JPH10256568A - 半導体慣性センサの製造方法 - Google Patents

半導体慣性センサの製造方法

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JPH10256568A
JPH10256568A JP9060821A JP6082197A JPH10256568A JP H10256568 A JPH10256568 A JP H10256568A JP 9060821 A JP9060821 A JP 9060821A JP 6082197 A JP6082197 A JP 6082197A JP H10256568 A JPH10256568 A JP H10256568A
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JP
Japan
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film
silicon
silicon wafer
layer
crystal silicon
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Withdrawn
Application number
JP9060821A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shibatani
博志 柴谷
Kensuke Muraishi
賢介 村石
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハのレーザ加工が不要で大量生産に適
し、低コストで寄生容量が低く、電極間ギャップ形成精
度に優れた半導体慣性センサを得る。 【解決手段】 第1膜21が形成された第1シリコンウ
ェーハ20に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせ、
第1シリコンウェーハを研磨して単結晶シリコン層31
を形成し、この単結晶シリコン層に第2膜23を介して
第3シリコンウェーハ24を貼り合わせて所定の厚さに
研磨する。第3膜26を形成し第2膜をエッチストップ
層として第3シリコンウェーハの所定部分をエッチング
除去し、第2膜及び第3膜をエッチング除去して単結晶
シリコン層の下面に膜32,32を介してスペーサ層3
3を形成する。このような構造体をガラス基板に接合
し、単結晶シリコン層を選択的にエッチング除去し、可
動電極36と一対の固定電極37,38を形成して半導
体慣性センサ30を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型の加速
度センサ、角速度センサ等に適する半導体慣性センサの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体慣性センサとし
て、ガラス基板と単結晶シリコンの構造からなる共振
角速度センサが提案されている(M. Hashimoto et al.,
"Silicon Resonant Angular Rate Sensor", Techinica
l Digest of the 12th Sensor Symposium, pp.163-166
(1994))。このセンサは両側をトーションバーで浮動す
るようにした音叉構造の可動電極を有する。この可動電
極は電磁駆動によって励振されている。角速度が作用す
ると可動電極にコリオリ力が生じて、可動電極がトーシ
ョンバーの回りに捩り振動を起こして共振する。センサ
はこの可動電極の共振による可動電極と検出電極との間
の静電容量の変化により作用した角速度を検出する。こ
のセンサを作製する場合には、厚さ200μm程度の結
晶方位が(110)の単結晶シリコン基板を基板表面に
対して垂直にエッチングして可動電極部分などの構造を
作製する。この比較的厚いシリコン基板を垂直にエッチ
ングするためにはSF6ガスによる異方性ドライエッチ
ングを行うか、或いはトーションバーの可動電極部分へ
の付け根の隅部にYAGレーザで孔あけを行った後に、
KOHなどでウエットエッチングを行っている。エッチ
ング加工を行ったシリコン基板は陽極接合によりガラス
基板と一体化される。
【0003】また別の半導体慣性センサとして、シリ
コン基板上にエッチングで犠牲層をパターン化した後、
除去することにより可動電極としてのポリシリコン振動
子を形成したマイクロジャイロ(K. Tanaka et al., "A
micromachined vibrating gyroscope", Sensors and A
ctuators A 50, pp.111-115 (1995))が開示されてい
る。このマイクロジャイロは、いわゆる表面マイクロマ
シニング技術を用いた構造となっている。具体的には、
シリコン基板に不純物拡散によって検出電極を形成し、
その上に犠牲層となるリン酸ガラス膜を成膜してパター
ニングした後、ポリシリコンを成膜し、更に垂直エッチ
ング等の加工を行って構造体を形成する。最後に犠牲層
をエッチングにより除去することにより、可動電極部分
を切り離して検出電極に対してギャップを作り出し可動
電極を浮動状態にする。
【0004】更に別の半導体慣性センサとして、ガラ
ス基板と単結晶シリコンの構造からなるジャイロスコー
プが提案されている(J.Bernstein et al., "A Microma
chined Comb-Drive Tuning Fork Rate Gyroscope", IEE
E MEMS '93 Proceeding, pp.143-148 (1993))。このジ
ャイロスコープは、検出電極を形成したガラス基板と、
エッチングを行った後に高濃度ボロン拡散を行って可動
電極、固定電極等を形成した単結晶シリコン基板とをボ
ロン拡散を行った部分を接合面として接合し、更にボロ
ンを拡散していないシリコン基板部分をエッチングによ
り除去することにより、作られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記〜の従来のセ
ンサの製造技術には、次の欠点があった。の共振角速
度センサの製造方法では、ガラス基板に対して浮動する
構造になるべきシリコン能動部が陽極接合時に静電引力
によりガラス基板に貼り付いて可動電極にならないこと
があった。この貼り付き(sticking)を防ぐために可動
電極と検出電極とを短絡して静電力が働かない状態で陽
極接合した後に、レーザを用いて短絡していた電極間を
切り離していた。また島状の固定電極を形成するために
ガラス基板に接合した後、レーザアシストエッチングを
行う必要があった。これらのレーザ加工は極めて複雑で
あって、センサを量産しようとする場合には不適切であ
った。
【0006】のマイクロジャイロは、シリコンウェー
ハを基板とするため、センサの寄生容量が大きく、感度
や精度を高くすることが困難であった。また及びに
おいては、可動電極部と検出電極部とのアライメントは
陽極接合時に行われるが、基板どうしを密着させる段階
や、加熱を行ったときに生じる温度分布や熱膨張率の違
いなどによりずれが生じるため、このアライメントは一
