JP2003097402A - 車両用伝動装置 - Google Patents

車両用伝動装置

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JP2003097402A JP2001296273A JP2001296273A JP2003097402A JP 2003097402 A JP2003097402 A JP 2003097402A JP 2001296273 A JP2001296273 A JP 2001296273A JP 2001296273 A JP2001296273 A JP 2001296273A JP 2003097402 A JP2003097402 A JP 2003097402A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向クラッチが結合する時の衝撃トルクを
小さくすることができる車両用伝動装置を提供する。 【解決手段】 電動機/発電機としての回転電機4と、
回転電機切換制御手段70と、回転電機用プーリ14
と、補機用プーリ16と、クランクシャフト24に対し
て相対回転および一体回転するクランクプーリ15と、
クランクプーリ15と連結されたサンギヤ18と、サン
ギヤ18の外周を自転および公転するプラネタリーギヤ
19と、プラネタリーギヤ19を支持し、かつクランク
シャフト24に連結されたキャリア23と、プラネタリ
ーギヤ19と噛み合うインターナルギヤ20と、インタ
ーナルギヤ20を拘束状態および非拘束状態に切り換え
る電磁クラッチ21と、電磁クラッチ切換制御手段70
と、インターナルギヤ20とキャリア23との間に設け
られた一方向クラッチ22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用伝動装置
に関し、特に回転電機によるエンジンの始動時とエンジ
ンによる補機駆動時において、それぞれ適切な変速比が
得られる車両用伝動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平2−264153号公報
には、始動電動機の回転軸に設けられたプーリと、エン
ジンのクランク軸に遊星歯車機構を介して連結されたク
ランクプーリとをベルトで連結して相互に駆動力の伝達
を行い、かつ、キャリアとサンギヤ間に設けられた一方
向クラッチと、インターナルギヤを係止・開放するラチ
ェット機構とそれを付勢するアクチュエータにより、始
動時と発電時とで変速比を変化させる技術が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
の車両用伝動装置においては、始動時、始動電動機の回
転動力が、始動電動機のプーリ、ベルト、クランクプー
リに伝達され、次に、クランクプーリから遊星歯車機構
を介してクランクシャフトに減速して伝達されてエンジ
ンが始動される。
【0004】この時、クランクプーリに連結されたサン
ギヤはクランクシャフトに連結したキャリアに対して回
転速度が高く、相対回転しているが、エンジン始動後
は、ラチェット機構に係止されていたインターナルギヤ
が開放され、かつ、始動電動機が発電機に切り換えられ
るので、クランクプーリに連結されたサンギヤは回転速
度が下がり、逆にクランクシャフトに連結されたキャリ
アは回転速度が上昇し、そしてキャリアの回転速度がサ
ンギヤの回転速度を上回ろうとした時点でキャリアとサ
ンギヤ間に設けられた一方向クラッチが結合し、一体に
回転する。
【0005】このキャリアとサンギヤが一方向クラッチ
で結合する時に、キャリアとサンギヤの相対回転速度が
大きい為に結合時の衝撃トルクも大きく、一方向クラッ
チの寿命に著しい悪影響をもたらすという問題があっ
た。
【0006】また、インターナルギヤをラチェット機構
で係止する場合には、何らかの原因によりインターナル
ギヤに過大なトルクが加わった場合の衝撃を吸収あるい
は逃がす部分がなく、ギヤ部が破損するという問題があ
った。
【0007】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたものであって、エンジン始動後、一方
向クラッチが結合する時の衝撃トルクを小さくすること
ができ、さらに、インターナルギヤ係止時にインターナ
ルギヤに過大なトルクが加わった場合でも衝撃を逃がす
作用が働いてギヤ部が破損することがない車両用伝動装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用伝
動装置は、電動機および発電機として動作する回転電機
と、回転電機を電動機および発電機に切り換える回転電
機切換制御手段と、回転電機の回転軸に取り付けられた
回転電機用プーリと、補機の回転軸に連結されて補機に
動力を伝達する補機用プーリと、エンジンのクランクシ
ャフトに対して相対回転および一体回転可能に切り換え
られて動力を入出力可能に伝達するクランクプーリと、
回転電機用プーリ、補機用プーリ、およびクランクプー
リと相互に連結し、回転動力を伝達する動力伝達手段
と、クランクプーリと連結され、かつベアリングを介し
