JP2008280010A - 車両のシートベルト装置 - Google Patents
車両のシートベルト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008280010A JP2008280010A JP2007128370A JP2007128370A JP2008280010A JP 2008280010 A JP2008280010 A JP 2008280010A JP 2007128370 A JP2007128370 A JP 2007128370A JP 2007128370 A JP2007128370 A JP 2007128370A JP 2008280010 A JP2008280010 A JP 2008280010A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- webbing
- tension
- contact
- clutch
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
- B60R2022/468—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by clutching means between actuator and belt reel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
【解決手段】車両のシートベルト装置10は、電動モータ31を一方回転することによりクラッチパウル65を接位置P1に移動させて伝達機構44に係止させ、電動モータ31を他方回転することによりクラッチパウル65を断位置P2に移動させてストッパ部材74に当接させるものである。車両のシートベルト装置10は、クラッチパウル65がストッパ部材74に当接する際に、クラッチパウル65およびストッパ部材74の当接音を低減する作動音低減手段76を備える。
【選択図】図7
Description
このシートベルト巻取装置は、ウエビングリールに伝達機構を介してモータが連結され、モータおよびウエビングリールを断接状態に切り換え可能なクラッチ部材が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、モータを他方に回転(他方回転)することでクラッチ部材を断状態に切り換え、モータの回転がウエビングリールに伝わらないようにすることができる。
このため、ストッパ部材にクラッチ部材を当接させたときに当接音が発生し、発生した当接音が乗員に不快感を与えることが考えられる。
よって、係止力が強いときには、モータを高トルクで駆動させてクラッチ部材の切換力を大きくし(すなわち、通常の切換力)、クラッチ部材を伝達機構から離す必要がある。
そこで、請求項5において、ウエビング張力判断部、モータ制御部およびモータ駆動部を備えた。そして、クラッチ部材を接位置から断位置に切り換える際に、ウエビングに作用しているウエビング張力に応じてモータによるクラッチ部材の切換力を調整できるようにした。
これにより、ストッパ部材にクラッチ部材を当接させた際に、乗員が不快感を感じる当接音の発生を抑えることができるという利点がある。
なお、車室内の暗騒音(環境音)が低く保たれる条件としては、例えば、自動車が低速走行している場合が考えられる。
クラッチ部材およびストッパ部材を点接触させることにより、当接面積を小さく抑えることができる。
これにより、ストッパ部材にクラッチ部材を当接させた際に、乗員が不快感を感じる当接音の発生を抑えることができるという利点がある。
ストッパ部材をギヤハウジング内に立設させることにより、ストッパ部材のうち、クラッチ部材が当接する部位をギヤハウジングから離すことができる。
これにより、当接音をギヤハウジングの外部に伝え難くすることができ、乗員が不快感を感じる当接音の発生を抑えることができるという利点がある。
これにより、ストッパ部材にクラッチ部材を当接させた際に、乗員が不快感を感じる当接音の発生を抑えることができるという利点がある。
よって、ウエビング張力が低張力の状態において、クラッチ部材の切換力を、通常の切換力に比して小さく調整することができる。
これにより、ストッパ部材にクラッチ部材を当接させた際に、乗員が不快感を感じる当接音の発生を一層良好に抑えることができるという利点がある。
これにより、クラッチ部材を接位置から断位置に確実に切り換えることができる。
したがって、クラッチ部材の切換力を、通常の切換力(大きな切換力)に調整してクラッチ部材を接位置から断位置に迅速に切り換えた場合でも、発生した当接音で乗員が不快感を感じないという利点がある。
なお、車室内の暗騒音(環境音)が高くなる条件としては、例えば、自動車が比較的高速走行している場合が考えられる。
図1は本発明に係る車両のシートベルト装置(第1実施の形態)を示す斜視図である。
車両のシートベルト装置10は、車体11に設けられた巻取装置14と、巻取装置14に巻回されたウエビング16と、ウエビング16に挿通されたタングプレート23と、タングプレート23に係合するバックル24と、ウエビング16の巻き取りを調整する巻取切換手段20とを備える。
