JP2004011378A - コンクリート片の飛散防止構造 - Google Patents

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Hiroani Moriya
守屋 裕兄
Yuji Yamamoto
山本 祐司
Koichi Nishiyama
西山 宏一
Masaaki Ohinata
大日向 正明
Tomoyuki Yamanochi
山ノ内 智之
Munehito Uratani
浦谷 宗人
Tomoaki Sugiyama
杉山 友章
Yasunari Seto
瀬濤 康成
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Osaka Bousui Construction Co Ltd
Okumura Corp
Daito Corp
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Abstract

【課題】自動車用道路の高架橋等において、車両が高欄に衝突して高欄が破壊しても、コンクリート片が高欄から飛散したり落下しないような構造を低コストで提供すること。
【解決手段】本発明にかかるコンクリート片の飛散防止構造の請求項1においては、鉄筋コンクリートからなる面構造(高欄2)の外側面に合成樹脂層3を形成することによって、コンクリート片が外側に飛散しないようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製の塀、例えば自動車用道路の高架橋部分における高欄に車両が衝突した場合に、前記塀が破壊されてコンクリート片が飛散することを防止するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車用道路の高架橋部分における高欄に車両が衝突した場合には、高欄が破壊してコンクリート片が飛散し、高架橋部分から落下することがあった。大きなコンクリート片が落下すると、高架橋の下方において大事故になる危険性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、高欄のコンクリートの厚さを増したり、鉄筋や鉄骨等を増強して強度を増して、通行車両が衝突しても破壊しない高欄とすることができるが、非常にコスト高になるので、事実上不可能であった。
【0004】
そこで、高欄が破壊しても、コンクリート片が高欄から飛散したり落下しないような構造を低コストで提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるコンクリート片の飛散防止構造の請求項1においては、鉄筋コンクリートからなる面構造の外側面に合成樹脂層を形成するという手段を講じた。
請求項2においては、請求項1に記載の合成樹脂層を、鉄筋コンクリートからなる面構造の外側面から天端面まで延設した。
請求項3においては、請求項2に記載の合成樹脂層を、鉄筋コンクリートからなる面構造の天端面から内側面の一部まで延設した。
請求項4においては、請求項1から3の何れか1つに記載の合成樹脂層の縁を、鉄筋コンクリートからなる面構造に設けた溝に埋め込んだ。
請求項5においては、請求項1から4の何れか1つに記載の合成樹脂層の外側面の天端面近傍を、他の部分より厚く形成した。
請求項6においては、請求項1から5の何れか1つに記載の合成樹脂層を、伸び率が300%以上の合成樹脂で形成した。
【0006】
【作用】
鉄筋コンクリートからなる面構造の内側面から車両が衝突すると、その衝突によって前記面構造は外側へ変形して膨らむ。その変形が限界を越えると破壊されて、多数のコンクリート片が発生し、これらのコンクリート片は外側へ飛散しようとする。
このとき、大きいコンクリート片には鉄筋が通っているので、外側へ飛散することなく若干外側へ移動するだけで、前記鉄筋によって周囲の面構造から分離することなく保持される。
一方、小さいコンクリート片は鉄筋で保持されないので、外側へ飛散しようとするが、外側面に形成された合成樹脂層で覆われているため飛散しない。
なお、天端面は、高欄や塀等の上面を示している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるコンクリート片の飛散防止構造を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1は、鉄筋コンクリートからなる面構造の一例としての、自動車用道路の高架橋部分における高欄の断面図である。
図1において、1は自動車用道路の高架橋部分の路面部分である。橋脚部分は省略した。
2は前記路面部分1の側面に形成された塀状の高欄である。3は高欄2の外側面に形成された合成樹脂層である。この合成樹脂層3は例えばウレアウレタン樹脂を吹き付けして形成することができる。
なお、前記合成樹脂層は、伸び率(JISK6251に準拠した試験)が300%以上の合成樹脂で形成するとよい。
また、前記合成樹脂層を形成する材料として、ウレアウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂の物性を表1に示した。
【表1】
Figure 2004011378
【0009】
発明者等は、図2に示したように、鉄筋コンクリート製の高欄21に、走行車両に模した鋼球22を衝突させる実験を行って高欄を破壊し、コンクリート片の飛散状況を観察した。
この実験では、鋼球22をワイヤー23で吊って内側へ引き上げてから放した。鋼球22が高欄21に衝突した結果、高欄21は図3に示したように外側に膨らんで破壊された。
図3の(a)は破壊された高欄21を内側から見た斜視図であり、内側が陥没するとともに外側に膨らんでいる状態と、大きなコンクリート片31が鉄筋32によって繋ぎ止められている状態とが示されている。
