JP2004012326A - 物理量検出器及び物理量検出器の製造方法 - Google Patents

物理量検出器及び物理量検出器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より高精度に物理量を検出できる物理量検出器を提供する。
【解決手段】弾性部22によって変位自在に支持された可動極板21と、可動極板21と対面する位置に固定された少なくとも1つの固定極板12と、を備え、可動極板21と固定極板12とで形成されるキャパシタの静電容量に基づいて可動極板21を変位せしめる物理量を検出する物理量検出器100に於いて、可動極板21の周縁を平面視において円形に形成し、弾性部22は当該円形に形成した周縁の接線方向に配設された弾性支持部材221により構成し、この弾性支持部材を可動極板の表面よりも窪んだ位置に配置し、可動極板と弾性支持部材の表面に、固定極板への張り付きを防止する防着材21a、21bを設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加速度、変位、圧力その他の物理量を検出する物理量検出器に関し、特に静電容量差に基づいて物理量を検出する静電容量型の物理量検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、静電容量型の物理量検出器には様々なものが提供されており、例えば図11に示す様な静電容量型加速度センサ200が知られている。この静電容量型加速度センサ200は、ケーシング201内に固定された矩形の固定極板202と、この固定極板202と対面する位置に変位自在に設けられた矩形の可動極板203とを備えている。この可動極板203は、その端縁のみを板バネ204によって支持する事により、外部から印加される加速度に起因して厚さ方向へ自在に変位する様に構成したものである。これら一対の固定極板202及び可動極板203によって可変容量キャパシタが形成されている。また、可動極板203に於ける固定極板202とは反対側の表面には、駆動コイル205が立設されている。更に、駆動コイル205の周囲には、これを挟む様に永久磁石206が配置されている。
【0003】
この静電容量型加速度センサ200に外部より加速度が印加されると、可動極板203が板バネ204にて拘束されながら板厚方向(図11中、上下方向)に変位する。これにより、当該可動極板203と固定極板202とで形成されるキャパシタの静電容量が変化する。すると、この静電容量の変化を契機として、図示せぬサーボアンプが当該静電容量の変化に応じた電流を駆動コイル205にフィードバックする事により、当該加速度に起因する可動極板203の慣性力を、駆動コイル205が生ぜしめる磁場と永久磁石206が生ぜしめる磁場との相互作用により生じる磁力で以って相殺する制御を行う。
【0004】
この種の静電容量型の物理量検出器は、サーボアンプによって駆動コイル205にフィードバックされる電流値を、物理量検出用の信号として取り出す様にしたものであり、外部から印加される加速度その他の物理量の大小に拘わらずに可動極板203の変位を非常に小さく抑える事ができる為、広い測定帯域を有するものであった。
また、静電容量型の物理量検出器としては、上記構造以外にも、マイクロマシニングを用いて非常に小型化された静電容量型の検出器も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き従来の静電容量型物理量検出器は依然として次の様な課題を残していた。
【0006】
第1に、従来の静電容量型物理量検出器は、検出精度を向上させる事に限界があった。即ち、検出精度を向上させるには、検出感度を上げる必要があるが、従来の静電容量型物理量検出器の構造では、これが困難であった。具体的には、検出の感度を向上させる方法として、可動極板203の質量を大きくする方法が有るが、この場合は測定の帯域幅を狭めてしまう弊害が有る。また、検出の感度を向上させる方法として、板バネ204のバネ定数を小さくする方法があるが、この場合は、板バネ204が柔かくなる為、組み立てが困難となる問題が有る。更に、検出の感度を向上させる方法として、固定極板202と可動極板203との間の隙間(ギャップ)を狭める方法が有るが、この場合は当該各極板同士が接触してしまう場合が有る。
【0007】
第2に、従来の静電容量型物理量検出器は、駆動コイル205や永久磁石206等多くの部品を組合せて構成していたので、配線構造が複雑になると共に検出器200そのものを小型化する事に限界があった。
また、マイクロマシニングを用いて非常に小型に実現された静電容量型の検出器は、総じて衝撃測定用のものであり、加速度の値を高精度に検出し得るものは未だ実現されていないのが実情である。
【0008】
本発明は、この様な課題に鑑み成されたものであって、より高精度に物理量を検出できる技術を提供する事を第1の目的とし、併せて、物理量検出器の小型化を図る技術を提供する事を第2の目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。なお、括弧の数字は、実施の形態において対応する構成の符号を示す。
すなわち、本発明の第1の態様による物理量検出器は、弾性部(22)によって変位自在に支持された可動極板(21)と、前記可動極板(21)と対面する位置に固定された固定極板(12)と、を備え、前記可動極板(21)と前記固定極板(12)とで形成されるキャパシタの静電容量に基づいて被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を検出する物理量検出器に於いて、前記可動極板(21)を、平面視において略円形に形成し、前記弾性部(22)を、当該略円形に形成された可動極板(21)の接線方向に複数配設した梁状の弾性支持部材(221,222,223・・・)を含んで構成したものである。
【0010】
本発明の第1の態様による物理量検出器によれば、可動極板が平面視において略円形に形成されているので、矩形に形成されていた従来の可動極板と比較して、可動極板が変位する過程に於いて、可動極板そのもの形状に起因して当該可動極板が共振する事を確実に回避できる。また、弾性部が略円形に形成された可動極板の接線方向に複数配設された梁状の弾性支持部材を含んで構成されて有るので、弾性部或いは弾性部と可動極板との接合部分に応力が集中するのを最小限に抑えることができる。その結果、これ等の寿命を延ばす事ができると共に、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を高精度に検出できる様になる。
【0011】
また、本発明の第2の態様による物理量検出器は、第1の態様による物理量検出器に於いて、前記弾性支持部材(221,222,223・・・)を、前記可動極板(21)の表面よりも窪んだ位置に配設したものである。
【0012】
本発明の第2の態様による物理量検出器によれば、弾性支持部材が可動極板の表面よりも窪んだ位置に配設されて有るので、可動極板の変位に伴う弾性支持部材の撓みその他の弾性変形に起因して当該弾性支持部材が、固定極板或いは可動極板に対向配置される部材に接触し或いは張り付いてしまう事を確実に回避できる。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を更に高精度に検出できる様になる。
【0013】
また、本発明の第3の態様による物理量検出器は、第1又は第2の態様による物理量検出器に於いて、前記可動極板が所定の振幅以上に変位する事を阻止する阻止手段(21a,21b)を備えたものである。
【0014】
本発明の第3の態様による物理量検出器によれば、可動極板が所定の振幅以上に変位する事が阻止手段によって阻止されるので、仮に可動極板に大きな物理量が印加されたとしても、当該可動極板と固定極板とが接触し或いは張り付いてしまう事を回避できる。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を更に高精度に検出できる様になる。
【0015】
また、本発明の第4の態様による物理量検出器は、第3の態様による物理量検出器に於いて、前記阻止手段を、前記可動極板の前記固定極板と対面する表面、及び前記弾性支持部材の表面に設けた防着材(21a,21b)によって実現したものである。
【0016】
本発明の第4の態様による物理量検出器によれば、可動極板の固定極板と対面する表面、及び弾性支持部材の表面に設けた防着材によって阻止手段を実現するので、可動極板と固定極板との接触或いは張り付きを合理的な構造で確実に回避できる。
