路81からのコマンドに応じて複数の枠ランプ101と複数の盤面ランプ102と装飾部材ソレノイド103を駆動制御する。音声制御基板110は複数のスピーカ111を駆動制御することに応じて複数のスピーカ111から音声と楽曲と効果音を出力するものである。
3.遊技機能
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口20を通過した場合には図5(B)の普通図柄当否判定用乱数の値が取得され、図5(C)の普図当否判定テーブルから普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。
3-1-2.普図変動表示
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が行われる。この普図変動表示はLED表示器31の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は図5(D)の普図変動パターンテーブルのデータに基づいて設定される。この普図変動パターンテーブルは「時短状態」および「非時短状態」のそれぞれに変動時間を割付けたものであり、「時短状態」では普図変動表示時間「1秒」が設定され、「非時短状態」では普図変動表示時間「30秒」が設定される。この「時短状態」は遊技者に有利な状態に相当する。
3-1-3.普図補助遊技
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には図5(E)の補助遊技テーブルから現在の遊技状態に応じた補助遊技パターンが選択され、補助遊技パターンの選択結果で補助遊技が開始される。この補助遊技は第2始動口21を開放状態とするものであり、「時短状態」では第2始動口21の1回の長時間(30秒)の開放が補助遊技として実行され、「非時短状態」では第2始動口21の1回の短時間(1秒)の開放が補助遊技として実行される。
3-2.特図1遊技
3-2-1.特図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口15に有効に入球した場合には図5(A)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と変動パターン乱数の値とリーチ判定用乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~リーチ判定用乱数の値の取得結果が1組の特図1遊技データとして特図1保留領域に格納される。この特図1保留領域には、図6(d)に示すように、特図1保留領域1~4が設定されており、特図1遊技データは取得された順に「特図1保留領域4」「特図1保留領域3」「特図1保留領域2」「特図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特図1保留領域1~4の全てに特図1遊技データが格納されている場合には「特図1保留領域4」の特図1遊技データが最も古く、「特図1保留領域1」の特図1遊技データが最も新しい。これら特図1保留領域1~4の全てに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「4」であると称し、特図1保留領域2~4の3つに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「3」であると称し、特図1保留領域3~4の2つに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「2」であると称し、特図1保留領域4の1つに特図1遊技データが格納されている状態を特図1保留数が「1」であると称し、特図1保留領域1~4のいずれにも特図1遊技データが格納されていない状態を特図1保留数が「0」であると称す。
3-2―2.特図1抽選
「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特図1遊技と特図2遊技と大当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態で「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されている場合には「特図1保留領域4」から特別図柄当否判定用乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では図5(F)の高確率状態用の特図当否判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じた当否の判定結果が取得され、「通常確率状態」では図5(F)の通常確率状態用の特図当否判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じた当否の判定結果が取得される。この「高確率状態」は遊技者に有利な状態に相当する。
高確率状態用の特図当否判定テーブルから「外れ」の判定結果が取得された場合および通常確率状態用の特図当否判定テーブルから「外れ」の判定結果が取得された場合のそれぞれには「特図1保留領域4」からリーチ判定用乱数の値の格納結果が検出され、「時短状態」では図6(b)のリーチ判定用テーブルのうち「時短状態」の欄からリーチ判定用乱数の値の検出結果に応じたリーチ有無の判定結果が検出され、「非時短状態」では図6(b)のリーチ判定用テーブルのうち「非時短状態」の欄からリーチ判定用乱数の値の検出結果に応じたリーチ有無の判定結果が検出される。
高確率状態用の特図当否判定テーブルから「大当り」の判定結果が検出された場合および通常確率状態用の特図当否判定テーブルから「大当り」の判定結果が検出された場合のそれぞれには「特図1保留領域4」から大当り種別決定用乱数の値の格納結果が検出され、図6(a)の特図1用の大当り種別決定用テーブルから大当り種別決定用乱数の値の検出結果に応じた大当り種別が検出される。
「大当り」の判定結果が検出されることに応じて大当り種別が検出された場合には「特図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、「非時短状態」では図6(c)の非時短状態用の変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択され、「時短状態」では図6(c)の時短状態用の変動パターンテーブルから特定の特図変動パターンおよび特定の特図変動表示時間が選択される。
「外れ」の判定結果が検出された場合には「特図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出される。この変動パターン乱数の値の格納結果が時短状態で検出された場合には図6(c)の時短状態用の変動パターンテーブルから特定の特図変動パターンおよび特定の特図変動表示時間が選択され、非時短状態で検出された場合にはリーチ有無の判定結果に応じた異なる態様で特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。「リーチ有り」の判定結果が検出された場合には図6(c)の非時短状態用の変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択され、「リーチ無し」の判定結果が検出された場合には図6(c)の非時短状態用の変動パターンテーブルから特図1保留数と変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。
3-2―3.特図1変動表示
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図1変動表示が開始される。この特図1変動表示はLED表示器31の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
3-2―4.大当り遊技
LED表示器31の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には図8の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パーンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。この大当り遊技は第1大入賞口18または第2大入賞口21を開閉することに応じて遊技球が第1大入賞口18または第2大入賞口21に入球することを許容するものであり、大当り遊技パターン1~4のそれぞれには初回のラウンドの開始前にオープニング時間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング時間が設定されている。
大当り遊技パターン1~4のそれぞれは、図8に示すように、相互に同一の15回のラウンドからなるものである。これら各ラウンドは第1大入賞口18または第2大入賞口21を限度時間が経過するまで継続的に開放した後に一定時間(2秒)だけ閉鎖状態とするものであり、限度時間の経過前に限度個数(10個)の遊技球が入球した場合には限度時間の経過を待つことなく一定時間(2秒)だけ閉鎖状態とされた後に終了する。この限度時間には「30秒」「0.1秒」の2種類が設定されており、限度時間「30秒」は限度時間の経過前に限度個数の遊技球が入球可能な時間であり、限度時間「0.1秒」は遊技球が入球不能な時間である。
[1]大当り遊技パターン1は15回のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を開放するものであり、各回のラウンドには限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン1は遊技者に賞球を払出すことが可能な15回のラウンドからなるものである(図9参照)。
[2]大当り遊技パターン2は、図9に示すように、1回目~8回目のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を開放するものであり、1回目~8回目の各回のラウンドには限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン2は9回目のラウンドで第2大入賞口21を開放するものであり、9回目のラウンドには第2大入賞口21に遊技球が入球不能な限度時間「0.1秒」が設定されている。この大当り遊技パターン2は10回目~15回目のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を再び開放するものであり、10回目~15回目のそれぞれのラウンドには第1大入賞口18に遊技球が入球不能な限度時間「0.1秒」が設定されている。この大当り遊技パターン2は遊技者に賞球を払出すことが可能な8回のラウンドからなるものである。
[3]大当り遊技パターン3は1回目~8回目のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を開放するものであり、1回目~8回目の各回のラウンドには限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン3は9回目のラウンドで第2大入賞口21を開放するものであり、9回目のラウンドには第2大入賞口21に限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン3は10回目~15回目のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を再び開放するものであり、10回目~15回目のそれぞれのラウンドには第1大入賞口18に限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン3は遊技者に賞球を払出すことが可能な15回のラウンドからなるものである。
[4]大当り遊技パターン4は1回目~8回目のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を開放するものであり、1回目~8回目の各回のラウンドには限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン3は9回目のラウンドで第2大入賞口21を開放するものであり、9回目のラウンドには第2大入賞口21に限度個数の遊技球が入球可能な限度時間「30秒」が設定されている。この大当り遊技パターン4は10回目~15回目のラウンドのそれぞれで第1大入賞口18を再び開放するものであり、10回目~15回目の各ラウンドには遊技球が入球不能な限度時間「0.1秒」が設定されている。この大当り遊技パターン4は遊技者に賞球を払出すことが可能な9回のラウンドからなるものである。
3-2-5.遊技状態の更新
3-2-5―1.時短状態および非時短状態
大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄2」である場合には、図7(c)に示すように、大当り遊技が終了するときに「非時短状態」が設定され、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」または「大当り図柄4」であるときに「時短状態」が設定される。この「時短状態」は特図1遊技の回数および特図2遊技の回数に影響されることなく、大当り種別「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が判定されるまで繰返して設定される。
3-2-5―2.通常確率状態および高確率状態
大当り遊技で遊技球が第2大入賞口21内のVゾーン25に入球した場合には当該大当り遊技が終了するときに高確率状態が設定され、遊技球がVゾーン25に入球しなかった場合には当該大当り遊技が終了するときに通常確率状態が設定される。このVゾーン25の振分け部材26は第2大入賞口21の第2開閉部材22が閉鎖状態から開放状態に切換えられることに同期して外れ状態から当り状態に切換えられ、第2開閉部材22が開放状態から閉鎖状態に切換えられることに同期して当り状態から外れ状態に切換えられるものであり、「30秒」を限度時間とする第2大入賞口21の開放中には第2大入賞口21に入球した遊技球が全てVゾーン25に進入し、「0.1秒」を限度時間とする第2大入賞口21の開放中には遊技球がVゾーン25に進入しない。即ち、大当り遊技がパターン3またはパターン4で実行される場合には遊技球が右打ちされていることを条件に9回目のラウンドでVゾーン25に必ず進入し、大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は特図1遊技の回数および特図2遊技の回数に影響されることなく、大当り種別「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が判定されるまで繰返して設定される。
