JP2004010218A - 荷物仕分切換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンベアの分岐点における荷物仕分け切換速度の応答速度を向上させることができる荷物仕分切換装置を提供することを目的とする。
【解決手段】荷物仕分切換装置の可動機構Kには、荷物の流れ方向を変化させるためスライドシューの支軸1の流れを切り換えるための切換レールL2が設けられている。切換レールL2の下方には、プランジャーL3が連結されている。そのプランジャーL3を挟むように、対向する位置に配置された一対の電磁石D1、D2が設けられている。片側の電磁石D1が動作すると、プランジャーL3が切換レールL2と一体で電磁石D1側に移動する。それに対して、反対側の電磁石D2が動作すると、プランジャーL3が切換レールL2と一体で電磁石D2側に移動するので、切換レールL2の切り換え位置により、スライドシューの支軸1の流れを切り換えることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】荷物仕分切換装置の可動機構Kには、荷物の流れ方向を変化させるためスライドシューの支軸1の流れを切り換えるための切換レールL2が設けられている。切換レールL2の下方には、プランジャーL3が連結されている。そのプランジャーL3を挟むように、対向する位置に配置された一対の電磁石D1、D2が設けられている。片側の電磁石D1が動作すると、プランジャーL3が切換レールL2と一体で電磁石D1側に移動する。それに対して、反対側の電磁石D2が動作すると、プランジャーL3が切換レールL2と一体で電磁石D2側に移動するので、切換レールL2の切り換え位置により、スライドシューの支軸1の流れを切り換えることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物を流させるコンベアの分岐点で任意の方向に荷物を仕分切換させる荷物仕分切換装置に関し、更に詳細には、コンベアの分岐点で荷物を仕分切換させる際の応答速度を向上させることができる荷物仕分切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンベア上で荷物を流す荷物搬送装置としては、例えば図7に示すようなスラットコンベヤTがある。そのスラットコンベヤTは、多数の搬送用スラットSを一列方向に並べ、図示しない駆動チェーンを用いて、多数の搬送用スラットSを移動にさせることにより、スラットコンベヤT上の荷物Mを、矢印U方向(すなわち、図7の主レールAに沿う方向)に移動させることができる。そのスラットコンベヤTの主レールAと分岐搬送路BBとの接続位置には、荷物を仕分切換させるための搬送路切換装置Cが設けられている。
そして、スラットコンベヤT上を搬送される荷物Mを、分岐搬送路BB方向に仕分切換させることが必要な場合があり、荷物Mを分岐搬送路BB方向に仕分切換させる際には、移動シューの支軸Hが、主レールAから分岐レールBに沿った位置となって(図7に示す状態)、荷物Mが分岐搬送路BB方向に移動可能になる。
従来、搬送路切換装置Cの移動シューの支軸Hを、主レールAから分岐レールに移動させたり、そのまま直進させたりするためには、エアーシリンダー方式が採用されており、例えば図8及び図9に示すようなものがある。図8は、主レールAに沿って搬送される荷物が、移動シューの支軸Hによって直進する直進状態を示す。図9は、主レールAに沿って搬送される荷物が、主レールAの下流側に直進するのではなく分岐方向に移動させるため、切換レールG2の動作に基づき、主レールAの下流側の移動シューの支軸Hが、分岐方向に移動する状態を示している。
【0003】
詳細には、図8及び図9に示す上流側ガイドレールG0及び下流側ガイドレールG1間には、切換レールG2が設けられている。この切換レールG2は、ベース部材B1に固着されたエアーシリンダーG3のピストンG4の先端と、連結部G5を介して連結されている。そして、エアーシリンダーG3のピストンG4が、図9の矢印Y1方向に移動した場合、連結部G5に連結された切換レールG2が支軸G6を回転中心として、矢印Y2方向に回転し、移動シューの支軸Hは分岐方向に移動する状態になる。
一方、エアーシリンダーG3のピストンG4が、図8の矢印Y3方向に移動した場合、切換レールG2が支軸G6を回転中心として矢印Y4方向に回転し、移動シューの支軸Hは直進状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エアーシリンダー方式の場合、バルブの通電によりエアーシリンダーが作動するので、応答性が悪いとともに、低温及び圧縮媒体による動きにばらつきが生じる欠点があった。
そのため、エアーシリンダー方式ではなく、荷物仕分切換装置用に電磁石及び永久磁石を用いたものがある。例えば、図10に示す搬送路切換装置Cは、その電磁石SGを通電することにより、主レールAの上流側に沿って進行してきたローラRaを、主レールAから分岐レールBに沿って移動させて、永久磁石MGがローラRaを吸着するものであった。
