JP2013119449A - 物品移動装置 - Google Patents

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威伸 中島
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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことがなく、構成が簡単であり、物品の搬送方向を確実に仕分けたり、物品を搬送路上に整列させることができる物品移動装置を提供することである。
【解決手段】循環走行するチェーン3a,3bに、複数の物品載置部材4を設置し、物品載置部材4に沿って移動する駒部材7を設置する。駒部材7の下部に当接部11を設け、当接部11は直進ガイド206又は分岐ガイド8に沿って移動する。両ガイドは端著部231で分岐する。端著部231には揺動板210が上下に揺動可能に配置されており、揺動板210を上方に揺動させると、揺動板210に設けた障害物部材211が端著部231の直進通路206上に配置され、当接部11は障害物部材211によって分岐ガイド8側へ導かれ、当接部11と一体の駒部材7によって、物品載置部材4上の物品96が、チェーン3a,3bの走行方向と直交する方向に押し出される。
【選択図】図16

Description

本発明は、コンベア装置の分岐部に設けられて物品の搬送方向を変更させたり、幅の広い搬送路上において複数の物品を搬送路の片側に整列させる物品移動装置に関するものである。
昨今のコンベア装置は、複数の搬送先が設けられ、各物品を対応する搬送先へ搬送することができる。具体的には、コンベア装置には仕分装置が設けられており、この仕分装置で搬送方向が適宜切り替えられ、物品は当該物品に関連付けられた搬送先へ搬送される。
仕分装置の一つとして、図22に示すような構造を有するものがある。図22に示される仕分装置101は、平行に配置された一対の走行チェーン(不図示の無端軌道)と、走行チェーンによって搬送方向に進行する複数の物品載置部材109と、駒部材110とを有する。物品載置部材109は、平板状であって複数設けられている。駒部材110は、物品載置部材109と係合しており、物品載置部材109に沿って直線的に移動可能である。
なお図22は、内部を観察し易いように、一部の物品載置部材109を破断して示している。
仕分装置101では、物品載置部材109の下に上流側ガイド103、直進ガイド104、分岐ガイド105及び切替誘導装置106が設けられている。
ここで上流側ガイド103は、上流側通路103aを構成するものである。直進ガイド104は、上流側ガイド103に対して直線的に繋がるものであり、直進通路104aを形成する。
これに対して分岐ガイド105は、上流側ガイド103に対して斜め方向に接続されており、分岐通路105aを構成するものである。
従来技術の仕分装置101で採用される切替誘導装置106は、垂直に立てられた回転軸107を中心として揺動する案内ガイドである。
すなわち従来技術の仕分装置101では、直進ガイド104と分岐ガイド105の分岐部に切替誘導装置106が設けられている。切替誘導装置106は、回動軸107とゲート108によって構成されている。そしてゲート108は回動軸107を中心に回動して、直進通路104aと分岐通路105aのいずれか一方を開き、他方を閉じる。図22では、直進通路104aを閉じ、分岐通路105aを開いた状態を示している。ゲート108の動作は、図示しない制御装置によって制御される。
そして従来技術の仕分装置101では、駒部材110の一部たる当接部111が図22の様にガイド103、104、105に係合している。
仕分装置101では、前記した走行チェーン(図示せず)によって複数の物品載置部材109が矢印X方向に走行する。
一方、物品載置部材109の下部では、駒部材110の一部たる当接部111がガイド103、104、105に係合している。そのため駒部材110の当接部111が、上流側通路103aから分岐通路105a側に分岐すると、駒部材110は矢印Y方向に移動する。すなわち駒部材110は物品載置部材109に沿って直線方向に移動し、物品を矢印Y方向に押し出す。
これに対して駒部材110の当接部111が、上流側通路103aから直進通路104aに移行すると、駒部材110は物品載置部材109に対して停止した状態を維持する。
上流側通路103aを通過した当接部111が、直進通路104aに移行して駒部材110が物品載置部材109に対して停止した状態を維持するか、あるいは当接部111が分岐通路105a側に移行して駒部材110が物品載置部材109に対して相対移動を開始するかは、切替誘導装置106のゲート108の姿勢に依存する。
すなわち当接部111が分岐部に到達したときに、図22、図24に示すようにゲート108が分岐通路105a側を開いていると、当接部111はゲート108に沿って分岐通路105a側へ移動する。そして当接部111は分岐通路105aに沿って移動する。その結果、駒部材110は物品載置部材109の一端側から他端側へ移動するので、物品載置部材109上の物品(図示せず)は、駒部材110に押圧されて走行チェーンの走行方向と直交する方向に移動する。
また、ゲート108が分岐通路105a側を閉じ、直進通路104a側を開いていると、当接部111はゲート108に沿って移動し、直進通路104a側へ誘導される。その結果、当接部111は直進通路104aに沿って移動し、駒部材110は物品載置部材109に対しては停止し、走行チェーンの走行方向にのみ移動する。よって、物品載置部材109上の物品(図示せず)は、横方向(矢印X方向)には移動しない。
このように、ゲート108の位置を切り替えることにより、駒部材110を直進通路104aに沿って移動させたり、分岐通路105aに沿って移動させることができる。
ところで、当接部111(駒部材110)が分岐部に到達する前に、ゲート108がどちらかの通路を完全に開いて(又は閉じて)いれば何ら問題はない。ところが、当接部111が分岐部に到達するタイミングに対して、ゲート108が開閉移動するタイミングが遅れると、図25に示すような状態となる。図25では、当接部111が切替誘導装置106のゲート108の先端部108aに引っ掛かり、身動きができない状態となっている。このような状態になると仕分装置101が停止してしまい、物品の搬送作業に支障を来す。
