JP2004015371A - 電子黒板装置および電子黒板システム - Google Patents
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Abstract
【課題】会議の進行を妨げることなく容易に会議室外から会議参加者にメッセージを伝えることができる電子黒板装置およびその電子黒板装置をそなえた電子黒板システムを提供する。
【解決手段】電子黒板装置が表示板(表示部)61、操作部41、スピーカー63をそなえる。会議開催前に、会議参加者は、各々、操作部41に参加者情報である社員番号を入力して参加者登録をした後、着席する。会議中に会議室外から会議参加者のメッセージを送るときは、LAN端末にメッセージを入力して送信すると、表示板61にメッセージが表示される。
【選択図】 図5
【解決手段】電子黒板装置が表示板(表示部)61、操作部41、スピーカー63をそなえる。会議開催前に、会議参加者は、各々、操作部41に参加者情報である社員番号を入力して参加者登録をした後、着席する。会議中に会議室外から会議参加者のメッセージを送るときは、LAN端末にメッセージを入力して送信すると、表示板61にメッセージが表示される。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、会議において板書した内容を必要に応じてプリンタで印刷したり、データとして保存したりすることのできる電子黒板装置およびその電子黒板装置をそなえた電子黒板システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、会議開催中に会議室外から会議参加者にメッセージを伝えるには、例えば、会議世話役にメッセージの書かれたメモを渡し、会議世話役が該当する会議参加者の席までメモを持参してメッセージを伝えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、会議世話役が、会議開催中に該当する会議参加者の席までメモを持参しなければならず、会議の進行を妨げることがあった。また、スペースの少ない会議室や広い会議室では、該当する会議参加者の席までメモを持参するのに時間がかかっていた。
【0004】
そこで、本発明の目的は、会議の進行を妨げることなく容易に会議室外から会議参加者にメッセージを伝えることができる電子黒板装置およびその電子黒板装置をそなえた電子黒板システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、電子黒板装置であって、外部とのインターフェイスをそなえ、そのインターフェイスを介してネットワークで接続された外部端末からのメッセージを表示させる表示部をそなえることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子黒板装置において、前記表示部に前記メッセージを表示する際に報知するスピーカーをそなえることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子黒板装置において、操作部を電子黒板本体から取り外し可能に取り付けることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子黒板装置において、前記外部端末からの前記メッセージに対する返信メッセージを送信しうる前記操作部をそなえることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、電子黒板システムにおいて、同一ネットワーク中に請求項1に記載の電子黒板装置を1または複数そなえ、前記外部端末で選択した1または複数の前記電子黒板装置の前記表示部に前記メッセージを表示可能とすることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電子黒板システムにおいて、前記外部端末でそれぞれの前記電子黒板装置の会議開催情報を得られることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。図1は、この発明の一例としての電子黒板システムのブロック図である。LAN(ネットワーク)を介して、会議室A〜Dにそなえられた電子黒板装置a〜dと執務室X〜ZにそなえられたLAN端末(外部端末)x〜zとが接続されている。さらに、LANには、サーバと広域のネットワークであるWANが接続されている。
【0012】
図2は、図1の電子黒板システムにそなえられた電子黒板装置の概略正面図である。図に示すように、電子黒板装置には、電子黒板本体2、操作パネル4、プリンタ5、スタンド6などがそなえられている。
【0013】
電子黒板本体2は、枠部2aから、消去可能に書き込みを行うことのできる筆記シート1の一部を表に臨ませて、第1書込面1aを形成する。また、枠部2aには、表示板(表示部)61、操作部41、スピーカー63がそなえられている。表示板61は、LED素子を用いてメッセージを表示するものであり、操作部41は、会議の開始時刻や終了時刻を入力したり、会議参加者の参加者登録を行うものであり、スピーカー63は、表示板61にメッセージが表示されたときなどにチャイムにより報知するものである。
【0014】
さらに、操作パネル4は、後述する操作キーにより電子黒板装置の各種操作を行うものである。
【0015】
そして、プリンタ5は、筆記シート1上に書き込まれた内容を用紙に印刷出力するものである。さらに、スタンド6は、下部にキャスタ7を設け、電子黒板本体2を直立状態で支えるものである。なお、プリンタ5は、取付部8によりスタンド6に取り付けられている。
【0016】