タングプレート23は、ウエビング16に移動自在に挿通され、バックル24に着脱自在に係合する部材である。
バックル24のロック解除ボタン24aを押圧することにより、前記係合部とタングプレート23とのロックを解除する。
巻取装置14は、ピラー12(図1参照)に取り付けるフレーム41を備え、フレーム41内にウエビングリール15が回転自在に設けられ、フレーム41の外部にモータ駆動機構35が設けられ、モータ駆動機構35の外側にばね駆動部34が設けられている。
ウエビングリール15にウエビング16の一端部16aが取り付けられ、フレーム41の引出開口41aからフレーム41の外部に引き出される。
ギヤハウジング39は、内外側のケース42,43で構成されている。内側ケース(フレーム41側のケース)42に電動モータ31が取り付けられている。
第4中間ギヤ52はファイナルギヤ53に噛み合うように配置されている。
軸受63,64は、キャリア57を支持するものである。
レバースプリング72は、先端部72aがクラッチパウル65の嵌合孔66に嵌合されている。
クラッチパウル65、ストッパ部材74および作動音低減手段76については図6〜図7で詳しく説明する。
巻取ばね84は、ウエビングリール15を反時計回り方向に回転するようにウエビングリール15の連結軸15aに連結されている。
さらに、巻取ばね84は、タングプレート23をバックル24から外した状態において、ウエビング16を引き込むものである。
モータ駆動機構35は、電動モータ31の駆動軸31aを矢印Aの如く一方回転することにより、駆動ギヤ47および第1〜第4の中間ギヤ48,49,51,52が矢印の如く回転して、ファイナルギヤ53が矢印Bの如く回転するとともに、サンギヤ62が矢印Cの如く回転する。
レバースプリング72の先端部72aが、復帰スプリング69のばね力に抗してクラッチパウル65の係止爪67をラチェット61bに向けて付勢する。
よって、復帰スプリング69のばね力でクラッチパウル65の係止爪67をラチェット61bから離れる方向に移動する。
張力検出部26は、ウエビング16に作用しているウエビング張力Tを検出するものである。
具体的には、張力検出部26は、電動モータ31を駆動してウエビング16が巻き取られているときの駆動電流を検出し、検出した駆動電流をウエビング張力判断部27に伝えるものである。
一方、駆動電流が小さい場合、電動モータ31が低トルクでウエビング16を巻き取る。よって、ウエビング張力Tは小さく抑えられる。
すなわち、電動モータ31でウエビング16を巻き取るとき、駆動電流とウエビング張力Tとは比例関係が成立する。この関係に基づいて、張力検出部26は、検出した駆動電流に基づいてウエビング張力Tを求める。
さらに、モータ制御部28は、例えばウエビング張力検出部(図示せず)で検出したウエビング張力Tに基づいて電源33から電動モータ31に流す電流の大きさを調整する。
ところで、電動モータ31が矢印D方向(図3参照)に他方回転することで、レバースプリング72に駆動トルクが発生する。レバースプリング72の駆動トルクが、クラッチパウル65とラチェット61bとの係止力より大きいとき、クラッチパウル65がラチェット61bから離れる。
クラッチパウル65がラチェット61bに係合した状態に保たれることで、ウエビング16が電動モータ31で送り出される。
これにより、電動モータ31が高トルクで矢印D方向(図3参照)に他方回転して、クラッチパウル65をラチェット61bから離すことができる。
クラッチパウル65がラチェット61bから離れることで、電動モータ31およびウエビングリール15が断状態に保たれる。この状態において、巻取ばね84による巻取り力のみでウエビング張力Tが生じる。
これにより、電動モータ31が低トルクで矢印D方向(図3参照)に他方回転して、クラッチパウル65をラチェット61bから離す。
このように、ウエビング張力Tが小さいときに、電動モータ31に流す駆動電流を通常の駆動電流に比して小さくする(弱める)ことで、クラッチパウル65が必要以上に急回転してラチェット61bから離れることを防止できる。
これにより、クラッチパウル65を接位置から断位置に切り換えるとき、クラッチパウル65の切換力を好適に調整することができる。
図4は第1実施の形態に係るシートベルト装置のモータ駆動機構でウエビングを巻き取る例を説明する図である。
電動モータ31(図3参照)を一方回転することで、第3中間ギヤ51が矢印Gの如く回転する。
第3中間ギヤ51と一体に支持軸71が矢印Gの如く回転することで、レバースプリング72が矢印Hの如くスイング移動する。
クラッチパウル65がパウルピン68を軸にして矢印Iの如く接位置までスイング移動して、係止爪67がラチェット61bに係止する。
係止爪67がラチェット61bに係止することで、インターナルギヤ61が時計回り方向に回転することを阻止する。
インターナルギヤ61は時計回り方向への回転が抑えられているので、プラネタリギヤ58…が矢印の如く自転しながら矢印Jの如く公転する。
キャリア57と一体にウエビングリール15(図2参照)が反時計回り方向に回転してウエビングリール15にウエビング16が巻き取られる。