そこでこのような不具合が生じないように、工夫された発明が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されているスライドシュー案内構造では、当接部の下方にガイドピンと呼ばれる部位を設けている。このガイドピンは、横断面視して舟形に形成されている。そのため、仮にゲート108の先端がガイドピンに当接しても、ガイドピンの先端はガイドピンの曲面に沿って左右のどちらかに移動し易い。その結果、特許文献1の発明では、分岐部で駒部材が停止してしまうという不具合を解消できる。
特開平7−315538号公報
ところで、特許文献1に開示されているスライドシュー案内構造では、当接部の下方にガイドピンを設けなければならない。そのため、仕分装置自体の高さ方向の寸法が大きくなってしまう。また、ガイドピンを個々に断面が舟形になるように加工しなければならない。よって、特許文献1のスライドシュー案内構造では、走行チェーン(無端軌道)に設置される物品載置部材の数だけ駒部材を用意しなければならず、多数のガイドピンの加工は相当なコストアップを招いてしまう。
そこで本発明は、装置の大型化を招くことがなく、構成が簡単であり、物品の搬送方向を確実に仕分けたり、物品を搬送路上に整列させることができる物品移動装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、環状に接続されていて一方向に走行する無端軌道と、前記無端軌道に取り付けられた複数の物品載置部材と、物品載置部材上を前記無端軌道の走行方向と直行する方向に移動可能な駒部材と、ガイドと、前記ガイドの端緒部に配された切替誘導手段とを有し、前記駒部材には、ガイドと当接する当接部があり、物品載置部材が無端軌道の走行に伴って前記一方向に移動し、駒部材の前記当接部が前記切替誘導手段によってガイドへ導かれてガイドと係合すると共にガイドに沿って移動し、駒部材を無端軌道の走行方向と直交する方向に移動させる物品移動装置において、前記切替誘導手段は前記当接部の進路に出没する障害物部材を有し、前記当接部は前記障害物部材に衝突して前記ガイドに導かれ、前記ガイドに係合することを特徴とする物品移動装置である。
請求項1の発明では、切替誘導手段は当接部の進路に出没する障害物部材を有するものである。そして駒部材の当接部は障害物部材に衝突して前記ガイドに導かれる前記ガイドに係合する。
そのため当接部を所望のガイドに導くことができる。
また当接部が障害物部材の真上にある状態のときに、障害物部材が当接部の進路上に突出した場合、障害物部材が駒部材の当接部を突き上げることとなる。
ここで駒部材は物品載置部材に設けられており、さらに物品載置部材は、チェーンやベルト等の無端軌道に取り付けられているから、物品載置部材は僅かながら上下方向に自由度を持つ。すなわちチェーンの弛みやベルトの伸び等によって、物品載置部材は僅かながら上方向に移動することができる。そのため駒部材(当接部)は、僅かながら上方向に移動することができる。
従って、障害物部材が当接部の進路上に突出した場合、障害物部材が駒部材の当接部を突き上げることとなるが、チェーン等の無端軌道の弛み等によって当接部は上方に逃げる。そのため当接部材は、障害物部材を乗り越えて直線方向又は分岐方向に進行する。
従って本発明の物品移動装置は、分岐部で駒部材が停止してしまうという不具合が発生しない。
請求項2に記載の発明は、上下方向に揺動する揺動部材を有し、前記障害物部材は前記揺動部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の物品移動装置である。
本発明では、揺動部材の揺動に伴って障害物部材が昇降し、当接部の進路に出没する。
揺動部材はカムによって揺動されることが推奨される(請求項3)。
請求項4に記載の発明は、ローラ本体内にモータが内蔵され、前記モータによってローラ本体が回転するモータ内蔵ローラを有し、前記無端軌道はチェーンであって平行に2系統設けられ、いずれの系統も一対のスプロケットに係合されており、前記2系統に属し相互に対応する位置にあるスプロケットの組み合わせの内の少なくとも一組が、前記モータ内蔵ローラの両端部に設けられ、前記モータ内蔵ローラによってチェーンが走行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物品移動装置である。
請求項4に記載の発明では、チェーンで構成された無端軌道が平行に2系統設けられ、複数の物品載置部材が2系統のチェーンに取り付けられる。各系統のチェーンはモータ内蔵ローラによって同期して循環走行する。そのため、複数の物品載置部材の循環移動は安定する。
また、本発明では2系統のチェーンとモータ内蔵ローラ及び二対のスプロケットのみで複数の物品載置部材を循環移動させることができ、部品点数が少なくてすみ、組立も容易である。
さらに、無端軌道であるチェーンを循環駆動するのに、物品移動装置の内部に配置できるモータ内蔵ローラを使用するので、装置の小型化を図ることができる。また、モータ内蔵ローラを使用することで、搬送面を低くすることができる。
請求項5に記載の発明は、無端軌道はチェーンであって平行に2系統設けられ、いずれの系統も一対のスプロケットに係合されており、前記2系統に属し相互に対応する位置にあるスプロケット同士を接続する連結軸を有し、連結軸の少なくともいずれかには、駒部材の当接部のブレを防止する補助ガイドが取り巻いていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の物品移動装置である。
請求項5の発明では、2系統のチェーンに属し相互に対応する位置にあるスプロケット同士を連結する連結軸の少なくともいずれかには、補助ガイドが取り巻いているので、物品載置部材が連結軸の位置まで移動した際に、駒部材の当接部がチェーンの走行方向と直交する方向へ移動しようとすると、当接部は補助ガイドに当接する。その結果、当接部は補助ガイドを越えて移動することができず、駒部材が連結軸上でチェーンの走行方向と直交する方向に移動するのを防止することができる。