【0017】
また、本発明の第5の態様による物理量検出器は、第1から第4の何れかの態様による物理量検出器に於いて、前記可動極板(21)と対面する位置に固定された制動用極板(11)と、前記制動用極板(11)に前記キャパシタの静電容量の変化に応じた電圧を印加する事により、当該制動用極板が生ぜしめる静電気力と、前記可動極板の慣性力とを相殺する制御を行う制御手段と、を備えると共に、前記固定極板(12)を、平面視において前記制動用極板(11)の周縁を取り囲む様に配置したものである。
【0018】
本発明の第5の態様による物理量検出器によれば、可動極板と制動用極板とは、制御手段による制御によって、時には反発し合い、時には引きつけ合い、結果として被測定体から印加される物理量の大小に拘わらずに当該可動極板の変位が極めて小さく抑えられる。この事により、第1から第4の何れかの態様による物理量検出器が奏する優れた効果と相まって、良好な精度或いは感度を担保したまま、その測定帯域幅を拡張できると云う相乗効果が得られる。
【0019】
また、制動用極板を用いて帰還制御を行うこととしたので、制動用のコイルや永久磁石等を用いて帰還制御を行っていた従来技術と比較して、配線構造を簡潔化できると共に物理量検出器そのもののサイズをより小型にする事ができる。これにより、広帯域且つ高分解能を有する物理量検出器を、マイクロマシニングを用いて製造された従来の衝撃検出器と同等或いはそれ以下のサイズで実現する事ができる様になる。
【0020】
更にまた、固定極板が、平面視において制動用極板の周縁を取り囲む様に配置されているので、可動極板と制動用極板とが接触し或いは張り付く事を確実に回避できる。特に、物理量が印加される方向によっては可動極板の姿勢が水平面に対して傾く事が有り、且つその様な時に可動極板と制動用極板とが引きつけ合うよう制御される場合が起こり得るわけであるが、斯かる場合においても、当該可動極板の端部が、固定極板の内側に配置された制動用極板に接触し或いは張り付く事が無い。
【0021】
また、本発明の第6の態様による物理量検出器は、第1から第5の何れかの態様による物理量検出器に於いて、前記可動極板(21)と前記固定極板(12,32)とを大気圧未満の気圧中に配置したものである。
【0022】
本発明の第6の態様による物理量検出器によれば、可動極板と固定極板とが大気圧未満の気圧中に配置されているので、可動極板が変位する際に、可動極板と固定極板との間に介在する酸素、窒素その他のガスに起因して当該可動極板に過度のダンピングがかかってしまう所謂スクイズドフィルム現象が惹起する事を回避でき、高帯域に於ける可動極板の振動特性が良好なものとなる。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を更に高精度に検出できる様になる。
【0023】
また、本発明の第7の態様による物理量検出器は、第1から6の何れかの態様の物理量検出器に於いて、
前記可動極板(1120)に厚さ方向に貫通する貫通穴(1121)が設けられているものである。
【0024】
本発明の第7の態様による物理量検出器によれば、可動極板に厚さ方向に貫通する貫通穴が設けられているので、極板が配置された空間のガスが貫通穴を通って移動出来ることとなって、可動極板に過度にダンピングがかかってしまって起こるスクイズドフィルム現象を回避でき、高帯域に於ける可動極板の振動特性が良好なものとなる。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を更に高精度に検出できる様になる。特に、可動極板と固定極板が配置される空間が十分に真空になっていなくとも、ガスが貫通穴を移動してある程度のダンピング発生を防止出来る。
また、洗浄工程において洗浄液が極板間に長時間滞留して弾性部を変形させてしまうことを防止することができる。即ち、極板間に流入した洗浄液は貫通穴を通って直ちに外部に排出されるので、洗浄液による弾性部の変形を防止することができる。
ここで、貫通穴の大きさ、位置、個数は特に限定するものではなく任意であり、自由に設定してよい。
【0025】
また、本発明の第8の態様による物理量検出器は、第1から7の何れかの態様の物理量検出器に於いて、
温度計測手段(1005)を備えたものである。
【0026】
本発明の第8の態様による物理量検出器によれば、温度計測手段により物理量検出器の温度が計測されるので、物理量検出器が適正な温度範囲で使用されているかが分かる。
また、例えば、かかる温度結果を温度補正データとして利用することも可能となる。
【0027】
また、本発明の第9の態様による物理量検出器の製造方法は、第1から第8の何れかの態様による物理量検出器を製造するための製造方法であって、前記可動極板(21)、前記固定極板(12,32)、ガス吸着剤(例えば、ゲッタG等)、およびガス吸着剤固定用部材(例えば、ソルダガラス板1401)を透光材(例えば、硝子基盤1,3等)を用いて密封し、次いで、前記透光材を介して前記ガス吸着剤にレーザを照射する事により当該ガス吸着剤を活性化する工程を含んだものである。
【0028】
本発明の第9の態様による物理量検出器の製造方法に於いて、活性化されたガス吸着剤は、密封された可動極板及び固定極板をとりまく酸素、窒素その他のガスを吸着する。かくして、可動極板及び固定極板を大気圧に未満の気圧中に配置する事を合理的且つ確実に実現できる。更に、ガス吸着剤にレーザを照射する事により当該ガス吸着剤を活性化することとしたので、ガス吸着剤のみを局所的に加熱する事ができ、その他の部分に熱影響を及ぼす懸念が全く無い。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を更に高精度に検出できる様になる。
【0029】
本発明の第10の態様による物理量検出器の製造方法は、第1から第8の何れかの態様による物理量検出器を製造するための製造方法であって、前記可動極板をシリコン基盤(1001)に形成するとともに、前記固定極板を硝子基盤(1002、1003)に形成する工程と、次いで、前記可動極板と前記固定極板が所定の間隔離間して対面するように、前記シリコン基盤と前記硝子基盤とを陽極接合する工程と、次いで、前記可動極板および前記固定極板を臨界洗浄或いは不活性の液体により洗浄する工程と、を含んだものである。
【0030】
本発明の第10の態様による物理量検出器の製造方法によれば、陽極接合されたシリコン基盤と硝子基盤の固定極板と可動極板が、臨界洗浄或いは不活性の液体により洗浄されるので、固定極板と可動極板との張り付きを抑えることができることとなって、効率的且つ確実な洗浄を行うことができる。
【0031】
本発明の第11の態様による物理量検出器の製造方法は、第10の態様による物理量検出器の製造方法であって、前記シリコン基盤に前記可動極板を形成する工程において、更に、前記可動極板の周囲のシリコン基盤に、厚さ方向に貫通する第2貫通穴(1510)を形成する工程を含んだものである。
【0032】
本発明の第11の態様による物理量検出器の製造方法によれば、可動極板の周囲のシリコン基盤に、厚さ方向に貫通する第2貫通穴が形成されるので、洗浄工程において洗浄液が極板間に長時間滞留して弾性部を変形させてしまうことを防止することができる。即ち、極板間に流入した洗浄液は第2貫通穴を通って直ちに外部に排出されるので、洗浄液による弾性部の変形を防止することができる。
また、第2貫通穴によって可動極板にダンピングを軽減させる効果もある。
ここで、第2貫通穴の大きさ、個数は任意である。
【0033】
本発明の第12の態様による物理量検出器の製造方法は、第9〜11の態様の物理量検出器の製造方法であって、少なくとも一方の前記硝子基盤に、前記シリコン基盤からの電気信号取り出し用の導通穴部(1300、1301、1302)を形成する工程と、次いで、シリコン基盤に前記可動極板を形成するとともに、2枚の硝子基盤に前記固定極板を形成する工程と、次いで、前記可動極板と前記固定極板とが所定の間隔離間して対面するように、前記シリコン基盤と2枚の前記硝子基盤とを陽極接合する工程と、次いで、前記導通穴部に、ステンシルマスク等を用いたスパッタ法或いは蒸着法により金属薄膜を形成する工程と、次いで、前記金属薄膜が形成された部分に無電解メッキ処理を施す工程と、を含んだものである。
【0034】
本発明の第12の態様による物理量検出器の製造方法によれば、導通穴部にスパッタ法或いは蒸着法により金属薄膜が形成されたのち、かかる部分に無電解メッキ処理がなされるので、金属薄膜の導通が途絶えて絶縁されても無電解メッキにより絶縁部がメッキされ導通される。従って、シリコン基盤からの配線の取り出しが確実に行える。
