JP2004011471A - 車両用伝動制御装置 - Google Patents

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    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H55/49Features essential to V-belts pulleys

Abstract

【課題】増速モードと等速モードとの切り換えを電気負荷やバッテリの状態などで制御し、切り換えショックの少ない車両用伝動制御装置を得る。
【解決手段】バッテリ9の充電と負荷に対する給電とを行う回転電機5と、内燃機関1のクランク軸24に装着され動力伝達手段17により回転電機5を駆動するクランクプーリ15と、クランクプーリ15に結合されたサンギヤ18とクランク軸24に結合されたキャリヤ23に支持されたプラネタリギヤ19と電磁クラッチ21により制御されるインターナルギヤ20からなる遊星歯車機構と、電磁クラッチ21を制御する制御手段70とを備え、内燃機関1の回転速度が所定値以下であり、バッテリ9の残存容量が所定レベル以下、または、電気負荷が高負荷状態にあるとき、電磁クラッチ21をオンにして遊星歯車機構を増速機構として機能させ、回転電機5を増速駆動するようにした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、始動電動機としての回転電機により内燃機関を始動するとき、および、内燃機関から充電発電機としての回転電機や補機類が駆動されるとき、変速比を制御することが可能な車両用伝動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関により駆動される車両には、コンプレッサやオイルポンプ、または、充電発電機などの補機類が搭載されており、これらの補機類は内燃機関により駆動される。図6は、このような補機類駆動装置の従来例を示すもので、例えば、特公平6−58069号公報に開示された技術を示す断面図である。
【0003】
この補機類駆動装置は、ハウジング101の内部に収納された円盤状のキャリア102を備え、このキャリア102にはハウジング101に回転可能に支持された入力軸103が一体に形成されている。また、キャリア102の入力軸103とは反対側の面には複数の腕102aが突出しており、それぞれの腕102aにはプラネタリーギヤ104が回転自在に取り付けられている。プラネタリーギヤ104は入力軸103に対して外周側ではインターナルギヤ105に、また内周側ではサンギヤ106に噛み合っており、プラネタリーギヤ104とインターナルギヤ105とサンギヤ106とで遊星歯車機構を構成すると共に、インターナルギヤ105はその外周側を軸受け107a、および、107bを介してハウジング101に回転可能に支承されている。
【0004】
サンギヤ106は、一端が入力軸103と一体構成のキャリア102に、他方がハウジング101に、それぞれ軸受け108および109を介して回転可能に支承された出力軸110上に形成されており、出力軸110には補機駆動用のプーリ111が取付けられている。また、キャリア102の外周には遠心子112が周方向に突出可能に設けられ、キャリア102が所定の回転速度を超えるとこの遠心子112が遠心力でキャリア102から突出し、キャリア102とインターナルギヤ105とを固定するように構成されている。インターナルギヤ105の一方の端面には電磁クラッチ113が設けられており、この電磁クラッチ113は、インターナルギヤ105の側面に設けられた傘状のバネ113aと、バネ113aの大径部に固着されたリング状のアマチュア113bと、アマチュア113bに対向して配置され、内部に励磁コイル113cを備えたコア113dとから構成されている。
【0005】
このように構成された従来の補機類駆動装置において、内燃機関から駆動されて入力軸103が回転すると、入力軸103とは一体構成のキャリア102に設けられた腕102aに支持されたプラネタリーギヤ104がサンギヤ106を中心に公転する。このとき、電磁クラッチ113がオン状態にあると、電磁クラッチ113のアマチュア113bはバネ113aに抗してコア113dに吸着されて拘束されており、アマチュア113bとはバネ113aを介して連結されているインターナルギヤ105も固定状態となり、このためにサンギヤ106は入力軸103の回転速度に対して増速され、サンギヤ106が形成された出力軸110は入力軸103に対して高速回転することになる。
【0006】
内燃機関の回転速度が上昇し、キャリア102の回転速度が所定値以上になると、キャリア102の外周部に設けられた遠心子112が遠心力により径方向に飛び出し、インターナルギヤ105と係合する結果、キャリア102とインターナルギヤ105とが連結され、また、予めキャリアの回転速度が所定値以上になると、図示しない制御手段が電磁クラッチ113をオフ状態としてインターナルギヤ105の拘束を解除するので、インターナルギヤ105はキャリア102、すなわち、入力軸103と一体になって回転することになり、サンギヤ106もキャリア102と同一回転速度となって、出力軸104と補機との過回転を防止する。この機構により出力軸104と補機とが過大な遠心力により破損したり、過回転で軸受などが破損するのを防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の補機類駆動装置は以上のように構成されているので、増速モードと等速モードの切り換えがスムーズではないという問題があった。すなわち、遠心力により遠心子112が飛び出してインターナルギヤ105と係合することにより、キャリア102とインターナルギヤ105とが連結するものであるから、切り換え時のショックが大きく、このショックが入力軸103を介して内燃機関に伝えられ、内燃機関は回転変動を引き起こすことになり、車両としてはドライバビリティに問題が生じるものであった。
【0008】
また、増速モードと等速モードとの切り換えが、遠心子112に働く遠心力、すなわち、内燃機関の回転速度で一義的に決まってしまい、充電発電機を増速制御する場合、電気負荷の状況やバッテリの残存容量などが関与されず、また、内燃機関の冷却水温度や車速、シフトポジション位置などの各種信号データを入力して最適な条件下において切り換えることができないという問題があった。
【0009】
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、補機駆動装置における増速モードと等速モードとの切り換えショックを緩和し、増速モードと等速モードとの切り換えを電気負荷やバッテリの状態、および、冷却水温度や車速、あるいは、シフトポジション位置などにより最適に制御することが可能な車両用伝動制御装置を得ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる車両用伝動制御装置は、内燃機関に搭載され、電動機および発電機として機能する回転電機と、内燃機関のクランク軸に装着され、動力伝達手段により回転電機を駆動するクランクプーリと、クランクプーリに結合されたサンギヤとクランク軸に結合されたキャリヤに支持されたプラネタリギヤと電磁クラッチにより拘束状態と非拘束状態とに制御されるインターナルギヤとからなる遊星歯車機構と、回転電機と電磁クラッチとを制御する制御手段とを備え、制御手段が、内燃機関を始動するときには電磁クラッチをオンにして遊星歯車機構を減速機構として機能させ、回転電機を電動機として内燃機関を駆動し、内燃機関の始動後において、内燃機関が所定の回転速度以下の状態であり、回転電機から電力供給されるバッテリの残存容量が所定レベル以下であるか、または、電気負荷が高負荷状態であるとき、電磁クラッチのオンを継続して遊星歯車機構を増速機構として機能させ、発電機としての回転電機を増速駆動するようにしたものである。
【0011】
また、内燃機関に搭載され、車載バッテリの充電と電気負荷に対する給電とを行う回転電機と、内燃機関のクランク軸に装着され動力伝達手段により回転電機を駆動するクランクプーリと、クランクプーリに結合されたサンギヤとクランク軸に結合されたキャリヤに支持されたプラネタリギヤと電磁クラッチにより拘束状態と非拘束状態とに制御されるインターナルギヤとからなる遊星歯車機構と、電磁クラッチを制御する制御手段とを備え、制御手段が、内燃機関の回転速度が所定値以下であり、バッテリの残存容量が所定レベル以下、または、電気負荷が高負荷状態にあるとき、電磁クラッチをオンにして遊星歯車機構を増速機構として機能させ、回転電機を増速駆動するようにしたものである。
【0012】
さらに、内燃機関にオイルポンプなど補機類が結合される補機軸が設けられており、電磁クラッチがオンしたとき、クランクプーリが回転電機と補機軸とを増速駆動すると共に、前記内燃機関の停止時において、前記電磁クラッチがオフしたときには前記回転電機から前記補機軸が駆動されるようにしたものである。
さらにまた、回転電機による発電モードが、インバータから位相制御された補償電流が供給されるインバータ発電モードと、界磁電流の制御により目標電圧を出力する通常発電モードとを有しており、回転電機が増速駆動されるときには通常発電モードにて発電するようにしたものである。
【0013】
また、電気負荷の高負荷状態が、内燃機関始動後の所定の時間のみ継続され、高負荷状態の継続期間中においては、回転電機が増速駆動されるようにしたものである。
さらに、高負荷状態が継続する所定の時間が、内燃機関を始動するまでの停止時間、および、始動時における冷却水温度により設定されるようにしたものである。
さらにまた、回転電機が増速駆動されている間において、内燃機関が増速駆動に対応した回転速度とトルクとに制御されるようにしたものである。
【0014】
また、車両の変速手段が非駆動の状態でアクセル操作がなく、車速がゼロであることを検知したとき、内燃機関の回転速度が第一の所定回転速度以下に制御されるようにしたものである。
さらに、第一の所定回転速度が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度とにより設定されるようにしたものである。
さらにまた、車両の変速手段が駆動状態で内燃機関の回転速度が加速状態にあり、車速が所定値以上であるとき、内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度に達したことを検知して回転電機の増速駆動を解除するようにしたものである。
【0015】
また、第二の所定回転速度が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報のいずれか、または、複数の信号により設定されるようにしたものである。
さらに、内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度を上回って回転電機の増速駆動が解除された後、内燃機関の回転速度が第三の所定回転速度以下に低下したとき、回転電機が再度増速駆動されるようにしたものである。
【0016】
さらにまた、第三の所定回転速度が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されるようにしたものである。
また、内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度を上回って回転電機の増速駆動が解除された後、内燃機関の回転速度が第三の所定回転速度以下に低下した状態において、内燃機関の回転加速度の絶対値が所定値未満の状態が所定の時間継続したとき、回転電機が再度増速駆動されるようにしたものである。
【0017】
さらに、内燃機関の回転加速度の絶対値の所定値が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されるようにしたものである。
さらにまた、回転電機を再度増速駆動するとき、回転電機を電動機の機能に切り替え、回転電機の回転速度を、プーリ比と遊星歯車機構の増速比とを含めた内燃機関の回転速度とほぼ同期する目標回転速度に駆動した状態において、増速駆動状態に移行するようにしたものである。
【0018】
また、上記の目標回転速度が、プーリ比と遊星歯車機構の増速比とを含めた内燃機関の回転速度に対して30%以内の回転速度差に制御されるようにしたものである。
さらに、回転電機を再度増速駆動するとき、遊星歯車機構を介して駆動される補機類、および、回転電機の電気負荷の一部を遮断した後に増速駆動に移行し、増速駆動に移行した後、遮断した補機類と電気負荷とを所定の順序で戻すようにしたものである、
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1ないし図5は、この発明の実施の形態1による車両用伝動制御装置の構成と動作とを説明するもので、図1は、車両用伝動装置とその制御装置とを含むシステム構成図、図2は、車両用伝動装置の具体的構成例を示す断面図、図3と図4とは、動作を説明するタイムチャート、図5は、発電機の発電モードを説明する特性図である。
【0020】
図1のシステム構成図において、1は内燃機関であり、内燃機関1には、例えば、ロックアップ機構付きのトルクコンバータ2とオートマチックトランスミッション(以下A/Tと称す)3とが備えられている。また、内燃機関1には後述する変速伝動装置4が設けられており、変速伝動装置4を介して電動機および発電機として機能する回転電機5と補機6とが連結され、内燃機関1の運転時には発電機としての回転電機5と補機6とを駆動し、始動時には電動機としての回転電機5から駆動される。また回転電機5には回転センサ5aが設けられている。内燃機関1には回転電機5とは別にスタータ7が設けられており、内燃機関1が所定時間以上停止が連続したときの最初の始動、あるいは、冷却水温度が所定値以下のときにはスタータ7が内燃機関を始動し、それ以外では電動機としての回転電機5が始動動作を行う。
【0021】
回転電機5は始動時、高圧バッテリ9から電力変換器8を経由して電力が供給され、始動後は発電電力が電力変換器8を経由して高圧バッテリ9を充電する。回転電機5は三相の同期機であり、電力変換器8は始動時にはインバータとして高圧バッテリ9の電力を三相交流に変換して回転電機5に供給し、始動後は整流装置として回転電機5の三相交流を直流に変換し、高圧バッテリ9を充電する。また、高圧バッテリ9に充電された電力は、DC/DCコンバータ10により電圧変換(降圧)されて12V系バッテリ11を充電し、高圧バッテリ9の充放電バランスによってはDC/DCコンバータ10が電圧変換(昇圧)して12V系バッテリ11から高圧バッテリ9を充電する。12は内燃機関1の停止時にトルクコンバータ2、あるいは、A/T3に油圧を供給する電動オイルポンプ、13は供給された油圧を必要部分に分配する油圧制御部である。
【0022】
変速伝動装置4は、具体的構成は後述するが、回転電機5に設けられた回転電機用プーリ14と、内燃機関1に設けられたクランクプーリ15と、補機6に設けられた補機用プーリ16と、これら各プーリ間に架けられた動力伝達手段(例えばベルト)17と、サンギヤ18とプラネタリギヤ19とインターナルギヤ20とからなる遊星歯車機構と、電磁クラッチ21と、一方向クラッチ22と、プラネタリギヤ18を保持するキャリヤ23とからなり、サンギヤ18はクランクプーリ15に、キャリヤ23はクランク軸24に取り付けられている。
【0023】
そして、内燃機関1の始動時には回転電機5が電動機として機能し、回転電機用プーリ14と、内燃機関1に設けられたクランクプーリ15と、動力伝達手段17とを介してサンギヤ18にトルクを伝達し、電磁クラッチ21がオンになっているので遊星歯車機構が減速機構として働き、プラネタリギヤ19とキャリヤ23とを介してクランク軸24を駆動する。内燃機関1の始動後は、電磁クラッチ21がオフされた場合にはクランク軸24の回転は遊星歯車機構が等速でクランクプーリ15に伝え、発電機として機能する回転電機5と補機6とを駆動し、電磁クラッチ21がオンしている場合にはクランク軸24の回転は遊星歯車機構にて増速されてクランクプーリ15に伝えられ、回転電機5と補機6とは増速駆動される。
【0024】
以上の各装備の制御は、電動オイルポンプ12と油圧制御手段13とを制御するのがA/T用ECU60であり、回転センサ5aからの回転情報と、高圧バッテリ9の温度と充放電電流量情報とに基づいて充電状態を検出し、電力変換器8と電磁クラッチ21とを制御するのが回転電機用ECU70であり、この回転電機用ECU70は回転電機5の電動機と発電機との機能切替制御も行う。また、内燃機関1の燃料系や点火系などを制御するのが内燃機関用ECU80であり、これらの各ECUを統合制御したり、条件に応じて内燃機関1の始動を回転電機5からスタータ7に切り替えるのが統合ECU90である。
【0025】
続いて変速伝動装置4の具体的構成例を図2に基づき説明すると、図2において、クランクプーリ15はその中心孔にサンギヤ18のシャフト部18bが嵌挿され、クランクプーリ15の内側端面がサンギヤ18のシャフト部18bに嵌合されたベアリング36の内輪を押圧する状態でサンギヤ18のネジ部18cにナット26により締め付けられ固定されている。この構成により、クランクプーリ15とサンギヤ18とは一体化される。また、サンギヤ18のベアリング36を有する側との反対側の端面にはベアリング38が嵌合されており、この両ベアリング36、38の外輪側にはキャリヤ23がサンギヤ18に対して回転自在に嵌合され支承されている。
【0026】
キャリヤ23には複数のシャフト19bが固定されており、シャフト19bにはプラネタリギヤ19がベアリング19cを介して回転自在に支承されている。そして、キャリヤ23がサンギヤ18に対して回転自在であるので、プラネタリギヤ19はサンギヤ18に噛み合って自転しながら公転が可能なように構成されている。キャリヤ23はクランク軸24の嵌合部24aに嵌合され、キー34にて回り止めされた上でボルト40により固定され、キャリヤ23とクランク軸24とは一体化されている。
【0027】
キャリヤ23の反クランク軸側端部の外周にはベアリング37の内輪が嵌着され、ベアリング37の外輪にはインターナルギヤ20を内周面に有する外周ブラケット27が嵌合されており、この外周ブラケット27には止め輪30にて軸方向に固定されたエンドブラケット29が嵌合固定され、このエンドブラケット29はベアリング39を介してキャリヤ23に支承されている。従って、外周ブラケット27に固定されたインターナルギヤ20はプラネタリギヤ19と噛み合いながらキャリヤ23に対しては回転自在に支承されていることになる。
【0028】
そして、エンドブラケット29の内周面とキャリヤ23の外周面との間には一方向クラッチ22が設けられており、この一方向クラッチ22は外輪22aと内輪22bとローラ22cとリテーナ22dとからなり、一方向にのみ回転力を伝達し他方向には空転するように構成されている。従って、キャリヤ23に対してインターナルギヤ20を有する外周ブラケット27およびエンドブラケット29は一方向にのみ回転が自在であり、他方向にはキャリヤ23とは結合状態となって共に回転することになり、この結合状態になるのはこの場合、ナット26側から見て、キャリヤ23に対してインターナルギヤ20が相対的に時計方向に回転するときである。
【0029】
21は外周ブラケット27のさらに外周部に設けられた電磁クラッチであり、電磁クラッチ21はコア21aと、このコア21aに巻回された励磁コイル21cと、磁路を形成するための端面コア21bと、端面コア21bとは空隙を介して設けられたアマチュア21dとから構成されており、アマチュア21dにはリベット32により板バネ31の外端部が固定され、板バネ31の内端側は外周ブラケット27のフランジ27aにボルト28により固定されている。そして板バネ31はアマチュア21dがコア21aから離反する方向に付勢されており、励磁コイル21cに通電がなされるとアマチュア21dはコア21aに吸着され、外周ブラケット27、従って、インターナルギヤ20が電磁クラッチ21に固定されて回転が拘束される。
【0030】
電磁クラッチ21のアマチュア21dと外周ブラケット27のフランジ27aとの間には、例えば、ゴム製などの緩衝材33が設けられており、緩衝材33は電磁クラッチ21がオフしたとき、アマチュア21dがフランジ27aと衝突して衝突音が発生するのを防止している。また、コア21aの内周にはベアリング35の外輪が圧入されており、このベアリング35の内輪はエンドブラケット29の外周にスペーサ43およびワッシャ44を介して嵌挿され、エンドブラケット29に設けられたネジ29aに螺合するナット45により固定されている。このスペーサ43は止め輪30の外れ止めを兼ねており、ワッシャ44はアマチュア21dと端面コア21bとの間の空隙を調整するものである。
【0031】
電磁クラッチ21のコア21aは反アマチュア21d側において取付プレート46に抵抗溶接またはネジ止めなどにより取り付けられ、取付プレート46の外周端に形成された固定用ポケット46aには回転摺動部材受け49が圧入嵌合され、さらに、回転摺動部材受け49の内周面には回転摺動部材48が摺動可能に保持されており、回転摺動部材48の内周面にはブッシュ47が摺動可能状態で圧入されている。そして、ブッシュ47はカバーブラケット1bにボルト50により固定されている。そして、カバーブラケット1bとクランク軸24との間にはシール部材52が設けられている。なお、53は図示しないカム軸を駆動するためのスプロケットである。また、上記した回転電機用ECU70による電磁クラッチ21の制御は、この電磁クラッチ21のオン/オフによるインターナルギヤ20の拘束と非拘束との切替である。
【0032】
このように構成されたこの発明の実施の形態1による車両用伝動制御装置において、車両にエコラン動作の条件(例えば、アイドルストップ)が成立すると内燃機関用ECU80が内燃機関1の各気筒に対する燃料噴射を停止して内燃機関1を停止させる。内燃機関用ECU80がアイドルストップを検知する条件は、例えば、車速が0であり、シフトレバーが後進位置でなく、アクセルが踏み込まれていない場合である。このような条件が成立して内燃機関1が停止した場合、回転電機5は回転電機用ECU70の制御により電動機として動作し、ベルト17を介して補機用プーリ16を駆動し、補機6の内容に応じた回転速度で駆動する。このようにして駆動される補機6は、例えば、エアコンのコンプレッサやパワーステアリングのオイルポンプなどである。
【0033】
このとき変速伝動装置4の電磁クラッチ21はオフ状態にあり、内燃機関1が停止しているのでクランクプーリ15はフリーである。すなわち、回転電機5が回転電機用プーリ14の主面側から見て時計方向に回転しているとすると、ベルト17により連結されたクランクプーリ15およびサンギヤ18も時計方向に回転する。プラネタリギヤ19は反時計方向に自転するが、内燃機関1が停止しているのでキャリヤ23も停止しており、プラネタリギヤ19が公転しないので電磁クラッチ21がオフ状態で非拘束状態にある外周ブラケット27とインターナルギヤ20とは反時計方向に回転する。
【0034】
このとき、キャリヤ23に嵌合する一方向クラッチ22の内輪22bに対してエンドブラケット29と嵌合する外輪22aは反時計方向に回転するため、一方向クラッチ22は空転状態であり、エンドブラケット29と結合された外周ブラケット27とインターナルギヤ20との回転を拘束しない。このようにして内燃機関1が停止状態でも、電磁クラッチ21をオフ状態にし、回転電機5を電動機として機能させることにより、回転電機5の回転は補機6のみに伝達され変速伝動装置4は空転して必要な補機のみを動作させることができる。
【0035】
アイドルストップの状態から内燃機関1を再始動する場合、内燃機関1の停止時間が所定時間以下であり、冷却水温度が所定値以上であれば、まず、回転電機用ECU70が変速伝動装置4の電磁クラッチ21をオン状態にし、次に、回転電機5を電動機の機能にして時計方向に回転させ、この回転がベルト17を介してクランクプーリ15に伝達される。電磁クラッチ21がオンしているため、電磁クラッチ21のアマチュア21dがコア21aに吸着されて拘束状態となり、外周ブラケット27とインターナルギヤ20とは回転が阻止されるので、クランクプーリ15に伝達された回転はサンギヤ18からプラネタリギヤ19に伝達され、プラネタリギヤ19は自転すると共に公転し、キャリヤ23とクランク軸24とは減速駆動される。
【0036】
このとき、キャリヤ23の回転は時計方向であるので、キャリヤ23に嵌合する一方向クラッチ22の内輪22bに対してエンドブラケット29と嵌合する外輪22aは相対的に反時計方向回転となって一方向クラッチ22は非結合状態であり空転する。このようにして回転電機5が内燃機関1を駆動するが、この駆動はまず、回転電機用プーリ14とクランクプーリ15とのプーリ比で減速され、さらに、変速伝動装置4の遊星歯車機構により減速されるので、比較的小型の回転電機5であっても内燃機関1を始動させるに足るトルクをクランク軸24に与えることができる。
【0037】
このようにして内燃機関1が始動した後、内燃機関1がアイドル回転速度に達すると、冷却水温度を検知して所定の温度より低い場合には排気ガスの浄化のために触媒を急速加熱したり、車室内温度が所定値より低い場合には急速暖房を実施したり、あるいは、融氷のために窓ガラスのデフロスタを働かせたりする必要性から、大容量の電気負荷に速やかに電力を供給する必要があり、さらに、バッテリの残存容量レベルが低い場合には急速充電を行う必要がある。これらの大電力供給は始動直後の短時間に供給されるものであり、例えば、所定時間経過後には通常の電力供給に戻るものである。このような処理のためにECU90は各ECU60〜80を制御して図3のタイムチャートに示すような発電制御を行ってこれに対処する。
【0038】
図3において、まず、aの時点において回転電機用ECU70が電磁クラッチ21をオンにし、続いて、bの時点において回転電機5を電動機に切り替えて内燃機関の始動を開始し、続くcの時点で内燃機関用ECU80が点火と燃料供給とを行って内燃機関1を始動させる。そして、dの時点において内燃機関1の始動が完了してアイドル回転になると回転電機5は充電発電機の機能に切り替えられる。eの時点において急速触媒加熱のスイッチが自動、または、手動によりオンされると電磁クラッチ21はオンを継続したままで、fの時点において内燃機関用ECU80が内燃機関1の回転を図に示した第一の所定回転速度以下の範囲内にてアイドルアップする。アイドルアップ実施の条件はA/Tが非駆動状態であり、アクセル操作がなく、車両が停車状態のときである。
【0039】
この状態においては電磁クラッチ21がオンになっており、インターナルギヤ20が固定されているため、変速伝動装置4は増速機構として動作し、回転電機5は増速されて高出力発電モードになる。従って、続いてデフロスタや急速暖房のスイッチがオンされても回転電機5は充分な電力をこれらの負荷やバッテリ9に供給することが可能になる。図の時点cから時点gまでは電磁クラッチ21がオンになっているため発電機としての回転電機5は、回転電機用プーリ14とクランクプーリ15とのプーリー比と遊星歯車機構を持つ変速伝動装置4の増速比とで増速運転されることになる。また、この増速運転の期間中においては増速高出力発電モードに対応して内燃機関1は出力制御され、回転速度とトルクとが維持される。
【0040】
時点gにおいて電磁クラッチ21がオフに切り替わり、インターナルギヤ20が拘束状態から解放される。インターナルギヤ20が回転自在になると変速伝動装置4の増速動作はなくなるが、回転電機5は慣性によりプーリー比より高い回転を継続し、クランクプーリ15とサンギヤ18とは逆駆動されてクランク軸24やキャリヤ23よりは高回転で回転する。このサンギヤ18の回転は時計方向であるので、外周ブラケット27とエンドブラケット29とインターナルギヤ20とはキャリヤ23に対して相対的に反時計方向の回転となって一方向クラッチ22は空転状態となる。そして、回転電機5の回転速度が徐々に低下すると一方向クラッチ22が結合状態となってクランク軸24からクランクプーリ15にトルクが伝達される通常発電状態に戻る。この時点が図の時点hである。
【0041】
上記したように、時点cから時点gまでは電磁クラッチ21がオンしており、時点fから時点gまでが回転電機5を増速運転する期間であるが、時点gは急速触媒加熱や急速暖房などのスイッチオフの検知にて設定でき、また、内燃機関を始動するまでの停止時間、および、始動時における冷却水温度などにより時点gまでの時間を設定することができる。さらに、アイドルアップ時の第一の所定回転速度は、急速触媒加熱などの電気負荷の量と、バッテリ9の残存容量と、内燃機関1の冷却水温度と、車両の車室内温度などから必要電力量を算出してこれに見合った回転速度に制御することができるものである。
【0042】
始動後にアクセル操作がなされた場合には内燃機関1の回転および増速された回転電機5の回転は上昇するが、このときには図4のタイムチャートに示すように制御が行われる。まず始動時に図4のa点において回転電機用ECU70が電磁クラッチ21をオンにし、続いて、bの時点において回転電機5を電動機に切り替えて内燃機関の始動を開始し、続く時点cで内燃機関用ECU80が点火と燃料供給を行って内燃機関1を始動させ、dの時点において内燃機関1がアイドル回転になると回転電機5は発電機の機能に切り替えられる。さらに、eの時点では急速触媒加熱のスイッチが自動、または、手動によりオンされ、電磁クラッチ21はオンを継続したままで、時点fにおいてアクセルが踏み込まれると内燃機関1と増速結合された回転電機5とは回転速度が急速に上昇する。
【0043】
回転電機5は高出力発電モードになっているが、時点gにて内燃機関1の回転速度が図3にて示した第一の所定回転速度より高い第二の所定回転速度を超えることにより、回転電機用ECU70は回転センサ5aの出力でこれを検知し、回転電機5の過回転を防止するために電磁クラッチ21をオフにし、回転電機5は慣性と自己の出力とベルト17にて結合された補機6の負荷とのバランスにより徐々に回転が低下する。この状態では一方向クラッチ22は空転状態であるが、時点hにおいて回転電機5の回転低下により一方向クラッチ22は結合して内燃機関1に対してプーリ比で決まる回転速度になる。(図4では時点hは急速触媒加熱のスイッチオフであるが、一方向クラッチ22の結合はこのスイッチオフとは無関係である。)
【0044】
さらに、アクセル操作がなくなり内燃機関1の回転速度が急激に低下すると、再び一方向クラッチが空転し、回転電機5の回転速度が低下した時点jにて再結合する。そして急速暖房などの高負荷のために発電出力が不足すると、内燃機関の回転速度が第一の所定回転速度より低い第三の所定回転速度以下になっていることを条件として、回転電機用ECU70が時点kにて電磁クラッチ21を再びオンし、回転電機5を増速高出力発電モードにする。このとき、回転電機5が高負荷状態で電磁クラッチ21をオンにすると内燃機関1の急激な回転変動がドライバビリティを損ねたり、電磁クラッチ21を破損するので、ECU90は電磁クラッチ21をオンにする前に一旦電気負荷を一部オフして軽減し、電磁クラッチ21をオンにした後に電気負荷を所定の順序にてオンしてゆく。また補機6に対しても同様の制御を行う。
【0045】
急速暖房などの高負荷の使用が終了すると増速高出力発電モードでの発電の必要がなくなり、図の時点lにおいて電磁クラッチ21はオフになって通常の発電に戻る。なお、時点kにて電磁クラッチ21を再びオンにする条件としては、内燃機関1の回転速度が図4に示した第三の所定回転速度以下に低下し、内燃機関1の回転加速度の絶対値(加速度と減速度)が所定値以下である状態が所定時間継続した場合である。回転速度が第三の所定回転速度以下に低下しても、回転加速度の絶対値が所定値以上であれば、また、回転加速度の絶対値が所定値以下であってもこれが所定時間以下であれば電磁クラッチ21はオフを継続する。これは、第三の回転速度以下において内燃機関の回転速度が大きく変動することにより、電磁クラッチ21のオン・オフが頻繁に行われ、ハンチングを起こしたり、耐久性の低下をきたしたりするのを防止するためである。
【0046】
また、内燃機関1の回転中に電磁クラッチ21をオフからオンに切り替えるときのショック対策としては、予め回転電機5を発電機の機能から電動機の機能に切り替えておき、「内燃機関の回転速度×プーリ比×遊星歯車機構の変速比」倍の増速状態の回転速度に同期させた状態で電磁クラッチ21を結合させる。この回転速度の同期は、完全に同期させるには時間を必要とするが、上記の増速比を勘案した内燃機関1の回転速度に対し、±30%以下の回転速度差まで差を縮めておけば結合時の衝撃を問題のない程度にまで軽減でき、短時間にて結合することができる。なお、第二の所定回転速度と第三の所定回転速度と上記した内燃機関1の回転加速度の絶対値とは急速触媒加熱などの電気負荷の量と、バッテリ9の残存容量と、内燃機関1の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報などの信号情報を検知し、これらの信号情報のいずれか、または、複数の信号情報から設定することができるものである。
【0047】
以上に説明した図4の動作において、時点fにおけるアクセルの踏み込みは、内燃機関1の始動後に車両が発進状態に入ったことを示すもので、時点gにおける電磁クラッチ21のオフ動作は、例えば、車両のA/Tが駆動状態であり、図のように内燃機関の回転速度が加速状態であり、車速が所定値以上であって、なおかつ、内燃機関1の回転速度が第二の所定回転速度を超えることにより実施するものであり、また、走行状態になくても、空ぶかしによる過回転を防止するように設定することもできる。
【0048】
また、図5は回転電機5が発電機として機能するとき、二種類の発電モードを有することを示すものである。回転電機5の発電モードにはインバータ発電モードと、オルタネータ発電モード(または、通常発電モード)との機能を備えている。インバータ発電モードはバッテリ9から電力変換器8のインバータ機能により位相制御された補償電流を回転電機5の電機子コイルに供給することにより強め界磁とし、低速回転時の出力を増強するものであり、オルタネータ発電モードは界磁電流の制御により発電する通常の発電モードである。
【0049】
位相制御された補償電流を供給するインバータは、回転電機5を電動機として機能させるときに使用するインバータのPWM制御の内容を変更して発電するものであり、回転電機5にはこの二つの発電モードを持たせることができる。このように、内燃機関1の低速回転時における出力増強にはインバータ発電モードと増速高出力発電モードとを持たせることができるが、インバータ発電モードにおける発電効率はオルタネータ発電モードより悪いため、増速高出力発電モードにより出力を増大させるときにはオルタネータ発電モードが使用される。なお、以上の説明では、回転電機5が電動機の機能と発電機の機能を有するものとして説明したが、発電機としての機能のみを有する場合にも適用できるものである。
【0050】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明による車両用伝動制御装置において、請求項1に記載の発明によれば、電動機および発電機として機能する回転電機と、内燃機関のクランク軸に装着され、動力伝達手段により回転電機を駆動するクランクプーリと、クランクプーリとクランク軸との間に設けられ、電磁クラッチにより制御される遊星歯車機構と、回転電機と電磁クラッチとを制御する制御手段とを備え、内燃機関を始動するときには電磁クラッチをオンにして遊星歯車機構を減速機構とし、回転電機を電動機として内燃機関を駆動し、内燃機関の始動後において、内燃機関が所定の回転速度以下であり、バッテリの残存容量が所定レベル以下であるか、または、電気負荷が高負荷状態であるとき、電磁クラッチのオンを継続して遊星歯車機構を増速機構とし、発電機としての回転電機を増速駆動するようにしたので、内燃機関の始動後の低回転域において、大容量負荷に電力供給の必要があるとき、または、バッテリが過放電状態で急速充電の必要があるとき、回転電機を増速して高出力発電することができ、比較的小型の回転電機により大容量負荷に対応することが可能になり、そのために内燃機関の回転速度を高速化する必要がなく、燃費向上にもつながるものである。
【0051】
また、請求項2に記載の発明によれば、車載バッテリの充電と電気負荷に対する給電とを行う回転電機と、内燃機関のクランク軸に装着され動力伝達手段により回転電機を駆動するクランクプーリと、クランクプーリとクランク軸との間に設けられ、電磁クラッチにより制御される遊星歯車機構と、電磁クラッチを制御する制御手段とを備え、内燃機関の回転速度が所定値以下であり、バッテリの残存容量が所定レベル以下、または、電気負荷が高負荷状態にあるとき、電磁クラッチをオンにして遊星歯車機構を増速機構として機能させ、回転電機を増速駆動するようにしたので、請求項1と同様、内燃機関の始動後の低回転域において、大容量負荷に電力供給の必要があるとき、または、バッテリに急速充電の必要があるとき、回転電機を増速して高出力発電することができ、比較的小型の回転電機により大容量負荷に対応することが可能になり、そのために内燃機関の回転速度を高速化する必要がなく、燃費向上にもつながるものである。
【0052】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、内燃機関にオイルポンプなど補機類が結合される補機軸が設けられており、電磁クラッチがオンしたとき、クランクプーリが回転電機と補機軸とを増速駆動すると共に、電磁クラッチがオフ時には回転電機から補機軸が駆動されるようにしたので、内燃機関の低速時に補機軸も増速駆動ができると共に、内燃機関の停止中においても必要に応じて補機を作動させることができるものである。
【0053】
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、回転電機による発電モードが、インバータから位相制御された補償電流が供給されるインバータ発電モードと、界磁電流の制御により目標電圧を出力する通常発電モードとを有しており、回転電機が増速駆動されるときには通常発電モードにて発電するようにしたので、発電効率の高い通常発電モードにて増速運転することにより、内燃機関に対する負担を軽減し、燃費の向上ができるものである。
【0054】
また、請求項5に記載の発明によれば、電気負荷の高負荷状態が、内燃機関始動後の所定の時間のみ継続され、高負荷状態の継続期間中においては、回転電機が増速駆動されるようにしたので、電気負荷の量に応じて増速運転と通常運転とを使い分けることができ、不必要に高出力運転を継続しないので燃費の向上が可能になるものである。さらに、請求項6に記載の発明によれば、請求項5の発明において、高負荷状態が継続する所定の時間が、内燃機関を始動するまでの停止時間、および、始動時における冷却水温度により設定されるようにしたので、不必要に高出力運転を継続することなく、低温であるがために必要な負荷に電力供給できるものである。
【0055】
さらにまた、請求項7に記載の発明によれば、回転電機が増速駆動されている間において、内燃機関が増速駆動に対応した回転速度とトルクとに制御されるようにしたので、高負荷状態に伴う内燃機関のエンストや回転の不安定化を防止することができ、また、請求項8に記載の発明によれば、車両の変速手段が非駆動の状態でアクセル操作がなく、車速がゼロであることを検知したとき、内燃機関の回転速度が第一の所定回転速度以下に制御されるようにしたので、車両が即座に走行しないことを判定し、アイドルアップの回転を制限して回転電機の増速運転を行うことができ、燃費の向上や排気ガスの低減が可能になるものである。
【0056】
さらに、請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明において、第一の所定回転速度が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度とにより設定されるようにしたので、電気負荷の大きさによって内燃機関の制御ができ、エンストや回転の不安定化を防止すると共に、燃費の向上が可能になるものであり、さらにまた、請求項10に記載の発明によれば、車両の変速手段が駆動状態で内燃機関の回転速度が加速状態にあり、車速が所定値以上であるとき、内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度に達したことを検知して回転電機の増速駆動を解除するようにしたので、車両が走行状態に移り、所定の回転速度以下では増速運転して必要な電力を供給すると共に、所定回転速度以上では増速運転を中止して回転電機の過回転を防止することができるものである。
【0057】
また、請求項11に記載の発明によれば、請求項10の発明において、第二の所定回転速度が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報のいずれか、または、複数の信号により設定されるようにしたので、増速駆動を解除する回転速度が一義的に決定されず、負荷や走行条件により設定値が変えられるので車両の燃費と排気ガスと回転電機の寿命とを改善することができるものである。
【0058】
さらに、請求項12に記載の発明によれば、内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度を上回って回転電機の増速駆動が解除された後、内燃機関の回転速度が第三の所定回転速度以下に低下したとき、回転電機が再度増速駆動されるようにしたので、電磁クラッチのオフ状態からオン状態への切り替え動作が低速域で行われ、クラッチの損傷を防止することができ、さらにまた、請求項13に記載の発明によれば、請求項12の発明において、第三の所定回転速度が、電気負荷の量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されるようにしたので、負荷や走行条件により電磁クラッチの再結合が制御でき、不必要な再結合を排除して寿命の延長が可能になるものである。
【0059】
また、請求項14に記載の発明によれば、内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度を上回って回転電機の増速駆動が解除された後、内燃機関の回転速度が第三の所定回転速度以下に低下した状態において、内燃機関の回転加速度の絶対値が所定値未満の状態が所定の時間継続したとき、回転電機が再度増速駆動されるようにしたので、内燃機関が急加減速を行っている間には電磁クラッチの結合を行わず、内燃機関の回転が安定した状態でのみ電磁クラッチの結合を行うので、電磁クラッチの機械的損傷を防止し、寿命の延長が図れるものである。
【0060】
さらに、請求項15に記載の発明によれば、請求項14の発明において、内燃機関の回転加速度の絶対値の所定値が、電気負荷量と、バッテリの残存容量と、内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されるようにしたので、必要以上に電磁クラッチの再結合の禁止をせず、電気負荷の必要性に応じて最適制御を行うことができ、乗員が快適性を損なうことを防止できるものである。
【0061】
さらにまた、請求項16に記載の発明によれば、回転電機を再度増速駆動するとき、回転電機を電動機の機能に切り替え、回転電機の回転速度を、プーリ比と遊星歯車機構の増速比とを含めた内燃機関の回転速度とほぼ同期する目標回転速度に駆動した状態において、増速駆動状態に移行するようにしたので、電磁クラッチの再結合時における機械的損傷を最小限に押さえることができると共に、内燃機関の回転変化に伴う衝撃を抑制することができるものである。
【0062】
また、請求項17に記載の発明によれば、請求項16に記載の発明における目標回転速度が、プーリ比と遊星歯車機構の増速比とを含めた内燃機関の回転速度に対して30%以内の回転速度差に制御されるようにしたので、請求項16に記載の効果を損なわない範囲において、短時間に回転電機の再増速駆動が可能になるもので、回転速度差の限定が小であれば制御に時間がかかり、大であれば効果が減少するものである。
【0063】
さらに、請求項18に記載の発明によれば、回転電機を再増速駆動するとき、遊星歯車機構を介して駆動される補機類、および、回転電機の電気負荷の一部を遮断した後に増速駆動に移行し、増速駆動に移行した後、遮断した補機類と電気負荷とを所定の順序で戻すようにしたので、電磁クラッチの再結合時における機械的損傷を最小限に押さえることができると共に、内燃機関の回転変化に伴う走行時の衝撃を抑制することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による車両用伝動制御装置のシステム構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による車両用伝動制御装置の車両用伝動装置の構成例を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による車両用伝動制御装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1による車両用伝動制御装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1に使用する発電機の発電モードを説明する説明図である。
【図6】従来の補機類駆動装置の断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関、2 トルクコンバータ、3 A/T、4 変速伝動装置、
5 回転電機、5a 回転センサ、6 補機、7 スタータ、
8 電力変換器、9 高圧バッテリ、10 DC/DCコンバータ、
11 バッテリ、12 オイルポンプ、13 油圧制御部、
14 回転電機用プーリ、15 クランクプーリ、16 補機用プーリ、
17 動力伝達手段、18 サンギヤ、19 プラネタリギヤ、
20 インターナルギヤ、21 電磁クラッチ、22 一方向クラッチ、
23 キャリヤ、24 クランク軸、27 外周ブラケット、
29 エンドブラケット、33 緩衝材、
35〜39 ベアリング、46 取付プレート、
60 A/T用ECU、70 回転電機用ECU、
80 内燃機関用ECU、90 統合ECU。

Claims (18)

  1. 内燃機関に搭載され、電動機および発電機として機能する回転電機、前記内燃機関のクランク軸に装着され、動力伝達手段により前記回転電機を駆動するクランクプーリ、前記クランクプーリに結合されたサンギヤと前記クランク軸に結合されたキャリヤに支持されたプラネタリギヤと電磁クラッチにより拘束状態と非拘束状態とに制御されるインターナルギヤとからなる遊星歯車機構、前記回転電機と前記電磁クラッチとを制御する制御手段を備え、前記制御手段が、前記内燃機関を始動するときには前記電磁クラッチをオンにして前記遊星歯車機構を減速機構として機能させ、前記回転電機を電動機として前記内燃機関を駆動し、前記内燃機関の始動後において、前記内燃機関が所定の回転速度以下の状態であり、前記回転電機から電力供給されるバッテリの残存容量が所定レベル以下、または、電気負荷が高負荷状態にあるとき、前記電磁クラッチのオンを継続して前記遊星歯車機構を増速機構として機能させ、発電機としての前記回転電機を増速駆動することを特徴とする車両用伝動制御装置。
  2. 内燃機関に搭載され、車載バッテリの充電と電気負荷に対する給電とを行う回転電機、前記内燃機関のクランク軸に装着され、動力伝達手段により前記回転電機を駆動するクランクプーリ、前記クランクプーリに結合されたサンギヤと前記クランク軸に結合されたキャリヤに支持されたプラネタリギヤと電磁クラッチにより拘束状態と非拘束状態とに制御されるインターナルギヤとからなる遊星歯車機構、前記電磁クラッチを制御する制御手段を備え、前記制御手段が、前記内燃機関の回転速度が所定値以下であり、前記バッテリの残存容量が所定レベル以下、または、前記電気負荷が高負荷状態にあるとき、前記電磁クラッチをオンにして前記遊星歯車機構を増速機構として機能させ、前記回転電機を増速駆動することを特徴とする車両用伝動制御装置。
  3. 前記内燃機関にオイルポンプなど補機類が結合される補機軸が設けられており、前記電磁クラッチがオンしたとき、前記クランクプーリが前記回転電機と前記補機軸とを増速駆動すると共に、前記内燃機関の停止時において、前記電磁クラッチがオフしたときには前記回転電機から前記補機軸が駆動されることを特徴とする請求項1に記載の車両用伝動制御装置。
  4. 前記回転電機による発電モードが、インバータから位相制御された補償電流が供給されるインバータ発電モードと、界磁電流の制御により目標電圧を出力する通常発電モードとを有しており、前記回転電機が増速駆動されるときには通常発電モードにて発電することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用伝動制御装置。
  5. 前記電気負荷の高負荷状態が前記内燃機関始動後の所定の時間のみ継続され、高負荷状態の継続期間において、前記回転電機が増速駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用伝動制御装置。
  6. 前記高負荷状態が継続する所定の時間が、前記内燃機関を始動するまでの停止時間、および、始動時における冷却水温度により設定されることを特徴とする請求項5に記載の車両用伝動制御装置。
  7. 前記回転電機が増速駆動されている間において、前記内燃機関が増速駆動に対応した回転速度とトルクとに制御されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の車両用伝動制御装置。
  8. 車両の変速手段が非駆動の状態でアクセル操作がなく、車速がゼロであることを検知したとき、前記内燃機関の回転速度が第一の所定回転速度以下に制御されることを特徴とする請求項7に記載の車両用伝動制御装置。
  9. 前記第一の所定回転速度が、前記電気負荷の量と、前記バッテリの残存容量と、前記内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度とにより設定されることを特徴とする請求項8に記載の車両用伝動制御装置。
  10. 車両の変速手段が駆動状態で前記内燃機関の回転速度が加速状態にあり、車速が所定値以上であるとき、前記内燃機関の回転速度が第二の所定回転速度に達したことを検知して前記回転電機の増速駆動を解除することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の車両用伝動制御装置。
  11. 前記第二の所定回転速度が、前記電気負荷の量と、前記バッテリの残存容量と、前記内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されることを特徴とする請求項10に記載の車両用伝動制御装置。
  12. 前記内燃機関の回転速度が前記第二の所定回転速度を上回って前記回転電機の増速駆動が解除された後、前記内燃機関の回転速度が第三の所定回転速度以下に低下したとき、前記回転電機が再度増速駆動されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の車両用伝動制御装置。
  13. 前記第三の所定回転速度が、前記電気負荷の量と、前記バッテリの残存容量と、前記内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されることを特徴とする請求項12に記載の車両用伝動制御装置。
  14. 前記内燃機関の回転速度が前記第二の所定回転速度を上回って前記回転電機の増速駆動が解除された後、前記内燃機関の回転速度が前記第三の所定回転速度以下に低下した状態において、前記内燃機関の回転加速度の絶対値が所定値未満の状態が所定の時間継続したとき、前記回転電機が再度増速駆動されることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の車両用伝動制御装置。
  15. 前記内燃機関の回転加速度の絶対値の所定値が、前記電気負荷の量と、前記バッテリの残存容量と、前記内燃機関の冷却水温度と、車両の車室内温度と、車速と、交通渋滞情報とのいずれか、または、複数の信号により設定されることを特徴とする請求項14に記載の車両用伝動制御装置。
  16. 前記回転電機を再度増速駆動するとき、前記回転電機を電動機の機能に切り替え、前記回転電機の回転速度を、プーリ比と前記遊星歯車機構の増速比とを含めた前記内燃機関の回転速度とほぼ同期する目標回転速度に駆動した状態において、増速駆動状態に移行することを特徴とする請求項12〜請求項15のいずれか一項に記載の車両用伝動制御装置。
  17. 前記目標回転速度が、前記プーリ比と前記遊星歯車機構の増速比とを含めた前記内燃機関の回転速度に対して30%以内の回転速度差に制御されることを特徴とする請求項16に記載の車両用伝動制御装置。
  18. 前記回転電機を再度増速駆動するとき、前記遊星歯車機構を介して駆動される補機類、および、前記回転電機の電気負荷の一部を遮断した後に増速駆動に移行し、増速駆動に移行した後、遮断した補機類と電気負荷とを所定の順序で戻すように制御することを特徴とする請求項12〜請求項17のいずれか一項に記載の車両用伝動制御装置。
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