請求項6の発明は、物品載置部材は、樹脂からなる被覆部材の内部に金属板を配置した構造を有し、駒部材は前記被覆部材に係合することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品移動装置である。
請求項6に記載の発明では、物品載置部材は、樹脂からなる被覆部材の内部に金属板を配置した構造を有するので、金属板によって強度が確保されると共に、軽量化を図ることができる。そのため、物品の支持が安定すると共に、小さな動力で複数の物品載置部材を取り付けた無端軌道の循環走行を実施することができる。
請求項7の発明は、障害物部材は、当接部の進行方向に対する力に抗するものであり、上方からの力を受けると下方に退避することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の物品移動装置である。
請求項7の発明では、障害物部材が上方から力を受けると下方に退避するので、当接部が仮に障害物部材の上に乗り上げたとしても、当接部は障害物部材側から大きな抵抗を受けることなく移動することができる。すなわち、無端軌道の走行が阻害されない。また、当接部が障害物部材を通過すると、障害物部材は上方へ移動する。そして後続の駒部材の当接部は、障害物部材に導かれてガイドに沿って移動する。
本発明の物品移動装置は、物品を搬送するコンベア装置に配置される物品移動装置であり、上流側から搬送されてきた物品を、物品移動装置上で一列に整列させたり、無端軌道の走行方向と直交する方向に搬送することができる。
本発明の物品移動装置は、装置の大型化を招くことがなく、また構成が簡単であり、さらに煩雑な加工や組立が不要であり、製造のコストダウンを図ることができる。
本発明の実施形態の物品移動装置の斜視図であり、物品を直進させる場合の状態を示す。 図1の物品移動装置であり、物品を分岐方向に移動させる場合の状態を示す斜視図である。 図1の物品移動装置であって、物品載置部材を取り外した状態の斜視図であり、障害物部材が上昇している状態を示す。 図1の物品移動装置であって、物品載置部材を取り外した状態の斜視図であり、障害物部材が下降している状態を示す。 図1の物品移動装置であって、物品載置部材を取り外した状態の平面図である。 図1の物品移動装置の側面断面図である。 図1の物品移動装置の分解斜視図である。 チェーン駆動装置の断面図である。 物品載置部材の斜視図である。 物品載置部材の分解斜視図である。 駒部材の分解斜視図である。 物品載置部材に駒部材を装着した状態の断面図である。 切替誘導装置の分解斜視図である。 切替誘導装置の揺動部材とガイドとの位置関係を示す斜視図であり、当接部を分岐ガイド側に誘導する際の状態を示す。 切替誘導装置の揺動部材とガイドとの位置関係を示す斜視図であり、当接部を直線ガイド側に誘導する際の状態を示す。 切替誘導装置の揺動部材とガイドとの位置関係を示す(a)平面図及び(b)正面断面図であり、当接部を直線ガイド側に誘導する際の状態を示す。 図16の状態の際の駒部材の動作を示す物品移動装置を含むコンベア装置の平面図である。 切替誘導装置の揺動部材とガイドとの位置関係を示す(a)平面図及び(b)正面断面図であり、当接部を分岐ガイド側に誘導する際の状態を示す。 図18の状態の際の駒部材の動作を示す物品移動装置を含むコンベア装置の平面図である。 切替誘導装置の障害物部材と駒部材との位置関係を示す正面断面図であり、(a)は障害物部材の真上に駒部材がある場合の状態を示し、(b)は障害物部材が上昇して駒部材の当接部を突き上げた状態を示す。 本発明の実施形態の物品移動装置を利用したコンベア装置のレイアウトの一例を示す平面図である。 従来技術の仕分装置の要部の部分斜視図である。 図22の仕分装置に設けられる物品載置部材及び駒部材の斜視図である。 図22の仕分装置において、駒部材が移動する様子を示す平面図である。 図22の仕分装置において、分岐部に駒部材の当接部が引っ掛かった状態を示す平面図である。 図13とは別の切替誘導装置の分解斜視図である。 図26のA−A断面図である。 図26に示す切替誘導装置の揺動板の分解斜視図である。 図16とは別の切替誘導装置の揺動部材とガイドとの位置関係を示す正面断面図であり、(a)は揺動部材が下方へ退避している状態を示し、(b)は揺動部材が上方へ移動して当接部の通路上に配置された状態を示す。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態の物品移動装置1の構成を説明する。
本実施形態の物品移動装置1は、図17、図19に示すようにコンベア装置100の一部を構成するものである。すなわち、図17、図19に示すようにコンベア装置100は、上流側コンベア97、物品移動装置1、下流側コンベア98、分岐側コンベア99を備えている。物品移動装置1は、コンベア装置100の分岐箇所に配置される。すなわち、物品96(被搬送物)の搬送方向の上流側には上流側コンベア97が配置され、上流側コンベア97の下流側に物品移動装置1が隣接配置されている。また、物品移動装置1の下流側には下流側コンベア98が隣接配置されている。さらに物品移動装置1の側方には分岐側コンベア99が隣接配置されている。
物品96は、上流側コンベア97から物品移動装置1へ搬送される。そして図17、図19に示すように、物品96はさらに下流側コンベア98又は分岐側コンベア99のいずれかへ搬送される。この様に、物品移動装置1は、物品96を下流側コンベア98又は分岐側コンベア99のいずれかに移載するものである。以下、物品移動装置1の構成を説明する。
図7に示すように物品移動装置1は、基台2、チェーン3(無端軌道)、チェーン駆動装置44a,44b、物品載置部材4(4a、4b、・・・)、駒部材7、表面側ガイド部材200、裏面側ガイド部材250、補助ガイド23a,b,c、切替誘導装置10等を有する。以下、順に説明する。
基台2は、図3、図7に示すように、強度を有する鋼製の縦フレーム2a、2bと、横フレーム2c、2dとで構成される。
