JPH1022514A - 高感度加速度センサの製造方法及び高感度加速度センサ - Google Patents

高感度加速度センサの製造方法及び高感度加速度センサ

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JPH1022514A
JPH1022514A JP19164996A JP19164996A JPH1022514A JP H1022514 A JPH1022514 A JP H1022514A JP 19164996 A JP19164996 A JP 19164996A JP 19164996 A JP19164996 A JP 19164996A JP H1022514 A JPH1022514 A JP H1022514A
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silicon
insulating substrate
substrate
weight
oxide film
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Jun Mizuno
潤 水野
Masanori Amemori
雅典 雨森
Nottmayer Kai
ノットマイヤー カイ
Masaki Esashi
正喜 江刺
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】サブミクロン範囲のキャパシタギャップの形成
が安定、確実に行え、低加速度及び低角速度の検出を可
能とする。 【解決手段】 可動錘10bは、上下の固定電極26
e,26g間で変位可能に支持梁12b,13bにより
支持され、固定電極26e,26gと可動錘10bとの
間でコンデンサC1,C2がそれぞれ形成されるようにな
っており、その容量を決定する固定電極26e,26g
と可動錘10bとの間隔は、可動錘10bの近傍の包囲
ストッパ19bの一部において、固定電極26e,26
gと対向する面上に形成された間隙調整用シリコン酸化
膜33の膜厚によって規制されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度、角速度を
検出するためのセンサに係り、特に、いわゆる容量型セ
ンサであって、低加速度、低角速度の検出を可能とした
高感度加速度センサの製造方法及びそのセンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセンサとしては、例え
ば、加速度により変位するシリコン等の半導体材からな
る錘と、固定電極との間の容量変化により加速度、角速
度を検出できるように構成されたセンサが種々公知・周
知となっている(例えば、特開平5−256871号公
報、特開平4−252961号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のセン
サにおいて、いわゆるセンシングのために重要となる容
量部分におけるキャパシタギャップの形成方法として
は、例えば、図20(a)に示されたように、固定電極
50a,50bが配設される上下のガラス基板51a,
51bをエッチングして凹部52を形成し、この凹部5
2に固定電極50a,50bを配することにより、固定
電極50a,50bと錘53aとの間に所望のキャパシ
タギャップを形成するようにしていた。
【0004】また、他の方法としては、図20(b)に
示されたように、錘53bを形成するシリコンを異方性
エッチングにより、その厚み(図20において紙面上下
方向における厚み)を調節することで、ガラス基板51
a,51bに配設された固定電極54a,54bと錘5
3bとの間に所望のキャパシタギャップを得る方法があ
った。
【0005】しかしながら、前者の場合、ガラスは、多
結晶であるために、いわゆるエッチングレートが不安定
となる傾向にあり、このため、加速度センサを高感度と
するために、キャパシタギャップを極めて小さなものに
設定しようとしても、自ずから限界があり、2μm前後
のキャパシタギャップを得るのが精々である。したがっ
て、特に、±1G程度のいわゆる低加速度や、±1deg/
s程度のいわゆる低角速度の検出を可能とするために、
1μm以下のサブミクロン範囲のキャパシタギャップを
形成することはできず、高感度センサを得ることができ
ない。
【0006】また、後者の場合には、時間や温度等の条
件を調節しても、得られるキャパシタギャップは、精々
1乃至2μmが限界であり、上述の場合と同様に、サブ
ミクロン範囲でのキャパシタギャップを形成することが
できず、そのため、センサの高感度化に限界を与えるこ
ととなっていた。
【0007】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、サブミクロン範囲のキャパシタギャップの形成を安
定、確実に行える高感度加速度センサの製造方法を提供
するものである。また、本発明の他の目的は、±1G程
度のいわゆる低加速度や、±1deg/s程度のいわゆる低
角速度の検出が可能な高感度加速度センサを提供するこ
とにある。さらに、本発明の他の目的は、サブミクロン
の範囲で錘と固定電極との間隔の設定が、容易に、か
つ、確実にできる高感度加速度センサを提供することに
ある。またさらに、本発明の他の目的は、錘が変位等に
よって、固定電極に直接当たり、破損を生ずるようなこ
とを防止できる構成を有し、信頼性の高い高感度加速度
センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る高感度加速度センサの製造方法は、上部絶縁基板と下
部絶縁基板との間に、錘が前記上部絶縁基板と下部絶縁
基板の間で変位可能に支持され、前記上部絶縁基板及び
下部絶縁基板には、前記錘に対応する位置において固定
電極が設けられ、前記錘の近傍であって、前記上部絶縁
基板及び下部絶縁基板の各固定電極に挟まれる位置に前
記錘の必要以上の変位を阻止するようにストッパが設け
られ、前記上部絶縁基板と下部絶縁基板とで挟持され、
少なくとも前記錘、ストッパを囲むように形成されてな
る枠体を有してなる高感度加速度センサの製造方法であ
って、前記固定電極は、第1のシリコン基板の一方の面
側に所定の面積で高濃度の不純物を注入し、高濃度の不
純物を含むp型半導体膜を形成する工程と、前記第1の
シリコン基板の他方の面側において、前記工程において
形成されたp型半導体膜の位置に対応する位置に、シリ
コン酸化膜を形成する工程と、第2のシリコン基板の一
方の面側において、前記第1のシリコン基板に形成され
たp型半導体膜の位置に対応する部位を、当該p型半導
体膜の面積よりも若干小さな開口面を有するようエッチ
ングする工程と、前記第2のシリコン基板の一方の面側
全体に金を蒸着する工程と、前記第2のシリコン基板の
金が蒸着された面と、前記第1のシリコン基板のp型半
導体膜が形成された面とを、前記第2のシリコン基板の
シリコンがエッチングにより除去されてなる開口に前記
p型半導体膜が位置するように、共晶結合させる工程
と、p型半導体膜の位置に対応する部位にのみシリコン
酸化膜が形成された前記第1のシリコン基板の他方の面
