JP2008297898A - 鉄道車両の転倒防止構造 - Google Patents

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正道 曽我部
Tadatomo Watanabe
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Abstract

【課題】地震等の際に、鉄道車両が転倒するのを防止することができる鉄道車両の転倒防止構造を提供する。
【解決手段】レール6,6の両側に、車両転倒防止用側壁10,11をレール6,6を挟むようにして設け、車両転倒防止用側壁10,11は、建築限界KGの外側500mm以内に位置しており、かつ、鉄道車両7の側面に対向して、レール6,6に沿って延在している。したがって、鉄道車両7が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両が車両転倒防止用側壁10,11に当接(衝突)して、この車両転倒防止用側壁10,11によって支持されてそれ以上の傾きが阻止される。したがって、鉄道車両7の転倒を未然に防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、地震等の際に、鉄道車両が転倒するのを防止する鉄道車両の転倒防止構造に関する。
車両(鉄道車両)が橋梁・高架橋上で地震力を受けた場合、その上を走行する車両は水平方向慣性力を受けて脱線する可能性がある。
そこで、地震時に車両の走行安全性を確保する方法の一つとして、特許文献1に記載のように、高架橋の固有振動数を高め、鉄道車両の水平方向の固有振動数と離す技術がある。
この技術は、互いに対向する位置にて立設された一対の柱状橋脚と該柱状橋脚の頂部に架け渡された梁とからラーメン構造を形成するとともに前記一対の柱状橋脚及び前記梁を含む面内空間に逆V字状をなすブレース材を配置し、該ブレース材の頂部近傍を所定のエネルギー吸収ダンパーを介して前記梁の中央近傍に接合し、両端を前記一対の柱状橋脚の中間高さ位置近傍にそれぞれ接合してなる鉄道用高架橋の下部構造であって、該鉄道用高架橋の橋軸直交方向の固有振動数が2Hz以上となるように構成したものである。
また、急曲線など、鉄道車両の走行性が悪くなることが予測される箇所には予め脱線防止レールなどが設置されている。
特開平11−323826号公報
しかし、上記のような従来技術においては、特に、高架橋等の高さの高い構造物では、構造物の水平方向の振動が大きく、かつ車両にとっても最も厳しい固有振動数で振動するため、脱線を防ぐことは困難である。
そして、脱線が起きた場合には、車両はレールによる水平方向の拘束を失い、高架橋等の構造物上を不安定な状態で走行することになり、場合によっては車両が転倒するに至ることもある。このような車両の転倒を防止する技術については現在のところ具体的なものがない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、地震等の際に、鉄道車両が転倒するのを防止することができる鉄道車両の転倒防止構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、鉄道車両の転倒防止構造であって、
鉄道車両7が走行するレール6,6の両側に、車両転倒防止用側壁10,11が前記レール6,6を挟むようにして設けられており、
前記車両転倒防止用側壁10,11は、建築限界KGの外側500mm以内に位置して
おり、かつ、鉄道車両7の側面に対向して、前記レール6,6に沿って延在しており、
前記車両転倒防止用側壁10,11の上面は鉄道車両7の重心位置より上方でかつ前記鉄道車両7の窓より下方に位置しており、
前記車両転倒防止用側壁10,11は、側壁部10a,11aと、この側壁部10a,11aの上端部に設けられ、該側壁部10a,11aより両側に突出している支持部10b,11bとで構成されていることを特徴とする。
ここで、建築限界とは、あらかじめ車両の安全な運行を確保するために空間上に設けられた限界であり、レールの周囲で、建造物などが存在してはならない範囲のことをいう。この建築限界についての基準はレールの位置が基準となる。
したがって、例えば図1および図2に示すような車両転倒防止用側壁10,11は、建
築限界すなわち軌道中心から2200mm(新幹線の場合)、または1900mm(在来線の場合)の位置より外側500mm以内に位置することになる。
請求項1に記載の発明によれば、車両転倒防止用側壁が、建築限界の外側500mm以内に位置しており、かつ、鉄道車両の側面に対向して、レールに沿って延在しているので、鉄道車両が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両が車両転倒防止用側壁に当接(衝突)して、この車両転倒防止用側壁によって支持されてそれ以上の傾きが阻止される。したがって、鉄道車両の転倒を未然に防止できる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
前記レール6,6が橋梁または高架橋1上に設置されている場合に、前記車両転倒防止
用側壁10,11を、橋梁の主桁、または高架橋1の縦梁として兼用したことを特徴とす
る。