すなわち、緊急性に対応させる場合は、電動モータ31に大きな駆動電流を流す。電動モータ31が高トルクでウエビング16を巻き取る方法が採用されている。
高トルクでウエビング16を巻き取る場合は、車室内の暗騒音(環境音)が比較的高い状態に保たれている。
低トルクでウエビング16を巻き取る場合は、車室内の暗騒音が比較的低い状態に保たれている。
電動モータ31(図3参照)を他方回転することで、第3中間ギヤ51が矢印Kの如く回転する。
第3中間ギヤ51と一体に支持軸71が矢印Kの如く回転することで、レバースプリング72が矢印Lの如くスイング移動する。
クラッチパウル65がパウルピン68を軸にして矢印Mの如く断位置までスイング移動して、係止爪67がラチェット61bから離れる。
クラッチパウル65の係止爪67がラチェット61bから離れることで、インターナルギヤ61が回転可能な状態になる。
係止爪67がラチェット61bから離れた後、電動モータ31を停止する。
この際に、連結軸15aが反時計回り方向に回転することで、キャリア57(図2参照)が反時計回り方向に回転し、プラネタリギヤ58…が矢印Nの如く公転する。
これにより、電動モータ31の抵抗を受けずに、巻取ばね84のばね力でウエビング16を巻き取ることができる。
すなわち、ウエビング張力Tが大きいとき、電動モータ31が高トルクで矢印D方向(図3参照)に他方回転して、クラッチパウル65をラチェット61bから離す。
このように、ウエビング張力Tが小さいときに、電動モータ31に流す駆動電流を通常の駆動電流に比して小さくする(弱める)ことで、クラッチパウル65が必要以上に急回転してラチェット61bから離れることを防止する。
クラッチパウル65は、基部86に形成された貫通孔87と、先端部88に形成された係止爪67と、貫通孔87および係止爪67との間に形成された嵌合孔66と、嵌合孔66と貫通孔87との間に形成された係止孔91と、底面92に断面略湾曲状(図8も参照)に形成された凸型湾曲部93とを有する。
復帰スプリング69から突出したパウルピン68が取付孔96に固定されている。取付孔96は内側ケース42に形成された孔である。
クラッチパウル65は、パウルピン68を介して矢印I方向および矢印M方向に揺動自在に内側ケース42に設けられている。
一方、クラッチパウル65を矢印M方向に揺動することで、電動モータ31およびウエビングリール15を断状態に保つ断位置P2まで移動させることが可能である。
復帰スプリング69は、パウルピン68を軸にしてクラッチパウル65を矢印M方向(断位置P2方向)に付勢するばね部材である。
レバースプリング72は、図3に示す基端部72bが第3中間ギヤ51の支持軸71に取り付けられている。
先端部72aが嵌合孔66の上面66aに当接し、先端部72aで上面66aを矢印Hの如く押圧する。
先端部72aが嵌合孔66の下面66bに当接し、先端部72aで下面66bを矢印Lの如く押圧する。
このストッパ部材74は、底面92のパウル稜線部94に対して略直交するように延びた断面略山形の隆起部である。
ストッパ部材74は、断面略山形の隆起部に形成されることで、パウル稜線部94に対して略直交するように延びたストッパ稜線部98を備える。
作動音低減手段76は、クラッチパウル65の凸型湾曲部93およびストッパ部材74で構成されている。
クラッチパウル65の凸型湾曲部93は、パウル稜線部94を備えている。
一方、ストッパ部材74は、ストッパ稜線部98を備えている。
作動音低減手段76は、クラッチパウル65が断位置P2(図6参照)まで揺動したとき、パウル稜線部94およびストッパ稜線部98を略直交した状態で当接させることが可能である。
パウル稜線部94およびストッパ稜線部98を点接触させることにより、当接面積を小さく抑えることができる。
これにより、作動音低減手段76は、クラッチパウル65がストッパ部材74に当接する際に、クラッチパウル65およびストッパ部材74の当接音を低減することができる。
図9は第1実施の形態に係るシートベルト装置で電動モータによる巻取り状態から巻取ばねによる巻取り状態に切り換える例を説明するフローチャートである。
ここで、電動モータ31による巻取り状態から巻取ばね84による巻取り状態に切り換える場合、車室内の暗騒音(環境音)を考慮して、電動モータ31の駆動トルクを調整することが好ましい。
すなわち、電動モータ31が高トルクでウエビング16を巻き取っている場合には、電動モータ31に通常電流(大きな電流)を流して巻取りを切り換えるように制御することが好ましい。
この制御方法を以下に説明する。
検出した駆動電流に基づいてウエビング16のウエビング張力Tを求める。
ST2;ウエビング張力Tがしきい値Sを超えているか否かをウエビング張力判断部27で判断する。ウエビング張力Tがしきい値Sを超えていると判断した場合、高張力の信号をモータ制御部28に伝える。
モータ駆動部32から高トルクの駆動信号を電動モータ31に伝える(すなわち、大きな電流を電動モータ31に流す)ことで、電動モータ31が矢印D(図3参照)方向に高トルクで駆動する。
電動モータ31を高トルクで駆動させることで、ウエビング16の巻取り状態を電動モータ31から巻取ばね84に切り換えることができる。