電子黒板本体2は、図3に示すように、フレーム9の内部にシート搬送部19、画像読取部14、不図示の制御部などをそなえる。シート搬送部19は、駆動ローラ11と従動ローラ12をそなえ、筆記シート1は、駆動ローラ11と従動ローラ12との間に掛け回され、第1書込面1aと第2書込面1bを形成する。
【0017】
また、駆動ローラ11には、図示しないモータが接続され、従動ローラ12には、図示しないシートテンション機構が配置され、筆記シート1に張力を施している。さらに、第1書込面1aの裏面側には、ボード13が設けられている。
【0018】
また、筆記シート1の奥には、第1書込面1a、第2書込面1bに書込まれた絵や文字を、読取位置Pにおいて読み取る画像読取部14をそなえ、画像読取部14は、光源15、ミラー16、レンズ17、光―電気変換器であるCCD18をそなえる。
【0019】
そして、操作パネル4は、詳しくは図4に示すように構成されている。すなわち、操作パネル4には、電子黒板装置の電源のON,OFFを行う電源キー22、筆記シート1の先送りを行う送りキー23、プリンタ5のヘッドをクリーニングするクリーニングキー25、読取濃度を変更する濃度キー26、コピーモードを変更するモードキー27、コピー枚数を変更する枚数キー28、印刷を開始するコピーキー29、コピーを中断させるコピーストップキー30がそなえられている。なお、電源キー22をONにすると、読取濃度、コピーモードは標準に設定され、コピー枚数は1枚に設定される。
【0020】
加えて、電源がONのときに点灯する電源LED31、紙詰まりなどのエラーが発生したときに点灯するエラーLED32、クリーニング作動中に点灯するクリーニングLED33、濃度キー26により読取濃度を濃く設定したときに点灯する濃いLED34、薄く設定したときに点灯する薄いLED35、モードキー27により追加コピーを設定したときに点灯する追加LED36、第1書込面1aと第2書込面1bの2ページ分を縮小して1枚の用紙にコピーする、2ページ集約を設定したときに点灯する2ページ集約LED37、枚数キー28が押される毎に1〜9までの数字を変化して表示する7セグメントLED38などの複数のLEDがそなえられている。
【0021】
このように構成された電子黒板装置を使用するときは、図4の操作パネル4の電源キー22を押下し、電源をONにして、電源LED31を点灯させる。次に、図2の第1書込面1aに、図示しないペンで絵や文字などを書き込む。
【0022】
第1書込面1aがいっぱいになったら、送りキー23を押し、スクリーンシート1を送り、第2書込面1bを表に臨ませ、続けて絵や文字などを書き込む。そして、第1書込面1aの内容を見たいときは、戻しキー24を押し、スクリーンシート1を戻し、第1書込面1aを表に臨ませる。
【0023】
一方、エラーが生じたときには、エラーLED32が点灯し、ユーザーに警告する。
【0024】
そして、第1書込面1aの書込み内容を読み取って印刷するには、図4の操作パネル4において、コピーキー29を押下する。なお、前述のように、電源キー22をONにすると、読取濃度、コピーモードは標準に設定され、コピー枚数は1枚に設定されるので、読取濃度を変更するときは濃度キー26を、コピーモードを変更するときはモードキー27を、コピー枚数を変更するときは枚数キー28を必要に応じてそれぞれ押下して変更した後、コピーキー29を押下する。
【0025】
すると、図3において、図示しないモータが、駆動ローラ11を回転させて筆記シート1を矢印のa方向に搬送しながら、第1書込面1aの先端から読取位置Pを順次通過して、第1書込面1aの書込み内容を画像読取部14で順次読み取り、プリンタ5に送信して用紙に印刷することによりコピーがなされる。
【0026】
図5には、この発明の電子黒板装置のブロック図を示す。電子黒板装置は、電子黒板機能51、操作部41、記憶部53、制御部52をそなえ、さらに、電子黒板装置の外部に接続された外部記憶機器55との接続をする外部I/F54、LANとの接続をするLANI/F(インターフェイス)56、PC58との接続をするPCI/F57をそなえ、LANを介してサーバ59と接続されている。
【0027】
電子黒板機能51は、前述のような、筆記シート1上に書かれた絵や文字を画像読取部14にて読み取り、プリンタ5に印刷したり、筆記シート1を先送り、あるいは、後戻ししたりする機能である。制御部52は、電子黒板装置のあらゆる機能を制御するものである。
【0028】
また、操作部41は、会議の開始時刻や終了時刻あるいは、会議参加者などの会議開催情報を入力したり、あるいは、会議室外からのメッセージを表示したり、そのメッセージに対する返信メッセージを作成して送信したりするものであり、制御部52と取り外し可能に接続されている。
【0029】
そして、記憶部53は、電子黒板機能51を制御するためのプログラムなどを記憶するものである。さらに、外部I/F54は、電子黒板装置と外部の記憶機器55、例えば、MOドライブ、CDドライブ、フレキシブルディスクドライブ、あるいは、DVD、電話回線などとを繋ぐものであり、SCSI、USB、IEEE1394、モデムなどである。
【0030】
また、LANI/F56は、電子黒板装置とLANを繋ぐためのものであり、PCI/F57は、電子黒板装置と外部接続されたPC58とを繋ぐものである。さらに、サーバ59は、操作部41より入力する会議開催情報などを記憶するものである。そして、LANには、図示しない複数のLAN端末が接続されている。
【0031】
ところで、操作部41は、詳しくは、図6に示すようになっている。すなわち、操作部41は、ディスプレイ42、入力キー43、Clearキー45、送信キー46、変換選択キー47、時刻キー48、メッセージキー49、参加者登録キー50、ディスプレイ42そしてスピーカー62をそなえ、電子黒板本体2から取り外し可能に取り付けられている。
【0032】
