JP2004009245A - 後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送されている用紙を停止させることなく用紙の傾きを検知し、検知した傾きに応じて傾きを補正した穿孔処理を行うことができる後処理装置。
【解決手段】搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、穿孔機構は用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能に構成され、用紙の搬送中に用紙の搬送方向と直交する方向に移動して、用紙における側端位置を検知する用紙側端位置検知手段と、用紙側端位置検知手段が検知した用紙の第1の側端位置の情報と、用紙側端位置検知手段が所定時間経過後に検知した用紙の第2の側端位置の情報とにより用紙の搬送方向における傾き量を演算し、該傾き量に応じて穿孔機構を用紙の搬送方向と直交する方向に移動させた後、穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたこと。
【選択図】 図4
【解決手段】搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、穿孔機構は用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能に構成され、用紙の搬送中に用紙の搬送方向と直交する方向に移動して、用紙における側端位置を検知する用紙側端位置検知手段と、用紙側端位置検知手段が検知した用紙の第1の側端位置の情報と、用紙側端位置検知手段が所定時間経過後に検知した用紙の第2の側端位置の情報とにより用紙の搬送方向における傾き量を演算し、該傾き量に応じて穿孔機構を用紙の搬送方向と直交する方向に移動させた後、穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたこと。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の画像形成装置により画像が形成された用紙に対して穿孔処理を行う後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の画像形成装置により画像が形成された用紙に対して、用紙をファイルするための穿孔処理を自動的に行う後処理装置が提供されている。これにより、出力された用紙を従来の如くオペレータが束ねて事務用パンチにセットし、位置決めをして孔空け作業をする手間が省け、事務作業が非常に効率的になっている。
【0003】
このような後処理装置において、用紙が傾いて搬送されると穿設された孔も傾き、その結果、用紙が傾いてファイリングされてしまうという問題がある。この一例を図17及び図18に示す。図17において、搬送時に傾いた用紙Sを実線で描いてあり、全く傾きのない用紙S′を二点鎖線で描いてある。このとき、穿孔歯301により用紙S′に対して理想的なファイル用の孔を穿設したとする。すると、図18の如く用紙Sと用紙S′の紙端を揃えた場合に、用紙S′に穿設された孔311に対して、用紙Sに穿設された孔312は大きくずれてしまう。
【0004】
このために、従来は用紙を給送方向と直交する部材に付き当てるレジスト処理をしたり、搬送部の部品精度を上げることで用紙が傾かないように対処していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、用紙が傾かないようにするためにレジスト処理をしても充分にレジスト効果を奏することができないことがあり、レジスト処理は用紙を停止させるのが一般的であるので、生産性が良くなく、装置の高速化の妨げになる。また、部品精度を上げても、傾きを確実に解消することはできず、コストアップになってしまう。
【0006】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、搬送されている用紙を停止させることなく用紙の傾きを検知し、検知した傾きに応じて傾きを補正した穿孔処理を行うことができる後処理装置を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は下記の何れかの手段により達成される。
【0008】
▲1▼搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、前記穿孔機構は前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能に構成され、前記用紙の搬送中に前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動して、前記用紙における側端位置を検知する用紙側端位置検知手段と、前記用紙側端位置検知手段が検知した前記用紙の第1の側端位置の情報と、前記用紙側端位置検知手段が所定時間経過後に検知した前記用紙の第2の側端位置の情報とにより前記用紙の搬送方向における傾き量を演算し、該傾き量に応じて前記穿孔機構を前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動させた後、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
【0009】
▲2▼搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、前記用紙の給送方向に対する傾きを検知する用紙傾き量検知手段と、前記穿孔機構を回転させる穿孔機構回転手段と、前記用紙傾き量検知手段が検知した用紙の傾き量に応じて前記穿孔機構回転手段を駆動して前記穿孔機構を回転させた後に、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
【0010】
▲3▼搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、前記用紙の給送方向に対する傾きを検知する用紙傾き量検知手段と、前記用紙を回転させる用紙回転手段と、前記用紙傾き量検知手段が検知した用紙の傾き量に応じて前記用紙回転手段を駆動して前記用紙を回転させた後に、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の後処理装置を図を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、画像形成装置(出力装置)A、画像読取装置B、第1後処理装置C、及び第2後処理装置Dから構成された画像形成システムの全体構成図である。
【0013】
画像形成装置Aは、画像処理部1、画像書き込み部2、画像形成部3、用紙収納手段(以下、給紙カセットともいう)4A、給紙手段4B、搬送部4C、転写分離部5、定着装置6、排紙手段7、自動両面コピー給紙部(再搬送部)8、制御手段(システムコントロール部)9を備えている。
【0014】
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置B1と原稿画像走査露光装置B2から成る画像読取装置Bが設置されている。
【0015】
この画像形成システムは穿孔機能を有しており、穿孔モードが選択されたときに穿孔動作する第1後処理装置Cが画像形成装置Aの排紙手段7側に接続され、第1後処理装置Cは第2後処理装置Dに連結されている。
【0016】