【0035】
また、本発明の第13の態様による物理量検出器の製造方法は、第12の態様による物理量検出器の製造方法であって、2枚の前記硝子基盤の外表面に無電解メッキ処理を施す工程を含んだものである。
【0036】
本発明の第13の態様による物理量検出器の製造方法によれば、2枚の硝子基盤の外表面に無電解メッキ処理が施されるので、シールド効果をもたせ電気ノイズなどの外乱の影響を排除することができる。
本発明の第14の態様による物理量検出器の製造方法は、第12又は13の態様による物理量検出器の製造方法であって、
前記金属薄膜を形成する工程は、Cr層の上にNi層を形成する工程を含み、
前記無電解メッキ処理を施す工程は、
前記Ni層をメッキの下地とし、Niの無電解メッキを施し、
次いで、Niメッキの上にAuメッキを施して電気回路を形成する。
第14の態様による物理量検出器の製造方法によれば、金属薄膜のNi層をメッキの下地として、Niメッキの上に形成されたAuメッキにより、電気回路が形成されるので、硝子基盤上に所望する電気回路を形成することができる。
本発明の第15の態様による物理量検出器の製造方法は、第14に態様による物理量検出器の製造方法において、
前記電気回路上に、電気部品を取り付ける工程を有する。
本発明の第15の態様による物理量検出器の製造方法によれば、電気回路に電気部品が取り付けられるので、別個の回路基板を設ける必要がなく、コンパクト化を図ることができるとともにコストダウンを図ることができる。
【0037】
また、本発明の第16の態様による物理量検出器の製造方法は、第9〜15の何れかの態様の物理量検出器の製造方法であって、シリコン基盤に前記可動極板を形成する工程と、
前記シリコン基盤内に島部(1200、1201)を形成するとともに、前記島部と当該シリコン基盤とを硝子板(1220)により接続する工程と、を含んだものである。
【0038】
本発明の第15の態様による物理量検出器の製造方法によれば、硝子板によりシリコン基盤と島部とが接続されているので、シリコン基盤と硝子板とが電気的に絶縁されることとなって、シリコン基盤と島部とを絶縁するため接続部を切断する必要がない。従って、シリコン基盤と島部との接続部の切断に起因した不具合を防止することができる。
【0039】
また、本発明の第16の態様による物理量検出器の製造方法は、第9〜16の何れかの態様の物理量検出器の製造方法であって、前記弾性支持部材(221,222,223・・・)をエッチングによって形成する工程を含んだものである。
【0040】
本発明の第16の態様による物理量検出器の製造方法によれば、弾性支持部材をエッチングによって形成することとしたので、複数の極めて微細な弾性支持部材を組み立て工程無しに一括して形成する事ができる。これにより、組み立て時に各弾性支持部材に内部応力が残留してしまう事が回避され、また、弾性部ひいては物理量検出器全体の小型化が図られる。更に、エッチングの施し方によっては、各弾性支持部材の弾性定数を任意に設定する事ができるので、検出対象に応じた帯域をカバーするよう可動極板の振動特性を容易に調整できる。
また、この弾性支持部材は、略円形の可動極板の接線方向に梁状に形成するので、エッチング時に弾性部等に生じる応力を開放することができ、残留応力の無い弾性支持部材が実現される。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を高精度に検出できる様になる。
【0041】
また、本発明の第17の態様による物理量検出器の製造方法は、第9〜16の何れかの態様の物理量検出器の製造方法であって、前記可動極板(21)と前記固定極板(12,32)との間の隙間をエッチングによって形成する工程を含んだものである。
【0042】
本発明の第17の態様による物理量検出器の製造方法によれば、可動極板と固定極板との間の隙間をエッチングによって形成することとしたので、当該隙間を極めて小さくする事ができる。その結果、第1から第9の何れかの態様による物理量検出器が生ぜしめる効果と相まって、広い検出帯域の確保、可動極板と固定極板との張り付き防止その他、良好な可動極板の振動特性を担保したまま、検出の感度或いは精度を向上させる事ができると云う相乗効果が得られる。
【0043】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態による静電容量型加速度センサについて図1から図4を参照しながら説明する。
その静電容量型加速度センサは、検出部100と、図示せぬ制御部と、これらを接続するリード線Lとから成る。これ等の内、検出部100は、図1に示す様に、中央に配置されたシリコン基盤2と、このシリコン基盤2を上下両側から挟む2つの透光材としての硝子基盤1及び硝子基盤3と、を陽極接合する事により構成されている。シリコン基盤2の大部分は、シリコン製の本体部20によって構成されており、当該本体部20には、板ばね状に形成された弾性部22と、この弾性部22によって厚さ方向に変位自在に支持された平面視円形の可動極板21とがエッチングによって一体的に設けられている。
【0044】
上側の硝子基盤1に於いて、可動極板21と対面する位置には、これと数ミクロンのギャップ(隙間)を確保して、第1の制動用極板11と、この第1の制動用極板11を取り囲む様に配置された第1の固定極板12と、が蒸着やスパッタリング等の方法によって成膜されている。
これら第1の制動用極板11及び第1の固定極板12が占める領域は、投影視において可動極板21及び弾性部22が占める領域に一致している。
また、詳細には、第1の制動用極板11は、中央に配置されて当該制動用極板11の大部分を構成する円形部111と、この円形部111から、硝子基盤1の長手両方向に延出された2つの短冊状の延出部112,113とから成る。
【0045】
更に、一方の延出部112からは、チタン(Ti)と白金(Pt)の薄膜層から成る平面L字状の第1の制動用電極11aが、後述する島23の投影領域に向かって延設されている。
一方、外側に配置された第1の固定極板12からは、同じくチタンと白金の合金から成る平面L字状の第1の検出用電極12aが、後述する島25の投影領域に向かって延設されている。
【0046】
更に、上側の硝子基盤1に於いて、第1の固定極板12の周囲には、貫通孔であるリード線取付部13,14,15,16,17が所定位置に設けられている。当該各リード線取付部13,14,15,16,17は、夫々後述する島23,島24,島25,島26,本体部20、に向かって連通する様配置されている。
これらリード線取付部13〜17の内壁は、下方に向かってテーパ状に縮径されており、これによって、当該各リード線取付部13〜17には、製造工程に於いてリード線Lを確実且つ容易に取付ける事ができる様になっている。
【0047】
一方、下側の硝子基盤3に於いて、可動極板21と対面する位置には、これと数ミクロンのギャップを確保して、第2の制動用極板31と、この第2の制動用極板31を取り囲む様に配置された第2の固定極板32と、が蒸着やスパッタリング等の方法によって成膜されている。
これら第2の制動用極板31及び第2の固定極板32が占める領域は、投影視において可動極板21及び弾性部22が占める領域に一致している。
また、当該各極板31,32の配置は、投影視に於いて、夫々第1の制動用極板11及び第1の固定極板12の配置と略一致している。
また、詳細には、第2の制動用極板31は、中央に配置されて当該制動用極板31の大部分を構成する円形部311と、この円形部311から、硝子基盤3の長手両方向に延出された2つの短冊状の延出部312,313とから成る。
【0048】
更に、一方の延出部312からは、チタンと白金の合金から成る平面L字状の第2の制動用電極31aが、後述する島24の投影領域に向かって延設されている。
一方、外側に配置された第2の固定極板32からは、同じくチタンと白金の合金から成る平面L字状の第2の検出用電極32aが、後述する島26の投影領域に向かって延設されている。
【0049】
以上の如く構成されて成る硝子基盤1及び硝子基盤2によって挟まれるシリコン基盤2の本体部20に於いて、可動極板21は、図2に示す如く平面視円形に形成されており、この可動極板21の周縁には、その接線方向に複数の弾性支持部材221,222,223・・・が等間隔を隔てて規則的且つ均一に配設されて有る。これ等の弾性支持部材221,222,223・・・によって弾性部22が構成されている。