モータ駆動部32から低トルクの駆動信号を電動モータ31に伝える(すなわち、小さな電流を電動モータ31に流す)ことで、電動モータ31が矢印D(図3参照)方向に高張力の場合と比較して低トルクで駆動する。
電動モータ31を低トルクで駆動させることで、ウエビング16の巻取り状態を電動モータ31から巻取ばね84に切り換えることができる。
図10(a),(b)は第1実施の形態に係るシートベルト装置のレバースプリングをクラッチパウルの下面に強く当接する例を説明する図である。
(a)において、電動モータ31(図3参照)が高トルクで駆動することで、第3中間ギヤ51が矢印Kの如く回転する。
第3中間ギヤ51と一体に支持軸71が矢印Kの如く回転することで、レバースプリング72が矢印Lの如く速くスイング移動する。
よって、レバースプリング72の先端部72aが、嵌合孔66の下面66bに強く当接する。
先端部72aで下面66bを押圧する切換力と、図10(a)に示す復帰スプリング69のばね力とがクラッチパウル65に作用する。
よって、クラッチパウル65を通常の切換力(すなわち、大きな切換力)で矢印M方向に押し下げる。これにより、図10(a)に示すクラッチパウル65の係止爪67が、ラチェット61bから離れる。
パウル稜線部94をストッパ稜線部98に略直交させた状態で当接するので、パウル稜線部94およびストッパ稜線部98は点接触する。
これにより、クラッチパウル65がストッパ部材74に強く当接する際に、クラッチパウル65およびストッパ部材74の当接音を低減することができる。
しかし、電動モータ31を高トルクで駆動させる条件は、電動モータ31に大きな駆動電流が流れていること、すなわち、大きなウエビング張力Tが発生していることである。
よって、パウル稜線部94がストッパ稜線部98に強く当接して比較的大きな当接音が発生しても、発生した当接音を暗騒音(環境音)に紛れ込ませることができる。
これにより、発生した当接音が乗員に不快感を与えることを防ぐことができる。
クラッチパウル65の係止爪67がラチェット61bから離れる。
このように、電動モータ31(図3参照)を高トルクで駆動させることで、クラッチパウル65の切換力を、通常の切換力(大きな切換力)に調整し、係止爪67をラチェット61bから離すことができる。
これにより、自動車の走行状態に対応させて、電動モータ31による巻取り状態から、巻取ばね84による巻取り状態に切り換えることができる。
図10(a)において、電動モータ31(図3参照)が低トルクで駆動することで、第3中間ギヤ51が矢印Kの如く回転する。
第3中間ギヤ51と一体に支持軸71が矢印Kの如く回転することで、レバースプリング72が矢印Lの如くスイング移動する。
よって、レバースプリング72の先端部72aが、嵌合孔66の下面66bに弱く当接する。
先端部72aで下面66bを押圧する切換力と、図10(a)に示す復帰スプリング69のばね力とがクラッチパウル65に作用する。
よって、クラッチパウル65を、通常の切換力に比して小さな切換力で矢印M方向に押し下げる。これにより、図10(a)に示すクラッチパウル65の係止爪67が、ラチェット61bから離れる。
パウル稜線部94をストッパ稜線部98に略直交させた状態で当接するので、パウル稜線部94およびストッパ稜線部98は点接触する。
よって、クラッチパウル65がストッパ部材74に弱く当接する際に、クラッチパウル65およびストッパ部材74の当接音を低減することができる。
また、低トルクでクラッチパウル65を移動させて、パウル稜線部94をストッパ稜線部98に弱く当接させることで、クラッチパウル65およびストッパ部材74の当接音を十分に低減することができる。
これにより、発生した当接音が乗員に不快感を与えることを防ぐことができる。
このように、電動モータ31(図3参照)を低トルクで駆動することで、クラッチパウル65の切換力を、通常の切換力に比して小さく調整し、係止爪67をラチェット61bから離すことができる。
これにより、自動車の走行状態に対応させて、電動モータ31による巻取り状態から、巻取ばね84による巻取り状態に切り換えることができる。
図12は本発明に係る車両のシートベルト装置(第2実施の形態)のクラッチ手段を示す斜視図、図13は第2実施の形態に係るシートベルト装置のクラッチ手段を示す分解斜視図である。
車両のシートベルト装置110は、作動音低減手段76に代えて作動音低減手段112を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態のシートベルト装置10と同じである。
ストッパ部材113は、内側ケース42の壁部42bに基端部113aを取り付けることで、壁部42bに立設されたピン状の部材である。
ストッパ部材113の部位113bをギヤハウジング39から離した状態でギヤハウジング39内に収容した理由は後述する。
当接時の当接音をより一層低減させることができるからである。
なお、音が響かない金属としては、一例として、縒り線(ワイヤ)部材、表面が網状に形成された部材や、表面にスポンジ状の孔が形成された部材が該当する。
これにより、クラッチパウル65をストッパ部材113で断位置P2に確実に位置決めすることができる。
ここで、前述したように、ストッパ部材113は、ギヤハウジング39から離した状態でギヤハウジング39内に収容されている。