図3の(b)は前図(a)の高欄21を外側から見た斜視図であり、外側に膨らんでいるが、合成樹脂層3によって覆われたままであり合成樹脂層3には亀裂等は認められない。
前記合成樹脂層3を、伸び率が300%以上の合成樹脂で形成すると、図3の(b)のように、外側に大きく膨らんでも破損しにくいので合成樹脂層3には亀裂等の損傷が発生にくい。
従って、コンクリート片は外側へは飛散しないのである。
【0010】
図4の(a)は、図1と同様に、高欄2の外側面に合成樹脂層3が形成されている状態を示している。
図4の(b)は、高欄2の外側面に形成された合成樹脂層3が、高欄の天端面201まで延設されて強化された状態を示している。このように高欄の外側面だけでなく、天端面201まで合成樹脂層3を形成することによって、衝突による衝撃によって合成樹脂層3の縁部での亀裂の発生を抑制してコンクリート片の飛散をより確実に防止できる。
また、天端部分のコンクリート片が外側へ飛散することを防止できる。
【0011】
図4の(c)は、高欄2の外側面から天端面201まで形成された合成樹脂層3が、さらに、高欄の内側の一部202にまで延設されて強化された状態を示している。このように高欄の外側面から天端面201まででなく、内側面の一部202にまで合成樹脂層3を形成することによって、衝突による衝撃によって合成樹脂層3の縁部での亀裂の発生を抑制してコンクリート片の飛散をより確実に防止できる。
図4の(b)、(c)に示したように合成樹脂層を延設することによって、亀裂が発生したりして損傷しやすい合成樹脂層の縁部分を強化して、コンクリート片が外側へ飛散することを防止でき、また、天端部分のコンクリート片が外側へ飛散することを防止できるのである。
【0012】
図5の(a)は、高欄2の外側面に形成された合成樹脂層3の縁301を、高欄の外側面と天端面との境界近傍に形成された溝51に埋め込んで強化した状態を示している。このように合成樹脂層3の縁301を天端の縁の溝51に埋め込むことによって、衝突による衝撃によって合成樹脂層3の縁が高欄から剥がれることを防止し、亀裂の発生を抑制してコンクリート片の飛散をより確実に防止できる。
図5の(b)は、合成樹脂層3の縁302を延長して、高欄の内側面と天端面との境界近傍に形成された溝52に埋め込んで強化した状態を示している。このように合成樹脂層3の縁302を天端の縁の溝52に埋め込むことによって、衝突による衝撃によって合成樹脂層3の縁が高欄から剥がれることを防止し、亀裂の発生を抑制してコンクリート片の飛散をより確実に防止できる。
【0013】
図5の(c)は、合成樹脂層3の縁303をさらに延長して、高欄の内側に形成された溝53に埋め込んで強化した状態を示している。このように合成樹脂層3の縁303を内側面の溝53に埋め込むことによって、衝突による衝撃によって合成樹脂層3の縁が高欄から剥がれることを防止し、亀裂の発生を抑制してコンクリート片の飛散をより確実に防止できる。
図5の(a)、(b)、(c)のように、合成樹脂層の縁を溝に埋め込んで高欄から剥がれ難く強化することによって、変形を受けて破損しやすい縁の部分を補強するのである。従って、コンクリート片が高欄の外側に飛散することは防止されるのである。
【0014】
図5の(a)、(b)、(c)では、合成樹脂層の縁を強化するために溝に埋め込んだが、図6の(a)、(b)、(c)のように、合成樹脂層の外側面と天端面との境界近傍(角の部分)を厚くして強化してもよい。
即ち、図6の(a)においては、合成樹脂層3の縁601を厚く吹き付けすることによって厚い部分602を形成したものである。図6の(b)においては、合成樹脂層3の角の部分を厚く吹き付けすることによって厚い部分603を形成するとともに、天端面まで延設することによって強化したものである。図6の(c)においては、合成樹脂層3の角の部分を厚く吹き付けして厚い部分604を形成するとともに、高欄の内側まで延設することによって強化したものである。図6の(a)、(b)、(c)のように、合成樹脂層の外側面と天端面との境界近傍に厚い部分を形成して強化することによって、変形を受けて破損しやすい角の部分を補強するのである。従って、コンクリート片が高欄の外側に飛散することは防止されるのである。
【0015】
また、合成樹脂層の外側面と天端面との境界近傍を厚くするとともに、合成樹脂層の縁を溝に埋め込むと、さらに強化することができる。
【0016】
なお、本発明のコンクリート片の飛散防止構造は、高欄に限らず、立体駐車場のガードや外塀等の構造物や、種々の構造物に適用することもできる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、鉄筋コンクリートからなる面構造の外側面に合成樹脂層を形成したので、鉄筋コンクリートからなる面構造が内側からの衝撃によって外側への力を受けて破損しても、外側面は合成樹脂層によって覆われているので、外側へのコンクリート片の飛散は防止される。
また、種々の構造を用いて合成樹脂層を強化することによって、さらに外側へのコンクリート片の飛散は防止される。
また、合成樹脂層の伸び率を300%以上とすることによって、大きな変形を受けても破損することなく伸びるので、外側へのコンクリート片の飛散は防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンクリート片の飛散防止構造の実施の形態の側面断面図である。
【図2】本発明の高架を確認するための実験方法の説明図である。
【図3】種々の実施形態の側面断面図である。
【図4】図2による実験結果(破損した状態)の斜視図である。
【図5】さらに別の実施形態の側面断面図である。
【図6】さらに別の実施形態の側面断面図である。
【符号の説明】
2 高欄
3 合成樹脂層
201 天端面
202 内側面の一部
51、52、53 溝
602、603、604 厚い部分