て回転自在に支持されたサンギヤと、サンギヤの外周を
ベアリングを介して自転および公転可能に支持されたプ
ラネタリーギヤと、プラネタリーギヤを自転および公転
可能に支持し、かつクランクシャフトに連結されたキャ
リアと、内周側でプラネタリーギヤと噛み合うインター
ナルギヤと、インターナルギヤを拘束状態および非拘束
状態に切り換える電磁クラッチと、電磁クラッチをオン
/オフする電磁クラッチ切換制御手段と、インターナル
ギヤとキャリアとの間に設けられた一方向クラッチとを
備えている。
【0009】また、インターナルギヤと一方向クラッチ
との間に設けられた弾性部材を有し一方向クラッチ結合
時の衝撃トルクを緩和する周方向緩衝器をさらに備えて
いる。
【0010】また、クランクプーリ、サンギヤ、プラネ
タリーギヤ、キャリア、インターナルギヤ、一方向クラ
ッチおよび周方向緩衝器が一体に組み立てられてなるア
センブリーを備え、キャリアの軸線上にキャリアを貫通
するように設けられ、キャリアをクランクシャフトに締
結することにより、アセンブリーをエンジンに固定する
ボルトをさらに備えている。
【0011】また、電磁クラッチは、インターナルギヤ
に嵌合する外周ブラケットに連結するアマチュアを、通
電されることにより吸引して、インターナルギヤを拘束
状態とし、アマチュアには、アマチュアを吸引と反対方
向である外周ブラケット側に付勢して、インターナルギ
ヤを非拘束状態とする弾性体が設けられ、外周ブラケッ
トとアマチュアとの間に緩衝材が設けられている。
【0012】また、エンジン停止状態から回転電機でエ
ンジンを始動するさい、回転電機から回転電機用プー
リ、動力伝達手段およびクランクプーリを介して伝達さ
れた回転動力は、クランクプーリとクランクシャフトと
の間に設けられた減速機構によって減速されて伝達され
る。
【0013】また、エンジンの運転時に、クランクプー
リは、クランクシャフトに対して変速比1にてエンジン
側から駆動される。
【0014】また、エンジンの運転時に、回転電機およ
び補機は、クランクプーリ、動力伝動手段、回転電機用
プーリあるいは補機用プーリを介してエンジンにて駆動
され、回転電機は、発電機として動作する。
【0015】また、エンジンの停止時に、回転電機にて
補機を駆動するさい、回転電機からクランクプーリに伝
達された動力は、一方向クラッチが非結合状態となるこ
とにより、クランクプーリからクランクシャフトに伝達
されない。
【0016】また、エンジンの回転負荷が大きい場合に
エンジンを始動するスタータをさらに備えている。
【0017】さらに、スタータは、エンジンが所定時間
連続して停止していた後の最初のエンジンの始動、ある
いはエンジンの冷却水が所定値以下の時のエンジンの始
動に対して動作する。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
車両用伝動装置を含むエンジンの周辺機器のシステム構
成図である。図1において、1は、エンジン、2は、ロ
ックアップ機構付のトルクコンバータ、3は、オートマ
チックトランスミッション(以下A/Tと略す)、4
は、回転センサ4aが装着され電動機および発電機とし
て動作する回転電機としての電動発電機である。
【0019】5は、始動時に電動発電機用プーリ(回転
電機用プーリ)14、ベルト(動力伝達手段)17、ク
ランクプーリ15を介して伝達された電動発電機4の回
転動力を減速してクランクシャフト24に伝えてエンジ
ン1を始動し、一方、エンジン1の始動後はエンジン1
の回転動力を等速でクランクプーリ15に伝える変速伝
動装置である。そして、伝達されたエンジン1の回転動
力は、クランクプーリ15、ベルト17、補機用プーリ
16あるいは電動発電機用プーリ14を介して、それぞ
れ補機6、電動発電機4を駆動する。
【0020】7は、従来と同じように配設されたスター
タであり、本発明においては、所定時間エンジン1の停
止が連続して続いた後の最初のエンジン1の始動、ある
いはエンジン冷却水が所定値以下の時のエンジン1の始
動の時のみに使用される。スタータ7の動作指令に関し
ては、エンジン冷却水および連続エンジン停止時間を検
知する図示しない検知手段が設けられ、その出力に基づ
いてスタータ7が動作する。
【0021】8は、エンジン1の始動時、高圧バッテリ
9の直流電力を三相交流電力に変換して電動発電機4に
給電し、電動発電機4を電動機として駆動制御し、一
方、エンジン始動後は、エンジン1の回転動力で発電機
として駆動される電動発電機4が発電した交流電力を直
流電力に変換して高圧バッテリ9に充電するインバータ
である。
【0022】10は、12Vバッテリ11と高圧バッテ
リ9の間の電力を電圧変換してやり取りする為のDC/
DCコンバータである。
【0023】12は、エンジン1の停止時に、機械式オ
イルポンプの替わりにトルクコンバータ2の油圧あるい
はA/Tを駆動制御する油圧を供給する電動オイルポン
プであり、13は、供給された油圧を必要部位に分配す
る油圧制御部である。
【0024】50は、エンジンを最適に制御するための
エンジン用ECU、60は、電動オイルポンプ12およ
び油圧制御部13を制御するA/T用ECU、70は、
回転センサ4aからの回転位置情報と、高圧バッテリ9
の温度、充放電電流量情報に基づいて充電状態(SOC
=State of charge)を検出し、インバータ8を制御す
る電動発電機用ECU(切換制御手段)、80はエンジ
ン用ECU、A/T用ECU、電動発電機用ECUを統
合制御するECUである。
【0025】次に、変速電動装置5の詳細な構造につい
て説明する。図2は本実施の形態の伝動装置の側面断面
図である。図3は図2のA−A線に沿う矢視断面図であ
る。図2および図3において、クランクプーリ15の中
心孔は、略円筒状のサンギヤ18のシャフト部18bに
挿嵌され、クランクプーリ15の内側端面は、サンギヤ
18のシャフト部18bに嵌合されたベアリング36の
内輪の一端面に当接し、クランクプーリ15の外側端面
はサンギヤ18のネジ部18cにネジ嵌合したナット2
6によって軸方向に締め付け固定されている。このよう
な構成により、クランクプーリ15、サンギヤ18、ベ
アリング36の内輪およびナット26は一体的に回転す
る。
【0026】尚、サンギヤ18のシャフト部18bのベ
アリング36が嵌合された側と反対側の端部には、ベア
リング38の内輪が嵌合されており、かつ、ベアリング
36、38の各外輪はそれぞれキャリア23の内周面に
嵌合支承されている。
【0027】プラネタリーギヤ19は、ベアリング19
cを介してキャリア23に嵌合固定されたシャフト19
bに自転可能に支承されており、かつ、サンギヤ18の
シャフト部18bとキャリア23の内周面に嵌合された
ベアリング36、38を介して、サンギヤ18の外周を
シャフト部18bと同軸的に公転可能に支持されてい
る。
【0028】キャリア23は、一端に設けられた円筒部
23aとクランクシャフト24の結合シャフト部24a
とが挿嵌され、キー35で円周方向に固定され、ボルト
40でクランクシャフト24に軸方向に固定されてお
り、キャリア23はクランクシャフト24に一体に固定
され、キャリア23とクランクシャフト24は相互に回
転動力を伝達することができる。
【0029】キャリア23の他端であるクランクプーリ
15側の外周面にはベアリング37の内輪が嵌合され、
その外輪には外周ブラケット27が嵌合されている。こ
の外周ブラケット27の内周面には、まず、インターナ
ルギヤ20が挿嵌され、さらに緩衝器ブラケット250
が挿嵌され、次に、ピン28が緩衝器ブラケット250
の端面および外周ブラケット27の内周面とインターナ
ルギヤ20の外周面の間に圧入されて、これら緩衝器ブ
ラケット250、外周ブラケット27、インターナルギ
ヤ20が一体に固定されている。
【0030】図3に示されるように、緩衝器ブラケット
250には、断面円弧状のポケット250aが全周にわ
たって等間隔に複数設けられており、このポケット25
0a内の中央には緩衝器プレート251から軸方向に立
設する軸方向突起251aが挿入されている。そして、
ポケット250a内において、軸方向突起251aの周
方向両側には、例えばゴムで作製された弾性部材として
の緩衝材252が圧縮して収納されている。ポケット2
50aを設けた緩衝器ブラケット250、軸方向突起2
51aを備えた緩衝器プレート251、緩衝材252に
よって、周方向緩衝器25が構成されている。
【0031】緩衝器プレート251の円筒部251bの
内周面とキャリア23の外周面には一方向クラッチ22
が接続されている。すなわち、一方向クラッチ22の外
輪22aは緩衝器プレートの円筒部251bの内周に嵌
合され、内輪22bはキャリア23の外周面に圧入され
ている。一方向クラッチ22は、外輪22aと内輪22
bとの間に、ローラ22cおよびリティナ22dを有し
一方向にのみ回転力を伝達する。
【0032】尚、一方向クラッチ22は、図3におい
て、内輪22bに対して外輪22aが相対的に時計回り
方向に回転した場合に結合状態となり、逆に、反時計回
りに回転する場合は非結合状態(すなわち空回り状態)
になる。
【0033】エンドプレート29は、止め輪30によっ
て軸方向に規制されると共に、緩衝器プレート251を
軸方向に押して緩衝材252の軸方向の逃げを防止して
いる。さらに、エンドプレート29の内周面はベアリン
グ39の外輪に圧入され、外周面は外周ブラケット27
の内周面に嵌合されており、ベアリング39、エンドプ
レート29を介して外周ブラケット27をキャリア23
に対して回転可能に支承している。
【0034】電磁クラッチ21の励磁回路部は、フィー
ルドコア21aに界磁コイル21cが巻回され、磁路を
形成するための外周コア21bがフィールドコア21a
の外周に圧嵌固定された構造になっており、取付プレー
ト41を介して取付ブラケット42に固定されている。
【0035】フィールドコア21aの取付プレート41
の反対側端面に、わずかなギャップを介して対峙してい
るアマチュア21dは、弾性体としての板バネ31の外
周端にリベット32で固定され、一方、該板バネ31の
内周端は外周ブラケット27のフランジ部27aとリベ
ット33で固定されている。板バネ31は、アマチュア
21dをフィールドコア21aから離れる方向に付勢し
ている。
【0036】電磁クラッチ21がオンすると、アマチュ
ア21dはフィールドコア21aに吸引される。一方、
電磁クラッチ21がオフすると、アマチュア21dは板
バネ31の弾性力でフランジ部27a側に引き戻され
る。アマチュア21dとフランジ部27aの間には、例
えばゴムで作製された緩衝材34が設けられている。緩
衝材34は、電磁クラッチ21がオフしたとき、アマチ
ュア21dが板バネ31の弾性力でフランジ部27a側
に引き戻されることにより発生する、アマチュア21d
とフランジ部27aの衝突音を防止する。
【0037】尚、先に説明した電動発電機用ECU70
は、インバータ8を介して電動発電機4を電動機および
発電機に切り換える回転電機切換制御手段としての動作
をするとともに、上述の電磁クラッチ21をオン/オフ
制御してインターナルギヤ20を拘束状態(係止状態す
なわち回転不可能状態)および非拘束状態(開放状態す
なわち回転可能状態)に切り換える電磁クラッチ切換制
御手段としての動作をする。
【0038】次に、本実施の形態の車両用伝動装置の動
作について説明する。まず、エコラン動作を開始する条
件が成立すると、エンジン用ECU50は、エンジン1
の各気筒への燃料の噴射を停止させる信号を出力し、エ
ンジンを停止させる。ここで、エコラン動作を開始する
条件としては、車速がゼロで、かつ、シフトレバーのレ
ンジがR(後進)にないこと、さらに、アクセルペダル
の踏み込み量がゼロであることなどが一例として考えら
れる。
【0039】エコラン動作にてエンジンを停止した場合
には、電動発電機4を電動機として動作させ、電動発電
機用プーリ14、ベルト17、補機用プーリ16を介し
て、補機6が負荷に応じた回転速度とトルクで最適に駆
動される。この時の変速伝動装置5の電磁クラッチ21
はオフされており、アマチュア21dは非拘束状態とな
っている。尚、この場合の補機6としては、車両停止時
でも使用が必要とされるA/Cコンプレッサーやパワー
ステアリング用オイルポンプなどが当てはまる。
【0040】図1の電動発電機用プーリ14の主面側か
ら見て、時計回り方向に電動発電機4が回転するなら
ば、ベルト17で連結されたクランクプーリ15も時計
回りに回転し、さらにクランクプーリ15と一体に固定
されたサンギヤ18も時計回りに回転する。一方、サン
ギヤ18と噛み合っているプラネタリーギヤ19は反時
計回りに自転するが、停止しているエンジン1のクラン
クシャフト24に一体に連結されているキャリア23は
停止したままでサンギヤ18の周りを公転しないので、
非拘束状態にあるアマチュア21dに連結している外周
ブラケット27に嵌合固定されているインターナルギヤ
20は反時計回りに回転する。
【0041】この場合、キャリア23に嵌合している一
方向クラッチ22の内輪22bに対して、緩衝器プレー
ト251、緩衝材252、緩衝器ブラケット250を介
して外周ブラケット27に連結されている一方向クラッ
チの外輪22aは反時計回りに相対回転するので、一方
向クラッチ22は非結合状態となり空回りする。
【0042】すなわち、エンジン停止時に電磁クラッチ
21をオフし、電動発電機4を電動機として作動させて
も、その回転動力はベルト17を介して補機6にのみ伝
達され、クランクプーリ15、変速伝動装置5は空回り
してクランクシャフト24には電動発電機4の回転動力
は伝達されない。
【0043】次に、エコラン動作によるエンジン停止状
態から、電動発電機4によってエンジン1を再始動させ
る場合の動作について説明する。エンジン再始動条件が
成立すると、まず、変速伝動装置5の電磁クラッチ21
がオンされ、次に電動発電機4が電動機として時計回り
に回転し、電動発電機用プーリ14、ベルト17を介し
てクランクプーリ15に回転動力が伝達される。
【0044】そして、電磁クラッチ21がオンしている
為、アマチュア21dがフィールドコア21aに吸着さ
れて拘束されるので、板バネ31、外周ブラケット27
を介してインターナルギヤ20が拘束され、その結果、
クランクプーリ15に伝達された回転動力は、サンギヤ
18、プラネタリーギヤ19、キャリア23を介して減
速されてクランクシャフト24に伝達され、エンジンが
始動される。尚、この時、インターナルギヤ20は拘束
されており、キャリア23は時計回りに回転するので、
一方向クラッチ22は非結合状態となり空回りしてい
る。
【0045】このような電動発電機4によるエンジン1
の再始動においては、電動発電機4の回転動力は、ま
ず、電動発電機用プーリ14とクランクプーリ15のプ
ーリ比で減速され、さらに変速伝動装置5によりさらに
減速されるので、比較的小型な電動発電機4であっても
エンジン始動に必要な大きなトルクを発生させることが
できる。
【0046】エンジン始動後、エンジン1の回転速度が
所定回転速度に達したことを検知して電磁クラッチ21
がオフされると、アマチュア21dが非拘束となるので
インターナルギヤ20も非拘束状態となり、サンギヤ1
8とキャリア23はそれぞれ独立した回転が可能とな
り、相互に動力を伝達することは無い。
【0047】しかしながら、本発明においては、インタ
ーナルギヤ20とキャリア23の間に、周方向緩衝器2
5を介して一方向クラッチ22を設けているので、電磁
クラッチ21がオフされた直後は、キャリア23の回転
速度は、連結しているクランクシャフト24の回転速度
と同じであり、一方、サンギヤ18はキャリア23の回
転速度の減速比倍で回転しているので、インターナルギ
ヤ20はキャリア23に対して反時計回りに相対回転す
ることになり、一方向クラッチ22は非結合状態にな
る。
【0048】そして、サンギヤ18の回転はキャリア2
3とは独立した状態で減速し続け、逆に、キャリア23
の回転速度がサンギヤ18の回転速度を上回った時点
で、キャリア23に対してインターナルギヤ20が時計
回りに相対回転しはじめる。このとき、一方向クラッチ
22は結合し、インターナルギヤ20とキャリア23が
一体に結合するので、プラネタリーギヤ19およびサン
ギヤ18も一体に固定されて、その結果、クランクシャ
フト24とサンギヤ18、クランクプーリ15は1:1
の等速で回転することになる。そして、電動発電機4は
発電機として動作するように切り換えられる。
【0049】その後もエンジン1の回転動力は、変速伝
動装置5の変速比が1の状態で、クランクシャフト24
からキャリア23、プラネタリーギヤ19、サンギヤ1
8の経路と、キャリア23、一方向クラッチ22、周方
向緩衝器25、インターナルギヤ20、プラネタリーギ
ヤ19、サンギヤ18の経路の2経路に分散されて伝達
され、サンギヤ18、クランクプーリ15、ベルト1
7、補機用プーリ16あるいは電動発電機用プーリ14
を介して補機6あるいは電動発電機4(この場合は発電
機として動作している)を駆動する。
【0050】但し、エンジン1の回転速度がアップダウ
ンされた場合、あるいはエンジン1の気筒内の燃料爆発
に伴いエンジン回転速度変動が発生している場合には、
サンギヤ18(あるいはクランクプーリ15)の回転速
度よりクランクシャフト24の回転速度が上回ろうとし
た場合(すなわち、エンジン1の回転速度が上昇してい
る場合)に一方向クラッチ22は結合し、変速伝動装置
5の変速比は1となるが、サンギヤ18の回転速度より
もクランクシャフト24の回転速度が下回った場合(す
なわち、エンジン1の回転速度が減速した場合)には一
方向クラッチ22が非結合状態となり、サンギヤ18は
キャリア23とは独立した状態で回転し、再びサンギヤ
18の回転速度よりもクランクシャフト24の回転速度
が上回ろうとした場合に一方向クラッチ22が結合して
変速伝動装置5の変速比が1となる。
【0051】以上のように、エンジン1の回転速度にア
ップダウンの変動が生じている場合には、その変動毎に
一方向クラッチ22の非結合状態と結合状態との繰り返
しが継続され、かつ、結合毎に衝撃的なトルクが一方向
クラッチ22に作用する可能性が考えられる。このよう
な場合には、一方向クラッチ22の寿命が著しく低下す
ることが懸念される。
【0052】これに対して本発明は、インターナルギヤ
20とキャリア23との間に周方向緩衝器25を介して
一方向クラッチ22を設けたので、従来技術として引用
した特開平2−264153号公報に示されている、キ
ャリア23とサンギヤ18の間に一方向クラッチ22を
設けた場合や、別案で考えられるインターナルギヤ20
とサンギヤ18の間に一方向クラッチ22を設けた場合
に比べ、一方向クラッチに加わる結合時の衝撃トルクを
大幅に低減でき、一方向クラッチの寿命を著しく向上さ
せることができる。
【0053】以下に、この理由を詳しく述べる。例え
ば、サンギヤ18、インターナルギヤ20の歯数をそれ
ぞれa,b(但し、b>a)とし、サンギヤ18に対する
キャリア23の相対回転速度をNs-cとした場合、サン
ギヤ18とインターナルギヤ20、キャリア23とイン
ターナルギヤ20との相対回転速度をそれぞれNs-i,
Nc-iとすると、次のように表わせる。
【0054】
【数1】
【0055】すなわち、キャリア23とインターナルギ
ヤ20の間に一方向クラッチを設けた場合には、サンギ
ヤ18とキャリア23の間に一方向クラッチを設けた場
合に比べ、a/b倍の小さな相対回転速度で結合し、同
じく、サンギヤ18とインターナルギヤ20の間に設け
た場合に比べ、a/(a+b)倍の小さな相対回転速度
で結合するので、一方向クラッチに加わる結合時の衝撃
トルクを大幅に低減できる。
【0056】一例として、サンギヤの歯数aを41個、
インターナルギヤの歯数bを79個とした場合には、そ
れぞれ、a/b=0.52、a/(a+b)=0.34
となり、本願のように、キャリア23とインターナルギ
ヤ20の間に一方向クラッチを設けた方が、一方向クラ
ッチの寿命向上に非常に有利であることがわかる。
【0057】加えて、本発明は、一方向クラッチとイン
ターナルギヤの間に周方向緩衝器25を設けているの
で、一方向クラッチ結合時の衝撃トルクをさらに緩和す
ることができるという効果がある。
【0058】
【発明の効果】この発明に係る車両用伝動装置は、電動
機および発電機として動作する回転電機と、回転電機を
電動機および発電機に切り換える回転電機切換制御手段
と、回転電機の回転軸に取り付けられた回転電機用プー
リと、補機の回転軸に連結されて補機に動力を伝達する
補機用プーリと、エンジンのクランクシャフトに対して
相対回転および一体回転可能に切り換えられて動力を入
出力可能に伝達するクランクプーリと、回転電機用プー
リ、補機用プーリ、およびクランクプーリと相互に連結
し、回転動力を伝達する動力伝達手段と、クランクプー
リと連結され、かつベアリングを介して回転自在に支持
されたサンギヤと、サンギヤの外周をベアリングを介し
て自転および公転可能に支持されたプラネタリーギヤ
と、プラネタリーギヤを自転および公転可能に支持し、
かつクランクシャフトに連結されたキャリアと、内周側
でプラネタリーギヤと噛み合うインターナルギヤと、イ
ンターナルギヤを拘束状態および非拘束状態に切り換え
る電磁クラッチと、電磁クラッチをオン/オフする電磁
クラッチ切換制御手段と、インターナルギヤとキャリア
との間に設けられた一方向クラッチとを備えている。そ
のため、一方向クラッチをインターナルギヤとキャリア
との間に配設したので、キャリアとサンギヤとの間に設
けた場合や、インターナルギヤとサンギヤとの間に設け
た場合に比べ、一方向クラッチに加わる結合時の衝撃ト
ルクを大幅に低減することができ、一方向クラッチの寿
命を著しく向上させる効果がある。また、インターナル
ギヤを拘束する手段として電磁クラッチを用いたので、
インターナルギヤに何らかの過大な衝撃トルクが加わっ
たときには、電磁クラッチの吸着面が滑り、ギヤが破損
するという不具合を回避できる効果がある。さらに、電
磁クラッチの界磁コイルに供給する界磁電流値を調節す
ることにより、滑りの許容限界を任意に設定できるとい
う効果がある。
【0059】また、インターナルギヤと一方向クラッチ
との間に設けられた弾性部材を有し一方向クラッチ結合
時の衝撃トルクを緩和する周方向緩衝器をさらに備えて
いる。一方向クラッチとインターナルギヤとの間に周方
向緩衝器を設けたので、一方向クラッチ結合時の衝撃ト
ルクをさらに緩和することができ、一方向クラッチの寿
命を向上させる効果がある。
【0060】また、クランクプーリ、サンギヤ、プラネ
タリーギヤ、キャリア、インターナルギヤ、一方向クラ
ッチおよび周方向緩衝器が一体に組み立てられてなるア
センブリーを備え、キャリアの軸線上にキャリアを貫通
するように設けられ、キャリアをクランクシャフトに締
結することにより、アセンブリーをエンジンに固定する
ボルトをさらに備えている。そのため、従来のクランク
プーリをクランクシャフトにボルトにて締付けて固定す
る方法と略同様に、組立て調整済みのアセンブリーのキ
ャリアを最後にボルトでクランクシャフトに締付け固定
して完成させるので、エンジンに組み付けるときの工数
が大幅に省ける効果がある。
【0061】また、電磁クラッチは、インターナルギヤ
に嵌合する外周ブラケットに連結するアマチュアを、通
電されることにより吸引して、インターナルギヤを拘束
状態とし、アマチュアには、アマチュアを吸引と反対方
向である外周ブラケット側に付勢して、インターナルギ
ヤを非拘束状態とする弾性体が設けられ、外周ブラケッ
トとアマチュアとの間に緩衝材が設けられている。その
ため、電磁クラッチがオンからオフとなった時に、弾性
体の弾性力でアマチュアが外周ブラケット側に引き戻さ
れるが、その時にアマチュアが外周ブラケットに衝突し
て発音するのを防止する効果がある。
【0062】また、エンジン停止状態から回転電機でエ
ンジンを始動するさい、回転電機から回転電機用プー
リ、動力伝達手段およびクランクプーリを介して伝達さ
れた回転動力は、クランクプーリとクランクシャフトと
の間に設けられた減速機構によって減速されて伝達され
る。そのため、回転電機用プーリとクランクプーリのプ
ーリ比による減速と、クランクプーリとクランクシャフ
ト間に設けられた減速機構としての遊星歯車装置による
減速を組み合わせることによって回転電機のトルクを大
幅に増幅することができ、回転電機の小型化やインバー
タ容量の低減が可能となり、小型、軽量、低コスト化を
実現できる効果がある。
【0063】また、エンジンの運転時に、クランクプー
リは、クランクシャフトに対して変速比1にてエンジン
側から駆動される。エンジン始動後、逆にエンジンから
の回転動力が増速されてクランクプーリに出力される
と、クランクプーリ、ベルト、回転電機用プーリあるい
は補機用プーリを介して回転電機あるいは補機が許容回
転速度以上で過回転されるという問題があるが、エンジ
ン始動後はクランクシャフトとクランクプーリ間の変速
比を1にすることにより、回転電機あるいは補機を適正
な回転速度範囲で作動させることができるという効果が
ある。
【0064】また、エンジンの運転時に、回転電機およ
び補機は、クランクプーリ、動力伝動手段、回転電機用
プーリあるいは補機用プーリを介してエンジンにて駆動
され、回転電機は、発電機として動作する。そのため、
回転電機でエンジンを始動した後、同じ回転電機を発電
機として動作させることにより、一台で電動機と発電機
の二役をこなすことができ、省スペースと軽量化を図る
ことができる効果がある。
【0065】また、エンジンの停止時に、回転電機にて
補機を駆動するさい、回転電機からクランクプーリに伝
達された動力は、一方向クラッチが非結合状態となるこ
とにより、クランクプーリからクランクシャフトに伝達
されない。エンジンが停止しているので、回転電機の回
転動力がクランクプーリからクランクシャフトに伝達さ
れるとエンジンが大きな負荷となってしまうが、補機の
みに回転動力が伝わり、クランクシャフトには伝わらな
いようにすることによって、回転電機の負荷を軽減する
ことができ、省エネと共に、回転電機の小型化、インバ
ータ容量の低減、しいては低コスト化を実現できる効果
がある。
【0066】また、エンジンの回転負荷が大きい場合に
エンジンを始動するスタータをさらに備えている。その
ため、低温時の最初の始動のようなエンジン始動時の回
転負荷が大きい場合にも回転電機によるエンジンの始動
を可能にするためには、大型の回転電機と電流容量の大
きなインバータが必要になり大幅なコストアップになる
という問題と、低温時には大きな回転動力をベルトスリ
ップ無くベルト伝達することが困難という問題があった
が、温度を検知して回転電機によるベルト始動が困難で
あることを判断した場合には、別途備えた従来のスター
タによってエンジンを始動させるように構成したので上
記のような問題が解消できるという効果がある。
【0067】さらに、スタータは、エンジンが所定時間
連続して停止していた後の最初のエンジンの始動、ある
いはエンジンの冷却水が所定値以下の時のエンジンの始
動に対して動作する。エンジン冷却水および連続エンジ
ン停止時間を検知することにより、スタータ使用の判断
を簡便に判定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の車両用伝動装置を含むエンジンの
周辺機器のシステム構成図である。
【図2】 本実施の形態の伝動装置の側面断面図であ
る。
【図3】 図2のA−A線に沿う矢視断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン、1a エンジンブラケット、2 トルク
コンバータ(トルコン)、3 A/T(オートマチック
トランスミッション)、4 電動発電機(回転電機)、
4a 回転センサ、5 変速伝動装置、6 補機、7
スタータ、8インバータ、9 高圧バッテリ、10 D
C/DCコンバータ、11 12Vバッテリ、12 電
動オイルポンプ、13 油圧制御部、14 電動発電機
用プーリ(回転電機用プーリ)、15 クランクプー
リ、16 補機用プーリ、17ベルト、18 サンギ
ヤ、18a サンギヤ部、18b シャフト部、18c
ネジ部、18d 中心貫通孔、19 プラネタリーギ
ヤ、19a プラネタリーギヤ部、19b シャフト
部、19c ベアリング、20 インターナルギヤ、2
1 電磁クラッチ、21a フィールドコア、21b
外周コア、21c 界磁コイル、21d アマチュア、
22 一方向クラッチ、22a 外輪、22b内輪、2
2c ローラ、22d リティナ、23 キャリア、2
4 クランクシャフト、24a 結合シャフト部、24
b ネジ部、25 周方向緩衝器、250 緩衝器ブラ
ケット、250a ポケット、251 緩衝器プレー
ト、251a 軸方向突起、251b 円筒部、252
緩衝材(弾性部材)、26 ナット、27 外周ブラ
ケット、27a フランジ部、28 ピン、29 エン
ドプレート、30 止め輪、31 板バネ(弾性体)、
32 リベット、33 リベット、34 緩衝材、35
キー、36 ベアリング、37 ベアリング、38
ベアリング、39 ベアリング、40 ボルト、41
取付プレート、42取付ブラケット、43 ボルト、4
4 カバー、50 エンジン用ECU、60 A/T用
ECU、70 電動発電機用ECU(回転電機切換制御
手段、電磁クラッチ切換制御手段)、80 ECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 11/08 F02N 11/08 V F16D 41/07 F16D 41/07 Z F16H 1/28 F16H 1/28 H02K 7/10 H02K 7/10 C D Fターム(参考) 3J027 FA37 FB01 GA01 GC13 GC22 GD03 GD09 GD12 GE03 5H607 AA04 BB01 BB02 BB05 CC03 CC09 DD03 EE04 EE33 FF11 FF22 FF24 GG02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機および発電機として動作する回転
    電機と、 前記回転電機を電動機および発電機に切り換える回転電
    機切換制御手段と、 前記回転電機の回転軸に取り付けられた回転電機用プー
    リと、 補機の回転軸に連結されて補機に動力を伝達する補機用
    プーリと、 エンジンのクランクシャフトに対して相対回転および一
    体回転可能に切り換えられて動力を入出力可能に伝達す