縦フレーム2aは、図7に示す様に、垂直壁部56aと水平壁部56bとを有し、横断面がL字形の部材である。垂直壁部56aの両端付近には、各々孔58a,58bが設けられている。また、垂直壁部56aにおける孔58aよりも長手方向の中央側の部位には孔59a,59bが上下に設けられている。同様に孔58bよりも長手方向中央側の部位には孔59c,59dが上下に設けられている。
縦フレーム2bは、縦フレーム2aと同じ構成を有する。
横フレーム2cは、断面が略コの字形状を呈する長尺状の部材である。すなわち、横フレーム2cは上壁60aと、下壁60bと、ウェブ60cとで構成される。上壁60aと下壁60bは平行に配置され、両者の一方の縁がウェブ60cで接続されている。
横フレーム2cの一方の端部にはリブ62aが溶接固定され、他方の端部にはリブ62bが溶接固定されている。リブ62a,62bは、少なくとも上壁60a及び下壁60bと溶接固定されており、横フレーム2cを補強する機能を有する。また、リブ62aには上下に孔63a,63bが設けてあり、リブ62bには上下に孔64a,64bが設けられている。なお、図7に示す横フレーム2cでは、リブ62aが描写されていないが、リブ62aはリブ62bと同じ構造を有し、リブ62bと同様の孔63a,63bが設けられている。
横フレーム2dは、横フレーム2cと同じ構成を有する。すなわち、横フレーム2dは上壁61a、下壁61b、ウェブ61cからなり、両端にリブが固着されている。
基台2は、縦フレーム2a,2bの垂直壁部56a,57aが所定の距離を隔てて対向され、その間に横フレーム2c,2dが掛け渡されて成るものである。
具体的には、縦フレーム2a,2bの水平壁部56b,57bが互いに外側に向けて配置され、垂直壁部56aの孔59a,59bと、横フレーム2cのリブ62aの孔63a,63bとに図示しないネジが挿通されて一体化されている。同様に、横フレーム2cのリブ62bと縦フレーム2bとがネジで固定される。その結果、縦フレーム2a,2bが、横フレーム2cで一体化される。
同様に、縦フレーム2a,2bに対して横フレーム2dが固定されると、基台2が完成する。
基台2には、支持板72,76,87,88が固定される。支持板72,76は、互いに離間して横フレーム2cの上壁60aと、横フレーム2dの上壁61aにボルト・ナット又は溶接で固定され、支持板87,88は、互いに離間して横フレーム2cの下壁60bと、横フレーム2dの下壁61bにボルト・ ナット又は溶接で固定されている。
チェーン駆動装置44a,44bは、図8の様にモータ内蔵ローラ20a,20bを主体とする装置である。
すなわちモータ内蔵ローラ20aは、図8の様に円筒状のローラ本体45、モータ46、減速機47、支軸48a,48b等を有する。モータ46と減速機47は、ローラ本体45内に配置されており、ローラ本体45の両端は蓋49a,49bで閉塞されている。支軸48aは蓋49aを貫通してローラ本体45の外部に突出しており、支軸48bは蓋49bを貫通してローラ本体45の外部に突出している。また、支軸48a,48bは、基台2の縦フレーム2a,2bの孔58a,58bで支持される。
モータ46は、ローラ本体45の外部に設けられた図示しない電源と電線50で接続されている。電線50は、ローラ本体45の外部の電源と内部のモータ46とを支軸48bを介して接続する。また、モータ46の動作(回転駆動と停止)は、外部の制御装置(図示せず)によって制御される。
ローラ本体45の一方の端部付近には、スプロケット21aが一体的に固着されている。同様にローラ本体45の他方の端部付近には、スプロケット21bが一体固着されている。すなわち、ローラ本体45の両端部にはスプロケット21a,22aがあり、当該スプロケット21b,22bは、ローラ本体45と一体に回転可能である。
モータ内蔵ローラ20bは、モータ内蔵ローラ20aと同じ構成を有する。すなわち、モータ内蔵ローラ20bのローラ本体には、スプロケット22a,22bが一体固着されている。モータ内蔵ローラ20a,20bは、所定の間隔を置いて平行に配置され、基台2に固定される。
チェーン3aとチェーン3bは公知のものであり、各々環状(2系統の無端軌道)に繋がれている。チェーン3aは、スプロケット21a,21bと係合している。また、チェーン3aには、片側の側方に突出する一対のピン51a,51bを複数組有する。複数組のピン51a,51bは、チェーン3aの側方に等間隔で固定されている。
物品載置部材4は一般にスラットと呼ばれ、図9、図10に示すように樹脂材からなる被覆部材5と金属板6a、6bとを有する。被覆部材5は長尺状であり、長方形の板状体の長手方向にのびる両側の縁が近接対向するように4箇所で折り曲げられたような構造を呈する。すなわち、被覆部材5は、長方形の中央部分である基部31の両側に、基部31と直交する垂下部30a、30bを有し、さらに垂下部30aと直交し且つ基部31と平行に対向する壁部5cと、垂下部30bと直交し且つ基部31と平行に対向する壁部5bとを有する。
壁部5bの先端(縁)と壁部5cの先端(縁)は近接対向し、両壁部の間には開口25が形成されている。そして被覆部材5内には内部空間26が形成されている。内部空間26は、開口25を介して外部と連通している。壁部5b、5cの上面から基部31の内側の天面5aまでの高さ寸法と、垂下部30aの内面から垂下部30bの内面までの幅寸法は、金属板6a、6bをちょうど挿通可能な大きさである。
金属板6a、6bは同じ大きさ及び形状を有する。金属板6aは長尺状であり、一端には直角に折り曲げられた垂下部27aが設けられており、他端には傾斜端部29が設けられている。傾斜端部29aは、先端(他端)へいくほど幅方向の寸法が小さくなり、金属板6aと金属板6bを同一直線状に配置し、さらに垂下部27a,27bが同じ側に起立するように配置すると、金属板6aの傾斜端部29aと金属板6bの傾斜端部29bは平行に近接対向する。
金属板6aの垂下部27aには、金属板6aの幅方向にのびる長孔28aが設けられている。長孔28aの代わりに、長孔28aの両端に相当する位置に同径の孔が2つ開いていてもよい。