側において、前記シリコン酸化膜が形成された以外の部
位に対してシリコンエッチングを施し、この後、前記シ
リコン酸化膜を除去することによって、略角すい台状の
シリコンを前記p型半導体膜に接合された状態に得る工
程と、上部絶縁基板又は下部絶縁基板となるガラス基板
の一方の面側において、前記工程により形成された略角
すい台状のシリコンの部位が収納可能な凹部をガラスエ
ッチングにより形成する工程と、前記ガラス基板の凹部
に前記略角すい台状に形成されたシリコン部分を収納す
るように前記第2のシリコン基板の面と前記ガラス基板
の面とを陽極接合する工程と、前記第2のガラス基板の
シリコンをエッチングにより除去し、この後、前記ガラ
ス基板面上の金をエッチングにより除去する工程と、を
経て形成されてなる一方、前記ストッパは、第3のシリ
コン基板に対してシリコンエッチングを施し、枠体を形
成すると共に、前記枠体と一体的にシリコンエッチング
によりストッパを形成する工程と、前記ストッパの前記
上部及び下部絶縁基板に対向する面上に、シリコン酸化
膜を所望の膜厚に形成する工程と、を経てなるものであ
る。
【0009】かかる方法は、特に、錘の近傍であって、
上部及び下部絶縁基板の固定電極の間に位置するストッ
パの固定電極と対向する面に、シリコン酸化膜を形成
し、この膜厚によって、錘と固定電極との間隙、すなわ
ち、キャパシタンスギャップが規制されるようにした点
に特徴を有するもので、このようなシリコン酸化膜の形
成は、サブミクロンの精度で可能であるため、従来に比
して、微小なキャパシタギャップの形成が格段と容易と
なるものである。
【0010】請求項3記載の発明に係る高感度加速度セ
ンサは、上部絶縁基板と下部絶縁基板との間に、錘が前
記上部絶縁基板と下部絶縁基板の間で変位可能に支持さ
れ、前記上部絶縁基板及び下部絶縁基板には、前記錘に
対応する位置において固定電極が設けられ、前記錘の近
傍にあって、前記上部絶縁基板及び下部絶縁基板の各固
定電極に挟まれる位置に前記錘の必要以上の変位を阻止
するようにストッパが設けられ、前記上部絶縁基板と下
部絶縁基板とで挟持され、少なくとも前記錘、ストッパ
を囲むようにして形成されてなる枠体を有し、前記固定
電極は、前記上部絶縁基板及び下部絶縁基板に形成され
た凹部に、当該凹部の内周面との間に間隙が生ずるよう
にして収納されるシリコンからなる電極本体部と、不純
物が高濃度に注入されてなるp型半導体膜であって、前
記凹部の開口部を覆うように設けられ、かつ、凹部側の
面には前記電極本体部が接合されてなるp型半導体膜と
を有してなり、前記ストッパの前記固定電極側の面に
は、シリコン酸化膜が形成されてなり、当該シリコン酸
化膜の膜厚によって、前記錘と前記固定電極との間隙が
規制されてなるものである。
【0011】かかる構成においては、とりわけ、錘の近
傍であって、上部及び下部絶縁基板の固定電極の間に位
置するストッパの固定電極と対向する面に、シリコン酸
化膜が形成されており、この膜厚によって、錘と固定電
極との間隙、すなわち、キャパシタギャップが規制され
るような構成に特徴を有し、このようなシリコン酸化膜
の形成は、サブミクロンの精度で可能であるため、従来
に比して、微小なキャパシタギャップを有する高感度加
速度センサが容易に提供できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図19を参照しつつ説明する。なお、以下
に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。
【0013】始めに、図1及び図2を参照しつつ本発明
の実施の形態における高感度加速度センサの構成につい
て説明する。なお、説明の都合上、図1において、紙面
左右方向をX軸方向、紙面上下方向をY軸方向、紙面表
裏方向をZ軸方向とする(図1参照)。また、図2は、
センター構造部3の部分のみが端面図として表されてお
り、他の部分は断面図となっているものである。この高
感度加速度センサは、概括的には、主要部をなすセンタ
ー構造部3が上部ガラス基板1及び下部ガラス基板2に
より挟持されてなるものである(図2参照)。センター
構造部3には、相似形の第1及び第2のセンサ部4,5
が、例えば、図1に示されたセンター構造部3の平面図
において紙面上下方向に並列的に設けられている。
【0014】以下、第1のセンサ部4の構成について説
明するが、この説明の中で対応する第2のセンサ部5の
構成要素の符号を第1のセンサ部4の構成要素の符号の
後に括弧書きで示すことで、第2のセンサ部5の構造の
説明に代えることとする。第1のセンサ部4の略中央に
は、角柱状に形成された中央柱6a(6b)がZ軸方向
に設けられており、その両端面は、上下のガラス基板
1,2に接合されるようになっている(図1及び図2参
照)。そして、この中央柱6a,6bには、トーション
バー7a(7b)がYZ平面に位置するように設けられ
ている(図1参照)。
【0015】このトーションバー7a(7b)は、例え
ば、X軸方向の厚みが15μmと薄く、Z軸方向の幅が
180μm、Y軸方向の長さが700μmを有するもの
となっている。なお、第2のセンサ部5のトーションバ
ー7bは、X軸方向の厚みが15μm、Z軸方向の幅が
180μm、Y軸方向の長さが1000μmを有するも
のとなっている。
【0016】そして、トーションバー7a(7b)のY
軸方向の両端は、錘部8a(8b)の内周面9に接合さ
れる(図1参照)一方、上下のガラス基板1,2とトー
ションバー7a(7b)との間には、所定の間隙が生じ
るように設けられている(図2参照)。すなわち、錘部
8a(8b)は、第1及び第2の可動錘10a,11a
(10b,11b)を有し、これら第1及び第2の可動
錘10a,11a(10b,11b)が支持梁12a,
13a(12b,13b)により連結されてなり、XY
平面における外周形状が矩形状に形成されてなるもので
ある。そして、第1及び第2の可動錘10a,11a
(10b,11b)及び支持梁12a,13a(12
b,13b)で囲まれた部分が開口部となっている(図
1参照)。
【0017】支持梁12a,13a(12b,13b)
は、板状に形成されてなるもので、XZ平面における形
状が短冊状をなし、Z軸方向の幅は、先のトーションバ
ー7a(7b)と同程度に設定されて、上下のガラス基
板1,2と所定の間隙が生ずるようになっている(図2
参照)。第1及び第2の可動錘10a,11a(10
b,11b)は、Z軸方向に穿設された貫通孔14が複
数設けられたものとなっている(図1及び図2参照)。
この貫通孔14は、第1及び第2の可動錘10a,11
a(10b,11b)のZ軸方向での変位に対して、ダ
ンピング効果を与えるもので、その数を適宜選択するこ
とで、ダンピング効果の調整が行えるものとなってい
る。
【0018】さらに、かかる構成の錘部8a(8b)の
X軸方向の両端部は、補助支持梁16a,16b(17
a,17b)によって支持されるようになっている(図
1参照)。すなわち、YZ平面に現れる第1の可動錘1
0a(10b)のX軸方向の端面と、枠体15の内周面
とを連結するように補助支持梁16a(17a)が、Y
Z平面に現れる第2の可動錘11a(11b)のX軸方