自動原稿送り装置B1の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置B2の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
【0017】
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部1において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部2に信号を送る。
【0018】
本実施の形態における画像形成装置においては、自動原稿送り装置B1は自動両面原稿搬送手段を備えている。この自動原稿送り装置B1は原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、連続して一挙に読み取り、記憶手段に蓄積することが可能であるから(電子RDH機能)、複写機能により多数枚の原稿内容を複写する場合、或いはファクシミリ機能により多数枚の原稿dを送信する場合等に便利に使用される。
【0019】
画像書き込み部2においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部3の感光体ドラム3Aに照射され、潜像を形成する。画像形成部3においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙カセット4Aから給紙手段4Bにより給送された用紙Sは転写分離部5により画像が用紙Sに転写される。画像を担持した用紙Sは、定着装置6により定着され、排紙手段7から第1後処理装置Cに送り込まれる。なお、本実施の形態において「用紙」とは、通常の紙葉(普通紙)の他、厚紙、薄紙、OHP用フィルム、着色紙、タブ紙等を含む。
【0020】
或いは、搬送路切り替え板7Aにより自動両面コピー給紙部8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは再び画像形成部3において、両面画像処理後、排紙手段7から排出される。
【0021】
穿孔モードが設定されているとき、排紙手段7から排出された用紙Sは、第1後処理装置Cの穿孔手段20においてファイル用の孔が穿設された後、装置外に排出される。第2後処理装置Dを接続した画像形成システムにおいては、第1後処理装置Cから排出された用紙Sは、第2後処理装置Dにおいて、中綴じ処理、中折り処理、又はシフト処理された後、装置外に排出される。
【0022】
第2後処理装置Dには、図示の上段から、固定排紙皿11、表紙給紙手段12、シフト処理搬送部13、第1積載搬送部14、綴じ手段15、折り手段16が、ほぼ垂直方向に縦列配置されている。
【0023】
第2後処理装置Dの図示右上方には入口搬送部10が配置されている。また、第2後処理装置Dの図示左側面には、端綴じ及びシフト処理済みの用紙Sを積載する昇降排紙皿17と、中折り処理されて排出された冊子を収容する排紙皿18とが配置されている。
【0024】
図2は第1後処理装置の要部断面図である。
第1後処理装置Cの入口部は、画像形成装置Aの排紙手段7と合致するような位置と高さが配置されている。画像形成装置Aの排紙手段7に挟持されて排出された用紙Sの先端部は、第1後処理装置Cの入口部の案内板31に沿って斜め上方に搬送され、センサPS1の用紙端検出位置を通過し、穿孔手段20による穿孔位置を通過し、回転するレジストローラ32に挟持されて搬送される。
【0025】
穿孔処理を要しない用紙Sは、図示しない電磁ソレノイドにより図示の破線で示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の下方の搬送路▲1▼を通過し、排紙ローラ34に挟持されて装置外に排出される。排出された用紙Sは、第2後処理装置Dの入口搬送部10の案内板10Aにより案内され、入口ローラ10Bにより内部に搬送される。
【0026】
穿孔処理を要する小サイズ(B5判、A4判等)の用紙Sは、図示しない電磁ソレノイドにより図示の破線で示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の下方の搬送路▲1▼を通過し、排紙ローラ34の方向に搬送される。
【0027】
小サイズの用紙Sの後端部通過がセンサPS1により検知されると、制御手段9は、レジストローラ32及び排紙ローラ34の駆動を停止させ、用紙Sを停止状態にし、穿孔手段20を駆動して、用紙Sに穿孔処理を行う。穿孔処理された小サイズの用紙Sは、駆動回転を再開したレジストローラ32及び排紙ローラ34により挟持されて装置外に排出される。
【0028】
穿孔処理を要する大サイズ(B4判、A3判等)の用紙Sは、図示しない電磁ソレノイドにより図示の実線で示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の右側方の搬送路▲2▼を通過し、第1搬送ローラ35の方向に搬送される。第1搬送ローラ35により挟持されて搬送される用紙Sの先端部は、案内板36による搬送路▲3▼を通過し、第2搬送ローラ37に挟持されて案内板38による搬送路▲4▼を通過する。
【0029】
大サイズの用紙Sの後端部通過がセンサPS1により検知されると、制御手段9は、レジストローラ32、第1搬送ローラ35、第2搬送ローラ37の駆動を停止させ、用紙Sを停止状態にし、穿孔手段20を駆動して、用紙Sに穿孔処理を行う。
【0030】
穿孔処理された大サイズの用紙Sは、駆動回転を再開したレジストローラ32、第1搬送ローラ35、第2搬送ローラ37により挟持されて搬送される。用紙Sの先端部がセンサPS2の検知位置を通過すると、図示しない電磁ソレノイドにより図示の実線で示す位置から破線に示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の左側方の搬送路▲5▼を通過し、排紙ローラ34の方向に搬送され、装置外に排出される。
【0031】
次に穿孔手段に関する2種の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態を図3乃至図10を参照して説明する。
【0032】
本穿孔手段は、図3の斜視図に示す如く、用紙Sに対して穿孔処理を行う穿孔部201と共に、用紙Sの傾きを予め検知する検知部202を備えている。穿孔部201は保持部203に保持され、保持部203と検知部202にはスクリュウシャフト204が貫通している。そして、スクリュウシャフト204は駆動部205によって回転し、保持部203と検知部202は図示していない案内部材によって回転が阻止されているので、用紙Sの幅方向へのみ移動可能に構成されている。また、穿孔部201は保持部203に対して回転することも可能である。
【0033】
なお、検知部202は反射型フォトセンサであり、発光素子と受光素子を有している。
【0034】
次に、用紙Sの傾きを検知部202により検知する方法を図4の説明図、及び図5に示すフローチャートを参照して説明する。図4は用紙Sの傾きを説明する説明図であって、用紙Sの上に穿孔部201及び検知部202が複数組描かれているが、実際には穿孔部201及び検知部202は1組である。そして、穿孔部201及び検知部202は用紙Sの幅方向には前述の如く移動するが、用紙Sの搬送方向(矢印方向)には移動せず、図4は穿孔部201及び検知部202に対して用紙Sが紙面下方より上方に移動したときの5種の態様を示している。
【0035】