時刻キー48は、会議開始時刻あるいは会議終了時刻を入力する際に用いるものであり、参加者登録キー50は、会議参加者を登録する際に用いるものである。また、メッセージキー49は、メッセージを作成する際に用いるものであり、入力キー43は、1〜0までの数字とかな文字の入力ができるようになっている。そして、変換選択キー47は、入力キー43により入力した数字を確定したり、かな文字を漢字などに変換し、その文字を確定するために用いるものである。
【0033】
さらに、Clearキー45は、入力キー43により入力した数字や文字を訂正する際に用いるものである。また、送信キー46は、入力した数字やメッセージを送信する際に用いるものである。
【0034】
そして、ディスプレイ42は、液晶画面であり、会議室外のLAN端末からのメッセージを表示したり、その返信メッセージを作成する際に文字を表示したり、あるいは、会議開始終了時刻を入力する際に時刻を表示したり、参加者登録を行う際に、数字を表示するものである。また、スピーカー62は、会議室外からのメッセージが受信され、表示される際に報知する音を発するものである。
【0035】
このように構成された電子黒板システムを用いて会議を行う方法について、図7を用いて説明する。まず、会議世話役が、S1において、会議室Aの電子黒板装置aの操作パネル4にある電源キー22をONにする。すると、電源投入日時情報がLANを介してサーバ59に記憶される。執務室X,Y,ZにあるLAN端末x,y,zは、このサーバ59にアクセスすることによって、会議室Aの電子黒板装置aの電源が投入された日時などの電源投入日時情報を知ることができる。
【0036】
続いて、会議室Aに会議参加者が入室し、参加者登録を行う(S2)。この例では、参加者登録は、社員番号を入力することによって行う。詳しくは、図6に示す操作部41において、参加者登録キー50を押下する。そして、入力キー43を用いて社員番号を入力すると、ディスプレイ42に入力した社員番号が表示され、入力が正しければ、変換選択キー47を押下して入力を確定し、送信キー46を押下すると社員番号がサーバ59に送信される。
【0037】
同様の手順で、他の会議参加者の参加者登録も行うと、サーバ59に参加者リストが作成される。会議参加者全員の参加者登録を行った後、会議世話役が会議開始時刻を入力する(S3)。詳しくは、図6に示す操作部41において、時刻キー48を押下し、入力キー43を用いて時刻を入力し、変換選択キー47を押下して入力を確定し、送信キー46を押下して、サーバ59に会議開始時刻を送信した後、会議を開催する(S4)。このとき、会議開始時刻に加えて、会議終了予定の時刻を入力してもよい。
【0038】
一方、会議室Bでは、別の会議が開催され、会議室Aと同様の手順で、図7のS1〜S4を行う。
【0039】
このような操作を行うと、図8に示すように、電子黒板装置a,bから会議開催情報がサーバに送られて記憶される。
【0040】
なお、会議室Aにおいて会議開始後、遅刻者が入室した場合には、操作部41を電子黒板本体2から取り外し、その遅刻者が着席した場所に持参し、遅刻者は、着席したままで社員番号を入力して、送信キー46を押下する。すると、操作部41の図示しない送信部より無線信号が送信され、電子黒板本体2の図示しない受信部がこれを受信して、サーバ59に送信して記憶し、参加者リストを更新する。
【0041】
会議開催中に、執務室Xから会議参加者Kさんにメッセージを伝えるときは、図1において、LAN端末aにおいて、所定の操作を行い、サーバ59にアクセスしてKさんの在室している会議室を検索する。すると、Kさんは、会議室Aに在室している旨の表示が出る。
【0042】
そこで、例えば、「○○課K様 ○×商事のS様より至急連絡を取りたいとの電話あり」というようなメッセージを作成して、このメッセージを会議室Aあてに送信すると、S5にて、会議室Aの電子黒板装置aがそのメッセージを受信して表示板61に表示するとともに、スピーカー63により、メッセージの表示を報知する音を発する。すなわち、表示板61は、ネットワークで接続されたLAN端末からのメッセージを表示させる。
【0043】
このとき、操作部41のディスプレイ42にも、表示板61と同じメッセージが表示され、スピーカー62により、メッセージの受信と表示を報知する音を発する。
【0044】
なお、この例では、LAN端末1において、Kさんの在室している会議室Aを指定することによって、不必要なメッセージを会議室Bに送り、会議の進行を妨げないようになっているが、会議参加者が何らかの理由で参加者登録を行っていない場合には、その会議参加者が在室している会議室が判らないので、そのようなときは、使用中の全ての会議室(この例では、会議室Aおよび会議室B)あてに同時に同一のメッセージを送信することもできる。
【0045】
会議世話役が、Kさんあてのメッセージであることを知って、操作部41を電子黒板本体2から取り外してKさんの席に持参すると、Kさんは、「15分後にSさんに連絡する」旨の返信メッセージを返信する。
【0046】
詳しくは、操作部41のメッセージキー49を押下して、入力キー43により文字を入力する。そして、入力が完了したら送信キー46を押下する(S6)。すると、操作部41の図示しない送信部から電子黒板装置の図示しない受信部に無線信号が送信されて、LAN端末1あてに返信される。すなわち、操作部41は、LAN端末xからのメッセージに対する返信メッセージを送信する。
【0047】
そして、会議が終了したら、S7において、操作部41に会議終了時刻を入力し、電源キー22をOFFにする。この会議終了時刻の入力方法は、前述の会議開始時刻の入力方法と同様であるので説明を省略する。また、電源キー22をOFFにする(S8)と、電源切断日時情報が電子黒板装置1からLANを介してサーバ59に送信され、執務室X,Y,ZにあるLAN端末x,y,zがサーバ59にアクセスすることにより、会議室Aの電子黒板装置1の電源が切断された日時を知ることができる。