向の端面と、枠体15の内周面とを連結するように補助
支持枠16b(17b)が、それぞれ設けられており
(図1及び図2参照)、錘部8a(8b)が支持される
ようになっている。なお、本発明の実施の形態において
は、補助支持梁16a,16b(17a,17b)は、
Z軸方向において比較的下部ガラス基板2に近い位置に
設けられるようになっている(図2参照)。
【0019】また、錘部8a(8b)の周囲には、枠体
15から延設された包囲ストッパ18a,18b(19
a,19b)が設けられており、錘部8a(8b)がY
軸方向で必要以上に変位しないようにその動きが押さえ
られるようになっている(図1参照)。すなわち、包囲
ストッパ18a,18b(19a,19b)は、XZ面
に現れる錘部8a(8b)の側面と所定間隔を介して平
行する直線部20を有すると共に、その両端部は、錐部
8a(8b)のX軸方向の両端部近傍で錘部8a(8
b)側へ直角に折り曲げられた折曲部21を有し、か
つ、直線部20のX軸方向の中央付近において、枠体1
5との連結部22を有する形状となっているものである
(図1参照)。
【0020】さらに、この実施の形態における包囲スト
ッパ18a,18b(19a,19b)は、Z軸方向の
幅が次のように各部位によって異なっている。すなわ
ち、直線部20は、上部ガラス基板1及び下部ガラス基
板2に設けられている後述の電極本体部29で挟まれる
ように位置する部位を除く部位は、トーションバー7
a,7bのZ軸方向の幅と同一の幅に形成されている
(図2参照)。そして、上部ガラス基板1及び下部ガラ
ス基板2の電極本体部29により挟まれるように位置す
る直線部20の部位及び折曲部21は、例えばシリコン
からなる本来のこれら直前部20の部位及び折曲部21
が、先の第1及び第2の可動錘10a,10b,11
a,11bのZ軸方向の幅と略同一の幅に形成されたう
え、上部ガラス基板1又は下部ガラス基板2に対向する
面上には、間隙調整用シリコン酸化膜33が所定の膜厚
で形成された状態となっている(図2参照)。
【0021】すなわち、この間隙調整用シリコン酸化膜
33は、上部ガラス基板1又は下部ガラス基板2側の面
が、後述する固定電極26a〜26hの高濃度p型膜2
8に接合する状態となっており、結局、この間隙調整用
シリコン酸化膜33の膜厚を適宜設定することにより、
第1及び第2の可動錘10a,10b,11a,11b
と固定電極26a〜26hとの間隔、換言すればいわゆ
るキャパシタギャップが調整され得るような構造となっ
ている。
【0022】第1センサ部4と第2のセンサ部5の間の
枠体15の部位には、2つのゲッタ室23a,23b
が、X軸方向で適宜な間隔を隔てて設けられている(図
1参照)。すなわち、ゲッタ室23a,23bは、後述
するように製造工程において生ずる内部ガスを吸収する
ゲッタ剤24を収納するための収納空間としての機能を
果たすもので、このゲッタ室23a,23bと第1及び
第2のセンサ部4,5との間の枠体15の上部ガラス基
板1側の部位には、連通路25a〜25dが形成されて
おり、第1及び第2のセンサ部4,5の空間とゲッタ室
23a,23bとが連通されるようになっている(図1
及び図2参照)。
【0023】一方、上部ガラス基板1及び下部ガラス基
板2においては、第1のセンサ部4の第1及び第2の可
動錘10a,11a並びに第2のセンサ部5の第1及び
第2の可動錘10b,11bに対応する部位に、固定電
極26a〜26hが設けられた構造となっている(図2
参照)。なお、図2においては、第2のセンサ部5の第
1の可動錘10bに対向する固定電極26e,26g並
びに第2の可動錘11bに対向する固定電極26f,2
6hのみが図示されている。
【0024】この固定電極26a〜26hは、上部ガラ
ス基板1及び下部ガラス基板2にそれぞれ形成された凹
部27の開口面を覆うように薄膜状に設けられた高濃度
p型膜28と、この高濃度p型膜28の凹部27側の面
上に、略角すい台状に設けられたシリコン(Si)から
なる電極本体部29とからなるものである。ここで、高
濃度p型膜28は、p型半導体に不純物イオンが高濃度
に注入されたp++を用いてなるものである。
【0025】この実施の形態においては、電極本体部2
9の高濃度p型膜28と接合される側の面の大きさは、
凹部27の開口面よりも若干小さく形成されており、包
囲ストッパ18a,18b,19a,19bに形成され
た間隙調整用シリコン酸化膜33が高濃度p型膜28に
当接した場合において、高濃度p型膜28が凹部27側
へ変形され易くなっており(図2参照)、間隙調整用シ
リコン酸化膜33の膜厚によるいわゆるキャパシタギャ
ップの調整が容易となっている。
【0026】また、高濃度p型膜28のセンター構造部
3側の面には、酸化シリコン(SiO2)からなる微小
突起30が複数設けられている。この発明の実施の形態
において、この微小突起30(図12参照)は、一辺が
100μmの立方体状に形成されたものとなっている。
なお、図1及び図2においては、微小突起30は図示が
省略されている。この微小突起30は、製造工程途中で
行われる陽極接合(詳細は後述)の際に、第1及び第2
の可動錘10a,10b,11a,11bが静電力によ
り固定電極26a〜26hに引き寄せられて接合状態と
なることを回避するためと、第1及び第2の可動錘10
a,10b,11a,11bがZ軸方向に変位した際、
変位が大きすぎて、固定電極26a〜26hに直接当接
して破損するようなことがないようにするためのもので
ある。
【0027】上記構成により、この発明の実施の形態に
おいては、第1のセンサ部4の第1の可動錘10aと固
定電極26aとによりコンデンサC1が、第1のセンサ
部4の第2の可動錘11aと固定電極26bとによりコ
ンデンサC2が、第2のセンサ部5の第1の可動錘10
bと固定電極26eとによりコンデンサC3が、第2の
センサ部5の第2の可動錘11bと固定電極26fとに
よりコンデンサC4が、それぞれ構成されるようになっ
ている。また、第1のセンサ部4の第1の可動錘10a
と固定電極26cとによりコンデンサC5が、第1のセ
ンサ部4の第2の可動錘11aと固定電極26dとによ
りコンデンサC6が、第2のセンサ部5の第1の可動錘
10bと固定電極26gとによりコンデンサC7が、第
2のセンサ部5の第2の可動錘11bと固定電極26h
とによりコンデンサC8が、それぞれ構成されるように
なっている。
【0028】そして、第1及び第2の可動錘10a,1
0b,11a,11bは、枠体15を介して電気的に導
通状態であり、枠体15には、適宜な位置で上部ガラス
基板1側から外部に取り出されるように設けられたエナ
メル配線32が接続されている。一方、各固定電極26
a〜26hの各高濃度p型膜28も、上部ガラス基板1
又は下部ガラス基板2側へ適宜な箇所で外部へ取り出さ
れるように設けられたエナメル配線32に、それぞれ接
続されて、個別に外部接続が可能となっている。したが
って、コンデンサC1〜C8の等価回路は、図19に示さ
れたように、各コンデンサC1〜C8の一端が共通に接続
された状態に等価なものとなっている。
【0029】次に、この高感度加速度センサの製造プロ
セスについて図3乃至図18を参照しつつ説明する。最