橋梁または高架橋には、主桁や縦梁等が下方に突出するようにして設けられている場合があるが、請求項2に記載の発明によれば、前記車両転倒防止用側壁を、橋梁の主桁、または高架橋の縦梁として兼用したので、橋梁または高架橋に、上述したような下方に突出する主桁や縦梁を設ける必要がなく、よって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
請求項3に記載の発明は、例えば図6に示すように、
請求項1または2に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
前記車両転倒防止用側壁10に、防音性を備えた上部壁16または上部高欄を設けることによって、前記車両転倒防止用側壁10を防音壁の下部または高欄の下部として兼用したことを特徴とする。
このように、車両転倒防止用側壁10を、防音壁または高欄の下部として兼用するために、防音壁または高欄の上部(上部壁16または上部高欄)を車両転倒防止用側壁に設ける。
請求項3に記載の発明によれば、車両転倒防止用側壁に、防音性を備えた上部壁または上部高欄を設けることによって、車両転倒防止用側壁を防音壁の下部または高欄の下部として兼用したので、防音壁や高欄の全体を形成する必要がなく、よって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
前記車両転倒防止用側壁10,11には、緩衝材12が車両転倒防止用側壁10,11の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする。
ここで、前記緩衝材としては、ゴムやセメントアスファルトモルタル等、車両転倒防止用側壁より弾力性、柔軟性があるものを使用する。また、緩衝材は車両転倒防止用側壁の全域に設けてもよいが、鉄道車両が脱線傾斜した場合に衝突する高さの部位に集中的に設けるのが経済上好ましい。
請求項4に記載の発明によれば、鉄道車両が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両が車両転倒防止用側壁に当接(衝突)するが、その際に緩衝材にも当接(衝突)して、この緩衝材によって鉄道車両への衝撃が軽減されるので、鉄道車両の損傷を軽減できる。
請求項5に記載の発明は、例えば図4および図5に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
前記鉄道車両7の側面に、ガイド部材15が少なくともその一部を鉄道車両の側面から突出して設けられており、
前記ガイド部材15は前記鉄道車両7が脱線した際に、前記車両転倒防止用側壁10,
11上を摺動または転動することを特徴とする。
ここで、ガイド部材としては、例えば、鉛直に設けられた軸回りに回転可能な車輪、ローラ等が挙げられる。この場合、この車輪、ローラ等のガイド部材は、鉄道車両が脱線した際に、車両転倒防止用側壁上を転動する。
また、ガイド部材としては、車輪、ローラ以外のものでもよい。例えば、板状のガイド部材を側面から突出して設け、該ガイド部材に摩擦を軽減する処理(コーティング等)を施したものでもよい。この場合、ガイド部材は、鉄道車両が脱線した際に、車両転倒防止用側壁上を摺動する。
請求項5に記載の発明によれば、鉄道車両が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両が車両転倒防止用側壁に当接(衝突)するが、その際にガイド部材が車両転倒防止用側壁上を摺動または転動するので、鉄道車両が車両転倒防止用側壁に当接(衝突)した際の衝撃が軽減され、よって、鉄道車両の損傷を軽減できる。
本発明によれば、鉄道車両が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両が車両転倒防止用側壁に当接して、この車両転倒防止用側壁によって支持されてそれ以上の傾きが阻止されるので、鉄道車両の転倒を未然に防止できる。
また、車両転倒防止用側壁を、橋梁の主桁、または高架橋の縦梁として兼用することによって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
さらに、車両転倒防止用側壁を、防音壁または高欄の下部として兼用することによって、防音壁や高欄の全体を形成する必要がなく、よって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
また、車両転倒防止用側壁に、緩衝材を設けることによって、この緩衝材によって鉄道車両への衝撃が軽減されるので、鉄道車両の損傷を軽減できる。
加えて、鉄道車両の側面に、ガイド部材を設けることによって、鉄道車両が車両転倒防止用側壁に当接した際の衝撃が軽減され、よって、鉄道車両の損傷を軽減できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2は本発明に係る鉄道車両の転倒防止構造の一例を示すもので、図1はその斜視図、図2は横断面図である。
図1および図2において、符号1は高架橋を示す。この高架橋1は、ラーメン高架橋であり、横断面視において、鉄筋コンクリート造りの橋脚2,2と、これら橋脚2,2の上端部間に設けられて、橋脚2,2によって支持されている鉄筋コンクリート造りの床版3とを備えている。左右一対の橋脚2,2は、図2において紙面と直交する方向(レールの延在方向)に所定間隔で多数設けられており、一対の橋脚2,2間には横梁2aが設けられている。そして、床版3はレールの延在方向に所定間隔で多数設けられた一対の橋脚2,2と横梁2aとによって下方から支持されている。