【0048】
なお、この例では、会議参加者は、操作部41に社員番号を入力することによって参加者登録を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、社員がそれぞれ社員番号などの登録された磁気カードを所持し、その磁気カードをカードリーダに読ませることによって、会議の参加者登録をしてもよい。
【0049】
すなわち、図9に示すように、操作部71に操作部41の機能に加えてカードリーダ72を設け、これに磁気カードを読み取らせることによって会議の参加者登録を行う。また、操作部71には、上述の例と同様に、ディスプレイ42、入力キー43、Clearキー45、送信キー46をそなえるので、磁気カードを携帯し忘れた場合には、入力キー43による社員番号入力により、参加者登録を行うことができる。
【0050】
さらに、操作部にカードリーダのみをそなえてもよいし、磁気カードに代えて、例えば、ICカードを用いてもよい。また、参加者登録の際に、社員番号を用いるのではなく、たとえば、参加者の指紋を指紋照合装置で読み取り、参加者リストを作成するようにしてもよい。この場合は、記憶部53に予め全社員の指紋の情報と社員番号などを記憶させておく。
【0051】
さらに、上述の例では、操作部41,71は、電子黒板本体2の枠部2aに取り外し可能にそなえられていたが、有線あるいは無線による操作部を電子黒板本体2から独立した装置として、例えば会議室の入口付近に設けてもよい。加えて、電子黒板本体2に内蔵の操作部を設け、操作部を2箇所に設けることもできる。この場合、参加者登録などの入力が2箇所で行えるので、参加者登録を効率よく行うことができる。
【0052】
また、取り外し可能にそなえられた操作部41,71は、無線で電子黒板本体2に会議開催情報などを信号として送ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線で電子黒板本体2に会議開催情報などを信号として送るようにしてもよい。
【0053】
さらに、表示板61にスイッチを設け、必要に応じて表示板61の表示をOFFにできるようにしてもよい。この場合には、会議世話役が操作部41を電子黒板本体2から取り外して所持し、ディスプレイ42にメッセージが表示されたら、該当者に渡し、返信メッセージを送信するようにしてもよい。
【0054】
また、スピーカー63にスイッチを設け、必要に応じてメッセージの到着を報知する音を発しないようにしてもよい。さらに、上述の例では、表示板61は、LEDにより構成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、液晶画面表示であってもよい。
【0055】
加えて、上述の例では、電源投入日時情報、電源切断日時情報、会議開催情報などは、電子黒板装置とLANを介して接続されたサーバ59に記憶したが、これに限定されるものではなく、例えば、電子黒板装置の記憶部53に記憶させるようにしてもよい。
【0056】
さらに、上述の例では、筆記シート上に書込みを行うとともに、その書込み内容を筆記シートを搬送しながら画像読取部で読み取る電子黒板装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、筆記具で書込みを行う際に、筆記具の位置を光学的に検出することによって書込み内容を読み取る電子黒板装置にも適用しうる。
【0057】
【発明の効果】
したがって、請求項1ないし4に係る発明によれば、電子黒板装置が、外部とのインターフェイスをそなえ、そのインターフェイスを介してネットワークで接続された外部端末からのメッセージを表示させる表示部をそなえるので、会議の進行を妨げることなく容易に会議室外から会議参加者にメッセージなどのさまざまな情報を伝えることができる。
【0058】
請求項2に係る発明によれば、表示部にメッセージを表示する際に報知するスピーカーをそなえるので、メッセージの到着を容易に知ることができる。
【0059】
請求項3に係る発明によれば、操作部を電子黒板本体から取り外し可能に取り付けるので、会議開催中にも会議に影響を与えることなく、会議開催情報を追加入力することができる。
【0060】
請求項4に係る発明によれば、外部端末からのメッセージに対する返信メッセージを送信しうる操作部をそなえるので、会議室外からのメッセージに対する回答が送信できる。
【0061】
請求項5または6に係る発明によれば、同一ネットワーク中に請求項1に記載の電子黒板装置を1または複数そなえ、外部端末で選択した1または複数の電子黒板装置の表示部にメッセージを表示可能とするので、他の会議室の会議の進行を妨げることなく、所望の会議室の電子黒板装置にのみメッセージを送ることができる。
【0062】
請求項6に係る発明によれば、外部端末でそれぞれの電子黒板装置の会議開催情報を得られるので、外部端末で各会議室の管理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例としての電子黒板システムのブロック図である。
【図2】その電子黒板装置の概略正面図である。
【図3】その横断面図である。
【図4】その操作部の正面図である。
【図5】その電子黒板装置のブロック図である。
【図6】その操作部の正面図である。
【図7】この発明の一例としての電子黒板システムによる会議開催情報およびメッセージの送受信を示すフローチャートである。
【図8】電子黒板装置により会議開催情報をサーバに送信する様子を示した図である。
【図9】この発明の他例としての電子黒板装置の操作部の正面図である。
【符号の説明】
2 電子黒板本体
41,71 操作部
42 ディスプレイ
56 LANI/F(インターフェイス)
61 表示板(表示部)
63 スピーカー