般的に精度が低い。可動電極と検出電極の位置関係のず
れは、センサの出力に悪影響を及ぼしやすいという問題
点があった。更に及びにおいては、可動電極と検出
電極との間のギャップはエッチング時間による制御のみ
に依存していたので、電極間のギャップ形成精度に問題
があった。
【0007】本発明の目的は、ウェーハのレーザ加工が
不要で大量生産に適する、低コストの半導体慣性センサ
の製造方法を提供することにある。本発明の別の目的
は、寄生容量が低く、高感度で高精度の半導体慣性セン
サの製造方法を提供することにある。本発明の更に別の
目的は、電極間ギャップ形成精度に優れた半導体慣性セ
ンサの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、シリコンを浸食せずにエッチング可
能な第1膜21が表面に形成された第1シリコンウェー
ハ20の第1膜21上に第2シリコンウェーハ22を貼
り合わせる工程と、第1シリコンウェーハ20を所定の
厚さに研磨して単結晶シリコン層31を形成する工程
と、研磨された単結晶シリコン層31にシリコンを浸食
せずにエッチング可能な第2膜23が表面に形成された
第3シリコンウェーハ24を第2膜23を介して貼り合
わせる工程と、第3シリコンウェーハ24を所定の厚さ
に研磨した後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第
3膜26を第2シリコンウェーハ22及び研磨された第
3シリコンウェーハ24に形成する工程と、研磨された
第3シリコンウェーハ24上の第3膜26の所定の部分
をエッチングし第2膜23をエッチストップ層として第
3シリコンウェーハ24の所定部分をエッチング除去す
る工程と、露出した第2膜23及び残存する第3膜26
をエッチング除去することにより単結晶シリコン層31
の下面に膜32,32を介して単結晶シリコンからなる
スペーサ層33を形成する工程と、第2シリコンウェー
ハ22と単結晶シリコン層31とスペーサ層33を備え
る構造体34をスペーサ層33がガラス基板10に対向
するようにガラス基板10に接合する工程と、第2シリ
コンウェーハ22を第1膜21をエッチストップ層とし
てエッチング除去する工程と、第1膜21を除去して単
結晶シリコン層31を露出させた後、単結晶シリコン層
31を選択的にエッチング除去して単結晶シリコンから
なる可動電極26と可動電極36の両側に単結晶シリコ
ンからなる一対の固定電極37,38を形成することに
より一対の固定電極37,38に挟まれて設けられた可
動電極36を有する半導体慣性センサ30を得る工程と
を含む半導体慣性センサの製造方法である。
【0009】請求項2に係る発明は、図4に示すよう
に、ガラス基板10に検出電極12を形成する工程と、
シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜21が表
面に形成された第1シリコンウェーハ20の第1膜21
上に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせる工程と、
第1シリコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して単結
晶シリコン層31を形成する工程と、研磨された単結晶
シリコン層31にシリコンを浸食せずにエッチング可能
な第2膜23が表面に形成された第3シリコンウェーハ
24を第2膜23を介して貼り合わせる工程と、第3シ
リコンウェーハ24を所定の厚さに研磨した後シリコン
を浸食せずにエッチング可能な第3膜26を第2シリコ
ンウェーハ22及び研磨された第3シリコンウェーハ2
4に形成する工程と、研磨された第3シリコンウェーハ
24上の第3膜26の所定の部分をエッチングし第2膜
23をエッチストップ層として第3シリコンウェーハ2
4の所定部分をエッチング除去する工程と、露出した第
2膜23及び残存する第3膜26をエッチング除去する
ことにより単結晶シリコン層31の下面に膜32,32
を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層33を形成
する工程と、第2シリコンウェーハ22と単結晶シリコ
ン層31とスペーサ層33を備える構造体34をスペー
サ層33がガラス基板10に対向するようにガラス基板
10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22を第
1膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する
工程と、第1膜21を除去して単結晶シリコン層31を
露出させた後、単結晶シリコン層31を選択的にエッチ
ング除去することによりガラス基板10上に検出電極1
2に対向して浮動する単結晶シリコンからなる可動電極
36を有する半導体慣性センサ50を得る工程とを含む
半導体慣性センサの製造方法である。
【0010】請求項3に係る発明は、図5に示すよう
に、ガラス基板10に検出電極12を形成する工程と、
シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜21が表
面に形成された第1シリコンウェーハ20の第1膜21
上に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせる工程と、
第1シリコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して単結
晶シリコン層31を形成する工程と、研磨された単結晶
シリコン層31にシリコンを浸食せずにエッチング可能
な第2膜23が表面に形成された第3シリコンウェーハ
24を第2膜23を介して貼り合わせる工程と、第3シ
リコンウェーハ24を所定の厚さに研磨した後シリコン
を浸食せずにエッチング可能な第3膜26を第2シリコ
ンウェーハ22及び研磨された第3シリコンウェーハ2
4に形成する工程と、研磨された第3シリコンウェーハ
24上の第3膜26の所定の部分をエッチングし第2膜
23をエッチストップ層として第3シリコンウェーハ2
4の所定部分をエッチング除去する工程と、露出した第
2膜23及び残存する第3膜26をエッチング除去する
ことにより単結晶シリコン層31の下面に膜32,32
を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層33を形成
する工程と、第2シリコンウェーハ22と単結晶シリコ
ン層31とスペーサ層33を備える構造体34をスペー
サ層33がガラス基板10に対向するようにガラス基板
10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22を第
1膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する
工程と、第1膜21を除去して単結晶シリコン層31を
露出させた後、単結晶シリコン層31を選択的にエッチ
ング除去して単結晶シリコンからなる可動電極36と可
動電極36の両側に単結晶シリコンからなる一対の固定
電極37,38を形成することにより検出電極12に対
向して浮動しかつ一対の固定電極37,38に挟まれて