3-2-6.特図1先読み
遊技球が第1始動口15に入球したことに応じて特図1遊技データの取得結果が特図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定とリーチ有無の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかである場合には「非時短状態」「通常確率状態」が事前判定され、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合には「時短状態」「高確率状態」が事前判定される。
当否の事前判定~遊技状態の事前判定が行われた場合には当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果が1組の特図1先読みデータとして特図1先読み領域に格納される。この特図1先読み領域には、図6(d)に示すように、特図1先読み領域1~4が設定されており、「特図1保留領域4」の特図1遊技データに応じた特図1先読みデータは「特図1先読み領域4」に格納され、「特図1保留領域3」の特図1遊技データに応じた特図1先読みデータは「特図1先読み領域3」に格納され、「特図1保留領域2」の特図1遊技データに応じた特図1先読みデータは「特図1先読み領域2」に格納され、「特図1保留領域1」の特図1遊技データに応じた特図1先読みデータは「特図1先読み領域1」に格納される。
3-3.特図2遊技
3-3-1.特図2遊技データの取得
遊技球が第2始動口21に入球した場合には図5(A)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と変動パターン乱数の値とリーチ判定用乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~リーチ判定用乱数の値の取得結果が1組の特図2遊技データとして特図2保留領域に格納される。この特図2保留領域には、図7(d)に示すように、特図2保留領域1~4が設定されており、特図2遊技データは取得された順に「特図2保留領域4」「特図2保留領域3」「特図2保留領域2」「特図2保留領域1」の順序で格納される。これら特図2保留領域1~4の全てに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「4」であると称し、特図2保留領域2~4の3つに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「3」であると称し、特図2保留領域3~4の2つに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「2」であると称し、特図2保留領域4の1つに特図2遊技データが格納されている状態を特図2保留数が「1」であると称し、特図2保留領域1~4のいずれにも特図2遊技データが格納されていない状態を特図2保留数が「0」であると称す。
3-3―2.特図2抽選
「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特図2抽選が開始される。この特図2抽選は「特図2保留領域4」から特図2遊技データを検出し、特図2遊技データの検出結果に応じて行われるものであり、当否の判定には特図1抽選と同様の図5(F)の特図当否判定テーブルが使用され、リーチの有無の判定には特図1抽選と同様の図6(B)のリーチ判定テーブルが使用される。
特図2の大当り種別の判定には図7(a)の特図2用の大当り種別判定テーブルが使用される。この特図2用の大当り種別判定テーブルには特図1と同様の大当り図柄1~4が設定されており、特図2用の大当り種別判定テーブルは「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる「大当り図柄3」の選択確率が特図1用の大当り種別判定テーブルに比べて高い点で特図1用の大当り種別判定テーブルに対して異なる。
特図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間の判定には図7(b)の特図2用の特図変動パターンテーブルが使用される。この特図2用の変動パターンテーブルには特図1と同種の変動パターンおよび同一の変動表示時間が設定されており、特図2用の変動パターンテーブルは「非時短状態」に対して特定の変動パターンPO00およびPH00が設定されている点で特図1用の変動パターンテーブルに対して異なる。
3-3―3.特図2変動表示
特図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特図2変動表示が行われる。この特図2変動表示はLED表示器31の特図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特図2外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
3-3―4.大当り遊技
LED表示器31の特図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には図8の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パーンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
3-3-5.遊技状態の更新
大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄2」である場合には、図7(c)に示すように、大当り遊技が終了するときに「非時短状態」が設定され、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」または「大当り図柄4」である場合に「時短状態」が設定される。大当り遊技で遊技球が第2大入賞口21内のVゾーン25に入球した場合には当該大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定され、遊技球がVゾーン25に入球しなかった場合には当該大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」が設定される。即ち、「時短状態」「高確率状態」は大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合に大当り遊技が終了した直後の特図2遊技から適用され、「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかが判定されるまで継続する。
3-3-6.特図2先読み
遊技球が第2始動口21に入球したことに応じて特図2遊技データの取得結果が特図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定とリーチ有無の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特図2先読みデータとして特図2先読み領域に格納される。この特図2先読み領域には、図7(d)に示すように、特図2先読み領域1~4が設定されており、「特図2保留領域4」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域4」に格納され、「特図2保留領域3」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域3」に格納され、「特図2保留領域2」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域2」に格納され、「特図2保留領域1」の特図2遊技データに応じた特図2先読みデータは「特図2先読み領域1」に格納される。
4.主制御回路51の処理機能
4-1.メイン処理
主制御回路51は電源が投入されることに応じてROMから図10のメイン処理用のプログラムを検出し、S1の電源投入時処理でRAMへのアクセス許可とCPUとSIOとPIOとCTC等の設定を行う。そして、S2で割込み禁止を設定し、S3で割込み許可を設定し、S4で図5(A)(B)の各乱数の値を更新する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
4-2.タイマ割込み処理
主制御回路51はS3で割込み許可を設定すると、S5のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は4msecの周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS4の乱数更新処理が繰返される。
図11は主制御回路51のタイマ割込み処理を示すフローチャートであり、主制御回路51は前回のタイマ割込み処理でRAMの出力バッファにセットしたコマンド等を今回のタイマ割込み処理のS11の出力処理でサブ制御回路81および払出制御回路71に送信する。そして、S12の乱数更新処理で図5(A)(B)の各乱数の値を新し、S13のセンサ検出処理で外れセンサ27とVセンサ28と第1始動口センサ52と第2始動口センサ53と普図センサ54と第1大入賞口センサ55と第2大入賞口センサ56からの信号を検出する。
主制御回路51はS13のセンサ検出処理を終えると、S14で普図センサ54からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで普図センサ54からの信号を検出していると判断した場合にはS15の普図遊技データ取得処理で普通図柄当否判定用乱数の値を取得してS16へ移行し、普図センサ54からの信号を検出していないと判断した場合にもS16へ移行する。
主制御回路51はS16へ移行すると、第2始動口センサ53からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで第2始動口センサ53からの信号を検出していないと判断した場合にはS18へ移行し、第2始動口センサ53からの信号を検出していると判断した場合には特図2保留数を「4」と比較する。ここで特図2保留数が「4」であると判断した場合にはS18へ移行し、特図2保留数が「4」未満であると判断した場合にはS17で特図2遊技データを取得する。ここで特図2遊技データの取得結果をその格納順序に従って特図2保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特図2保留コマンドをセットし、S18へ移行する。この特図2保留コマンドは特図2保留数をサブ制御回路81に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信される。
主制御回路51はS17で特図2遊技データの取得結果を格納すると、当否の事前判定とリーチ有無の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と遊技状態の事前判定を特図2遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特図2先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特図2先読みデータとして格納する。次に特図2先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S18へ移行する。
主制御回路51はS18へ移行すると、第1始動口センサ52からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで第1始動口センサ52からの信号を検出していないと判断した場合にはS20の普図処理とS21の特図2処理とS22の特図1処理へ順に移行し、第1始動口センサ52からの信号を検出していると判断した場合には特図1保留数を「4」と比較する。ここで特図1保留数が「4」であると判断した場合にはS20~S22へ順に移行し、特図1保留数が「4」未満であると判断した場合にはS19で特図1遊技データを取得する。ここで特図1遊技データの取得結果をその格納順序に従って特図1保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特図1保留コマンドをセットする。この特図1保留コマンドは特図1保留数をサブ制御回路81に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信される。
主制御回路51はS19で特図1遊技データの取得結果を格納すると、当否の事前判定とリーチ有無の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と遊技状態の事前判定を特図1遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特図1先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特図1先読みデータとして格納する。次に特図1先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S20~S22へ順に移行する。
4-3.普図処理
主制御回路51はS20の普図処理で普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じて当否の判定を行い、普図変動表示を実行することに応じて普図当否の判定結果を報知する。ここで「普図当り」の判定結果を報知した場合には現在の遊技状態に応じた補助遊技パターンを選択し、補助遊技パターンの選択結果で補助遊技を行うことに応じて遊技球が第2始動口21に入球することを許容する。
4-4.特図2処理
図12はS21の特図2処理であり、主制御回路51はS21の特図2処理でS31の特図2抽選処理とS32の特図2変動停止処理とS33の特図2大当り遊技開始処理とS34の特図2大当り遊技中処理とS35の特図2大当り遊技停止処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