初に、図3を参照しつつ製造プロセスの全体的な流れに
ついて概括的に説明すれば、まず、この高感度加速度セ
ンサの製造プロセスの開始においては、製造プロセス
は、上部ガラス基板1の製造工程(図3の符号100に
おいて「Glass(Top)」と表記)と、上部ガラス基板1に
おける固定電極26a,26b,26e,26fの製造
工程(図3の符号102において「Movable electrode
(Top)」と表記)と、上部ガラス基板1及び下部ガラス
基板2の固定電極26a〜26hの製造に用いられるウ
ェハ加工工程(図3の符号104において「Lost Wafer
(Top& Bottom)」と表記)と、下部ガラス基板2におけ
る固定電極26c,26d,26g,26hの製造工程
(図3の符号106において「Movable electrode(Bott
om)」と表記)と、下部ガラス基板2の製造工程(図3
の符号108において「Glass(Bottom)」と表記)と、
センター構造部3の製造工程(図3の符号110におい
て「Structure(Center)」と表記)の六つに大別するこ
とができる。
【0030】そして、図3の符号104及び106の工
程で製造された部材の共晶による結合(図3の符号11
2参照)並びに符号102及び104の工程で製造され
た部材の共晶による結合(図3の符号114参照)がそ
れぞれ行われ、この後、結合された部材に所定のエッチ
ングが施されて固定電極26a〜26hの形成が行われ
る(図3の符号116参照)。
【0031】次に、下部ガラス基板2に対する固定電極
26c,26d,26g,26hの取り付け(図3の符
号118参照)と、同様にして、上部ガラス基板1に対
する固定電極26a,26b,26e,26fの取り付
け(図3の符号120参照)とが、それぞれ行われる。
下部ガラス基板2に対する固定電極26c,26d,2
6g,26hの取り付けの後は、余分なシリコン等の除
去が行われる(図3の符号124参照)。また、上部ガ
ラス基板1においても同様に余分なシリコン等の除去が
行われる(図3の符号122参照)。
【0032】この後、下部ガラス基板2にセンター構造
部3が接合され(図3の符号126参照)、レーザ光線
を用いて必要な部位の切断が行われ(図3の符号128
参照)、最後に、上部ガラス基板1との接合が行われて
(図3の符号130参照)、一連の製造プロセスが終了
されることとなる
【0033】次に、主要な製造工程について図4乃至図
18を参照しつつ説明することとする。最初に、図3の
符号106の下部ガラス基板2に設けられる固定電極2
6c,26d,26g,26hの製造工程について、図
4及び図5を参照しつつ説明する。まず、ミラー指数
(100)を有し、厚み200μm程度のシリコン基板
40aの両面に、例えば、熱酸化の一つであるウエット
酸化によって、厚み1.0μm程度のシリコン酸化膜
(SiO2)を生成させる(図4(a),(b)参
照)。
【0034】次に、フォト・リソグラフィー技術によ
り、所定のマスクを用いて、シリコン基板40aの裏面
は全面露光させて、シリコン酸化膜を残す一方、表面側
においては、最終的に下部ガラス基板2に設けられる固
定電極26c,26d,26g,26hの高濃度p型膜
28となる部分及び他の必要な部分のシリコン酸化膜を
エッチングできるように露光させた後、シリコン酸化膜
のエッチングを行い、レジストを除去して、所望のパタ
ーンを得る(図4(c)参照)。なお、エッチングは、
例えば、エッチング液としてBHFを用いるウェットエ
ッチングが好適である。
【0035】次いで、上述のようにしてシリコン酸化膜
が除去されて、シリコン基板40aの面が現れている部
位に、イオン注入により例えば、不純物としてボロン
(B+)を打ち込み、拡散させることによって、その部
分をP++からなる膜厚が7μm程度の高濃度p型膜28
とする(図4(d)参照)。
【0036】次に、図4(d)の状態のシリコン基板4
0aの裏面側にフォトレジストを塗布し(図5(a)参
照)、所定のパターンに露光した後、BHFを用いたウ
ェトエッチングによりシリコン酸化膜のエッチング行
い、所定のパターンを得、シリコン基板40の洗浄を行
う(図5(b)参照)。ここで、所定のパターンは、下
部ガラス基板2に配設される固定電極26c,26d,
26g,26hの底部側の面(図2において高濃度p型
膜28と反対側の面)に対応するシリコン酸化膜の部位
を残して、シリコン酸化膜の他の部位はエッチングによ
り除去されるようなパターンである(図5(b)参
照)。
【0037】次いで、高濃度p型膜28上に複数のシリ
コン酸化膜からなる複数の微小突起30を生成する。す
なわち、ウェット酸化によって、高濃度p型膜28の表
面に、例えば、厚み3000オングストローム程度のシ
リコン酸化膜を生成させ、この後、いわゆるフォトエッ
チングにより、不要なシリコン酸化膜に対してエッチン
グを施し、レジストの除去を行うことにより、高濃度p
型膜28の表面に複数の微小突起30を得る(図5
(b)参照)。また、この際、裏面にもいわゆるフォト
エッチングを施して、ウェット酸化によって生成された
不要なシリコン酸化膜の除去を行う。
【0038】次に、真空蒸着法により、シリコン基板4
0aの表面側にAuを0.5μm程度の膜厚に蒸着し、
この後、フォトエッチングにより不要な部分のAuを除
去する(図5(c)参照)ことで、先の図3の符号10
6の製造工程が終了する。なお、図3の符号102の製
造工程も、基本的には、図4及び図5を参照しつつ上述
した製造工程と同様であるので、上述の説明を以て符号
102の製造工程の説明に代えることとする。
【0039】次に、図3の符号104の上部ガラス基板
1及び下部ガラス基板2の固定電極26a〜26hの製
造に用いられるウェハ加工工程について図6及び図7を
参照しつつ説明する。まず、ミラー指数(100)を有
し、厚み200μm程度のシリコン基板40bの両面
に、例えば、熱酸化の一つであるウエット酸化によっ
て、厚み5000オングストローム程度のシリコン酸化
膜(SiO2)を生成させる(図6(a),(b)参
照)。なお、上述のシリコン基板40bは、上部ガラス
基板1側の固定電極26a,26b,26e,26fの
形成に用いるものと、下部ガラス基板2側の固定電極2
6c,26d,26g,26hの形成に用いるものと、
それぞれ用意して、以下同様な処理を施す。
【0040】次に、シリコン酸化膜が形成された一方の
面において、フォトエッチングにより、高濃度p型膜2
8の位置に対応する部位のシリコン酸化膜の除去を行う
(図6(c)参照)。なお、この場合、エッチングは、
BHFを用いたウェトエッチングが好適である。
【0041】続いて、シリコン酸化膜が除去された部分
に現れているシリコンのエッチングを行う。すなわち、
異方性エッチングにより、シリコン基板40bの表面か
ら20μm程度の深さで、シリコンを除去する(図6
(d)参照)。なお、この際、エッチング液としては、
例えば、水酸化カリウム(KOH)が好適である。次
に、フォトエッチングにより、裏面側(シリコンがシリ
コン基板40bの面から20μm程度の深さでエッチン
グされた側の面)のシリコン酸化膜を除去し(図7
(a)参照)、裏面全面にAuを真空蒸着により、0.