設けられた可動電極36を有する半導体慣性センサ60
を得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法であ
る。
【0011】請求項4に係る発明は、図7に示すよう
に、シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜21
が表面に形成された第1シリコンウェーハ20の第1膜
21上に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせる工程
と、第1シリコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して
単結晶シリコン層31を形成する工程と、研磨された単
結晶シリコン層31にシリコンを浸食せずにエッチング
可能な第2膜23が表面に形成された第3シリコンウェ
ーハ24を第2膜23を介して貼り合わせる工程と、第
3シリコンウェーハ24を所定の厚さに研磨した後シリ
コンを浸食せずにエッチング可能な第3膜26を第2シ
リコンウェーハ22及び研磨された第3シリコンウェー
ハ24に形成する工程と、研磨された第3シリコンウェ
ーハ24上の第3膜26の所定の部分をエッチングし第
2膜23をエッチストップ層として第3シリコンウェー
ハ24の所定部分をエッチング除去する工程と、露出し
た第2膜23及び残存する第3膜26をエッチング除去
することにより単結晶シリコン層31の下面に膜32,
32を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層33を
形成する工程と、第2シリコンウェーハ22と単結晶シ
リコン層31とスペーサ層33を備える構造体34をス
ペーサ層33がガラス基板10に対向するようにガラス
基板10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22
を第1膜21をエッチストップ層としてエッチング除去
する工程と、第1膜21を選択的に除去した後、単結晶
シリコン層31を選択的にエッチング除去して単結晶シ
リコンからなる可動電極26と可動電極36の両側に単
結晶シリコンからなる一対の固定電極37,38を形成
することにより一対の固定電極37,38に挟まれて設
けられた可動電極36を有する半導体慣性センサ30を
得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法である。
【0012】請求項5に係る発明は、図8に示すよう
に、ガラス基板10に検出電極12を形成する工程と、
シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜21が表
面に形成された第1シリコンウェーハ20の第1膜21
上に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせる工程と、
第1シリコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して単結
晶シリコン層31を形成する工程と、研磨された単結晶
シリコン層31にシリコンを浸食せずにエッチング可能
な第2膜23が表面に形成された第3シリコンウェーハ
24を第2膜23を介して貼り合わせる工程と、第3シ
リコンウェーハ24を所定の厚さに研磨した後シリコン
を浸食せずにエッチング可能な第3膜26を第2シリコ
ンウェーハ22及び研磨された第3シリコンウェーハ2
4に形成する工程と、研磨された第3シリコンウェーハ
24上の第3膜26の所定の部分をエッチングし第2膜
23をエッチストップ層として第3シリコンウェーハ2
4の所定部分をエッチング除去する工程と、露出した第
2膜23及び残存する第3膜26をエッチング除去する
ことにより単結晶シリコン層31の下面に膜32,32
を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層33を形成
する工程と、第2シリコンウェーハ22と単結晶シリコ
ン層31とスペーサ層33を備える構造体34をスペー
サ層33がガラス基板10に対向するようにガラス基板
10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22を第
1膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する
工程と、第1膜21を選択的に除去した後、単結晶シリ
コン層31を選択的にエッチング除去することにより、
ガラス基板10上に検出電極12に対向して浮動する単
結晶シリコンからなる可動電極36を有する半導体慣性
センサ50を得る工程とを含む半導体慣性センサの製造
方法である。
【0013】請求項6に係る発明は、図9に示すよう
に、ガラス基板10に検出電極12を形成する工程と、
シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜21が表
面に形成された第1シリコンウェーハ20の第1膜21
上に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせる工程と、
第1シリコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して単結
晶シリコン層31を形成する工程と、研磨された単結晶
シリコン層31にシリコンを浸食せずにエッチング可能
な第2膜23が表面に形成された第3シリコンウェーハ
24を第2膜23を介して貼り合わせる工程と、第3シ
リコンウェーハ24を所定の厚さに研磨した後シリコン
を浸食せずにエッチング可能な第3膜26を第2シリコ
ンウェーハ22及び研磨された第3シリコンウェーハ2
4に形成する工程と、研磨された第3シリコンウェーハ
24上の第3膜26の所定の部分をエッチングし第2膜
23をエッチストップ層として第3シリコンウェーハ2
4の所定部分をエッチング除去する工程と、露出した第
2膜23及び残存する第3膜26をエッチング除去する
ことにより単結晶シリコン層31の下面に膜32,32
を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層33を形成
する工程と、第2シリコンウェーハ22と単結晶シリコ
ン層31とスペーサ層33を備える構造体34をスペー
サ層33がガラス基板10に対向するようにガラス基板
10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22を第
1膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する
工程と、第1膜21を選択的に除去した後、単結晶シリ
コン層31を選択的にエッチング除去して単結晶シリコ
ンからなる可動電極36と可動電極36の両側に単結晶
シリコンからなる一対の固定電極37,38を形成する
ことにより検出電極12に対向して浮動しかつ一対の固
定電極37,38に挟まれて設けられた可動電極36を
有する半導体慣性センサ60を得る工程とを含む半導体
慣性センサの製造方法である。
【0014】この請求項1ないし6に係る製造方法で