また、床版3上には、左右一対の道床4,4が設置されており、該道床上4,4上にまくら木5,5が設置されている。まくら木5は、レールの延在方向に所定間隔で多数設置されており、これらまくら木5に左右一対のレール6,6が固定されている。そして、この一対のレール6,6を鉄道車両7が走行するようになっている。
また、床版3の左右両側部には、それぞれ車両転倒防止用側壁10,10が立設されており、これら車両転倒防止用側壁10,10間の中央部において車両転倒防止用側壁11がレール6に沿って延在するようにして立設されている。
つまり、上り線用のレール6,6の両側にそれぞれ車両転倒防止用側壁10,11がレール6,6を挟むようにして設けられており、同様に、下り線用のレール6,6の両側にそれぞれ車両転倒防止用側壁10,11がレール6,6を挟むようにして設けられている。
車両転倒防止用側壁10は、側壁部10aと支持部10bとで構成されており、支持部10bは側壁10aより両側に突出している。支持部10bは鉄道車両7が脱線した際に、鉄道車両7の側面に当接可能なものであり、その上面は鉄道車両7の重心位置より上方に位置している。
車両転倒防止用側壁11も同様に、側壁部11aと支持部11bとで構成されており、支持部11bは側壁11aより両側に突出している。支持部11bは鉄道車両7が脱線した際に、鉄道車両7の側面に当接可能なものであり、その上面は鉄道車両7の重心位置より上方に位置している。なお、支持部11bの厚さは支持部10bより薄くなっている。
さらに、車両転倒防止用側壁10,11は、それぞれ建築限界の外側500mm以内に位置している。
ここで、建築限界は、あらかじめ車両の安全な運行を確保するために空間上に設けられた限界で、レールの周囲で、建造物などが存在してはならない範囲のことをいい、図2において二点鎖線KGで示している。
この建築限界KGについての基準はレール6,6の位置が基準となり、本例では例えば、建築限界すなわち軌道中心から2200mm(新幹線の場合)、または1900mm(在来線の場合)の位置より外側500mm以内に位置している。
車両転倒防止用側壁10,11の位置を建築限界の外側500mm以内にしたのは、建築限界より内側にあると車両7の安全な走行が確保できないからであり、また、500mmを超えると、車両7が脱線した際に、車両転倒防止用側壁10,11に有効に当たり難くなるからである。
なお、建築限界KGは、車両の大きさ等によって適宜設定されるが、例えば、軌道の中心から1900mm〜2200mmと設定される。また、建築限界KGは、上下方向においてはレール面からの距離で設定される。
また、前記車両転倒防止用側壁10,11は、高架橋1の縦梁として兼用したものとなっている。つまり、高架橋には、通常、縦梁が下方に突出するようにして設けられているが、本例では、床版3から下方に突出する縦梁を設ける代わりに、車両転倒防止用側壁10,11を、高架橋の縦梁として兼用している。したがって、上述したような下方に突出する主桁や縦梁を設ける必要がなく、よって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
このような転倒防止構造では、車両転倒防止用側壁10,11が、建築限界KGの外側500mm以内に位置しており、かつ、鉄道車両7の側面に対向して、レール6,6に沿って延在しているので、鉄道車両7が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両7の側面が車両転倒防止用側壁10,11の支持部10b,11bに衝突(当接)して、この車両転倒防止用側壁によって支持されてそれ以上の傾きが阻止されるので、鉄道車両7の転倒を未然に防止できる。
また、支持部10b,11bの上面が、鉄道車両7の重心より上方に位置しているので、支持部10b,11bは、鉄道車両7が脱線して傾いた場合に、その重心より上方位置で鉄道車両7を支持することができ、よって、より確実に鉄道車両7の転倒を未然に防止できる。
また、図3に示すように、車両転倒防止用側壁11の支持部11bに、緩衝材12を設けてもよい。この緩衝材12は、ゴムやセメントアスファルトモルタル等、車両転倒防止用側壁11より弾力性、柔軟性がある材料で形成されており、車両転倒防止用側壁11の長手方向に沿って設けられている。
なお、図3においては、車両転倒防止用側壁11の支持部11bに緩衝材12を設けたものを図示しているが、実際には車両転倒防止用側壁10の支持部10bにも設けられている。
このように緩衝材12を設けると、鉄道車両7が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両7が車両転倒防止用側壁10,11の支持部10b,11bに当接するが、その際に緩衝材12,12にも当接して、この緩衝材12,12によって鉄道車両7への衝撃が軽減されるので、鉄道車両7の損傷を軽減できる。
さらに、図4および図5に示すように、鉄道車両7の両側面に、それぞれガイド部材15を、その一部が鉄道車両7の側面から突出するようにして設けてもよい。
ガイド部材15は、本例では、鉛直に設けられた軸回りに回転可能な車輪15であり、この車輪15の外周の一部が鉄道車両7の側面から突出している。また、ガイド部材(車輪)15は、鉄道車両7の対向する両側面それぞれに、前後に離間して2つ設けられている、つまり、一両の鉄道車両7に前後左右合計4つ設けらえている。