よって、凹部115がストッパ部材113に当接したとき、当接音の振動をギヤハウジング39に伝えないようにして、当接音をギヤハウジング39の外部に伝え難くできる。
これにより、凹部115およびストッパ部材113の当接音を低減させることができる。
加えて、第2実施の形態の車両のシートベルト装置110によれば、第1実施の形態のシートベルト装置10と同様の効果を得ることができる。
図14は本発明に係る車両のシートベルト装置(第3実施の形態)の作動音低減手段を示す斜視図である。
車両のシートベルト装置120は、作動音低減手段76に代えて作動音低減手段122を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態のシートベルト装置10と同じである。
ストッパ部材123は、内側ケース42のうち、クラッチパウル65の底面125に対向する面42aに設けられ、クラッチパウル65を断位置P2(図6参照)に位置決めする部位である。
ストッパ部材123は、音が響かない金属、樹脂、硬質ゴムなどの緩衝材から選択して形成されるが、樹脂や硬質ゴムを選択することが好ましい。
当接時の当接音をより一層低減させることができるからである。
底面125を隆起部123bの頂部123cに当接することで、クラッチパウル65を断位置P2(図6参照)に確実に位置決めすることができる。
加えて、第3実施の形態の車両のシートベルト装置120によれば、第1実施の形態のシートベルト装置10と同様の効果を得ることができる。
図15(a)は本発明に係る車両のシートベルト装置(第4実施の形態)の作動音低減手段を示す斜視図、図15(b)は第4実施の形態に係るシートベルト装置の作動音低減手段を示す斜視図である。
なお、図15(b)は作動音低減手段132の理解を容易にするためにパウルピン68からクラッチパウル65を除去した状態として示す。
作動音低減手段132は、内側ケース42の壁部42bに回転自在に設けられたパウルピン68と、パウルピン68に設けられたストッパ部材133と、ストッパ部材133を案内するガイド溝135とを備える。
パウルピン68にはクラッチパウル65が回転不能に固定されている。
先端部133bはガイド溝135に移動自在に差し込まれている。
ストッパ部材133は、音が響かない金属、樹脂や硬質ゴムなどの材料から選択して形成されるが、樹脂や硬質ゴムを選択することが好ましい。
よって、クラッチパウル65がパウルピン68を軸にして接位置P1〜断位置P2間で揺動する際に、先端部133bがガイド溝135に沿って移動する。
そして、ガイド溝135の下端部135aに先端部133bが当接することで、クラッチパウル65を断位置P2に確実に位置決めすることができる。
加えて、第4実施の形態の車両のシートベルト装置130によれば、第1実施の形態のシートベルト装置10と同様の効果を得ることができる。
他の切換方法として、ウエビング張力Tに対応させて、電動モータ31によるクラッチパウル65の切換力を連続的に調整させても同様の効果が得られる。
他の方法として、電動モータ31の駆動電流に加えて電動モータ31の駆動時間を検出し、これらの検出値からウエビング張力Tを求めることも可能である。
また、回転角センサでウエビング16を初期から巻き取った量を検出し、この検出値からウエビング張力Tを求めることも可能である。
さらには、上記方法を、総合してウエビング張力Tを求めることも可能である。
他の条件としては、温度や電圧を検出して駆動電流の大きさを調整することや、ギヤ・温度・電圧のバラツキを予め考慮して駆動電流の大きさを調整することも可能である。
加えて、これらの条件を総合して駆動電流を求めることも可能である。
Claims (5)
- ウエビングを巻回したウエビングリールと、
前記ウエビングリールに伝達機構を介して連結されたモータと、
前記モータおよび前記ウエビングリールを接状態に保つ接位置、前記モータおよび前記ウエビングリールを断状態に保つ断位置に移動可能なクラッチ部材と、
前記クラッチ部材を前記接位置、前記断位置の一方に位置決めするストッパ部材と、を備え、
前記モータを一方回転することにより前記クラッチ部材を前記接位置に移動させて前記伝達機構に係止させ、
前記モータを他方回転することにより前記クラッチ部材を前記断位置に移動させて前記ストッパ部材に当接させる車両のシートベルト装置であって、
前記クラッチ部材が前記ストッパ部材に当接する際に、前記クラッチ部材および前記ストッパ部材の当接音を低減する作動音低減手段を備えたことを特徴とする車両のシートベルト装置。 - 前記作動音低減手段は、前記クラッチ部材および前記ストッパ部材が点接触するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両のシートベルト装置。
- 前記作動音低減手段は、前記ストッパ部材がピン状に形成され、前記伝達機構を収容するギヤハウジング内に立設されたものであることを特徴とする請求項2記載の車両のシートベルト装置。
- 前記作動音低減手段は、前記ストッパ部材が緩衝材で形成され、前記伝達機構を収容するギヤハウジングに設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両のシートベルト装置。