は、ウェーハのレーザ加工が不要で大量生産に適するた
め、低コストで半導体慣性センサを製造できる。また基
板にガラス基板を用いるので、センサは寄生容量が低
い。また、ガラス基板上に検出電極が形成された構造と
なる請求項2、3、5及び6においては可動電極と、検
出電極が形成されたガラス基板とのギャップが単結晶シ
リコンスペーサ層の厚さで規定されるため、高精度にギ
ャップを形成できる。
【0015】また可動電極部と検出電極部とのアライメ
ントを両者の接合時に行う従来技術に比べて、本願の請
求項2,3,5及び6に係る製造方法では、可動電極部
を形成する前に両者の接合を行うため、接合時に検出電
極部とのアライメントを行う必要がなく、精度良くアラ
イメントを行うことができるので、可動電極と検出電極
との位置関係のずれは最小限に抑えられる。このため高
感度で高精度な半導体慣性センサが作られる。
【0016】なお、本明細書で、「シリコンを浸食せず
にエッチング可能な膜」とは、当該膜をエッチング除去
する際にシリコンが浸食されないエッチャントを選ぶこ
とができる膜であることを意味する。また、この膜をエ
ッチストップ層として利用する際には、前記エッチャン
トとは異なるエッチャントによって、シリコンのみをエ
ッチングすることが可能である。このような性質の膜と
しては酸化膜や窒化膜等が挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳しく説明する。図1及び図2に示すように、第1
実施形態の半導体慣性センサ30は加速度センサであっ
て、ガラス基板10上に単結晶シリコンスペーサ層33
を介して固着された固定電極37及び38の間に可動電
極36を有する。可動電極36、固定電極37及び38
は、それぞれ単結晶シリコン層31とシリコンを浸食せ
ずにエッチング可能な膜32の積層体であり、この積層
体は単結晶シリコンからなるスペーサ層33を介してガ
ラス基板10に接合され、電極36と電極37及び電極
36と電極38の互いに対向する部分が櫛状に形成され
る。可動電極36はガラス基板10の上方に位置し、ビ
ーム41,41によりその両端が支持され、ガラス基板
10に対して浮動になっている。ビーム41の基端部4
1aは単結晶シリコンスペーサ層33を介して基板10
上に固着される。図示しないが、ビーム基端部41a、
固定電極37及び38には個別に電気配線がなされる。
この半導体慣性センサ30では、可動電極36に対し
て、図の矢印で示すようにビーム基端部41aと41a
を結ぶ線に直交する水平方向の加速度が作用すると、可
動電極36はビーム41,41を支軸として振動する。
可動電極36と固定電極37及び38の間の間隔が広が
ったり、狭まったりすると、可動電極36と固定電極3
7及び38の間の静電容量が変化する。この静電容量の
変化から作用した加速度が求められる。
【0018】次に、本発明の第1実施形態の半導体慣性
センサ30の製造方法について述べる。図1に示すよう
に、先ず第1シリコンウェーハ20の両面にシリコンを
浸食せずにエッチング可能な第1膜21を形成する。こ
の第1膜21としては、ウェーハを熱酸化することによ
り形成される酸化膜の他、化学気相成長(CVD)法で
SiH2Cl2又はSiH4とNH3ガスを用いて形成され
る窒化シリコン膜などが挙げられる。ウェーハ両面に酸
化膜21,21を形成した後、一方の表面の膜21の上
に単結晶シリコン層である第2シリコンウェーハ22を
貼り合わせる。
【0019】次いで第1シリコンウェーハ20を所定の
厚さに研磨して単結晶シリコン層31を形成する。その
後、第1膜と同様の第2膜23が形成された第3シリコ
ンウェーハ24をこの単結晶シリコン層31に第2膜2
3を介して貼り合わせる。その後、第3シリコンウェー
ハ24を所定の厚さに研磨する。研磨された第3シリコ
ンウェーハ24及び第2シリコンウェーハ22の表面に
第1膜と同様の第3膜26を形成し、第3シリコンウェ
ーハ24上の第3膜26をパターニングした後、第2膜
23をエッチストップ層として第3シリコンウェーハ2
4の所定部分をKOHなどのエッチャントによりエッチ
ング除去する。
【0020】その後、第3シリコンウェーハ24をエッ
チングすることにより露出した部分の第2膜23及び残
存する第3膜26をHF等のエッチャントを使用してウ
ェットエッチングして除去する。これにより単結晶シリ
コン層31の下面に膜32,32を介して単結晶シリコ
ンからなるスペーサ層33が形成され、第2シリコンウ
ェーハ22と単結晶シリコン層31とスペーサ層33を
備えた構造体34が形成される。
【0021】次いで、スペーサ層33を介して構造体3
4をガラス基板10に陽極接合する。続いてKOHなど
のエッチャントにより第2シリコンウェーハ22を第1
膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する。
次いで第1膜21をフッ酸などのエッチャントにより除
去して単結晶シリコン層31を露出させる。第2シリコ
ンウェーハ22及び第1膜21を除去されて露出した単
結晶シリコン層31の表面にスパッタリングによりアル
ミニウム(Al)膜35を形成し、パターニングした
後、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行い、最後にAl膜35を除去する。これにより単結
晶シリコン層31が選択的にエッチング除去され、ガラ
ス基板10上にスペーサ層33を介して接合した単結晶
シリコンからなる一対の固定電極37,38と一対の固
定電極37,38に挟まれかつガラス基板10の上方に
浮動する単結晶シリコンからなる可動電極36とが形成
された半導体慣性センサ30が得られる。
【0022】図3及び図4は第2実施形態の半導体慣性
センサ50を示す。この半導体慣性センサ50は加速度
センサであって、ガラス基板10上に単結晶シリコンス
ペーサ層33を介して固着された枠体39の間に可動電
極36を有する。可動電極36、枠体39は、それぞれ
単結晶シリコン層31とシリコンを浸食せずにエッチン
グ可能な膜32の積層体であり、電極36は窓枠状の枠
体39に間隔をあけて収容される。可動電極36はガラ
ス基板10の上方に位置し、ビーム41,41によりそ
の両端が支持され、ガラス基板10に対して浮動になっ
ている。ビーム41の基端部41aは枠体39の凹み3
9aに位置しかつ基板10上に単結晶シリコンスペーサ
層33を介して固着される。この可動電極36に対向す
るガラス基板10の表面には検出電極12が形成され
る。図示しないが、ビーム基端部41a及び検出電極1
2には個別に電気配線がなされる。この半導体慣性セン
サ50では、可動電極36に対して、図の矢印で示すよ
うにビーム基端部41aと41aを結ぶ線に直交する鉛
直方向の加速度が作用すると、可動電極36はビーム4
1,41を支軸として振動する。可動電極36と検出電
極12の間の間隔が広がったり、狭まったりすると、可
動電極36と検出電極12の間の静電容量が変化する。
この静電容量の変化から作用した加速度が求められる。
【0023】次に、本発明の第2実施形態の半導体慣性
センサ50の製造方法について述べる。図4に示すよう