この様にして弾性部22を構成する事により、当該弾性部22を製作する際に生じる応力を開放させることができ、残留応力のない弾性部22が実現される。
【0050】
また、図3は、検出部100の断面概略図を示すもので、図示の様に、弾性支持部材221,222,223・・・の各々は、可動極板21の周縁に於ける上側の表面と下側の表面とに上下2段に配設された梁から成っている。
更に、図3から明らかな様に、弾性部22は可動極板21の各表面よりも内側に窪んだ位置に配設されている。これは、可動極板21が変位する事に伴って弾性部22が撓んだ場合においても、当該弾性部22が各固定極板12,32に接触し或いは張り付いてしまう事を回避する様に構成したものである。
【0051】
これら可動極板21及び弾性部22は、本体部20を構成することとなる板状のシリコン母材に、可動極板21及び各弾性支持部材221,222,223・・・に対応するマスキングを施した後、当該シリコン板にエッチングを施す事により一体に形成したものである。
このとき、可動極板21と、各固定極板12,32及び各制動用極板11,31と、の間にギャップを確保するべく、当該シリコン母材に於いて可動極板21が形成されることとなる部分の面が、残余の部分の面よりも数ミクロン低くなる様にエッチングによって削る。また、弾性部22が、可動極板21の表面よりも低く窪んだ位置に配置される様にエッチングを施す。
【0052】
かくして、可動極板21、弾性部22、及び本体部20は一体的に形成されるものであるから、可動極板21と本体部20とは弾性部22を介して電気的に接続されることとなる。
【0053】
また、図3に示す様に、可動極板21に於ける第1の固定極板12及び第2の固定極板32と対面する上下両側の表面および各弾性支持部材221・・・には、夫々防着材としてのストッパ21a及びストッパ21bが設けて有る。
当該各ストッパ21a,21bの素材は、固定極板12,32及び制動用極板11,31との間で非接着性を発揮するものであればその如何を問わない。また、当該各ストッパ21a,21bの形状も特に限定されるものではないが、固定極板12,32或いは制動用極板11,31との接触面積ができるだけ小さくなるような形状が好ましい。例えば、各ストッパ21a,21bは、固定極板12,32及び制動用極板11,31との間で非接着性を発揮する硝子を点状に形成したもので実現できる。この様に、可動極板21の表面および各弾性支持部材221・・・に設けられた各ストッパ21a,21bは、当該可動極板21が所定の振幅以上に亙って変位する事を阻止する機能を果す。
【0054】
また、シリコン基盤2に於いて可動極板21の周囲には、所定位置に電極取出用のシリコン製の島23,24,25,26が設けられている。当該各島は、他の島及び本体部20と接触せぬ様に隔離されて配置されており、従って他の島及び本体部20とは電気的に絶縁されている。
これ等の内、島23は平面方向からの投影視に於いて第1の制動用電極11a及びリード線取付部13と重なる位置に配置されており、島24は同じく投影視に於いて第2の制動用電極31a及びリード線取付部14と重なる位置に配置されており、島25は同じく投影視に於いて第1の検出用電極12a及びリード線取付部15と重なる位置に配置されており、島26は同じく投影視において第2の検出用電極32a及びリード線取付部16と重なる位置に配置されて有る。
【0055】
更に、シリコン基盤2の所定位置にはガス吸着剤としてのゲッタGを受け入れる収容部27が設けて有る。
【0056】
この静電容量型加速度センサを製造する過程に於いては、先ず収容部27にゲッタGを収容し、次いで、硝子基盤1、シリコン基盤2、及び硝子基盤3を陽極接合する。これにより、可動極板21、各固定極板21,32、及び各制動用極板11,31と、ゲッタGとが密封される。陽極接合時には、板バネを可動極板21の表面より下側にくぼみを設けて配置したり、可動極板21にストッパ21を設けたり、或いは極板間を等電位にするためショート配線にして、可動極板の張り付きを防止する。
また、このとき第1の制動用電極11aと島23とが着接し、第2の制動用電極31aと島24とが着接し、第1の検出用電極21aと島25とが着接し、第2の検出用電極32aと島26とが着接する。
【0057】
次いで、透光材としての硝子基盤1或いは硝子基盤3を介してゲッタGにYAGレーザを照射する。これにより、ゲッタGが加熱され活性化されて、当該ゲッタGは、図4に示す様に可動極板21、各固定極板12,32、及び各制動用極板11,31等を取り巻くガス(大気)を吸収する。かくして、可動極板21、固定極板21,32、及び制動用極板11,31等が真空中に配置されることとなる。ここで、YAGレーザを用いてゲッタGを活性化することは、単にゲッタGを加熱して活性化する場合に比べて、ゲッタGを局部的に高温にすることができるので、より高い真空度を得ることができる。
尚、このゲッタGは、一旦ガスを吸収した後に於いては、常温に戻されても当該吸収したガスを放出する事は無い。
【0058】
次いで、硝子基盤1に設けた各リード線取付部13,14,15,16,17に、夫々導電エポキシEを用いてリード線Lをボンディングする(図3参照)。
すると、リード線取付部13にボンディングされたリード線Lは第1の制動用極板11と電気的に接続され、リード線取付部14にボンディングされたリード線Lは第2の制動用極板31と電気的に接続され、リード線取付部15にボンディングされたリード線Lは第1の固定極板12と電気的に接続され、リード線取付部16にボンディングされたリード線Lは第2の固定極板32と電気的に接続され、リード線取付部17にボンディングされたリード線Lは本体部20を介して可動極板21と電気的に接続される。
次いで、当該各リード線Lを、図示せぬ制御部に接続する。
【0059】
以上の如くして構成された静電容量型加速度センサの作用は次の通りである。先ず、当該静電容量型加速度センサに於いて、図示せぬ制御部は、リード線取付部15にボンディングされたリード線Lを介して検出する第1の固定極板12の電位と、リード線取付部17にボンディングされたリード線Lを介して検出する可動極板21の電位と、に基づいて、これら第1の固定極板12と可動極板21とによって形成される可変容量キャパシタ(以下、「第1のキャパシタ」という。)の静電容量C1を検出している。
【0060】
また、図示せぬ制御部は、リード線取付部16にボンディングされたリード線Lを介して検出する第2の固定極板32の電位と、リード線取付部17にボンディングされたリード線Lを介して検出する可動極板21の電位と、に基づいて、これら第2の固定極板32と可動極板21とによって形成される可変容量キャパシタ(以下、「第2のキャパシタ」という。)の静電容量C2を検出している。
更に、図示せぬ制御部は、第1のキャパシタの静電容量C1と第2のキャパシタの静電容量C2との容量差ΔCが所定の平衡状態にあるか否かを監視している。
【0061】
この状態に於いて、当該検出部100に対して外部から加速度が印加されると、当該加速度に起因して、弾性部22によって中立位置(平衡位置)に支持された可動極板21が当該弾性部22に拘束されながら板厚方向に変位する。これにより、第1のキャパシタの静電容量C1と、第2のキャパシタの静電容量C2とが相互に増減し、これに伴って両者の容量差であるΔCが変動する。
【0062】
すると、図示せぬ制御部は、当該ΔCの変動分に応じた電圧を、リード線取付部13及びリード線取付部14にボンディングされた各リード線Lを介して、第1の制動用極板11及び第2の制動用極板31に印加(フィードバック)する事により、当該各制動用極板11,31が生ぜしめる静電気力と、可動極板21の慣性力とを相殺する制御を行う。これにより、外部からの加速度に起因する可動極板21の変位を最小限に抑えることができる。
【0063】
その過程で、制御部は各制動用極板11,31にフィードバックした電圧の大きさに基づいて、当該静電容量加速度センサ100に印加された加速度を検出し、検出した加速度を外部に出力する。その後に於いて、当該出力された加速度を、モニタしたり或いは所定の制御を行う為に用いたりする事は任意である。
【0064】
尚、制御部の構成については図示していないが、以上の如く作用する当該制御部を、マイコンその他のハードウエア、或いは、DSP(デイジタル・シグナル・プロセツサ)その他のソフトウエアによっても実現できる事は明らかであろう。
【0065】
以上の如くして構成され作用する静電容量加速度センサによれば、次の様な優れた効果が得られる。