画像形成装置Aにおいて穿孔モードが設定されているときに、画像が形成された用紙Sが第1後処理装置Cに搬送されると、それを図示していないセンサが検知して、駆動部205により検知部202が穿孔部201と一体的に図4(A)の基準位置から用紙Sの幅方向に一定の速度で移動を開始する(S11)。なお、この基準位置は用紙Sに傾きが全くないときに穿孔部201により正規の孔位置に穿孔可能な位置である。図3及び図4においては、検知部202が穿孔部201の右側に配置されているので、駆動部205によって検知部202及び穿孔部201は右方に移動する(S12)。なお、検知部202が穿孔部201の左側に配置されている場合は、これらは左方に移動することが望ましい。検知部202が右方に移動して、図4(B)の如く検知部202が用紙Sの側端位置(第1側端位置)を検知すると(S13のY)、基準位置からの検知部202の移動量を第1後処理装置Cに設けた図示していない制御部(後述する第1後処理装置制御部211)に記憶する。続いて、図4(C)の如く検知部202は更に右方に移動し、傾いている用紙Sにおける最も右方に位置する右側端の部分より更に右方に移動して停止する(S14)。
【0036】
この状態で一定時間停止し、次に駆動部205による逆回転駆動によって検知部202及び穿孔部201は左方に移動する(S15)。このように、検知部202が左方に移動して、図4(D)の如く検知部202が再び用紙Sの側端位置(第2側端位置)を検知すると(S16のY)、基準位置からの検知部202の移動量を第1後処理装置Cに設けた図示していない制御部に記憶する。
【0037】
これによって、制御部は検知部202の第1側端位置と第2の側端位置との間隔を検出でき、且つ、第1側端位置を検知してから第2の側端位置を検知するまでの時間及び用紙Sの搬送速度により用紙Sの搬送方向における第1側端位置と第2の側端位置との距離が演算できるので、用紙Sの傾き角度θが演算される(S17)。
【0038】
従って、制御部は用紙Sの傾き角度θに応じて後述するように穿孔に適切な位置になる穿孔部201の移動量を演算して(S18)、穿孔部201を移動させ(S19)、穿孔部201により用紙Sに穿孔処理を行う(S20)。
【0039】
なお、以上の形態は検知部202の移動速度及び右方での停止時間を一定であるとしたが、必ずしもこれらを一定にする必要はなく、用紙Sの搬送方向の長さに応じて変化させ、搬送方向の長い用紙Sに関しては第1側端位置を検知してから第2の側端位置を検知するまでの時間を長くして、用紙Sの傾き角度θの精度を向上させるようにしてもよい。
【0040】
次に、以上の如く制御され、穿孔部201によって穿孔された用紙Sの孔について説明する。
【0041】
先ず、図6において、傾きが全くない状態の用紙S′と、その用紙S′に穿設すべき孔位置を二点鎖線で描いている。ここで、傾いている用紙Sの傾き角度θは前述の如く検知・演算されるので、aを用紙Sの搬送方向の長さと略同一と見做せば、用紙Sの搬送方向における先端部と後端部のずれ量bは下記の如くなる。
【0042】
b=a・tanθ
そこで、d≒b/2として、用紙Sに対して全く傾きのない状態の二点鎖線の孔位置からdだけ右に移動させた状態の実線の孔位置で穿孔すればよい。言い換えれば、図4においては図4(A)を用紙Sが全く傾きのない基準位置として、この基準位置から穿孔部201をdだけ右に移動して図4(E)の状態にして穿孔すればよい。この結果、図7の如く、矩形は傾きが全くない状態の用紙S′に穿設した二点鎖線で描いた理想的な孔Sa′に対して僅かにずれた実線で示した孔Saになり、ファイリングにおいて実用上問題ない孔が穿設される。
【0043】
更に、図3における穿孔部201を保持部203に対して角度θで反時計方向に回転させれば、図8で示す如く用紙Sが全く傾きのない状態の二点鎖線の孔位置から実線で描いた孔位置になり、図9で示す如くファイリングにおいて理想的な孔が穿設される。
【0044】
なお、図6に示す如く用紙Sは時計方向に回転したように傾いているので、穿孔部201を右に移動し、更に反時計方向に回転させたが、用紙Sが逆に傾いている場合は、穿孔部201を左に移動し、更に時計方向に回転させればよい。
【0045】
また、穿孔部201と検知部202は必ずしも一体的に移動せずに検知部202が検知した後に穿孔部201が移動するように構成してもよいが、穿孔部201と検知部202とが一体的に移動した方が駆動源が同一になり、且つ移動精度も向上する。
【0046】
その他に、図4においては、検知部202は右方に移動して第1側端位置を検知した後、更に同方向に移動し、その後左方に移動して第2側端位置を検知した。しかし、このような移動に限定されるものではなく、検知部202が右方に移動して第1側端位置を検知した後、左方に移動し、再び検知部202が右方に移動して第2側端位置を検知した後、左方に移動するように構成してもよい。
【0047】
図10は以上の構成に係わるブロック図である。
本体制御部210は画像形成装置Aに設けられ、第1後処理装置Cの制御を行う。第1後処理装置制御部211は第1後処理装置Cに設けられ、用紙Sの搬送用モータ212、駆動部205に内蔵されて保持部203及び検知部202を移動する駆動部用モータ213、保持部203に内蔵されて穿孔部201を保持部203に対して回転させる穿孔部回転用モータ214を駆動制御する。また、第1後処理装置制御部211は前述の如き検知部202の検知情報を入力し、前述の如き演算を行った後、穿孔部201内の図示していない穿孔歯を上下動させる穿孔歯駆動用モータ215を駆動して穿孔動作を行わせる。
【0048】
最後に「特許請求の範囲」で述べた用語と「発明の実施の形態」で述べた用語との対応を説明する。
【0049】
穿孔機構は穿孔部201に相当し、用紙側端位置検知手段は検知部202に相当し、制御手段は第1後処理装置制御部211に相当するが、必ずしも用紙の傾き角度を演算するのでなく、用紙の搬送方向の所定の長さに対する幅方向のずれ量を傾き量として演算してもよい。
【0050】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態を図11乃至図16を参照して説明する。
【0051】
本穿孔手段は、二つの検知部と穿孔部からなり、これらの動作を図11に示す動作経過図及び図12に示すフローチャートにより説明する。
【0052】
画像形成装置Aにおいて穿孔モードが設定されているときに、図11(A)の如く傾いた用紙Sが下方(矢印方向)から搬送されると、搬送方向と直交する方向にて一直線上に配置された二つの検知部51,52に用紙Sの先端部が位置してくる。図11においては、用紙Sは反時計方向に回転した状態で傾いているので、用紙Sの先端部は右側の検知部51により先に検知され、続いて左側の検知部52により検知される(S51)。
【0053】
検知部51,52は反射型フォトセンサであり、互いにaの距離で配置されている。また、用紙Sの搬送速度は一定であるので、検知部51が用紙Sの先端部を検知してから検知部52が用紙Sの先端部を検知するまでの時間差を測定すれば、検知部51,52に対する用紙Sの傾き量bが求められる。従って、a,bより傾き角度θを演算することができる(S52)。
【0054】
そして、図11(B)の如く用紙Sが反時計方向に傾いているならば(S53のY)、図11(C)の如く演算した傾き角度θで穿孔部60を反時計方向に回転させ(S54)、その状態で穿孔処理を行って(S55)、図11(D)の如く排紙処理を行う。
【0055】