に、先ずガラス基板10の表面にスパッタリング、真空
蒸着などによりAu,Pt,Cuなどから選ばれた金属
の薄膜からなる検出電極12を形成する。一方、第1シ
リコンウェーハ20の両面に酸化膜21を形成する。両
面に第1膜21,21を形成した後、一方の表面の膜2
1の上に第1実施形態と同様に第2シリコンウェーハ2
2を貼り合わせる。次いで第1実施形態と同様に第1シ
リコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して単結晶シリ
コン層31を形成し、第2膜23が形成された第3シリ
コンウェーハ24を第2膜23を介して貼り合わせ、第
3シリコンウェーハ24を所定の厚さに研磨する。その
後第1実施形態と同様に、第3シリコンウェーハ24の
所定部分をエッチング除去し、第2シリコンウェーハ2
2と単結晶シリコン層31とスペーサ層33を備えた構
造体34を形成する。
【0024】次いで、スペーサ層33を介して構造体3
4をガラス基板10に陽極接合する。続いてKOHなど
のエッチャントにより第2シリコンウェーハ22を第1
膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する。
次いで第1膜21をフッ酸などのエッチャントにより除
去して単結晶シリコン層31を露出させる。第2シリコ
ンウェーハ22及び第1膜21を除去されて露出した単
結晶シリコン層31の表面にスパッタリングによりアル
ミニウム(Al)膜35を形成し、パターニングした
後、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行い、最後にAl膜35を除去する。これにより単結
晶シリコン層31が選択的にエッチング除去され、ガラ
ス基板10上にスペーサ層33を介して接合した単結晶
シリコンからなる枠体39,39と枠体39,39に挟
まれかつ検出電極12の上方に対向して浮動する単結晶
シリコンからなる可動電極36とが形成された半導体慣
性センサ50が得られる。
【0025】図5及び図6は第3実施形態の半導体慣性
センサ60を示す。この半導体慣性センサ60は角速度
センサであって、ガラス基板10上に単結晶シリコンス
ペーサ層33を介して固着された固定電極37及び38
の間に音叉構造の一対の可動電極36,36を有する。
可動電極36、固定電極37及び38は、単結晶シリコ
ン層31とシリコンを浸食せずにエッチング可能な膜3
2の積層体であり、この積層体は単結晶シリコンからな
るスペーサ層33を介してガラス基板10に接合され、
電極36と電極37及び電極36と電極38の互いに対
向する部分が櫛状に形成される。可動電極36,36は
ガラス基板10の上方に位置し、コ字状のビーム41,
41によりその両端が支持され、ガラス基板10に対し
て浮動になっている。ビーム41の基端部41aは基板
10上に単結晶シリコンスペーサ層33を介して固着さ
れる。この可動電極36に対向するガラス基板10の表
面には検出電極12が形成される。図示しないが、ビー
ム基端部41a、固定電極37及び38、検出電極12
には個別に電気配線がなされ、固定電極37及び38に
交流電圧を印加し、静電力により可動電極を励振するよ
うになっている。この半導体慣性センサ60では、可動
電極36,36に対してビーム基端部41aと41aを
結ぶ線を中心として角速度が作用すると、可動電極3
6,36にコリオリ力が生じてこの中心線の回りに捩り
振動を起こして共振する。この共振時の可動電極36と
検出電極12との間の静電容量の変化により作用した角
速度が検出される。
【0026】次に、本発明の第3実施形態の半導体慣性
センサ60の製造方法について述べる。図5に示すよう
に、先ずガラス基板10の表面にスパッタリング、真空
蒸着などによりAu,Pt,Cuなどから選ばれた金属
の薄膜からなる検出電極12を形成する。一方、第1シ
リコンウェーハ20の両面に酸化膜21を形成する。両
面に第1膜21,21を形成した後、一方の表面の膜2
1の上に第1実施形態と同様に第2シリコンウェーハ2
2を貼り合わせる。次いで第1実施形態と同様に第1シ
リコンウェーハ20を所定の厚さに研磨して単結晶シリ
コン層31を形成し、第2膜23が形成された第3シリ
コンウェーハ24を第2膜23を介して貼り合わせ、第
3シリコンウェーハ24を所定の厚さに研磨する。その
後第1実施形態と同様に、第3シリコンウェーハ24の
所定部分をエッチング除去し、第2シリコンウェーハ2
2と単結晶シリコン層31とスペーサ層33を備えた構
造体34を形成する。
【0027】次いで、スペーサ層33を介して構造体3
4をガラス基板10に陽極接合する。続いてKOHなど
のエッチャントにより第2シリコンウェーハ22を第1
膜21をエッチストップ層としてエッチング除去する。
次いで第1膜21をフッ酸などのエッチャントにより除
去して単結晶シリコン層31を露出させる。第2シリコ
ンウェーハ22及び第1膜21を除去されて露出した単
結晶シリコン層31の表面にスパッタリングによりアル
ミニウム(Al)膜35を形成し、パターニングした
後、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行い、最後にAl膜35を除去する。これにより単結
晶シリコン層31が選択的にエッチング除去され、ガラ
ス基板10上にスペーサ層33を介して接合した単結晶
シリコンからなる一対の固定電極37,38と一対の固
定電極37,38に挟まれかつ検出電極12の上方に対
向して浮動する単結晶シリコンからなる可動電極36と
が形成された半導体慣性センサ60が得られる。
【0028】図7は第1実施形態の半導体慣性センサ3
0の別の製造方法を示す。第1実施形態のセンサ30の
製法との相違点は、スペーサ層33を介して構造体34
をガラス基板10に陽極接合した後、第2シリコンウェ
ーハ22を第1膜21をエッチストップ層としてエッチ
ング除去する工程までは第1実施形態の製法と同じであ
り、それ以後の工程で相違する。即ち、第2シリコンウ
ェーハ22のエッチング除去により露出した第1膜21
の所定の部分をフッ酸等のエッチャントを用いてパター
ニングし、第1膜の一部21a、21b及び21cを単
結晶シリコン層31上に選択的に形成する。この状態
で、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行い、最後に第1膜の一部21a、21b及び21c
を除去する。これにより単結晶シリコン層31が選択的
にエッチング除去され、ガラス基板10上にスペーサ層
33を介して接合した単結晶シリコンからなる一対の固
定電極37,38と一対の固定電極37,38に挟まれ
かつガラス基板10の上方に浮動する単結晶シリコンか
らなる可動電極36とが形成された半導体慣性センサ3
0が得られる。
【0029】図8は第2実施形態の半導体慣性センサ5
0の別の製造方法を示す。第2実施形態のセンサ50の
製法との相違点は、スペーサ層33を介して構造体34
をガラス基板10に陽極接合した後、第2シリコンウェ
ーハ22を第1膜21をエッチストップ層としてエッチ
ング除去する工程までは第2実施形態の製法と同じであ
り、それ以後の工程で相違する。即ち、第2シリコンウ