金属板6aの垂下部27aには、長孔28aの上にピン孔67aが設けられている。また、垂下部27aには支持部材65が装着される。支持部材65にはピン孔65aと長孔65bが設けられている。ピン孔65aを垂下部27aのピン孔67aに一致させると、長孔65bと垂下部27aの長孔28aも一致する。そして垂下部27aのピン孔67aとピン孔65aに共通のピン66を挿通し、垂下部27aに支持部材65を固定する。その結果、垂下部27aの長孔28aと支持部材65の長孔65bが一致する。すなわち、長孔28aの奥行きが延長された状態となる。
金属板6bの垂下部27bにも同様に支持部材65が取り付けられる。
そして被覆部材5の一方の端部から内部空間26内に金属板6aの傾斜端部29a側を挿入し、被覆部材5の他方の端部から内部空間26内に金属板6bの傾斜端部29b側を挿入すると、図9に示すように物品載置部材4が構成される。図9に示す物品載置部材4は、各金属板6a、6bの垂下部27a、27bが、被覆部材5の開口25(図10)側に配置されている。また、物品載置部材4の両端に垂下部27a、27bが配置される。
駒部材7は一般にスライドシューと呼ばれ、図11に示すように筐体32、平板33,69、ボルト34、ナット35及び当接部11を有する。
筐体32は、耐摩耗性及び摺動特性の優れた熱可塑性樹脂等で形成されている。また筐体32は、挿通部37、垂直ガイド38a,38b、底壁39、側壁41a,41b、上壁42を有する。筐体32を上側から見ると、図1、図2、図11の様に略五角形であり、傾斜面201を持っている。また、筐体32の内部には空洞部43が形成されている。空洞部43は、前述の物品載置部材4を挿通させる部位である。すなわち、駒部材7の空洞部43が物品載置部材4に貫通されており、駒部材7は円滑に物品載置部材4に沿って移動することができる。
平板33は、長方形形状を呈する薄板である。平板33の中央には孔33aが設けられている。
当接部11は、ベアリングで構成される。当接部11の中央の軸挿通部11aには回転軸として機能するボルト34が挿通されている。
ボルト34は、当接部11の軸挿通部11a、板ばね36の孔36a、平板63の孔63a,筐体32の挿通部37,平板33の孔33aを貫通し、ナット35と螺合する。
次に、表面側ガイド部材200について説明する。本実施形態の物品移動装置1が採用する表面側ガイド部材200は、直線ガイド9と、分岐ガイド8によって構成されている。直線ガイド9と分岐ガイド8は、いずれも高さの低い一対の壁が平行に延びるものであり、その間が駒部材7の当接部11の走行路となる。
直線ガイド9は、文字通り直線的に延びるものであり、長尺状の平板からなる壁部71を有する。また壁部71には欠落部205がある。
分岐ガイド8は、斜め方向に延びるものであり、前記した壁部71の欠落部205から分岐されている。
本実施形態では、分岐ガイド8が設けられた部分までが、上流側ガイド202として機能する。また直線ガイド9の欠落部205よりも下流側が直進ガイド206として機能する。従って欠落部205の近傍が、分岐ガイド8及び直進ガイド206の端緒部231となる。
裏面側ガイド部材250(図7)は、直線ガイド251と、集合ガイド252を有するものである。裏面側ガイド部材250の、直線ガイド251と、集合ガイド252のレイアウトは、前記した表面側ガイド部材200の直線ガイド9及び分岐ガイド8のレイアウトに対して面対象である。なお、図7において直線ガイド251は一方の端部のみを描写しており、大半の部位が支持板87の下に配置されていて全体は描写されていない。
補助ガイド23a,b,c,dは、いずれも円弧形の板である。
切替誘導装置10は、揺動板210と、障害物部材211及び昇降機構12によって構成されている。
揺動板210は、図14の様に平面視が長方形であり、短辺の一方側が折り下げられて垂直壁部212が形成された部材である。すなわち揺動板210は、略長方形の天板部213と、垂直壁部212とを有している。また垂直壁部212と天板部213との間には、略三角形の補強リブ216が設けられている。
天板部213と垂直壁部212及び2枚の補強リブ216で囲まれた領域は、空洞である。
揺動板210の補強リブ216には水平軸220が挿通されている。そして揺動板210は、水平軸220を中心として上下に揺動する。
障害物部材211は、樹脂その他の摩擦係数の低い素材で作られたブロック状のものであり、外観形状は、背の低い三角柱状をしている。すなわち障害物部材211の平面形状は、略直角三角形であり、障害物部材211は、長辺壁221と、短辺壁222と、斜辺壁223とを有している。
ここで短辺壁222の幅は、前記した直線ガイド9の幅と略等しい。
また斜辺壁223の傾斜角度は、分岐ガイド8の直線ガイド9に対する傾斜角度と略等しい。
昇降機構12は、モータ14と、カム16(図7)とによって構成されている。モータ14は、ギヤードモータであり、回転軸がゆっくりと回転する。
カム16は、モータ14の回転軸に直接取り付けられている。
昇降機構12のモータ14は、揺動板210の長手方向に対して直交する方向に配置されている。そして昇降機構12のカム16が揺動板210の下部にあり、揺動板210の天板部213の裏面と当接している。
そのため昇降機構12のモータ14が回転すると、昇降機構12のカム16を回動させ、揺動板210は上下方向に揺動する。
次に、物品移動装置1の各部材同士の関係を説明する。
前記したチェーン駆動装置44a,44bは、基台2の両端近傍に固定されている。すなわち縦フレーム2a、2bの間に、チェーン駆動装置44a,44bが取り付けられている。より具体的には、縦フレーム2aの孔58aにモータ内蔵ローラ20aの支軸48aが挿通されている。モータ内蔵ローラ20aの支軸48bは、同様に縦フレーム2bの対応する孔に挿通されている。よって、モータ内蔵ローラ20aは、縦フレーム2a,2bで回転可能に支持される。モータ内蔵ローラ20bも同様に、縦フレーム2a,2bに回転可能に支持されている。