ここで、穿孔部60の構成を図13に基づいて説明する。図13(A)は穿孔部の上面図、図13(B)は穿孔部の正面図である。
【0056】
図13において、61は穿孔機構部であって、穿孔機構部61の下方に穿孔歯611を有し、穿孔歯611は穿孔歯駆動用モータ612によって駆動されて上下方向に移動し、用紙Sにファイル用の孔を穿設する。なお、用紙Sは下方より支持板62によって支持されている。穿孔機構部61は2本の支軸63によって保持板64に保持され、穿孔機構部61の中央から上方に突出した回転軸613がステッピングモータである穿孔機構部回転用モータ65の回転軸とベルト66によって接続されている。
【0057】
従って、穿孔機構部回転用モータ65が回転すれば、回転軸613によって穿孔機構部61は回転する。なお、図示していないが、二つの支軸63が貫通する保持板64に設けた孔は、回転軸613用の貫通孔を中心にした円弧状の長孔に形成されている。
【0058】
図14は以上の構成に係わるブロック図である。
本体制御部210は画像形成装置Aに設けられ、第1後処理装置Cの制御を行う。第1後処理装置制御部211は第1後処理装置Cに設けられ、用紙Sの搬送用モータ212、穿孔機構部61を回転させる穿孔機構部回転用モータ65を駆動制御する。また、第1後処理装置制御部211は前述の如き検知部51,52の検知情報を入力し、前述の如き演算を行った後、穿孔機構部61内の穿孔歯611を上下動させる穿孔歯駆動用モータ612を駆動して穿孔動作を行わせる。
【0059】
また、以上の形態は穿孔部を回転させたが、穿孔機構部61を回転させずに用紙Sを回転させるようにしてもよい。この実施の形態を図15及び図16に基づいて説明する。
【0060】
画像形成装置Aにおいて穿孔モードが設定されているときに、図15(A)の如く傾いた用紙Sが下方から搬送されると、前述と同様に二つの検知部51,52が用紙Sの先端部を検知して、用紙Sの傾き角度θを演算することができる。そして、図15(B)の如く用紙Sが搬送ローラ71により挟着されているとき、用紙Sが反時計方向に傾いているならば、演算した傾き角度θに相当する角度で図15(C)の如く搬送ローラ71を反時計方向に回転させて用紙Sを回転させ、用紙Sの傾きを補正し、この状態で穿孔部72により穿孔処理を行えば、図15(D)の如く正規の位置に穿設された用紙Sが排紙される。
【0061】
図16は搬送ローラの構成図であり、図16(A)は搬送ローラの上面図、図16(B)は搬送ローラの正面図である。
【0062】
図16において、用紙Sは搬送ローラ71を形成する駆動ローラ81及び従動ローラ82によって挟着されて搬送される。そして、駆動ローラ81はローラ駆動モータ83によって駆動される。駆動ローラ81及び従動ローラ82の左右の支軸、並びにローラ駆動モータ83は保持部材84によって保持されている。そして、保持部材84は二つの支軸85によって保持板86に保持され、保持部材84の中央から上方に突出した回転軸87がステッピングモータである搬送ローラ回転用モータ88の回転軸とベルト89によって接続されている。
【0063】
従って、搬送ローラ回転用モータ88が回転すれば、回転軸87によって駆動ローラ81及び従動ローラ82は用紙Sを挟着したまま回転し、用紙Sの傾きを補正することができる。
【0064】
最後に「特許請求の範囲」で述べた用語と「発明の実施の形態」で述べた用語との対応を説明する。
【0065】
用紙傾き量検知手段は検知部51,52に相当する。穿孔機構回転手段は穿孔機構部回転用モータ65及びベルト66等に相当し、用紙回転手段は搬送ローラ71、搬送ローラ回転用モータ88、ベルト89に相当するが、モータからの伝達はベルトでなく歯車であってもよい。制御手段は第1後処理装置制御部211に相当するが、必ずしも用紙の傾き角度を演算するのでなく、用紙の搬送方向の所定の長さに対する幅方向のずれ量を傾き量として演算してもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明の後処理装置によれば、用紙の傾き量を検知・演算し、適切に補正してファイル用の孔を穿設するので、孔位置精度が向上し、且つ傾き量の補正のために処理時間が長くなることもないので、後処理装置の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成システムの全体構成図である。
【図2】第1後処理装置の要部断面図である。
【図3】第1の実施の形態における穿孔手段の斜視図である。
【図4】第1の実施の形態における、用紙の傾きを検知する説明図である。
【図5】第1の実施の形態におけるフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を移動させる説明図である。
【図7】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を補正した用紙の図である。
【図8】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を移動させる説明図である。
【図9】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を補正した用紙の図である。
【図10】第1の実施の形態におけるブロック図である。
【図11】第2の実施の形態における穿孔手段の動作経過図である。
【図12】第2の実施の形態におけるフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における穿孔部の構成図である。
【図14】第2の実施の形態におけるブロック図である。
【図15】第2の実施の形態における搬送ローラの動作経過図である。
【図16】第2の実施の形態における搬送ローラの構成図である。
【図17】従来技術における、傾いている用紙に穿孔する図である。
【図18】従来技術における、用紙が傾いているときにファイル用孔も傾いて穿孔されることを示す図である。
【符号の説明】
A 画像形成装置
C 第1後処理装置
S 用紙
20 穿孔手段
201,60,72 穿孔部
202,51,52 検知部
205 駆動部
211 第1後処理装置制御部
213 駆動部用モータ
214 穿孔部回転用モータ
215,612 穿孔歯駆動用モータ
61 穿孔機構部
65 穿孔機構部回転用モータ
71 搬送ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の画像形成装置により画像が形成された用紙に対して穿孔処理を行う後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の画像形成装置により画像が形成された用紙に対して、用紙をファイルするための穿孔処理を自動的に行う後処理装置が提供されている。これにより、出力された用紙を従来の如くオペレータが束ねて事務用パンチにセットし、位置決めをして孔空け作業をする手間が省け、事務作業が非常に効率的になっている。
【0003】
このような後処理装置において、用紙が傾いて搬送されると穿設された孔も傾き、その結果、用紙が傾いてファイリングされてしまうという問題がある。この一例を図17及び図18に示す。図17において、搬送時に傾いた用紙Sを実線で描いてあり、全く傾きのない用紙S′を二点鎖線で描いてある。このとき、穿孔歯301により用紙S′に対して理想的なファイル用の孔を穿設したとする。すると、図18の如く用紙Sと用紙S′の紙端を揃えた場合に、用紙S′に穿設された孔311に対して、用紙Sに穿設された孔312は大きくずれてしまう。