その構成の場合、永久磁石MGの磁気を相殺するための消磁用のコイル(図示せず)を設ける必要があり、工場停電時に消磁用のコイルが動作せずに、搬送路切換装置Cが正常に動作しない欠点があった。また、電磁石及び永久磁石を用いた仕分けコンベア切換装置として、例えば特開平6−227649号公報に示すようなものがあったが、電磁石及び永久磁石を用いており、また、コンベア切換速度の応答性が悪いという欠点があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、エアーシリンダー方式を採用しないタイプであって、コンベアの分岐点における荷物仕分け切換速度の応答速度を向上させることができる荷物仕分切換装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明によれば、荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、対向する位置に配置された一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に移動可能に取り付けられた移動部材と、前記移動部材に連結され、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材とを有することを特徴とする。
前記構成の発明によれば、一対の電磁石うちの、例えば片側の電磁石が動作すると、移動部材が動作側の電磁石側に移動して、その移動に伴ってコンベアの分岐点で仕分部材も仕分切換の動作を行って、仕分部材が荷物の流れ方向を分岐方向に変化させる。一方、一対の電磁石うちの反対側の電磁石が動作すると、移動部材が反対側の電磁石側への移動に伴って仕分部材が移動するが、仕分部材は荷物の流れ方向を分岐方向に変化させない。
従って、一対の電磁石うちの片側の電磁石が動作すると、移動部材に取り付けられた仕分部材が、即座に分岐方向に変化するのに対して、反対側の電磁石が動作すると、仕分部材が即座に分岐方向に変化しない状態になるので、移動部材及び仕分部材の動作に基づく、コンベアの仕分け切換速度の応答性は優れたものとなる。
【0006】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の荷物仕分切換装置において、前記仕分部材が支柱を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とする。
前記構成の発明によれば、請求項1に記載の作用効果に加え、移動部材が一対の電磁石の間で移動する際に、仕分部材が支柱を中心として揺動するので、支柱から離れた仕分部材の先端位置におけるふれ幅が大きくなる。そのため、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0007】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項2に記載の荷物仕分切換装置において、前記一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置され、前記支柱が前記一対の電磁石の、前記コンベアの流れ方向の下流側に配置されていることを特徴とする。
前記構成の発明によれば、請求項2に記載の作用効果に加え、支柱が前記一対の電磁石の、コンベアの流れ方向の下流側に配置されているため、コンベアの流れ方向の下流側を回転中心として、移動部材に連結された仕分部材の上流側が揺動するが、その際に、コンベアの流れ方向の上流側一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置されるため、移動部材が一対の電磁石の間で移動を許容する。そのため、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0008】
また、請求項4に係る発明によれば、請求項2に記載の荷物仕分切換装置において、前記支柱が前記コンベアの流れ方向に沿って配置され、前記移動部材が、前記コンベアに対して上下に移動することを特徴とする。
前記構成の発明によれば、請求項2に記載の作用効果に加え、移動部材が一対の電磁石の間で移動する際に、移動部材が支柱を中心として揺動するので、移動部材に連結された仕分部材についても、コンベアに対して上下に移動することになる。そのため、コンベアの分岐点で荷物を流させる際に、移動部材に連結された仕分部材がコンベアに対して上側に位置する場合、荷物を例えば分岐方向の移動できるのに対して、仕分部材がコンベアに対して下側に位置する場合、仕分部材は荷物の流れ方向を分岐方向に変化させないことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の荷物仕分切換装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
荷物仕分切換装置は、荷物を流させるコンベアの分岐点で任意の方向に荷物を仕分切換させるものであり、この場合、図7に示すスラットコンベヤTにおいて採用されるものと同様のものであるため、図7を援用しながら、発明の特徴的な部分を、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、荷物を直進方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸1の位置を示す。図2は、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸1の位置を示す。図3は、スライドシューの支軸1を移動させる可動機構Kを示す。図4は、図3の可動機構Kを矢印U方向からみた状態を示す。
【0010】
スライドシューの支軸1の可動機構Kには、図1及び図2に示すように、上流側ガイドレールL0及び下流側ガイドレールL1が配設されている。上流側ガイドレールL0及び下流側ガイドレールL1間には、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材としての切換レールL2が設けられている。そして、上流側ガイドレールL0の主レールAから、下流側ガイドレールL1に向かって、スライドシューの支軸1が順に進行するようになっている。