5μm程度の膜厚で蒸着する(図7(b)参照)。
【0042】次に、図3の符号112,116が付され
た共晶による結合工程について図8を参照しつつ説明す
る。最初に、図3の符号104の工程で得られたシリコ
ン基板40b(図7(b)参照)の裏面側(Auが蒸着
された面側)と、図3の符号106の工程で得られたシ
リコン基板40a(図5(c)参照)の表面側(Auが
蒸着された面側)とを共晶接合させる(図8(a)参
照)。そして、下側のシリコン基板40aに対して例え
ば、エッチング液としてアミン系水溶液(例えばヒドラ
ジン)を用いてシリコンエッチングを施し、電極本体部
29となる部分を除いてシリコンの除去を行う(図8
(b)参照)。
【0043】なお、図3の符号114が付された工程
も、基本的には、図8を参照しつつ上述した製造工程と
同様であるので、上述の説明を以て符号114の部分の
製造工程の説明に代えることとする。
【0044】次に、図3の符号108が付された下部ガ
ラス基板2の製造工程について図9及び図10を参照し
つつ説明する。まず、ガラス基板41aに電解放電加工
により、後に、エナメル配線32を取り出すための配線
接続孔31となる孔42を穿設する(図9(a)参
照)。
【0045】次に、ガラス基板41aの両面に、真空蒸
着により、Cr(クロム)を蒸着し、さらにその上に、
Au(金)を同様に蒸着する(図9(b)参照)。そし
て、両面にレジストを塗布し、フォトエッチングによ
り、所定の部分のCr及びAu膜に対してエッチングを施
してCr膜及びAu膜を除去する(図9(b)及び図10
(a)参照)。ここで、所定の部分とは、具体的には、
後に、固定電極26c,26d,26g,26hが配設
されることとなる部分である。
【0046】次に、上述のようにしてCr膜及びAu膜が
除去された部位のガラス基板41aに対してエッチング
を施し、300μm程度の深さを有する凹部27を形成
し、さらに、裏面側のCr膜及びAu膜をエッチングによ
り除去する(図10(b)参照)。なお、図3の符号1
00の上部ガラス基板1の製造工程も図9及び図10を
参照しつつ上述した下部ガラス基板2の製造工程と基本
的に同じであるので、上述の説明を以て符号100の工
程の説明に代えることとする。
【0047】次に、図3の符号118,124が付され
た工程について図11及び図12を参照しつつ説明す
る。なお、図3の符号120,122が付された工程
は、基本的には、符号118,124が付された工程と
同じであるので、図11及び図12を用いた符号11
8,124の工程についての説明を以て、符号120,
122の工程の説明に代えることとする。
【0048】まず、図3の符号116の工程で得られた
部材(図8(b)参照)の裏面側(Au膜が形成されて
いる面側)の電極本体部29が、図3の符号108の工
程で得られたガラス基板(図10(b)参照)の表面側
の凹部27に入り込むような状態で、高濃度p型膜28
の周縁部分にシリコン基板40bのAu膜を、陽極接合
法を用いて接合する(図11(a)参照)。なお、陽極
接合法は公知・周知の方法であるが、概括的に言えば、
ガラス基板を所定の高温に熱した状態において、所定の
負の電圧を印加する一方、シリコン基板を接地又は所定
の正の電圧に保持することで、ガラス基板とシリコン基
板との界面に作用する静電力を利用して接合を行うもの
である。
【0049】次に、シリコン基板40b側のシリコンに
対して、エッチング液としてアミン系水溶液(例えばヒ
ドラジン)を用いてシリコンエッチングを施し、シリコ
ンを除去する(図11(b)参照)。そして、Au膜を
エッチングにより除去し、下部ガラス基板2を得ること
となる(図12参照)。
【0050】次に、図3の符号110の工程、すなわ
ち、センター構造部3の製造工程について図13乃至図
17を参照しつつ説明する。まず、ミラー指数(11
0)を有し、抵抗率が0.01乃至0.02(Ω−c
m)程度であって、厚み200μm程度のシリコン基板
40cの両面に、例えば、熱酸化の一つであるウエット
酸化によって、厚み0.4μm程度のシリコン酸化膜
(SiO2)を生成させる(図13(a),(b)参
照)。
【0051】次に、シリコン基板40cの両面に、例え
ば、ネガ型レジストを塗布し、一方の面には、所定のマ
スクを用いて所定箇所のみを露光されないようにして、
当該部分のレジストが除去できるようにする(図13
(c)参照)一方、他方の面側は、全面露光させて、全
面のレジストが残されるようにする。次いで、シリコン
酸化膜に対するエッチングを施し、その後、レジストの
除去を行うことで、上述の所定箇所のシリコン酸化膜の
みが除去された状態を得る(図13(d)参照)。
【0052】次に、シリコンエッチングを施し、先の所
定箇所において、シリコン基板40cに対して50μm
程度の深さでシリコンの除去がなされるようにし(図1
4(a)参照)、その後、例えば、熱酸化の一つである
ウエット酸化によって、シリコン基板40cの両面に、
厚さ1.2μm程度のシリコン酸化膜を再び形成する
(図14(b)参照)。
【0053】続いて、所定のマスクを用いてフォトエッ
チングにより、シリコン酸化膜にエッチングを施し、所
定の箇所についてのシリコン酸化膜の厚みが3000オ
ングストローム程度となるようにする(図14(c)参
照)。さらに、所定のマスクを用いたフォトエッチング
により、シリコン酸化膜にエッチングを施し、所定の箇
所の膜厚を7000オングストローム、1.2μmとす
る(図14(d)参照)。
【0054】上述のエッチング終了後、CVD(Chemic
al Vapor Deposition)法により、シリコン基板40c
の両面にシリコン窒化膜を1000オングストロームの
膜厚で生成し、次いで、同様にCVD法により、シリコ
ン酸化膜を3000オングストロームの膜厚で生成する
(図15(a)参照)。
【0055】次に、所定のマスクを用いてフォトエッチ
ングにより、表面側のシリコン酸化膜の所定の箇所をエ
ッチングし、さらに、シリコン窒化膜の所定の箇所をエ
ッチングする(図15(b)参照)。次いで、同じくシ
リコン基板40cの表面側において、フォトリソエッチ
ングにより、所定のマスクを用いてシリコン酸化膜の所
定の箇所のみを残し、他の部分は除去する(図15
(c)及び図16(a)参照)。
【0056】さらに、シリコン基板40cの表面に対し