【0004】
このために、従来は用紙を給送方向と直交する部材に付き当てるレジスト処理をしたり、搬送部の部品精度を上げることで用紙が傾かないように対処していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、用紙が傾かないようにするためにレジスト処理をしても充分にレジスト効果を奏することができないことがあり、レジスト処理は用紙を停止させるのが一般的であるので、生産性が良くなく、装置の高速化の妨げになる。また、部品精度を上げても、傾きを確実に解消することはできず、コストアップになってしまう。
【0006】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、搬送されている用紙を停止させることなく用紙の傾きを検知し、検知した傾きに応じて傾きを補正した穿孔処理を行うことができる後処理装置を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は下記の何れかの手段により達成される。
【0008】
▲1▼搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、前記穿孔機構は前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能に構成され、前記用紙の搬送中に前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動して、前記用紙における側端位置を検知する用紙側端位置検知手段と、前記用紙側端位置検知手段が検知した前記用紙の第1の側端位置の情報と、前記用紙側端位置検知手段が所定時間経過後に検知した前記用紙の第2の側端位置の情報とにより前記用紙の搬送方向における傾き量を演算し、該傾き量に応じて前記穿孔機構を前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動させた後、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
【0009】
▲2▼搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、前記用紙の給送方向に対する傾きを検知する用紙傾き量検知手段と、前記穿孔機構を回転させる穿孔機構回転手段と、前記用紙傾き量検知手段が検知した用紙の傾き量に応じて前記穿孔機構回転手段を駆動して前記穿孔機構を回転させた後に、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
【0010】
▲3▼搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、前記用紙の給送方向に対する傾きを検知する用紙傾き量検知手段と、前記用紙を回転させる用紙回転手段と、前記用紙傾き量検知手段が検知した用紙の傾き量に応じて前記用紙回転手段を駆動して前記用紙を回転させた後に、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の後処理装置を図を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、画像形成装置(出力装置)A、画像読取装置B、第1後処理装置C、及び第2後処理装置Dから構成された画像形成システムの全体構成図である。
【0013】
画像形成装置Aは、画像処理部1、画像書き込み部2、画像形成部3、用紙収納手段(以下、給紙カセットともいう)4A、給紙手段4B、搬送部4C、転写分離部5、定着装置6、排紙手段7、自動両面コピー給紙部(再搬送部)8、制御手段(システムコントロール部)9を備えている。
【0014】
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置B1と原稿画像走査露光装置B2から成る画像読取装置Bが設置されている。
【0015】
この画像形成システムは穿孔機能を有しており、穿孔モードが選択されたときに穿孔動作する第1後処理装置Cが画像形成装置Aの排紙手段7側に接続され、第1後処理装置Cは第2後処理装置Dに連結されている。
【0016】
自動原稿送り装置B1の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置B2の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
【0017】
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部1において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部2に信号を送る。
【0018】
本実施の形態における画像形成装置においては、自動原稿送り装置B1は自動両面原稿搬送手段を備えている。この自動原稿送り装置B1は原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、連続して一挙に読み取り、記憶手段に蓄積することが可能であるから(電子RDH機能)、複写機能により多数枚の原稿内容を複写する場合、或いはファクシミリ機能により多数枚の原稿dを送信する場合等に便利に使用される。
【0019】
画像書き込み部2においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部3の感光体ドラム3Aに照射され、潜像を形成する。画像形成部3においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙カセット4Aから給紙手段4Bにより給送された用紙Sは転写分離部5により画像が用紙Sに転写される。画像を担持した用紙Sは、定着装置6により定着され、排紙手段7から第1後処理装置Cに送り込まれる。なお、本実施の形態において「用紙」とは、通常の紙葉(普通紙)の他、厚紙、薄紙、OHP用フィルム、着色紙、タブ紙等を含む。
【0020】
或いは、搬送路切り替え板7Aにより自動両面コピー給紙部8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは再び画像形成部3において、両面画像処理後、排紙手段7から排出される。
【0021】
穿孔モードが設定されているとき、排紙手段7から排出された用紙Sは、第1後処理装置Cの穿孔手段20においてファイル用の孔が穿設された後、装置外に排出される。第2後処理装置Dを接続した画像形成システムにおいては、第1後処理装置Cから排出された用紙Sは、第2後処理装置Dにおいて、中綴じ処理、中折り処理、又はシフト処理された後、装置外に排出される。
【0022】
第2後処理装置Dには、図示の上段から、固定排紙皿11、表紙給紙手段12、シフト処理搬送部13、第1積載搬送部14、綴じ手段15、折り手段16が、ほぼ垂直方向に縦列配置されている。
【0023】
第2後処理装置Dの図示右上方には入口搬送部10が配置されている。また、第2後処理装置Dの図示左側面には、端綴じ及びシフト処理済みの用紙Sを積載する昇降排紙皿17と、中折り処理されて排出された冊子を収容する排紙皿18とが配置されている。
【0024】
図2は第1後処理装置の要部断面図である。