このようにガイド部材15を設けると、鉄道車両7が地震等によって脱線して傾いた場合、鉄道車両7が車両転倒防止用側壁10,11の支持部10b,11bに当接するが、その際にガイド部材15が支持部材10b,11bを転動するので、鉄道車両7が車両転倒防止用側壁10,11に当接した際の衝撃が軽減され、よって、鉄道車両7の損傷を軽減できる。
(第2の実施の形態)
図6は第2の実施の形態を示すもので、鉄道車両の転倒防止構造の横断面図である。本実施の形態が、前記第1実施の形態と異なる点は、車両転倒防止用側壁の形状と、防音壁を設置した点であるので、この点について詳しく説明し、第1の実施の形態と共通部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
床版3の両側部に立設されている車両転倒防止用側壁10は、側壁10aと支持部10cとを備えている。支持部10cは側壁10aよりレール側に突出している。支持部10cは鉄道車両7が脱線した際に、鉄道車両7の側面に当接可能なものであり、その上面は鉄道車両7の重心位置より上方に位置している。
また、支持部10cの上面外縁部には、防音性を備えた上部壁16が設置されている。この上部壁16は、車両転倒防止用側壁10とともに防音壁を構成するものであり、鉄道車両7の下部における騒音は車両転倒防止用側壁10で防音し、鉄道車両7の上部における騒音は上部壁16によって防音するようになっている。
つまり、本例では車両転倒防止用側壁10に、防音性を備えた上部壁16を設けることによって、車両転倒防止用側壁10を、防音壁の少なくとも一部(下部)として兼用している。
このように、本実施の形態では車両転倒防止用側壁10を、防音壁の少なくとも一部(下部)として兼用したので、防音壁全体を形成する必要がなく、よって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
なお、本実施の形態では、車両転倒防止用側10に上部壁16を設けることによって防音壁を構成したが、これに限ることなく、車両転倒防止用側壁10を上方に延長することで、車両転倒防止用側壁10のみによって防音壁を構成してもよい。
また、本実施の形態では、車両転倒防止用側壁10に上部壁16を設けたが、この上部壁16に代えて、上部高欄を設け、車両転倒防止用側壁10の下部とともに高欄を構成してもよい。この場合も高欄の全体を形成する必要がなく、よって、経済的にも設計上も優れた転倒防止構造となる。
なお、上記第1および第2の実施の形態では、本発明に係る転倒防止構造を、レールを設置する高架橋に適用した場合を例にとって説明したが、本発明はレールを設置する橋梁、盛土、トンネル等にも適用できる。
本発明の鉄道車両の転倒防止構造の第1実施の形態を示すもので、その斜視図である。 同、横断面図である。 同、車両転倒防止用側壁に緩衝材を取付けた状態を示す斜視図である。 同、鉄道車両にガイド部材を取付け状態を示す横断面図である。 同、鉄道車両にガイド部材を取付け状態を示す平面図である。 本発明の鉄道車両の転倒防止構造の第2実施の形態を示すもので、その横断面図である。
符号の説明
1 高架橋
6 レール
7 鉄道車両
10,11 車両転倒防止用側壁
12 緩衝材
15 ガイド部材
16 上壁部
KG 建築限界

Claims (5)

  1. 鉄道車両がその下面に設けられた車輪によって走行するレールの両側に、車両転倒防止用側壁が前記レールを挟むようにして設けられており、
    前記車両転倒防止用側壁は、建築限界の外側500mm以内に位置しており、かつ、鉄道車両の側面に対向して、前記レールに沿って延在しており、
    前記車両転倒防止用側壁の上面は鉄道車両の重心位置より上方でかつ前記鉄道車両の窓より下方に位置しており、
    前記車両転倒防止用側壁は、側壁部と、この側壁部の上端部に設けられ、該側壁部より両側に突出している支持部とで構成されていることを特徴とする鉄道車両の転倒防止構造。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
    前記レールが橋梁または高架橋上に設置されている場合に、前記車両転倒防止用側壁を、橋梁の主桁、または高架橋の縦梁として兼用したことを特徴とする鉄道車両の転倒防止構造。
  3. 請求項1または2に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
    前記車両転倒防止用側壁に、防音性を備えた上部壁または上部高欄を設けることによって、前記車両転倒防止用側壁を防音壁の下部または高欄の下部として兼用したことを特徴とする鉄道車両の転倒防止構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
    前記車両転倒防止用側壁には、緩衝材が車両転倒防止用側壁の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする鉄道車両の転倒防止構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の鉄道車両の転倒防止構造において、
    前記鉄道車両の側面に、ガイド部材が少なくともその一部を鉄道車両の側面から突出して設けられており、
    前記ガイド部材は前記鉄道車両が脱線した際に、前記車両転倒防止用側壁上を摺動または転動することを特徴とする鉄道車両の転倒防止構造。
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