JPH05340962A - 静電容量型加速度センサ - Google Patents

静電容量型加速度センサ

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Publication number
JPH05340962A
JPH05340962A JP15058192A JP15058192A JPH05340962A JP H05340962 A JPH05340962 A JP H05340962A JP 15058192 A JP15058192 A JP 15058192A JP 15058192 A JP15058192 A JP 15058192A JP H05340962 A JPH05340962 A JP H05340962A
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JP
Japan
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fixed
sensor
electrode
sensor body
substrate
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Withdrawn
Application number
JP15058192A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Oba
正利 大場
Koichi Hikasa
浩一 日笠
Masakazu Shiiki
正和 椎木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ本体を複雑に加工することなく基板に
固定し、またはセンサ本体に影響を及ぼす電気的外乱を
確実に遮断してセンサ本体と基板を一体化する。 【構成】 センサ本体4は、可動電極を内部に配置した
フレーム板1を中間層として、フレーム板1と同寸法の
固定板3、及びわずかに大きい固定板2を上下層とする
積層構造からなり、固定板2のフレーム板1と重ならな
い部分に固定電極の端部9、9が形成されている。セン
サ本体4はベース体5の空間部5aに固定されるととも
に、可動電極はフレーム板1の側面を介して、また固定
電極の端部9、9はボンディングワイヤを介してそれぞ
れベース体5に内蔵された金属端子6、6及び金属端子
7に接続される。さらにこのセンサ本体4とベース体5
の一体構造をケース8が包囲しつつ、ベース体5に内蔵
された金属端子6、6、7の突出した端部6b、6b、
7bが基板の電極穴に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサ本体内部の電極
間の静電容量に基づいて加速度を検出する静電容量型加
速度センサに関し、特にセンサ本体内部の電極と基板の
電極との接続構造に特徴を有し、またはセンサ本体内部
に影響を及ぼす電気的外乱の遮断構造に特徴を有する静
電容量型加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、静電容量型加速度センサの中に
は、プリント基板等に実装されたセンサ本体により加速
度を検出するものが知られている。
【0003】そこで、従来の静電容量型加速度センサと
しては、例えば図7の(a)、(b)、(c)に示すよ
うに、図示されない可動電極を枠内に配置したフレーム
板30と、同じく図示されない固定電極を表面に配置し
た固定板31とを、積層してセンサ本体33を構成した
ものがあり、この図においてはさらに固定板32を用い
て2枚の固定板31、32によりフレーム板30が挟み
込まれており、これらフレーム板30、及び固定板3
1、32の三層構造によりセンサ本体33が構成されて
いる。
【0004】このような構造のセンサ本体33は、半導
体ウエハにガラスを積層した後、所定のチップサイズに
加工することにより製造され、この半導体ウエハがフレ
ーム板30の基材、またガラスが固定板31、32の基
材となる。
【0005】このような製造を経て完成されたセンサ本
体33は、基板34に直接固定されるとともに、センサ
本体33内部の可動電極及び固定電極は、それぞれの端
部35、36が基板34に形成された電極37、37と
ボンディングワイヤ38、38を介して接続される。
【0006】ここで、一般に半導体からなるフレーム板
30の表裏面は絶縁性を示すことから、図7の(a)及
び(b)では、可動電極の端部35がフレーム板30の
表面に露出して、さらに固定板32がフレーム板30と
異なる形状や、一部の切欠いた形状に加工されており、
図7の(c)では、フレーム板30の側面中央付近が可
動電極の端部35として用いられている。
【0007】さらに、センサ本体33の内部を図8に基
づき詳しく説明すると、可動電極39は、一対の梁状の
支持部40、40を介してフレーム板30と一体に形成
されているとともに、固定電極41は可動電極39と対
向するように固定板31の表面に接合されており、この
ような構造のセンサ本体33は、可動電極39とフレー