この場合、切換レールL2の上流側ガイドレールL0側の先端L2aは、図3に示すように、先細りとなっている。切換レールL2の下流側ガイドレールL1には、上下方向に延びる支柱Q1が設けられ、この支柱Q1を中心として切換レールL2が揺動可能に支持されている。そして、切換レールL2の先端L2aが支柱Q1を中心として揺動すると、切換レールL2に沿って、スライドシューの支軸1が、上流側ガイドレールL0から下流側ガイドレールL1に向かって流れるので、コンベアの流れる方向(図1乃至図3、図7の矢印U方向)の一致することになる。
【0011】
切換レールL2の下流側ガイドレールL1側の下方側には、図3及び図4に示すように、移動部材としての磁性材からなるプランジャーL3が連結されており、プランジャーL3の両側には、一対の電磁石D1、D2が対向するように配置されている。この場合、ソレノイド型の電磁石D1が動作すると、図4に示すように、磁路J1が形成されるため、平板状のプランジャーL3が電磁石D1側に移動する。それに対して、ソレノイド型の電磁石D2が動作すると、図3に示すように、磁路J2が形成され、プランジャーL3が電磁石D2側に移動する。
それにより、一対の電磁石D1、D2のうちの片側の電磁石D2が動作すると、プランジャーL3が動作側の電磁石D2側に移動して、その移動に伴って切換レールL2も仕分切換の動作を行って、切換レールL2が分岐方向に変化する(図2参照)。一方、一対の電磁石D1、D2うちの反対側の電磁石D1が動作すると、プランジャーL3が動作側の電磁石D1側に移動して、その移動に伴って切換レールL2は、分岐方向に変化せずに、直進方向のままとする(図1参照)。
【0012】
そして、一対の電磁石D1、D2は、コンベアの流れる方向(図1乃至図3の矢印U方向)の上流側に向かって、一対の電磁石D1、D2間の距離D3(図3参照)を広くするように配置されているので、支柱Q1が電磁石D1、D2の、コンベアの流れる方向(図3の矢印U方向)の下流側に配置されていても、プランジャーL3の電磁石D1、D2間で移動を許容することになる。そして、一対の電磁石D1、D2間の上流側の距離D3が、電磁石D1、D2間のコンベアの流れる方向の下流側の距離に比べて長くなるほど、プランジャーL3の移動量が大きくなるので、プランジャーL3に連結された切換レールL2の先端L2aの移動量が大きくなる。その結果、切換レールL2を適宜配置することにより、切換レールL2の先端L2aによる分岐方向の移動量を大きくとることができる。このようにスライドシューの支軸1の流れを切り換えるための切換レールL2を設け、切換レールL2にプランジャーL3を連結し、プランジャーL3を挟むように、対向する位置に配置された一対の電磁石D1、D2を設けているので、一対の電磁石D1、D2の内の片側の電磁石の動作に基づき、プランジャーL3及び切換レールL2の先端L2aが移動して、荷物の流れ方向を変化させることができ、エアーシリンダ方式に比べて、荷物の流れ方向を変化させる切換速度の応答速度が向上する。
【0013】
以上の如く、この実施の形態の発明によれば、荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、対向する位置に配置された一対の電磁石D1、D2と、前記一対の電磁石D1、D2の間に移動可能に取り付けられたプランジャーL3と、前記プランジャーL3に連結され、荷物の流れ方向を変化させるための切換レールL2とを有するので、一対の電磁石D1、D2うちの片側の電磁石D2が動作すると、プランジャーL3に取り付けられた切換レールL2が、即座に分岐方向に変化するのに対して、反対側の電磁石D1が動作すると、切換レールL2が分岐方向に変化しない状態になる。それにより、一対の電磁石D1、D2の作動によるプランジャーL3及び切換レールL2が移動が速くなり、切換レールL2によるスライドシューの支軸1の切り換えが速くなり、仕分け切換速度の応答性は優れたものとなる。
【0014】
以上、本発明に係る荷物仕分切換装置の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態においては、荷物の流れ方向を変化させるための切換レールL2を左右方向に変化させる構成であったが、必ずしもその構成を採用する必要はなく、例えばスライドシューの支軸1を上下方向に変化させる構成を採用してもよい。図5は、他の実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。図6は、図5に示される上下可動部K3の概略を示す拡大断面図である。
例えば、図5に示す可動機構K1は、上流側ガイドレールL0及び下流側ガイドレールL1間に、荷物の流れ方向を変化させるための上下可動部K3を設けている。上下可動部K3は、移動部材としての平板状のプランジャーR1の片端に、支柱としての支軸R2を設けるとともに、プランジャーR1の支軸R2の反対側にスライドシューの支軸1を案内する仕分部材としての切換レール部R3を設ける構成を採用するので、支軸R2を中心として切換レール部R3が上下に揺動可能に支持されることになる。そして、磁性材からなるプランジャーR1の上下に、図6に示すように、一対の電磁石D3、D4がプランジャーR1を挟むよう対向配置させる。
【0015】
この場合、一対の電磁石D3、D4うちの上方の電磁石D3が動作すると、プランジャーR1が上方の電磁石D3側に移動して、支軸R2を中心としてプランジャーR1に連結された切換レール部R3を上方向に移動させる。すると、切換レール部R3を用いてスライドシューの支軸1の位置を上方にして、荷物の流れ方向を分岐方向にする。
それに対して、下方の電磁石D4が動作すると、プランジャーR1が下方の電磁石D4側に移動すると、支軸R2を中心としてプランジャーR1に連結された切換レール部R3を下方向に移動させる。すると、切換レール部R3を用いてスライドシューの支軸1の位置を下方にして、荷物の流れ方向を分岐方向に変化しない状態、すなわち、直進方向にする。