a,b,c,d 電子黒板装置
x,y,z LAN端末(外部端末)
【発明の属する技術分野】
この発明は、会議において板書した内容を必要に応じてプリンタで印刷したり、データとして保存したりすることのできる電子黒板装置およびその電子黒板装置をそなえた電子黒板システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、会議開催中に会議室外から会議参加者にメッセージを伝えるには、例えば、会議世話役にメッセージの書かれたメモを渡し、会議世話役が該当する会議参加者の席までメモを持参してメッセージを伝えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、会議世話役が、会議開催中に該当する会議参加者の席までメモを持参しなければならず、会議の進行を妨げることがあった。また、スペースの少ない会議室や広い会議室では、該当する会議参加者の席までメモを持参するのに時間がかかっていた。
【0004】
そこで、本発明の目的は、会議の進行を妨げることなく容易に会議室外から会議参加者にメッセージを伝えることができる電子黒板装置およびその電子黒板装置をそなえた電子黒板システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、電子黒板装置であって、外部とのインターフェイスをそなえ、そのインターフェイスを介してネットワークで接続された外部端末からのメッセージを表示させる表示部をそなえることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子黒板装置において、前記表示部に前記メッセージを表示する際に報知するスピーカーをそなえることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子黒板装置において、操作部を電子黒板本体から取り外し可能に取り付けることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子黒板装置において、前記外部端末からの前記メッセージに対する返信メッセージを送信しうる前記操作部をそなえることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、電子黒板システムにおいて、同一ネットワーク中に請求項1に記載の電子黒板装置を1または複数そなえ、前記外部端末で選択した1または複数の前記電子黒板装置の前記表示部に前記メッセージを表示可能とすることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電子黒板システムにおいて、前記外部端末でそれぞれの前記電子黒板装置の会議開催情報を得られることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。図1は、この発明の一例としての電子黒板システムのブロック図である。LAN(ネットワーク)を介して、会議室A〜Dにそなえられた電子黒板装置a〜dと執務室X〜ZにそなえられたLAN端末(外部端末)x〜zとが接続されている。さらに、LANには、サーバと広域のネットワークであるWANが接続されている。
【0012】
図2は、図1の電子黒板システムにそなえられた電子黒板装置の概略正面図である。図に示すように、電子黒板装置には、電子黒板本体2、操作パネル4、プリンタ5、スタンド6などがそなえられている。
【0013】
電子黒板本体2は、枠部2aから、消去可能に書き込みを行うことのできる筆記シート1の一部を表に臨ませて、第1書込面1aを形成する。また、枠部2aには、表示板(表示部)61、操作部41、スピーカー63がそなえられている。表示板61は、LED素子を用いてメッセージを表示するものであり、操作部41は、会議の開始時刻や終了時刻を入力したり、会議参加者の参加者登録を行うものであり、スピーカー63は、表示板61にメッセージが表示されたときなどにチャイムにより報知するものである。
【0014】
さらに、操作パネル4は、後述する操作キーにより電子黒板装置の各種操作を行うものである。
【0015】
そして、プリンタ5は、筆記シート1上に書き込まれた内容を用紙に印刷出力するものである。さらに、スタンド6は、下部にキャスタ7を設け、電子黒板本体2を直立状態で支えるものである。なお、プリンタ5は、取付部8によりスタンド6に取り付けられている。
【0016】
電子黒板本体2は、図3に示すように、フレーム9の内部にシート搬送部19、画像読取部14、不図示の制御部などをそなえる。シート搬送部19は、駆動ローラ11と従動ローラ12をそなえ、筆記シート1は、駆動ローラ11と従動ローラ12との間に掛け回され、第1書込面1aと第2書込面1bを形成する。
【0017】
また、駆動ローラ11には、図示しないモータが接続され、従動ローラ12には、図示しないシートテンション機構が配置され、筆記シート1に張力を施している。さらに、第1書込面1aの裏面側には、ボード13が設けられている。
【0018】
また、筆記シート1の奥には、第1書込面1a、第2書込面1bに書込まれた絵や文字を、読取位置Pにおいて読み取る画像読取部14をそなえ、画像読取部14は、光源15、ミラー16、レンズ17、光―電気変換器であるCCD18をそなえる。
【0019】
そして、操作パネル4は、詳しくは図4に示すように構成されている。すなわち、操作パネル4には、電子黒板装置の電源のON,OFFを行う電源キー22、筆記シート1の先送りを行う送りキー23、プリンタ5のヘッドをクリーニングするクリーニングキー25、読取濃度を変更する濃度キー26、コピーモードを変更するモードキー27、コピー枚数を変更する枚数キー28、印刷を開始するコピーキー29、コピーを中断させるコピーストップキー30がそなえられている。なお、電源キー22をONにすると、読取濃度、コピーモードは標準に設定され、コピー枚数は1枚に設定される。