チェーン3a(無端軌道)は、モータ内蔵ローラ20aのスプロケット21aと、モータ内蔵ローラ20bのスプロケット21bに懸架されている。その際、チェーン3aに設けた複数対のピン51a,51bは、基台2の内側に突出するように配置される。同様にチェーン3b(無端軌道)は、モータ内蔵ローラ20aのスプロケット22aと、モータ内蔵ローラ20bのスプロケット22bに懸架されている。チェーン3bに設けた複数対のピン51a,51bも基台2の内側に配置されている。
すなわち、チェーン3aの各対のピン51a,51bと、チェーン3bの各対のピン51a,51bが各々対向する。
チェーン3aのピン51a,51bは、物品載置部材4の金属板6bの長孔28bと支持部材65の長孔65bを挿通し、チェーン3bのピン51a,51bは、物品載置部材4の金属板6aの長孔28aと支持部材65の長孔65bを挿通する。ピン51aとピン51bの間隔は、長孔28aの開口の長さと略一致している。よって、長孔28a,65bにピン51a,51bが挿通されると、チェーン3a,3bに対して物品載置部材4は固定される。ピン51a,51bは、金属板6a,6bの長孔28a,28bに加えて金属板6a,6bに装着された支持部材65の長孔65bを挿通することによって、物品載置部材4に対する姿勢が安定する。
また、チェーン3a,3bは、物品載置部材4の両端を支持する。物品載置部材4は複数(多数)あり、チェーン3a,3bは各物品載置部材4(4a,4b,・・・)の両端を支持する。その結果、多数の物品載置部材4(4a,4b,・・・)が連続的に近接配置される。各物品載置部材4(4a,4b,・・・)の上面は、搬送物である物品96を載置する載置面として機能する。
モータ内蔵ローラ20a,20bは同期して回転する。よってチェーン3a,3b(2系統の無端軌道)は、円滑に循環走行する。なお本実施の形態では、2つのモータ内蔵ローラ20a,20bで2つのチェーン3a,3b(2系統の無端軌道)を駆動するように構成したが、一方(例えばモータ内蔵ローラ20b)を、駆動源をもたない従動連結軸とすることもできる。
物品載置部材4が並べられた上部側平面の下に、前記した表面側ガイド部材200と、切替誘導装置10が配置されている。
表面側ガイド部材200の直線ガイド9は、図5,図7の様に基台2の一方の縦フレーム2aの近傍にあって縦フレーム2aと平行に延びる様に配置されている。
また図5,図7の様に、ガイド部材200の直線ガイド9は、基台2の略全長にわたる長さを持っている。
表面側ガイド部材200の分岐ガイド8は、前記した様に直線ガイド9から斜め下流側に分岐するものであり、基礎部(分岐点)たる一方の縦フレーム2a近傍から、他方の縦フレーム2b近傍に至る長さを持つ。
一方、裏面側ガイド部材250(図7)は、前記した表面側ガイド部材200のさらに下部に設けられている。
そして表面側ガイド部材200の直線ガイド9の一方の壁部71の末端と、裏面側ガイド部材250の直線ガイド251の一方の壁の始端(図示せず)とが補助ガイド23bで接続されている。補助ガイド23bは、チェーン駆動装置44aを跨いで、表面側ガイド部材200の直線ガイド9の一方の壁部71の末端と、裏面側ガイド部材250の直線ガイド251の一方の壁の始端とを繋いでいる。
同様に、表面側ガイド部材200の分岐ガイド8の一方の壁の末端と、裏面側ガイド部材250の集合ガイド252の一方の壁の始端とが補助ガイド23aで接続されている。裏面側ガイド部材250の直線ガイド251の一方の壁の末端と、表面側ガイド部材200の直線ガイド9の一方の壁部71の始端とが補助ガイド23cで接続されている。
切替誘導装置10は、表面側ガイド部材200の欠落部205の近傍に配されている。すなわち分岐ガイド8及び直進ガイド206の端緒部231に切替誘導装置10が設けられている。そして揺動板210が昇降すると、障害物部材211が駒部材7の当接部11の走行路に出没することとなる。
次に本実施形態の物品移動装置1の動作について説明する。
物品移動装置1は、前記した図17、図19に示すようにコンベア装置100の一部を構成するものである。すなわち図17、図19に示すようにコンベア装置100は、上流側コンベア97、物品移動装置1、下流側コンベア98、分岐側コンベア99を備えている。前記した上流側コンベア97、物品移動装置1、下流側コンベア98、分岐側コンベア99は、いずれも物品96を一個ずつ載置するものであり、その全長はいずれも物品96を一個ずつ載置するのに適する長さである。
また前記した上流側コンベア97、物品移動装置1、下流側コンベア98、分岐側コンベア99は、いずれも自己のゾーン(コンベア)に物品96があり、下流側のゾーン(コンベア)に物品96が存在しないか、あるいは下流側のゾーン(コンベア)が駆動していることを条件として駆動する。
例えば上流側コンベア97に物品があり、下流の物品移動装置1に物品が無い場合に上流側コンベア97が起動する。
そのため、各ゾーンには物品96の有無を検知する在荷センサー261乃至264が設けられている。
また上流側コンベア97には、物品96の搬送先を検知する搬送先読み取り装置267が設けられており、物品96の搬送先が、下流側コンベア98であるのか、分岐側コンベア99であるのかが判定される。
いま、上流側コンベア97に到達した物品96が、下流側コンベア98に搬送すべきものである場合には、図16(b)の様に、切替誘導装置10の揺動板210を下げた状態とし、チェーン駆動装置44a,44bを起動する。
その結果、チェーン3a,3bに結合された物品載置部材4が矢印X方向に走行する。
ここで、物品移動装置1の始端においては、裏面側ガイド部材250によって駒部材7が一方側(縦フレーム2a側)に寄せられている。
そのため循環移動する各駒部材7のうち、基台2の上側にある駒部材7の当接部11は、表面側ガイド部材200の直線ガイド9と係合している。
そして物品載置部材4が矢印X方向に進むのに伴って、駒部材7の当接部11が、表面側ガイド部材200の直線ガイド9に沿って進む。
ここで、上流側コンベア97に到達した物品96が、下流側コンベア98に搬送すべきものである場合には、図16(b)の様に、切替誘導装置10の揺動板210を下げた状態であり、直線ガイドの走行路には何らの障害物もない。そのため分岐ガイド8との分岐点たる端緒部231に至った当接部11は、端緒部231を素通りして下流側に直進ガイド206に導かれる。