このように一対の電磁石D3、D4うちの、片側の電磁石D3または反対側の電磁石D4が動作によって、コンベアが流れる方向(図5の矢印U方向)に沿って配置された支軸R2を中心として、コンベアのスロットSに対して切換レール部R3が上下に揺動して、荷物の流れ方向を分岐方向へ移動したり、分岐方向に変化させなかったりする。
【0016】
尚、図8及び図9のエアーシリンダーG3のピストンG4と切換レールG2との連結部G5に大きな負荷がかかる欠点があるが、一対の電磁石D1、D2のうちのうちの片側の作動に基づき、プランジャーL3が移動するタイプの場合、プランジャーL3に高負荷がかからないので、耐久性に優れたものとなる。
また、上記した実施の形態によれば、スライドシューの支軸1の位置を切り替える可動機構K、K3について説明したが、それ以外として、例えば荷物を流させるコンベア自体を任意の分岐方向に切り替える可動機構に、本発明を適用してもよい。また、プランジャーL3、またはプランジャーR1に、減音部材を必要に応じて取り付けてもよい。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、対向する位置に配置された一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に移動可能に取り付けられた移動部材と、前記移動部材に連結され、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材とを有するので、一対の電磁石うちの片側の電磁石が動作すると、移動部材に取り付けられた仕分部材が、即座に分岐方向に変化するのに対して、反対側の電磁石が動作すると、仕分部材が分岐方向に変化しない状態になるので、移動部材及び仕分部材の動作に基づく、コンベアの仕分け切換速度の応答性は優れたものとなる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、仕分部材が支柱を中心として揺動可能に支持されているので、支柱から離れた仕分部材の先端位置におけるふれ幅が大きくなり、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置され、前記支柱が前記一対の電磁石の、前記コンベアの流れ方向の下流側に配置されているので、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、支柱が前記コンベアの流れ方向に沿って配置され、前記移動部材が、前記コンベアに対して上下に移動するので、コンベアの分岐点で荷物を流させる際に、移動部材に連結された仕分部材がコンベアに対して、例えば上側に位置する場合、荷物を例えば分岐方向へ移動できるのに対して、仕分部材がコンベアに対して下側に位置する場合、仕分部材は荷物の流れ方向を分岐方向に変化させないことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の荷物仕分切換装置の要部を示す拡大平面図であって、荷物を直進方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図2】本実施の形態の荷物仕分切換装置の要部を示す拡大平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図3】本実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大平面図である。
【図4】本実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大正面図であって、スライドシューの支軸が移動する上流側からみた状態を示す。
【図5】他の実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図6】図5に示される上下可動部の概要を示す拡大断面図である。
【図7】スラットコンベヤの平面図である。
【図8】従来のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す平面図であって、荷物を直進方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の位置を示す。
【図9】従来のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図10】従来のスライドシューの支軸を移動させる可動機構を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
T スラットコンベヤ(コンベヤ)
S 搬送用スラット
M 荷物
C 搬送路切換装置
A 主レール
BB 分岐搬送路
1 スライドシューの支軸
U コンベアの流れる方向
D1、D2 電磁石(電磁石)
D3 距離
K 可動機構
Q1 支柱
L3 プランジャー(移動部材)
L2 切換レール(仕分部材)
R1 プランジャー(移動部材)
R2 支軸(支柱)
R3 切換レール部(仕分部材)
D3、D4 電磁石(電磁石)
K3 上下可動部
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物を流させるコンベアの分岐点で任意の方向に荷物を仕分切換させる荷物仕分切換装置に関し、更に詳細には、コンベアの分岐点で荷物を仕分切換させる際の応答速度を向上させることができる荷物仕分切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンベア上で荷物を流す荷物搬送装置としては、例えば図7に示すようなスラットコンベヤTがある。そのスラットコンベヤTは、多数の搬送用スラットSを一列方向に並べ、図示しない駆動チェーンを用いて、多数の搬送用スラットSを移動にさせることにより、スラットコンベヤT上の荷物Mを、矢印U方向(すなわち、図7の主レールAに沿う方向)に移動させることができる。そのスラットコンベヤTの主レールAと分岐搬送路BBとの接続位置には、荷物を仕分切換させるための搬送路切換装置Cが設けられている。