ム板30の側面中央付近とが支持部40、40を介して
導電状態となっている。
【0008】なお、この図8においては、固定板32、
基板34、及びボンディングワイヤ38が図示省略され
ている。
【0009】一方、従来の静電容量型加速度センサに
は、センサ本体の全体が金被覆された金属キャンパッケ
ージに収納されたものがあり、このような構成では、金
属キャンパッケージがセンサ本体内部の可動電極及び固
定電極に影響を及ぼす電気的外乱を遮断することが知ら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の静電容量型加速度センサでは、図7の(a)及び
(b)に示すように、フレーム板30の表面に露出した
可動電極の端部35にボンディングワイヤ38が接続さ
れるので、この端部35と重ならないように固定板32
をフレーム板30と異なる形状や、一部の切欠いた形状
に加工しなければならず、このような形状に固定板32
を加工することは、センサ本体33の製造工程上困難で
あり、また製造工数の増加を招くという問題があった。
また、図7の(c)に示すようなセンサ本体33の構造
では、フレーム板30の側面中央付近を可動電極の端部
35としてボンディングワイヤ38が接続されている
が、このように側面にワイヤを接続することは、現在の
ワイヤボンディング技術では不可能である。
【0011】一方、金属キャンパッケージにセンサ本体
を収納した静電容量型加速度センサでは、センサ本体と
基板が分離することとなり、センサ本体が基板に対して
頑強に固定されないという問題があった。
【0012】そこで、本発明は上記問題に着目してなさ
れたもので、複雑に加工することのない単純構造のセン
サ本体を基板に固定することができ、または電極に影響
を及ぼす電気的外乱を確実に遮断してセンサ本体を基板
に対して頑強に固定することができる静電容量型加速度
センサを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、枠内に可動電極を配置した
フレーム板と、表面に固定電極を配置した固定板との積
層構造からなるセンサ本体を有し、当該センサ本体を基
板に固定した状態で上記電極間の静電容量に基づいて加
速度を検出する静電容量型加速度センサにおいて、空間
部に上記センサ本体を配置しつつ上記基板に固定される
ベース体と、上記ベース体に先端をはみ出した状態で内
蔵されるとともに、当該一方の先端に上記可動電極又は
固定電極を接続し、かつ他方の先端に上記基板の電極を
接続する金属端子と、を備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の発明は、枠内に可動
電極を配置したフレーム板と、表面に固定電極を配置し
た固定板との積層構造からなるセンサ本体を有し、当該
センサ本体を基板に固定した状態で上記電極間の静電容
量に基づいて加速度を検出する静電容量型加速度センサ
において、上記基板に固定された状態の上記センサ本体
を被覆する導電性部材を備えることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、加速度発生時、セン
サ本体内部において可動電極が変動すると、ベース体に
内蔵された金属端子がセンサ本体の可動電極又は固定電
極と基板の電極とを導電状態としているため、この基板
の電極を介して可動電極と固定電極の間の静電容量が計
測されるとともに、計測された静電容量に基づいて加速
度が検出される。
【0016】また、請求項2記載の発明では、加速度発
生時、基板に固定されたセンサ本体の内部において可動
電極が変動することにより可動電極と固定電極の間の静
電容量が変化するが、この静電容量を計測する時にセン
サ本体の内部に影響を及ぼす電気的外乱がセンサ本体を
被覆した導電性部材により遮断される。
【0017】
【実施例】以下、請求項1及び請求項2記載の発明に係
る静電容量型加速度センサの実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0018】まず、請求項1記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの実施例について説明する。
【0019】図1は請求項1記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの一実施例を分解して示した分解図であ
り、図2はこの実施例の一体構造を示した斜視図であ
る。なお、図2においては一部の部材が省略されてい
る。
【0020】図1に示す静電容量型加速度センサは、フ
レーム板1の表裏面に固定板2、3を積層した三層構造
のセンサ本体4を有するとともに、略中央に設けられた
空間部5aにセンサ本体4を配置するベース体5と、先
端をはみ出した状態でベース体5に内蔵される一対の金
属端子6、6及び1つの金属端子7を有する。
【0021】さらに、静電容量型加速度センサは、ベー
ス体5を収納しつつセンサ本体4を包囲する金属性のケ
ース8を有しており、図2に示すように一体化された本
体部4とベース体5がさらにケース8と一体化された状