- 前記ウエビングに作用しているウエビング張力を求める張力検出部と、
前記張力検出部で求めた前記ウエビング張力がしきい値を超えているか否かを判断し、前記しきい値を超えているとき高張力と判断し、前記しきい値以下のとき低張力と判断するウエビング張力判断部と、
前記ウエビング張力判断部から伝えられた高張力の信号、低張力の信号に基づいて制御信号を出力するモータ制御部と、
前記モータ制御部から伝えられた信号に基づいて、前記モータを駆動する信号を出力するモータ駆動部と、を備え、
前記クラッチ部材を前記接位置から前記断位置に切り換える際に、前記ウエビングに作用しているウエビング張力に応じて前記モータによる前記クラッチ部材の切換力を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007128370A JP4845805B2 (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 車両のシートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007128370A JP4845805B2 (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 車両のシートベルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008280010A true JP2008280010A (ja) | 2008-11-20 |
JP4845805B2 JP4845805B2 (ja) | 2011-12-28 |
Family
ID=40141180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007128370A Active JP4845805B2 (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 車両のシートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4845805B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011161968A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 |
JP2013052828A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-03-21 | Honda Motor Co Ltd | シートベルト装置 |
JP2014019254A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Takata Corp | モータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 |
JP2014019255A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Takata Corp | モータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 |
CN113682261A (zh) * | 2021-09-23 | 2021-11-23 | 重庆光大产业有限公司 | 用于汽车后排座椅的分体式安全带卷收器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001028863A (ja) * | 1999-07-13 | 2001-01-30 | Asmo Co Ltd | モータ |
JP2003097402A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Mitsubishi Electric Corp | 車両用伝動装置 |
JP2005145086A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
-
2007
- 2007-05-14 JP JP2007128370A patent/JP4845805B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001028863A (ja) * | 1999-07-13 | 2001-01-30 | Asmo Co Ltd | モータ |
JP2003097402A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Mitsubishi Electric Corp | 車両用伝動装置 |
JP2005145086A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011161968A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 |