(1)可動極板21が平面視において円形に形成されて有るので、可動極板21が変位する過程に於いて、可動極板21そのもの形状に起因して当該可動極板21が共振し或いは発振する事を確実に回避できる。
【0066】
(2)弾性部22が円形に形成された可動極板21の接線方向に複数配設された梁状の弾性支持部材221,222,223・・・により構成されて有るので、弾性部22或いは弾性部22と可動極板21との接合部分に応力が集中するのを最小限に抑える事ができる。その結果、これ等の寿命を延ばす事ができると共に、可動極板21を変位せしめる物理量を高精度に検出できる様になる。
【0067】
(3)可動極板21を平面視円形に形成すると共に、弾性部22を、可動極板21の接線方向に等間隔を隔てて規則的且つ均一に配設された複数の弾性支持部材221,222,223・・・によって構成したので、当該弾性部22を製作する際に生じる応力を開放させることができ、残留応力のない弾性部22が実現される。
【0068】
(4)弾性支持部材221,222,223・・・の各々は、可動極板21の周縁に於ける上側の表面と下側の表面とに上下2段に配設された梁から成るので、より細かな観点からみても、これに加わる応力を効率的に分散せしめる事ができる。その結果、これ等の寿命を延ばす事ができると共に、可動極板21を変位せしめる物理量を高精度に検出できる様になる。
【0069】
(5)弾性支持部材221,222,223・・・が可動極板21の表面よりも窪んだ位置に配設されて有るので、可動極板21の変位に伴う各弾性支持部材の撓みその他の弾性変形に起因して当該弾性部22が固定極板12,32に接触し或いは張り付いてしまう事を確実に回避できる。その結果、可動極板21を変位せしめる物理量を更に高精度に検出できる様になる。
【0070】
(6)弾性支持部材221,222,223・・・が、可動極板21の表面よりも低く窪んだ位置に形成されるので、シリコン基板2と硝子基板1,3とを陽極接合する際には、当該各弾性支持部材221,222,223・・・が硝子基板1,3に張り付いてしまう事を回避できる。
【0071】
(7)第1の固定極板12の領域、及び第2の固定極板32の領域を、可動極板21に対面する領域のみならず、弾性部22に対面する領域にまで拡張してあるので、弾性部22に対面する箇所には硝子基板1,3が露出していない。従って、シリコン基板2と硝子基板1,3とを陽極接合する際には、当該各弾性支持部材221,222,223・・・が硝子基板1,3に張り付いてしまう事を回避できる。
【0072】
(8)可動極板21が所定の振幅以上に亙って変位する事が、可動極板21の各固定極板12,32と対面する上下両側の表面および各弾性支持部材221・・・に設けた阻止手段としてのストッパ21a,21bによって阻止されるので、可動極板21に仮に大きな加速度が印加されたとしても、当該可動極板21と固定極板12,32とが接触し或いは張り付いてしまう事を回避できる。その結果、可動極板を変位せしめる加速度を更に高精度に検出できると共に、斯かる阻止手段を検出部100のサイズを大きくせずとも具備する事ができる。この事は、物理量検出器全体の小型化に寄与する。
【0073】
(9)シリコン基板2と硝子基板1,3を陽極接合する際には、硝子を点状に形成して成るストッパ21a,21bが可動極板21の両面に均一に配置されているので、可動極板21と、固定極板12,32又は制動用極板11,31と、が張り付いてしまう事を確実に回避できる。
【0074】
(10)図示せぬ制御部によるフィードバック制御によって、可動極板21と各制動用極板11,31とは、時には反発し合い、時には引きつけ合い、結果として外部から印加される加速度の大小に拘わらずに当該可動極板21の変位が極めて小さく抑えられるので、上記(1)から(6)に於いて説明した優れた効果と相まって、加速度検出の精度或いは感度を担保したまま、その測定の帯域幅を拡張できると云う相乗効果が得られる。
【0075】
(11)各制動用極板11,31を用いてフィードバック制御を行うこととしたので、制動用のコイルや永久磁石等を用いてフィードバック制御を行っていた従来技術(図5参照)と比較して、配線構造を簡素化できると共に検出部100そのもののサイズをより小型にする事ができる。
【0076】
(12)各固定極板12,32が、平面視において夫々制動用極板11,31の周縁を取り囲む様に配置されているので、可動極板21と制動用極板11,31とが接触し或いは張り付く事を確実に回避できる。特に、加速度が印加される方向によっては可動極板21の姿勢が固定極板12,32等と平行な面に対して傾く事が有り、且つその時に可動極板21と、制動用極板11,31の何れか一方と、が引きつけ合うよう制御される場合が起こり得るわけであるが、斯かる場合においても、当該可動極板21の端淵が固定極板の内側に配置された制動用極板に接触し或いは張り付く事は有り得ないのである。
【0077】
(13)図1に示す様に、上下両側の硝子基盤に於いて、互いに近隣する固定極板と制動用極板との配置は平面視において対称な図形を構成しているので、容量差ΔCを正確に検出できると共に、制御部によって各制動用極板11,31から可動極板21に対して発せられる斥力或いは引力が当該可動極板21に均等に加わり、これが常に制動用極板11,31に平行な姿勢を保つ様にする事ができる。その結果、可動極板21を変位せしめる物理量を更に高精度に検出できる様になる。
【0078】
(14)検出部100の製造工程に於いては、可動極板21及び固定極板12,32等を、ゲッタGと共に硝子基盤1,3を用いて密封し、次いで、硝子基盤1,3の少なくとも何れか一方を介してゲッタGにYAGレーザを照射することとしたので、ゲッタGのみを局所的に加熱しこれを活性化する事ができる。従って、残余の何れの部分にも熱影響を及ぼす畏れが全く無く、その結果、可動極板21を変位せしめる加速度を更に高精度に検出できる様になる。
【0079】
(15)一旦活性化されたゲッタGは、密封された可動極板21及び固定極板12,32等をとりまく酸素、窒素その他のガスを吸着して離さないので、可動極板21及び固定極板12,32を真空中に配置する事を合理的且つ確実に実現できる。
【0080】
(16)可動極板21と固定極板12,32及び制動用極板11,31とを真空中に配置したので、可動極板21が変位する際に、可動極板21と、各固定極板12,32或いは制動用極板11,31と、の間に介在する酸素、窒素その他のガスに起因して当該可動極板21に過度のダンピングがかかってしまう所謂スクイズドフィルム現象が惹起する事を確実に回避できる。その結果、可動極板21を変位せしめる加速度を更に高精度に検出できる様になる。
【0081】
(17)検出部100の製造工程に於いては、弾性支持部材221,222,223・・・をエッチングによって形成することとしたので、複数の微細な弾性支持部材を組み立て工程無しに一括して形成する事ができる。これにより、組み立て工程に於いて各弾性支持部材に内部応力が残留してしまう事が回避され、また、弾性部22ひいては検出部100の小型化が図られる。
【0082】
(18)検出部100の製造工程に於いては、弾性支持部材221,222,223・・・をエッチングによって形成することとしたので、当該エッチングの施し方によっては、各弾性支持部材のバネ定数を任意に設定する事を容易に実現できる。その結果、検出対象となる加速度の強度或いは帯域に応じて可動極板21の振動特性を最適に設定する事を容易に実現できる様になる。
【0083】
(19)検出部100の製造工程に於いては、可動極板21と固定極板12,32との間のギャップをエッチングによって形成することとしたので、当該ギャップを極めて小さくする事ができる。その結果、上記(1)から(12)に於いて説明した効果と相まって、広い周波数帯域の確保、可動極板21と固定極板12,32との張り付き防止、その他良好な可動極板21の振動性を担保したまま、検出の感度或いは精度を向上させる事ができると云う相乗効果が得られる。
【0084】
(20)検出部100の製造工程に於いては、可動極板21をもエッチングによって形成することとしたので、当該可動極板21の質量を任意に設定する事を容易に実現できる。その結果、検出対象となる加速度の強度或いは帯域に応じて可動極板21の振動特性を最適に設定する事を容易に実現できる様になる。
【0085】