【0020】
加えて、電源がONのときに点灯する電源LED31、紙詰まりなどのエラーが発生したときに点灯するエラーLED32、クリーニング作動中に点灯するクリーニングLED33、濃度キー26により読取濃度を濃く設定したときに点灯する濃いLED34、薄く設定したときに点灯する薄いLED35、モードキー27により追加コピーを設定したときに点灯する追加LED36、第1書込面1aと第2書込面1bの2ページ分を縮小して1枚の用紙にコピーする、2ページ集約を設定したときに点灯する2ページ集約LED37、枚数キー28が押される毎に1〜9までの数字を変化して表示する7セグメントLED38などの複数のLEDがそなえられている。
【0021】
このように構成された電子黒板装置を使用するときは、図4の操作パネル4の電源キー22を押下し、電源をONにして、電源LED31を点灯させる。次に、図2の第1書込面1aに、図示しないペンで絵や文字などを書き込む。
【0022】
第1書込面1aがいっぱいになったら、送りキー23を押し、スクリーンシート1を送り、第2書込面1bを表に臨ませ、続けて絵や文字などを書き込む。そして、第1書込面1aの内容を見たいときは、戻しキー24を押し、スクリーンシート1を戻し、第1書込面1aを表に臨ませる。
【0023】
一方、エラーが生じたときには、エラーLED32が点灯し、ユーザーに警告する。
【0024】
そして、第1書込面1aの書込み内容を読み取って印刷するには、図4の操作パネル4において、コピーキー29を押下する。なお、前述のように、電源キー22をONにすると、読取濃度、コピーモードは標準に設定され、コピー枚数は1枚に設定されるので、読取濃度を変更するときは濃度キー26を、コピーモードを変更するときはモードキー27を、コピー枚数を変更するときは枚数キー28を必要に応じてそれぞれ押下して変更した後、コピーキー29を押下する。
【0025】
すると、図3において、図示しないモータが、駆動ローラ11を回転させて筆記シート1を矢印のa方向に搬送しながら、第1書込面1aの先端から読取位置Pを順次通過して、第1書込面1aの書込み内容を画像読取部14で順次読み取り、プリンタ5に送信して用紙に印刷することによりコピーがなされる。
【0026】
図5には、この発明の電子黒板装置のブロック図を示す。電子黒板装置は、電子黒板機能51、操作部41、記憶部53、制御部52をそなえ、さらに、電子黒板装置の外部に接続された外部記憶機器55との接続をする外部I/F54、LANとの接続をするLANI/F(インターフェイス)56、PC58との接続をするPCI/F57をそなえ、LANを介してサーバ59と接続されている。
【0027】
電子黒板機能51は、前述のような、筆記シート1上に書かれた絵や文字を画像読取部14にて読み取り、プリンタ5に印刷したり、筆記シート1を先送り、あるいは、後戻ししたりする機能である。制御部52は、電子黒板装置のあらゆる機能を制御するものである。
【0028】
また、操作部41は、会議の開始時刻や終了時刻あるいは、会議参加者などの会議開催情報を入力したり、あるいは、会議室外からのメッセージを表示したり、そのメッセージに対する返信メッセージを作成して送信したりするものであり、制御部52と取り外し可能に接続されている。
【0029】
そして、記憶部53は、電子黒板機能51を制御するためのプログラムなどを記憶するものである。さらに、外部I/F54は、電子黒板装置と外部の記憶機器55、例えば、MOドライブ、CDドライブ、フレキシブルディスクドライブ、あるいは、DVD、電話回線などとを繋ぐものであり、SCSI、USB、IEEE1394、モデムなどである。
【0030】
また、LANI/F56は、電子黒板装置とLANを繋ぐためのものであり、PCI/F57は、電子黒板装置と外部接続されたPC58とを繋ぐものである。さらに、サーバ59は、操作部41より入力する会議開催情報などを記憶するものである。そして、LANには、図示しない複数のLAN端末が接続されている。
【0031】
ところで、操作部41は、詳しくは、図6に示すようになっている。すなわち、操作部41は、ディスプレイ42、入力キー43、Clearキー45、送信キー46、変換選択キー47、時刻キー48、メッセージキー49、参加者登録キー50、ディスプレイ42そしてスピーカー62をそなえ、電子黒板本体2から取り外し可能に取り付けられている。
【0032】
時刻キー48は、会議開始時刻あるいは会議終了時刻を入力する際に用いるものであり、参加者登録キー50は、会議参加者を登録する際に用いるものである。また、メッセージキー49は、メッセージを作成する際に用いるものであり、入力キー43は、1〜0までの数字とかな文字の入力ができるようになっている。そして、変換選択キー47は、入力キー43により入力した数字を確定したり、かな文字を漢字などに変換し、その文字を確定するために用いるものである。
【0033】
さらに、Clearキー45は、入力キー43により入力した数字や文字を訂正する際に用いるものである。また、送信キー46は、入力した数字やメッセージを送信する際に用いるものである。
【0034】
そして、ディスプレイ42は、液晶画面であり、会議室外のLAN端末からのメッセージを表示したり、その返信メッセージを作成する際に文字を表示したり、あるいは、会議開始終了時刻を入力する際に時刻を表示したり、参加者登録を行う際に、数字を表示するものである。また、スピーカー62は、会議室外からのメッセージが受信され、表示される際に報知する音を発するものである。
【0035】