態でプリント、セラミックまたはTO型等の基板に固定
される。
【0022】フレーム板1は、半導体ウエハを基材とし
て、表裏面が絶縁性を示しかつ側面中央付近が導電性を
示すような方形枠状に形成されているとともに、図示さ
れない枠内に可動電極を配置しており、可動電極も図示
されない梁状の支持部を介してフレーム板1と一体に形
成されており、このフレーム板1の側面中央付近と可動
電極とが支持部を介して導電状態となっている。
【0023】固定板2は、ガラスを基材としてフレーム
板1より一側がわずかに大きな方形状に形成されてお
り、可動電極と対向する固定板2の表面に固定電極が接
合されているとともに、フレーム板1と重ならない固定
板2の表面に固定電極の一対の端部9、9が形成されて
いる。
【0024】固定板3は、固定板2と同じくガラスを基
材としてフレーム板1とほぼ同形の方形状に形成されて
おり、フレーム板1となる半導体ウエハにガラスを積層
した後方形状に加工することによって、固定板3はフレ
ーム板1に積層された状態で製作される。
【0025】以上のフレーム板1、及び固定板2、3の
積層構造からなるセンサ本体4は、チップサイズに形成
されている。
【0026】ベース体5は、略中央にセンサ本体4を配
置する空間部5aが設けられており、この空間部5aに
センサ本体4を固定することによりセンサ本体4とベー
ス体5が一体となって基板に固定される。
【0027】金属端子6、6は、ベース体5と一体の固
定電極の端部9、9に近い位置にインサート成形されて
おり、金属端子6、6の一方の端部6a、6aは、図2
に示すように固定電極の端部9、9とボンディングワイ
ヤ10、10を介して接続されるためにベース体5の表
面に露出しているとともに、金属端子6、6の他方の端
部6b、6bは、図示されない基板の電極穴に挿入され
るためにベース体5の裏面に突出している。
【0028】金属端子7は、ベース体5の金属端子6、
6の対向側にインサート成形されており、金属端子7の
一方の端部7aは、可動電極と導電状態にあるフレーム
板1の側面と直接接触するために空間部5aの側面に露
出しているとともに、金属端子7の他方の端部7bは、
基板の電極穴に挿入されるためにベース体5の裏面に突
出している。
【0029】ケース8は、その一側面が開放されている
とともに、この開放された一側面の内周部がベース体5
の外周側面に接着シール剤を介して密着される。
【0030】次に、この実施例の動作について説明す
る。
【0031】まず、加速度発生時、ベース体5の空間部
5aに固定されたセンサ本体4の内部において可動電極
が固定電極と対向する方向に変動する。
【0032】すると、固定電極の端部9、9とボンディ
ングワイヤ10、10を介して接続された金属端子6、
6、及び可動電極とフレーム板1の側面を介して接続さ
れた金属端子7から、固定電極及び可動電極の変化する
電気量が基板の電極に伝えられるとともに、基板の電極
から固定電極と可動電極の間の静電容量が計測され、こ
の計測結果の静電容量に基づいて発生した加速度が検出
される。
【0033】ここで、可動電極が加速度を受けて変動す
る時、センサ本体4の可動電極と固定電極に影響を及ぼ
す電気的外乱がケース8により遮断されているため、浮
遊容量等に影響されることなく正確な静電容量が計測さ
れる。
【0034】したがって、この実施例によれば、センサ
本体4のフレーム板1と固定板3は同形状に加工されて
いるとともに、センサ本体4の可動電極及び固定電極と
基板の電極とは、ベース体5に内蔵された金属端子6、
6、7により接続されているため、これらフレーム板1
及び固定板3の積層構造からなるセンサ本体4を複雑に
加工することなく、ベース体5の空間部5aに固定して
頑強に基板に固定することができる。
【0035】また、静電容量計測時にセンサ本体4内部
の可動電極と固定電極に影響を及ぼす電気的外乱は、セ
ンサ本体4及びベース体5を包囲するケース8によって
遮断されているので、可動電極と固定電極の間の静電容
量が浮遊容量等に影響されることなく正確に計測され、
この正確な静電容量に基づいて加速度を精度良く検出す
ることができる。
【0036】また、センサ本体4の可動電極及び固定電
極と基板の電極は、センサ本体4と一体のベース体5に
内蔵された金属端子6、6、7を介して端子接続されて
いるので、センサの基板への実装を簡単容易に行うこと
ができる。
【0037】なお、この実施例においては、ワイヤボン
ディング10、10を介して固定電極の端部9、9と金
属端子6、6の端部6a、6aとを接続したが、場合に
よってはハンダや導電性樹脂を介してこれらを接続して
もよい。
【0038】次に、請求項1記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの他の実施例について説明する。
【0039】図3は請求項1記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの他の実施例を示した斜視図である。
【0040】この図3に示す静電容量型加速度センサ