そして、スラットコンベヤT上を搬送される荷物Mを、分岐搬送路BB方向に仕分切換させることが必要な場合があり、荷物Mを分岐搬送路BB方向に仕分切換させる際には、移動シューの支軸Hが、主レールAから分岐レールBに沿った位置となって(図7に示す状態)、荷物Mが分岐搬送路BB方向に移動可能になる。
従来、搬送路切換装置Cの移動シューの支軸Hを、主レールAから分岐レールに移動させたり、そのまま直進させたりするためには、エアーシリンダー方式が採用されており、例えば図8及び図9に示すようなものがある。図8は、主レールAに沿って搬送される荷物が、移動シューの支軸Hによって直進する直進状態を示す。図9は、主レールAに沿って搬送される荷物が、主レールAの下流側に直進するのではなく分岐方向に移動させるため、切換レールG2の動作に基づき、主レールAの下流側の移動シューの支軸Hが、分岐方向に移動する状態を示している。
【0003】
詳細には、図8及び図9に示す上流側ガイドレールG0及び下流側ガイドレールG1間には、切換レールG2が設けられている。この切換レールG2は、ベース部材B1に固着されたエアーシリンダーG3のピストンG4の先端と、連結部G5を介して連結されている。そして、エアーシリンダーG3のピストンG4が、図9の矢印Y1方向に移動した場合、連結部G5に連結された切換レールG2が支軸G6を回転中心として、矢印Y2方向に回転し、移動シューの支軸Hは分岐方向に移動する状態になる。
一方、エアーシリンダーG3のピストンG4が、図8の矢印Y3方向に移動した場合、切換レールG2が支軸G6を回転中心として矢印Y4方向に回転し、移動シューの支軸Hは直進状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エアーシリンダー方式の場合、バルブの通電によりエアーシリンダーが作動するので、応答性が悪いとともに、低温及び圧縮媒体による動きにばらつきが生じる欠点があった。
そのため、エアーシリンダー方式ではなく、荷物仕分切換装置用に電磁石及び永久磁石を用いたものがある。例えば、図10に示す搬送路切換装置Cは、その電磁石SGを通電することにより、主レールAの上流側に沿って進行してきたローラRaを、主レールAから分岐レールBに沿って移動させて、永久磁石MGがローラRaを吸着するものであった。
その構成の場合、永久磁石MGの磁気を相殺するための消磁用のコイル(図示せず)を設ける必要があり、工場停電時に消磁用のコイルが動作せずに、搬送路切換装置Cが正常に動作しない欠点があった。また、電磁石及び永久磁石を用いた仕分けコンベア切換装置として、例えば特開平6−227649号公報に示すようなものがあったが、電磁石及び永久磁石を用いており、また、コンベア切換速度の応答性が悪いという欠点があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、エアーシリンダー方式を採用しないタイプであって、コンベアの分岐点における荷物仕分け切換速度の応答速度を向上させることができる荷物仕分切換装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明によれば、荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、対向する位置に配置された一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に移動可能に取り付けられた移動部材と、前記移動部材に連結され、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材とを有することを特徴とする。
前記構成の発明によれば、一対の電磁石うちの、例えば片側の電磁石が動作すると、移動部材が動作側の電磁石側に移動して、その移動に伴ってコンベアの分岐点で仕分部材も仕分切換の動作を行って、仕分部材が荷物の流れ方向を分岐方向に変化させる。一方、一対の電磁石うちの反対側の電磁石が動作すると、移動部材が反対側の電磁石側への移動に伴って仕分部材が移動するが、仕分部材は荷物の流れ方向を分岐方向に変化させない。
従って、一対の電磁石うちの片側の電磁石が動作すると、移動部材に取り付けられた仕分部材が、即座に分岐方向に変化するのに対して、反対側の電磁石が動作すると、仕分部材が即座に分岐方向に変化しない状態になるので、移動部材及び仕分部材の動作に基づく、コンベアの仕分け切換速度の応答性は優れたものとなる。
【0006】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の荷物仕分切換装置において、前記仕分部材が支柱を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とする。
前記構成の発明によれば、請求項1に記載の作用効果に加え、移動部材が一対の電磁石の間で移動する際に、仕分部材が支柱を中心として揺動するので、支柱から離れた仕分部材の先端位置におけるふれ幅が大きくなる。そのため、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0007】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項2に記載の荷物仕分切換装置において、前記一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置され、前記支柱が前記一対の電磁石の、前記コンベアの流れ方向の下流側に配置されていることを特徴とする。