このように構成された電子黒板システムを用いて会議を行う方法について、図7を用いて説明する。まず、会議世話役が、S1において、会議室Aの電子黒板装置aの操作パネル4にある電源キー22をONにする。すると、電源投入日時情報がLANを介してサーバ59に記憶される。執務室X,Y,ZにあるLAN端末x,y,zは、このサーバ59にアクセスすることによって、会議室Aの電子黒板装置aの電源が投入された日時などの電源投入日時情報を知ることができる。
【0036】
続いて、会議室Aに会議参加者が入室し、参加者登録を行う(S2)。この例では、参加者登録は、社員番号を入力することによって行う。詳しくは、図6に示す操作部41において、参加者登録キー50を押下する。そして、入力キー43を用いて社員番号を入力すると、ディスプレイ42に入力した社員番号が表示され、入力が正しければ、変換選択キー47を押下して入力を確定し、送信キー46を押下すると社員番号がサーバ59に送信される。
【0037】
同様の手順で、他の会議参加者の参加者登録も行うと、サーバ59に参加者リストが作成される。会議参加者全員の参加者登録を行った後、会議世話役が会議開始時刻を入力する(S3)。詳しくは、図6に示す操作部41において、時刻キー48を押下し、入力キー43を用いて時刻を入力し、変換選択キー47を押下して入力を確定し、送信キー46を押下して、サーバ59に会議開始時刻を送信した後、会議を開催する(S4)。このとき、会議開始時刻に加えて、会議終了予定の時刻を入力してもよい。
【0038】
一方、会議室Bでは、別の会議が開催され、会議室Aと同様の手順で、図7のS1〜S4を行う。
【0039】
このような操作を行うと、図8に示すように、電子黒板装置a,bから会議開催情報がサーバに送られて記憶される。
【0040】
なお、会議室Aにおいて会議開始後、遅刻者が入室した場合には、操作部41を電子黒板本体2から取り外し、その遅刻者が着席した場所に持参し、遅刻者は、着席したままで社員番号を入力して、送信キー46を押下する。すると、操作部41の図示しない送信部より無線信号が送信され、電子黒板本体2の図示しない受信部がこれを受信して、サーバ59に送信して記憶し、参加者リストを更新する。
【0041】
会議開催中に、執務室Xから会議参加者Kさんにメッセージを伝えるときは、図1において、LAN端末aにおいて、所定の操作を行い、サーバ59にアクセスしてKさんの在室している会議室を検索する。すると、Kさんは、会議室Aに在室している旨の表示が出る。
【0042】
そこで、例えば、「○○課K様 ○×商事のS様より至急連絡を取りたいとの電話あり」というようなメッセージを作成して、このメッセージを会議室Aあてに送信すると、S5にて、会議室Aの電子黒板装置aがそのメッセージを受信して表示板61に表示するとともに、スピーカー63により、メッセージの表示を報知する音を発する。すなわち、表示板61は、ネットワークで接続されたLAN端末からのメッセージを表示させる。
【0043】
このとき、操作部41のディスプレイ42にも、表示板61と同じメッセージが表示され、スピーカー62により、メッセージの受信と表示を報知する音を発する。
【0044】
なお、この例では、LAN端末1において、Kさんの在室している会議室Aを指定することによって、不必要なメッセージを会議室Bに送り、会議の進行を妨げないようになっているが、会議参加者が何らかの理由で参加者登録を行っていない場合には、その会議参加者が在室している会議室が判らないので、そのようなときは、使用中の全ての会議室(この例では、会議室Aおよび会議室B)あてに同時に同一のメッセージを送信することもできる。
【0045】
会議世話役が、Kさんあてのメッセージであることを知って、操作部41を電子黒板本体2から取り外してKさんの席に持参すると、Kさんは、「15分後にSさんに連絡する」旨の返信メッセージを返信する。
【0046】
詳しくは、操作部41のメッセージキー49を押下して、入力キー43により文字を入力する。そして、入力が完了したら送信キー46を押下する(S6)。すると、操作部41の図示しない送信部から電子黒板装置の図示しない受信部に無線信号が送信されて、LAN端末1あてに返信される。すなわち、操作部41は、LAN端末xからのメッセージに対する返信メッセージを送信する。
【0047】
そして、会議が終了したら、S7において、操作部41に会議終了時刻を入力し、電源キー22をOFFにする。この会議終了時刻の入力方法は、前述の会議開始時刻の入力方法と同様であるので説明を省略する。また、電源キー22をOFFにする(S8)と、電源切断日時情報が電子黒板装置1からLANを介してサーバ59に送信され、執務室X,Y,ZにあるLAN端末x,y,zがサーバ59にアクセスすることにより、会議室Aの電子黒板装置1の電源が切断された日時を知ることができる。
【0048】
なお、この例では、会議参加者は、操作部41に社員番号を入力することによって参加者登録を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、社員がそれぞれ社員番号などの登録された磁気カードを所持し、その磁気カードをカードリーダに読ませることによって、会議の参加者登録をしてもよい。
【0049】
すなわち、図9に示すように、操作部71に操作部41の機能に加えてカードリーダ72を設け、これに磁気カードを読み取らせることによって会議の参加者登録を行う。また、操作部71には、上述の例と同様に、ディスプレイ42、入力キー43、Clearキー45、送信キー46をそなえるので、磁気カードを携帯し忘れた場合には、入力キー43による社員番号入力により、参加者登録を行うことができる。
【0050】
さらに、操作部にカードリーダのみをそなえてもよいし、磁気カードに代えて、例えば、ICカードを用いてもよい。また、参加者登録の際に、社員番号を用いるのではなく、たとえば、参加者の指紋を指紋照合装置で読み取り、参加者リストを作成するようにしてもよい。この場合は、記憶部53に予め全社員の指紋の情報と社員番号などを記憶させておく。