(21)エッチングの施し方によっては、可動極板21と、各固定極板12,32との間のギャップや、可動極板の質量と弾性部22のバネ定数の比等を容易に調節できるので、オープンループ時に於いて極めて高い利得(ゲイン)を得る様に構成できる。従って、フィードバック時に於いて、当該ゲインが多少犠牲になったとしても、依然として良好な感度或いは精度が担保される。これにより、高分解能且つ広帯域な検出器が実現される。
【0086】
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態による静電容量型加速度センサについて図5から図9
を参照しながら説明する。
この静電容量型加速度センサは、検出部1000と、図示せぬ制御部と、これらを接続するリード線Lとから成る。これ等の内、検出部1000は、図5、6に示す様に、厚さ方向の中央に配置されたシリコン基盤1001と、このシリコン基盤1001を上下両側から挟む2つの透光材としての硝子基盤1002及び硝子基盤1003と、を陽極接合する事により構成されている。シリコン基盤1001の大部分は、シリコン製の本体部1100によって構成されており、当該本体部1100には、弾性部1110とこの弾性部1110によって厚さ方向に変位自在に支持された平面視円形の可動極板1120とがエッチングによって一体的に設けられている。
【0087】
上側の硝子基盤1002に於いて、可動極板1120と対面する位置には、これと数ミクロンのギャップ(隙間)を確保して、第1の固定極板1130が蒸着やスパッタリング等の方法によって成膜されている。
第1の固定極板1130が占める領域は、投影視において可動極板1120及び弾性部1110が占める領域に一致している。
第1の固定極板1130からは、同じくチタンと白金の合金から成る平面L字状の第1の検出用電極1130aが、後述する島1200の投影領域に向かって延設されている。
【0088】
更に、上側の硝子基盤1002に於いて、第1の固定極板1130の周囲には、貫通孔である穴部1300,1301,1302が所定位置に設けられている。当該穴部1300,1301,1302は、夫々後述する島1200,島1201、本体部1100、に向かって連通する様配置されている。
これら穴部1300〜1302の内壁は、下方に向かってテーパ状に縮径されており、この内壁は、スパッタ法や蒸着により金属薄膜が形成された後、無電解メッキが施され、これによりSi面と硝子面との間が導通されている。具体的には、まず、例えば、EB蒸着によりCr−Ni(Cr層の上にNi層をつくる)をガラス−Si上に蒸着する。次いで、Ni層をメッキの下地とし、Niの無電解メッキを施す。そして、金線によるワイヤボンディングが行えるようにNiメッキの上に金メッキを施すことにより薄膜状の金属パッド1600を形成する。
【0089】
また、上側の硝子基盤1002には、温度計測部1005が形成されている。温度計測部1005は、硝子基盤1002の表面に白金、バイメタル、銅−コンスタンタンなどの金属薄膜がスパッタ法や蒸着法によりパタンニングされることにより成膜されている。温度計測部1005では、金属薄膜間の抵抗或いは電圧等を測定することにより温度計測が可能となっている。そして、計測された温度は、測定データの補正用のデータとして利用したり、或いはセンサそのものの使用可能な温度であるかの監視データとして利用する。
【0090】
一方、下側の硝子基盤1003に於いて、可動極板1120と対面する位置には、これと数ミクロンのギャップを確保して、第2の固定極板1140が蒸着やスパッタリング等の方法によって成膜されている。
第2の固定極板1140が占める領域は、投影視において可動極板1120及び弾性部1110が占める領域に一致している。
また、当該第2の固定極板1140の配置は、投影視に於いて、第1の固定極板1130の配置と略一致している。
第2の固定極板1140からは、チタンと白金の合金から成る平面L字状の第2の検出用電極1140aが、後述する島1201の投影領域に向かって延設されている。
【0091】
以上の如く構成されて成る硝子基盤1002及び硝子基盤1003によって挟まれるシリコン基盤1001の本体部1100に於いて、可動極板1120は、図7に示す如く平面視円形に形成されており、この可動極板1120の周縁には、その接線方向に複数の弾性支持部材1110a・・・が等間隔を隔てて規則的且つ均一に配設されて有る。これ等の弾性支持部材1110a・・・によって弾性部1110が構成されている。弾性支持部材1110a・・・の各々は、可動極板1120の周縁に於ける上側の表面と下側の表面とに上下2段に配設された梁から成っている。
更に、弾性部1110は可動極板1120の各表面よりも内側に窪んだ位置に配設されている。
これら可動極板1120及び弾性部1110は、第1の実施の形態と同様に、本体部1100を構成することとなる板状のシリコン基盤1001に、可動極板1120及び各弾性支持部材1110a・・・に対応するマスキングを施した後、当該シリコン基盤1001にエッチングを施す事により一体に形成したものである。
【0092】
このように、可動極板1120、弾性部1110、及び本体部1100は一体的に形成されるものであるから、可動極板1120と本体部110とは弾性部1110を介して電気的に接続される。
また、可動極板1120には、中央部に貫通した貫通穴1121が設けられている。この貫通穴1121は、可動極板1120の可動時のダンピングを軽減させるためのものである。即ち、かかる貫通穴1121を可動極板1120に設けることにより、固定極板1130、1140と可動極板1120が配置された空間のガスが貫通穴1121を通って移動出来る。
【0093】
また、シリコン基盤1001に於いて可動極板1120に隣接する所定位置に電極取出用の島部1200、1201が設けられている。そして、島部1200、1201の周囲には空洞部1210が設けられており、各島1200、1201は、他の島及び本体部1100と電気的に絶縁されて配置されている。
具体的には、図8に示すように、本体部1100における島部側の内側壁部および島の外側壁部には、断面視において空洞部1210側に向かって僅かに突出した凸部1100a、1200a、1201aが形成されており、対面する内側壁部と外側壁部の各凸部1100a、1200a、1201aの上面および下面は、硝子板1220が掛け渡されて固定されている。これにより島1200、1201と本体部1100との電気的絶縁が図られている。
更に、島1200と島1201が対面する外側壁部に形成された凸部1200a、1201aの上面および下面同士にも硝子板1220が掛け渡されて固定されている。これにより島1200、1201同士の電気的絶縁が図られている。
また、島1200は平面方向からの投影視に於いて穴部1300と重なる位置に配置されており、島1201は同じく投影視に於いて穴部1301と重なる位置に配置されている。
【0094】
更に、本体部1100には、可動極板1120に隣接する所定位置にガス吸着剤としてのゲッタGを受け入れる収容部1400が設けて有る。
また、本体部1100には、可動極板1120を矩形に囲むようにして形成された囲み部1500が設けられ、該囲み部1500の四隅の角には、三角形状の角穴1510…(第2貫通穴)が形成されている。この角穴1510…は、後述する陽極接合時の洗浄液を排出するための穴である。また、角穴1510…は、可動極板1120のダンピングを軽減させる効果もある。
【0095】
次に、上記構成の静電容量型加速度センサの製造方法について、図6を用いて説明する。
この静電容量型加速度センサを製造する過程に於いては、先ず、シリコン基盤1001に、可動極板1120、島部1200、1201、およびゲッター収容部1400を形成するとともに、硝子基盤1002に、固定極板1130および穴部1300〜1302を形成する。
この際、島部1200、2101とシリコン基盤1001の本体部1100とは、硝子板1220で接続する。
【0096】
次いで、シリコン基盤1001のゲッター収容部1400にゲッターGとソルダガラス(ガス吸着剤固定用部材)1401を収容し、シリコン基盤1001の上面と、硝子基盤1002の固定極板1130側の面とを、陽極接合にて接合する(図6(a))。このとき、第1の検出用電極1130aと島25とが着接する。また、陽極接合時、ソルダガラスが溶融し、その後の冷却によって固化することによりゲッターGがゲッター収容部1400に固着される。
【0097】
次いで、硝子基盤1002の固定極板1130とシリコン基盤1001の可動極板1120間を、蒸気圧の高い不活性の液体により洗浄するか、或いは臨界洗浄する。