Claims (6)

  1. 鉄筋コンクリートからなる面構造の外側面に合成樹脂層を形成したことを特徴とするコンクリート片の飛散防止構造。
  2. 請求項1に記載の合成樹脂層を、鉄筋コンクリートからなる面構造の外側面から天端面まで延設したことを特徴とするコンクリート片の飛散防止構造。
  3. 請求項2に記載の合成樹脂層を、
    鉄筋コンクリートからなる面構造の天端面から内側面の一部まで延設したことを特徴とするコンクリート片の飛散防止構造。
  4. 請求項1から3の何れか1つに記載の合成樹脂層の縁を、鉄筋コンクリートからなる面構造に設けた溝に埋め込んだことを特徴とするコンクリート片の飛散防止構造。
  5. 請求項1から4の何れか1つに記載の合成樹脂層の外側面の天端面近傍を、他の部分より厚く形成したことを特徴とするコンクリート片の飛散防止構造。
  6. 請求項1から5の何れか1つに記載の合成樹脂層を、伸び率が300%以上の合成樹脂で形成したことを特徴とするコンクリート片の飛散防止構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012207519A (ja) * 2011-03-16 2012-10-25 Shimizu Corp 補強材及び補強構造
JP2013159947A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Shimizu Corp 防護壁
JP2013159948A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Shimizu Corp 板状構造
JP2014047513A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Shimizu Corp 橋梁

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