4-4-1.特図2抽選処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は特図1遊技と特図2遊技と大当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路51はS31の特図2抽選処理で「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特図2抽選処理を終え、「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特図2保留領域4」の特図2遊技データに基づいて当否の判定とリーチ有無の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセッし、特図変動表示を開始する。
主制御回路51は特図変動表示を開始すると、「特図2保留領域1」~「特図2保留領域4」を整理する。この処理は「特図2保留領域4」から特図2遊技データを消去するものであり、「特図2保留領域3」に特図2遊技データが格納されている場合には当該特図2遊技データが「特図2保留領域4」にシフトされ、「特図2保留領域2」に特図2遊技データが格納されている場合には当該特図2遊技データが「特図2保留領域3」にシフトされ、「特図2保留領域1」に特図2遊技データが格納されている場合には当該特図2遊技データが「特図2保留領域2」にシフトされる。この主制御回路51は「特図2保留領域1~4」を整理した場合には同様の手順で「特図2先読み領域1」「特図2先読み領域4」を整理し、第1ポインタP2の値に「2」を設定する。
4-4-2.特図2変動停止処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にS32の特図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止する。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「3」に設定する。
4-4-3.特図2大当り遊技開始処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合にはS33の特図2大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路81に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「4」を設定する。
4-4-4.特図2大当り遊技中処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値に「4」がセットされている場合にはS34の特図2大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、ラウンドを終える毎にラウンド終了コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。
主制御回路51は「大当り遊技パターン3」または「大当り遊技パターン4」で大当り遊技を進行させている場合には振分け部材26を第2開閉部材22の開閉に同期して移動操作し、遊技球がVゾーン25に進入することを許容する。この特図2大当り遊技中処理中にVセンサ28からの信号を検出した場合にはVフラグをオン状態に設定し、サブ制御回路に81にV入賞コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路51は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路81に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「5」を設定する。
4-4-5.特図2大当り遊技停止処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「5」が設定されている場合にはS35の特図2大当り遊技停止処理へ移行し、大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかである場合には遊技状態を「非時短状態」に設定し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合には遊技状態を「時短状態」に設定する。そして、Vフラグがオン状態に設定されている場合には遊技状態を「確変状態」「時短状態」に設定し、Vフラグがオフ状態に設定されている場合には遊技状態を「通常確率状態」「非時短状態」に設定し、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。
4-5.特図1処理
図13はS22の特図1処理であり、主制御回路51はS22の特図1処理でS41の特図1抽選処理とS42の特図1変動停止処理とS43の特図1大当り遊技開始処理とS44の特図1大当り遊技中処理とS45の特図1大当り遊技停止処理をRAMの第1ポインタP1の値お設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
4-5-1.特図1抽選処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS41の特図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は特図1遊技と特図2遊技と大当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路51はS41の特図1抽選処理で「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特図1抽選処理を終え、「特図1保留領域4」に特図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
主制御回路51は「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されていると判断した場合には特図1抽選処理を終える。この主制御回路51は「特図2保留領域4」に特図2遊技データが格納されていないと判断すると、S41で「特図1保留領域4」の特図1遊技データに基づいて当否の判定とリーチ有無の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセッし、特図変動表示を開始する。即ち、特図1処理は特図2処理に比べて優先順位が後に設定されたものであり、特図2保留数が「0」でない場合には特図2処理が特図1処理に対して優先的に行われ、特図2保留数が「0」になった時点で特図1処理が開始される。
主制御回路51は特図変動表示を開始すると、「特図1保留領域1」~「特図1保留領域4」を整理する。この処理は「特図2保留領域1~4」と同様の手順で行われるものであり、主制御回路51は「特図1先読み領域1~4」も同様の手順で整理した後に第1ポインタP1の値に「2」を設定する。
4-5-2.特図1変動停止処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にS42の特図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止する。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
4-5-3.特図1大当り遊技開始処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS43の特図1大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路81に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「4」を設定する。
4-5-4.特図1大当り遊技中処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値に「4」がセットされている場合にはS44の特図1大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、ラウンドを終える毎にラウンド終了コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。
主制御回路51は「大当り遊技パターン3」または「大当り遊技パターン4」で大当り遊技を進行させている場合には振分け部材26を第2開閉部材22の開閉に同期して移動操作し、Vセンサ28からの信号を検出した場合にはVフラグをオン状態に設定し、サブ制御回路81にV入賞コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路51は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路81に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「5」を設定する。
4-5-5.特図1大当り遊技停止処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「5」が設定されている場合にはS45の特図1大当り遊技停止処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」のいずれかである場合には遊技状態を「非時短状態」に設定し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄4」のいずれかである場合には遊技状態を「時短状態」に設定する。そして、Vフラグがオン状態に設定されている場合には遊技状態を「確変状態」「時短状態」に設定し、Vフラグがオフ状態に設定されている場合には遊技状態を「通常確率状態」「非時短状態」に設定し、第1ポインタP1の値を「1」に初期設定する。
5.遊技演出
遊技演出は演出モードに応じた態様で行われるものであり、演出モードには「客待ち演出モード」と「低ベース演出モード」と「高ベース演出モード」と「大当り遊技演出モード」が設定されている。 「客待ち演出モード」は遊技停止状態で設定される演出モードであり、客待ち演出モード中には演出図柄表示器32にデモンストレーション用の画像が表示される。「低ベース演出モード」は「非時短状態」「通常確率状態」で設定されるものであり、「低ベース演出モード」では演出図柄表示器32に低ベース演出モード用の背景画像が表示され、低ベース演出モード用の背景画像の前に重ねて画像が表示される。「高ベース演出モード」は「時短状態」「高確率状態」で設定されるものであり、「高ベース演出モード」では演出図柄表示器32に高ベース演出モード用の背景画像が表示され、高ベース演出モード用の背景画像の前に重ねて画像が表示される。
「大当り遊技演出モード」は大当り遊技中に設定されるものであり、「大当り遊技演出モード」では演出図柄表示器32に大当り遊技演出モード用の背景画像が表示され、大当り遊技演出用の背景画像の前に重ねて画像が表示される。この「大当り遊技演出モード」では大当り遊技のオープニング時間中に大当り遊技の開始を報知するオープニング画像と遊技者に「右打ち」を促す右打ち画像が演出図柄表示器32に表示され、1回目~15回目のラウンド中に現在のラウンドを示すラウンド画像が表示され、エンディング時間中に大当り遊技後の遊技状態を報知するエンディング画像が表示される。
5-1.図柄遊技演出
図柄遊技演出は特図変動表示の開始に時間的に同期して開始されるものであり、特図変動表示の終了に時間的に同期して終了する。この図柄遊技演出は演出図柄表示器32に背景画像の前に重ねて表示されるものであり、特図変動パターンの判定結果に応じて内容が設定される。この図柄遊技演出には、図14に示すように、「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「ノーマルリーチ演出」「スーパーリーチ演出」の4種類が設定されている。
「ノーマル演出」~「全図同時停止演出」は、図14に示すように、いずれも「3列のスクロール表示の開始」で始められる。この「3列のスクロール表示」は、図15(a)に示すように、「1」~「9」の数字からなる演出図柄を左列と中列と右列の横3列にスクロール表示するものであり、各列のスクロール表示は「1」→「2」・・・「9」の昇順で行われた後に「9」から「1」に戻して繰返される。これら各列のスクロール表示は「1」~「9」のうちのいずれか1つで停止されるものであり、3列のスクロール表示の停止状態での組合せには「大当りの組合せ」「外れリーチの組合せ」「バラケ目の組合せ」の3種類が設定されている。
「大当りの組合せ」は、図15(d)(h)に示すように、3列が相互に同一な組合せであり、主制御回路51が大当り用の「特図変動パターンPO00」~「特図変動パターンPO05」を送信した場合に設定される。「外れリーチの組合せ」は、図15(e)(i)に示すように、左列および右列が相互に同一で中列が相違する組合せであり、主制御回路51が外れ用の「特図変動パターンPH01」~「特図変動パターンPH05」を送信した場合に設定される。「バラケ目の組合せ」は左列および右列が相違する組合せであり、主制御回路51が外れ用の「特図変動パターンPH00」「特図変動パターンPH06」「特図変動パターンPH07」を送信した場合に設定される。
「ノーマル演出」は、図14に示すように、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されたものである。この「ノーマル演出」は外れ用の「特図変動パターンPH00」「特図変動パターンPH06」の送信時に設定されるものであり、「ノーマル演出」では3列のスクロール表示が「左列」「右列」「中列」の順序で停止することに応じて「バラケ目の組合せ」が完成する。「全図同時停止演出」は「スクロール表示の停止」が3列同時に設定されたものである。この「全図同時停止演出」は外れ用の「特図変動パターンPH07」の送信時に設定されるものであり、「全図同時停止演出」では3列のスクロール表示が3列同時に停止することに応じて「バラケ目の組合せ」が完成する。
「ノーマルリーチ演出」は、図14に示すように、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されたものであり、「中列」に対しては 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されている。この「ノーマルリーチ演出」は外れ用の「特図変動パターンPH05」の送信時に加えて大当り用の「特図変動パターンPO00」「特図変動パターンPO05の送信時にも設定されるものであり、「ノーマルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点で「左列」および「右列」が相互に同一なリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で低速度に切換えられる。この「中列」のスクロール表示は外れ用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と異なる演出図柄で停止されるものであり、外れ用の「ノーマルリーチ演出」では最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて外れリーチの組合せが完成する。この「中列」のスクロール表示は大当り用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と同一の演出図柄で停止されるものであり、大当り用の「ノーマルリーチ演出」では最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて大当りの組合せが完成する。
「スーパーリーチ演出」は、図14に示すように、「スクロール速度の低下(中列)」の後に「スーパーリーチ演出の表示」が設定されたものであり、「スーパーリーチ演出」は「中列」が低速度でスクロール表示されているリーチ状態で表示される。この「スーパーリーチ演出」は格闘シーンおよび結末シーンを有するものである。格闘シーンは2つのキャラクタ間が格闘する内容の動画であり、大当り用の「特図変動パターンPO01」および外れリーチ用の「特図変動パターンPH01」間で相互に同一に設定され、大当り用の「特図変動パターンPO02」および外れリーチ用の「特図変動パターンPH02」間で相互に同一に設定され、大当り用の「特図変動パターンPO03」および外れリーチ用の「特図変動パターンPH03」間で相互に同一に設定され、大当り用の「特図変動パターンPO04」および外れリーチ用の「特図変動パターンPH04」間で相互に同一に設定されている。図15(b)(c)は「特図変動パターンPO01」および「特図変動パターンPH01」のそれぞれでのスーパーリーチ演出1の格闘シーンであり、図15(f)(g)は「特図変動パターンPO02」および「特図変動パターンPH02」のそれぞれでのスーパーリーチ演出2の格闘シーンである。
結末シーンは2つのキャラクタの一方が格闘に勝利したか否かを示唆する内容の動画であり、大当りの結末シーンおよび外れの結末シーンの2種類が設定されている。大当りの結末シーンは一方のキャラクタが勝利したことを示唆するものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01」~「特図変動パターンPO04」の送信時に設定される。即ち、大当り用の「スーパーリーチ演出」では格闘シーンで一方のキャラクタが勝利した後に「中列」のスクロール表示が停止することに応じて「大当りの組合せ」が完成する。図15(d)は「特図変動パターンPO01」に応じた「スーパーリーチ演出1」での大当りの結末シーンであり、図15(h)は「特図変動パターンPO02」に応じた「スーパーリーチ演出2」での大当りの結末シーンである。外れの結末シーンは一方のキャラクタが勝利しなかったことを示唆するものであり、外れ用の「特図変動パターンPH01」~「特図変動パターンPH04」の送信時に設定される。即ち、外れ用の「スーパーリーチ演出」では格闘シーンで一方のキャラクタが勝利しなかった後に「中列」のスクロール表示が停止することに応じて「外れリーチの組合せ」が完成する。図15(e)は「スーパーリーチ演出1」での外れの結末シーンであり、図15(i)は「スーパーリーチ演出2」での外れの結末シーンである。
5-2.保留演出
保留演出は「低ベース演出モード」では図柄遊技演出中に特図1保留数を遊技者に報知し、「高ベース演出モード」では図柄遊技演出中に特図2保留数を報知する演出である。「低ベース演出モード」は「非時短状態」「通常確率状態」が設定された状態であり、「高ベース演出モード」は「時短状態」「高確率状態」が設定された状態であり、図15に示すように、保留演出は演出図柄表示器32に特図1保留数または特図2保留数に応じた数の保留絵柄Rを表示することで行われる。
5-3.大当り遊技演出
大当り遊技中には、図16に示すように、大当り遊技演出が4種類の大当り遊技演出パターンのいずれかで実行される。これら4種類の大当り遊技演出パターンのそれぞれは演出図柄表示器32の画像に装飾部材35の動作を連係させることで行われるものであり、ラウンド昇格演出と確変昇格演出と実物演出を有している。これらラウンド昇格演出~実物演出は一連の演出として互いに視覚的に連係して行われるものであり、ラウンド昇格演出はラウンド数の追加が抽選される内容に設定され、確変昇格演出は高確率状態の設定が抽選される内容に設定され、実物演出はラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれの始まりを報知する内容に設定されている。このラウンド昇格演出は今回の大当り遊技が8回の実質的なラウンドを超えて継続することを8回目のラウンド中に遊技者に示唆するものであり、今回の特別遊技が所定の期間(8回のラウンド)を超えて継続することを所定の期間を超える前に示唆する演出に相当する。確変昇格演出は今回の大当り遊技の終了後に高確率状態が設定されると今回の大当り遊技が終了する前に遊技者に示唆するものであり、今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出に相当する。
5-3―1.大当り遊技演出パターンPFF
大当り遊技演出パターンPFFは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン2で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン2は実質的なラウンド数が「8回」で「非時短状態」「通常確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、大当り遊技演出パターンPFFではラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれの結末が「失敗」に設定されている。
図18は大当り遊技演出パターンPFFを説明するものであり、大当り遊技演出パターンPFFにはオープニング画像が設定されている(a参照)。このオープニング画像は大当り遊技パターン2のオープニング時間内に演出図柄表示器32に表示されるものであり、遊技者に大当り遊技が始まることを報知するキャラクタ画像C1および遊技者に右打ちを促す右打ち画像C2を有している。この大当り遊技演出の開始時点では装飾部材35が退避位置にあり、遊技者から認識不能にされている。
大当り遊技演出パターンPFFにはチャレンジ演出画像が設定されている(b参照)。このチャレンジ演出画像は実質的に最終の8回目のラウンドで演出図柄表示器32に表示されるものであり、遊技者に一連の演出が始まることを報知するチャレンジ画像C3を有している。この時点でも装飾部材35は退避位置にある。
一連の演出は、図18(c)に示すように、演出図柄表示器32に雲画像C4を8回目のラウンド中に表示することで開始されるものであり、装飾部材35は雲画像C4の表示開始に連動して退避位置から上昇操作される。この雲画像C4は時間の経過に連動して表示位置が下から上へ移動されるものであり、装飾部材35の上昇操作はその上面に雲画像C4が常に位置することとなるように雲画像C4の下から上への移動に連動して行われる。この雲画像C4は演出図柄表示器32の表示画面の高さ方向の中央部に静止状態で表示されるものであり(d参照)、装飾部材35の上昇操作は雲画像C4の静止に連動して演出位置で停止される。この装飾部材35は演出位置でその全体が演出図柄表示器32の表示画面に前から重なるものであり、遊技者から完全に視認可能となる。
ラウンド昇格演出は静止状態の雲画像C4が演出位置の装飾部材35の上で膨張する画像で始められるものであり、雲画像C4は膨張した後に装飾部材35上で破裂して消去される。この雲画像C4の消去後には、図18(e)に示すように、ラウンド昇格演出の結末画像C5が表示される。この結末画像C5は「final round」と記されたメモ用紙を模したものであり、遊技者に今回の8回目のラウンドが最終回であってラウンドが追加されないと報知する内容に設定されている。この結末画像C5は8回目のラウンド中に表示および消去されるものであり、ラウンド昇格演出は8回目のラウンド中に終了する。
結末画像C5の消去に応じてラウンド昇格演出が終了した場合には確変昇格演出が開始される。この確変昇格演出は、図18(f)に示すように、演出位置で静止する装飾部材35上に雲画像C4を再び表示することで開始されるものであり、雲画像C4は装飾部材35上で再び膨張した後に破裂する。この確変昇格演出は8回目のラウンド中に開始されるものであり、雲画像C4の消去後には確変昇格演出の結末画像C6が表示される(g参照)。この結末画像C6は「残念」と記されたリボンを模したものであり、遊技者に「高確率状態」が設定されないと報知する内容に設定されている。この結末画像C6は8回目のラウンド中に表示および消去されるものであり、確変昇格演出は8回目のラウンド中に終了し、装飾部材35は結末画像C6の消去後に演出位置から退避位置に下降操作される。
大当り遊技演出パターンPFFには、図18(h)に示すように、エンディング演出画像が設定されている。このエンディング演出画像は大当り遊技の終了を遊技者に報知するものであり、15回目のラウンドの終了後のエンディング時間内に演出図柄表示器32に表示される。このエンディング演出画像は装飾部材35の退避位置で表示されるものであり、遊技者に遊技球の左打ちを促す左打ち画像C7および大当り遊技の終了を報知するエンド画像C8を有している。
5-3―2.大当り遊技演出パターンPFS
大当り遊技演出パターンPFSは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン4で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン4は実質的なラウンド数が「9回」で「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、大当り遊技演出パターンPFSでは「ラウンド昇格演出」の結末が「失敗」に設定され、「確変昇格演出」の結末が「成功」に設定されている。
図19は大当り遊技演出パターンPFSを説明するものであり、大当り遊技演出パターンPFSは確変昇格演出が9回目のラウンド中に行われる点で大当り遊技演出パターンPFFに対して相違する。この9回目のラウンドは第2大入賞口21をVゾーン25に遊技球が入球可能な態様で開放するものであり、大当り遊技演出パターンPFSでは9回目のラウンド中に遊技球が第2大入賞口21内のVゾーン25に最初に進入した場合に確変昇格演出の結末画像C6(g参照)が表示される。
確変昇格演出の結末画像C6は「確変」と記されたリボンを模したものであり、遊技者に「高確率状態」が設定されると報知する内容に設定されている。この結末画像C6は、図22(b)に示すように、「確変」と記されていないリボンを模した画像C6で始められるものであり、V入賞演出の画像(後述する)を経て完成態様となり、9回目のラウンド中に完成形態で消去される。即ち、確変昇格演出は9回目のラウンド中に終了し、装飾部材35は結末画像C6の消去後に演出位置から退避位置に下降操作される。この大当り遊技演出パターンPFSは、図19(h)に示すように、エンディング演出画像で右打ち画像C2が表示される点でも大当り遊技演出パターンPFFに対して相違する。
5-3―3.大当り遊技演出パターンPSF
大当り遊技演出パターンPSFは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン1で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン1は実質的なラウンド数が「15回」で「非時短状態」「非高確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、大当り遊技演出パターンPSFではラウンド昇格演出の結末が「成功」に設定され、確変昇格演出の結末が「失敗」に設定されている。
図20は大当り遊技演出パターンPSFを説明するものであり、大当り遊技演出パターンPSFは「Extra round」と記されたメモ用紙がラウンド昇格演出の結末画像C5として表示される点(e参照)で大当り遊技演出パターンPFFに対して相違する。
5-3―4大当り遊技演出パターンPSS
大当り遊技演出パターンPSSは、図17に示すように、大当り遊技が大当り遊技パターン3で実行される場合に100%の確率で選択されるものである。この大当り遊技パターン3は実質的なラウンド数が「15回」で「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる場合に選択されるものであり、ラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれの結末が「成功」に設定されている。
図21は大当り遊技演出パターンPSSを説明するものであり、大当り遊技演出パターンPSSは「Extra round」と記されたメモ用紙がラウンド昇格演出の結末画像C5として表示される点(e参照)で大当り遊技演出パターンPFFに対して相違する。この大当り遊技演出パターンPSSは、大当り遊技演出パターンPFSと同様に、確変昇格演出が9回目のラウンド中に行われる点で大当り遊技演出パターンPFFに対して相違する。この9回目のラウンドでは第2大入賞口21の長時間の開放が行われ、遊技球が第2大入賞口21内のVゾーン25に最初に進入した場合に確変昇格演出の「成功」の結末画像C6(g参照)がV入賞演出の画像を経て表示される。この大当り遊技演出パターンPSSはエンディング演出画像で右打ち画像C2が表示される点でも大当り遊技演出パターンPFFに対して相違する(h参照)。
5-4.V入賞演出
V入賞演出は遊技球が第2大入賞口21のVゾーン25に進入したと遊技者に報知するものであり、今回の大当り遊技の終了後に「時短状態」「高確率状態」が設定されると今回の大当り遊技の終了前に遊技者に報知するものである。このV入賞演出は今回の大当り遊技が「大当り遊技演出パターンPFS」で演出されている場合および「大当り遊技演出パターンPSS」で演出されている場合のそれぞれに確変昇格演出に連係して行われる。このV入賞演出は、図22に示すように、確変昇格演出の結末画像C6を「リボン」から「確変が記されたリボン」とする画像であり、確変昇格演出で雲画像C4が破裂した後に演出位置の装飾部材35上に「リボン」のみの結末画像C6が表示されているスタート画像で始められる。このスタート画像は「確変」の文字からなる演出画像C9を有するものであり、演出画像C9はV入賞演出の終了時に結末画像C6の一部となる。
図3はV入賞演出の詳細であり、最終表示領域Eeは演出画像C9がV入賞演出で最終的に静止表示される領域である。この最終表示領域Eeは演出画像C9が確変昇格演出の結末画像C6の一部となる領域であり、表示画面の中央部に設定されている。初期表示領域Esは演出画像C9がV入賞演出で最初に表示される領域であり、表示画面の右下隅部に設定されている。この初期表示領域Esは最終表示領域Eeに比べてサイズが小さく設定されたものであり、演出画像C9は初期表示領域Es内に最小の初期サイズで表示開始される。この演出画像C9は最終表示領域Eeに向けて直線的な軌跡Tで移動表示されるものであり、初期表示領域Esから最終表示領域Eeに接近することに応じて表示サイズが一次関数的に拡大され、最終表示領域Ee内で最大の最終サイズで「リボン」の前に重ねて静止表示される。この演出画像C9の移動軌跡TはVゾーン25およびVセンサ28が移動軌跡Tの延長線上に位置することとなるように設定されている。
5-5.保留連演出
保留連演出は次回の大当り遊技の発生に対する遊技者の期待感を高めるものであり、今回の大当り遊技中に行われる。この保留連演出は特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り」の先読み結果が格納されている場合に高確率で実行され、特図2先読み領域1~4のいずれにも「大当り」の先読み結果が格納されていない場合に低確率で実行されるものであり、特図1先読み領域1~4の先読み結果は保留連演出の対象外にされている。この保留連演出には保留連ラウンド昇格演出および保留連確変昇格演出が設定されている。
保留連ラウンド昇格演出はラウンド昇格演出に視覚的に連係して開始されるものである。この保留連ラウンド昇格演出は次回の大当り遊技で多数回のラウンドが行われることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、「保留連ラウンド昇格演出パターンRR」「保留連ラウンド昇格演出パターンRG」のいずれかで行われる。保留連確変昇格演出は確変昇格演出に視覚的に連係して開始されるものである。この保留連確変昇格演出は次回の大当り遊技の終了後に「時短状態」「高確率状態」が設定されることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、「保留連確変昇格演出パターンKR」「保留連確変昇格演出パターンKG」のいずれかで行われる。
5-5―1.保留連ラウンド昇格演出
保留連ラウンド昇格演出は、図23に示すように、ラウンド昇格演出で表示された「final round」または「extra round」の結末画像C5を初期の通常色から別の色彩に変化させた後に消去されるまで別の色彩で表示するものであり、結末画像C5の別の色彩には「虹色」「金色」の2種類が設定されている。「保留連ラウンド昇格演出パターンRR」は結末画像C5の色彩を虹色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に20%の確率で実行される。「保留連ラウンド昇格演出パターンRG」は結末画像C5の色彩を金色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄2」または「大当り図柄4」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に80%の確率で実行される。
外れ用の「特図変動パターンPO01~PO04」のいずれかが判定された場合には図柄遊技演出で3列の演出図柄がスーパーリーチ演出を通して外れリーチの組合せとなる。「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が判定された場合には図柄遊技演出で3列の演出図柄が同様のスーパーリーチ演出を通して大当りの組合せとなった後に大当り遊技で実質的な多数回のラウンドが実行される。これらの場合には今回の大当り遊技中のラウンド昇格演出に連係して結末画像C5の色彩が「虹色」に変化することに応じて多数回のラウンドでの大当り遊技の発生が非確定的に予告される。
外れ用の「特図変動パターンPO01~PO04」のいずれかが判定された場合には図柄遊技演出で3列の演出図柄がスーパーリーチ演出を通して外れリーチの組合せとなる。「大当り図柄2」または「大当り図柄4」が判定された場合には図柄遊技演出で3列の演出図柄がスーパーリーチ演出を通して大当りの組合せとなった後に実質的な少数回のラウンドが実行される。これらの場合には今回の大当り遊技のラウンド昇格演出に連係して結末画像C5の色彩が「金色」に変化することに応じて少数回のラウンドでの大当り遊技の発生が非確定的に予告される。即ち、保留連ラウンド昇格演出の信頼度は「虹色」の「保留連ラウンド昇格演出パターンRR」が「金色」の「保留連ラウンド昇格演出パターンRG」に比べて高く設定されている。
5-5―2.保留連確変昇格演出
保留連確変昇格演出は、図24に示すように、確変昇格演出で表示された「残念」または「確変」の結末画像C6を初期の通常色から別の色彩に変化させた後に消去されるまで別の色彩で表示するものであり、結末画像C6の別の色彩には「虹色」「金色」の2種類が設定されている。「保留連確変昇格演出パターンKR」は結末画像C6の色彩を虹色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に20%の確率で実行される。「保留連確変昇格演出パターンKG」は結末画像C6の色彩を金色に変化させるものであり、特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り種別」の判定結果「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が格納されている場合に100%の確率で実行され、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」のいずれかが格納されている場合に80%の確率で実行される。
外れ用の「特図変動パターンPO01~PO04」のいずれかが判定された場合には図柄遊技演出で3列の演出図柄がスーパーリーチ演出を通して外れリーチの組合せとなる。「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が判定された場合には図柄遊技演出で3列の演出図柄がスーパーリーチ演出を通して大当りの組合せとなり、大当り遊技の終了後に「時短状態」「高確率状態」が設定される。この場合には確変昇格演出に連動して結末画像C6の色彩が「虹色」に変化することに応じて「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる大当り遊技の発生が非確定的に高信頼度で予告され、確変昇格演出に連動して結末画像C6の色彩が「金色」に変化することに応じて「時短状態」「高確率状態」が設定されることとなる大当り遊技の発生が非確定的に低信頼度で予告される。
6.サブ制御回路81の処理機能
6-1.メイン処理
サブ制御回路81は電源投入されると、図25のS51の電源投入処理でCPUとSIOとPIOとCTC等を設定する。そして、S52で割込みを禁止し、S53の乱数更新処理で複数の演出判定用乱数値を更新する。次にS54のコマンド送信処理でRAMの出力バッファに格納されているコマンドを画像制御回路91に送信し、S55で割込みを許可した後にS53~S55をループする。この割込み許可中にはS56の受信割り込み処理およびS57の10msタイマ割込み処理を実行する。
6-2.受信割込み処理
サブ制御回路81は主制御回路51からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS56の受信割込み処理を起動し、主制御回路51がS11の出力処理で送信したコマンド等をRAMの受信バッファに格納する。この受信割込み処理はS57の10msタイマ割込み処理に優先して実行されるものである。
6-3.10msタイマ割込み処理
サブ制御回路81は10msecの周期で割込み信号が入力される毎にS57の10msタイマ割込み処理を起動する。この10msタイマ割込み処理はタイマ更新処理および受信コマンド解析処理を有するものであり、サブ制御回路81はタイマ更新処理で時間を計測するためのタイマを更新し、受信コマンド解析処理で図26のS71~S87を実行する。
6-3―1.受信コマンド解析処理
6-3―1―1.先読みデータ処理
サブ制御回路81は図26のS71で主制御回路51からの特図1先読みデータがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S72でRAMの特図1先読み領域1~4のそれぞれに受信バッファの特図1先読みデータをシフトする。このサブ制御回路81はS71で主制御回路51からの特図2先読みデータがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S72でRAMの特図2先読み領域1~4のそれぞれに受信バッファの特図2先読みデータをシフトする。即ち、サブ制御回路81のRAMには主制御回路51と同一の特図1先読みデータおよび特図2先読みデータが常に格納される。
6-3―1―2.保留演出処理
サブ制御回路81はS73で主制御回路51からの特図1保留コマンドまたは特図2保留コマンドがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S74の保留演出処理で演出図柄表示器32に保留画像Rを表示する。この保留画像Rは特図1保留または特図2保留の数を遊技者に報知するものであり、保留画像Rの数は「低ベース演出モード」ではRAMの特図1先読みデータの数に一致する数に設定され、「高ベース演出モード」ではRAMの特図2先読みデータの数に一致する数に設定される。
6-3―1―3.図柄遊技演出開始処理
サブ制御回路81はS75で主制御回路51からの特図1遊技データまたは特図2遊技データがRAMの受信バッファに格納されていると判断すると、S76の図柄遊技演出開始処理へ移行する。ここで受信バッファから当否の判定結果とリーチ有無の判定結果と特図変動パターンの判定結果を検出する。
サブ制御回路81は特図変動パターンの判定結果を検出すると、特図変動パターンの検出結果に応じて図柄遊技演出用のビデオデータ指定コマンドを設定し、ビデオデータ指定コマンドの設定結果を画像制御回路91に送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91はサブ制御回路81からのビデオデータ指定コマンドを受信することに応じてVROMからビデオデータ指定コマンドに応じたビデオデータを検出し、ビデオデータの検出結果を再生することに応じて演出図柄表示器32に図柄遊技演出の映像を表示開始する。
サブ制御回路81は当否の判定結果およびリーチ有無の判定結果を検出すると、S76で3列の演出図柄の組合せを設定する。この3列の演出図柄は当否の検出結果が「大当り」である場合に「大当りの組合せ」に設定されるものであり、当否の検出結果が「外れ」でリーチ有無の検出結果が「リーチ有り」の場合には「外れリーチの組合せ」に設定され、当否の検出結果が「外れ」でリーチ有無の検出結果が「リーチ無し」の場合には「バラケ目の組合せ」に設定される。このサブ制御回路81は3列の演出図柄の組合せを設定すると、3列の演出図柄の組合せの設定結果を画像制御回路91に送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91はサブ制御回路81からの3列の演出図柄の組合せの設定結果で3列の演出図柄のスクロール表示を停止する。
6-3―1―4.大当り遊技演出開始処理
サブ制御回路81はS77で主制御回路51からの大当り遊技開始コマンドを検出すると、S78で大当り種別の判定結果を検出する。そして、大当り種別の検出結果に応じて大当り遊技演出用のビデオデータ指定コマンドを設定し、ビデオデータ指定コマンドの設定結果を画像制御回路91に送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91はサブ制御回路81からのビデオデータ指定コマンドを受信した場合にはビデオデータ指定コマンドの受信結果に応じたビデオデータをVROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生することに応じて演出図柄表示器32に大当り遊技演出の画像を表示開始する。
大当り遊技演出用のビデオデータ指定コマンドは大当り遊技を4つの大当り遊技演出パターンPFF~PSSのいずれで演出するかを指定するものであり、大当り種別の検出結果が「大当り図柄1」である場合には大当り遊技演出パターンPSF用のビデオデータ指定コマンドが設定され、大当り種別の検出結果が「大当り図柄2」である場合には大当り遊技演出パターンPFF用のビデオデータ指定コマンドが設定され、大当り種別の検出結果が「大当り図柄3」である場合には大当り遊技演出パターンPSS用のビデオデータ指定コマンドが設定され、大当り種別の検出結果が「大当り図柄4」である場合には大当り遊技演出パターンPFS用のビデオデータ指定コマンドが設定される(図17参照)。
6-3―1―5.保留連ラウンド昇格演出処理
サブ制御回路81はS79で主制御回路51からのラウンド開始コマンドを検出すると、S80でラウンド開始コマンドの検出回数に応じて今回のラウンドが何回目であるかを識別する。このサブ制御回路81は今回のラウンドが8回目であると検出した場合には出力バッファにシーケンスデータをセットし、ランプ制御基板100にシーケンスデータを送信する。このランプ制御基板100はシーケンスデータを受信した場合には装飾部材ソレノイド103をシーケンスデータの受信結果に応じて駆動制御することに応じて装飾部材35の一連の動作を開始する。
サブ制御回路81はS80で今回のラウンドが8回目であると検出すると、RAMの特図2先読み領域1~4のいずれかに大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されているか否かを判断する。ここで「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に保留連ラウンド昇格演出コマンドRRを送信すべく出力バッファにセットし、「大当り図柄2」または「大当り図柄4」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に保留連ラウンド昇格演出コマンドRGを送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91は保留連ラウンド昇格演出コマンドRRを受信した場合にはラウンド昇格演出で「final round」または「extra round」の結末画像C5を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、保留連ラウンド昇格演出コマンドRGを受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
サブ制御回路81はS80でRAMの特図2先読み領域1~4のいずれにも大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されていないと判断すると、RAMの特図2先読み領域1~4のいずれかにスーパーリーチ演出用の外れの特図変動パターンの事前判定結果「PH01」~「PH04」が格納されているか否かを判断する。ここで特図変動パターン「PH01」~「PH04」のいずれかが格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連ラウンド昇格演出コマンドRR」または「保留連ラウンド昇格演出コマンドRG」を送信すべく出力バッファにセットする。これら「保留連ラウンド昇格演出コマンドRR」「保留連ラウンド昇格演出コマンドRG」はS53の乱数の値の更新結果に応じて選択されるものであり、保留連ラウンド昇格演出コマンドRR」の選択確率は「20%」に設定され、「保留連ラウンド昇格演出コマンドRG」の選択確率は「80%」に設定されている。この画像制御回路91は「保留連ラウンド昇格演出コマンドRR」を受信した場合にはラウンド昇格演出で「final round」または「extra round」の結末画像C5を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、「保留連ラウンド昇格演出コマンドRG」を受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
6-3―1―6.保留連確変昇格演出処理1
サブ制御回路81は「大当り遊技演出パターンPFF」または「大当り遊技パターンPSF」で大当り遊技を演出している場合にはS81で今回のラウンドが8回目であるか否かを判断する。ここで今回のラウンドが8回目であると判断した場合にはRAMの特図2先読み領域1~4のいずれかに大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されているか否かを判断する。これら「大当り遊技演出パターンPFF」「大当り遊技パターンPSF」のそれぞれは8回目のラウンドの確変昇格演出で「残念」の結末画像C6を表示するものであり、サブ制御回路81は「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連確変昇格演出コマンドKR」を送信すべく出力バッファにセットし、「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連確変昇格演出コマンドKG」を送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91は「保留連確変昇格演出コマンドKR」を受信した場合には8回目のラウンドで「残念」の結末画像C6を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
サブ制御回路81はS81の保留連確変昇格演出処理1でRAMの特図2先読み領域1~4のいずれにも大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されていないと判断すると、RAMの特図2先読み領域1~4のいずれかにスーパーリーチ演出用の外れの特図変動パターンの事前判定結果「PH01」~「PH04」が格納されているか否かを判断する。ここで特図変動パターン「PH01」~「PH04」のいずれかが格納されていると判断した場合には「保留連確変昇格演出コマンドKR」を「20%」の確率で選択し、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を「80%」の確率で選択し、画像制御回路91に保留連確変昇格演出コマンドの選択結果を送信する。この画像制御回路91は「保留連確変昇格演出コマンドKR」を受信した場合には8回目のラウンドで「残念」の結末画像C6を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
6-3―1―7.保留連確変昇格演出処理2
サブ制御回路81は大当り遊技が「大当り遊技演出パターンPFS」または「大当り遊技演出パターンPSS」で演出されている場合にはS82で主制御回路51からのV入賞コマンドを検出し、S83で確変昇格演出コマンドを画像制御回路91に送信すべく出力バッファにセットし、画像制御回路91に確変昇格コマンドを送信する。このV入賞コマンドはVゾーン25に遊技球が入球することを許容する9回目のラウンドで出力されるものであり、画像制御回路91は確変昇格演出コマンドを受信することに応じて確変昇格演出の画像を表示開始し、確変昇格演出の画像に連係してV入賞演出の画像を表示開始する。
サブ制御回路81はS82で確変昇格演出コマンドを送信すると、RAMの特図2先読み領域1~4のいずれかに大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されているか否かを判断する。このサブ制御回路81は「大当り図柄3」または「大当り図柄4」が特図2先読み領域1~4に格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連確変昇格演出コマンドKR」を送信すべく出力バッファにセットし、「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が格納されていると判断した場合には画像制御回路91に「保留連確変昇格演出コマンドKG」を送信すべく出力バッファにセットする。この画像制御回路91は「保留連確変昇格演出コマンドKR」を受信した場合には9回目のラウンドで「確変」の結末画像C6を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
サブ制御回路81はS83の保留連確変昇格演出処理2でRAMの特図2先読み領域1~4のいずれにも大当り種別の事前判定結果「大当り図柄1」~「大当り図柄4」が格納されていないと判断すると、RAMの特図2先読み領域1~4のいずれかにスーパーリーチ演出用の外れの特図変動パターンの事前判定結果「PH01」~「PH04」が格納されているか否かを判断する。ここで特図変動パターン「PH01」~「PH04」のいずれかが格納されていると判断した場合には「保留連確変昇格演出コマンドKR」を「20%」の確率で選択し、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を「80%」の確率で選択し、画像制御回路91に保留連確変昇格演出コマンドの選択結果を送信する。この画像制御回路91は「保留連確変昇格演出コマンドKR」を受信した場合には9回目のラウンドで「確変」の結末画像C6を初期色で表示した後に「虹色」の色彩に切換え、「保留連確変昇格演出コマンドKG」を受信した場合には「金色」の色彩に切換える。
6-3―1―8.大当り遊技演出停止処理
サブ制御回路81はS84で主制御回路51からの大当り遊技停止コマンドを検出すると、S85で出力バッファに大当り遊技演出停止コマンドをセットすることに応じて画像制御回路91に送信する。この画像制御回路91はサブ制御回路81からの大当り遊技停止コマンドを受信することに応じて大当り遊技演出を停止する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
今回の大当り遊技の終了後の遊技状態に関する情報および今回の大当り遊技のラウンド数に関する情報を互いに連係する一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出を通して大当り遊技中に遊技者に示唆したので、遊技者の知的な関心を大当り遊技演出に向けさせることができる。しかも、装飾部材35をラウンド昇格演出に連係して動かした。このため、遊技者の視覚的な関心を装飾部材35の動きに向けさせることができるので、総じて大当り遊技の興趣を高めることが可能になる。これらラウンド昇格演出および確変昇格演出は一連の演出に相当する。
新たな大当り遊技の実行が保留されていることを示唆する保留連ラウンド昇格演出をラウンド昇格演出に連係して今回の大当り遊技中に行い、新たな大当り遊技の実行が保留されていることを示唆する保留連確変昇格演出を確変昇格演出に連係して今回の大当り遊技中に行った。このため、新たな大当り遊技の保留に関する情報が今回の大当り遊技中にラウンド昇格演出および確変昇格演出のそれぞれに連係して遊技者に示唆されるので、大当り遊技演出の興趣を一層高めることが可能になる。
一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出として演出図柄表示器32に画像を表示し、装飾部材35を演出図柄表示器32の前で動かした。このため、遊技者の視覚的な関心が演出図柄表示器32の大当り遊技演出の画像に向けられている状態で装飾部材35が動かされることとなるので、遊技者の目線が装飾部材35の動きを捉え易くなる。
装飾部材35を確変昇格演出より前のラウンド昇格演出の開始に連係して動かした。このため、遊技者に一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出の開始を装飾部材35の動きによって知らせることができるので、遊技者の関心を確実に一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出に向かせることが可能になる。
装飾部材35が一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出に連係する前には装飾部材35を遊技者から視認困難な退避位置に退避させ、装飾部材35が一連の演出に連係する場合には装飾部材35を退避位置から退避位置に比べて視認容易な演出位置に動かしたので、遊技者の目線が装飾部材35の動きを捉え易くなる上に装飾部材35が一連の演出に連係しない場合に演出図柄表示器32の画像を遊技者の目線から遮ることを最小限に抑えることが可能になる。
一回の大当り遊技中に互いに連係する複数の演出を通して遊技に係る複数の情報を遊技者に示唆したので、遊技者の知的な関心を一連の複数の演出に向けさせることができる。しかも、装飾部材35を一連の演出に連係して動かした。このため、遊技者の視覚的な関心を装飾部材35の動きに向けさせることができるので、総じて大当り遊技演出の興趣を高めることができる。
遊技球が第2大入賞口21のVゾーン25に有効に入球した場合に動きを伴う確変画像像C9を表示したので、演出図柄表示器32に目線を集中している遊技者に確変画像C9の存在を気付かせることが可能になる。しかも、Vゾーン25に割付けられた特典「高確率状態」「時短状態」の付与を示唆する確変画像C9を表示した上に演出図柄表示器32の表示領域内の中央部とVゾーン25との間である右下隅部(所定の部分および偏心部に相当する)から表示領域内の中央部に向けて左斜め上の向きで確変画像C9を動かしたので(図3参照)、確変画像C9の態様および動き始めの位置から遊技者に遊技球の入球先がVゾーン25であると認識させることが可能になる。
確変画像C9を演出図柄表示器32の右下隅部を起点に中央部に向けて動かした。このため、演出図柄表示器32の表示領域の中央部に目線を集中している多数派の遊技者に対して確変画像C9が目線の端から飛込む印象を与えることができるので、多数の遊技者に確変画像C9の存在を気付かせることが可能になる。
確変画像C9を演出図柄表示器32の表示領域内の右下隅部から中央部に向けて遠ざけることに応じて大きく表示した。このため、確変画像C9の存在を演出図柄表示器32の表示領域内の中央部で目立たせることができるので、遊技者に確変画像C9の存在を高い確度で気付かせることが可能になる。
遊技球がVゾーン25に有効に入球した場合に動きを伴う確変画像C9を演出図柄表示器32に表示したので、演出図柄表示器32に目線を集中している遊技者に確変画像C9の存在を気付かせることが可能になる。しかも、Vゾーン25に割付けられた特典「高確率状態」「時短状態」の付与を示唆する確変画像C9を表示した上にVゾーン25から演出図柄表示器32の表示領域内の中央部への左斜め上の向きで確変画像C9を動かしたので、確変画像C9の動きの向きから遊技者に遊技球の入球先がVゾーン25であると認識させることが可能になる。
[実施例2]
5-4.V入賞演出