ェーハ22のエッチング除去により露出した第1膜21
の所定の部分をフッ酸等のエッチャントを用いてパター
ニングし、第1膜の一部21a、21b及び21cを単
結晶シリコン層31上に選択的に形成する。この状態
で、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行い、最後に第1膜の一部21a、21b及び21c
を除去する。これにより単結晶シリコン層31が選択的
にエッチング除去され、ガラス基板10上にスペーサ層
33を介して接合した単結晶シリコンからなる枠体3
9,39と枠体39,39に挟まれかつ検出電極12の
上方に対向して浮動する単結晶シリコンからなる可動電
極36とが形成された半導体慣性センサ50が得られ
る。
【0030】図9は第3実施形態の半導体慣性センサ6
0の別の製造方法を示す。第3実施形態のセンサ60の
製法との相違点は、スペーサ層33を介して構造体34
をガラス基板10に陽極接合した後、第2シリコンウェ
ーハ22を第1膜21をエッチストップ層としてエッチ
ング除去する工程までは第3実施形態の製法と同じであ
り、それ以後の工程で相違する。即ち、第2シリコンウ
ェーハ22のエッチング除去により露出した第1膜21
の所定の部分をフッ酸等のエッチャントを用いてパター
ニングし、第1膜の一部21a、21b及び21cを単
結晶シリコン層31上に選択的に形成する。この状態
で、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行い、最後に第1膜の一部21a、21b及び21c
を除去する。これにより単結晶シリコン層31が選択的
にエッチング除去され、ガラス基板10上にスペーサ層
33を介して接合した単結晶シリコンからなる一対の固
定電極37,38と一対の固定電極37,38に挟まれ
かつ検出電極12の上方に対向して浮動する単結晶シリ
コンからなる可動電極36とが形成された半導体慣性セ
ンサ60が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、従来のレーザ加工に
よる半導体慣性センサの製法と異なり、本発明によれば
ウェーハのレーザ加工が不要となり、大量生産に適した
低コストの半導体慣性センサを製作することができる。
また可動電極部を形成する前に可動電極部と検出電極部
との接合を行うため、第一に従来のような貼り付き(sti
cking)現象を生じず、検出電極やガラス基板に対して所
定のギャップで可動電極を設けることができる。また第
二に接合時に検出電極部とのアライメントを行う必要が
なく、可動電極形成時に精度よくアライメントを行うこ
とができるので、可動電極と検出電極との位置関係のず
れは最小限に抑えられる。
【0032】また、基板をシリコン基板でなく、ガラス
基板にすることにより、静電容量で検出を行うセンサで
は、素子の寄生容量を低下させることができる。更に、
ガラス基板上に検出電極が形成された構造においては可
動電極と、検出電極が形成されたガラス基板とのギャッ
プが単結晶シリコンのスペーサ層の厚さで規定されるた
め、高精度にギャップを形成できる。このため高感度で
高精度な半導体慣性センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線要部に相当する本発明の第1実
施形態の半導体慣性センサの製造工程を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
【図4】図3のB−B線要部に相当する本発明の第2実
施形態の半導体慣性センサの製造工程を示す断面図。
【図5】図6のC−C線要部に相当する本発明の第3実
施形態の半導体慣性センサの製造工程を示す断面図。
【図6】本発明の第3実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
【図7】本発明の第1実施形態の半導体慣性センサの別
の製造工程を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施形態の半導体慣性センサの別
の製造工程を示す断面図。
【図9】本発明の第3実施形態の半導体慣性センサの別
の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
10 ガラス基板 12 検出電極 20 第1シリコンウェーハ 21 第1膜 22 第2シリコンウェーハ 23 第2膜 24 第3シリコンウェーハ 26 第3膜 31 単結晶シリコン層 32 膜 33 スペーサ層 34 構造体 36 可動電極 37,38 一対の固定電極 39 枠体 30,50,60 半導体慣性センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを浸食せずにエッチング可能な
    第1膜(21)が表面に形成された第1シリコンウェーハ(2
    0)の前記第1膜(21)上に第2シリコンウェーハ(22)を貼
    り合わせる工程と、 前記第1シリコンウェーハ(20)を所定の厚さに研磨して
    単結晶シリコン層(31)を形成する工程と、 研磨された前記単結晶シリコン層(31)にシリコンを浸食
    せずにエッチング可能な第2膜(23)が表面に形成された
    第3シリコンウェーハ(24)を前記第2膜(23)を介して貼
    り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(24)を所定の厚さに研磨した
    後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第3膜(26)を
    前記第2シリコンウェーハ(22)及び研磨された第3シリ
    コンウェーハ(24)に形成する工程と、 前記研磨された第3シリコンウェーハ(24)上の前記第3
    膜(26)の所定の部分をエッチングし前記第2膜(23)をエ
    ッチストップ層として前記第3シリコンウェーハ(24)の
    所定部分をエッチング除去する工程と、 露出した前記第2膜(23)及び残存する第3膜(26)をエッ
    チング除去することにより前記単結晶シリコン層(31)の
    下面に膜(32,32)を介して単結晶シリコンからなるスペ
    ーサ層(33)を形成する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記単結晶シリコン層
    (31)と前記スペーサ層(33)を備える構造体(34)を前記ス
    ペーサ層(33)がガラス基板(10)に対向するようにガラス
    基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(21)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(21)を除去して前記単結晶シリコン層(31)を
    露出させた後、前記単結晶シリコン層(31)を選択的にエ
    ッチング除去して単結晶シリコンからなる可動電極(36)
    と前記可動電極(36)の両側に単結晶シリコンからなる一
    対の固定電極(37,38)を形成することにより前記一対の
    固定電極(37,38)に挟まれて設けられた可動電極(36)を
    有する半導体慣性センサ(30)を得る工程とを含む半導体
    慣性センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス基板(10)上に検出電極(12)を形成
    する工程と、 シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜(21)が表
    面に形成された第1シリコンウェーハ(20)の前記第1膜
    (21)上に第2シリコンウェーハ(22)を貼り合わせる工程
    と、 前記第1シリコンウェーハ(20)を所定の厚さに研磨して
    単結晶シリコン層(31)を形成する工程と、 研磨された前記単結晶シリコン層(31)にシリコンを浸食
    せずにエッチング可能な第2膜(23)が表面に形成された
    第3シリコンウェーハ(24)を前記第2膜(23)を介して貼
    り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(24)を所定の厚さに研磨した
    後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第3膜(26)を
    前記第2シリコンウェーハ(22)及び研磨された第3シリ
    コンウェーハ(24)に形成する工程と、 前記研磨された第3シリコンウェーハ(24)上の前記第3
    膜(26)の所定の部分をエッチングし前記第2膜(23)をエ
    ッチストップ層として前記第3シリコンウェーハ(24)の
    所定部分をエッチング除去する工程と露出した前記第2
    膜(23)及び残存する第3膜(26)をエッチング除去するこ
    とにより前記単結晶シリコン層(31)の下面に膜(32,32)
    を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層(33)を形成
    する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記単結晶シリコン層
    (31)と前記スペーサ層(33)を備える構造体(34)を前記ス
    ペーサ層(33)がガラス基板(10)に対向するようにガラス
    基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(21)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(21)を除去して前記単結晶シリコン層(31)を
    露出させた後、前記単結晶シリコン層(31)を選択的にエ
    ッチング除去することにより、前記ガラス基板(10)上に
    前記検出電極(12)に対向して浮動する単結晶シリコンか
    らなる可動電極(36)を有する半導体慣性センサ(50)を得
    る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラス基板(10)上に検出電極(12)を形成
    する工程と、 シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜(21)が表
    面に形成された第1シリコンウェーハ(20)の前記第1膜
    (21)上に第2シリコンウェーハ(22)を貼り合わせる工程
    と、 前記第1シリコンウェーハ(20)を所定の厚さに研磨して
    単結晶シリコン層(31)を形成する工程と、 研磨された前記単結晶シリコン層(31)にシリコンを浸食
    せずにエッチング可能な第2膜(23)が表面に形成された
    第3シリコンウェーハ(24)を前記第2膜(23)を介して貼
    り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(24)を所定の厚さに研磨した
    後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第3膜(26)を
    前記第2シリコンウェーハ(22)及び研磨された第3シリ
    コンウェーハ(24)に形成する工程と、 前記研磨された第3シリコンウェーハ(24)上の前記第3
    膜(26)の所定の部分をエッチングし前記第2膜(23)をエ
    ッチストップ層として前記第3シリコンウェーハ(24)の
    所定部分をエッチング除去する工程と露出した前記第2
    膜(23)及び残存する第3膜(26)をエッチング除去するこ
    とにより前記単結晶シリコン層(31)の下面に膜(32,32)
    を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層(33)を形成
    する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記単結晶シリコン層
    (31)と前記スペーサ層(33)を備える構造体(34)を前記ス
    ペーサ層(33)がガラス基板(10)に対向するようにガラス
    基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(21)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(21)を除去して前記単結晶シリコン層(31)を
    露出させた後、前記単結晶シリコン層(31)を選択的にエ
    ッチングして単結晶シリコンからなる可動電極(36)と前
    記可動電極(36)の両側に単結晶シリコンからなる一対の
    固定電極(37,38)を形成することにより前記検出電極(1
    2)に対向して浮動しかつ前記一対の固定電極(37,38)に
    挟まれて設けられた可動電極(36)を有する半導体慣性セ
    ンサ(60)を得る工程とを含む半導体慣性センサの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 シリコンを浸食せずにエッチング可能な
    第1膜(21)が表面に形成された第1シリコンウェー
    ハ(20)の前記第1膜(21)上に第2シリコンウェーハ(22)
    を貼り合わせる工程と、 前記第1シリコンウェーハ(20)を所定の厚さに研磨して
    単結晶シリコン層(31)を形成する工程と、 研磨された前記単結晶シリコン層(31)にシリコンを浸食
    せずにエッチング可能な第2膜(23)が表面に形成された
    第3シリコンウェーハ(24)を前記第2膜(23)を介して貼
    り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(24)を所定の厚さに研磨した
    後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第3膜(26)を
    前記第2シリコンウェーハ(22)及び研磨された第3シリ
    コンウェーハ(24)に形成する工程と、 前記研磨された第3シリコンウェーハ(24)上の前記第3