第1後処理装置Cの入口部は、画像形成装置Aの排紙手段7と合致するような位置と高さが配置されている。画像形成装置Aの排紙手段7に挟持されて排出された用紙Sの先端部は、第1後処理装置Cの入口部の案内板31に沿って斜め上方に搬送され、センサPS1の用紙端検出位置を通過し、穿孔手段20による穿孔位置を通過し、回転するレジストローラ32に挟持されて搬送される。
【0025】
穿孔処理を要しない用紙Sは、図示しない電磁ソレノイドにより図示の破線で示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の下方の搬送路▲1▼を通過し、排紙ローラ34に挟持されて装置外に排出される。排出された用紙Sは、第2後処理装置Dの入口搬送部10の案内板10Aにより案内され、入口ローラ10Bにより内部に搬送される。
【0026】
穿孔処理を要する小サイズ(B5判、A4判等)の用紙Sは、図示しない電磁ソレノイドにより図示の破線で示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の下方の搬送路▲1▼を通過し、排紙ローラ34の方向に搬送される。
【0027】
小サイズの用紙Sの後端部通過がセンサPS1により検知されると、制御手段9は、レジストローラ32及び排紙ローラ34の駆動を停止させ、用紙Sを停止状態にし、穿孔手段20を駆動して、用紙Sに穿孔処理を行う。穿孔処理された小サイズの用紙Sは、駆動回転を再開したレジストローラ32及び排紙ローラ34により挟持されて装置外に排出される。
【0028】
穿孔処理を要する大サイズ(B4判、A3判等)の用紙Sは、図示しない電磁ソレノイドにより図示の実線で示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の右側方の搬送路▲2▼を通過し、第1搬送ローラ35の方向に搬送される。第1搬送ローラ35により挟持されて搬送される用紙Sの先端部は、案内板36による搬送路▲3▼を通過し、第2搬送ローラ37に挟持されて案内板38による搬送路▲4▼を通過する。
【0029】
大サイズの用紙Sの後端部通過がセンサPS1により検知されると、制御手段9は、レジストローラ32、第1搬送ローラ35、第2搬送ローラ37の駆動を停止させ、用紙Sを停止状態にし、穿孔手段20を駆動して、用紙Sに穿孔処理を行う。
【0030】
穿孔処理された大サイズの用紙Sは、駆動回転を再開したレジストローラ32、第1搬送ローラ35、第2搬送ローラ37により挟持されて搬送される。用紙Sの先端部がセンサPS2の検知位置を通過すると、図示しない電磁ソレノイドにより図示の実線で示す位置から破線に示す位置に揺動された切り換えゲート33により搬送路が切り換えられ、切り換えゲート33の左側方の搬送路▲5▼を通過し、排紙ローラ34の方向に搬送され、装置外に排出される。
【0031】
次に穿孔手段に関する2種の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態を図3乃至図10を参照して説明する。
【0032】
本穿孔手段は、図3の斜視図に示す如く、用紙Sに対して穿孔処理を行う穿孔部201と共に、用紙Sの傾きを予め検知する検知部202を備えている。穿孔部201は保持部203に保持され、保持部203と検知部202にはスクリュウシャフト204が貫通している。そして、スクリュウシャフト204は駆動部205によって回転し、保持部203と検知部202は図示していない案内部材によって回転が阻止されているので、用紙Sの幅方向へのみ移動可能に構成されている。また、穿孔部201は保持部203に対して回転することも可能である。
【0033】
なお、検知部202は反射型フォトセンサであり、発光素子と受光素子を有している。
【0034】
次に、用紙Sの傾きを検知部202により検知する方法を図4の説明図、及び図5に示すフローチャートを参照して説明する。図4は用紙Sの傾きを説明する説明図であって、用紙Sの上に穿孔部201及び検知部202が複数組描かれているが、実際には穿孔部201及び検知部202は1組である。そして、穿孔部201及び検知部202は用紙Sの幅方向には前述の如く移動するが、用紙Sの搬送方向(矢印方向)には移動せず、図4は穿孔部201及び検知部202に対して用紙Sが紙面下方より上方に移動したときの5種の態様を示している。
【0035】
画像形成装置Aにおいて穿孔モードが設定されているときに、画像が形成された用紙Sが第1後処理装置Cに搬送されると、それを図示していないセンサが検知して、駆動部205により検知部202が穿孔部201と一体的に図4(A)の基準位置から用紙Sの幅方向に一定の速度で移動を開始する(S11)。なお、この基準位置は用紙Sに傾きが全くないときに穿孔部201により正規の孔位置に穿孔可能な位置である。図3及び図4においては、検知部202が穿孔部201の右側に配置されているので、駆動部205によって検知部202及び穿孔部201は右方に移動する(S12)。なお、検知部202が穿孔部201の左側に配置されている場合は、これらは左方に移動することが望ましい。検知部202が右方に移動して、図4(B)の如く検知部202が用紙Sの側端位置(第1側端位置)を検知すると(S13のY)、基準位置からの検知部202の移動量を第1後処理装置Cに設けた図示していない制御部(後述する第1後処理装置制御部211)に記憶する。続いて、図4(C)の如く検知部202は更に右方に移動し、傾いている用紙Sにおける最も右方に位置する右側端の部分より更に右方に移動して停止する(S14)。
【0036】
この状態で一定時間停止し、次に駆動部205による逆回転駆動によって検知部202及び穿孔部201は左方に移動する(S15)。このように、検知部202が左方に移動して、図4(D)の如く検知部202が再び用紙Sの側端位置(第2側端位置)を検知すると(S16のY)、基準位置からの検知部202の移動量を第1後処理装置Cに設けた図示していない制御部に記憶する。
【0037】
これによって、制御部は検知部202の第1側端位置と第2の側端位置との間隔を検出でき、且つ、第1側端位置を検知してから第2の側端位置を検知するまでの時間及び用紙Sの搬送速度により用紙Sの搬送方向における第1側端位置と第2の側端位置との距離が演算できるので、用紙Sの傾き角度θが演算される(S17)。
【0038】
従って、制御部は用紙Sの傾き角度θに応じて後述するように穿孔に適切な位置になる穿孔部201の移動量を演算して(S18)、穿孔部201を移動させ(S19)、穿孔部201により用紙Sに穿孔処理を行う(S20)。
【0039】
なお、以上の形態は検知部202の移動速度及び右方での停止時間を一定であるとしたが、必ずしもこれらを一定にする必要はなく、用紙Sの搬送方向の長さに応じて変化させ、搬送方向の長い用紙Sに関しては第1側端位置を検知してから第2の側端位置を検知するまでの時間を長くして、用紙Sの傾き角度θの精度を向上させるようにしてもよい。
【0040】
次に、以上の如く制御され、穿孔部201によって穿孔された用紙Sの孔について説明する。
【0041】
先ず、図6において、傾きが全くない状態の用紙S′と、その用紙S′に穿設すべき孔位置を二点鎖線で描いている。ここで、傾いている用紙Sの傾き角度θは前述の如く検知・演算されるので、aを用紙Sの搬送方向の長さと略同一と見做せば、用紙Sの搬送方向における先端部と後端部のずれ量bは下記の如くなる。
【0042】
b=a・tanθ