前記構成の発明によれば、請求項2に記載の作用効果に加え、支柱が前記一対の電磁石の、コンベアの流れ方向の下流側に配置されているため、コンベアの流れ方向の下流側を回転中心として、移動部材に連結された仕分部材の上流側が揺動するが、その際に、コンベアの流れ方向の上流側一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置されるため、移動部材が一対の電磁石の間で移動を許容する。そのため、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0008】
また、請求項4に係る発明によれば、請求項2に記載の荷物仕分切換装置において、前記支柱が前記コンベアの流れ方向に沿って配置され、前記移動部材が、前記コンベアに対して上下に移動することを特徴とする。
前記構成の発明によれば、請求項2に記載の作用効果に加え、移動部材が一対の電磁石の間で移動する際に、移動部材が支柱を中心として揺動するので、移動部材に連結された仕分部材についても、コンベアに対して上下に移動することになる。そのため、コンベアの分岐点で荷物を流させる際に、移動部材に連結された仕分部材がコンベアに対して上側に位置する場合、荷物を例えば分岐方向の移動できるのに対して、仕分部材がコンベアに対して下側に位置する場合、仕分部材は荷物の流れ方向を分岐方向に変化させないことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の荷物仕分切換装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
荷物仕分切換装置は、荷物を流させるコンベアの分岐点で任意の方向に荷物を仕分切換させるものであり、この場合、図7に示すスラットコンベヤTにおいて採用されるものと同様のものであるため、図7を援用しながら、発明の特徴的な部分を、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、荷物を直進方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸1の位置を示す。図2は、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸1の位置を示す。図3は、スライドシューの支軸1を移動させる可動機構Kを示す。図4は、図3の可動機構Kを矢印U方向からみた状態を示す。
【0010】
スライドシューの支軸1の可動機構Kには、図1及び図2に示すように、上流側ガイドレールL0及び下流側ガイドレールL1が配設されている。上流側ガイドレールL0及び下流側ガイドレールL1間には、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材としての切換レールL2が設けられている。そして、上流側ガイドレールL0の主レールAから、下流側ガイドレールL1に向かって、スライドシューの支軸1が順に進行するようになっている。
この場合、切換レールL2の上流側ガイドレールL0側の先端L2aは、図3に示すように、先細りとなっている。切換レールL2の下流側ガイドレールL1には、上下方向に延びる支柱Q1が設けられ、この支柱Q1を中心として切換レールL2が揺動可能に支持されている。そして、切換レールL2の先端L2aが支柱Q1を中心として揺動すると、切換レールL2に沿って、スライドシューの支軸1が、上流側ガイドレールL0から下流側ガイドレールL1に向かって流れるので、コンベアの流れる方向(図1乃至図3、図7の矢印U方向)の一致することになる。
【0011】
切換レールL2の下流側ガイドレールL1側の下方側には、図3及び図4に示すように、移動部材としての磁性材からなるプランジャーL3が連結されており、プランジャーL3の両側には、一対の電磁石D1、D2が対向するように配置されている。この場合、ソレノイド型の電磁石D1が動作すると、図4に示すように、磁路J1が形成されるため、平板状のプランジャーL3が電磁石D1側に移動する。それに対して、ソレノイド型の電磁石D2が動作すると、図3に示すように、磁路J2が形成され、プランジャーL3が電磁石D2側に移動する。
それにより、一対の電磁石D1、D2のうちの片側の電磁石D2が動作すると、プランジャーL3が動作側の電磁石D2側に移動して、その移動に伴って切換レールL2も仕分切換の動作を行って、切換レールL2が分岐方向に変化する(図2参照)。一方、一対の電磁石D1、D2うちの反対側の電磁石D1が動作すると、プランジャーL3が動作側の電磁石D1側に移動して、その移動に伴って切換レールL2は、分岐方向に変化せずに、直進方向のままとする(図1参照)。
【0012】
そして、一対の電磁石D1、D2は、コンベアの流れる方向(図1乃至図3の矢印U方向)の上流側に向かって、一対の電磁石D1、D2間の距離D3(図3参照)を広くするように配置されているので、支柱Q1が電磁石D1、D2の、コンベアの流れる方向(図3の矢印U方向)の下流側に配置されていても、プランジャーL3の電磁石D1、D2間で移動を許容することになる。そして、一対の電磁石D1、D2間の上流側の距離D3が、電磁石D1、D2間のコンベアの流れる方向の下流側の距離に比べて長くなるほど、プランジャーL3の移動量が大きくなるので、プランジャーL3に連結された切換レールL2の先端L2aの移動量が大きくなる。その結果、切換レールL2を適宜配置することにより、切換レールL2の先端L2aによる分岐方向の移動量を大きくとることができる。このようにスライドシューの支軸1の流れを切り換えるための切換レールL2を設け、切換レールL2にプランジャーL3を連結し、プランジャーL3を挟むように、対向する位置に配置された一対の電磁石D1、D2を設けているので、一対の電磁石D1、D2の内の片側の電磁石の動作に基づき、プランジャーL3及び切換レールL2の先端L2aが移動して、荷物の流れ方向を変化させることができ、エアーシリンダ方式に比べて、荷物の流れ方向を変化させる切換速度の応答速度が向上する。