かかる洗浄を行う理由は、通常の液体洗浄の場合、固定極板1130と可動極板1120間の隙間が極めて小さい(例えば、数ミクロン)ので張り付いてしまうためであり、このような洗浄を施すと、固定極板1130と可動極板1120との間の張り付きを防止した良好な洗浄を行うことが出来る。また、洗浄を行うことにより反対側の面の陽極接合を良好にする。
【0098】
次いで、シリコン基盤1001の下面と固定極板1140が形成された硝子基盤1003とを陽極接合にて固定する。これにより、可動極板1120、各固定極1130,1140と、ゲッタGとが密封される(図6(b))。
【0099】
次いで、硝子基盤1002或いは硝子基盤1003を介してゲッタGにYAGレーザを照射する。これにより、ゲッタGが加熱され活性化されて、当該ゲッタGは、可動極板1120、各固定極板1130,1140等を取り巻くガス(大気)を吸収する(図6(c))。
【0100】
次いで、図示しないステンシルマスクを用いてスパッタ法或いは蒸着法により、硝子基盤1002の穴部1300、1301、1302の内壁部およびシリコン基盤1001との接触部1001aを含む所定の位置に金属パッド1600を成膜する(図6(d))。
【0101】
次いで、硝子基盤1002の金属パッド1600が成膜された部分およびその周囲と、硝子基盤1003のほぼ全面に、無電解メッキによりシールド膜1700を形成する(図6(e))。金属薄膜1600が成膜された部分に無電解メッキすると、シリコン基盤1001との接触部1001aや穴部1300、1301、1302の内壁部などの断線しやすい部分がメッキされて導通が確実となる。また、シールド膜1700を形成することにより、検出部1000全体がシールドされて電気ノイズ等の影響を低減させる。
【0102】
次いで、硝子基盤1002側の上面に、例えば、EB蒸着によりCr−Ni(Cr層の上にNi層をつくる)を蒸着する。次いで、Ni層をメッキの下地とし、Niの無電解メッキを施す。このとき、ステンシルマスクに回路パターンを構成し、このステンシルマスク用いて、硝子基盤1002に白金、バイメタル、銅−コンスタンタンなどの金属薄膜をパタンニングすることにより、硝子基盤1002に温度計測部1005を形成する(図6(f))。
また、ステンシルマスクに別の回路パターンを構成し、金等をパタンニングすることにより、例えば、図10に示すように、電気回路1700を形成し、この電気回路1700に、ICその他の電気部品2001を接続するようにしてもよい。なお、電気部品2001は、バンプを用いたフリップチップボンディングまたは、半田を用いたリフロー工程などにより接続されるが、電気的導通および機械的強度を有する接続方法であれば、どのような方法であってもよい。 次いで、硝子基盤1002に設けた各各金属パッド1600に、リード線Lをボンディングし、当該各リード線Lを、図示せぬ制御部に接続する。
【0103】
以上の如くして構成された静電容量型加速度センサの作用は、第1の実施の形態と概略同様なので省略する。
なお、上記第2の実施の形態の静電容量型加速度センサは、例えば、図9のような変形例であってもよい。まず、可動極板1120′の貫通穴1121′は、複数個形成してもよい。温度計測部1005′は、硝子基盤1002ではなく、シリコン基盤1001′に形成してもよい。その場合、配線を、例えば穴部1302の金属パッド1600から取り出すようにする。
【0104】
また、制御部の構成については図示していないが、第1の実施の形態と同様に、マイコンその他のハードウエア、或いは、DSP(デジタル・シグナル・プロセツサ)その他のソフトウエアによって構成されている。
【0105】
以上の如くして構成され作用する第2の実施の形態の静電容量加速度センサによれば、第1の実施の効果以外の次の様な優れた効果が得られる。
(22)可動極板1120に厚さ方向に貫通する貫通穴1121が設けられているので、極板が配置された空間のガスが貫通穴1121を通って移動出来ることとなって、可動極板1120に過度にダンピングがかかってしまって起こるスクイズドフィルム現象を回避でき、高帯域に於ける可動極板1120の振動特性が良好なものとなる。その結果、被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を更に高精度に検出できる様になる。特に、可動極板1120と固定極板1130、1140が配置される空間が十分に真空になっていなくとも、ガスが貫通穴1121を移動してある程度のダンピング発生を防止出来る。
【0106】
(23)温度計測部1005により静電容量加速度センサの温度が計測されるので、静電容量加速度センサが適正な温度範囲で使用されているかが分かる。
また、例えば、かかる温度結果を温度補正データとして利用することも可能となる。
【0107】
(24)陽極接合されたシリコン基盤1001と硝子基盤1002、1003の固定極板1130、1140と可動極板1120が、臨界洗浄或いは不活性の液体により洗浄されるので、固定極板1130、1140と可動極板1120との張り付きを抑えることができることとなって、効率的且つ確実な洗浄を行うことができる。
【0108】
(25)可動極板1120の周囲のシリコン基盤1001に、厚さ方向に貫通する角穴1510…が形成されるので、洗浄工程において洗浄液が極板間に長時間滞留して弾性部1110を変形させてしまうことを防止することができる。即ち、極板間に流入した洗浄液は角穴1510…を通って直ちに外部に排出されるので、洗浄液による弾性部1110の変形を防止することができる。
【0109】
(26)穴部1300、1301、1302にスパッタ法或いは蒸着法により金属薄膜1600が成膜されたのち、かかる部分に無電解メッキ処理がなされるので、金属パッド1600の導通が途絶えて絶縁されても無電解メッキにより絶縁部がメッキされ導通される。従って、シリコン基盤1001からの配線の確実に行える。
【0110】
(27)2枚の硝子基盤1002、1003の外表面に無電解メッキ処理が施されるので、シールド効果をもたせ電気ノイズなどの外乱の影響を排除することができる。
【0111】
(28)硝子板1220によりシリコン基盤1001と島部1200、1201とが接続されているので、シリコン基盤1001と硝子板1220とが電気的に絶縁されることとなって、シリコン基盤1001と島部1200、1201とを絶縁するため接続部を切断する必要がない。従って、シリコン基盤1001と島部1200、1201との接続部の切断に起因した不具合を防止することができる。
(29)硝子基盤1002に、金属薄膜および無電解メッキにより電気回路1700が形成されるので、硝子基盤1002上に電気部品2001を実装することができることとなって、実装部まで含めたセンサの小型化が可能となるとともに、別個の実装基板を必要としないので、コストダウンが図れる。
【0112】
以上、本発明が適用された静電容量型加速度センサについて説明したが、本発明の技術思想はこれに限られるものではない。例えば、次の事等は本発明と均等であると云うことができる。
【0113】
(A)ゲッタGにYAGレーザを照射する時間やYAGレーザの強度等を調節する事によって、可動極板21と固定極板12,32及び制動用極板11,31とを取り巻くガスの濃度を任意に調節する様にしてもよい。この場合は、可動極板21に対して所望のダンピングをかけることができる。その結果、検出対象となる物理量の強度に応じた最適な静電容量型物理量センサを容易に実現できることとなる。
【0114】
(B)図示せぬ制御部をチップ型のマイコンにて実現し、実現したマイコンを検出部100内に組み込むと共に、当該マイコンによって検出される加速度その他の物理量を赤外線その他の無線にて外部出力する様に構成してもよい。この場合は、マイコンを駆動する為のエネルギ及び検出結果を外部出力するのに必要なエネルギを、外部よりマイクロ波にて供給する様に構成するとよい。この様に構成すれば、リード線Lが不要となるのはもとより、狭い箇所や劣悪な環境の箇所等にも当該静電容量型物理量センサを設置する事が可能となる。
【0115】
(C)加速度以外にも、圧力その他の物理量を検出する様に設計変更する事が可能である。この事は、外部からの圧力その他の物理量に起因して可動極板21が変位する様に構成することで容易に実現できる。
【0116】
(D)また、本発明にかかる静電容量型物理量センサは、傾斜計にも適用可能である。この場合、真空封止しないのでゲッターは必要ない。但し、ダンピング軽減のための貫通穴はあった方が望ましい。