そこで、d≒b/2として、用紙Sに対して全く傾きのない状態の二点鎖線の孔位置からdだけ右に移動させた状態の実線の孔位置で穿孔すればよい。言い換えれば、図4においては図4(A)を用紙Sが全く傾きのない基準位置として、この基準位置から穿孔部201をdだけ右に移動して図4(E)の状態にして穿孔すればよい。この結果、図7の如く、矩形は傾きが全くない状態の用紙S′に穿設した二点鎖線で描いた理想的な孔Sa′に対して僅かにずれた実線で示した孔Saになり、ファイリングにおいて実用上問題ない孔が穿設される。
【0043】
更に、図3における穿孔部201を保持部203に対して角度θで反時計方向に回転させれば、図8で示す如く用紙Sが全く傾きのない状態の二点鎖線の孔位置から実線で描いた孔位置になり、図9で示す如くファイリングにおいて理想的な孔が穿設される。
【0044】
なお、図6に示す如く用紙Sは時計方向に回転したように傾いているので、穿孔部201を右に移動し、更に反時計方向に回転させたが、用紙Sが逆に傾いている場合は、穿孔部201を左に移動し、更に時計方向に回転させればよい。
【0045】
また、穿孔部201と検知部202は必ずしも一体的に移動せずに検知部202が検知した後に穿孔部201が移動するように構成してもよいが、穿孔部201と検知部202とが一体的に移動した方が駆動源が同一になり、且つ移動精度も向上する。
【0046】
その他に、図4においては、検知部202は右方に移動して第1側端位置を検知した後、更に同方向に移動し、その後左方に移動して第2側端位置を検知した。しかし、このような移動に限定されるものではなく、検知部202が右方に移動して第1側端位置を検知した後、左方に移動し、再び検知部202が右方に移動して第2側端位置を検知した後、左方に移動するように構成してもよい。
【0047】
図10は以上の構成に係わるブロック図である。
本体制御部210は画像形成装置Aに設けられ、第1後処理装置Cの制御を行う。第1後処理装置制御部211は第1後処理装置Cに設けられ、用紙Sの搬送用モータ212、駆動部205に内蔵されて保持部203及び検知部202を移動する駆動部用モータ213、保持部203に内蔵されて穿孔部201を保持部203に対して回転させる穿孔部回転用モータ214を駆動制御する。また、第1後処理装置制御部211は前述の如き検知部202の検知情報を入力し、前述の如き演算を行った後、穿孔部201内の図示していない穿孔歯を上下動させる穿孔歯駆動用モータ215を駆動して穿孔動作を行わせる。
【0048】
最後に「特許請求の範囲」で述べた用語と「発明の実施の形態」で述べた用語との対応を説明する。
【0049】
穿孔機構は穿孔部201に相当し、用紙側端位置検知手段は検知部202に相当し、制御手段は第1後処理装置制御部211に相当するが、必ずしも用紙の傾き角度を演算するのでなく、用紙の搬送方向の所定の長さに対する幅方向のずれ量を傾き量として演算してもよい。
【0050】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態を図11乃至図16を参照して説明する。
【0051】
本穿孔手段は、二つの検知部と穿孔部からなり、これらの動作を図11に示す動作経過図及び図12に示すフローチャートにより説明する。
【0052】
画像形成装置Aにおいて穿孔モードが設定されているときに、図11(A)の如く傾いた用紙Sが下方(矢印方向)から搬送されると、搬送方向と直交する方向にて一直線上に配置された二つの検知部51,52に用紙Sの先端部が位置してくる。図11においては、用紙Sは反時計方向に回転した状態で傾いているので、用紙Sの先端部は右側の検知部51により先に検知され、続いて左側の検知部52により検知される(S51)。
【0053】
検知部51,52は反射型フォトセンサであり、互いにaの距離で配置されている。また、用紙Sの搬送速度は一定であるので、検知部51が用紙Sの先端部を検知してから検知部52が用紙Sの先端部を検知するまでの時間差を測定すれば、検知部51,52に対する用紙Sの傾き量bが求められる。従って、a,bより傾き角度θを演算することができる(S52)。
【0054】
そして、図11(B)の如く用紙Sが反時計方向に傾いているならば(S53のY)、図11(C)の如く演算した傾き角度θで穿孔部60を反時計方向に回転させ(S54)、その状態で穿孔処理を行って(S55)、図11(D)の如く排紙処理を行う。
【0055】
ここで、穿孔部60の構成を図13に基づいて説明する。図13(A)は穿孔部の上面図、図13(B)は穿孔部の正面図である。
【0056】
図13において、61は穿孔機構部であって、穿孔機構部61の下方に穿孔歯611を有し、穿孔歯611は穿孔歯駆動用モータ612によって駆動されて上下方向に移動し、用紙Sにファイル用の孔を穿設する。なお、用紙Sは下方より支持板62によって支持されている。穿孔機構部61は2本の支軸63によって保持板64に保持され、穿孔機構部61の中央から上方に突出した回転軸613がステッピングモータである穿孔機構部回転用モータ65の回転軸とベルト66によって接続されている。
【0057】
従って、穿孔機構部回転用モータ65が回転すれば、回転軸613によって穿孔機構部61は回転する。なお、図示していないが、二つの支軸63が貫通する保持板64に設けた孔は、回転軸613用の貫通孔を中心にした円弧状の長孔に形成されている。
【0058】
図14は以上の構成に係わるブロック図である。
本体制御部210は画像形成装置Aに設けられ、第1後処理装置Cの制御を行う。第1後処理装置制御部211は第1後処理装置Cに設けられ、用紙Sの搬送用モータ212、穿孔機構部61を回転させる穿孔機構部回転用モータ65を駆動制御する。また、第1後処理装置制御部211は前述の如き検知部51,52の検知情報を入力し、前述の如き演算を行った後、穿孔機構部61内の穿孔歯611を上下動させる穿孔歯駆動用モータ612を駆動して穿孔動作を行わせる。
【0059】
また、以上の形態は穿孔部を回転させたが、穿孔機構部61を回転させずに用紙Sを回転させるようにしてもよい。この実施の形態を図15及び図16に基づいて説明する。
【0060】
画像形成装置Aにおいて穿孔モードが設定されているときに、図15(A)の如く傾いた用紙Sが下方から搬送されると、前述と同様に二つの検知部51,52が用紙Sの先端部を検知して、用紙Sの傾き角度θを演算することができる。そして、図15(B)の如く用紙Sが搬送ローラ71により挟着されているとき、用紙Sが反時計方向に傾いているならば、演算した傾き角度θに相当する角度で図15(C)の如く搬送ローラ71を反時計方向に回転させて用紙Sを回転させ、用紙Sの傾きを補正し、この状態で穿孔部72により穿孔処理を行えば、図15(D)の如く正規の位置に穿設された用紙Sが排紙される。
【0061】
図16は搬送ローラの構成図であり、図16(A)は搬送ローラの上面図、図16(B)は搬送ローラの正面図である。
【0062】
図16において、用紙Sは搬送ローラ71を形成する駆動ローラ81及び従動ローラ82によって挟着されて搬送される。そして、駆動ローラ81はローラ駆動モータ83によって駆動される。駆動ローラ81及び従動ローラ82の左右の支軸、並びにローラ駆動モータ83は保持部材84によって保持されている。そして、保持部材84は二つの支軸85によって保持板86に保持され、保持部材84の中央から上方に突出した回転軸87がステッピングモータである搬送ローラ回転用モータ88の回転軸とベルト89によって接続されている。
【0063】
従って、搬送ローラ回転用モータ88が回転すれば、回転軸87によって駆動ローラ81及び従動ローラ82は用紙Sを挟着したまま回転し、用紙Sの傾きを補正することができる。