て、例えば、水酸化カリウム(KOH)をエッチング液
として用いた異方性エッチングを施し、所定の箇所にお
いてシリコン基板40cの表面から60μmの深さでシ
リコンを除去する(図16(b)参照)。続いて、シリ
コン基板40cの表面側の所定の箇所におけるシリコン
酸化膜をエッチングにより除去する(図16(c)参
照)。
【0057】次に、シリコン基板40cのシリコン自体
へのエッチングを施して、所定の箇所のシリコンを基板
表面から140μmの深さで除去する(図17(a)参
照)。続いて、シリコン基板40cの両面のシリコン窒
化膜をエッチングにより除去し(図17(b)参照)、
さらに、両面において、シリコン酸化膜の所定の箇所を
エッチングにより除去する(図17(b)参照)。
【0058】次いで、シリコンに対して、例えば、水酸
化カリウム(KOH)をエッチング液として用いた異方
性エッチングを施し、所定の箇所におけるシリコンの厚
みを調整し、さらに、シリコン酸化膜に対してエッチン
グを施して、不要な部分を除去すると共に、最終的に残
ったシリコン酸化膜の膜厚を5000オングストローム
に形成する(図17(c)参照)。
【0059】次に、図3の符号126、128及び13
0の工程、すなわち、下部ガラス基板2とセンター構造
部3とを接合する工程、レーザ光線を用いての切断工程
及び上部ガラス基板1とセンター構造部3とを接合する
工程について図18を参照しつつ説明する。まず、図3
の符号124の工程で得られた下部ガラス基板2(図1
2参照)に、図3の符号110の工程で得られたセンタ
ー構造部3(図17(c)参照)を載せ、両者を図3の
符号118及び120の工程で用いられたと同じ陽極接
合法により接合する(図18参照)。
【0060】次に、例えば、YAGレーザ装置を用い
て、シリコンの所定箇所の切断を行う。すなわち、具体
的には、補助支持枠16a,16b,17a,17bと
包囲ストッパ18a,18b,19a,19bは、ここ
までの段階においては一体となっているため、レーザ光
による切断処理によって、図1に示されたような状態と
するものである。そして、ゲッタ室23a,23bに、
非蒸発型のゲッタ剤(例えば、Zr-V-Fe/Ti系)2
4を収納し、図3の符号122の工程で得られた上部ガ
ラス基板1をセンター構造部3に載置し、下部ガラス基
板2の場合と同様に陽極接合法により上部ガラス基板1
とセンター構造部3との接合を行う。
【0061】この上部ガラス基板1とセンター構造部3
との接合により、上部ガラス基板1と下部ガラス基板2
との間に形成される空間は、略真空封止状態とされるこ
ととなるが、上部ガラス基板1の陽極接合の際に、内部
でガスが発生する虞があり、このガス発生に対して何等
方策を講じない場合には、完成後の内部気圧が所定の範
囲とならず、このため不良品となる虞がある。しかし、
本発明の実施の形態においては、ゲッタ室23a,23
bに収納されたゲッタ剤24によって、上部ガラス基板
1の陽極接合の際に内部に生ずるガスが吸収されるた
め、上述のような不都合が確実に回避されることとな
る。
【0062】最後に、各孔42に、例えば、エナメル配
線32を配した状態で、アルミニウムをスパッタリング
により充填して各配線接続孔31を完成し、高感度加速
度センサの一連の製造プロセスが完了することとなり、
図1及び図2に示されたような高感度加速度センサが得
られることとなる。
【0063】次に、上記構成における高感度加速度セン
サの動作について図1及び図19を参照しつつ説明す
る。最初に加速度の検出原理について説明する。まず、
前提条件として、加速度は、例えば図1においてZ軸方
向に作用するものとする。かかる前提の下、例えば、図
1において紙面裏面から表面方向へ加速度が作用したと
すると、第1のセンサ部4の第1及び第2の可動錘10
a,11a並びに第2のセンサ部5の第1及び第2の可
動錘10b,11bは、慣性力のため加速度の作用方向
とは反対方向、すなわち、図1の例で言えば、紙面表面
から裏面方向へ変位することとなる。そして、この変位
により生ずる支持梁12a,12b,13a,13b及
び補助支持梁16a,16b,17a,17bにおける
撓みによるいわゆる撓み力と、先の慣性力とが釣り合う
ところまで、第1及び第2の可動錘10a,10b,1
1a,11bは変位することとなる。
【0064】このため、第1の可動錘10aと固定電極
26aとの間隔、第2の可動錘11aと固定電極26b
との間隔、第1の可動錘10bと固定電極26eとの間
隔及び第2の可動錘11bと固定電極26fとの間隔は
共に広がる一方、第1の可動錘10aと固定電極26c
との間隔、第2の可動錘11aと固定電極26dとの間
隔、第1の可動錘10bと固定電極26gとの間隔及び
第2の可動錘11bと固定電極26hとの間隔は減少す
ることとなる。したがって、コンデンサC1〜C4の容量
は減少し、コンデンサC5〜C8の容量は増加することと
なる。
【0065】一方、加速度が上述とは逆方向に作用した
場合には、コンデンサC1〜C8の容量変化は上述したと
は逆となる。すなわち、コンデンサC1〜C4の容量は増
加し、コンデンサC5〜C8の容量は減少することとな
る。したがって、コンデンサC1〜C8の容量の増減とそ
の大小により、加速度の方向と大きさを知ることができ
ることとなる。本発明の実施の形態における高感度加速
度センサの場合には、第1及び第2の可動錘10a,1
0b,11a,11bと固定電極26a〜26hとの間
の間隔が従来と比して非常に狭く設定されているため、
従来では殆ど検出不可能であった特に低加速度(±1G
程度)の検出が可能となるものである。
【0066】次に、角速度の検出について説明する。ま
ず、角速度の検出における中心軸を、図1を例に採り仮
定すれば、2つのトーションバー7a,7bを結ぶよう
にしてY軸方向の線上にあるものとする。このY軸方向
の仮想中心軸を中心に、例えば、図1において、高感度
加速度センサの右半分が紙面裏面から表面方向へ、ま
た、高感度加速度センサの左半分が逆に紙面表面から裏
面方向へ回転するような角加速度が作用したとする。
【0067】かかる場合、第1のセンサ部4の第1の可
動錘10aと第2のセンサ部5の第1の可動錘10b
は、慣性力により、図1において紙面裏面から表面側へ
変位するようになる一方、第1のセンサ部4の第2の可
動錘11aと第2のセンサ部5の第2の可動錘11bと