その後は、当接部11は、直進ガイド206の走行路から外れることなく直進する。
従って、図16、図17に示すように、駒部材7は、物品載置部材4に対して相対移動することなく、物品載置部材4の端部の位置をキープする。
表面側の末端に至った当接部11は、補助ガイド23aに導かれて裏面側ガイド部材250の直線ガイド251に入り、裏面側を通過して表面側の始端部に戻る。
一方、上流側コンベア97に到達した物品96が、分岐側コンベア99に搬送すべきものである場合には、図18(b)の様に、切替誘導装置10の揺動板210を上げた状態とする。この場合は、揺動板210に取り付けられた障害物部材211が上昇し、表面側ガイド部材200の端緒部231に出現し、当接部11の走行路を塞ぐこととなる。
そしてこの状態で、チェーン駆動装置44a,44bを起動する。その結果、チェーン3a,3bに結合された物品載置部材4が矢印X方向に走行する。
前記した様に、物品移動装置1の始端においては、裏面側ガイド部材250によって駒部材7が基台2の一方側(縦フレーム2a側)に寄せられている。
そのため各駒部材7の当接部11は、表面側ガイド部材200の直線ガイド9と係合している。
そして物品載置部材4が矢印X方向に進むのに伴って、駒部材7の当接部11が、表面側ガイド部材200の直線ガイド9に沿って進む。
ここで、上流側コンベア97に到達した物品96が、分岐側コンベア99に搬送すべきものである場合には、図18(b)の様に、切替誘導装置10のモータ14によってカム16が回動し、カム16によって揺動板210を上げた状態となり、直線ガイド9の走行路に障害物部材211がある。また本実施形態では、障害物部材211の幅は、直進ガイド206の幅と略等しいので、障害物部材211の出現によって、直進ガイド206の入口部分は完全に封鎖された状態となっている。
そのため直線ガイド9(上流側ガイド202)を進む当接部11は、障害物部材211の斜辺壁223と衝突し、斜辺壁223に沿って分岐ガイド8側に導かれる。その結果、当接部11は、直線ガイド9の欠落部205から分岐ガイド8側に入り斜め方向に進行する。
その後は、当接部11は、分岐ガイド8の走行路から外れることなく直進する。
従って、図18、図19に示すように、駒部材7は、物品載置部材4に対して相対移動し、基台2の一端側(縦フレーム2a側)から他端側(縦フレーム2b側)に向かって移動し、物品96を、分岐側コンベア99に押し出す。
次に、揺動板210が上昇せんとする際に、障害物部材211の真上の位置に当接部11がある場合の挙動について説明する。
この場合には、図20の様に、障害物部材211が、駒部材7の当接部11を下から突き上げることとなる。
しかしながら、駒部材7が係合する物品載置部材4は、チェーン3a,3bによって支持されている。そしてチェーン3a,3bには当然に間の隙間が存在していて弛みがある。そのため二つのスプロケット21a,22a(21b,22b)に懸架されたチェーン3a,3bの中間部は、当然に上下方向の自由度があり、物品載置部材4は上方に移動することができる。
そのため障害物部材211に突き上げられた当接部11は、図20(b)の様に上方に逃げて障害物部材211に乗り上げ、障害物部材211を難なく通過する。そのため当接部11が致命的な引っ掛かりを起こすことは無く、物品載置部材4は走行を維持する。
また、揺動板210の代わりに図26〜図29に示す切替誘導装置235のヒンジ式の揺動板240(揺動部材)を採用することもできる。切替誘導装置235は、揺動板240のみが切替誘導装置10と相違している。揺動板240は、固定部241,可動部242、軸270,コイルばね271を有する。
固定部241は、水平軸220を貫通させる一対の側壁部244と、各側壁部244と連続する上壁部243とを有する。上壁部243の可動部側の端部には上部突出壁246が設けてある。また側壁部244の可動部242側の端部には先端部244aが設けてある。各先端部244aには孔245が設けてある。さらに上部突出壁246と先端部244aの間には、各々溝247,248が形成されている。
一方、可動部242は、障害物部材211を備えた上壁部259と、一対の側壁部255とを有する。側壁部255の固定部241側の端部には、先端部256が突出形成されている。先端部256には孔257が設けてある。可動部242の幅は、固定部241の一対の側壁部244の間に収容できる大きさである。
可動部242の側壁部255の各先端部256が、固定部241の溝247,248に配置される。固定部241の孔245と、可動部242の孔257とが一致し、軸270が挿通される。軸270にはコイルばね271が装着されている。コイルばね271は、固定部241の上壁部243の下面と、可動部242の上壁部259の下面に同時に当接する。
固定部241と可動部242は、コイルばね271の弾性力によって付勢されて、上部突出壁246の下面が上壁部259に当接する。よって揺動板240は、固定部241と可動部242とが図27に示すように直線状の姿勢を保つ。
カム16は、上壁部243の下面を押圧し、固定部241(揺動板240)を支持する。
コイルばね271の付勢力は、揺動板240が水平姿勢となった際に、固定部241と可動部242とが直線状の姿勢を保つことができる程度の大きさである。そして、コイルばね271の付勢力を越える過大な力で可動部242を下方へ押圧すると、可動部242は軸270を中心に回動し、可動部242の先端側が下方へ移動する。
すなわち、図29(b)に示すように、揺動板240が上昇した際に、仮に障害物部材211上に当接部11が載ったとしても、当接部11によって障害物部材211(可動部242)が下方へ押圧され、可動部242は軸270を中心に回動して下方へ退避する。よって、揺動板240(切替誘導装置235)は保護される。また、当接部11は、障害物部材211から大きな抵抗力を受けずに済む。よって無端軌道であるチェーン3a,3bの循環走行が阻害されることがなく、当接部11は円滑に移動する。
さらに当接部11が障害物部材211上から移動すると、コイルばね271の弾性力によって可動部242は元の位置に復帰し、障害物部材211は当接部11の通路上に配置される。