【0064】
最後に「特許請求の範囲」で述べた用語と「発明の実施の形態」で述べた用語との対応を説明する。
【0065】
用紙傾き量検知手段は検知部51,52に相当する。穿孔機構回転手段は穿孔機構部回転用モータ65及びベルト66等に相当し、用紙回転手段は搬送ローラ71、搬送ローラ回転用モータ88、ベルト89に相当するが、モータからの伝達はベルトでなく歯車であってもよい。制御手段は第1後処理装置制御部211に相当するが、必ずしも用紙の傾き角度を演算するのでなく、用紙の搬送方向の所定の長さに対する幅方向のずれ量を傾き量として演算してもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明の後処理装置によれば、用紙の傾き量を検知・演算し、適切に補正してファイル用の孔を穿設するので、孔位置精度が向上し、且つ傾き量の補正のために処理時間が長くなることもないので、後処理装置の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成システムの全体構成図である。
【図2】第1後処理装置の要部断面図である。
【図3】第1の実施の形態における穿孔手段の斜視図である。
【図4】第1の実施の形態における、用紙の傾きを検知する説明図である。
【図5】第1の実施の形態におけるフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を移動させる説明図である。
【図7】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を補正した用紙の図である。
【図8】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を移動させる説明図である。
【図9】第1の実施の形態における、用紙の傾きに応じて穿孔位置を補正した用紙の図である。
【図10】第1の実施の形態におけるブロック図である。
【図11】第2の実施の形態における穿孔手段の動作経過図である。
【図12】第2の実施の形態におけるフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における穿孔部の構成図である。
【図14】第2の実施の形態におけるブロック図である。
【図15】第2の実施の形態における搬送ローラの動作経過図である。
【図16】第2の実施の形態における搬送ローラの構成図である。
【図17】従来技術における、傾いている用紙に穿孔する図である。
【図18】従来技術における、用紙が傾いているときにファイル用孔も傾いて穿孔されることを示す図である。
【符号の説明】
A 画像形成装置
C 第1後処理装置
S 用紙
20 穿孔手段
201,60,72 穿孔部
202,51,52 検知部
205 駆動部
211 第1後処理装置制御部
213 駆動部用モータ
214 穿孔部回転用モータ
215,612 穿孔歯駆動用モータ
61 穿孔機構部
65 穿孔機構部回転用モータ
71 搬送ローラ
Claims (11)
- 搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、
前記穿孔機構は前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能に構成され、
前記用紙の搬送中に前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動して、前記用紙における側端位置を検知する用紙側端位置検知手段と、
前記用紙側端位置検知手段が検知した前記用紙の第1の側端位置の情報と、前記用紙側端位置検知手段が所定時間経過後に検知した前記用紙の第2の側端位置の情報とにより前記用紙の搬送方向における傾き量を演算し、該傾き量に応じて前記穿孔機構を前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動させた後、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。 - 前記制御手段は、前記傾き量に基づいて前記用紙の側端の搬送方向と直交する方向における搬送方向先端部と搬送方向後端部の間隔を演算し、該間隔の略1/2の量で前記穿孔機構を基準位置から移動させた後、前記穿孔機構を作動させるべく制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
- 前記穿孔機構は回転可能に構成され、前記制御手段は演算した傾き量に応じて前記穿孔機構を前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動させると共に前記穿孔機構を回転させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後処理装置。
- 前記用紙側端位置検知手段はフォトセンサであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の後処理装置。
- 前記用紙側端位置検知手段は、所定の基準位置から前記用紙の搬送方向と直交する第1の方向に移動して前記用紙の第1の側端位置を検知した後、更に前記第1の方向に移動し、然る後に前記第1の方向の逆方向である第2の方向に移動して前記用紙の第2の側端位置を検知することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の後処理装置。
- 前記用紙の給送方向の長さに応じて、前記第1の側端位置を検知してから前記第2の側端位置を検知するまでの時間を変化させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の後処理装置。
- 前記穿孔機構と前記用紙側端位置検知手段とは一体的に移動することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の後処理装置。
- 搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、
前記用紙の給送方向に対する傾きを検知する用紙傾き量検知手段と、
前記穿孔機構を回転させる穿孔機構回転手段と、
前記用紙傾き量検知手段が検知した用紙の傾き量に応じて前記穿孔機構回転手段を駆動して前記穿孔機構を回転させた後に、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。 - 搬送された用紙の所定位置にファイル用の孔を穿孔する穿孔機構を有する後処理装置において、
前記用紙の給送方向に対する傾きを検知する用紙傾き量検知手段と、
前記用紙を回転させる用紙回転手段と、
前記用紙傾き量検知手段が検知した用紙の傾き量に応じて前記用紙回転手段を駆動して前記用紙を回転させた後に、前記穿孔機構を作動させるべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。 - 前記用紙回転手段は、前記用紙を挟着する一対のローラであることを特徴とする請求項9に記載の後処理装置。
- 前記用紙傾き量検知手段は、搬送された用紙の先端部を検知する二つのフォトセンサからなることを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の後処理装置。
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