は、慣性力により、図1において紙面表面から裏面方向
へ変位するような状態となる。一方、各支持梁12a,
12b,13a,13b及び補助支持梁16a,16
b,17a,17bには撓みが生ずるため、結局、この
撓みによる力と、各可動錘10a,10b,11a,1
1bに作用する慣性力とが釣り合うところで、各可動錘
10a,10b,11a,11bの変位が停止すること
となる。
【0068】このため、コンデンサC1,C3,C6,C8
の容量は角速度の大きさに応じて増加する一方、コンデ
ンサC2,C4,C5,C7の容量は角速度の大きさに応じ
て減少することとなる。また、上述とは逆方向に高感度
加速度センサに角速度が作用する場合には、上述したと
は逆に、コンデンサC1,C3,C6,C8の容量は減少す
る一方、コンデンサC2,C4,C5,C7の容量は増加す
ることとなる。したがって、コンデンサC1〜C8の容量
の増減とその大小により、角速度の方向と大きさを知る
ことができることとなる。本発明の実施の形態における
高感度加速度センサの場合には、第1及び第2の可動錘
10a,10b,11a,11bと固定電極26a〜2
6hとの間の間隔が従来と比して非常に狭く設定されて
いるため、従来では殆ど検出不可能であった特に低角速
度(±1deg/s程度)の検出が可能となるものである。
【0069】上述した発明の実施の形態における各部の
寸法等の数値は、あくまでも一例であり、これに限定さ
れるものではないことは勿論である。また、各部材も上
述したものに限定される必要はなく、物理的、化学的に
等価なものであれば、他の部材に変えてもよいことは勿
論である。
【0070】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、固定電極に対向するストッパの面上にシ
リコン酸化膜を形成するよな構成とすることにより、固
定電極と対向する錘と、固定電極とのいわゆるキャパシ
タギャップの形成が従来に比して格段と容易になり、し
かも、従来では容易でなかった1μm以下のいわゆるサ
ブミクロン範囲のキャパシタギャップの形成が安定、確
実に、しかも容易にできるので、そのため、従来では殆
ど困難であった低加速度、低角速度の検出が可能な高感
度加速センサを、比較的安価に提供することができる。
【0071】請求項3記載の発明によれば、固定電極に
対向するストッパの面上にシリコン酸化膜を形成し、こ
のシリコン酸化膜により、錘と固定電極とのいわゆるキ
ャパシタギャップが規制されるような構成とすることに
より、加工が容易で、しかも、膜厚の調整がサブミクロ
ンの範囲で可能なシリコン酸化膜の膜厚によって、キャ
パシタギャップを設定することができるので、製造が容
易で、簡易な構成で、±1G程度のいわゆる低加速度
や、±1deg/s程度のいわゆる低角速度の検出が可能な
高感度加速度センサを、比較的安価に提供することがで
きる。また、錘部の錘は、上下の絶縁基板に挟持された
中央柱により支持される構成で、枠体からの外力が錘に
直接に影響しないようになっているため、安定、確実な
検出が可能となるものである。さらに、高濃度p型膜の
錘と対向する面上には、シリコン酸化膜からなる微小突
起が設けれているため、例えば、陽極接合時に静電力に
より錘が固定電極に引き寄せれて接合されてしまう危険
性や、錘が変位によって固定電極へ直接当たり、破損す
る危険性が抑圧され、信頼性の高い高感度加速度センサ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高感度加速度セン
サの主要部であるセンター構造部の平面図である。
【図2】図1のAA線断面における一部端面図を含む断
面図である。
【図3】本発明の実施の形態における高感度加速度セン
サの製造プロセスの概略を示す説明図である。
【図4】下部ガラス基板に設けられる固定電極の製造工
程の前半の工程を模式的に示す模式図である。
【図5】下部ガラス基板に設けられる固定電極の製造工
程の後半の工程を模式的に示す模式図である。
【図6】固定電極の製造に用いられるウェハ加工工程の
前半工程を模式的に示す模式図である。
【図7】固定電極の製造に用いられるウェハ加工工程の
後半工程を模式的に示す模式図である。
【図8】共晶結合の工程を模式的に示す模式図である。
【図9】下部ガラス基板の前半の製造工程を模式的に示
す模式図である。
【図10】下部ガラス基板の後半の製造工程を模式的に
示す模式図である。
【図11】下部ガラス基板への固定電極の取付工程の前
半工程を模式的に示す模式図である。
【図12】下部ガラス基板への固定電極の取付工程の後
半工程を模式的に示す模式図である。
【図13】センター構造部の製造工程の一部を模式的に
示す模式図である。
【図14】図13に示されたセンター構造部の製造工程
の続きを模式的に示す模式図である。
【図15】図14に示されたセンター構造部の製造工程
の続きを模式的に示す模式図である。
【図16】図15に示されたセンター構造部の製造工程
の続きを模式的に示す模式図である。
【図17】図16に示されたセンター構造部の製造工程
の続きを模式的に示す模式図である。
【図18】上部ガラス基板、下部ガラス基板及びセンタ
ー構造部の接合工程を模式的に示す模式図である。
【図19】本発明の実施の形態における高感度加速度セ
ンサの等価回路を示す回路図である。
【図20】従来の容量型センサにおけるキャパシタギャ
プの形成例を模式的に示す模式図である。
【符号の説明】
1…上部ガラス基板 2…下部ガラス基板 3…センター構造部 4…第1のセンサ部 5…第2のセンサ部 8a…錘部 8b…錘部 10a,10b…第1の可動錘 11a,11b…第2の可動錘 12a,12b…支持梁 13a,13b…支持梁 14…貫通孔 15…枠体 16a,16b…補助支持梁 17a,17b…補助支持梁 18a,18b…包囲ストッパ 19a,19b…包囲ストッパ 23a,23b…ゲッタ室 26a〜26h…固定電極 28…高濃度p型膜 29…電極本体部 30…微小突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨森 雅典 埼玉県東松山市箭弓町3−13−26 株式会 社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 カイ ノットマイヤー 埼玉県東松山市箭弓町3−13−26 株式会 社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南1−11−9