【0013】
以上の如く、この実施の形態の発明によれば、荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、対向する位置に配置された一対の電磁石D1、D2と、前記一対の電磁石D1、D2の間に移動可能に取り付けられたプランジャーL3と、前記プランジャーL3に連結され、荷物の流れ方向を変化させるための切換レールL2とを有するので、一対の電磁石D1、D2うちの片側の電磁石D2が動作すると、プランジャーL3に取り付けられた切換レールL2が、即座に分岐方向に変化するのに対して、反対側の電磁石D1が動作すると、切換レールL2が分岐方向に変化しない状態になる。それにより、一対の電磁石D1、D2の作動によるプランジャーL3及び切換レールL2が移動が速くなり、切換レールL2によるスライドシューの支軸1の切り換えが速くなり、仕分け切換速度の応答性は優れたものとなる。
【0014】
以上、本発明に係る荷物仕分切換装置の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態においては、荷物の流れ方向を変化させるための切換レールL2を左右方向に変化させる構成であったが、必ずしもその構成を採用する必要はなく、例えばスライドシューの支軸1を上下方向に変化させる構成を採用してもよい。図5は、他の実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。図6は、図5に示される上下可動部K3の概略を示す拡大断面図である。
例えば、図5に示す可動機構K1は、上流側ガイドレールL0及び下流側ガイドレールL1間に、荷物の流れ方向を変化させるための上下可動部K3を設けている。上下可動部K3は、移動部材としての平板状のプランジャーR1の片端に、支柱としての支軸R2を設けるとともに、プランジャーR1の支軸R2の反対側にスライドシューの支軸1を案内する仕分部材としての切換レール部R3を設ける構成を採用するので、支軸R2を中心として切換レール部R3が上下に揺動可能に支持されることになる。そして、磁性材からなるプランジャーR1の上下に、図6に示すように、一対の電磁石D3、D4がプランジャーR1を挟むよう対向配置させる。
【0015】
この場合、一対の電磁石D3、D4うちの上方の電磁石D3が動作すると、プランジャーR1が上方の電磁石D3側に移動して、支軸R2を中心としてプランジャーR1に連結された切換レール部R3を上方向に移動させる。すると、切換レール部R3を用いてスライドシューの支軸1の位置を上方にして、荷物の流れ方向を分岐方向にする。
それに対して、下方の電磁石D4が動作すると、プランジャーR1が下方の電磁石D4側に移動すると、支軸R2を中心としてプランジャーR1に連結された切換レール部R3を下方向に移動させる。すると、切換レール部R3を用いてスライドシューの支軸1の位置を下方にして、荷物の流れ方向を分岐方向に変化しない状態、すなわち、直進方向にする。
このように一対の電磁石D3、D4うちの、片側の電磁石D3または反対側の電磁石D4が動作によって、コンベアが流れる方向(図5の矢印U方向)に沿って配置された支軸R2を中心として、コンベアのスロットSに対して切換レール部R3が上下に揺動して、荷物の流れ方向を分岐方向へ移動したり、分岐方向に変化させなかったりする。
【0016】
尚、図8及び図9のエアーシリンダーG3のピストンG4と切換レールG2との連結部G5に大きな負荷がかかる欠点があるが、一対の電磁石D1、D2のうちのうちの片側の作動に基づき、プランジャーL3が移動するタイプの場合、プランジャーL3に高負荷がかからないので、耐久性に優れたものとなる。
また、上記した実施の形態によれば、スライドシューの支軸1の位置を切り替える可動機構K、K3について説明したが、それ以外として、例えば荷物を流させるコンベア自体を任意の分岐方向に切り替える可動機構に、本発明を適用してもよい。また、プランジャーL3、またはプランジャーR1に、減音部材を必要に応じて取り付けてもよい。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、対向する位置に配置された一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に移動可能に取り付けられた移動部材と、前記移動部材に連結され、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材とを有するので、一対の電磁石うちの片側の電磁石が動作すると、移動部材に取り付けられた仕分部材が、即座に分岐方向に変化するのに対して、反対側の電磁石が動作すると、仕分部材が分岐方向に変化しない状態になるので、移動部材及び仕分部材の動作に基づく、コンベアの仕分け切換速度の応答性は優れたものとなる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、仕分部材が支柱を中心として揺動可能に支持されているので、支柱から離れた仕分部材の先端位置におけるふれ幅が大きくなり、