    るクランクプーリと、 前記回転電機用プーリ、前記補機用プーリ、および前記
    クランクプーリと相互に連結し、回転動力を伝達する動
    力伝達手段と、 前記クランクプーリと連結され、かつベアリングを介し
    て回転自在に支持されたサンギヤと、 前記サンギヤの外周をベアリングを介して自転および公
    転可能に支持されたプラネタリーギヤと、 前記プラネタリーギヤを自転および公転可能に支持し、
    かつ前記クランクシャフトに連結されたキャリアと、 内周側で前記プラネタリーギヤと噛み合うインターナル
    ギヤと、 前記インターナルギヤを拘束状態および非拘束状態に切
    り換える電磁クラッチと、 前記電磁クラッチをオン/オフする電磁クラッチ切換制
    御手段と、 前記インターナルギヤと前記キャリアとの間に設けられ
    た一方向クラッチとを備えたことを特徴とする車両用伝
    動装置。
  2. 【請求項2】 前記インターナルギヤと前記一方向クラ
    ッチとの間に設けられた弾性部材を有し該一方向クラッ
    チ結合時の衝撃トルクを緩和する周方向緩衝器をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用伝動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記クランクプーリ、前記サンギヤ、前
    記プラネタリーギヤ、前記キャリア、前記インターナル
    ギヤ、前記一方向クラッチおよび前記周方向緩衝器が一
    体に組み立てられてなるアセンブリーを備え、 前記キャリアの軸線上に該キャリアを貫通するように設
    けられ、該キャリアを前記クランクシャフトに締結する
    ことにより、前記アセンブリーを前記エンジンに固定す
    るボルトをさらに備えたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の車両用伝動装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁クラッチは、前記インターナル
    ギヤに嵌合する外周ブラケットに連結するアマチュア
    を、通電されることにより吸引して、該インターナルギ
    ヤを拘束状態とし、前記アマチュアには、該アマチュア
    を前記吸引と反対方向である前記外周ブラケット側に付
    勢して、前記インターナルギヤを非拘束状態とする弾性
    体が設けられ、前記外周ブラケットと前記アマチュアと
    の間に緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の車両用伝動装置。
  5. 【請求項5】 エンジン停止状態から前記回転電機で前
    記エンジンを始動するさい、前記回転電機から前記回転
    電機用プーリ、前記動力伝達手段および前記クランクプ
    ーリを介して伝達された回転動力は、前記クランクプー
    リと前記クランクシャフトとの間に設けられた減速機構
    によって減速されて伝達されることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載の車両用伝動装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジンの運転時に、前記クランク
    プーリは、前記クランクシャフトに対して変速比1にて
    前記エンジン側から駆動されることを特徴とする請求項
    5に記載の車両用伝動装置。
  7. 【請求項7】 前記エンジンの運転時に、前記回転電機
    および前記補機は、前記クランクプーリ、前記動力伝動
    手段、前記回転電機用プーリあるいは前記補機用プーリ
    を介して前記エンジンにて駆動され、前記回転電機は、
    発電機として動作することを特徴とする請求項6に記載
    の車両用伝動装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジンの停止時に、前記回転電機
    にて前記補機を駆動するさい、前記回転電機から前記ク
    ランクプーリに伝達された動力は、前記一方向クラッチ
    が非結合状態となることにより、前記クランクプーリか
    ら前記クランクシャフトに伝達されないことを特徴とす
    る請求項7に記載の車両用伝動装置。
  9. 【請求項9】 前記エンジンの回転負荷が大きい場合に
    前記エンジンを始動するスタータをさらに備えたことを
    特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の車両用伝
    動装置。
  10. 【請求項10】 前記スタータは、前記エンジンが所定
    時間連続して停止していた後の最初の該エンジンの始
    動、あるいは前記エンジンの冷却水が所定値以下の時の
    該エンジンの始動に対して動作することを特徴とする請
    求項9に記載の車両用伝動装置。
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