大当り遊技が「大当り遊技パターン3」で行われている場合および「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図27(b)に示すように、9回目のラウンドで第2大入賞口21のVゾーン25に遊技球が最初に入球することに応じて演出図柄表示器32に雷画像C11が表示される。この雷画像C11は演出図柄表示器32の表示画面の中央部とVゾーン25との間である右下隅部(所定の部分および偏心部に相当する)を初期表示領域Esとして小さなサイズで表示開始された後に中央部に向けて進むように表示されるものであり、Vゾーン25は雷画像C11が伸びるように移動する移動軌跡の延長上に位置することとなるように配置されている。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器32の表示領域内の右下隅部から中央部に向けての動きの軌跡を有する雷画像C11を表示した。このため、遊技者が雷画像11の動きの軌跡を目で逆方向へ追うことに応じてVゾーン25付近に遊技者の目線が辿り着くので、遊技者に遊技球の入球先がVゾーン25であると簡単に認識させることが可能になる。
[実施例3]
5-4.V入賞演出
大当り遊技が「大当り遊技パターン1」で行われている場合~「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図28(a)に示すように、演出図柄表示器32に複数のハート画像C12が表示される。これらハート画像C12は1回目のラウンドの開始時から継続的に演出図柄表示器32の表示画面の右下隅部に表示されるものであり、大当り遊技が「大当り遊技パターン3」で行われている場合および「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図28(b)に示すように、9回目のラウンドでVゾーン25に遊技球が最初に入球することに応じて表示領域内の中央部に向けて飛ぶように移動表示される。Vゾーン25は複数のハート画像C12の移動軌跡の延長上に位置することとなるように配置されている。
5-4.V入賞演出
[実施例4]
大当り遊技が「大当り遊技パターン3」で行われている場合および「大当り遊技パターン4」で行われている場合のそれぞれには、図29(b)に示すように、9回目のラウンドで第2大入賞口21のVゾーン25に遊技球が最初に入球することに応じて演出図柄表示器32に「+15」画像C13が表示される。この「+15」画像C13は、図29(a)に示すように、演出図柄表示器32の表示領域内の右下隅部に一部が欠落した状態で表示開始されるものであり、表示領域内の右下隅部から中央部に向けて移動することに応じて「+15」の完成態様に向けて修復されるように表示される。即ち、「+15」画像C13は物陰から出現する態様の演出で表示されるものであり、Vゾーン25は「+15」画像C13の移動軌跡の延長上に位置することとなるように配置されている。
5-6.始動入賞演出2
[実施例5]
遊技球が「時短状態」で第2始動口21に有効に入球した場合には始動入賞演出2が行われる。この始動入賞演出2は遊技球が第2始動口21に入球したと遊技者に報知するものであり、演出図柄表示器32の表示領域内の中央部と第2始動口21との間である右側部(所定の部分および偏心部に相当する)に画像を表示することで開始される。図30は始動入賞演出2を示すものであり、遊技球が「時短状態」で第2始動口21に有効に入球した場合には稲妻画像C14が表示される(a参照)。この稲妻画像C14は表示領域内の右側部を基点に左斜め上に向けて伸びるように表示されるものであり、稲妻画像C14は所定時間が経過した場合に消去され(b参照)、稲妻画像C14の消去後には女性のシルエット画像C15が表示される(c参照)。このシルエット画像C15はスーパーリーチ演出の画像で主人公として表示されるものであり、スーパーリーチ演出の発生に対する遊技者の期待感を高める。
5-7.始動入賞演出1
[実施例6]
遊技球が第1始動口15に有効に入球した場合には始動入賞演出1が行われる。この始動入賞演出1は遊技球が第1始動口15に入球したことに応じてスーパーリーチ演出用の外れの「特図変動パターンPH01~PH04」が選択された場合および大当りの「特図変動パターンPO01~PO04」が選択された場合に行われるものであり、スーパーリーチ演出の発生を遊技者に予告する。
図31は始動入賞演出1を示すものであり、始動入賞演出1は演出図柄表示器32の表示領域内の中央部と第1始動口15との間である下部(所定の部分および偏心部に相当する)に保留画像Rを表示することで開始される(a参照)。この保留画像Rは第1始動口15の真上の初期領域内を基点に上の頂上領域内に向けて移動表示され(b参照)、頂上領域から下に向けて移動表示されることに応じて通常の保留領域Er内に静止表示されるものであり(c参照)、始動入賞演出1は第1始動口15内から飛出した保留画像Rが保留領域Er内に納まる演出内容に設定されている。
[実施例7]
遊技盤3の装飾枠33には、図32に示すように、駆動機構(図示せず)を介して可動表示器120が連結されており、可動表示器120は演出図柄表示器32の左下隅部で横向きとなる通常演出位置および演出図柄表示器32の中央部で縦向きとなる昇格演出位置間で移動可能にされている。この可動表示器120の駆動機構はパルスモータ(図示せず)を駆動源とするものであり、パルスモータは可動表示器120を通常演出位置および昇格演出位置間で移動操作する。
5-3.大当り遊技演出
大当り遊技中には一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出が行われる。ラウンド昇格演出は8回目のラウンド中に開始されるものであり、可動表示器120はラウンド昇格演出が開始されることに応じて通常演出位置から昇格演出位置に移動操作される。このラウンド昇格演出は可動表示器120の昇格演出位置で可動表示器120に「成功」の画像(b参照)または「失敗」の画像(c参照)を表示するものであり、大当り遊技が「大当り遊技パターン1」「大当り遊技パターン3」で行われている場合には「成功」の画像が表示され、大当り遊技が「大当り遊技パターン2」「大当り遊技パターン4」で行われている場合には「失敗」の画像が表示される。
大当り遊技が「大当り遊技パターン1」「大当り遊技パターン2」で行われている場合には8回目のラウンド中にラウンド昇格演出に連係して確変昇格演出が開始される。この確変昇格演出は昇格演出位置の可動表示器120から「成功」の画像または「失敗」の画像を消去し(d参照)、「残念」の画像(f参照)を表示するものである。
大当り遊技が「大当り遊技パターン3」「大当り遊技パターン4」で行われている場合には9回目のラウンド中に遊技球がVゾーン25に最初に入球した場合にラウンド昇格演出に連係して確変昇格演出が開始される。この確変昇格演出は昇格演出位置の可動表示器120から「成功」の画像または「失敗」の画像を消去し(d参照)、「確変」の画像(e参照)を表示するものである。
上記実施例7においては、大当り遊技演出中に保留連ラウンド昇格演出および保留連確変昇格演出を行っても良い。この場合には特図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り」の判定結果がある場合に「成功」「失敗」「確変」「残念」のうちの1以上の画像の背景色を通常の色彩から「虹色」等の特殊な色彩に変化させることが好ましい。
[実施例8]
図33は「大当り遊技パターン1~4」である。「大当り遊技パターン1」は第1大入賞口18を「限度時間(30秒)が経過するまで開放」または「限度個数(10個)の遊技球が入球するまで開放」するロング開放パターンで1回目から15回目までのラウンドを行うものであり、「大当り遊技演出パターンPSF」によって演出される。この「大当り遊技パターン1」での大当り遊技中には8回目のラウンド中のラウンド昇格演出で「extra round」の結末画像C5が表示され、8回目のラウンド中の確変昇格演出で「残念」の結末画像C6が表示され、大当り遊技の終了後に「非時短状態」「通常確率状態」が設定される。
「大当り遊技パターン2」は1回目~8回目のラウンドを第1大入賞口18のロング開放パターンで行い、第2大入賞口21を遊技球が入球不能な短時間(0.1秒)だけ開放するショート開放パターンで9回目のラウンドを行い、第1大入賞口18を遊技球が入球不能な短時間(0.1秒)だけ開放するショート開放パターンで10回目~15回目のラウンドを行うものであり、「大当り遊技演出パターンPFF」によって演出される。この「大当り遊技パターン2」での大当り遊技中には8回目のラウンド中のラウンド昇格演出で「final round」の結末画像C5が表示され、8回目のラウンド中の確変昇格演出で「残念」の結末画像C6が表示され、大当り遊技の終了後に「非時短状態」「通常確率状態」が設定される。
「大当り遊技パターン3」は1回目のラウンドを第1大入賞口18のロング開放パターンで行い、第2大入賞口21を「限度時間(30秒)が経過するまで開放」または「限度個数(10個)の遊技球が入球するまで開放」するロング開放パターンで2回目のラウンドを行い、第1大入賞口18のロング開放パターンで3回目~15回目のラウンドを行うものであり、「大当り遊技演出パターンPSS」によって演出される。この「大当り遊技パターン3」での大当り遊技中には8回目のラウンド中のラウンド昇格演出で「final round」の結末画像C5が表示され、2回目のラウンド中に遊技球がVゾーン25に入球した場合に8回目のラウンドの確変昇格演出で「確変」の結末画像C6が表示され、大当り遊技の終了後に「時短状態」「高確率状態」が設定される。
「大当り遊技パターン4」は第1大入賞口18のロング開放パターンで1回目のラウンドを行い、第2大入賞口21のロング開放パターンで2回目のラウンドを行い、第1大入賞口18のロング開放パターンで3回目~8回目のラウンドを行い、第1大入賞口18のショート開放パターンで9回目~15回目のラウンドを行うものであり、「大当り遊技演出パターンPFS」によって演出される。この「大当り遊技パターン4」での大当り遊技中には8回目のラウンド中のラウンド昇格演出で「final round」の結末画像C5が表示され、2回目のラウンド中に遊技球がVゾーン25に入球した場合に8回目のラウンドの確変昇格演出で「確変」の結末画像C6が表示され、大当り遊技の終了後に「時短状態」「高確率状態」が設定される。
上記実施例8によれば次の効果を奏する。
2回目のラウンドで遊技球がVゾーン25に有効に入球した場合に2回目のラウンドよりも後の8回目のラウンドでラウンド昇格演出および確変昇格演出を行ったので、遊技球をVゾーン25に入球させる遊技的な興趣および一連のラウンド昇格演出および確変昇格演出を享受する演出的な興趣が遊技者に互いに異なるラウンドで時間的に先後して与えられる。このため、遊技者に楽しみが長い期間に渡って与えられることになるので、大当り遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
上記実施例8においては、2回目のラウンドで遊技球がVゾーン25に有効に入球した場合に2回目のラウンドよりも後の複数回のラウンドに跨ってラウンド昇格演出および確変昇格演出を連係して行っても良い。
上記実施例1ないし8においては、一連の演出を確変昇格演出およびラウンド昇格演出の順に連係して行っても良い。この場合には装飾部材35を確変昇格演出の開始に連係して動かすと良い。即ち、「今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出と、今回の特別遊技の態様が遊技者に判明する前に当該態様を示唆する演出とが、所定の順序で互いに連係された一連の演出」は「遊技状態を示唆する演出が先で遊技態様を示唆する演出が後の演出」および「遊技態様を示唆する演出が先で遊技状態を示唆する演出が後の演出」の双方を含む。
上記実施例1ないし8においては、装飾部材35を確変昇格演出の開始に連係して退避位置から演出位置に動かしても良い。
上記実施例1ないし8においては、装飾部材35をラウンド昇格演出中にラウンド昇格演出の画像の変化または確変昇格演出中に確変昇格演出の画像の変化に連係して動かしても良い。
上記実施例1ないし8においては、「確変」の演出画像C9(実施例1)と雷画像C11(実施例2)とハート画像C12(実施例3)と「+15」画像C13(実施例4)と稲妻画像C14(実施例5)と保留画像R(実施例6)のそれぞれを演出図柄表示器32の表示領域内の縁側に初期表示したが、これに限定されるものではなく、例えば縁側から離れた位置に初期表示しても良い。即ち、「遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当該入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を表示する偏心部(所定の部分)は表示領域内の縁側でも良く、縁側から離れた位置でも良い。
上記実施例1ないし8においては、遊技状態として非時短状態と第1時短状態と第2時短状態が設定される構成としても良い。これら第1時短状態および第2時短状態のそれぞれは遊技者に有利な遊技状態に相当するものであり、今回の大当り遊技演出中に時短昇格演出を行うことに応じて今回の大当り遊技の終了後に非時短状態から第1時短状態に昇格または非時短状態から第2時短状態に昇格または第1時短状態から第2時短状態に昇格することを遊技者に示唆すると良い。
上記実施例1ないし8においては、今回の大当り遊技の態様を遊技者に示唆する演出はラウンド昇格演出(特別遊技が所定の期間を超えて継続することを示唆する演出)に限定されるものでなく、下記[1]~[4]に例示するように、第2大入賞口21のVゾーン25を開閉する振分け部材26の動作パターンを遊技者に示唆する演出([1]参照)、第2大入賞口21の開閉パターンを遊技者に示唆する演出([2]参照)、第1大入賞口18の開閉パターンを遊技者に示唆する演出([3]参照)、賞球獲得予定数を遊技者に示唆する演出([4]参照)等を含む。
[1]大当り図柄3が選択された場合の特別遊技の9ラウンド目に第2大入賞口21の30秒の開放が行われ、遊技球がVゾーン25内に進入することを許容する動作パターンで振分け部材26が操作される。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せ「444」等とし、特別遊技の8ラウンド目に「V」や「チャンス」等の画像を表示することで振分け部材26の動作パターン(特別遊技の態様)を遊技者に事前に示唆する。