(E)また、ガラスを用いて島部をつった場合は、片面づつ陽極接合を行う方法のほか、両面一度にガラスを陽極接合するトリプルスタック技術を利用することができる。
(F)また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に制動用極板を設けてフィードバック制御を行っても良い。
(G)また、ガス吸着剤固定用部材としてソルダガラスを用いたが、ゲッターGをゲッター収容部に固着できるものであれば、どのような接着剤でもよい。但し、シリコン基盤と硝子基盤とを真空にする場合には、加熱時にガスが発生しない接着剤を使用する。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、第1に高精度に物理量を検出する事が達成され、第2に小型の物理量検出器を提供する事が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサの検出部の構成を模式的に示す分解斜視概略図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサの検出部に具備される可動極板及び弾性部を示す部分平面図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサの検出部を示す断面概略図でる。
【図4】第1の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサに於けるゲッタによるガス吸収態様を説明する為の概念図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサの検出部の断面概略図である。
【図6】第2の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサの検出部に製造工程を説明するための斜視図である。
【図7】第2の実施の形態にかかるシリコン基盤の斜視図でる。
【図8】第2の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサに島部付近の平面図(a)及び平面図(a)におけるA−A部の断面図である。
【図9】第2の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサのシリコン基盤の変形例を説明するための平面図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる静電容量型加速度センサの硝子基盤への電気部品の実装を説明するための斜視図である。
【図11】従来技術に於ける静電容量型加速度センサを示す図である。
【符号の説明】
1、1002        硝子基盤(透光材)
2、1001        シリコン基盤
3、1003        硝子基盤(透光材)
11            第1の制動用極板(制動用極板)
12、1130       第1の固定極板(固定極板)
20、1100       本体部
21、1120       可動極板(可動極板)
21a,21b       ストッパ(防着材)
22、1110       弾性部(弾性部)
31            第2の制動用極板(制動用極板)
32、1140       第2の固定極板(固定極板)
100、1000      検出部(物理量検出器)
221…、1110a    弾性支持部材(弾性支持部材)
1121          貫通穴
1510          角穴(第2貫通穴)
1200、1201     島部
1220          硝子板
1005          温度計測部(温度計測手段)

Claims (10)

  1. 弾性部によって変位自在に支持された可動極板と、前記可動極板と対面する位置に固定された固定極板と、を備え、前記可動極板と前記固定極板とで形成されるキャパシタの静電容量に基づいて被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を検出する物理量検出器において、
    前記可動極板は、平面視において略円形に形成されており、
    前記弾性部は、当該略円形に形成された可動極板の接線方向に複数配設された梁状の弾性支持部材を含んで構成され、
    前記弾性支持部材は、前記可動極板の表面よりも窪んだ位置に配設され、
    前記可動極板及び前記弾性支持部材の表面には、前記固定極板への張り付きを防止する防着材が設けられていることを特徴とする物理量検出器。
  2. 請求項1記載の物理量検出器において、
    前記可動極板に、厚さ方向に貫通する貫通穴が設けられていることを特徴とする物理量検出器。
  3. 請求項1又は2に記載の物理量検出器において、
    温度計測手段を備えたことを特徴とする物理量検出器。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の物理量検出器を製造するための製造方法であって、
    前記可動極板、前記固定極板、ガス吸着剤、およびガス吸着剤固定用部材を、透光材を用いて密封する工程と、
    次いで、前記透光材を介して前記ガス吸着剤にレーザを照射する事により当該ガス吸着剤を活性化する工程と、
    を含むことを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載の物理量検出器を製造するための物理量検出器の製造方法であって、
    前記可動極板をシリコン基盤に形成するとともに、前記固定極板を硝子基盤に形成する工程と、
    次いで、前記可動極板と前記固定極板が所定の間隔離間して対面するように、前記シリコン基盤と前記硝子基盤とを陽極接合する工程と、
    次いで、前記可動極板および前記固定極板を臨界洗浄或いは不活性の液体により洗浄する工程と、
    を含み、
    前記シリコン基盤に前記可動極板を形成する工程において、更に、前記可動極板の周囲のシリコン基盤に、厚さ方向に貫通する第2貫通穴を形成する工程を含むことを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  6. 弾性部によって変位自在に支持された可動極板と、前記可動極板と対面する位置に固定された少なくとも1つの固定極板と、を備え、前記可動極板と前記固定極板とで形成されるキャパシタの静電容量に基づいて被測定体の変位、速度、加速度の何れかの物理量を検出する物理量検出器を製造するための物理量検出器の製造方法であって、
    少なくとも一方の前記硝子基盤に、前記シリコン基盤からの電気信号取り出し用の導通穴部を形成する工程と、
    次いで、シリコン基盤に前記可動極板を形成するとともに、2枚の硝子基盤に前記固定極板を形成する工程と、
    次いで、前記可動極板と前記固定極板とが所定の間隔離間して対面するように、前記シリコン基盤と2枚の前記硝子基盤とを陽極接合する工程と、
    次いで、前記導通穴部に、スパッタ法或いは蒸着法により金属薄膜を形成する工程と、
    次いで、前記金属薄膜が形成された部分に無電解メッキ処理を施す工程と、
    を含むことを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  7. 請求項6記載の物理量検出器の製造方法であって、
    2枚の前記硝子基盤の外表面に無電解メッキ処理を施す工程を含む事を特徴とする物理量検出器の製造方法。
  8. 請求項6又は7記載の物理量検出器の製造方法であって、
    前記金属薄膜を形成する工程は、Cr層の上にNi層を形成する工程を含み、
    前記無電解メッキ処理を施す工程は、
    前記Ni層をメッキの下地とし、Niの無電解メッキを施し、
    次いで、Niメッキの上にAuメッキを施して電気回路を形成することを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  9. 請求項8記載の物理量検出器の製造方法であって、
    前記電気回路上に、電気部品を取り付ける工程を有することを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  10. 請求項5〜9の何れか一項に記載の物理量検出器の製造方法において、
    前記シリコン基盤内に島部を形成するとともに、前記島部と当該シリコン基盤とを硝子板により接続する工程を有することを特徴とする物理量検出器の製造方法。
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