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部絶縁基板と下部絶縁基板との間に、
    錘が前記上部絶縁基板と下部絶縁基板の間で変位可能に
    支持され、 前記上部絶縁基板及び下部絶縁基板には、前記錘に対応
    する位置において固定電極が設けられ、 前記錘の近傍であって、前記上部絶縁基板及び下部絶縁
    基板の各固定電極に挟まれる位置に前記錘の必要以上の
    変位を阻止するようにストッパが設けられ、 前記上部絶縁基板と下部絶縁基板とで挟持され、少なく
    とも前記錘、ストッパを囲むように形成されてなる枠体
    を有してなる高感度加速度センサの製造方法であって、 前記固定電極は、 第1のシリコン基板の一方の面側に所定の面積で高濃度
    の不純物を注入し、高濃度の不純物を含むp型半導体膜
    を形成する工程と、 前記第1のシリコン基板の他方の面側において、前記工
    程において形成されたp型半導体膜の位置に対応する位
    置に、シリコン酸化膜を形成する工程と、 第2のシリコン基板の一方の面側において、前記第1の
    シリコン基板に形成されたp型半導体膜の位置に対応す
    る部位を、当該p型半導体膜の面積よりも若干小さな開
    口面を有するようエッチングする工程と、 前記第2のシリコン基板の一方の面側全体に金を蒸着す
    る工程と、 前記第2のシリコン基板の金が蒸着された面と、前記第
    1のシリコン基板のp型半導体膜が形成された面とを、
    前記第2のシリコン基板のシリコンがエッチングにより
    除去されてなる開口に前記p型半導体膜が位置するよう
    に、共晶結合させる工程と、 p型半導体膜の位置に対応する部位にのみシリコン酸化
    膜が形成された前記第1のシリコン基板の他方の面側に
    おいて、前記シリコン酸化膜が形成された以外の部位に
    対してシリコンエッチングを施し、この後、前記シリコ
    ン酸化膜を除去することによって、略角すい台状のシリ
    コンを前記p型半導体膜に接合された状態に得る工程
    と、 上部絶縁基板又は下部絶縁基板となるガラス基板の一方
    の面側において、前記工程により形成された略角すい台
    状のシリコンの部位が収納可能な凹部をガラスエッチン
    グにより形成する工程と、 前記ガラス基板の凹部に前記略角すい台状に形成された
    シリコン部分を収納するように前記第2のシリコン基板
    の面と前記ガラス基板の面とを陽極接合する工程と、 前記第2のガラス基板のシリコンをエッチングにより除
    去し、この後、前記ガラス基板面上の金をエッチングに
    より除去する工程と、を経て形成されてなる一方、 前記ストッパは、 第3のシリコン基板に対してシリコンエッチングを施
    し、枠体を形成すると共に、前記枠体と一体的にシリコ
    ンエッチングによりストッパを形成する工程と、 前記ストッパの前記上部及び下部絶縁基板に対向する面
    上に、シリコン酸化膜を所望の膜厚に形成する工程と、
    を経てなることを特徴とする高感度加速度センサの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 下部絶縁基板と枠体とを共晶結合する工
    程と、 上部絶縁基板と枠体とを共晶結合する工程と、 を具備してなることを特徴とする請求項1記載の高感度
    加速度センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 上部絶縁基板と下部絶縁基板との間に、
    錘が前記上部絶縁基板と下部絶縁基板の間で変位可能に
    支持され、 前記上部絶縁基板及び下部絶縁基板には、前記錘に対応
    する位置において固定電極が設けられ、 前記錘の近傍にあって、前記上部絶縁基板及び下部絶縁
    基板の各固定電極に挟まれる位置に前記錘の必要以上の
    変位を阻止するようにストッパが設けられ、 前記上部絶縁基板と下部絶縁基板とで挟持され、少なく
    とも前記錘、ストッパを囲むようにして形成されてなる
    枠体を有し、 前記固定電極は、前記上部絶縁基板及び下部絶縁基板に
    形成された凹部に、当該凹部の内周面との間に間隙が生
    ずるようにして収納されるシリコンからなる電極本体部
    と、 不純物が高濃度に注入されてなるp型半導体膜であっ
    て、前記凹部の開口部を覆うように設けられ、かつ、凹
    部側の面には前記電極本体部が接合されてなるp型半導
    体膜とを有してなり、 前記ストッパの前記固定電極側の面には、シリコン酸化
    膜が形成されてなり、当該シリコン酸化膜の膜厚によっ
    て、前記錘と前記固定電極との間隙が規制されてなるこ
    とを特徴とする高感度加速度センサ。
  4. 【請求項4】 上部絶縁基板と下部絶縁基板とに両端部
    が接合するようにして挟持されてなる柱状部材を有し、 前記柱状部材に対して直交するように柱状部材にトーシ
    ョンバーが設けられ、 前記トーションバーの両端部に、それぞれトーションバ
    ーと直交するように支持梁が設けられ、 前記それぞれの支持梁の両端部には、可動錘がそれぞれ
    一体的に設けられてなる錘部を具備することを特徴とす
    る請求項3記載の高感度加速度センサ。
  5. 【請求項5】 枠体には、錘部が配設される所定の空間
    が離間して2つ形成され、それぞれの空間において錘部
    が設けられてなることを特徴とする請求項4記載の高感
    度加速度センサ。
  6. 【請求項6】 錘と対向する側のp型半導体膜の面上に
    は、シリコン酸化膜からなる微小突起が複数設けられて
    なることを特徴とする請求項3、4又は5記載の高感度
    加速度センサ。
JP19164996A 1996-07-03 1996-07-03 高感度加速度センサの製造方法及び高感度加速度センサ Pending JPH1022514A (ja)

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