そして後続の駒部材7の当接部11は、障害物部材211の斜辺壁223(側面)に当接する。障害物部材211は、当接部11の進行方向の力を受けても下降せず、当接部11は分岐ガイド側に導かれる。
また、図26〜図29のさらなる変形例として、揺動板210に対して、障害物部材211が上下移動するようにすることもできる。例えば、揺動板210に対して、障害物部材211を付勢部材で上方へ付勢する。揺動板210が水平軸220を中心に回動して上方へ移動し、障害物部材211が当接部11の下部に当接すると、揺動板210は水平姿勢に近付き、障害物部材211が揺動板210内に埋没するようにしてもよい。この場合には、当接部11が移動すると、障害物部材211が付勢部材で付勢されて上方へ移動し、当接部11の通路上に突出する。
本発明の物品移動装置は、搬送路の幅が物品の幅に対して十分に広い場合に、搬送路の片側に各物品を幅寄せして一列に整列させる場合にも使用できる。
すなわち、搬送路に対して傾斜する分岐ガイドを、途中で搬送路と平行になるように構成する。その結果、各物品載置部材に設置された駒部材は、下流側へ進むにつれて無端軌道の走行方向と直交する方向にも移動し、駒部材が無端軌道の走行方向と平行な部位に達すると、以降は無端軌道の走行方向と直交する方向への移動はなくなり、各物品は物品載置部材上で一列に整列する。そして、下流側コンベアへ搬送される。
よって作業者は、下流側コンベアの片側にいて手を延ばさなくても物品に手が届き、作業能率が向上する。また、物品移動装置の下流側コンベアの搬送幅は、物品移動装置や上流側コンベアの搬送幅よりも小さくすることができ、省スペース化を図ることができる。
また本発明の物品移動装置を利用したコンベア装置の例として、図21の様な複数の分岐コンベアを設けることも可能である。すなわち本発明の物品移動装置1を直列的に複数配置し、そのそれぞれに対して分岐コンベア99a〜99cを設ける。
このレイアウトを採用する場合には、前記した様な、自己のゾーン(コンベア)に物品96があり、下流側のゾーン(コンベア)に物品96が存在しないか、あるいは下流側のゾーン(コンベア)が駆動していることを条件として物品移動装置を駆動させる制御方法を採用することが望ましい。
上記した制御方法を採用すると、必要な時だけ下流側に配された物品移動装置を起動することとなるので、省エネルギーである。
また上記した実施形態では、カムによって揺動板を昇降させたが、クランクを利用する方法や、モータの回転軸に直接揺動板を取り付ける方法も考えられる。またソレノイド等の直線運動を行うアクチェータを利用して揺動板を昇降させてもよい。さらに揺動板を介さずに直接カム、クランク、ソレノイド等で障害物部材を昇降させてもよい。
1 物品移動装置
3a,3b チェーン(無端軌道)
4 物品載置部材
7 駒部材
8 分岐ガイド(ガイド)
9 直進ガイド(ガイド)
10 切替誘導装置(切替誘導手段)
11 駒部材の当接部
16 カム
20a,20b モータ内蔵ローラ
21a,21b スプロケット
22a,22b スプロケット
23 補助ガイド
100 コンベア装置
210 揺動部材
211 障害物部材
231 端著部

Claims (7)

  1. 環状に接続されていて一方向に走行する無端軌道と、
    前記無端軌道に取り付けられた複数の物品載置部材と、
    物品載置部材上を前記無端軌道の走行方向と直行する方向に移動可能な駒部材と、
    ガイドと、
    前記ガイドの端緒部に配された切替誘導手段とを有し、
    前記駒部材には、ガイドと当接する当接部があり、
    物品載置部材が無端軌道の走行に伴って前記一方向に移動し、駒部材の前記当接部が前記切替誘導手段によってガイドへ導かれてガイドと係合すると共にガイドに沿って移動し、駒部材を無端軌道の走行方向と直交する方向に移動させる物品移動装置において、
    前記切替誘導手段は前記当接部の進路に出没する障害物部材を有し、前記当接部は前記障害物部材に衝突して前記ガイドに導かれ、前記ガイドに係合することを特徴とする物品移動装置。
  2. 上下方向に揺動する揺動部材を有し、前記障害物部材は前記揺動部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の物品移動装置。
  3. 揺動部材はカムによって揺動されることを特徴とする請求項2に記載の物品移動装置。
  4. ローラ本体内にモータが内蔵され、前記モータによってローラ本体が回転するモータ内蔵ローラを有し、前記無端軌道はチェーンであって平行に2系統設けられ、いずれの系統も一対のスプロケットに係合されており、前記2系統に属し相互に対応する位置にあるスプロケットの組み合わせの内の少なくとも一組が、前記モータ内蔵ローラの両端部に設けられ、前記モータ内蔵ローラによってチェーンが走行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物品移動装置。
  5. 無端軌道はチェーンであって平行に2系統設けられ、いずれの系統も一対のスプロケットに係合されており、前記2系統に属し相互に対応する位置にあるスプロケット同士を接続する連結軸を有し、連結軸の少なくともいずれかには、駒部材の当接部のブレを防止する補助ガイドが取り巻いていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の物品移動装置。
  6. 物品載置部材は、樹脂からなる被覆部材の内部に金属板を配置した構造を有し、
    駒部材は前記被覆部材に係合することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品移動装置。
  7. 障害物部材は、当接部の進行方向に対する力に抗するものであり、上方からの力を受けると下方に退避することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の物品移動装置。
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