は、図2に示されたセンサとはば同様の構造であるが、
ベース体5の空間部5a、金属端子6、6の端部6a、
6a、及び固定電極の端部9の構成が異なる。
【0041】ベース体5の空間部5aは、同図において
破線で示すように、その一側面が開口部から底部に向か
う途中まで傾斜して形成された傾斜側面5bと、傾斜側
面5bの端部から底部まで垂直に形成された垂直側面5
cとから構成されており、この垂直側面5cに図示しな
い金属端子の端部が露出してフレーム板1の側面中央付
近と直接接触されている。
【0042】金属端子6、6の端部6a、6aは、傾斜
及び垂直側面5b、5cから構成される一側面の対向側
に配置されているとともに、空間部5aの両側面から対
向するように突出形成されており、この端部6a、6a
の先端は、下方に湾曲形成されている。
【0043】固定電極の端部9は、フレーム板1の裏面
に積層された固定板3の露出した表面一体に大きく形成
されている。
【0044】次に、この実施例におけるセンサ本体4を
ベース体5に取付ける際の動作について説明する。
【0045】まず、センサ本体4を図3に示す矢印Aの
方向から傾斜側面5bに接触させながら空間部5aに挿
入していく。
【0046】すると、センサ本体4の固定電極の端部9
が金属端子6、6の端部6a、6aに押圧されるととも
に、フレーム板1の一側面と垂直側面5cが接触して、
最終的にセンサ本体4がベース体5の空間部5aに固定
される。
【0047】したがって、この実施例によれば、センサ
本体4をベース体5の空間部5aに挿入するだけで、固
定電極の端部9と金属端子6、6は接続されるので、ワ
イヤボンディング等を利用することなく簡単にセンサ本
体4とベース体5を一体化することができる。
【0048】さらに、請求項1記載の発明に係る静電容
量型加速度センサの他の実施例を説明する。
【0049】図4は請求項1記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの他の実施例を示した断面図である。
【0050】この図4に示す静電容量型加速度センサ
は、図1に示された静電容量型加速度センサと同じ構成
部材を有するが、種々異なる部分を有する。
【0051】フレーム板1は、同形状の固定板2、3よ
りわずかに小さく形成されて両固定板2、3の間に挟ま
れているとともに、フレーム板1内部の可動電極11と
対向する固定板2、3の表面に固定電極12、12が接
合されている。固定電極12、12の端部9、9は、フ
レーム板1と重ならない固定板2、3の表面に露出して
いる。
【0052】ベース体5の空間部5aは、センサ本体4
の全体が収納される程度の大きさに形成されている。
【0053】金属端子6、6は、その端部6a、6aが
固定電極12、12の端部9、9と直接接触するように
空間部5aの一側面に上下方向に並んで突出していると
ともに、端部6a、6aの先端は、固定板2、3側に向
かって湾曲形成されている。金属端子7は、その端部7
aが空間部5aの金属端子6、6と対向する他側面に突
出しているとともに、端部7aの先端はフレーム板1の
側面を押圧するように屈曲形成されている。
【0054】ケース8は、内部に収納される固定板3と
接触する位置に一対の突起部8a、8aが形成されてい
るとともに、センサ本体4とベース体5の一体構造をケ
ース8に収納した後、ベース体5の底面に封止剤13が
塗着されてセンサ本体4がケース8に固定される。
【0055】次に、この実施例におけるセンサ本体4と
ベース体5に取付ける際の動作について説明する。
【0056】まず、センサ本体4を傾けながら固定電極
12、12の端部9、9を金属端子6、6の端部6a、
6aに接触させる。
【0057】その後、金属端子7の端部7aとフレーム
板1の側面を接触させながらセンサ本体4をベース体5
に押し込んで固定する。
【0058】したがって、この実施例によれば、センサ
本体4、ベース体5、及びケース8の固定を頑強とし、
かつ簡単にこれら部材を一体化することができる。
【0059】次に、請求項2記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの実施例について説明する。
【0060】図5の(a)は請求項2記載の発明に係る
静電容量型加速度センサの一実施例を一部破断して示し
た平面図であり、同図の(b)は(a)におけるX−X
線断面を示した断面図である。
【0061】図5に示す静電容量型加速度センサでは、
図1と同様のセンサ本体4が基板14の表面に形成され
たシールド用電極15に接合されて基板14に直接固定
されているとともに、センサ本体4の固定電極12の端
部9を除いた表面全体が絶縁層16により被膜されてお
り、さらに絶縁層16の表面に金やアルミニウム等の導
電層17が蒸着により被膜されている。
【0062】この実施例における静電容量を計測する際
の作用について説明する。
【0063】ここで、上記シールド用電極15及び導電
層17が導電性部材として用いられている。
【0064】まず、加速度発生時、可動電極11が変動
してこの可動電極11と固定電極12の間の静電容量を
計測することにより、計測された静電容量に基づき加速
度が検出されるが、この検出の際、基板14の表面及び
裏面に生ずる電気的外乱のセンサ本体4内部への影響が
それぞれ導電層17及びシールド用電極15により遮断
されており、センサ本体4内部における電極間の静電容
量が浮遊容量等に影響されることなく正確に計測され
る。
【0065】したがって、この実施例によれば、センサ
本体4内部において変動する電極間の静電容量は、外部
の電気的外乱に影響されることなく正確に計測されるの
で、精度良く加速度を検出することができる。
【0066】次に、請求項2記載の発明に係る静電容量
型加速度センサの他の実施例について説明する。
【0067】図6の(a)は請求項2記載の発明に係る
静電容量型加速度センサの他の実施例を一部破断して示
した平面図であり、同図の(b)は(a)におけるX−
X線断面を示した断面図である。
【0068】図6に示す静電容量型加速度センサは、図
5のセンサとほぼ同様に構成されているが、センサ本体
4表面側の固定板3が省かれているとともに、絶縁層1
6及び導電層17に代わって金属ケース18によりセン
サ本体4がある程度間隔をおいて包囲されており、この
金属ケース18は、固定電極12の端部9に接触するこ
とのないように一部に開口部18aを有する。
【0069】この実施例によっても図5に示したセンサ
と同様の作用、効果が発揮される。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、可動電極及び固定電極を内部に
有するセンサ本体は、基板に固定されるベース体の空間
部に配置され、かつ可動電極及び固定電極は、このベー
ス体に内蔵された金属端子を介して基板の電極に接続さ
れるので、電極同士を接続するためにセンサ本体を複雑
な形状に加工することなく、簡単容易にこのセンサ本体
を基板に固定することができる。
【0071】また、請求項2記載の発明によれば、基板
に直接固定されたセンサ本体は、外部において生じる電
気的外乱をこのセンサ本体を被覆する導電性部材により
遮断されているので、電気的外乱に影響されることなく
センサ本体内部における電極間の静電容量が正確に計測
され、基板と頑強に一体化されたセンサ本体から精度良
く加速度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る静電容量型加速度セ
ンサの一実施例を分解して示した分解図。
【図2】図1に示した実施例の一体構造を示した斜視
図。
【図3】請求項1記載の発明に係る静電容量型加速度セ
ンサの他の実施例を示した斜視図。
【図4】請求項1記載の発明に係る静電容量型加速度セ
ンサの他の実施例を示した断面図。
【図5】(a)は請求項2記載の発明に係る静電容量型
加速度センサの一実施例を一部破断して示した平面図、
(b)は(a)におけるX−X線断面を示した断面図。
【図6】(a)は請求項2記載の発明に係る静電容量型
加速度センサの他の実施例を一部破断して示した平面
図、(b)は(a)におけるX−X線断面を示した断面
図。
【図7】(a)、(b)、(c)それぞれは、従来にお
ける静電容量型加速度センサと基板との電極同士の接続
構造を示した斜視図。
【図8】(a)は従来における静電容量型加速度センサ
の内部構造を示した平面図、(b)は(a)におけるX
−X線断面を示した断面図。
【符号の説明】
1 フレーム板 2 固定板 3 固定板 4 センサ本体 5 ベース体 5a 空間部 6 金属端子 7 金属端子 14 基板 15 シールド用電極 16 絶縁層 17 導電層 18 金属ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠内に可動電極を配置したフレーム板
    と、表面に固定電極を配置した固定板との積層構造から
    なるセンサ本体を有し、当該センサ本体を基板に固定し
    た状態で上記電極間の静電容量に基づいて加速度を検出
    する静電容量型加速度センサにおいて、 空間部に上記センサ本体を配置しつつ上記基板に固定さ
    れるベース体と、 上記ベース体に先端をはみ出した状態で内蔵されるとと
    もに、当該一方の先端に上記可動電極又は固定電極を接
    続し、かつ他方の先端に上記基板の電極を接続する金属
    端子と、 を備えることを特徴とする静電容量型加速度センサ。
  2. 【請求項2】 枠内に可動電極を配置したフレーム板
    と、表面に固定電極を配置した固定板との積層構造から
    なるセンサ本体を有し、当該センサ本体を基板に固定し
    た状態で上記電極間の静電容量に基づいて加速度を検出
    する静電容量型加速度センサにおいて、 上記基板に固定された状態の上記センサ本体を被覆する
    導電性部材を備えることを特徴とする静電容量型加速度
    センサ。
JP15058192A 1992-06-10 1992-06-10 静電容量型加速度センサ Withdrawn JPH05340962A (ja)

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