    膜(26)の所定の部分をエッチングし前記第2膜(23)をエ
    ッチストップ層として前記第3シリコンウェーハ(24)の
    所定部分をエッチング除去する工程と、 露出した前記第2膜(23)及び残存する第3膜(26)をエッ
    チング除去することにより前記単結晶シリコン層(31)の
    下面に膜(32,32)を介して単結晶シリコンからなるスペ
    ーサ層(33)を形成する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記単結晶シリコン層
    (31)と前記スペーサ層(33)を備える構造体(34)を前記ス
    ペーサ層(33)がガラス基板(10)に対向するようにガラス
    基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(21)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(21)を選択的に除去した後、単結晶シリコン
    層(31)を選択的にエッチング除去して単結晶シリコンか
    らなる可動電極(36)と前記可動電極(36)の両側に単結晶
    シリコンからなる一対の固定電極(37,38)を形成するこ
    とにより前記一対の固定電極(37,38)に挟まれて設けら
    れた可動電極(36)を有する半導体慣性センサ(30)を得る
    工程とを含む半導体慣性センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 ガラス基板(10)上に検出電極(12)を形成
    する工程と、 シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜(21)が表
    面に形成された第1シリコンウェーハ(20)の前記第1膜
    (21)上に第2シリコンウェーハ(22)を貼り合わせる工程
    と、 前記第1シリコンウェーハ(20)を所定の厚さに研磨して
    単結晶シリコン層(31)を形成する工程と、 研磨された前記単結晶シリコン層(31)にシリコンを浸食
    せずにエッチング可能な第2膜(23)が表面に形成された
    第3シリコンウェーハ(24)を前記第2膜(23)を介して貼
    り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(24)を所定の厚さに研磨した
    後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第3膜(26)を
    前記第2シリコンウェーハ(22)及び研磨された第3シリ
    コンウェーハ(24)に形成する工程と、 前記研磨された第3シリコンウェーハ(24)上の前記第3
    膜(26)の所定の部分をエッチングし前記第2膜(23)をエ
    ッチストップ層として前記第3シリコンウェーハ(24)の
    所定部分をエッチング除去する工程と露出した前記第2
    膜(23)及び残存する第3膜(26)をエッチング除去するこ
    とにより前記単結晶シリコン層(31)の下面に膜(32,32)
    を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層(33)を形成
    する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記単結晶シリコン層
    (31)と前記スペーサ層(33)を備える構造体(34)を前記ス
    ペーサ層(33)がガラス基板(10)に対向するようにガラス
    基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(21)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(21)を選択的に除去した後、単結晶シリコン
    層(31)を選択的にエッチング除去することにより、前記
    ガラス基板(10)上に前記検出電極(12)に対向して浮動す
    る単結晶シリコンからなる可動電極(36)を有する半導体
    慣性センサ(50)を得る工程とを含む半導体慣性センサの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 ガラス基板(10)上に検出電極(12)を形成
    する工程と、 シリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜(21)が表
    面に形成された第1シリコンウェーハ(20)の前記第1膜
    (21)上に第2シリコンウェーハ(22)を貼り合わせる工程
    と、 前記第1シリコンウェーハ(20)を所定の厚さに研磨して
    単結晶シリコン層(31)を形成する工程と、 研磨された前記単結晶シリコン層(31)にシリコンを浸食
    せずにエッチング可能な第2膜(23)が表面に形成された
    第3シリコンウェーハ(24)を前記第2膜(23)を介して貼
    り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(24)を所定の厚さに研磨した
    後シリコンを浸食せずにエッチング可能な第3膜(26)を
    前記第2シリコンウェーハ(22)及び研磨された第3シリ
    コンウェーハ(24)に形成する工程と、 前記研磨された第3シリコンウェーハ(24)上の前記第3
    膜(26)の所定の部分をエッチングし前記第2膜(23)をエ
    ッチストップ層として前記第3シリコンウェーハ(24)の
    所定部分をエッチング除去する工程と露出した前記第2
    膜(23)及び残存する第3膜(26)をエッチング除去するこ
    とにより前記単結晶シリコン層(31)の下面に膜(32,32)
    を介して単結晶シリコンからなるスペーサ層(33)を形成
    する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記単結晶シリコン層
    (31)と前記スペーサ層(33)を備える構造体(34)を前記ス
    ペーサ層(33)がガラス基板(10)に対向するようにガラス
    基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(21)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(21)を選択的に除去した後、単結晶シリコン
    層(31)を選択的にエッチングして単結晶シリコンからな
    る可動電極(36)と前記可動電極(36)の両側に単結晶シリ
    コンからなる一対の固定電極(37,38)を形成することに
    より前記検出電極(12)に対向して浮動しかつ前記一対の
    固定電極(37,38)に挟まれて設けられた可動電極(36)を
    有する半導体慣性センサ(60)を得る工程とを含む半導体
    慣性センサの製造方法。
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