[2]大当り図柄3が選択された場合の特別遊技の1~8ラウンド目および10~15ラウンド目に第1大入賞口18の30秒の開放が行われ、9ラウンド目に第2大入賞口21の30秒の開放が行われる。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せとし、特別遊技の9ラウンド目に「開放継続」や「V」等の画像を表示することで第1大入賞口18の開閉パターン(特別遊技の態様)を遊技者に事前に示唆する。
[3]大当り図柄4が選択された場合の特別遊技の1~8ラウンド目に第1大入賞口18の30秒の開放が行われ、9ラウンド目に第2大入賞口21の30秒の開放が行われる。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せとし、特別遊技の8ラウンド目に「右を狙え」や「V」等の画像を表示することで第2大入賞口21の開閉パターン(特別遊技の態様)を遊技者に事前に示唆する。
[4]大当り図柄1が選択された場合の特別遊技の1~15ラウンドの全てで第1大入賞口18の30秒の開放が行われることに応じて賞球の獲得予定数が多数個(N個)となる。この場合には特別遊技前の演出図柄遊技で3列の演出図柄を期待度が低い大当りの組合せとし、特別遊技の8ラウンド目で「大量出玉」や「獲得予定N個」等を表示することで賞球獲得数や賞球獲得予定数を事前に示唆する。
上記実施例1ないし8においては、本発明を1種または2種または3種のパチンコ遊技機に適用しても良い。また大入賞口は1つの場合や複数の場合も適用してもよい。
本発明は上記実施例1ないし8に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することが可能である。
上記実施例1ないし8には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の参考発明[1-1]~[1-6]および[2-1]が記載されている。
遊技機には「当り」と判定された場合に遊技球が所定の入球領域に入球することを許容する特別遊技を行い、遊技球が所定の入球領域に入球した場合に遊技者に利益として賞球を払出す構成のものがある。この構成の場合には表示器の画像を特別遊技の進行の度合に応じて変化させることに応じて特別遊技を画像的に演出することが行われている(特開2016-158689号公報参照)。この従来の遊技機の場合には特別遊技の雰囲気を盛上げることに応じて遊技者の「当り」の獲得に対する喜びを高めるためだけに画像的な演出が行われており、特別遊技の興趣に欠ける問題があった。参考発明[1-1]~[1-6]および[2-1]は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は特別遊技の興趣を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
参考発明[1-1]
遊技者に利益を与えることが可能な特別遊技を行う特別遊技手段と、今回の特別遊技が終了する前に今回の特別遊技の終了後の遊技状態を遊技者に示唆する演出と、今回の特別遊技の態様が遊技者に判明する前に当該態様を遊技者に示唆する演出とが、所定の順序で互いに連係された一連の演出を今回の特別遊技中に行う演出手段と、遊技者から視認可能なものであって前記一連の演出に連係するように動かされる演出部材を備えたことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、今回の特別遊技の終了後の遊技状態に関する情報および今回の特別遊技の態様に関する情報が互いに連係する一連の演出を通して特別遊技中に遊技者に伝えられるので、遊技者の知的な関心を一連の演出に向けさせることができる。しかも、演出部材が一連の演出に連係して動かされる。このため、遊技者の視覚的な関心を演出部材の動きに向けさせることができるので、総じて特別遊技の興趣を高めることが可能になる。
参考発明[1-2]
前記演出手段は、新たな特別遊技の実行が保留されていることを示唆する演出を前記一連の演出に連係して今回の特別遊技中に行うことが可能なものであることを特徴とする参考発明[1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、新たな特別遊技の保留に関する情報が今回の特別遊技中に一連の演出に連係して遊技者に示唆されるので、特別遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
参考発明[1-3]
遊技球が特定領域に入球することに応じて遊技者に有利な遊技状態を設定する遊技状態設定手段を備え、前記特別遊技手段は前記特別遊技として複数の単位遊技を行うことが可能なものであり、前記演出手段は前記複数の単位遊技のうち遊技球が前記特定領域に入球することを許容する特定の単位遊技よりも後の単位遊技で前記一連の演出を行うことが可能なものであることを特徴とする参考発明[1-1]または[1-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技球を特定領域に入球させる遊技的な興趣および一連の演出を享受する演出的な興趣が遊技者に互いに異なる単位遊技で時間的に先後して与えられる。このため、遊技者に楽しみが長い期間に渡って与えられることになるので、特別遊技の興趣を一層高めることが可能になる。
参考発明[1-4]
前記演出手段は前記一連の演出として所定の表示器に画像を表示するものであり、前記演出部材は前記所定の表示器の前で動かされるものであることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-3]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者の視覚的な関心が表示器の画像に向けられている状態で演出部材が動かされることとなるので、遊技者の目線が演出部材の動きを捉え易くなる。
参考発明[1-5]
前記演出部材は前記一連の演出の開始に連係して動かされることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-4]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者に一連の演出の開始を演出部材の動きによって知らせることができるので、遊技者の関心を確実に一連の演出に向けさせることが可能になる。
参考発明[1-6]
前記演出部材は前記一連の演出に連係される前には第2の位置に比べて視認困難な第1の位置にあるものであって、前記一連の演出に連係される場合に当該第1の位置から当該第1の位置よりも視認容易な当該第2の位置に動かされることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-5]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、演出部材が一連の演出に連係する場合に視認容易な第2の位置に動かされるので、遊技者の目線が演出部材の動きを捉え易くなる。しかも、演出部材が一連の演出に連係する前に視認困難な第1の位置にあるので、演出部材が表示器の画像を遊技者の目線から遮ることを低い度合に抑えることが可能になる。
参考発明[2-1]
遊技者に利益を与えることが可能な特別遊技を行う特別遊技手段と、遊技に係る情報を遊技者に示唆する複数の演出を互いに連係して一回の特別遊技中に行う演出手段と、遊技者から視認可能なものであって前記複数の演出に連係するように動かされる演出部材を備えたことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、一回の特別遊技中に互いに連係する複数の演出を通して遊技に係る複数の情報が遊技者に示唆されるので、遊技者の知的な関心を一連の複数の演出に向けさせることができる。しかも、演出部材が一連の複数の演出に連係して動かされる。このため、遊技者の視覚的な関心を演出部材の動きに向けさせることができるので、総じて特別遊技の興趣を高めることができる。
上記実施例1ないし8には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の参考発明[3-1]~[3-4]および[4-1]が記載されている。
遊技機には表示器の表示領域内にリーチ演出の画像を表示し、当否の判定結果をリーチ演出の画像を通して遊技者に示唆する構成のものがある。この構成の場合には「当り」と判定されることに応じて特別遊技を行い、特別遊技中に表示器に画像を表示することに応じて特別遊技の興趣を高めることが行われている(特開2016-158689号公報参照)。この従来の遊技機の場合には遊技者が表示器の画像に目線を集中している状態では遊技球の入球領域への入球に気付き難い問題がある。参考発明[3-1]~[3-4]および[4-1]は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は遊技球が所定の入球領域に入球したことを遊技者に気付かせることが可能な遊技機を提供することにある。
参考発明[3-1]
遊技球が入球可能な複数の入球領域と、演出画像が表示される表示器と、遊技球が前記複数の入球領域のうち所定のものに有効に入球した場合に当該所定の入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を前記表示器の表示領域内に表示する画像表示手段を備え、前記表示器の表示領域には当該表示領域の中央部に対して偏心した偏心部を有し、前記画像表示手段は前記偏心部を起点に動く画像を前記示唆画像として表示し、前記偏心部は前記所定の入球領域側であることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に動きを伴う示唆画像が表示されるので、表示器に目線を集中している遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。しかも、所定の入球領域に割付けられた特典の付与を示唆する示唆画像が表示される上に表示領域内の中央部と所定の入球領域との間の偏心部を起点に示唆画像の動きが始められるので、示唆画像の態様および動き始めの位置から遊技者に遊技球の入球先が所定の入球領域であると認識させることが可能になる。
参考発明[3-2]
前記画像表示手段は前記表示器の表示領域内の前記偏心部を起点に前記中央部に向けて動く画像を前記示唆画像として表示することを特徴とする参考発明[3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、表示器の表示領域の中央部に目線を集中している多数派の遊技者に対して示唆画像が目線の端から飛込む印象を与えることができるので、多数の遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。
参考発明[3-3]
前記画像表示手段は前記表示器の表示領域内の前記偏心部から前記中央部に向けての動きの軌跡を有する画像を前記示唆画像として表示することを特徴とする参考発明[3-1]または[3-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者が動きの軌跡を目で逆方向に追うことに応じて所定の入球領域付近に遊技者の目線が辿り着くので、遊技球の入球先が所定の入球領域であると遊技者に簡単に認識させることが可能になる。
参考発明[3-4]
前記画像表示手段は前記示唆画像を前記表示領域内の前記偏心部から遠ざけることに応じて大きく表示することを特徴とする参考発明[3-1]ないし[3-3]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、示唆画像の存在を表示器の表示領域内で目立たせることができるので、遊技者に示唆画像の存在を高い確度で気付かせることが可能になる。
参考発明[4-1]
遊技球が入球可能な複数の入球領域と、演出画像が表示される表示器と、遊技球が前記複数の入球領域のうち所定のものに有効に入球した場合に当該所定の入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を前記表示器の表示領域内に表示する画像表示手段を備え、前記画像表示手段は前記示唆画像として前記所定の入球領域から前記表示器の表示領域内の中央部への向きで動く画像を表示することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に動きを伴う示唆画像が表示器に表示されるので、表示器に目線を集中している遊技者に示唆画像の存在を気付かせることが可能になる。しかも、所定の入球領域に割付けられた特典の付与を示唆する示唆画像が表示される上に所定の入球領域から表示器の表示領域内の中央部への向きで示唆画像が動かされるので、示唆画像の動きの向きから遊技球の入球先が所定の入球領域であると特定させることが可能になる。
15は第1始動口(入球領域)、16は第2始動口(入球領域)、18は第1大入賞口(入球領域)、21は第2大入賞口(入球領域)、25はVゾーン(入球領域,特定領域)、32は演出図柄表示器(表示器)、35は装飾部材(演出部材)、51は主制御回路(特別遊技手段)、91は画像制御回路(演出手段,画像表示手段)、C9は確変画像(示唆画像)、C11は雷画像(示唆画像)、C12はハート画像(示唆画像)、C13は「+15」画像(示唆画像)、C14は稲妻画像(示唆画像)、Rは保留画像(示唆画像)である。

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な複数の入球領域と、
    演出画像が表示される表示器と、
    遊技球が前記複数の入球領域のうち所定のものに有効に入球した場合に当該所定の入球領域に割付けられた特典の付与を遊技者に示唆する示唆画像を前記表示器の表示領域内に表示する画像表示手段を備え、
    前記画像表示手段は、
    前記示唆画像として前記所定の入球領域から前記表示器の表示領域内の中央部への向きで動く画像を表示することを特徴とする遊技機。
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