【0051】
さらに、上述の例では、操作部41,71は、電子黒板本体2の枠部2aに取り外し可能にそなえられていたが、有線あるいは無線による操作部を電子黒板本体2から独立した装置として、例えば会議室の入口付近に設けてもよい。加えて、電子黒板本体2に内蔵の操作部を設け、操作部を2箇所に設けることもできる。この場合、参加者登録などの入力が2箇所で行えるので、参加者登録を効率よく行うことができる。
【0052】
また、取り外し可能にそなえられた操作部41,71は、無線で電子黒板本体2に会議開催情報などを信号として送ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線で電子黒板本体2に会議開催情報などを信号として送るようにしてもよい。
【0053】
さらに、表示板61にスイッチを設け、必要に応じて表示板61の表示をOFFにできるようにしてもよい。この場合には、会議世話役が操作部41を電子黒板本体2から取り外して所持し、ディスプレイ42にメッセージが表示されたら、該当者に渡し、返信メッセージを送信するようにしてもよい。
【0054】
また、スピーカー63にスイッチを設け、必要に応じてメッセージの到着を報知する音を発しないようにしてもよい。さらに、上述の例では、表示板61は、LEDにより構成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、液晶画面表示であってもよい。
【0055】
加えて、上述の例では、電源投入日時情報、電源切断日時情報、会議開催情報などは、電子黒板装置とLANを介して接続されたサーバ59に記憶したが、これに限定されるものではなく、例えば、電子黒板装置の記憶部53に記憶させるようにしてもよい。
【0056】
さらに、上述の例では、筆記シート上に書込みを行うとともに、その書込み内容を筆記シートを搬送しながら画像読取部で読み取る電子黒板装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、筆記具で書込みを行う際に、筆記具の位置を光学的に検出することによって書込み内容を読み取る電子黒板装置にも適用しうる。
【0057】
【発明の効果】
したがって、請求項1ないし4に係る発明によれば、電子黒板装置が、外部とのインターフェイスをそなえ、そのインターフェイスを介してネットワークで接続された外部端末からのメッセージを表示させる表示部をそなえるので、会議の進行を妨げることなく容易に会議室外から会議参加者にメッセージなどのさまざまな情報を伝えることができる。
【0058】
請求項2に係る発明によれば、表示部にメッセージを表示する際に報知するスピーカーをそなえるので、メッセージの到着を容易に知ることができる。
【0059】
請求項3に係る発明によれば、操作部を電子黒板本体から取り外し可能に取り付けるので、会議開催中にも会議に影響を与えることなく、会議開催情報を追加入力することができる。
【0060】
請求項4に係る発明によれば、外部端末からのメッセージに対する返信メッセージを送信しうる操作部をそなえるので、会議室外からのメッセージに対する回答が送信できる。
【0061】
請求項5または6に係る発明によれば、同一ネットワーク中に請求項1に記載の電子黒板装置を1または複数そなえ、外部端末で選択した1または複数の電子黒板装置の表示部にメッセージを表示可能とするので、他の会議室の会議の進行を妨げることなく、所望の会議室の電子黒板装置にのみメッセージを送ることができる。
【0062】
請求項6に係る発明によれば、外部端末でそれぞれの電子黒板装置の会議開催情報を得られるので、外部端末で各会議室の管理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例としての電子黒板システムのブロック図である。
【図2】その電子黒板装置の概略正面図である。
【図3】その横断面図である。
【図4】その操作部の正面図である。
【図5】その電子黒板装置のブロック図である。
【図6】その操作部の正面図である。
【図7】この発明の一例としての電子黒板システムによる会議開催情報およびメッセージの送受信を示すフローチャートである。
【図8】電子黒板装置により会議開催情報をサーバに送信する様子を示した図である。
【図9】この発明の他例としての電子黒板装置の操作部の正面図である。
【符号の説明】
2 電子黒板本体
41,71 操作部
42 ディスプレイ
56 LANI/F(インターフェイス)
61 表示板(表示部)
63 スピーカー
a,b,c,d 電子黒板装置
x,y,z LAN端末(外部端末)
Claims (6)
- 外部とのインターフェイスをそなえ、
そのインターフェイスを介してネットワークで接続された外部端末からのメッセージを表示させる表示部をそなえることを特徴とする、電子黒板装置。 - 前記表示部に前記メッセージを表示する際に報知するスピーカーをそなえることを特徴とする、請求項1に記載の電子黒板装置。
- 操作部を電子黒板本体から取り外し可能に取り付けることを特徴とする、請求項1または2に記載の電子黒板装置。
- 前記外部端末からの前記メッセージに対する返信メッセージを送信しうる前記操作部をそなえることを特徴とする、請求項3に記載の電子黒板装置。
- 同一ネットワーク中に請求項1に記載の電子黒板装置を1または複数そなえ、前記外部端末で選択した1または複数の前記電子黒板装置の前記表示部に前記メッセージを表示可能とすることを特徴とする、電子黒板システム。
- 前記外部端末でそれぞれの前記電子黒板装置の会議開催情報を得られることを特徴とする、請求項5に記載の電子黒板システム。
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