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置され、前記支柱が前記一対の電磁石の、前記コンベアの流れ方向の下流側に配置されているので、コンベアの分岐点で分岐方向に荷物を流させる際に、仕分部材による分岐方向の移動量を大きくとることができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、支柱が前記コンベアの流れ方向に沿って配置され、前記移動部材が、前記コンベアに対して上下に移動するので、コンベアの分岐点で荷物を流させる際に、移動部材に連結された仕分部材がコンベアに対して、例えば上側に位置する場合、荷物を例えば分岐方向へ移動できるのに対して、仕分部材がコンベアに対して下側に位置する場合、仕分部材は荷物の流れ方向を分岐方向に変化させないことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の荷物仕分切換装置の要部を示す拡大平面図であって、荷物を直進方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図2】本実施の形態の荷物仕分切換装置の要部を示す拡大平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図3】本実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大平面図である。
【図4】本実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大正面図であって、スライドシューの支軸が移動する上流側からみた状態を示す。
【図5】他の実施の形態のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す拡大平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図6】図5に示される上下可動部の概要を示す拡大断面図である。
【図7】スラットコンベヤの平面図である。
【図8】従来のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す平面図であって、荷物を直進方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の位置を示す。
【図9】従来のスライドシューの支軸を移動させる可動機構の要部を示す平面図であって、荷物を分岐方向に搬送させる際の、スライドシューの支軸の流れを示す。
【図10】従来のスライドシューの支軸を移動させる可動機構を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
T スラットコンベヤ(コンベヤ)
S 搬送用スラット
M 荷物
C 搬送路切換装置
A 主レール
BB 分岐搬送路
1 スライドシューの支軸
U コンベアの流れる方向
D1、D2 電磁石(電磁石)
D3 距離
K 可動機構
Q1 支柱
L3 プランジャー(移動部材)
L2 切換レール(仕分部材)
R1 プランジャー(移動部材)
R2 支軸(支柱)
R3 切換レール部(仕分部材)
D3、D4 電磁石(電磁石)
K3 上下可動部
Claims (4)
- 荷物を流させるコンベアで使用され、コンベアの分岐点で任意の分岐方向に荷物を流させるための荷物仕分切換装置において、
対向する位置に配置された一対の電磁石と、
前記一対の電磁石の間に移動可能に取り付けられた移動部材と、
前記移動部材に連結され、荷物の流れ方向を変化させる仕分部材とを有することを特徴とする荷物仕分切換装置。 - 請求項1に記載する荷物仕分切換装置において、
前記仕分部材が支柱を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とする荷物仕分切換装置。 - 請求項2に記載する荷物仕分切換装置において、
前記一対の電磁石が前記コンベアの流れ方向の上流側に向かって、電磁石間の距離を広くするように配置され、
前記支柱が前記一対の電磁石の、前記コンベアの流れ方向の下流側に配置されていることを特徴とする荷物仕分切換装置。 - 請求項2に記載する荷物仕分切換装置において、
前記支柱が前記コンベアの流れ方向に沿って配置され、
前記移動部材が、前記コンベアに対して上下に移動することを特徴とする荷物仕分切換装置。
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JP2009132491A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Daifuku Co Ltd | 転換設備 |
JP2011025133A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Yanmar Co Ltd | 物体分別装置 |
JP2013119449A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Ito Denki Kk | 物品移動装置 |
JP2017145116A (ja) * | 2016-02-18 | 2017-08-24 | トーヨーカネツソリューションズ株式会社 | 仕分けコンベヤの切換装置 |
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-
2002
- 2002-06-04 JP JP2002163467A patent/JP2004010218A/ja active Pending
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