US8720809B2 (en) | 2010-02-05 | 2014-05-13 | Takata Corporation | Seat belt retractor and seat belt apparatus |
JP2013052828A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-03-21 | Honda Motor Co Ltd | シートベルト装置 |
JP2014019254A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Takata Corp | モータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 |
JP2014019255A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Takata Corp | モータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 |
CN113682261A (zh) * | 2021-09-23 | 2021-11-23 | 重庆光大产业有限公司 | 用于汽车后排座椅的分体式安全带卷收器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4845805B2 (ja) | 2011-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9598048B2 (en) | Webbing take-up device and seatbelt device | |
JP4772692B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP5576453B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2006282015A (ja) | シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両 | |
US20060237570A1 (en) | Seat belt retractor and seat belt device | |
JP2007001534A (ja) | シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両 | |
JP2006290285A (ja) | シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両 | |
JP4845805B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
US20060175453A1 (en) | Seat belt retractor | |
JP2006199116A (ja) | ウエビング巻取装置 | |
JP2007045189A (ja) | シートベルト装着補助装置 | |
JP5602253B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2011245895A (ja) | 可動バックル装置及びシートベルト装置 | |
JP5210745B2 (ja) | 車両のシートベルト装置およびその制御方法 | |
JP4847241B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP4859116B2 (ja) | バックル装置およびこれを用いたシートベルト装置 | |
JP2008024134A (ja) | シートベルト装置 | |
JP2007176343A (ja) | シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 | |
JP2006143154A (ja) | ウエビング巻取装置 | |
JP6093245B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP4265392B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2008296674A (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP2010100157A (ja) | シートベルト装置 | |
JP2007084021A (ja) | ウエビング巻取装置 | |
JP2014231346A (ja) | シートベルト装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111004 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111011 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4845805 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |